JP3852270B2 - キャリッジ駆動方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、キャリッジ駆動方法および装置に関し、特に、光学系等を搭載したキャリッジの駆動時の振動特性を向上させたキャリッジ駆動方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータは、回転位置決め精度に優れ、制御もしやすいため、精密機械、特に、OA機器の可動部の駆動用モータとして幅広く用いられている。例えば、画像読取装置における光学系を搭載したキャリッジの駆動や画像形成装置におけるインクジェットヘッドを搭載したキャリッジの駆動に利用される。
【0003】
ステッピングモータの駆動の速度プロファイルとしては、直線型、指数関数型、S字型と呼ばれるものがトルク特性や振動特性に優れており、多く用いられている。
【0004】
ここで、ステッピングモータによるキャリッジ駆動の概略を説明する。
図6は、ステッピングモータの駆動回路の構成を示した図である。
【0005】
同図に示すように、ステッピングモータ駆動回路は、パルス発振回路11とモータドライブ回路12により構成され、ステッピングモータ13を駆動する。ステッピングモータ13は、2相ステッピングモータであり、A相、B相を順次励磁することで回転する。
【0006】
モータドライブ回路12は、例えば、図7に示すように、パルス発振回路11から入力される周波数fのパルスに基づいて、A相、B相を励磁する。また、周波数fを変化させる、つまり、パルス幅やパルスレートを変化させることで、ステッピングモータの回転速度が変化する。
【0007】
次に、速度プロファイルについて説明する。
図8(a)は、S字型の速度プロファイルを示した図であり、図8(b)は、その加速度プロファイルを示した図である。
【0008】
同図においては、定常域(キャリッジが定速移動する速度域)での速度をV、最大加速度をA、立ち上がり(加速度a=0)から最大加速度(a=A)に達するまでの時間をt1、最大加速度から加速を終了して定常域(a=0)に達するまでの時間をt2としている。
【0009】
なお、最大加速度Aは、式1の関係より、式2で表される。
【式1】
【式2】
【0010】
次に、ステッピングモータによるキャリッジ駆動について説明する。
光学系を搭載して原稿をスキャンするキャリッジは、ワイヤ、ベルト等を介してステッピングモータにより駆動されるが、モータの動き始めには、慣性や摩擦の影響により静止したままで、ワイヤやベルト等の伸びがモータの動き始めの変化を吸収する。
【0011】
その後、ワイヤやベルトの伸びが限界に達し、摩擦負荷よりも大きな力がキャリッジに加わり、キャリッジが動き出すが、このときのキャリッジの加速度は、モータの回転により発生する加速度よりも大きなものとなる。
【0012】
その結果、キャリッジは、進行方向に必要以上に進もうとするが、モータのトルク等により押さえ込まれ、進行方向とは逆の加速度が発生して減速する。
【0013】
このため、キャリッジは、該キャリッジ固有の周期Tsで揺れ戻しを繰り返し、モータの回転により目標速度まで加速されていく。
【0014】
例えば、立ち上がり(加速度a=0)から最大加速度(a=A)に達するまでの時間t1を(1/2)Ts、最大加速度から加速を終了して定常域(a=0)に達するまでの時間t2を(9/2)Tsとした場合、キャリッジの速度変化は、図9(a)に示すようになる。なお、図9(b)は、このときの加速度プロファイル(加速度の目標値)を示したものである。
【0015】
この図9(a)に示した例では、キャリッジは、時間t1の間に急激に加速される、つまり、大きな力が加わるため、揺れ戻しの振幅が大きくなる。また、一般に、発生した振動成分は、経過時間に対して等比級数的に減衰する。例えば、今、このキャリッジの振動が時間Ts経過した時に25%減衰するとすれば、時間(1/2)Ts経過したときには、その(1/2)乗、つまり、5%しか減衰しない。つまり、時間t1の時点では、揺れ戻しの振幅はほとんど減衰されない。
【0016】
次に、時間t2の間は、キャリッジは緩やかに加速されるが、時間t1に発生した振動の振幅が大きいために減衰せず、その結果、キャリッジは、定常域に至っても速度変動による振幅が残ってしまうことになる。
【0017】
一方、立ち上がり(加速度a=0)から最大加速度(a=A)に達するまでの時間t1を(9/2)Ts、最大加速度から加速を終了して定常域(a=0)に達するまでの時間t2を(1/2)Tsとした場合、キャリッジの速度変化は、図10(a)に示すようになる。なお、図10(b)は、このときの加速度プロファイル(加速度の目標値)を示したものである。
【0018】
この図10(a)に示した例では、キャリッジは、時間t1の間は、緩やかに加速されるため、揺れ戻しの振幅は小さいが、時間t2の間に急激に加速されることで、大きな振幅が発生してしまい、かつ、その振幅が十分減衰されない状態で定常域に到達する。その結果、キャリッジは、定常域に至っても速度変動による振幅が残ってしまうことになる。
【0019】
なお、当然のことながら、時間t1、t2を十分にとり、キャリッジを緩やかに加速すれば、揺れ戻しによる振幅は小さくなるが、キャリッジが定常域に達するまでの時間が長くなってしまう。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、キャリッジを短時間で加速しようとした場合には、その速度変動によりキャリッジに生じた振幅が、キャリッジが定常域に達した後も残ってしまうことがあった。この振幅は、原稿の読み取り(スキャナの場合)や、画像の形成(プリンタの場合)の際に、その画質に悪影響を及ぼすことになる。
【0021】
そこで、この発明は、キャリッジを短時間で加速した際に生じる振幅を小さくし、キャリッジを定常域において安定して移動させることのできるキャリッジ駆動方法および装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記キャリッジを停止状態から最大加速度に達するまで加速する際に、前記キャリッジが最大加速度に達する時刻を該キャリッジの振動により前記最大加速度と反対向きの加速度が生じる時刻に合わせたことを特徴とする。
【0023】
また、請求項2の発明は、キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記第1の時間を前記固有振動の半周期の奇数倍としたことを特徴とする。
【0024】
また、請求項3の発明は、キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記キャリッジを停止状態から前記所定速度まで加速する際に、前記キャリッジが前記所定速度に達する時刻を該キャリッジの振動により前記最大加速度と反対向きの加速度が生じる時刻に合わせたことを特徴とする。
【0025】
また、請求項4の発明は、キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記第1の時間と前記第2の時間の和を前記固有振動の半周期の奇数倍としたことを特徴とする。
【0026】
また、請求項5の発明は、キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記第1の時間を前記固有振動の半周期の奇数倍とし、前記第1の時間と前記第2の時間の和を前記固有振動の半周期の奇数倍としたことを特徴とする。
【0027】
また、請求項6の発明は、キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動装置において、前記キャリッジを駆動するモータと、前記モータの回転数を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記キャリッジを第1の時間で停止状態から最大加速度に達するまで加速するとともに、該キャリッジを前記第1の時間の経過後に第2の時間で前記所定速度まで加速し、前記第1の時間を前記固有振動の半周期の奇数倍とするように前記モータの回転数を制御することを特徴とする。
【0028】
また、請求項7の発明は、キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動装置において、前記キャリッジを駆動するモータと、前記モータの回転数を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記キャリッジを第1の時間で停止状態から最大加速度に達するまで加速するとともに、該キャリッジを前記第1の時間の経過後に第2の時間で前記所定速度まで加速し、前記第1の時間と前記第2の時間の和を前記固有振動の半周期の奇数倍とするように前記モータの回転数を制御することを特徴とする。
【0029】
また、請求項8の発明は、キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動装置において、前記キャリッジを駆動するモータと、前記モータの回転数を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記キャリッジを第1の時間で停止状態から最大加速度に達するまで加速するとともに、該キャリッジを前記第1の時間の経過後に第2の時間で前記所定速度まで加速し、前記第1の時間を前記固有振動の半周期の奇数倍とし、前記第1の時間と前記第2の時間の和を前記固有振動の半周期の奇数倍とするように前記モータの回転数を制御することを特徴とする。
【0030】
また、請求項9の発明は、請求項6乃至8のいずれかの発明において、前記キャリッジは、画像読取装置に配設され、原稿面を走査する走査手段を所定の方向に移動することを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るキャリッジ駆動方法および装置の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
図1は、この発明の適用例である画像読取装置の概略構成を示した側断面図である。
同図に示すように、画像読取装置10は、光学系を搭載したキャリッジ1とステッピングモータ2、ステッピングモータ2の回転によりキャリッジ1を移動させるワイヤ3、原稿を載置する原稿台4、キャリッジが照射した光の原稿面での反射光を反射するミラー5、ミラー5で反射された光を集光するレンズ6、レンズ6で集光された光を電気信号に変換するCCD7を具備して構成される。なお、図中で点線矢印で示すのは、光路である。
【0035】
この画像読取装置で10では、ステッピングモータ2を後述する方法で駆動することで、ワイヤ3を介して移動するキャリッジ1の振動を抑制し、キャリッジ1による安定した原稿面の走査を実現している。
【0036】
なお、ここでは、この発明の適用例として画像読取装置を示したが、インクジェットヘッドを搭載したキャリッジを有する画像形成装置等の他の装置に対してもこの発明を適用することは可能である。また、キャリッジ1の駆動は、ステッピングモータ2を利用するほかに、サーボモータ等を利用して行ってもよい。
【0037】
ここで、ステッピングモータ2の駆動方法を2例説明する。
まず、1例目は、キャリッジ1が、立ち上がり(加速度a=0)から最大加速度(a=A)に達するまでの時間t1をキャリッジ1に固有の振動周期Ts以上とし、最大加速度から加速を終了して定常域(a=0)に達するまでの時間t2もTs以上とした場合である。
【0038】
例えば、t1=Ts、t2=Tsとすれば、キャリッジ1の速度特性は、図2(a)に示すようになる。このとき、キャリッジ1の加速度プロファイル(加速度の目標値)は、図2(b)のようになる。
【0039】
ここで、t1、t2をTs以上とした場合にキャリッジ1の振動が抑制される理由を説明する。
t1、t2をTs以上とした場合、その加速度プロファイルは、図3に示すような数種類のものが利用できる(図3では、t1=t2のプロファイルのみを示している)。この数種類のプロファイルは、いずれも、図中破線で示す従来のプロファイルよりも加速度の変化する度合い(傾斜)が緩いか同等である。
【0040】
それゆえ、駆動開始時にキャリッジにかかる力は、同等以下となり、振動の発生が抑制され、かつ、時間t1、t2自体が長くなるので、それに応じて振幅の減衰効果も大きくなる。
【0041】
したがって、t1、t2をTs以上とした場合には、加速度の増加、減少ともに緩やかに変化するので、総立ち上がり時間(t1+t2)を短くしても、キャリッジ1の振動の振幅は小さいものとなり、定常域では安定して移動する。なお、図3において、総立ち上がり時間(t1+t2)により最大加速度が異なるのは、式2に基づくものである。
【0042】
次に、ステッピングモータ2の駆動方法の2例目を説明する。
2例目では、n、mをそれぞれ自然数とした場合に、t1、t1+t2が各々式3、式4を満たすことを条件とした場合である。
【式3】
【式4】
【0043】
例えば、n=1、m=3とした場合、t1=(3/2)Ts、t2=3Tsとなり、キャリッジ1の速度特性は、図4(a)に示すようになる。このとき、キャリッジ1の加速度プロファイル(加速度の目標値)は、図4(b)のようになる。
【0044】
ここで、t1、t2を式3、式4を満たすように設定した場合にキャリッジ1の振動が抑制される理由を説明する。
図5(a)に示すよう加速度プロファイルによりキャリッジ1を駆動した場合、t=(3/2)Ts、t=(9/2)Tsのときに加速度の変化量が大きくなる。また、当該プロファイルは、目標値であるために、実際のキャリッジ1の加速度は、慣性のためにその変化量が大きくなる点で、目標値と大きくことなることになる。ただし、いずれの点においても、キャリッジ1の加速度は進行方向(正方向)のものである。
【0045】
一方、キャリッジ1は、図5(b)に実線で示すように、周期Tsで振動している。キャリッジ1が周期Tsで振動した場合、その加速度は、破線で示すようになり、(1/2)Ts毎に負方向の加速度となる。
【0046】
したがって、t=(3/2)Ts、t=(9/2)Tsの時点では、キャリッジ1の全体の加速度である正方向の加速度が、キャリッジ1の振動による負方向の加速度を打ち消すことになり、キャリッジ1の振動を抑制することになる。
【0047】
特に、t=(9/2)Tsの時点での振動の抑制は、キャリッジ1が定常域に入る直前であることから、その効果は大きいものとなる。
【0048】
なお、式3と式4に示す条件は、必ずしも同時に満たす必要はなく、いずれか一方のみを満たした場合であっても、キャリッジ1の振動抑制に効果がある。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、キャリッジの立ち上がり(加速度a=0)から最大加速度(a=A)に達するまでの時間t1をキャリッジに固有の振動周期Ts以上とし、最大加速度から加速を終了して定常域(a=0)に達するまでの時間t2もTs以上となるように構成したので、キャリッジの速度変動が緩やかとなり、振動を抑制することができた。
【0050】
また、キャリッジの加速度の変化量が大きくなる時点と、振動によりキャリッジに負方向の加速度が生じる時点とを一致させるように構成したので、キャリッジの振動を減少させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の適用例である画像読取装置の概略構成を示した側断面図である。
【図2】t1=Ts、t2=Tsとしたときのキャリッジ1の速度特性とその加速度プロファイルを示した図である。
【図3】例1における振動抑制の理由を説明するための図である。
【図4】n=1、m=3としたときのキャリッジ1の速度特性とその加速度プロファイルを示した図である。
【図5】例2における振動抑制の理由を説明するための図である。
【図6】ステッピングモータの駆動回路の構成を示した図である。
【図7】ステッピングモータの励磁方式の例を示した図である。
【図8】S字型の速度プロファイルとその加速度プロファイルを示した図である。
【図9】従来のキャリッジを駆動する速度プロファイルとその加速度プロファイルを示した図(1)である。
【図10】従来のキャリッジを駆動する速度プロファイルとその加速度プロファイルを示した図(2)である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 ステッピングモータ
3 ワイヤ
4 原稿台
5 ミラー
6 レンズ
7 CCD
10 画像読取装置
Claims (9)
- キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、
キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記キャリッジを停止状態から最大加速度に達するまで加速する際に、前記キャリッジが最大加速度に達する時刻を該キャリッジの振動により前記最大加速度と反対向きの加速度が生じる時刻に合わせたことを特徴とするキャリッジ駆動方法。 - キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、
キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記第1の時間を前記固有振動の半周期の奇数倍としたことを特徴とするキャリッジ駆動方法。 - キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、
キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記キャリッジを停止状態から前記所定速度まで加速する際に、前記キャリッジが前記所定速度に達する時刻を該キャリッジの振動により前記最大加速度と反対向きの加速度が生じる時刻に合わせたことを特徴とするキャリッジ駆動方法。 - キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、
キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記第1の時間と前記第2の時間の和を前記固有振動の半周期の奇数倍としたことを特徴とするキャリッジ駆動方法。 - キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動方法において、
キャリッジが停止状態から最大加速度に達するまでの第1の時間と、前記キャリッジが最大加速度から加速を終了するまでの第2の時間とをそれぞれ前記キャリッジの固有振動の周期以上とし、前記第1の時間を前記固有振動の半周期の奇数倍とし、前記第1の時間と前記第2の時間の和を前記固有振動の半周期の奇数倍としたことを特徴とするキャリッジ駆動方法。 - キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動装置において、
前記キャリッジを駆動するモータと、
前記モータの回転数を制御する制御手段と
を具備し、
前記制御手段は、前記キャリッジを第1の時間で停止状態から最大加速度に達するまで加速するとともに、該キャリッジを前記第1の時間の経過後に第2の時間で前記所定速度まで加速し、前記第1の時間を前記固有振動の半周期の奇数倍とするように前記モータの回転数を制御する
ことを特徴とするキャリッジ駆動装置。 - キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動装置において、
前記キャリッジを駆動するモータと、
前記モータの回転数を制御する制御手段と
を具備し、
前記制御手段は、前記キャリッジを第1の時間で停止状態から最大加速度に達するまで加速するとともに、該キャリッジを前記第1の時間の経過後に第2の時間で前記所定速度まで加速し、前記第1の時間と前記第2の時間の和を前記固有振動の半周期の奇数倍とするように前記モータの回転数を制御する
ことを特徴とするキャリッジ駆動装置。 - キャリッジを停止状態から所定速度まで加速し、該所定速度で移動させるキャリッジ駆動装置において、
前記キャリッジを駆動するモータと、
前記モータの回転数を制御する制御手段と
を具備し、
前記制御手段は、前記キャリッジを第1の時間で停止状態から最大加速度に達するまで加速するとともに、該キャリッジを前記第1の時間の経過後に第2の時間で前記所定速度まで加速し、前記第1の時間を前記固有振動の半周期の奇数倍とし、前記第1の時間と前記第2の時間の和を前記固有振動の半周期の奇数倍とするように前記モータの回転数を制御する
ことを特徴とするキャリッジ駆動装置。 - 前記キャリッジは、
画像読取装置に配設され、原稿面を走査する走査手段を所定の方向に移動することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のキャリッジ駆動装置。
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