JP3851705B2 - 食品保冷用包装袋 - Google Patents
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Description
【0001】
【技術分野】
本発明は、二枚の防水性シート間に液体吸収用の不織布層を介在させその周縁部にシールを施して形成した包装袋に関するもので、食品を保冷しつつ包装する場合に使用する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
この種の包装用袋としては、出願人が先に提案した実開平6−25141号公報開示のものがある。
この袋は、不織布を袋体の開口縁側で袋体を構成する一方のシート体に固着させて食品の挿入時にずれが生じないようにする一方で、食品から浸出する液体や油性分を不織布に吸収させて袋から流出することを防止して食品の品質低下を防止せんとしたものである。
したがって、この袋では食品自体から生ずる液体や油性分による変質を防止できるものの、食品の温度から生ずる品質の低下については問題としたものではなかった。
【0003】
食品を低温に維持してその品質の低下を防止するためには、近時は保冷剤乃至蓄冷剤を食品と共に包装することが行われている。しかしながら保冷剤等は薬剤を冷凍して形成されるものであるために、外気と接触させると表面が結露し瞬間的に結氷させてしまうことになる。そのため食品の保冷剤に直接接触している部分だけが保冷剤表面に形成される氷によって保冷剤と密着させられ、とりわけ生鮮食品にあっては接触部分が変質してしまうことになる。また保冷剤の表面には徐々に結露が発生してくるため、余分な水分が食品に付着して食品を変質させてしまう不都合もある。
【0004】
【技術的課題】
本発明は、二枚の防水性シート間に液体吸収用の不織布層を介在させその周緑部にシールを施して形成した包装袋において、食品が保冷剤によって変質されないようにすることを課題としたものである。
【0005】
【技術的手段】
この技術的課題を解決するための技術的手段は、不織布によって区画された一方の区画室を食品収納部、他方を保冷剤収納部とすること、である。
食品と保冷剤とを不織布で画して収納すると、両者は直接接触しないために保冷剤の表面に食品が密着してしまうおそれはない。また、不織布によって食品側の保冷剤面が覆われているため保冷剤の表面が結露し難くなり、食品側に多量の水分が移行するおそれもない。
【0006】
保冷剤が袋の大きさや包装する食品の大きさに適合している場合には問題はないが、保冷剤が袋や食品より小さい場合には保冷剤を適当な位置に保持乃至係止させておく必要がある。
保冷剤収納部に台紙を収納してこれに保冷剤を係止させることができるが、この方法は食品が軟らかい場合に適しており、台紙によって包装状態を保形できる利点がある(請求項2参照)。
保冷剤収納部を形成する不織布と防水シートとの一部を融着し融着部で保冷剤を係止させる場合には、台紙が不要となって包装が容易となり、保冷剤自体の硬さを利用して包装状態の保形をも行うことができる(請求項3参照)。
また、袋の底部幅を開口部の幅より小さく構成し、テーパー状の側壁のシール部で保冷剤を係止させることもできる。この場合には袋の形態を変更するだけで保冷剤の位置を固定することができる(請求項4参照)。
【0007】
不織布はどのような種類のものであっても良いが、親油性且つ疎水性繊維で形成した不織布を使用すると、食品から浸出した油性分はこの不織布に吸収させるが、水分を吸収しないために食品を脱水状態にしてしまうおそれはない。勿論水分は繊維の表面張力によって不織布に進入するが、その量は極めて僅かであり、食品の保水に影響を及ぼすおそれはない(請求項5参照)。
親油性且つ疎水性の不織布としては、ポリプロピレン、ポリブタジェン、ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維やポリアクリルニトリル、ポリエステル等の繊維からなる不織布を使用することができ、とりわけポリプロピレン繊維からなるスパンボンド不織布を好適に使用することができる。
【0008】
食品が保冷剤によって変質されない結果、包装した食品を長時間品質を安定させたまま低温状態におくことができる利点がある。
【0009】
【実施の形態】
図1は包装袋の縦断面図を示したもので、防水シートとしての二層のポリプロピレンフィルム2、2の間にポリプロピレン繊維からなるスパンボンド不織布3を装入し、左右の側縁及び底縁を熱融着して袋体1を形成している。
一方の区画室(図面では上側)4に図示しない食品を入れて包装をするのであるが、他方の区画室には防水加工を施したボール紙性の台紙5を装入している。この台紙5には、ほぼ中央部にコ字形の切り割りを設けて起立片6を形成し、開口部から挿入した保冷剤7をこの起立片6に係止させてある。
なお、袋1の開口部は、適宜折り曲げる等して食品の包装を完了させることになる。
【0010】
図2は他の実施形態を示したもので、上記と同様の素材によって袋体11を形成してあり、下の区画室9、すなわち保冷剤収納室における不織布3とフィルム2とを、略中央部においてミシン目状に融着部15を形成し、その部分に保冷剤7を係止させている。融着部の数や形状は保冷剤7を位置させる部位に合わせて設計すればよい。
融着部はミシン目状の断続線状の他連続線状に形成してもよく、直線状或いは曲線乃至折曲線状に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装袋の断面図
【図2】他の実施形態における包装袋の断面図
【符号の説明】
1、11袋体、 2フィルム、 3不織布、 4、9区画室、 5台紙、
15融着部
【技術分野】
本発明は、二枚の防水性シート間に液体吸収用の不織布層を介在させその周縁部にシールを施して形成した包装袋に関するもので、食品を保冷しつつ包装する場合に使用する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
この種の包装用袋としては、出願人が先に提案した実開平6−25141号公報開示のものがある。
この袋は、不織布を袋体の開口縁側で袋体を構成する一方のシート体に固着させて食品の挿入時にずれが生じないようにする一方で、食品から浸出する液体や油性分を不織布に吸収させて袋から流出することを防止して食品の品質低下を防止せんとしたものである。
したがって、この袋では食品自体から生ずる液体や油性分による変質を防止できるものの、食品の温度から生ずる品質の低下については問題としたものではなかった。
【0003】
食品を低温に維持してその品質の低下を防止するためには、近時は保冷剤乃至蓄冷剤を食品と共に包装することが行われている。しかしながら保冷剤等は薬剤を冷凍して形成されるものであるために、外気と接触させると表面が結露し瞬間的に結氷させてしまうことになる。そのため食品の保冷剤に直接接触している部分だけが保冷剤表面に形成される氷によって保冷剤と密着させられ、とりわけ生鮮食品にあっては接触部分が変質してしまうことになる。また保冷剤の表面には徐々に結露が発生してくるため、余分な水分が食品に付着して食品を変質させてしまう不都合もある。
【0004】
【技術的課題】
本発明は、二枚の防水性シート間に液体吸収用の不織布層を介在させその周緑部にシールを施して形成した包装袋において、食品が保冷剤によって変質されないようにすることを課題としたものである。
【0005】
【技術的手段】
この技術的課題を解決するための技術的手段は、不織布によって区画された一方の区画室を食品収納部、他方を保冷剤収納部とすること、である。
食品と保冷剤とを不織布で画して収納すると、両者は直接接触しないために保冷剤の表面に食品が密着してしまうおそれはない。また、不織布によって食品側の保冷剤面が覆われているため保冷剤の表面が結露し難くなり、食品側に多量の水分が移行するおそれもない。
【0006】
保冷剤が袋の大きさや包装する食品の大きさに適合している場合には問題はないが、保冷剤が袋や食品より小さい場合には保冷剤を適当な位置に保持乃至係止させておく必要がある。
保冷剤収納部に台紙を収納してこれに保冷剤を係止させることができるが、この方法は食品が軟らかい場合に適しており、台紙によって包装状態を保形できる利点がある(請求項2参照)。
保冷剤収納部を形成する不織布と防水シートとの一部を融着し融着部で保冷剤を係止させる場合には、台紙が不要となって包装が容易となり、保冷剤自体の硬さを利用して包装状態の保形をも行うことができる(請求項3参照)。
また、袋の底部幅を開口部の幅より小さく構成し、テーパー状の側壁のシール部で保冷剤を係止させることもできる。この場合には袋の形態を変更するだけで保冷剤の位置を固定することができる(請求項4参照)。
【0007】
不織布はどのような種類のものであっても良いが、親油性且つ疎水性繊維で形成した不織布を使用すると、食品から浸出した油性分はこの不織布に吸収させるが、水分を吸収しないために食品を脱水状態にしてしまうおそれはない。勿論水分は繊維の表面張力によって不織布に進入するが、その量は極めて僅かであり、食品の保水に影響を及ぼすおそれはない(請求項5参照)。
親油性且つ疎水性の不織布としては、ポリプロピレン、ポリブタジェン、ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維やポリアクリルニトリル、ポリエステル等の繊維からなる不織布を使用することができ、とりわけポリプロピレン繊維からなるスパンボンド不織布を好適に使用することができる。
【0008】
食品が保冷剤によって変質されない結果、包装した食品を長時間品質を安定させたまま低温状態におくことができる利点がある。
【0009】
【実施の形態】
図1は包装袋の縦断面図を示したもので、防水シートとしての二層のポリプロピレンフィルム2、2の間にポリプロピレン繊維からなるスパンボンド不織布3を装入し、左右の側縁及び底縁を熱融着して袋体1を形成している。
一方の区画室(図面では上側)4に図示しない食品を入れて包装をするのであるが、他方の区画室には防水加工を施したボール紙性の台紙5を装入している。この台紙5には、ほぼ中央部にコ字形の切り割りを設けて起立片6を形成し、開口部から挿入した保冷剤7をこの起立片6に係止させてある。
なお、袋1の開口部は、適宜折り曲げる等して食品の包装を完了させることになる。
【0010】
図2は他の実施形態を示したもので、上記と同様の素材によって袋体11を形成してあり、下の区画室9、すなわち保冷剤収納室における不織布3とフィルム2とを、略中央部においてミシン目状に融着部15を形成し、その部分に保冷剤7を係止させている。融着部の数や形状は保冷剤7を位置させる部位に合わせて設計すればよい。
融着部はミシン目状の断続線状の他連続線状に形成してもよく、直線状或いは曲線乃至折曲線状に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装袋の断面図
【図2】他の実施形態における包装袋の断面図
【符号の説明】
1、11袋体、 2フィルム、 3不織布、 4、9区画室、 5台紙、
15融着部
Claims (5)
- 二枚の防水性シート間に液体吸収用の不織布層を介在させその周縁部にシールを施して形成した包装袋において、不織布によって区画された一方の区画室を食品収納部、他方を保冷剤収納部とした食品保冷用包装袋。
- 保冷剤収納部に保冷剤係止部を設けた台紙を収納した請求項1に記載の食品保冷用包装袋。
- 保冷剤収納部を形成する不織布と防水シートとの一部に保冷剤係止用の融着部を設けた請求項1に記載の食品保冷包装用袋。
- 袋の底部幅を開口部の幅より小さく構成し、テーパー状の側壁のシール部で保冷剤を係止させる請求項1に記載の食品保冷包装用袋。
- 不織布を親油性且つ疎水性繊維で形成した請求項1、2、3又は4に記載の包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12140997A JP3851705B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 食品保冷用包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12140997A JP3851705B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 食品保冷用包装袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10278968A JPH10278968A (ja) | 1998-10-20 |
JP3851705B2 true JP3851705B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=14810468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12140997A Expired - Fee Related JP3851705B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 食品保冷用包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3851705B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102263563B1 (ko) * | 2020-04-02 | 2021-06-09 | 임영빈 | 친환경 아이스팩 및 그 제조방법 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP12140997A patent/JP3851705B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10278968A (ja) | 1998-10-20 |
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Legal Events
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