JP3855101B2 - 燃料噴射弁の取付け構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料ポンプによって昇圧された燃料を、燃料噴射弁を介して機関に連なるスロットルボデー又は吸気管内へ噴射供給する燃料噴射装置に関し、そのうち特に燃料噴射弁のスロットルボデー又は吸気管への取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料噴射弁の取付け構造の第1例が図2に示される。
燃料噴射弁Jは、その先端JAに鍔部50と、鍔部50に連なるシートリング軸部51が連設され、後端JBに設けたOリング軸部52にOリング溝53が穿設される。
又、内部を吸気路54が貫通し、該吸気路が絞り弁55によって開閉されるスロットルボデー56には、燃料噴射弁挿入ボス部57が設けられ、その端面57Aから吸気路54内に向けてシートリング挿入孔58が穿設され、シートリング挿入孔58の先端側の係止段部58Aは通路59を介して吸気路54へと連絡される。
60は、内部に燃料供給路61が穿設された燃料供給管であり、その端面60Aから燃料供給路61に向けてOリング挿入孔62が穿設される。
尚、60Bは燃料供給路61から側方にのびる取付け鍔部であり、該鍔部にはネジ挿入孔60Cが貫通して穿設される。
そして、燃料噴射弁Jは以下によってスロットルボデー56に取着される。
まず、燃料噴射弁Jの先端JA側のシートリング軸部51の外周及び鍔部50の先端面50Aに臨んで角リング形状をなし弾性材料によって形成されたシートリング63が圧縮状態に配置され、燃料噴射弁Jの後端JBのOリング溝53内にはOリング64が圧縮状態に配置される。又、Oリング軸部52の外周に弾性材料によって形成された円筒状をなすクッションリング65が配置されるもので、このクッションリング65の先端65Aは燃料噴射弁Jの後端JB側に設けた段部JCに当接配置される。
かかる状態において、燃料噴射弁Jの先端JAは、スロットルボデー56のシートリング挿入孔58、通孔59内に挿入され、次いで燃料噴射弁Jの後端JBに、燃料供給管60のOリング挿入孔62が挿入配置され、かかる状態において燃料供給管60がビス66にてスロットルボデー56の係止端面56Aに螺着される。
以上によると、クッションリング65は燃料噴射弁Jの長手軸心方向X−Xにおいて燃料供給管60の端面60Aと燃料噴射弁Jの段部JCとの間で圧縮されるもので、このクッションリング65の圧縮力は燃料噴射弁Jの段部JC、鍔部50、シートリング63を介してスロットルボデー56の係止段部58Aを押圧するもので、これによって燃料噴射弁Jの長手軸心方向X−Xが位置決め固定される。
ここで、燃料噴射弁Jの先端JAにおける気密は、シートリング63の弾性変形によって行なわれ、燃料噴射弁Jの後端JBにおける気密はOリング64によって行なわれる。
【0003】
従来の燃料噴射弁の取付け構造の第2例が図3に示される。
尚、図2と同一構造部分については同一符号を使用する。
燃料噴射弁Jは、その先端JAに第1Oリング溝70が穿設され、後端JBに第2Oリング溝71が穿設される。
又、スロットルボデー56に設けた燃料噴射弁挿入ボス部57の端面57Aから吸気路54内に向けてOリング挿入孔71が穿設され、このOリング挿入孔71は、通孔72を介して吸気路54内に連絡されて開口する。
73は内部に燃料供給路74が穿設された燃料供給管であり、この燃料供給管73には、Oリング挿入孔74を備える円筒状の支持部材75が固着される。
そして、第1Oリング溝70に第1Oリング76が配設され、第2Oリング溝71に第2Oリング77が配設される。
そして、燃料噴射弁Jの先端JAは燃料噴射弁挿入ボス部57のOリング挿入孔71内に挿入配置され、燃料噴射弁Jの後端JBは、支持部材75のOリング挿入孔75A内に挿入配置され、さらに燃料噴射弁Jの後端JBに設けた係止溝JDと支持部材75とがクリップ78によって係止される。
そして、前記によって燃料噴射弁Jの後端JBが装着された燃料供給管73は、供給管支持部材79を介してビス66によってスロットルボデー56に螺着固定される。
以上によると、燃料噴射弁Jの先端JAにおける気密は、第1Oリング76によって保持され、燃料噴射弁Jの後端JBにおける気密は第2Oリング77によって保持され、
さらに燃料噴射弁Jの長手軸心方向X−Xにおける移動はクリップ78によって抑止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の燃料噴射弁の取付け構造における第1例によると、
クッションリング65には燃料噴射弁Jの長手軸心方向X−Xに沿う圧縮力を付与する必要があり、これにはクッションリング65を長手軸心方向X−Xに沿って潰し変形させる必要がある。
以上によると、燃料供給管60をスロットルボデー56に螺着する為のビス66の締結方向は燃料噴射弁Jの長手軸心方向X−Xに沿った位置に限定されるもので、燃料供給管60の取りつけの為の自由度が低いもので、特に二輪車にかかる燃料噴射弁を用いる際に大きな問題となる。
又、従来の燃料噴射弁の取付け構造における第2例によると、ビス66の締結方向の自由度が大となるものの燃料噴射弁Jの長手軸心方向の移動を阻止するクリップ78を必要とするもので、部品点数、組みつけ工数が増加し好ましいものでない。
【0005】
本発明になる燃料噴射弁の取付け構造は前記不具合に鑑み成されたもので、燃料噴射弁の先端及び後端における気密性が保護されるとともに燃料噴射弁の長手軸心方向の移動が抑止され、且つスロットルボデーへの取付け方向に制限を受けることのない燃料噴射弁を安価に提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成する為の手段】
本発明になる燃料噴射弁の取付け構造は前記目的達成の為に、燃料噴射弁をスロットルボデーと燃料供給管とにより挟持する燃料噴射弁の取付け構造において、
燃料噴射弁は、その先端側に、
第1シールリングの内径部を圧縮状態に支持する第1支持軸部と、
第1支持軸部の先端から先端側に向かい第1シールリングの中心径より小径をなす第1先端側軸部と、
第1支持軸部の後端から第1大径係止手段を介して後端側に向かい第1シールリングの中心径より大径をなす第1後端側軸部と、を備えその後端側に、
第2シールリングの内径部を圧縮状態に支持する第2支持軸部と、
第2支持軸部の後端から後端側に向かい第2シールリングの中心径より小径をなす第2後端側軸部と、
第2支持軸部の先端から第2大径係止段部を介して先端側に向かい第2シールリングの中心径より大径をなす第2先端側軸部と、を備え、
一方、内部に吸気路2が穿設されたスロットルボデーには、
燃料噴射弁挿入ボス部の端面から吸気路内に向けて、
燃料噴射弁の第1後端側軸部を挿入しうるとともに第1シールリングの外径部を圧縮状態に支持する第1大径支持孔と、
第1大径支持孔の先端から第3係止段部を介して吸気路内に開口し、燃料噴射弁の第1先端側軸部を挿入しうる第1小径孔と、が穿設され、
更に、内部に燃料供給路が穿設される燃料供給管には、
端面から燃料供給路内に向けて、
燃料噴射弁の第2先端側軸部を挿入しうるとともに第2シールリングの外径部を圧縮状態に支持する第2大径支持孔と、
第2大径支持孔の後端から第4係止段部を介して燃料供給路内に開口し、燃料噴射弁の第2後端側軸部を挿入しうる第2小径孔と、が穿設され、
前記燃料噴射弁の先端を、
スロットルボデーの先端に開口する第1大径支持孔、第1小径孔を介してスロットルボデー内に挿入配置し、
燃料噴射弁の後端を、
燃料供給管の端面に開口する第2大径支持孔、第2小径孔を介して燃料供給管内に挿入配置するとともに前記燃料供給管をスロットルボデーに固定配置することにより燃料噴射弁 を、スロットルボデーと燃料供給管とにより挟持し、
第1シールリングを、第1支持軸部と第1大径支持孔との間に圧縮状態に配置するとともに第3係止段部と第1大径係止段部に臨んで対向配置し、
第2シールリングを、第2支持軸部と第2大径支持孔との間に圧縮状態に配置するとともに第4係止段部と第2大径係止段部に臨んで対向配置したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明になる燃料噴射弁によると、燃料噴射弁の先端における気密は、第1シールリングが燃料噴射弁の第1支持軸部と第1大径支持孔に圧縮状態に配置されることにより保持され、燃料噴射弁の後端における気密は、第2シールリングが燃料噴射弁の第2支持軸部と第2大径支持孔に圧縮状態に配置されることにより保持される。
又、燃料噴射弁の長手軸心方向の移動であって先端側に向けの移動は燃料噴射弁の先端側の第1大径係止段部が第1シールリングを介して燃料噴射弁挿入ボス部の第3係止段部に当接することによって抑止され、後端側に向けての移動は、燃料噴射弁の後端側の第2大径係止段部が第2シールリングを介して燃料供給管の第4係止段部に当接することによって抑止される。
更に燃料供給管はスロットルボデーへの取付けに際し、燃料噴射弁の長手軸心方向に合わせて螺着する必要がなく、これによってビスによる燃料供給管の取付け方向が一方向に限定されることがない。
【0008】
【実施例】
以下、本発明になる燃料噴射弁の取付け構造の一実施例について図1により説明する。
1は内部を吸気路2が穿設され、該吸気路が絞り弁3によって開閉されるスロットルボデーであり、右方の上流側はエアクリーナに接続され、左方は吸気管を介して機関に接続される。
Jは、図示せぬECUからの信号によって駆動され、昇圧された燃料を機関に向けて供給する燃料噴射弁であり、内部構造は従来のものと同一である。
(尚、以下において先端、後端とは燃料の流れ方向に沿っていう)
燃料噴射弁Jは、その先端JA側に弾性材料によって形成されたOリング等の第1シールリング4の内径部4Aを圧縮状態に支持する第1支持軸部5が形成される。
この第1支持軸部5の先端から先端方向に向かって第1先端側軸部6が設けられるもので、この第1先端側軸部6の径は第1シールリング4の中心径4Dより小径をなす。
又、第1支持軸部5の後端から後端方向に向かって第1後端側軸部7が設けられるもので、この第1後端側軸部7の径は第1シールリング4の中心径4Dより大径をなす。
従って、第1支持軸部5の後端と第1後端側軸部7との間には径方向にのびる第1大径係止段部8が形成される。
【0009】
又、燃料噴射弁Jの後端JB側に弾性材料によって形成されたOリング等の第2シールリング9の内径部9Aを圧縮状態に支持する第2支持軸部10が形成される。
この第2支持軸部10の後端から後端方向に向かって第2後端側軸部11が設けられるもので、この第2後端側軸部11の径は第2シールリング9の中心径9Dより小径をなす。
又、第2支持軸部10の先端から先端方向に向かって第2先端側軸部12が設けられるもので、この第2先端側軸部12の径は第2シールリング9の中心径9Dより大径をなす。
従って第2支持軸部10の先端と第2先端側軸部12との間には径方向にのびる第2大径係止段部13が形成される。
【0010】
又、スロットルボデー1の燃料噴射弁挿入ボス部1Aには、燃料噴射弁Jの先端を挿入する以下の孔が穿設される。
14は燃料噴射弁挿入ボス部1Aの端面1Bから吸気路2内へ向けて穿設される。
第1大径支持孔であり、この孔径は第1後端側軸部7を挿入しうるとともに第1シールリング4の外径部4Bを圧縮状態に支持する径に選定される。
又、第1大径支持孔14の図において下端から吸気路2に向けて第1小径孔15が穿設されるもので、この第1小径孔15は第1先端側軸部6を微少な間隙をもって挿入しうる小径をなすもので、第1大径支持孔14と第1小径孔15との間には、径方向にのび、端面1Bに臨む環状の第3係止段部16が形成される。
【0011】
20は内部に燃料ポンプと連絡される燃料供給路21が穿設された燃料供給管であり、端面20Aから燃料供給路21に向けて第2大径支持孔22と第2小径孔23とが連設される。
第2大径支持孔22は端面20Aに臨んで開口し、その径は第2先端側軸部12を挿入しうるとともに第2シールリング9の外径部9Bを圧縮状態に支持する径に選定される。
又、第2大径支持孔22の図において上端から燃料供給路21に向けて第2小径孔23が穿設されるもので、この第2小径孔23は第2後端側軸部11を挿入しうる小径をなすもので、第2大径支持孔22と第2小径孔23との間には、径方向にのび端面20Aに臨む環状の第4係止段部24が形成される。
尚、25は燃料供給管20から側方にのびる取付け腕部であり、この取付け腕部25には取付け孔25Aが穿設される。
本例における取付け孔25Aは、燃料噴射弁Jの長手軸心方向X−Xに直交する方向に穿設された。
【0012】
次に本発明になる燃料噴射弁のスロットルボデーへの取付けについて説明する。
まず燃料噴射弁Jの先端JA側の第1支持軸部5に第1シールリング4が装着され、燃料噴射弁Jの後端JB側の第2支持軸部10に第2シールリング9が装着される。
これによると、第1シールリング4の内径部4Aは第1支持軸部5に圧縮状態に配置され、第2シールリング9の内径部9Aは第2支持軸部10に圧縮状態に配置される。
次に燃料噴射弁Jの後端JBに燃料供給管20が配置されるもので、燃料噴射弁Jの後端JBの第2後端側軸部11が第2小径孔23内に挿入配置され、第2シールリング9を含む第2先端側軸部12が第2大径支持孔22内に挿入配置される。
次いで、その後端JBに燃料供給管20が配置された燃料噴射弁Jの先端JAがスロットルボデー1に配置されるもので、先端JAに設けられた第1先端側軸部6が第1小径孔15内に挿入され、第1シールリング4を備える第1後端側軸部7が第1大径支持孔14内に挿入配置される。
そしてかかる状態において、燃料供給管20の取付け鍔部25に穿設された取付け孔25Aを介してビス66にて燃料供給管20がスロットルボデー1に螺着固定される。
【0013】
以上よりなる本発明の燃料噴射弁における取付け構造によると、燃料噴射弁Jの先端JA側の気密は以下によって行なわれる。
第1シールリング4は、燃料噴射弁Jの第1支持軸部5とスロットルボデー1の第1大径支持孔14との間に圧縮状態に配置されるもので、第1シールリング4の内径部4Aが第1支持軸部5に圧縮支持され、第1シールリング4の外径部4Bが第1大径支持孔14に圧縮支持される。
而してスロットルボデー1の吸気路2内と大気との気密が保持される。
又、燃料噴射弁Jの後端7B側の気密は以下によって行なわれる。
第2シールリング9は燃料噴射弁Jの第2支持軸部10と燃料供給管20の第2大径支持孔22との間に圧縮状態に配置されるもので、第2シールリング9の内径部9Aは第2支持軸部10に圧縮支持され、第2シールリング9の外径部9Bは第2大径支持部22に圧縮支持され、これによって燃料供給路21と大気との間の気密が保持される。
【0014】
一方、燃料供給管20は、ビス66を介してスロットルボデー1に螺着されて固定される。
かかる状態において、燃料供給路21内の所定の圧力に昇圧された燃料(例えば250kpaから300kpa)が燃料噴射弁Jに向けて供給されると、燃料噴射弁Jの後端面JCがこの燃料圧力を受けるもので、燃料噴射弁Jは長手軸心方向X−Xにおける先端JA側に向けて押圧される。
これによると、燃料噴射弁Jの第1大径係止段部8が第1シールリング4を長手軸心方向X−Xの先端方向に向けて押圧するものであるが、第1シールリング4がスロットルボデー1の第3係止段部16に当接することによって、前記移動はわずかに第1シールリング4が圧縮された状態で停止する。
このとき、燃料噴射弁Jの後端7B側に配置される第2シールリング9が燃料供給管20の第4係止段部24より離れることがあるが、第2シールリング9の内径部9A、外径部9Bは第2支持軸部10及び第2大径支持孔22に圧縮状態に保持されているので、燃料供給路21内の燃料が大気へ洩れることがない。
【0015】
又、機関の運転中において、吸気路2内に発生する脈動圧及び機関の吹き返し等によって燃料噴射弁Jの先端面JDに正圧が作用し、燃料噴射弁Jは長手軸心方向X−Xにおける後端JB側に向けて押圧される。
これによると、燃料噴射弁Jの第2大径係止段部13が第2シールリング9を長手軸心方向X−Xの後端方向に向けて押圧するものであるが、第2シールリング9が燃料供給管20の第4係止段部24に当接することによって、前記移動はわずかに第2シールリング9が圧縮された状態で停止する。
このとき、燃料噴射弁Jの先端7A側に配置される第1シールリング4がスロットルボデー1の第3係止段部16より離れることがあるが、第1シールリング4の内径部4A、外径部4Bは第1支持軸部5及び第1大径支持孔14に圧縮状態に保持されているので、吸気路2と大気とは依然として遮断される。
【0016】
以上の如く、本発明になる燃料噴射弁によると、燃料噴射弁Jの長手軸心方向X−Xにおける先端7A側への移動を、第1シールリング4と、第1大径係止段部8と、第3係止段部16とによって規制し、後端JB側への移動を、第2シールリング9と、第2大径係止段部13と、第4係止段部24とによって規制したので、燃料供給管20には、燃料噴射弁Jの長手軸心方向X−Xにおける移動を規制するような位置決め手段を用いる必要がなくなったものである。
いいかえると、燃料供給管20を燃料噴射弁Jの長手軸心方向に沿ってスロットルボデー1に固着する必要がなくなったものである。
従って、燃料供給管20のスロットルボデー1への取付け方向として前記長手軸心方向X−Xに対して例えば直交して螺着固定できる(これは図1に示される)
もので燃料供給管20の取付け性の自由度を大きく向上できた。
尚、燃料噴射弁Jの組付け順序は前記例に限定されるものでない。
【0017】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になる燃料噴射弁の取付け構造によると、燃料噴射弁の先端側に配置される第1シールリングはその内、外径部を燃料噴射弁の第1支持軸部と第1大径支持孔によって圧縮状態に支持されるとともに燃料噴射弁の長手軸心方向において、燃料噴射弁の第1大径係止段部とスロットルボデーの第3係止段部との間に支持され、又、燃料噴射弁の後端側に配置される第2シールリングは、その内、外径部を燃料噴射弁の第2支持軸部と燃料供給管の第2大径支持孔によって圧縮状態に支持されるとともに燃料噴射弁の長手軸心方向において、燃料噴射弁の第2大径係止段部と燃料供給管の第4係止段部との間に支持したので、燃料噴射弁の先端側における吸気路と大気との気密及び燃料噴射弁の後端側における燃料供給路と大気との気密を確実に保持できる。
又、前記によって燃料供給管は必ずしも燃料噴射弁の長手軸心方向に沿ってスロットルボデーに固着される必要がないので、燃料供給管のスロットルボデーに対する取付けの自由度を大幅に向上でき、特に取付け空間部が四輪車に比較して狭い、二輪車において好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる燃料噴射弁の取付け構造の一実施例を示す要部縦断面図。
【図2】 従来の燃料噴射弁の取付け構造の第1例を示す要部縦断面図。
【図3】 従来の燃料噴射弁の取付け構造の第2例を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
1 スロットルボデー
2 吸気路
4 第1シールリング
4A 第1シールリングの内径部
4B 第1シールリングの外径部
5 第1支持軸部
6 第1先端側軸部
7 第1後端側軸部
8 第1大径係止段部
9 第2シールリング
9A 第2シールリングの内径部
9B 第2シールリングの外径部
10 第2支持軸部
11 第2後端側軸部
12 第2先端側軸部
13 第2大径係止段部
14 第1大径支持孔
16 第3係止段部
20 燃料供給管
21 燃料供給路
22 第2大径支持孔
23 第2小径孔
24 第4係止段部
Claims (1)
- 燃料噴射弁をスロットルボデーと燃料供給管とにより挟持する燃料噴射弁の取付け構造において、
燃料噴射弁Jは、その先端JA側に、
第1シールリング4の内径部4Aを圧縮状態に支持する第1支持軸部5と、
第1支持軸部5の先端から先端JA側に向かい第1シールリング4の中心径4Dより小径をなす第1先端側軸部6と、
第1支持軸部5の後端から第1大径係止手段8を介して後端JB側に向かい第1シールリング4の中心径4Dより大径をなす第1後端側軸部7と、を備えその後端JB側に、
第2シールリング9の内径部9Aを圧縮状態に支持する第2支持軸部10と、
第2支持軸部10の後端から後端JB側に向かい第2シールリング9の中心径9Dより小径をなす第2後端側軸部11と、
第2支持軸部10の先端から第2大径係止段部13を介して先端JA側に向かい第2シールリング9の中心径9Dより大径をなす第2先端側軸部12と、を備え、
一方、内部に吸気路2が穿設されたスロットルボデー1には、
燃料噴射弁挿入ボス部1Aの端面1Bから吸気路2内に向けて、
燃料噴射弁Jの第1後端側軸部7を挿入しうるとともに第1シールリング4の外径部4Bを圧縮状態に支持する第1大径支持孔14と、
第1大径支持孔14の先端から第3係止段部16を介して吸気路2内に開口し、燃料噴射弁Jの第1先端側軸部6を挿入しうる第1小径孔15と、が穿設され、
更に、内部に燃料供給路21が穿設される燃料供給管20には、
端面20Aから燃料供給路21内に向けて、
燃料噴射弁Jの第2先端側軸部12を挿入しうるとともに第2シールリング9の外径部9Bを圧縮状態に支持する第2大径支持孔22と、
第2大径支持孔22の後端から第4係止段部24を介して燃料供給路21内に開口し、燃料噴射弁Jの第2後端側軸部11を挿入しうる第2小径孔23と、が穿設され、
前記燃料噴射弁の先端JAを、
スロットルボデー1の先端1Bに開口する第1大径支持孔14、第1小径孔15を介してスロットルボデー1内に挿入配置し、
燃料噴射弁Jの後端JBを、
燃料供給管20の端面20Aに開口する第2大径支持孔22、第2小径孔23を介して燃料供給管20内に挿入配置するとともに前記燃料供給管をスロットルボデー1に固定配置することにより燃料噴射弁Jを、スロットルボデー1と燃料供給管20とにより挟持し、
第1シールリング4を、第1支持軸部5と第1大径支持孔14との間に圧縮状態に配置するとともに第3係止段部16と第1大径係止段部8に臨んで対向配置し、
第2シールリング9を、第2支持軸部10と第2大径支持孔22との間に圧縮状態に配置するとともに第4係止段部24と第2大径係止段部13に臨んで対向配置したことを特徴とする燃料噴射弁の取付け構造。
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