JP3855098B2 - 工作機械装置 - Google Patents

工作機械装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、独特なカバー装置を備えた工作機械装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
第一及び第二サドルやコラムの主軸方向(前後方向)長さの短縮化と、主軸ヘッドの前後方向の送り速度の高速化とを実現させた工作機械であって、主軸方向ベッドにコラムを固設し、このコラムに第一サドルを上下方向の移動可能に案内させ、第一サドルに第二サドルを横方向の移動可能に案内させ、第二サドルに主軸ヘッドを前後方向の移動可能に案内させたものは知られている(特開平4−365529号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した工作機械に於いては、主軸ヘッドの前端に装着された刃具でワークを切削する際、刃具の回転等により切削屑や切削液が後方へ飛散することがあるが、この飛散に対する保護対策をしないときは、ワークの切削屑や、切削液が第一サドル及び第二サドルに直接、降りかかるのであり、この結果、加工精度が損なわれるばかりでなく、工作機械の保守管理や清掃が行い難くなるのである。
本発明は、斯かる実状に対処し得るものとした独特なカバーを備えた工作機械装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明ではベッドにコラムを固設し、このコラムの前面に第一サドルを上下方向の移動可能に案内させ、また第一サドルの前面に第二サドルを左右方向の移動可能に案内させると共に、第二サドルに主軸ヘッドを前後方向の移動可能に案内させた工作機械に於いて、第二サドルの前面に主軸ヘッドの前後移動を許容した第一カバー板を固定すると共に、このカバー板の左右各端縁には側部カバー板を、該第一カバー板と第一サドルとの間に形成された案内手段の案内作用による後方への折れ曲がり可能に設け、また該第一カバー板の前方位置には中央内部へ主軸ヘッドの左右移動を許容する状態に覆うものとした孔あき平板と、その上下端縁部に一定長の折れ曲がり板を連結させた構成の第二カバー板を第一サドルに設け、一方コラムから前方へ向けてコ字状の取付架台を立設させ、他方該取付架台の上下端付近には前記上下端縁部の折れ曲がり板を後方へ折れ曲がり可能にする円弧状の案内路を形成した案内板を取付けたものとなし、前記第一サドルの上下移動するさいに上記孔あき平板の上下端縁部に連結させた折れ曲がり板が上記案内路を案内されることにより、孔あき平板の上下箇所やその後方へ向かう一定範囲を適宜被覆される構成にする。
【0005】
上記に於ける案内手段は、90゜前後の円弧状案内路を形成したりする。
【0006】
更に、第二カバー板の前側ベッド上に対して、中央内部に主軸ヘッドの上下及び左右移動を許容する方形の空孔を穿設し、且つコラム間との立体空間を被覆するものとした平面視断面コ字状の第三カバー板を立設させたものとする。
【0007】
このさい、第三カバー板の中央内部に穿設した方形空孔の上縁若しくは下縁付近では、第二カバー板の上下移動時に、該カバー板の上下折れ曲がり板の何れか片側連結部が部分的に覗出されるものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係る工作機械装置(マシニングセンタ等)の基本構造は、先に提案した特願平11−197583号に於ける図1に示す通りであるが、このものと本発明の実施例で相違ならしめた点は第一サドルを上下方向へ昇降させるための上下動サーボモータ11をコラム2の中央に1個配置することなく、その左右両サイド個所に2個配設して第一サドル4の昇下降可能になさしめた点であり、その他は同様のため部品番号を同一に符して示してある。
【0009】
即ち、本発明に於ける図1で1は最下部を形成してなるベッドであり、2は該ベッド1上面に固設されたコラムである。3は上記コラムの前面側に於ける左右両側方の凡そ中間部付近に設けてなるネジ軸受座であり、4はこれを介して螺動する後述のサーボモータのネジ軸により上下方向f1の摺動変位自在に案内される第一サドルである。
【0010】
5,5は第一サドル4の前面側上下箇所で左右方向に固設してある一対のレール部材であり、6は該レール部材を介して左右方向f2の摺動変位自在に案内される第二サドルである。7,7は該第二サドル6の背面側左右方向へ突設させた一対の前後向きレール部材であって、該レール部材を介して主軸ヘッド8が後述するサーボモータの駆動でf3の摺動変位自在に案内されるものとなっている。
【0011】
ところで、ベッド1は鋼板で箱形に形成され、コラム2よりも前側の上面に対して、図示しない工作台を固定するための支持部材9、9を固着されたものとなされている。而して、ベッド1の中央には切削屑や切削液を特定箇所へ落下させるための落下孔10が形成されている。
【0012】
これに対し、コラム2は左右一対の縦向き部材2a、2aと上下一対の横向き部材2b、2cとを有し、中心部に比較的大きな前後向きの四角孔aを形成された四角枠体を主体となすと共に、上側の横向き部材2bの左右端側箇所にモータ台2d,2dを固定し、各モータ台2d,2dに第一サドル4を上下駆動するためのサーボモータ11,11を夫々れ取付けるものとなされている。
【0013】
第一サドル4は、図2A等に示すように、左右一対からなる断面四角形の各縦向き単一角柱体4a、4aと上下一対からなる断面四角形の各横向き単一角柱体4b、4cとを有し且つ、中心部に比較的大きな前後向きの四角孔bを形成され且つ、コラム2の前面に収まる程度の大きさとなされてなる鋼板製の縦向き四角枠体を形成し、この四角枠体の上部を左右方向へ延出させ、該延出部に対し後述する上下動サーボモータのネジ軸と嵌合させる嵌合部材12を固定すると共に、前面側の上下横向き角柱体4b、4cには第二サドル6を案内するための一対のレール部材5、5を固定する。14は嵌合部材12に取付けたナット体である。
【0014】
而して、上記ナット体14には前記サーボモータ11,11の出力軸に結合された縦向きネジ軸15,15を螺入させ、また上側の横向き枠部材4bの上面に第二サドル6を左右駆動するためのサーボモータ16を設け、また横向き枠部材4bの上面には固着された一対の補強板17、17上へ、前記サーボモータ16の出力軸に結合された横向きネジ軸18を回転自在に支持するものとした軸受部材19a、19bを固定してある。
【0015】
第二サドル6は、図2B等に示すように、中心部に主軸ヘッド8が挿入される程度の前後向きの四角孔cを形成させ且つ、第一サドル4の前面に収まる程度の大きさとなされた縦向き四角枠体6aを備え、この四角枠体6aの後面に鋼板製の四角筒部材からなる左右一対の水平誘導枠6b、6bを前後向きに固着すると共に前記レール部材5、5に案内される複数の嵌合部材20を固定させ、また各水平誘導枠6bの上面に前後向きレール部材7を固設すると共に一対の水平誘導枠6b、6bの側面間を水平な平鋼板21で結合させたものとなしてある。
【0016】
上記四角枠体6aの上側の横向き角柱体22の一側の上面には上方へ向って台座23が設けてあり、この台座23上に環形のナット保持部材24を固定させている。而して、ナット保持部材24に保持させたナット体25には上記横向きネジ軸18が螺入されている。さらに左右の水平誘導枠6b、6bの後端間には縦向き支持板26を固着し、この支持板26の後面に主軸ヘッド8を前後方向f3へ駆動変位させるためのサーボモータ27が固定させてなる。このさい、13はその回動軸である。
【0017】
主軸ヘッド8は前後向きの主軸28を回転自在に支持したヘッドフレーム29を備え、このヘッドフレーム29の内方には主軸28を回転駆動するための図示しない駆動モータを設け、且つ該ヘッドフレーム29の長さ方向に向かう下面には前記レール部材7に案内される複数の嵌合部材30を設けたものとなしてある。
また、ヘッドフレーム29の下部外面には前記サーボモータ27の回転軸13と螺合し、該サーボモータ27の回転によりヘッドフレーム29を前後移動させるものとした図示しない係合子が設けてなる。
【0018】
上記のように形成した工作機械の基本構造に於いて本発明ではカバー装置を装設するのであり、その具体的な構成を図3〜図7を参照して説明する。
図3に示すように、第二サドル6の前面にこれの概略全体を覆う第一カバー板31を固設する。この第一カバー板31は中央内部に主軸ヘッド8が前後移動可能に内挿される透孔8aを穿設すると共にこの透孔8aの内周囲に透孔8aと主軸ヘッド8との間を略液密状にシールするためのシール手段32を固定したものとなしてある。このシール手段32としては例えば撓曲可能となされた帯状ゴム体等が使用される。
【0019】
一方、第一カバー板31の左右端縁には側部カバー板33が取付けてあり、該カバー板33は第一サドル4との間に形成された案内手段34の案内作用によって後方への折れ曲がり可能に連設させてある。これを詳細に説明すると、図4及び図5等に示すように第一カバー板31の左右各端縁にヒンジ継ぎ手35を介して側部カバー板33を前後揺動自在に装着させると共に、各側部カバー板33に対応させてその案内手段34を形成するのである。
【0020】
ところで、案内手段34は側部カバー板33の上下に形成した案内機構からなるもので、この案内機構の一つについて説明すると、平面視鈎状となされた案内板36を第一サドル4の端部に固定させ、各案内板36に形成された90゜前後の円弧状の案内路36a内にその対応する側部カバー板33の上下縁に突設されたローラ37を挿入したものとなすのである。而して、凡そ90゜前後となした円弧状の案内路36aの曲率中心近傍箇所と前記ピン体37近傍箇所との間に付勢手段であるスプリング38を張り架け、この付勢力で側部カバー板33をこれが後方へ揺動する側へ引張させるものとする。
【0021】
上記の構成は本願発明者が先に提案した特願平11−197583号と実質的に同一であるが、他方本願発明では上記に於ける第一カバー板31に対し、その前側及び上側や下側並びにその後方などを被覆可能するものとした第二カバー板39を設けるようになすのであり、即ち該第二カバー板39は図6(斜視図)、及び図7(側面図)に示す通り中央部へ主軸ヘッド8の左右移動を許容した空孔Pを穿設した孔あき平板39aに対し、該板上側及び下側やその夫々れ後方を一定範囲に被覆するための折れ曲がり板39b及び39cを連結させるのであり、その具体的構成は次の如くなされる。
【0022】
孔あき平板39aは第一サドル4aの上下端縁からL字状の支持ステー40a,40bを介して固定的に取付けしめ、一方上部の折れ曲がり板39bは、その片端を孔あき平板39aの上縁箇所へ蝶番41を介して揺動自在に支承させ、他端は次述する今一つの支持ステーの案内作用により案内路を摺動移動させられる揺枝杆42に止着させてある。
【0023】
他方、下部の折れ曲がり板39cはその片端を孔あき平板39aの下縁箇所へ蝶番43を介して揺動自在に支承させ、他端は同じく次述する今一つの支持ステーの案内作用により案内路を揺動移動させる揺枝杆44に止着させてある。
【0024】
上記した今一つの支持ステーの構成は、次の通りである。45,45はコラム2から前方へ向けて固設したコ字状の取付架台であって、該取付架台45,45の上下端付近には90゜前後となした半円弧状の案内路を形成した案内板46,46を取付けてある。図示例で上記案内板46,46の案内路は円弧状の溝mに形成し、該溝m内を上記揺枝杆42,44のコロnが転動する構成であるが、溝mに代わってレール部材となしても良い。
【0025】
本発明に於いて、前述の第一カバー板31は、主軸ヘッドの工作作業中に専ら左右方向に飛散する切削屑や切削液の装置内面への乱入防止を図るようになされるのに対し、第二カバー板39は専ら上下の高さ方向へ飛散する切削屑や切削液の装置内面側への乱入防止が図られるようにするためのものである。
なお、第二カバー板39の前方には更に図8に示す如く平面視断面コ字形の第三カバー板47を設けることができる。このさい、該カバー板47の中央部分には主軸ヘッド8の上下及び左右移動を許容するための概略方形の空孔Pが穿設してある。
【0026】
なお、図示を省略したがマシニングセンタ装置では次の如き装置を付加するものであって、即ち多数の工具を収納させた工具マガジンや、工具マガジンの工具を受け取って主軸28の先端に嵌挿したり、或いはこれとは逆に主軸28の先端から工具を抜き取って工具マガジンに戻すように作動するものとした自動工具交換装置を設けるほか、ベッド1上部の構造物の全体を覆うための囲壁を必要に応じて設けたりする。
【0027】
次に上記のように構成した工作機械の作動を説明する。
サーボモータ11が回転することにより、第一サドル4及び主軸ヘッド8が上下方向f1へ駆動変位される。この際、第一カバー板31、側部カバー板33及び第二カバー板39は第一サドル4と同体状に上下変位する。また第三カバー板47はベッド上及び又はコラム2に固定されていて上下変位しないが、このカバー板47に穿設された空孔Pの存在が主軸ヘッド8の上下変位を許容する。この上下変位中、第二カバー板39の空孔Pによる前後方向空間は第一カバー板31及び側部カバー板33により遮断され、また第二カバー板39の上下方向及びこれを含む後方空間は折れ曲がり板39b及び39cが円弧状の案内路に案内されて後退摺動することより遮断されるものとなる。
【0028】
またサーボモータ16が回転することにより、第二サドル6及び主軸ヘッド8が左右方向f2へ駆動変位される。この際、第一カバー板31が第二サドル6と同体状に左右移動され、この左右移動に連動して側部カバー板33、33が案内板36の円弧状案内路に案内されて左右側方の後方へ向けて摺動移動する。このとき第二カバー板39及び第三カバー板47は左右変位しないが、各カバー板39、47の各空孔P,Pの存在が主軸ヘッド8の左右変位を許容する。
【0029】
上記を更に具体的に説明すると、第二サドル6が最も右側に移動されたとき、右側の側部カバー板33は案内路36aとピン体37との相互作用によりヒンジ継ぎ手35回りの後方へ凡そ90度揺動された状態となり、逆に第二サドル6が最も左側に移動されたとき、左側の側部カバー板33は案内路36aとピン体37との相互作用により第一カバー板31と同一の左右方向となって第二カバー板39の空孔Pに対する前後方向空間を遮断するように作動する。このような右側の側部カバー板33の作動は左側の側部カバー板33についても対称的に行われる。従って、これにより、第二カバー板39の空孔Pに対する前後方向空間は第二サドル6の左右方向f2の位置の如何に拘わらず第一カバー板31及び側部カバー板33、33により閉鎖された状態となり、また第三カバー板47の空孔Pに対する前後方向空間は第二カバー板39、及び第一カバー板31及び側部カバー板33、33などにより完全に閉鎖された状態となる。
【0030】
またサーボモータ27が回転することにより、主軸ヘッド8が前後方向f3へ駆動変位されるのであり、これにより主軸28はf3方向の任意位置へ向けて移動されるものとなる。この際、シール手段32は主軸ヘッド8の周面に付着した切削屑や切削液などを主軸ヘッド8の後方移動中に拭って落下させ切削屑等が第一カバー板31の後方へ侵入するのを阻止する。
【0031】
上記は第一サドル4の定位置で第二サドル6の左右方向へ移動させた場合であるが、上下動サーボモータ11の駆動により、第一サドル4が一定距離上方へ或いは下方へ昇下降する場合は第二サドルが共に昇下降し、且つこれに伴って主軸ヘッド8も同時に昇下降することから、該主軸ヘッド8を介し第二カバー板の孔あき平板39aが共に昇下降するものとなり、このさい孔あき平板39aの上下端に取付けられた上下部折れ曲がり板39b及び39cは、これを支承してなる揺枝杆42,44のコロnが案内板46の案内路mに沿って摺動することにより、上方及び下方の後方へ向かう空間を部分的に或いは全面的に被覆するものとなして切削屑や切削液の装置内部への飛散侵入を防止するようになすのである。
【0032】
ところで、上記した主軸ヘッド8の上下左右前後変位と、該ヘッド8先端の主軸28に嵌着される図示しない刃具が主軸内蔵モータなどによる回転作動により、図示しない工作台上に固定されたワークの加工を可能にする。
【0033】
而して、ワークの加工中には刃具により生成される切削屑や噴出される切削液が刃具の回転に起因して後方にも飛散するのであるが、これらのうち第三カバー板47の空孔Pを通り抜けたものは第二カバー板39に衝突して落下し、また第二カバー板39の空孔Pを通り抜けものは第一カバー板31や側部カバー板33に衝突して落下する。従って、主軸ヘッド8がその移動範囲内の任意位置にあっても切削屑や切削液は第一サドル4や第二サドル6に直接に降りかかることはなくなる。なお、比較的大きな切削屑等は第三カバー板部材で確実に阻止されるものとなっている。
【0034】
一般的に従来装置で固定したカバー板を設けるさいは、その空孔pを比較的大きいものに穿設することができず、これは必然的に主軸ヘッドの上下動ストロークに制限を与えるものとなっていたが、本発明の如く第二カバー板の上下端縁部に対し折れ曲がり板を連結させたものでは、固定カバー板の空孔Pをその上下方向へ大きく拡大させるものとなしても、上下部折れ曲がり板の連結部の一部が空孔Pの拡大箇所を補足するように覗出するため、上記主軸ストローク長を大ならしめることによる空孔Pからの切削屑侵入などのトラブル解消が図られるものとなる。
【0035】
上記実施例に於いて、第一カバー板31の側部カバー板33,33及び第二カバー板39の上下部折れ曲がり板39b,39cは、図示例のものに限らず複数のカバー要素板の側縁同志をヒンジ継ぎ手等を介して折れ曲がり可能に連設させたり、或いは蛇腹板の如き公知になされた他の手段に変更して採用することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明装置は以上の通り構成する結果、工作作業中に於ける切削屑や切削液等の第一サドルや第二サドルなどに対し降りかかる問題を完全に防止することのできるものとなり、この結果加工精度が損なわれたり、又装置本体の保守管理を困難ならしめたり、或いは全体的な耐久性を欠除させたりすることのないものとなる。
【0037】
また、本発明に於ける第二カバー板の孔あき平板の上下端縁に対し、折れ曲がり板を連設し、これらが案内手段の案内作用で後方空間を被覆するように作用させることは、主軸ヘッドの下方へ向かうストローク長を大ならしめる低位置までの下降を可能となし、即ちこのことは加工範囲が拡大して装置の高性能化を従来装置に比べて背高を低く設計した状態で可能となし、更にこのことはATC装置などを低い位置に設置可能となすほか、刃具の取付け取外しなどの作業も簡便、且つ容易に行えるものとなる。
【0038】
なお、装置全体の背高が低くなることは装置のレイアウトで見通しが良くなり、しかも圧迫感などを無くして、作業環境に良い影響を与えるものとなる。加えて、装置全体のコンパクト化及び、高性能化、軽量化、省スペース化などに著しく寄与するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る工作機械の基本構造の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 Aは第一サドルの斜視図、Bは第二サドルの斜視図である。
【図3】 第一カバー板及び側部カバー板を装着した状態の斜視図である。
【図4】 側部カバー板の案内手段の構成を示すもので、Aは平面図、Bは側面図、CはX−X線の断面図である。
【図5】 側部カバー板箇所の拡大部分斜視図である。
【図6】 第一カバー板の前方へ第二カバー板及び上下部折れ曲がり板を取付けた状態の一部破断斜視図である。
【図7】 上記の側面図である。
【図8】 第一カバー板、第二カバー板及び第三カバー板を装着した装置全体斜視図である。
【符号の説明】
1 ベッド
2 コラム
4 第一サドル
6 第二サドル
8 主軸ヘッド
31 第一カバー板
32 シール手段
33 側部カバー板
34 案内手段
36a 案内路
38 付勢手段
39 第二カバー板
39a 孔あき平板
39b 上部折れ曲がり板
39c 下部折れ曲がり板
45 コ字状の取付け架台
46 案内板
47 第三カバー板
f1 上下方向
f2 左右方向
f3 前後方向

Claims (4)

  1. ベッドにコラムを固設し、このコラムの前面に第一サドルを上下方向の移動可能に案内させ、また第一サドルの前面に第二サドルを左右方向の移動可能に案内させると共に、第二サドルに主軸ヘッドを前後方向の移動可能に案内させた工作機械に於いて、第二サドルの前面に主軸ヘッドの前後移動を許容した第一カバー板を固定すると共に、このカバー板の左右各端縁には側部カバー板を、該第一カバー板と第一サドルとの間に形成された案内手段の案内作用による後方への折れ曲がり可能に設け、また該第一カバー板の前方位置には中央内部へ主軸ヘッドの左右移動を許容する状態に覆うものとした孔あき平板と、その上下端縁部に一定長の折れ曲がり板を連結させた構成の第二カバー板を第一サドルに設け、一方コラムから前方へ向けてコ字状の取付架台を立設させ、他方該取付架台の上下端付近には前記上下端縁部の折れ曲がり板を後方へ折れ曲がり可能にする円弧状の案内路を形成した案内板を取付けたものとなし、前記第一サドルの上下移動するさいに上記孔あき平板の上下端縁部に連結させた折れ曲がり板が上記案内路を案内されることにより、孔あき平板の上下箇所やその後方へ向かう一定範囲を適宜被覆されるものとなしたことを特徴とする工作機械装置。
  2. 案内手段は90゜前後の円弧状案内路を形成したものとなしてあることを特徴とする請求項記載の工作機械装置。
  3. 第二カバー板の前方に対し、中央内部へ主軸ヘッドの上下及び左右移動を許容する方形の空孔を穿設し、且つコラム間に到る内部空間を被覆するものとなした平面視断面コ字状の第三カバー板を立設させたことを特徴とする請求項1又は2記載の工作機械装置。
  4. 第三カバー板の中央内部に穿設した方形空孔の上縁若しくは下縁付近に対し、第二カバー板の上下移動時に於いて、該カバー板の上下折れ曲がり板の何れか片側連結部が部分的に覗出されるものとなる構成を特徴とする請求項記載の工作機械装置。
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