JP3848658B2 - 油圧シリンダ - Google Patents

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Description

本発明は、油圧シリンダに関し、特にラム式の油圧シリンダの構造に関するものである。
従来、例えば貨物車輌においては、その荷台と地上との間で積荷の積降ろしを行うために当該荷台の後部に荷受台昇降装置が設けられている。
この荷受台昇降装置は、荷台の後部にリンク機構を介して荷受台が水平状態を保持して昇降自在に設けられており、走行時等には、荷台の後部において油圧シリンダを伸長作動させることにより荷受台を水平位置から起立位置に回動させて格納するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上述したように荷受台を水平位置と起立位置との間で回動させる油圧シリンダは以下のように構成されていた。
図7は、従来の油圧シリンダの構造を示している。
この油圧シリンダ1は、シリンダ本体2と、このシリンダ本体2内を軸方向に摺動自在に設けられたピストン3と、ピストン3に連結された伸縮ロッド4とを備えてなるものである。
具体的には、シリンダ本体2は、その一端部に連結ロッド21が当該シリンダ本体2と同軸上に延設されるとともに、他端部には後述するように伸縮ロッド4が摺動自在に貫通配置されたヘッドカバー22が設けられている。ヘッドカバー22の内周面にはパッキン23が設けられており、ヘッドカバー22と伸縮ロッド4間とをシールしている。
ピストン3は、シリンダ本体2の内周面との間に若干の隙間S1を以て摺動自在に嵌め込まれており、その一端面(図7において左端面)に伸縮ロッド4の一端部が連結されている。
伸縮ロッド4は、前記シリンダ本体2内に同軸上に配置されるとともに、その他端部が上記ヘッドカバー22を貫通して突出配置されている。つまり、伸縮ロッド4は、シリンダ本体2内におけるピストン3の移動に伴って、シリンダ本体2から突出した部分41が当該シリンダ本体2に対して伸縮作動するようになされている。
また、この伸縮ロッド4内は、中空状に形成されており、前記ピストン3寄りの周面には伸縮ロッド4内からシリンダ本体2内に連通するオリフィス42が設けられている。このオリフィス42は、その径が例えば1mm程度に形成されている。また、伸縮ロッド4の他端部には、圧油給排用の給排口43が設けられ、当該給排口43に図示しない油圧ホースが連結され、この油圧ホースを通じて圧油の給排を行うようにしている。
さらに、シリンダ本体2内にはスプリング44が伸縮ロッド4の外周面に外嵌された形でヘッドカバー22側に配置されている。
次に、このような構造になされた油圧シリンダの伸縮動作について説明する。
まず、ピストン3がシリンダ本体2内において一端部側に配置されて伸縮シリンダ4が縮退した状態において、図示しない油圧ポンプにより油圧ホースを通じて給排口43から伸縮シリンダ4内に圧油を供給する。
このように供給された圧油は伸縮シリンダ4内からオリフィス42を通じてシリンダ本体2内のロッド側室2a内に供給され、続いてこのロッド側室2aからピストン3の外周面とシリンダ本体2の内周面との間に形成された隙間S1を通じてピストン側室2bに導入される。
これによりピストン3は、シリンダ本体2内を他端部側(図5において左側)に移動し、この移動に伴って伸縮ロッド4の他端部が伸長する。
続いて、図8に示すようにオリフィス42が設けられた部分がヘッドカバー22の一端面(図8において右端面)22aに達すると、当該オリフィス42がヘッドカバー22によって徐々に閉塞されることになる。このようにしてオリフィス42が閉塞されることで、当該オリフィス42を通過する圧油が徐々に絞られ、これによってロッド側室2aから隙間S1を通じてピストン側室2bに供給される圧油も減少する。つまり、オリフィス42が図8に示すようにヘッドカバー22の一端面22aに達した位置から伸縮ロッド4の伸長動作が徐々に減速される。
そして、オリフィス42全体が図9に示すようにヘッドカバー22内に完全に配置されると、ここからは伸縮ロッド4の外周面とヘッドカバー22の内周面との間に生じている微小隙間S2(図10参照)を通じてオリフィス42からロッド側室2a内に圧油が供給される。
これによりロッド側室2aから隙間S1を通じてピストン側室2bに供給される圧油が少量の一定量となり、この結果、伸縮ロッド4は図9に示す位置から減速された一定速度で伸長して図10に示すように最も伸長するストロークエンドに達する。
つまり、油圧シリンダ1の伸長動作は、まず、オリフィス42がヘッドカバー22に達するまでは、伸縮ロッド4が通常の一定速度で伸長し、オリフィス42がヘッドカバー22に達して当該ヘッドカバー22内に完全に配置されるまでは伸縮ロッド4が徐々に減速しながら伸長し、オリフィス42がヘッドカバー22内に完全に配置されてからは伸縮ロッド4が減速された一定速度で伸長することになる。
また、油圧シリンダ1が縮退する場合には、圧油が上述とは逆に流れることにより、前述とは逆に縮退初期段階で減速した状態で縮退作動し、続いて通常の速度で縮退することになる。
なお、伸縮ロッド4の伸長動作時には、ピストン3が所定の位置まで移動するとスプリング44と当接し、ここからはこのスプリング44の付勢力に抗しながらピストン3が移動することから、上述したオリフィス42等による減速効果とともに、このスプリング44による減速効果も付与される。
従って、図11に示すように図示しないリンク機構側の支持部材Aに荷受台Bを枢支点B1を中心にして回動自在に取付けるとともに、油圧シリンダ1を支持部材Aと荷受台Bとに亘って取付ける。具体的には、シリンダ本体2の一端部から延設された連結ロッド21の先端部を荷受台Bの途中部に回動自在に連結するとともに、伸縮ロッド4の先端部を支持部材Aに回動自在に連結する。
このように油圧シリンダ1を取付けて当該油圧シリンダ1の伸縮ロッド4を前述したように伸長させることで、水平状態に配置された荷受台Bは通常の速度で上方へ回動する。そして、オリフィス42がヘッドカバー22に達した図11に二点鎖線で示す位置からは図12に一点鎖線で示す位置まで徐々に減速しながらやや回動し、この位置からは減速した略一定(スプリング44の圧縮に伴う減速効果が付与されるため、厳密には一定ではない)の速度で回動しながら図12に示すように起立状態に配置されて格納される。
実開平3−63426号公報
しかしながら、上記従来の油圧シリンダの構造では、上述したように伸長最終段階での減速は、伸縮ロッド4の外周面とヘッドカバー22の内周面との間に生じている微小隙間S2を流れる圧油の量によって決定されることになる。ところで、上記微小隙間S2は、ヘッドカバー22に伸縮ロッド4を嵌め合わせる寸法公差により形成されるものである。つまり、ヘッドカバー22と伸縮ロッド4との寸法精度のバラツキにより微小隙間S2の大きさにバラツキが生じると、伸長最終段階での減速速度にも各油圧シリンダごとでバラツキが生じることになり、製造する各油圧シリンダについて減速時の速度を一定にすることが困難であった。
この結果、このような油圧シリンダで作動させる作動機器の作動制御にもバラツキが生じるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、同様な各油圧シリンダについて、構造が簡単で、しかも伸長最終段階での減速速度のバラツキを無くし、これら油圧シリンダで作動する作動機器間でバラツキのない作動制御を行うことができる油圧シリンダを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明の油圧シリンダは、シリンダ本体と、シリンダ本体内に移動自在に設けられたピストンと、ピストンに連結され、先端がシリンダ本体から突出配置された中空状の伸縮ロッドと、シリンダ本体内において上記伸縮ロッドに摺動自在に外嵌され、シリンダ本体から所定長さ突出可能に配置されたスライドピストンと、伸縮ロッド内に圧油を給排する給排手段とを備え、上記ピストンには、ロッド側室とピストン側室とを連通する通孔が設けられるとともに、伸縮ロッド内とピストン側室との間で一定量の圧油を給排する第1オリフィスが設けられ、一方、上記伸縮ロッドの途中部には、上記第1オリフィスよりもオリフィス径が大きく、当該伸縮ロッド内とロッド側室との間で一定量の圧油を給排する第2オリフィスが設けられ、さらに、上記スライドピストンのピストン側端面に形成されたフランジ部の内周面には、伸縮ロッドが所定長さ伸長した際に上記第2オリフィスによる圧油の給排を阻止するパッキンが設けられたものである。
請求項2に係る発明の油圧シリンダは、前記ピストンには、ピストン側室から伸縮ロッド内への圧油の流入のみを許容する逆止弁が設けられたものである。
本発明によれば、伸縮ロッドが所定長さ伸長した際に、第2オリフィスによる圧油の給排をパッキンで阻止し、ピストンに設けた第1オリフィス(第2オリフィスよりもオリフィス径が小さい)のみによる圧油の給排により伸縮ロッドを伸縮させることで、簡単な構造によって、伸縮ロッドの減速を第1オリフィスに見合う一定速度に容易に設定することができ、同様な油圧シリンダを多数製造しても、各油圧シリンダ間での減速速度のバラツキを無くすことができ、当該各油圧シリンダを一定の高い精度で製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の油圧シリンダの構造を示している。なお、「従来の技術」の欄で説明した油圧シリンダと同様な部材については当該部材と同符号を付して詳細な説明は省略する。
この油圧シリンダ10は、前述した油圧シリンダ1と同様なシリンダ本体2と、このシリンダ本体2内を軸方向に移動自在に設けられたピストン3と、ピストン3に連結された伸縮ロッド4と、伸縮ロッド4に摺動自在に外嵌されたスライドピストン5とを備えてなるものである。
ピストン3には、その軸芯方向に通孔31及びオリフィス32が形成されている。通孔31は、ピストン3の外側寄りにロッド側室2aとピストン側室2bとを連通するように形成されている。オリフィス32は、後述する中空状の伸縮ロッド4の内部とピストン側室2bとを連通するように、その径が例えば0.5mm程度に形成されている。
また、ピストン3には、上記オリフィス32の他に上記伸縮ロッド4の内部とピストン側室2bとを連通するようにオリフィス33が設けられている。このオリフィス33には逆止弁33aが介装されており、ピストン側室2bから伸縮ロッド4内への圧油の流入のみを許容して、伸縮ロッド4内からピストン側室2bへの圧油の流入を阻止するようにしている。
伸縮ロッド4内は、中空状に形成されており、前記ピストン3寄りの周面には伸縮ロッド4内からシリンダ本体2内のロッド側室2aに連通するオリフィス45が設けられている。このオリフィス45は、その径が例えば2mm程度に形成されており、同じ円周位置に適数個(例えば90°間隔で4個)設けられている。
そして、シリンダ本体2から突出した伸縮ロッド4の先端には、連結ロッド46が一体的に且つ伸縮ロッド4と同軸上に連結されている。この連結ロッド46には、圧油給排用の給排口47が設けられ、該給排口47が内部に形成された給排路48を通じて上記伸縮ロッド4内に連通されている。これら給排口47と給排路48とにより給排手段を構成しており、給排路48には当該給排路48を開閉する電磁弁48aが介装されている。
上記給排口47には図示しない油圧ホースが連結され、この油圧ホースを通じて圧油の給排を行うようにしている。
一方、前記スライドピストン5は、ピストン3側端面に形成されたフランジ部51がシリンダ本体2の内面に摺動自在に配置されるとともに、その外周面途中部がヘッドカバー22に摺動自在に嵌挿された状態で前記伸縮ロッド4と同軸上に配置されている。
スライドピストン5の先端部は、ヘッドカバー22から外方に突出配置されており、シリンダの伸長動作時にはフランジ部51がヘッドカバー22の内面に形成された段差部25に当接するまで前記連結ロッド46に当接した状態で外方に突出するようになされている。
そして、このスライドピストン5のフランジ部51の内周面にはパッキン52が設けられており、当該パッキン52によってスライドピストン5と伸縮ロッド4間をシールするようにしている。
また、ヘッドカバー22から突出したスライドピストン5の先端部にはストッパリング53が設けられている。
さらに、シリンダ本体2内における伸縮ロッド4の途中部外周にはスプリング7が介装れている。
次に、このような構造になされた本発明の油圧シリンダの伸縮動作について説明する。
まず、図1に示すようにピストン3がシリンダ本体2内において一端部側に配置されて伸縮ロッド4が最も縮退した状態において、図示しない油圧ポンプにより油圧ホース、給排口47、給排路48を通じて伸縮ロッド4内に圧油を供給する。
そして、伸縮ロッド4内に供給された圧油はオリフィス45を通じてロッド側室2aに供給され、このようにロッド側室2a供給された圧油が、まず伸縮ロッド4よりも大径のスライドピストン5に作用して当該スライドピストン5が図1において左側に移動する。これによりスライドピストン5が連結ロッド46を介して伸縮ロッド4とともにシリンダ本体2に対して当該スライドピストン5のフランジ部51が段差部25に当接する位置まで伸長する(図2参照)。
このようにしてスライドピストン5が伸長動作を終了すると、今度は供給する圧油がスライドピストン5よりも小径の伸縮ロッド4に作用して当該伸縮ロッド4だけが伸長する。この場合、シリンダ本体2内での油の流れが早くなることから伸縮ロッド4は、上述したスライドピストン5の伸長速度よりも早く伸長する。
そして、伸縮ロッド4の伸長によりオリフィス45がパッキン52に達して図3に示すように左側に通過すると、このオリフィス45を通じての伸縮ロッド4内からロッド側室2aへの圧油の供給がパッキン52によって阻止される。従って、伸縮ロッド4内に供給される圧油はオリフィス32のみを通じてピストン側室2bに流入することになり、これによりオリフィス45がパッキン52を通過した伸長最終段階では伸縮ロッド4の伸長がオリフィス32を通過する流量に見合うだけ十分に減速された状態で当該伸縮ロッド4がストロークエンドまで伸長することになる。
つまり、油圧シリンダ10の伸長動作は、まず、スライドピストン5が伸長を終了する図2に示す位置まではややゆっくりと伸長し、続いてオリフィス45がパッキン52を通過する図3に示す位置までは早く伸長し、オリフィス45がパッキン52を通過してからはオリフィス32を通過する流量に見合う分だけ上記スライドピストン5が伸長を終了するまでの速度よりも十分に減速された状態で伸長する、3段階の速度で行われることになる。
なお、上述した伸縮ロッド4の伸長時において、実際にはその途中位置でピストン3が伸縮ロッド4に介装されたスプリング7に当接してこのスプリング7を圧縮しながら移動するため、スプリング7の作用も伸縮ロッド4の伸長動作の減速に寄与することになる。
また、油圧シリンダ10が縮退する場合には、圧油が上述とは逆に流れるが、この際、圧油はオリフィス33を通じて逆止弁33aを開き、そこからもピストン側室2b側からロッド側室2aに流入する。このオリフィス33の作用及び伸長時に圧縮されたスプリング7の反発力により油圧シリンダ10が縮退する速度は伸長速度よりも全体的に速く、しかも全行程で略一定となる。
このように伸縮ロッド4による伸長最終段階での減速を、パッキン52によりオリフィス45を通じての伸縮ロッド4内とロッド側室2b間での流出入を阻止する構造とすることで、簡単な構造で比較的容易に高い精度での作製が可能であるとともに、従来のようなヘッドカバー22と伸縮ロッド4との寸法公差や、シリンダ本体2とピストン3との寸法公差のバラツキに左右されることなく、伸縮ロッド4の減速をオリフィス32に見合うように設定することができる。従って、同様な油圧シリンダを多数製造しても、各油圧シリンダ間での減速速度のバラツキを無くすことができ、当該各油圧シリンダを一定の高い精度で製造することができる。
これによりこの油圧シリンダ10によって作動させる作動機器についても安定した正確な作動制御を行うことができる。
なお、作動させる作動機器に応じた油圧シリンダ10の伸縮動作が得られるように、各油圧シリンダ10についてオリフィス45とパッキン52との位置関係や、各オリフィス32、45などの流量を相対的に設定すればよい。
図5及び図6は、このように構成された油圧シリンダを荷受台昇降装置に適用した一例を示している。
ところで、荷受台昇降装置は、例えば車輌の荷台後部に設けられており、荷台側と荷受台側とに連結されたリンク機構等を上下方向へ作動させることで当該荷受台を荷台と地上との間で昇降させる従来周知なものである。
そして、荷受台Bは、上記リンク機構等に連結された支持部材Aに枢支点B1を中心にして回動自在に取付けられ、これら支持部材Aと荷受台Bとの間に油圧シリンダ10を連結している。具体的には、シリンダ本体2の一端部から延設された連結ロッド21の先端部を荷受台Bの途中部に回動自在に連結するとともに、伸縮ロッド4の連結ロッド46を支持部材Aに回動自在に連結しており、この油圧シリンダ10を伸縮させることによって荷受台Bを地上において下方に傾斜させるチルト位置と、荷台に沿って起立させて格納する起立位置との間で回動させるようにしている。この場合、荷受台Bは、油圧シリンダ10が最も縮退した状態でチルト位置に配置され、油圧シリンダ10が最も伸長した状態で起立位置に配置されるようになっている。
従って、油圧シリンダ10を図1に示す最も縮退した状態から伸長させると、荷受台Bは、図5に実線で示すチルト位置から油圧シリンダ10が図2に示す状態に伸長するまでは上方にややゆっくりとした速度で、図5に一点鎖線で示す水平位置を経て二点鎖線で示す上方に所定角度傾斜する位置まで回動する。そして、この位置から油圧シリンダ10が図3に示す状態に伸長するまでは荷受台Bが上方に速度を速めて回動し、油圧シリンダ10が図3に示す状態まで伸長して荷受台Bが図6に一点鎖線で示す位置に達してからは十分に減速されてゆっくりと回動して図6に実線で示すように起立位置に配置されて格納される。
このように油圧シリンダ10自体に持たせた機能によって荷受台Bを起立位置に配置する手前で十分に減速させながら起立位置まで配置して格納することができ、これにより荷受台Bと他の部材との不用意な干渉を避けながら起立位置に安定的に配置することができる。例えば、荷受台Bをストッパなどに当接させて起立位置に配置させる場合には、当接時の衝撃を軽減することができるとともに、衝撃による騒音の発生を緩和することができる。
また、荷受台Bを起立位置から下方に回動させる場合には、電磁弁48aを開放することにより圧油が伸長時とは逆に流れ、油圧シリンダ10が荷受台Bの自重及びスプリング7の反発力の作用も受けながら、略一定の速度で縮退し始め、これによって荷受台Bが下方に回動する。
本発明の油圧シリンダの構造を示す断面図である。 同じく油圧シリンダの動作を説明するための断面図である。 同じく油圧シリンダの動作を説明するための断面図である。 同じく油圧シリンダの動作を説明するための断面図である。 本発明の油圧シリンダを適用して荷受台を回動させる場合の動作を示す概略図である。 同じく本発明の油圧シリンダを適用して荷受台を回動させる場合の動作を示す概略図である。 従来の油圧シリンダの動作を説明するための断面図である。 同じく油圧シリンダの動作を説明するための断面図である。 同じく油圧シリンダの動作を説明するための断面図である。 同じく油圧シリンダの動作を説明するための断面図である。 従来の油圧シリンダを適用して荷受台を回動させる場合の動作を示す概略図である。 同じく従来の油圧シリンダを適用して荷受台を回動させる場合の動作を示す概略図である。
符号の説明
1、10 油圧シリンダ
2 シリンダ本体
2a ロッド側室
2b ピストン側室
3 ピストン
31 通孔
32 オリフィス
33 オリフィス
33a 逆止弁
4 伸縮ロッド
45 オリフィス
5 スライドピストン
52 パッキン

Claims (2)

  1. シリンダ本体と、
    シリンダ本体内に移動自在に設けられたピストンと、
    ピストンに連結され、先端がシリンダ本体から突出配置された中空状の伸縮ロッドと、 シリンダ本体内において上記伸縮ロッドに摺動自在に外嵌され、シリンダ本体から所定長さ突出可能に配置されたスライドピストンと、
    伸縮ロッド内に圧油を給排する給排手段とを備え、
    上記ピストンには、ロッド側室とピストン側室とを連通する通孔が設けられるとともに、伸縮ロッド内とピストン側室との間で一定量の圧油を給排する第1オリフィスが設けられ、
    一方、上記伸縮ロッドの途中部には、上記第1オリフィスよりもオリフィス径が大きく、当該伸縮ロッド内とロッド側室との間で一定量の圧油を給排する第2オリフィスが設けられ、
    さらに、上記スライドピストンのピストン側端面に形成されたフランジ部の内周面には、伸縮ロッドが所定長さ伸長した際に上記第2オリフィスによる圧油の給排を阻止するパッキンが設けられたことを特徴とする油圧シリンダ。
  2. 前記ピストンには、ピストン側室から伸縮ロッド内への圧油の流入のみを許容する逆止弁が設けられたことを特徴とする請求項1記載の油圧シリンダ。
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