JP3857350B2 - コンバインドサイクル発電プラントの制御装置 - Google Patents

コンバインドサイクル発電プラントの制御装置 Download PDF

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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインドサイクル発電プラントの制御装置に係り、特に起動時や負荷変動時、排熱回収ボイラに供給される給水の温度を一定値にコントロールし、給水の温度低下に伴う排熱回収ボイラの運転トラブルを未然に防ぐコンバインドサイクル発電プラントの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインドサイクル発電プラントには、ガスタービンプラント、蒸気タービンプラント、排熱回収ボイラを一つにまとめて軸系列に構成し、この軸系列を複数備えたものがある。
【0003】
複数の軸系列を備えるコンバインド発電プラントは、ガスタービンプラントと蒸気タービンプラントとを、単一軸で結合する一軸型のものと、互に軸を別にする二軸型のものがあり、設置領域の広狭、制御機構の簡素性を考慮すると一軸型のものが多く採用され、その構成は図7に示すものがある。
【0004】
一軸型のコンバインドサイクル発電プラントは、圧縮機1の駆動力により吐出される圧縮空気を燃焼器2に案内し、ここで燃料弁3により流量コントロールされる燃料を加えて燃焼させて燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスをガスタービン4に案内して膨張仕事をさせ、膨張仕事で得た回転トルクにより単一軸5上に設置される発電機6、蒸気タービン7を駆動するようになっている。
【0005】
ガスタービン4は、膨張仕事後の燃焼ガスを排ガス(排熱)として排熱回収ボイラ8に供給し、その排ガスを熱源に排熱回収ボイラ8で蒸気を発生させる熱回収が図られている。
【0006】
排熱回収ボイラ8は、発生する蒸気を加減弁7aを介して蒸気タービン7に供給し、膨張仕事をさせて回転トルクを得、回転トルクにより単一軸5を駆動させるようになっている。
【0007】
蒸気タービン7は、膨張仕事をした後の蒸気を排気蒸気として復水器20に供給し、ここで冷却され、復水・給水として排熱回収ボイラ8に戻される。
【0008】
排熱回収ボイラ8は、排ガスの流れに沿って順次、高圧過熱器9、高圧ドラム10を備える高圧蒸発器11、中圧過熱器12、高圧節炭器13、中圧ドラム14を備える中圧蒸発器15、中圧節炭器16、低圧ドラム17を備える低圧蒸発器18、低圧節炭器19をそれぞれ備える構成になっている。
【0009】
高圧過熱器9の過熱蒸気は、加減弁7aを経て蒸気タービン7の初段落に、中圧過熱器12の過熱蒸気は、蒸気タービン7の途中段落に、また低圧ドラム17の低圧蒸気は、蒸気タービン7の後流段落にそれぞれ供給される。
【0010】
一方、排熱回収ボイラ8には、特開平7−225003号公報に見られるように、いわゆる独立給水方式と呼ばれ、給水を排熱回収ボイラ8の各熱交換器毎に分けて供給する給水系21が設けられている。この給水系21は、復水器20で冷却される復水を給水として排熱回収ボイラ8の高圧節炭器13に直接案内する高圧給水系22と、この高圧給水系22で分流される給水を排熱回収ボイラ8の低圧節炭器19に直接案内する低圧給水系23と、低圧節炭器19の出口側で分岐し、一方を中圧節炭器16に接続する中圧給水系25と、他方を高圧給水系22に接続する再循環系24とをそれぞれ備える独立給水式構造になっている。また、高圧給水系22には、給水を分流させ、復水器20に戻すミニマムフロー系26が設けられている。
【0011】
高圧給水系22は、給水の流れに沿って順次、復水ポンプ27、給水温度計28、給水ポンプ29、高圧節炭器13、調整弁36、高圧ドラム10をそれぞれ備え、復水器20の復水を給水として復水ポンプ27で昇圧し、さらに給水ポンプ29で再昇圧し、再昇圧後の給水を高圧節炭器13で加熱させ、調整弁36で流量コントロールした後高圧ドラム10に案内し、ここで高圧蒸発器11で蒸発させた後、高圧過熱器9で過熱蒸気にして蒸気タービン7の初段落に供給するようになっている。
【0012】
低圧給水系23は、低圧給水ポンプ31、逆止弁32、低圧節炭器19、調整弁37、低圧ドラム17をそれぞれ備え、高圧給水系22から分流される給水を、低圧給水ポンプ31で昇圧し、昇圧後の給水を低圧節炭器19で加温させ、加温後の飽和水を調整弁37で流量コントロールした後低圧ドラム17に案内し、ここで低圧蒸発器18で蒸発させた後、飽和蒸気として蒸気タービン7の後流段落に供給するようになっている。
【0013】
中圧給水系25は、中圧節炭器16、逆止弁38、調整弁39、中圧ドラム14をそれぞれ備え、低圧給水系23の給水を低圧節炭器19で加温させ、加温後の飽和水を中圧節炭器16で加熱させ、加熱後の飽和蒸気を調整弁39で流量コントロールした後、中圧ドラム14に案内し、ここで中圧蒸発器15で蒸発させた後、中圧過熱器12で過熱蒸気にして蒸気タービン7の途中段落に供給するようになっている。
【0014】
再循環系24は、止め弁33、再循環弁34をそれぞれ備え、起動時、再循環弁34を弁開させ、高圧給水系22を流れる給水に、排熱回収ボイラ8の低圧節炭器19の比較的高温なホットバンキング水(運転停止中低圧節炭器に残っている残熱水)を加えて加温させ、加温後の給水を低圧給水ポンプ31、逆止弁32を経て低圧節炭器19に流し、その伝熱管の内外温度差をほぼ均衡させ、排ガス中に含まれる水分の結露に伴う低圧節炭器19の局所の露点腐食、酸化腐食の防止を図っている。
【0015】
ミニマムフロー系26は、ミニマムフロー弁35を備え、起動時や負荷変動時、高圧給水系22を流れる給水が不足しているとき、給水流量計42の出力信号によりミニマムフロー弁35を弁開させ、不足する給水を復水器20に戻して再び高圧給水系22に還流させ、給水ポンプ29の最小給水量を確保することによりポンプ過熱防止を図っている。
【0016】
ミニマムフロー弁35を制御する回路は、図10に示すように、給水流量計42の実給水流量信号に、予じめ設定された設定器43の設定信号を加減算器44で突合わせ、誤差が出ると、誤差信号をもとに補償演算器45で弁開閉信号を演算し、演算信号をミニマムフロー弁35に与えて弁開閉を行わせ、給水ポンプ29の最小給水量を確保している。
【0017】
ところで、低圧節炭器19の露点腐食・酸化腐食の発生防止にあたり、図7、図8で示す従来技術では、低圧節炭器19に供給される給水の温度が約60℃になるように給水温度計28の実温度の信号がコントローラ40に与えられ、この実温度信号により再循環弁34を開閉制御させ、低圧節炭器19のホットバンキング水の流量コントロールを行い、給水の温度調節をしていた。
【0018】
低圧節炭器19に供給される給水の設定温度約60℃は、コントローラ40で自由に可変できるようになっている。すなわち、ガスタービン4から排熱回収ボイラ8に供給される排ガスには、大気中の水分と燃料中の水分が含まれており、特に大気中の水分の増減は季節に左右される。夏場のように気温が高いとき、大気中の水分が多く、冬場のように気温が低いとき、大気中の水分は少ない。このため、コントローラ40は、図8に示すように、大気温度計46の実大気温度をもとに関数発生器47から排ガスの水分が結露しない給水温度を求め、求めた給水温度信号に給水温度計28の実温度信号を加減算器48で突合わせ、誤差が出ると、誤差信号をもとに補償演算器49で弁開閉信号を演算し、演算信号により再循環弁34を開閉制御させ、大気温度に見合うように、給水を加温する低圧節炭器19のホットバンキング水の流量コントロールしている。なお、排熱回収ボイラ8が負荷運転に入ると、低圧節炭器19の結露問題はなくなるので、再循環弁34は弁閉となる。また、弁閉後、再循環弁34の弁シートからリークがあってはならないので、図9に示すように、コントローラ41は弁閉信号を止め弁33に与え、リーク防止の完全化を期している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
図7で示す従来のコンバインドサイクル発電プラントでは、給水系21が高圧給水系22、中圧給水系25、低圧給水系23と区分けされ、排熱回収ボイラ8の高圧ドラム10、中圧ドラム14、低圧ドラム17のそれぞれに給水を供給できる、独立給水構造を採っているので、負荷運転時、各ドラム10,14,17への給水の供給が安定化する利点を持つ反面、低圧節炭器19の結露防止用に設けた再循環系24の再循環弁34を、高圧給水系22の給水温度計28の実給水温度信号により開閉させている。このため、給水流量の変動の激しい起動時、再循環弁34の開閉制御がまにあわず、低圧節炭器19に供給される給水の温度は設定温度を維持できず、運転上、諸種のトラブルが発生する不具合、不都合があった。
【0020】
このような原因について、図11を用いて詳しく説明すると、ガスタービン4の運転モードは、運転指令があると、図11の(a)に示すように、その回転数を徐々に昇速させ、この間排熱回収ボイラ8に残っている未燃焼ガスを大気に排出させるパージ運転を行っている。パージ運転終了後、ガスタービン4は、燃焼器2に燃料着火を行わせ、回転数を定格まで昇速させ、定格回転数整定後、燃焼器2に燃料投入が行われ、並列運転に入り、負荷を定格まで上昇させる。
【0021】
一方、低圧ドラム17のドラム水位は、図11の(b)の破線で示すように、当初、比較的低く設定されている。
【0022】
給水系21の給水ポンプ29および低圧給水ポンプ31がともに駆動され、また燃焼器2の燃料着火が行われると、低圧ドラム17の設定ドラム水位は、図11の(b)の破線の位置まで上昇される。ところが、この時点において、低圧ドラム17には、給水が供給されており、またその水面から蒸発が始まっているため、気泡が出、この気泡のためにプライミングやスエーリング等の水位変動があらわれ、図示実線の実水位は、図示破線の設定水位から大きくはずれる。このため、低圧給水ポンプ31は低圧ドラム17の実水位を設定水位に近づけるため、図11の(c)の一点鎖線gで示すように、給水を増加させる運転が行われる。この給水の増加に伴って、図7で示す高圧給水系22の給水温度計28は、再循環系24の再循環弁34に実給水温度に基づく弁開信号を与えるようになっている。
【0023】
しかし、給水温度計28は、機器固有の特性上、給水温度検出信号に遅れが出る。このためコントローラ40から再循環弁34に弁拡開信号を与えるとき、図11の(e)の一点鎖線gで示すように、弁拡開信号が遅れ、この遅れに伴って図11の(f)に示すように、低圧節炭器19のホットバンキング水による高圧給水系22の給水への加温がおそくなる。
【0024】
このように、設定温度よりも低い給水が、過渡的に低圧節炭器19に流れる結果、排ガス温度との熱的均衡がとれず、低圧節炭器19の伝熱管表面に排ガス中の水分が結露するこがあった。
【0025】
また、低圧ドラム17の実水位が、図11の(b)の破線で示す設定水位よりもオーバシュートすると、低圧給水ポンプ31は低圧節炭器19を経て低圧ドラム17に供給する給水を、図11の(c)の一点鎖線hで示すように絞り込む運転を行っている。
【0026】
しかし、この場合も、給水温度計28から再循環弁34のコントローラ40に弁絞り開度信号を与えても、給水温度計28の給水温度検出信号に遅れが出ているため、再循環弁34の絞り開度の応答が遅れ、過渡的ではあるが、図11の(d)で示すように、設定給水温度よりも高いまま低圧節炭器19に給水が流れることがあった。
【0027】
実給水温度が設定給水温度よりも高くなりすぎると、低圧給水ポンプ31および給水ポンプ29はともに、必要吸い込み揚程(NPSH)が確保できなくなり、給水の圧力低下に伴って気泡のキャビテーションが発生し、ポンプインペラの壊食を引き起すおそれがあり、また、ポンプケーシングの上半、下半の温度差によりポンプインペラ軸のアライメントが変位し、軸受の焼き付けのおそれがある。
【0028】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、低圧節炭器のホットバンキング水を、給水の加温媒体として再循環系から給水系に供給するとき、給水を迅速に適正温度にコントロールするコンバインドサイクル発電プラントの制御装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置は、上記目的を達成するために、ガスタービンの排ガスを熱源として蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンに供給する排熱回収ボイラを備え、この排熱回収ボイラに上記排ガスの流に沿って順次、高圧ドラム、中圧ドラム、低圧ドラムをそれぞれ設け、各ドラム毎に独立して給水を供給する給水系と、上記排熱回収ボイラの低圧節炭器の出口側から分岐され、上記給水系に接続する再循環系とをそれぞれ備える一方、上記再循環系の再循環弁に、上記給水系の給水温度に基づいて弁開閉信号を与える制御手段を備えたコンバインドサイクル発電プラントの制御装置において、上記制御手段に、給水流量に基づいて信号遅れを補償する信号遅れ補償要素手段を設けたものである。
【0030】
本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置は、上記目的を達成するために、ガスタービンの排ガスを熱源として蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンに供給する排熱回収ボイラを備え、この排熱回収ボイラに上記排ガスの流に沿って順次、高圧ドラム、中圧ドラム、低圧ドラムをそれぞれ設け、各ドラム毎に独立して給水を供給する給水系と、上記排熱回収ボイラの低圧節炭器の出口側から分岐され、上記給水系に接続する再循環系とをそれぞれ備える一方、上記再循環系の再循環弁に、上記給水系の給水温度に基づいて弁開閉信号を与える制御手段を備えたコンバインドサイクル発電プラントの制御装置において、上記制御手段に、予じめ定められた弁開閉信号を上記再循環弁に与える弁開度設定手段を設けるとともに、上記給水温度が所定温度よりも高いとき、上記弁開度設定手段の出力信号により再循環弁を弁開させる切替手段を設けて信号遅れを補償する信号遅れ補償要素手段を設けたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の第1実施形態について図面を参照して説明する。
【0033】
図1は、本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置を採用したコンバインドサイクル発電プラントの概略系統図である。このコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービンプラント50、蒸気タービン51、排熱回収ボイラ52をそれぞれ備えている。
【0034】
ガスタービンプラント50は、圧縮機53、燃焼器54、ガスタービン55をそれぞれ備え、圧縮機53の駆動力により吐出される圧縮空気を燃焼器54に案内し、ここで燃料弁58により流量コントロールされる燃料を加えて燃焼ガスを生成し、燃焼ガスをガスタービン55に案内して膨張仕事をさせ、膨張仕事で得た回転トルクにより単一軸56上に設される発電機57、蒸気タービン51を駆動するようになっている。なお、本実施形態では、ガスタービン55と蒸気タービン51とを単一軸56で結合しているが、ガスタービン軸と蒸気タービン軸を別々にすることも含まれる。
【0035】
ガスタービンプラント50は、膨張仕事後の燃焼ガスを排ガス(排熱)として排熱回収ボイラ52に供給し、その排ガスを熱源に排熱回収ボイラ52で蒸気を発生させる熱回収が図られている。
【0036】
排熱回収ボイラ52は、発生する蒸気を加減弁59を介して蒸気タービン51に供給し、膨張仕事をさせて回転トルクを得、回転トルクにより単一軸56を駆動させるようになっている。
【0037】
蒸気タービン51は、膨張仕事をした後の蒸気を排気蒸気として復水器60に供給し、ここで冷却され、復水・給水として排熱回収ボイラ52に供給する。
【0038】
排熱回収ボイラ52は、排ガスの流れに沿って順次、複数の熱交換器、例えば高圧過熱器61、高圧ドラム62を備える高圧蒸発器63、中圧過熱器64、高圧節炭器65、中圧ドラム66を備える中圧蒸発器67、中圧節炭器68、低圧ドラム69を備える低圧蒸発器70、低圧節炭器71をそれぞれ備える構成になっている。
【0039】
高圧過熱器61の過熱蒸気は、加減弁59を経て蒸気タービン51の初段落に、中圧過熱器64の過熱蒸気は、蒸気タービン51の途中段落に、また低圧ドラム69の低圧蒸気は、蒸気タービン51の後流段落にそれぞれ供給される。
【0040】
一方、排熱回収ボイラ52には、給水を各熱交換器毎に分けて供給する給水系72が設けられている。この給水系72は、復水器60で冷却される復水を給水として排熱回収ボイラ52の高圧節炭器65に直接案内する高圧給水系73と、この高圧給水系73で分流される給水を排熱回収ボイラ52の低圧節炭器71に直接案内する低圧給水系74と、低圧節炭器71の出口側を分岐し、一方を中圧節炭器68に接続する中圧給水系75と、他方を高圧給水系73に接続する再循環系92とをそれぞれ備える独立給水式構造になっている。また、高圧給水系73には、給水を分流させ、復水器60に戻すミニマムフロー系76が設けられている。
【0041】
高圧給水系73は、給水の流れに沿って順次、復水ポンプ77、給水温度計78、第1給水流量計79、給水ポンプ80、第2給水流量計81、逆止弁82、高圧節炭器65、調整弁83、高圧ドラム62をそれぞれ備え、復水器60の復水を給水として復水ポンプ77で昇圧し、昇圧後の給水の温度・流量を給水温度計78、第1給水流量計79でそれぞれ検出し、さらに給水ポンプ80で再昇圧し、再昇圧後の給水を第2給水流量計81で検出した後、高圧節炭器65で加熱させ、調整弁83で流量コントロールした後、高圧ドラム62に案内し、ここで高圧蒸発器63で蒸発させた後、高圧過熱器61で過熱蒸気にして蒸気タービン51の初段落に供給するようになっている。
【0042】
低圧給水系74は、低圧給水ポンプ84、逆止弁85、低圧給水温度計86、低圧給水流量計87、低圧節炭器71、低圧節炭器出口温度計88、調整弁89、低圧ドラム69をそれぞれ備え、高圧給水系73から分流される給水を、低圧給水ポンプ84で昇圧し、昇圧後の給水の温度・流量を低圧給水温度計86、低圧給水流量計87でそれぞれ検出し、低圧節炭器19で加温させ、加温後の飽和水の温度を低圧節炭器出口温度計88で検出し、調整弁89で流量コントロールした後低圧ドラム69に案内し、ここで低圧蒸発器70で蒸発させた後、飽和蒸気として蒸気タービン51の後流段落に供給するようになっている。
【0043】
中圧給水系75は、中圧節炭器68、逆止弁90、調整弁91、中圧ドラム66をそれぞれ備え、低圧給水系74の給水を低圧節炭器71で加温させ、加温後の飽和水を中圧節炭器68で加熱させ、加熱後の飽和蒸気を調整弁91で流量コントロールした後、中圧ドラム66に案内し、ここで中圧蒸発器67で蒸発させた後、中圧過熱器64で過熱蒸気にして蒸気タービン51の途中段落に供給するようになっている。
【0044】
再循環系92は、止め弁93、再循環弁94をそれぞれ備え、起動時、再循環弁94を弁開させ、高圧給水系73を流れる給水に、排熱回収ボイラ52の低圧節炭器71の比較的高温なホットバイキング水(運転停止中低圧節炭器に残っている残熱水)を加えて加温させ、加温後の給水を低圧給水ポンプ84、逆止弁85、低圧給水温度計86、低圧給水流量計87を経て低圧節炭器71に流し、その伝熱管の内外温度差をほぼ均衡させ、排ガス中に含まれる水分の結露に伴う低圧節炭器71の局所の露点腐食、酸化腐食の防止を図っている。
【0045】
再循環系92は、高圧給水系73の給水温度計78により検出される実給水温度信号をコントローラ96に与え、ここで弁開閉信号を演算し、演算信号により再循環弁94を開閉制御させるようになっている。なお、符号93aは止め弁93に開閉信号を与えるコントローラである。
【0046】
しかし、給水温度計78により検出される実給水温度信号は、機器の固有の特性により遅れが出るため、本実施形態では図2で示されるコントローラ96に組み込まれる従来の制御回路に、信号遅れ補償要素回路97(フィードフォワード回路)を組み合せ、一時的に信号遅れ補償要素回路97の出力信号により再循環弁94を迅速に弁開閉させておき、その後コントローラ96の出力信号により信号遅れ補償要素回路97の出力信号を修正し、修正信号を再循環弁94に弁開閉信号として与える二段弁開閉回路に構成したものである。
【0047】
コントローラ96は、大気温度計98の実大気温度をもとに関数発生器99から排ガスの水分が低圧節炭器71で結露しない給水温度を求め、求めた給水温度信号に、給水温度計78の実給水温度信号を加減算器100で突き合わせ、誤差が出ると、誤差信号をもとにフィードバック信号補償演算器101で弁開閉信号を演算し、演算信号を加算演算器103に出力する。
【0048】
一方、信号遅れ補償要素回路97は、第1給水流量計79または第2給水流量計81のいずれか一方で実給水流量を検出し、実給水流量信号を信号遅れ補償演算器102で弁開閉信号を演算し、演算信号を加算演算器103に出力する。この場合、コントローラ96の給水温度計78に出力遅れがあるので、信号遅れ補償要素回路97の出力が先行的に再循環弁94に与えられ、弁開閉制御が行われる。また、信号遅れ補償要素回路97の出力信号は、リニア特性から一定特性に変るようになっているので、上記フィードバック信号補償演算101の遅れの弁開閉信号が加算演算器103で加算され、信号遅れ補償要素回路97の出力信号を修正し、修正信号として加算演算器103から再循環弁94に与えられる。なお、信号遅れ補償演算器102には、関数演算回路、伝達関数演算回路、微分方程式によって信号が処理される演算回路のいずれかの回路が組み込まれている。
【0049】
このように、本実施形態では、給水温度計78の実給水温度検出信号遅れを一時的に信号遅れ補償要素回路97でカバーさせることにより、低圧給水ポンプ84から低圧節炭器71を経て低圧ドラム69に供給される給水が、図3の(c)の一点鎖線mで示すように、ドラム設定水位の増加に伴って増加しても、再循環弁94を従来より早く応答させ、低圧節炭器71のホットバンキング水を高圧給水系73に供給できるようにしたので、高圧給水系73から低圧給水系74を経て低圧節炭器71に供給される給水の温度を、図3の(d)に示すように、設定給水温度にほぼ一致させることができる。
【0050】
また、低圧給水ポンプ84から低圧節炭器71を経て低圧ドラム69に供給される給水が、図3の(c)の一点鎖線nで示すように、ドラム設定水位に対し、実水位のオーバシュート分を修正させることに伴って減少しても、再循環弁94を弁絞り開度に早く応答させることができるので、実給水温度を、図3の(d)に示すように、設定給水温度にほぼ維持させることができる。
【0051】
したがって、本実施形態によれば、給水ポンプ80、低圧給水ポンプ84、低圧節炭器71に流れる給水が適温になっているので、各ポンプ80,84のキャビテーションの発生が防止でき、また排ガスの水分の結露に伴う低圧節炭器71の露点腐食等が防止でき、信頼性の高い運転を実現することができる。
【0052】
図4は、本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の第2実施例を示す概略ブロック図である。なお、第1実施形態と同一構成部品には同一符号を付し、その重複説明を省略する。
【0053】
本実施例は、信号遅れ補償要素回路97の制御要素信号として低圧節炭器出口温度計88から検出される給水の温度と、高圧給水系73の第1給水流量計79または低圧給水系74の低圧給水流量計87のいずれかから検出される給水の温度とに求めたものである。
【0054】
本実施例では、第1給水流量計79または低圧給水流量計87のいずれかから検出される実給水流量信号と、低圧節炭器出口温度計88から検出される実給水温度信号とを弁開度演算器104で演算し、演算信号を加算演算器103を経て再循環系94の弁開閉に先行的に使用するものである。
【0055】
この場合の演算処理は、低圧節炭器出口温度計88から検出される実給水温度をもとにエンタルピHoutを求め、また第1給水流量計79または低圧給水流量計87のいずれかから検出される実給水流量を使用する一方、給水のエンタルピHcndと低圧節炭器71が必要とする設定給水温度のエンタルピHとは事前にわかっているので、低圧節炭器71のホットバンキング水を再循環系92を経て高圧給水系73に流す供給量Frecは、熱平衡の考え方から、次式で求めることができる。
【0056】
【数1】
Figure 0003857350
この供給量Frecを関数Fとして再循環弁94の弁開度を求める場合、弁開度=F(Frec)
の関係式で弁開度を求めることができる。
【0057】
したがって、本実施例によれば、上式を満たす演算回路を、弁開度演算器104に組み込むことにより、給水の流量・温度の変動に対し、従来よりもより一層早く再循環弁94の弁開閉をさせることができる。
【0058】
図5は、本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の第3実施例を示す概略ブロック図である。なお、第1実施形態と同一構成部品には同一符号を付し、その重複説明を省略する。
【0059】
本実施例は、給水温度計78の給水温度信号検出遅れにより再循環弁94の弁開閉の応答が遅れ、給水温度が設定温度を大幅に越えるとき、給水温度計78の検出給水温度の高低を判別する温度判別器109を設けるとともに、検出給水温度が設定温度よりも高いとき、温度判別器109の駆動力により、予じめ設定される弁開度設定器108の弁開度信号を再循環弁94に通電させる切替器110を設けたものである。
【0060】
本実施例では、コントローラ96の弁開閉信号が再循環弁94に与えられる間、弁開度設定器108の予じめ定められた弁開閉信号で再循環弁94を強制的に弁開閉させるので、給水温度が設定温度よりも異常に高くなることがない。
【0061】
したがって、本実施例によれば、給水温度が異常に高いことに伴う給水ポンプ80や低圧給水ポンプ84の損傷事故を最少に防ぐことができる。
【0062】
図6は、本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の第4実施例を示す概略ブロック図である。なお第1実施形態と同一構成部品には同一符号を付し、その重複説明を省略する。
【0063】
本実施例は、コントローラ96に組み込まれている従来の制御回路に、給水温度計78の実給水温度の温度変化率をもとに再循環弁94の弁開閉信号を演算する温度変化率演算回路131を組合せたものである。
【0064】
温度変化率演算回路131は、給水温度計78の実給水温度の変化率を算出する温度変化率演算器117と、この温度変化率演算器117の演算信号に、予じめ定められた温度変化率設定器118の設定信号を突合わせる加減算器119と、加減算器119で誤差が出ると、誤差信号をPID処理するPID演算器120と、PID演算器120の出力信号またはコントローラ96の出力信号のうち、いずれか一方を選択する選択演算器121とをそれぞれ備える構成になっている。なお、選択演算器121は、具体的には上記二つの出力信号のうち、いずれか一方の出力信号に切替える切替器、いずれか一方の出力信号をカットするリミッタ、いずれか一方の低値信号を選択する低値優先演算器、いずれか一方の出力信号に他方の出力信号を加えて加減算する加減算器のうち、いずれかが採用される。
【0065】
本実施例は、ホットバンキング水を高圧給水系73の給水に供給するとき、温度変化率演算回路131の演算信号により再循環弁94を弁開閉させるので、給水を急激に温度上昇させることができない。
【0066】
したがって、本実施例によれば、給水ポンプ80、低圧給水ポンプ84の上下半ケーシングの温度差が生じることがなく、温度差によって生じていた従来の各ポンプの損傷問題を防止することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置は、給水系の給水温度に基づいて演算し、再循環弁に弁開閉信号を与える制御手段に、信号遅れ補償要素回路を設け、信号遅れ補償要素回路により上記制御手段から上記再循環弁に与えられる弁開閉信号の遅れをカバーするので、給水を一早く適正温度にして低圧節炭器に供給することができる。したがって、本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置によれば、排ガス中の水分による低圧節炭器の結露を防止することができ、また、給水系の各ポンプのキャビテーション発生を防止できる等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置を適用したコンバインドサイクル発電プラントの概略系統図。
【図2】 本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の第1実施形態を示す概略ブロック図。
【図3】 本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の特性を示す特性線図で、(a)はガスタービン運転モードを示し、(b)は低圧給水ドラムの水位変動を示し、(c)は排熱回収ボイラに供給される給水流量および排熱回収ボイラが発生する蒸気流量を示し、(d)は設定給水温度に対する実給水温度を示し、(e)は再循環弁の開度特性を示し、(f)は再循環系に流れる低圧節炭器のホットバンキング水量をそれぞれ示す図。
【図4】 本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の第2実施例を示す概略ブロック図。
【図5】 本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の第3実施例を示す概略ブロック図。
【図6】 本発明に係るコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の第4実施例を示す概略ブロック図。
図7】 従来のコンバインドサイクル発電プラントを示す概略系統図。
図8】 従来のコンバインドサイクル発電プラントの再循環弁の制御回路を示す概略ブロック図。
図9】 従来の再循環系の止め弁の制御回路を示す概略ブロック図。
図10】 従来のミニマムフロー弁の制御回路を示す概略ブロック図。
図11】 従来のコンバインドサイクル発電プラントの制御装置の特性を示す特性線図で、(a)ガスタービン運転モードを示し、(b)は低圧給水ドラムの水位変動を示し、(c)は排熱回収ボイラに供給される給水流量および排熱回収ボイラが発生する蒸気流量を示し、(d)は設定給水温度に対する実給水温度を示し、(e)は再循環弁の開度特性を示し、(f)は再循環系に流れる低圧節炭器のホットバンキング水量をそれぞれ示す図。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 燃焼器
3 燃料弁
4 ガスタービン
5 単一軸
6 発電機
7 蒸気タービン
8 排熱回収ボイラ
9 高圧過熱器
10 高圧ドラム
11 高圧蒸発器
12 中圧過熱器
13 高圧節炭器
14 中圧ドラム
15 中圧蒸発器
16 中圧節炭器
17 低圧ドラム
18 低圧蒸発器
19 低圧節炭器
20 復水器
21 給水系
22 高圧給水系
23 低圧給水系
24 再循環系
25 中圧給水系
26 ミニマムフロー系
27 復水ポンプ
28 給水温度計
29 給水ポンプ
30 逆止弁
31 低圧給水ポンプ
32 逆止弁
33 止め弁
34 再循環弁
35 ミニマムフロー弁
36 調整弁
37 調整弁
38 逆止弁
39 調整弁
40 コントローラ
41 コントローラ
42 給水流量計
43 設定器
44 加減算器
45 補償演算器
46 大気温度計
47 関数発生器
48 加減算器
49 補償演算器
50 ガスタービンプラント
51 蒸気タービン
52 排熱回収ボイラ
53 圧縮機
54 燃焼器
55 ガスタービン
56 単一軸
57 発電機
58 燃料弁
59 加減弁
60 復水器
61 高圧過熱器
62 高圧ドラム
63 高圧蒸発器
64 中圧過熱器
65 高圧節炭器
66 中圧ドラム
67 中圧蒸発器
68 中圧節炭器
69 低圧ドラム
70 低圧蒸発器
71 低圧節炭器
72 給水系
73 高圧給水系
74 低圧給水系
75 中圧給水系
76 ミニマムフロー系
77 復水ポンプ
78 給水温度計
79 第1給水流量計
80 給水ポンプ
81 第2給水流量計
82 逆止弁
83 調整弁
84 低圧給水ポンプ
85 逆止弁
86 低圧給水温度計
87 低圧給水流量計
88 低圧節炭器出口温度計
89 調整弁
90 逆止弁
91 調整弁
92 再循環系
93 止め弁
93a コントローラ
94 再循環弁
95 ミニマムフロー弁
96 コントローラ
97 信号遅れ補償要素回路
98 大気温度計
99 関数発生器
100 加減算器
101 フィードバック信号補償演算器
103 加算演算器
104 弁開度演算器
107 低値優先演算器
108 弁開度設定器
109 温度判別器
110 切替器
117 温度変化率演算器
118 温度変化率設定器
119 加減算器
120 PID演算器
121 選択演算器
131 温度変化率演算回路

Claims (5)

  1. ガスタービンの排ガスを熱源として蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンに供給する排熱回収ボイラを備え、この排熱回収ボイラに上記排ガスの流に沿って順次、高圧ドラム、中圧ドラム、低圧ドラムをそれぞれ設け、各ドラム毎に独立して給水を供給する給水系と、上記排熱回収ボイラの低圧節炭器の出口側から分岐され、上記給水系に接続する再循環系とをそれぞれ備える一方、上記再循環系の再循環弁に、上記給水系の給水温度に基づいて弁開閉信号を与える制御手段を備えたコンバインドサイクル発電プラントの制御装置において、上記制御手段に、給水流量に基づいて信号遅れを補償する信号遅れ補償要素手段を設けたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラントの制御装置。
  2. 上記給水流量は、高圧給水系を流れる給水流量信号であることを特徴とする請求項1に記載のコンバインドサイクル発電プラントの制御装置。
  3. 上記信号遅れ補償要素手段は、上記給水流量に加え、低圧節炭器の出口側の給水温度信号に基づいて信号遅れを補償することを特徴とする請求項1に記載のコンバインドサイクル発電プラントの制御装置。
  4. ガスタービンの排ガスを熱源として蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンに供給する排熱回収ボイラを備え、この排熱回収ボイラに上記排ガスの流に沿って順次、高圧ドラム、中圧ドラム、低圧ドラムをそれぞれ設け、各ドラム毎に独立して給水を供給する給水系と、上記排熱回収ボイラの低圧節炭器の出口側から分岐され、上記給水系に接続する再循環系とをそれぞれ備える一方、上記再循環系の再循環弁に、上記給水系の給水温度に基づいて弁開閉信号を与える制御手段を備えたコンバインドサイクル発電プラントの制御装置において、上記制御手段に、予じめ定められた弁開閉信号を上記再循環弁に与える弁開度設定手段を設けるとともに、上記給水温度が所定温度よりも高いとき、上記弁開度設定手段の出力信号により再循環弁を弁開させる切替手段を設けて信号遅れを補償する信号遅れ補償要素手段を設けたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラントの制御装置。
  5. 上記切替手段は、高圧給水系の給水温度の高低を判別し、給水温度が所定温度よりも高いとき切替え作動信号を出力する温度判別手段により切替えられることを特徴とする請求項4に記載のコンバインドサイクル発電プラントの制御装置。
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