JP3849827B2 - 真空式汚水収集設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭や各種施設から排出される汚水を真空を利用して収集する真空式汚水収集設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
真空式汚水収集設備は、図4に示すように、家庭20から排出される汚水を自然流下管21を介して貯溜する集水桝1と、集水桝1中に設置された真空弁ユニット2(図4では省略してある)と、真空ポンプ26に接続された真空タンク25と、圧送ポンプ27を備えた真空ステーション24と、真空弁ユニット2と真空タンク25とを連結する真空本管23とを有する。真空本管23は、真空ステーション24から数百m乃至数千mに及びそれに沿って複数の真空弁ユニットが配置される。
【0003】
集水桝1の内部には、図5に示すように真空弁3及び真空弁用コントローラ4と両者を接続する連結管5を含む真空弁ユニット2が設けられている。真空弁3は吸込管8に接続されると共に、分岐真空配管22に接続されている。また集水桝1の上部には大気中に開口する空気取込管7が接続され、この空気取入管7の内部には一端が大気に開放する吸気管6が配設されている。吸気管6の他端はコントローラ4に連結されている。なお水位検出管10は、検出チューブ9を介してコントローラ4に連結されている。
【0004】
上述の汚水収集設備によれば、各家庭20から排出された汚水が集水桝1内に流入し、水位検出管10により一定量溜まったことが検出されると、コントローラ4が作動して真空弁3が開き、汚水は吸込管8に吸引され、真空弁3を通過して分岐真空配管22を経て真空本管23に流入する。吸込管8の下端が汚水の表面を離れると、吸込管8から流入した空気は、吸込管8、真空弁3及び分岐真空配管22を経て真空本管23に流入する。真空本管23に流入した空気は膨張し、汚水と空気との混相流となって真空ステーション24に送られ、真空タンク25に集められる。真空タンク25に集められた空気は真空ポンプ26により排出され、真空タンク25内の真空度は所定の値に維持される。真空タンク25に溜まった汚水は、圧送ポンプ27によって汚水処理場に送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した真空式汚水収集設備においては、真空弁2は通常は吸込管8と分岐真空配管22との間を遮断し、集水桝1中に一定量の汚水が流入すると開弁し、集水桝1の汚水水位が下ると閉弁するようになっている。
しかしながら真空弁が何らかの原因により作動しない場合には、集水桝1内の汚水を正常に吸引できなくなり、汚水が集水桝から溢出してしまう。
このような不具合が生ずると、作業者が集水桝1内の汚水が排出してから真空弁を修理するといった極めて面倒な作業を行っている。
【0006】
したがって、本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解消し、集水桝から汚水が溢出する前に真空弁の異常を検出又はその異常を解除することのできる真空式汚水収集設備を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明においては、汚水を貯溜する集水桝と、集水桝中に設置された吸込管と、それに接続された真空弁及びそのコントローラを含む真空弁ユニットと、真空弁に接続された真空配管と、コントローラと真空配管を連結する連結管とを有する真空式汚水収集設備において、連結管の途中に引出管を接続し、引出管の開放端側に接離可能な可動部材を装着し、可動部材に集水桝の水位に応じて変位するフロート部材を接続する、という技術的手段を採用した。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の詳細を添付図面により説明する。
図1は本発明の一実施例に係る真空汚水収集設備の主要部を示す概略図、図2は図1のA−A矢視図、図3は図2のB−B断面図であり、図4及び図5と同一部分は同一の参照符号で示す。
本発明では、連結管5の途中にチーズと称される三方分岐継手11が設けられ、三方分岐継手11にボール弁12を介して引出管13が接続され、その先端部はサポート14を介して集水桝1内に取付けられている。引出管13の開放端側には切欠け15を有する円筒ケース16が装着され、円筒ケース16内に引出管13の端面に対向する可動片17が配設されている。可動片17はパッキング17aとそれを保持するコア17bとアーム17cを有しアームの一端側はケース16に揺動可能に支持され、他端側は切欠け15から円筒ケース外に延出され、連結ピン18aを介して第1ロッド19aに接続されている。第1ロッド19aの下端には連結ピン18bを介して第2ロッド19bが連結されている。第2ロッド19bの一端はピン31を介してサポート14に揺動自在に支持され、第2ロッド19bの他端にはフロート32が固着されている。すなわち可動片17は、第1ロッド199、第2ロッド19bを含むリンク機構を介してフロート32に接続されている。
上記構成によれば、家庭20(図4参照)から排出された汚水は、自然流下管21を通って集水桝1内に流入し、吸込管8、真空弁3及び分岐真空配管22を通って真空本管23(図4参照)に排出される。空気は空気取込管7から集水桝1内に流入し、集水桝1内の汚水が流出し汚水面が吸込管8から離れると、集水桝1内の空気は先行する汚水に続いて吸込管8、真空弁3及び分岐真空配管22を通って真空本管23に出て膨張し、汚水と共に混相流となって真空ステーション24(図4参照)に搬送される。
【0009】
ここで真空弁3が正常に作動している場合は、図1の連結管5、分岐真空配管22及び引出管13は真空に維持されており、集水桝の水位はN.Lの位置にあるので、フロート32は図中実線で示す位置にあり、可動片17は引出管13の端面に当接し、そこを塞いでいる。
しかるに集水桝1内の水位がH.L.まで上昇するとフロート32も図中破線で示す位置まで上昇して、上述したリンク機構により可動片17は引出管13の端面から離間するので、真空弁3に大気が流入して真空が破壊される。
【0010】
ここで上記引出管13の端部に警笛33を取り付けておけば、真空の破壊によりそこからエアが吸引され、音が発生するので、集水桝1の外部から異常を検知することができる。また警笛33の代りに、吸引管34(図3に破線で示す)を装着しておけば、汚水を吸引するので、異常水位が解消され、集水桝1から汚水が溢出するのを防止することができる。
【0011】
上記実施例によれば、真空弁ユニット2に引出管13を接続し、その端部にフロート式可動片を装着するだけの簡単な構造を付加するのみで、真空弁の異常を検知又は解消することができる。
【0012】
【発明の効果】
以上に記述の如く、本発明によれば、複雑な警報手段又は作動手段によらず、真空弁に異常が発生し、集水桝の水位が上昇しても、その異常を確実に検知又は解除することができるという効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る真空式汚水収集設備の概略構成図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】従来の真空式汚水収集設備の概略構成図である。
【図5】図3の要部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 集水桝、 2 真空弁ユニット、 3 真空弁、 4 コントローラ、
5 連結管、 13 引出管、 17 可動片、32 フロート
Claims (1)
- 汚水を貯溜する集水桝と、集水桝中に設置された吸込管と、それに接続された真空弁及びそのコントローラを含む真空弁ユニットと、真空弁に接続された真空配管と、コントローラと真空配管を連結する連結管とを有する真空式汚水収集設備において、連結管の途中に引出管を接続し、引出管の開放端に接離可能な可動部材を装着し、可動部材に集水桝の水位に応じて変位するフロート部材を接続したことを特徴とする真空式汚水収集設備。
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JP34828697A JP3849827B2 (ja) | 1997-12-17 | 1997-12-17 | 真空式汚水収集設備 |
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JP34828697A JP3849827B2 (ja) | 1997-12-17 | 1997-12-17 | 真空式汚水収集設備 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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1997
- 1997-12-17 JP JP34828697A patent/JP3849827B2/ja not_active Expired - Fee Related
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