JP3850349B2 - ガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法 - Google Patents

ガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3850349B2
JP3850349B2 JP2002218753A JP2002218753A JP3850349B2 JP 3850349 B2 JP3850349 B2 JP 3850349B2 JP 2002218753 A JP2002218753 A JP 2002218753A JP 2002218753 A JP2002218753 A JP 2002218753A JP 3850349 B2 JP3850349 B2 JP 3850349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sub
detection
detection element
resistor
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002218753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004061244A (ja
Inventor
浩之 阿部
博 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002218753A priority Critical patent/JP3850349B2/ja
Publication of JP2004061244A publication Critical patent/JP2004061244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3850349B2 publication Critical patent/JP3850349B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/0444Concentration; Density
    • H01M8/0447Concentration; Density of cathode exhausts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば接触燃焼式ガスセンサ等のガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平11−271256号公報に開示された接触燃焼式ガスセンサの断線・短絡検出回路のように、雰囲気温度のみに応じて抵抗値が変化する基準素子と、雰囲気温度および被検知ガスのガス濃度に応じて抵抗値が変化する検知素子とを、定電流源に対して直列に接続し、基準素子および検出素子の各電圧降下の変化に基づいて、基準素子又は検出素子の断線、基準素子の短絡、検出素子の短絡を検出する接触燃焼式ガスセンサの断線・短絡検出回路が知られている。
さらに、例えば特開2001−235441号公報に開示されたガス警報器のように、被検知ガスのガス濃度を検知する感知部と、感知部を加熱可能なヒータとを備え、被検知ガスを含む雰囲気ガスに対して安定なヒータの抵抗値あるいはヒータ電流の変化に基づいてヒータの異常または断線、つまりガスセンサの故障を判定するガス警報器が知られている。
【0003】
また、従来、例えば固体高分子膜型燃料電池は、固体高分子電解質膜を燃料極と酸素極とで両側から挟み込んで形成されたセルに対し、複数のセルを積層して構成されたスタック(以下において燃料電池と呼ぶ)を備えており、燃料極に燃料として水素が供給され、酸素極に酸化剤として空気が供給されて、燃料極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動して、酸素極で酸素と電気化学反応を起こして発電するようになっている。そして、このような固体高分子膜型燃料電池等の燃料電池において、例えば特開平6−223850号公報に開示された燃料電池の保護装置のように、燃料電池の酸素極側の排出系に水素ガスを検出するガスセンサを備え、このガスセンサによって、燃料極側の水素が固体高分子電解質膜を通じて酸素極側に漏洩したことを検知したときは、燃料の供給を遮断する保護装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような固体高分子膜型燃料電池等の燃料電池においては、固体高分子電解質膜のイオン導電性を保つために、燃料電池に供給される反応ガス、例えば燃料としての水素や酸化剤としての酸素を含む空気等には加湿装置等によって水(加湿水)が混合されている。また、燃料電池の作動時には電気化学反応による反応生成水が生成される。
このため、上記従来技術の一例に係る燃料電池の保護装置においては、燃料電池から排出される高湿潤のオフガスによって、オフガスの流路内に配置されたガスセンサに結露が発生する場合がある。特に、上述した固体高分子膜型燃料電池は、通常作動温度が水の蒸気化温度よりも低く、オフガスは相対的に高湿度で水分量が多いガスとなって排出されるため、オフガス中の水分が結露しやすい状態となっている。
【0005】
ここで、例えば上記従来技術に係る接触燃焼式ガスセンサを燃料電池の酸素極側の排出系に備える場合等において、検出素子に加湿水や反応生成水等が付着すると、検出素子表面に局所的な温度分布の不均一が発生し、損傷や感度低下等の劣化が生じる虞がある。この場合、上述した従来技術における検出素子の断線や短絡等とは異なり、ガスセンサは適宜の検出信号を出力可能であるが、例えば燃料電池の異常等によって排出系に含まれる水素ガス量が変化しても、損傷や劣化が生じたガスセンサではこの変化に応じた適切な大きさの検出信号を出力することができなくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、適宜のタイミングで損傷や劣化を容易かつ確実に検知することが可能であると共に、損傷や劣化が生じた場合であっても、ガス濃度の検出に及ぼす影響を低減させることが可能なガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のガスセンサは、検出素子(例えば、実施の形態での主検出素子21)と補償素子(例えば、実施の形態での温度補償素子22)との電気抵抗値の差異に基づき被検出ガスを検出可能なガスセンサであって、前記検出素子および前記補償素子が直列に接続されてなる第1の枝部(例えば、実施の形態での第1の枝辺31)と、前記検出素子と同等の副検出素子(例えば、実施の形態での副検出素子23)および抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗32)が直列に接続されてなる第2の枝部(例えば、実施の形態での第2の枝辺33)と、前記第1の枝部および前記第2の枝部が並列に接続されてなる並列回路に基準電圧(例えば、実施の形態での基準電圧Vref)を印加する基準電圧印加手段(例えば、実施の形態での基準電源37)と、前記検出素子と前記補償素子との接続点(例えば、実施の形態での接続点PA)と、前記副検出素子と前記抵抗体との接続点(例えば、実施の形態での接続点PB)との間の電位差を検出する検出手段(例えば、実施の形態でのメイン差動アンプ38)とを具備してなるブリッジ回路(例えば、実施の形態でのメインブリッジ回路)を備え、前記検出素子は前記抵抗体と接続され、前記副検出素子は前記補償素子と接続され、前記検出素子と前記副検出素子とは互いに異なる接続点(例えば、実施の形態では、主検出素子21に対する接続点PA,PDと、副検出素子23に対する接続点PB,PE)を介して前記ブリッジ回路に配置され、第1の抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗34)および第2の抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗35)が直列に接続されてなる第3の枝部(例えば、実施の形態での第3の枝辺36)と前記第1の枝部とが並列に接続されてなる副並列回路と、前記基準電圧印加手段と、前記検出素子と前記補償素子との接続点(例えば、実施の形態での接続点PA)と、前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体との接続点(例えば、実施の形態での接続点PC)との間の電位差を検出する副検出手段(例えば、実施の形態でのサブ差動アンプ39)とを具備してなる副ブリッジ回路(例えば、実施の形態でのサブブリッジ回路)を備えることを特徴としている。
【0007】
上記構成のガスセンサによれば、例えば被検出ガスの接触燃焼反応により発熱する触媒を坦持し、被検出ガスの濃度および雰囲気温度に応じて電気抵抗値が変化する検出素子と、雰囲気温度のみに応じて電気抵抗値が変化する補償素子と、検出素子と同等の副検出素子と、抵抗体とを備える並列回路に対してブリッジ接続されてなる基準電圧印加手段および検出手段を具備するブリッジ回路において、検出素子と副検出素子とを互いに異なる接続点を介して配置することにより、例えば副検出素子の代わりに適宜の抵抗体を配置するホイートストンブリッジ回路等に比べて、検出手段により検出される電位差の値を増大させることができる。すなわち、検出手段により検出される電位差は、検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分と、副検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分とが加算されたものであるから、単に検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分のみが検出される場合に比べて、約2倍程度大きな値の検出値となる。
このため、検出素子において、例えば損傷により被検出ガスの濃度に応じた電気抵抗値の増大が生じなくなったり、例えば感度低下等の劣化により被検出ガスの濃度に応じた電気抵抗値の増大量が所定の程度を超えて低減した場合であっても、副検出素子により被検出ガスの濃度の変化に応じた電位差を精度良く検出することができる。
【0009】
また、上記構成のガスセンサによれば、ブリッジ回路にて検出される電位差は、検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分と、副検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分とが加算されたものであり、副ブリッジ回路にて検出される電位差は、検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分であり、ブリッジ回路での電位差は、副ブリッジ回路での電位差に対して約2倍程度大きな値となることから、ブリッジ回路での電位差と、例えば副ブリッジ回路での電位差を2倍して得た値とを比較することによって、検出素子や副検出素子に損傷や感度低下等の劣化が発生したことを容易かつ確実に検出することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の本発明のガスセンサのガス検知方法は、互いの電気抵抗値の差異に基づき被検出ガスを検出可能な検出素子(例えば、実施の形態での主検出素子21)および補償素子(例えば、実施の形態での温度補償素子22)が直列に接続されてなる第1の枝部(例えば、実施の形態での第1の枝辺31)と、前記検出素子と同等の副検出素子(例えば、実施の形態での副検出素子23)および第1の抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗32)が直列に接続されてなる第2の枝部(例えば、実施の形態での第2の枝辺33)と、第2の抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗34)および第3の抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗35)が直列に接続されてなる第3の枝部(例えば、実施の形態での第3の枝辺36)とが並列に接続されてなる並列回路に基準電圧を印加し、前記検出素子と前記補償素子との接続点(例えば、実施の形態での接続点PA)と、前記副検出素子と前記第1の抵抗体との接続点(例えば、実施の形態での接続点PB)との間の電位差を検出し、該電位差の検出値を所定増幅率(例えば、実施の形態での所定増幅率A)にて増幅して増幅検出値(例えば、実施の形態でのメイン差動アンプ出力電圧Vm)とし(例えば、実施の形態でのステップS01)、前記検出素子と前記補償素子との接続点(例えば、実施の形態での接続点PA)と、前記第2の抵抗体と前記第3の抵抗体との接続点(例えば、実施の形態での接続点PC)との間の電位差を検出し、該電位差の検出値を前記所定増幅率の2倍にて増幅して副増幅検出値(例えば、実施の形態でのサブ差動アンプ出力電圧Vs)とし(例えば、実施の形態でのステップS01)、前記増幅検出値と前記副増幅検出値との大小を比較し(例えば、実施の形態でのステップS02)、何れか大きい方を電位差の検出値として出力する(例えば、実施の形態でのステップS03,ステップS04)ことを特徴としている。
【0011】
上記のガスセンサのガス検知方法によれば、増幅検出値は、検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分と、副検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分とが加算され、所定増幅率にて増幅されたものであり、副増幅検出値は、検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分が所定増幅率の2倍にて増幅されたものであるから、例えば検出素子や副検出素子に損傷や感度低下等の劣化が発生した場合であっても、増幅検出値または副増幅検出値の何れか大きい方は、例えば検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分が所定増幅率にて増幅された値に比べて、より大きな値となり、検出素子や副検出素子の劣化に伴って被検出ガスの濃度の検出値が過剰に低下してしまうことを抑制することができる。しかも、例えば検出素子において、損傷や感度低下等の劣化が発生した場合であっても、副検出素子により被検出ガスの濃度の変化に応じた電位差を検出することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の本発明のガスセンサの故障検知方法は、互いの電気抵抗値の差異に基づき被検出ガスを検出可能な検出素子(例えば、実施の形態での主検出素子21)および補償素子(例えば、実施の形態での温度補償素子22)が直列に接続されてなる第1の枝部(例えば、実施の形態での第1の枝辺31)と、前記検出素子と同等の副検出素子(例えば、実施の形態での副検出素子23)および第1の抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗32)が直列に接続されてなる第2の枝部(例えば、実施の形態での第2の枝辺33)と、第2の抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗34)および第3の抵抗体(例えば、実施の形態での固定抵抗35)が直列に接続されてなる第3の枝部(例えば、実施の形態での第3の枝辺36)とが並列に接続されてなる並列回路に基準電圧を印加し、前記検出素子と前記補償素子との接続点(例えば、実施の形態での接続点PA)と、前記副検出素子と前記第1の抵抗体との接続点(例えば、実施の形態での接続点PB)との間の電位差を検出し、該電位差の検出値を所定増幅率(例えば、実施の形態での所定増幅率A)にて増幅して増幅検出値(例えば、実施の形態でのメイン差動アンプ出力電圧Vm)とし(例えば、実施の形態でのステップS11)、前記検出素子と前記補償素子との接続点(例えば、実施の形態での接続点PA)と、前記第2の抵抗体と前記第3の抵抗体との接続点(例えば、実施の形態での接続点PC)との間の電位差を検出し、該電位差の検出値を前記所定増幅率の2倍にて増幅して副増幅検出値(例えば、実施の形態でのサブ差動アンプ出力電圧Vs)とし(例えば、実施の形態でのステップS11)、前記増幅検出値と前記副増幅検出値との大小を比較し(例えば、実施の形態でのステップS13)、前記増幅検出値と前記副増幅検出値との差が所定差以上の場合、あるいは、何れか大きい方に対する何れか小さい方の比率が所定比率以下の場合に、故障検知信号を出力する(例えば、実施の形態でのステップS15)ことを特徴としている。
【0013】
上記のガスセンサの故障検知方法によれば、増幅検出値は、検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分と、副検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分とが加算され、所定増幅率にて増幅されたものであり、副増幅検出値は、検出素子の電気抵抗値の変化に応じた電圧降下分が所定増幅率の2倍にて増幅されたものであるから、例えば検出素子や副検出素子に損傷や感度低下等の劣化が発生した場合において、増幅検出値と副増幅検出値との差や何れか大きい方に対する何れか小さい方の比率は、検出素子の劣化度合いと、副検出素子の劣化度合いとの差異に応じた値となる。
このため、増幅検出値と副増幅検出値との差や何れか大きい方に対する何れか小さい方の比率に応じて、検出素子と副検出素子との劣化状態を判定することができ、ガスセンサの故障検知を確実に行うことができる。
【0014】
さらに、請求項4に記載の本発明のガスセンサの故障検知方法は、前記増幅検出値または前記副増幅検出値が所定値以上か否かを判定し(例えば、実施の形態でのステップS12)、前記増幅検出値または前記副増幅検出値が所定値以上の場合に、前記増幅検出値と前記副増幅検出値との大小を比較することを特徴としている。
【0015】
上記のガスセンサの故障検知方法によれば、増幅検出値または副増幅検出値が所定値以上の場合に、増幅検出値と副増幅検出値との大小比較が実行されるため、例えば検出素子や副検出素子の表面に水分が付着する等によって、例えば被検出ガスの接触燃焼反応により発熱する触媒を坦持する坦体の損傷や破損等が生じ、被検出ガスの濃度の増大に応じた電気抵抗値の増大が生じなくなったり、例えば感度低下等の劣化により被検出ガスの濃度の増大に応じた電気抵抗値の増大量が所定の程度を超えて低減する等の異常状態の発生を確実に検知することができる。
【0016】
また、本発明のガスセンサのガス検知装置は、請求項1または請求項2に記載のガスセンサにより被検出ガスのガス濃度を検知するガスセンサのガス検知装置であって、前記検出手段は、前記電位差の検出値を所定増幅率にて増幅して増幅検出値(例えば、実施の形態でのメイン差動アンプ出力電圧Vm)とし、前記副検出手段は、前記電位差の検出値を前記所定増幅率の2倍にて増幅して副増幅検出値(例えば、実施の形態でのサブ差動アンプ出力電圧Vs)としており、前記増幅検出値と前記副増幅検出値との大小を比較し、何れか大きい方を電位差の検出値として出力する検出出力選択手段(例えば、実施の形態での検出出力選択部41)を備えることを特徴としている。
【0017】
上記構成のガスセンサのガス検知装置によれば、検出素子や副検出素子の劣化に伴ってガス濃度の検出値が過剰に低下してしまうことを抑制することができると共に、例えば検出素子において、損傷や感度低下等の劣化が発生した場合であっても、副検出素子により被検出ガスの濃度の変化に応じた電位差を検出することができる。
【0018】
また、本発明のガスセンサの故障検知装置は、請求項1または請求項2に記載のガスセンサの故障を検知するガスセンサの故障検知装置であって、前記検出手段は、前記電位差の検出値を所定増幅率にて増幅して増幅検出値(例えば、実施の形態でのメイン差動アンプ出力電圧Vm)とし、前記副検出手段は、前記電位差の検出値を前記所定増幅率の2倍にて増幅して副増幅検出値(例えば、実施の形態でのサブ差動アンプ出力電圧Vs)としており、前記増幅検出値と前記副増幅検出値との大小を比較し、前記増幅検出値と前記副増幅検出値との差が所定差以上の場合、あるいは、何れか大きい方に対する何れか小さい方の比率が所定比率以下の場合に、前記ガスセンサが故障していると判定する判定手段(例えば、実施の形態での故障判定部42)と、前記判定手段の判定結果に応じて故障検知信号を出力する故障検知信号出力手段(例えば、実施の形態での故障信号出力部43とを備えることを特徴としている。
【0019】
上記構成のガスセンサの故障検知装置によれば、増幅検出値と副増幅検出値との差や何れか大きい方に対する何れか小さい方の比率に応じて、検出素子と副検出素子との劣化状態を判定することができ、ガスセンサの故障検知を確実に行うことができる。
さらに、前記増幅検出値または前記副増幅検出値が所定値以上の場合に、前記判定手段の作動を許可する作動許可手段(例えば、実施の形態でのステップS12)を備えることによって、例えば検出素子や副検出素子の表面に水分が付着する等によって、例えば被検出ガスの接触燃焼反応により発熱する触媒を坦持する坦体の損傷や破損等が生じ、被検出ガスの濃度の増大に応じた抵抗値の増大が生じなくなったり、例えば感度低下等の劣化により被検出ガスの濃度の増大に応じた電気抵抗値の増大量が所定の程度を超えて低減する等の異常状態の発生を確実に検知することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るガスセンサについて添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るガスセンサ1は、例えば水素を検出する水素センサをなし、図1に示すように、制御装置2と、記憶装置3と、警報装置4と、燃料電池5と、燃料電池5に接続された各配管6,7,8,9とを備える燃料電池システム10において、酸素極側の出口側配管9に設けられ、この出口側配管9から水素が排出されていないことを確認するためのものである。
制御装置2は、酸素極側の出口側配管9に取り付けられたガスセンサ1に接続され、例えば、ガスセンサ1から出力される検出信号と、記憶装置3に格納されている所定の判定閾値との比較結果に応じて、燃料電池5の異常状態が発生しているか否かを判定し、異常状態であると判定した際には、警報装置4によって警報等を出力する。ここで、記憶装置3は、燃料電池5の作動状態、例えば極間差圧や作動圧力等に応じた、ガスセンサ1の検出値に対する所定の判定閾値のマップ等を記憶している。
【0021】
燃料電池5は、例えば電気自動車等の動力源として車両に搭載されており、例えば陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を燃料極と酸素極で挟持した電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セル(図示略)を多数組積層して構成されている。
燃料極に入口側配管6から供給された水素などの燃料ガスは、燃料極の触媒電極上で水素がイオン化され、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介して酸素極へと移動する、その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。酸素極には、例えば、酸素などの酸化剤ガスあるいは空気が入口側配管7を介して供給されているために、この酸素極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。そして、燃料極側、酸素極側共に出口側配管8、9から反応済みのいわゆるオフガスが系外に排出される。
【0022】
ここで、酸素極側の出口側配管9には、その鉛直方向上部にガス接触燃焼式の水素センサをなすガスセンサ1が取り付けられ、このガスセンサ1により酸素極側の出口側配管9内を流通するオフガス中に水素が排出されていないことを確認できるようになっている。
例えば図2および図3に示すように、ガスセンサ1は出口側配管9の長手方向等に沿って長い直方形状のケース11を備えている。ケース11は、例えばポリフェニレンサルファイド製であって、長手方向両端部にフランジ部12を備えている。フランジ部12にはカラー13を取り付けてあり、このカラー13内にボルト14を挿入して、前記出口側配管9の取付座9aに締め付け固定されるようになっている。
ケース11の下面には、出口側配管9の貫通孔9bに外側から挿通される筒状部15が形成されている。また、ケース11内には樹脂で封止された回路基板16が設けられている。筒状部15の内部はガス検出室17として形成され、ガス検出室17の内部側面には、内周側に向かってフランジ部18が形成され、フランジ部18の内周部分がガス導入部19として開口形成されている。
【0023】
また、筒状部15の外周面にはシール材20が取り付けられ、出口側配管9の貫通孔9bの内周壁に密接して気密性を確保している。そして、例えば図2に示すように、この筒状部15の内部に主検出素子21と温度補償素子22と副検出素子23が装着されている。
例えば図4に示すように、各素子21,22,23は回路基板9に接続された複数、例えば6個のピン24によりベース25から一定距離の高さに配置されており、例えば温度補償素子22を水平方向で挟み込むようにして主検出素子21および副検出素子23が配置されている。
【0024】
主検出素子21は周知の素子であって、例えば図4に示すように、電気抵抗に対する温度係数が高い白金等を含む金属線のコイル26の表面を、被検出ガスとされる水素に対して活性な貴金属等からなる触媒27を坦持するアルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。
温度補償素子22は、被検出ガスに対して不活性とされ、例えば主検出素子21と同等のコイル26を備えて構成されている。
そして、被検出ガスである水素が主検出素子21の触媒27に接触した際に生じる燃焼反応の発熱により高温となった主検出素子21と、被検出ガスによる燃焼反応が発生せず雰囲気温度下の温度補償素子22との間に電気抵抗値の差が生ずることを利用し、雰囲気温度による電気抵抗値の変化分を相殺して水素濃度を検出することができるようになっている。
また、副検出素子23は、例えば主検出素子21と同等に形成されている。
【0025】
例えば図5に示すように、主検出素子21(抵抗値R1)及び温度補償素子22(抵抗値R2)が直列接続されてなる第1の枝辺31と、固定抵抗32(抵抗値R3)及び副検出素子23(抵抗値R4)が直列接続されてなる第2の枝辺33と、固定抵抗34(抵抗値R5)及び固定抵抗35(抵抗値R6)が直列接続されてなる第3の枝辺36とが、基準電源37に対して並列に接続されてなるブリッジ回路において、主検出素子31と温度補償素子32同志の接続点PAと、固定抵抗32と副検出素子23同志の接続点PBとの間に、これらの接続点PA,PB間の電位差を検出し、所定増幅率Aにて増幅して出力するメイン差動アンプ38が接続され、主検出素子31と温度補償素子32同志の接続点PAと、固定抵抗34,35同志の接続点PCとの間に、これらの接続点PA,PC間の電位差を検出し、所定増幅率Aの2倍の増幅率2Aにて増幅して出力するサブ差動アンプ39が接続されている。
ここで、第1の枝辺31の主検出素子21は第2の枝辺33の固定抵抗32と接続点PDにて接続され、第2の枝辺33の副検出素子23は第1の枝辺31の温度補償素子22と接続点PEにて接続され、主検出素子21および副検出素子23は、互いに異なる接続点を介してブリッジ回路に配置されている。
【0026】
これにより、並列接続されてなる第1の枝辺31および第2の枝辺33と、この並列回路に対してブリッジ接続されてなる基準電源37およびメイン差動アンプ38とを備えてメインブリッジ回路が構成され、並列接続されてなる第1の枝辺31および第3の枝辺36と、この並列回路に対してブリッジ接続されてなる基準電源37およびサブ差動アンプ39とを備えてサブブリッジ回路が構成されており、ガスセンサ1は、主検出素子21及び温度補償素子22が直列接続されてなる第1の枝辺31を共通の構成要素とする2つの各ブリッジ回路を備えて構成されている。
【0027】
ここで、ガス検出室17内に導入された検査対象ガス中に被検出ガスである水素が存在しないときには、各ブリッジ回路はバランスしてR1×R4=R2×R3およびR1×R6=R2×R5の状態にあり、各差動アンプ38,39の出力がゼロとなる。
一方、水素が存在する場合において、サブブリッジ回路では、主検出素子21の触媒27において水素が燃焼し、コイル26の温度が上昇し、抵抗値R1が増大する。これに対して温度補償素子22において水素は燃焼せず、抵抗値R2は変化しない。これにより、サブブリッジ回路の平衡が破れ、サブ差動アンプ39に、水素濃度の増大変化に応じて増大傾向に変化する適宜の電圧が印加される。また、水素が存在する場合において、メインブリッジ回路では、主検出素子21の触媒27および副検出素子23の触媒27において水素が燃焼し、各コイル26の温度が上昇し、抵抗値R1および抵抗値R4が増大する。これに対して温度補償素子32においては水素は燃焼せず、抵抗値R3は変化しない。これにより、メインブリッジ回路の平衡が破れてメイン差動アンプ38に、水素濃度の増大変化に応じて増大傾向に変化する適宜の電圧が印加される。
【0028】
すなわち、サブブリッジ回路においては、主検出素子21の抵抗値R1の変化に応じた電圧降下分が検出され、メインブリッジ回路においては、主検出素子21および副検出素子23の各抵抗値R1,R4の変化に応じた電圧降下分が検出される。
例えば、水素濃度がゼロの状態での各抵抗値R1,R2,R3,R4,R5,R6が同等の抵抗値Rとなるように設定されている場合には、例えば図6に示すように、各接続点PA,PB,PCの電位Va,Vb,Vcは、基準電源37によって接続点PD,PE間に印加される所定の基準電圧Vrefの1/2の値Vref/2となる。
そして、水素濃度の増大に伴い、主検出素子21および副検出素子23の各抵抗値R1,R4が増大し、例えば接続点PAの電位Va(図6における実線Va)が増大傾向に変化すると、接続点PBの電位Vb(図6における実線Vb)は減少傾向に変化し、接続点PCの電位Vc(図6における実線Vc)は所定の電位(Vref/2)に維持される。
ここで、サブ差動アンプ39には、電位差(Va−Vc)が入力され、メイン差動アンプ38には、電位差(Va−Vb)が入力され、例えば主検出素子21および副検出素子23の各抵抗値R1,R4の変化が同等である場合等においては、メイン差動アンプ38に入力される電位差(Va−Vb)は、サブ差動アンプ39に入力される電位差(Va−Vc)のほぼ2倍の値と等しくなる。
【0029】
ここで、例えば主検出素子21の表面に水分が付着する等によって、例えば触媒27を坦持する坦体の損傷や破損等が生じ、水素濃度の増大に応じた抵抗値の増大が生じなくなったり、例えば感度低下等の劣化により水素濃度の増大に応じた抵抗値の増大量が所定の程度を超えて低減すると、主検出素子21での電圧降下が減少することに伴い、例えば図6に示すように、接続点PAの電位Vaの水素濃度に対する変化度合いは正常時に比べて低下する(図6における破線Va)。
また、例えば副検出素子23の表面に水分が付着する等によって、副検出素子23の損傷や感度低下等の劣化が生じると、副検出素子23での電圧降下が減少することに伴い、例えば図6に示すように、接続点PBの電位Vbの水素濃度に対する変化度合いは正常時に比べて低下する(図6における破線Vb)。
【0030】
例えば、主検出素子21および副検出素子23において、水素濃度の変化に応じた各抵抗値の変化率を同等の抵抗値変化率Dとし、主検出素子21の劣化度合いに応じた係数を劣化係数Kmとし、副検出素子23の劣化度合いに応じた係数を劣化係数Ksとした場合に、各接続点PA,PB,PCの電位Va,Vb,Vcは、例えば下記数式(1)〜(3)に示すように記述される。
なお、以下においては、電圧降下の方向を、例えば図5に示す接続点PDから接続点PEへと向かう方向とした。
【0031】
【数1】
Figure 0003850349
【0032】
【数2】
Figure 0003850349
【0033】
【数3】
Figure 0003850349
【0034】
ここで、メイン差動アンプ38に入力される電位差(Vb−Va)は、所定増幅率Aにて増幅され、例えば下記数式(4)に示すように、メイン差動アンプ出力電圧Vmとして出力され、サブ差動アンプ39に入力される電位差(Vc−Va)は、所定増幅率Aの2倍の増幅率2Aにて増幅され、例えば下記数式(5)に示すように、サブ差動アンプ出力電圧Vsとして出力される。
【0035】
【数4】
Figure 0003850349
【0036】
【数5】
Figure 0003850349
【0037】
そして、例えばメイン差動アンプ出力電圧Vmとサブ差動アンプ出力電圧Vsとの差(出力電圧差)は、下記数式(6)に示すように、主検出素子21の劣化係数Kmと副検出素子23の劣化係数Ksとの差に基づいて記述されることから、後述するように、この出力電圧差(Vm−Vs)の値に応じて、主検出素子21と副検出素子23との劣化状態を判定することができる。
【0038】
【数6】
Figure 0003850349
【0039】
また、例えば主検出素子21において、水素濃度の増大に応じた抵抗値R1の増大が生じなくなった状態では、劣化係数Kmはゼロとなり、下記数式(7)に示すように、サブ差動アンプ出力電圧Vsはゼロとなるが、メイン差動アンプ出力電圧Vmには、副検出素子23の抵抗値R4の変化に応じた電圧降下分が残る。このため、例えば主検出素子21が過度に劣化した場合であっても、副検出素子23により、ガスセンサ1は水素濃度の変化に応じた検出信号を出力することができる。
【0040】
【数7】
Figure 0003850349
【0041】
制御装置2は、例えば図5に示すように、検出出力選択部41と、故障判定部42と、故障信号出力部43とを備えて構成されている。なお、本実施の形態に係るガスセンサのガス検知装置1aは、例えばガスセンサ1と、検出出力選択部41とを備えて構成され、本実施の形態に係るガスセンサの故障検知装置1bは、例えばガスセンサ1と、故障判定部42と、故障信号出力部43とを備えて構成されている。
【0042】
検出出力選択部41は、メイン差動アンプ38から入力されるメイン差動アンプ出力電圧Vmと、サブ差動アンプ39から入力されるサブ差動アンプ出力電圧Vsとの値の大小を比較し、より大きい方を選択して、例えば制御装置2に備えられた濃度算出部44等へ出力電圧値として出力する。ここで、濃度算出部44においては、例えば出力電圧値の変化に応じて予め設定された水素濃度のマップ等が記憶装置3から検索され、水素濃度が算出される。
故障判定部42は、メイン差動アンプ38から入力されるメイン差動アンプ出力電圧Vmまたはサブ差動アンプ39から入力されるサブ差動アンプ出力電圧Vsが所定値以上の場合に、メイン差動アンプ出力電圧Vmとサブ差動アンプ出力電圧Vsとの値の大小を比較し、例えばメイン差動アンプ出力電圧Vmとサブ差動アンプ出力電圧Vsとの差、つまり出力電圧差(Vm−Vs)が、基準電源37によって接続点PE,PD間に印加される所定の基準電圧Vrefに応じて設定される所定の故障判定値(例えば、後述する所定の電圧差#V2)以上か否かを判定する。そして、この判定結果において、出力電圧差(Vm−Vs)が所定の故障判定値以上である場合には、ガスセンサ1が故障していると判断し、故障信号の出力を指示する指令信号を故障信号出力部43へ出力する。一方、この判定結果において、出力電圧差(Vm−Vs)が所定の故障判定値よりも小さい場合には、ガスセンサ1は正常であると判断する。
故障信号出力部43は、故障判定部42から故障信号の出力を指示する指令信号が入力されている場合には、ガスセンサ1が故障していることを示す故障信号を、例えば警報装置4等へ出力する。
【0043】
本実施の形態によるガスセンサ1及びガスセンサのガス検知装置1a及びガスセンサの故障検知装置1bは上記構成を備えており、次に、ガスセンサ1及びガスセンサのガス検知装置1a及びガスセンサの故障検知装置1bの動作について説明する。
【0044】
以下に、ガスセンサ1のガス検知方法について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、図7に示すステップS01においては、メイン差動アンプ38から出力されるメイン差動アンプ出力電圧Vmと、サブ差動アンプ39から出力されるサブ差動アンプ出力電圧Vsを取得する。
次に、ステップS02においては、メイン差動アンプ出力電圧Vmがサブ差動アンプ出力電圧Vs以上か否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進み、メイン差動アンプ出力電圧Vmを出力電圧値として選択して濃度算出部44等へ出力し、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS04に進み、サブ差動アンプ出力電圧Vsを出力電圧値として選択して濃度算出部44等へ出力し、一連の処理を終了する。
【0045】
すなわち、例えば濃度算出部44等において水素濃度の算出に利用される出力電圧値は、メインブリッジ回路から出力される主検出素子21および副検出素子23の各抵抗値R1,R4の変化に応じた電圧降下分、あるいは、サブブリッジ回路から出力される主検出素子21の抵抗値R1の変化に応じた電圧降下分が2倍されたものに応じて設定されるため、例えば、単に、主検出素子21の抵抗値R1の変化に応じた電圧降下分により水素濃度を算出する場合に比べて、主検出素子21に劣化が生じた場合であっても、主検出素子21の劣化に伴って水素濃度の検出値が過剰に低下してしまうことを抑制することができる。
【0046】
以下に、ガスセンサ1の故障検知方法について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、図8に示すステップS11においては、メイン差動アンプ38から出力されるメイン差動アンプ出力電圧Vmと、サブ差動アンプ39から出力されるサブ差動アンプ出力電圧Vsを取得する。
次に、ステップS12においては、メイン差動アンプ出力電圧Vmまたはサブ差動アンプ出力電圧Vsが所定の電圧値#V1以上か否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS13に進む。
【0047】
ステップS13においては、メイン差動アンプ出力電圧Vmとサブ差動アンプ出力電圧Vsとの差の絶対値が所定の電圧差#V2よりも小さいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS14に進み、ガスセンサ1が正常であることを示す正常信号を出力して、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS15に進み、ガスセンサ1が異常であることを示す故障信号を出力して、一連の処理を終了する。
【0048】
すなわち、メイン差動アンプ出力電圧Vmとサブ差動アンプ出力電圧Vsとの差は、上記数式(6)に示すように、主検出素子21の劣化係数Kmと副検出素子23の劣化係数Ksとの差に応じて記述されることから、この差に基づき、主検出素子21または副検出素子23に劣化が生じたことを確実に判定することができる。
しかも、このような劣化判定は、メイン差動アンプ出力電圧Vmまたはサブ差動アンプ出力電圧Vsが所定の電圧値#V1以上の場合、つまり主検出素子21または副検出素子23によって所定の水素濃度の増大が検知された状態にて実行されるため、例えば主検出素子21や副検出素子23の表面に水分が付着する等によって、例えば触媒27を坦持する坦体の損傷や破損等が生じ、水素濃度の増大に応じた抵抗値の増大が生じなくなったり、例えば感度低下等の劣化により水素濃度の増大に応じた抵抗値の増大量が所定の程度を超えて低減する異常状態の発生を確実に検知することができる。
【0049】
以下に、上述した本実施の形態に係るガスセンサ1及びガスセンサのガス検知装置1a及びガスセンサの故障検知装置1bにおいて、主検出素子21や副検出素子23に劣化が生じた場合における、水素濃度の変化に応じた各出力電圧Vm,Vsの変化の一例について説明する。
ここで、上述した本実施の形態のガスセンサ1において、主検出素子21の損傷や破損や感度低下等による劣化度合いを示す劣化率が60%(つまり、劣化係数Km=0.4)であり、副検出素子23の損傷や破損や感度低下等による劣化度合いを示す劣化率が20%(つまり、劣化係数Ks=0.8)である場合を実施例1とし、主検出素子21の劣化率が20%(つまり、劣化係数Km=0.8)であり、副検出素子23の劣化率が60%(つまり、劣化係数Ks=0.4)である場合を実施例2とした。
また、上述した本実施の形態のガスセンサ1において固定抵抗32及び副検出素子23が直列接続されてなる第2の枝辺33を省略した場合での出力電圧、つまりサブ差動アンプ39から出力されるサブ差動アンプ出力電圧Vsに対して、主検出素子21が正常状態である場合(つまり、劣化係数Km=1.0)を比較例1とし、主検出素子21の損傷や破損や感度低下等による劣化率が60%である場合(つまり、劣化係数Km=0.4)を比較例2とした。
【0050】
例えば図9に示すように、主検出素子21の劣化率が60%であり、副検出素子23の劣化率が20%である実施例1においては、主検出素子21の抵抗値R1の変化に応じた電圧降下分が増幅率2Aにて増幅されてなるサブ差動アンプ出力電圧Vsよりも、主検出素子21および副検出素子23の各抵抗値R1,R4の変化に応じた電圧降下分が所定増幅率Aにて増幅されてなるメイン差動アンプ出力電圧Vmの方がより大きな値となる。また、この場合、サブ差動アンプ出力電圧Vsと、主検出素子21の抵抗値R1の変化に応じた電圧降下分が増幅率2Aにて増幅されてなる比較例2での出力電圧とは同等の値を示す。
一方、図10に示すように、主検出素子21の劣化率が20%であり、副検出素子23の劣化率が60%である実施例2においては、サブ差動アンプ出力電圧Vsの方がメイン差動アンプ出力電圧Vmよりも大きな値となる。また、この場合、主検出素子21の抵抗値R1の変化に応じた電圧降下分が増幅率2Aにて増幅されてなる比較例2での出力電圧に比べて、メイン差動アンプ出力電圧Vmの方がより大きな値となる。
従って、単に主検出素子21の抵抗値R1の変化に応じた電圧降下分により水素濃度を算出する比較例2に比べて、メイン差動アンプ出力電圧Vmまたはサブ差動アンプ出力電圧Vsにより水素濃度を算出することによって、より大きな値の算出結果を得ることができ、主検出素子21や副検出素子23の劣化に伴って水素濃度の検出値が過剰に低下してしまうことを抑制することができる。
【0051】
上述したように、本実施の形態によるガスセンサ1によれば、主検出素子21の損傷や破損や感度低下等の劣化が生じた場合であっても、副検出素子23により水素濃度の変化に応じた電位差を精度良く検出することができる。
しかも、例えば主検出素子21や副検出素子23の断線や短絡等のように検出信号が出力されない場合とは異なり、主検出素子21や副検出素子23に損傷や劣化等が生じ、適宜の検出信号が出力される場合であっても、主検出素子21や副検出素子23に損傷や劣化等が発生したことを容易かつ確実に検出することができる。
さらに、本実施の形態によるガスセンサのガス検知装置1aによれば、主検出素子21や副検出素子23の劣化に伴って水素濃度の検出値が過剰に低下してしまうことを抑制することができると共に、例えば主検出素子21において、損傷や感度低下等の劣化が発生した場合であっても、副検出素子23により水素濃度の変化に応じた電位差を精度良く検出することができる。
また、本実施の形態によるガスセンサの故障検知装置1bによれば、主検出素子21や副検出素子23に損傷や破損や感度低下等の劣化が発生したことを容易かつ確実に検知することができると共に、水素濃度を誤検知してしまうことを防止して、ガスセンサ1の故障検知を確実に行うことができる。
【0052】
また、本実施の形態によるガスセンサのガス検知方法によれば、主検出素子21や副検出素子23の劣化に伴って水素濃度の検出値が過剰に低下してしまうことを抑制することができると共に、例えば主検出素子21において、損傷や感度低下等の劣化が発生した場合であっても、副検出素子23により水素濃度の変化に応じた電位差を精度良く検出することができる。
また、本実施の形態によるガスセンサの故障検知方法によれば、主検出素子21や副検出素子23に損傷や破損や感度低下等の劣化が発生したことを容易かつ確実に検知することができると共に、水素濃度を誤検知してしまうことを防止して、ガスセンサ1の故障検知を確実に行うことができる。
【0053】
なお、上述した本実施の形態において、故障判定部42は、メイン差動アンプ出力電圧Vmとサブ差動アンプ出力電圧Vsとの差が所定の故障判定値以上である場合にガスセンサ1が故障していると判断するとしたが、これに限定されず、例えばメイン差動アンプ出力電圧Vmとサブ差動アンプ出力電圧Vsとのうち、何れか大きい方に対する小さい方の比率が所定比率以下の場合にガスセンサ1が故障していると判断してもよい。
【0054】
なお、上述した本実施の形態においては、各素子21,22,23毎に2個のピン24を介してベース25に配置するとしたが、これに限定されず、例えば図11に示す本実施形態のガスセンサ1の変形例に係る各素子21,22,23のように、例えばベース25内や回路基板16において各素子21,22,23を直列に接続する代わりに、複数、例えば4個のピン24を介して各素子21,22,23を直列に接続してもよい。この場合には、ガスセンサ1の構成に要するピン24の個数を削減することができる。
【0055】
なお、上述した本実施の形態において、ガスセンサ1を水素センサとしたが、これに限定されず、その他のガス、例えば一酸化炭素やメタン等の可燃性ガスを検出するガスセンサであってもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明のガスセンサによれば、検出素子において、例えば損傷により被検出ガスの濃度に応じた電気抵抗値の増大が生じなくなったり、例えば感度低下等の劣化により被検出ガスの濃度に応じた電気抵抗値の増大量が所定の程度を超えて低減した場合であっても、副検出素子により被検出ガスの濃度の変化に応じた電位差を精度良く検出することができる。
さらに例えば検出素子や副検出素子の断線や短絡等のように検出信号が出力されない場合とは異なり、検出素子や副検出素子に損傷や劣化等が生じ、適宜の検出信号が出力される場合であっても、検出素子や副検出素子に損傷や劣化等が発生したことを容易かつ確実に検出することができる。
【0057】
また、請求項2に記載の本発明のガスセンサのガス検知方法によれば、検出素子や副検出素子の劣化に伴ってガス濃度の検出値が過剰に低下してしまうことを抑制することができると共に、例えば検出素子において、損傷や感度低下等の劣化が発生した場合であっても、副検出素子により被検出ガスの濃度の変化に応じた電位差を検出することができる。
また、請求項3に記載の本発明のガスセンサの故障検知方法によれば、増幅検出値と副増幅検出値との差や何れか大きい方に対する何れか小さい方の比率に応じて、検出素子と副検出素子との劣化状態を判定することができ、ガスセンサの故障検知を確実に行うことができる。
さらに、請求項4に記載の本発明のガスセンサの故障検知方法によれば、例えば検出素子や副検出素子の表面に水分が付着する等によって、損傷や破損等が生じ、被検出ガスの濃度の増大に応じた電気抵抗値の増大が生じなくなったり、例えば感度低下等の劣化により被検出ガスの濃度の増大に応じた電気抵抗値の増大量が所定の程度を超えて低減する等の異常状態の発生を確実に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るガスセンサを備える燃料電池システムの構成図である。
【図2】 図1に示すガスセンサの平面図である。
【図3】 図2に示すA−A線に沿う概略断面図である。
【図4】 各素子を示す斜視図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係るガスセンサ及びガスセンサのガス検知装置及びガスセンサの故障検知装置の構成図である。
【図6】 水素濃度に応じた各接続点PA,PB,PCの電位Va,Vb,Vcの変化の一例を示すグラフ図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係るガスセンサのガス検知方法の処理を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の一実施形態に係るガスセンサの故障検知方法の処理を示すフローチャートである。
【図9】 主検出素子や副検出素子に劣化が生じた場合における、水素濃度の変化に応じた各出力電圧Vm,Vsの変化の一例を示すグラフ図である。
【図10】 主検出素子や副検出素子に劣化が生じた場合における、水素濃度の変化に応じた各出力電圧Vm,Vsの変化の一例を示すグラフ図である。
【図11】 本実施形態のガスセンサの変形例に係る各素子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ガスセンサ
1a ガスセンサのガス検知装置
1b ガスセンサの故障検知装置
21 主検出素子(検出素子)
22 温度補償素子(補償素子)
23 副検出素子
31 第1の枝辺(第1の枝部)
32 固定抵抗(抵抗体、第1の抵抗体)
33 第2の枝辺(第2の枝部)
34 固定抵抗(第1の抵抗体、第2の抵抗体)
35 固定抵抗(第2の抵抗体、第3の抵抗体)
36 第3の枝辺(第3の枝部)
37 基準電源(基準電圧印加手段)
38 メイン差動アンプ(検出手段)
39 サブ差動アンプ(副検出手段)
41 検出出力選択部(検出出力選択手段)
42 故障判定部(判定手段)
ステップS12 作動許可手段

Claims (4)

  1. 検出素子と補償素子との電気抵抗値の差異に基づき被検出ガスを検出可能なガスセンサであって、
    前記検出素子および前記補償素子が直列に接続されてなる第1の枝部と、
    前記検出素子と同等の副検出素子および抵抗体が直列に接続されてなる第2の枝部と、
    前記第1の枝部および前記第2の枝部が並列に接続されてなる並列回路に基準電圧を印加する基準電圧印加手段と、
    前記検出素子と前記補償素子との接続点と、前記副検出素子と前記抵抗体との接続点との間の電位差を検出する検出手段と
    を具備してなるブリッジ回路を備え、
    前記検出素子は前記抵抗体と接続され、前記副検出素子は前記補償素子と接続され、前記検出素子と前記副検出素子とは互いに異なる接続点を介して前記ブリッジ回路に配置され
    第1の抵抗体および第2の抵抗体が直列に接続されてなる第3の枝部と前記第1の枝部とが並列に接続されてなる副並列回路と、
    前記基準電圧印加手段と、
    前記検出素子と前記補償素子との接続点と、前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体との接続点との間の電位差を検出する副検出手段と
    を具備してなる副ブリッジ回路を備えることを特徴とするガスセンサ。
  2. 互いの電気抵抗値の差異に基づき被検出ガスを検出可能な検出素子および補償素子が直列に接続されてなる第1の枝部と、前記検出素子と同等の副検出素子および第1の抵抗体が直列に接続されてなる第2の枝部と、第2の抵抗体および第3の抵抗体が直列に接続されてなる第3の枝部とが並列に接続されてなる並列回路に基準電圧を印加し、
    前記検出素子と前記補償素子との接続点と、前記副検出素子と前記第1の抵抗体との接続点との間の電位差を検出し、該電位差の検出値を所定増幅率にて増幅して増幅検出値とし、
    前記検出素子と前記補償素子との接続点と、前記第2の抵抗体と前記第3の抵抗体との接続点との間の電位差を検出し、該電位差の検出値を前記所定増幅率の2倍にて増幅して副増幅検出値とし、
    前記増幅検出値と前記副増幅検出値との大小を比較し、何れか大きい方を電位差の検出値として出力することを特徴とするガスセンサのガス検知方法。
  3. 互いの電気抵抗値の差異に基づき被検出ガスを検出可能な検出素子および補償素子が直列に接続されてなる第1の枝部と、前記検出素子と同等の副検出素子および第1の抵抗体が直列に接続されてなる第2の枝部と、第2の抵抗体および第3の抵抗体が直列に接続されてなる第3の枝部とが並列に接続されてなる並列回路に基準電圧を印加し、
    前記検出素子と前記補償素子との接続点と、前記副検出素子と前記第1の抵抗体との接続点との間の電位差を検出し、該電位差の検出値を所定増幅率にて増幅して増幅検出値とし、
    前記検出素子と前記補償素子との接続点と、前記第2の抵抗体と前記第3の抵抗体との接続点との間の電位差を検出し、該電位差の検出値を前記所定増幅率の2倍にて増幅して副増幅検出値とし、
    前記増幅検出値と前記副増幅検出値との大小を比較し、
    前記増幅検出値と前記副増幅検出値との差が所定差以上の場合、あるいは、何れか大きい方に対する何れか小さい方の比率が所定比率以下の場合に、故障検知信号を出力することを特徴とするガスセンサの故障検知方法。
  4. 前記増幅検出値または前記副増幅検出値が所定値以上か否かを判定し、前記増幅検出値または前記副増幅検出値が所定値以上の場合に、前記増幅検出値と前記副増幅検出値との大小を比較することを特徴とする請求項3に記載のガスセンサの故障検知方法。
JP2002218753A 2002-07-26 2002-07-26 ガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法 Expired - Fee Related JP3850349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002218753A JP3850349B2 (ja) 2002-07-26 2002-07-26 ガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002218753A JP3850349B2 (ja) 2002-07-26 2002-07-26 ガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004061244A JP2004061244A (ja) 2004-02-26
JP3850349B2 true JP3850349B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=31939853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002218753A Expired - Fee Related JP3850349B2 (ja) 2002-07-26 2002-07-26 ガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3850349B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4648749B2 (ja) * 2005-04-21 2011-03-09 矢崎総業株式会社 接触燃焼式ガスセンサ素子および接触燃焼式ガスセンサ装置
JP4585402B2 (ja) * 2005-08-01 2010-11-24 本田技研工業株式会社 ガスセンサ
JP4598622B2 (ja) 2005-08-01 2010-12-15 本田技研工業株式会社 ガスセンサ
JP5399721B2 (ja) * 2009-01-14 2014-01-29 矢崎総業株式会社 ガス濃度検出装置
US20150377813A1 (en) * 2014-06-30 2015-12-31 Stmicroelectronics S.R.L. Semiconductor gas sensor device and manufacturing method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004061244A (ja) 2004-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2485604C (en) Method and device for diagnosing gas sensor degradation
US7342505B2 (en) Gas detection apparatus and method for controlling gas sensor
US20080219895A1 (en) Gas sensor
JP4894867B2 (ja) ガスセンサ制御装置
US11031612B2 (en) Fuel cell system having integrated gas connections for connection to an external test gas supply
JP5230127B2 (ja) 燃料電池システム、及び燃料電池システムの制御方法
US10859523B2 (en) Gas sensor
US8092663B2 (en) Gas sensor control device
US20110212376A1 (en) Amperometric sensor
JP3905800B2 (ja) 燃料電池の保護装置
JP2008282714A (ja) 燃料電池システム
JP3850349B2 (ja) ガスセンサ及びガスセンサのガス検知方法及びガスセンサの故障検知方法
US20050061055A1 (en) Control device used for a gas sensor
JP4011429B2 (ja) ガスセンサを具備する燃料電池システムおよびガスセンサを具備する燃料電池車両
JP3801950B2 (ja) ガスセンサ及びガスセンサの故障検知装置及びガスセンサの故障検知方法
US7343251B1 (en) Method to detect a hydrogen leak in a fuel cell
US20050072212A1 (en) Control device of gas sensor
JP4602124B2 (ja) ガス検出装置
JP3986984B2 (ja) 接触燃焼式水素センサの較正方法
JP2006308440A (ja) ガス検出装置
JP3875163B2 (ja) ガスセンサの状態判定装置
JP3844723B2 (ja) ガスセンサの結露防止構造
JP2009198196A (ja) ガスセンサ制御装置
JP4131801B2 (ja) 燃料電池システムに具備される水素センサの劣化検知方法
JP2006010622A (ja) ガス検出システムおよび燃料電池車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees