JPH09222102A - 油圧アクチュエータ - Google Patents
油圧アクチュエータInfo
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- JPH09222102A JPH09222102A JP3035196A JP3035196A JPH09222102A JP H09222102 A JPH09222102 A JP H09222102A JP 3035196 A JP3035196 A JP 3035196A JP 3035196 A JP3035196 A JP 3035196A JP H09222102 A JPH09222102 A JP H09222102A
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- JP
- Japan
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- flow rate
- cylinder
- peripheral surface
- piston
- hydraulic actuator
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F15—FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
- F15B—SYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F15B15/00—Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
- F15B15/08—Characterised by the construction of the motor unit
- F15B15/14—Characterised by the construction of the motor unit of the straight-cylinder type
- F15B15/1423—Component parts; Constructional details
- F15B15/1466—Hollow piston sliding over a stationary rod inside the cylinder
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Actuator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧油の給排状態を外部から変える事なく、伸
縮速度をストロークに応じて変化させる構造を実現す
る。 【構成】 給排口11から給排される圧油は、給排流路
12、流量調整パイプ23の内側、吐出口30、流量調
整パイプ23の外周面とピストンロッド13の内周面と
の間の筒状空間31、オリフィス36の内周縁と流量調
整パイプ23の外周面との間の環状隙間を通じて、油圧
室10内に流入する。上記流量調整パイプ23の外径
は、軸方向に亙り変化するので、上記オリフィス36の
内周縁と流量調整パイプ23の外周面との間の環状隙間
の開口面積は、油圧アクチュエータ6のストロークに伴
って変化し、上記伸縮速度も変化する。
縮速度をストロークに応じて変化させる構造を実現す
る。 【構成】 給排口11から給排される圧油は、給排流路
12、流量調整パイプ23の内側、吐出口30、流量調
整パイプ23の外周面とピストンロッド13の内周面と
の間の筒状空間31、オリフィス36の内周縁と流量調
整パイプ23の外周面との間の環状隙間を通じて、油圧
室10内に流入する。上記流量調整パイプ23の外径
は、軸方向に亙り変化するので、上記オリフィス36の
内周縁と流量調整パイプ23の外周面との間の環状隙間
の開口面積は、油圧アクチュエータ6のストロークに伴
って変化し、上記伸縮速度も変化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る油圧アクチュエー
タは、例えばパワーゲート等と称せられる荷役装置に組
み込んで、グランドプレートと呼ばれる載せ板を昇降さ
せる為に利用する。
タは、例えばパワーゲート等と称せられる荷役装置に組
み込んで、グランドプレートと呼ばれる載せ板を昇降さ
せる為に利用する。
【0002】
【従来の技術】荷役装置等の各種機械装置に、圧油の給
排に基づいて伸縮する油圧アクチュエータ(油圧シリン
ダ)が組み込まれている。例えば、パワーゲートと称せ
られる荷役装置に組み込まれる油圧アクチュエータは、
荷物を載せた載せ板を上昇させる際には圧油を供給する
事により伸長し、この載せ板を下降させる際には、重力
に基づく圧縮方向のスラスト荷重により収縮する。
排に基づいて伸縮する油圧アクチュエータ(油圧シリン
ダ)が組み込まれている。例えば、パワーゲートと称せ
られる荷役装置に組み込まれる油圧アクチュエータは、
荷物を載せた載せ板を上昇させる際には圧油を供給する
事により伸長し、この載せ板を下降させる際には、重力
に基づく圧縮方向のスラスト荷重により収縮する。
【0003】従来の油圧アクチュエータの場合、油圧ア
クチュエータ自体にはストロークに伴って作動速度を変
化させる機能が備えられていない。一方、例えば荷役装
置の載せ板に載置した荷物に荷崩れ等を起こさせる事な
く、しかも能率良く荷役作業を行なう為には、上記油圧
アクチュエータの作動速度を、始めと終わりとで遅く、
中間で速くし、且つ、速度切り換えを滑らかに行なわせ
る事が好ましい。この為従来は、上記油圧アクチュエー
タに圧油を給排する給油装置側に流量調整機能を持た
せ、上記作動速度を調節する様にしていた。
クチュエータ自体にはストロークに伴って作動速度を変
化させる機能が備えられていない。一方、例えば荷役装
置の載せ板に載置した荷物に荷崩れ等を起こさせる事な
く、しかも能率良く荷役作業を行なう為には、上記油圧
アクチュエータの作動速度を、始めと終わりとで遅く、
中間で速くし、且つ、速度切り換えを滑らかに行なわせ
る事が好ましい。この為従来は、上記油圧アクチュエー
タに圧油を給排する給油装置側に流量調整機能を持た
せ、上記作動速度を調節する様にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】給油装置側で圧油の流
量調整を行なう場合には、この給油装置の構成が複雑に
なり、荷役装置等、油圧アクチュエータを組み込んだ各
種機械装置全体としてのコストが嵩んでしまう。本発明
は、油圧アクチュエータ自体にストロークに伴って作動
速度を変化させる機能を持たせる事により、油圧アクチ
ュエータを組み込んだ各種機械装置全体としてのコスト
低減を図るものである。
量調整を行なう場合には、この給油装置の構成が複雑に
なり、荷役装置等、油圧アクチュエータを組み込んだ各
種機械装置全体としてのコストが嵩んでしまう。本発明
は、油圧アクチュエータ自体にストロークに伴って作動
速度を変化させる機能を持たせる事により、油圧アクチ
ュエータを組み込んだ各種機械装置全体としてのコスト
低減を図るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧アクチュエ
ータは、従来から一般的に知られている油圧アクチュエ
ータと同様に、筒状のシリンダ筒と、このシリンダ筒の
基端開口を塞ぐ底蓋と、上記シリンダ筒内に油密に、且
つ軸方向に亙る変位自在に嵌装されたピストンと、この
ピストンと上記底蓋との間に存在する油圧室に圧油を給
排する為の給排口と、上記ピストンにその基端部を結合
固定しその先端部を上記シリンダ筒の先端開口から突出
させたピストンロッドとを備える。特に、本発明の油圧
アクチュエータに於いては、上記ピストンロッドは基端
側が上記油圧室に開口すると共に先端側が塞がれた管状
としている。又、流量調整パイプを、上記ピストンロッ
ドの内側に緩く挿入している。この流量調整パイプは、
上記底蓋にその基端部を結合固定されると共にその先端
側に吐出口を有し、且つ外径が軸方向異なる位置で互い
に異なる。そして、上記給排口の一端は上記流量調整パ
イプの基端開口にのみ連通している。更に、上記ピスト
ンロッドの基端開口部で上記油圧室側に固定されたオリ
フィスの内周縁が、上記流量調整パイプの外周面に対向
している。
ータは、従来から一般的に知られている油圧アクチュエ
ータと同様に、筒状のシリンダ筒と、このシリンダ筒の
基端開口を塞ぐ底蓋と、上記シリンダ筒内に油密に、且
つ軸方向に亙る変位自在に嵌装されたピストンと、この
ピストンと上記底蓋との間に存在する油圧室に圧油を給
排する為の給排口と、上記ピストンにその基端部を結合
固定しその先端部を上記シリンダ筒の先端開口から突出
させたピストンロッドとを備える。特に、本発明の油圧
アクチュエータに於いては、上記ピストンロッドは基端
側が上記油圧室に開口すると共に先端側が塞がれた管状
としている。又、流量調整パイプを、上記ピストンロッ
ドの内側に緩く挿入している。この流量調整パイプは、
上記底蓋にその基端部を結合固定されると共にその先端
側に吐出口を有し、且つ外径が軸方向異なる位置で互い
に異なる。そして、上記給排口の一端は上記流量調整パ
イプの基端開口にのみ連通している。更に、上記ピスト
ンロッドの基端開口部で上記油圧室側に固定されたオリ
フィスの内周縁が、上記流量調整パイプの外周面に対向
している。
【0006】
【作用】上述の様に構成される本発明の油圧アクチュエ
ータは、給排口を通じて油圧室内に圧油を給排する事に
よりこの油圧室の容積を増減させ、シリンダ筒の軸方向
に亙ってピストンを変位させる事により、このシリンダ
筒の先端開口からのピストンロッドの突出量を変化さ
せ、全長を伸縮させる。上記給排口と油圧室との間に
は、流量調整パイプの内側空間と、この流量調整パイプ
の外周面とピストンロッドの内周面との間に存在する筒
状空間と、上記流量調整パイプの外周面とオリフィスの
内周縁との間に存在する環状隙間とが存在する。上記流
量調整パイプの外径は軸方向異なる位置で互いに異なる
為、上記環状隙間の幅寸法、即ち開口面積は、上記ピス
トンの変位に伴って変化する。この結果、この環状隙間
を通じて上記給排口と油圧室との間で行き来する圧油の
量も変化し、油圧アクチュエータの作動速度が変化す
る。従って、本発明の油圧アクチュエータによれば、上
記流量調整パイプの外径変化の程度及び変化位置を適切
に規制すれば、給油装置の側で給油量を調節しなくて
も、油圧アクチュエータの作動速度を所望の通りに変化
させる事ができる。
ータは、給排口を通じて油圧室内に圧油を給排する事に
よりこの油圧室の容積を増減させ、シリンダ筒の軸方向
に亙ってピストンを変位させる事により、このシリンダ
筒の先端開口からのピストンロッドの突出量を変化さ
せ、全長を伸縮させる。上記給排口と油圧室との間に
は、流量調整パイプの内側空間と、この流量調整パイプ
の外周面とピストンロッドの内周面との間に存在する筒
状空間と、上記流量調整パイプの外周面とオリフィスの
内周縁との間に存在する環状隙間とが存在する。上記流
量調整パイプの外径は軸方向異なる位置で互いに異なる
為、上記環状隙間の幅寸法、即ち開口面積は、上記ピス
トンの変位に伴って変化する。この結果、この環状隙間
を通じて上記給排口と油圧室との間で行き来する圧油の
量も変化し、油圧アクチュエータの作動速度が変化す
る。従って、本発明の油圧アクチュエータによれば、上
記流量調整パイプの外径変化の程度及び変化位置を適切
に規制すれば、給油装置の側で給油量を調節しなくて
も、油圧アクチュエータの作動速度を所望の通りに変化
させる事ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の1例を示している。金属製で円筒状のシリンダ筒1の
基端(図1〜2の右端)開口部には、底蓋2を螺合固定
し、Oリング3によって、この底蓋2の内周面と上記シ
リンダ筒1の基端部外周面との油密保持を図っている。
又、上記底蓋2の基端面(図1の右端面)には支持腕4
の基端部(図1の左端部)を一体的に結合固定し、この
支持腕4の先端部(図1の右端部)に円孔5を形成して
いる。パワーゲート等の機械装置に油圧アクチュエータ
6を組み付ける際には、この円孔5に枢軸を挿通し、こ
の枢軸によってこの油圧アクチュエータ6の基端部(図
1の右端部)を上記機械装置の一部に、揺動自在に結合
する。
の1例を示している。金属製で円筒状のシリンダ筒1の
基端(図1〜2の右端)開口部には、底蓋2を螺合固定
し、Oリング3によって、この底蓋2の内周面と上記シ
リンダ筒1の基端部外周面との油密保持を図っている。
又、上記底蓋2の基端面(図1の右端面)には支持腕4
の基端部(図1の左端部)を一体的に結合固定し、この
支持腕4の先端部(図1の右端部)に円孔5を形成して
いる。パワーゲート等の機械装置に油圧アクチュエータ
6を組み付ける際には、この円孔5に枢軸を挿通し、こ
の枢軸によってこの油圧アクチュエータ6の基端部(図
1の右端部)を上記機械装置の一部に、揺動自在に結合
する。
【0008】上記シリンダ筒1内には、断面L字形で全
体を円環状に形成されたピストン7を、このシリンダ筒
1の軸方向(図1〜2の左右方向)に亙る変位自在に嵌
装している。又、このピストン7の外周面にそれぞれ全
周に亙って形成した、係止溝8、8には、それぞれOリ
ング9、9を嵌着し、このOリング9、9の外周縁を上
記シリンダ筒1の内周面に摺接させる事により、これら
ピストン7の外周面とシリンダ筒1の内周面との間の油
密保持を図っている。
体を円環状に形成されたピストン7を、このシリンダ筒
1の軸方向(図1〜2の左右方向)に亙る変位自在に嵌
装している。又、このピストン7の外周面にそれぞれ全
周に亙って形成した、係止溝8、8には、それぞれOリ
ング9、9を嵌着し、このOリング9、9の外周縁を上
記シリンダ筒1の内周面に摺接させる事により、これら
ピストン7の外周面とシリンダ筒1の内周面との間の油
密保持を図っている。
【0009】上記ピストン7と上記底蓋2との間は油圧
室10とし、この油圧室10への圧油の給排に基づい
て、上記ピストン7をシリンダ筒1の軸方向に変位させ
る様にしている。又、上記底蓋2の外側面には給排口1
1を、同じくこの底蓋2の内部には、この給排口11と
上記油圧室10とを連通させる為の給排流路12を、そ
れぞれ設けている。更に、上記ピストン7に、円管状の
ピストンロッド13の基端部(図1〜2の右端部)を結
合固定すると共に、このピストンロッド13の先端寄り
部分(図1〜2の左端寄り部分)を、上記シリンダ筒1
の先端開口(図1〜2の左端開口)から突出させてい
る。
室10とし、この油圧室10への圧油の給排に基づい
て、上記ピストン7をシリンダ筒1の軸方向に変位させ
る様にしている。又、上記底蓋2の外側面には給排口1
1を、同じくこの底蓋2の内部には、この給排口11と
上記油圧室10とを連通させる為の給排流路12を、そ
れぞれ設けている。更に、上記ピストン7に、円管状の
ピストンロッド13の基端部(図1〜2の右端部)を結
合固定すると共に、このピストンロッド13の先端寄り
部分(図1〜2の左端寄り部分)を、上記シリンダ筒1
の先端開口(図1〜2の左端開口)から突出させてい
る。
【0010】この様にシリンダ筒1外に突出したピスト
ンロッド13の先端部には、結合環28を溶接固定し
て、このピストンロッド13の先端開口を塞いでいる。
パワーゲート等の機械装置に油圧アクチュエータ6を組
み付ける際には、この結合環28に枢軸を挿通し、この
枢軸によってこの油圧アクチュエータ6の先端部(図1
の左端部)を上記機械装置の一部に、揺動自在に結合す
る。尚、上記シリンダ筒1の先端部内周面と上記ピスト
ンロッド13の中間部外周面との間には、厚肉円筒状の
前蓋14を、上記シリンダ筒1の内周面に固定する状態
で油密に支持している。上記ピストンロッド13は、こ
の前蓋14の内側を油密に挿通されている。又、この前
蓋14の内端部内周面には段部15を、中間部外周面に
は凹溝16を、それぞれ形成し、これら段部15と凹溝
16とを連通口17、17により互いに連通させてい
る。更に、上記シリンダ筒1の先端部外周面に設けた排
油口18を、上記凹溝16に連通させている。上記機械
装置への組み付け時にこの排油口18は、図示しない配
管を通じて作動油を貯溜したタンクに通じ、大気に開放
されている。
ンロッド13の先端部には、結合環28を溶接固定し
て、このピストンロッド13の先端開口を塞いでいる。
パワーゲート等の機械装置に油圧アクチュエータ6を組
み付ける際には、この結合環28に枢軸を挿通し、この
枢軸によってこの油圧アクチュエータ6の先端部(図1
の左端部)を上記機械装置の一部に、揺動自在に結合す
る。尚、上記シリンダ筒1の先端部内周面と上記ピスト
ンロッド13の中間部外周面との間には、厚肉円筒状の
前蓋14を、上記シリンダ筒1の内周面に固定する状態
で油密に支持している。上記ピストンロッド13は、こ
の前蓋14の内側を油密に挿通されている。又、この前
蓋14の内端部内周面には段部15を、中間部外周面に
は凹溝16を、それぞれ形成し、これら段部15と凹溝
16とを連通口17、17により互いに連通させてい
る。更に、上記シリンダ筒1の先端部外周面に設けた排
油口18を、上記凹溝16に連通させている。上記機械
装置への組み付け時にこの排油口18は、図示しない配
管を通じて作動油を貯溜したタンクに通じ、大気に開放
されている。
【0011】上記ピストンロッド13の基端部には小径
部19を設け、この小径部19の先半部(図1〜2の右
半部)外周面に雄ねじを形成している。そして、上記小
径部19を前記ピストン7の中心孔20に挿通すると共
に、このピストン20の片面(図1〜2の右面)から突
出した上記先半部外周面の雄ねじにナット21を螺合し
更に緊締している。この状態で上記ピストン7の中央部
は、このナット21と上記ピストンロッド13外周面の
段部22との間で挟持されて、これらピストン7とピス
トンロッド13とが結合固定される。又、上記ピストン
ロッド13の基端部が、上記油圧室10に開口する。
部19を設け、この小径部19の先半部(図1〜2の右
半部)外周面に雄ねじを形成している。そして、上記小
径部19を前記ピストン7の中心孔20に挿通すると共
に、このピストン20の片面(図1〜2の右面)から突
出した上記先半部外周面の雄ねじにナット21を螺合し
更に緊締している。この状態で上記ピストン7の中央部
は、このナット21と上記ピストンロッド13外周面の
段部22との間で挟持されて、これらピストン7とピス
トンロッド13とが結合固定される。又、上記ピストン
ロッド13の基端部が、上記油圧室10に開口する。
【0012】上記管状のピストンロッド13の内側に
は、流量調整パイプ23を、緩く挿入している。この流
量調整パイプ23の基端(図1〜2の右端)は、前記底
蓋2の一部で前記給排流路12の一端開口部に形成した
ねじ孔24に螺合し、更にロックナット25の緊締によ
り、この底蓋2に固定している。従って、前記給排口1
1の一端は、上記流量調整パイプ23の基端開口にのみ
連通している。又、この流量調整パイプ23の先端(図
1〜2の左端)には弁ケース26を螺合固定している。
そして、この弁ケース26の外周面と上記ピストンロッ
ド13の内周面との間に隙間流路を介在させている。
又、上記弁ケース26内には、ボール弁式のチェック弁
27を設けている。このチェック弁27は、上記ピスト
ンロッド13が図1〜2で右方に移動し、上記弁ケース
26と前記結合環28との間の空間29内の油圧が上記
流量調整パイプ23内の油圧よりも高くなった場合にの
み開く。又、上記流量調整パイプ23の先端寄り部分
で、上記弁ケース26よりも少しだけ前記ピストン7側
に寄った部分には、吐出口30、30を設けている。そ
して、この吐出口30、30により、上記流量調整パイ
プ23の内側と、この流量調整パイプ23の外周面と上
記ピストンロッド13の内周面との間に存在する筒状空
間31とを連通させている。
は、流量調整パイプ23を、緩く挿入している。この流
量調整パイプ23の基端(図1〜2の右端)は、前記底
蓋2の一部で前記給排流路12の一端開口部に形成した
ねじ孔24に螺合し、更にロックナット25の緊締によ
り、この底蓋2に固定している。従って、前記給排口1
1の一端は、上記流量調整パイプ23の基端開口にのみ
連通している。又、この流量調整パイプ23の先端(図
1〜2の左端)には弁ケース26を螺合固定している。
そして、この弁ケース26の外周面と上記ピストンロッ
ド13の内周面との間に隙間流路を介在させている。
又、上記弁ケース26内には、ボール弁式のチェック弁
27を設けている。このチェック弁27は、上記ピスト
ンロッド13が図1〜2で右方に移動し、上記弁ケース
26と前記結合環28との間の空間29内の油圧が上記
流量調整パイプ23内の油圧よりも高くなった場合にの
み開く。又、上記流量調整パイプ23の先端寄り部分
で、上記弁ケース26よりも少しだけ前記ピストン7側
に寄った部分には、吐出口30、30を設けている。そ
して、この吐出口30、30により、上記流量調整パイ
プ23の内側と、この流量調整パイプ23の外周面と上
記ピストンロッド13の内周面との間に存在する筒状空
間31とを連通させている。
【0013】上記流量調整パイプ23の外径は、基端部
32と先端部33とで大きく、中間部34で小さくなっ
ている。そして、この中間部34の両端部と上記基端部
32及び先端部33とを、それぞれ傾斜部35、35に
より滑らかに連続させている。この様にして、上記流量
調整パイプ23の外径を、軸方向異なる位置で互いに異
ならせている。
32と先端部33とで大きく、中間部34で小さくなっ
ている。そして、この中間部34の両端部と上記基端部
32及び先端部33とを、それぞれ傾斜部35、35に
より滑らかに連続させている。この様にして、上記流量
調整パイプ23の外径を、軸方向異なる位置で互いに異
ならせている。
【0014】更に、前記ナット21の端部にはオリフィ
ス36を、このナット21と一体に形成し、このオリフ
ィス36の内周縁を、上記流量調整パイプ23の外周面
に対向させている。このオリフィス36の内径は、上記
基端部32及び先端部33の外径よりも僅かに大きくし
ている。従って、このオリフィス36が上記基端部32
又は先端部33の周囲に位置する状態では、このオリフ
ィス36の内周縁と基端部32又は先端部33の外周面
との間に、円環状の微小流路が形成される。尚、上記オ
リフィス36は、内周縁部の厚さ寸法を僅少にした、所
謂薄刃オリフィスとして、温度変化に伴う作動油の粘度
変化が、上記微小流路を通過する作動油の量に及ぼす影
響を少なくしている。
ス36を、このナット21と一体に形成し、このオリフ
ィス36の内周縁を、上記流量調整パイプ23の外周面
に対向させている。このオリフィス36の内径は、上記
基端部32及び先端部33の外径よりも僅かに大きくし
ている。従って、このオリフィス36が上記基端部32
又は先端部33の周囲に位置する状態では、このオリフ
ィス36の内周縁と基端部32又は先端部33の外周面
との間に、円環状の微小流路が形成される。尚、上記オ
リフィス36は、内周縁部の厚さ寸法を僅少にした、所
謂薄刃オリフィスとして、温度変化に伴う作動油の粘度
変化が、上記微小流路を通過する作動油の量に及ぼす影
響を少なくしている。
【0015】上述の様に構成される本発明の油圧アクチ
ュエータ6は、支持すべき載せ板の重量等に基づき、圧
縮方向のスラスト荷重が加わる状態で使用される。そし
て、前記給排口11を通じて油圧室10内に圧油を給排
する事によりこの油圧室10の容積を増減させ、シリン
ダ筒1の軸方向に亙ってピストン7を変位させる事によ
り、このシリンダ筒1の先端開口からのピストンロッド
13の突出量を変化させ、全長を伸縮させる。
ュエータ6は、支持すべき載せ板の重量等に基づき、圧
縮方向のスラスト荷重が加わる状態で使用される。そし
て、前記給排口11を通じて油圧室10内に圧油を給排
する事によりこの油圧室10の容積を増減させ、シリン
ダ筒1の軸方向に亙ってピストン7を変位させる事によ
り、このシリンダ筒1の先端開口からのピストンロッド
13の突出量を変化させ、全長を伸縮させる。
【0016】上記給排口11と油圧室10との間には、
流量調整パイプ23の内側空間と、この流量調整パイプ
23の外周面とピストンロッド13の内周面との間に存
在する筒状空間31と、上記流量調整パイプ23の外周
面とオリフィス36の内周縁との間に存在する環状隙間
とが存在する。上記流量調整パイプ23の外径は基端部
32と先端部33とで大きく、中間部34で小さい為、
上記環状隙間の幅寸法、即ち開口面積は、上記ピストン
7の変位に伴って変化する。この結果、この環状隙間を
通じて上記給排口11と油圧室10との間で行き来する
圧油の量も変化し、油圧アクチュエータ6の作動速度が
変化する。
流量調整パイプ23の内側空間と、この流量調整パイプ
23の外周面とピストンロッド13の内周面との間に存
在する筒状空間31と、上記流量調整パイプ23の外周
面とオリフィス36の内周縁との間に存在する環状隙間
とが存在する。上記流量調整パイプ23の外径は基端部
32と先端部33とで大きく、中間部34で小さい為、
上記環状隙間の幅寸法、即ち開口面積は、上記ピストン
7の変位に伴って変化する。この結果、この環状隙間を
通じて上記給排口11と油圧室10との間で行き来する
圧油の量も変化し、油圧アクチュエータ6の作動速度が
変化する。
【0017】先ず、例えば上記載せ板を上昇させる為、
上記油圧アクチュエータ6を伸長させる際には、上記給
排口11から前記給排流路12内に圧油を送り込む。こ
の給排流路12内に送り込まれた圧油は、上記流量調整
パイプ23の内側空間と、吐出口30、30と、この流
量調整パイプ23の外周面とピストンロッド13の内周
面との間に存在する筒状空間31と、上記流量調整パイ
プ23の外周面とオリフィス36の内周縁との間に存在
する環状隙間とを通じて上記油圧室10内に流入し、ピ
ストン7をシリンダ筒1の先端側に移動させる。
上記油圧アクチュエータ6を伸長させる際には、上記給
排口11から前記給排流路12内に圧油を送り込む。こ
の給排流路12内に送り込まれた圧油は、上記流量調整
パイプ23の内側空間と、吐出口30、30と、この流
量調整パイプ23の外周面とピストンロッド13の内周
面との間に存在する筒状空間31と、上記流量調整パイ
プ23の外周面とオリフィス36の内周縁との間に存在
する環状隙間とを通じて上記油圧室10内に流入し、ピ
ストン7をシリンダ筒1の先端側に移動させる。
【0018】油圧アクチュエータ6の伸長開始直後に
は、上記オリフィス36の内周縁は上記流量調整パイプ
23の基端部32の外周面に対向する。従って、上記環
状隙間は幅寸法が僅少な微小隙間となり、上記筒状空間
31から油圧室10に流れる圧油の量が少なくなる。従
って、上記載せ板の上昇開始直後の移動(上昇)速度は
緩徐である。油圧アクチュエータ6が或る程度伸長し、
上記オリフィス36が上記基端部32と中間部34とを
連続させる傾斜部35に対向すると、上記筒状空間31
から油圧室10に流れる圧油の量が漸増する。この状態
では、上記載せ板の移動速度が次第に速くなる。そし
て、上記オリフィス36が上記中間部34に対向する
と、上記筒状空間31から油圧室10に流れる圧油の量
が十分に多くなり、上記載せ板の移動速度が十分に速く
なる。更に、上記オリフィス36が上記中間部34と先
端部33とを連続させる傾斜部35に対向すると、上記
筒状空間31から油圧室10に流れる圧油の量が漸減す
る。この状態では、上記載せ板の移動速度が次第に遅く
なる。そして、上記オリフィス36が上記先端部33に
対向すると、上記筒状空間31から油圧室10に流れる
圧油の量が再び少なくなり、上記載せ板の移動速度が緩
徐となる。
は、上記オリフィス36の内周縁は上記流量調整パイプ
23の基端部32の外周面に対向する。従って、上記環
状隙間は幅寸法が僅少な微小隙間となり、上記筒状空間
31から油圧室10に流れる圧油の量が少なくなる。従
って、上記載せ板の上昇開始直後の移動(上昇)速度は
緩徐である。油圧アクチュエータ6が或る程度伸長し、
上記オリフィス36が上記基端部32と中間部34とを
連続させる傾斜部35に対向すると、上記筒状空間31
から油圧室10に流れる圧油の量が漸増する。この状態
では、上記載せ板の移動速度が次第に速くなる。そし
て、上記オリフィス36が上記中間部34に対向する
と、上記筒状空間31から油圧室10に流れる圧油の量
が十分に多くなり、上記載せ板の移動速度が十分に速く
なる。更に、上記オリフィス36が上記中間部34と先
端部33とを連続させる傾斜部35に対向すると、上記
筒状空間31から油圧室10に流れる圧油の量が漸減す
る。この状態では、上記載せ板の移動速度が次第に遅く
なる。そして、上記オリフィス36が上記先端部33に
対向すると、上記筒状空間31から油圧室10に流れる
圧油の量が再び少なくなり、上記載せ板の移動速度が緩
徐となる。
【0019】上述の様に油圧アクチュエータ6を伸長さ
せる際には、前記弁ケース26と前記結合環28との間
の空間29の容積が次第に大きくなる。そこで、この空
間29内には、上記筒状空間31内に存在する高圧の圧
油が、上記弁ケース26の外周面と前記ピストンロッド
13の内周面との間の隙間流路を通じて流入する。従っ
て、この空間29内は負圧にならず、空間29の容積増
大によって上記油圧アクチュエータ6の伸長が妨げられ
る事はない。尚、上記ピストン7がシリンダ筒1の先端
側に移動するのに伴って、このピストン7と前記前蓋1
4との間の空間37の容積が減少する。但し、この空間
37内は、前記段部15、連通口17、17、凹溝1
6、排油口18を介してタンクに通じているので、上記
ピストン7の変位に基づいて上記空間37内の圧力が上
昇する事はない。又、上記ピストン7の外周面とシリン
ダ筒1の内周面との摺接部から微小量ずつ漏洩した作動
油は、上記ピストン7がシリンダ筒1の先端側に移動す
るのに伴って、上記段部15、連通口17、17、凹溝
16、排油口18を通じてタンクに戻される。
せる際には、前記弁ケース26と前記結合環28との間
の空間29の容積が次第に大きくなる。そこで、この空
間29内には、上記筒状空間31内に存在する高圧の圧
油が、上記弁ケース26の外周面と前記ピストンロッド
13の内周面との間の隙間流路を通じて流入する。従っ
て、この空間29内は負圧にならず、空間29の容積増
大によって上記油圧アクチュエータ6の伸長が妨げられ
る事はない。尚、上記ピストン7がシリンダ筒1の先端
側に移動するのに伴って、このピストン7と前記前蓋1
4との間の空間37の容積が減少する。但し、この空間
37内は、前記段部15、連通口17、17、凹溝1
6、排油口18を介してタンクに通じているので、上記
ピストン7の変位に基づいて上記空間37内の圧力が上
昇する事はない。又、上記ピストン7の外周面とシリン
ダ筒1の内周面との摺接部から微小量ずつ漏洩した作動
油は、上記ピストン7がシリンダ筒1の先端側に移動す
るのに伴って、上記段部15、連通口17、17、凹溝
16、排油口18を通じてタンクに戻される。
【0020】次に、例えば前記載せ板を下降させる為、
上記油圧アクチュエータ6を収縮させる際には、上記給
排口11を、作動油を貯溜したタンクに開放する。上記
油圧アクチュエータ6には圧縮方向のスラスト荷重が加
わっているので、上記油圧室10内に存在する作動油の
圧力は上記スラスト荷重によって上昇する。そしてこの
圧力に基づいて上記作動油は、上記流量調整パイプ23
の外周面とオリフィス36の内周縁との間に存在する環
状隙間と、上記流量調整パイプ23の外周面とピストン
ロッド13の内周面との間に存在する筒状空間31と、
吐出口30、30と、上記流量調整パイプ23の内側空
間とを通じて前記給排流路12に戻され、上記給排口1
1からタンクに戻される。
上記油圧アクチュエータ6を収縮させる際には、上記給
排口11を、作動油を貯溜したタンクに開放する。上記
油圧アクチュエータ6には圧縮方向のスラスト荷重が加
わっているので、上記油圧室10内に存在する作動油の
圧力は上記スラスト荷重によって上昇する。そしてこの
圧力に基づいて上記作動油は、上記流量調整パイプ23
の外周面とオリフィス36の内周縁との間に存在する環
状隙間と、上記流量調整パイプ23の外周面とピストン
ロッド13の内周面との間に存在する筒状空間31と、
吐出口30、30と、上記流量調整パイプ23の内側空
間とを通じて前記給排流路12に戻され、上記給排口1
1からタンクに戻される。
【0021】油圧アクチュエータ6の下降開始直後に
は、上記オリフィス36の内周縁は上記流量調整パイプ
23の先端部33の外周面に対向する。従って、上記環
状隙間は幅寸法が僅少な微小隙間となり、上記油圧室1
0から筒状空間31に流れる作動油の量が少なくなる。
従って、上記載せ板の下降開始直後の移動(下降)速度
は緩徐である。油圧アクチュエータ6が或る程度収縮
し、上記オリフィス36が上記先端部33と中間部34
とを連続させる傾斜部35に対向すると、上記油圧室1
0から筒状空間31に流れる圧油の量が漸増する。この
状態では、上記載せ板の移動速度が次第に速くなる。そ
して、上記オリフィス36が上記中間部34に対向する
と、上記油圧室10から筒状空間31に流れる圧油の量
が十分に多くなり、上記載せ板の移動速度が十分に速く
なる。更に、上記オリフィス36が上記中間部34と基
端部32とを連続させる傾斜部35に対向すると、上記
油圧室10から筒状空間31に流れる圧油の量が漸減す
る。この状態では、上記載せ板の移動速度が次第に遅く
なる。そして、上記オリフィス36が上記基端部32に
対向すると、上記油圧室10から筒状空間31に流れる
圧油の量が再び少なくなり、上記載せ板の移動速度が緩
徐となる。
は、上記オリフィス36の内周縁は上記流量調整パイプ
23の先端部33の外周面に対向する。従って、上記環
状隙間は幅寸法が僅少な微小隙間となり、上記油圧室1
0から筒状空間31に流れる作動油の量が少なくなる。
従って、上記載せ板の下降開始直後の移動(下降)速度
は緩徐である。油圧アクチュエータ6が或る程度収縮
し、上記オリフィス36が上記先端部33と中間部34
とを連続させる傾斜部35に対向すると、上記油圧室1
0から筒状空間31に流れる圧油の量が漸増する。この
状態では、上記載せ板の移動速度が次第に速くなる。そ
して、上記オリフィス36が上記中間部34に対向する
と、上記油圧室10から筒状空間31に流れる圧油の量
が十分に多くなり、上記載せ板の移動速度が十分に速く
なる。更に、上記オリフィス36が上記中間部34と基
端部32とを連続させる傾斜部35に対向すると、上記
油圧室10から筒状空間31に流れる圧油の量が漸減す
る。この状態では、上記載せ板の移動速度が次第に遅く
なる。そして、上記オリフィス36が上記基端部32に
対向すると、上記油圧室10から筒状空間31に流れる
圧油の量が再び少なくなり、上記載せ板の移動速度が緩
徐となる。
【0022】上述の様に油圧アクチュエータ6を収縮さ
せる際には、前記弁ケース26と前記結合環28との間
の空間29の容積が次第に小さくなる。そこで、この空
間29内に存在する作動油は、前記チェック弁27を開
放して前記流量調整パイプ23内に流入する。従って、
この空間29内の圧力が過剰に上昇して、上記油圧アク
チュエータ6の収縮が妨げられる事はない。
せる際には、前記弁ケース26と前記結合環28との間
の空間29の容積が次第に小さくなる。そこで、この空
間29内に存在する作動油は、前記チェック弁27を開
放して前記流量調整パイプ23内に流入する。従って、
この空間29内の圧力が過剰に上昇して、上記油圧アク
チュエータ6の収縮が妨げられる事はない。
【0023】上述の様に、本発明の油圧アクチュエータ
6によれば、上記流量調整パイプ23の外径変化の程度
及び変化位置を適切に規制すれば、給油装置の側で給油
量を調節しなくても、油圧アクチュエータ6の作動速度
を所望の通りに変化させる事ができる。即ち、上述の説
明から明らかな様に、油圧アクチュエータ6に要求され
る機能に従って上記流量調整パイプ23の外径変化を変
える事により、ストロークに応じて作動速度が各種変化
する油圧アクチュエータ6を得られる。言い換えれば、
上記流量調整パイプ23の外径は、部分的に異なる事が
必須ではあるが、変化の状態に就いては、要求される性
能に応じて設計的に定める。又、図示の例では、圧油の
給排をピストン7の片側でのみ行なう、所謂単動型の油
圧アクチュエータに就いて説明したが、本発明は、ピス
トンの両側への圧油の給排を、互いに関連付けて(一方
への供給時に他方で排出する)行なう、所謂複動型の油
圧アクチュエータにも適用できる。更に、作動速度を低
速と高速との間で切り換える際の切り換え速度も、傾斜
部35、35の傾斜角度を変えたり、或は大径の部分と
小径の部分との境目に、ノッチと呼ばれる、断面積が漸
次変化する切り欠きを形成したりする事により、自由に
調節できる。
6によれば、上記流量調整パイプ23の外径変化の程度
及び変化位置を適切に規制すれば、給油装置の側で給油
量を調節しなくても、油圧アクチュエータ6の作動速度
を所望の通りに変化させる事ができる。即ち、上述の説
明から明らかな様に、油圧アクチュエータ6に要求され
る機能に従って上記流量調整パイプ23の外径変化を変
える事により、ストロークに応じて作動速度が各種変化
する油圧アクチュエータ6を得られる。言い換えれば、
上記流量調整パイプ23の外径は、部分的に異なる事が
必須ではあるが、変化の状態に就いては、要求される性
能に応じて設計的に定める。又、図示の例では、圧油の
給排をピストン7の片側でのみ行なう、所謂単動型の油
圧アクチュエータに就いて説明したが、本発明は、ピス
トンの両側への圧油の給排を、互いに関連付けて(一方
への供給時に他方で排出する)行なう、所謂複動型の油
圧アクチュエータにも適用できる。更に、作動速度を低
速と高速との間で切り換える際の切り換え速度も、傾斜
部35、35の傾斜角度を変えたり、或は大径の部分と
小径の部分との境目に、ノッチと呼ばれる、断面積が漸
次変化する切り欠きを形成したりする事により、自由に
調節できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の油圧アクチュエータは以上に述
べた通り構成され作用するので、油圧アクチュエータを
組み込んだ各種機械装置全体としてのコスト低減を図れ
る。
べた通り構成され作用するので、油圧アクチュエータを
組み込んだ各種機械装置全体としてのコスト低減を図れ
る。
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】図1の拡大A−A断面図。
1 シリンダ筒 2 底蓋 3 Oリング 4 支持腕 5 円孔 6 油圧アクチュエータ 7 ピストン 8 係止溝 9 Oリング 10 油圧室 11 給排口 12 給排流路 13 ピストンロッド 14 前蓋 15 段部 16 凹溝 17 連通孔 18 排油口 19 小径部 20 中心孔 21 ナット 22 段部 23 流量調整パイプ 24 ねじ孔 25 ロックナット 26 弁ケース 27 チェック弁 28 結合環 29 空間 30 吐出口 31 筒状空間 32 基端部 33 先端部 34 中間部 35 傾斜部 36 オリフィス 37 空間
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状のシリンダ筒と、このシリンダ筒の
基端開口を塞ぐ底蓋と、上記シリンダ筒内に油密に、且
つ軸方向に亙る変位自在に嵌装されたピストンと、この
ピストンと上記底蓋との間に存在する油圧室に圧油を給
排する為の給排口と、上記ピストンにその基端部を結合
固定しその先端部を上記シリンダ筒の先端開口から突出
させたピストンロッドとを備えた油圧アクチュエータに
於いて、上記ピストンロッドは基端側が上記油圧室に開
口すると共に先端側が塞がれた管状であり、上記底蓋に
その基端部を結合固定されると共にその先端側に吐出口
を有し、且つ外径が軸方向異なる位置で互いに異なる流
量調整パイプが、上記ピストンロッドの内側に緩く挿入
されており、上記給排口の一端は上記流量調整パイプの
基端開口にのみ連通しており、上記ピストンロッドの基
端開口部で上記油圧室側に固定されたオリフィスの内周
縁が上記流量調整パイプの外周面に対向している事を特
徴とする油圧アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3035196A JPH09222102A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 油圧アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3035196A JPH09222102A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 油圧アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09222102A true JPH09222102A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12301439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3035196A Pending JPH09222102A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 油圧アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09222102A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9003951B2 (en) | 2011-10-05 | 2015-04-14 | Caterpillar Inc. | Hydraulic system with bi-directional regeneration |
CN114084832A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-02-25 | 深圳扬宁汽车配件有限公司 | 排气组件和液压千斤顶 |
CN116175717A (zh) * | 2022-11-29 | 2023-05-30 | 苏州艾维科斯园林设备有限公司 | 一种双向快速节能高效液压劈木机 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP3035196A patent/JPH09222102A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9003951B2 (en) | 2011-10-05 | 2015-04-14 | Caterpillar Inc. | Hydraulic system with bi-directional regeneration |
CN114084832A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-02-25 | 深圳扬宁汽车配件有限公司 | 排气组件和液压千斤顶 |
CN116175717A (zh) * | 2022-11-29 | 2023-05-30 | 苏州艾维科斯园林设备有限公司 | 一种双向快速节能高效液压劈木机 |
CN116175717B (zh) * | 2022-11-29 | 2023-11-14 | 苏州艾维科斯园林设备有限公司 | 一种双向快速节能高效液压劈木机 |
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