JP3853341B2 - バイポーラトランジスタ - Google Patents

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Description

この発明はバイポーラトランジスタに関する。特に、III族元素と窒素(N)との化合物半導体を材料とするバイポーラトランジスタに関する。
この種の、III族元素と窒素(N)との化合物半導体を材料とするバイポーラトランジスタとしては、窒化ガリウム/窒化アルミニウムガリウム(GaN/AlGaN)材料で形成されたHBT(へテロ接合バイポーラトランジスタ)が知られている(例えば特許文献1(特開2002−368005号公報)参照。)。
そのHBTは、例えばサファイアまたは炭化ケイ素(SiC)からなる半絶縁基板の上面に、n+−窒化ガリウム(GaN)サブコレクタ層(厚さ:〜1000nm、n型ドーパントとしてのケイ素(Si)の濃度:〜6×1018cm-3)と、このサブコレクタ層の上面の中央領域に形成されたn−GaNコレクタ層と、AlGaN/GaNの交互層(超格子)からなるベース層(総厚は150nm、各GaN層は厚さ〜3nm、かつ未ドープで、各AlGaN層は厚さ〜1nm、かつp型ドーパントとしてのMg濃度が〜1×1019cm-3)と、このベース層の上面の中央領域に形成されたAlGaNエミッタ層(厚さ:150nm、n型不純物としてのSi濃度:〜6×1018cm-3)とを備えている。上記サブコレクタ層の上面のうちコレクタ層の両側に相当する領域にはコレクタ電極が形成され、上記ベース層の上面のうちエミッタ層の両側に相当する領域にはベース電極が形成され、また、エミッタ層の上面にはエミッタ電極が形成されている。
特開2002−368005号公報
上述の従来例のように、III−N化合物半導体で通常使われるドーパントは、n型ドーパントはSiであり、p型ドーパントはMgである。しかしながら、III−N化合物半導体では、Mgの活性化率が低く、しかも正孔の移動度が低いから、p型ベース層のシート抵抗が高くなる。
例えば、GaNからなる均一ベース層の場合は、p型ドーパントとしてのMgのアクセプタ濃度を5×1019cm-3に設定したとしても、正孔の濃度が8×1017cm-3ぐらいしか生じない。このため、ベース層のシート抵抗が100kΩ/□という高い値になる。このことは、特許文献1のHBTにおける超格子ベース層でも同様である。
このため、従来のHBTでは、ベース抵抗rbが高くなって、高周波数領域では電力利得が低いという問題がある。
なお、均一ベース層を有するHBTの高周波数領域における周波数fでの単方向電力利得(Unilateral Power Gain、記号U(f)で表す。)は次式(1)で表わされる。
U(f)=fT/(8πrbc2) …(1)
ここで、fTは電流利得遮断周波数、rbはベース抵抗値、Ccはコレクタ容量である。
そこで、この発明の課題は、ベース層のシート抵抗に性能が影響されない構造を有し、高周波領域でも高い電流利得を示すことができるバイポーラトランジスタを提供することにある。
また、この発明の課題は、高周波領域でも高い電流利得を示すことができるバイポーラトランジスタを備えることで、消費電力の低い電子機器(特に携帯電話の基地局、無線LANの基地局等)を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のバイポーラトランジスタは、
第1伝導型半導体からなるコレクタ層と、
このコレクタ層上に設けられた第1伝導型半導体からなるエミッタ層と、
このエミッタ層上に設けられた、第2伝導型キャリアを上記エミッタ層内へ注入するためのゲート層と、
上記コレクタ層とエミッタ層との間に形成され、上記ゲート層から上記エミッタ層内に注入されて上記エミッタ層内を拡散して到達した第2伝導型キャリアを一時的に保持する第2伝導型キャリア保持層と、
を備えたことを特徴とするバイポーラトランジスタ。
ここで、「第1伝導型」とはn型とp型のうちの一方を指し、「第2伝導型」とはn型とp型のうちの他方を指す。
「第1伝導型半導体」とは、母材としての半導体に、第1伝導型の不純物がドーピングされて第1伝導型になっているものを指す。同様に、「第2伝導型半導体」とは、母材としての半導体に、第2伝導型の不純物がドーピングされて第2伝導型になっているものを指す。
また、第2伝導型キャリア保持層が第2伝導型キャリアを「一時的に保持する」とは、第2伝導型キャリアがエミッタ層を拡散して第2伝導型キャリア保持層に到達してから、エミッタ層から第2伝導型キャリア保持層へ注入される第1伝導型キャリアと再結合するまでの期間、少なくとも保持する、ことを意味する。
この発明のバイポーラトランジスタでは、動作時にゲート層とエミッタ層との間に順バイアスが印加されて、上記ゲート層から上記エミッタ層内に第2伝導型キャリアが注入される。上記ゲート層から上記エミッタ層内に注入された第2伝導型キャリアは、上記エミッタ層内を、主にこのエミッタ層に対して垂直な方向(これを「縦方向」と呼ぶ。)に拡散して第2伝導型キャリア保持層に到達する。そして、この第2伝導型キャリアは第2伝導型キャリア保持層に保持されて第2伝導型キャリア保持層の第2伝導型キャリアが過剰になって、エミッタ層と第2伝導型キャリア保持層との間が順バイアス状態になる。この結果、エミッタ層から第2伝導型キャリア保持層へ第1伝導型キャリアの注入が引き起こされる。そして、第2伝導型キャリア保持層に保持された過剰な第2伝導型キャリアは全部、その注入される第1伝導型キャリア(の一部)と再結合する。このとき、エミッタ層から第2伝導型キャリア保持層へ注入される第1伝導型キャリアの大部分は、第2伝導型キャリア保持層を通過してコレクタ層に到達する。つまり、エミッタ層から、第2伝導型キャリア保持層を通してコレクタ層へ縦方向に第1伝導型キャリアが流れる。このようにしてトランジスタ動作が行われる。
このように、この発明のバイポーラトランジスタでは、上記ゲート層から上記エミッタ層内に注入された第2伝導型キャリアは、上記エミッタ層内を主に縦方向に拡散して第2伝導型キャリア保持層に到達する。つまり、この発明のバイポーラトランジスタでは、従来のHBTとは異なり、層方向に対して平行な方向(横方向)には第2伝導型キャリアが実質的に移動しないし、その必要も無い。したがって、この発明のバイポーラトランジスタでは、従来のHBTのようにベース層のシート抵抗に性能が影響されることは無い。この結果、この発明のバイポーラトランジスタは、高周波領域でも高い電流利得を示すことができる。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記コレクタ層は所定の基板上に形成されていることを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタでは、基板が機械的強度を有するので、このバイポーラトランジスタの作製および取り扱いが容易になる。基板としては、例えばサファイアまたは炭化ケイ素(SiC)からなる半絶縁基板が挙げられる。
一実施形態のバイポーラトランジスタは、上記コレクタ層と基板との間に、上記基板に沿って形成された第1伝導型半導体からなり、上記コレクタ層よりも第1伝導型不純物が高濃度にドーピングされているサブコレクタ層を備えたことを特徴とする。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、サブコレクタ層が上記コレクタ層よりも第1伝導型不純物が高濃度にドーピングされているので、サブコレクタ層に接してコレクタ電極を設けることにより、コレクタ電極とのオーミック接触が容易に実現される。また、サブコレクタ層の抵抗がコレクタ層の抵抗よりも低くなるので、コレクタ全体(コレクタ層およびサブコレクタ層)としての直列抵抗が低減される。また、コレクタ層の抵抗を低く設定できるので、耐圧が高くなるとともに、出力キャパシタンスが低くなる。したがって、このバイポーラトランジスタの性能が高まる。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、
上記コレクタ層は上記サブコレクタ層上の一部領域に形成され、上記サブコレクタ層の上面のうち上記コレクタ層の側方に相当する領域にコレクタ電極が設けられ、
上記ゲート層は上記エミッタ層上の一部領域に形成され、上記エミッタ層の上面のうち上記ゲート層の側方に相当する領域にエミッタ電極が設けられ、
上記ゲート層上にゲート電極が設けられていることを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタでは、動作時に、上記コレクタ電極、エミッタ電極、ゲート電極に、それぞれ所定のバイアス電圧を印加するための外部回路が接続され得る。上記コレクタ電極、エミッタ電極、ゲート電極に、それぞれ所定のバイアス電圧を印加することにより、既述のトランジスタ動作が容易に実現される。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記エミッタ層のエネルギバンドギャップが上記ゲート層のエネルギバンドギャップよりも狭いことを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記エミッタ層のエネルギバンドギャップが上記ゲート層のエネルギバンドギャップよりも狭い(小さい)ので、ゲート層からエミッタ層への第2伝導型キャリアの注入効率が高まる。したがって、このバイポーラトランジスタの性能がさらに高まる。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記第2伝導型キャリア保持層は、第2伝導型半導体からなるベース層であることを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記第2伝導型キャリア保持層は、第2伝導型半導体からなるベース層であるから、公知の結晶成長法により容易に形成される。つまり、上記コレクタ層、ベース層、エミッタ層の順に半導体層を積層すれば良い。これらの三層は、同じパターンに加工すれば足りる。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記ベース層のエネルギバンドギャップが上記エミッタ層のエネルギバンドギャップよりも狭いことを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記ベース層のエネルギバンドギャップが上記エミッタ層のエネルギバンドギャップよりも狭い(小さい)ので、エミッタ層からベース層への第1伝導型キャリアの注入効率が高まる。したがって、このバイポーラトランジスタの性能がさらに高まる。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記第2伝導型キャリア保持層は、上記コレクタ層とエミッタ層の界面に生じる自発分極層であることを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記第2伝導型キャリア保持層は、上記コレクタ層とエミッタ層の界面に生じる自発分極層であるから、このトランジスタの作製段階では、第2伝導型キャリア保持層をわざわざ形成する必要が無い。つまり、公知の結晶成長法により、上記コレクタ層、エミッタ層の順に半導体層を積層すれば良い。これらの二層は、同じパターンに加工すれば足りる。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記各層をなす結晶材料は、III族元素と窒素との化合物半導体であり、上記第1伝導型はn型であり、また、上記第2伝導型はp型であることを特徴とする。
既述のように、III族元素と窒素との化合物半導体を材料とした従来のnpnトランジスタは、p型ベース層のシート抵抗が高いために、高周波数領域における電力利得が低くなる。したがって、この一実施形態のバイポーラトランジスタのように、III族元素と窒素との化合物半導体を材料としたnpnトランジスタを構成すれば、トランジスタの性能を改善できる程度が特に大きい。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、
上記ゲート層をなす結晶材料はAlGaNであり、
上記エミッタ層をなす結晶材料はGaNであり、
上記ベース層をなす結晶材料はInGaNであり、
上記コレクタ層をなす結晶材料はInGaNであり、
上記第1伝導型はn型であり、また、上記第2伝導型はp型であることを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタによれば、高周波領域でも高い電流利得を示すことができるバイポーラトランジスタが実現される。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、
上記ゲート層をなす結晶材料はAlGaNであり、
上記エミッタ層をなす結晶材料はGaNであり、
上記コレクタ層をなす結晶材料はInGaNであり、
上記第1伝導型はn型であり、また、上記第2伝導型はp型であることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
この一実施形態のバイポーラトランジスタによれば、高周波領域でも高い電流利得を示すことができるバイポーラトランジスタが実現される。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記エミッタ層をなす結晶材料はGaNであり、上記エミッタ層の厚さが200nm以下であることを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタでは、GaNエミッタ層の厚さが200nm以下であるから、上記ゲート層から上記GaNエミッタ層内に注入された第2伝導型キャリア(つまり、p型キャリアである正孔)は、上記GaNエミッタ層内を縦方向に拡散して第2伝導型キャリア保持層に到達し得る。
また、高周波特性の観点からは、エミッタ層の厚さが100nm以下であるのが、さらに望ましい。すなわち、次式(2)が要請される。
e< sqrt[Dp/(πf)] …(2)
ここで、xeはエミッタ層の厚さ、
Dpはエミッタ層内のホール拡散係数(=0.3cm2/s)であり、測定を基に計算される。
fは周波数である。
上記式(2)より、f=1GHzである場合、xe<100nmが望ましいということになる。
なお、周波数fが高くなるほど、エミッタ層の厚さxeを、例えば80nm、50nmというように、さらに薄くする方が好ましいと言える。
一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記各層の表面が(000−1)面であることを特徴とする。
この一実施形態のバイポーラトランジスタでは、上記各層の表面が(000−1)面であるから、上記コレクタ層とエミッタ層の界面に自発分極層が生じ易い。したがって、上記第2伝導型キャリア保持層をその自発分極層によって容易に構成できる。
さらに、本発明のバイポーラトランジスタを電子機器に備えることで、消費電力の低い電子機器を提供できる。
以下、この発明のバイポーラトランジスタ(以下、適宜「デバイス」という。)を図示の実施の形態により詳細に説明する。
なお、以下の説明では、「n−」は第1伝導型としてのn型を表し、「p−」は第2伝導型としてのp型を表す。「n+」「p+」と表すときは、その+は不純物が高濃度であることを表し、「n-」「p-」と表すときは、その−は不純物が低濃度であることを表す。
また、Ndは第1伝導型不純物(この例ではSi)のドーピング濃度を表し、Naは第2伝導型不純物(この例ではMg)のドーピング濃度を表す。
第1伝導型キャリアは電子であり、第2伝導型キャリアは正孔である。
(第1実施形態)
図7は、この発明が適用された第1実施形態のデバイスの断面構造を示している。
このデバイスは、n−GaNサブコレクタ層(層厚100nm、Nd=5×1018cm-3)703と、このサブコレクタ層703の上面の中央領域に形成されたn−InxGa1-xNコレクタ層(層厚500nm、In組成比x=0→0.2、Nd=1×1016cm-3)704と、第2伝導型キャリア保持層としてのp−In0.2Ga0.8Nベース層(層厚25nm、Na=5×1019cm-3)705と、n−GaNエミッタ層(層厚80nm、Nd=5×1018cm-3)706と、このエミッタ層706の上面の中央領域に形成されたp−Al0.2Ga0.8Nゲート層(層厚50nm、Na=5×1018cm-3)707とを備えている。上記n−InxGa1-xNコレクタ層704のIn混晶比xは、サブコレクタ層側がx=0でベース層側がx=0.2であるようなグレーディングになっている。コレクタ層704は「トランジット層」とも呼ばれる。
サブコレクタ層703の上面のうちコレクタ層704の両側に相当する領域にはコレクタ電極709,709が形成されている。エミッタ層706の上面のうちゲート層707の両側に相当する領域にはエミッタ電極710,710が形成されている。また、ゲート層707の上面にはゲート電極711が形成されている。これらのコレクタ電極709、エミッタ電極710、ゲート電極711は、それぞれ直下のサブコレクタ層703、エミッタ層706、ゲート層707とオーミック接触している。
つまり、このデバイスでは、上から順にp+、n+、p+、n-、n+の半導体層がある(n-がコレクタ層704に相当する。)。ベース層705は、電極が設けられておらず、電気的に浮いている。
各半導体層703、704、705、706、707は、例えば分子線エピタキシャル成長法(MBE)により順に積層され、メサエッチング法によりパターン加工される。各電極709、710、711は蒸着され、リフトオフ法によりパターン加工される。
このデバイスでは、動作時に、ゲート電極711が入力端子として用いられ、コレクタ電極709が出力端子として用いられる。例えば、エミッタ電極710が接地(GND)され、ゲート電極711に正電圧(+Vg;ゲート電圧バイアス)が印加されて、ゲート層707とエミッタ層706との間(p++接合)に順バイアスが印加される。また、コレクタ電極709に正電圧(+Vc;コレクタ電圧バイアス)が印加されて、サブコレクタ層703・コレクタ層704とベース層705との間(n+-+接合)が逆バイアス状態になる。
ゲート層707とエミッタ層706との間に順バイアスが印加されるので、まずゲート層707からエミッタ層706内に正孔が注入される。ゲート層707からエミッタ層706内に注入された正孔は、エミッタ層706内を、主に縦方向(図7中に矢印h1で示す。)に拡散してベース層705に到達する。そして、この正孔はベース層705に保持されてベース層705の正孔が過剰になって、エミッタ層706とベース層705との間が順バイアス状態になる。この結果、エミッタ層706からベース層705へ電子の注入が引き起こされる。そして、ベース層705に保持された過剰な正孔は全部、その注入される電子(の一部)と再結合する。このとき、エミッタ層706からベース層705へ注入される電子の大部分は、ベース層705を通過してコレクタ層704、サブコレクタ層703に到達する。つまり、エミッタ層706から、ベース層705を通してコレクタ層704、サブコレクタ層703へ縦方向(図7中に矢印e1で示す。)に電子が流れる。このようにしてトランジスタ動作が行われる。電子の電流が正孔の電流より大きいので、電流利得が生じる。
このように、この発明のバイポーラトランジスタでは、ゲート層707からエミッタ層706内に注入された正孔は、エミッタ層706内を主に縦方向に拡散してベース層705に到達する。つまり、この発明のバイポーラトランジスタでは、従来のHBTとは異なり、横方向には第2伝導型キャリアが実質的に移動しないし、その必要も無い。したがって、この発明のバイポーラトランジスタでは、従来のHBTのようにベース層のシート抵抗に性能が影響されることは無い。この結果、この発明のバイポーラトランジスタは、高周波領域でも高い電流利得を示すことができる。
図8は、図7のデバイスをモデルによりシミュレーションをした結果の、エネルギバンドと、電子と正孔の濃度を示している。図中、横軸は、ゲート電極711からの縦方向の距離xを表している。理解の容易のために、枠外上部に各層707,706,705,704,703の範囲を示している。枠内上部に示すエネルギバンドのグラフでは、実線CEが伝導帯の下端を示し、実線VEが価電子帯の上端を示している。枠内下部に示すキャリア濃度では、破線がn型キャリアである電子の濃度を示し、1点鎖線がp型キャリアである正孔の濃度を示している。この図示の仕方は、後述する図9、図11、図13でも同様である。この図8では、各層に電圧バイアスがかかっておらず、熱平衡状態にある。
図9は、バイアス印加状態にある図7のデバイスをシミュレーションをした結果の、エネルギバンドと、電子と正孔の濃度を示している。この場合はコレクタ電圧バイアスがVc=+5Vであって、ゲート電圧バイアスがVg=+3.3Vである。図9中の矢印h1は、図7中の矢印h1と同様に、ゲート層707からエミッタ層706内に注入され、エミッタ層706内を拡散してベース層705(の価電子帯のエッジ705ve近傍)に到達する正孔を示している。また、図9中の矢印h2は、エミッタ層706からベース層705へ注入される電子の一部(図9中に矢印e2で示す)と再結合する正孔を示している。また、図9中の矢印e1は、エミッタ層706から、ベース層705を通してコレクタ層704、サブコレクタ層703へ流れる電子を示している。
このデバイスの直流電流利得β0は次式(3)で表される。
β0 = α1α2/(1−α2) …(3)
ここで、α1は正孔がエミッタ層706を再結合せずに渡る確率であり、α2は電子がベース層705を再結合せずに渡る確率である。エミッタ層706がある程度厚くてα1が低い場合でも、α2が1に近ければ、直流電流利得β0が高くなる可能性がある。例えば、α1=0.01と低い場合でも、α2=0.9999というように1に近ければ、β0≒100になって実用レベルとなる。
上記エミッタ層706の厚さは200nm以下であるのが望ましい。エミッタ層706の厚さが200nm以下であれば、正孔がエミッタ層706を再結合せずにわたってベース層705に到達し得るからである。
(第2実施形態)
図10は、この発明が適用された第2実施形態のデバイスの断面構造を示している。
このデバイスは、n−GaNサブコレクタ層(層厚100nm、Nd=5×1018cm-3)1003と、このサブコレクタ層1003の上面の中央領域に形成されたn−InxGa1-xNコレクタ層(層厚500nm、In組成比x=0→0.2、Nd=1×1016cm-3)1004と、n−GaNエミッタ層(層厚80nm、Nd=5×1018cm-3)1006と、このエミッタ層1006の上面の中央領域に形成されたp−Al0.2Ga0.8Nゲート層(層厚50nm、Na=5×1018cm-3)1007とを備えている。上記n−InxGa1-xNコレクタ層1004のIn混晶比xは、サブコレクタ層側がx=0でエミッタ層側がx=0.2であるようなグレーディングになっている。
コレクタ電極1009、エミッタ電極1010、ゲート電極1011は、第1実施形態におけるのと同様に形成されている。これらのコレクタ電極1009、エミッタ電極1010、ゲート電極1011は、それぞれ直下のサブコレクタ層1003、エミッタ層1006、ゲート層1007とオーミック接触している。
分かるように、このデバイスの構造は、第1実施形態のデバイスにおいてp−In0.2Ga0.8Nベース層705を省略したものに相当する。このデバイスの構造について次に説明する。
III族元素と窒素(N)との化合物半導体同士が作るヘテロ接合の界面には、自発分極により分極荷電が存在している。この分極荷電は主に各半導体材料の自発分極の差によって生じるので、第1実施形態のデバイスにおける各半導体層の構成では、エミッタ層706とベース層705とが作るヘテロ接合の界面と、ゲート層707とエミッタ層706とが作るヘテロ接合の界面に、それぞれ2次元正孔ガス(2DHG)が発生する。もし、エミッタ層706とベース層705とが作るヘテロ接合の界面に生ずる2DHGの濃度が十分高かったら、ベース層705が無くても同様に動作するデバイスが実現される。
そこで、この第2実施形態のデバイスでは、既述のようにベース層を省略して、n−InxGa1-xNコレクタ層1004上に直接n−GaNエミッタ層1006が設けられている。この結果、エミッタ層1006とコレクタ層1004とが作る界面(その近傍領域を含む。以下「2DHG層」と呼ぶ。)1005が第2伝導型キャリア保持層として働く。
なお、ヘテロ接合界面での自発分極の荷電濃度を高くするためには、各半導体層の表面は(000−1)面であるのが望ましい。
なお、エミッタ層とコレクタ層との半導体組成を大きく異なるものとしても良い。しかしながら、半導体組成の違いが大きすぎると格子歪みが大きくなり過ぎて転位密度の増加が起きる。このため、エミッタ・コレクタ間のリーク電流が増えるという問題が発生する。
図11は、図10のデバイスをモデルによりシミュレーションをした結果の、エネルギバンドと、電子と正孔の濃度を示している。この図11では、各層に電圧バイアスがかかっておらず、熱平衡状態にある。動作時に、ゲート層1007から注入されエミッタ層1006内を拡散して2DHG層1005に到達した正孔は、2DHG層1005(の価電子帯のエッジ1005ve近傍)に一時的に保持される。
詳しくは、動作時には図10中に示すゲート層1007とエミッタ層1006との間に順バイアスが印加されるので、まずゲート層1007からエミッタ層1006内に正孔が注入される。ゲート層1007からエミッタ層1006内に注入された正孔は、エミッタ層1006内を、主に縦方向(図10中に矢印h1で示す。)に拡散して2DHG層1005に到達する。そして、この正孔は2DHG層1005に保持されて2DHG層1005の正孔が過剰になって、エミッタ層1006と2DHG層1005との間のポテンシャルバリアが低くなる。この結果、エミッタ層1006から2DHG層1005へ電子の注入が引き起こされる。そして、2DHG層1005に保持された過剰な正孔は全部、その注入される電子(の一部)と再結合する。このとき、エミッタ層1006から2DHG層1005へ注入される電子の大部分は、2DHG層1005を通過してコレクタ層1004、サブコレクタ層1003に到達する。つまり、エミッタ層1006から、2DHG層1005を通してコレクタ層1004、サブコレクタ層1003へ縦方向(図10中に矢印e1で示す。)に電子が流れる。このようにしてトランジスタ動作が行われる。電子の電流が正孔の電流より大きいので、電流利得が生じる。
この場合は、2DHG層1005の厚さがp型ベース層705(図7参照)の厚さより薄いため、再結合電流が少なくなる。したがって、既述の式(3)におけるα2がα1と更に近くなって、直流電流利得β0がより高くなる。
(第3実施形態)
図12は、この発明が適用された第3実施形態のデバイスの断面構造を示している。
このデバイスは、n−GaNサブコレクタ層(層厚100nm、Nd=5×1018cm-3)1203と、このサブコレクタ層1203の上面の中央領域に形成されたn−InxGa1-xNコレクタ層(層厚500nm、In組成比x=0→0.2、Nd=1×1016cm-3)1204と、n−GaNエミッタ層(層厚80nm、Nd=5×1018cm-3)1206と、このエミッタ層1206の上面の中央領域に形成されたAlxGa1-xNゲート層(層厚25nm、Al組成比x=0.1→0.3、アンドープ)1207とを備えている。上記n−InxGa1-xNコレクタ層1204のIn混晶比xは、サブコレクタ層側がx=0でエミッタ層側がx=0.2であるようなグレーディングになっている。また、上記AlxGa1-xNゲート層1207のAl混晶比xは、エミッタ層側がx=0.1で上面側がx=0.3であるようなグレーディングになっている。
コレクタ電極1209、エミッタ電極1210、ゲート電極1211は、第1、第2実施形態におけるのと同様に形成されている。これらのコレクタ電極1209、エミッタ電極1210、ゲート電極1211は、それぞれ直下のサブコレクタ層1203、エミッタ層1206、ゲート層1207とオーミック接触している。
分かるように、このデバイスの構造は、第2実施形態のデバイスにおけるp−Al0.2Ga0.8Nゲート層1007をアンドープAlxGa1-xNゲート層1207に代えたものに相当する。このデバイスの構造について次に説明する。
ゲート層には混晶比グレーディングがあれば自発分極によって分極荷電が生じる。混晶比グレーディングの場合は3次元正孔ガス(3DHG)が発生する可能性がある。もし、ゲート層に生ずる3DHG濃度が十分高かったら、ゲート層に対するp型ドーピングの必要は無くなる。
そこで、この第3実施形態のデバイスでは、既述のようにアンドープAlxGa1-xNゲート層1207を備えている。エミッタ層1206とコレクタ層1204とが作る界面(その近傍領域を含む。以下「2DHG層」と呼ぶ。)1205が第2伝導型キャリア保持層として働くことは、第2実施形態におけるのと同様である。
図13は、図12のデバイスをモデルによりシミュレーションをした結果の、エネルギバンドと、電子と正孔の濃度を示している。この図13では、各層に電圧バイアスがかかっておらず、熱平衡状態にある。動作時に、ゲート層1207から注入されエミッタ層1206内を拡散して2DHG層1205に到達した正孔は、2DHG層1205(の価電子帯のエッジ1205ve近傍)に一時的に保持される。その他の作用は、第2実施形態におけるのと同様である。
さて、第1〜第3実施形態のデバイスにおいて、高周波数における電流利得β(f)は次式(4)で表される。
β(f)= 1/(2πfτ2)−τ1/τ2 τ1=xe 2/(2Dp
τ2=(Cge+Cce)kT/(qIc)+xb 2/(2Dn)+xt/(2vsn
…(4)
ここで、それぞれfが周波数、xeがエミッタ層の厚さ、xbがベース層の厚さ、Dpが正孔の拡散係数、Dnが電子の拡散係数、xtがコレクタ層の厚さ、Cgeがゲート・エミッタ間のキャパシタンス、Cceがコレクタ・エミッタ間のキャパシタンス、kがボルツマン定数、Tが温度、qが電子の荷電量、Icがコレクタ電流、vsnが電子の飽和速度である。また、τ1が正孔の動きによる遅延時間であり、τ2が電子の動きによる遅延時間である。なお、第2実施形態のデバイス(図10)と第3実施形態のデバイス(図12)の場合は、ベース層が省略されている(その代わりに2DHG層がある)ので、xbが0nmである。
図14はβ(f)対fのグラフを示している。ここでパラメータは、xe=50nm、xb=0nm、Dp=0.26cm2-1、xt=500nm、vsn=2×107cms-1に設定されている。
f≪1/(2πτ1)なる周波数領域では、正孔の遅延時間がほとんど影響を与えないので、β(f)は通常のトランジスタの−20dB/デケード(−20dB/decade。比較のために、図14中にその勾配を1点鎖線で示す。)の特性を示す。
また、第1〜第3実施形態のデバイスにおいて、高周波数領域における周波数fでの単方向電力利得(Unilateral Power Gain、記号U(f)で表す。)は次式(5)で表される。
U(f)=β(f)/(8πrecef) …(5)
ここで、それぞれreがエミッタ抵抗値、Cceがコレクタ・エミッタ間のキャパシタンスである。エミッタ層はn型であるため、シート抵抗が低くて、reが従来のHBTのベース抵抗値rbより低い。
f≪1/(2πτ1)なる周波数領域では、従来のHBTのU(f)に比して、本発明のデバイスのU(f)がより高くなる。
図1は、第1実施形態のデバイス(図7〜図9)に関する更に具体的な断面構造を例示し、図4はその平面パターンレイアウトを示している。
このデバイスは、サファイア基板101上に、AlNバッファ層(層厚5nm、アンドープ)102と、n−GaNサブコレクタ層(層厚500nm、Nd=5×1018cm-3)103と、このサブコレクタ層103の上面の中央領域に形成されたn−InxGa1-xNコレクタ層(層厚500nm、In組成比x=0→0.2、Nd=1×1016cm-3)104と、第2伝導型キャリア保持層としてのp−In0.2Ga0.8Nベース層(層厚25nm、Na=5×1019cm-3)105と、n−GaNエミッタ層(層厚80nm、Nd=5×1018cm-3)106と、このエミッタ層106の上面の中央領域に形成されたp−Al0.2Ga0.8Nゲート層(層厚25nm、Na=5×1019cm-3)107と、GaNゲートキャップ層(層厚25nm、Na=5×1019cm-3)108とを備えている。上記n−InxGa1-xNコレクタ層104のIn混晶比xは、サブコレクタ層側がx=0でベース層側がx=0.2であるようなグレーディングになっている。この例では、各半導体層の表面は(0001)面である。
サブコレクタ層103の上面のうちコレクタ層104の両側に相当する領域にはTi/Al/Auからなるコレクタ電極109,109が形成されている。エミッタ層106の上面のうちゲート層107の両側に相当する領域にはTi/Al/Auからなるエミッタ電極110,110が形成されている。また、ゲートキャップ層108の上面にはPd/Auからなるゲート電極111が形成されている。これらのコレクタ電極109、エミッタ電極110、ゲート電極111は、それぞれ直下のサブコレクタ層103、エミッタ層106、ゲートキャップ層108とオーミック接触している。
つまり、このデバイスでは、上から順にp+、n+、p+、n-、n+の半導体層がある(n-がコレクタ層104に相当する。)。ベース層105は、電極が設けられておらず、電気的に浮いている。
各半導体層102、103、104、105、106、107、108は、例えば分子線エピタキシャル成長法(MBE)により順に積層され、メサエッチング法によりパターン加工される。各電極109、110、111は蒸着され、リフトオフ法によりパターン加工される。図4に示すように、この例では、各電極109、110、111はストライプ状にパターン加工されている。
図1中に示す各コレクタ電極109の幅Wcは約5μm、各エミッタ電極110の幅Weは約2μmであって、ゲート電極111の幅Wgは約1μmである。
コレクタ層104は通常のHBTと同じように、ベース層105とサブコレクタ層103よりドーピング濃度が低くて厚さが厚い。これで耐圧が高くなるとともに、出力キャパシタンスが低くなる。
コレクタ層104のドーピング濃度はNd<1×1017cm-3が望ましくて、Nd≦5×1016cm-3が最も望ましい。コレクタ層104の厚さxtはxt>200nmが望ましくて、xt≧300nmが最も望ましい。
この実施例のコレクタ層104は単純な組成グレーディングであるが、もっと複雑な組成グレーディング等、色々なコレクタ構造が可能である。
図2は、第2実施形態のデバイス(図10〜図11)に関する更に具体的な断面構造を例示し、図5はその平面パターンレイアウトを示している。
このデバイスは、サファイア基板201上に、AlNバッファ層(層厚5nm、アンドープ)202と、n−GaNサブコレクタ層(層厚500nm、Nd=5×1018cm-3)203と、このサブコレクタ層203の上面の中央領域に形成されたn−InxGa1-xNコレクタ層(層厚500nm、In組成比x=0→0.2、Nd=1×1016cm-3)204と、n−GaNエミッタ層(層厚50nm、Nd=5×1018cm-3)206と、このエミッタ層206の上面の両側領域に形成されたp−Al0.2Ga0.8Nゲート層(層厚25nm、Na=5×1019cm-3)207,207と、p−GaNゲートキャップ層(層厚25nm、Na=5×1019cm-3)208,208を備えている。上記n−InxGa1-xNコレクタ層204のIn混晶比xは、サブコレクタ層側がx=0でエミッタ層側がx=0.2であるようなグレーディングになっている。この例では、各半導体層の表面は(000−1)面である。
サブコレクタ層203の上面のうちコレクタ層204の両側に相当する領域にはTi/Al/Auからなるコレクタ電極209,209が形成されている。エミッタ層206の上面の中央領域にはTi/Al/Auからなるエミッタ電極210が形成されている。また、ゲートキャップ層208,208の上面にはそれぞれPd/Auからなるゲート電極211,211が形成されている。これらのコレクタ電極209、エミッタ電極210、ゲート電極211は、それぞれ直下のサブコレクタ層203、エミッタ層206、ゲートキャップ層208とオーミック接触している。
つまり、このデバイスでは、上から順にp+、n+、n-、n+の半導体層がある(n-がコレクタ層204に相当する。)。
この例では、p型ベース層が無く、エミッタ層206とコレクタ層204とが作る界面(その近傍領域を含む。以下「2DHG層」と呼ぶ。)205が第2伝導型キャリア保持層として働く。各半導体層の表面は(000−1)面であるから、2DHG層205における2次元正孔ガスの濃度が十分高くなっている。
各半導体層202、203、204、206、207、208は、例えば分子線エピタキシャル成長法(MBE)により順に積層され、メサエッチング法によりパターン加工される。各電極209、210、211は蒸着され、リフトオフ法によりパターン加工される。図5に示すように、この例では、各電極209、210、211はストライプ状にパターン加工されている。
図2中に示す各コレクタ電極209の幅Wcは約5μm、エミッタ電極210の幅Weは約3μmであって、各ゲート電極211の幅Wgは約1μmである。
図3は、第3実施形態のデバイス(図12〜図13)に関する更に具体的な断面構造を例示している。
このデバイスは、サファイア基板301上に、AlNバッファ層(層厚5nm、アンドープ)302と、n−GaNサブコレクタ層(層厚500nm、Nd=5×1018cm-3)303と、このサブコレクタ層303の上面の中央領域に形成されたn−InxGa1-xNコレクタ層(層厚500nm、In組成比x=0→0.2、Nd=1×1016cm-3)304と、n−GaNエミッタ層(層厚50nm、Nd=5×1018cm-3)306と、このエミッタ層306の上面の中央領域に形成されたAlxGa1-xNゲート層(層厚25nm、x=0.1→0.3、アンドープ)307を備えている。上記n−InxGa1-xNコレクタ層304のIn混晶比xは、サブコレクタ層側がx=0でエミッタ層側がx=0.2であるようなグレーディングになっている。また、上記AlxGa1-xNゲート層307のAl混晶比xは、エミッタ層側がx=0.1で上面側がx=0.3であるようなグレーディングになっている。この例では、各半導体層の表面は(000−1)面である。
サブコレクタ層303の上面のうちコレクタ層304の両側に相当する領域にはTi/Al/Auからなるコレクタ電極309,309が形成されている。エミッタ層306の上面のうちゲート層307の両側に相当する領域にはTi/Al/Auからなるエミッタ電極310,310が形成されている。また、ゲート層307の上面にはPd/Auからなるゲート電極311が形成されている。これらのコレクタ電極309、エミッタ電極310、ゲート電極311は、それぞれ直下のサブコレクタ層303、エミッタ層306、ゲート層307とオーミック接触している。
つまり、このデバイスでは、上から順にi、n+、n-、n+の半導体層がある(iがゲート層307、n-がコレクタ層304に相当する。)。
この例では、p型ベース層が無く、エミッタ層306とコレクタ層304とが作る界面(その近傍領域を含む。以下「2DHG層」と呼ぶ。)305が第2伝導型キャリア保持層として働く。各半導体層の表面は(000−1)面であるから、2DHG層305における2次元正孔ガスの濃度が十分高くなっている。
更に、ゲート層307には混晶比グレーディングがあって、ゲート層307のAl混晶比xはエミッタ側でx=0.1、ゲート電極側でx=0.3であり、ゲート電極側のAl混晶比xが大きいことによって自発分極荷電の量が多くなり、3次元正孔ガスの濃度は十分高くなっている。したがって、ゲート層307には、p型ドーパントが必要とされない。また、ゲート層307はエミッタ層306よりエネルギバンドギャップが大きくて、エミッタからの電子注入を抑えることができる。
各半導体層302、303、304、306、307、308は、例えば分子線エピタキシャル成長法(MBE)により順に積層され、メサエッチング法によりパターン加工される。各電極309、310、311は蒸着され、リフトオフ法によりパターン加工される。この例では、実施例1(図4)に示したのと同様に、各電極309、310、311はストライプ状にパターン加工されている。
図6は、既述の式(5)に基づいて計算された図3のデバイスの単方向電力利得U(f)を、式(1)に基づいて計算された従来のHBT(均一ベース層を持つもの)の単方向電力利得U(f)と比較して示している。
図3のデバイスの構成パラメータは、エミッタ層の厚さxe=50nm、ベース層の厚さxb=0nm、コレクタ層の厚さxt=500nm、電子の拡散係数Dn=26cm2-1、電子の飽和速度vsn=2×107cms-1、エミッタ電極幅We=2μm、ゲート電極幅Wg=2μm、コレクタ電極幅Wc=5μmに設定されている。
一方、従来のHBTは、図15に示すように、サファイア基板1701上に、n−GaNサブコレクタ層(Nd=1×1018cm-3)1703、n−GaNコレクタ層(Nd=5×1016cm-3)1704、p−GaNベース層(Na=5×1019cm-3)1705、およびn−Al0.1Ga0.9Nエミッタ層(Nd=1×1018cm-3)1706を備えている。1709はTi/Al/Auコレクタオーミック電極、1713はTi/Al/Auエミッタオーミック電極、1710はPd/Auベースオーミック電極である。この従来のHBTの構成パラメータは、エミッタ層の厚さxe=100nm、ベース層の厚さxb=100nm、コレクタ層の厚さxt=500nm、電子の拡散係数Dn=26cm2-1、電子の飽和速度vsn=2×107cms-1、エミッタ電極幅We=2μm、ベース電極幅Wb=2μm、コレクタ電極幅Wc=5μmに設定されている。各半導体層の表面は(0001)面である。
この図6から分かるように、f≪1/(2πτ1)なる周波数領域では、従来のHBTのU(f)に比して、本発明のデバイスのU(f)がより高くなっている。
上記の説明ではエミッタ電極が接地されているが、エミッタ電極以外の端子を接地にしても有効である。
上記の例では、サファイア基板上に各半導体層を成長したが、この発明のデバイスはサファイア以外の基板を用いても有効である。特に、III族元素と窒素(N)との化合物半導体を材料とする場合は、SiC基板、Si基板、AlN基板、GaN基板を使うことができる。
また、上記の例では、各半導体層の成長方法としてMBEを採用したが、MBE以外の成長方法を採用することもできる。特に、III族元素と窒素(N)との化合物半導体を材料とする場合は、有機金属化学気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;MOCVD)とハイドライド気相成長法(Hydride Vapor Phase Epitaxy;HVPE)が有効に使える。
この発明のデバイスを構成するのに、色々な半導体材料を有効に使える。しかし、電子の移動度μnと正孔の移動度μpが大きく異なる半導体ならば、この発明が特に有効である。GaAsの場合はμn=8000cm2-1-1で、μp=400cm2-1-1で、μn/μp=20で、本発明がまずまず有効である。しかし、GaNを材料とする場合は、μn=1000cm2-1-1で、μp=10cm2-1-1で、μn/μp=100で、本発明が特に有効である。しかも、GaNのp型ドーパントの活性化率が低いため、p型GaN層の抵抗値が更に大きくなり、従来の構造を持つHBTでは高周波領域で特性が悪くなる。これに対して、本発明のバイポーラトランジスタは、ベース層のシート抵抗に性能が影響されない構造を有するので、高周波領域でも高い電流利得を示すことができる。したがって、GaNを材料とするバイポーラトランジスタに本発明を適用すれば、トランジスタの性能を改善できる程度が特に大きい。
(第4実施形態)
本発明のバイポーラトランジスタを電子機器に備えることにより、消費電力の低い電子機器を提供できる。本発明のバイポーラトランジスタは、高周波領域でも高い電流利得を示すことができるので、特に、携帯電話の基地局、無線LANの基地局等に好適である。
この発明のバイポーラトランジスタの実施例1の断面構造を示す図である。 この発明のバイポーラトランジスタの実施例2の断面構造を示す図である。 この発明のバイポーラトランジスタの実施例3の断面構造を示す図である。 図1のデバイスの平面パターンレイアウトを示す図である。 図2のデバイスの平面パターンレイアウトを示す図である。 図3のデバイスの単方向電力利得を、従来のHBTと比較して示す図である。 この発明のバイポーラトランジスタを適用した第1実施形態の断面構造を示す図である。 図7に示しているデバイスの熱平衡状態のエネルギバンドと電子と正孔の濃度を示す図である。 図7に示しているデバイスの動作時のエネルギバンドと電子と正孔の濃度を示す図である。 この発明のバイポーラトランジスタを適用した第2実施形態の断面構造を示す図である。 図10に示しているデバイスの熱平衡状態のエネルギバンドと電子と正孔の濃度を示す図である。 この発明のバイポーラトランジスタを適用した第3実施形態の断面構造を示す図である。 図12に示しているデバイスのエネルギバンドと電子と正孔の濃度を示す図である。 この発明を適用したデバイスの高周波数電流利得特性を示す図である。 均一なベース層を持つ従来のHBTの断面構造を示す図である。
符号の説明
104、204、304、704、1004、1204 コレクタ層
105、705 ベース層
106、206、306、706、1006、1206 エミッタ層
107、207、307、707、1007、1207 ゲート層

Claims (14)

  1. 第1伝導型半導体からなるコレクタ層と、
    このコレクタ層上に設けられた第1伝導型半導体からなるエミッタ層と、
    このエミッタ層上に設けられた、第2伝導型キャリアを上記エミッタ層内へ注入するためのゲート層と、
    上記コレクタ層とエミッタ層との間に形成され、上記ゲート層から上記エミッタ層内に注入されて上記エミッタ層内を拡散して到達した第2伝導型キャリアを一時的に保持する第2伝導型キャリア保持層と、
    を備えたことを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  2. 請求項1に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記コレクタ層は所定の基板上に形成されていることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  3. 請求項2に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記コレクタ層と基板との間に、上記基板に沿って形成された第1伝導型半導体からなり、上記コレクタ層よりも第1伝導型不純物が高濃度にドーピングされているサブコレクタ層を備えたことを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  4. 請求項3に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記コレクタ層は上記サブコレクタ層上の一部領域に形成され、上記サブコレクタ層の上面のうち上記コレクタ層の側方に相当する領域にコレクタ電極が設けられ、
    上記ゲート層は上記エミッタ層上の一部領域に形成され、上記エミッタ層の上面のうち上記ゲート層の側方に相当する領域にエミッタ電極が設けられ、
    上記ゲート層上にゲート電極が設けられていることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  5. 請求項1に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記エミッタ層のエネルギバンドギャップが上記ゲート層のエネルギバンドギャップよりも狭いことを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  6. 請求項1に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記第2伝導型キャリア保持層は、第2伝導型半導体からなるベース層であることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  7. 請求項6に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記ベース層のエネルギバンドギャップが上記エミッタ層のエネルギバンドギャップよりも狭いことを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  8. 請求項1に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記第2伝導型キャリア保持層は、上記コレクタ層とエミッタ層の界面に生じる自発分極層であることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  9. 請求項1に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記各層をなす結晶材料は、III族元素と窒素との化合物半導体であり、
    上記第1伝導型はn型であり、また、上記第2伝導型はp型であることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  10. 請求項6に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記ゲート層をなす結晶材料はAlGaNであり、
    上記エミッタ層をなす結晶材料はGaNであり、
    上記ベース層をなす結晶材料はInGaNであり、
    上記コレクタ層をなす結晶材料はInGaNであり、
    上記第1伝導型はn型であり、また、上記第2伝導型はp型であることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  11. 請求項8に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記ゲート層をなす結晶材料はAlGaNであり、
    上記エミッタ層をなす結晶材料はGaNであり、
    上記コレクタ層をなす結晶材料はInGaNであり、
    上記第1伝導型はn型であり、また、上記第2伝導型はp型であることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  12. 請求項6に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記エミッタ層をなす結晶材料はGaNであり、
    上記エミッタ層の厚さが200nm以下であることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  13. 請求項11に記載のバイポーラトランジスタにおいて、
    上記各層の表面が(000−1)面であることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1つに記載のバイポーラトランジスタを備えたことを特徴とする電子機器。

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