JP3060698U - ペット用ケ―ジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】飼育する小動物の変更及び成長度合いに応じて
ペット用ケージを取り替えることなく、単純な構造で簡
単にケージの大きさを自由に変更できるペット用ケージ
を提供することを目的とする。 【解決手段】隣り合う金網パネルのそれぞれの下端コー
ナー部ＰＣを連結する連結部材Ｒは、樹脂製の部材でそ
れぞれ構成されており、この連結部材ＲはケージＧのコ
ーナー部で２枚の金網パネルを直角状に連結する直角連
結部材Ｒ１と、ケージＧの中央部で２枚の金網パネルを
直線状に連結する直線連結部材Ｒ２とで構成され、６枚
の全金網パネルＰ１〜Ｐ６を一体となるように連結して
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、犬、猫等の小動物を収納するためのペット用ケージに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、四角平板状の複数の金網パネルを連結部材によって連結し、箱型の ペット用ケージを構成するものは、例えば実用新案登録第３０５３２２７号公報 などによって知られている。

【０００３】 前記公報では、ケージの上部角部で三つの金網パネルを連結するコーナー連結 具を有するペット用ケージが記載されている。

【０００４】

【考案の解決しようとする課題】

ところで、ペット用ケージは、その中に収納する小動物の種類、数、及び成長 度合いに応じて、様々な大きさのものが設定されているが、様々な種類の小動物 をいろいろと飼育する人にとっては、その都度、ペット用ケージの大きさを変更 する必要がある。

【０００５】 前記公報のペット用ケージも含め、従来のペット用ケージでは、ケージ床面に 設けたトレイ（受け皿）により、金網パネルを係止しているため、トレイの大き さにより必然的にゲージの大きさが決まっていた。

【０００６】 よって、従来のペット用ケージでは、ケージの大きさを変更することはできず 、ペット用ケージ自体を取り替えるしかなかった。

【０００７】 このようにペット用ケージ自体を取り替えるということになると、飼育する小 動物の変更及び成長度合いに応じて、改めてペット用ケージを買い換える必要が 生じ、費用が掛かったり、不必要となったペット用ゲージの処分に困るといった 問題が生じていた。

【０００８】 本考案は、こうした問題に鑑み考案されたもので、飼育する小動物の変更及び 成長度合いに応じてペット用ケージを取り替えることなく、単純な構造で簡単に ケージの大きさを自由に変更できるペット用ケージを提供することを目的とする 。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案は以下のように構成される。

【００１０】 請求項１記載の考案は、複数の金網パネルによって構成されるペット用ケージ において、金網パネルの角部に嵌合する嵌合部を有し、前記複数の金網パネルを 着脱自在に連結する連結部材を設け、 該連結部材に、金網パネルを係止固定する係止手段を設けたものである。

【００１１】 請求項２記載の考案は、請求項１記載のペット用ケージにおいて、前記連結部 材は、前記複数の金網パネルを直角状に連結する直角連結部材であるものである 。

【００１２】 請求項３記載の考案は、請求項１記載のペット用ケージにおいて、前記連結部 材は、前記複数の金網パネルを直線状に連結する直線連結部材であるものである 。

【００１３】 請求項４記載の考案は、請求項１、２、３記載のペット用ケージにおいて、前 記連結部材に、ケージの床面に架張されるペットシートを固定する固定手段を設 けたものである。

【００１４】 請求項５記載の考案は、請求項１、２、３記載のペット用ケージにおいて、前 記連結部材の嵌合部を溝形状で構成し、該溝の底部に外部と連通する貫通穴を形 成したものである。

【００１５】

【作用及び効果】

請求項１記載のペット用ケージによれば、連結部材によって、金網パネルを自 由に着脱、連結できるため、自由に金網パネルによって構成されるケージの大き さを変更することができ、特に連結部材に係止手段を設けたことにより、トレイ なしで金網パネルを係止することが可能となるため、なんら制約を受けることな く自由にペット用ケージを構成することができる。

【００１６】 従って、飼育する小動物の変更及び成長度合いに応じてペット用ケージを取り 替えることなく、単純な構造で簡単にペット用ケージの大きさを自由に変更でき る。

【００１７】 請求項２記載のペット用ケージによれば、直角連結部材によって、複数の金網 パネルを直角状に連結するため、ケージのコナー部を構成する金網パネル同士の 直角度を、確実に保持でき、ペット用ケージの型崩れを防止できる。

【００１８】 請求項３記載のペット用ケージによれば、直線連結部材によって、複数の金網 パネルを直線状に連結するため、ケージの一辺の長さを長くすることができ、ペ ット用ケージをより大きくすることができる。

【００１９】 請求項４記載のペット用ケージによれば、連結部材に設けた固定手段によって 、ペットシートをケージの床面に架張したため、従来設けていたトレイ等を用い なくても、ペットシートをケージの床面に架張し、小動物の汚物等を受けること ができる。

【００２０】 請求項５記載のペット用ケージによれば、貫通穴を形成したによって、嵌合部 の溝と外部とを連通することができるため、仮に溝内に小動物の毛などの塵が入 り込んだとしても、貫通穴から塵が排出されることになるため、常に安定して金 網パネルを係止保持することができる。

【００２１】

【実施例】

本考案の実施例を以下図面に基づいて詳述する。

【００２２】 図１はペット用ケージＧの全体斜視図であり、長方形状に連なって配列された ６枚の金網パネルＰ１〜Ｐ６と、これら金網パネルをそれぞれ連結保持する連結 部材Ｒと、連結部材によって金網パネルの連結体の床面（下側）に架張、固定さ れたペットシートＳとによりペット用ケージＧは構成される。

【００２３】 ペット用ケージＧのパネル面を構成する各金網パネルＰ１〜Ｐ６は全て同じ大 きさの規定サイズで構成されている。

【００２４】 なお、この実施例では全て全面が金網となった金網パネルでパネル面を構成し ているが、ドア付きの金網パネルを一部のパネル面に装着し、ドア付きのペット 用ケージとして構成してもよい。

【００２５】 隣り合う金網パネルのそれぞれの下端コーナー部ＰＣを連結する連結部材Ｒは 、樹脂製の部材でそれぞれ構成されており、この連結部材ＲはケージＧのコーナ ー部で２枚の金網パネルを直角状に連結する直角連結部材Ｒ１と、ケージＧの中 央部で２枚の金網パネルを直線状に連結する直線連結部材Ｒ２とで構成され、６ 枚の全金網パネルＰ１〜Ｐ６を一体となるように連結している。

【００２６】 ペットシートＳは、紙製のシート材で構成され、前述のように金網パネルの連 結体の床面に架張、固定される。このペットシートＳによってペット用ケージＧ のトレイに対応する部分を構成し、小動物の汚物等を受けるように構成されてい る。

【００２７】 図２〜図６に連結部材Ｒの詳細図を示す。図２は直角連結部材Ｒ１の斜視図、 図３はその側面図と平面図、図４は図３のＡ−Ａ断面図である。図５は直線連結 部材Ｒ２の斜視図、図６はその側面図、平面図である。

【００２８】 直角連結部材Ｒ１は、各金網パネルの下端コーナー部ＰＣを嵌合保持する２つ のパネル嵌合部１１、１２と、クリップピンＣの差込穴１３ａを有するクリップ ピン差込座部１３とから構成される。

【００２９】 ２つのパネル嵌合部１１、１２は互いに直角を成すように設定され、各パネル 嵌合部１１、１２にはそれぞれ深底の嵌合溝１１ａ、１２ａが形成されている。

【００３０】 この嵌合溝１１ａ、１２ａに対して、図３に示すように金網パネルの下端コー ナー部ＰＣを上方から差込むことにより、２つの金網パネルＰ１、Ｐ２をそれぞ れ直角方向に係止固定することができる。

【００３１】 この嵌合溝１１ａ、１２ａの係止固定機能は、図４に示すように、嵌合溝の内 壁面１４に金網パネルの横線条体Ｐａの径よりも間隔を狭めた隆起部１４ａを設 けることにより、金網パネルを差込んだ際に、この隆起部１４ａと嵌合溝の底面 １５とにより、横線条体Ｐａを係止保持することによって得られる。

【００３２】 なお、嵌合溝１１ａ、１２ａの底には隆起部１４ａの位置に対応して、一部切 欠かれた貫通穴１６が形成されており、この貫通穴１６により、嵌合溝内に小動 物の毛などの塵が入り込んだ場合には、塵が容易に外部に排出し、常に金網パネ ルが嵌合溝に係止固定されるように設定されている。

【００３３】 クリップピン差込座部１３は、パネル嵌合部１１、１２の設置面より、やや上 方に浮かせて設けられ、クリップピンＣを下方から差込み、ペットシートＳを固 定した状態で、クリップピンの頭部Ｃ１が位置できるだけの隙を設置される床面 との間に設定している。

【００３４】 クリップピンの差込穴１３ａは、クリップピンの差込み部Ｃ２を係止する大き さに設定され、クリップピンＣの差込、係止を行なえるように構成されている。

【００３５】 直線連結部材Ｒ２も直角連結部材Ｒ１と同様に、金網パネルの各下端コーナー 部ＰＣを嵌合保持する２つのパネル嵌合部２１、２２から構成される。

【００３６】 但し、直線連結部材Ｒ２は直角連結部材Ｒ１とは異なり、２つの金網パネルを 直線状に連結するため、２つのパネル嵌合部２１、２２は直線状に設定されてい る。

【００３７】 なお嵌合溝２１ａ、２２ａ、隆起部、貫通穴２６については、直角連結部材Ｒ １と同様であるため、番号を付して説明は省略する。

【００３８】 以上のように構成されるペット用ケージの組立て工程について、図７の組立簡 略図に基づき説明する。

【００３９】 まず、２つの金網パネルＰを直線状、若しくは直角状に並べ（図では直線のみ ）、この状態で、金網パネルＰに対して連結部材Ｒ（Ｒ１、Ｒ２）を下方から嵌 合させ、金網パネルの下端コーナー部ＰＣを係止固定する。

【００４０】 連結部材Ｒの内、少なくとも直角連結部材Ｒ１を４つ用いることにより、正方 形若しくは長方形の連結体を、金網パネルＰを複数連結して構成する。

【００４１】 次に、金網パネルの連結体の大きさに対応したペットシートＳを、連結体の床 面に敷き、クリップピンＣによって、ペットシートＳに孔を穿設した上で、直角 連結部材Ｒ１の差込穴にクリップピンＣを差込むことにより、ペットシートＳを 直角連結部材Ｒ１に固定して、連結体の床面に架張する。

【００４２】 こうして、ペット用ケージが完成する。

【００４３】 このペット用ケージの大きさは小動物の種類、数、成長度合いに応じて適切な 大きさにすることができる。

【００４４】 なお、さらに隣り合う２つの金網パネルの連結を強固にするため、連結具を用 いて金網パネルの縦線条体を連結してもよい。また、ケージの上面に金網パネル を追加して、ペット用ケージの天井面を設けてもよい。

【００４５】 以上のようにペット用ケージが構成されることにより、以下の効果を奏する。

【００４６】 まず、連結部材Ｒ（Ｒ１、Ｒ２）によって金網パネルを自由に着脱、連結でき るため、金網パネルによって構成されるペット用ケージの大きさを自由に変更す ることができ、特に嵌合溝内に隆起部１４ａを設け、係止手段を構成したことに より、トレイなしで金網パネルを係止することが可能となるため、なんら制約を 受けることなく自由にペット用ケージを構成することができる。

【００４７】 従って、飼育する小動物の変更及び成長度合いに応じてペット用ケージを取り 替えることなく、単純な構造で簡単にペット用ケージの大きさを適切な大きさに 変更することができる。

【００４８】 また、直角連結部材Ｒ１によって、複数の金網パネルを直角状に連結するため 、ペット用ケージのコーナー部を構成する金網パネル同士の直角度を、確実に保 持でき、ペット用ケージの型崩れを防止できる。

【００４９】 さらに、直線連結部材Ｒ２によっては、複数の金網パネルを直線状に連結する ため、ペット用ケージの一辺の長さを長くすることができ、ペット用ケージをよ り大きくすることができる。

【００５０】 また、直角連結部材Ｒ２にクリップピン差込座部１３を設けたことによって、 ペットシートＳをペット用ケージの床面に架張、固定できるため、従来、別途設 けていたトレイ等を用いなくても、ペットシートをペット用ケージの床面に架張 し、小動物の汚物等を受けることができる。

【００５１】 また、嵌合溝１１ａ、１２ａ、２１ａ、２２ａの底に貫通穴１６、２６を形成 したによって、嵌合溝と外部とを連通することができるため、仮に溝内に小動物 の毛などの塵が入り込んだとしても、貫通穴から塵が排出されることになるため 、常に安定して金網パネルを係止保持することができる。

【００５２】 以上、本考案はこれら具体的構造に限定されるものではなく、規定された金網 パネルを連結部材のみを用いて、自由にペット用ケージの大きさを変更できるも のであれば全て包括され、例えば係止手段についても、嵌合溝内の隆起部以外に 、ネジやビス等の締結部材などを用いて、金網パネルを係止してもよく、その他 適宜詳細構造を変更してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】ペット用ケージを示す全体斜視図。

【図２】直角連結部材の詳細斜視図。

【図３】直角連結部材の側面図、平面図。

【図４】図３のＡ−Ａ断面図。

【図５】直線連結部材の詳細斜視図。

【図６】直線連結部材の側面図、平面図。

【図７】ペット用ケージの組立て工程を示す簡略図。

【符号の説明】

Ｇ…ペット用ケージ Ｐ、Ｐ１〜Ｐ６…金網パネル Ｒ１…直角連結部材 Ｒ２…直線連結部材 Ｓ…ペットシート Ｃ…クリップピン １１、１２、２１、２２…パネル嵌合部 １１ａ、１２ａ、２１ａ、２２ａ…嵌合溝 １４ａ…隆起部（係止手段） １６、２６…貫通穴

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の金網パネルによって構成されるペッ
   ト用ケージにおいて、 金網パネルの角部に嵌合する嵌合部を有し、前記複数の
   金網パネルを着脱自在に連結する連結部材を設け、該連
   結部材に、金網パネルを係止固定する係止手段を設け
   た、ペット用ケージ。
2. 【請求項２】前記連結部材は、前記複数の金網パネルを
   直角状に連結する直角連結部材である、請求項１記載の
   ペット用ケージ。
3. 【請求項３】前記連結部材は、前記複数の金網パネルを
   直線状に連結する直線連結部材である、請求項１記載の
   ペット用ケージ。
4. 【請求項４】前記連結部材に、ケージの床面に架張され
   るペットシートを固定する固定手段を設けた、請求項
   １、２、３記載のペット用ケージ。
5. 【請求項５】前記連結部材の嵌合部を溝形状で構成し、
   該溝の底部に外部と連通する貫通穴を形成した、請求項
   １、２、３記載のペット用ケージ。