JP3848666B2 - 床材及びこの床材の敷設構造 - Google Patents

床材及びこの床材の敷設構造 Download PDF

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Description

本発明は、建物の床に敷設される床材及びこの床材の敷設構造に関するものである。
従来、床に敷設される各床材は、それぞれ長方形状に成形されてなり、互いに平行に形成された端面には、それぞれ雄実部と雌実部とが形成されている。すなわち、この床材は、長方形状に成形された肉厚部と、この肉厚部の長さ方向の一方の端面には、該肉厚部の長さ方向に突出してなる第1の雄実部が形成され、該肉厚部の長さ方向の他方の端面には、上記第1の雄実部が嵌合する第1の雌実部が形成され、さらに、該肉厚部の幅方向の一方の端面には、第2の雄実部が形成され、他方の端面には、この第2の雄実部が嵌合する第2の雌実部が形成されている。上記第1及び第2の雄実部は、上記肉厚部の端面の中央から突出してなり、これらの雄実部が嵌合する上記各雌実部も上記肉厚部の端面の中央から凹んだ状態で形成されている。したがって、このように構成された従来の床材は、上記第1の雄実部が第1の雌実部内に嵌合するとともに、上記第2の雄実部が第2の雌実部内に嵌合した状態で、上記肉厚部の長さ方向及び幅方向に敷設されている。なお、各床材は、上記第1の雄実部の基端から斜めに打ち込まれた釘によりそれぞれ固定されている。
ところで、このように多数の床材が敷設された後において、例えば、誤って工具や家具等が落下し窪みや傷が形成され、この結果、一部の床材のみを補修しなければならない場合がある。しかしながら、上述したように、各床材同士は、それぞれの雄実部が雌実部内に嵌合していることから、補修すべき一部の床材のみを全体の敷設作業が完了した後に取り外す作業は極めて困難であり、高コストとなることを避けられない。なお、従来、こうした課題の解決を目的とした補修方法又は貼り替え方法が提案されている(特許文献1,2参照)。
特願2001−159247号公報 特願2003− 74170号公報
しかしながら、この特許文献1に開示された床材の補修方法では、補修が必要な床材の該補修箇所の周辺領域を切削して凹部を形成し、この切削して形成した凹部に適合する補修用ピースを嵌め込み固定する方法であって、補修すべき特定の床材全体を取り替えるものではないばかりか、補修作業は極めて面倒であり短時間内に補修作業を終えることができない。また、特許文献2に開示された貼り替え方法では、補修すべき床材は上述した通り、4箇所において雄実部と雌実部とが嵌合されていることから、この床材を取り外す場合には、床材の全長に亘って切断しなければならず、やはり補修作業は極めて面倒であり短時間内に補修作業を終えることができない。
そこで、本発明は、上記従来の床材やこの床材の敷設構造が有する課題を解決するために提案されたものであって、補修作業を極めて簡単且つ短時間に終えることができる新規な床材及び床材の敷設構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであり、第1の発明(請求項1記載の発明)は、長さ方向及び幅方向に多数固定される床材であって、長方形状に成形されてなる肉厚部と、この肉厚部の長さ方向の一方の端部に形成され該肉厚部の上面と面一とされてなる第1の薄肉部と、上記肉厚部の長さ方向の他方の端部に形成され該肉厚部の下面と面一とされてなる第2の薄肉部と、上記第1の薄肉部に形成されてなりネジが挿通される複数の透孔と、上記第2の薄肉部の端面から第1の薄肉部方向に形成されてなるとともに上記ネジを構成する軸部が挿通される複数のスリットと、を備えてなることを特徴とするものである。
この第1の発明において、上記第1の薄肉部と第2の薄肉部とは、必ずしも同一の肉厚である必要はないが、加工或いは強度の点からすればそれぞれ同一の肉厚であることが好ましい。また、この発明を構成する上記スリットは、少なくとも、その端部又は中途部において第1の薄肉部に形成された透孔から挿通されたネジの軸部が挿通又はネジ込まれる位置に形成されている必要があり、この第1の発明においては、その長さや幅は特に限定されるものではない。このスリットは、例えば、鋸を使用して第2の薄肉部の先端側から基端側に形成する方法を採用することができ、これにより該鋸のあさりの幅に応じた幅のスリットが形成される。また、このスリットの形状は、第1の薄肉部の先端側から基端側にかけて同一の幅とされている必要はなく、例えば、該第1の薄肉部の先端側は広く、徐々に基端側にかけて狭くされた形状であっても良い。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記複数のスリットの幅は、前記ネジを構成する軸部の径よりもやや短い幅とされてなることを特徴とするものである。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明において、前記透孔は、前記ネジを構成する頭部の径よりも大径となされた大径部と、この大径部と同心に形成され該大径部よりも径の短い小径部とからなるとともに、該大径部の深さは上記ネジの頭部の肉厚よりも深いものとされてなることを特徴とするものである。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、前記肉厚部の幅方向の一方の端部には、該肉厚部の上面と面一とされてなる第3の薄肉部が形成され、上記肉厚部の幅方向の他方の端部には、該肉厚部の下面と面一とされてなる第4の薄肉部が形成されてなることを特徴とするものである。
なお、上記第3の薄肉部と第4の薄肉部との幅は、必ずしも同一の幅とする必要性はないが、少なくとも第4の薄肉部の幅が広い場合には、修復すべき特定の床材を取り除く際に困難となることから、該第4の薄肉部の回転中心として回転するよう第3の薄肉部側を持ち上げようとした際に、隣に敷設された床材に形成された第3の薄肉部に掛合しない幅とすることが好ましい。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第4の発明において、前記第4の薄肉部の基端の下面には、前記肉厚部の長さ方向にスリットが形成されてなることを特徴とするものである。
この第5の発明を構成するスリットは、前記第4の薄肉部の基端の下面に形成されている必要があり、換言すれば、該第4の肉厚部と肉厚部との間の部位の下面に形成されている必要がある。そして、このスリットは、肉厚部の長さ方向に長さを有するものである必要があるが、該スリットの深さは特に限定されるものではない。但し、このスリットの深さは、上記第4の肉厚部の基端が、半分位の肉厚となる深さとすることが好ましい。
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、床材の敷設構造に係るものであって、前記第3,4又は5の発明に係る床材が、肉厚部の長さ方向及び幅方向に多数固定されてなるとともに、該床材を構成する各大径部には、該各床材を固定するネジの頭部を被覆するとともに上面は第1の薄肉部の上面と面一とされた円柱状の蓋体が嵌合されてなることを特徴とするものである。
なお、上記蓋体は、必ずしも素材が木である必要はなく、樹脂ゴム等であっても良く、また、床材とは異なる色若しくは模様が形成されているものであっても良い。さらに、この床材の敷設方法は、各床材の端部が幅方向に並ぶ状態で敷設されるものでも、また、幅方向に敷設される床材の端部が一つ置き或いは二つ置きに異なる位置となる状態で敷設されても良い。
第1の発明(請求項1記載の発明)に係る床材では、一旦敷設された後であっても、簡単且つ短時間内に取り外すことが可能となる。この床材の取り外し方法を簡単に説明すると、先ず、ノミ又は鋸により、取り外すべき特定の床材を幅方向又は幅方向に対してやや傾斜した方向にそれぞれ平行して2箇所で切断する。この2箇所の切断位置の間隔は、上記第1の薄肉部の長さよりもやや長い間隔とする。そして、この2箇所の切断位置に囲まれた部位を取外す。次いで、上記第1の薄肉部が形成された部位又は第2の薄肉部が形成された部位を取り外す。例えば、上記第1の薄肉部が形成された部位を先に取り外す場合には、透孔に挿通されたネジを取り外し、上方に持ち上げる。次に、上記第2の薄肉部が形成された側を上記スリットの長さ方向にスライドさせるとともに上方に持ち上げる。こうした作業により、他の床材を取り外すことなく、補修すべき特定の床材のみを簡単に取り外すことができる。
上記第2の発明(請求項2記載の発明)では、複数のスリットの幅は、前記ネジを構成する軸部の径よりもやや短い幅とされてなることから、上述した作用効果に加え、ネジと床材との抵抗により、第1の薄肉部の形成位置で固定された床材が長さ方向に伸縮することを抑制することができる。
上記第3の発明(請求項3記載の発明)では、前記透孔は、前記ネジを構成する頭部の径よりも大径となされた大径部と、この大径部と同心に形成され該大径部よりも径の短い小径部とからなるとともに、該大径部の深さは上記ネジの頭部の肉厚よりも深いものとされてなることから、該大径部内にネジの頭部を被覆する部材を収容することができる。
上記第4の発明(請求項4記載の発明)では、前記肉厚部の幅方向の一方の端部には、該肉厚部の上面と面一とされてなる第3の薄肉部が形成され、上記肉厚部の幅方向の他方の端部には、該肉厚部の下面と面一とされてなる第4の薄肉部が形成されてなることから、互いに幅方向に隣り合う床材と床材との間から下地材が露見し、或いは、気密性が損なわれることを有効に防止することができる。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)では、第4の薄肉部の基端の下面には、前記肉厚部の長さ方向にスリットが形成されてなることから、一旦敷設された床材を取り外す際に、上面に第3の肉厚部が重ね合わされている第4の肉厚部を、ノミ等により容易に基端から割ることができ、一層取外作業を簡便なものとすることができる。
また、第6の発明(請求項6記載の発明)によれば、床材を固定するネジの頭部は蓋体により被覆されることから、ネジの頭部が床材の上面よりも上方に露出したり、該ネジの頭部が露見したりすることがなく、床全体の美観を向上させることができる。特に、この蓋体の上面の色や模様が床材とはことなる色や模様とした場合には、床全体の美観を更に向上することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る床材及びこの床材の敷設構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態に係る床材1は、天然木を素材とするものであり、図1に示すように、長方形状に成形された肉厚部2の一端には、第1の薄肉部3が形成され、他端には第2の薄肉部4が形成されている。上記第1の薄肉部3は、上面が上記肉厚部2の上面と面一とされてなるとともに、該肉厚部2の厚みの半分の肉厚とされている。一方、上記第2の薄肉部4は、上記肉厚部2の下面と面一とされてなるとともに、該肉厚部2の厚みの半分の肉厚とされている。すなわち、この実施の形態に係る床材1では、上記第1の薄肉部3と第2の薄肉部4とは同一の肉厚とされてなり、したがって、この床材1では、該第1の薄肉部3と第2の薄肉部4とが上下に重ね合わされた場合には、肉厚部2と同じ肉厚となるように構成されている。なお、この床材1においては、上記第2の薄肉部4の長さは、第1の薄肉部3の長さよりも若干短いものとされ、該第1の薄肉部3の端面3aが、(この床材1の一端側に敷設された他の床材1を構成する)肉厚部2の一端面2aに当接した際、該第2の薄肉部4の端面4aと(この床材1の他端側に敷設された他の床材1を構成する)肉厚部2の他端面2bとの間に若干の隙間が形成されるように構成されている。
そして、上記第1の薄肉部3には、2つの透孔5,5が肉厚部2の幅方向に並んで穿設されている。これらの透孔5,5は、何れも同じ中心となされた大径部5aと、小径部5bとから構成され、該大径部5aは、後述するネジNを構成する頭部Nの径よりの太い径となされ、小径部5bは、該頭部Nの径よりも細い径となされ且つ該ネジNの軸部Nの径よりも若干太い径となされている。一方、上記第2の薄肉部4には、上記透孔5,5に対応した2つの溝部6,6が形成されている。これらの溝部6,6は、何れも本発明を構成するスリットである。これらの溝部6,6は、上記第2の薄肉部4の端面4a側から図示しない鋸により肉厚部2の一端面2a方向に形成されてなるものである。
また、この床材1においては、上記肉厚部2の一側には、第3の薄肉部7が形成され、他側には第4の薄肉部8が形成されている。上記第3の薄肉部7は、上記肉厚部2の下面と面一とされてなるものであり、該肉厚部2の厚みの半分の肉厚とされている。一方、上記第4の薄肉部8は、上記肉厚部2の上面と面一とされてなるとともに、該肉厚部2の厚みの半分の肉厚とされている。すなわち、この実施の形態に係る床材1では、上記第3の薄肉部7と第4の薄肉部8とは同一の肉厚とされてなり、したがって、この床材1では、該第3の薄肉部7と第4の薄肉部8とが上下に重ね合わされた場合には、肉厚部2と同じ肉厚となるように構成されている。なお、この床材1においては、上記第3の薄肉部7の長さは、第4の薄肉部8の長さよりも若干短いものとされ、該第4の薄肉部8の端面8aが、(この床材1の一側側に敷設された他の床材1を構成する)肉厚部2の一側面2cに当接した際、該第3の薄肉部7の端面(符号は省略する。)と(この床材1の一側側に敷設された他の床材1を構成する)肉厚部2の他側面2dとの間に若干の隙間が形成されるように構成されている。また、上記第3及び第4の薄肉部7,8は、上記肉厚部2から数(2〜3)ミリメートルの幅とされている。なお、上記第3の薄肉部7は、本発明を構成する第4の薄肉部であり、上記第4の薄肉部8は、本発明を構成する第3の薄肉部である。
以下、上述した床材1の敷設方法の一例を簡単に説明すると、図2に示すように、既に敷設された上記床材A,B,C・・・に、床材1を敷設する際には、該床材Aに形成された第2の薄肉部4上に、該床材1に形成された第1の薄肉部3を重ねるとともに、既に固定された床材B,Cに形成された第3の薄肉部7上に第4の薄肉部8を重ねるように設置し、該床材1に形成された透孔5,5にネジ(図2には図示されていない。)を挿通し固定する。こうした床材1の固定作業が終了すると、次いで、同じ要領で床材10を固定する。なお、ここで上記ネジNによる床材1の固定構造を説明すると、図3に示すように、各床材1,1の下方には下地材Uが敷設され、また、この下地材Uは根太Wに固定されている。そして、上記下地材U上に敷設された上記各床材1,1は、上記第2の薄肉部3上に第1の薄肉部3が重ね合わされ、且つ、上記透孔5から溝部6内に挿通されたネジNにより固定されている。このネジNの軸部Nは、上記下地材U及び根太Wにねじ込まれているとともに、該ネジNの頭部Nの上面は、上記透孔5を構成する大径部5aの下面と略面一とされている。そして、上記大径部5a内には、木を素材とした円柱状の蓋体9が嵌合されている。
そこで、以下、このように多数の床材1が敷設されている状態において、特定の床材1のみを取り外す方法に付いて、以下説明する。
先ず、図4(A)に示すように、取り外す特定の床材1の幅方向(又は、該床材1の幅方向よりやや傾斜した方向)に、図中二点鎖線で示すように、2箇所の切断位置C,Cで切断し、床材1を、両側が切断された板体Xと、片側が切断され第1の薄肉部3が形成されている板体Yと、片側が切断され第2の薄肉部4が形成されている板体Zとに分割する。なお、この床材1の切断方法は、図示しないノミ、或いは電動鋸等を使用する。そして、この両側(2箇所)で切断された板体Xを先ず取り外す。この場合、この板体Xの他側に形成された上記第4の薄肉部8は、取り外す床材1の隣に敷設された床材A,Bの一側に形成された第3の薄肉部7,7上に位置しているが、該板体Xの一側に形成された第3の薄肉部7は、固定された床材C,Dに形成された第4の薄肉部8,8の下側に位置していることから、上記第3の薄肉部7側を中心としながら第4の薄肉部8側を上方に持ち上げ回転させる。そして、このように、板体Xを取り外す作業が終了すると、次いで、上記第2の薄肉部4が形成された板体Zを、図4(B)に示すように、板体Y方向にスライドさせる。この時、上記板体Zは、ネジNの軸部Nが上記溝部6に挿通されていることから、大きな力を必要とすることがない。そして、この板体Zを取り外す際には、上記板体Xを取り外す要領と同じように、第4の薄肉部8側を上方に持ち上げ回転させる。
また、上記板体Yを取り外す場合には、先ず、上記透孔5を構成する大径部5a内に嵌合している蓋体9,9を、図示しないノミ等を用いて取り外す。次いで、図示しないドライバー等を用いてネジN,Nを取り外す。こうした作業により床材Eに固定されていた板体Yを取り外すことができる。この板体Yを取り外す要領も、上記板体X,Zを取り外す要領と同じ要領によりやや第4の薄肉部8側を上方に持ち上げ回転させる。以上の工程により、床材1の全てを取り外す作業が終了する。
なお、このように床材1が取り外された後には、上記床材1とはやや異なる構成・形状となされた他の床材21を固定する。この他の床材21は、上記床材1を構成する第2の薄肉部4が形成されていないものであり、他の構成は全て同じものであり、図5(A)に示すように、上記肉厚部22と、この肉厚部22の一端に形成された第1の薄肉部23と、上記肉厚部22の一側に形成され下面は該肉厚部22と面一となされた第2の薄肉部(符号は省略すする。)と、上記肉厚部22の他側に形成され上面は該肉厚部22と面一とされた第3の薄肉部28とを備えてなるものである。なお、上記肉厚部22は、前記床材1を構成する肉厚部2と同様の長さ幅に成形され、また、上記第1の薄肉部23も上記床材1を構成する第1の薄肉部3と同じ長さ幅に成形されている。同様に、上記第2の薄肉部も上記床材1を構成する第3の薄肉部7と同様の長さ幅に成形され、第3の薄肉部28も、床材1を構成する第4の薄肉部8と同じ長さ幅に成形されている。また、上記第1の薄肉部23には、床材1に形成された透孔5,5と同様の透孔25,25が形成されている。
そして、上述のように構成された他の床材21を、図5(A)に示すように、それまで床材1が敷設されていた位置に敷設する。この時、隣に敷設されている床板C,Dには、それぞれ第4の薄肉部8,8が形成されており、この他の床材21を構成する第2の薄肉部は、これら第4の薄肉部8,8の下側に位置するよう敷設しなければならないことから、先ず、該他の床材21をやや傾斜させ、該他の床材21を構成する第2の薄肉部を、敷設されている床材C,Dに形成された第3の薄肉部8,8の下方に挿入させ、次いで、第3の薄肉部28が、床材A,Bに形成された図示しない第4の薄肉部(7,7)上に載置されるようにやや回転させる。そして、上記透孔25,25内にネジN,Nにより、この他の床材21を固定し、さらに、上記透孔25,25を構成する大径部(符号は省略する。)内に蓋体9,9を嵌合させる。
こうした方法・工程により、他の床材21は、既に敷設されている床材A,B,C,D,E,Fと外観上全く異ならない状態で固定される。
このように、上述した実施の形態に係る床材1によれば、一旦多数敷設された後においても簡単且つ短時間に取り外すことができ、補修作業も極めて迅速に行うことができる。特に、上記床材1には、第3及び第4の薄肉部7,8が形成されていることから、互いに幅方向に隣り合う床材1と床材1との間から下地材Uが露見し、或いは、気密性が損なわれることを有効に防止することができる。また、上述した床材の敷設構造では、透孔5,5には、ネジNの頭部N上に蓋体9,9が嵌合されていることから、ネジN,Nが露見することがなく、極めて外観を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態に係る床材1では、肉厚部2の一側に第3の薄肉部7を、他側に第4の薄肉部8を形成したが、本発明は、必ずしもこれら第3及び第4の薄肉部7,8が形成されている必要はない。こうした第3及び第4の薄肉部7,8が形成されていない床板によれば、取外作業が一層簡単なものとなる。
また、上述した床材1は、図6に示すように、第3の肉厚部(本発明を構成する第4の肉厚部)7の基端の裏面には、第2のスリット30が形成されているものであっても良い。この第2のスリットは、上記肉厚部2の一側面2cの下方に位置する部位に形成されてなるものであり、床材1の一端から他端に亘って形成されてなるものであるとともに、その形状は、最も幅の広い下方から上方にかけて狭い幅となるよう断面が三角形状とされている。また、このスリット30の高さは、上記第3の薄肉部7の肉厚が略半分となる高さとされている。
このように第2のスリット30が形成された床材1によれば、上記一側面2cの近傍からノミ等を打ち付けることにより、該スリット30から容易に割ることができ、第4の薄肉部8の下面に嵌まり込んでいる上記第3の薄肉部7の存在により外し難いという事態を有効に解消することができる。なお、図6に示す床材1では、上記第2のスリット30の深さが第3の薄肉部7の肉厚を約半分に肉厚となす深さとしているが、更に深いスリットが形成されているものであっても良い。
本発明の一実施の形態に係る床材を一部破断して示す斜視図である。 図1に示す床材の敷設作業を示す斜視図である。 図1に示す床材の敷設構造の要部を拡大して示す側断面図である。 敷設された床材を取り外す工程を示すものであって、(A)は、切断箇所を示す斜視図、(B)は、切断された板体をスライドした後の状態を示す斜視図、(C)は、蓋体及びネジがそれぞれ取り外された状態を示す斜視図である。 他の床材を敷設する工程を示すものであって、(A)は、床材が取り外された後の状態と、他の床材とを示す斜視図、(B)は、他の床材が敷設された後の状態を示す斜視図である。 本発明の床材の更に他の例を示す断面図である。
符号の説明
1 床材
2 肉厚部
3 第1の薄肉部
4 第2の薄肉部
5 透孔
5a 大径部
5b 小径部
6 溝部
7 第3の薄肉部
8 第4の薄肉部
9 蓋体
30 第2のスリット
N ネジ
頭部
軸部

Claims (6)

  1. 長さ方向及び幅方向に多数固定される床材であって、
    長方形状に成形されてなる肉厚部と、この肉厚部の長さ方向の一方の端部に形成され該肉厚部の上面と面一とされてなる第1の薄肉部と、上記肉厚部の長さ方向の他方の端部に形成され該肉厚部の下面と面一とされてなる第2の薄肉部と、上記第1の薄肉部に形成されてなりネジが挿通される複数の透孔と、上記第2の薄肉部の端面から第1の薄肉部方向に形成されてなるとともに上記ネジを構成する軸部が挿通される複数のスリットと、を備えてなることを特徴とする床材。
  2. 前記複数のスリットの幅は、前記ネジを構成する軸部の径よりもやや短い幅とされてなることを特徴とする請求項1記載の床材。
  3. 前記透孔は、前記ネジを構成する頭部の径よりも大径となされた大径部と、この大径部と同心に形成され該大径部よりも径の短い小径部とからなるとともに、該大径部の深さは上記ネジの頭部の肉厚よりも深いものとされてなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかの床材。
  4. 前記肉厚部の幅方向の一方の端部には、該肉厚部の上面と面一とされてなる第3の薄肉部が形成され、上記肉厚部の幅方向の他方の端部には、該肉厚部の下面と面一とされてなる第4の薄肉部が形成されてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の床材。
  5. 前記第4の薄肉部の基端の下面には、前記肉厚部の長さ方向にスリットが形成されてなることを特徴とする請求項4記載の床板。
  6. 前記請求項3,4又は5記載の床材が、肉厚部の長さ方向及び幅方向に多数固定されてなるとともに、該床材を構成する各大径部には、該各床材を固定するネジの頭部を被覆するとともに上面は第1の薄肉部の上面と面一とされた円柱状の蓋体が嵌合されてなることを特徴とする床材の敷設構造。
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