JP3856795B2 - 表層地盤改良工法 - Google Patents

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本発明は、地表面から数メートル以内の表層地盤を改良する表層地盤改良工法に関するものである。
地表面から2〜3メートル以内の表層地盤を背面に有する構造物として、例えば、城跡地等に見られる石積擁壁としての石垣がある。この石垣は遺跡的価値が高いため、崩壊防止と長期保存を目的として、石垣背面の表層地盤を補強・強化したいという要請がある。
一方、地盤を強化等するための従来工法として、地盤中に設置した注入管内に、薬液やグラウト等の硬化性を有する地盤注入材をポンプにより圧送して、当該地盤注入材を注入管に形成された注入孔から地盤中に噴出注入することにより、地盤を改良する注入工法がある(例えば、特許文献1、2参照)。また、地盤中に設置した注入管内に、ゲルタイムの長い地盤注入材をポンプにより低圧で圧送して、当該地盤注入材を注入管の注入孔から地盤中に低速で噴出注入して浸透させることにより、地盤を改良する低圧浸透注入工法もある(例えば、特許文献3参照)。また、地盤中に設置したロッドの先端部から地盤中に高圧噴流水を噴射させて隙間を形成し、当該隙間に地盤注入材を注入することにより、地盤を改良するジェットグラウト工法もある(例えば、特許文献4参照)。さらに、バッグホウやスタビライザ等の重機により表層地盤を掘削して、掘り起こした土砂と硬化性を有する改良材とを混合攪拌した後、所定の厚さに敷き詰めて締め固めることにより、表層地盤を改良する表層地盤改良工法もある(例えば、特許文献5参照)。
特開2000−273859号公報 特開平10−331145号公報 特開2002−363967号公報 特開平4−115014号公報 特開2003−184072号公報
しかしながら、表層地盤を改良するに際し、上述した従来の注入工法では、一般に0.2〜0.3メガパスカル以上の圧力で地盤注入材を噴出注入するため、注入した地盤注入材が地表面や地盤中の粗い層へと溢出してしまい、表層地盤を良好に改良することができない。また、地盤注入材の溢出を防ぐために瞬結性を有する地盤注入材を使用することが考えられるが、溢出を防ぐと注入した地盤注入材に圧迫されて表層地盤の隆起や割裂を生じてしまい、表層地盤を良好に改良することができない。また、上述した従来の低圧浸透注入工法では、低圧の低速噴出で地盤注入材を注入するため、地盤注入材の溢出防止には有効であるが、表層地盤においては地盤注入材を噴出させるような注入圧では依然として隆起や割裂を生じるおそれがある。特に、ポンプの脈動により地盤注入材の注入圧が高くなったときに、表層地盤の隆起や割裂が生じ易い。また、上述した従来のジェットグラウト工法では、超高圧噴流水を噴射するため、表層地盤の周囲に石垣のような構造物があると、当該構造物が損壊するおそれがある。さらに、上述した従来の表層地盤改良工法では、重機により表層地盤を広範囲に掘削等するため、表層地盤の周囲に構造物があると、当該構造物が損壊するおそれがあり、また重機が進入できないような狭隘な場所では工事が行えず、表層地盤を改良することができない。
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、地盤注入材の溢出、表層地盤の隆起や割裂、および周囲構造物の損壊を生じることなく、表層地盤を良好に改良することが可能な表層地盤改良工法を提供することにある。
本発明に係る表層地盤改良工法は、地表面から数メートル以内の表層地盤に掘削孔を形成し、当該掘削孔へ表面に複数の注入孔が穿孔された注入管を建て込んで、地表面近傍の掘削孔と注入管との隙間を封止した後、ゲルタイムの長い地盤注入材の貯留用のタンクに注入管をホースを介して接続し、タンク内を最大加圧力0.05メガパスカル程度の小型コンプレッサーにより加圧することにより、またはタンクを地表面から5メートル以下の所定の高さに持ち上げて設置することにより、地盤注入材をタンク内から注入管内へと0.001〜0.05メガパスカル程度の微圧で供給して、当該地盤注入材を複数の注入孔を通して表層地盤中に注入するものである。
上記のように、地表面近傍の掘削孔と注入管との隙間を封止した後、ゲルタイムの長い地盤注入材を注入管内に微圧で供給することで、地盤注入材を地表面へ噴き上がらせることなく、表層地盤中へ極めて微小な圧力で注入して、周囲へ徐々に浸透させることができる。また、小型コンプレッサーでの加圧、またはヘッド圧により、地盤注入材をタンク内から注入管を通して表層地盤中へ0.001〜0.05メガパスカルの極めて微小な圧力で確実に注入することができる。このため、地盤注入材の溢出、表層地盤の隆起や割裂、および周囲構造物の損壊を生じることなく、表層地盤を良好に改良することが可能となる。
また、本発明の実施形態に係る表層地盤改良工法では、地盤注入材として、超微粒子の懸濁型注入材、または低粘性の溶液型注入材を用いる。このようにすることで、表層地盤中の砂質土および砂礫に地盤注入材を確実に浸透させることができる。
さらに、本発明の実施形態に係る表層地盤改良工法では、地盤注入材の貯留用のタンクに、表層地盤に所定の間隔で形成した複数の掘削孔のそれぞれに建て込んだ複数の注入管をホースを介して接続し、地盤注入材をタンク内から各注入管内へと同時に微圧で供給する。このようにすることで、地盤注入材をタンク内から複数の注入管を通して表層地盤中へ注入することができ、表層地盤を一度に広範囲に渡って改良することが可能となる。
本発明によれば、地盤注入材を地表面へ噴き上がらせることなく、表層地盤中へ極めて微小な圧力で注入して、周囲へ徐々に浸透させることができるので、地盤注入材の溢出、表層地盤の隆起や割裂、および周囲構造物の損壊を生じることなく、表層地盤を良好に改良することが可能となる。
図1Aおよび図1Bは、本発明に係る表層地盤改良工法を説明するための図である。なお、説明にあたり図2〜図4を適宜参照する。図2は本工法の施工場所の一例を示す平面図である。図3は本工法で用いる注入管の詳細を示す図である。図4は本工法で用いるタンクの詳細を示す図であり、(a)が側方断面図、(b)が(a)におけるX−X断面図である。
図1A(a)において、Wは城跡地にある石積擁壁としての石垣であって、図2に示すように広範囲に渡って構築されている。本例では、この石垣Wの背面にある地表面Gfから数m(メートル)以内(典型的には地表面からの深さが0〜2m、または0〜3m程度)の表層地盤G1を補強・強化するように改良を行う。G2は石垣Wの正面側にある下部地盤である。まず最初に、図1A(b)に示すように掘削機であるエアオーガー1により表層地盤G1を地表面Gfから所定の深さ(例えば、2m)まで掘削して、掘削孔Hを形成する。なお、掘削孔Hは、石垣Wに沿って所定の間隔で複数形成する。本例では、図2に示すように、Aゾーンに2列に並ぶ34箇所の黒丸で示す位置P1〜P34と、Bゾーンに2列に並ぶ56箇所の黒丸で示す位置P1〜P56にそれぞれ掘削孔Hを形成する。また、石垣Wに近い方の列の各位置と遠い方の列の各位置とを半ピッチずらして掘削孔Hを形成する。
掘削孔Hを形成すると、図1A(c)に示すように掘削孔H内に注入管2を油圧ブレーカ4により所定の深さまで建て込んで行く。注入管2は、建て込み易くするために、図3に示すように先端部2bにヤジリ加工が施されている。また、注入管2は、表面に複数の注入孔2cが所定の間隔で穿孔されている。本例では、注入孔2cは、大きさが直径5mmで、注入管2の円周方向に8個穿孔されていて、当該8個を1列として注入管2の軸方向に50mmピッチで34列、即ち全部で272個穿孔されている。注入管2を所定の深さまで建て込むと、注入管2の後端部2aにキャップ3を螺合する。このキャップ3にはホース取付部3aが設けられている。
複数の掘削孔Hに建て込んだ複数の注入管2のそれぞれにキャップ3を螺合すると、地表面Gf近傍の掘削孔Hと注入管2との隙間を封止するため、図1B(d)に示すように地表面Gfの注入管2の周囲にモルタルMを所定の厚み(例えば、70mm)で打設し、養生しながら硬化させる。なお、モルタルMに代えて、コンクリートや、コンクリートとモルタルの混合物を用いてもよい。また、地表面Gf近傍の掘削孔Hと注入管2との隙間にウエスやスポンジ等を詰め込んで、当該隙間を封止するようにしてもよい。モルタルMが硬化すると、近傍に作業台16(図1B(e))を設置し、当該作業台16の上にタンク5を載せて、当該タンク5を地表面Gfから5m以下の所定の高さ(例えば、3m)に持ち上げて設置する。
タンク5は、図4(a)に示すように上部槽5aと下部槽5bに分割されている。上部槽5aには、地盤注入材Yがホース9aを通して投入される。地盤注入材Yとしては、ブレーン比表面積8,000cm/g以上の超微粒子セメントを主材料とし、ゲルタイムを4時間以上確保でき、かつ初期粘度を4時間以上保持できる無機系の懸濁型注入材を用いる。また、当該懸濁型注入材に代えて、エポキシ樹脂を主材料とし、ゲルタイムを4時間以上確保でき、かつ低粘性を有する有機系の溶液型注入材を用いてもよい。さらに、無機系の溶液型注入材を用いてもよい。下部槽5bには、上部槽5aに貯留された地盤注入材Yがシャッタ5cを開くことにより供給される。また、下部槽5bには、下部槽5b内を加圧するために、最大加圧力0.05MPa(メガパスカル)程度の小型コンプレッサー(図示省略)からの空気がホース9bを通して供給される。10は圧力計、11は圧力調整弁である。6a、6bは各槽5a、5b内の地盤注入材Yを混合および攪拌するミキサー、7a、7bは各ミキサー6a、6bを回転させるモータ、8a、8bは各槽5a、5b内の液面の高さを計測する液面計である。12は下部槽5bの底部に複数連結(図4(b)に図示)されたY字管である。各Y字管12には、バルブ13、流量積算計14、および三方コック15を介してホース9cの一端が取り付けられている。この各ホース9cの他端を、複数の注入管2に螺合したキャップ3のホース取付部3aにそれぞれ取り付けることにより、タンク5に複数の注入管2を接続する。なお本例では、タンク5を複数台設置し、各タンク5に10〜15本の注入管2をホース9cとY字管12等を介して接続する。
タンク5に注入管2を接続すると、タンク5の上部槽5aに地盤注入材Yを投入し、続いて、上部槽5aから下部槽5bに地盤注入材Yを供給する。そして、タンク5を地表面Gfから5m以下の所定の高さに持ち上げたことによって生じるヘッド圧(最大で0.05MPa程度)により、地盤注入材Yを下部槽5b内からホース9cを通して各注入管2内へと同時に一定の微圧で供給する。また、当該ヘッド圧に代えて、下部槽5b内を前述の小型コンプレッサーで0.05MPa以下(例えば、0.03MPa)に加圧することにより、地盤注入材Yを下部槽5b内から各注入管2内へと同時に一定の微圧で供給するようにしてもよい。ここで、微圧とは、0.001〜0.05MPa程度の極めて微小な圧力をいう。上記のように地盤注入材Yを各注入管2内へ微圧供給すると、地盤注入材Yは、図1B(e)に示すように自然流下に近い状態で注入管2の複数の注入孔2cを通って表層地盤G1中に注入されて浸透して行く。
そして、地盤注入材Yの注入管2内への微圧供給をしばらく継続した後、タンク5の下部槽5b内の液面が下がらなくなると、これ以上地盤注入材Yは表層地盤G1中に入らないので、地盤注入材Yの微圧供給を停止し、タンク5と作業台16とを撤去する。この後、表層地盤G1中に浸透させた地盤注入材Yが硬化すると、図1B(f)に示すように石垣Wの背面に地盤注入材Yの固結体Yaが造成され、石垣Wが補強・強化された状態となる。
以上説明したように、モルタルM等で地表面Gf近傍の掘削孔Hと注入管2との隙間を封止した後、ゲルタイムの長い地盤注入材Yを注入管2内に微圧で供給することで、地盤注入材Yを地表面Gfへ噴き上がらせることなく、表層地盤G1中へ極めて微小な圧力で注入して、周囲へ徐々に浸透させることができる。また、小型コンプレッサーでの加圧、またはヘッド圧により、地盤注入材Yをタンク5内から注入管2を通して表層地盤G1中へ0.001〜0.05メガパスカルの極めて微小な圧力で確実に注入することができる。このため、地盤注入材Yの地表面Gfや地盤G1中の粗い層への溢出、表層地盤G1の隆起や割裂、および石垣Wの損壊を生じることなく、表層地盤G1を良好に改良することが可能となる。
また、地盤注入材Yとして、超微粒子の懸濁型注入材、または低粘性の溶液型注入材を用いることで、表層地盤G1中の砂質土および砂礫に地盤注入材Yを確実に浸透させることができる。さらに、タンク5に複数の注入管2をホース6cを介して接続し、タンク5内から各注入管2内へと地盤注入材Yを同時に微圧で供給することで、地盤注入材Yを複数の注入管の注入孔2cを通して表層地盤G1中へ注入することができ、表層地盤G1を一度に広範囲に渡って改良することが可能となる。
図5〜図6Bは、本発明に係る表層地盤改良工法の実施例を説明するための図である。図5は実施した施工場所を示していて、(a)が側方断面図、(b)が平面図である。図6Aおよび図6Bは実施結果を示している。図5において、本実施例の施工場所では、石垣Wの背面上段にある表層地盤G3の地表面Gfから1m以内は埋土層であり、1mより深いところは地山層である。上段表層地盤G3には黒丸で示す位置P11〜P14に掘削孔を形成し、下段表層地盤G4には黒丸で示す位置P1〜P10に掘削孔を形成する。形成した各掘削孔には、注入管2を深さ約200cmまで建て込む。注入管2は、注入孔2cが穿孔されている部分(図6A、図6Bの注入管2にクロスハッチングで示している部分)の長さが1mであるSタイプと、2mであるLタイプとを用いる。地表面Gfの注入管2の周囲には、図6Aおよび図6Bに示すようにコンクリートCを50mmと30mmの厚みで打設して硬化させる。地盤注入材Yは、超微粒子セメントミルクと、超低粘性エポキシ樹脂(溶液)とを用いる。また、地盤注入材Yは、地表面Gfから2m上、3m上、5m上のいずれかの位置より各注入管2内に流下させる。なお、P2位置に建て込んだ注入管2には、地表面Gfから2m上、3m上、5m上の各位置より順番に地盤注入材Yを流下させる。また、P13位置に建て込んだ注入管2には、地表面Gfから2m上の位置より地盤注入材Yを流下させた後に、小型コンプレッサーでの加圧(0.03MPa)により地盤注入材Yを流下させる。地盤注入材Yの流下量は注入管2毎に任意に変える。図6Aおよび図6Bに示す括弧書きの数字(1)〜(10)は、各位置P1〜P14の注入管2内に地盤注入材Yを流下させた順番を示している。
P11〜P14位置にある各注入管2内に地盤注入材Yを順番に流下させて上段表層地盤G3中に注入した後に、当該地盤G3を掘削すると、図6Aに示すように地盤注入材Yの固結体Yaが造成されていた。先行で注入した超低粘性エポキシ樹脂は、流下高さ2mで地山層下部の最大浸透半径が50cmであった。後行で注入した超微粒子セメントミルクは、地山層下部の最大浸透半径が20cmであったが、地山層上部から埋土層にかけては広範囲に浸透していた。また、いずれの位置P11〜P14においても、地盤注入材Yの地表面Gfへの噴き上がり、地盤注入材Yの溢出、表層地盤G3の隆起や割裂、および石垣Wの損壊は生じなかった。
P1〜P10位置にある各注入管2内に順番に地盤注入材Yを流下させて下段表層地盤G4中に注入した後に、当該地盤G4を掘削すると、図6Bに示すように地盤注入材Yの固結体Yaが造成されていた。砂質土や砂礫に対しては、地盤注入材Yは広範囲に浸透していた。特に、P6位置では、流下高さ2m、流下量200L(リットル)で、超低粘性エポキシ樹脂の最大浸透半径が46.5cmであった。また、P7位置では、流下高さ3m、流下量45.4Lの少量で、超微粒子セメントミルクの最大浸透半径が21.5cmであった。なお、粘性土に対しても地盤注入材Yは浸透していた。コンクリートCを打設していないP2位置では、地盤注入材Yの地表面Gfへの噴き上がりを生じたが、これ以外の位置P1、P3〜P10では、地盤注入材Yの噴き上がりは生じなかった。また、いずれの位置P1〜P10においても、地盤注入材Yの溢出、表層地盤G4の隆起や割裂、および石垣Wの損壊を生じなかった。以上の結果から、本発明に係る表層地盤改良工法により、地表面Gfから数m以内の表層地盤G3、G4を弊害なく良好に改良できることが立証された。
以上述べた実施形態および実施例においては、石垣周辺の表層地盤を補強等するために、本発明に係る表層地盤改良工法を適用した例を挙げているが、同工法はこれ以外にも、例えば、レンガ造りトンネルの周辺にある表層地盤を補強するためや、住居密集地のような重機等の大型装置が入らない狭隘な場所の表層地盤を強化するためや、地下鉄の駅の底盤下に残留する比較的薄い砂礫層(底盤を地表面とした場合の表層地盤に相当)を固結するために適用することが可能である。また、これら以外に、崩壊性のある崖堆斜面を補強するためや、石積擁壁等の偏土圧を受ける構造物の背面の地盤を補強するためや、石造り遺跡構造物の周囲の地盤を補強するためにも適用することが可能である。
本発明に係る表層地盤改良工法を説明するための図である。 本発明に係る表層地盤改良工法を説明するための図である。 同工法の施工場所の一例を示す平面図である。 同工法で用いる注入管の詳細を示す図である。 同工法で用いるタンクの詳細を示す図である。 同工法の実施例を説明するための図である。 同工法の実施例を説明するための図である。 同工法の実施例を説明するための図である。
符号の説明
2 注入管
2c 注入孔
5 タンク
9c ホース
G1 表層地盤
G3 表層地盤
G4 表層地盤
Gf 地表面
H 掘削孔
W 石垣
Y 地盤注入材

Claims (3)

  1. 地表面から数メートル以内の表層地盤に掘削孔を形成し、
    当該掘削孔へ表面に複数の注入孔が穿孔された注入管を建て込んで、地表面近傍の前記掘削孔と前記注入管との隙間を封止した後、
    ゲルタイムの長い地盤注入材の貯留用のタンクに前記注入管をホースを介して接続し、
    前記タンク内を最大加圧力0.05メガパスカル程度の小型コンプレッサーにより加圧することにより、または前記タンクを地表面から5メートル以下の所定の高さに持ち上げて設置することにより、前記地盤注入材を前記タンク内から前記注入管内へと0.001〜0.05メガパスカル程度の微圧で供給して、当該地盤注入材を前記複数の注入孔を通して表層地盤中に注入することを特徴とする表層地盤改良工法。
  2. 請求項1に記載の表層地盤改良工法において、
    前記地盤注入材として、超微粒子の懸濁型注入材、または低粘性の溶液型注入材を用いることを特徴とする表層地盤改良工法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の表層地盤改良工法において、
    前記地盤注入材の貯留用のタンクに、表層地盤に所定の間隔で形成した複数の掘削孔のそれぞれに建て込んだ複数の前記注入管をホースを介して接続し、
    前記地盤注入材を前記タンク内から前記各注入管内へと同時に微圧で供給することを特徴とする表層地盤改良工法。
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