JP3856899B2 - 網板用連結具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縦枠杆と横杆とからなる網板同士を互いに連結するための網板用連結具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、縦枠杆と横杆とからなる矩形状網板の枠杆(縦枠杆)同士を互いに連結して、例えばペット用のカゴを組み立てるための連結具が種々提案されている。例えば、連結具本体の背面側で開口する、軸線方向に延びる互いに平行な1対の縦溝と、該縦溝と直交する方向に延び、同じく連結具本体の背面側で開口する、横溝とを有する連結具が提案されている。
【0003】
前記連結具によれば、連結しようとする一方の網板の縦枠杆を一方の縦溝に嵌合すると共に、横杆を横溝に嵌合し、また他方の網板の縦枠杆を他方の縦溝に嵌合すると共に、横杆を横溝に嵌合することにより、隣接する網板同士を連結することができる。
【0004】
前記縦溝は、縦枠杆を嵌合させる際、弾性変形して若干押し広げられ、縦枠杆が隙間なく嵌合(圧入)するように、内径が設定されている。したがって、前記連結具によって矩形状網板の枠杆(縦枠杆)同士を互いに連結した後には、網板から容易に外れないようになっている。
【0005】
しかしながら、前記連結具は、通常、外観上等の理由から、連結具本体の前面をカゴの外側に向け、縦溝、横溝の開口部がある連結具本体の背面側をカゴの内側に向けて取り付けているために、例えばカゴ内の犬、猫等が連結具本体の背面を引っ掻いたり、咬んだりすると、連結具が網板から外れるおそれがあった。
【0006】
連結具が網板から外れないようにするには、縦溝の内径を小さく設定して縦枠杆が縦溝内に強固に嵌合するように形成することが考えられるが、縦溝に縦枠杆を嵌合して網板同士を連結する組み立て作業が極めて困難となる新たな問題が生じる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、取り付けが容易である上に、カゴ内の犬、猫等が引っ掻いたり、咬んだりしても網板から外れるおそれのない、網板用連結具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、網板同士を互いに連結する連結具にして、前記網板の縦枠杆に嵌合する1対の軸線方向に延びる第1縦係合溝と、前記網板の横杆に嵌合する軸線方向と交差する方向に延びる横係合溝とを有する本体部分と、前記網板の縦枠杆に嵌合する1対の軸線方向に延びる第2縦係合溝を有し、前記本体部分に対して軸線方向にスライド可能で、本体部分から最も離れた位置までスライドさせたときに該本体部分に対して回動可能で、且つ本体部分に最も接近した位置までスライドさせたときに本体部分と係脱自在に係止し得るように連結されスライド部材とを具備し、前記1対の第2係合溝を、前記スライド部材を前記本体部分に対して回動させて該本体部分の軸線方向に沿うように起立させたとき、前記網板の縦枠杆に嵌合し、前記スライド部材を前記本体部分に対して回動させて倒したとき、前記網板の縦枠杆から外れるように構成し、前記第1係合溝と前記第2係合溝とで前記網板の縦枠杆の全周を囲繞するように構成してなることを特徴としている。
【0009】
本発明の網板用連結具によれば、スライド部材を本体部分から最も離れる位置までスライドさせた後、第2係合溝から縦枠杆が外れるようにスライド部材を本体部分に対して回動させなければ、連結具を網板から外すことができない。このため、カゴ内の犬、猫が連結具を引っ掻いたり、咬んだりしても、連結具は網板から外れるおそれはない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の連結具の一実施例について添付図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明の連結具の一実施例を示す正面図、図2は同平面図、図3は本体部分の正面図、図4は同平面図、図5は同底面図、図6は同側面図、図7はスライド部材の正面図、図8は同平面図、図9は同側面図、図10乃至図12は図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための一部切欠して示した説明側面図、図13乃至図15は図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための説明斜視図、図16は図1の連結具を使用して組み立てたカゴの斜視図である。
【0012】
図1及び図2に示す本実施例の連結具は、例えば合成樹脂製で、本体部分10と、この本体部分10に対して軸線方向にスライド可能で、本体部分10から最も離れた位置までスライドさせたとき、該スライド位置で本体部分10に対して回動可能で、且つ本体部分10に最も接近した位置までスライドさせたとき、該位置で本体部分10と係脱自在に係止し得るように連結されたスライド部材20とから構成される。
【0013】
本体部分10には、図3乃至図6に示すように、その背面側の下方に網板50(図16参照)の縦枠杆51に嵌合する左右1対の互いに平行な軸線方向に延びる第1係合溝11、12が形成され、またその背面側の上方に網板50の縦枠杆51間に設けた横杆52に嵌合する軸線方向と直交する方向に延びる横係合溝13が形成され、さらにその上端面中央部に上方に突出するように軸線方向に延びる左右1対の連結アーム14、15が形成される。
【0014】
第1縦係合溝11、12は、断面略C字状で、その開口部11a、12aが互いに対向している。また、連結アーム14、15の先端部の外側面には、1対の突起16、17が形成される。連結アーム14、15は、図6に示すように、僅かではあるが本体部分10の背面側に傾斜している。
【0015】
スライド部材20には、図7乃至図9に示すように、その背面側に網板50(図16参照)の縦枠杆51に嵌合する左右1対の互いに平行な軸線方向に延びる第2縦係合溝21、22が形成され、また本体部分10の連結アーム14、15がスライド可能に係合する軸線方向に延びて貫通する断面方形状の連結孔23が形成される。
【0016】
第2縦係合溝21、22は、断面略U字状で、その開口部21a、22aはスライド部材20の背面側に向いている。この断面略U字状の第2縦係合溝21、22と断面略C字状第1縦係合溝11、12とを組み合わせることによって、網板50の縦枠杆51の全周が囲繞される(図2参照)。また、連結孔23内の下端部両側には、連結アーム14、15の突起16、17が回動可能に係合し且つ連結孔23から連結アーム14、15が抜け出るのを防止する軸受段部24、25が形成され、また連結孔23内の上端部の内壁面(底壁面)には、連結アーム14、15の先端部及び突起16、17が係脱自在に係止する係止段部26が形成される。
【0017】
したがって、スライド部材20は、連結アーム14、15と連結孔23との係合を介して本体部分10にスライド可能に連結される。
【0018】
また、スライド部材20を本体部分10に対して最も離れた位置までスライドさせたときには、連結アーム14、15の先端の突起16、17が連結孔23の下端部の軸受段部24、25に係合し、これら突起16、17と軸受段部24、25との係合を介してスライド部材20が本体部分10に対して略90°の範囲で回動可能となる(図10参照)。
【0019】
さらに、スライド部材20を本体部分10に対して最も接近した位置まで(スライド部材20の底面が本体部分10の上端面に接するまで)スライドさせたときには、連結アーム14、15の先端部及び突起16、17が、連結孔23の上端部の係止段部26に係止する。ここで、連結アーム14、15は、本体部分10の上端面に対して垂直に起立しておらず、僅かではあるが本体部分10の背面側に傾斜しており(図6、図10乃至図12参照)、このため連結アーム14、15が連結孔23内をスライドする過程でスライド部材20(連結孔23)により弾性変形して(撓んで)、該連結孔23の内壁面(底壁面)に圧接する。そして、連結アーム14、15が係止段部26の箇所までスライドしてくると、スライド部材20(連結孔23)からの拘束から解放され、連結アーム14、15の復元弾発力によって連結アーム14、15の先端部及び突起16、17が係止段部26に“カチン”と音を発しながら係止する(図12参照)。
【0020】
なお、連結孔23の天井壁面は真っすぐであるが、係止段部26が形成された内壁面(底壁面)は、連結アーム14、15と同様に傾斜しており、このため連結アーム14、15が連結孔23内をスライドするとき、連結アーム14、15に無理な力が作用しないようにしてある。
【0021】
次に、上記実施例の連結具を使用して網板を連結してカゴを組み立てる方法を説明する。
【0022】
まず、図13に示すように、連結しようとする各網板50の縦枠杆51を互いに隣接するように並べ、また、スライド部材20を本体部分10に対して最も離れた位置にスライドさせて軸受段部24、25を連結アーム14、15の先端部の突起16、17に係合させ、これら軸受段部24、25と突起16、17との係合を介してスライド部材20を連結アーム14、15に対して略90°回動させて略水平状態に倒しておく。次いで、図10、図14に示すように、第1縦係合溝11に一方の網板50の縦枠杆51を嵌合し、また第1縦係合溝12に他方の網板50の縦枠杆51を嵌合する。また、横係合溝13には、各網板50の横杆52をそれぞれ嵌合する。次いで、図11、図15に示すように、スライド部材20を軸受段部24、25と突起16、17との係合を介して回動して起立させて本体部分10の軸線方向に沿うようにすると、第2縦係合溝21、22が縦枠杆51に嵌合する。この後、スライド部材20を、その底面が本体部分10の上端面に当接するまで本体部分10に接近するようにスライドさせると、連結アーム14、15が連結孔23内をスライドして“カチン”とうい音を発して連結アーム14、15の先端部及び突起16、17が連結孔23の係止段部26に係止する。これにより、スライド部材20は本体部分10の上端面に重なった状態で、本体部分10に対してスライドしないように固定状態に保持され、また第1縦係合溝11、12と第2縦係合溝21、22とで隣接する各縦枠杆51の全周を囲繞する。このようにして、網板50同士を連結して図16に示すようにカゴを組み立てることができる。
【0023】
上述したように組み立てたカゴを解体するには、まず連結アーム14、15の先端部及び突起16、17を係止段部26から外して、スライド部材20を、本体部分10に対して、軸受段部24、25が連結アーム14、15の先端部の突起16、17に係合するまで上方にスライドさせ、そして軸受段部24、25を突起16、17に係合させた状態で、スライド部材20を、本体部分10に対して略90°回動させて倒し、第2縦係合溝21、22を縦枠杆51から外す。この後、第1縦係合溝11、12を縦枠杆51から外し、また横係合溝13を横杆52から外す。これにより、上記実施例の連結具を網板50から外すことができる。
【0024】
したがって、本体部分10の背面とスライド部材20の背面をカゴ内部に向けた状態において、カゴ内の犬、猫等が、これら背面を引っ掻いたり、咬んだりしても、連結具が縦枠杆51、横杆52から外れるおそれはなく、網板50同士を確実に連結しておくことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の連結具によれば、本体部分と、この本体部分に対して軸線方向にスライド可能で、本体部分から最も離れた位置までスライドさせたとき、該スライド位置で本体部分に対して回動可能で、且つ本体部分に最も接近した位置までスライドさせたとき、該位置で本体部分と係脱自在に係合し得るように連結されたスライド部材20とから構成し、そして本体部分に網板の縦枠杆と横杆に嵌合する係合溝を設け、またスライド部材に網板の縦枠杆に嵌合する係合溝を設けたので、縦枠杆を係合溝内に強固に圧入させるようなことをしなくても、網板同士を確実に連結しておくことができる上に、犬、猫等が引っ掻いたり、咬んだりしても外れるおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連結具の一実施例を示す正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図1の連結具の本体部分の正面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】同底面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】図1の連結具のスライド部材の正面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】同側面図である。
【図10】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための一部切欠して示した説明側面図であって、初め段階を示している。
【図11】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための一部切欠して示した説明側面図であって、中間段階を示している。
【図12】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための一部切欠して示した説明側面図であって、最終段階を示している。
【図13】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための説明斜視図であって、準備段階を示している。
【図14】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための説明斜視図であって、図10と同じ段階を示している。
【図15】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための説明斜視図であって図12と同じ段階を示している。
【図16】図1の連結具を使用して組み立てたカゴの斜視図である。
【符号の説明】
10 本体部分
11、12 第1縦係合溝
13 横係合溝
14、15 連結アーム
16、17 突起
20 スライド部材
21、22 第2縦係合溝
23 連結孔
24、25 軸受段部
26 係止段部
【発明の属する技術分野】
本発明は、縦枠杆と横杆とからなる網板同士を互いに連結するための網板用連結具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、縦枠杆と横杆とからなる矩形状網板の枠杆(縦枠杆)同士を互いに連結して、例えばペット用のカゴを組み立てるための連結具が種々提案されている。例えば、連結具本体の背面側で開口する、軸線方向に延びる互いに平行な1対の縦溝と、該縦溝と直交する方向に延び、同じく連結具本体の背面側で開口する、横溝とを有する連結具が提案されている。
【0003】
前記連結具によれば、連結しようとする一方の網板の縦枠杆を一方の縦溝に嵌合すると共に、横杆を横溝に嵌合し、また他方の網板の縦枠杆を他方の縦溝に嵌合すると共に、横杆を横溝に嵌合することにより、隣接する網板同士を連結することができる。
【0004】
前記縦溝は、縦枠杆を嵌合させる際、弾性変形して若干押し広げられ、縦枠杆が隙間なく嵌合(圧入)するように、内径が設定されている。したがって、前記連結具によって矩形状網板の枠杆(縦枠杆)同士を互いに連結した後には、網板から容易に外れないようになっている。
【0005】
しかしながら、前記連結具は、通常、外観上等の理由から、連結具本体の前面をカゴの外側に向け、縦溝、横溝の開口部がある連結具本体の背面側をカゴの内側に向けて取り付けているために、例えばカゴ内の犬、猫等が連結具本体の背面を引っ掻いたり、咬んだりすると、連結具が網板から外れるおそれがあった。
【0006】
連結具が網板から外れないようにするには、縦溝の内径を小さく設定して縦枠杆が縦溝内に強固に嵌合するように形成することが考えられるが、縦溝に縦枠杆を嵌合して網板同士を連結する組み立て作業が極めて困難となる新たな問題が生じる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、取り付けが容易である上に、カゴ内の犬、猫等が引っ掻いたり、咬んだりしても網板から外れるおそれのない、網板用連結具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、網板同士を互いに連結する連結具にして、前記網板の縦枠杆に嵌合する1対の軸線方向に延びる第1縦係合溝と、前記網板の横杆に嵌合する軸線方向と交差する方向に延びる横係合溝とを有する本体部分と、前記網板の縦枠杆に嵌合する1対の軸線方向に延びる第2縦係合溝を有し、前記本体部分に対して軸線方向にスライド可能で、本体部分から最も離れた位置までスライドさせたときに該本体部分に対して回動可能で、且つ本体部分に最も接近した位置までスライドさせたときに本体部分と係脱自在に係止し得るように連結されスライド部材とを具備し、前記1対の第2係合溝を、前記スライド部材を前記本体部分に対して回動させて該本体部分の軸線方向に沿うように起立させたとき、前記網板の縦枠杆に嵌合し、前記スライド部材を前記本体部分に対して回動させて倒したとき、前記網板の縦枠杆から外れるように構成し、前記第1係合溝と前記第2係合溝とで前記網板の縦枠杆の全周を囲繞するように構成してなることを特徴としている。
【0009】
本発明の網板用連結具によれば、スライド部材を本体部分から最も離れる位置までスライドさせた後、第2係合溝から縦枠杆が外れるようにスライド部材を本体部分に対して回動させなければ、連結具を網板から外すことができない。このため、カゴ内の犬、猫が連結具を引っ掻いたり、咬んだりしても、連結具は網板から外れるおそれはない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の連結具の一実施例について添付図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明の連結具の一実施例を示す正面図、図2は同平面図、図3は本体部分の正面図、図4は同平面図、図5は同底面図、図6は同側面図、図7はスライド部材の正面図、図8は同平面図、図9は同側面図、図10乃至図12は図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための一部切欠して示した説明側面図、図13乃至図15は図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための説明斜視図、図16は図1の連結具を使用して組み立てたカゴの斜視図である。
【0012】
図1及び図2に示す本実施例の連結具は、例えば合成樹脂製で、本体部分10と、この本体部分10に対して軸線方向にスライド可能で、本体部分10から最も離れた位置までスライドさせたとき、該スライド位置で本体部分10に対して回動可能で、且つ本体部分10に最も接近した位置までスライドさせたとき、該位置で本体部分10と係脱自在に係止し得るように連結されたスライド部材20とから構成される。
【0013】
本体部分10には、図3乃至図6に示すように、その背面側の下方に網板50(図16参照)の縦枠杆51に嵌合する左右1対の互いに平行な軸線方向に延びる第1係合溝11、12が形成され、またその背面側の上方に網板50の縦枠杆51間に設けた横杆52に嵌合する軸線方向と直交する方向に延びる横係合溝13が形成され、さらにその上端面中央部に上方に突出するように軸線方向に延びる左右1対の連結アーム14、15が形成される。
【0014】
第1縦係合溝11、12は、断面略C字状で、その開口部11a、12aが互いに対向している。また、連結アーム14、15の先端部の外側面には、1対の突起16、17が形成される。連結アーム14、15は、図6に示すように、僅かではあるが本体部分10の背面側に傾斜している。
【0015】
スライド部材20には、図7乃至図9に示すように、その背面側に網板50(図16参照)の縦枠杆51に嵌合する左右1対の互いに平行な軸線方向に延びる第2縦係合溝21、22が形成され、また本体部分10の連結アーム14、15がスライド可能に係合する軸線方向に延びて貫通する断面方形状の連結孔23が形成される。
【0016】
第2縦係合溝21、22は、断面略U字状で、その開口部21a、22aはスライド部材20の背面側に向いている。この断面略U字状の第2縦係合溝21、22と断面略C字状第1縦係合溝11、12とを組み合わせることによって、網板50の縦枠杆51の全周が囲繞される(図2参照)。また、連結孔23内の下端部両側には、連結アーム14、15の突起16、17が回動可能に係合し且つ連結孔23から連結アーム14、15が抜け出るのを防止する軸受段部24、25が形成され、また連結孔23内の上端部の内壁面(底壁面)には、連結アーム14、15の先端部及び突起16、17が係脱自在に係止する係止段部26が形成される。
【0017】
したがって、スライド部材20は、連結アーム14、15と連結孔23との係合を介して本体部分10にスライド可能に連結される。
【0018】
また、スライド部材20を本体部分10に対して最も離れた位置までスライドさせたときには、連結アーム14、15の先端の突起16、17が連結孔23の下端部の軸受段部24、25に係合し、これら突起16、17と軸受段部24、25との係合を介してスライド部材20が本体部分10に対して略90°の範囲で回動可能となる(図10参照)。
【0019】
さらに、スライド部材20を本体部分10に対して最も接近した位置まで(スライド部材20の底面が本体部分10の上端面に接するまで)スライドさせたときには、連結アーム14、15の先端部及び突起16、17が、連結孔23の上端部の係止段部26に係止する。ここで、連結アーム14、15は、本体部分10の上端面に対して垂直に起立しておらず、僅かではあるが本体部分10の背面側に傾斜しており(図6、図10乃至図12参照)、このため連結アーム14、15が連結孔23内をスライドする過程でスライド部材20(連結孔23)により弾性変形して(撓んで)、該連結孔23の内壁面(底壁面)に圧接する。そして、連結アーム14、15が係止段部26の箇所までスライドしてくると、スライド部材20(連結孔23)からの拘束から解放され、連結アーム14、15の復元弾発力によって連結アーム14、15の先端部及び突起16、17が係止段部26に“カチン”と音を発しながら係止する(図12参照)。
【0020】
なお、連結孔23の天井壁面は真っすぐであるが、係止段部26が形成された内壁面(底壁面)は、連結アーム14、15と同様に傾斜しており、このため連結アーム14、15が連結孔23内をスライドするとき、連結アーム14、15に無理な力が作用しないようにしてある。
【0021】
次に、上記実施例の連結具を使用して網板を連結してカゴを組み立てる方法を説明する。
【0022】
まず、図13に示すように、連結しようとする各網板50の縦枠杆51を互いに隣接するように並べ、また、スライド部材20を本体部分10に対して最も離れた位置にスライドさせて軸受段部24、25を連結アーム14、15の先端部の突起16、17に係合させ、これら軸受段部24、25と突起16、17との係合を介してスライド部材20を連結アーム14、15に対して略90°回動させて略水平状態に倒しておく。次いで、図10、図14に示すように、第1縦係合溝11に一方の網板50の縦枠杆51を嵌合し、また第1縦係合溝12に他方の網板50の縦枠杆51を嵌合する。また、横係合溝13には、各網板50の横杆52をそれぞれ嵌合する。次いで、図11、図15に示すように、スライド部材20を軸受段部24、25と突起16、17との係合を介して回動して起立させて本体部分10の軸線方向に沿うようにすると、第2縦係合溝21、22が縦枠杆51に嵌合する。この後、スライド部材20を、その底面が本体部分10の上端面に当接するまで本体部分10に接近するようにスライドさせると、連結アーム14、15が連結孔23内をスライドして“カチン”とうい音を発して連結アーム14、15の先端部及び突起16、17が連結孔23の係止段部26に係止する。これにより、スライド部材20は本体部分10の上端面に重なった状態で、本体部分10に対してスライドしないように固定状態に保持され、また第1縦係合溝11、12と第2縦係合溝21、22とで隣接する各縦枠杆51の全周を囲繞する。このようにして、網板50同士を連結して図16に示すようにカゴを組み立てることができる。
【0023】
上述したように組み立てたカゴを解体するには、まず連結アーム14、15の先端部及び突起16、17を係止段部26から外して、スライド部材20を、本体部分10に対して、軸受段部24、25が連結アーム14、15の先端部の突起16、17に係合するまで上方にスライドさせ、そして軸受段部24、25を突起16、17に係合させた状態で、スライド部材20を、本体部分10に対して略90°回動させて倒し、第2縦係合溝21、22を縦枠杆51から外す。この後、第1縦係合溝11、12を縦枠杆51から外し、また横係合溝13を横杆52から外す。これにより、上記実施例の連結具を網板50から外すことができる。
【0024】
したがって、本体部分10の背面とスライド部材20の背面をカゴ内部に向けた状態において、カゴ内の犬、猫等が、これら背面を引っ掻いたり、咬んだりしても、連結具が縦枠杆51、横杆52から外れるおそれはなく、網板50同士を確実に連結しておくことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の連結具によれば、本体部分と、この本体部分に対して軸線方向にスライド可能で、本体部分から最も離れた位置までスライドさせたとき、該スライド位置で本体部分に対して回動可能で、且つ本体部分に最も接近した位置までスライドさせたとき、該位置で本体部分と係脱自在に係合し得るように連結されたスライド部材20とから構成し、そして本体部分に網板の縦枠杆と横杆に嵌合する係合溝を設け、またスライド部材に網板の縦枠杆に嵌合する係合溝を設けたので、縦枠杆を係合溝内に強固に圧入させるようなことをしなくても、網板同士を確実に連結しておくことができる上に、犬、猫等が引っ掻いたり、咬んだりしても外れるおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連結具の一実施例を示す正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図1の連結具の本体部分の正面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】同底面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】図1の連結具のスライド部材の正面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】同側面図である。
【図10】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための一部切欠して示した説明側面図であって、初め段階を示している。
【図11】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための一部切欠して示した説明側面図であって、中間段階を示している。
【図12】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための一部切欠して示した説明側面図であって、最終段階を示している。
【図13】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための説明斜視図であって、準備段階を示している。
【図14】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための説明斜視図であって、図10と同じ段階を示している。
【図15】図1に示す連結具を網板に取り付ける過程を説明するための説明斜視図であって図12と同じ段階を示している。
【図16】図1の連結具を使用して組み立てたカゴの斜視図である。
【符号の説明】
10 本体部分
11、12 第1縦係合溝
13 横係合溝
14、15 連結アーム
16、17 突起
20 スライド部材
21、22 第2縦係合溝
23 連結孔
24、25 軸受段部
26 係止段部
Claims (4)
- 網板同士を互いに連結する連結具にして、
前記網板の縦枠杆に嵌合する1対の軸線方向に延びる第1縦係合溝と、前記網板の横杆に嵌合する軸線方向と交差する方向に延びる横係合溝とを有する本体部分と、
前記網板の縦枠杆に嵌合する1対の軸線方向に延びる第2縦係合溝を有し、前記本体部分に対して軸線方向にスライド可能で、本体部分から最も離れた位置までスライドさせたときに該本体部分に対して回動可能で、且つ本体部分に最も接近した位置までスライドさせたときに本体部分と係脱自在に係止し得るように連結されスライド部材とを具備し、
前記1対の第2係合溝を、前記スライド部材を前記本体部分に対して回動させて該本体部分の軸線方向に沿うように起立させたとき、前記網板の縦枠杆に嵌合し、前記スライド部材を前記本体部分に対して回動させて倒したときに、前記網板の縦枠杆から外れるように構成し、
前記第1係合溝と前記第2係合溝とで前記網板の縦枠杆の全周を囲繞するように構成してなることを特徴とする網板用連結具。 - 請求項1に記載の網板連結具にして、
前記本体部分の端部には、該端部から突出して軸線方向に延びる連結アームを形成し、前記スライド部材には、該連結アームがスライド可能に係合する軸線方向に延びる連結孔を形成して、これら連結アームと連結孔との係合によって前記スライド部材を前記本体部分に軸線方向にスライド可能に連結することを特徴とする網板用連結具。 - 請求項2に記載の網板連結具にして、
前記連結アームの先端部側面には、突起を形成し、前記連結孔内の一端部には、該突起が回動可能に係合する軸受段部を形成し、前記スライド部材が前記本体部分に対して最も離れた位置にあるときに、前記突起と前記軸受段部との係合を介して前記スライド部材が前記本体部分に対して回動可能となることを特徴とする網板用連結具。 - 請求項3に記載の網板連結具にして、
前記連結アームは、前記本体部分の軸線に対し傾斜し、前記連結孔の他端部の内壁面には、前記スライド部材を前記本体部分に対して最も接近させた位置にスライドさせたとき、前記連結アームの先端部及び突起が音を発して係止する係止段部を形成してなることを特徴とする網板用連結具。
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