JP3856406B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体に、実際に内視鏡スコープを挿入していくときの内視鏡スコープの先端を進めて行く方向を容易に把握させる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子内視鏡装置1は、図17に示すように、内視鏡スコープ2を治療台3上の被検体の体内に挿入し、この内視鏡スコープ2からの撮像信号に基づく画像を本体部4のモニタ5に映し出す。そして、術者はモニタ5の画像を見ながら内視鏡スコープ2を操作しながら挿入して行くものである。
【0003】
このような電子内視鏡装置1においては、管腔内を傷つけないで、かつ早く正確に病巣部に、内視鏡スコープ2の先端を如何に到達させるかが重要なポイントである。
【0004】
このため、図17に示すように電子内視鏡装置1の近傍に画像処理装置6を設け、この画像処理装置6に、事前に例えば被検体の臓器の3次元画像(以下3D臓器画像という)を記憶しておく。そして、術者は内視鏡スコープ2の操作に伴って画像処理装置6に記憶されている被検体の3D臓器画像をモニタ7に表示させる。
【0005】
術者は、この画像処理装置6のモニタ7の3D臓器画像を内視鏡スコープ2を先に進めるための案内画像とし、この案内画像と電子内視鏡装置1のモニタ5の実際の画像とを見比べながら内視鏡スコープ2を被検体に挿入していく。
【0006】
そして、例えば電子内視鏡装置1のモニタ5の実際の画像が分岐している管腔を表示している場合は、術者は画像処理装置6のモニタ7の臓器を外側から見た3D臓器画像により、内視鏡スコープ2の先端をどちらの管腔に進めていけばよいかを決定して挿入していた。
【0007】
また、CT装置又はMR装置等により、事前に被検体の断層像又はX線写真を得た場合は、この断層像又はX線写真等を見ながら内視鏡スコープ2の先端をどちらの管腔に進めていけばよいかを判断していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子内視鏡装置に用いる従来の画像処理装置は、内視鏡スコープを先に進めるための案内画像を3D臓器画像で表示している。つまり、臓器を外側から見た案内画像を表示している。
【0009】
このため、術者は内視鏡スコープの先端が管腔内でどのような方向を向いているのか又はどのような位置関係にあるかが画像処理装置のモニタ画面からは判断できないので、実際に電子内視鏡装置のモニタを見ながら内視鏡スコープの先端を病巣部に送っていくのは、熟練した術者でなけば容易に到達させることができないという問題点があった。
【0010】
特に、管腔が複数に分岐している場合は、内視鏡スコープによって得られる限られた画像上より、分岐している管腔から内視鏡スコープの先端を進めていくための正しい管腔を選択していかなければならない。
【0011】
ところが電子内視鏡で用いる従来の画像処理装置は、外側から見た3D臓器画像を表示しているので、実際に内視鏡スコープの先端をどの管腔に向けて進めていけばよいかが容易に判断できないという問題点があった。
【0012】
また、CT装置又はMR装置の断層像又は写真等により、内視鏡スコープの先端を進めていく管腔が判断できて、内視鏡スコープの先端を進める方向が分かったとしても、その管腔の奥は複雑に入り込んでいる場合が多い。
【0013】
このため、術者は選択した管腔の先の複数の断層像又は写真を参照して、奥がどのようになっているかを推定して、内視鏡スコープの先端を進めていかなければならなかったという問題点があった。
【0014】
すなわち、実際に内視鏡スコープを体内に挿入していくには、断層像、外側から見た3D臓器画像だけでは、分岐点や狭窄部分を容易に進んで目的の病巣部まで到達する経路を判断するのは非常に困難であるため、熟練した術者が試行錯誤的に手技で電子内視鏡のモニタ画面を見ながら内視鏡スコープの先端を進めていた。
【0015】
本発明は以上の問題点を解決するためになされたもので、熟練した術者でなくとも画面上で内視鏡スコープの先端を進めて行く方向を容易に把握させることができる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため請求項1記載の本発明は、予め被検体から収集された多数の断層像に基づき、前記被検体の所望とする部位に係る3次元画像を表示する画像処理装置において、前記多数の断層像に基づき前記被検体内の管腔構造を示す立体モデルを作成する立体モデル作成部と、この立体モデル作成部で作成された立体モデルの内面を隠面消去した外形画像を作成し、この外形画像を前記内視鏡的画像が表示される領域とは異なる第2の領域に表示させる外形画像作成部と、前記立体モデル作成部で作成された管腔構造における所望の視点位置及び視線方向を視野とする内視鏡的画像を作成して表示に供させる画像作成部と、この画像作成部より、現在の視点位置及び視線方向を読み、これらの位置及び方向に対応する先端状況画像を作成し、この先端状況画像に、前記視点位置における先端の基準方向を示す形状の画像を付加し前記外形画像上に表示させる先端状況画像作成部と、前記画像作成部で作成された前記内視鏡的画像の背面にある前記管腔構造を示す管腔構造画像を前記内視鏡的画像に重畳して表示に共させる背面画像浮上部と、この背面画像浮上部で合成された画像を表示する表示部とを有することを要旨とする。
【0040】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の画像処理装置の概略構成図である。図2は本実施の形態の画像処理装置の表示画像を説明する説明図である。また、本実施の形態では部位を管腔又は血管の場合を説明する。
【0041】
図1の画像処理装置10は、表示部11と、マウス12及びキーボード13を接続した入力部14と、画像データ抽出部15と、内視鏡的画像作成部16と、色情報記憶部17と、任意物体作成部18と、立体モデル作成部19と、体位方向記憶部20と、スコープ先端状況算出部21と、メッシュ化部22と、半透明化部23と、画像制御部24とを備えて、事前にCT装置又はMR装置によって得た被検体の複数の断層像(以下複数の原画像という)をファイル25に記憶し、この複数の原画像に基づく立体モデルを所望の視点位置及び視線方向から見たときの第1の画像(以下内視鏡的画像Aiという)をメイン画面11aに表示すると共に、立体モデルの外観を示す立体モデル画像Biをサブ画面11bに表示する。
【0042】
そして、内視鏡的画像Aiをメッシュ化又は透明化し、背面に隠れている管腔の立体モデル画像Qiを鮮明に見せるようにする。また、立体モデル画像Biにおいて内視鏡画面Aiを得たときの内視鏡スコープの先端の位置(以下視点位置という)と、その視線方向と、これらの視点位置及び視線方向等を示すインジケータ画像Ciを表示する。
【0043】
<各部の説明>
入力部14は、マウス12又はキーボード13の操作に伴うイベント情報を受付け、前述の画像データ抽出部15、内視鏡的画像作成部16、色情報記憶部17、任意物体作成部18、立体モデル作成部19、体位方向記憶部20、スコープ先端状況算出部21、メッシュ化部22、半透明化部23、画像制御部24のいずれかを起動させる。
【0044】
画像データ抽出部15は、ファイル25に記憶されている被検体の複数の原画像を全てロードした後に、最上位に位置する原画像を表示部11に表示する。
【0045】
内視鏡的画像作成部16は、視点位置及び視線方向より、後述する立体モデルの全体を視野とする内視鏡的画像Aiを作成する。
【0046】
色情報記憶部17は、腫瘍等を示す図形(星型、立方体等)と、この図形の色情報と、腫瘍等が位置している座標とが対応づけられて予め記憶されている。また、病巣部をより明確にするための色情報が病巣部の座標範囲に対応させられて予め記憶されている。
【0047】
任意物体作成部18は、腫瘍等を示す図形(星型、立方体等)と、この腫瘍等が位置している座標とを予め記憶し、必要に応じてサブ画面11bの座標系の対応する座標位置に記憶されている図形(星型、立方体等)を作成する。
【0048】
立体モデル作成部19は、画像データ抽出部15がロードした複数の原画像を集め、これらの原画像の立体モデルを作成する。
【0049】
体位方向記憶部20は、CT装置又はMR装置で被検体の原画像を得たときの被検体の体位情報を記憶している。
【0050】
スコープ先端状況画像作成部21(単に先端状況画像作成部ともいう)は、内視鏡的画像作成部16が把握している視点位置及び視線方向並びに体位方向記憶部20に記憶されている体位情報に基づいて内視鏡スコープの先端状況(視線方向、視点位置、先端の頭方向)を示すインジケータ画像Ciを立体モデル画像Bi上に表示させる。このインジケータ画像Ciについては図面を用いて後述する。
【0051】
また、このスコープ先端状況画像作成部21は、立体モデルの内面を隠面消去した立体モデル画像Bi(外形画像ともいう)を生成し、この立体モデル画像Biを第2の画面に表示させる外形画像作成部(図示せず)を備えている。
【0052】
メッシュ化部22は、内視鏡的画像作成部16で作成した内視鏡的画像Aiを読み込む。そして、読み込んだ内視鏡的画像Aiを形成する各原画像から対象領域の輪郭線を抽出し、それぞれの上下の輪郭線を点列データに分解し、これらを線で結んでメッシュ化してメイン画面11aに表示させる。
【0053】
半透明化部23は、内視鏡的画像作成部16の内視鏡画面Aiを読み込む。そして、読み込んだ内視鏡的画像Aiから所定の条件(透明度等)に基づいて画素を間引きした半透明の内視鏡的画像Aiをメイン画面11aに表示する。この半透明化部23及びメッシュ化部22を総称して背面画像浮上部という。
【0054】
画像制御部24は、入力部14から送出されるイベント、及び前述の各部からの指示に基づいて表示部11の画像を制御する
一方、前述のインジケータ画像Ciは、図3の(a)及び(b)に示すように、黄色の大きな球35上に緑の半球36を乗せ、大きな球35に赤いバー37を付加した画像である。そして、大きな球35は、視点位置を示し、上の半球36は先端の基準位置の方向(頭方向ともいう)を示し、バー37は視線方向を示す。
【0055】
<動作説明>
上記のように構成された画像処理装置の動作を以下に説明する。図4は本実施の形態の画像処理装置の動作を説明するフローチャートである。
【0056】
初めに画像データ抽出部15は、ファイル25に予め記憶されている被検体の複数の原画像を全て読み、立体モデル作成部19がこれらの原画像をボクセル化処理、シェーディング処理等を行って、その管腔の立体モデルを作成する。そして、内視鏡的画像作成部16は、視点位置及び視線方向を視野とする立体モデルの3次元画像(以下内視表示データという)を読み込む(S1)。すなわち、仮想の内視鏡スコープ2の先端の視点位置及び視線方向から管腔を見たときの内視鏡的画像を内視表示データとして読み込む。このため、立体モデルの上から見たときは管腔の内部と、分岐している管腔の外観とが内視鏡画像Aiとして得られる。また、立体モデルの内部に入り込んだ視点位置とした場合は、立体モデルの内部の内視鏡的画像Aiが得られる。この内視表示データの読み込み開始はマウス12操作によって行う。
【0057】
次に、マウス12又はキーボード13を用いて、表示部11のメイン画面11aに表示される内視鏡的画像Aiの色及びサブ画面11bに表示される管腔の立体モデル画像Biの色等を画像制御部24に設定する(S2)。
【0058】
次に、スコープ先端状況画像作成部21は、ステップS1で読み込まれた内視表示データに基づいて、先端の現在の視点位置と視線方向とを求めるスコープ先端状況算出処理(現在値算出処理ともいう)を行う。また、スコープ先端状況画像作成部21はサブ画面11b上における現在値の変更のイベントの場合は、変更された位置までの距離、方向等を求める現在値算出処理を行う(S3)。
【0059】
次に、外形画像作成部は、立体モデルの内部を隠面消去した立体モデル画像Biを作成し、この画像Biを外形画像としてサブ画面11bに表示させる。また、スコープ先端状況画像作成部21がステップS3で求めた視点位置、視線方向及び頭方向を示すインジケータ画像Ciを立体モデル画像Bi内に表示させる(S4)。例えば、器官の内視表示データを読み込んだときは、図5に示すような管腔の立体モデル画像Biと、インジケータ画像Ciとが表示される。
【0060】
また、頭部の内視表示データを読み込んだときは、例えば図6に示すように、動脈の立体モデル画像Biとインジケータ画像Ciとが表示される。
【0061】
従って、術者はどの視点位置のどのような方向から見た内視鏡的画像Aiが表示されるかを容易に把握できると共に、先端の基準がどちらを向いているかを把握できる。
【0062】
次に、内視鏡的画像作成部16は、ステップS1で読み込んだ内視表示データから内視鏡的画像Aiを作成して表示させる(S5)。例えば、器官の内視表示データの場合は図7に示すような内視鏡的画像Aiがメイン画面11aに表示され、この内視鏡的画像Aiの下に、所望の視点位置及び視線方向を視野としたときの内視鏡的画像である残りの立体モデル画像Qiが隠れていることになる。
【0063】
次に、入力部14は、イベントが出力されたかどうかを判定する(S6)。ステップS6でイベントが出力されたと判定したときは、そのイベントが現在値(視点位置、視線方向を含む)の変更を示しているかどうかを判定する(S7)。
【0064】
ステップS7において、現在値の変更と判断したときは、処理をステップS3に戻して変更後の位置にインジケータ画像Ciを移動させ、その変更後の位置を内視鏡的画像作成部16に知らせ、その変更後の位置から見た内視鏡的画像Aiをメイン画面11aに表示させる。この現在値の移動は、サブ画面11b上にカーソルを表示し、マウス12操作によってカーソルを移動させることによって実現する。
【0065】
すなわち、表示部11が図8の(a)の画面を表示しているとき、病巣部へ直接行きたい場合には、図8の(b)に示すように、サブ画面11bの立体モデル画像Bi上で行きたい場所にカーソルをもって行って、その場所をマウス12でクリックすると、図8の(b)に示すメイン画面31には、その移動場所からの視線方向の内視鏡的画像Aipが表示される。
【0066】
ステップS7で現在値の変更ではないと判断したときは、メッシュ又は半透明表示要求のイベントかどうかを判断する(S8)。
【0067】
ステップS8でメッシュ又は半透明表示要求のイベントではないと判断したときは処理をステップS6に戻してイベントの入力を待つ。
【0068】
また、ステップS8でメッシュ化のイベントと判定したときは、メッシュ化部22が図9又は図10に示すようにメイン画面11aに表示されている内視鏡的画像Aiをメッシュ化して、その先の管腔を見せるようにする。また、半透明化のイベントと判定したときは半透明化部23がメイン画面11aに表示されている内視鏡的画像Aiを図11に示すように半透明化して、その先の管腔を見せるようにして(S9)、処理をステップS5に戻す。
【0069】
従って、フライスルー表示においては、奥行きを正確に表現するために、見ることができる範囲を限定していたが、前述の処理によって今いる場所からその先を確認できるので、例えば複雑に入り組んだ血管系の走行や、気管支の分岐点の先が右に行くのか左に行くのかを確認できる。
【0070】
上記の現在値算出処理(先端状況画像作成処理)、メッシュ化処理及び半透明化処理について以下に詳細に説明する。
【0071】
図12は現在値算出処理を詳細に説明するためのブロック図である。本ブロック図では主要な部分のみを示す。
【0072】
画像データ抽出部15は被検体の領域が設定されると、この設定された領域の原画像(断層像)をファイル25から全てロードして、表面の原画像(図示せず)を表示部11に表示し、抽出したい部位を選択させる。本説明では気管を選択する。
【0073】
次に、立体モデル作成部19は気管が選択されると、この気管だけの原画像を多数集め、これらの原画像の立体モデルを作成する。そして、スコープ先端状況画像作成部21に設けられている外形画像作成部(図示せず)は、この立体モデルの内部を隠面消去した立体モデル画像Biを作成してサブ画面11bに表示させる。この立体モデル画像Biは、例えば図5に示すように、インジケータ画像Ciが見やすいように点列データで表示させる。
【0074】
また、外形画像作成部はマウス12の操作に基づいて、立体モデル画像Biを回転、拡大、縮小する機能を備えている。
【0075】
一方、内視鏡的画像作成部16は、選択された気管の立体モデルを、内視鏡スコープ2の先端(視点位置)から見た内視鏡的画像Aiを作成する。
【0076】
この内視鏡的画像Aiは、立体モデルを視点位置からの視線方向から見たときの視野とする全体の立体モデル画像Qiである。又は立体モデルの内部に入り込んだ場合は、その視線位置の視線方向の視野の画像が拡大されたような内視鏡的画像である。
【0077】
また、内視鏡的画像作成部16はマウス12の操作によるカーソルが示す方向に従った内視鏡画面Aiを表示する機能を備えている。
【0078】
次に、スコープ先端状況画像作成部21は、現在値表示モード指令の入力に伴って、内視鏡的画像作成部16が集めた各原画像の3次元座標(X、Y、Z)より、内視鏡スコープ2の先端である視点位置、視線方向を求めると共に、体位方向記憶部20の体位情報を読み込む。そして、こらの視点位置、視線方向及び体位情報に基づきサブ画面11bの立体モデル画像Bi上に於けるインジケータ画像Ciの位置及びバー37の方向並びに先端の頭方向を求めて例えば図5に示すように表示する。
【0079】
また、メイン画面11aにおいて視点位置を、前進又は後退させた内視鏡的画像aiに更新するに伴って、若しくは視線方向を変更した内視鏡的画像Aiに更新するに伴って、スコープ先端状況画像作成部21は、内視鏡的画像作成部16が把握している視点位置と視線方向と、体位方向記憶部20の体位情報とを読む。
【0080】
そして、これらの視点位置、視線方向及び体位情報に基づき、サブ画面11bの立体モデル画像Bi上に於けるインジケータ画像Ciの位置を求めて表示する。
【0081】
従って、本画像処理装置10を見ている術者は、管腔の内視鏡的画像Aiと管腔の外観を示す立体モデル画像Biと、管腔の内視鏡的画像Aiの表示と連動しているインジケータ画像Ciとを見比べながら、実際に内視鏡スコープ2を操作していくときのイメージを得ることができる。
【0082】
次に、メッシュ化処理及び透明化処理について図を用いて説明する。図13はメッシュ化処理及び透明化処理を説明するブロック図である。本図面ではスコープ先端状況算出部21及び画像制御部24等は図示しない。
【0083】
また、本説明では、図7に示す内視鏡的画像Aiを表示部11のメイン画面11aに表示しているとする。また、立体モデルから立体モデル画像Qiを生成して内視鏡的画像Aiを表示している。
【0084】
このような内視鏡的画像Aiを表示しているとき、キーボード13操作によってメッシュ表示モードにされると、メッシュ化部22は、内視鏡的画像作成部16からの内視鏡的画像Aiをメッシュ化する。
【0085】
このメッシュ化は、内視鏡的画像作成部16が生成した内視鏡的画像Aiの輪郭抽出又は心線抽出(血管等の場合)を行い、上述の各輪郭線の点列を線で結んだ3角形のワイヤーフレームモデルで定義付けする。
【0086】
従って、図9に示すように上面がメッシュで示した内視鏡的画像Aiとなり、この画像の奥にある管腔の立体モデル画像Qiが表示される。
【0087】
また、半透明表示モードにされたときは、半透明化部23は、予め設定されている透明度に基づいて内視鏡的画像作成部16からの内視鏡的画像Aiの画素を間引きして透明化する。この半透明度は任意に設定可能である。
【0088】
従って、図11に示すように上面が半透明の内視鏡的画像となり、この画像の奥にある管腔の立体モデル画像Qiが表示される。
【0089】
すなわち、メッシュ化処理及び半透明透明化処理は、図14に示すように、画像データ抽出部15でロードした複数の断層画像Kiの内で、内視鏡的画像作成部16が必要とするhiの領域の断層画像をメッシュ化又は半透明化させる。そして、断層画像hiの下にある断層画像Jiを視線方向から立体モデルにしたものを表示させている。
【0090】
また、医療用に用いられる画像処理装置は、正常部と病巣部とを明瞭に区別することが必要である。
【0091】
特に、上記のようなフライスルー表示においては、外側から管腔等を観察する従来の画像処理装置に対して、本画像処理装置10は管腔等を内側から観察している。このため、病巣部の位置がサブ画面11b上でどこにあるか分からない。例えば、複雑な構造の管腔においては見る位置によって病巣部が隠れて表示されたり、周囲と同化して見えにくい場合がある。
【0092】
そこで、任意物体作成部18は、管腔の立体モデル画像Biをサブ画面11bに表示するとき、図15に示すように任意物体記憶部18から病巣部の図形データ(星型、立方体等)と座標位置等を読み込んでサブ画面11bの座標系に対応する座標位置に図形Diを表示する。又は、色情報記憶部17に記憶している病巣部の色と座標位置とを読み、サブ画面11bの座標系に対応する座標位置に表示する。
【0093】
従って、半透明、メッシュ表示等においては、正常部と病巣部との位置関係が一目で分かるので、病巣部までの最短経路を容易に把握できる。
【0094】
上記のような本発明の画像処理装置10を図16に示すように電子内視鏡装置1の近傍に設けた場合は、画像処理装置10のメイン画面11aとサブ画面11bとを見比べながら実際に内視鏡スコープ2を被検体に挿入していけるので、熟練していない術者であっても内視鏡スコープ2をスムーズに挿入させることが可能となる。
【0095】
なお、上記実施の形態では、サブ画面11bにおける現在値表示が先に表示されるとして説明したが、メイン画面11aに内視鏡的画像Aiを表示させた後に、サブ画面11bに現在値を表示するようにしてもよい。
【0096】
さらに、メイン画面11aに内視鏡的画像Aiを表示するようにしたが、サブ画面11bに内視鏡的画像Aiを表示し、メイン画面11aに立体モデルBiを表示するようにしてもよい。
【0097】
【発明の効果】
以上のように請求項1によれば、部位の立体モデルを作成した後に、この立体モデルの所望の視点位置及び視線方向を視野とする内視鏡的画像を作成し、この内視鏡的画像に対しその背面にある管腔構造を示す画像を重ねて表示する。
【0098】
従って、内視鏡的画像と、この内視鏡的画像の背面の管腔構造を示す画像の外観が見えるので、実際に内視鏡スコープを操作していくときのイメージを得ることができ、術者はスコープの先端をどのような方向に進めていけばよいかが容易に把握できるという効果が得られている。
【0099】
請求項2によれば、内視鏡的画像をメッシュにより立体的特徴を示して、背面の管腔構造を示す画像を見せるので、術者は視線方向からの部位の立体的特徴を把握できると共に、背面の部位の外観を把握できるという効果が得られている。
【0100】
請求項3によれば、内視鏡的画像の立体的特徴をより正確に把握させると共に、背面の立体モデル画像が透けて見えるので、術者は視線方向からの部位の立体的特徴をより正確に把握できると共に、背面の部位の外観を把握できるという効果が得られている。
【0101】
請求項4によれば、術者は一台の表示部で内視鏡的画像と、この管腔の外観を示す画像とを見比べながら内視鏡スコープを操作することができるという効果が得られている。
請求項5によれば、内視鏡画面が表示されている領域の近傍に設けられた領域に表示させる先端状況画像を見ているだけで、管腔内の現在の内視鏡スコープの視点位置、視線方向とが分かるので、術者は容易に内視鏡スコープの先端をどのように進めていけばよいかが正確に把握できるという効果が得られている。
【0102】
請求項6によれば、先端状況画像を見ているだけで、被検体の部位と、内視鏡スコープの先端の相対位置関係を把握することできるという効果が得られている。
【0103】
請求項7によれば、先端状況画像の形色等から、視点位置、視線方向及び先端の基準方向である頭方向を一目で把握することができるという効果が得られている。
【0104】
請求項8によれば、所望の位置にいつでも先端状況画像を移動させることができるという効果が得られている。
【0105】
請求項9によれば、先端状況画像の移動に連動した内視鏡的画像を同時に開くことにより、内視鏡スコープの先端の状況及び管腔内の状況を同時に把握できるので、実際に内視鏡スコープを進めていくときは、より正確に内視鏡スコープの先端を進めて行くことができるという効果が得られている。
【0106】
請求項10によれば、病巣部が図形で示されるので、外形画像から病巣部に向かう経路を容易に把握することができるという効果が得られている。
【0107】
請求項11によれば、病巣部を示す図形が正常部とは異なる色で表示されるので、一目で病巣部への経路を把握できるという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像処理装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態の画像処理装置の表示画像を説明する説明図である。
【図3】インジケータ画像Ciを説明する説明図である。
【図4】本実施の形態の画像処理装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】サブ画面における管腔の立体モデル画像を説明する説明図である。
【図6】サブ画面における血管の立体モデル画像を説明する説明図である。
【図7】気管の内視鏡的画像を説明する説明図である。
【図8】サブ画面におけるインジケータ画像を移動させたときのメイン画面の表示を説明する説明図である。
【図9】メッシュ化を説明する説明図である。
【図10】メッシュ化を説明する説明図である。
【図11】半透明化を説明する説明図である。
【図12】現在値算出処理の詳細を説明するブロック図である。
【図13】メッシュ化処理及び透明化処理を説明するブロック図である。
【図14】メッシュ化処理及び透明化処理における画像構成を説明する説明図である。
【図15】サブ画面における病巣部を図形表示した説明図である。
【図16】実際に用いられるときの電子内視鏡配置と本発明の画像処理装置との配置例の説明図である。
【図17】従来の画像処理装置を説明する説明図である。
【符号の説明】
2 内視鏡スコープ
11 表示部
12 マウス
13 キーボード
14 入力部
15 画像データ抽出部
16 内視鏡的画像作成部
17 色情報記憶部
18 任意物体作成部
19 立体モデル作成部
20 体位方向記憶部
21 スコープ先端状況算出部
22 メッシュ化部
23 半透明化部
24 画像制御部

Claims (7)

  1. 予め被検体から収集された多数の断層像に基づき、前記被検体の所望とする部位に係る3次元画像を表示する画像処理装置において、前記多数の断層像に基づき前記被検体内の管腔構造を示す立体モデルを作成する立体モデル作成部と、この立体モデル作成部で作成された立体モデルの内面を隠面消去した外形画像を作成し、この外形画像を前記内視鏡的画像が表示される領域とは異なる第2の領域に表示させる外形画像作成部と、前記立体モデル作成部で作成された管腔構造における所望の視点位置及び視線方向を視野とする内視鏡的画像を作成して表示に供させる画像作成部と、この画像作成部より、現在の視点位置及び視線方向を読み、これらの位置及び方向に対応する先端状況画像を作成し、この先端状況画像に、前記視点位置における先端の基準方向を示す形状の画像を付加し前記外形画像上に表示させる先端状況画像作成部と、前記画像作成部で作成された前記内視鏡的画像の背面にある前記管腔構造を示す管腔構造画像を前記内視鏡的画像に重畳して表示に共させる背面画像浮上部と、この背面画像浮上部で合成された画像を表示する表示部とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記背面画像合成部は、前記内視鏡的画像の各断層像の輪郭線を抽出し、これらの輪郭線の各点を線で結んでメッシュ化して前記背面にある管腔構造画像を見せることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記背面画像合成部は、前記内視鏡的画像を所定条件に基づいて半透明化して前記背面にある管腔構造画像を見せることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記先端状況画像作成部は、前記視点位置を示す丸玉に、視線方向を示す棒を付加し、かつ前記丸玉より径が小さい前記頭方向を示す半球を前記丸玉上に重ねる一方、それぞれを互いに異なる色にして表示させることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  5. 前記先端状況画像作成部は、前記先端状況画像の移動操作を受付け、該移動操作に基づく前記第2の領域上の外形画像の位置に、前記先端状況画像を移動表示させることを特徴とする請求項又は記載の画像処理装置。
  6. 前記画像作成部は、前記外形画像の先端状況画像の移動表示に伴って、その移動位置に対応する視点位置、視線方向を視野とする前記内視鏡的画像を作成し、この内視鏡的画像を表示させることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記立体モデル作成部で作成された立体モデル上の病巣部の位置を予め把握し、前記第2の領域上の前記病巣部の位置に、前記病巣部に応じて予め記憶されている図形を表示させる任意物体作成部とを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれに記載の画像処理装置。
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