JP3849605B2 - 画像処理装置における色調補正 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データの色調補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像データの色調補正を行うためには、コンピュータにインストールされた画像処理ソフトウェアが用いられていた。画像処理ソフトウェアには、スライドバーやトーンカーブ、数値入力等のコントロールが用意されており、ユーザはこれらのコントロールを用いて色調を補正していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のコントロールでは直感的な操作が困難であり、効果的な補正を行うためには、ある程度、画像処理ソフトウェアに習熟する必要であった。
【0004】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、画像データに対する色調補正を容易にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するため、本発明の画像処理装置を以下の構成とした。すなわち、
画像データの色調を補正する画像処理装置であって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示部と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示する手段と、該色相調整コントロールの位置に対応した色相における前記彩度の変化に沿って、前記色相環内を移動可能な彩度調整マーカを提示する手段とを有する第2提示部と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて色相の補正値を入力するとともに、前記彩度調整マーカの位置に基づき、彩度の補正値を入力する補正値入力部と
を備え、
前記第2提示部は、更に、前記色相環の外周に沿って移動する前記色相調整コントロールと一体的に設けられ、ユーザによる操作に応じて前記彩度調整マーカを前記彩度の変化に沿って移動させる彩度増減ボタンを提示する手段を備える
ことを要旨とする。
【0006】
このような画像処理装置であれば、色相環の外周に沿って色相調整コントロールを移動させるという簡便な操作のみで画像データの色相を補正することができる。色相調整コントロールの移動は、例えばマウスによるドラッグ操作等によって行うことができる。また、色相環内には、彩度の変化に応じた色が提示されるため、ユーザは直感的に彩度を調整することができる。また、彩度調整マーカを用いることにより、色相を一定に保ったまま彩度を調整することができる。更に、色相調整コントロールに一体的に彩度増減ボタンを設け、このボタン操作で彩度調整マーカを移動可能としたので、色相と彩度の調整を行う操作場所の共通化を図ることができるため利便性を向上することができる。
【0007】
色相環の形状は円形であれば色相調整コントロールの移動を円滑に行うことができる。しかし、その形状は円形に限定されることはなく、例えば、正方形や星型等の多角形であってもよい。すなわち、「環」とは、閉じた図形の形状を意味するものとする。
【0008】
また、色相の調整をより詳細に行うことを可能にするため、色相環には、色相を連続的に変化させた色が配置されていることが望ましい。
【0009】
なお、色相環内の彩度の変化は、周方向に向かって単純に増加あるいは減少していくものとしてもよいし、途中で増加率が変化するものとしてもよい。
【0010】
また、本発明は、次のような画像処理装置としても構成することができる。すなわち、かかる画像処理装置は、
画像データの色調を補正する画像処理装置であって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示部と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示する第2提示部と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて、色相の補正値を入力する補正値入力部と
を備え、
前記第2提示部は、更に、ユーザの所定の操作に応じて前記色相環内を移動する彩度調整マーカを提示する手段と、前記彩度調整マーカの移動に応じて、前記色相環の中心点から前記彩度調整マーカに向けた直線が前記色相環の外周部と交差する位置に前記色相調整コントロールを移動させる手段とを備え、
前記補正値入力部は、更に、前記彩度調整マーカの位置に基づき、彩度の補正値を入力する手段を備える
ことを要旨とする。
【0011】
このような構成であれば、マウスのドラッグ操作等によって移動させた彩度調整マーカの位置に基づき、彩度と色相の両者を同時に調整することができる。
【0012】
また、本発明は、次のような画像処理装置としても構成することができる。すなわち、かかる画像処理装置は、
画像データの色調を補正する画像処理装置であって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示部と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示する第2提示部と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて、色相の補正値を入力する補正値入力部と
明度およびコントラストの少なくとも一方を補正するための補正値を入力する第2補正値入力部と
を備え、
前記提示部は、前記第2補正値入力部によって入力された明度またはコントラストの補正値に基づき前記色相環中に配置した色を補正する手段を備える
ことを要旨とする。
【0013】
こうすることにより、明度やコントラストの補正値の入力に応じて色相環内の色を変化させることができる。従って、より直感的に補正値を指定することができる。
【0016】
本発明は、上述の種々の構成の画像処理装置としての態様のほか、画像データの色調補正を行うためのコンピュータプログラムとしても構成することができる。コンピュータプログラムは、コンピュータ読取可能な各種記録媒体に記録してもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づき次の順序で説明する。
A.画像処理システム:
B.画像処理装置のソフトウェア構成:
C.GUIの構成:
D.補正値決定処理:
E.変形例:
【0018】
A.画像処理システム:
図1は、画像処理や画像出力を行う画像処理システム10の構成を示す説明図である。画像処理システム10は、デジタルカメラを用いて撮影した結婚式の写真やポートレート等を所定の専用用紙にレイアウトを施し印刷するプロ向けのシステムである。画像処理システム10は、クライアントPC1,PC2(以下、総称して「クライアントPC」と記載)と、プリンタサーバPSとをLANによって相互に接続することにより構成している。図ではクライアントを2台示しているが台数に制限はない。クライアントPCやプリンタサーバPSは、いわゆるPC/AT互換機のコンピュータにより構成しており、CPUやRAM、ハードディスク、モニタ等を備えている。プリンタサーバPSには、2台のプリンタPT1,PT2が接続されている。プリンタPT1,PT2は同一種類のプリンタでもよいし、異なる特性のプリンタであってもよい。
【0019】
クライアントPCには、デジタルカメラDCやハードディスク等から入力した画像データに画像処理を施すための画像処理ソフトウェアがインストールされている。ユーザは、この画像処理ソフトウェアを用いて、色調補正を施すための補正値や印刷用紙へのレイアウトを設定する。クライアントPCは、画像データ、レイアウトデータ、補正値、印刷用のICCプロファイル、印刷する部数やページを指定する印刷指示データをプリンタサーバPSに転送することにより印刷を実行する。
【0020】
プリンタサーバPSは、クライアントPCからこれらのデータを受信すると、指定された色調補正、レイアウトを画像に施して印刷データを生成する。印刷データは印刷ジョブとしてスプールし、プリンタPT1,PT2を適宜用いて印刷を行う。プリンタPT1,PT2が同一種類のものであれば印刷を分散させて行うことができ、異なる特性であれば、印刷する画像に適したプリンタを選択することができる。プリンタサーバPSは、Webサーバ機能を内蔵しており、Webブラウザ経由でスプールしている印刷ジョブの状況をクライアントPCに提供することができる。クライアントPCは、プリンタサーバPSが提供するWebベースのインターフェースにより、印刷順序の入れ替えや印刷のキャンセル等のジョブ操作を行うことができる。
【0021】
画像処理システム10は、ルータRTを介してインターネット上の課金サーバSVに接続されている。プリンタサーバPSは、印刷した枚数の記録を課金サーバSVに送信する。課金サーバSVを運用する事業者は、この印刷枚数に応じた料金をユーザに課金する。このような課金システムは、画像処理システム10をユーザにリースするビジネスに好適である。リース会社は、課金した料金によりシステムの保守や消耗品(印刷用紙やインク等)の提供に要する費用を賄うことができる。
【0022】
B.画像処理ソフトウェアの構成:
図2は、クライアントPCにインストールされた画像処理ソフトウェアの構成の一部を示すブロック図である。以下、図示する各機能ブロックについて説明する。
【0023】
主制御部100は、各機能ブロックの全体制御を行う。画像データ入力部110は、ハードディスクやデジタルカメラ等から画像データを入力する。
【0024】
補正値入力部130は、画面上にGUI(Graphical User Interface)を提供し、画像データの明度、コントラスト、色相、彩度を補正するための補正値をユーザから入力する。色調補正部120は、入力された補正値に基づき画像に色調補正を施しプレビューとしてGUI上に表示する。本実施例では、色調補正部120は、プレビューのための画像に色調補正を行うのみであり、画像データ入力部110により入力した画像データ自体を改変するものではないものとする。
【0025】
レイアウト設定部140は、ユーザからの所定の操作により、画像のレイアウトを設定してレイアウトデータを生成する。レイアウトデータには、印刷用紙のどの位置にどの画像を印刷するかといった情報が含まれる。図2の下部にレイアウトの一例を示した。図示するように、本システムでは、1枚の用紙に複数の画像を様々なレイアウトで配置することができる。代表的なレイアウト図は、プリンタサーバPSに予め格納されており、クライアントPCはこれをダウンロードして利用することができる。また、ユーザが設定したレイアウト図をプリンタサーバPSに登録することもできる。
【0026】
印刷処理部150は、色調補正やレイアウトを施した画像を印刷するために、画像データ、補正値、レイアウトデータ等をプリンタサーバPSに転送する。
【0027】
C.GUIの構成:
図3は、補正値入力部130により提供されるGUIを示す説明図である。本実施例では、ダイアログボックスの形態で表示されるものとした。GUIの左側にはプレビュー領域PAを設けており、画像データ入力部110によって入力した画像データのプレビューが表示される。GUIの右側には、補正値を調整するための各種コントロールが設けられている。ユーザがこれらのコントロールを用いて調整を行った結果は、プレビュー領域に表示された画像にリアルタイムに反映される。
【0028】
スライドバーSL1は、明度を調整するためのコントロールである。スライドバーSL1を右側にスライドさせると明度が上がり、左側にスライドさせると明度が下がる。スライドバーSL1の右横には、数値入力ボックスとプラス/マイナスボタンが設けており、これらの操作によっても明度を調整することができる。本実施例では、これらのコントロールにより、入力した画像に対して−60%〜+60%の範囲で明度が調整可能であるものとした。
【0029】
スライドバーSL2は、コントラストを調整するためのコントロールである。スライドバーSL2を右側にスライドさせるとコントラストが上がり、左側にスライドさせるとコントラストが下がる。スライドバーSL2の右横にも数値入力ボックスとプラス/マイナスボタンが設けており、これらの操作によってもコントラストを調整することができる。本実施例では、これらのコントロールにより、入力した画像に対して−40%〜+40%の範囲でコントラストが調整可能であるものとした。
【0030】
スライドバーSL2の右下には、更に、色相と彩度を調整するための数値入力ボックスおよびプラス/マイナスボタンを設けた。色相の採り得る範囲は0°〜360°であり、その角度に対応した色相(図4(a)参照)が入力される。ユーザは色相を調整することにより、画像を、例えば、赤みがかった色調や青みがかった色調に補正することができる。また、彩度を調整することに、入力した画像に対して0%〜100%の範囲であざやかさを増すことができる。
【0031】
これらのコントロールの下側には、色相と彩度をより直感的に調整するための円形状のコントロールを設けた。以下の説明ではこのコントロールをHSコントロールと称する。HSコントロールは、回転リングRR、彩度増減ボタンSB、リングボタンRB、カーソルCUR、色相環HRによって構成されている。HSコントロールの詳細については後述する。
【0032】
HSコントロールの下に設けられた「Previous Setting」ボタンは補正値を1ステップ前の状態に戻すためのボタンである。「Reset」ボタンは、上述の種々のコントロールによって調整した補正値を初期状態に戻す際に用いる。「Save」ボタンは、調整した補正値を保存する際に用いる。保存した補正値は、所定の操作により他の画像データを入力した際に再利用することができる。
【0033】
ユーザは、上述の種々のコントロールによって調整を終了したら「OK」ボタンを押す。この「OK」ボタンの押下により画像データに色調補正を行う補正値が決定する。色調補正をキャンセルしたい場合には、「Cancel」ボタンを押せばよい。
【0034】
図4は、HSコントロール内に表示される色を示す説明図である。図4(a)で示すように、HSコントロールの内部には、色相の異なる色を環状に配した色相環HRを表示する。色相は、図中「0°」と示した位置から反時計回りに、赤→黄→緑→シアン→青→マゼンタ→赤の順にそれぞれの色が連続的に滑らかにつながるように配置されている。
【0035】
この色相環HRは、円の中心点から円周方向にかけて彩度が高くなるように表示する。図4(b)は、この彩度の変化を表したグラフである。横軸は色相環の中心点からの距離Axr(0%〜100%)を示しており、縦軸は彩度(0%〜100%)を示している。
【0036】
この彩度の変化は、グラフ中の実線で示すように、一定の割合で単純に増加していくものとしてもよいが、点線で示すように、増加の割合を途中で変化させるものとしてもよい。図示した点線では距離Axrが20%までは増加率が高く、20%を越えると増加率が減少する例を示している。このような彩度の変化とすることにより、高い彩度の範囲において、より詳細な調整が可能となる。
【0037】
色相環HR内に表示した色は、上述したスライドバーSL1,SL2等による明度およびコントラストの調整によりリアルタイムに変化するものとした。すなわち、スライドバーSL1により明度を高めれば色相環は明るくなり、明度を下げれば色相環は暗くなる。コントラストについても同様に、スライドバーSL2によりコントラストを上げれば色相環のコントラストも高まり、コントラストを下げれば色相環内のコントラストも低くなる。
【0038】
図5は、HSコントロールの操作方法を示す説明図である。HSコントロール内に表示されるカーソルCURは、色相環HRの中心点から彩度増減ボタンSBの中心までの直線上に表示され、初期状態では色相環HRの中心に表示される。HSコントロールでは、このカーソルCURの位置に基づき色相と彩度の補正値が指定される。
【0039】
ユーザは、回転リングRRをマウスでドラッグして回転させることにより、色相を調整することができる。このとき、その回転に連動して彩度増減ボタンSBとカーソルCURもリアルタイムに回転する。この回転リングRRにより、ユーザは、彩度を一定に保ったまま色相を調整することができる。
【0040】
彩度増減ボタンSBは、回転リングRR上に設けられており、彩度の調整に用いる。ユーザは、彩度増減ボタンSB上の白丸で示した側をマウスでクリックすることにより彩度を上げることができる。このとき、カーソルCURは、彩度増減ボタンSB側に移動する。同様に、黒丸で示した側をマウスで押せば、彩度を下げることができる。このとき、カーソルCURは、色相環の中心点側に移動する。この彩度増減ボタンにより、ユーザは、色相を一定に保ったまま彩度を調整することができる。
【0041】
リングボタンRBは、R,Y,G,C,B,Mの6つのボタンにより構成されている。ユーザは、これらのボタンを押すことにより、色相をそのボタンに対応した色相に瞬時に指定することができる。また、リングボタンRBを押し続けることにより、彩度を増加させることもできる。図5の下部には、図5の上部の状態から「B」ボタンを押した例を示した。図示するように、ユーザがリングボタンを押すと、カーソルCURと彩度増減ボタンSBは、色相環HRの中心とリングボタンの中心を結ぶ直線上に移動する。この状態で「B」ボタンを押し続けるとカーソルCURが図で示した方向に移動して彩度が増加する。
【0042】
また、本コントロールでは、ユーザがカーソルCURをマウスでドラッグすることにより、彩度および色相の両者を同時に調整することができる。このとき、彩度増減ボタンSBはカーソルCURの移動に連動して回転する。
【0043】
D.補正値決定処理:
図6は、上述したGUIを用いて補正値を決定する補正値決定処理のフローチャートである。クライアントPCのCPUが実行する処理である。本フローチャートでは、上記コントロールのうち代表的なコントロールの操作のみについて示した。
【0044】
まず、CPUは、ユーザからGUIの操作があったかどうかを判定する。操作がない場合は、操作があるまで待機する(ステップS10:No)。操作があった場合(ステップS10:Yes)には、操作されたコントロールに応じて以下の処理を行う。
【0045】
ユーザから回転リングRRの操作があった場合には、色相値を入力し(ステップS11)、カーソルCURおよび彩度増減ボタンSBを移動させる(ステップS12)。更に、プレビューの色相を変化させて再表示を行い(ステップS13)、ステップS10に戻る。
【0046】
ユーザから彩度増減ボタンSBの操作があった場合には、彩度を入力し(ステップS14)、カーソルCURを移動させる(ステップS12)。更に、プレビューの彩度を変化させて再表示を行い(ステップS13)、ステップS10に戻る。
【0047】
ユーザから明度またはコントラストの操作があった場合には、明度もしくはコントラストの値を入力し(ステップS15)、色相環HRの色を入力した値に応じて変化させ再表示する(ステップS16)。そしてプレビューの明度もしくはコントラストを変化させて再表示を行い(ステップS13)、ステップS10に戻る。
【0048】
ユーザからOKボタンの入力があった場合には、補正値が決定され(ステップS17)、本処理を終了する。また、キャンセルボタンが押された場合は、補正値を決定することなく本処理を終了する。
【0049】
以上で説明した実施例によれば、HSコントロール等を用いて容易に補正値を設定することができる。実施例では、実際の色調補正をプリンタサーバPS側で行うものとしたが、クライアントPC側で行うものとしてもよい。
【0050】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様で実施し得ることは勿論である。例えば、実施例においてソフトウェアで実現した機能はハードウェアによって実現してもよい。そのほか、以下のような変形例も可能である。
【0051】
E.変形例:
(変形例1):
実施例では、色相環は、赤、黄、緑、シアン、青、マゼンタの各色が連続的に滑らかにつながるように配置するものとしたが、連続的でなくてもよい。連続的であれば詳細な色相の調整ができるが、例えば、上記6色のみでも大まかな色合いの調整は可能だからである。無論、色は6色でなくとも、3色でも12色でも任意の色数でよい。
【0052】
(変形例2):
実施例では、HSコントロールは円形であるものとしたが、閉じた図形、例えば、四角形や五角形、六角形などでもよい。図7には、四角形および六角形の場合のHSコントロールを示した。図示したHSコントロールでは、回転リングRRに代えて彩度増減ボタンSBの上部にツマミ部Tを設けた。ユーザは、このツマミ部Tをマウスでドラッグすることにより彩度増減ボタンをHSコントロールの外周に沿って移動させることができる。ツマミ部Tは、実施例のHSコントロールに適用してもよい。
【0053】
(変形例3):
実施例では、色相と彩度を調整する操作部が色相環HRの周囲にあるものとしたが、他の場所に配置することもできる。図8は、操作部を色相環HRから分離した例を示す説明図である。図8(a)で示した例では、十字ボタンXのA部およびB部を押すことにより彩度を増減させることができる。また、C部およびD部を押すことにより、色相を増減させることができる。図8(b)で示した例では、ダイヤルYの回転によって色相を調整し、ダイヤル中心部において押すマウスのボタンの種別に応じて彩度を増減させることができる。これらの例で示したように、色相と彩度とを同一の操作部により独立して調整可能とすることにより、コントロールの統一を図ることができるため、利便性の向上を図ることができる。
【0054】
(変形例4):
実施例では、HSコントロールやスライドバーを、画像データの色調を補正するために用いるものとしたが、ペイントソフトや文書生成ソフト等の種々のソフトウェアにおいて、ユーザが色を選択するためのコントロールとしても用いることができる。色は、色相、彩度、明度の3つのパラメータにより指定することができるため、HSコントロールやスライドバーSL1を容易に適用することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理や画像出力を行う画像処理システム10の構成を示す説明図である。
【図2】クライアントPCにインストールされた画像処理ソフトウェアの構成の一部を示すブロック図である。
【図3】補正値入力部130により提供されるGUIを示す説明図である。
【図4】HSコントロール内に表示される色を示す説明図である。
【図5】HSコントロールの操作方法を示す説明図である。
【図6】補正値を決定する補正値決定処理のフローチャートである。
【図7】HSコントロールの変形例を示す説明図である。
【図8】操作部を色相環から分離した例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…画像処理システム
100…主制御部
110…画像データ入力部
120…色調補正部
130…補正値入力部
140…レイアウト設定部
150…印刷処理部
Claims (9)
- 画像データの色調を補正する画像処理装置であって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示部と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示する手段と、該色相調整コントロールの位置に対応した色相における前記彩度の変化に沿って、前記色相環内を移動可能な彩度調整マーカを提示する手段とを有する第2提示部と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて色相の補正値を入力するとともに、前記彩度調整マーカの位置に基づき、彩度の補正値を入力する補正値入力部と
を備え、
前記第2提示部は、更に、前記色相環の外周に沿って移動する前記色相調整コントロールと一体的に設けられ、ユーザによる操作に応じて前記彩度調整マーカを前記彩度の変化に沿って移動させる彩度増減ボタンを提示する手段を備える
画像処理装置。 - 画像データの色調を補正する画像処理装置であって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示部と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示する第2提示部と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて、色相の補正値を入力する補正値入力部と
を備え、
前記第2提示部は、更に、ユーザの所定の操作に応じて前記色相環内を移動する彩度調整マーカを提示する手段と、前記彩度調整マーカの移動に応じて、前記色相環の中心点から前記彩度調整マーカに向けた直線が前記色相環の外周部と交差する位置に前記色相調整コントロールを移動させる手段とを備え、
前記補正値入力部は、更に、前記彩度調整マーカの位置に基づき、彩度の補正値を入力する手段を備える
画像処理装置。 - 画像データの色調を補正する画像処理装置であって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示部と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示する第2提示部と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて、色相の補正値を入力する補正値入力部と
明度およびコントラストの少なくとも一方を補正するための補正値を入力する第2補正値入力部と
を備え、
前記提示部は、前記第2補正値入力部によって入力された明度またはコントラストの補正値に基づき前記色相環中に配置した色を補正する手段を備える
画像処理装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記色相環は、色相を連続的に変化させた色を配置した
画像処理装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記色相環は円形である
画像処理装置。 - 画像データの色調補正を行うためのコンピュータプログラムであって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示機能と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示するとともに、該色相調整コントロールの位置に対応した色相における前記彩度の変化に沿って、前記色相環内を移動可能な彩度調整マーカを提示する第2提示機能と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて色相の補正値を入力するとともに、前記彩度調整マーカの位置に基づき、彩度の補正値を入力する補正値入力機能と
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
前記第2提示機能は、更に、前記色相環の外周に沿って移動する前記色相調整コントロールと一体的に設けられ、ユーザによる操作に応じて前記彩度調整マーカを前記彩度の変化に沿って移動させる彩度増減ボタンを提示する機能を有する
コンピュータプログラム。 - 画像データの色調補正を行うためのコンピュータプログラムであって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示機能と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示する第2提示機能と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて、色相の補正値を入力する補正値入力機能と
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
前記第2提示機能は、更に、ユーザの所定の操作に応じて前記色相環内を移動する彩度調整マーカを提示する機能と、前記彩度調整マーカの移動に応じて、前記色相環の中心点から前記彩度調整マーカに向けた直線が前記色相環の外周部と交差する位置に前記色相調整コントロールを移動させる機能とを備え、
前記補正値入力部は、更に、前記彩度調整マーカの位置に基づき、彩度の補正値を入力する機能を備える
コンピュータプログラム。 - 画像データの色調補正を行うためのコンピュータプログラムであって、
色相の異なる色を環状に配置するとともに、中心点から周方向に向けて、該各色相の彩度を変化させた色相環を提示する提示機能と、
ユーザの操作に応じて前記色相環の外周に沿って移動可能な色相調整コントロールを提示する第2提示機能と、
前記色相調整コントロールの位置に基づいて、色相の補正値を入力する補正値入力機能と
明度およびコントラストの少なくとも一方を補正するための補正値を入力する第2補正値入力機能と
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
前記提示機能は、前記第2補正値入力機能によって入力された明度またはコントラストの補正値に基づき前記色相環中に配置した色を補正する機能を備える
コンピュータプログラム。 - 請求項6ないし8のいずれかに記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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JP2002224821A JP3849605B2 (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 画像処理装置における色調補正 |
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