JP3848761B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器を有する給湯器に関し、給湯開始時に短時間で出湯温度を設定温度まで上昇させ、且つ給湯器能力を最大限利用できる燃焼制御を行うことができる給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱交換器と熱量供給手段を有する給湯器は、出湯温度が設定温度に維持される様に、熱量供給手段に対してフィードバック制御を行う。更に、かかる給湯器は、給湯器の最大能力近傍での運転を行う為に、出湯温度と設定温度の比較に従って流量をフィードバック制御する。この供給熱量の制御と流量の制御を同時に行うことで、出湯温度を設定温度近傍に維持しつつ且つ給湯器の最大能力以内で出湯量をできるだけ多くすることができる。
【0003】
ところが、従来の給湯器では、出湯開始時に、バーナ等の熱量供給手段の燃焼を開始した後、最初の所定時間は設定温度と入水温度から設定されるフィードフォワード量に流量が維持され、その所定時間内に出湯温度が設定温度に達してから、出湯温度と設定温度にしたがう流量制御が行われる。最初に出湯温度が設定温度に達するまでの間は、流量のフィードバック制御を行わないで流量を一定のフィードフォワード量に維持することで、出湯温度や流量のハンチング等の不安定な状況が生じないようにすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、出湯開始後の所定時間は、給湯器の最悪の場合を想定して予め長めに決められているので、所定時間を経過する前に出湯温度が既に設定温度近傍まで上昇して安定している等の状況であっても、流量制御は行われず、最適の流量及び出湯温度になるまでに必要以上の時間を要する場合がある。更に、流量がフィードフォワード量に固定されているので、出湯温度が設定温度に達するまでの時間が長くなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、出湯開始後に短時間で出湯温度を設定温度に上昇させることができる給湯器を提供することにある。
【0006】
更に、本発明の目的は、出湯開始後に短時間で最適の流量及び出湯温度の状態にすることができる給湯器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為に、本発明は、給湯開始時に熱量供給手段の熱量供給を開始すると共に、流量が設定流量近傍に達したら、従来の様に所定時間の経過を待たずに流量制御を開始する。但し、流量制御は、熱量供給手段の能力に余裕がなく出湯温度が設定温度より安定して低い場合に流量を減少させ、或いは、熱量供給手段の能力に余裕があり出湯温度が安定して設定温度近傍にある場合に流量を増加させるように制御する。
【0008】
上記の流量制御を給湯開始後に行うことで、設定温度と入水温度から求められるフィードフォワード流量が多すぎる場合は、即座に流量が減らされ出湯温度が設定温度に達するまでの時間を短くすることができるとともに、給湯開始後短時間で最適の流量にすることができる。また、フィードフォワード流量が少ない場合でも、流量制御により一旦流量が減少されて出湯温度の立ち上がりが早められる。
【0009】
本発明は、熱交換器を通過する給湯路を有する給湯器において、
前記熱交換器を通過する流量を調節する流量調節手段と、
前記熱交換器に熱量を供給する熱量供給手段と、
給湯開始時に、前記熱量供給手段による熱量の供給を開始すると共に、設定温度と入水温度に従って求められる設定流量値近傍に前記流量が達した後に、前記熱量供給手段の能力に余裕がなく出湯温度が設定温度より安定して低い場合に前記流量調節手段に前記流量を減少させ、或いは、前記熱量供給手段の能力に余裕があり出湯温度が安定して設定温度近傍にある場合に前記流量調節手段に前記流量を増加させる様に制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0010】
更に、上記発明において、前記制御部は、前記熱量供給手段に対して、少なくとも前記設定温度と出湯温度の偏差に従って行われるフィードバック制御を行い、前記熱量供給手段に対するフィードバック制御の頻度が、前記流量調節手段に対する流量制御の頻度より高いことを特徴とする。
【0011】
流量制御の頻度が熱量制御の頻度よりも少ないことで、給湯開始後に短時間で流量制御を開始しても、熱量制御との競合によるハンチング等の不安定状態を招くことはない。しかも、従来の如く一定の所定時間待機する必要がないので、短時間で出湯温度を設定温度に上昇させ、流量を最適値にすることができる。
【0012】
更に、本発明は、前記制御部は、前記熱量供給手段に対して、少なくとも前記設定温度と出湯温度の偏差に応じて供給熱量のフィードバック制御を行い、前記流量の減少または増加の量は、所定の固定値であることを特徴とする。
【0013】
流量の制御量が固定値であるので、給湯開始後に流量のフィードバック制御を開始してもハンチング等の現象を避けることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例を図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲はその実施の形態に限定されるものではない。
【0015】
図1は、本実施の形態例の給湯器の概略構成図である。給湯路10には、熱交換器12が接続され、供給された水が熱交換器12で加熱され、給湯栓11から出湯される。給湯路10内には、流量センサ16と流量調節弁14が設けられ、熱交換器12を通過する流量が所定の設定流量になるように制御される。また、給湯路10内には、入水温度Tinを検出する入水サーミスタ18と、出湯温度Toutを検出する出湯サーミスタ20とが設けられる。
【0016】
熱交換器に熱量を供給する熱量供給手段として、バーナ22、燃焼ファン24及びバーナ22に供給するガス量を制御する比例弁26が設けられる。比例弁26の前後に、ガス元弁27とガス副弁25とを有する。更に、マイクロコンピュータなどからなる制御部30とそれに接続されるリモコン32とが設けられ、上記のセンサやアクチュエータは制御部30に接続される。
【0017】
制御部30は、給湯開始時に、給湯栓11が開かれて水が流れたことを流量センサ16の出力により検出し、入水温度Tinと設定温度Tspから、給湯器の能力の範囲で最大の流量値をフィードフォワード流量として求め、その求めた設定流量になる様に、流量調節弁14の開度を制御する。また、出湯温度Toutと設定温度Tspの偏差に応じて所定のガス量をバーナ22に供給する様に比例弁26の開度をフィードバック制御し、それに応じた風量を供給できるように燃焼ファン24の回転数を制御する。
【0018】
更に、制御部30は、バーナ22が最大燃焼能力近傍で燃焼し、且つ最大の流量で出湯できるように、出湯温度Toutと設定温度Tspの偏差にもとづいて流量調節弁14を制御して流量のフィードバック制御を行う。
【0019】
本実施の形態例では、給湯栓11が開かれてからバーナ22が燃焼を開始した後に行われる出湯温度と設定温度の偏差にもとづく流量制御を、実際の流量が入水温度と設定温度から設定される流量のフィードフォワード流量に達した後に開始する。即ち、従来の如く出湯温度が設定温度まで上昇するのに必要な所定時間の待機を行わない。
【0020】
図2は、本実施の形態例の流量制御のフローチャート図である。また、図3は、図2の流量制御を行った時の流量制御と出湯温度との関係を示す図である。図2及び図3を参照しながら、給湯開始時における流量を減少させる制御について説明する。
【0021】
図2に示したフローチャートは、マイクロコンピュータよりなる制御部30により、例えば0.数秒程度の所定時間毎に実行される。従って、その所定時間毎に、フローチャートに示された制御プログラムが一回だけ実行される。
【0022】
まず、給湯開始に伴い、給湯栓11が開かれて、流量センサ16が流水を検出する(S1)。それに伴い、制御部30によりガス弁25,26,27が開かれて、バーナ22の燃焼が開始する。その結果、図示しないフレームロッドによりバーナの燃焼に伴う炎が検知される(S2)。ステップS3では、流量の補正許可を示す補正許可フラグが1か否かチェックする。最初は、補正許可フラグは0(補正禁止)である。そして、制御部30は、リモコン32で設定された設定温度Tspと入水サーミスタ18から検出される入水温度Tinと、給湯器の能力(号数)とから、給湯可能な設定流量をフィードフォワード流量FLOWSPとして演算で求めて、流量センサ16が検出する流量FLOWがフィードフォワード量FLOWSP近傍に達するのを監視する。即ち、ステップS4で、流量FLOWがフィードフォワード量FLOWSPに達したか否かをチェックする。このチェックは、流量FLOWがフィードフォワード流量FLOWSPの近傍、例えば±0.2リットルの範囲に達しているか否かのチェックである。流量FLOWがフィードフォワード量FLOWSPに達していなければ待機し、達したら補正許可フラグが1に変更され(S5)、その後の流量の補正制御が許可される。
【0023】
上記のフィードフォワード量FLOWSPは、次の式により求められる。
【0024】
FLOWSP=号数(例えば16号なら24000Kcal )/(Tsp−Tin)
図3に示される通り、時刻t0で給湯栓11が開かれてから、流量調節弁14がその開度を大きくすることで、流量は例えば数秒程度の短時間Δt1で設定流量であるフィードフォワード流量FLOWSPに達する。その時点t1では、出湯温度Toutはほとんど上昇していない。
【0025】
本実施の形態例では、流量FLOWがフィードフォワード流量FLOWSPに達すると、流量制御が開始される。即ち、ステップS6で比例弁が最大能力に達している場合に、出湯温度Tout と設定温度Tspとの偏差がある温度、例えば1℃以上あるか否かがチェックされる(S7)。偏差が1℃以上あることが検出されると、カウンタCNTがインクリメントされる(S8)。
【0026】
上記した通り、マイクロコンピュータからなる制御部は、複数の制御タスクにマイクロコンピュータの資源を時分割で割り当てる為に、複数の制御タスクを所定時間Δt3毎、例えば0.数秒毎に実行する。従って、上記の比例弁が最大能力に達していて且つ出湯温度Toutが設定温度Tspよりも低いことが複数回検出されると、安定して出湯温度が設定温度に達していないと判断され、流量を減らす制御を行う。
【0027】
即ち、所定時間Δt3秒毎にカウンタCNTがインクリメントされて、合計で例えば20回に達すると(S9)、流量調節弁により流量をΔrリットル/分だけ減らす(S10)。この減らす量は、出湯温度と設定温度の偏差の程度にかかわらず、例えば0.数リットルと所定の固定量とする。そして、カウンタCNTの値を0にクリアする(S11)。
【0028】
一方、比例弁制御による燃焼量の制御は、図2に示されていないが、所定時間毎に出湯温度Toutと設定温度Tspとの偏差に応じてフィードバック制御される。即ち、偏差を検出する毎にその偏差の程度に応じて比例弁の開度の制御が行われる。従って、比例弁制御の頻度は、流量制御の頻度よりも大きい。また、比例弁の開度の制御量は、温度の偏差の程度の応じた値となる。
【0029】
図3に示された流量制御は、給湯栓11が閉じられて流水がオフになるまで(S12)続けられ、一旦オフになると、補正許可フラグがクリアされる(S13)。
【0030】
図3に示される通り、流量がフィードフォワード流量FLOWSP近傍に達した時刻t1から、流量制御が開始される。この時点では、出湯温度Toutは上昇を始めた状態である。従って、時間Δt2の間に安定して出湯温度Toutが設定温度Tsp近傍に達していない状態が検出されると、流量がΔrリットル/分だけ減じられる。即ち、図3では、時刻t2及びt3の時点で流量がΔrリットル/分減じられる。上記の所定時間Δt3を0.1秒とし、流量を減じるまでのカウンタCNTのカウント値を20回とすると、安定の目安となる時間Δt2は、2秒となる。この時間Δt2は、上記の所定時間Δt3よりも遙かに長い時間である。
【0031】
従来の方法では、給湯開始してから数10秒間は流量をフィードフォワード流量に維持し、時刻t4後に初めて流量のフィードバック制御を行っていた。従って、その流量及び出湯温度Toutは、実線で示される通り、数10秒間の途中で設定温度Tsp近傍まで上昇して安定していても、流量を減じる制御は行われない。従って、時刻t4から流量制御が始まり、時間Δt2の間安定して出湯温度Toutが設定温度Tspに達していないことが検出されてから、時刻t5で流量を減じる制御が行われる。
【0032】
これに対して、図3中破線で示した通り、本実施の形態例では、出湯温度Toutがまだ上昇を始めた時点で流量制御が始まる。その為、出湯温度Toutが十分低い時刻t2で流量を減じる制御が行われる。それに伴い、出湯温度Toutの上昇が破線の如くより急峻になる。また、従来例の実線よりもより早い時点で出湯温度Toutが設定温度Tspに達する。更に、流量も従来例の実線よりもより早い時点で最適流量に達する。
【0033】
図4は、流量の増加を行う流量制御のフローチャート図である。また、図5は、最終的に流量が増加される場合の流量制御と出湯温度との関係を示す図である。図3の場合と同様に、図中実線が従来方式、破線が本実施の形態例の方式の場合である。
【0034】
図4に従って説明すると、流水が検知され(S1)、バーナ22の燃焼の炎が検知され(S2)、流量FLOWがフィードフォワード流量FLOWSPに達すると補正許可フラグが1になる(S3〜S5)までは、図2の場合と同様である。即ち、給湯開始してから流量がフィードフォワード流量に達するまでの数秒間は、流量制御は行われない。そもそも流量がフィードフォワード流量まで達していないので、その流量を増加または減少する流量のフィードバック制御を行うことは意味がないからである。
【0035】
流量センサ16が検出する流量がフィードフォワード流量近傍、例えば±0.2リットル/分以内、に達すると、補正許可フラグが1となり、流量制御が許可される。そこで、比例弁の能力が最大能力より低い場合(図4中では90%以下)であって(S20)、出湯温度Toutが設定温度Tsp近傍にある場合(S21)が安定して検出されると、現在の流量をΔrリットル/分上昇させる(S24)。安定して検出する方法は、図2の場合と同様であり、図4のフローチャートのプログラムを実行するたびにカウンタCNTの値をインクリメントし、所定時間Δt3毎に実行されるフローチャートのプログラムにおいて、上記のカウンタCNTのインクリメントが連続20回行われると、流量増加の制御を行う。即ち、Δt3×20=Δt2経過後に流量の補正が行われる。尚、連続20回は一例である。
【0036】
一方、図2の場合と同様に、比例弁のガス供給量のフィードバック制御は、所定時間Δt3毎に実行される。従って、比例弁制御の頻度は、流量制御の頻度よりも高い。また、比例弁のフィードバック制御は、温度の偏差に応じて行われるのに対して、流量のフィードバック制御量は固定値Δrである。
【0037】
そこで、図5を参照して流量がフィードフォワード流量FLOWSPに達する時刻t1以降の流量制御と出湯温度の変化を説明する。時刻t1から流量制御が始まる。時刻t1では、出湯温度Toutは設定温度Tspよりも低いので、時間Δt2後の時刻t2において流量をΔrリットル/分減らす制御が行われる。更に、時刻t3においても流量がΔrリットル/分減らされる。その結果、出湯温度Toutは、従来のフィードフォワード流量を維持する場合に比較して、急峻に立ち上がることができる。時刻t3後で、出湯温度Toutが設定温度Tsp近傍に維持されるため、それ以降の流量の減少制御は行われない。
【0038】
やがて、フィードフォワード流量より少ない流量まで制御されていた状態では、比例弁が最大能力より低く且つ出湯温度が設定温度に維持される状態になる。そこで、時刻t4では、図4の流量制御に従い、流量をΔrリットル/分だけ増加する制御が行われる。同様に、時刻t5でも流量がΔrリットル/分増加される。その結果、最初のフィードフォワード流量になる。
【0039】
更に、時刻t6以降も、流量の増加制御が行われて、最終的に比例弁が最大能力で且つ流量が最大流量の理想的な状態で安定する。図2の場合に、比例弁の能力が100%の場合に流量の減少を行い、図4の場合に比例弁の能力が90%以下の場合に流量の増加を行うようにしているので、比例弁の能力が90〜100%の間では、流量の増減は行われずに、比例弁のフィードバック制御が行われ、出湯温度が設定温度に維持される。
【0040】
図5から明らかな通り、流量が最終的に増加される場合でも、出湯開始直後において、流量制御により一旦流量が減少されるため、出湯温度の立ち上がりは従来方式よりも早くなる、そして、流量制御の頻度に比べて比例弁のフィードバック制御の頻度が高いので、出湯温度のハンチングは生じない。図5の場合は、流量についてハンチングに類似する現象が見受けられるが、流量の補正は一律Δrリットル/分であるので、流量制御により流量が急激に増減することがなく、実質的に問題となるハンチング現象は生じない。一方、出湯温度と設定温度との偏差による比例弁のフィードバック制御では、偏差の大きさに応じて比例弁の開度の制御が行われ、流量制御の一律値による制御とは異なる。
【0041】
図6は、給湯開始後に流量制御が開始される時を説明する図である。既に説明した通り、給湯開始後は、入水温度と設定温度、それに熱量供給能力とからフィードフォワード流量を演算で求め、その流量になるように流量調節弁14を開く。流量調節弁は例えばギアモータにより駆動される弁が利用される。水圧と流量調節弁の開くスピードにより、流量がそのフィードフォワード流量値に達するのに数秒を要する。その間は、流量の制御は行われない。図6には、40に水圧が低い場合の流量の上昇曲線が、42に水圧が高い場合の流量の上昇曲線がそれぞれ示される。いずれの場合も、フィードフォワード流量値FLOWSPから±0.2リットル程度に達すると流量制御を許可する。即ち、水圧が低い場合は時刻t2から、水圧が高い場合は時刻t1から流量制御が許可される。
【0042】
上記した実施の形態例では、給湯開始時に、流量が設定流量に達してから流量のフィードバック制御が開始されるが、給湯中に設定温度が変更された場合は、そのまま流量のフィードバック制御が継続される。
【0043】
更に、上記の実施の形態例で、給湯開始時に流量が設定流量に達したか否かの監視を行うことで、流量調節弁が正常に駆動されているか否かのチェックを同時に行うことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、出湯開始後に流量がフィードフォワード流量に達してから、即座に流量制御を開始するので、出湯温度の立ち上がりを早めることができ、適正流量状態に短時間で達することができる。
【0045】
しかも、流量制御において、増減流量を所定の固定値にし、また、流量制御の頻度を低くしているので、流量が急激に増減する制御は行われずに、出湯開始後に流量制御を開始しても従来の如くハンチングが生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例の給湯器の概略構成図である。
【図2】本実施の形態例の流量制御のフローチャート図である。
【図3】図2の流量制御を行った時の流量制御と出湯温度との関係を示す図である。
【図4】本実施の形態例の流量制御のフローチャート図である。
【図5】図4の流量制御を行った時の流量制御と出湯温度との関係を示す図である。
【図6】給湯開始後に流量制御が開始される時を説明する図である。
【符号の説明】
10 給湯路
12 熱交換器
14 流量調節弁
16 流量センサ
22 バーナ
26 比例弁
30 制御部
Claims (3)
- 熱交換器を通過する給湯路を有する給湯器において、
前記熱交換器を通過する流量を調節する流量調節手段と、
前記熱交換器に熱量を供給する熱量供給手段と、
給湯開始時に、前記熱量供給手段による熱量の供給を開始すると共に、設定温度と入水温度に従って求められる設定流量値近傍に前記流量が達した後に、前記熱量供給手段の能力に余裕がなく出湯温度が設定温度より安定して低い場合に前記流量調節手段に前記流量を減少させ、或いは、前記熱量供給手段の能力に余裕があり出湯温度が安定して設定温度近傍にある場合に前記流量調節手段に前記流量を増加させる様に制御する制御部とを有し、
前記制御部は、前記熱量供給手段に対して、少なくとも前記設定温度と出湯温度の偏差に従って行われるフィードバック制御を行い、前記熱量供給手段に対するフィードバック制御の頻度が、前記流量調節手段に対する流量制御の頻度より高いことを特徴とする給湯器。 - 熱交換器を通過する給湯路を有する給湯器において、
前記熱交換器を通過する流量を調節する流量調節手段と、
前記熱交換器に熱量を供給する熱量供給手段と、
給湯開始時に、前記熱量供給手段による熱量の供給を開始すると共に、設定温度と入水温度に従って求められる設定流量値近傍に前記流量が達した後に、前記熱量供給手段の能力に余裕がなく出湯温度が設定温度より安定して低い場合に前記流量調節手段に前記流量を減少させ、或いは、前記熱量供給手段の能力に余裕があり出湯温度が安定して設定温度近傍にある場合に前記流量調節手段に前記流量を増加させる様に制御する制御部とを有し、
前記制御部は、前記熱量供給手段に対して、少なくとも前記設定温度と出湯温度に従って行われるフィードバック制御を行い、
更に、所定の時間間隔で前記出湯温度を検出し、前記熱量供給手段に対する前記フィードバック制御による供給熱量の制御は、前記所定の時間間隔毎に行い、前記流量調節手段による前記流量の減少または増加の制御は、前記出湯温度が複数の前記所定時間間隔にわたり前記出湯温度が設定温度より低いまたは設定温度近傍にある場合に行うことを特徴とする給湯器。 - 請求項1または請求項2において、前記流量の減少または増加の量は、所定の固定値であることを特徴とする給湯器。
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