JP3853551B2 - 釘打ち機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、作業者が携帯するタイプの工具であり、エア式の駆動源によって駆動される釘打ち機に関する。
【0002】
【従来の技術】
釘打ち機には、釘打ち機本体にフックを備えたものがある。フックは、前記釘打ち機本体に引掛け用の隙間を形成するフック部を有している。フックを利用して、釘打ち機を作業者のベルト、脚立等の適宜の引掛け場所に引掛けておくことができる。
【0003】
従来の釘打ち機におけるフックには、例えば特開平10−94975号公報、特開平10−109281号公報等に開示されたものがある。これらの公報のものは、釘打ち機本体のグリップ部にフックがスライド可能に設けられており、そのフックのスライドにより引掛け用の隙間の寸法を変化させることができる。なお、スライドさせたフックは、グリップ部にディテント機構により位置決めされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の釘打ち機では、釘打ち機本体のグリップ部にフックをスライド可能に設けるといった複雑な構造が必要となっていた。また、特開平10−109281号公報では、フックの向きを反転することができるものの、フックをスライドさせる構成に加えて、フックを回転させる構成が必要になるため、構造がより複雑化している。
【0005】
本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、簡単な構造でありながら、フックのフック部の向きと引掛け用の隙間の寸法を変化させることのできる釘打ち機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、
釘打ち機本体とインレットキャップとフックとディテント機構を備え、
前記釘打ち機本体が、エア式の駆動源によって釘打ち作動するように構成されかつほぼ円柱形状のグリップ部を備え、
前記インレットキャップが、エア通路を形成しかつ前記グリップ部の突出端部に設けられ、
前記フックが、前記インレットキャップのフック取り付け側の端面に対しほぼ重合状をなしかつ前記グリップ部の中心軸に対し偏心した位置に配置される軸回りに回動可能に設けられるベース部と、そのベース部より径方向に突出するアーム部と、そのアーム部の先端部から折曲されて前記グリップ部に対してほぼ平行をなしかつ前記グリップ部との間に引掛け用の隙間を形成するフック部とを有し、
前記ディテント機構が、前記フックのベース部のインレットキャップ取り付け側の端面に設けられかつ該ベース部の回動軸線を中心とする円周線上に所定間隔で形成された複数のディテント溝と、前記インレットキャップのフック取り付け側の端面に設けられたボール溝に組み込まれかつ前記いずれかのディテント溝に選択的に係合可能なディテントボールと、前記ボール溝に組み込まれかつ前記ディテントボールを前記フックのベース部のインレットキャップ取り付け側の端面に転動可能に押し付ける付勢力を有するディテントスプリングとを備え、
前記フックの前記軸回りの回動により前記フック部の向きが変化しかつ前記引掛け用の隙間の寸法が多段に変化するとともに、前記フックが前記ディテント機構によって前記軸回りの所定角度毎に位置決めされる構成とした
ことを特徴とする釘打ち機である。
【0007】
このように構成すると、釘打ち機本体のグリップ部の中心軸に対し偏心した位置に配置される軸回りに回動可能に設けたフックを回動させることにより、フック部の向きが変化するとともに引掛け用の隙間の寸法が変化する。その回動させたフックは、釘打ち機本体のグリップ部に、軸回りの所定角度毎に位置決め可能なディテント機構により位置決めされる。したがって、簡単な構造により、フック部の向きと引掛け用の隙間の寸法とを変化させることができる。また、釘打ち機本体のグリップ部の外形形状にはほとんど変更を加えなくてよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態1,2を順に述べる。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。図1は釘打ち機全体を一部破断側面図で示している。この釘打ち機は、釘打ち機本体1と、釘ベルト(図示省略)を内蔵したマガジン2とからなる。
【0010】
前記釘打ち機本体1は、その主体をなす駆動部11と、その駆動部11の先端部(図1において左端部)に設けられた釘打ち込み部12と、前記駆動部11により下方に突出するグリップ部13とを備えている。釘打ち込み部12とグリップ部13との間にマガジン2が傾斜状に配置されている。グリップ部13は、ほぼ円柱形状に形成されている。
【0011】
前記釘打ち機は、その本体1の駆動部11内の駆動源(図示省略)によって釘打ち込み部12内のハンマー(図示省略)に直線的な往復動作を与え、マガジン2から送出される釘ベルト(図示省略)の釘を釘打ち作動するように構成されている。なお、釘打ち機の基本的構成は、周知のもので特に変更を要しないので、その説明は省略する。
【0012】
前記グリップ部13の下端部すなわち突出端部には、インレットキャップ3が取り付けられている。インレットキャップ3には、図2に要部拡大図を示すように、内外に貫通するねじ孔からなるエアコネクタ接続孔31と、その接続孔31に連通しかつ前記グリップ部13の内部空間と連通するエア通路32が形成されている。エアコネクタ接続孔31にはエアコネクタプラグ4がねじつけられている。エア通路32にはエアフィルタ5が取り付けられている。
【0013】
前記インレットキャップ3にフック6が次に詳述するように設けられている。フック6を設けるためのインレットキャップ3の構成を説明する。図3にインレットキャップ3のフック取り付け側の端面図が示されている。なお、前記エアコネクタ接続孔31は、インレットキャップ3の軸線L1に対し前方(図2において左方、図3において下方)に偏心した位置に配置される軸(その軸線を、偏心軸線という。)L4上に形成されている。
【0014】
図2において、インレットキャップ3のフック取り付け側の端面には、前記グリップ部13とほぼ同一軸線L1上に位置するほぼ有底円筒形状のボール溝34が形成されている(図3参照)。このボール溝34には、ディテント機構7を構成するディテントスプリング71とディテントボール72が順に組み込まれている。ディテントスプリング71はコイルスプリングからなる。ディテントボール72は鋼球からなる。
【0015】
前記インレットキャップ3のフック取り付け側の端面には、そのインレットキャップ3の中心軸に対し後方(図2において右方、図3において上方)に偏心した位置に配置される軸(その軸線を、偏心軸線という。)L2上に位置する有底のねじ孔からなる取り付け孔35が形成されている。この取り付け孔35の開口端部回りには、ほぼ円筒形状の支持軸部36が形成されている。支持軸部36は、インレットキャップ3の端面より突出している。取り付け孔35には、フック取り付け用のボルト8がねじつけられる(図2参照)。なお、偏心軸線L2は、後述するフック6のベース部62の回動軸線に相当する。
【0016】
次に、フック6を説明する。図2の他、図4にフック6のインレットキャップ取り付け側の端面図が示されている。図2において、フック6は、ほぼL字形状に形成されている。フック6は、前記インレットキャップ3に対しほぼ重合状をなすほぼ円板形状のベース部61と、そのベース部61より径方向に突出する突片状のアーム部62と、そのアーム部62の先端部から折曲された突片状のフック部63とを有している。フック部63は、前記グリップ部13に対しほぼ平行をなし、前記グリップ部13に引掛け用の隙間Sを形成する。
【0017】
前記ベース部61の軸心部には軸孔65が形成されている。軸孔65は、前記インレットキャップ3の支持軸部36に嵌合可能に形成されている。また、前記ベース部61のインレットキャップ取り付け側の端面には、ディテント機構7を構成する例えば7個のディテント溝73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g(73a〜gとも表記する)が形成されている。これらのディテント溝73a〜gは、前記軸孔65の軸心(図2における軸線L2参照)を中心とする円周線C(図4参照)上に45°間隔で形成されている。
【0018】
図4に示すように、前記円周線Cの半径R(図4参照)は、前記インレットキャップ3の軸線L1と偏心軸線L2との間の距離D(図2および図3参照)とほぼ同じ寸法に設定されている。また、各ディテント溝73a〜gは、アーム部62の軸線L3上でかつアーム部62と反対側に位置する中央のディテント溝73dを中心として左右対称状に配置されている。また、各ディテント溝73a〜gは、それぞれ前記ディテントボール72の一部を受け入れ可能なほぼ半球面状に形成されている(図2参照)。
【0019】
図2に示すように、前記フック6の軸孔65は、インレットキャップ3の支持軸部36に回動可能に嵌合される。この状態で、ワッシャ9を備えたボルト8がインレットキャップ3の取り付け孔35にねじつけられる。これによって、フック6が支持軸部36の軸線すなわち偏心軸線L2回りに回動可能に取り付けられている。
【0020】
前記フック6の取り付けに際し、インレットキャップ3のボール溝34には、予めディテントスプリング71とディテントボール72が順に組み込まれる。これにより、フック6の取り付け完了とともに、ディテントボール72がベース部61によってボール溝34内に押し込まれた状態に保持される。これにともない、ディテントスプリング71の付勢力によってディテントボール72がベース部61のインレットキャップ取り付け側の端面に転動(摺動を含む)可能に押し付けられる。そして、ディテントボール72に対しディテント溝73a〜gのいずれか一つのディテント溝が対向したときに、その対向したディテント溝にディテントボール72の一部がディテントスプリング71の付勢力によって嵌まり込むことによって、フック6の位置決めがなされる。なお、ディテントスプリング71、ディテントボール72、ディテント溝73a〜gによって、釘打ち機本体1にフック6を軸回りの所定角度毎に位置決め可能なディテント機構7が構成されている。
【0021】
上記した釘打ち機において、いま、フック6が図5の説明図に示すように中立状態にあるものとする。このとき、ディテントボール72は、ディテントスプリング71(図2参照)の付勢力をもってフック6における中央のディテント溝73dに嵌まり込み、フック6を位置決めしている。また、フック6のフック部63は、図5において上向き状態にあり、グリップ部13とフック部63との間の引掛け用の隙間Sの寸法Mが最大値MMAXとなっている。引掛け用の隙間Sの寸法MMAXの具体的数値は、例えば35mmである。
【0022】
なお、図5の他、図6〜図11の各説明図は図2におけるグリップ部13を下方から見た図であり、図2の右方が図5の上方に相当し、図2の左方が図5の下方に相当している。以下、説明の都合上、図5のフック6の中立状態を基準にし、例えばフック6の左向きとは図6〜図8に示すように、図5の状態よりフック6が左方に向いた状態をいい、フック6の右向きとは図9〜図11に示すように、図5の状態よりフック6が右方に向いた状態をいうものとする。
【0023】
前記フック6を中立状態(図5参照)から左回り方向に約45°回動させると、図6に示すように、フック6が左向き第1段状態となる。このとき、ディテントボール72は、フック6の回動にともなって中央のディテント溝73dの移動によりディテントスプリング71(図2参照)の付勢力に抗して押下(図2においては上昇)されつつフック6の当該端面上を相対的に転動し、中央のディテント溝73dの左隣りのディテント溝73cにディテントスプリング71(図2参照)の付勢力をもって嵌まり込み、フック6が位置決めされる。この状態では、フック6のフック部63が左後向き(図6において左上向き)の傾斜状態になり、グリップ部13とフック部63との間の引掛け用の隙間Sの寸法Mが最大値MMAX(図5参照)より小さい値M1になる。その寸法M1の具体的数値は、例えば30mmである。
【0024】
続いて、前記フック6を左向き第1段状態(図6参照)から左回り方向に約45°回動させると、図7に示すように、フック6が左向き第2段状態となる。このとき、ディテントボール72は、前記と同様に、フック6の回動にともなって、ディテント溝73cの左隣りのディテント溝73bに嵌まり込み、フック6が位置決めされる。この状態では、フック6のフック部63が左向きの状態になり、グリップ部13とフック部63との間の引掛け用の隙間Sの寸法MがM1(図6参照)より小さい値M2になる。その寸法M2の具体的数値は、例えば19mmである。
【0025】
続いて、前記フック6を左向き第2段状態(図7参照)から左回り方向に約45°回動させると、図8に示すように、フック6が左向き第3段状態となる。このとき、ディテントボール72は、前記と同様に、フック6の回動にともなって、ディテント溝73bの左隣りのディテント溝73aに嵌まり込み、フック6が位置決めされる。この状態では、フック6のフック部63が左前向き(図8において左下向き)の傾斜状態になり、グリップ部13とフック部63との間の引掛け用の隙間Sの寸法MがM2(図7参照)より小さい最小値MMINになる。その寸法MMINの具体的数値は、例えば10mmである。
【0026】
なお、前記フック6を左向き第3段状態(図8参照)から右回り方向に約45°ずつ段階的に回動させると、前記と逆順により、フック6の左向き第2段状態(図7参照)、フック6の左向き第1段状態(図6参照)、フック6の中立状態(図5参照)を得ることができる。
【0027】
また、前記フック6を中立状態(図5参照)から右回り方向に約45°回動させると、図9に示すように、フック6が右向き第1段状態となる。このとき、ディテントボール72は、前記と同様に、フック6の回動にともなって、中央のディテント溝73dの右隣りのディテント溝73eに嵌まり込み、フック6が位置決めされる。この状態は、フック6の左向き第1段状態(図6参照)に対し左右対称をなす状態である。この状態では、フック6のフック部63が右後向き(図9において右上向き)の傾斜状態になり、グリップ部13とフック部63との間の引掛け用の隙間Sの寸法Mが最大値MMAX(図5参照)より小さい値M1になる。
【0028】
続いて、前記フック6を右向き第1段状態(図9参照)から右回り方向に約45°回動させると、図10に示すように、フック6が右向き第2段状態となる。このとき、ディテントボール72は、前記と同様に、フック6の回動にともなって、ディテント溝73eの右隣りのディテント溝73fに嵌まり込み、フック6が位置決めされる。この状態は、フック6の左向き第2段状態(図7参照)に対し左右対称をなす状態である。この状態では、フック6のフック部63が右向きの状態になり、グリップ部13とフック部63との間の引掛け用の隙間Sの寸法MがM1(図9参照)より小さい値M2になる。
【0029】
続いて、前記フック6を右向き第2段状態(図10参照)から右回り方向に約45°回動させると、図11に示すように、フック6が右向き第3段状態となる。このとき、ディテントボール72は、前記と同様に、フック6の回動にともなって、ディテント溝73fの右隣りのディテント溝73gに嵌まり込み、フック6が位置決めされる。この状態は、フック6の左向き第3段状態(図8参照)に対し左右対称をなす状態である。この状態では、フック6のフック部63が右前向き(図11において右下向き)の傾斜状態になり、グリップ部13とフック部63との間の引掛け用の隙間Sの寸法MがM2(図10参照)より小さい最小値MMINになる。
【0030】
なお、前記フック6を右向き第3段状態(図11参照)から右回り方向に約45°ずつ段階的に回動させると、前記と逆順により、フック6の右向き第2段状態(図10参照)、フック6の右向き第1段状態(図9参照)、フック6の中立状態(図5参照)を得ることができる。
【0031】
上記した釘打ち機によると、釘打ち機本体に対しフック6を回動させることにより、フック部63の向きが後向き、左向きあるいは右向きに変化する。これにより、フック部63の向きは、作業者の使い勝手の良い方向、あるいは作業者のベルト、脚立等の引掛け場所に引掛け易い方向を選択することができる。
【0032】
前記フック部63の向きが後向き、左向きあるいは右向きに変化するとともに、引掛け用の隙間Sの寸法MがMMAX、M1、M2、MMINとそれぞれ変化する。これにより、引掛け用の隙間Sの寸法Mは、作業者のベルト、脚立等の引掛け場所の寸法に応じて選択することができる。すなわち、引掛け用の隙間Sの寸法MをMMAX、M1のように大きくすれば、例えば、脚立のステップ、はしごの横桟等のように引掛け幅の大きい部位に引掛ける場合に好適である。
【0033】
また、引掛け用の隙間Sの寸法MをM2、MMINのように小さくすれば、例えば作業者のベルト、ポケット等のように引掛け幅の小さい部位に引掛ける場合に好適である。このように引掛け場所の状況やその引き掛け幅に応じて、釘打ち機をフック6によりバランスよく引掛けておくことができるので、釘打ち機の使い勝手を大幅に向上することができる。
【0034】
また、引掛け用の隙間Sの寸法Mを最小値MMINとすれば、フック6をコンパクトに収納することができるので、釘打ち機を格納したり、運搬したりする場合に便利である。
【0035】
上記したように、釘打ち機本体1のグリップ部13に対しフック6を偏心軸線L2回りに回動させることにより、フック部63の向きが変化するとともに引掛け用の隙間Sの寸法が変化する釘打ち機によれば、釘打ち機本体1のグリップ部13にフック6を回動可能に設けるといった簡単な構造により、フック部63の向きと引掛け用の隙間Sの寸法とを変化させることができる。また、釘打ち機本体1のグリップ部13の外形形状にほとんど変更を加えなくてよい。
【0036】
また、フック6を釘打ち機本体1のグリップ部13に位置決めする位置決め手段が、フック6を軸回りの所定角度毎に位置決め可能なディテント機構7である。これにより、グリップ部13にフック6をディテント機構7により軸回りの所定角度毎に位置決めすることができ、そのフック6の位置決めを容易に行うことができる。さらに、ディテント機構7によってフック6をクリック感をもって回動操作することができるので、操作フィーリングを向上することができる。
【0037】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2について図12に基づいて説明する。実施の形態2は、実施の形態1の一部に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、重複する説明は省略する。なお、図12はフックの収納状態を示す説明図である。
【0038】
実施の形態2では、図12に示すように、フック6を、図12に実線6または二点鎖線6で示すように、フック部63がグリップ部13に当接するまで回動可能に構成したものである。フック部63がグリップ部13に当接した状態をフック6の収納状態とする。
【0039】
実施の形態2によると、フック6をフック部63がグリップ部13に当接するまで回動させた状態とすることにより、フックを非常にコンパクトな収納状態で収納することができる。このため、実施の形態1よりも、釘打ち機を格納したり、運搬したりする場合に一層便利になる。
【0040】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
【0041】
また、ディテント機構7によりフック6を位置決めする角度間隔は45°に限定されるものではなく、例えば30°、60°50°等に適宜設定することができ、また、不規則な角度間隔で適宜設定することもできる。また、ディテント機構7によりフック6を位置決めする個所の数は7個所に限定されるものではなく、例えば3個所、8個所等に適宜設定することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の釘打ち機によれば、簡単な構造でありながら、フック部の向きと引掛け用の隙間の寸法を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す釘打ち機の一部破断側面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 インレットキャップのフック取り付け側の端面図である。
【図4】 フックのインレットキャップ取り付け側の端面図である。
【図5】 フックの中立状態を示す説明図である。
【図6】 フックの左向き第1段状態を示す説明図である。
【図7】 フックの左向き第2段状態を示す説明図である。
【図8】 フックの左向き第3段状態を示す説明図である。
【図9】 フックの右向き第1段状態を示す説明図である。
【図10】 フックの右向き第2段状態を示す説明図である。
【図11】 フックの右向き第3段状態を示す説明図である。
【図12】 実施の形態2におけるフックの収納状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 釘打ち機本体
3 インレットキャップ
32 エア通路
34 ボール溝
13 グリップ部
6 フック
61 ベース部
62 アーム部
63 フック部
7 ディテント機構
71 ディテントスプリング
72 ディテントボール
73a〜g ディテント溝
S 引掛け用の隙間
L1 インレットキャップの軸線
L2 偏心軸線
Claims (1)
- 釘打ち機本体とインレットキャップとフックとディテント機構を備え、
前記釘打ち機本体が、エア式の駆動源によって釘打ち作動するように構成されかつほぼ円柱形状のグリップ部を備え、
前記インレットキャップが、エア通路を形成しかつ前記グリップ部の突出端部に設けられ、
前記フックが、前記インレットキャップのフック取り付け側の端面に対しほぼ重合状をなしかつ前記グリップ部の中心軸に対し偏心した位置に配置される軸回りに回動可能に設けられるベース部と、そのベース部より径方向に突出するアーム部と、そのアーム部の先端部から折曲されて前記グリップ部に対してほぼ平行をなしかつ前記グリップ部との間に引掛け用の隙間を形成するフック部とを有し、
前記ディテント機構が、前記フックのベース部のインレットキャップ取り付け側の端面に設けられかつ該ベース部の回動軸線を中心とする円周線上に所定間隔で形成された複数のディテント溝と、前記インレットキャップのフック取り付け側の端面に設けられたボール溝に組み込まれかつ前記いずれかのディテント溝に選択的に係合可能なディテントボールと、前記ボール溝に組み込まれかつ前記ディテントボールを前記フックのベース部のインレットキャップ取り付け側の端面に転動可能に押し付ける付勢力を有するディテントスプリングとを備え、
前記フックの前記軸回りの回動により前記フック部の向きが変化しかつ前記引掛け用の隙間の寸法が多段に変化するとともに、前記フックが前記ディテント機構によって前記軸回りの所定角度毎に位置決めされる構成とした
ことを特徴とする釘打ち機。
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