JP3850907B2 - 装身具の長さ調整構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体に巻回されて装着される装身具の構造に係わり、特に、腕時計、ブレスレッド等の手首に巻回される装身具、ネックレス等の首に巻回される装身具、あるいはズボンのベルト等の腰に巻回される装身具に適し、且つ朝夕で僅かに異なる手首、首、あるいは腰の微妙な太さの変化にも追従して、その長さを微調整できる装身具の長さ調整構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の時計バンド構造におけるバンド長さ調整は、図23に示すように時計バンドの駒100同志を連結するアジャストピン101をピンセットのような工具102を用いて抜き、駒100を外して、再び駒100同志をアジャストピン101で連結して、外した駒100の長さ分だけ、バンド長さを短くする、あるいは、アジャストピン101を外して切り離した駒100の間に、別の駒100を介入して隣り合う駒100同志をアジャストピン101で結合して介入した別の駒100の長さ分だけ、バンド長さを長くすることで行っていた。
【0003】
また、従来のバンド長さ調整を備えた時計バンド構造としては、図24に示すように中折れ部材90を、2枚の連結板91、92をそれぞれの端部で枢着して構成し、また、長さ調整板93を、これの板本体93aのバンド短手方向に一対の側壁部94を設けて、これらの側壁部94にバンド長手方向に所定のピッチで複数の調整孔95を設けて構成し、前記中折れ部材90の連結板91を一方の時計バンド96の端部の連かん駒96Aに連結し、他方の時計バンド97の端部の連かん駒97Aに前記長さ調整板93を連結し、連かん駒97Aの端部に配したばね棒99を前記長さ調整板93の調整孔95に係脱可能に係止したものがある。
【0004】
そして、この時計バンド構造において、バンド長さの調整はばね棒99をピンセット等の工具を用いて前記長さ調整板93の調整孔95から外し、他の調整孔95に係止することにより行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図23に示すように時計バンドの各駒100のアジャストピン101を抜き、駒100の着脱でバンド長さの調整を行う長さ調整機構にあっては、着脱される駒100の長さ分しかバンド長さを調整できないので、ユーザーが腕時計を装着した時、個々のユーザーが有するバンドの緩詰の好みに合ったバンド長さの微調整ができなかった。このために、腕時計の装着感が悪いものになるという問題点があった。また、朝夕で手首の太さが変化するため、ユーザーが十分な装着感を得るためには、ユーザー自身で簡単に朝夕晩で長さ調整が行われることが望まれるが、図23に示す長さ調整機構では、バンド長さを調整するにはピンセットのような工具と、作業の熟練が必要であり、ユーザーが簡単に行えるものではなかった。
【0006】
また、上記した長さ調整板93の端部に設けたアジャストピン99を前記長さ調整板93の調整孔95に係脱可能に係止する長さ調整機構にあっては、図23に示す長さ調整機構よりは、微かな長さ調整ができるものの、バンド長さの調整の都度、ばね棒99を外し、他の調整孔95に係止しなければならず、この作業にはピンセットのような工具と作業の熟練が必要であり、ユーザーが簡単に行えるものではなかった。また、前記調整孔95間のピッチを小さくすることは、加工上限界があり、よって、極くわずかな長さ調整ができるものではなかった。このようなことから、バンド長さの微調整機構を備えた時計バンド構造の出現が望まれていた。
【0007】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであり、その目的とするところは、朝夕で僅かに異なる手首等の微妙な太さの変化にも追従して、その長さを容易に微調整できる装身具の長さ調整構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、
「装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、ケースに備えられる収容空間と、収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、
スライド板における装身具の長手方向の滑動と回転体の回転とを連動させるカム手段と、ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端部が収容空間内部に位置するプッシュボタンと、収容空間内部に配設されてプッシュボタンをケースの外方に付勢する弾発部材と、弾発部材によって付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係合して回転体の回転を抑止する係止手段と、」を含む構造であり、この構造において、
「スライド板の収容空間からの抜け止めをカム手段が担う」ことを特徴とする。
また、この構造において、
「プッシュボタンの収容空間からの抜け止めを係止手段が担う」ことを特徴とする。
【0009】
かかる構成により、プッシュボタンを弾発部材に抗して押圧すると、プッシュボタンの内端部と回転体とが離間して係止手段が解除される。よって、スライド板はカム手段を介して回転体を回転させつつ、装身具の長手方向に滑動できるようになる。また、プッシュボタンの押圧を止めると、弾発部材の弾発力により付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係止する係止手段により、回転体の回転が抑止され、よって、カム手段を介して回転体と連動するスライド板の滑動が抑止される。
【0010】
このように、スライド板を装身具の長手方向に滑動させてケースより引き出すと、装身具の長さを長くすることができる。また、スライド板を装身具の長手方向に滑動させてケースに没入させると、装身具の長さを短くすることができる。このとき、係止手段により、適宜にスライド板の滑動を抑止し、適切な長さを得ることができる。したがって、朝夕で僅かに異なる手首等の微妙な太さの変化にも追従して装身具の長さを容易に微調整することができる。
【0011】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、係止手段は、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止してカム手段を介してスライド板の滑動を一定の距離ごとに抑止する」ものであってもよい。
【0012】
かかる構成により上記した発明と同様な作用を奏し得るばかりか、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止してカム手段を介してスライド板の滑動を一定の距離ごとに抑止して装身具の長さを容易に微調整することができる。
【0013】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、係止手段が、プッシュボタンの内端部と回転体のいずれか一方に設けられた複数の係止歯と、他方に設けられた係止爪とより成り、係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する」ものであってもよい。
【0014】
かかる構成により、上記した発明と同様な作用を奏し得るばかりか、係止歯の角度のピッチが大きくても、スライド板の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜならば、係止歯が大きく回転しようとも、カム手段を介して連動するスライド板の滑動距離は小さいからである。
【0015】
このような係止歯は、その角度のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。また、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上の限界がある。しかしながら、本発明においては、係止歯の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッチを、スライド板の滑動に付与することができる。
【0016】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、カム手段を、回転体とスライド板のいずれか一方に突設されたガイドピンと、他方に形成されたガイド孔とを有して、ガイドピンをガイド孔に挿入して構成した」ものであってもよい。
【0017】
かかる構成により上記した請求項1の発明と同様な作用を奏し得るばかりか、スライド板を移動することにより、ガイドピンとガイド孔との相対的な摺動で、回転体を回転して前記スライド板の滑動を一定の距離ごとに抑止して装身具の長さを微調整することができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、スライド板を、プッシュボタン及び回転体に重ねた」ものであってもよい。
【0019】
かかる構成により上記した発明と同様な作用を奏し得るばかりか、装身具の長さ調整構造の小形化が可能になる。
【0020】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、プッシュボタンの内端部に回転体を収納する収納部を備える」ものであってもよい。
【0021】
かかる構成により上記した請求項1の発明と同様な作用を奏し得るばかりか、装身具の長さ調整構造の厚さを薄くすることが可能になって、より装身具の長さ調整構造の小形化が可能になる。
【0022】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、「装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、ケースに備えられる収容空間と、収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、
スライド板における装身具の長手方向の滑動と回転体の回転とを連動させるカム手段と、ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端部が収容空間内部に位置するプッシュボタンと、収容空間内部に配設されてプッシュボタンをケースの外方に付勢する弾発部材と、弾発部材によって付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係合して回転体の回転を抑止する係止手段と、」を含む構造であり、この構造において、
「プッシュボタンの内端部に回転体を収納する収納部を備え、係止手段が、プッシュボタンの収納部に突設された係止爪と、回転体の外周縁に形成された複数の係止歯と、より成り、係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する」ものである。
【0023】
かかる構成により上記した発明と同様な作用を奏し得る。
【0024】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、「装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、ケースに備えられる収容空間と、収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、
スライド板における装身具の長手方向の滑動と回転体の回転とを連動させるカム手段と、ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端部が収容空間内部に位置するプッシュボタンと、収容空間内部に配設されてプッシュボタンをケースの外方に付勢する弾発部材と、弾発部材によって付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係合して回転体
の回転を抑止する係止手段と、」を含む構造であり、この構造において、
「プッシュボタンの内端部に回転体を収納する収納部を備え、係止手段が、プッシュボタンの収納部に突設された複数の係止歯と、回転体の外周縁に形成された係止爪と、より成り、係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する」ものである。
【0025】
かかる構成により上記した発明と同様な作用を奏し得る。
【0026】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、収納部、スライド板の表裏に貫通した開口部または凹部」であってもよい。
【0027】
かかる構成により上記した発明と同様な作用を奏し得る。
【0028】
また、上記目的を達成するために、発明に係わる装身具の長さ調整構造は、係止歯の形状が平面視でラチェット歯または山歯」であってもよい。
【0029】
かかる構成により上記した請求項1の発明と同様な作用を奏し得る。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0031】
(実施例1)
図1は本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例1)を組み込んだ装身具の一例としての時計バンド構造の一部省略した斜視図、図2は本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例1)の一部省略した分解状態の斜視図、図3の(1)は同長さ調整構造の組立状態の一部省略した平面図、図3の(2)は(1)のT−T線に沿う断面図である。
【0032】
本発明に係わる装身具の長さ調整構造Aは、ケース1と、スライド板2と、回転体3と、プッシュボタン4とにより大略構成してある。そして、前記ケース1は、表面部5Aとこの表面部5Aの装身具の短手方向の両端側に形成された側壁部5B、5Cと表面部5Aの装身具の長手方向の一端側の閉塞端部5Dとから成るケース枠本体5と、このケース枠本体5の底部開口5Eを閉塞する蓋体6とから構成してある。ケース枠本体5の閉塞端部5D側には連結部8が一体に形成してあり、この連結部8には装身具の短手方向に沿うピン孔8Aが設けてある。また、ケース枠本体5の一方の側壁部5Bには、閉塞端部5D寄りにボタン孔9が設けてあり、他方の側壁部5Cの内面にはボタン孔9に対向するばね受部9Aが設けてある。そして、ケース1の内部は、その装身具の長手方向の他端側が開口する平面視で長方形状の収容空間Hに成されており、蓋体6にはプッシュボタン4を案内するガイドピン6A及び支承孔7が設けてある。
【0033】
前記スライド板2は平面視で長方形状を成しており、このスライド板2の面部2Aには、装身具の長手方向、すなわちスライド板2の滑動(スライド)方向に沿う軸線イに対して左下がり(右上がり)に傾斜させてガイド孔10が設けてあり、また、スライド板2の装身具の長手方向の端部(右端部)には連結部11が形成してあり、この連結部11には装身具の短手方向に沿うピン孔12が設けてある。
【0034】
また、前記回転体3は円板体3Aを備えており、この円板体3Aの裏面には、回転中心Pの位置に支承軸部13が設けてあり、この円板体3Aの表面部には、回転中心Pより偏位した位置にガイドピン14が設けてある。また、円板体3Aの周部には、ガイドピン14側とは略反対側に位置させて複数の係止歯であるラチェット歯15が形成してある。これらのラチェット歯15は、図4の(1)、(2)に示すように直線状歯面15Aと傾斜歯面15Bとの組み合わせであり、直線状歯面15Aは、円板体3Aの回転中心Pを通る半径方向の直線ロに沿うていて、周方向に所定のピッチ間隔で形成してあり、また、傾斜歯面15Bは、隣り合う直線ロと直線ロとの間に斜めに形成してある。
【0035】
また、前記プッシュボタン4は短冊形状であり、このプッシュボタン4の装身具の長手方向の側縁部には、ラチェット歯15に噛み合う係止爪16が設けてあり、この係止爪16は、直線状面部16Aと、ラチェット歯15の傾斜歯面15Bに当接する傾斜面部16Bを有している。また、プッシュボタン4の端部にはばね受部4Aが設けてある。
【0036】
そして、ケース1の収容空間H内に回転体3を収容して、この回転体3の支承軸部13をケース1の支承孔7に回転可能に挿入し、また、ケース1のボタン孔9にプッシュボタン4を挿入して、このプッシュボタン4の挿入端部のばね受部4Aとばね受部9Aとの間に弾発部材であるスプリング17を介装して、このスプリング17でプッシュボタン4を外方に付勢し、回転体3の一端側のラチェット歯15にプッシュボタン4の係止爪16を係止し、また、収容空間H内に、回転体3に重ねてスライド板2を挿入して、このスライド板2のガイド孔10に回転体3のガイドピン14を摺動可能に挿入し、よって長さ調整構造Aが構成される。
【0037】
そして、前記係止爪16とラチェット歯15の係合は係止手段を構成しており、係止爪16とラチェット歯15の係合は、プッシュボタン4の抜け止めを兼ねているし、ガイドピン14とガイド孔10の係合はカム手段を構成してあり、ガイドピン14とガイド孔10の係合はスライド板2の抜け止めを兼ねている。また、ガイド孔10の長さEとガイド孔10の軸線イに対する傾斜角度αとはスライド板2の滑動距離を決定している。
【0038】
そして、この長さ調整構造Aにあっては、回転体3の一端側のラチェット歯15の傾斜歯面15Bにプッシュボタン4の係止爪16の傾斜面部16Bが係止し、スライド板2のガイド孔10の一方の端部10aに回転体3のガイドピン14が位置した図3、図5の(3)の状態では、スライド板2が最も外方に位置していて、長さ微調整量が最も大きい場合である。
【0039】
また、図5の(1)に示す状態、すなわち、回転体3の他端側のラチェット歯15の直線状歯面15Aにプッシュボタン4の係止爪16の直線状面部16Aが係止し、スライド板2のガイド孔10の他方の端部10bに回転体3のガイドピン14が位置した状態では、スライド板2が最も内方に位置していて、長さ微調整量が最も小さい場合である。
【0040】
上記のように構成された長さ調整構造Aは、腕時計(図示せず)の一方のバンド取付部(図示せず)に連結された一方の時計バンドB1もしくは腕時計の他方のバンド取付部(図示せず)に連結された他方の時計バンドB2の駒間に介装されて時計バンド構造Cを構成している。
【0041】
すなわち、長さ調整構造Aのケース1の連結部8に、一方(他方)の時計バンドB1(B2)の一方の駒18を連結ピン19で連結すると共に、長さ調整構造Aのスライド板2の連結部11に一方(他方)の時計バンドB1(B2)の他方の駒20を連結ピン21で連結して装身具としての時計バンド構造Cが構成されている。
【0042】
次に、上記のように構成された時計バンド構造Cの長さの微調整を説明する。上記したように図5の(1)に示す状態、すなわち、回転体3の他端側のラチェット歯15の直線状歯面15Aにプッシュボタン4の係止爪16の直線状面部16Aが係止し、スライド板2のガイド孔10の他方の端部10bに回転体3のガイドピン14が位置した状態では、スライド板2が最も内方に位置していて、長さの微調整量が最も小さい場合であり、時計バンド構造Cの長さの微調整が最小である。すなわち、微調整量=0である。
【0043】
図5の(1)に示す状態では、プッシュボタン4の係止爪16が、回転体3の他端側のラチェット歯15に係合しているので、回転体3は回転し得ない。よって、ガイドピン14とガイド孔10より成るカム手段を介して回転体3の回転と連動するスライド板2の滑動も抑制されている。
【0044】
図5の(1)に示す状態(長さの微調整量が最も小さい場合)から段階的に長さの微調整量を大きくする場合には、図5の(1)に示すようにプッシュボタン4を指で押圧してプッシュボタン4を収容空間H内に押し込むことにより、このプッシュボタン4をスプリング17に抗して移動して回転体3の他端側のラチェット歯15への係止爪16の係止を解除する。
【0045】
次に、プッシュボタン4を押した状態で、図5の(2)に示すようにスライド板2を収容空間Hから引き出すと、ガイドピン14とガイド孔10との相対的な摺動により回転体3が支承軸部13を中心にして矢印ハ方向に回転する。この回転は、ラチェット歯15が係止爪16に干渉することなく行なわれる。
【0046】
次に、図5の(3)に示すようにプッシュボタン4の押圧を解除すると、このプッシュボタン4がスプリング17の付勢力により移動して係止爪16の傾斜面部16Bが、一端側のラチェット歯15の傾斜歯面15Bに係止してスライド板2のガイド孔10の一方の端部10aに回転体3のガイドピン14が位置した状態になり、スライド板2が最も外方に位置していて、長さの微調整量が最も大きくなり、時計バンド構造の長さの微調整が最大になる。
【0047】
次に、図5の(4)に示すようにスライド板2を収容空間H内に押し込むと、ラチェット歯15の傾斜歯面15Bが係止爪16の傾斜面部16Bを滑り、ラチェット歯15が送られて次のラチェット歯15の傾斜歯面15Bが係止爪16の傾斜面部16Bに当接する。さらに、スライド板2を収容空間H内に押し込めば、上記と同様にしてラチェット歯15が送られて次のラチェット歯15の傾斜歯面15Bが係止爪16の傾斜面部16Bに当接する。以下、同様にしてスライド板2を押し込み方向に一定の距離ごとに移動させて、長さの微調整量を段階的に小さくする。
【0048】
そして、所定位置でスライド板2の押し込みを中止すれば、所定のラチェット歯15に係止爪16が係止して所定の長さに調整する。
【0049】
また、図5の(2)に示すように長さ調整量が最も大きい状態で、プッシュボタン4を押し込むことにより、このプッシュボタン4をスプリング17に抗して移動して回転体3の一端側のラチェット歯15と係止爪16の係止を解除すると、スライド板2の収容空間H内への押し込みは、ラチェット歯15が係止爪16に干渉することなく行ない得る。さらに、スライド板2を収容空間H内に所定量押し込み、プッシュボタン4の押圧を解除すると、このプッシュボタン4がスプリング17の付勢力により移動して係止爪16がラチェット歯15に係止する。このようにして所定の長さ調整量にすることもできる。
【0050】
バンド長さ調整構造Aにおいて、ラチェット歯15の角度のピッチが大きくても、スライド板2の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜならば、ラチェット歯15が大きく回転しようとも、カム手段を介して連動するスライド板2の滑動距離は小さいからである。
【0051】
このようなラチェット歯15は、その角度のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。また、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上の限界がある。しかしながら、本発明においては、ラチェット歯15の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッチを、スライド板2の滑動に付与することができる。
【0052】
上記した本発明の実施例1にあっては、スライド板2を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース1より引き出すと、時計バンド構造Cの長さを長くすることができる。また、スライド板2を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース1に没入させると、時計バンド構造Cの長さを短くすることができる。このとき、係止手段、すなわちラチェット歯15に係止爪16を係止することにより、適宜にスライド板2の滑動を抑止し、適切な長さを得ることができる。
また、プッシュボタン4を押圧しないかぎり、スライド板2は滑動しないので、腕時計を手首に装着している時に、スライド板2が不用意に滑動することはない。
【0053】
このように、本発明の長さ調整機構Aを用いると、例えば手首が僅かに太くなって、手首に装着した腕時計がきつくなった時は、腕時計を手首に装着したまま、プッシュボタン4を押圧してスライド板2を滑動させれば良い。よって、段階的に微調整を行って腕時計を緩め、腕時計を手首から外すことなく、最も適当な装着感を得ることができる。手首が僅かに細くなった場合も同様である。
【0054】
(実施例2)
本発明の実施例2を図6乃至図12に示す。図6は本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例2)の一部省略した分解状態の斜視図、図7の(1)は同長さ調整構造の組立状態の一部省略したの平面図、図7の(2)は(1)のU−U線に沿う断面図である。
【0055】
本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例2)は、ケース21と、スライド板22と、回転体23と、プッシュボタン24とにより大略構成してある。そして、前記ケース21は、ケース枠本体25と、このケース枠本体25の底部開口25Eを閉塞する蓋体26とから構成してある。ケース枠本体25は、図8に示すように表面部25Aとこの表面部25Aの装身具の短手方向の両端側に形成された側壁部25B、25Cと表面部25Aの装身具の長手方向の一端側の閉塞端部25Dとを有しており、一方の側壁部25Bには、長方形状の切欠き部27と、この切欠き部27の装身具の長手方向の両端側に位置する蓋体取付部28Aとが形成してあり、他方の側壁部25Cには蓋体取付部28Bが形成してあり、この側壁部25Cの内面部には一対のばね受け部29が設けてある。また、ケース枠本体25の閉塞端部25D側には連結部30が一体に形成してあり、この連結部30には装身具の短手方向に沿うピン孔30Aが設けてある。
【0056】
また、図9に示すように前記蓋体26の中央部には支承孔31が設けてある。そして、ケース枠本体25の蓋体取付部28A、28Bには蓋体26を取り付けることによりケース21が構成してあり、このケース21の内部は、その装身具の長手方向の他端側が開口する平面視で長方形状の収容空間Hにしてあり、前記切欠き部27と蓋体26とで装身具の長手方向に長いボタン孔32が形成してある。
【0057】
前記スライド板22は平面視で長方形状を成しており、このスライド板22の面部22Aには、スライド板22の滑動(スライド)方向に沿う軸線イに対して左上がり(右下がり)に傾斜させてガイド孔38が設けてあり、また、スライド板2の装身具の長手方向の端部(右端部)には連結部39が形成してあり、この連結部39には装身具の短手方向に沿うピン孔39Aが設けてある。
【0058】
また、前記回転体23は、図11に示すように円板体23Aを備えており、この円板体23Aの裏面には、回転中心Pの位置に支承軸部23Bが設けてあり、この円板体23Aの表面部には、回転中心Pより偏位した位置にガイドピン34が設けてある。また、円板体23Aの周部には、ガイドピン34側とは略反対側に位置させて複数の係止歯であるラチェット歯35が形成してある。これらのラチェット歯35は直線状歯面35Aと傾斜歯面35Bとの組み合わせであり、直線状歯面35Aは、円板体23Aの回転中心Pを通る半径方向の直線ロに沿うていて、方向ハに所定のピッチ間隔で形成してあり、また、傾斜歯面35Bは、隣り合う直線ロと直線ロとの間に斜めに形成してある。
【0059】
また、前記プッシュボタン24は、図10に示すように上記した実施例1の場合のプッシュボタン4より幅広であり、このプッシュボタン24の一端部は押し部24Aにしてあり、他端部には一対のばね受け部24Bが形成してある。そして、プッシュボタン24の面部の中央部には開口部である収納部33が形成してあり、この収納部33は、半円部33Aと方形部33Bとを組み合わせた形状をしていて、プッシュボタン24の一端側に方形部33Bが、他端側に半円部33Aがそれぞれ位置している。そして、半円部33Aのほぼ中央には、ラチェット歯35に噛み合う係止爪36が設けてあり、この係止爪36は、直線状面部36Aと、ラチェット歯35の傾斜歯面35Bに当接する傾斜面部36Bとを有している。
【0060】
そして、前記ケース21の収容空間H内にはプッシュボタン24が設けてあり、このプッシュボタン24の押し部24A側はボタン孔32より外方に突出しており、また、収容空間H内には、プッシュボタン24の収納部33内に収納して回転体23が収容してあり、この回転体23の支承軸部23Bは蓋体26の支承孔31に回転可能に挿入してある。
【0061】
そして、プッシュボタン24の端部のばね受部24Bとケース21側のばね受部29との間にスプリング37を介装して、このスプリング37でプッシュボタン24を外方に付勢して、回転体23の一端側のラチェット歯35にプッシュボタン24の係止爪36が係止してある。
【0062】
また、収容空間H内にはプッシュボタン24に重ねてスライド板22が挿入してあり、このスライド板22のガイド孔38に回転体23のガイドピン34を摺動可能に挿入して長さ調整構造Aが構成してある。この場合、前記係止爪36とラチェット歯35の係合は、プッシュボタン24の抜け止めを兼ねているし、ガイドピン34とガイド孔38の係合はスライド板22の抜け止めを兼ねている。また、ガイド孔38の長さEとガイド孔38の軸線イに対する傾斜角度αとはスライド板22の滑動距離を決定している。
【0063】
上記のように構成された長さ調整構造Aは、上記した実施例1と同様に腕時計(図示せず)の一方のバンド取付部(図示せず)に連結された一方の時計バンドB1もしくは腕時計の他方のバンド取付部(図示せず)に連結された他方の時計バンドB2の駒18、20間に介装されて時計バンド構造Cを構成している。
【0064】
この場合、長さ調整構造Aのケース21の連結部30に、一方(他方)の時計バンドB1(B2)の一方の駒18が、長さ調整構造Aのスライド板22の連結部39に一方(他方)の時計バンドB1(B2)の他方の駒20がそれぞれ連結されることは図1と同様である。
【0065】
次に、上記のように構成された時計バンド構造Cの長さの微調整を説明する。上記したように図12の(1)に示す状態、すなわち、回転体23の他端側のラチェット歯35の直線状歯面35Aにプッシュボタン24の係止爪36の直線状面部36Aが係止し、スライド板22のガイド孔38の他方の端部38bに回転体23のガイドピン34が位置した状態では、スライド板22が最も内方に位置していて、長さの微調整量が最も小さい場合であり、時計バンド構造Cの長さの微調整が最小である。
【0066】
図12の(1)に示す状態(長さの微調整量が最も小さい場合)から段階的に長さの微調整量を大きくする場合には、図12の(1)に示すようにプッシュボタン24を指で押圧してプッシュボタン24を収容空間H内に押し込むことにより、このプッシュボタン24をスプリング37に抗して移動して回転体23の他端側のラチェット歯35への係止爪36の係止を解除する。
プッシュボタン24は、側壁部25Cに当接するまで押し込むことができる。このとき、方形部33Bにおける装身具の長手方向に沿う縁辺と、回転体23との間には、僅かに隙間が設けられる。これは、押圧されたプッシュボタン24と回転体23が当接して、回転体23の回転が妨げられないようにするためである。
【0067】
次に、プッシュボタン24を押した状態で、図12の(2)に示すようにスライド板22を収容空間Hから引き出すと、ガイドピン34とガイド孔38との相対的な摺動により回転体23が支承軸部23Bを中心にして矢印ハ方向に回転する。この回転は、ラチェット歯35が係止爪36に干渉することなく行なわれる。
【0068】
次に、図12の(3)に示すようにプッシュボタン24の押圧を解除すると、このプッシュボタン24がスプリング37の付勢力により移動して係止爪36の傾斜面部36Bが、一端側のラチェット歯35の傾斜歯面35Bに係止してスライド板22のガイド孔38の一方の端部38aに回転体23のガイドピン34が位置した状態になり、スライド板22が最も外方に位置していて、長さの微調整量が最も大きくなり、時計バンド構造Cの長さの微調整が最大になる。
【0069】
次に、図12の(4)に示すようにスライド板22を収容空間H内に押し込むと、ラチェット歯35の傾斜歯面35Bが係止爪36の傾斜面部36Bを滑り、ラチェット歯35が送られて次のラチェット歯35の傾斜歯面35Bが係止爪36の傾斜面部36Bに当接する。さらに、スライド板22を収容空間H内に押し込めば、上記と同様にしてラチェット歯35が送られて次のラチェット歯35の傾斜歯面35Bが係止爪36の傾斜面部36Bに当接する。以下、同様にしてスライド板22を押し込み方向に移動させて長さの微調整量を段階的に小さくする。
【0070】
そして、所定位置でスライド板22の押し込みを中止すれば、所定のラチェット歯35の傾斜歯面35Bが係止爪36の傾斜面部36Bに係止して所定の長さの微調整する。
【0071】
また、図12の(3)に示すように長さの微調整量が最も大きい状態で、プッシュボタン24を押し込むことにより、このプッシュボタン24をスプリング37に抗して移動して回転体23の一端側のラチェット歯35への係止爪36の係止を解除すると、スライド板22の収容空間H内への押し込みは、ラチェット歯35が係止爪36に干渉することなく行ない得る。さらに、スライド板22を収容空間H内に所定量押し込み、プッシュボタン24の押圧を解除すると、このプッシュボタン24がスプリング37の付勢力により移動して係止爪36の傾斜面部36Bがラチェット歯35の傾斜歯面35Bに係止する。このようにして所定の長さに微調整することもできる。
【0072】
バンド長さ調整構造Aにおいて、ラチェット歯35の角度のピッチが大きくても、スライド板22の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜならば、ラチェット歯35が大きく回転しようとも、カム手段を介して連動するスライド板22の滑動距離は小さいからである。
【0073】
このようなラチェット歯35は、その角度のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。また、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上の限界がある。しかしながら、本発明においては、ラチェット歯35の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッチを、スライド板22の滑動に付与することができる。
【0074】
上記した本発明の実施例2にあっては、スライド板22を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース21より引き出すと、時計バンド構造Cの長さを長くすることができる。また、スライド板22を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース21に没入させると、時計バンド構造Cの長さを短くすることができる。このとき、係止手段、すなわちラチェット歯35に係止爪36を係止することにより、適宜にスライド板22の滑動を抑止し、適切な長さを得ることができる。
【0075】
(実施例3)
本発明の実施例3を図13乃至図15に示す。図13は本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例3)の一部省略した分解状態の斜視図、図14の(1)は同長さ調整構造の組立状態の一部省略した平面図、図14の(2)は図Y−Y線に沿う断面図である。
【0076】
本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例3)は、ケース41と、スライド板42と、回転体43と、プッシュボタン44とにより大略構成してある。そして、前記ケース41及びスライド板42は、上記した実施例2のケース21及びスライド板22と同構成であるために、このケース21及びスライド板22と同じ符号を付して説明を省略する。
【0077】
前記回転体43は円板体43Aを備えており、この円板体43Aの裏面には、回転中心Pの位置に支承軸部45が設けてあり、この円板体43Aの表面部には、回転中心Pより偏位した位置にガイドピン46が設けてある。また、円板体43Aの周部には、ガイドピン46側とは反対側に位置させて係止爪47が形成してあり、この係止爪47は、直線状面部47Aと、後述するラチェット歯の傾斜歯面に当接する傾斜面部47Bを有している。
【0078】
また、前記プッシュボタン44の一端部は押し部44Aにしてあり、他端部には一対のばね受け部48が形成してある。そして、プッシュボタン44の面部の中央部には開口部である収納部49が形成してあり、この収納部49は、半円部49Aと方形部49Bとを組み合わせた形状をしていて、プッシュボタン44の一端側に方形部49Bが、他端側に半円部49Aがそれぞれ位置している。そして、半円部49Aには、複数の係止歯であるラチェット歯50が形成してある。これらのラチェット歯50は、直線状歯面50Aと傾斜歯面50Bとの組み合わせであり、直線状歯面50Aは、円板体43Aの回転中心Pを通る半径方向の直線ロに沿うていて、周方向に所定のピッチ間隔で形成してあり、また、傾斜歯面50Bは、隣り合う直線ロと直線ロとの間に斜めに形成してある。
【0079】
そして、前記ケース41の収容空間H内にはプッシュボタン44が設けてあり、このプッシュボタン44の押し部44A側はボタン孔32より外方に突出しており、また、収容空間H内には、プッシュボタン44の収納部49内に収納して回転体43が収容してあり、この回転体43の支承軸部45が蓋体26の支承孔31に回転可能に挿入してある。
【0080】
そして、プッシュボタン44の端部にばね受け部48とケース41側のばね受部29との間にスプリング40を介装して、このスプリング40でプッシュボタン44を外方に付勢して、回転体43の係止爪47にをプッシュボタン44に設けた一端側のラチェット歯50が係止してある。
【0081】
また、収容空間H内にはプッシュボタン24に重ねてスライド板42が挿入してあり、このスライド板42のガイド孔38に回転体43のガイドピン46を摺動可能に挿入して長さ調整構造Aが構成してある。この場合、前記係止爪47とラチェット歯50の係合は、プッシュボタン44の抜け止めを兼ねているし、ガイドピン46とガイド孔38の係合はスライド板42の抜け止めを兼ねている。また、ガイド孔38の長さEとガイド孔38の軸線イに対する傾斜角度αとはスライド板42の滑動距離を決定している。
【0082】
上記のように構成された長さ調整構造Aは、上記した実施例1と同様に腕時計(図示せず)の一方のバンド取付部(図示せず)に連結された一方の時計バンドB1もしくは腕時計の他方のバンド取付部(図示せず)に連結された他方の時計バンドB2の駒18、20間に介装されて時計バンド構造Cを構成している。この場合、ケース41の連結部30が駒18に、スライド板42に連結部39が駒20にそれぞれ連結されることは図1に示す場合と同様である。
【0083】
次に、上記のように構成された時計バンド構造Cの長さの微調整を説明する。上記したように図15の(1)に示す状態、すなわち、プッシュボタン44の他端側のラチェット歯50の直線状歯面50Aに回転体43の係止爪47の直線状面部47Aが係止し、スライド板42のガイド孔38の他方の端部38bに回転体43のガイドピン46が位置した状態では、スライド板42が最も内方に位置していて、長さの微調整量が最も小さい場合であり、時計バンド構造Cの長さの微調整が最小である。
【0084】
図15の(1)に示す状態(長さの微調整量が最も小さい場合)から段階的に長さの微調整量を大きくする場合には、図15の(1)に示すようにプッシュボタン44を指で押圧してプッシュボタン44を収容空間H内に押し込むことにより、このプッシュボタン44をスプリング40に抗して移動してプッシュボタン44の他端側のラチェット歯50への係止爪47の係止を解除する。
【0085】
次に、プッシュボタン44を押した状態で、図15の(2)に示すようにスライド板42を収容空間Hから引き出すと、ガイドピン46とガイド孔38の側縁部との相対的な摺動により回転体43が支承軸部45を中心にして矢印ハ方向に回転する。この回転は、ラチェット歯50が係止爪47に干渉することなく行なわれる。
【0086】
次に、図15の(3)に示すようにプッシュボタン44の押圧を解除すると、このプッシュボタン44がスプリング40の付勢力により移動して係止爪47の傾斜面部47Bが、一端側のラチェット歯50の傾斜歯面50Bに係止してスライド板42のガイド孔38の一方の端部38aに回転体43のガイドピン46が位置した状態になり、スライド板42が最も外方に位置していて、長さの微調整量が最も大きくなり、時計バンド構造Cの長さの微調整が最大になる。
【0087】
次に、図15の(4)に示すようにスライド板42を収容空間H内に押し込むと、ラチェット歯50の傾斜歯面50Bが係止爪47の傾斜面部47Bを滑り、ラチェット歯50が送られて次のラチェット歯50の傾斜歯面50Bが係止爪47の傾斜面部47Bに当接する。さらに、スライド板42を収容空間H内に押し込めば、上記と同様にしてラチェット歯50が送られて次のラチェット歯50の傾斜歯面50Bが係止爪47の傾斜面部47Bに当接する。以下、同様にしてスライド板42を押し込み方向に移動させて長さの微調整量を段階的に小さくする。
【0088】
そして、所定位置でスライド板42の押し込みを中止すれば、所定のラチェット歯50の傾斜歯面50Bが係止爪47の傾斜面部47Bに係止して所定の長さに微調整する。
【0089】
また、図15の(3)に示すように長さの調整量が最も大きい状態で、プッシュボタン44を押し込むことにより、このプッシュボタン44をスプリング40に抗して移動して回転体43の一端側のラチェット歯50の係止爪47への係止を解除すると、スライド板42の収容空間H内への押し込みは、ラチェット歯50が係止爪47に干渉することなく行ない得るし、スライド板42を収容空間H内に所定量押し込み、プッシュボタン44の押圧を解除すると、このプッシュボタン44がスプリング40の付勢力により移動して係止爪47の傾斜面部47Bがラチェット歯50の傾斜歯面50Bに係止して所定の長さに微調整することもできる。
【0090】
バンド長さ調整構造Aにおいて、ラチェット歯50の角度のピッチが大きくても、スライド板42の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜならば、ラチェット歯50が大きく回転しようとも、カム手段を介して連動するスライド板42の滑動距離は小さいからである。
【0091】
このようなラチェット歯50は、その角度のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。また、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上の限界がある。しかしながら、本発明においては、ラチェット歯50の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッチを、スライド板42の滑動に付与することができる。
【0092】
上記した本発明の実施例3にあっては、スライド板42を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース41より引き出すと、時計バンド構造Cの長さを長くすることができる。また、スライド板42を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース41に没入させると、時計バンド構造Cの長さを短くすることができる。このとき、係止手段、すなわちラチェット歯50に係止爪47を係止することにより、適宜にスライド板42の滑動を抑止し、適切な長さを得ることができる。
【0093】
(実施例4)
本発明の実施例4を図16乃至図18に示す。図16は本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例4)の一部省略した分解状態の斜視図、図17の(1)は同長さ調整構造の組立状態の一部省略した平面図、図17の(2)は(1)のZ−Z線に沿う断面図である。
【0094】
本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例4)は、ケース51と、スライド板52と、回転体53と、プッシュボタン54と、V字形状の板ばね60とにより大略構成してある。そして、前記ケース51は、上記した実施例2のケース21と同構成であるために、このケース21と同じ符号を付して説明を省略する。
【0095】
前記スライド板52は、その面部にガイドピン52Aを備えており、その装身具の長手方向の一端部には連結部52Bが設けてあり、この連結部52Bには装身具の短手方向に沿う連結ピン孔52Cが設けてある。
【0096】
前記回転体53は円板体53Aを備えており、この円板体53Aの裏面には、回転中心Pの位置に支承軸部53Bが設けてあり、この円板体53Aの表面部には、回転中心Pより偏位した位置に長孔よりなるガイド孔55が設けてある。また、円板体53Aの周部には、ガイド孔55側とは反対側に位置させて複数の係止歯である平面視で方形の山歯56が形成してある。
【0097】
また、前記プッシュボタン54の一端部は押し部54Aにしてあり、他端部にはばね受け部57が形成してある。そして、プッシュボタン54の面部の中央部には孔状の収納部58が形成してあり、この収納部58は、半円部58Aと方形部58Bとを組み合わせた形状をした凹部であり、プッシュボタン54の一端側に方形部58Bが、他端側に半円部58Aがそれぞれ位置している。そして、半円部58Aには山歯状の係止爪59が形成してある。そして、収納部58には装身具の短手方向、換言すれば押圧されたプッシュボタン54の移動方向に沿って長孔58Cが形成してある。
【0098】
そして、前記ケース51の収容空間H内にはプッシュボタン54が設けてあり、このプッシュボタン54の押し部54A側はボタン孔32より外方に突出しており、また、収容空間H内には、プッシュボタン54の収納部58内に収納して回転体53が収容してあり、この回転体53の支承軸部53Bは収納部58の長孔58Cを貫通して蓋体26の支承孔31に回転可能に挿入してある。
【0099】
そして、プッシュボタン54の端部のばね受け部57とケース51側の側壁部25Cの内面との間に板ばね60を介装して、この板ばね60でプッシュボタン54を外方に付勢して係止爪59を回転体53に設けた一端側の山歯56に係止してある。
【0100】
また、収容空間H内にはプッシュボタン54に重ねてスライド板52が挿入してあり、このスライド板52のガイドピン52Aが回転体53のガイド孔55に摺動可能に挿入して長さ調整構造Aが構成してある。この場合、前記係止爪59と山歯56の係合は、プッシュボタン54の抜け止めを兼ねているし、ガイドピン52とガイド孔55の係合はスライド板52の抜け止めを兼ねている。
【0101】
上記のように構成された長さ調整構造Aは、上記した実施例1の場合と同様に腕時計(図示せず)の一方のバンド取付部(図示せず)に連結された一方の時計バンドB1もしくは腕時計の他方のバンド取付部(図示せず)に連結された他方の時計バンドB2の駒18、20間に介装されて時計バンド構造Cを構成している。この場合、ケース51の連結部30に駒18が、スライド板52の連結部52Bに駒20がそれぞれ連結されることは図1と同様である。
【0102】
次に、上記のように構成された時計バンド構造Cの長さの微調整を説明する。上記したように図18の(1)に示す状態、すなわち、回転体53の他端側の山歯56にプッシュボタン54の係止爪59が係止し、スライド板52のガイドピン52Aが回転体53のガイド孔55の他方の端部55bに位置した状態では、スライド板52が最も内方に位置していて、長さの微調整量が最も小さい場合であり、時計バンド構造Cの長さの微調整が最小である。
【0103】
図18の(1)に示す状態(長さの微調整量が最も小さい場合)から段階的に長さの微調整量を大きくする場合には、図18の(1)に示すようにプッシュボタン54を指で押圧してプッシュボタン54を収容空間H内に押し込むことにより、このプッシュボタン54を板ばね60に抗して移動して回転体53の他端側の山歯56への係止爪59の係止を解除する。
押圧されたプッシュボタン54の移動が、支承軸部53Bと干渉しないように、長孔58Cが設けられている。プッシュボタン54を押圧すると、長孔58C内を、その長手方向に沿って、支承軸部53Bが相対的に移動する。長孔58Cを単なる円形の孔としたのでは、プッシュボタン54と支承軸部53Bが干渉して、プッシュボタン54は移動し得ない。また、長孔58Cは、プッシュボタン54は移動距離を決定している。
【0104】
次に、プッシュボタン54を押した状態で、図18の(2)に示すようにスライド板52を収容空間Hから引き出すと、ガイドピン52Aとガイド孔55の側縁部との相対的な摺動により回転体53が支承軸部53Bを中心にして矢印ハ方向に回転する。この回転は、山歯56が係止爪59に干渉することなく行なわれる。
【0105】
次に、図18の(3)に示すようにプッシュボタン54の押圧を解除すると、このプッシュボタン54が板ばね60の付勢力により移動して係止爪59が、一端側の山歯56に係止してスライド板52のガイドピン52Aが図18の(1)の場合とは反対側に位置した状態になり、スライド板52が最も外方に位置していて、長さの微調整量が最も大きくなり、時計バンド構造Cの長さの微調整が最大になる。
【0106】
次に、図18の(3)に示すように長さの微調整量が最も大きい状態で、プッシュボタン54を押し込むことにより、このプッシュボタン54を板ばね60に抗して移動して回転体53の一端側の山歯56への係止爪59の係止を解除すると、スライド板52の収容空間H内への押し込みは、山歯56が係止爪59に干渉することなく行ない得る。スライド板52を収容空間H内に所定量押し込み、プッシュボタン54の押圧を解除すると、このプッシュボタン54が板ばね60の付勢力により移動して係止爪59が山歯56に係止して所定の長さに微調整することができる。
【0107】
バンド長さ調整構造Aにおいて、山歯56の角度のピッチが大きくても、スライド板52の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜならば、山歯56が大きく回転しようとも、カム手段を介して連動するスライド板52の滑動距離は小さいからである。
【0108】
このような山歯56は、その角度のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。また、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上の限界がある。しかしながら、本発明においては、山歯56の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッチを、スライド板52の滑動に付与することができる。
【0109】
上記した本発明の実施例4にあっては、スライド板52を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース51より引き出すと、時計バンド構造Cの長さを長くすることができる。また、スライド板52を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース51に没入させると、時計バンド構造Cの長さを短くすることができる。このとき、係止手段、すなわち山歯56に係止爪59を係止することにより、適宜にスライド板52の滑動を抑止して、適切な長さを得ることができる。
【0110】
本発明に係わる長さ調整構造Aを図19に示すように装身具が具備する中留具に連結することができる。この場合、上記した実施例2のように構成された長さ調整構造Aを、装身具が具備する三折れ中留具61に連結する。
【0111】
この三折れ中留具61は、表板62と、この表板62の装身具に長手方向の一端部(左端部)に連結ピン65でその一端部が回動可能に連結された中板63と、この中板63の他端部に連結ピン66でその一端部が回動可能に連結された外板64とから構成されており、この外板64の他端部には上向きにフック67が設けてあり、また、前記連結ピン65の中間部がフック係合部68に成っている。
【0112】
そして、前記表板62の他端部には、長さ調整構造Aのケース21の連結部30が連結ピン69により回動可能に連結されており、長さ調整構造Aのスライド板22の連結部39には一方の時計バンドB1の連かん駒70が連結ピン70Aで連結してあり、前記外板64の他端部には他方の時計バンドB2の連かん駒71が連結ピン72で回動可能に連結してあり、時計本体(図示せず)と一方の時計バンドB1と三折れ中留具61と長さ調整構造Aと他方の時計バンドB2とで無端帯の装身具にしてある。
【0113】
そして、長さ調整構造Aの調整操作は、図12の(1)〜(4)に示す上記した実施例2の場合の調整操作と同様に行われる。そして、長さ調整構造Aを操作して長さの微調整を行った後に、無端帯の装身具に手首を通して中板63を外板64側に折り畳んでフック67をフック係合部68に係脱可能に係合して装身具が手首に装着される。
その後、手首の太さが僅かに変化した時は、プッシュボタン24を押圧して、段階的に微調整を行い、腕時計を手首から外すことなく、最も適当な装着感を得ることができる。
【0114】
なお、長さ調整構造Aをして実施例2のように構成された長さ調整構造Aを用いたが、実施例1、実施例3及び実施例4のように構成された長さ調整構造Aを用いてもよい。
【0115】
また、本発明に係わる長さ調整構造Aを図20に示すように装身具の一端として腕時計本体に連結することができる。この場合、上記した実施例2のように構成された長さ調整構造Aを、装身具の一端としての腕時計本体73に連結する。
【0116】
この腕時計本体73は時計ケース74を備えており、この時計ケース74の12時−6時方向の両端部にはバンド取付部75、76が設けてある。
【0117】
そして、時計ケース74のバンド取付部75には、長さ調整構造Aのケース21の連結部が連結ピン77により回動可能に連結してあり、長さ調整構造Aのスライド板22の連結部39には一方の時計バンドB1の連かん駒78が連結ピン79で連結してあり、時計ケース74のバンド取付部76には他方の時計バンドB2の連かん駒80が連結ピン81で回動可能に連結してある。
【0118】
そして、長さ調整構造Aの調整操作は、図12の(1)〜(4)に示す上記した実施例2の場合の調整操作と同様に行われる。そして、長さ調整構造Aを操作して長さの微調整を行った後に、腕時計は手首に装着される。
その後、手首の太さが僅かに変化した時は、プッシュボタン24を押圧して段階的に微調整を行い、腕時計を手首から外すことなく、最も適当な装着感を得ることができる。
【0119】
なお、長さ調整構造Aをして実施例2のように構成された長さ調整構造Aを用いたが、実施例1、実施例3及び実施例4のように構成された長さ調整構造Aを用いてもよい。
【0120】
以上のように、本発明の長さ調整構造Aは、様々な形態で装身具に組み込むことができる。例えば、装身具として腕時計を選んだ場合、時計ケース、腕時計用バンド、中留具における、少なくとも1つの間に連結される。あるいは、腕時計用バンドの複数の駒より成るバンドならば、その駒と駒との間に連結されても良い。さらにまた、時計ケース、中留具、またはバンドの駒そのものに備えられても良い。
【0121】
また、本発明に係わる長さ調整構造Aを、図21に示すように装身具としてのブレスレッドに組み込こむことができる。この場合、上記した実施例2のように構成された長さ調整構造Aを、装身具としてのブレスレッド82に組み込む。すなわち、ブレスレッド82の一端部には、長さ調整構造Aのケース21の連結部30が連結してあり、長さ調整構造Aのスライド板22の連結部39にはブレスレッド82の他端部が連結ピン83で連結してある。
【0122】
そして、長さ調整構造Aの調整操作は、図12の(1)〜(4)に示す上記した実施例2の場合の調整操作と同様に行われる。したがって、手首にブレスレッド82を嵌めた状態で、長さ調整構造Aを操作して長さの微調整を行ない、手首の太さに対応した長さのブレスレッド82にする。その後、手首の太さが僅かに変化した時は、プッシュボタン24を押圧して段階的に微調整を行い、ブレスレッド82を手首から外すことなく、最も適当な装着感を得ることができる。
【0123】
なお、長さ調整構造Aをして実施例2のように構成された長さ調整構造Aを用いたが、実施例1、実施例3及び実施例4のように構成された長さ調整構造Aであってもよい。
【0124】
また、本発明に係わる長さ調整構造Aを装身具としてのベルト84に組み込むことができる。この場合、上記した実施例2のように構成された長さ調整構造Aを、装身具としてのベルト84に組み込む。すなわち、ベルト84のベルト本体84Aの基端部には、長さ調整構造Aのスライド板22の連結部39が連結ピン88で連結してあり、長さ調整構造Aのケース21の連結部30には尾錠85が連結ピン89で連結してある。この尾錠85の基部には突棒86の基端部が回動可能に取り付けてあって、突棒86の先端部は尾錠85の先部に沿わせてある。そして、ベルト本体84Aの先部には係止孔87が所定の間隔をおいて複数設けてある。
【0125】
そして、長さ調整構造Aの調整操作は、図12の(1)〜(4)に示す上記した実施例2の場合の調整操作と同様に行われる。したがって、ベルト84をズボンに装着した状態で、長さ調整構造Aを操作して長さの微調整を行ない、ベルト本体84Aの先部を尾錠85内に通して突棒86を適切な係止孔87に係止する。
【0126】
その後、腰回りの周長が変化した時は、長さ調整構造Aを操作して微調整を行えば良い。例えば食後などにように、腰回りが太くなった時は、長さ調整構造Aを操作して、ベルト84をズボンに装着したまま、このベルト84を僅かに緩めることができる。係止孔87を選択し直すのに比べ、より微妙な微調整が可能となる。なお、腕時計用皮バンド等にも適用できることは言うまでもない。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、前記ケースに備えられる収容空間と、前記収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、前記収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、前記スライド板における装身具の長手方向の滑動と前記回転体の回転とを連動させるカム手段と、前記ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端部が前記収容空間内部に位置するプッシュボタンと、前記収容空間内部に配設されてプッシュボタンを前記ケースの外方に付勢する弾発部材と、前記弾発部材によって付勢された前記プッシュボタンの内端部が前記回転体に係合して前記回転体の回転を抑止する係止手段とを備えたことにより、プッシュボタンを弾発部材に抗して押圧すると、プッシュボタンの内端部と回転体とが離間して係止手段が解除される。よって、スライド板はカム手段を介して回転体を回転させつつ、装身具の長手方向に滑動できるようになる。また、プッシュボタンの押圧を止めると、弾発部材の弾発力により付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係止する係止手段により、回転体の回転が抑止され、よって、カム手段を介して回転体と連動するスライド板の滑動が抑止される。
【0128】
このように、スライド板を装身具の長手方向に滑動させてケースより引き出すと、装身具の長さを長くすることができる。また、スライド板を装身具の長手方向に滑動させてケースに没入させると、装身具の長さを短くすることができる。このとき、係止手段により、適宜にスライド板の滑動を抑止し、適切な長さを得ることができる。したがって、朝夕で僅かに異なる手首等の微妙な太さの変化にも追従して装身具の長さを容易に微調整することができる。
【0129】
また、請求項2の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項1記載の装身具の長さ調整構造において、前記係止手段は、前記回転体の回転を一定の角度ごとに抑止して前記カム手段を介して前記スライド板の滑動を一定の距離ごとに抑止するようにしたことにより、記した請求項1の発明と同様な効果を奏し得るばかりか、前記回転体の回転を一定の角度ごとに抑止して前記カム手段を介して前記スライド板の滑動を一定の距離ごとに抑止して装身具の長さを容易に微調整することができる。
【0130】
また、請求項3の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項2記載の装身具の長さ調整構造において、前記係止手段が、前記プッシュボタンの内端部と前記回転体のいずれか一方に設けられた複数の係止歯と、他方に設けられた係止爪とより成り、前記係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、前記回転体の回転を一定の角度ごとに抑止するようにしたことにより、上記した請求項2の発明と同様な効果を奏し得るばかりか、係止歯の角度のピッチが大きくても、スライド板の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜならば、係止歯が大きく回転しようとも、カム手段を介して連動するスライド板の滑動距離は小さいからである。
【0131】
このような係止歯は、その角度のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。また、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上の限界がある。しかしながら、本発明においては、係止歯の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッチを、スライド板の滑動に付与することができる。
【0132】
また、請求項4の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項1記載の装身具の長さ調整構造において、前記カム機構を、前記回転体と前記スライド板のいずれか一方に突設されたガイドピンと、他方に形成されたガイド孔とを有して前記ガイドピンを前記ガイド孔に挿入して構成したことにより、上記した請求項1の発明と同様な効果を奏し得るばかりか、スライド板を移動することにより、ガイドピンとガイド孔との相対的な摺動で、回転体を回転して前記スライド板の滑動を一定の距離ごとに抑止して装身具の長さを容易に微調整することができる。
【0133】
また、請求項5の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項1又は請求項4記載の装身具の長さ調整構造において、前記スライド板を、前記プッシュボタン及び前記回転体に重ねたことにより、上記した請求項1又は請求項4の発明と同様な効果を奏し得るばかりか、装身具の長さ調整構造の小形化が可能になる。
【0134】
また、請求項6の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項1記載の装身具の長さ調整構造において、前記プッシュボタンの内端部に前記回転体を収納する収納部を備えるようにしたことにより、上記した請求項1の発明と同様な効果を奏し得るばかりか、装身具の長さ調整構造の厚さを薄くすることが可能になって、より装身具の長さ調整構造の小形化が可能になる。
【0135】
また、請求項7の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項3又は請求項6記載の装身具の長さ調整構造において、前記収納部の内周縁に前記係止爪を突設し、前記回転体の外周縁に前記係止歯を形成して、前記係止爪と前記係止歯とを係合させたことにより、上記した請求項3又は請求項6の発明と同様な効果を奏し得る。
【0136】
また、請求項8の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項3又は請求項6記載の装身具の長さ調整構造において、前記収納部の内周縁に前記係止歯に突設し、前記回転体の外周縁に前記係止爪を形成して前記係止歯と前記係止爪とを係合させたことにより、上記した請求項3又は請求項6の発明と同様な効果を奏し得る。
【0137】
また、請求項9の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項6記載の装身具の長さ調整構造において、前記収納部を、前記スライド板の表裏に貫通した開口部または凹部であることにより、上記した請求項6の発明と同様な効果を奏し得る。
【0138】
また、請求項10の発明に係わる装身具の長さ調整構造によれば、請求項1記載の装身具の長さ調整構造において、前記係止歯の形状が平面視でラチェット歯または山歯であることにより、上記した請求項1の発明と同様な効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる長さ調整構造(実施例1)を組み込んだ装身具(時計バンド構造)の一部省略した斜視図である。
【図2】同装身具の長さ調整構造の一部省略した分解状態の斜視図である。
【図3】(1)は同装身具の長さ調整構造の一部省略した平面図である。
(2)は(1)のT−T線に沿う断面図である。
【図4】(1)は同装身具の長さ調整構造の回転体の平面図である。
(2)は同回転体の一部破断した側面図である。
【図5】(1)、(2)、(3)、(4)は同装身具の長さ調整構造の調整操作の説明図である。
【図6】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例2)の一部省略した分解状態の斜視図である。
【図7】(1)は同装身具の長さ調整構造の一部省略した平面図である。
(2)は(1)のU−U線に沿う断面図である。
【図8】同装身具の長さ調整構造のケース枠本体の斜視図である。
【図9】同装身具の長さ調整構造の蓋体の斜視図である。
【図10】同装身具の長さ調整構造のプッシュボタンの斜視図である。
【図11】(1)は同装身具の長さ調整構造の回転体の平面図である。
(2)は同回転体の一部破断した側面図である。
【図12】(1)、(2)、(3)、(4)は同装身具の長さ調整構造の調整操作の説明図である。
【図13】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例3)の一部省略した分解状態の斜視図である。
【図14】(1)は同装身具の長さ調整構造の一部省略した平面図である。
(2)は(1)のY−Y線に沿う断面図である。
【図15】(1)、(2)、(3)、(4)は同装身具の長さ調整構造の調整操作の説明図である。
【図16】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例4)の一部省略した分解状態の斜視図である。
【図17】(1)は同装身具の長さ調整構造の一部省略した平面図である。
(2)は(1)のZ−Z線に沿う断面図である。
【図18】(1)、(2)、(3)、(4)は同装身具の長さ調整構造の調整操作の説明図である。
【図19】本発明に係わる長さ調整構造を組み込んだ装身具であって、三折れ中留具を備えた装身具の一部省略した斜視図である。
【図20】本発明に係わる長さ調整構造を組み込んだ装身具である腕時計の一部省略した斜視図である。
【図21】本発明に係わる長さ調整構造を組み込んだ装身具であるブレスレッドの斜視図である。
【図22】本発明に係わる長さ調整構造を組み込んだ装身具であるバンドの斜視図である。
【図23】従来の装身具である時計バンド構造の一部省略した斜視図である。
【図24】従来の装身具である時計バンド構造の一部省略した斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 スライド板
3 回転体
4 プッシュボタン
17 スプリング(弾発部材)
15 ラチェット歯(係止歯、係止手段)
16 係止爪(係止手段)
A 長さ調整構造

Claims (14)

  1. 装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、
    ケースに備えられる収容空間と、
    収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、
    収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、
    スライド板における装身具の長手方向の滑動と回転体の回転とを連動させるカム手段と、ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端部が収容空間内部に位置するプッシュボタンと、
    収容空間内部に配設されてプッシュボタンをケースの外方に付勢する弾発部材と、
    弾発部材によって付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係合して回転体の回転を抑止する係止手段と、
    を含み、
    スライド板の収容空間からの抜け止めをカム手段が担う装身具の長さ調整構造。
  2. 装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、
    ケースに備えられる収容空間と、
    収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、
    収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、
    スライド板における装身具の長手方向の滑動と回転体の回転とを連動させるカム手段と、ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端部が収容空間内部に位置するプッシュボタンと、
    収容空間内部に配設されてプッシュボタンをケースの外方に付勢する弾発部材と、
    弾発部材によって付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係合して回転体の回転を抑止する係止手段と、
    を含み、
    プッシュボタンの収容空間からの抜け止めを係止手段が担う装身具の長さ調整構造。
  3. 装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、
    ケースに備えられる収容空間と、
    収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、
    収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、
    スライド板における装身具の長手方向の滑動と回転体の回転とを連動させるカム手段と、ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端部が収容空間内部に位置するプッシュボタンと、
    収容空間内部に配設されてプッシュボタンをケースの外方に付勢する弾発部材と、
    弾発部材によって付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係合して回転体の回転を抑止する係止手段と、
    を含み、
    プッシュボタンの内端部に回転体を収納する収納部を備え、
    係止手段が、プッシュボタンの収納部に突設された係止爪と、回転体の外周縁に形成された複数の係止歯と、より成り、
    係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する装身具の長さ調整構造。
  4. 装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、
    ケースに備えられる収容空間と、
    収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、
    収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、
    スライド板における装身具の長手方向の滑動と回転体の回転とを連動させるカム手段と、ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端部が収容空間内部に位置するプッシュボタンと、
    収容空間内部に配設されてプッシュボタンをケースの外方に付勢する弾発部材と、
    弾発部材によって付勢されたプッシュボタンの内端部が回転体に係合して回転体の回転を抑止する係止手段と、
    を含み、
    プッシュボタンの内端部に回転体を収納する収納部を備え、
    係止手段が、プッシュボタンの収納部に突設された複数の係止歯と、回転体の外周縁に形成された係止爪と、より成り、
    係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する装身具の長さ調整構造。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載された装身具の長さ調整構造であって、
    係止手段は、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止してカム手段を介してスライド板の滑動を一定の距離ごとに抑止する装身具の長さ調整構造。
  6. 請求項5に記載された装身具の長さ調整構造であって、
    係止手段が、プッシュボタンの内端部と回転体のいずれか一方に設けられた複数の係止歯と、他方に設けられた係止爪とより成り、係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する装身具の長さ調整構造。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載された装身具の長さ調整構造であって、
    カム手段を、回転体とスライド板のいずれか一方に突設されたガイドピンと、他方に形成されたガイド孔とを有してガイドピンをガイド孔に挿入して構成した装身具の長さ調整構造。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載された装身具の長さ調整構造であって、
    スライド板を、プッシュボタン及び回転体に重ねた装身具の長さ調整構造。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載された装身具の長さ調整構造であって、
    プッシュボタンの内端部に回転体を収納する収納部を備える装身具の長さ調整構造。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載された装身具の長さ調整構造であって、
    プッシュボタンの内端部に回転体を収納する収納部を備え、
    係止手段が、プッシュボタンの収納部に突設された係止爪と、回転体の外周縁に形成された複数の係止歯と、より成り、
    係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する装身具の長さ調整構造。
  11. 請求項1から9のいずれかに記載された装身具の長さ調整構造であって、
    プッシュボタンの内端部に回転体を収納する収納部を備え、
    係止手段が、プッシュボタンの収納部に突設された複数の係止歯と、回転体の外周縁に形成された係止爪と、より成り、
    係止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する装身具の長さ調整構造。
  12. 請求項9から11のいずれかに記載された装身具の長さ調整構造であって、
    収納部が、プッシュボタンの表裏に貫通した開口部または凹部である装身具の長さ調整構造。
  13. 請求項6に記載された装身具の長さ調整構造であって、
    係止歯の形状が、平面視でラチェット歯または山歯である装身具の長さ調整構造。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載された長さ調整構造を備える装身具。
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