JP3850260B2 - 半導体チップの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子上に配線層を積層してなる半導体チップ製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の半導体チップの配線層は一般的にビルドアップ法により製造されており、その製造工程の概要は例えば以下の通りである。まず、円盤状に形成されているシリコンウエハの一面側に感光性の硬化性樹脂をスピンコートし、露光・現像処理を施すことにより、所定の位置に、硬化性樹脂の上面からウエハに至るバイアホールを形成する。そして、硬化性樹脂の硬化反応を行い、第1絶縁層を形成する。次に、無電解銅めっきにより銅膜を絶縁層表面およびバイアホール内に形成し、この銅膜上に例えばスピンコートにより感光性のレジストを積層して、所定のパターンをマスクした状態で露光・現像処理を行う。そして、電解銅めっきにより銅を充填してインナービアおよび第1導体回路を形成し、レジストを隔離する。その後、周知のエッチング手法によりエッチングすることにより、無電解銅めっき膜を除去する。
【0003】
この第1導体回路にさらに回路を積層させる場合には、第1導体回路上に感光性の硬化性樹脂を積層・硬化させて第2絶縁層を形成し、その第2絶縁層に、上記と同様にして第2導体回路を形成する。
【0004】
このようにして、硬化性樹脂による絶縁層と、その絶縁層の所定の位置に設けられたバイアホールを利用した導体回路とを交互に形成することにより、半導体素子上に配線層が形成された半導体チップが縦横に整列した状態で形成される。最後に、各半導体チップを区画するダイシングストリートに沿って、ウエハを各チップに切り分けるダイシング操作を行うことにより、ここの半導体チップが製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した製造方法により絶縁層および導体回路を多層化させる場合、絶縁層に設けられるバイアホール等のアスペクト比を高くするのには限界があり、半導体チップに設ける配線層のファイン化を阻む要因となっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、半導体素子上に形成される配線層のファイン化を可能にする半導体チップ製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
上記課題を解決するために請求項1の発明に係る半導体チップの製造方法は、半導体素子上に層間絶縁層と導体回路とが繰り返し形成される半導体チップであって、
少なくとも以下(a)〜(c)の工程を経ることを技術的特徴とする。:
(a)表面には未硬化状態の樹脂層が備えられ、片面に銅箔が貼られたアラミド繊維からなる芯材部を備える絶縁性基板の所定の位置に対してレーザで通孔を形成する工程;
(b)前記銅箔を介して通電して通孔に電解めっきにより導電性金属を充填して、貫通導体を形成し、該貫通導体上に前記樹脂層の表面から凸状に突出し前記樹脂層を貫通する低融点材料からなる導電体を配設する工程;
(c)半導体素子上に前記絶縁性基板を積層する工程。
【0007】
請求項1の発明によれば、貫通導体を形成させた絶縁性基板を、半導体素子上に積層することにより、半導体チップを形成する。
つまり、半導体素子上に直接に導体回路および層間絶縁層を積層する従来の製造方法とは異なり、半導体チップの上層部分の層間絶縁層および導体回路(貫通導体)と、半導体チップの下層部分の導体回路を備えた半導体素子とを予め個別に作製する。そして、上層部分と下層部分とを一括に積層させることにより、半導体チップを形成する。これにより、自在に貫通導体を形成することができるため、従来と比較して貫通導体のアスペクト比を高くすることができる。したがって、半導体チップに設けられた配線層のファイン化を図ることができる。
【0008】
請求項の発明は、絶縁性基板の表面には未硬化状態の樹脂層が備えられ、貫通導体上には樹脂層を貫通する導電体が配設される。
つまり、半硬化の樹脂層は、半導体素子上に絶縁性基板を積層させる際に、半導体素子と絶縁性基板との間に挟まれつつ押し潰され、半導体素子の表面に容易に密着することができる。これにより、接着層の役割を果たすため、半導体素子と絶縁性基板との接続性を向上させることができる。また、好適には可塑性を有する導電体がこの樹脂層を貫通しているため、貫通導体と半導体素子の導体回路との接続性を高くする。これにより、電気的接続を向上させることができる。
【0009】
請求項の発明は、導電体は、前記樹脂層の表面から凸状に突出しているため、半導体素子上に絶縁性基板を積層する際に、確実に、貫通導体と半導体素子上の導体回路とを接続させることができる。これにより、電気的接続性を向上させることができる。
【0010】
請求項の発明は、絶縁性基板には、従来のガラス繊維の代わりにポリマーを芯材部に使用している。
つまり、芯材部はポリマーであるため、レーザによる孔あけを行う場合、芯材部に含浸させる樹脂部分と同様に、レーザのエネルギーによって、容易に芯材部を溶融、蒸発させることができる。これにより、自在に貫通導体を形成できるため、貫通導体のアスペクト比を高くすることができる。
【0011】
請求項の発明は、芯材部は、アラミド繊維からなる。アラミド繊維は、線熱膨張係数が半導体素子に用いられるシリコンに近い。これにより、加熱の際、線熱膨張係数に起因する層間絶縁層の伸縮を抑制できるため、層間絶縁層に生じる応力を緩和できる。また、アラミド繊維は、レーザのエネルギーによって、容易に溶融、蒸発されるため、自在に貫通導体を形成できる。これにより、貫通導体のアスペクト比を高くすることができる。
【0012】
本発明で定義されるトランジション層について説明する。
トランジション層は、半導体素子であるICチップとプリント配線板と直接接続を取るために設けられた中間の仲介層を意味する。特徴としては、2層以上の金属層で形成され、半導体素子であるICチップのダイパッドよりも大きくさせることにある。それによって、電気的接続や位置合わせ性を向上させるものである。また、トランジション層上には、直接、プリント配線板の導体層である金属を形成することを可能にする。
【0013】
ICチップのダイパッドにトランジション層を設ける理由は次の通りである。ICチップのダイパッドは、20〜60μm程度の径で作られており、バイアホールはそれより大きいので位置ずれの際に未接続が発生しやすい。このため、ICチップのダイパッド上に20μmよりも大きな径のトランジション層を介在させることで、バイアホールを確実に接続させることができる。望ましいのは、トランジション層は、バイアホール径と同等以上のものがよい。
【0014】
それぞれに多層プリント配線板だけで機能を果たしてもいるが、場合によっては半導体チップとしてのパッケージ基板としての機能させるために外部基板であるマザーボードやドーターボードとの接続のため、BGA、半田バンプやPGA(導電性接続ピン)を配設させてもよい。また、この構成は、従来の実装方法で接続した場合よりも配線長を短くできて、ループインダクタンスも低減できる。
【0015】
ICチップを内蔵させたコア基板の全面に蒸着、スパッタリング、無電解めっきなどを行い、全面に導電性の金属膜(第1薄膜層)を形成させる。その金属としては、スズ、クロム、チタン、ニッケル、亜鉛、コバルト、金、銅などがよい。厚みとしては、0.001〜2.0μmの間で形成させるのがよい。0.001μm未満では、全面に均一に積層できない。2.0μmを越えるものを形成させることは困難であり、効果が高まるのもでもなかった。クロムの場合には0.1μmの厚みが望ましい。
【0016】
第1薄膜層により、ダイパッドの被覆を行い、トランジション層とICチップにダイパッドとの界面の密着性を高めることができる。また、これら金属でダイパッドを被覆することで、界面への湿分の侵入を防ぎ、ダイパッドの溶解、腐食を防止し、信頼性を高めることができる。また、この第1薄膜層によって、リードのない実装方法によりICチップとの接続を取ることができる。ここで、銅、クロム、ニッケル、チタンを用いることが、金属との密着性やよく、また、界面への湿分の侵入を防ぐために望ましい。また、ダイパッドが銅から成る場合は、第1薄膜層には銅が最適である。
【0017】
第1薄膜層上に、第2薄膜層を設けることもできる。その金属としてはニッケル、銅、金、銀などがある。特に、ダイパッドが銅からなる場合は、第1薄膜層上に、スパッタ、蒸着、又は、無電解めっきにより第2薄膜層を形成させる。電気特性、経済性、また、ダイパッドが銅からなり、後程で形成される厚付け層は主に銅であることから、第2薄膜層には銅を用いるとよい。
【0018】
ここで第2薄膜層を設ける理由は、第1薄膜層では、後述する厚付け層を形成するための電解めっき用のリードを取ることができ難いためである。第2薄膜層36は、厚付けのリードとして用いられる。その厚みは0.01〜5.0μmの範囲で行うのがよい。0.01μm未満では、リードとしての役割を果たし得ず、5.0μmを越えると、エッチングの際、下層の第1薄膜層がより多く削れて隙間ができてしまい、湿分が侵入し易くなり、信頼性が低下するからである。電気特性、経済性、また、後程で形成される厚付け層は主に銅であることから、銅を用いるとよい。特に、ダイパッドが銅からなる場合は、銅が最適である。
【0019】
第2薄膜層上に、無電解あるいは電解めっきにより厚付けさせる。形成される金属の種類としてはニッケル、銅、金、銀、亜鉛、鉄などがある。電気特性、経済性、トランジション層としての強度や構造上の耐性、また、後程で形成されるビルドアップである導体層は主に銅であることから、銅を用い電解めっきで形成するのが望ましい。その厚みは1〜20μmの範囲で行うのがよい。1μmより薄いと、上層のバイアホールとの接続信頼性が低下し、20μmよりも厚くなると、エッチングの際にアンダーカットが起こってしまい、形成されるトランジション層とバイアホールと界面に隙間が発生するからである。また、場合によっては、第1薄膜層上に直接厚付けめっきしても、さらに、多層に積層してもよい。
【0020】
その後、エッチングレジストを形成して、露光、現像してトランジション層以外の部分の金属を露出させてエッチングを行い、ICチップのダイパッド上にトランジション層を形成させる。
【0021】
また、上記トランジション層の製造方法以外にも、ICチップ及びコア基板の上に形成した金属膜上にドライフィルムレジストを形成してトランジション層に該当する部分を除去させて、電解めっきによって厚付けした後、レジストを剥離してエッチング液によって、同様にICチップのダイパッド上にトランジション層を形成させることもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る半導体チップ(チップサイズパッケージ)の実施例について図を参照して説明する。
[半導体チップ]
半導体素子上に貫通導体を備える積層板を積層することにより形成される第1実施例に係る半導体チップの構成について図16を参照して説明する。
半導体チップ10は、ICチップ20上に層間樹脂絶縁層50の形成された半導体素子10Aと、貫通導体160を備える積層板10Bとからなる。半導体チップ10は、ICチップ20のダイパッド22上にトランジション層38が形成され、該トランジション層38にバイアホール60を介して導体回路58が接続されている。積層板10Bの貫通導体160上には、導体回路81を介して半田バンプ176が配置され、該半田バンプ176を介してドータボード等の外部基板と接続される。半導体素子10Aと積層板10Bとは、半導体素子10Aの導体回路58と、積層板10Bの貫通導体160とが低融点金属からなる導電性バンプ76を介して接続されている。
【0025】
本実施例の半導体チップによれば、接着層150および貫通導体160を導体回路58上に直接形成するのではなく、半導体素子10Aと積層板10Bとを予め個別に形成して、一括に積層させる構成である。これにより、自在に貫通導体160を形成することができるため、従来と比較して貫通導体160のアスペクト比を高くすることができる。
【0026】
また、本実施例の積層板10Bに設けられている接着層150は、半硬化のエポキシ樹脂層であり、半導体素子10A上に積層板10Bを積層させる際に、半導体素子10Aと積層板10Bとの間に挟まれつつ押し潰され、半導体素子10Aの表面に容易に密着することができる。これにより、接着層の役割を果たすため、半導体素子10Aと積層板10Bとの接続性を向上させることができる。
【0027】
層間樹脂絶縁層250は、補強材として芯材にアラミド繊維が使用されている。このため、シリコンからなるウエハ20Aの線熱膨張係数と値が近く、加熱の際、線熱膨張係数に起因する層間絶縁層の伸縮を抑制できる。これにより、層間絶縁層に生じる応力を緩和できる。また、アラミド繊維は、レーザのエネルギーによって、容易に溶融、蒸発されるため、自在に貫通導体160を形成できる。これにより、貫通導体160のアスペクト比を高くすることができる。
【0028】
[貫通導体および導体層を備える絶縁層(積層板)]
続いて、上述した半導体素子上に積層する貫通導体を備える積層板10Bの構成について図13(D)を参照して更に詳細に説明する。
図13(D)に示すように積層板10Bは、銅箔80、熱剥離シート82の上に層間樹脂絶縁層250が積層され、この層間樹脂絶縁層250の表面に接着層150が形成されている。接着層150および層間樹脂絶縁層250には、貫通導体160および導電性バンプ76が設けられている。また、銅箔80、接着層150、層間樹脂絶縁層250を貫通するように、位置決めを行うための目合わせ孔68が形成されている。
【0029】
半硬化の接着層150は、積層板10Bと半導体素子10Aとを接着する役割を果たす。このため、半導体素子10A上に積層板10Bを積層する際に、半導体素子10Aと積層板10Bとを容易に密着させることができる。また、貫通導体160が接着層150を貫通しているため、貫通導体160と半導体素子10Aの導体回路58との接続性を高くする。これにより、電気的接続を向上させることができる。
【0030】
貫通導体160に設けられた導電性バンプ76は、接着層150の表面から突出しているため、半導体素子10A上に積層板10Bを積層する際に、確実に、貫通導体160と半導体素子10A上の導体回路58とを接続させることができる。これにより、電気的接続性を向上させることが可能となる。
【0031】
[導体回路を備える半導体素子]
引き続き、上述した半導体素子(ICチップ)上に層間樹脂絶縁層を積層することにより形成される半導体素子10Aの構成について更に詳細に説明する。
先ず、半導体素子(ICチップ)の構成について、半導体素子20の断面を示す図3(A)、及び、平面図を示す図4(B)を参照して説明する。なお、半導体素子20に使用されるウエハ20Aは、シリコン単結晶製で、例えば直径4インチ、厚さ300μm程度に形成されている。このウエハ20Aに、例えば一辺10mm程度の正方形状の半導体素子20が縦横に整列した状態で製造される。
【0032】
図3(B)に示すように半導体素子20の上面には、ダイパッド22及び配線(図示せず)が配設されており、該ダイパッド22及び配線の上に、保護膜24が被覆され、該ダイパッド22には、保護膜24の開口が形成されている。ダイパッド22の上には、主として銅からなるトランジション層38が形成されている。トランジション層38は、薄膜層33と厚付け層37とからなる。いいかえると、2層以上の金属層で形成されている。
【0033】
図11(D)に示すように第1実施例の半導体素子10Aは、上述したICチップ20と、層間樹脂絶縁層50とからなる。層間樹脂絶縁層50には、バイアホール60および導体回路58が形成されている。
【0034】
本実施例の半導体素子10Aでは、ICチップ部分にトランジション層38が形成されていることから、ICチップ部分には平坦化されるので、上層の層間絶縁層50も平坦化されて、膜厚みも均一になる。更に、トランジション層38によって、上層のバイアホール60を形成する際も形状の安定性を保つことができる。
【0035】
更に、ダイパッド22上に銅製のトランジション層38を設けることで、パッド22上の樹脂残りを防ぐことができ、また、後工程の際に酸や酸化剤あるいはエッチング液に浸漬させたり、種々のアニール工程を経てもパッド22の変色、溶解が発生しない。これにより、ICチップのパッドとバイアホールとの接続性や信頼性を向上させる。更に、40μm径パッド22上に60μm径以上のトランジション層38を介在させることで、60μm径のバイアホールを確実に接続させることができる。
【0036】
[半導体チップの製造方法]
引き続き、上述した半導体チップの製造方法について説明する。
先ず、図3(B)を参照して上述したチップサイズパッケージに用いる半導体素子の製造方法について、図1〜図4を参照して説明する。
【0037】
(1)先ず、図1(A)に示すシリコンウエハー20Aに、定法により配線21及びダイパッド22を形成する(図1(B)及び図1(B)の平面図を示す図4(A)参照、なお、図1(B)は、図4(A)のB−B断面を表している)。
(2)次に、ダイパッド22及び配線21の上に、保護膜24を形成し、ダイパッド22上に開口24aを設ける(図1(C)参照)。
【0038】
(3)シリコンウエハー20Aに蒸着、スパッタリングなどの物理的な蒸着を行い、全面に導電性の金属膜(薄膜層)33を形成させる(図2(A)参照)。その厚みは、0.001〜2.0μmの範囲で形成させるのがよい。その範囲よりも下の場合は、全面に薄膜層を形成することができない。その範囲よりも上の場合は、形成される膜に厚みのバラツキが生じてしまう。最適な範囲は0.01〜1.0μmである。形成する金属としては、スズ、クロム、チタン、ニッケル、亜鉛、コバルト、金、銅の中から、選ばれるものを用いることがよい。それらの金属は、ダイパッドの保護膜となり、かつ、電気特性を劣化させることがない。第1実施例では、薄膜層33は、スパッタによってクロムで形成されている。クロムは、金属との密着性がよく、湿分の侵入を抑えることができる。また、クロム層の上に銅をスパッタで施してもよい。クロム、銅の2層を真空チャンバー内で連続して形成してもよい。このとき、クロム0.05−0.1μm、銅0.5μm程度の厚みである。
【0039】
(4)その後、液状レジスト、感光性レジスト、ドライフィルムのいずれかのレジスト層を薄膜層33上に形成させる。トランジション層38を形成する部分が描画されたマスク(図示せず)を該レジスト層上に、載置して、露光、現像を経て、レジスト35に非形成部35aを形成させる。電解メッキを施してレジスト層の非形成部35aに厚付け層(電解めっき膜)37を設ける(図2(B)参照)。形成されるメッキの種類としてはニッケル、銅、金、銀、亜鉛、鉄などがある。電気特性、経済性、また、後程で形成されるビルドアップである導体層は主に銅であることから、銅を用いるとよく、第1実施例では、銅を用いる。その厚みは1〜20μmの範囲で行うのがよい。
【0040】
(5)メッキレジスト35をアルカリ溶液等で除去した後、メッキレジスト35下の金属膜33を硫酸−過酸化水素水、塩化第二鉄、塩化第二銅、第二銅錯体−有機酸塩等のエッチング液によって除去することで、ICチップのパッド22上にトランジション層38を形成する(図2(C)参照)。
【0041】
(6)次に、基板にエッチング液をスプレイで吹きつけ、トランジション層38の表面をエッチングすることにより粗化面38αを形成する(図3(A)参照)。無電解めっきや酸化還元処理を用いて粗化面を形成することもできる。
【0042】
(7)最後に、トランジション層38が形成されたシリコンウエハー20Aを、ダイシングなどによって個片に分割して半導体素子20を形成する(図3(B)及び図3(B)の平面図である図4(B)参照)。その後、必要に応じて、分割された半導体素子20の動作確認や電気検査を行なってもよい。半導体素子20は、ダイパッド22よりも大きなトランジション層38が形成されているので、プローブピンが当てやすく、検査の精度が高くなっている。
【0043】
薄膜層33はチタンにより形成することもできる。チタンは、蒸着かスパッタによって施される。チタンは、金属との密着性がよく、湿分の侵入を抑えることができる。さらに、薄膜層をスズ、亜鉛、又は、コバルトにより形成することもできる。さらに、薄膜層をニッケルにより形成することもできる。ニッケルはスパッタにより形成する。ニッケルは、金属との密着性がよく、湿分の侵入を抑えることができる。薄膜層の上に、更に銅を積層してもよい。
【0044】
[第2の製造方法]
引き続き、第2の製造方法に係る半導体素子について図5〜図7を参照して説明する。
第2の製造方法に係る半導体素子20について、図7(B)を参照して説明する。図3(B)を参照して上述した第1実施例に係る半導体素子では、トランジション層38が、薄膜層33と厚付け層37とからなる2層構造であった。これに対して、第2の製造方法では、図7(B)に示すように、トランジション層38が、第1薄膜層33と、第2薄膜層36と、厚付け層37とからなる3層構造として構成されている。
【0045】
図7(B)を参照して上述した第2の製造方法に係る半導体素子の製造方法について、図5〜図7を参照して説明する。
【0046】
(1)先ず、図5(A)に示すシリコンウエハー20Aに、配線21及びダイパッド22を形成する(図5(B)参照)。
(2)次に、ダイパッド22及び配線の上に、保護膜24を形成する(図5(C)参照)。
【0047】
(3)シリコンウエハー20Aに蒸着、スパッタリングなどの物理的な蒸着を行い、全面に導電性の金属膜(第1薄膜層)33を形成させる(図5(D)参照)。その厚みは、0.001〜2μmの範囲で形成させるのがよい。その範囲よりも下の場合は、全面に薄膜層を形成することができない。その範囲よりも上の場合は、形成される膜に厚みのバラツキが生じてしまう。最適な範囲は0.01〜1.0μmである。形成する金属としては、スズ、クロム、チタン、ニッケル、亜鉛、コバルト、金、銅の中から、選ばれるものを用いることがよい。それらの金属は、ダイパッドの保護膜となり、かつ、電気特性を劣化させることがない。第2の製造方法では、第1薄膜層33は、クロムにより形成される。クロム、ニッケル、チタンは、金属との密着性がよく、湿分の侵入を抑えることができる。
【0048】
(4)第1薄膜層33の上に、スパッタ、蒸着、無電解めっきのいずれかの方法によって第2薄膜層36を積層する(図6(A)参照)。その場合積層できる金属は、ニッケル、銅、金、銀の中から選ばれるものがよい。特に、銅、ニッケルのいずれかで形成させることがよい。銅は、廉価であることと電気伝達性がよいからである。ニッケルは、薄膜との密着性がよく、剥離やクラックを引き起こし難い。第2の製造方法では、第2薄膜層36を無電解銅めっきにより形成する。なお、望ましい第1薄膜層と第2薄膜層との組み合わせは、クロム−銅、クロム−ニッケル、チタン−銅、チタン−ニッケルなどである。金属との接合性や電気伝達性という点で他の組み合わせよりも優れる。
【0049】
(5)その後、レジスト層を第2薄膜層36上に形成させる。マスク(図示せず)を該レジスト層上に載置して、露光、現像を経て、レジスト35に非形成部35aを形成させる。電解メッキを施してレジスト層の非形成部35aに厚付け層(電解めっき膜)37を設ける(図6(B)参照)。形成されるメッキの種類としては銅、ニッケル、金、銀、亜鉛、鉄などがある。電気特性、経済性、また、後程で形成されるビルドアップである導体層は主に銅であることから、銅を用いるとよく、第2の製造方法では、銅を用いる。厚みは1〜20μmの範囲がよい。
【0050】
(6)メッキレジスト35をアルカリ溶液等で除去した後、メッキレジスト35下の第2薄膜層36、第1薄膜層33を硫酸−過酸化水素水、塩化第二鉄、塩化第二銅、第二銅錯体−有機酸塩等のエッチング液によって除去することで、ICチップのパッド22上にトランジション層38を形成する(図6(C)参照)。
【0051】
(7)次に、基板にエッチング液をスプレイで吹きつけ、トランジション層38の表面をエッチングすることにより粗化面38αを形成する(図7(A)参照)。無電解めっきや酸化還元処理を用いて粗化面を形成することもできる。
【0052】
(8)最後に、トランジション層38が形成されたシリコンウエハー20Aを、ダイシングなどによって個片に分割して半導体素子20を形成する(図7(B)参照)。
【0053】
上述した第2の製造方法では、第1薄膜層33がクロムにより、第2薄膜層36が無電解めっき銅で、厚付け層37が電解銅めっきで形成された。これに対して、第1薄膜層33をクロムにより、第2薄膜層36をスパッタ銅で、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みとして、クロム0.07μm、銅0.5μm、電解銅15μmである。
【0054】
さらに、第1薄膜層33をチタンにより、第2薄膜層36を無電解銅で、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みとして、チタン0.07μm、めっき銅1.0μm、電解銅17μmである。
【0055】
またさらに、第1薄膜層33をチタンにより、第2薄膜層36をスパッタ銅で、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みとして、チタン0.06μm、銅0.5μm、電解銅15μmである。
【0056】
また、第1薄膜層33をクロムにより、第2薄膜層36を無電解めっきニッケルで、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みとして、クロム0.07μm、めっき銅1.0μm、電解銅15μmである。
【0057】
また、第1薄膜層33をチタンにより、第2薄膜層36を無電解めっきニッケルで、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みとして、チタン0.05μm、めっきニッケル1.2μm、電解銅15μmである。
【0058】
[第3の製造方法]
第3の製造方法に係る半導体素子20について説明する。第3の製造方法の半導体素子の構成は、図3(B)を参照して上述した第1実施例とほぼ同様である。但し、第1実施例では、セミアディテブ工程を用い、レジスト非形成部に厚付け層37を形成することでトランジション層38を形成した。これに対して、第3の製造方法では、アディテブ工程を用い、厚付け層37を均一に形成した後、レジストを設け、レジスト非形成部をエッチングで除去することでトランジション層38を形成する。
【0059】
第3の製造方法に係る半導体素子の製造方法について図8を参照して説明する。
(1)第1実施例で図2(A)を参照して上述したように、シリコンウエハー20Aに蒸着、スパッタリングなどの物理的な蒸着を行い、全面に導電性の薄膜層33を形成させる(図8(A)参照)。その厚みは、0.001〜2.0μmの範囲がよい。その範囲よりも下の場合は、全面に薄膜層を形成することができない。その範囲よりも上の場合は、形成される膜に厚みのバラツキが生じてしまう。最適な範囲は0.01〜1.0μmで形成されることがよい。形成する金属としては、スズ、クロム、チタン、ニッケル、亜鉛、コバルト、金、銅の中から、選ばれるものを用いることがよい。それらの金属は、ダイパッドの保護となり、かつ、電気特性を劣化させることがない。第3の製造方法では、薄膜層33は、クロムをスパッタすることで形成される。クロムの厚みは0.05μmである。
【0060】
(2)電解メッキを施して薄膜層33の上に厚付け層(電解めっき膜)37を均一に設ける(図8(B)参照)。形成されるメッキの種類としては銅、ニッケル、金、銀、亜鉛、鉄などがある。電気特性、経済性、また、後程で形成されるビルドアップである導体層は主に銅であることから、銅を用いるとよく、第3の製造方法では、銅を用いる。その厚みは1〜20μmの範囲で行うのがよい。それより厚くなると、後述するエッチングの際にアンダーカットが起こってしまい、形成されるトランジション層とバイアホールと界面に隙間が発生することがあるからである。
【0061】
(3)その後、レジスト層35を厚付け層37上に形成させる(図8(C)参照)。
【0062】
(4)レジスト35の非形成部の薄膜層33及び厚付け層37を硫酸−過酸化水素水、塩化第二鉄、塩化第二銅、第二銅錯体−有機酸塩等のエッチング液によって除去した後、レジスト35を剥離することで、ICチップのパッド22上にトランジション層38を形成する(図8(D)参照)。以降の工程は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。なお、薄膜層33をチタンにより形成することもできる。
【0063】
[第4の製造方法]
第4の製造方法に係る半導体素子20について説明する。図8を参照して上述した第3の製造方法に係る半導体素子では、トランジション層38が、薄膜層33と厚付け層37とからなる2層構造であった。これに対して、第4の製造方法では、図9(D)に示すように、トランジション層38が、第1薄膜層33と、第2薄膜層36と、厚付け層37とからなる3層構造として構成されている。
【0064】
第4の製造方法に係る半導体素子の製造方法について図9を参照して説明する。
(1)図6(A)を参照して上述した第2の製造方法と同様に、第1薄膜層33の上に、スパッタ、蒸着、無電解めっきによって第2薄膜層36を積層する(図9(A)参照)。その場合積層できる金属は、ニッケル、銅、金、銀の中から選ばれるものがよい。特に、銅、ニッケルのいずれかで形成させることがよい。銅は、廉価であることと電気伝達性がよいからである。ニッケルは、薄膜との密着性がよく、剥離やクラックを引き起こし難い。第4の製造方法では、第2薄膜層36を無電解銅めっきにより形成する。
なお、望ましい第1薄膜層と第2薄膜層との組み合わせは、クロム−銅、クロム−ニッケル、チタン−銅、チタン−ニッケルである。金属との接合性や電気伝達性という点で他の組み合わせよりも優れる。
【0065】
(2)電解メッキを施して第2薄膜層36の上に厚付け膜37を均一に設ける(図9(B)参照)。
【0066】
(3)その後、レジスト層35を厚付け層37上に形成させる(図9(C)参照)。
【0067】
(4)レジスト35の非形成部の第1薄膜層33、第2薄膜層36及び厚付け層37を硫酸−過酸化水素水、塩化第二鉄、塩化第二銅、第二銅錯体−有機酸塩等のエッチング液によって除去した後、レジスト35を剥離することで、ICチップのパッド22上にトランジション層38を形成する(図9(D)参照)。以降の工程は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
【0068】
なお、第1薄膜層33をクロムにより、第2薄膜層36をスパッタ銅で、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みは、クロム0.07μm、銅0.5μm、電解銅15μmである。また、第1薄膜層33をチタンにより、第2薄膜層36を無電解銅で、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みは、チタン0.07μm、銅1.0μm、電解銅15μmである。
【0069】
さらに、第1薄膜層33をチタンにより、第2薄膜層36をスパッタ銅で、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みは、チタン0.07μm、銅0.5μm、電解銅18μmである。
【0070】
また、第1薄膜層33をクロムにより、第2薄膜層36を無電解めっきニッケルで、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みは、クロム0.06μm、ニッケル1.2μm、電解銅16μmである。
【0071】
また更に、第1薄膜層33をチタンにより、第2薄膜層36を無電解めっきニッケルで、厚付け層37を電解銅めっきで形成することもできる。各層の厚みは、チタン0.07μm、ニッケル1.1μm、電解銅15μmである。
【0072】
[第5の製造方法]
第5の製造方法では、ダイパッド22の表面にジンケート処理を施す。ICチップ20をニッケル無電かめっき浴中に浸漬して、ダイパッド22上にッケルめっき膜を析出させる。続いて、ICチップ20をニッケル−銅の複合めっき液に浸漬し、ニッケルめっき層の上に厚さ0.01〜5μmのニッケルと銅の複合めっき層を形成する。
【0073】
次に、図3(B)を参照して上述した製造方法により形成された半導体素子(ICチップ)上に層間樹脂絶縁層を積層することにより形成される導体回路を備えた半導体素子の製造方法について、図10、図11を参照して説明する。
【0074】
(1)先ず、前述した半導体素子の製造工程によって、トランジション層38が配設されたICチップ20を出発材料とする(図10(A)参照)。次に、このICチップ20に、感光性の硬化性樹脂を塗布することにより、層間樹脂絶縁層50を設ける(図10(B)参照)。硬化性樹脂としては、例えば感光性のポリイミド樹脂を使用することができる。ここで、ICチップ20には、トランジション層38が形成されているため、層間樹脂絶縁層50の厚みを均一にし、後述するバイアホール60の形成を安定させることができる。
【0075】
(2)次に、バイアホール形成位置に対応する黒円49aの描かれたフォトマスクフィルム49を層間樹脂絶縁層50に載置し、露光する(図10(C)参照)。
【0076】
(3)DMTG液でスプレー現像し、加熱処理を行うことで層間樹脂絶縁層50に直径85μmのバイアホール用開口48を設ける(図10(D)参照)。液温60℃の過マンガン酸を用いて、開口48内の樹脂残りを除去する。
【0077】
ダイパッド22上に銅製のトランジション層38を設けることで、ダイパッド22上の樹脂残りを防ぐことができ、これにより、ダイパッド22と後述するバイアホール60との接続性や信頼性を向上させる。更に、40μm径パッド22上に60μm以上の径のトランジション層38を介在させることで、60μm径のバイアホール用開口48を確実に接続させることができる。なお、ここでは、過マンガン酸などの酸化剤を用いて樹脂残さを除去したが、酸素プラズマなどやコロナ処理を用いてデスミア処理を行うことも可能である。
【0078】
(4)次に、過マンガン酸またはクロム酸で層間樹脂絶縁層50の表面を粗化し、粗化面50αを形成する(図11(A)参照)。粗化面は、0.05〜5μmの間が望ましい。
【0079】
(5)粗化面50αが形成された層間樹脂絶縁層50上に、金属層52を設ける。金属層52は、無電解めっきによって形成させた。予め層間樹脂絶縁層50の表層にパラジウムなどの触媒を付与させて、無電解めっき液に5〜60分間浸漬させることにより、0.1〜5μmの範囲でめっき膜である金属層52を設けた(図11(B)参照)。その一例として、
〔無電解めっき水溶液〕
NiSO4 0.003 mol/l
酒石酸 0.200 mol/l
硫酸銅 0.030 mol/l
HCHO 0.050 mol/l
NaOH 0.100 mol/l
α、α′−ビピルジル 100 mg/l
ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l
34℃の液温度で40分間浸漬させた。
【0080】
めっきの代わりに、日本真空技術株式会社製のSV―4540を用い、Ni−Cu合金をターゲットにしたスパッタリングを、気圧0.6Pa、温度80℃、電力200W、時間5分間の条件で行い、Ni−Cu合金52を層間樹脂絶縁層50の表面に形成することもできる。このとき、形成されたNi−Cu合金層52の厚さは0.2μmである。
【0081】
(6)上記処理を終えたICチップ20に、市販の感光性ドライフィルムを貼り付け、フォトマスクフィルムを載置して、100mJ/cm2で露光した後、0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト54を設ける。次に、以下の条件で電解めっきを施して、厚さ15μmの電解めっき膜56を形成する(図11(C)参照)。なお、電解めっき水溶液中の添加剤は、アトテックジャパン社製のカパラシドHLである。
【0082】
Figure 0003850260
【0083】
(7)めっきレジスト54を5%NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト下の金属層52を硝酸および硫酸と過酸化水素の混合液を用いるエッチングにて溶解除去し、金属層52と電解めっき膜56からなる厚さ16μmの導体回路58及びバイアホール60を形成する。続いて、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液によって、導体回路58及びバイアホール60の表面に粗化面58α、60αを形成することにより、半導体素子10Aを作製する(図11(D)参照)。ICチップ20上にトランジション層38を形成させているため、バイアホール60を形成する際、バイアホール60の形状の安定性を保つことができる。
【0084】
引き続き、図13(D)を参照して上述した貫通導体を備える積層板の製造方法について、図12、図13を参照して説明する。
【0085】
(1)積層板10Bの出発材料は片面銅張積層板12である。この片面銅張積層板12は、例えば旭化成社製の「アラミカ」(商標)(本発明のアラミド繊維に相当)にエポキシ樹脂を含浸させて硬化させた層間樹脂絶縁層250に18μmの銅箔80が貼り付けられてなる。そして、該片面銅張積層板12に、加熱により半硬化させたエポキシ樹脂からなる接着層150を積層する(図12(A)参照)。なお、図示はしないが、半硬化状態の接着層150の表面は例えばポリエチレンテレフタレート製の保護フィルムで被覆しておく。
【0086】
(2)この片面銅張積層板12にレーザ等を用いて、厚さ方向に貫通する直径0.3φの目合わせ孔68を形成する(図12(B)参照)。半導体素子10A上に積層板10Bを積層させる際、目合わせ孔68によって位置決めを行うことができる。これにより、積層板10Bを半導体素子10A上の所定の位置に正確に積層させることができる。
【0087】
(3)次に、片面銅張積層板12の銅箔80面側を熱剥離シート82(例えば日東電工株式会社製「リバアルファ」(商標))で保護する。この熱剥離シート82は、例えばポリエステル製のフィルムの片面に発泡剤を含有する接着層が形成された構造とされており、この接着層側を銅箔80面側に向けて積層する(図12(C)参照)。
【0088】
(4)次に、片面銅張積層板12の所定の位置に、接着層150側の面(図12において上面側)から銅箔80に到達する貫通導体用開口158の形成を行う。例えばパルス発振型炭酸ガスレーザ加工装置によってパルスエネルギー2.0〜10.0mJ、パルス幅1〜100μs、パルス間隔0.5ms以上、ショット数3〜50の条件でレーザ照射を行い、層間樹脂絶縁層250の開口157および接着層150の開口159からなる内径100μmの貫通導体用開口158を形成する(図12(D)参照)。この後、目合わせ孔24を封止して、形成された貫通導体用開口158の内部に残留する樹脂を取り除くためのドライデスミア処理を行う。ドライデスミア処理は、例えば酸素プラズマ放電、コロナ放電処理等により行うことができる。
【0089】
本実施例では、層間樹脂絶縁層250には、補強材として芯材にアラミド繊維が使用されているため、レーザのエネルギーによって、容易に溶融、蒸発される。これにより、貫通導体用開口158の形成不良を起こすことがなく、自在に貫通導体160を形成できるため、貫通導体160のアスペクト比を高くすることができる。
【0090】
また、層間樹脂絶縁層250に用いられているアラミド繊維は、シリコンからなるウエハ20Aの線熱膨張係数と値が近いため、加熱の際、線熱膨張係数に起因する層間絶縁層の伸縮を抑制できる。これにより、層間絶縁層に生じる応力を緩和できる。
【0091】
(5)次に、過マンガン酸で層間樹脂絶縁層250の貫通導体用開口158内を粗化し、粗化面158αを形成する(図13(A)参照)。粗化面は、0.05〜5μmの間が望ましい。
【0092】
(6)次に、貫通導体用開口158内に、銅箔80を一方の電極とした電気めっき法により、以下の条件で電解めっきを施して、電解銅めっき156からなる貫通導体160を形成する(図13(B)参照)。電解銅めっき156の充填量は、その上面が絶縁層の表面から僅かに低くなる程度とするのが好ましい。本実施例では、めっき金属として銅を用いたが、Sn、Ag、Cu/Sn、Cu/Agなど、めっき可能な金属であればよい。なお、電解めっき水溶液中の添加剤は、アトテックジャパン社製のカパラシドHLである。
【0093】
Figure 0003850260
【0094】
(7)続いて、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液によって、貫通導体160の表面に粗化面160αを形成する(図13(C)参照)。
【0095】
(8)この後、貫通導体用開口158内の貫通導体160に重ねるようにして、例えば半田などの低融点材料からなる半田ペーストを印刷することにより、貫通導体用開口158内に導電性バンプ76を充填する。導電性バンプ76は、接着層150の上面から僅かに突出するように充填される。その後、目合わせ孔68の封止を解き、また、目合わせ孔68に連通する通孔82aを熱剥離シート82に穿設することで、貫通導体160を有する積層板10Bを得ることができる(図13(D)参照)。
【0096】
導電性バンプ76を接着層150の上面から僅かに突出するように充填させているため、半導体素子10A上に積層板10Bを積層する際に、確実に、貫通導体160と半導体素子10A上の導体回路58との接続がなされる。これにより、電気的接続性を向上させることができる。
【0097】
半田ペーストには、Sn/Pb、Sn/Sb、Sn/Ag、Sn/Ag/Cuなどを用いることができる。もちろん、放射線の低α線タイプの半田ペーストを用いてもよい。
【0098】
引き続き、半導体素子10Aと積層板10Bとの積層工程について、図14〜図16を参照して説明する。
【0099】
(1)積層板10B(図13(D)参照)を上下反転させ、半導体素子10A(図11(D)参照)の上に配置する(図14(A)参照)。
【0100】
(2)次に、導電性バンプ76が導体回路58に接続可能とされるように、半導体素子10Aに設けられた位置決めマーク(図示せず)と目合わせ孔68とで位置決めを行い、積層板10Bを半導体素子10A上の所定の位置に積層する(図14(B)参照)。
【0101】
本実施例の積層板10Bに設けられている接着層150は、半硬化のエポキシ樹脂層であるため、半導体素子10A上に積層板10Bを積層させる際に、半導体素子10Aと積層板10Bとの間に挟まれつつ押し潰され、半導体素子10Aの表面に容易に密着することができる。これにより、接着層の役割を果たすため、半導体素子10Aと積層板10Bとの接続性を向上させることができる。また、貫通導体160が樹脂層150を貫通しているため、導電性バンプ76と導体回路58との接続性を高くする。これにより、電気的接続を向上させることができる。
【0102】
また、導電性バンプ76は、接着層150から突出しているため、半導体素子10A上に積層板10Bを積層する際に、確実に、貫通導体160と半導体素子10A上の導体回路58との接続を取ることができる。これにより、電気的接続性を向上させることができる。
【0103】
(3)続いて、温度50〜150℃まで昇温しながら圧力5kg/cm2で真空圧着ラミネートすることにより、接着層150を硬化させる。これにより、導体回路58と積層板10Bとを接着させる(図14(C)参照)。真空圧着時の真空度は、10mmHgである。本実施例では、真空圧着ラミネートを50〜150℃で行った。ここで、真空圧着ラミネートの温度は、熱剥離シート82が接着力を失う剥離温度より高ければよい。これにより、熱剥離シート82を容易に剥離することができる。
【0104】
予め、個別に形成した半導体素子10A、積層板10Bを一括に積層させることにより、自在に貫通導体160を形成することができるため、従来と比較して貫通導体160のアスペクト比を高くすることができる。
【0105】
(4)次に、最外面の銅箔80をパターンエッチングして導体回路81を形成した後、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液によって、導体回路81の表面に粗化面81αを形成する(図15(A)参照)。粗化面は、0.05〜5μmの間が望ましい。
【0106】
(5)次に、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるように溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー(分子量4000)46.67重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、商品名:エピコート1001)15重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)1.6重量部、感光性モノマーである多官能アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:R604)3重量部、同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノプコ社製、商品名:S−65)0.71重量部を容器にとり、攪拌、混合して混合組成物を調整し、この混合組成物に対して光重量開始剤としてベンゾフェノン(関東化学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学社製)0.2重量部を加えて、粘度を25℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物(有機樹脂絶縁材料)を得る。
なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で60rpmの場合はローターNo.4、6rpmの場合はローターNo.3によった。
【0107】
(6)次に、層間樹脂絶縁層250上に、上記ソルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布し、70℃で20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行った後、ソルダーレジストレジスト開口部のパターンが描画された厚さ5mmのフォトマスクをソルダーレジスト層70に密着させて1000mJ/cm2の紫外線で露光し、DMTG溶液で現像処理し、200μmの直径の開口71を形成する(図15(B)参照)。また、市販のソルダーレジストを用いてもよい。
【0108】
(7)次に、ソルダーレジスト層(有機樹脂絶縁層)70を形成した半導体チップ10を、塩化ニッケル(2.3×10-1mol/l)、次亞リン酸ナトリウム(2.8×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10-1mol/l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開口部71に厚さ5μmのニッケルめっき層72を形成する。さらに、その基板を、シアン化金カリウム(7.6×10-3mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×10-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×10-1mol/l)を含む無電解めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して、ニッケルめっき層72上に厚さ0.03μmの金めっき層74を形成することで、貫通導体160に半田パッド75を形成する(図15(C)参照)。
【0109】
(8)この後、ソルダーレジスト層70の開口部71に、半田ペーストを印刷して、200℃でリフローすることにより、半田バンプ176を形成する。これにより、半導体チップ10を得ることができる(図16参照)。
【0110】
半田ペーストには、Sn/Pb、Sn/Sb、Sn/Ag、Sn/Ag/Cuなどを用いることができる。もちろん、放射線の低α線タイプの半田ペーストを用いてもよい。
【0111】
本実施例では、ダイシングなどによって個片に分割された半導体素子20(図3(B)参照)を出発材料とした。ここで、個片に分割されていない半導体素子20(図3(A)参照)を出発材料とし、半導体チップ形成後、この半導体チップをダイシングなどによって個片に分割してもよい。
【0112】
上記工程によって、接着層150および貫通導体160は、導体回路58上に直接形成するのではなく、半導体素子10Aと積層板10Bとを予め個別に形成して、一括に積層させる構成である。これにより、自在に貫通導体160を形成することができるため、従来と比較して貫通導体160のアスペクト比を高くすることができる。
【0113】
また、貫通導体160は、接着層150の表面から突出しているため、半導体素子10A上に積層板10Bを積層する際に、確実に、貫通導体160と半導体素子10A上の導体回路58とを接続させることができる。これにより、電気的接続性を向上させることができる。
【0114】
本実施例の積層板10Bに設けられている接着層150は、半硬化のエポキシ樹脂層であるため、半導体素子10A上に積層板10Bを積層させる際に、半導体素子10Aと積層板10Bとの間に挟まれつつ押し潰され、半導体素子10Aの表面に容易に密着することができる。これにより、接着層の役割を果たすため、半導体素子10Aと積層板10Bとの接続性を向上させることができる。また、貫通導体160が樹脂層150を貫通しているため、貫通導体160と半導体素子10Aの導体回路58との接続性を高くする。これにより、電気的接続を向上させることができる。
【0115】
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例に係る半導体チップについて、図17を参照して説明する。
第1実施例では、貫通導体160上に導体回路81を介在させて半田バンプ176を設けたが、第2実施例では、貫通導体160上に半田バンプ176を直接配設させてある。
【0116】
また、上述した第1実施例では、ウエハ20Aにアルミニウムからなるダイパッドを配設させ、このダイパッド上に薄膜層33、厚付け層37の2層からなるトランジション層を配設させることによって形成されたICチップ(図3(B)参照)を用いて、半導体チップ10を形成した。これに対し、第2実施例では、図17に示すように、ウエハ20Aに銅からなるダイパッドを配設させ、このダイパッド上に第1薄膜層33、第2薄膜層36、厚付け層37の3層構造からなるトランジション層を配設させたICチップ(図7(B)参照)を用いて、半導体チップ110を形成する。なお、この第2実施例に係る半導体チップ110の製造方法については、上述した第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0117】
<他の実施例>
本発明は上記記述および図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0118】
上記実施例では、層間樹脂絶縁層250をアラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸させたものとしたが、これに限らず、例えばポリイミド樹脂を含浸させたものや、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂以外の液晶ポリマーとの複合体を含浸させたものなど、様々な組み合わせとすることができる。
【0119】
本実施例では、ICチップ20上に層間樹脂絶縁層50及び導体回路58が形成され、その上面に積層板10Bが積層されている。しかし、必ずしも層間樹脂絶縁層50を形成させる必要はなく、トランジション層38上に直接に貫通導体160を接続するように、ICチップ上に積層板10Bを積層してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)は、本発明の第1実施例に係る半導体素子の製造工程図である。
【図2】(A)、(B)、(C)は、第1実施例に係る半導体素子の製造工程図である。
【図3】(A)、(B)は、第1実施例に係る半導体素子の製造工程図である。
【図4】(A)は、第1実施例に係るシリコンウエハー20Aの平面図であり、(B)は、個片化された半導体素子の平面図である。
【図5】(A)、(B)、(C)、(D)は、第1実施例の第2製造方法に係る半導体素子の製造工程図である。
【図6】(A)、(B)、(C)は、第1実施例の第2製造方法に係る半導体素子の製造工程図である。
【図7】(A)、(B)は、第1実施例の第2製造方法に係る半導体素子の製造工程図である。
【図8】(A)、(B)、(C)、(D)は、第1実施例の第3製造方法に係る半導体素子の製造工程図である。
【図9】(A)、(B)、(C)、(D)は、第1実施例の第4製造方法に係る半導体素子の製造工程図である。
【図10】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施例に係る導体回路を備える半導体素子の製造工程図である。
【図11】(A)、(B)、(C)、(D)は、第1実施例に係る導体回路を備える半導体素子の製造工程図である。
【図12】(A)、(B)、(C)、(D)は、第1実施例に係る貫通導体および導体層を備える絶縁層の製造工程図である。
【図13】(A)、(B)、(C)、(D)は、第1実施例に係る貫通導体および導体層を備える絶縁層の製造工程図である。
【図14】(A)、(B)、(C)は、第1実施例に係る半導体チップの製造工程図である。
【図15】(A)、(B)、(C)は、第1実施例に係る半導体チップの製造工程図である。
【図16】第1実施例に係る半導体チップの断面図である。
【図17】本発明の第2実施例に係る半導体チップの断面図である。
【符号の説明】
10 半導体チップ
10A 半導体素子
10B 積層板
20 ICチップ(半導体素子)
20A ウエハ
22 ダイパッド
24 保護膜
33 薄膜層
36 薄膜層
37 厚付け層
38 トランジション層
50 層間樹脂絶縁層
58 導体回路
60 バイアホール
68 目合わせ孔
70 ソルダーレジスト層
76 半田ペースト
80 銅箔
82 熱剥離シート
150 接着層
160 貫通導体
176 半田バンプ
250 層間樹脂絶縁層

Claims (9)

  1. 半導体素子上に層間絶縁層と導体回路とが繰り返し形成される半導体チップであって、
    少なくとも以下(a)〜(c)の工程を経ることを特徴とする半導体チップの製造方法:
    (a)表面には未硬化状態の樹脂層が備えられ、片面に銅箔が貼られたアラミド繊維からなる芯材部を備える絶縁性基板の所定の位置に対してレーザで通孔を形成する工程;
    (b)前記銅箔を介して通電して通孔に電解めっきにより導電性金属を充填して、貫通導体を形成し、該貫通導体上に前記樹脂層の表面から凸状に突出し前記樹脂層を貫通する低融点材料からなる導電体を配設する工程;
    (c)半導体素子上に前記絶縁性基板を積層する工程。
  2. 前記半導体素子のダイパッド上に、トランジション層が形成され、該トランジション層は、少なくとも2層以上であることを特徴とする請求項に記載の半導体チップの製造方法。
  3. 前記トランジション層の最下層は、スズ、クロム、チタン、ニッケル、亜鉛、コバルト、金、銅のいずれかから選ばれる少なくとも1種類以上で積層されることを特徴とする請求項に記載の半導体チップの製造方法。
  4. 前記トランジション層の最上層は、ニッケル、銅、金、銀、亜鉛、鉄の中から選ばれることを特徴とする請求項に記載の半導体チップの製造方法。
  5. 前記半導体素子のダイパッド上に、トランジション層が形成され、該トランジション層は、第1薄膜層、第2薄膜層、厚付け層で形成されていることを特徴とする請求項に記載の半導体チップの製造方法。
  6. 前記ダイパッドは銅であることを特徴とする請求項に記載の半導体チップの製造方法。
  7. 前記トランジション層の第1薄膜層は、スズ、クロム、チタン、ニッケル、亜鉛、コバルト、金、銅のいずれかから選ばれる少なくとも1種類以上で積層されることを特徴とする請求項または請求項に記載の半導体チップの製造方法。
  8. 前記トランジション層の第2薄膜層は、ニッケル、銅、金、銀の中から選ばれる1種類以上であることを特徴とする請求項または請求項に記載の半導体チップの製造方法。
  9. 前記厚付け層はニッケル、銅、金、銀、亜鉛、鉄の中から選ばれる1種類以上であることを特徴とする請求項または請求項に記載の半導体チップの製造方法。
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