JP3855789B2 - 缶胴の縮径方法及びその装置 - Google Patents

缶胴の縮径方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3855789B2
JP3855789B2 JP2002031978A JP2002031978A JP3855789B2 JP 3855789 B2 JP3855789 B2 JP 3855789B2 JP 2002031978 A JP2002031978 A JP 2002031978A JP 2002031978 A JP2002031978 A JP 2002031978A JP 3855789 B2 JP3855789 B2 JP 3855789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
fluid pressure
fluid
reduction processing
diameter reduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002031978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003230917A (ja
Inventor
真司 山田
具実 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2002031978A priority Critical patent/JP3855789B2/ja
Publication of JP2003230917A publication Critical patent/JP2003230917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3855789B2 publication Critical patent/JP3855789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DI缶等の缶胴の開口端部等を縮径加工するロールネック成形における缶胴の縮径加工方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、成形ロールによる缶胴開口端部の縮径加工は、図5に模式的に示すような縮径加工装置によって行っている。従来の縮径加工装置は、回転駆動されるしわ抑え兼チャック51、缶胴内部に挿入される金属ロール52、缶胴載置台53及び成形ロール54の組み合わせからなり、しわ抑え兼チャック51と缶胴載置台53とで缶胴60を挟持し、缶胴内面に接触している金属ロール52が、成形ロール54による半径方向押し込み力に対して缶胴の縮径加工部61近傍下方をバックアップし縮径部以外の変形を防止して縮径加工を可能にすると共に、縮径部のしわの発生を防止している。金属ロール52は、縮径加工後縮径部61との干渉なく缶胴から抜け出るためには、その直径は缶胴の縮径部最小直径よりも小さくなければならず、且つ縮径加工時には成形ロールと対向する側の缶胴内面と接触していなければならない。そのため、金属ロール52は、偏心を利用したトリップ運動を行うように構成され、支持棒55の偏心位置に設けられた偏心軸56の先端に取り付けられ、支持棒55が回転中心軸線Mを中心に回転(図5(c)において、回転角αで示す)することによって、缶胴60に挿脱時は、図5(b)に示すように、図5(c)において仮想線で示す挿脱位置(缶胴開口中心位置)に変位し、加工時には図5(a)に示すように、図5(c)において実線で示す加工位置に変位できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、従来の成形ロールによる縮径加工方法における縮径量は、トリップ運動を実現させるための機構に制限を受けるので、大きな縮径量のネック成形ができないという欠点がある。さらに、金属ロールは偏心軸に対して回転自在にベアリングで支持されるが、缶胴内に挿入するので、潤滑油が缶胴内に飛散するのを防止するためにベアリングは無給油としているため、ベアリングの寿命の観点から金属ロール径が制約されてしまい、その結果、縮径部直径も制約されるという問題がある。また、金属ロールは缶胴内面の全周とは接触してないので、成形ロールは1個に限られ、複数の成形ロールで同時に縮径加工を行うということはできず、単一ロール限度以上の成形時間の短縮化は図られない。
【0004】
そこで、本発明は、従来の成形ロールによる縮径加工方法の上記の問題点を解決しようとするものであり、一工程当たりの縮径量を従来よりも特段に大きくとることができ、且つ成形速度を速くすることが可能で、また従来の金属ロール使用によるベアリングのような支持機構の問題も起こらないロールネック成形における缶胴の開口端部の縮径加工方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記問題点を解決するため、従来の縮径加工方法及び装置における上記問題点の発生は、缶胴内に挿入される金属ロールに全て起因していることに着点をおき、従来の金属ロールに代わる圧力保持手段がないか研究した結果、流体圧力保持装置を着想し本発明に到達したものである。
【0006】
即ち、本発明の缶胴縮径加工方法は、成形ロールによる缶胴の開口端部を縮径加工する縮径加工方法であって、内部に流体を入れることによって膨張する弾性膜を有する流体圧力保持具を缶胴内に挿入し、少なくとも縮径加工を行う間、該流体圧力保持具に流体を流入して前記弾性膜を膨張させることにより、縮径加工部近傍下方の缶胴内壁に押圧力を負荷して、少なくとも1個の回転可能な成形ロールを缶胴外部から缶胴に対して缶中心軸に向かって移動することで缶胴の縮径を行い、縮径加工完了後前記流体圧力保持具の流体を流出させることにより、該流体圧力保持具の直径を縮径部内径よりも小さくし、流体圧力保持具を缶胴内部から抜き取ることからなり、前記縮径加工は缶胴を缶底保持台としわ抑え兼チャック装置で挟持して缶胴の開口端縁に軸方向の押圧力を付与しながら行ない、縮径加工初期は前記成形ロールと前記流体圧力保持具の押圧面との間で缶胴に生じる張力によりしわの発生を抑え、縮径加工の後半では前記しわ抑え兼チャック装置と前記成形ロール間で缶胴を挟み込みしわの発生を抑えることを特徴とするものである。
【0007】
前記流体圧力保持具は、缶胴全周に膨張力を発生させるので、成形ロールを缶胴の外周部に複数配置すれば、複数の成形ロールで缶胴の縮径加工を行うことができ、縮径加工時間の短縮を図ることができる。また、缶胴開口端部が嵌合するチャック部長さを長くして、缶胴の開口端縁に軸方向の押圧力を付与しながら縮径加工を行うことによって、缶胴開口端部のみならず、缶胴開口端部から離れた中間位置でも縮径加工が可能となる。
【0008】
缶胴の前記縮径加工方法を実施するための本発明の缶胴縮径装置は、缶胴の開口端部を成形ロールにより縮径加工する縮径加工装置において、缶胴底部外周に嵌合して缶胴を支持する缶底保持台、缶胴の開口端部に係合して前記缶胴の開口端部に係合して前記缶底保持台とで缶胴を挟み強制回転させるしわ抑え兼チャック装置を有し、前記成形ロールは縮径加工中、缶胴中心方向への変位と共に缶胴軸方向への変位の複合運動を行うようにしてなり、前記缶底保持台に支持される缶胴の開口部に向けて相対的に軸方向に移動可能に設けた支持ロッドに、内部に流体を流入することにより膨張する弾性膜を有する流体圧力保持具を缶胴内に挿脱可能に設け、少なくとも縮径加工操作を行う間、該流体圧力保持具に流体を流入して弾性膜を膨張させることにより、縮径加工部近傍下方の缶胴内壁に押圧力を負荷して、成形圧力に対して缶胴を保持し、縮径加工後は流体圧力保持具から流体を排出することにより、缶胴から抜き取ることができるようにしてなることを特徴とするものである。
【0009】
そして、 前記成形ロールを缶胴の外周部に複数配置することによって、成形速度を速くすることができ生産性を高めることができる。また 前記成形ロールは、縮径加工中、缶胴中心方向への変位と共に缶胴軸方向への変位の複合運動を行うことによって、縮径部にしわを発生させることなく、良好に縮径加工ができて望ましい。さらに、缶胴の開口端部に係合して缶底保持台とで缶胴を挟み強制回転させるしわ抑え兼チャック装置の外周面に、缶胴開口端部を押圧する押圧スリーブを軸方向に変位可能に有するように構成することによって、開口端部から離れた位置の縮径加工も可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず、本発明に係る縮径加工装置の原理を図1及び図2により説明する。
本発明は、従来のロールネック成形法による縮径加工装置における金属ロールに代えて、内部に流体を流入することにより膨張して缶胴内壁に押圧力を負荷しながら缶胴を保持し、流体排出状態では縮径加工後の縮径された缶胴開口部から容易に抜き取ることができる直径まで収縮する弾性膜2を有する流体圧力保持具1を採用したものである。縮径加工に際して、缶胴保持台3に保持されている缶胴60内に挿入し、内部にエア等の気体や油等の液体等の流体を流入して弾性膜2を膨張させ、缶胴内壁に押圧力を負荷しながら缶胴を保持する。その状態で少なくとも1個の回転可能な成形ロール5が缶に対して相対的に公転しながら缶外壁から中心軸に向かって移動しながら、図1(b)に示すように、軸方向に移動することにより、逐次缶の径を縮径させる。なお、図1(b)において、5a−1、5a−2、5a−3は1個の成形ロール5aが縮径加工時に順次変位する変位位置を模式的に示している。縮径完了後、流体圧力保持具1内部の流体を流出させることにより流体圧力保持具1の外径を図1(a)に示すように缶の縮径部よりも小さくし、流体圧力保持具1を缶胴内部から抜き取ることができるようにしたものである。
【0011】
このように形成することによって、縮径部の最小直径は流体圧力保持具の膨張前の大きさに依存するため、直径が小さな保持具を選定すればその分縮径部直径も小さくでき、一工程当たりの縮径量が大きくとれる。また、流体圧力保持具1は、図1(b)に示すように、缶胴全周に膨張力を発生させるため、成形ロールを缶胴円周上に複数配置でき、その分成形速度を速くすることができる。図1(b)では、2個の成形ロール5a、5bを180°間隔で配置した場合を示している。
また、缶胴内に金属ロールを挿入した成形では、前記したように、ベアリング寿命の観点から金属ロールの径が制約されてしまい、ネック部の縮径部直径も制約されるという問題点が生じるが、流体圧力保持具はベアリングのような支持機構を持たないため、このような問題は起こらない。
【0012】
以下、本発明の具体的実施形態について図2及び3により説明する。図2に於いて、中心線から右側部分が縮径加工開始直前の状態を示し、左側部分が縮径加工終了直後の状態を示している。
本実施形態の縮径加工装置10は、缶胴底部外周に嵌合して缶胴を支持する缶底保持台11、缶胴の開口端部に係合して缶底保持台11とで缶胴を挟み強制回転させるしわ抑え兼チャック装置12、該しわ抑え兼チャック装置12の先端部から軸方向に突出して取り付けられそれと一体に回転する流体圧力保持装置13、及び成形ロール14の組み合わせからなる縮径加工ユニットが、本体ターレット15に複数組配置されて構成されている。
【0013】
前記しわ抑え兼チャック装置12は、本体ターレット15に回転自在に軸受けされ、強制回転駆動されるスピンドル16、該スピンドルの端部に軸方向変位可能且つスピンドルと一体に回転するように支持され、先端部が缶胴開口部内に挿入し、その上端が缶胴開口端に突き当たって缶胴と係合するチャック部17となり、その下方アール部を含む傾斜面がしわ抑え部18となっているチャック19、該チャックを缶底保持台方向に所定圧力で付勢してチャックに係合している缶体に軸荷重を負荷する加圧手段20から構成されている。加圧手段20は、本実施形態では、エアシリンダを採用してあり、本体ターレット15にエアシリンダ本体を固定し、そのシリンダロッド21の先端に自由回転するローラ22を設け、該ローラをチャック19の端部に設けたフランジ23の上面に回転接触可能し、回転するフランジ23〈チャック19)を所定の圧力で押圧する構成となっている。加圧手段20が所定圧力で作動することによって、バネ作用をし、チャック19を介して缶胴60を所定圧力で押圧する。
【0014】
流体圧力保持装置13は、スピンドル16の先端に固定されたノズルボディ26、該ノズルボディ26に取り付けられ内部に流体を流入することにより膨張するタイヤチューブ状の弾性膜27からなる流体圧力保持具28から構成されている。ノズルボデイ26の内部には、前記流体圧力保持具に加圧用流体を給排出するための流路30が形成され、その先端がノズル31となって流体圧力保持具の内面に開口するように形成されている。流路30の基端にはスピンドル16を貫通する配管32が設けられ、その基端部は図示しない給排気装置に連通している。配管32の途中に圧力調整弁、レギュレーター等が設けられ、縮径加工中流体圧力保持具13の内圧を所定圧力に維持するように制御される。
【0015】
成形ロール14は、公転及び軸方向に変位するレバー35の先端部に回転自在に軸受けされ、該レバー35が図示しないカムにより、公転中に缶胴ネック部に向けて缶胴軸心方向に変位すると共に軸方向に変位する複合運動を行うことにより、強制回転している缶胴ネック部と回転接触しながら押し込むことにより縮径加工を行う。
【0016】
次に、以上のように形成された本実施形態の縮径加工装置での、缶胴の縮径加工方法を説明する。なお、以下の実施形態では、説明の便宜上図2及び図3に示す図面の天地を上下方向として説明しているが、必ずしも図示のように縦型でなく缶胴が横方向になる横型であってもよい。
製缶工程において、絞りしごき加工(DI加工)され開口端部を所定高さに切断された缶体25は、縮径加工装置の缶底保持台11に供給される。この状態でしわ抑え兼チャック装置12及び缶底保持台11が互いに接近するように相対的に軸方向に移動し、缶開口部先端がチャック19のチャック部17の係止面に突き当たることにより、缶体はチャック19と缶底保持台11とで所定圧力で挟持される。そのとき、チャック19の中心部下方に突出している流体圧力保持装置13の流体圧力保持具13には流体は供給されてなく、収縮している状態にあるので、流体圧力保持具13はチャック19と缶底保持台11の相対移動により、自然に缶胴内に挿入され、図2において中心線より右側部分に示すような状態となり、縮径加工の開始状態に設定される。この状態でチャック19は、強制回転しているので、チャック19と缶底保持台11に挟持されている缶体も一体に回転して、自転しながら公転する。
【0017】
次いで、流体圧力保持具28に流体を供給して、弾性膜27を膨張させて縮径加工部近傍下方の缶胴内壁に所定の押圧力を負荷するように、流体圧力保持具に供給する流量を制御する。この状態で成形ロール14がカム作用により、缶胴の半径方向に移動し、缶胴の開口端部付近を押し込み始める。缶胴の縮径加工中、成形ロール14は、図3にP1〜P4と模式的に示すように、半径方向への移動と共に軸方向(缶胴ボトム側から開口端側方向に相対移動)にも移動して、縮径加工を行う。縮径量は、成形ロールの半径方向の移動量に依存し、半径方向移動量が大きければ、縮径量が大きくなる。縮径加工中、縮径加工初期は、成形ロールのボトム側成形面141と流体圧力工具の押圧面との間で缶胴に張力が作用することにより、しわの発生を防ぎながら縮径加工がなされ、縮径加工の後半ではチャクのしわ抑え部18と成形ロールのトリム側成形面142とで挟み込むことによってしわの発生を抑える。
【0018】
縮径加工が終了すると、流体圧力保持具28から流体を排出することによって、膨張していた弾性膜27が再び収縮し、缶胴縮径量が最大となっている最小直径部よりも小径となり、流体圧力保持具28がチャック19と共に図において上方に移動することによって、缶体から抜き取ることができ、自由状態となった缶体は次工程に排出される。
【0019】
図4は、本発明に係る他の実施形態の缶胴の縮径装置である。本実施形態は、深チャックを用いた場合の縮径装置の実施形態である。前記実施形態と同様な部分は同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
缶胴の縮径加工が缶胴開口端部近傍で行われ、チャック部との係合が短くてすむ場合は、縮径部に働く張力による缶胴端部から縮径部への金属流れの抵抗が少なくスムーズに縮径加工ができるが、チャック部との係合が長い状態で縮径加工を行う場合は、金属流れの抵抗が大きくなり缶胴に亀裂が発生する場合があり、スムーズな縮径加工が困難となる。それを解消するために、本実施形態では、該チャックの外周面に缶胴開口端部に係合して缶胴を軸方向に押圧する押圧スリーブ42を軸方向に変位可能に設けた。
【0020】
押圧スリーブ42の上部には、押圧負荷用フランジ43が固定され、該押圧負荷用フランジ43とスピンドル16に固定されたフランジ45との間に所定のバネ圧を有するスプリング46を設けて、押圧スリーブを所定の押圧力で押圧している。なお、図中47は、スプリング46を案内するネジロッドであり、スプリング46の上端が係合しているナット49の位置を調節することにより、押圧力を調整することができる。
【0021】
本実施形態の缶胴の縮径装置は、以上のように構成され、図示のように、チャック40のチャック部を缶胴開口部から深く挿入して、開口端縁から離れた深い位置で縮径加工する場合でも、その開口端縁をしわ抑え圧力よりも強い押圧力を付与することにより、縮径加工時のしわ抑え部での張力に対する金属流れの抵抗が少なく、スムーズに縮径加工ができる。したがって、本実施形態によれば、缶胴開口端部の縮径加工のみならず、缶胴中間部での縮径加工ができ、中間部に凹部を有する異形の缶胴を成形することが可能である。また、縮径量の大きい縮径も良好にできる。
【0022】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、前記流体圧力保持具に供給される流体は水に限らず、その他の油、空気、ガス等の流体であってもよい。また、前記図2及び図4に示す実施形態では、成形ロールは1個しか設けられてないが、図1(b)に示すように、複数の成形ロールを配置することもできる。そして、縮径装置のユニットは、必ずしも公転するターレットに複数設ける場合に限らず、固定位置に単一ユニットを設けたものでもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明の縮径加工方法及び装置によれば、トリップ運動を必要とする金属ロールによる規制を受けないので、小さな圧力流体保持具を選択することによって、一工程当たりの縮径量を従来よりも特段に大きくとることができる。また、本発明では、ベアリングのような支持機構を用いない流体保持具を採用しているので、従来のものと違ってベアリング寿命の観点から縮径部直径が制約されることもなく、任意量の縮径加工が可能である。
【0024】
また、流体圧力保持具は、缶胴全周に膨張力を発生させるので、成形ロールを缶胴の外周部に複数配置することができ、同時に複数の成形ロールで缶胴の縮径加工を行って、縮径加工時間の短縮を図ることができる。また、缶胴開口端部が嵌合するチャック部長さを長くして、缶胴の開口端縁に軸方向の押圧力を付与しながら縮径加工を行うことによって、缶胴開口端部のみならず、缶胴開口端部から離れた中間位置でも良好に縮径加工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る縮径加工方法の原理を示す模式図であり、(a)は流体圧力保持具の挿脱時の状態、(b)は加工時の状態を示す。
【図2】本発明の実施形態に係る縮径加工装置の要部断面図である。
【図3】縮径加工時の成形ロールの変位状態を示す模式図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る縮径加工装置の要部断面図である。
【図5】従来の縮径加工装置による縮径加工方法の原理を示す模式図であり、(a)は加工時の状態、(b)は縮径加工後に金属ロールが縮径加工部から抜ける時の状態を示す。
【符号の説明】
1、28 流体圧力保持具 2、27 弾性膜
3、11 缶胴保持台 5、14 成形ロール
10 縮径加工装置 12 しわ抑え兼チャック装置
13 流体圧力保持装置 16 スピンドル
17、41 チャック部 18 しわ抑え部
19、40 チャック 20 加圧手段
26 ノズルボディ 27 弾性膜
31 ノズル 32 配管
42 押圧スリーブ 46 スプリング

Claims (5)

  1. 成形ロールによる缶胴の開口端部を縮径加工する縮径加工方法であって、内部に流体を入れることによって膨張する弾性膜を有する流体圧力保持具を缶胴内に挿入し、少なくとも縮径加工を行う間、該流体圧力保持具に流体を流入して前記弾性膜を膨張させることにより、縮径加工部近傍下方の缶胴内壁に押圧力を負荷して、少なくとも1個の回転可能な成形ロールを缶胴外部から缶胴に対して缶中心軸に向かって移動することで缶胴の縮径を行い、縮径加工完了後前記流体圧力保持具の流体を流出させることにより、該流体圧力保持具の直径を縮径部内径よりも小さくし、流体圧力保持具を缶胴内部から抜き取ることからなり、前記縮径加工は缶胴を缶底保持台としわ抑え兼チャック装置で挟持して缶胴の開口端縁に軸方向の押圧力を付与しながら行ない、縮径加工初期は前記成形ロールと前記流体圧力保持具の押圧面との間で缶胴に生じる張力によりしわの発生を抑え、縮径加工の後半では前記しわ抑え兼チャック装置と前記成形ロール間で缶胴を挟み込みしわの発生を抑えることを特徴とする缶胴の縮径方法。
  2. 成形ロールを缶胴の外周部に複数配置して、複数の成形ロールで缶胴の縮径加工を行うことを特徴とする請求項1に記載の缶胴の縮径方法。
  3. 缶胴の開口端部を成形ロールにより縮径加工する縮径加工装置において、缶胴底部外周に嵌合して缶胴を支持する缶底保持台、缶胴の開口端部に係合して前記缶胴の開口端部に係合して前記缶底保持台とで缶胴を挟み強制回転させるしわ抑え兼チャック装置を有し、前記成形ロールは縮径加工中、缶胴中心方向への変位と共に缶胴軸方向への変位の複合運動を行うようにしてなり、前記缶底保持台に支持される缶胴の開口部に向けて相対的に軸方向に移動可能に設けた支持ロッドに、内部に流体を流入することにより膨張する弾性膜を有する流体圧力保持具を缶胴内に挿脱可能に設け、少なくとも縮径加工操作を行う間、該流体圧力保持具に流体を流入して弾性膜を膨張させることにより、縮径加工部近傍下方の缶胴内壁に押圧力を負荷して、成形圧力に対して缶胴を保持し、縮径加工後は流体圧力保持具から流体を排出することにより、缶胴から抜き取ることができるようにしてなることを特徴とする缶胴の縮径加工装置。
  4. 前記成形ロールを缶胴の外周部に複数配置して、複数の成形ロールで缶胴の縮径を行う請求項に記載の缶胴の縮径加工装置。
  5. 缶胴の開口端部に係合して缶底保持台とで缶胴を挟み強制回転させるしわ抑え兼チャック装置の外周面に、缶胴開口端部を押圧する押圧スリーブを軸方向に変位可能に有していることを特徴とする請求項3又は4に記載の縮径加工装置。
JP2002031978A 2002-02-08 2002-02-08 缶胴の縮径方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3855789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002031978A JP3855789B2 (ja) 2002-02-08 2002-02-08 缶胴の縮径方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002031978A JP3855789B2 (ja) 2002-02-08 2002-02-08 缶胴の縮径方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003230917A JP2003230917A (ja) 2003-08-19
JP3855789B2 true JP3855789B2 (ja) 2006-12-13

Family

ID=27775226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002031978A Expired - Fee Related JP3855789B2 (ja) 2002-02-08 2002-02-08 缶胴の縮径方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3855789B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105813776A (zh) * 2013-12-12 2016-07-27 康奈可关精株式会社 椭圆形筒体的成形方法及装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4644416B2 (ja) * 2002-05-10 2011-03-02 北海製罐株式会社 缶胴の外形加工方法及びその装置
JP5339513B2 (ja) * 2009-01-23 2013-11-13 日新製鋼株式会社 スピニング加工方法
JP5268676B2 (ja) * 2009-01-23 2013-08-21 日新製鋼株式会社 自動車用排気系部品の製造方法
WO2013118727A1 (ja) * 2012-02-07 2013-08-15 ユニバーサル製缶株式会社 缶胴縮径装置、缶体ホルダ、缶製造装置および缶体の縮径加工方法
JP6078723B2 (ja) * 2014-12-19 2017-02-15 株式会社高桑製作所 へら絞りによる二重金属部材の製造方法、および、へら絞りによる二重金属部材の製造方法により製造した二重金属部材、ならびに、そのためのへら絞り用金型
CN110899527B (zh) * 2019-11-27 2021-01-12 哈尔滨工业大学 一种筒形件缩口装置
KR102581433B1 (ko) * 2023-05-03 2023-09-21 주식회사 와이케이테크 기액 분리용 어큐뮬레이터 제조시스템

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5533373A (en) * 1994-09-21 1996-07-09 The Coca-Cola Company Method and apparatus for making shaped cans
JP3455892B2 (ja) * 1996-04-19 2003-10-14 株式会社久保田鉄工所 段状回転体の製造方法
JP2000263161A (ja) * 1999-03-12 2000-09-26 Toyota Motor Corp スピニング加工装置およびスピニング加工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105813776A (zh) * 2013-12-12 2016-07-27 康奈可关精株式会社 椭圆形筒体的成形方法及装置
US9821358B2 (en) 2013-12-12 2017-11-21 Calsonic Kansei Corporation Method and apparatus for forming elliptical hollow cylinder

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003230917A (ja) 2003-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3855789B2 (ja) 缶胴の縮径方法及びその装置
RU2422287C2 (ru) Зажимная оправка для цифровой печати на корпусе банки
JP5527875B2 (ja) 工作物の仕上げ方法
JP3889292B2 (ja) ボトル缶の製造装置
JP2003200241A (ja) 管端のクロージング加工方法および装置
JP2005169496A (ja) 略円柱状部材のマイクロロールフォーミング装置
US20060123864A1 (en) Method and forming machine for working a workpiece
CN202129326U (zh) 径向间隙可调的双层滚珠旋压装置
JP2006289564A (ja) 微細凹部加工装置及び微細凹部加工方法
JP5099955B2 (ja) 中空加工部材を変形する成形機及び方法
JP2011073057A (ja) プレス加工装置および軸部規制装置
CN102274884B (zh) 径向间隙可调的双层滚珠旋压装置
JP3537568B2 (ja) スピンフローネック成形装置
JP5051499B2 (ja) 微細凹部加工装置
JP4513438B2 (ja) 微細凹部加工装置及び微細凹部加工方法
JP2006075925A (ja) 円形穴の内周面加工方法
JP2007030134A (ja) テープラップ装置
JP4883348B2 (ja) 微細凹部加工装置及び微細凹部加工方法
JP4973904B2 (ja) 微細凹部加工装置及び微細凹部加工方法
JP2007331025A (ja) 微細凹部加工装置及び微細凹部加工方法
JPH09327737A (ja) ネックイン缶の製造方法及び製造装置
JP2018043303A (ja) ホーニング加工装置
JP2006334613A (ja) 微細凹部加工装置
JPH08229704A (ja) 心押し装置
JP4900672B2 (ja) 微細凹部加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees