JP3855642B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用変速機として適用され、変速比が無段階的に変更される無段変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、無段変速機の変速制御装置としては、例えば、特許第2789579号に記載の技術が知られている。
【0003】
この特許公報には、無段変速機の変速制御装置において、スロットル開度の増加方向または減少方向のみの開度変化に対する変速比制御応答性の確保と、微妙なアクセルワークに対する良好な運転フィーリングの確保との両立を目的とし、変速比制御に用いるスロットル開度信号は、実際のスロットル開度(スロットル開度センサの出力値)にヒステリシスを与えた信号を用いる技術が記載されている。なお、ヒステリシス幅は、車速VSPに応じた値HYS(VSP)であり、高車速ほどヒステリシス幅が小さくなるように設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の無段変速機の変速制御装置にあっては、平坦路におけるスロットル開度を想定してヒステリシス量を設定したものであるため、登坂時など走行抵抗が増加した運転状況ではヒステリシス量が不足し、走行抵抗に応じた微妙なアクセルワークを行いながら一定走行しようとしてもトルク変動に伴って車速が変化してしまう等、良好な運転フィーリングを確保できないという問題があった。
【0005】
すなわち、一般に、登坂時など走行抵抗が増加した運転状況ではスロットル開度の操作量(変動量)が平坦路における運転状況よりも多くなる。この状況では平坦路におけるスロットル開度を想定して設定されたヒステリシス量では不足であり、ヒステリシスを設けたことによる効果が薄くなる。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、スロットル開度の増加方向または減少方向のみの開度変化に対する変速比制御応答性の確保と、走行抵抗の大きさにかかわらず微妙なアクセルワークに対する良好な運転フィーリングの確保との両立を図ることができる無段変速機の変速制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、図1のクレーム概念図に示すように、スロットル開度センサaにより検出される値をスロットル開度センサ値とした場合、センサ値が増加方向又は減少方向のみに開度変化するときには、センサ値が増加する場合の方が、センサ値が減少する場合に比べてヒステリシス幅だけ小さくなる特性に従って変化する値をスロットル開度データ値として設定し、センサ値が増加から減少する方向又は減少から増加する方向へと転向するときには、ヒステリシス幅のセンサ値の変化があってもセンサ値転向前のデータ値をそのままスロットル開度データ値として設定するスロットル開度データ値設定部bと、
前記スロットル開度データ値設定部bにより設定されたスロットル開度データ値に基づいて目標エンジン回転数を求め、実エンジン回転数を目標エンジン回転数に一致させる方向に変速アクチュエータcを駆動する指令を出力して目標とする変速比を得る変速比制御部dとを有する変速制御手段eを備えた無段変速機の変速制御装置において、
走行抵抗を算出する走行抵抗算出手段fを設け、
前記スロットル開度データ値設定部bは、走行抵抗算出手段fからの走行抵抗算出値が大きな値を示すほどヒステリシス幅を広くする方向に変化させた特性によりスロットル開度データ値を設定する設定部であることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明では、請求項1に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記走行抵抗算出手段fは、道路勾配に関する値を用いて走行抵抗値を判断する手段であることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明では、請求項2に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記走行抵抗算出手段fは、スロットル開度信号を入力情報の1つとして算出される出力駆動力と、車両の加速度を用いて道路勾配に関する値を判断し、走行抵抗の算出にはスロットル開度データ値を用いずにスロットル開度センサ値を用いる手段であることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明では、図1のクレーム概念図に示すように、請求項2に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記走行抵抗算出手段fは、ナビゲーションシステムgからの情報を用いて道路勾配を判断する手段であることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明では、請求項1乃至請求項4に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記スロットル開度データ値設定部bは、スロットル開度センサ値の変化速度が大きいほどヒステリシス幅を狭くする方向に変化させた特性により、スロットル開度データ値を設定する設定部であることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明では、図1のクレーム概念図に示すように、請求項1乃至請求項5に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記無段変速機は、油圧制御回路hを有し、
前記変速制御手段eには、スロットル開度信号を入力情報の1つとしてライン圧制御信号を前記油圧制御回路hのライン圧アクチュエータiに出力するライン圧制御部jを有し、
前記ライン圧制御部jは、スロットル開度データ値を用いずにスロットル開度センサ値を用いてライン圧制御信号を算出する制御部であることを特徴とする。
【0013】
【発明の作用および効果】
請求項1記載の発明にあっては、走行時、変速制御手段eのスロットル開度データ値設定部bにおいて、スロットル開度センサaにより検出される値をスロットル開度センサ値とした場合、センサ値が増加方向又は減少方向のみに開度変化するときには、センサ値が増加する場合の方が、センサ値が減少する場合に比べてヒステリシス幅だけ小さくなる特性に従って変化する値がスロットル開度データ値として設定され、センサ値が増加から減少する方向又は減少から増加する方向へと転向するときには、ヒステリシス幅のセンサ値の変化があってもセンサ値転向前のデータ値がそのままスロットル開度データ値として設定される。ここで、ヒステリシス幅は、走行抵抗算出手段fからの走行抵抗算出値が大きな値を示すほど広くする方向に変化させられる。
【0014】
そして、変速制御手段eの変速比制御部dにおいて、スロットル開度データ値設定部bにより設定されたスロットル開度データ値に基づいて目標エンジン回転数が求められ、実エンジン回転数を目標エンジン回転数に一致させる方向に変速アクチュエータcを駆動する指令を出力して目標とする変速比を得る変速比制御が行われる。
【0015】
上記のように、走行抵抗算出手段fからの走行抵抗算出値が大きな値を示すほどヒステリシス幅を広くするので、走行抵抗が大きくなり、スロットル開度の操作量が大きくなる状況でも平坦路における運転状況と同様にヒステリシスを設けた効果を得ることができる。つまり、スロットル開度の増加方向または減少方向のみの開度変化に対する変速比制御応答性の確保と、走行抵抗の大きさにかかわらず微妙なアクセルワークに対する良好な運転フィーリングの確保との両立を図ることができる。
【0016】
請求項2記載の発明にあっては、走行抵抗算出手段fにおいて、道路勾配に関する値を用いて走行抵抗値が判断される。
【0017】
上記のように、走行抵抗算出手段fは汎用性のある信号である道路勾配に関する値を用いて走行抵抗値を判断する構成としたので、走行抵抗値の算出部分は他の走行制御と共用できるので、安価に本発明の変速制御システムを実現することができる。
【0018】
請求項3記載の発明にあっては、走行抵抗算出手段fにおいて、スロットル開度信号を入力情報の1つとして算出される出力駆動力と、車両の加速度を用いて道路勾配に関する値が判断され、走行抵抗の算出にはスロットル開度データ値を用いずにスロットル開度センサ値が用いられる。
【0019】
上記のように、道路勾配に関する値を判断するに際し、スロットル開度データ値を用いずにスロットル開度センサ値を用いるので、時々刻々の出力駆動力の変化に応じた適切な道路勾配の判断を行うことができる。
【0020】
請求項4記載の発明にあっては、走行抵抗算出手段fにおいて、ナビゲーションシステムgからの情報を用いて道路勾配が判断される。
【0021】
上記の構成としたことで、ナビゲーションシステムgが搭載された車両では、特別な検出手段の追加をすることなく本発明の変速制御システムを実現することができる。
【0022】
請求項5記載の発明にあっては、スロットル開度データ値設定部bにおいて、スロットル開度センサ値の変化速度が大きいほどヒステリシス幅を狭くする方向に変化させた特性により、スロットル開度データ値が設定される。
【0023】
上記のように、スロットル開度センサ値の変化速度が大きいほどヒステリシス幅を狭くする構成としたので、素早い変速が要求される急なスロットルの踏み込み時にはヒステリシスの影響が抑制され、素早い変速要求に応える変速応答性を得ることができる。
【0024】
請求項6記載の発明にあっては、変速制御手段eのライン圧制御部jにおいて、スロットル開度データ値を用いずにスロットル開度センサ値を用いてライン圧制御信号が算出され、算出されたライン圧制御信号が油圧制御回路hのライン圧アクチュエータiに出力される。
【0025】
上記のように、ライン圧制御信号の算出にはスロットル開度データ値を用いずにスロットル開度センサ値を用いるので、ヒステリシスの影響を受けることなく、時々刻々の入力トルクに応じた適切なライン圧に設定することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1の構成を説明する。
尚、この実施の形態1を述べるにあたって、フルードカップリングとVベルト式無段変速機構とを有する無段変速機に適用される変速制御装置を例にとる。
【0028】
実施の形態1の変速制御装置が適用される無段変速機は、図2に示すように、フルードカップリング12、前後進切り換え機構15、Vベルト式無段変速機29、差動装置56を主要な構成としている。
【0029】
前記フルードカップリング12は、入力側がエンジン10の出力軸10aに、出力側が回転軸13に連結された流体伝動装置である。尚、このフルードカップリング12は、ロックアップ機構付きであり、ロックアップ油室12aの油圧を制御することにより、入力側のポンプインペラー12bと出力側のタービンランナ12cとを機械的に連結又は切り離しが可能である。
【0030】
前記前後進切り換え機構15は、遊星歯車機構17と前進用クラッチ40と後進用クラッチ40と後進用ブレーキ50を備えている。
【0031】
遊星歯車機構17は、サンギヤ19と、2つのピニオンギヤ21及び23を有するピニオンキャリヤ25と、インターナルギヤ27とから構成されている。サンギヤ19は常に回転軸13と一体回転するように連結されている。ピニオンキャリヤ25は前進用クラッチ40によって回転軸13と連結可能であると共に、回転軸13と同軸上の駆動軸14に連結されている。インターナルギヤ27は後進用ブレーキ50によって、静止部に対して固定可能である。
【0032】
前記Vベルト式無段変速機構29は、駆動軸14と従動軸28との間に介装されていて、駆動プーリ16、Vベルト24、従動プーリ26を備えている。
駆動プーリ16は、駆動軸14と一体回転する固定円錐板18と、該固定円錐板18に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共に、駆動プーリシリンダ室20に作用する油圧によって駆動軸14の軸方向に移動可能である可動円錐板22とから構成されている。尚、駆動プーリシリンダ室20は、室20a及び室20bの2室から成っており、後述する従動プーリシリンダ室32の2倍の受圧面積を有している。Vベルト24は、駆動プーリ16から従動プーリ26への動力伝達手段である。従動プーリ26は、従動軸28と一体回転する固定円錐板30と、該固定円錐板30に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共に、従動プーリシリンダ室32に作用する油圧によって従動軸28の軸方向に移動可能である可動円錐板28とから構成されている。
【0033】
尚、前記従動軸28には、駆動ギヤ46が固定されており、この駆動ギヤ46はアイドラ軸52上のアイドラギヤ48と噛み合っている。アイドラ軸52に設けられたピニオンギヤ54はファイナルギヤ44と常時噛み合っている。
【0034】
前記差動装置56は、前記ファイナルギヤ44に伝達された駆動力を差動を許容しながら左右輪に駆動配分する装置で、ファイナルギヤ44に取り付けられている一対のピニオンギヤ58,60と、該ピニオンギヤ58,60に噛み合う一対のサイドギヤ62,64を有し、サイドギヤ62,64はそれぞれ出力軸66,68と連結されている。
【0035】
前記Vベルト式無段変速機構29での変速比の変更は、駆動プーリ16の可動円錐板22及び従動プーリ26の可動円錐板34を軸方向に移動させ、Vベルト24との接触半径を変えることにより行うことができる。すなわち、駆動プーリシリンダ室20と従動プーリシリンダ室32との内部油圧を後述する変速制御装置Aにより制御することで、制御命令に応じて両可動円錐板22,34が軸方向に進退移動し、変速比の変更がなされる。例えば、駆動プーリ16側のV字状プーリ溝の幅を拡大すると共に、従動プーリ26側のV字状プーリ溝の幅を縮小すれば、減速方向に変速比が変更されることになる。
【0036】
前記変速制御装置は、図2に示すように、入力センサ類70として、エンジン回転数センサ71、車速センサ72、スロットル開度センサ73、ナビゲーション装置74を備え、変速制御手段80として、コントロールユニット81、ドライバー82,83を備え、油圧制御回路91には、変速アクチュエータとしてステップモータ90を備え、ライン圧アクチュエータとしてライン圧ソレノイド92を備えている。
【0037】
前記エンジン回転数センサ71は、エンジン10のクランクシャフト部等に設けられ、エンジン回転数Neに応じた信号を出力する。
【0038】
前記車速センサ72は、変速機出力軸部や車輪の回転軸部等に設けられ、車速VSPに応じた信号を出力する。
【0039】
前記スロットル開度センサ73は、エンジンのスロットルバルブ位置等に設けられ、スロットル開度TVOに応じた信号を出力する。
【0040】
前記ナビゲーション装置74は、地図データにより得られた道路勾配情報を出力する。この道路勾配情報を入力するコントロールユニット81では、勾配抵抗分を走行抵抗Rとして判定している。この他、例えば、車速に基づき空気抵抗分をさらに考慮してより高精度な制御を行っても構わない。
【0041】
前記コントロールユニット81は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を有するマイクロコンピュータを中心とする電子制御回路により構成され、前記各センサ71,72,73,74からの信号を入力情報とし、図5及び図6に示す制御処理内容に従って情報処理がなされ、処理結果を変速比制御信号としてドライバー82に出力する変速比制御部と、エンジン回転数センサ71とスロットル開度センサ73からの信号と変速比を入力情報とし、図4に示す制御処理内容に従って情報処理がなされ、処理結果をライン圧制御信号としてドライバー83に出力するライン圧制御部とを有する。
【0042】
前記ドライバー82は、コントロールユニット81からの変速比制御信号を入力し、ステップモータ90を正転又は逆転させるパルス波によるモータ駆動電流を送出する駆動回路である。
【0043】
前記ドライバー83は、コントロールユニット81からのライン圧制御信号を入力し、ライン圧ソレノイド92へデューティ信号を送出する駆動回路である。
【0044】
前記油圧制御回路91は、図3に示すように、ステップモータ90及びライン圧ソレノイド92以外に、スプールを作動させるステップモータ90の回転位置により、駆動プーリシリンダ室20及び従動プーリシリンダ室32への供給油圧を制御する変速制御弁93と、前後進クラッチ40,50への供給油圧をセレクトレバー操作により切り替えるマニュアル弁94と、ライン圧ソレノイド92からの作動信号圧に応じてライン圧を作り出すプレッシャレギュレータバルブ95とを備えている。
【0045】
次に、作用を説明する。
【0046】
[ライン圧制御作用]
ライン圧制御は、図4に示すように、エンジン回転数センサ71からのエンジン回転数Neとスロットル開度センサ73からのスロットル開度センサ値TVOSENとを入力し、予め測定したエンジントルクマップを用いてトルク(エンジントルク)を推定し、推定されたトルクと変速比を入力し、トルクをパラメータとする変速比−ライン圧マップを用いてライン圧を求め、このライン圧制御信号をドライバー83に出力し、ドライバー83において、ライン圧をデューティ信号に変換し、このデューティ信号をライン圧ソレノイド92に出力することで行われる。このライン圧制御によって、推定されたエンジントルクと、その時の変速比に最適のライン圧を得ることができる。
【0047】
[変速比制御処理]
図5は変速比制御処理のメインルーチンを示すフローチャート図であって、以下、各ステップについて説明する。
【0048】
ステップ101は、エンジン回転数Neと車速VSPとスロットル開度TVOを読み込む読込ステップである。
【0049】
ステップ102は、スロットル開度データ値TVODATAを演算により求めるサブルーチン(TVOCALC)を呼び出す呼出ステップである。
【0050】
ステップ103は、車速センサ72から得られる車速VSPと、前記ステップ102での演算処理により得られるスロットル開度データ値TVODATAとをパラメータとする演算式f(TVODATA,VSP)によって目標エンジン回転数NEを求めるステップで、このステップにより求められた目標エンジン回転数NEを特性図として表したものを図7に示す。
【0051】
ステップ104は、前記ステップ103で求められた目標エンジン回転数NEと、前記ステップ101で読み込まれたセンサ信号の処理により得られた実エンジン回転数Neとから偏差eを求めるステップで、e=NE−Neの演算式で求められる。
【0052】
ステップ105〜ステップ107は、前記偏差eや定数Ki,Kpを用い、比例動作だけでは残る残留偏差を、積分動作を併用することで打ち消すようにした一種のフィードバック制御によりステップモータ90の駆動制御を行う一連のステップである。
【0053】
尚、ステップ105では積分動作(I=Ki・e+I)が行われ、ステップ106では比例動作(STEP=Kp・e+I)が行われステップモータ90の目標位置STEPが求められる。
【0054】
ステップ106は、前記ステップ105で求めた目標位置STEPに実際のステップモータ90の位置が一致するように制御信号を出力する出力ステップである。
【0055】
よって、このメインルーチンでは、ステップ101→ステップ102→ステップ103→ステップ104→ステップ105→ステップ106→ステップ107の流れが繰り返され、車速VSPとスロットル開度データ値TVODATAとから演算によって得られる目標エンジン回転数NEに、エンジン回転数センサ71から得られる実エンジン回転数Neが一致するように、PI動作(比例+積分動作)を用いて変速比制御が行われる。
【0056】
[変速比制御のスロットル開度データ値演算処理]
次に、ステップ102で行われるスロットル開度データ値TVODATAを求める演算処理作動の流れを、図11に示すサブルーチンにより説明する。
【0057】
このサブルーチンは、スロットル開度センサ値TVOSENからスロットル開度データ値TVODATAを求める処理であり、所望するスロットル開度TVO−変速比iの制御特性を得るため、スロットル開度データ値TVODATAにヒステリシス幅HYSのスロットル開度センサ値TVOSENの変化があっても、スロットル開度データ値TVODATAを一定に保つようにし、かつ、走行抵抗Rが大きくなるほどヒステリシス幅HYSを広くする方向に変化させるようにした点が特徴的である。
【0058】
図11に示すサブルーチンの流れの説明を、センサ値TVOSENが増加→増加の時と、減少→減少の時と、増加→減少の時と、減少→増加の時とに分けて説明する。
【0059】
(イ)センサ値TVOSENが増加→増加の時
アクセルペダルを踏み込み方向にのみ操作し、図9(a)に示すTS1位置からTS2位置までセンサ値TVOSENが増加したときのTS2位置での処理作動を述べる。
【0060】
ステップ221では、TS1位置でのデータ値TVODATAが前回のデータ値OLDTVODとしてセットされる。
【0061】
ステップ241では、ナビゲーション装置74から走行抵抗Rが入力され、スロットル開度センサ73からスロットル開度センサ値TVOSENが入力される。
【0062】
ステップ242では、ヒステリシス幅HYSが走行抵抗Rの関数により演算される。このヒステリシス幅HYSは走行抵抗Rが大きいほど大きな幅に設定される(図12の(a)参照)。
【0063】
ステップ223では、スロットル開度比較値TVOCMPを求めるステップで、その演算式は、TVOCMP=OLDTVOD+HYSである。
【0064】
ステップ224では、踏み込み操作時か戻し操作時かの判断ステップで、今回のセンサ値TVOSENと前記ステップ223で求められたスロットル開度比較値TVOCMPとが比較され、踏み込みの場合は、TVOSEN>TVOCMPであると判断されるためステップ225へ進み、このステップ225では、今回のスロットル開度センサ値TVOSENからヒステリシス幅HYSを減じた値が、今回のスロットル開度データ値TVODATAとして設定される。
【0065】
次のステップ226では、前記ステップ225で設定されたスロットル開度データ値TVODATAがゼロもしくはゼロ未満であるかどうかが判断され、TS2位置ではTVODATA>0であることによりステップ206へ進む。
【0066】
尚、このステップ226の判断でTVODATA≦0の場合には、ステップ226からステップ228へと進み、スロットル開度データ値TVODATAをゼロにする処理がなされる。
【0067】
ステップ227では、ステップ225で設定されたスロットル開度データ値TVODATAがTVODATA≧255であるかどうかが判断され、TVODATA≧0の場合にはステップ229によりTVODATA=255と設定され、TVODATA<255の場合にはそのままの値が出力される。これは、データ8ビットのマイクロコンピュータで演算させるため、最大値を超えてゼロにならないようにしている。
【0068】
(ロ)センサ値TVOSENが減少→減少の時
アクセルペダルを踏み戻し方向にのみ操作し、図9(b)に示すTS3位置からTS4位置までセンサ値TVOSENが減少したときのTS4位置での処理作動を述べる。
【0069】
ステップ221〜ステップ224までは、前述と同様であるが、ステップ224では、センサ値の減少によりTVOSEN≦TVOCMPと判断されるためステップ230へ進む。
【0070】
このステップ230では、今回のスロットル開度センサ値TVOSENの値と、前記ステップ221でセットされた前回のスロットル開度データ値OLDTVODとの比較がなされ、踏み戻しの場合は、TVOSEN<OLDTVODであるためステップ231へ進み、ステップ231ではスロットル開度センサ値TVOSENがそのままスロットル開度データ値TVODATAとして設定される。
【0071】
次のステップ226〜ステップ229は、前述と同様である。
【0072】
(ハ)センサ値TVOSENが増加→減少の時
アクセルペダルを踏み込みから戻し方向に操作し、図10(a)に示すTS5位置からTS6位置までセンサ値TVOSENが減少したときのTS6位置での処理作動を述べる。
【0073】
ステップ221〜ステップ224までは、前述と同様であるが、ステップ224では、ヒステリシス幅HYSによりTVOSEN≦TVOCMPと判断されるためステップ230へ進む。
【0074】
このステップ230では、今回のスロットル開度センサ値TVOSENの値と、前記ステップ221でセットされた前回のスロットル開度データ値OLDTVODとの比較がなされ、この場合は、TVOSEN≧OLDTVODであるためステップ232へ進み、ステップ232では前回のスロットル開度データ値OLDTVODがそのままスロットル開度データ値TVODATAとして設定される。
次のステップ226〜ステップ229は、前述と同様である。
【0075】
(ニ)センサ値TVOSENが減少→増加の時
アクセルペダルを踏み戻しから踏み込み方向に操作し、図10(b)に示すTS7位置からTS8位置までセンサ値TVOSENが減少したときのTS8位置での処理作動を述べる。
【0076】
ステップ221〜ステップ224までは、前述と同様であるが、ステップ224では、ヒステリシス幅HYSによりTVOSEN≦TVOCMPと判断されるためステップ230へ進む。
【0077】
このステップ230では、今回のスロットル開度センサ値TVOSENの値と、前記ステップ221でセットされた前回のスロットル開度データ値OLDTVODとの比較がなされ、この場合は、TVOSEN≧OLDTVODであるためステップ232へ進み、ステップ232では前回のスロットル開度データ値OLDTVODがそのままスロットル開度データ値TVODATAとして設定される。
【0078】
次のステップ226〜ステップ229は、前述と同様である。
【0079】
つまり、このサブルーチンでは、ステップ241でスロットル開度センサ値TVOSENと共に走行抵抗Rが入力され、ステップ242で走行抵抗Rが大きいほど大きなヒステリシス幅HYSが演算により求められ、最終的には図8に示すようなスロットル開度データ値TVODATAが得られることになる。
【0080】
次に、効果を説明する。
【0081】
(1) 走行抵抗Rが大きな値を示すほどヒステリシス幅HYSを広くするので、走行抵抗Rが大きくなり、スロットル開度の操作量が大きくなる上り勾配路面での走行状況でも平坦路における運転状況と同様にヒステリシスを設けた効果を得ることができる。
【0082】
つまり、スロットル開度の増加方向または減少方向のみの開度変化に対してはヒステリシスが効かず変速比制御の応答性が確保され、スロットル開度を増減する微妙なアクセルワークに対しては、走行抵抗R(勾配抵抗分)が大きな値を示すほどヒステリシス幅HYSを広くしているため、走行抵抗Rの大きさにかかわらず良好な運転フィーリングが確保される。
【0083】
(2) ナビゲーション装置74からの道路勾配情報を用いてその勾配抵抗分を走行抵抗Rとして判定するようにしたため、ナビゲーション装置74が搭載された車両では、走行抵抗算出のために特別な検出手段の追加をすることなく、走行抵抗Rに応じてヒステリシス幅HYSを変化させる本発明の変速制御システムを実現することができる。
【0084】
(3) ライン圧制御部において、スロットル開度データ値TVODATAを用いずにスロットル開度センサ値TVOSENを用いてライン圧制御信号が算出され、算出されたライン圧制御信号に対応するデューティ信号を、油圧制御回路91のライン圧ソレノイド92に出力するようにした、つまり、ライン圧制御ではスロットル開度センサ値TVOSENを用いるため、スロットル開度データ値TVODATAを用いる場合のようなヒステリシスの影響を受けることなく、時々刻々の入力トルクに応じた適切なライン圧に設定することができる。
【0085】
すなわち、ライン圧の大きさがプーリのベルト押付力に影響する。ベルト押付力はVベルト26がプーリに対して滑ることなくトルク伝達することのできる大きさとする必要があるため、エンジントルクの大きさに応じて設定される。このエンジントルクの値を算出するためにスロットル開度情報が必要である。従って、ライン圧制御に用いるスロットル開度としては、スロットル開度データ値TVODATAの値を用いるとエンジントルクの値が正確に算出できなくなるのでスロットル開度センサ値TVOSENを用いる。
【0086】
(実施の形態2)
この実施の形態2は、スロットル開度センサ値TVOSENの変化速度△TVOSENが大きいほどヒステリシス幅HYSを狭くする方向に変化させた特性により、スロットル開度データ値TVODATAを設定するようにした例である(請求項6)。
【0087】
すなわち、図11に示すサブルーチンにおいて、ステップ241の後に、スロットル開度センサ値TVOSENの変化速度△TVOSENを算出するステップ243と、変化速度△TVOSENに応じて係数Kを算出するステップ244を追加し、ステップ242をHYS=f(R)×Kの式によりヒステリシス幅HYSを算出するステップ242’とした点で異なる。
【0088】
ここで、ステップ244では、図12の(b)に示すように、変化速度△TVOSENが設定値αまでは係数K=1とし、設定値αを超えると係数Kの値を徐々にゼロとなるまで低下させるように設定される。
【0089】
また、ステップ242’では、図12の(a)に示すように、走行抵抗Rに応じて段階的に上昇する関数f(R)によりヒステリシス幅HYSが算出される。
【0090】
以上のように、この実施の形態2にあっては、スロットル開度センサ値TVOSENの変化速度△TVOSENが設定値αより大きい場合、ヒステリシス幅HYSを狭くする方向に変化させた特性によりスロットル開度データ値TVODATAを設定するようにしているため、素早い変速が要求される急なスロットルの踏み込み時にはヒステリシスの影響が抑制され、素早い変速要求に応える変速応答性を得ることができる。
【0091】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0092】
例えば、変速制御装置を適用する無段変速機は、実施の形態で示したフルードカップリング+Vベルト式無段変速機以外に、ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ+Vベルト式無段変速機やトロイダル式無段変速機にも適用することができる。
【0093】
実施の形態1,2では、走行抵抗算出手段としてナビゲーション装置74からの路面勾配情報を用いる例を示したが、図13に示すように、ナビゲーション装置74を用いることなく、走行抵抗Rを、出力駆動力(エンジントルク×変速比)と空気抵抗と車体加速度により算出する手段としても良い。すなわち、スロットル開度センサ値TVOSENとエンジン回転数Neからエンジントルクを求め、このエンジントルクに変速比を乗じて出力駆動力を求める。さらに、車速VSPに基づいて空気抵抗を求める。また、車速VSPを微分演算することで加速度算出値を求め、加速度算出値と車重により車体加速度を求める。
この際、出力駆動力を求めるにはまずエンジントルクを求めなければならないが、ここで、スロットル開度情報が必要になる。このスロットル開度情報としてスロットル開度データ値TVODATAを用いてしまうと、ヒステリシス幅HYSの分、実際のエンジントルクとは異なる値が求まってしまうので、この算出にあたっては、スロットル開度センサ値TVOSENを用いる。このスロットル開度センサ値TVOSENを用いることによって、時々刻々のエンジントルクの変化に応じた適切な走行抵抗の判断を行うことができる(請求項3)。
【0094】
また、走行抵抗算出手段としては、道路勾配に関する値を用いて走行抵抗値を判断するようにしても良い。この場合、走行抵抗算出手段は、汎用性のある信号である道路勾配に関する値を用いて走行抵抗値を判断する構成となるので、走行抵抗値の算出部分は他の走行制御と共用できるので、安価に本発明の変速制御システムを実現することができる(請求項2)。
【0095】
他の走行制御としては、例えば、図14に示すように、通常時用変速パターンと登坂用変速パターンを持ち、走行抵抗R(路面勾配)に応じて変速パターンを切り換える制御等における走行抵抗算出手段と共用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の無段変速機の変速制御装置を示すクレーム概念図である。
【図2】実施の形態1における無段変速機の変速制御装置を示す全体システム図である。
【図3】実施の形態1における変速制御装置の油圧制御回路図である。
【図4】実施の形態1における変速制御装置のライン圧制御部を示すブロック図である。
【図5】実施の形態1のコントロールユニットで行われる変速比制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1のコントロールユニットで行われる変速比制御のスロットル開度データ値演算処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】実施の形態1の変速比制御で目標エンジン回転数を求めるために用いられる変速マップを示す図である。
【図8】実施の形態1の変速比制御で用いられるスロットル開度センサ値に対するスロットル開度データ値特性図である。
【図9】実施の形態1はセンサ値が増加→増加の時と減少→減少の時のスロットル開度データ値演算処理を示す作用説明図である。
【図10】実施の形態1はセンサ値が増加→減少の時と減少→増加の時のスロットル開度データ値演算処理を示す作用説明図である。
【図11】実施の形態2のコントロールユニットで行われる変速比制御のスロットル開度データ値演算処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】実施の形態2における走行抵抗に対するヒステリシス幅特性図とスロットルセンサ値の変化速度に対する係数特性図である。
【図13】走行抵抗算出手段の他の例を示すブロック図である。
【図14】走抵抗を用いた他の変速パターン切換制御例を示すブロック図である。
【符号の説明】
a スロットル開度センサ
b スロットル開度データ値設定部
c 変速アクチュエータ
d 変速比制御部
e 変速制御手段
f 走行抵抗算出手段
g ナビゲーションシステム
h 油圧制御回路
i ライン圧アクチュエータ
j ライン圧制御部
Claims (6)
- スロットル開度センサにより検出される値をスロットル開度センサ値とした場合、センサ値が増加方向又は減少方向のみに開度変化するときには、センサ値が増加する場合の方が、センサ値が減少する場合に比べてヒステリシス幅だけ小さくなる特性に従って変化する値をスロットル開度データ値として設定し、センサ値が増加から減少する方向又は減少から増加する方向へと転向するときには、ヒステリシス幅のセンサ値の変化があってもセンサ値転向前のデータ値をそのままスロットル開度データ値として設定するスロットル開度データ値設定部と、
前記スロットル開度データ値設定部により設定されたスロットル開度データ値に基づいて目標エンジン回転数を求め、実エンジン回転数を目標エンジン回転数に一致させる方向に変速アクチュエータを駆動する指令を出力して目標とする変速比を得る変速比制御部とを有する変速制御手段を備えた無段変速機の変速制御装置において、
走行抵抗を算出する走行抵抗算出手段を設け、
前記スロットル開度データ値設定部は、走行抵抗算出手段からの走行抵抗算出値が大きな値を示すほどヒステリシス幅を広くする方向に変化させた特性によりスロットル開度データ値を設定する設定部であることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。 - 請求項1に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記走行抵抗算出手段は、道路勾配に関する値を用いて走行抵抗値を判断する手段であることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。 - 請求項2に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記走行抵抗算出手段は、スロットル開度信号を入力情報の1つとして算出される出力駆動力と、車両の加速度を用いて道路勾配に関する値を判断し、走行抵抗の算出にはスロットル開度データ値を用いずにスロットル開度センサ値を用いる手段であることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。 - 請求項2に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記走行抵抗算出手段は、ナビゲーションシステムからの情報を用いて道路勾配を判断する手段であることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。 - 請求項1乃至請求項4に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記スロットル開度データ値設定部は、スロットル開度センサ値の変化速度が大きいほどヒステリシス幅を狭くする方向に変化させた特性により、スロットル開度データ値を設定する設定部であることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。 - 請求項1乃至請求項5に記載の無段変速機の変速制御装置において、
前記無段変速機は、油圧制御回路を有し、
前記変速制御手段には、スロットル開度信号を入力情報の1つとしてライン圧制御信号を前記油圧制御回路のライン圧アクチュエータに出力するライン圧制御部を有し、
前記ライン圧制御部は、スロットル開度データ値を用いずにスロットル開度センサ値を用いてライン圧制御信号を算出する制御部であることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
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