JP3848968B1 - 壁貫通孔用の壁連通管材とその壁連通管材を用いた壁構造 - Google Patents

壁貫通孔用の壁連通管材とその壁連通管材を用いた壁構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 壁の外壁材側と内壁材側の中心位置がずれている貫通孔でも壁内の気密性を保持可能に装着できる壁連通管材を提供する。
【解決手段】 間隔を有する外壁材13と内壁材11とから成る壁の貫通孔14、12に貫着可能に、全体を柔軟性と弾力性を有する合成樹脂で筒状に一体形成した壁連通管材1である。この壁連通管材1は中央には、外周径Lが貫通孔の径Aよりも大きく、長さが外壁材と内壁材との間隔Wより長く、復元可能な厚さの蛇腹状の伸縮部2を形成し、該伸縮部2の一方端には、長さが内壁材12の厚さBと等しい円筒状の内壁嵌合部3を形成するとともに該内壁嵌合部3の先端にフランジ部4を形成し、前記伸縮部2の他方端には、長さが外壁材13の厚さと等しい円筒状の外壁嵌合部6を形成するとともに該外壁嵌合部5の先端に外壁嵌合部5の長さと合算した長さが外壁材13と内壁材11の間隔Wよりも長い円筒状の差込ガイド部6を形成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、木造住宅等の間隔を有する外壁材と内壁材から成る中空壁などの壁にエアコンなどの設備の配管、配線用に開口される貫通孔に対して、外壁材と内壁材との間の壁内の気密性を維持させるために装着される壁連通管材と、その壁連通管材を使用した壁構造に関する。
木造住宅の壁を外壁材と内壁材とに間隔を設けて二重にし、その外壁側に断熱材を配した外断熱型の中空壁構造や内壁側に断熱材を配した内断熱型の断熱材充填壁構造にした高気密木造住宅が省エネルギー対策として多く建設されている。
このような高気密壁を備えた住宅では、エアコン等の室外機を設置する場合、壁の外壁材と内壁材に通常直径65mmの貫通孔を開け、エアコン等の室内機と屋外機とを連結させる配管工事を行っているが、孔を開けたままではその貫通孔から壁内の空間内に外気や虫等が侵入するおそれがあり、その空間内に外気が侵入すると壁の断熱性が損なわれ、冷暖房に大きなエネルギーが浪費され、また虫等が入ると木材の虫食で損傷し住宅の価値を損なうことになる。
このような中空空間内への外気や虫の侵入を防ぐために室内側と屋外側から貫通孔の開口隙間に合成樹脂製のパテやモルタルを充填することが行われていたが、パテでは屋外から紫外線による経時変化により収縮や劣化が起こり亀裂や剥離が発生するので長期間にわたり壁内の気密性を確保することが困難であり、またモルタルでは施工時において充填後の固化に時間がかかることと、エアコン等の装置の交換の際に固まったモルタルを除去するのが困難となる難点があった。
そこで、このような充填による方法の難点を解決しようとして下記引用文献1に記載の手法が提案されている。
即ち、下記引用文献1では、モルタルを使わずに、貫通孔に螺旋管を差し込み、その螺旋管と壁との隙間には弾性シール材を配して、この弾性シール材を螺旋管に螺合した固定リングで弾性シール材を壁に対して挟圧させることで確実に隙間を塞ごうとしている。
特開2000−179750
しかし、室内の壁面に露出される貫通孔によって室内の美観が損なわれるのを避けために設けた貫通孔が、間柱や筋違等の耐力構造体を損傷するのを避けて外壁材側と内壁材側の中心位置をずらして設けられている場合には、上記引用文献1に記載の硬い螺旋管では使用することができない。
そのような位置のずれた貫通孔に対して、仮に上記引用文献1の螺旋管を用いようとしても、アルミニウムなどの金属やエンジニアプラスチックなどの硬い素材で作られた螺旋管では殆ど曲げることができず、無理に湾曲させると螺旋管に形成されている螺旋が変形して固定リングが螺合できなくなりりので全く使用することができなくなってしまう。
また、この引用文献1に記載の方法では、専用の螺旋管とその管に螺合する固定リング及び弾性シール材を使用するものなので、資材のコストアップと固定リングの螺着などの施工に大変手間を要する難点がある。
したがって、外壁材と内壁材との両貫通孔の中心位置をずらして設けた場合には、開口部を上記難点を有するパテ又はモルタルなどで充填する以外の有効な方法がなかった。
そこで、本発明は、エアコン等の室内機と屋外機とを連結させるために壁の外壁材と内壁材に開けられる両貫通孔に、該貫通孔の外壁材側と内壁材側の中心位置がずれている場合であっても、壁内の気密性が損なわれて壁断熱性の機能低下などが起こるのを防ぎ、またその貫通孔から壁内へ虫等が侵入して壁が損傷されて建物の価値が損なわれることがないように両側の貫通孔の位置ずれに柔軟に対応して簡単に装着できて壁内の空間を外部の空間から確実に遮断することができる簡潔な筒状の壁連通管材と、その壁連通管材を使用して壁内部の気密性を確実に長期間保持することが可能となり、さらにエアコン等の装置の取付工事や交換工事などの施工も容易に行うことができる壁構造を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の壁貫通孔用の壁連通管材は、間隔を有する外壁材と内壁材とから成る壁の貫通孔に貫着可能に、全体を柔軟性と弾力性を有する合成樹脂で筒状に一体形成した壁連通管材である。
この壁連通管材は中央には、膨み部分の外周径が前記貫通孔の径よりも大きい径で、且つ長さが前記外壁材と内壁材との間隔より長く、且つ縮めたときに該間隔内に納まる長さで、且つ膜厚が指の力で柔軟に変形し復元可能とする厚みとした蛇腹状の伸縮部を形成する。
そして、前記伸縮部の一方端には、長さが前記内壁材の厚さと略等しい長さで、且つ外径が前記貫通孔の径と略等しい径とした円筒状の内壁嵌合部を形成するとともに該内壁嵌合部の先端にフランジ部を形成する。
さらに、前記伸縮部の他方端には、長さが前記外壁材の厚さと略等しい長さで、且つ外径が前記貫通孔の径と略等しい径とした円筒状の外壁嵌合部を形成するとともに該外壁嵌合部の先端に前記外壁嵌合部の長さと合算した長さが前記外壁材と内壁材の間隔よりも長く、且つ外周径が前記外壁嵌合部の径と略等しい径か又はそれよりも小径とした円筒状の差込ガイド部を形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記差込ガイド部を、先窄まりのテーパー状に形成する。
そして、前記内壁材の貫通孔から該貫通孔の中心線が異なる外壁材の貫通孔の口縁に先端が当たらず差し込めるようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記外壁嵌合部と差込ガイド部との外周境界に、指の力で柔軟に変形させることが可能で且つ復元可能な厚さのフランジを形成する。
そして、前記壁の貫通孔に装着するときに変形させて前記貫通孔を通過させた外壁嵌合部の前記フランジが復元して貫通孔の口縁に当たり外壁嵌合部が壁内に引き込まれるのを停止できるようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記内壁嵌合部に設けたフランジ部の内径面の外端に、基部を該フランジ部の内径と同径で指の力により柔軟に変形可能な厚さとした筒状の内壁突出部を前記フランジ部と一体形成する。
そして、前記内壁突出部を絞ることで室内空間と室外空間とを遮断できるようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記請求項1から3のうちいずれか1項に記載の壁連通管材を用いた壁構造であって、間隔を有する外壁材と内壁材にそれぞれ略同径に開口させた中心位置が重なるか又はずれている貫通孔に対して、前記壁連通管材を内壁嵌合部のフランジ部が前記内壁材の口縁に当たるまで差し込んで、前記外壁材から外へ突出した差込ガイド部部分を切除する。
さらに、該壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類との間に生じた室外側又は室内側と室外側の両側の開口隙間に充填材を充填する。
そして、前記壁連通管材の伸縮部で壁の外壁材と内壁材間を外部空間から遮断するとともに前記充填材で室内と室外との空間を遮断したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記請求項1から3のうちいずれか1項に記載の壁連通管材を用いた壁構造であって、間隔を有する外壁材と内壁材にそれぞれ略同径に開口させた中心位置が重なるか又はずれている貫通孔に対して、前記壁連通管材を内壁嵌合部のフランジ部が内壁材の口縁に当たるまで差し込んで、外壁材から外へ突出した該壁連通管材の差込ガイド部をそのまま又は基部を残して先端の一分を切除する。
さらに、該壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類を前記差込ガイド部で絞り着けその周囲を粘着テープ又は針金で結束する。
そして、前記壁連通管材の伸縮部で壁の外壁材と内壁材間を外部空間から遮断するとともに前記差込ガイド部の絞りで室内と室外との空間を壁の外側で遮断したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記発明の壁構造において、室内側のフランジ部の開口隙間に充填材を充填する。
そして、前記壁連通管材の伸縮部で壁の外壁材と内壁材間を外部空間から遮断するとともに室内側では充填材で室外側では前記差込ガイド部の絞りで室内と室外との空間を壁の両側で遮断したことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、上記 請求項4に記載の壁連通管材を用いた壁構造であって、間隔を有する外壁材と内壁材にそれぞれ略同径に開口させた中心位置が重なるか又はずれている貫通孔に対して、前記壁連通管材を内壁嵌合部のフランジ部が内壁材の口縁に当たるまで差し込んで、外壁材から外へ突出した該壁連通管材の差込ガイド部をそのまま又は基部を残して先端の一分を切除し、内壁材から室内に突出した内壁突出部をそのまま又は基部を残して先端の一分を切除する。
さらに、前記壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類を前記差込ガイド部及び内壁突出部で絞り着けその周囲を粘着テープ又は針金で結束する。
そして、前記壁連通管材の伸縮部で壁の外壁材と内壁材間を外部空間から遮断するとともに室内と室外との空間を壁の両側で遮断したことを特徴とする。
本発明は上記構成であり、壁連通管材は、壁の外壁材側と内壁材側の中心位置がずれた状態などの貫通孔に対して差し込んで装着することができ、その際、壁連通管材の伸縮部の蛇腹状部分が柔軟に変形して壁内と室内及び室外との空間とを遮断し、壁内の気密性が保持できるようになる。
そして、施工時においては、差込ガイド部と内壁嵌合部と合わせた長さが外壁材と内壁材との間隔よりも長いので、先ず前記差込ガイド部の先端部を内壁材の貫通孔から外壁材の貫通孔へ届くように差し込んで、さらに柔軟性を有する合成樹脂の蛇腹状の伸縮部を指で潰すように小さく変形させて内壁嵌合部のフランジ部が内壁材の口縁に当たるまで押し込むと伸縮部の蛇腹形状が復元し外壁嵌合部が外壁材の貫通孔へと押し出されるので、壁に内側から極簡単に装着することが可能となる。
その後に、外壁材から突出した前記差込ガイド部は絞ってその周囲を粘着テープ又は針金で結束することで室内と室外の空間を遮断させることが可能となるが、カッターなどで切除してもよく、この差込ガイド部は柔らかい合成樹脂の膜体なのでカッターや鋏などで簡単に切り取れる。
前記伸縮部は長さが前記外壁材と内壁材の間隔より長く且つ復元可能で外周径が前記貫通孔の径よりも大きい径に形成されているので、前記外壁材と内壁材の中部に押し込められた伸縮部は蛇腹復元がなされようとするが、前記外壁材と内壁材の開口縁を伸縮部の両端が復元力で押圧状態を維持して密接される。
本発明ではこのように前記伸縮部によって前記壁内を外部の空間から壁内を気密状態に遮断できるようになる。
請求項2に記載の発明では、前記差込ガイド部が先窄まりのテーパー状なので、その先端を内壁材の貫通孔から外壁材の貫通孔の口縁に通す際、貫通孔の中心線が異なっていてもその先端がガイドとなって容易に筒体の一方を円滑に口縁から外に突出させて装着できる。
また、壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類との間に生じる隙間は外壁嵌合部より小さくなるが、貫通させる線類及び管類の合計径がテーパー先端部の径より小さければ、貫通孔に壁連通管材を装着後、通しやすくするため前記差込ガイド部の先端部を鋏などで切除して使用すればよい。
請求項3に記載の発明は、前記外壁嵌合部と差込ガイド部との境界に形成されたフランジで、壁連通管材を貫通孔に差し込んだとき、そのフランジが貫通孔の外壁面の口縁に当たって外壁嵌合部が壁内に再度引き込まれるのを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、前記内壁嵌合部の端部に筒状に形成された内壁突出部を絞ってその周囲を粘着テープ又は針金で結束することで室外側の前記差込ガイド部と同様に室内側からも室内と室外の空間を簡単に遮断させることが可能となる。
請求項5から請求項8に記載の発明は、いずれも上記壁連通管材を用いた壁構造であり、壁の外壁材側と内壁材側の中心位置がずれた状態となっている貫通孔に対しても、その柔軟な壁連通管材を変形させて差し込むことで壁連通管材の伸縮部が自由に変形して両側の貫通孔の位置ずれに対応して装着でき、また前記外壁材と内壁材の両貫通孔の開口縁を壁連通管材の伸縮部の両端が復元力で押圧状態に密接するので壁内と室内及び室外との空間とが確実に遮断でき、壁内の気密性が保持できるようになる。
さらに、請求項5に記載の発明では、前記壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類との間に生じた室内側と室外側の開口隙間に充填材を充填することで、前記壁連通管材の伸縮部で壁内を外部空間から遮断するとともに前記充填材で室内と室外との空間を壁の両側から遮断することができる。
また、請求項6に記載の発明では、前記壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類を前記差込ガイド部で絞り着けその周囲を粘着テープ又は針金で結束すれば、パテなどの充填材を全く使用せずに、前記壁連通管材の伸縮部で壁内を外部空間から遮断するとともに前記差込ガイド部の絞りで室内と室外との空間を壁の両側から遮断することが可能になる。
さらに、請求項7に記載の発明では、室内側のフランジ部の開口隙間にも充填材を充填することで、前記壁連通管材の伸縮部で壁内を外部空間から遮断するとともに室内側では充填材で室外側では前記差込ガイド部の絞りで室内と室外との空間を中空壁の両側で遮断することができる。
さらにまた、請求項8に記載の発明では、前記壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類を前記差込ガイド部及び内壁突出部で絞り着けその周囲を粘着テープ又は針金で結束することで、パテなどの充填材を全く使用せずに、前記壁連通管材の伸縮部で壁内を外部空間から遮断するとともに室内と室外との空間を中空壁の両側で遮断することができるようになる。
本発明は壁貫通孔用の壁連通管材とその壁連通管材を用いた壁構造である。
その内、先ず壁貫通孔用の壁連通管材の形態から説明をする。
本発明の壁連通管材は、図1の(イ)に示すように、伸縮可能な蛇腹状に形成した中央の伸縮部2と、該伸縮部2の両端2a、2bに円筒状に形成した内壁嵌合部3及び外壁嵌合部5と、前記内壁嵌合部3の先端に連設したフランジ部4と、前記外壁嵌合部5の先端に連設した差込ガイド部6の各部が柔軟性と弾力性を有する合成樹脂により連続した一本の厚膜筒状に一体形成した構成となっている。
この壁連通管材1を構成する各部については、図5に示すように、間隔Wを有する外壁材13と内壁材11とからなる壁に設けられた貫通孔14、12に装着されるものなので、その壁と貫通孔14、12との関係を有するのでその関係を以下に説明する。
先ず、前記伸縮部2について説明する。
前記伸縮部2は、図1に示すように、円筒の蛇腹状を成し、図6に示すように、長さが前記壁の外壁材13と内壁材11との間隔Wより長く、蛇腹を縮めたとき(図1の(ハ)に示す)に、該伸縮部2の部分はその間隔W内に納まる長さとする。
この部分は、前記壁の外壁材13と内壁材11に設けた貫通孔12、14に装着したときに壁内の狭い空間で、一旦小さく変形した蛇腹形状が復元力で拡張され、そのとき該伸縮部2の両端2a、2bで外壁材13と内壁材11の貫通孔の口縁を復元力による押圧状態で密接するので貫通孔から壁内へ侵入しようとする空気が遮断されて気密性が得られるようになる。
このように両貫通孔を両端2a、2bで塞ぐために、蛇腹状の膨み部分の外周径は貫通孔12、14から抜け出ないように前記貫通孔12、14の径Aよりも大きい径Lに形成する。
また、蛇腹状の内周径は、貫通孔14、12の径Aより大きくても小さくても使用可能ではあるが、前記貫通孔14、12に挿通されるエアコン等の室内機と屋外機とを連結させる線類及び管類が目一杯通せるようにするには前記貫通孔14、12の径Aより大きくすれば良い。しかし大きくすればするほど外周径をその分大きくしなければならず、装着しにくくなるので貫通孔14、12の径Aと略等しい径とするのが好ましい。
この蛇腹状の凹凸幅(外周径と外周径との差)については大きいほど伸縮性が大きく得られる。しかし貫通孔14、12の径Aの大きさに合わせて変形させて通過させることができなければならないので、材質の柔軟性や膜厚を勘案して扱いやすい幅に決める。
筒の長さ方向に伸縮性を有する蛇腹の断面形状は、断面がジグサグ直線形、湾曲蛇行形、凹凸鉤型など、いずれの形状でも良く、また、両端2a、2bが貫通孔の口縁を押圧状態で密接し気密性が得られる形状であれば中間部は螺旋状に形成したものでも良い。
なお、図1の(ロ)には、前記伸縮部2を曲げた状態を示しており、柔軟性を有する合成樹脂の厚膜筒状に形成され、この伸縮部2部分は極めて容易に曲げたり潰したり(図8に示す状態参照)変形できるようにする。
次に前記内壁嵌合部3とフランジ部4について説明する。
前記内壁嵌合部3は、図5に示すように、前記貫通孔12内に密接状態で納まるように、長さが前記内壁材11の厚さBと略等しい長さで且つ外径が前記貫通孔の径Aと略等しい径Rの円筒状に形成する。
外径を前記貫通孔の径Aと略等しい径Rにしたのは、外径が前記貫通孔の径Aより僅か小径の場合であっても、貫通孔12との間に多少の隙間が生じるが伸縮部2の両端2a、2bで外壁材13と内壁材11の貫通孔の口縁が押圧状態で密着されるので気密性を失うことはなく、また外径が前記貫通孔の径Aより僅か大径の場合には貫通孔12にきつく装着されるが、変形可能な範囲であれば問題なく装着できるからである。
外径Rは、例えば通常の直径65mmの貫通孔の場合には66mm〜60mmであれば良い。その内63mmが使用に最適である。
この部分は前記伸縮部2よりも厚手に形成し、柔軟性は前記伸縮部2よりも少なくし硬めにしても良い。
前記内壁嵌合部3の先端に前記内壁嵌合部3と連設されたフランジ部4は、内壁材11の貫通孔12の口縁に当たって前記内壁嵌合部3は壁内に度引き込まれるのを防止するものであり、このために周囲の外径は前記貫通孔の径Aよりも大きい径に形成する。
このフランジ部4は円板状、半円形板状や多角形板状など自由な形状の板状に形成できる。さらに、パテによる充填を考慮してパテの付け代の形状や、パテによる充填をしない場合には室内壁面に目立たないような色や形状にしても良い。
また、エアコンの後ろに隠した貫通孔がエアコンの外周際にある場合にフランジ部6の一部分が食み出す場合には、その部分を取り付け場所の状況に合わせて鋏やカッターで切除するなど、材質が柔軟性のある膜体なので自由に加工することができる。
また、図4に示すように、前記内壁嵌合部3に設けたフランジ部4の内径面の外端には、基部を該フランジ部4の内径と同径とし、内壁嵌合部3の半径以上の長さに突出させて、指の力により柔軟に変形可能な厚さとした筒状の内壁突出部7を前記フランジ部4と一体形成することもできる。
この内壁突出部7は、図17に示すように、前記壁連通管材1内を通過させて配設した線類10及び管類9を絞り着けその周囲を粘着テープ16又は針金(図省略)で結束できるようにしたものである。
この内壁突出部7は、あまり長いと機器の線類及び管類を通しにくくなるので、粘着テープなどでの結束が可能な範囲の長さにできるだけ短くするのが好ましい。
次に前記外壁嵌合部5と差込ガイド部6について説明する。
前記外壁嵌合部5は、図5に示すように、外壁材13の貫通孔14に密接状態で納まるように、長さが前記外壁材13の厚さCと略等しい長さで且つ外径が前記貫通孔の径Aと略等しい径Rの円筒状に形成する。
図5では、壁の前記外壁材13は、外側から外装材13a、断熱材13b、外壁下地材13cの順に重層構造と成っている外断熱構造とした一例を示している。
この外壁嵌合部5の外径を前記貫通孔の径Aと略等しい径Rにしたのは、外径Rが前記貫通孔の径Aより僅か小径の場合には貫通孔14との間に多少の隙間が生じるが伸縮部2の両端2a、2bで外壁材13と内壁材11の貫通孔の口縁が押圧状態で密着されるので気密性を失うことはなく、また外径Rが前記貫通孔の径Aより僅か大径の場合には貫通孔14にきつく装着されるが、変形可能な範囲であれば問題なく装着できるからである。
この部分も前記外壁嵌合部5と同様に前記伸縮部2よりも厚手に形成し、柔軟性は前記伸縮部2よりも少なくし硬めにしても良い。
前記差込ガイド部6は、その先端を内壁材11の貫通孔12から外壁材13の貫通孔14の口縁に通す際に、先端がガイド役となって壁連通管材1の一方側を円滑に外壁材13の貫通孔14の口縁から外に抜き出させる機能を持たせたものであり、その長さを前記外壁嵌合部5の長さと合算したときに前記壁の内壁材11と外壁材13との間隔Wよりも長くするとともに外周径は前記外壁嵌合部5の径Rと略等しい径で前記外壁嵌合部5と連続した筒体に形成するか又はそれよりも小径に形成する。
この差込ガイド部6は、図2に示すように、先窄まりのテーパー状に形成することができる。
こうすると、前記内壁材11の貫通孔12から該貫通孔12の中心線が多少異なる外壁材13の貫通孔14に向けて壁連通管材を差し込んだとき、そのテーパー状に細くした先端が該貫通孔14の口縁に先端を当て、貫通孔14を貫通させて円滑に差し込むことが可能となる。また、該貫通孔12、14の孔の中心線が半径をこえて大きく異なる位置にある場合には、そのテーパー状の先端が外壁材13の内面に一旦当たってもそのまま少し寄せて移動さるだけで容易に貫通孔14に差し込めるようになる。
また、前記外壁嵌合部5と差込ガイド部6との境界には、図3に示すように、フランジ8を形成することが可能であり、このフランジ8は貫通孔14に装着後に外壁嵌合部5が壁内に再度引き込まれるのを防止させる機能を持つ。
このフランジ8は貫通孔12、14を通過させるので、指の力で柔軟に変形可能な厚さのに形成する。
この外周径を前記貫通孔の径Aより僅か大径の場合には貫通孔14との間に多少の隙間が生じた場合、圧縮変形されて外壁材13の貫通孔14に引き込まれるが貫通孔14の内面を復元力で押圧して隙間をなくすとともに壁内の奥に再度引き込まれるのを防止することができる。
この外周径を前記貫通孔の径Aよりさらに大きい径にした場合には貫通孔14との間に多少の隙間が生じても、図16(差込ガイド部6部分を切除した状態を示す)に示すように、貫通孔14に引き込まれずに口縁に引っ掛かり、外壁嵌合部5が壁内に再度引き込まれるのを防止することができる。
なお、この外周径を前記貫通孔の径Aより小さい径にした場合であっても、フランジ8の一部が貫通孔14の口縁に引っ掛かるので再度の引き込まれ防止になる。
以上の各部から成る壁連通管材1は全体をポリエチレンフィルムやゴム状の合成樹脂などの柔軟性と弾力性を有する合成樹脂で連続した一本の厚膜筒状に一体形成されるが、各部は同一の膜厚で形成しても良いが、膜厚を変えて形成しても良い。
次に上記壁貫通孔用の壁連通管材を用いた壁の壁構造について施工工程を示して説明する。
上記壁連通管材1を用いた壁構造は、エアコン等の室内機と屋外機とを連結させる線類及び管類を通すための開けた貫通孔14、12が壁の外壁材13側と内壁材12側の中心位置がずれた状態(図7に示す)と中心位置がずれずに一致している状態(図6に示す)があり、いずれの貫通孔14、12に対しても、前記壁連通管材1を内壁材11側から入れ(図8に示す)、内壁嵌合部3のフランジ部4が内壁材11の貫通孔12の口縁に当たるまで差し込んで(図6及び図9に示す)、外壁材13から外へ突出した差込ガイド部6部分を切除し(図10に示す)、該壁連通管材1内を通過させて配設した線類10及び管類9(図11に示す)との間に生じた室内側と室外側の開口隙間に充填材15を充填(図12に示す)して構成される。
壁構造自体は、図5乃至図12では前記壁の外壁材13部分が外側から外装材13a、断熱材13b、外壁下地材13cの順に重層構造と成っている場合(外断熱構造)を示しているが、図14に示すように、内壁材11と外壁材13の間にガラス繊維や発泡樹脂断熱材を充填した壁構造を(内断熱構造)の場合もある。なお、通常、内壁材11と外壁材13には防湿のため気密シート19を張ってある。
このような内断熱構造では貫通孔14、12は、開けるときに壁の内部に充填されたガラス繊維や発泡樹脂断熱材にも一緒に孔を貫通させて設けるが、ガラス繊維や発泡樹脂断熱材部分の孔が貫通孔14、12と同じ径であると壁連通管材1の蛇腹状の伸縮部2が押し潰され蛇腹状の長さ方向への復元機能が損なわれるので、図14に示すように、ガラス繊維や発泡樹脂断熱材部分の孔の径を伸縮部2の外周径よりも大き径にカットして拡張する。
このようにした壁構造では、図9に示すように、貫通孔14、12の中心位置がずれた状態であっても、貫通孔14、12に柔軟な壁連通管材1を変形させて差し込んで装着でき、その壁連通管材1の蛇腹状の伸縮部2が自由に変形して両側の貫通孔14、12の位置ずれに対応して装着されて、伸縮部2で壁内と室内及び室外との空間とを遮断して壁内の気密性を保持し、さらに壁連通管材1の管の口を前記充填材15などで室内と室外との空間を壁の両側から遮断して室内の気密性を保持可能とする。
次にその壁連通管材1の管の口を遮断する室内の気密性を保持可能とする各種形態をさらに詳しく説明する。
そのうちの一つは、図9に示すように、外へ突出した該壁連通管材5の差込ガイド部6を、図10、及び図16に示すように、切除したものである。
この形態では、図11に示すように、壁連通管材1内を通過させて配設した線類10及び管類9を、図12に示すように、室内側のフランジ部4の開口隙間と差込ガイド部6を切除した前記外壁嵌合部5の開口隙間にパテなどの充填材15を充填する。
この構造では、伸縮部2による壁内の気密性を保持に加えて、壁連通管材1の管の口を記充填材15で室内と室外との空間を壁の両側から遮断して室内の気密性が保持可能となる。
室内側を見栄えよくするため、エアコンの室内機17の裏側に貫通孔12が見えないように設けた場合(図13、図14に示す)には室内側の貫通孔12に充填材15を充填することができないので、室外の切除した前記外壁嵌合部5の開口隙間のみにパテなどの充填材15を充填する。
また、本発明ではそのように前記外壁嵌合部5の開口隙間にパテなどの充填材15を使用することなく室内と室外との空間を遮断させることができる。
その場合、図13に示すように、外へ突出した該壁連通管材5の差込ガイド部6をそのまま又は基部を残して先端の一分を切除し、貫通孔14、12の壁連通管材1内にエアコン17の室内機17と屋外機18とを連結させる線類10及び管類9を通した後、それらの線類10及び管類9を前記差込ガイド部6で絞り着け、さらにその周囲を粘着テープ16又は針金(図省略)などで結束した構造が可能である。
この場合も、エアコンの室内機17の裏側に貫通孔12が見えないように設けた場合には室内側の壁連通管材1のフランジ部4部分(室内側貫通孔12部分)は開いたままとなる。
この場合、差込ガイド部6を結束する前にその差込ガイド部6の開口部からガラス繊維などの断熱材を伸縮部2と線類10及び管類9との隙間に充填しても良い。
なお、室内に貫通孔12を露出させて設けた場合には、図15に示すように、室内側の壁連通管材1のフランジ部4の開口隙間はパテなどの充填材15を併用して充填することもできる。
さらに、図4に示すように、前記フランジ部4に内壁突出部7を設けた壁連通管材1を使用すれば、図17に示すように、室内側でも前記壁連通管材1内を通過させて配設した線類10及び管類9を絞り着けその周囲を粘着テープ16又は針金(図省略)などで結束でき、上記のように室外側の差込ガイド部6の結束と合わせて、前記壁連通管材1の伸縮部2で壁内を外部空間から遮断するとともに室内と室外との空間を壁の両側で遮断することがパテなどの充填材15を使用せずに簡単にできるようになる。
なお、施工で生じた予期せぬ隙間を塞ぐために、補助的に別に気密テープ、石膏、樹脂パテ、セメント、モルタルなど埋める処理をしたり、接着剤を塗布又は充填して中空空間と室内に気密性を維持させることもできる。
このように本発明の壁連通管材1を用いた壁の壁構造は、専用の壁連通管材1を使用することにより、従来の硬いプラスチックや金属製の円筒体では装着できなかった壁の外壁材13側と内壁材12側の中心位置が間柱、筋意等の構造材にあたってそれらを避けるようにずらされた貫通孔14、12に対してでも外壁材13と内壁材12との間内で伸縮部2を湾曲させて使用することができ、貫通孔14、12の開鑿により失われようとした住宅の壁面の気密性を確実に回復維持させることが可能となった。
また、エアコン等の装置を交換する場合などでは、パテなどの充填材15を除去したり、粘着テープ16又は針金などを外せば、貫通孔14、12に壁連通管材1を付けたままで線類や管類を抜いたり差し込んだりする作業と充填材15の充填や、粘着テープ16又は針金の結束という簡単な作業で交換作業を効率的に行うことがで可能となる。
本発明は壁連通管材とその壁連通管材を用いた壁構造であるが、本壁連通管材は壁面、床面、天井面などで間隔を開けて二重構造を成した部分に貫通孔を設ける場合はその内部の気密性を保持目的で使用することが可能である。
本発明の(イ)は力が加わらない状態の、(ロ)は伸縮部を曲げた状態の、(ハ)は伸縮部の長さを縮めた状態の壁連通管材を示す斜視図である。 差込ガイド部がテーパー状である形態の壁連通管材を示す斜視図である。 外壁側円筒部にフランジを形成した形態の壁連通管材を示す斜視図である。 内壁突出部を設けた形態の壁連通管材を示す斜視図である。 貫通孔を設けた壁構造を示す縦断側面図である。 図5の貫通孔に壁連通管材を取付ける途中の施工工程を示す壁構造の縦断側面図である。 中心位置がずれた貫通孔に壁連通管材を取付ける途中の施工工程を示す壁構造の縦断側面図である。 中心位置がずれた貫通孔に壁連通管材を取付ける途中の施工工程を示す壁構造の縦断側面図である。 中心位置がずれた貫通孔に壁連通管材を取付ける途中の施工工程を示す壁構造の縦断側面図である。 中心位置がずれた貫通孔に壁連通管材を取付けて差込ガイド部を切除した状態の壁構造を示す縦断側面図である。 貫通孔に壁連通管材を取付けた壁連通管材に線類及び管類を通した状態の壁構造を示す縦断側面図である。 中心位置がずれた貫通孔に壁連通管材を取付け完了した壁構造を示す縦断側面図である。 エアコンの後ろに隠して中心位置がずれた貫通孔に壁連通管材を取付け完了した壁構造を示す縦断側面図である。 エアコンの後ろに隠して中心位置がずれた貫通孔に壁連通管材を取付け完了した内外の壁材間に発泡断熱材を充填した壁構造を示す縦断側面図である。 中心位置がずれた貫通孔に壁連通管材を取付け完了した壁構造の縦断側面図である。 中心位置がずれた貫通孔に図3の形態の壁連通管材を取付ける途中の施工工程を示す壁構造の縦断側面図である。 中心位置がずれた貫通孔に図4の形態の壁連通管材を取付け完了した壁構造を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 伸縮部
2a 伸縮部の一方端
2b 伸縮部の他方端
3 内壁嵌合部
4 フランジ部
5 外壁嵌合部
6 差込ガイド部
7 内壁突出部
8 外壁側円筒部のフランジ
9 管類
10 線類
11 内壁材
12 内壁材の貫通孔
13 外壁材
13a 外装材
13b 断熱材
13c 外壁下地材
14 外壁材の貫通孔
15 充填材
16 粘着テープ
17 エアコン
18 室外機
19 気密シート
W 中空空間の間隔
L 外周径
R 内周径
B 内壁材の厚さ
C 外壁材の厚さ
A 貫通孔の径




Claims (8)

  1. 間隔を有する外壁材と内壁材とから成る壁の貫通孔に貫着可能に、全体を柔軟性と弾力性を有する合成樹脂で筒状に一体形成した壁連通管材であって、
    中央には、膨み部分の外周径が前記貫通孔の径よりも大きい径で、且つ長さが前記外壁材と内壁材との間隔より長く、且つ縮めたときに該間隔内に納まる長さで、且つ膜厚が指の力で柔軟に変形し復元可能とする厚みとした蛇腹状の伸縮部を形成し、
    前記伸縮部の一方端には、長さが前記内壁材の厚さと略等しい長さで、且つ外径が前記貫通孔の径と略等しい径とした円筒状の内壁嵌合部を形成するとともに該内壁嵌合部の先端にフランジ部を形成し、
    前記伸縮部の他方端には、長さが前記外壁材の厚さと略等しい長さで、且つ外径が前記貫通孔の径と略等しい径とした円筒状の外壁嵌合部を形成するとともに該外壁嵌合部の先端に前記外壁嵌合部の長さと合算した長さが前記外壁材と内壁材の間隔よりも長く、且つ外周径が前記外壁嵌合部の径と略等しい径か又はそれよりも小径とした円筒状の差込ガイド部を形成したことを特徴とする壁貫通孔用の壁連通管材。
  2. 差込ガイド部を、先窄まりのテーパー状に形成して成り、内壁材の貫通孔から該貫通孔の中心線が異なる外壁材の貫通孔の口縁に先端が当たらず差し込めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の壁貫通孔用の壁連通管材。
  3. 外壁嵌合部と差込ガイド部との外周境界に、指の力で柔軟に変形させることが可能で且つ復元可能な厚さのフランジを形成して成り、壁の貫通孔に装着するときに変形させて前記貫通孔を通過させた外壁嵌合部の前記フランジが復元して貫通孔の口縁に当たり外壁嵌合部が壁内に引き込まれるのを停止できるようにしたことを特徴とする請求項請1又は2に記載の壁貫通孔用の壁連通管材。
  4. 内壁嵌合部に設けたフランジ部の内径面の外端に、基部を該フランジ部の内径と同径で指の力により柔軟に変形可能な厚さとした筒状の内壁突出部を前記フランジ部と一体形成して成り、前記内壁突出部を絞ることで室内空間と室外空間とを遮断できるようにしたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の壁貫通孔用の壁連通管材。
  5. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の壁連通管材を用いた壁構造であって、間隔を有する外壁材と内壁材にそれぞれ略同径に開口させた中心位置が重なるか又はずれている貫通孔に対して、前記壁連通管材を内壁嵌合部のフランジ部が前記内壁材の口縁に当たるまで差し込んで、前記外壁材から外へ突出した差込ガイド部部分を切除し、該壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類との間に生じた室外側又は室内側と室外側の両側の開口隙間に充填材を充填して成り、前記壁連通管材の伸縮部で壁の外壁材と内壁材間を外部空間から遮断するとともに前記充填材で室内と室外との空間を遮断したことを特徴とする壁連通管材を用いた壁構造。
  6. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の壁連通管材を用いた壁構造であって、間隔を有する外壁材と内壁材にそれぞれ略同径に開口させた中心位置が重なるか又はずれている貫通孔に対して、前記壁連通管材を内壁嵌合部のフランジ部が内壁材の口縁に当たるまで差し込んで、外壁材から外へ突出した該壁連通管材の差込ガイド部をそのまま又は基部を残して先端の一分を切除し、該壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類を前記差込ガイド部で絞り着けその周囲を粘着テープ又は針金で結束して成り、前記壁連通管材の伸縮部で壁の外壁材と内壁材間を外部空間から遮断するとともに前記差込ガイド部の絞りで室内と室外との空間を壁の外側で遮断したことを特徴とする壁連通管材を用いた壁構造。
  7. 室内側のフランジ部の開口隙間に充填材を充填して成り、前記壁連通管材の伸縮部で壁の外壁材と内壁材間を外部空間から遮断するとともに室内側では充填材で室外側では前記差込ガイド部の絞りで室内と室外との空間を壁の両側で遮断したことを特徴とする請求項6項に記載の壁連通管材を用いた壁構造。
  8. 請求項4に記載の壁連通管材を用いた壁構造であって、間隔を有する外壁材と内壁材にそれぞれ略同径に開口させた中心位置が重なるか又はずれている貫通孔に対して、前記壁連通管材を内壁嵌合部のフランジ部が内壁材の口縁に当たるまで差し込んで、外壁材から外へ突出した該壁連通管材の差込ガイド部をそのまま又は基部を残して先端の一分を切除し、内壁材から室内に突出した内壁突出部をそのまま又は基部を残して先端の一分を切除し、前記壁連通管材内を通過させて配設した線類及び管類を前記差込ガイド部及び内壁突出部で絞り着けその周囲を粘着テープ又は針金で結束して成り、前記壁連通管材の伸縮部で壁の外壁材と内壁材間を外部空間から遮断するとともに室内と室外との空間を壁の両側で遮断したことを特徴とする壁連通管材を用いた壁構造。






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