JP3850384B2 - 木材チップ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木材チップの少なくとも一部に炭化物を形成するための処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造建築物の解体工事などに伴って発生する廃木材や山林の間伐材などは、所定の処分場で焼却処分されたり、細かく破砕した木材チップとして土壌改良材などの農業副資材として再利用されたりしている。しかしながら、廃木材や間伐材などの木質材はリグニンやセルロースなど土中で容易に分解しない成分を含んでおり、廃木材などを細かく破砕しただけの木材チップを培土に混合しても植物の生育に有効な養分となるには長期間を要するため、実効性、速効性に乏しいものとなっている。
【0003】
そこで、このような木材チップを、土中微生物などの生育に適した微細な多孔質構造を有し、ミネラル分も豊富な炭へ変化させるため、木材チップを炭化する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
一方、木材を短時間で乾燥させる装置としてマイクロ波を利用したものが開発されている(例えば、特許文献2参照。)
【0005】
【特許文献1】
特開2002−114983号公報(第3−4頁、第3図)
【特許文献2】
特開平11−2489号公報(第3−5頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されている連続式炭化炉は、木材チップなどを連続的に炭化することができる点では優れているが、バーナーを用いて木材チップを高温に加熱して炭化させるものであるため、装置を耐火構造とする必要があり、設備が大型化する。また、木材チップを加熱するためにガスなどの大量のエネルギーが必要であり、稼働中に発生する大量の排熱や排煙などが周囲に悪影響を与えることがないように厳重な対策が必要である。
【0007】
一方、特許文献2に記載されている木材の乾燥装置は、マイクロ波を用いることにより、木材を比較的短時間で乾燥させることができるが、この乾燥装置に木材チップを装入してマイクロ波を照射したとしても、温度が上昇するだけであって炭化することはない。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、耐火構造を必要とせず、比較的少ないエネルギーで短時間のうちに木材チップの少なくとも一部に炭化物を形成することのできる装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の木材チップ処理装置は、木材チップに含浸させるための有機酸溶液を収容した酸液槽と、前記酸液槽内の有機酸溶液に木材チップを浸漬、引き揚げするための浸漬装置と、を設けた酸液含浸手段と、
前記酸液含浸手段の酸液槽内の有機酸溶液に浸漬して、引き揚げて前記有機酸溶液を含浸させた木材チップを移送する移送コンベアと、
前記移送コンベアによって移送される前記木材チップに対してマイクロ波を照射して加熱するためのマイクロ波照射手段と、を備えたことを特徴とする。このような構成とすることにより、酸液含浸手段で有機酸溶液が含浸された状態にある木材チップがマイクロ波の照射で加熱されることで有機酸が炭化するため、木材チップの少なくとも一部に炭化物を形成することができる。また、有機酸溶液を含浸した木材チップにマイクロ波を照射することにより、比較的少ないエネルギーで短時間のうちに炭化物を形成することができる。さらに、ガスバーナーなどの燃焼機構を使用しないので耐火構造とする必要もなく、比較的容易に装置の小型化を図ることができる。
【0010】
ここで、前記酸液含浸手段として、有機酸溶液を収容した酸液槽と、酸液槽内の有機酸溶液に木材チップを含浸、引き揚げするための浸漬装置とを設けている。このような構成とすれば、複雑な酸液撒布装置などを設けることなく、木材チップ全体にむらなく均等に有機酸溶液を含浸させることができる。この場合、移送コンベアを用いて木材チップを移動させながら酸液槽内の有機酸溶液に浸漬、引き揚げする機構を設けたことにより、有機酸溶液の含浸工程を連続処理化することができるため、酸液含浸作業を効率化することができる。
【0011】
また、前記有機酸溶液を含浸させる前の木材チップを乾燥するための乾燥手段を設けることが望ましい。このような乾燥手段を設ければ、十分に乾燥された状態にした木材チップが、前記酸液含浸手段において有機酸溶液に浸漬されることとなるため、木材チップに対する有機酸溶液の浸透性が向上し、木材チップ全体に有機酸溶液を含浸させることができるようになり、酸液含浸作業をさらに効率化することもできる。
【0012】
一方、前記有機酸溶液として植物由来の酸性成分を含む酸性水溶液を用いることが望ましい。このような酸性水溶液は、同じく植物由来の素材である木材チップになじみやすいので浸透、定着しやすくなり、比較的短時間で炭化物を形成することができる。なお、酸性水溶液のpHが3より大であると炭化物形成作用が低下し、pHが2より小さいと炭化物形成作用は高まるものの酸液槽などの耐酸機能を高めなければならないので構造などが複雑化し、溶液の取り扱いも難しくなるため、pHは2〜3程度が好適である。
【0013】
また、前記マイクロ波照射手段による木材チップの加熱温度は160℃〜250℃とすることが望ましい。このような加熱温度とすることにより、有機酸溶液が含浸された木材チップの少なくとも一部に短時間のうちに炭化物を形成できるようになるため、処理時間をさらに短縮化することができる。また、木質の発火温度(約260℃)より低温で処理することとなるため、処理中の発煙および二酸化炭素の発生を抑制し、ダイオキシン類の発生を阻止することができる。
【0014】
なお、この場合、木材チップの昇温速度を150℃/分〜170℃/分程度とすることが望ましく、特に160℃/分とすれば、木材チップに含浸された有機酸溶液の蒸散を抑制しつつ極めて短時間のうちに前記炭化物を形成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態である木材チップ処理装置を含む廃木材処理設備を示す平面図であり、図2は前記廃木材処理設備を一部省略して示す側面図であり、図3は前記廃木材処理設備を構成する酸液含浸装置付近を示す一部切欠側面図であり、図4は前記廃木材処理設備を構成するマイクロ波照射装置付近を示す一部切欠側面図である。
【0016】
図1,図2に示す廃木材処理設備は、木造建築物の解体に伴って発生する廃木材や間伐材などから、少なくとも表面部分に炭化物が形成された黒炭色の木材チップを製造する能力を有するものであり、この廃木材処理設備の一部に本実施形態の木材チップ処理装置31が組み込まれている。
【0017】
外部から搬入されてきた柱状あるいは丸太状の廃木材をチッパーシュレッダ1に投入すると、ここで細かく破砕されて木材チップとなり、サイクロン2へ送り込まれ、サイクロン2において、廃木材に付着していた比重1以上の金属などの挟雑物と木材チップとに分離され、木材チップの方はチップホッパ3へ投入され、ここで一時貯留される。
【0018】
チップホッパ3内に貯留された木材チップは、チップホッパ3の下端の排出口から移送コンベア4上に排出され、移送コンベア4によってバケットコンベア28まで水平移送された後、バケットコンベア28によって垂直上方へ移送され、トロンメル(回転式円筒状ふるい機)6内へ投入される。トロンメル6においては、長さ1mm〜10mm程度の木材チップが移送コンベア10上に落下し、これより大きなサイズの木材チップはリターンチップコンベア7上に排出される。
【0019】
リターンチップコンベア7上に排出された大きなサイズの木材チップは、リターンチップコンベア7によってリターンチップシュレッダ30へ投入され、ここで再び細かく破砕された後、リターンチップコンベア5およびバケットエレベータ29を経由してチップホッパ3へ投入される。
【0020】
移送コンベア10上に落下した木材チップは、移送コンベア10によって水平移送されていくが、その途中に配置された磁石コンベア8によって木材チップに混入している釘、ねじなどの鉄鋼部品が除去され、それ以外の金属部品は金属検出器9によって検出された後、金属払出装置11によって金属払出コンベア12上へ払い出される。
【0021】
金属部品が除去された後の木材チップは移送コンベア10の終端からバケットエレベータ13へ投入され、バケットエレベータ13によって垂直上方へ移送された後、酸液含浸装置14へ投入され、ここを通過することによって有機酸溶液が含浸された木材チップとなって投入コンベア15上へ排出される。酸液含浸装置14の詳しい構造、機能などについては後述する。
【0022】
投入コンベア15上に排出された木材チップは有機酸溶液を含浸した状態のままマイクロ波照射装置16内へ投入され、ここを通過する際にマイクロ波が照射されることにより、表面全体に所定厚さの炭化層が形成された黒炭色の木材チップとなって払出コンベア17上へ排出される。マイクロ波照射装置16の詳しい構造、機能などについては後述する。
【0023】
払出コンベア17上に排出された黒炭色の木材チップはバケットコンベア18によって垂直上方へ移送された後、製品ホッパ20へ投入され、ここで一時貯留される。製品ホッパ20内に貯留された黒炭色木材チップは、フレコン詰めコンベア19または払出コンベア21上へ排出され、払出コンベア21上へ排出された黒炭色木材チップは払出コンベア22上に送り込まれ、払出コンベア22によって計量包装機23へ投入され、ここで、容量20リットルのポリ塩化ビニル製の包装袋に充填され計量包装機23に内蔵されたシール機構によって密封された後、機外へ排出される。
【0024】
計量包装機23において包装袋に密封された黒炭色木材チップは駆動ローラコンベア24によって整袋機25へ送り込まれ、ここで、包装袋内に充填されている木材チップの偏りがなくなるように包装形状を整えられた後、ステーションコンベア26によって次の工程へ移送される。なお、整袋機21による整袋工程は、次の工程に配置されているロボットパレタイザ27が黒炭色木材チップ入りの包装袋を受け取り易くするとともに、包装袋を積み上げたときの荷崩れを回避するために設けられている。
【0025】
整袋機25で形状が整えられた黒炭色木材チップ入りの包装袋はステーションコンベア26によって順次ロボットパレタイザ27へ移送された後、ここで、パレット上に1段6袋組みの10段積み状態に積み上げられる。
【0026】
このように図1,図2に記載の廃木材処理設備を用いることにより、従来は廃棄処分に困っていた廃木材や間伐材などから農業用副資材として有用な黒炭色の木材チップを得ることができる。
【0027】
次に、図3,図4を参照して、廃木材処理設備を構成する木材チップ処理装置31の構造、機能について詳しく説明する。木材チップ処理装置31は図3に示すような酸液含浸装置14と、図4に示すようなマイクロ波照射装置16とで構成されている。
【0028】
図3に示す酸液含浸装置14は、箱形状のケーシング32内の底部に設けられた酸液槽33と、その上方に上下2段に配置された移送コンベア34a,34bと、ケーシング32内の天井部分に配置された複数のマイクロ波発生器35などによって構成されている。酸液槽33内には有機酸溶液36が収容され、移送コンベア37の移送方向の中央部分37bが有機酸溶液36に浸漬した状態で配置され、中央部分37bの上方には所定距離を隔てて浮上防止コンベア38が平行に有機酸溶液に浸漬した状態で配置されている。
【0029】
金属部品が除去され移送コンベア10によって移送されてきた木材チップ39は、バケットエレベータ13によって垂直上方へ移送された後、ホッパ14aへ投入され、酸液含浸装置14内の移送コンベア34a上に落下し、移送コンベア34aによって図面右方まで移送された後、下段の移送コンベア34b上に落下し、移送コンベア34bによって図面左方まで移送された後、移送コンベア37の開始部分37a上に落下する。移送コンベア34a,34bによって移送されている木材チップ39に対してマイクロ波発生器35からマイクロ波が照射されるため、木材チップ39は十分に乾燥した状態となって移送コンベア37の開始部分37a上に落下する。
【0030】
移送コンベア37a上に落下した木材チップ39は図面右方へ移送され、移送コンベア37の中央部分37bと浮上防止コンベア38によって挟持された状態で酸液槽33内の有機酸溶液36へ浸漬され、その中を図面右方へ移動していった後、引き揚げられ、有機酸溶液36が含浸された木材チップ39a移送コンベア37cによって酸液含浸装置14の外に配置された投入コンベア15上に排出される。なお、移送コンベア37および浮上防止コンベア38はステンレス網製の帯材によって形成されているため、木材チップ39に対する有機酸溶液36の含浸が妨げられることはない。
【0031】
酸液含浸装置14内を通過することによって、有機酸溶液36が含浸された状態となった木材チップ39aは、投入コンベア15によって図4に示すマイクロ波照射装置16のホッパ16aに投入される。
【0032】
図4に示すように、マイクロ波照射装置16は、箱形状のケーシング40内の天井部分に配置された複数のマイクロ波発生器41と、その下方に上下2段に配置された移送コンベア42a,42bなどによって構成され、移送コンベア42bの終端部の下方には斜面状のガイド部材43が配置されている。
【0033】
投入コンベア15によってホッパ16aに投入された木材チップ39aは、マイクロ波照射装置16内の移送コンベア42a上に落下し、移送コンベア42aによって図面右方まで移送された後、下段の移送コンベア42b上に落下し、移送コンベア42bによって図面左方まで移送された後、ガイド部材43上に落下し、その上を滑落して払出コンベア17上に落下する。
【0034】
マイクロ波照射装置16内において移送コンベア42a,42bによって移送されている木材チップ39aに対してマイクロ波発生器41からマイクロ波が照射され加熱されることによって、その表面部分などに炭化物が形成されるため、黒炭色の木材チップ39bが形成される。マイクロ波発生装置16から排出された黒炭色の木材チップ39bは払出コンベア17によってバケットコンベア18に投入され、前述した工程を経て製品として出荷される。
【0035】
このように、本実施形態の木材チップ処理装置31においては、有機酸溶液36を含浸した木材チップ39aにマイクロ波を照射するため、比較的少ないエネルギーで短時間のうちに炭化物を形成することができ、ガスバーナーなどの燃焼機構を使用しないので耐火構造とする必要もなく、比較的容易に装置の小型化を図ることができる。
【0036】
また、酸液含浸手段として、有機酸溶液36を収容した酸液槽33と、酸液槽33内の有機酸溶液34に木材チップ39を浸漬、引き揚げするための移送コンベア37および浮上防止コンベア38などからなる酸液含浸装置14を設けているため、複雑な溶液散布機構などを設けることなく、木材チップ39全体にむらなく均等に有機酸溶液36を含浸させることができ、大気中への有機酸溶液の飛散も抑制することができる。この場合、移送コンベア37および浮上防止コンベア38などからなる搬送手段を用いて木材チップ39を移動させながら酸液槽33内の有機酸溶液36に浸漬、引き揚げする機構を設け、有機酸溶液36の含浸工程を連続処理化しているため、酸液含浸作業を効率化することができる。
【0037】
また、有機酸溶液36を含浸させる前の木材チップ39を乾燥するための乾燥手段としてマイクロ波照射器35を設けているため、十分に乾燥された木材チップ39が有機酸溶液36に浸漬されることとなる。このため、木材チップ39に対する有機酸溶液の浸透性が向上し、木材チップ39全体に有機酸溶液36を含浸させることができ、酸液含浸作業をさらに効率化することもできる。
【0038】
さらに、有機酸溶液36として植物由来の酸性成分を含むpH2.8程度の酸性水溶液を用いているため、同じく植物由来の素材である木材チップに浸透、定着しやすく、比較的短時間で炭化物を形成することができる。
【0039】
また、電磁波照射装置16における木材チップ39aの加熱温度は160℃〜250℃としているため、有機酸溶液36が含浸された木材チップ39aの少なくとも一部に短時間のうちに炭化物を形成でき、処理時間をさらに短縮化することができた。この場合、木材チップ39aの昇温速度を160℃/分としたところ、極めて短時間のうちに前記炭化物を形成することができた。
【0040】
なお、このようにして形成した黒炭色の木材チップ39bは酸性成分を含有しているため、農地の土壌中に混入させれば、近年の有機栽培でアルカリ化した土壌を中和しながら有機物を補充する作用を発揮し、腐植率やCEC(塩基置換容量)の向上を図ることができる。また、木材チップ39bが炭化層を有していることにより、炭化部分に繁殖する白色腐朽菌の増殖が促される結果、木材チップ中のリグニンの分解が促進されるため、有機質に由来する栄養の農産物などの植物への吸収が早まって成長促進作用が得られ、永年使用される農地の環境保全にも貢献することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明により、以下に示す効果を奏する。
【0042】
(1)木材チップに有機酸溶液を含浸させるための酸液含浸手段と、有機酸溶液を含浸させた木材チップにマイクロ波を照射して加熱するための電磁波発生手段とを備えたことにより、耐火構造を必要とせず、比較的少ないエネルギーで短時間のうちに木材チップの少なくとも一部に炭化物を形成することができる。
【0043】
(2)前記酸液含浸手段として、有機酸溶液を収容した酸液槽と、酸液槽内の有機酸溶液に木材チップを浸漬、引き揚げするための浸漬装置とを設けることにより、複雑な溶液散布機構などを設けることなく、木材チップ全体にむらなく均等に有機酸溶液を含浸させることが可能となり、大気中への有機酸溶液の飛散を抑制することもできる。
【0044】
(3)前記有機酸溶液を含浸させる前の木材チップを乾燥するための乾燥手段を設けることにより、木材チップに対する有機酸溶液の浸透性が向上し、木材チップ全体に有機酸溶液を含浸させることができるようになり、酸液含浸作業をさらに効率化することもできる。
【0045】
(4)前記有機酸溶液として植物由来の酸性成分を含む酸性水溶液を用いることにより、木材チップに浸透、定着しやすくなり、比較的短時間で炭化物を形成することができる。
【0046】
(5)前記電磁波照射手段による木材チップの加熱温度を160℃〜250℃とすることにより、処理時間をさらに短縮化することができるほか、処理中における発煙および二酸化炭素の発生を抑制し、ダイオキシン類の発生も阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である木材チップ処理装置を含む廃木材処理設備を示す平面図である。
【図2】 図1に示す廃木材処理設備を一部省略して示す側面図である。
【図3】 図1に示す廃木材処理設備を構成する酸液槽および浸漬装置付近を示す一部切欠側面図である。
【図4】 図1に示す廃木材処理設備を構成するマイクロ波照射装置付近を示す一部切欠側面図である。
【符号の説明】
1 チッパーシュレッダ
2 サイクロン
3 チップホッパ
4 移送コンベア
5,7 リターンチップコンベア
6 トロンメル
8 磁石コンベア
9 金属検出器
10,34a,34b,37,42a,42b 移送コンベア
11 金属払出装置
12 金属払出コンベア
13,18,29 バケットエレベータ
14 酸液含浸装置
15 投入コンベア
16 マイクロ波照射装置
17,21,22 払出コンベア
19 コンベア
20 製品ホッパ
23 計量包装機
24 駆動ローラコンベア
25 整袋機
26 ステーションコンベア
27 ロボットパレタイザ
28 バケットコンベア
30 リターンチップシュレッダ
31 木材チップ処理装置
32,40 ケーシング
33 酸液槽
35,41 マイクロ波発生器
36 有機酸溶液
38 浮上防止コンベア
39,39a,39b 木材チップ
43 ガイド部材

Claims (4)

  1. 木材チップに含浸させるための有機酸溶液を収容した酸液槽と、前記酸液槽内の有機酸溶液に木材チップを浸漬、引き揚げするための浸漬装置と、を設けた酸液含浸手段と、
    前記酸液含浸手段の酸液槽内の有機酸溶液に浸漬して、引き揚げて前記有機酸溶液を含浸させた木材チップを移送する移送コンベアと、
    前記移送コンベアによって移送される前記木材チップに対してマイクロ波を照射して加熱するためのマイクロ波照射手段と、を備えたことを特徴とする木材チップ処理装置。
  2. 前記有機酸溶液を含浸させる前の木材チップを乾燥するための乾燥手段を設けた請求項1記載の木材チップ処理装置。
  3. 前記有機酸溶液として植物由来の酸性成分を含む酸性水溶液を用いた請求項1または2記載の木材チップ処理装置。
  4. 前記マイクロ波照射手段による前記木材チップの加熱温度が160℃〜250℃である請求項1〜3のいずれかに記載の木材チップ処理装置。
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