JP3851793B2 - 試験アーキテクチャ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路に関し、特に上位集積回路が正常に作動している間に急速試験を行うことを可能にする事象認定試験アーキテクチャに関する。
【0002】
【従来の技術】
伝統的に、基板組立体上の集積回路同上の間の配線を簡単に試験するために、境界走査試験法が使われてきた。試験中、基板上の集積回路は非作動試験モードとされ、基板上の各集積回路の全ての入力ピン及び出力ピンの間の配線接続を確かめるために、その境界走査経路がアクセスされる。
【0003】
集積回路の境界を通過するデータを実時間で動的に観察できる能力は、基板上の複数の集積回路間の機能的相互作用を監視する方法を提供する。このような試験により、高価なテスター及び機械的探査固定具を使わなくては検出することの出来ないタイミングに敏感で且つ/又は間欠的な故障を発見することが出来る。動的境界観察は、システムの集積化、環境チャンバ試験、遠隔診断試験、及び組み込み自己試験を容易にする。集積回路の境界を通過するデータを実時間で動的に制御する能力は、基板上の一つ以上の集積回路の入力又は出力に試験データを入れる方法を提供する。この能力により、作動している回路中に誤りを伝播させて、(1)その回路がその誤りを黙許するか、(2)その回路がその誤りの発生を検出することが出来るか調べることが出来る。既知の誤りを回路に導入する能力は、故障許容設計においてバックアップ回路がやがて応答して正常なシステム動作を維持することを確かめる方法を提供する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の境界走査試験方法では、回路は試験中は非作動試験モードとされるので、基板が作動しているときに限って生じる可能性のあるエラーは観察不可能である。よって、この種の静的境界試験は、それが検出することの出来るエラーに限定される。更に、多くの場合に、正常な動作を妨げずに回路を試験することが必要となる。例えば、回路が航空機制御システムに使われているとすると、航空機が飛行しているときに試験を行うために該回路を作動不能にすることは出来ないかもしれない。この様な場合には、静的境界試験は不可能である。
【0005】
従って、回路内で集積回路が正常に作動しているときに1個以上の集積回路の境界を通過するデータを動的に観察し制御するために使うことの出来る高等な境界試験アーキテクチャを提供する必要が生じた。
【0006】
本発明は、従来の境界試験アーキテクチャに伴う欠点及び問題を実質的に解消又は防止する境界試験アーキテクチャを提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、集積回路で使用する試験アーキテクチャであって、所望の機能を実行する、入力データをキャリーする入力端子及び出力データをキャリーする出力端末を有する集積回路のアプリケーション論理回路と、集積回路のレジスタで形成されたシリアル走査経路であり、当該走査経路から連続的にロードされた比較データを保持するための少なくとも一つの比較データ・レジスタを含む該シリアル走査経路と、比較データ・レジスタの比較データとアプリケーション論理回路のデータとを比較することに応じて比較信号を生成する、アプリケーション論理回路及び比較データ・レジスタに接続された比較論理とを備えている試験アーキテクチャによって達成される。
【0008】
【実施例】
次に、添付図面を参照して、本発明について詳しく説明する。
【0009】
本発明の好適な実施例は、図1ないし図21を参照することにより良く理解することが出来る。図において同じ又は対応する部分に同じ数字が使われている。
【0010】
改良された境界試験アーキテクチャ
図1は、本発明の境界試験アーキテクチャを取り入れた集積回路10のブロック図であり、該回路は、例示の目的でレジスタとして示されている。集積回路10は、次の様な入力、即ち、データ入力(D0−7)、データ出力(Q0−7)、クロック(CLK)、出力制御(OC)、事象認定イン(EQIN)、事象認定出力(EQOUT)、走査データ・イン(SDI)、走査データ・アウト(SDO)、モード(MODE)、及び走査クロック(SCK)、を持っている。データ入力D0−7は、バッファー14を通して入力試験セル・レジスタ(TCR1)12に接続されている。CLK信号はバッファー18を通して試験セル(TC2)へ入力される。入力試験セル・レジスタ12及び試験セル16の出力は、集積回路の内部論理(図の実施例では8進レジスタ20)に接続されている。試験セル・レジスタ12は、出力試験セル・レジスタ(TCR2)の直列又はシリアル(以下、シリアルと称する)・データ入力(SDI)に接続されたシリアル・データ出力(SDO)も持っている。8進レジスタ20の出力はTCR2 22のデータ入力(DIN)に接続されている。TCR2 22の出力は、トリステート(tristate)・バッファー24を介してデータ出力Q0−7に接続されている。出力制御信号はバッファー28を介して試験セル(TC1)26に接続されている。TC1 26の出力(DOUT)は、トリステート・バッファー24のトリステート制御に接続されている。SDI信号は、バッファー36を介してTC1 26と、事象認定モジュール(EQM)30、バイパス・レジスタ32、及び命令レジスタ(IREG)34とに接続されている。TC1 26の走査データ出力は、TC2 16の走査データ入力に接続されている。TC2 16の走査データ出力は、TCR1 12の走査データ入力に接続されている。TCR22、EQM30及びバイパス・レジスタ32の走査データ出力はマルチプレクサ38に接続されている。マルチプレクサ33の出力及びIREG34の走査データ出力は、マルチプレクサ40に接続されている。マルチプレクサ40の出力は、バッファー42を介して集積回路10のSDO信号に接続されている。
【0011】
EQIN信号はバッファー44を介してEQM30に入力される。EQM30は、TCR22からCTERM信号出力も受信する。モード信号及びSCK信号は、それぞれ、バッファー50及び52を介して試験ポート48に接続されている。該試験ポートは、制御信号をマルチプレクサ40へ出力するとともに、集積回路10の色々な構成要素へ走査制御信号及び試験制御信号を提供する。命令レジスタは、境界走査経路(TC1、TC2、TCR1、TCR2)、EQM30、バイパス走査経路、及びマルチプレクサ38へ制御信号を出力する。
【0012】
例示の目的で集積回路10が8進レジスタとして図示されていることに注意しなければならない。本発明の境界試験アーキテクチャの例を示すために8進レジスタが選択されているが、本発明は、明確な制御入力、内部アプリケーション論理、及び/又はメモリ、並びにデータ転送用の入力及び出力を持っている任意の種類の集積回路に適用することの出来るものである。これ以外に、この境界試験アーキテクチャを利用することの出来る素子としては、例えば、カウンタ、シフトレジスタ、FIFO、ビットスライスプロセッサ(Bit Slice Processor)、RAMメモリ、マイクロプロセッサ、及びASICがある。更に、レジスタにおける本発明の使用態様を修正し、本発明の範囲から逸脱せずに、より大きな、又はより小さな入力バス及び出力バスと、図1に示されている例とは異なる色々な制御入力を有する様に構成することも出来る。
【0013】
動作中、D0−7入力に現れるデータは、CLK入力が活動化された時に8進レジスタ20を介してQ0−7出力へ転送される。OC入力が活動化されたとき、出力バッファー24は高インピーダンス出力状態にされる。出力バッファー24が高インピーダンス状態となっている間は、CLKが活動化されている時にデータをD0−7から8進レジスタに入力することが出来る。通常モード時には、試験回路レジスタ(TCR12、TCR22)は、入力データや出力データの流れを抑制しない。
【0014】
図1に示されている試験構造は、試験ポート48と4個の走査経路、即ち、命令レジスタ走査経路、境界走査経路、バイパスレジスタ走査経路、及びEQM走査経路、を持っている。境界走査経路は、各制御入力(CLK及びOC)のための試験セルと、TCR1(これは各データ入力信号に対応する個々の試験回路の系列から成る)と、TCR2(各出力信号に対応する個々の試験回路の系列から成る)とから成っている。
【0015】
境界走査経路(TC1 26、TC2 16、TCR1 12、TCR2 22)を構成するのに使われた試験セルと、オフライン境界走査試験中の図1の集積回路10の動作とは、発明の名称を「集積試験回路」とした米国特許出願第241,520号と、発明の名称を「強化試験回路」とした米国特許出願第241,511号と、発明の名称を「試験バッファー/レジスタ」とした米国特許出願第241,539号とに記載されている。これらの出願は、全て、Whetsel が1988年9月7日に出願したものであり、参照により、これを本書の一部とする。
【0016】
制御入力試験回路
図2は、CLK及びOC制御入力に使われる試験セル16、26のブロック図である。試験セル54は、A及びB制御信号により制御される4:1マルチプレクサ56と、2:1マルチプレクサ58と、レジスタ60及びラッチ62から成っている。4:1マルチプレクサは、(試験セル26又は16に応じてCLK又はOCから)ODI入力経由のDIN信号と、SDI入力と、レジスタ60の出力と、ラッチ62の出力とを受信する。マルチプレクサ56の出力は、試験セルクッロに接続されているレジスタ60に接続されている。レジスタ60の出力は、HOLD信号により制御されるラッチ62と、SDO信号とに接続されている。該ラッチの出力は、DIN信号と共に2:1マルチプレクサ58に接続されている。この2:1マルチプレクサは、DMX信号により制御される。2:1マルチプレクサ58の出力は、DOUT信号に接続されている。この試験セルの動作は、表1−3に記載されている。この試験セルについては、前記の米国特許出願第241,520号に詳しく記載されている。
【0017】
オフライン境界試験中、集積回路10は機能しておらず、TC1 26及びTC2 16は、そのDIN入力に加えられた論理レベルを見て、そのDOUT出力に取りつけられた論理を制御することが出来る。オンライン境界試験中は、試験セル10は正常に動作しており、TC1 26及びTC2 16は、制御入力(CLK及びOC)が該試験セルを通してDIN入力からDOUT出力へ自由に通過するのを許す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
データ入力試験レジスタ
データ入力信号に使われる試験回路が図3及び表4及び5に示されている。この試験回路は、前記の米国特許出願第241,511号に詳しく記載されている。この試験回路は、複数の、図2に示されている試験回路54と、並列符号定数解析(PSA)論理64と、多項式タップ論理65とから成る。PSA回路64は、2個のNANDゲート66、68と、排他的OR(XOR)ゲート70とから成っている。NANDゲート66、68は、DIN信号及びDATMSK信号とに接続された入力を有する。NANDゲート68は、SDI信号とPSAENA信号とに接続された入力を有する。NANDゲート66、68の出力はXORゲート70に入力され、その出力は、4:1マルチプレクサ56のODI入力に接続されている。更に、多項式タップ回路65は、NANDゲート72と排他的NORゲート(XNOR)74とから成る。NAND72は、PTAP信号と、レジスタ60の出力とに接続された入力を有する。NANDゲート72の出力は、FBI信号と共にXNOR74の入力に接続されている。XNOR74の出力はFBO信号に接続されている。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
オフライン境界試験中、MODE及びSCK入力から外的に加えられた制御は、TCR1 12により複数のD0−7入力パターンを捕捉させるととも、その捕捉された結果を圧縮して符号定数(signature)とすることが出来、これをシフトさせて取り出し、検査することが出来る。この複数捕捉動作時に、PSA論理64は、SDI及びDIN入力の排他的ORの結果が表4に示されている様に可観測性データ入力(ODI)を介して試験セルにロードされる様に調整される。単一捕捉動作時には、PSA論理64は、DIN入力のみがODI入力を介して試験セルにロードされることとなる様に調整される。多項式タップ論理65の動作は表5に示されている。多項式タップ論理65はPSA試験動作に必要なフィールドバックを提供する。図1の集積回路10の、この様な動作モードは、前記の米国特許出願第241,539号に記載されている。
【0025】
オンライン境界試験時には、内部EQMは、 Compare Term (CTERM)信号を介してEQM30に入力された所定の状態に応答してEQM出力バスを介して制御を発し、TCR1 12により通常CLK入力時に複数のD0−7データ入力パターンを捕捉させることが出来る。TCR1 12における複数捕捉動作は、D0−7データ入力パターンの流れを圧縮して符号定数とすることを可能にする。符号定数がとられた後、MODE及びSCK入力を介して外部制御を入力して、その符号定数を外部へシフトさせ、検査することが出来る。
【0026】
D0−7データ入力に対する単一捕捉(データサンプル)及び複数捕捉(PSA)動作を実行するためにTCR1 12はEQM30から制御を受け取るのであって、外部MODE及びSCK入力から受け取るのではないことが注意することは重要である。単一捕捉動作及び複数捕捉動作を実行するためにEQM30から発せられる制御がCLK入力と同期していることに注意することも重要である。
【0027】
データ出力試験レジスタ
図4は、図1に示されている集積回路10のTCR2 22を構成する試験回路のブロック図である。TCR2 22は、複数の、図2に示されている試験セル54を有し、その各々がマスク可能な比較論理76と多項式タップ論理77と結合されている。マスク可能な比較論理は、EXPDAT信号とDIN信号とに接続されたXORゲート78から成る。XORゲート78の出力は、CMPMSK信号と共に、NAND80の入力に接続されている。NANDゲート30の出力はCMPOUT信号に接続されている。多項式タップ論理77のNANDゲート82は、レジスタ60の出力及びPTAP信号に接続されている。NANDゲート82の出力は、FBI信号と共にXNORゲート84に接続されている。XNORゲート84の出力はFBO信号に接続されている。マスク可能な比較論理の動作は表6に示されている。TCR2 22の動作は、前記の米国特許出願第241,511号に詳しく記載されている。
【0028】
【表6】
【0029】
オフライン境界試験時には、MODE入力及びSCK入力から外的に加えられた制御は、試験データをTCR2 22内にシフトさせ、該試験データをTCR2 22内に試験回路のDOUT出力から出力させることが出来る。この動作モードは、前記の米国特許出願第241,539号に記載されている。
【0030】
オンライン境界試験時には、MODE入力及びSCK入力から外的に加えられた制御を使って、試験データTCR2 22の試験回路内へシフトさせることが出来る。試験データが挿入されると、EQM30は、IREG34からの制御入力よって作動可能にされて、TCR2 22からCTERM信号を介してのEQMへの所定状態入力に応じて、EQM出力バスを介して制御を発し、TCR2 22内の試験セルの2:1マルチプレクサ58へのMDX入力を転換させ、通常CLK入力時に試験パターンをQ0−7出力へ出力させる。TCR2 22からのCTERM出力は、TCR2 22内の各試験回路54からの全てのCMPOUT出力の論理AND演算の結果である。TCR2 22内の8個の試験回路からの8個のCMPOUTは、TCR2 22内にある8入力ANDゲートに入力される。このANDゲートからの出力は、図1に示されているCTERM信号である。TCR2 22内の試験回路からのCMPOUT出力が全て高レベルである時、CTERM出力は高レベルであり、Q0−7データ出力バス上に期待される状態が存在することをEQM30に示す。TCR2 22の試験回路54からのCMPOUT出力のうち少なくとも1個が低レベルである時には、CTERM出力は低レベルであり、期待される状態がQ0−7データ出力バス上に存在しないことをEQM30に対して示す。
【0031】
TCR2 22の試験回路のマスク可能な比較論理76は、8進レジスタ20からのQ0−7出力を、EQM30からEQM出力バスを介してTCR2 22へ入力された所定の予測されるデータ(EXPDAT)パターンと突き合わせるために使用される。EXPDATパターンと、8進レジスタからの出力との一致(CTERM−1)が見出された時、EQM30は、EQM出力バスを介してTCR1 12又はTCR2 22へ制御を発して、所望のオンライン試験動作を実行させる。必要ならば、Q0−7データ出力バス上の信号のうちの或るものに対しては一致が不要であれば、TCR2 22内の試験回路のマスク可能な比較論理のうちの少なくとも1個をマスク解除することが出来る。比較動作をマスク解除するために、所定の比較マスク(CMPMSK)パターンがEQM出力バスを介してTCR2 22内の試験回路に入力される。マスク可能な比較論理の真理値表(表6)は、CMPMSK入力が低レベルであればマスク可能な比較論理は真の一致状態(DIN−EXPDAT)をCMPOUT出力上に出力することを示している。マスク可能な比較論理へのCMPMSK入力が低レベルにセットされている間は、そのCMPOUT出力は、DIN及びEXPDATの関係に関わらず、高レベルである。高レベルである間は、CMPOUT入力はTCR2 22内のANDゲートに対して何の効果も持たない。
【0032】
通常動作時に試験データを出力Q0−7に挿入するためにTCR2 22は外部のMODE入力及びSCK入力からではなくてEQM30から制御を受け取ることに注意することは重要である。オンライン試験データ挿入動作を行わせるEQM30から発せられる制御がCLK入力と同期していることに注意するのも重要である。
【0033】
図3及び図4に関して前記した様に、EQM30は、TCR2 22の試験回路内のマスク可能な比較論理と共同して、図1の集積回路10内で起こる状態に応じて試験を発動させる方法を提供する。或る種のオンライン試験においては、或る状態が集積回路10内に生じた時を知ることのみならず、該回路内の他の集積回路において他の状態が生じた時をも知ることが必要となる。複数の集積回路がオンライン試験動作の認定に参加することが出来ることとなる様に本発明の境界試験構造の事象認定能力を拡張するために、EQMは、図1に示されている様に、外部入力信号(事象認定入力(EQIN))及び外部出力信号(事象認定出力(EQOUT))の使用を必要とする。
【0034】
拡張された事象認定
複数の集積回路を配する回路が図5に示されている。3個の集積回路10aないし10cからのEQOUT信号はANDゲート86に入力される。ANDゲート86の出力は各集積回路10aないし10cのEQIN信号と、コントローラチップ87とへ接続されている。外部フィードバック回路網にワイヤードOR構成ではなくてANDゲートを使用することの利点は、速度の向上にある。活動出力を持った論理ゲート(ANDゲート)は、一般には、数ナノ秒で低レベル出力から高レベル出力(EQIN)へ転換するが、ワイヤードOR(開放コレクター出力)構成は数ミリ秒で低レベル出力から高レベル出力へ転換する。急速試験時には、ANDゲートへのEQOUT入力から、その結果として該ANDゲートからEQIN出力が出力されるまでの応答時間がなるべく短いことが決定的に重要である。
【0035】
図5において、回路を構成する3個の集積回路が示されている。各集積回路10aないし10cのEQM30は、各集積回路のTCR2 22からの内部CTERMがEQOUT出力信号を介してEQM30から出力されることとなる様に構成されることが出来る。また、各集積回路のEQM30は、オンライン試験動作が内部CTERM入力ではなくてEQIN入力に応じて発動され得ることとなる様に構成されることが出来る。
【0036】
図5の3個の集積回路において生じる状態に基づいてオンライン試験動作を認定するために、各集積回路のEQM30は、各集積回路10aないし10cのTCR2 22へEXPDATパターンを出力する。各集積回路10aないし10cのQ0−7データ出力がEXPDATパターンと一致したとき、EQOUT出力は高レベルにセットされる。EQOUT出力は全て外部ANDゲート86に入力されるので、ANDゲート86からのEQIN出力は、全てのEQOUT入力が高レベルである時にのみ高レベルである。3個の集積回路10aないし10cの全てにおいて一致が見出されたとき、外部ANDゲートへのEQOUT入力は全て高レベルとなり、従って、ANDゲート36からのEQIN出力は高レベルとなる。各集積回路10aないし10cのEQM30は、EQIN入力上の高レベル論理入力に応じてオンライン試験動作を実行することが出来る。図5の集積回路10aないし10cのうちの少なくとも1個が事象認定プロセスに参加しなければ、そのEQOUT出力は高レベルにセットされ、よって、それは外部ANDゲートに対して何の効果も持たない。この明細書においては、全部「1」の状態を検出するためにANDゲートが示されているが、全部「0」の状態を検出するのであれば、本発明の範囲から逸脱することなく、同様の方法でORゲートを使うことも出来る。
【0037】
コントローラチップ87は、集積回路10aないし10cの試験を監視し、走査経路へ出し入れされるデータを制御する。該コントローラチップは、試験が終わったことを示す信号を検出すると、解析のためにデータを集積回路外へシフトさせる。
【0038】
拡張された事象認定は、回路内の集積回路に関して示されているけれども、同じ事象認定回路網は階層的である。この事象認定回路網は、例えば集積回路内の副回路、箱の中の基板、サブシステム内の箱、或いはシステム内のサブシステム等の、如何なる集積レベルにも適用することの出来るものである。
【0039】
事象認定モジュール
図6は事象認定モジュール30のブロック図である。事象認定モジュール30は、次の入力、即ち、CTERM(TCR2 22からの)、CLK、EQIN及びSDI(集積回路10への入力)、並びにIREG34からのEQENAを受け取る。EQM30は7個の出力、即ち、EQOUT、TGATE、TGATEZ、EVENT、EXPDAT、CMPMSK及びSDOを持っている。SDI信号は制御レジスタ88に入力される。制御レジスタ88は、信号C0、C1及びI/EをEQMコントローラ90へ出力し、CKPOL信号をXORゲート92へ出力し、MUXA信号及びMUXB信号を4:1マルチプレクサ94へ出力する。XORゲート92は、CLK信号も受信する。EQMコントローラ90はCTERM信号と、EQIN信号及びEQENA信号とを受信する。制御レジスタ88は、CEZ信号をEQMコントローラ90へ出力するカウンタ96にも接続されている。カウンタ96は、スタート予測データレジスタ100と、ストップ予測データレジスタ102と、随意の予測データメモリ104とを有するスタート・ストップ予測データ部98に接続されている。このスタート・ストップ予測データ部98は、スタート比較マスクレジスタ108と、ストップ比較マスクレジスタ110と、随意の比較マスクメモリ112とを有するスタート・ストップ比較マスク部106に接続されている。スタート予測データレジスタ100とストップ予測データレジスタ102とはマルチプレクサ114に接続されており、これは信号EXPDATを出力する。スタート比較マスクレジスタ108及びストップ比較マスクレジスタ110は、信号CMPMSKを出力するマルチプレクサ116に接続されている。スタート・ストップ比較マスク部106は、SDO信号も出力する。マルチプレクサ114及び116は、EQMコントローラ90からのADDRESS信号により制御される。EQMコントローラ90はCKCNT信号をカウンタ96へ出力する。
【0040】
CTERM信号は、XORゲート92から出力されるFQCK信号でクロックされるD型フリップフロップ118に入力され、このフリップフロップは、XORゲート92から出力されるEQCK信号によりクロックされる。EQCK信号はEQMコントローラ90にも入力される。D型フリップフロップ118の出力は、EQMコントローラからのTGATE信号及びV+信号と共にマルチプレクサ94に接続されており、それは高レベル論理源に結合されている。マルチプレクサ94の出力はEQOUT信号である。TGATE、TGATEZ、及びEVENT信号はEQMコントローラ90から出力される。
【0041】
4:1マルチプレクサ6個の入力、即ち、MUXA、MUXB、CTERM、CDELAY、TGATE及びV+と、1個の出力EQOUTとを持っている。EQM制御レジスタ88からのMUXA入力及びMUXB入力は、EQOUTで出力されるべき入力(CTERM、CDELAY、TGATE、V+)を選択するべく、走査動作を介してプログラムされることが出来る。V+入力は、高レベル論理源に結合され、EQOUT出力が静的高論理レベルにセットされるべきときには、4:1マルチプレクサから出力されるべく選択される。
【0042】
TCR2 22におけるEXPDATと、8進レジスタ20からのQ0−7データ出力との内部比較動作の非同期(非整合)結果を出力するためにEQOUT信号が必要とされるときに、CTERM信号は4:1マルチプレクサ94から出力されるべく選択される。遅延させられて集積回路のCLK入力により同期させられるCTERMを出力する必要があるときには、CDELAY(遅延させられたCTERM)信号が4:1マルチプレクサ94から出力されるべく選択される。内的に認定される試験動作の進行を追う必要があるときには、EQMコントローラ90からのTGATE信号が4:1マルチプレクサ94から出力されるべく選択される。
【0043】
D型フリップフロップ118へのクロック入力は、XORゲート92の出力(EQCK)から受信される。D型フリップフロップ118の目的は、遅延させられたCTERM(CDELAY)がEQOUTに出力され得る様にCTERM入力を集積回路のCLK入力と同期させる方法を提供することである。
【0044】
CDELAY出力を選択して4:1マルチプレクサ94からEQOUT出力を出させることにより、EQM30は1集積回路CLKサイクルだけEQOUT出力を遅延させることが出来る。この遅延は、これにより、CLKエッジの直後にEQOUT出力が妥当となることを可能にするので、高速回路において事象認定を行うために時々必要となる。この遅延がなければ、EQOUT出力はTCR222の試験回路内のマスク可能な比較理論がEXPDATをQ0−7データ出力と突き合わせてCTERM信号を出力するのに要する時間だけ遅延させられることとなる。
【0045】
XORゲート92は、集積回路のCLK入力のどのエッジがEQMコントローラ90及びD型フリップフロップ118を作動させるのかを選択するのに使用される。走査動作を介して、CLKの立ち上がりエッジ(CKPOL=0)又は立ち下がりエッジ(CKPOL=1)を選択するべくEQM制御レジスタ88からのCKPOL入力をセットすることが出来る。オンライン試験動作に必要なタイミングを達成するためにCLKの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジを選択することが時々必要となる。
【0046】
EQMコントローラ
EQMコントローラ90のブロック図が図7に示されている。EQMコントローラ90は、7個の入力(CTERM、EQIN、EQENA、C0、C1、I/E及びCEZ)と5個の出力(TGATE、TGATEZ、EVENT、ADDRESS及びCKCNT)とを有する状態機械である。EQMコントローラ90は、状態レジスタ120及び組合せ論理部122から成る。EQMコントローラ90は、上位集積回路の機能クロックから作動する。組合せ論理部122は、CEZ、C0及びC1信号を受信する。I/E信号は、2:1マルチプレクサ1242から論理部122へ出力されるものとしてEQIN信号又はCTERM信号を選択する。EQENA信号は、同期装置126を通してEQCK信号と同期化され、論理部122に入力される。フィードバック信号がレジスタ120から論理122へ接続される。レジスタ122はTGATE信号及びADDRESS信号を出力する。TGATE信号に接続されたインバータがTGATEZを提供する。EQCK信号は、レジスタ120及びインバータ130に接続されている。このインバータの出力は、レジスタ120からの出力と共にANDゲート132に接続され、CKCNT信号を提供する。図1に示されている様に、EQM30は集積回路のCLK入力を使う。よって、これは図1の8進レジスタ20と同期して動作する。
【0047】
コントローラ入力
CTERM入力は、オンライン試験かの判定が内部事象の発生に基づくときにEQMコントローラ90に監視される内部状態入力である。図1の集積回路においては、内部事象は、TCR2 22において生じる、EQM出力バスからのEXPDAT入力と8進レジスタ20からのQ0−7データ出力との一致である。
【0048】
EQIN入力は、オンライン試験の判定が外部事象の発生に基づくときにEQMコントローラ90により監視される外部状態入力である。図5においては、外部事象は、集積回路1、2、3の3個のEQOUT出力の全てに生じる一致である。
【0049】
I/E(内部/外部)入力はEQM制御レジスタ88の走査可能ビットから生ずる。I/E入力の目的は、2:1マルチプレクサ124を制御して、マルチプレクサ124の出力(EVENT)に中継させるべく内部CTERM入力(I/E−1)又は外部EQIN入力(I/E−0)を選択する。2:1マルチプレクサ24からのEVENT出力は、EQMコントローラ90により監視されて、以下に記載する事象認定動作を行う。
【0050】
C0入力及びC1入力は、EQMコントローラレジスタ88内の走査可能な2個のビットから生じる。C0及びC1は、EQMコントローラが下記の4種類の事象認定動作の一つを実行するのに必要とする2ビットコマンド入力を提供する。
【0051】
EQENA(EQMイネーブル)は、IREG出力バスを介してIREG34から到来し、C0及びC1コマンドビットにより設定された事象認定動作をEQMコントローラ90が行うことを可能にするために使われる。EQENAは、XORゲート92からのEQCK出力により同期装置126を通してクロックされる。同期回路126は、EQENA入力を、状態機械を駆動するEQCKと同期させる。同期装置126の出力は状態機械レジスタ120に入力される。同期装置の出力が低レベルであれば、状態機械は作動不能にされる。同期装置の出力が高レベルであれば、状態機械は作動可能とされて、C0及びC1上の2ビットコマンド入力を実行する。
【0052】
CEZ(カウント・イコール・ゼロ)入力は、EQM制御レジスタ88内にあるカウンタから生じる。CEZ信号はEQMコントローラ90に入力され、カウンタ96がゼロのカウントに達したときを示す。カウンタ96は、事象認定動作がプログラマブルな同数だけ反復されることを可能にする。CEZ入力が事象認定動作終了時に高レベルであれば、EQMコントローラ90は、その動作を繰り返す。CEZ入力が事象認定動作の終了時に低レベルであれば、EQMコントローラ90は試験状態を終える。
【0053】
コントローラ出力
EQMコントローラ90からのTGATE出力は、EQMコントローラ90へのEVENT入力に或る状態が発生したとき、XORゲート92からのEQCKの立ち上がりエッジで高レベルに転じる。TGATE出力は、EQMコントローラ90へのC0及びC1入力上のコマンド入力に応じて、少なくとも1EQCKサイクルの間は高レベル状態にとどまる。高レベル活動状態TGATE出力を使って、或る状態に応じて試験を開始させることが出来る。
【0054】
図1の集積回路において、TGATEは、EQM出力バスを介してTCR2 22に入力され、認定されたCLKサイクル中にTCR2 22内の試験回路54から試験データをQ0−7データ出力バスへ出力させるために使用される。この動作は「動的試験データ挿入」と称され、図12ないし図15のEQMプロトコールと図8のTCR2 22相互接続図とで例示される。
【0055】
図8を参照する。この図については後に詳しく述べる。動的試験データ挿入動作は、既にTCR2 22内にシフトされてあった所定の試験パターンが、予測される状態に応じてQ0−7データ出力から出力されることを可能にする。試験データは、この動作以外の場合には図1のICから出力されることとなる8進レジスタからの通常のデータの代わりに挿入される。この試験データ挿入試験動作は、ICの通常の動作を乱さずに行うことの出来る動作である。希望により、図1のTCR1 12の試験回路出力から同様にして試験データを挿入することも出来る。
【0056】
図12ないし図15に、試験データを挿入するために使うことの出来るEQMの4種類のプロトコールが示されている。各々のプロトコールにおいて、TGATE信号が高レベルである時に試験データがQ0−7データ出力に挿入される。これらのプロトコールと、図8の回路に対するその効果とについて、以下に詳述する。
【0057】
動的試験データ挿入がEQMコントローラ90へのCTERM入力により内的に認定されれば、外部の試験装置が内的に認定された試験動作の進行を追うことが出来る様にCTERM入力が選択されてEQOUT出力に出力されなければならない。
【0058】
TGATEZ出力は、反転されたTGATE出力である。TGATEZは、EQMコントローラ90へのC0及びC1入力上のコマンド入力に応じて、EQCKサイクルの立ち上がりエッジで低レベルに転じる。或る状態に応じて試験を開始させるために低レベル活動状態TGATEZ出力を使うことが出来る。
【0059】
図1のICにおいて、TGATEZは、EQM出力バスを介してTCR1 12へ入力され、認定されたCLK入力の少なくとも1個の期間中にTCR1 12内の試験回路からデータをD0−7データ入力へロードさせるために使われる。若しTCR1 12の試験回路に唯一のD0−7データ入力パターンがロードされるのであれば、その試験は「動的データサンプル」動作と称され、図16のEQMプロトコールと図9のTCR1 12相互接続図で例示されている。
【0060】
図9を参照する。これについては以下に詳述する。動的データサンプル動作は、D0−7データ入力バスを介して図1のICに入るデータパターンが、或る予測される状態に応じてTCR1 12によりサンプリングされることを可能にする。サンプリング後、MODE及びSCKからの外部入力はサンプリングされたデータを検査のために外へシフトさせることが出来る。これらの試験動作(サンプリング及びシフト)は、IC10の通常の動作を乱さずに行うことの出来る動作である。希望に応じて、図1のICから出力されるデータを、TCR2 22内の試験回路により同様にしてサンプリングすることも出来る。
【0061】
図16に、データをサンプリングするために使われるEQMプロトコールが示されている。このプロトコールにおいては、TGATEZが低レベルである時にCLK入力の立ち上がりエッジでサンプリングされる。このプロトコールと、図9の回路に対するその効果とについて以下に詳述する。
【0062】
TCR1の試験回路に複数のD0−7データ入力パターンがサンプリングされるのであれば、その試験は「動的PSA」と称され、図17ないし図19のEQMプロトコールと図9のTCR1 12相互接続とで例示される。
【0063】
図9において、以下に詳述するが、動的PSA動作は、D0−7データ入力バスを介して図1のICに入る複数のデータパターンがTCR1 12によりサンプリングされて圧縮されて符号定数にされることを可能にする。PSA動作は、C0及びC1上のコマンド入力により決定される通りに、予測されるスタート状態に応じて開始され、予測されるストップ状態に応じて停止される。PSA動作が完了した後、MODE及びSCKからの外部入力は、この符号定数を検査のために外へシフトさせる。これらの試験動作(PSA及びシフト)は、IC10の通常の動作を乱さずに行われることの出来る動作である。
【0064】
図17ないし図19において、動的PSA動作を実行するために使われるEQMプロトコールが示されている。このプロトコールにおいて、TGATEZが低レベルである時に各CLK入力の立ち上がりエッジでデータがTCR1 12でサンプリングされる。これらのプロトコールと、図9の回路に対するその効果とについて以下に詳述する。
【0065】
動的データサンプル又は動的PSA試験動作がEQMコントローラ90へのCTERM入力により内的に認定されるならば、外部の試験装置が内的に認定される試験動作の進行を追うことが出来る様にCTERM入力が選択されてEQOUT出力に出力されなければならない。
【0066】
いずれかの動的試験動作(挿入、サンプル、PSA)がEQMコントローラへのEQIN入力により外的に認定されるならば、CTERM、CDELAY又はV+信号が選択されてEQOUT出力上に出力されなければならない。IC10がTCR2 22からのCTERM比較の結果を出力する必要があるときにはCTERMが出力されなければならない。IC10が遅延されたCTERM出力を出力する必要があるときには、CDELAYが出力される。IC10が大分事象認定動作に参加しいないときには、V+がEQOUTに出力される。
【0067】
EVENT出力信号は、外部EQIN入力又は内部CTERM入力の現在の状態(比較の結果)を反映する非同期(非整合)EQM出力である。どの信号(EQIN又はCTERM)を選択するかは、制御レジスタ88からのI/E入力により決定される。EVENT信号は、付加的試験制御機能を実施するためにIC内の外部インタフェース論理により使用されることが出来る。
【0068】
ADDRESS出力信号は、第1の(スタート)EXPDATパターンと第2の(ストップ)EXPDATパターンとの選択を行わせる。事象認定動作が行われているとき、EQMコントローラ90は低論理レベルをADDRESS出力に出力して、EQM出力バスを介してTCR2 22の試験回路に入力されるべきものとしてスタートEXPDATパターンを選択する。スタートEXPDATパターンと8進レジスタ20からのQ0−7データ出力との一致が見出された後、EQMコントローラ90は高論理レベルをADDRESS出力に出力し、TCR2 22の試験回路に入力されるべきものとしてストップEXPDATパターンを選択する。
【0069】
ストップEXPDATパターンと8進レジスタ20からのQ0−7データ出力との一致が見出された後、EQMコントローラ90は、他の第1(スタート)EXPDATパターン及び第2(ストップ)EXPDATパターンの組に対してスタート・アドレッシング・シーケンス及びストップ・アドレッシング・シーケンスを反復して行うか、又は試験状態を終える。
【0070】
EQM走査経路内のカウンタ96がゼロのカウント(CEZ=1)までデクリメントすると、EQMコントローラ90は、事象認定動作が完了した後に、試験状態を終える。カウンタ96がゼロのカウント(CEZ=0)までデクリメントしていなければ、EQMコントローラ90は、該カウンタがゼロまでデクリメントするまで事象認定動作を反復する。
【0071】
ADDRESS出力は、スタートEXPDATパターン及びストップEXPDATパターンについてのそれと全く同様に、TCR2 22の試験回路へのスタートCMPMSKパターン及びストップCMPMSKパターンの選択を制御する。
【0072】
EQM30からのADDRESS信号は、図6の随意のEXPDATメモリ104及びCMPMSKメモリ112に入力される。ADDRESS信号は、随意のEXPDATメモリ及びCMPMSKメモリからの追加のEXPDATパターン及びCMPMSKパターンにアクセスし、これらのパターンをEXPDATレジスタ及びCMPMSKレジスタにロードするために使われる。これらのメモリは、ADDRESS信号の低レベルから高レベルへの遷移時に次のEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをアドレス指定して出力する。該メモリから出力されるパターンは、ADDRESS信号の高レベルから低レベルへの遷移時にEXPDATレジスタ及びCMPMSKレジスタにロードされる。この様にして、その後のスタート及びストップ事象認定動作のためにスタート及びストップEXPDATパターン及びCMPMSKパターンの新しい組を使用することが可能となる。
【0073】
EQMコントローラ90からのCKCNT(クロックカウンタ)出力信号は、EQM走査経路内のカウンタ96をデクリメントするために使われるストローブ出力である。高レベル活動状態CKCNT出力ストローブは、EQCKの立ち下がりエッジで発生する。
【0074】
走査経路
図6において、走査経路がEQM30内に存在することが分かる。MODE入力及びSCK入力に外部制御を入力して、データをEQM走査経路を通してシフトさせることが出来る。この走査経路は3個の部分、即ち、EQM制御レジスタ88、EQMカウンタ96、及びスタート及びストップEXPDATデータ部98、スタート及びストップCMPMSKデータ部106に別れている。
【0075】
EQM制御レジスタ88は、EQM30がその事象認定機能を実行するのに要するコマンド・ビット及びコンフィギュレーション・ビットを内蔵している。EQM制御レジスタ88は、IREG34からのEQENA入力がEQMコントローラ90を作動可能にする前にセットされる。EQENA入力が高レベルにセットされると、EQMコントローラ90は該制御レジスタ内の2ビットコマンド(C0及びC1)に応答して試験動作を行う。
【0076】
事象認定動作を反復させるべき同数をEQMカウンタ96に走査動作時にロードして、該カウンタにロードされた回数だけ事象認定動作を反復させることが出来る。EQMカウンタ96は各事象認定動作の開始時にEQMコントローラ90からのCKCNT出力によりデクリメントされる。該カウンタがゼロ値までデクリメントすると、該カウンタはカウント・イコール・ゼロ(CEZ)をEQMコントローラ90へ出力し、該EQMコントローラによる事象認定動作の反復を停止させ、試験終了状態とする。
【0077】
走査経路内のスタート/ストップEXPDAT部98及びスタート/ストップCMPMSK部106は、EQM出力バスを介してTCR2 22内の試験回路に入力されるパターンを内蔵している。図6においては、各パターン(スタートEXPDAT、ストップEXPDAT、スタートCMPMSK、ストップCMPMSK)について唯一のレジスタが示されているが、EXPDATデータパターン及びCMPMSKデータパターンの複数の組でEQM30がスタートシーケンス及び/又はストップシーケンスを繰り返すことが出来る様にするために、スタートEXPDATデータパターン、ストップEXPDATデータパターン、スタートCMPMSKデータパターン、ストップCMPMSKデータパターンの複数の組をEQM走査経路の後の随意のメモリ104及び112に格納することが出来る。希望に応じて、TCR2 22が出力データを比較するのと同様にして入力データを比較するために同様のスタート/ストップEXPDAT部及びスタート/ストップCMPMSK部をTCR1 12に設けることが出来る。
【0078】
通常作動時には、図1のIC10は8個のデータ入力(D0−7)と、8個のデータ出力(Q0−7)と、クロック入力(CLK)と、トリステート出力制御入力(OC)とを有する標準的8進レジスタとして機能する。D0−7入力に現れるデータは、8進レジスタ20にロードされ、CLK入力が加えられた時にQ0−7出力から出力される。OC入力が活動状態にされると、Q0−7出力バッファー24はトリステート状態にされる。出力がトリステートである間は、CLK入力は、D0−7入力に現れるデータを8進レジスタ20にロードすることが出来る。
【0079】
IC10が作動している間は、外部MODE及びSCK入力は、IREG34又は選択されたデータレジスタ(境界走査経路〔TC1、TC2、TCR1、TCR2〕、EQM走査経路、又はバイパス走査経路)を通してSDI入力からSDO出力へデータをシフトさせることが出来る。通常動作時にデータを装置内へシフトさせることが出来るので、機能しているIC10に干渉せずにオンライン試験命令をバックグラウンドに入れて実行させることが出来る。
【0080】
出力試験レジスタの回路の詳細
図8に、TCR2 22との相互接続が詳しく示されている。シリアル・データ経路は、SDI入力を介してTCR2 22に入り、各試験回路54を通過し、SDO入力を介してTCR2 22から出力される。このシリアル・データ経路は、TCR2 22の試験回路54のローディング及びアンローディングを可能にする。フィードバック入力(FBI)は、論理低レベルに結合され、TCR2 22に入り、各試験回路の多項式フィードバック回路(図4参照)を通過し、フィードバック出力(FBO)を介してTCR2 22から出力される。このフィードバック経路は、PSA動作時に必要とされる。
【0081】
通常動作時には、8進レジスタ20からの出力データ(Q0−7)は、TCR2 22に入り、試験回路を通過して、TCR2 22及びIC10からQ0−7データ出力に出力される。
【0082】
TCR2 22の8個の試験回路54のための制御は、TCK′、HOLD、B2′、A2′、DMX′、EXPDAT、PTAP及びCMPMSK入力に入力される。HOLD入力は試験ポート48から直接到来する。EXPDAT及びCMPMSK入力はEQM30から直接到来する。PTAP入力は、所望のフィードバック多項式をセットするために高レベル又は低レベルに配線される。TCR2 22からのCTERM出力は、ANDゲート136の出力から生じる。TCR2 22中の8個の試験回路からの8個のCMPOUT出力はANDゲート136に入力される。CTERM出力は、EQM30に入力され、Q0−7、データ入力とEQM30からのEXPDAT入力とが一致した時には高レベルにセットされる。希望に応じて、入ってくるデータD0−7に対する事象認定を可能にするために、同様の比較回路及び関連の入力及び出力をTCR1 12に設けることが出来る。
【0083】
TCK′入力はマルチプレクサ138から生じ、このマルチプレクサは、TCK′に中継されるべきものとして、試験ポートからのTCK出力又はTC2 16の出力からのICのCLK′入力を選択する。どの入力をTCK′に中継するかの選択は、IREG134からのCKSEL出力により決定される。動的PSA試験時には、CLK′入力はTCKに中継されるので、TCR2 22の試験回路はIC10の動作と同期化される。オフライン試験時には、又は走査動作時には、試験ポート48からのTCK出力はTCK′に中継されるので、試験回路54は外部走査クロックと同期化される。
【0084】
A2′及びB2′入力はマルチプレクサ140から生じ、このマルチプレクサは、EQM30からのTGATEZ出力又は試験ポート48からのA及びB出力を選択してA2′及びB2′信号を駆動する。どの入力がA2′及びB2′へ中継されるかは、IREG34からのCKSEL出力によって決定される。動的PSA試験時には、TGATEZ出力はA2′及びB2′の両方を駆動するので、これらはEQM30により制御され得る。オフライン試験時には、AはA2′を駆動しBはB2′を駆動するので、これらはオフライン試験及び走査動作時に試験ポート48により制御されることが出来る。
【0085】
DMX′入力はマルチプレクサ142から生じ、このマルチプレクサは、DMX′に中継されるべきものとして、IREG34からのDMX出力又はEQM30からのTGATE出力を選択する。どの入力をDMX′へ中継するかの選択は、IREG34からのDMSEL出力により決定される。動的試験データ挿入時には、EQM30からのTGATE出力がDMX′に中継されるので、これはEQM30により制御されることとなる。オフライン試験時又は走査動作時には、IREG34からのDMX出力がDMX′に中継されるので、これは試験ポート48により制御されることとなる。
【0086】
入力試験レジスタの回路の詳細
図9に、TCR1 12との相互接続が詳しく示されている。シリアル・データ経路は、SDI入力を介してTCR1 12に入り、各試験回路54を通過し、SDO出力を介してTCR1 12から出力される。このシリアル・データ経路は、TCR1 12の試験回路のローディング及びアンローディングを可能にするものである。フィードバック入力(FBI)はTCR1 12に入り、各試験回路の多項式フィードバック回路(図3参照)を通過し、フィードバック出力(FBO)を介してTCR1 12から出力される。第フィードバック経路は、PSA動作時に必要となる。
【0087】
FBOは、TCR1 12及びTCR2 22の数個の試験回路の排他的ORゲートを表すので、図9ではフィードバック結果(FBR)と呼ばれている。図10において、TCR2 22からTCR1 12へのフィードバック経路の全体が示されている。FBR信号は、TC2からのSDI入力と共にマルチプレクサ143に入力される。命令レジスタからのフィードバック選択(FBSEL)信号は、TCR1 12のSDI入力に中継される。オンライン動的PSA試験時には、FBR入力がSDIに中継される。オフライン試験時又は走査動作時には、TC2からのSDI入力がTCR1 12のSDI入力に中継される。
【0088】
通常動作時には、入力データ(D0−7′)はTCR1 12に入り、試験回路54を通過し、TCR1 12から8進レジスタの入力(D0−7′)に出力される。
【0089】
図9を再び参照する。TCR1 12(図9)の8個の試験回路に対する制御は、TCK′、HOLD、B1′、A1′、DMX、EXPDAT、CMPMSK、PTAP、DATMSK及びPSAENA入力に入力される。HOLD入力は試験ポート48から直接到来する。EXPDAT入力及びCMPMSK入力は、EQM30から直接到来する。DMX入力及びPSAENA入力はIREG34から直接到来する。DATMSK入力は高論理レベルに結合されている。PTAP入力は、所望のフィードバック多項式をセットするために高レベル又は低レベルに配線される。
【0090】
TCK′入力はマルチプレクサ144から生じ、このマルチプレクサは、TCK′に中継されるべきものとして、試験ポート48からのTCK出力又は図1のTC1 12の出力からのICのCLK′入力を選択する。どの入力をTCK′に中継するかの選択は、IREGからのCKSEL出力により決定される。動的PSA試験時には、CLK入力が同期装置146を通してTCK′に中継されるので、TCR1 12の試験回路54はIC10の動作と同期化される。オフライン試験時又は走査動作時には、試験ポート48からのTCK出力がTCK′に中継されるので、試験回路54は外部走査クロックと同期化される。
【0091】
A1′入力及びB1′入力はマルチプレクサ148から到来する。マルチプレクサ148は、IREG134からのCKSEL出力により制御される。動的PSA動作時には、マルチプレクサ148はA1′入力を高論理レベルに、B1′入力をEQM30からのTGATEZ出力に、中継する。この構成では、A1′入力は高レベルに固定され、B1′入力はEQM30により制御され得る。オフライン試験時には、AはA1′を駆動しBはB1′を駆動するので、これらはオフライン試験及び走査動作時に試験ポート48により制御され得る。
【0092】
事象認定プロトコール
事象認定思想を規則正しく働かせるために、組の標準的プロトコールが定義されている。図11aないし図11eは、回路中の複数のICのEQM30間の共同を可能にする一組の事象認定プロトコールを示す。これらの事象認定プロトコールは、この明細書に記載した種類のオンライン試験を実行するのに必要なタイミングと制御とを提供する。一組の標準的事象認定プロトコールにこだわることにより、全てのICデザインが或る状態に応じて共同して高等な試験動作を実行し得る様になる。
【0093】
図11aは、EQMコントローラ90の事象コマンド・インタプリタの動作を示すフローチャートである。初めに、ブロック150に示されている様に、コントローラはアイドル状態である。コントローラはEQENA信号を監視し、EQENAがゼロに等しい間は、コントローラはアイドル状態にとどまる。EQENAが1に等しいときには、事象コマンド・インタプリタはアイドル状態を脱して、ブロック152に示されている。様にプロトコールに入る。事象コマンド・インタプリタが入るプロトコールは、C0制御信号及びC1制御信号の値に依存する。C0がゼロに等しくて且つC1がゼロに等しければ、ブロック154に示されているプロトコール1に入る。C0が1に等しく、C1が0に等しければ、ブロック156に示されているプロトコール2に入る。C0が0に等しく、C1が1に等しければ、ブロック158に示されているプロトコール3に入る。C0が1に等しく、C1が1に等しければ、ブロック160に示されているプロトコール4に入る。該プロトコール完了後、EQENA信号が1から0へ変化するまで、試験終了状態162に入る。EQENAが0に等しくなった時、再びアイドルモード150となる。
【0094】
図11bは、EQMコントローラ90への事象(EVENT)入力上の予測される状態に応じて単一の試験動作が実行されることを可能にするプロトコールを示す。図11aを参照すると、EQENA入力が高レベルにセットされているときにC0=0で且つC1=0ならば、EQMコントローラ90はアイドル状態を脱して、事象コマンド・インタプリタ状態を介してプロトコール1状態図に入る。アイドル状態でプロトコール1の間は、EQMコントローラ90のADDRESS出力は低レベルにとどまり、スタートEXPDATパターン及びCMPMSパターンをTCR2 22へ出力する(図8)。
【0095】
プロトコール1状態図に入った後、EQMはブロック164に示されているDECNT状態に移行する。DECNT状態では、EQM30は、EQM走査経路(図6)のカウンタをデクリメントさせるCKCNT信号を出力する。プロトコール1が反復される回数が、走査動作を介してカウンタ96にロードされている。DECNT状態からEQM30はポーリング状態(ブロック166)に入る。
【0096】
ポーリング状態においては、EQM30は、事象入力の状態を検査する。若し事象入力が低レベルであれば、EQM30はポーリング状態にとどまる。事象入力が高レベルであれば、EQMはポーリング状態から試験実行状態(ブロック168)に移行する。
【0097】
試験実行状態では、EQM30からのTGATE及びTGATEZ出力はそれぞれ高レベル及び低レベルにセットされる。オンライン試験動作(動的データサンプル又は動的試験データ挿入)は、試験実行状態においてTGATE及びTGATEZ入力がそれぞれ高レベル及び低レベルである時に実行される。
【0098】
試験実行状態から、EQM30は待機状態(ブロック170)に入る。待機状態に入った後、EQM30からのTGATE及びTGATEZ出力はそれぞれ低レベル及び高レベルに戻され、オンライン試験動作を終わらせる。EQM30は、事象入力が高レベルである間は待機状態にとどまる。事象入力が低レベルとなった後、EQM30は、(1)CEZ入力が高レベルであればDECNT状態(ブロック164)に移行してプロトコール1試験動作を反復し、或いは(2)CEZ入力が低レベルであればプロトコール1試験動作を終わらせて試験終了状態(ブロック162)に入る。
【0099】
EQENA入力が高レベルである間は、EQM30は試験終了状態に止まる。EQENAが低レベルにセットされると、EQMはアイドル状態に入り、この状態にとどまる。
【0100】
EQMプロトコール2は、予測される状態がEQMコントローラ90の事象入力に入力されている間に試験動作が行われることを可能にする。図11aにおいて、EQENA入力が高レベルにセットされている時にC0−1でC1−0であれば、EQMコントローラ90はアイドル状態を脱して、事象コマンド・インタプリタ状態を介して図11cに示されているプロトコール2状態図に入る。アイドル状態においてプロトコール2の間は、EQMコントローラ90からのADDRESS出力は低レベルにとどまってスタートEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをTCR2 22へ出力させる(図8参照)。
【0101】
プロトコール2は図11cに示されている。プロトコール2とプロトコール1との唯一の差異は、プロトコール2においては試験動作は事象入力が高レベルである限りは継続するのに対して、プロトコール1では、事象入力が高レベルとなっている時間の長さに関わらずに只1回の試験動作が行われるという点にある。
【0102】
図11dに示されているプロトコール3は、EQMコントローラ90への事象入力上のスタート状態からストップ状態までの間の期間にわたって試験動作が行われることを可能にする。EQENA入力が高レベルにセットされている時にC0=0であり且つC1=1であれば、EQMコントローラ90はアイドル状態を脱して事象コマンド・インタプリタ状態を介してプロトコール3状態図に入る。アイドル状態時にはEQMコントローラ90からのADDRESS出力は低レベルであり、スタートEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをTCR2
22へ出力する。
【0103】
プロトコール3状態図に入った後、EQM30はDECNT状態(ブロック170)に移行する。DECNT状態時にはEQMアドレス出力は低レベルで、スタートEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをTCR2 22へ出力する。DECNT状態では、EQM30はCKCNT信号を出力してEQM走査経路(図6)中のカウンタをデクリメントする。このカウンタには、プロトコール3が反復されるべき回数が、走査経路を介してロードされてある。DECNT状態から、EQM30 30はポーリング状態に入る。
【0104】
ポーリング状態(ブロック172)では、EQM30は事象入力の状態を検査する。EQMコントローラ90からのアドレス出力はポーリング状態時には低レベルにとどまる。若し事象入力が低レベルであれば、EQM30はポーリング状態にとどまる。若し事象入力が高レベルであれば、EQM30はポーリング状態からスタート状態へ移行する。
【0105】
スタート状態(ブロック174)では、EQM30からのTGATE出力及びTGATEZ出力は、それぞれ、高レベル及び低レベルにセットされる。EQMコントローラ90からのアドレス出力はスタート状態時には低レベルにとどまる。実行されるべきオンライン試験動作(動的PSA又は動的試験データ挿入)は、スタート状態においてTGATE出力及びTGATEZ出力がそれぞれ高レベル及び低レベルにセットされた時に開始される。EQM30は、事象入力が高レベルである間はスタート状態にとどまる。事象入力が低レベルになると、EQM30はスタート状態から試験実行状態(ブロック165)へ移行する。
【0106】
試験実行状態では、TGATE出力及びTGATEZ出力はそれぞれ高レベル及び低レベルにとどまり、スタート状態で開始された試験動作が継続する。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、試験実行状態で高レベルにセットされ、ストップEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをTCR2 22へ出力する。EQM30は、事象入力が低レベルである間は試験実行状態にとどまる。事象入力が高レベルとなった時、EQM30は試験実行状態からストップ状態(ブロック178)へ移行する。
【0107】
ストップ状態では、EQM30からのTGATE出力及びTGATEZ出力は、それぞれ低レベル及び高レベルにセットし直され、オンライン試験動作を終わらせる。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、ストップ状態時には高レベルにとどまる。EQM30は、事象入力が高レベルである間はストップ状態にとどまる。事象入力が低レベルに転じた後、EQM30は(1)CEZ入力が高レベルであればDECNT状態(ブロック170)に移行してプロトコール3試験動作を反復し、或いは(2)CEZ入力が低レベルであればプロトコール3試験動作を終わらせて試験終了状態に入る。
【0108】
EQM30は、EQENA入力が高レベルである間は試験終了状態にとどまる。EQENAが低レベルにセットされた時、EQM30はアイドル状態に移行し、この状態にとどまる。EQMコントローラからのアドレス出力は、試験終了状態で低レベルにセットされる。
【0109】
図11eは、プロトコール4のフローチャートを示す。このプロトコールは、EQMコントローラ90への事象入力のスタート状態とストップ状態との間の期間にわたって試験動作の実行を可能にする点においてプロトコール3と類似している。しかし、プロトコール4は、スタートプロトコール及びストッププロトコールの間に埋め込まれた休止プロトコール及び再開プロトコールを含んでいる。この能力により、既に開始された試験動作を、EQMコントローラ90への事象入力の休止状態及び再開状態の間の期間にわたって一時的に中断させることが出来る。
【0110】
このプロトコールは、取られる符号定数に包含されるべきでないデータ部分を削除することを可能にするものであるので、動的PSA試験動作時に役立つ。例えば、メモリアクセスルーチンの或るアドレスに符号定数が必要であれば、このプロトコールを使って、所望のスタートアドレスの発生時にPSAを開始させ、その後、希望しないアドレスが発生したら休止させ、ストップアドレスが見出されるまでは、所望のアドレスが発生したら再開させることが出来る。
【0111】
図11aにおいて、EQENA入力が高レベルにセットされているときにC0=1で且つC1=1であれば、EQMコントローラはアイドル状態を脱して、事象コマンド・インタプリタ状態を介して図11eに示されているプロトコール4状態図に入る。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、アイドル状態時に低レベルで、スタートEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをTCR2 22へ出力する。
【0112】
プロトコール4状態図に入った後、EQM30はDECNT状態(ブロック180)に移行する。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、DECNT状態時には低レベルにとどまる。DECNT状態では、EQM30はCKCNT信号を出力して、EQM走査経路中のカウンタ96をデクリメントする。カウンタ96には、プロトコール4が反復されるべき回数がロードされてある。DECNT状態からEQM30はポーリング状態(ブロック182)に入る。
【0113】
ポーリング状態では、EQM30は事象入力の状態を検査する。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、ポーリング状態時には低レベルにとどまる。事象入力が低レベルであれば、EQM30はポーリング状態にとどまる。事象入力が高レベルであれば、EQM30はポーリング状態からスタート状態(ブロック184)に移行する。
【0114】
スタート状態では、EQM30からのTGATE出力及びTGATEZ出力は、それぞれ高レベル及び低レベルにセットされる。スタート状態時には、EQMコントローラ90からのアドレス出力は低レベルにとどまる。実行されるべきオンライン試験動作(動的PSA又は動的試験データ挿入)は、スタート状態でTGATE出力及びTGATEZ出力がそれぞれ高レベル及び低レベルにセットされた時に開始される。EQM30は、事象入力が高レベルである間はスタート状態にとどまる。事象入力が低レベルになった時、EQM30はスタート状態から試験実行状態(ブロック186)へ移行する。
【0115】
試験実行状態では、TGATE出力及びTGATEZ出力はそれぞれ高レベル及び低レベルにとどまり、スタート状態で開始された試験動作は継続する。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、試験実行状態では高レベルにセットされてストップEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをTCR2 22へ出力する。EQM30は、事象入力が低レベルである間は試験実行状態にとどまる。事象入力が高レベルになると、EQM30は試験実行状態から休止状態(ブロック188)へ移行する。
【0116】
休止状態では、EQM30からのTGATE出力及びTGATEZ出力はそれぞれ低レベル及び高レベルにセットし直されて、オンライン試験動作を中断させる。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、休止状態時には高レベルにとどまる。EQM30は、事象入力が高レベルである間は休止状態にとどまる。事象入力が低レベルに転じた後、EQM30は休止状態から待機状態(ブロック190)へ移行する。
【0117】
EQM30は、事象入力が低レベルである間は待機状態にとどまる。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、待機状態で低レベルにセットされてスタートEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをTCR2 22へ出力する。待機状態で、EQM30からのTGATE出力及びTGATEZ出力は、それぞれ低レベル及び高レベルにとどまる。事象入力が高レベルに転じた後、EQM30は待機状態から休止状態(ブロック192)へ移行する。
【0118】
再開状態では、EQM30からのTGATE出力及びTGATEZ出力はそれぞれ高レベル及び低レベルにセットされて、オンライン試験動作を再開させる。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、再開状態時には低レベルにとどまる。EQM30は、事象入力が高レベルである間は再開状態にとどまる。事象入力が低レベルに転じた後、EQM30は再開状態から試験実行状態(ブロック194)へ移行する。
【0119】
試験実行状態では、TGATE出力及びTGATEZ出力はそれぞれ高レベル及び低レベルにとどまり、再開状態で再開された試験動作が続く。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、試験実行状態で高レベルにセットされてストップEXPDATパターン及びCMPMSKパターンをTCR2 22へ出力する。EQM30は、事象入力が低レベルである間は試験実行状態に止まる。事象入力が高レベルになった時、EQM30は試験実行状態からストップ状態(ブロック196)へ移行する。
【0120】
ストップ状態では、EQM30からのTGATE出力及びTGATEZ出力は、それぞれ低レベル及び高レベルにセットし直され。オンライン試験動作を終わらせる。EQMコントローラ90からのアドレス出力はストップ状態時には高レベルにとどまる。EQM30は、事象入力が高レベルである間はストップ状態にとどまる。事象入力が低レベルに転じた後、EQM30は(1)CEZ入力が高レベルであればDECNT状態へ移行してプロトコール4試験動作を反復し、或いは(2)CEZ入力が低レベルであればプロトコール4試験動作を終わらせて試験終了状態(ブロック162)に入る。
【0121】
EQM30は、EQENA入力が高レベルである間は試験終了状態にとどまる。EQENAが低レベルにセットされた時、EQM30はアイドル状態に移行して、この状態にとどまる。EQMコントローラ90からのアドレス出力は、試験終了状態で低レベルにセットされる。
【0122】
EQM制御レジスタ88のコマンドビット(C0,C1,C2,C3・・・ )の数を増やすことにより、追加のプロトコールをEQMに包含させることが出来る。これらの追加のプロトコールのうちの或るものは、試験動作を制御するEQMの能力を拡張するために、スタート状態とストップ状態との間に埋め込まれた複数の休止状態及び再開状態を有する。これらのプロトコールは、主スタート状態及びストップ状態間の休止状態及び再開状態の数を増すために、以下の形:(スタート)・・・・(休止1/再開1)・・・・(休止2/再開2)・・・・・・(休止n/再開n)・・・・(ストップ)
である。
【0123】
また、他の試験及び/又は機能的目的を支援するIC間の通信を提供するために他のプロトコールフォーマットを加えることが出来る。
【0124】
動的試験命令
動的試験データ挿入命令は、先の走査動作を介してTCR2 22に入力された試験パターンが或る状態に応じてQ0−7出力に挿入されることを可能にする。この応答は、図1のIC10の出力境界で局所的に発生する状態であることもあり、図5に示されている或る範囲にわたるIC群で発生する状態であっても良い。以下の命令は、改良された試験レジスタが実行することの出来る試験データ挿入動作の種類を定義する。
【0125】
図12に示されている単一試験データ挿入命令は、認定されたCLK入力時にQ0−7出力から試験データが挿入されることを可能にする。この命令は、プロトコール1EQMコマンドを使用して作用する。図12のプロトコール1の例では、EQMからのTGATE出力がCLK′“C”の立ち上がりエッジで高レベルにセットされる時に試験データが挿入される。TGATE出力は、図8のマルチプレクサ142を介してTCR2 22のDMX′入力に中継される。TCR2 22の試験回路は、そのDMX入力上の高レベル入力に応答して、その出力ラッチ(図4参照)に格納されている値を追い出すべくDOUT出力を転換する。挿入動作時には、TCR2 22への制御入力は、試験データ挿入動作を妨げない場所に配置される。
【0126】
この命令は、状態機械の挙動を修正する次の状態パターンを試験レジスタにより挿入させることが出来るので、改良された試験レジスタを使う状態機械の設計に役立つ。挿入機能を介して分岐動作が可能となる。
【0127】
図13は、拡張された単一試験データ挿入命令(プロトコール2)を示す。この命令は、EQMコントローラ90への事象入力が高レベルにセットされている間に試験データがIC10のQ0−7出力から挿入されることを可能にするものである。この命令は、プロトコール2EQMコマンドを使って作用し、単一試験データ挿入命令に類似している。図12のプロトコール2の例では、試験データはCLK′“C”の立ち上がりエッジからCLK′“F”の立ち上がりエッジまでQ0−7出力から挿入される。TGATE出力は、図8のマルチプレクサ142を介してTCR2 22へのDMS′入力に中継されている。TCR2 22の試験回路54は、そのDMX入力上の高レベル入力に応答して、そのDOUT出力を転換して、その出力ラッチ(図4参照)に格納されている値を追い出す。
【0128】
この命令は、試験データがQ0−7出力の、拡張された範囲に出力されることを可能にするという事実の故に有益である。この能力を使えば、通常動作時に故障をシステムバス上に挿入して、故障許可設計がそれ自身を再構成して通常動作を維持することが出来るか否かを調べることが出来る。
【0129】
図14のスタート/ストップ試験データ挿入命令は、スタート状態とストップ状態との間の期間に試験データをQ0−7出力から挿入することを可能にする。この命令はプロトコール3EQMコマンドを使う。図14のプロトコール3の例では、試験データはTGATE出力が高レベルにセットされている間に挿入される。TGATE出力は、スタート状態が見出されるときに高レベルにセットされ、ストップ状態が見出されるまでは高レベルにとどまる。TCR2 22の試験回路は、プロトコール1命令で説明したように高レベルTGATE入力に応答する。
【0130】
この命令は、拡張された期間にわたる、試験レジスタQ0−7出力での試験パターンの挿入を可能にする。この機能の有益な能力は、故障を試験レジスタから強制的に出力させることが出来ることである。
【0131】
図15のスタート/休止/再開/ストップ・試験データ挿入命令は、第1のスタート及びストップ状態間の期間中に試験データをQ0−7出力から挿入し、次に再び第2のスタート及びストップ状態で挿入することを可能にするものである。この命令はプロトコール4EQMコマンドを使う。図15のプロトコール4の例では、試験データはTGATE出力が高レベルにセットされている間に挿入される。TGATE出力は、スタート状態が発生したときに高レベルに転じ、休止状態が発生するまでは高レベルにとどまる。TGATEは、再開状態が発生したときに再び高レベルに転じ、ストップ状態が発生するまでは高レベルにとどまる。TCR2 22の試験回路は、プロトコール1命令で説明したように高レベルTGATE入力に応答する。
【0132】
この命令は、プロトコール4シーケンス当たり二つの別様に認定された時間窓に挿入動作が発生し得るところまで試験データ挿入能力を拡張することを可能にする。
【0133】
図16の動的データサンプル命令は、認定されたCLK入力時にD0−7入力に現れる入力データをTCR1 12の試験回路内にサンプリングすることを可能にするものである。この命令は、プロトコール1EQMコマンドを使って作用する。図16aのプロトコール1の例では、入力データは、EQM30からのTGATEZ出力が低レベルである時にCLK′“C”の立ち上がりエッジでサンプリングされる。TGATEZ出力は、マルチプレクサ148を介して図9のTCR1 12のB1′入力に中継される。動的サンプル動作時に、A1′入力はマルチプレクサ148により高レベルにセットされる。TGATEZが高レベルである間、TCR1 12内の試験回路は、表1に示されている様にホールドモード(AB=11)となっている。TGATEZが低レベルに転じるとき、B1′入力は低レベルに転じると共にTCR1 12内の試験回路は1サンプルクロックサイクル中ロードモードとされる。サンプルが完成すると(TGATEZが再び高レベルに戻る)、ホールドモードに再び入る。図16bないし図16dに示されているデータサンプル命令について、図20と関連させて以下に説明をする。
【0134】
安定したデータサンプリングを行うため、EQM(図6参照)のEQCKは、排他的ORゲートと、EQM制御レジスタ88からのCKPOL入力の高レベル状態とを介して反転される。
【0135】
データがサンプリングされた後、TCRの入力を調整して、サンプリングされたデータを検査のために外へシフトさせることが出来る。
【0136】
動的PSA命令は、IC10のD0−7入力に入るデータを、図10に示されている様にTCR1及びTCR2を組み合わせて使用して、16ビット符号定数とすることを可能にするものである。PSA動作は、或る状態に応じて行われる。この応答は、図1のIC10の出力境界で局所的に発生する状態であることが出来、また、図5に示されている或る範囲のICにわたって発生する状態であっても良い。以下の命令は、改良された試験レジスタが実行することの出来るPSA命令の種類を定義する。
【0137】
図17に示されている単一事象認定PSA命令は、EQMコントローラ90への事象入力が高レベルにセットされている間にD0−7入力に現れる入力データを圧縮して16ビット符号定数とすることを可能にするものである。この動作中、TCR1 12とTCR2 22とは図10に示されている様に相互に結合されて16ビット符号定数解析レジスタを形成する。この命令は、プロトコール2EQMコマンドを使って作用する。図17のプロトコール2の例では、D0−7上の入力データは、EQM30からのTGATEZ出力が高レベルにセットされている時にCLK′入力の立ち上がりエッジでサンプリングされる。TGATEZ出力は、動的データサンプル命令で説明したように、低レベルである時にはTCR1 12の試験回路54をロードモード(AB=10)にし、高レベルである時にはホールドモード(AB=11)にする。また、TGATEZ出力は、PSA動作時にTCR2 22に入力されて、TGATEZが低レベルである時にはTCR2 22の試験回路54をシフトモード(AB=00)にし、TGATEZが高レベルである時にはホールドモード(AB=11)にする。TGATEZが低レベルである時にTCR1 12をロードさせ且つTCR2 22をシフトさせることにより、事象入力が高論理レベルにセットされている時にD0−7入力データを圧縮して16ビットの、符号定数とすることが出来る。
【0138】
EQM30からのTGATE出力は、PSA又はサンプル試験時にはTCR222のDMX′入力から切り離されるので、TCRに対しては何の効果を持たない。符号定数が取られた後、TCRの入力を調整して、該符号定数を検査のためにIC10から外へシフトさせることが出来る。
【0139】
この命令は、IC10を流れるデータの流れを圧縮するのに役立つ。何時データを圧縮するべきかの制御は、EQIN入力又は内部CTERM入力を介してEQM30へ入力される。
【0140】
図18に示されているスタート/ストップ・PSA命令は、D0−7入力に現れる入力データを、スタート状態及びストップ状態との間の期間にわたって圧縮して16ビット符号定数とすることを可能にするものである。この動作中、TCR1 12及びTCR2 22は図10に示されている様に相互に結合されて16ビット符号定数解析レジスタを形成する。この命令は、プロトコール3EQMコマンドを使って作用する。図18のプロトコール3の例では、D0−7上の入力データは、EQM30からのTGATEZ出力が低レベルにセットされている時にCLK′入力の立ち上がりエッジでサンプリングされる。TGATEZ出力は、動的データサンプル命令で説明したように、TCR1 12の試験回路54を、低レベルである時にはロードモード(AB=10)とし、高レベルである時にはホールドモード(AB=11)とする。また、TGATEZ出力は、PSA動作時にTCR2 22に入力されて、TCR2 22の試験回路54を、TGATEZが低レベルである時にはシフトモード(AB=00)とし、TGATEZが高レベルである時にはホールドモード(AB=11)とする。TGATEZが低レベルに転じる時にTCR1 12をロードさせると共にTCR2 22をシフトさせることにより、認定されたスタート状態及びストップ状態にわたってD0−7入力データを圧縮して16ビット符号定数とすることが出来る。
【0141】
PSA又はサンプル試験時には、EQM30からのTGATE出力はTCR222のDMX′入力から切り離されるので、TCRに対して何の効果も持たない。符号定数が取られた後、TCRの入力を調整して、それを検査のためにIC10から外へシフトさせることが出来る。
【0142】
この命令は、スタート/ストップ範囲にわたってIC10を流れるデータの流れを圧縮するのに役立つ。
【0143】
図19に示されているスタート/休止/再開/ストップ・PSA命令は、D0−7入力に現れる入力データを、スタート状態及び休止状態間の期間にわたって、次に再び再開状態及びストップ状態間の期間にわたって圧縮して16ビット符号定数とすることを可能にするものである。この命令は、図19に示されているプロトコール4命令を使って作動する。プロトコール4の例では、D0−7上の入力データは、TGATEZが低レベルである時にサンプリングされる。TGATEZ出力は、スタート状態が発生するときに低レベルとなり、休止状態が発生するまでは低レベルにとどまる。TGATEZは、再開状態が発生したときに再び低レベルに転じ、ストップ状態が発生するまでは低レベルにとどまる。EQM30からのTGATEZ出力は、TCR1 12及びTCR2 22を、スタート/ストップ・PSA動作で説明した様に作動させるために使われる。符号定数が取られた後、TCRの入力を調整して、該符号定数を検査のためにIC10から外へシフトさせることが出来る。
【0144】
この命令は、スタート/休止/再開/ストップ範囲にわたってIC10を流通するデータの慣れを圧縮するのに役立つ。
【0145】
拡張された試験データサンプル及び挿入能力
動的試験データサンプリング中にサンプリングされる試験データの数と、動的試験データ挿入動作中に挿入される試験パターンの数とを増やすために、試験パターンメモリバッファーを図1のアーキテクチャに包含させることが出来る。メモリバッファー164への入力は、TCR1 12の出力に接続され、メモリバッファー164の出力は、マルチプレクサ166を介してTCR2 22の入力に接続されている。シリアル走査経路は、メモリバッファー164を通過し、シリアル試験インターフェースを介して該メモリのローディング及びアンローディングを可能にする。メモリバッファー164は、事象認定試験時にEQM出力バスから制御入力を受信する。メモリバッファー164は入力制御回路168を包含しており、この回路は、EQM制御入力に応答して、試験データサンプル動作中にD0−7に到来するデータを格納することを可能にする。メモリバッファー164は、出力制御回路170も包含しており、この回路は、EQM制御入力に応答して、試験データ挿入動作時にマルチプレクサ166を介してQ0−7上の格納されている試験データを出力することを可能にする。メモリバッファー164は、書込み又は読出動作後に次の記憶場所にアクセスするための内部アドレス指定論理を持っている。
【0146】
バッファー付き試験データサンプリング
メモリバッファー164は2個以上の入来データ入力を格納出来るので、データサンプリングのために他のプロトコール(2、3及び4)を使うことが出来る。以下は、事象認定データサンプル動作時に複数のパターンを該メモリバッファーに格納するために他の各プロトコールがどの様に使用されるかを説明するものである。入来するデータパターンを格納するために一つのプロトコールを利用した後、走査動作により、格納されているパターンを該メモリバッファーから除去することが出来る。
【0147】
試験中に複数のデータパターンを格納し得ることの利点は、回路中の1個以上の素子の機能動作の観察を付加的に可能にすることにある。
【0148】
プロトコール2命令時には、EQMコントローラ90への事象入力が図16bのタイミング波形図に示されている様に高レベルにセットされている間は図20のIC10に入る通常のシステムデータはメモリバッファー164に格納される。入来するデータは、TGATEZ信号が低レベルである間はCLK′入力の各高レベルパルス時にメモリバッファー164に格納される。メモリバッファー164の内部アドレス指定論理は、データが現在の記憶場所に書き込まれた後、次の記憶場所にインクリメントする。
【0149】
プロトコール3命令時には、図20のIC10に入る通常のシステムデータは、図16cのタイミング波形図に示されているスタート事象入力及びストップ事象入力により決定される、認定された時間にわたってメモリバッファー164に格納される。入来するデータは、TGATEZ入力が低レベルである間はCLK′入力の各高レベルパルス時にメモリバッファー164に格納される。メモリバッファー164のアドレス指定論理は、データが現在の記憶場所に書き込まれた後、次の記憶場所にインクリメントする。
【0150】
プロトコール4命令時には、図20のIC10に入る通常のシステムデータは、図16dのタイミング波形に示されているスタート事象入力及びストップ事象入力により決定される、認定された期間にわたってメモリバッファー164に格納される。入来するデータは、TGATEZ入力が低レベルである間にCLK′入力の各高レベルパルス時にメモリバッファー164に格納される。このプロトコールは休止状態及び再開状態を含んでいるので、データサンプル動作を一時的に休止させ、その後に再開させることにより、入来するデータパターンの不要な部分を省略することが可能となる。メモリバッファー164のアドレス指定論理は、データが現在の記憶場所に書き込まれた後に次の記憶場所にインクリメントする。
【0151】
バッファー付き試験データ挿入
メモリバッファー164は複数の試験データパターンを格納出来るので、図12ないし図15と関連して説明した動的試験データ挿入動作を使って一連の試験パターンをQ0−7出力バス上に挿入することが出来る。以下は、動的試験データ挿入動作時にQ0−7出力バス上に複数の試験パターンを挿入するためにプロトコール(2、3及び4)の各々をどの様に使うかを説明するものである。挿入試験動作を実行する前に、メモリバッファー164には、挿入されるべき所望の試験パターンがロードされる。
【0152】
バッファー付き試験データ挿入時には、EQM30は制御をマルチプレクサ166に出力して、メモリバッファーからの試験データをTCR2 22を介してIC10のQ0−7出力へ出力させる。試験パターンがメモリバッファー164から挿入されている間、TCR2 22の試験回路54はマルチプレクサ166の入力とIC10のQ0−7出力との間の接続を維持しなければならない。この接続を達成する制御回路300が図21に示されている。
【0153】
図21の制御回路300は、EQM30からのTGATE出力をマルチプレクサ166又はTCR2 22内の試験回路54に入力することを可能にする。制御回路300は、2個のANDゲート301及び302と、1個のインバータ303とから成る。ANDゲート301は、EQM30からのTGATE信号と、IREG34からのMEMSEL信号とに接続された入力を有し、マルチプレクサ166への制御入力に接続されている。ANDゲート302の入力は、TGATE信号に接続されると共に、インバータ303を通してMEMSEL信号に接続されている。ANDゲート302の出力はマルチプレクサ142に接続されている。TCR2 22の試験回路からデータが挿入されるべき時には、制御回路は、ANDゲート301の出力を低レベルにしつつTGATE入力がANDゲート302の出力へ通過することを可能にする様にIREG34(MEMSEL)によりセットされる。メモリバッファー164の出力からデータが挿入されるべき時には、IREG34からの制御入力(MEMSEL)は、ANDゲート302の出力を低レベルにしつつTGATE入力がANDゲート301の出力へ通過することを可能にする様にセットされる。ANDゲート302の出力が低レベルにセットされている間は、TCR2 22の試験回路54は、マルチプレクサ166からの試験データ出力がIC10のQ0−7出力上に出力されることを可能にする。
【0154】
試験時に複数の試験パターンをQ0−7出力バス上に挿入する能力は、回路中の少なくとも1個の素子における付加的な動的試験制御能力を提供するという利点をもたらす。
【0155】
プロトコール2命令時には、格納されている試験データを、メモリバッファー出力から図20のIC10のQ0−7出力バス上に挿入することが出来る。試験データは、図13のタイミング波形図に示されている様に、EQMコントローラ90への事象入力が高レベルにセットされている間に挿入される。挿入されるべきデータは、TGATE信号が高レベルである間、メモリバッファー出力から利用し得る様にされる。メモリバッファー164内のアドレス指定論理は、CLK′入力の立ち上がりエッジで、格納されている試験データにアクセスし出力する。
【0156】
プロトコール3命令時には、格納されている試験データを、メモリバッファー出力から図20のIC10のQ0−7出力バス上に挿入することが出来る。試験データは、図14のタイミング波形に示されているスタート事象入力及びストップ事象入力により決定される、認定された時間にわたって挿入される。挿入されるべきデータは、TGATE信号が高レベルである間、メモリバッファー出力から利用可能とされる。メモリバッファー内のアドレス指定論理は、CLK′入力の立ち上がりエッジで、格納されているデータにアクセスし出力する。
【0157】
プロトコール4命令時には、格納されている試験データを、メモリバッファー出力から図20のIC10のQ0−7出力バス上に挿入することが出来る。試験データは、図15のタイミング波形に示されているスタート事象入力及びストップ事象入力により決定される、認定された時間にわたって挿入することが出来る。挿入されるべきデータは、TGATE信号が高レベルである間、メモリバッファー出力から利用可能とされる。メモリバッファー内のアドレス指定論理は、CLK′入力の立ち上がりエッジで、格納されている試験データにアクセスし出力する。このプロトコールは休止状態及び再開状態を含むので、所望の期間に限って試験データの挿入を許すためにデータ挿入動作を一時的に休止させ、その後に再開させることが出来る。試験データ挿入動作が中断されている時には、通常のシステムデータが出力される。
【0158】
TCR2から生成された試験パターンの挿入
更に別の種類の試験データ挿入能力を提供するために、TCR2 22の試験回路54をパターン生成モードで作動させることが出来る。パターン生成モードでは、トグル、擬似ランダム、又は二進カウント・アップ/ダウン・パターンの形の試験パターンを出力する様にTCR2 22を構成することが出来る。これらのパターン生成能力は、前記の米国特許出願第241,439号に記載されている。EQMを使って、TCR2内の試験回路を装置の通常作動時に作動可能にして、Q0−7出力バス上に挿入されるべき試験パターンを生成させることが出来る。
【0159】
プロトコール2命令時には、TCR2 22内の試験回路54をEQMコントローラ90により作動可能にして、試験パターンを生成させ、これを図1及び図20のIC10のQ0−7出力バス上に挿入させることが出来る。生成された試験パターンは、図13のタイミング波形に示されている様にEQMコントローラへの事象入力が高レベルにセットされている間に挿入される。挿入されるべきデータは、TGATE信号が高レベルである間、TCR2 22の出力から利用可能とされる。TCR2 22は、CLK′入力の立ち上がりエッジでデータパターンを生成し出力する。
【0160】
プロトコール3命令時には、TCR2 22内の試験回路をEQMコントローラ90で作動させて、試験パターンを生成させ、これを図1及び図20のIC10のQ0−7出力バス上に挿入させることが出来る。この生成された試験パターンは、図14のタイミング波形に示されているスタート事象入力及びストップ事象入力により決定される、認定された時間にわたって挿入される。挿入されるべきデータは、TGATE信号が高レベルである間、TCR2 22の出力から利用可能とされる。TCR2 22は、CLK′入力の立ち上がりエッジで試験データパターンを生成し出力する。
【0161】
プロトコール4の場合には、TCR2内の試験回路をEQMコントローラで作動させて試験パターンを生成させ、これを図1及び図15のIC10のQ0−7出力バス上に挿入させることが出来る。この生成された試験パターンは、図15のタイミング波形に示されているスタート事象入力及びストップ事象入力により決定される、認定された時間にわたって挿入される。挿入されるべきデータは、TGATE信号が高レベルである間、TCR2の出力から利用可能とされる。このプロトコールは休止状態及び再開状態を含むので、試験データ生成及び挿入動作を一時的に休止させ、その後に再開させることにより、所望の期間に限って試験データを挿入することが出来る。通常のシステムデータは、試験データ挿入動作が中断されているときに出力される。
【0162】
【発明の効果】
本発明の境界試験アーキテクチャは、集積回路において、該集積回路が作動モードである時に境界試験を行うために使用することの出来るものである。到来するデータを受け取る入力回路が設けられ、集積回路からデータを出力する出力回路が設けられる。到来するデータに対して格納や論理演算等の所望の機能を実行する論理回路が該入力回路及び該出力回路の間に接続される。所定の状態の検出に応じてデータを解析し格納する試験回路が該入力回路及び出力回路に接続される。所定状態は、該論理回路からのデータを、レジスタ又はメモリに格納されている予測データワードと比較することによって検出することが出来る。マスキングデータワードを使って、この予測データワードの或るビットをマスクし、マスクビットが突き合わせ動作に関与しないようにすることが出来る。
【0163】
本発明の第2の実施例において、第2の所定状態を検出することが出来、この時に格納及び解析は終わる。格納及び解析は、第3の所定状態の検出後に再開されることが出来、第4の所定状態の検出後に終わることが出来る。
【0164】
本発明の試験アーキテクチャは、集積回路が急速に作動している時に他の集積回路からのデータを解析することが出来るという利点を提供するものである。この集積回路の急速試験は、他の方法によっては発見することの出来ないエラーを検出する。
【0165】
本発明の第3の実施例においては、試験アーキテクチャは、所定の状態に応じて該出力回路を通して試験データを出力する回路を包含する。試験データの出力は、第2の所定状態の検出時に停止され、第3の所定状態の検出時に再開される。第4の所定状態の検出後、この出力は停止される。
【0166】
本発明は、この側面において、集積回路が急速に作動している時にデータを回路基板へ導入するという利点をもたらす。試験データを回路基板に導入することが出来るという能力は、故障を発見する基板の能力を解析するのに役立つ。
【0167】
本発明の第4の実施例においては、集積回路への複数の入力データワードと、集積回路から出力されるべき試験データとを格納するバッファーメモリを試験回路に使用することが出来る。
【0168】
本発明を詳しく説明したが、特許請求の範囲の欄において定義された本発明の範囲を逸脱することなく色々な変更、置換、修正が可能であることが理解されなければならない。
【0169】
更に、以下の事項を開示する。
(1) 集積回路と関連させて用いる試験アーキテクチャであって、
入来するデータを受信する入力回路と、
該集積回路からデータを出力するための出力回路と、
前記入力回路と前記出力回路との間に接続され、所望の機能を前記の入来データに対して行う論理回路と、
前記入力回路及び前記出力回路に接続され、該集積回路が機能するモードである時に所定の状態に応じてデータを格納する試験回路とから成ることを特徴とする試験アーキテクチャ。
【0170】
(2) 前記試験回路は、
前記入力回路に接続された入力試験回路と、
前記出力回路に接続された出力試験回路と、
前記入力試験回路及び前記出力試験回路に接続され、前記所定状態が発生したときを示す事象認定回路とから成ることを特徴とする前記1項に記載の試験アーキテクチャ。
【0171】
(3) 前記の格納されたデータを前記出力回路とは別に該集積回路から、前記出力回路経由の通常のデータの流れが中断されないように、転送するための走査経路回路を更に有することを特徴とする前記1項に記載の試験アーキテクチャ。
【0172】
(4) 集積回路に使用される境界試験アーキテクチャであって、
入来するデータを受信する入力回路と、
該集積回路からデータを出力する出力回路と、
前記入力回路及び前記出力回路の間に接続されて、前記の入来するデータに対して所望の機能を行う論理回路と、
前記出力回路に接続され、該集積回路が動作モードである時に所定の状態に応じて、該集積回路から出力されるべき試験データを挿入する試験回路とから成ることを特徴とする境界試験アーキテクチャ。
【0173】
(5) 前記試験回路は、
前記入力回路に接続された入力試験回路と、
前記出力回路に接続された出力試験回路と、
前記入力試験回路及び前記出力試験回路に接続され、前記所定状態が発生したときを示す事象認定回路とから成ることを特徴とする前記4項に記載の試験アーキテクチャ。
【0174】
(6) 前記出力回路経由の通常のデータの流れを中断させずに、挿入されるべき前記データを前記出力試験回路にロードし得る様に前記出力回路とは別の走査経路回路を更に有することを特徴とする前記4項に記載の試験アーキテクチャ。
【0175】
(7) 集積回路を試験する方法であって、
入来するデータを受信し、
前記の入来データに対して所望の機能を行い、
前記の機能が行われたデータを出力し、
所定の状態の発生を検出し、
該集積回路が機能するモードである時に前記の所定状態に応じて入力データを処理するステップから成ることを特徴とする方法。
【0176】
(8) 集積回路を試験する方法であって、
入来するデータを受信し、
前記の入来データに対して所望の機能を行い、
所定状態の発生を検出し、
該所定状態の検出に応じて該集積回路から試験データを出力するステップから成ることを特徴とする方法。
【0177】
(9) 集積回路を試験する方法であって、
第1信号を検出して、試験動作が希望されているか否かを判定し、
前記第1信号に応じて、所望のプロトコールを表す第2信号を検出し、
前記の所望のプロトコールを使って試験動作を行うステップから成ることを特徴とする方法。
【0178】
(10) 集積回路を試験する装置であって、
第1信号を検出して、試験動作が希望されているか否かを判定する回路と、
前記第1信号に応じて、所望のプロトコールを表す第2信号を検出する回路と、
前記の所望のプロトコールを使って試験動作を行う回路とから成ることを特徴とする装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の境界試験アーキテクチャを使う集積回路のブロック図である。
【図2】本発明においてクロック及び出力制御入力に使われる試験セルのブロック図である。
【図3】本発明のデータ入力に使われる試験回路のブロック図である。
【図4】本発明においてデータ出力に使われる試験回路のブロック図である。
【図5】事象認定能力を拡充するために、本発明の境界試験アーキテクチャに接続された数個の集積回路を示すブロック図である。
【図6】本発明に使われる事象認定モジュールのブロック図である。
【図7】本発明に事象認定モジュールに使われるコントローラのブロック図である。
【図8】本発明の出力試験回路への入力のブロック図である。
【図9】本発明の入力試験回路への相互接続のブロック図である。
【図10】PSA試験動作時の入力及び出力試験回路レジスタの構成を示す。
【図11a】本発明における事象認定モジュールプロトコールを示すフローチャートである。
【図11b】本発明における事象認定モジュールプロトコールを示すフローチャートである。
【図11c】本発明における事象認定モジュールプロトコールを示すフローチャートである。
【図11d】本発明における事象認定モジュールプロトコールを示すフローチャートである。
【図11e】本発明における事象認定モジュールプロトコールを示すフローチャートである。
【図12】単一試験データ挿入命令のタイミング図である。
【図13】複数試験データ挿入命令のタイミング図である。
【図14】ストップ/スタート試験データ挿入命令のタイミング図である。
【図15】スタート/休止/再開/ストップ・試験データ挿入命令のタイミング図である。
【図16a】動的データサンプル命令のタイミング図である。
【図16b】動的データサンプル命令のタイミング図である。
【図16c】動的データサンプル命令のタイミング図である。
【図16d】動的データサンプル命令のタイミング図である。
【図17】動的PSA命令のタイミング図である。
【図18】ストップ/スタートPSA命令のタイミング図である。
【図19】スタート/休止/再開/ストップPSA命令のタイミング図である。
【図20】メモリバッファーを使う本発明の第2の実施例のブロック図である。
【図21】前記メモリバッファーからデータを出力する回路のブロック図である。
【符号の説明】
10 集積回路
12 入力試験レジスタ
20 内部論理
22 出力試験レジスタ
30 事象認定モジュール(EQM)
64 メモリ・バッファ
Claims (1)
- 通常の動作データを搬送する複数の端子を有し、所望の機能を実行するアプリケーション論理回路と、
アプリケーション論理回路に結合された試験アーキテクチャであって、前記試験アーキテクチャは、
レジスタで形成されたシリアル走査経路であって、当該走査経路は、シリアルデータ入力リードおよびシリアルデータ出力リードを含み、シリアルデータ入力リードとシリアルデータ出力リードは共に結合されシリアルデータ信号を搬送する、前記シリアル走査経路と、
比較データを保持する少なくとも一つの比較データレジスタであって、当該比較データレジスタは、前記シリアルデータ入力リードから比較データを受け取る、前記少なくとも一つの比較データレジスタと、
アプリケーション論理回路の複数の端子および前記比較データレジスタに結合され、前記比較データレジスタの比較データと前記アプリケーション論理回路の複数の端子の通常の動作データとを比較する比較論理であって、当該比較論理は、前記複数の端子上の選択された通常の動作データが前記比較データレジスタに蓄積された比較データの対応するビットに一致したことに応答して比較信号を生成する、前記比較論理と、
複数のデータを蓄積する位置、アプリケーション論理回路の複数の端子に結合されたデータ端子、制御入力、前記シリアルデータ入力リードに結合されたシリアル入力、前記シリアルデータ出力リードに結合されたシリアル出力を含むデータレジスタと、
モード選択信号を搬送するモード選択入力と、
シリアルデータクロック信号を搬送するシリアルデータクロック入力リードと、
制御回路を含むアクセスポートであって、当該アクセスポートは、データレジスタの制御入力に結合された制御出力、前記モード選択入力リードに接続された第1の入力、シリアルデータクロック入力リードに結合された第2の入力とを有し、前記制御回路は、モード選択信号およびシリアルデータクロック信号に応答して、シリアルデータ入力リードとシリアルデータ出力リードとの間で、データレジスタ内にあるいはデータレジスタからのシリアルデータ信号のシフトを制御することが可能である、前記アクセスポートとを有する、
集積回路。
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