JP3644693B2 - つまみの回り止め機構 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、例えば図5に示すようなものがある。
すなわち、支持部材1の軸保持部2から突出した枢軸3の先端につまみ5が固設されており、軸保持部2の外周に切られたねじ部3aにナット4が螺合した構造で、ナット4を閉め込んで軸保持部2にかたく押し当っているときは枢軸3が回動不能で、ナット4がゆるんでいるときはつまみ5をもって枢軸3を回動することができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、いちいちナット4をゆるめたり締めたりしなければならないので、操作が煩雑で作業性が悪く、工具も要するので操作時の能率が悪いという問題点があった。
【0004】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、工具を用いる特別な操作を要することなく、つまみを操作するときに回り止め操作も行なうことができるようにして操作能率を高くすることができるつまみの回り止め機構を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸(20)を溝部(10)の底面(11)から挿通して溝内に突出させ、該枢軸(20)につまみ部材(30)を装着して成り、
前記枢軸(20)の外周の両側に嵌合孔(21,21)を穿設し、該枢軸(20)を弾撥的に挾持して起倒可能なよう前記つまみ部材(30)の各係合ピン端(32,32)を該嵌合孔(21,21)に嵌合させ、該つまみ部材(30)を、倒れたとき前記溝部(10)内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材(30)を起立させて回転操作し、溝部(10)内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。
【0006】
[2] 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸(20a)を溝部(10)の底面(11)から挿通して溝内に突出させ、該枢軸(20a)につまみ部材(30a)を装着して成り、
前記枢軸(20a)に輪溝(25)を設け該輪溝(25)の底の外周の両側に嵌合孔(21a,21a)を穿設し、該枢軸(20a)を弾撥的に挾持して起倒可能なよう前記つまみ部材(30a)の各係合ピン端(32a,32a)を該嵌合孔(21a,21a)に嵌合させ、該つまみ部材(30a)を、倒れたとき前記輪溝(25)に該係合ピン端(32a,32a)を設けた基部が落ち込むとともに前記溝部(10)内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材(30)を起立させて回転操作し、溝部(10)内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。
【0007】
[3] 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸(20b)を溝部(10)の底面(11)から挿通して溝内に突出させ、該枢軸(20b)につまみ部材(30b)を装着して成り、
前記枢軸(20b)の外周の両側に嵌合孔(22,23)を位置をずらせて穿設し、前記つまみ部材(30b)の各係合ピン端(33,34)を該嵌合孔(22,23)に嵌合させ、つまみ部材(30b)が倒れ位置に付勢されるよう前記嵌合孔(22,23)と係合ピン端(33,34)との位置関係を設定するとともに、倒れたとき前記溝部(10)内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材(30)を起立させて回転操作し、溝部(10)内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。
【0008】
【作用】
回り止め機構は、回転操作するつまみを、必要に応じて回転可能にし、また回転不能に保持するものである。つまみの枢軸(20)は溝部(10)の底面(11)から挿通して溝内に突出しており、その先のつまみ部材(30)は操作しないときは倒されている。倒れているとき回転しようとしても、溝部(10)の溝壁12に引っ掛かって溝内では回転不能で、回り止めされている。
【0009】
係合ピン端(32,32)が枢軸(20)の外周の両側に嵌合孔(21,21)に嵌合して枢軸(20)を枢軸(20)を弾撥的に挾持しており、この挾持する弾撥力によりつまみ部材(30)の倒伏状態が保たれる。
【0010】
回転操作する必要が生じたときは、つまみ部材(30)を持って起立させる。起立するとつまみ部材(30)が溝の内面に引っ掛からなくなり、そのままつまみ部材(30)を持って回転させれば回転操作をすることができる。
【0011】
回転操作が終了したらつまみ部材(30)を倒しておく、それにより前記のようにつまみ部材(30)が溝部(10)の溝壁(12)に引っ掛かって溝内では回転不能に回り止めされる。
【0012】
つまみの枢軸(20a)に輪溝(25)を設けたものでは、つまみ部材(30a)を倒したとき輪溝(25)に係合ピン端(32a,32a)を設けた基部が落ち込むので、回り止めする倒伏状態が確実に保たれる。操作のためつまみ部材(30a)を起立させようとすると、係合ピン端(32a,32a)を設けた基部が輪溝(25)の縁をこじるようにして少し開き、起立させることができる。
【0013】
つまみの枢軸(20b)の外周の両側に嵌合孔(22,23)を位置をずらせて穿設し、つまみ部材(30b)の各係合ピン端(33,34)を嵌合孔(22,23)に嵌合させたものでは、つまみ部材(30b)が倒れ位置に付勢されているので、操作していないときつまみ部材(30b)は必ず倒れていて、回り止めされている。操作は付勢力に抗してつまみ部材(30b)を起立させ、枢軸(20b)を回転させることによりなされる。
【0014】
操作を終えてつまみ部材(30b)を離すと、つまみ部材(30b)が倒れ位置に付勢されているので、つまみ部材(30b)は溝部(10)内に倒れ、前記のように回り止めされている。
【0015】
【実施例】
以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説明する。
図1および図2は本発明の第1実施例を示している。
溝部10の底面11から挿通してつまみの枢軸20が溝内に突出しており、させ、該枢軸20につまみ部材30を装着して成り、回り止め機構は、この回転操作するつまみを回転不能に保持するものである。
【0016】
枢軸20の外周の両側に対象的に嵌合孔21,21が穿設されている。つまみ部材30は線材をU字状に折り曲げて成形され、頭部31がつまめるようになっていて、基部の線端に係合ピン端32,32が形成されている。係合ピン端32,32は枢軸20を弾撥的に挾持して起倒可能なよう枢軸20の嵌合孔21,21に嵌合し、係合ピン端32,32の基部間の距離s1は枢軸20の径より幾分小さくして弾撥力を発生させている。
【0017】
つまみ部材30は、倒れたとき溝内では頭部31が溝部10の溝壁12,12につっかえて回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定してある。
【0018】
次に作用を説明する。
回り止め機構は、回転操作するつまみを、必要に応じて回転可能にし、また回転不能に保持するものである。つまみの枢軸20は溝部10の底面11から挿通して溝内に突出しており、その先のつまみ部材30は操作しないときは倒されている。倒れているとき回転しようとしても、溝部10の溝壁12に引っ掛かって溝内では回転不能で、回り止めされている。
【0019】
係合ピン端32,32が枢軸20の外周の両側に嵌合孔21,21に嵌合して枢軸20を枢軸20を弾撥的に挾持しており、この挾持する弾撥力により摩擦抵抗が発生し、つまみ部材30の倒伏状態が保たれる。
【0020】
回転操作する必要が生じたときは、つまみ部材30の頭部31を持って前記弾撥力による摩擦抵抗に抗して起立させる。起立すると回転可能な巾に設定してあるので、つまみ部材30が溝の内面に引っ掛からなくなり、そのまま頭部31を持って回転させれば回転操作をすることができる。
【0021】
回転操作が終了したらつまみ部材30を倒しておく、それにより、前記のように、挾持する弾撥力による摩擦抵抗によりつまみ部材30の倒伏状態が保たれるとともに、つまみ部材30が溝部10の溝壁12に引っ掛かって溝内では回転不能に回り止めされる。
【0022】
図3は本発明の第2実施例を示している。
【0023】
本実施例では、つまみの枢軸20aに輪溝25を設け、この輪溝25の底の外周の両側に嵌合孔21a,21aを穿設し、枢軸20aを弾撥的に挾持して起倒可能なようつまみ部材30aの各係合ピン端32a,32aを嵌合孔21a,21aに嵌合させたものである。つまみ部材30aの高さおよび巾と溝部10との関係は第1実施例と同様である。
【0024】
そして、つまみ部材30aが倒れたとき輪溝25に係合ピン端32a,32aを設けた基部が落ち込んで倒伏状態に保持されるようになっている。
【0025】
本実施例では、つまみ部材30aを倒したとき輪溝25に係合ピン端32a,32aを設けた基部が落ち込むので、回り止めする倒伏状態が確実に保たれる。操作のためつまみ部材30aを起立させようとすると、係合ピン端32a,32aを設けた基部が輪溝25の縁をこじるようにして少し開き、起立させることができる。
【0026】
図4は本発明の第3実施例を示している。
【0027】
本実施例は、枢軸20bの外周の両側に嵌合孔22,23を位置をずらせて穿設し、つまみ部材30bの各係合ピン端33,34もこの位置のずれ量t2をもって嵌合孔22,23に嵌合させてある。
【0028】
そして、つまみ部材30bは倒れ位置に付勢されるよう嵌合孔22,23と係合ピン端33,34との位置関係を設定してあり、ずれ量t2があるので、つまみ部材30bは常に倒れ位置に付勢されている。つまみ部材30bの高さおよび巾と溝部10との関係は第1実施例と同様である。
【0029】
第3実施例では、つまみ部材30bが倒れ位置に付勢されているので、操作していないときつまみ部材30bは必ず倒れていて、回り止めされている。操作は付勢力に抗してつまみ部材30bを起立させ、枢軸20bを回転させることに寄りなされる。操作を終えてつまみ部材30bを離すと、つまみ部材30bが倒れ位置に付勢されているので、つまみ部材30bは溝部10内に倒れ、前記のように回り止めされている。
【0030】
【発明の効果】
本発明にかかるつまみの回り止め機構によれば、つまみ部材を、倒れたとき溝内では回転不能にし、起立させて回転可能にして操作するようにしたので、つまみ部材の起倒だけで回り止めをすることができ、操作性が向上し、操作能率のよい回り止め機構とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るつまみの回り止め機構を一部破断して示した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るつまみの回り止め機構のつまみ部材を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るつまみの回り止め機構の要部を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例に係るつまみの回り止め機構を示す要部分解斜視図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…溝部
11…底面
12…溝壁
20,20a,20b…枢軸
21,22,23…嵌合孔
30,30a,30b…つまみ部材
31…頭部
32,32a,33,34…係合ピン端
【産業上の利用分野】
本発明は、回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、例えば図5に示すようなものがある。
すなわち、支持部材1の軸保持部2から突出した枢軸3の先端につまみ5が固設されており、軸保持部2の外周に切られたねじ部3aにナット4が螺合した構造で、ナット4を閉め込んで軸保持部2にかたく押し当っているときは枢軸3が回動不能で、ナット4がゆるんでいるときはつまみ5をもって枢軸3を回動することができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、いちいちナット4をゆるめたり締めたりしなければならないので、操作が煩雑で作業性が悪く、工具も要するので操作時の能率が悪いという問題点があった。
【0004】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、工具を用いる特別な操作を要することなく、つまみを操作するときに回り止め操作も行なうことができるようにして操作能率を高くすることができるつまみの回り止め機構を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸(20)を溝部(10)の底面(11)から挿通して溝内に突出させ、該枢軸(20)につまみ部材(30)を装着して成り、
前記枢軸(20)の外周の両側に嵌合孔(21,21)を穿設し、該枢軸(20)を弾撥的に挾持して起倒可能なよう前記つまみ部材(30)の各係合ピン端(32,32)を該嵌合孔(21,21)に嵌合させ、該つまみ部材(30)を、倒れたとき前記溝部(10)内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材(30)を起立させて回転操作し、溝部(10)内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。
【0006】
[2] 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸(20a)を溝部(10)の底面(11)から挿通して溝内に突出させ、該枢軸(20a)につまみ部材(30a)を装着して成り、
前記枢軸(20a)に輪溝(25)を設け該輪溝(25)の底の外周の両側に嵌合孔(21a,21a)を穿設し、該枢軸(20a)を弾撥的に挾持して起倒可能なよう前記つまみ部材(30a)の各係合ピン端(32a,32a)を該嵌合孔(21a,21a)に嵌合させ、該つまみ部材(30a)を、倒れたとき前記輪溝(25)に該係合ピン端(32a,32a)を設けた基部が落ち込むとともに前記溝部(10)内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材(30)を起立させて回転操作し、溝部(10)内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。
【0007】
[3] 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸(20b)を溝部(10)の底面(11)から挿通して溝内に突出させ、該枢軸(20b)につまみ部材(30b)を装着して成り、
前記枢軸(20b)の外周の両側に嵌合孔(22,23)を位置をずらせて穿設し、前記つまみ部材(30b)の各係合ピン端(33,34)を該嵌合孔(22,23)に嵌合させ、つまみ部材(30b)が倒れ位置に付勢されるよう前記嵌合孔(22,23)と係合ピン端(33,34)との位置関係を設定するとともに、倒れたとき前記溝部(10)内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材(30)を起立させて回転操作し、溝部(10)内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。
【0008】
【作用】
回り止め機構は、回転操作するつまみを、必要に応じて回転可能にし、また回転不能に保持するものである。つまみの枢軸(20)は溝部(10)の底面(11)から挿通して溝内に突出しており、その先のつまみ部材(30)は操作しないときは倒されている。倒れているとき回転しようとしても、溝部(10)の溝壁12に引っ掛かって溝内では回転不能で、回り止めされている。
【0009】
係合ピン端(32,32)が枢軸(20)の外周の両側に嵌合孔(21,21)に嵌合して枢軸(20)を枢軸(20)を弾撥的に挾持しており、この挾持する弾撥力によりつまみ部材(30)の倒伏状態が保たれる。
【0010】
回転操作する必要が生じたときは、つまみ部材(30)を持って起立させる。起立するとつまみ部材(30)が溝の内面に引っ掛からなくなり、そのままつまみ部材(30)を持って回転させれば回転操作をすることができる。
【0011】
回転操作が終了したらつまみ部材(30)を倒しておく、それにより前記のようにつまみ部材(30)が溝部(10)の溝壁(12)に引っ掛かって溝内では回転不能に回り止めされる。
【0012】
つまみの枢軸(20a)に輪溝(25)を設けたものでは、つまみ部材(30a)を倒したとき輪溝(25)に係合ピン端(32a,32a)を設けた基部が落ち込むので、回り止めする倒伏状態が確実に保たれる。操作のためつまみ部材(30a)を起立させようとすると、係合ピン端(32a,32a)を設けた基部が輪溝(25)の縁をこじるようにして少し開き、起立させることができる。
【0013】
つまみの枢軸(20b)の外周の両側に嵌合孔(22,23)を位置をずらせて穿設し、つまみ部材(30b)の各係合ピン端(33,34)を嵌合孔(22,23)に嵌合させたものでは、つまみ部材(30b)が倒れ位置に付勢されているので、操作していないときつまみ部材(30b)は必ず倒れていて、回り止めされている。操作は付勢力に抗してつまみ部材(30b)を起立させ、枢軸(20b)を回転させることによりなされる。
【0014】
操作を終えてつまみ部材(30b)を離すと、つまみ部材(30b)が倒れ位置に付勢されているので、つまみ部材(30b)は溝部(10)内に倒れ、前記のように回り止めされている。
【0015】
【実施例】
以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説明する。
図1および図2は本発明の第1実施例を示している。
溝部10の底面11から挿通してつまみの枢軸20が溝内に突出しており、させ、該枢軸20につまみ部材30を装着して成り、回り止め機構は、この回転操作するつまみを回転不能に保持するものである。
【0016】
枢軸20の外周の両側に対象的に嵌合孔21,21が穿設されている。つまみ部材30は線材をU字状に折り曲げて成形され、頭部31がつまめるようになっていて、基部の線端に係合ピン端32,32が形成されている。係合ピン端32,32は枢軸20を弾撥的に挾持して起倒可能なよう枢軸20の嵌合孔21,21に嵌合し、係合ピン端32,32の基部間の距離s1は枢軸20の径より幾分小さくして弾撥力を発生させている。
【0017】
つまみ部材30は、倒れたとき溝内では頭部31が溝部10の溝壁12,12につっかえて回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定してある。
【0018】
次に作用を説明する。
回り止め機構は、回転操作するつまみを、必要に応じて回転可能にし、また回転不能に保持するものである。つまみの枢軸20は溝部10の底面11から挿通して溝内に突出しており、その先のつまみ部材30は操作しないときは倒されている。倒れているとき回転しようとしても、溝部10の溝壁12に引っ掛かって溝内では回転不能で、回り止めされている。
【0019】
係合ピン端32,32が枢軸20の外周の両側に嵌合孔21,21に嵌合して枢軸20を枢軸20を弾撥的に挾持しており、この挾持する弾撥力により摩擦抵抗が発生し、つまみ部材30の倒伏状態が保たれる。
【0020】
回転操作する必要が生じたときは、つまみ部材30の頭部31を持って前記弾撥力による摩擦抵抗に抗して起立させる。起立すると回転可能な巾に設定してあるので、つまみ部材30が溝の内面に引っ掛からなくなり、そのまま頭部31を持って回転させれば回転操作をすることができる。
【0021】
回転操作が終了したらつまみ部材30を倒しておく、それにより、前記のように、挾持する弾撥力による摩擦抵抗によりつまみ部材30の倒伏状態が保たれるとともに、つまみ部材30が溝部10の溝壁12に引っ掛かって溝内では回転不能に回り止めされる。
【0022】
図3は本発明の第2実施例を示している。
【0023】
本実施例では、つまみの枢軸20aに輪溝25を設け、この輪溝25の底の外周の両側に嵌合孔21a,21aを穿設し、枢軸20aを弾撥的に挾持して起倒可能なようつまみ部材30aの各係合ピン端32a,32aを嵌合孔21a,21aに嵌合させたものである。つまみ部材30aの高さおよび巾と溝部10との関係は第1実施例と同様である。
【0024】
そして、つまみ部材30aが倒れたとき輪溝25に係合ピン端32a,32aを設けた基部が落ち込んで倒伏状態に保持されるようになっている。
【0025】
本実施例では、つまみ部材30aを倒したとき輪溝25に係合ピン端32a,32aを設けた基部が落ち込むので、回り止めする倒伏状態が確実に保たれる。操作のためつまみ部材30aを起立させようとすると、係合ピン端32a,32aを設けた基部が輪溝25の縁をこじるようにして少し開き、起立させることができる。
【0026】
図4は本発明の第3実施例を示している。
【0027】
本実施例は、枢軸20bの外周の両側に嵌合孔22,23を位置をずらせて穿設し、つまみ部材30bの各係合ピン端33,34もこの位置のずれ量t2をもって嵌合孔22,23に嵌合させてある。
【0028】
そして、つまみ部材30bは倒れ位置に付勢されるよう嵌合孔22,23と係合ピン端33,34との位置関係を設定してあり、ずれ量t2があるので、つまみ部材30bは常に倒れ位置に付勢されている。つまみ部材30bの高さおよび巾と溝部10との関係は第1実施例と同様である。
【0029】
第3実施例では、つまみ部材30bが倒れ位置に付勢されているので、操作していないときつまみ部材30bは必ず倒れていて、回り止めされている。操作は付勢力に抗してつまみ部材30bを起立させ、枢軸20bを回転させることに寄りなされる。操作を終えてつまみ部材30bを離すと、つまみ部材30bが倒れ位置に付勢されているので、つまみ部材30bは溝部10内に倒れ、前記のように回り止めされている。
【0030】
【発明の効果】
本発明にかかるつまみの回り止め機構によれば、つまみ部材を、倒れたとき溝内では回転不能にし、起立させて回転可能にして操作するようにしたので、つまみ部材の起倒だけで回り止めをすることができ、操作性が向上し、操作能率のよい回り止め機構とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るつまみの回り止め機構を一部破断して示した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るつまみの回り止め機構のつまみ部材を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るつまみの回り止め機構の要部を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例に係るつまみの回り止め機構を示す要部分解斜視図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…溝部
11…底面
12…溝壁
20,20a,20b…枢軸
21,22,23…嵌合孔
30,30a,30b…つまみ部材
31…頭部
32,32a,33,34…係合ピン端
Claims (3)
- 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸を溝部の底面から挿通して溝内に突出させ、該枢軸につまみ部材を装着して成り、
前記枢軸の外周の両側に嵌合孔を穿設し、該枢軸を弾撥的に挾持して起倒可能なよう前記つまみ部材の各係合ピン端を該嵌合孔に嵌合させ、該つまみ部材を、倒れたとき前記溝部内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材を起立させて回転操作し、溝部内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。 - 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸を溝部の底面から挿通して溝内に突出させ、該枢軸につまみ部材を装着して成り、
前記枢軸に輪溝を設け該輪溝の底の外周の両側に嵌合孔を穿設し、該枢軸を弾撥的に挾持して起倒可能なよう前記つまみ部材の各係合ピン端を該嵌合孔に嵌合させ、該つまみ部材を、倒れたとき前記輪溝に該係合ピン端を設けた基部が落ち込むとともに前記溝部内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材を起立させて回転操作し、溝部内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。 - 回転操作するつまみを回転不能に保持するためのつまみの回り止め機構において、
つまみの枢軸を溝部の底面から挿通して溝内に突出させ、該枢軸につまみ部材を装着して成り、
前記枢軸の外周の両側に嵌合孔を位置をずらせて穿設し、前記つまみ部材の各係合ピン端を該嵌合孔に嵌合させ、つまみ部材が倒れ位置に付勢されるよう前記嵌合孔と係合ピン端との位置関係を設定するとともに、倒れたとき前記溝部内では回転不能な高さで、起立させたときは回転可能な巾に設定し、
つまみ部材を起立させて回転操作し、溝部内に倒して回り止めするようにしたことを特徴とするつまみの回り止め機構。
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JP32871193A JP3644693B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | つまみの回り止め機構 |
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JP32871193A JP3644693B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | つまみの回り止め機構 |
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JPH07180707A JPH07180707A (ja) | 1995-07-18 |
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