JP3852821B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像装置に関し、さらに詳しくは、固体撮像素子を用いたビデオカメラ等において広いダイナミックレンジを得ることができる固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルスチルカメラやビデオカメラ等の固体撮像装置において、受光素子としてはCCDやCMOSセンサ等の固体撮像素子が用いられている。しかし、これらの固体撮像素子を用いた固体撮像装置は、銀塩写真システムと比較するとダイナミックレンジが狭く、逆光条件等で輝度レベルが高い部分や、輝度レベルが低く黒い部分では、信号がつぶれることがある。このような場合に、従来の撮像装置では、主となる被写体の露出量が適正になるように、電子シャッターやメカニカルシャッターを用いて露出量を調整していた。
【0003】
しかし、これらの電子シャッターやメカニカルシャッターにより露出量を調整した場合、主となる被写体に対しては適正な露出量が得られ、適切な再生画像が得られたとしても、例えば主となる被写体よりも背景が明るい場合等にはいわゆる白飛びが発生して背景の画面が白一色になり、主となる被写体よりも背景が暗い場合等には背景の画面が黒一色になる等の問題があった。
【0004】
これは、撮像装置のダイナミックレンジの狭さのために生じる問題である。すなわち、上記従来の撮像装置においては、電子シャッターやメカニカルシャッターにより露出量を調整することはできるが、撮像装置のダイナミックレンジの狭さそのものを改善することはできなかった。
【0005】
ダイナミックレンジの改善を目的とした撮像装置の例としては、特開平2−174470号公報に開示されている技術がある。この公報に開示された技術では、1フィールド毎に露出量を変えて、すなわち、信号電荷の蓄積時間を変えて画像信号を出力し、得られた露出量が異なる2つのフィールドの画像信号を合成し、1つの画像信号を作り出している。これにより、固体撮像装置のダイナミックレンジを実質的に広げることができる。
【0006】
図10は、特開平7−95381号公報に開示されている撮像装置の構成を説明するためのブロック図である。この撮像装置は、電子シャッター機能を有するCCD11を用いており、電子シャッターを作動させないときのCCD111からの画像信号は、アナログディジタル変換部(以下、A/D変換部と称する)112によりディジタル信号に変換され、フレームメモリ(以下、FBと称する)113に格納される。この撮像装置は、1フィールドに2枚を異なる蓄積時間で撮像することを特徴としている。この撮像装置においては、映像同期信号発生部(以下、SGと称する)120から生成された水平同期信号(以下、HDと称する)および垂直同期信号(以下、VDと称する)等の信号を、制御パルス生成部118により2分周して2VDおよび2HDとして撮像装置の駆動信号発生部119(以下、TGと称する)、FB113、FB115およびFB116の基準信号としている。次に、電子シャッターを作動させたときのCCD111からの画像信号は、A/D変換部112によりディジタル信号に変換された後、FB113を経ずに画像合成部(画像合成信号処理部)114に送られる。画像合成部114では、この信号とFB113に格納されている画像信号とを合成して、1つの画像信号を作成して出力する。画像合成部114から出力された画像信号は、FB115およびFB116に格納された後、信号処理部117にてNTSC方式等のフォーマットに併せて変換され、映像信号VSとして出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近では、1フィールドの長さを伸ばして電荷蓄積量を大きくし、固体撮像素子の感度を向上させることが一般的に行われている。例えば、1秒間に20フレームを撮像する撮像装置において、上記特開平2−174470号公報に開示された技術を用いると、撮像装置の出力は1秒間に10フレームとなる。このため、被写体が動きのある物体である動画像を得る場合には、望ましい画像が得られないという問題が生じている。
【0008】
さらに、特開平7−95381号公報に開示された撮像装置では、1フィールド毎に露出量を切り替えて画像信号を取り出し、この露出量の異なる2つの画像信号から1つの画像信号を合成している。このため、図10に示すように、FB113、FB115、FB116等、フィールド単位での記憶装置が必要となる。ここで、1フィールド分の記憶装置の必要量を試算する。例えばVGA規格の固体撮像装置の場合、まず、画素数は水平が約640画素、垂直が約480画素であり、総画素数は640×480=307200画素となり、約30万画素分の記憶装置が必要となる。次に、1画素当たり8ビットの分解能が必要とされる場合には、記憶装置は307200×8は2457600ビットとなり、約250万ビットもの容量の記憶装置が必要となる。このため、このような固体撮像装置を使用した場合、大容量の記憶装置が必要となり、その結果、撮像装置の高価格化を招き、また、小型化が困難となることは明らかである。
【0009】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するべくなされたものであり、広いダイナミックレンジを実現し、装置の小型化を図り、さらに被写体が動きのある物体でも適切な画像を得ることが可能な固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の固体撮像装置は、光信号を受光して電気信号に変換する光電変換部において発生して蓄積された信号電荷を、信号発生部からの制御信号によって水平期間毎に排除する電子シャッター機能を有する固体撮像素子を用いた固体撮像装置において、
1水平期間内に、2つの異なる蓄積時間で該固体撮像素子から信号電荷が出力されるように、該信号発生部からの制御信号を調整して、得られた蓄積時間が異なる2つの出力信号をディジタル変換して合成し、1つの画像信号として出力するものであり、
該蓄積時間が異なる2つの出力信号は、一方は1水平期間の水平有効期間内に、該2つの異なる蓄積時間のうちの長い蓄積時間で電荷を蓄積して出力され、他方は1水平期間の水平ブランキング期間内に、該2つの異なる蓄積時間のうちの短い蓄積時間で電荷を蓄積して出力され、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】
前記固体撮像素子はCMOS型固体撮像素子であるのが望ましい。
【0012】
前記水平ブランキング期間内に出力される信号電荷の蓄積時間は、任意に調整可能とされているのが望ましい。
【0013】
被写体に対して露出オーバーとなる蓄積時間で出力される信号電荷と、被写体に対して適正露出または露出アンダーとなる蓄積時間で出力される信号電荷とをディジタル変換して合成し、1つの画像信号として出力するのが望ましい。
【0014】
前記蓄積時間が異なる2つの出力信号をディジタル変換して合成した後、合成画像信号のコントラスト強調を行うのが望ましい。
【0015】
以下に、本発明の作用について説明する。
【0016】
本発明にあっては、制御信号(駆動パルス)によって、1水平期間内に2つの異なる蓄積時間の信号電荷を出力し、これらを1つの画像信号として合成することができるので、広いダイナミックレンジを実現することが可能である。また、1フィールド毎に露出量を切り替えて画像信号を取り出す従来技術のようなフィールド単位での記憶装置は不要である。さらに、従来技術のように時間分解能が低くなることもなく、動きのある被写体でも望ましい画像を得ることが可能である。
【0017】
上記蓄積時間が異なる2つの出力信号の両方を1水平期間の水平有効期間内に出力してもよいが、一方を1水平期間の水平有効期間内に出力し、他方を1水平期間の水平ブランキング期間内に出力するように制御するのが好ましい。この場合、2つの蓄積時間が異なる出力信号を一つの画像信号として合成することができるため、広いダイナミックレンジを実現可能である。さらに、有効画像領域に蓄積された電荷をアナログ信号処理部に転送するときに、ショットノイズ等の除去を行う回路を設ける必要がなくなり、安価な固体撮像装置とすることが可能である。
【0018】
一般的な固体撮像装置では有効画像領域で露出制御調整を行うが、本発明では水平ブランキング期間内で1つの画像を得ることも可能である。この場合、上記水平ブランキング期間内に出力される信号電荷の蓄積時間を任意に調整可能とすることにより露出制御を可能とし、より適正な露出アンダーの画像調整が可能となる。
【0019】
被写体に対して露出オーバーとなる蓄積時間で出力される信号電荷と、被写体に対して適正露出または露出アンダーとなる蓄積時間で出力される信号電荷とを合成して1つの画像信号とすることにより、後段のディジタル信号処理によってより被写体に適応した処理が可能となり、広いダイナミックレンジを実現可能となる。
【0020】
一般に、2つの画像信号を合成した合成画像信号はコントラストが劣化するので、上記合成後の画像信号にコントラスト強調処理を行うのが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態である固体撮像装置の構成を説明するための図である。この図1において、1はCMOS型の固体撮像素子(以下、CMOSエリアセンサーと称する)、2はアナログ信号処理部、3は自動利得制御部(AGC)、4はA/D変換部、5は画像信号を合成する合成部、6はコントラスト強調部、7は信号処理部、8は信号発生部である。なお、CMOSエリアセンサー1は、水平1ライン読み出し方式のものを用いるものとする。
【0023】
この固体撮像装置の動作の概要は、以下の通りである。被写体に対する画像情報を有する光Lが、レンズおよび絞り等(いずれも図示せず)を通して撮像手段であるCMOSエリアセンサー1に照射され、そこで光電変換されて画像信号となる。詳細については後述するが、CMOSエリアセンサー1からは、信号発生部8において生成される駆動パルスを与えることにより、1水平期間内に2つの異なる蓄積時間間隔で電荷を画像信号として出力させることができる。さらに、後段の信号処理部7で露出制御のための演算を行い、その結果が適切な電子シャッターが得られるようにフィードバックされた信号制御部8からの制御信号によって、一方は水平ブランキング期間内で電荷を蓄積した露出アンダーの画像信号として、他方は水平有効期間内で適正な露出で電荷を蓄積した画像信号として出力させることができる。
【0024】
CMOSエリアセンサー1からの出力画像信号は、アナログ信号処理部2においてノイズ削減および相関2重サンプリング等の信号処理が施され、AGC3に送られる。AGC3において利得を調整された画像信号は、例えば10ビットのA/D変換部4に送られてディジタル信号に変換され、合成部5に送られる。合成部5では、点順次となっている2種類の画像信号(蓄積時間が異なる2つの画像信号)が合成されて合成画像信号が作成され、コントラスト強調部6に送られる。一般に、2つの画像信号を合成すると、合成後の画像信号はコントラストが低下するので、コントラスト鏡町部6にて合成画像信号に対してコントラストを強調する処理が施され、信号処理部7に送られる。
【0025】
信号処理部7では、コントラスト強調された合成画像信号に対して液晶表示パネル(図示せず)等の表示装置に合わせて信号処理が行われる。それと共に、合成画像信号を用いて露出制御のための演算が行われる。例えば、合成画像信号の中で露出オーバーの部分が大きい場合には露出アンダー画像信号の露出を調整し、露出アンダーの部分が大きい場合には露出オーバー画像信号の露出を調整することができる。その結果を信号処理部8にフィードバックして駆動パルスを制御することにより、適切な露出制御が行われる。例えば、水平有効期間と水平ブランキング期間の両方の電荷蓄積時間を制御する。
【0026】
次に、本実施形態の固体撮像装置の主要部について、さらに詳しく説明する。図2は本実施形態の固体撮像装置におけるCMOSエリアセンサー1、アナログ信号処理部2およびAGC3の構成例を示す図である。また、図3および図4はこれらを駆動するための駆動パルスのタイミングチャートである。
【0027】
図2において、CMOSエリアセンサーの読み出しパルス(PS1、PS2)、CMOSエリアセンサーのリセットパルス(RS1、RS2、・・・、RSX)、AGC転送パルスTPおよびAGC読み込みパルスAGCCKは信号発生部8で生成されて各部分に供給される駆動パルスである。また、図2において、A〜LはCMOSエリアセンサー1の1水平ライン中の画素である。また、A1〜L1はアナログ信号処理部2においてCMOSエリアセンサー1の画素A〜Lから第1の蓄積時間で蓄積された電荷を転送する領域であり、A2〜L2はアナログ信号処理部2においてCMOSエリアセンサー1の画素A〜Lから第2の蓄積時間で蓄積された電荷を転送する領域である。なお、アナログ処理転送制御パルスOCPとAGC選択パルスCPと水平同期信号HDも信号発生部8で生成される。さらに、読み出しパルスPSは2つの異なる蓄積時間の各々に対応する画素を切り替えるためのパルスであり、AGC読み込みパルスAGCCKはAGC処理部に信号を取り込むためのパルスであり、アナログ処理転送制御パルスOCPは画像を外部に出力するためのパルスである。
【0028】
アナログ信号処理部2から出力された画像信号は、図2〜図4に示すように、AGC部3に入力されるときには、AGC選択パルスCPによって線順次の画像信号Aout1、Aout2から点順次の画像信号AGCDATAに変換される。このように線順次から点順次に変換することにより、後段の処理が2系統の信号制御から1系統の信号制御になるので、回路規模の縮小や消費電力の削減を図ることができる。
【0029】
リセットパルスRS1、RS2、・・・、RSXは、2つの異なる間隔でCMOSエリアセンサー1に蓄積された1ライン(画素A〜画素L)分の電荷を、アナログ映像信号としてアナログ信号処理部2に転送するための駆動パルスである。これらの駆動パルスは、CMOSエリアセンサー1に蓄積された電荷を除去する駆動パルス(信号のリセット用)でもあり、このパルスを任意に変化させることにより、電荷蓄積時間を変更することができる。通常、この動作を電子シャッターとしての機能に利用している。AGC転送パルスTPは、アナログ信号処理部2にてCDS回路(相関二重サンプリング)等によりノイズ除去が行われたアナログ映像信号を、AGC3へ転送するための駆動パルスである。
【0030】
ここで、図2に示す画素Aに蓄積される電荷に着目して説明する。図3には、1水平期間(水平有効期間と水平ブランキング期間からなる)を表す波形HDと、CMOSエリアセンサー1の1ライン中、任意の1画素である画素Aに光電変換されて蓄積された電荷量の時間変化を表したものと、CMOSエリアセンサーの読み出しパルスPS1、PS2と、CMOSエリアセンサーのリセットパルスRS1と、アナログ処理転送制御パルスOCRが示されている。
【0031】
図3のリセットパルスRS1のある時点Xから、図2のCMOSエリアセンサー1に経時的に蓄積された電荷(第1蓄積期間で蓄積された電荷)は、図3の読み出しパルスPS1の時点Yにおいて、図2のアナログ信号処理部2の領域A1に転送される。なお、リセットパルスRS1の時点Xの位置を変化させることにより、適正な露出制御となるように制御する。また、CMOSエリアセンサー1はその直後から再度電荷を蓄積し、水平ブランキング期間内で蓄積された電荷(第2蓄積期間で蓄積された電荷)は、図3の読み出しパルスPS2の時点βにおいて、図2のアナログ信号処理部2の領域A2に転送される。
【0032】
上記読み出しパルスPS2を時点Yで変化させることにより第1蓄積期間で蓄積された電荷を読み出した後、リセットパルスRS1を時点Zで変化させることにより画素に蓄積された電荷(第1の蓄積期間で蓄積された電荷)を除去する。また、同様に、水平ブランキング期間内で読み出しパルスPS2を時点βで変化させることにより第2蓄積期間で蓄積されたアンダー露出の画像信号(第1蓄積期間>第2蓄積期間であるため)を読み出した後、リセットパルスRS1を時点αで変化させることにより画素に蓄積された電荷(第2の蓄積期間で蓄積された電荷)を除去する。
【0033】
アナログ信号処理部2の領域A1およびA2に転送された信号は、ノイズ削減処理や相関2重サンプリング処理等が行われ、アナログ処理転送制御パルスOCPが入力されるまで保持される。以上により、各々領域A1、A2に蓄積されて画像信号となったデータは、図3および図4のOCPがロウレベルL状態のときにAGC3に転送される。
【0034】
図4には、アナログ信号処理部2からAGC3への詳細な転送タイミングチャートを示す。図4において、Aout1、Aout2は各々図2のアナログ信号処理部2から出力される画像信号である。アナログ信号処理部2に格納され、ノイズ削減処理や相関2重サンプリング処理等の処理を施された信号は、図4の転送パルスTPにより線順次(Aout1とAout2が、別々にA1、B1、C1、・・・とA2、B2、C2、・・・と順番に出力される)のアナログ信号として出力される。
【0035】
AGC3では、転送パルスTPの2倍の周期を有する制御パルスAGCCKにより、図4のAGC選択パルスCPがハイレベルH状態のときにA1信号を、ロウレベルL状態のときにA2信号を、順次に取り込む。そして、図4のAGCDATAに示すように点順次(A1、A2、B1、B2と両者が交互に順番につながって出力される)の画像信号としてAGC3にて処理された後、自動利得制御された信号として出力される。
【0036】
図5に、画像信号を合成する合成部の構成例を示す。図5のクロック信号CK1、CK2およびDフリップフロップ回路(以下、DFFと称する)51により、点順次の画像信号を再び線順次の画像信号に変換する。そして、線順次とされyた画像信号を合成回路52へ転送し、2つの画像信号を合成して、1つの合成画像信号を作成する。
【0037】
合成回路52は、露出アンダーで撮像した画像信号(A2〜F2)および適正露出で撮像した画像信号(A1〜F1)に対する各輝度信号を各々Y1およびY2として算出する機能を有する。そして、Y1およびY2を用いて、露出アンダーおよび適正露出における輝度の平均値を、
Heik=Y1×0.5×w1+Y2×0.5×w2 ・・・(1)
により算出する。ここで、w1およびw2は、平均値を算出するときの各々の重み係数である。
【0038】
このHeikを用いて、合成回路52は、合成画像に対する露出アンダーの画像信号の比率p1および適正露出の画像信号の比率p2を、例えば
p1=Heik/100(%) ・・・(2)
p2=1−p1(%) ・・・(3)
により算出することができる。
【0039】
図6は、上記式(2)および(3)の関係をグラフ化したものである。画像信号が明るい場合にはHeikの数値が高くなり、その場合には露出アンダーの画像信号の比率p1を高くする。逆に、画像信号が暗い場合にはHeikの数値が低くなり、その場合には適正露出の画像信号の比率p2を高くする。これらの比率を用いて、
A=A1×p1+A2×p2 ・・・(4)
により、各々の画像信号の輝度に応じて画素Aの合成画像信号を算出し、図5の合成回路52から出力する。
【0040】
なお、上記算出式(2)および(3)の代りに、
p1=fn(Heik/100)(%) ・・・(2)’
p2=1−fn(Heik/100)(%) ・・・(3)’
により、合成画像に対する露出アンダーの画像信号の比率p1および適正露出の画像信号の比率p2を算出してもよい。ここで、
fn(X)=(X×w3−w4)2 ・・・(5)
であり、Xは入力係数、w3およびw4は重み係数である。
【0041】
図7は、上記式(2)’および(3)’の関係をグラフ化したものである。これらの式(2)’および(3)’を用いることにより、上記式(2)および(3)を用いた場合に比べて、通常の画像信号において飽和レベルである部分を表現することが可能となる。
【0042】
以上では、一方が適正露出の場合について説明したが、一方を露出オーバーで撮像した場合には、露出オーバーの程度により上記(5)式のXの値を可変とすることにより、飽和レベルおよび暗時のレベルを表現することが可能となる。
【0043】
図8は、2つの一般的な画像信号を合成した場合の表示画面の例である。図8(a)は逆光条件において撮像した映像であり、図8(b)および図8(c)は図8(a)中にAで示す1ライン分の輝度レベルを示す。ここで、図8(b)は適正露出で撮像した画像の輝度レベルであり、図8(c)は露出アンダーで撮像した画像の輝度レベルである。図8(d)は図8(b)および図8(c)の画像信号を各々50%の比率で合成した場合の輝度レベルを示す。
【0044】
図8(d)中にBおよびCで示すように、合成後の画像信号は、輝度信号レベルのダイナミックレンジにおける最大レベルおよび最小レベルまで使用されておらず、一般にコントラストの低い画像となりやすい。そこで、図9に示すようなコントラスト強調処理を行って輝度のダイナミックレンジを広げることにより、コントラストを強調することができる。
【0045】
図9は、コントラスト強調処理を説明するためのグラフである。コントラストの強調は、画像の輝度レベルを変化させることにより行う。図9において、Lはコントラスト強調処理前の輝度、L’は処理後の輝度であり、入力輝度レベルのしきい値TH1、TH2で分けられた各々の領域にて信号出力を変えることにより、コントラスト強調の度合いを変化させることができる。入力輝度レベルのしきい値TH1およびTH2としては、適正露出の比率P1およびP2の係数を用いることができる。例えば露出オーバーの比率が高い場合にはTH1を大きくし、低い場合にはTH2を大きくするように制御する。各々のしきい値における出力輝度レベルがLLおよびLHである。このような入出力特性を有するグラフを用いて処理することにより、コントラストを強調することができる。
【0046】
コントラスト強調部6は、例えば図9のグラフで示されるような変換テーブルを用いて入力輝度レベルを変換し、変換テーブルにより出力輝度レベルとして出力するように構成することができる。
【0047】
以上のように、本実施形態によれば、1水平ライン毎に蓄積時間の異なる2つの画像信号を取り出し、これを合成して1つの画像信号としてコントラストを調整することにより、広いダイナミックレンジを有する固体撮像装置を実現することができる。また、1水平ライン毎に蓄積時間の異なる2つの画像信号を取り出しているため、動きのある被写体でも、望ましい画像を得ることができる。さらに、回路規模の縮小が可能となるため、機器の小型化および機器の低コスト化にも貢献することができる。
【0048】
以上、本発明の一実施形態として、水平1ライン読み出し方式のCMOSエリアセンサーを用いた固体撮像装置について詳しく説明したが、本発明はこれに限定されるものではないことは明らかである。例えば、CCD等にも同様の構造を適用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、1水平期間内に2つの異なる蓄積時間の信号電荷を出力し、これらを1つの画像信号として合成する機能を有することにより、水平ブランキング期間を有効に活用し、水平ライン読み出しを主としているCMOS型固体撮像素子において、広いダイナミックレンジを実現し、装置の小型化を図り、動きのある被写体でも望ましい画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である固体撮像装置の構成を説明するための図である。
【図2】実施形態の固体撮像装置における固体撮像素子から自動利得制御部までの詳細な構成を説明するための図である。
【図3】実施形態の固体撮像装置における固体撮像素子からアナログ信号処理部までの転送動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】実施形態の固体撮像装置におけるアナログ信号処理部から自動利得制御部までの転送動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】実施形態の固体撮像装置における合成部の詳細な構成を説明するための図である。
【図6】合成処理における画像信号の比率の一例を説明するための図である。
【図7】合成処理における画像信号の比率の他の例を説明するための図である。
【図8】(a)〜(d)はコントラスト強調処理前の画像および輝度レベルを説明するための図である。
【図9】コントラスト強調処理を説明するためのグラフである。
【図10】従来の固体撮像装置の構成例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 CMOSエリアセンサー
2 アナログ信号処理部
3 AGC
4 A/D変換部
5 合成部
6 コントラスト強調部
7 信号処理部
8 信号発生部
51 DFF
52 2画像信号合成回路
111 CCD
112 A/D変換部
113、115、116 FB
114 画像合成部
117 信号処理部
118 制御パルス生成部
119 TG
120 SG
RS1〜RSX CMOSエリアセンサーのリセットパルス
TP AGC転送パルス
PS1、PS2 CMOSエリアセンサーの読み出しパルス
AGCCK AGC読み込みパルス
Aout1、Aout2 アナログ信号処理部からの出力
OCP アナログ処理転送制御パルス
CP AGC選択パルス
HD 水平同期信号
AGCDATA AGCからの出力データ
CK1、CK2、CKin 点順次から線順次への変換クロック信号

Claims (5)

  1. 光信号を受光して電気信号に変換する光電変換部において発生して蓄積された信号電荷を、信号発生部からの制御信号によって水平期間毎に排除する電子シャッター機能を有する固体撮像素子を用いた固体撮像装置において、
    1水平期間内に、2つの異なる蓄積時間で該固体撮像素子から信号電荷が出力されるように、該信号発生部からの制御信号を調整して、得られた蓄積時間が異なる2つの出力信号をディジタル変換して合成し、1つの画像信号として出力するものであり、
    該蓄積時間が異なる2つの出力信号は、一方は1水平期間の水平有効期間内に、該2つの異なる蓄積時間のうちの長い蓄積時間で電荷を蓄積して出力され、他方は1水平期間の水平ブランキング期間内に、該2つの異なる蓄積時間のうちの短い蓄積時間で電荷を蓄積して出力されることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記固体撮像素子はCMOS型固体撮像素子であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記水平ブランキング期間内に出力される信号電荷の蓄積時間は、任意に調整可能とされていることを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  4. 被写体に対して露出オーバーとなる蓄積時間で出力される信号電荷と、被写体に対して適正露出または露出アンダーとなる蓄積時間で出力される信号電荷とをディジタル変換して合成し、1つの画像信号として出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記蓄積時間が異なる2つの出力信号をディジタル変換して合成した後、合成画像信号のコントラスト強調を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置。
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