JP3901541B2 - 作業機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行機体に装着された作業機の作動制御を行う油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
走行機体には用途に応じて種々の作業機が付設される。該作業機の中には、走行機体に対して移動及び停止保持されるものがある。
以下、該作業機として、田植機等のように走行機体に対して昇降自在に装着されるものを例に説明する。
【0003】
斯かる昇降駆動される作業機の油圧制御装置として、単動型油圧シリンダと、該油圧シリンダの給排油路中に介挿された切換スプールを有する切換弁と、前記切換スプールを操作する操作機構とを備えた油圧制御装置が提案されている。
【0004】
より詳しくは、前記切換スプールは、前記操作機構の操作に基づき、前記油圧シリンダに圧油を供給可能な圧油供給位置(本例では上昇位置)と、前記油圧シリンダへの圧油供給を停止する中立位置と、前記油圧シリンダから圧油を排出する圧油排出位置(本例では下降位置)とを選択的にとり得るように構成されている。
即ち、前記操作機構によって前記切換スプールを中立位置から上昇位置へ位置させると、前記給排油路の油圧が上昇して前記油圧シリンダのピストンを押動し、これにより、作業機が上昇する。
【0005】
ところで、作業機が最高位置まで上昇されている状態で、前記切換スプールを上昇位置に位置させ続けると、前記給排油路の油圧が上昇し続けてしまい、油温上昇や油漏れ等の不都合が生じる。
前記給排油路中に、油圧シリンダの作動油圧設定用リリーフ弁を設けたとしても、該リリーフ弁の一次側油路に圧油を供給し続けることは好ましいことではない。
【0006】
斯かる観点から、例えば、特公平7-73449号公報や実用新案登録第2525580号公報には、作業機が最高位置まで上昇した場合に、機械的リンク機構によって、上昇位置にある操作レバーを自動的に中立位置へ戻すように構成した昇降装置が提案されている。
【0007】
しかしながら、斯かる構成においては、操作レバーの形態をなす操作機構と油圧シリンダとの間に前記機械的リンク機構を配設する必要があり、該リンク機構の設置スペースの為に車輌の設計自由度が損なわれることになる。
さらに、前記機械的リンク機構は、他の部材と干渉したり、及び/又は塵等が付着する可能性があり、作動タイミングの変動が生じ易いという問題もある。
また、前記機械的リンク機構は、作業機を連結する昇降リンク機構の機械的位置を基準にして、上昇位置にある操作レバーを中立位置へ戻すように構成している為、前記昇降リンク機構が損傷等して正常に作動しなくなった場合には、前記操作レバーが中立位置へ戻らなくなってしまう。即ち、前記昇降リンク機構が正常に作動せず、その結果、設定している最高位置まで到達しない場合には、前記機械的リンク機構は、全く役に立たないことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、走行機体に装着された作業機を作動させる油圧制御装置において、操作機構によって圧油供給位置に位置させられている切換スプールを、作業機が最高位置まで移動された後、或いは、油圧シリンダに過大な負荷が掛かったときには、自動的に中立位置へ戻すことができる機能を有しつつ、設置スペースの小型化を図り得る油圧制御装置を提供することを、一の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、走行機体に移動自在に装着された作業機を移動及び停止させる油圧制御装置であって、油圧の作用により伸縮して、前記作業機を移動させる油圧シリンダと、前記油圧シリンダの給排油路中に介挿され、該油圧シリンダの給排油路を切換制御する切換スプールを有する切換弁と、前記切換スプールを操作する操作機構と、前記油圧シリンダの給排油路のうち,前記切換弁の一次側に介挿され、該油圧シリンダの作動油圧が所定圧力に達したことを感知する油圧センサ手段と、前記油圧センサ手段によって作動制御される油圧ピストン装置とを備え、前記切換スプールは、前記操作機構の操作に基づき、前記油圧シリンダへ圧油供給する圧油供給位置と、前記油圧シリンダへの圧油供給を停止する中立位置とをとり得るように構成され、前記操作装置は、前記切換スプールを前記圧油供給位置及び中立位置のそれぞれに係止可能なディテント保持機構を有しており、前記油圧ピストン装置は、前記切換スプールを押動し得るようにシリンダ室に摺動自在に収納されたピストンと、前記ピストンを前記切換スプールから離間する方向へ付勢する付勢部材とを有しており、前記切換スプールが前記圧油供給位置に位置して前記油圧シリンダの作動油圧が前記所定油圧を越えると、前記油圧シリンダの作動油の一部が前記油圧センサ手段を介して油圧ピストン装置の前記シリンダ室に作用するように構成され、前記ピストンは、前記シリンダ室へ前記作動油が供給されない状態においては前記付勢部材によって前記切換スプールから離間され、且つ、前記シリンダ室へ前記作動油が供給されると前記付勢部材の付勢力に抗して前記切換スプールを押動する方向へ移動され、前記作動油の油圧上昇に伴って前記ピストンによる前記切換スプールの押動力が前記ディテント機構による該切換スプールの係止力を上回ると、該切換スプールは圧油供給位置から中立位置へ向けて押動され、該中立位置で形成されるように構成された作業機の油圧制御装置を提供する。
【0010】
又、本発明は、走行機体に移動自在に装着された作業機を移動及び停止させる油圧制御装置であって、油圧の作用により伸縮して、前記作業機を移動させる油圧シリンダと、前記油圧シリンダの給排油路中に介挿され、該油圧シリンダの給排油路を切換制御する切換スプールを有する切換弁と、前記切換スプールを操作する操作機構と、前記油圧シリンダの給排油路のうち,前記切換弁の一次側に介挿され、該油圧シリンダの作動油圧が所定圧力に達したことを感知する油圧センサ手段と、前記油圧センサ手段によって作動制御される油圧ピストン装置とを備え、前記切換スプールは、前記操作機構の操作に基づき、前記油圧シリンダへ圧油供給する圧油供給位置と、前記油圧シリンダへの圧油供給を停止する中立位置とをとり得るように構成され、前記操作装置は、前記切換スプールを前記圧油供給位置及び中立位置のそれぞれに係止可能なディテント保持機構を有しており、前記切換スプールが前記圧油供給位置に位置して前記油圧シリンダの作動油圧が前記所定油圧を越えると、前記油圧シリンダの作動油の一部が前記油圧センサ手段を介して油圧ピストン装置に作用するように構成され、前記作動油によって作動する前記油圧ピストン装置の前記切換スプールに対する押圧力が、前記ディテント機構による該切換スプールの係止力を上回ると、該切換スプールは圧油供給位置から中立位置へ向けて押動され、該中立位置で係 止されるように構成されており、前記油圧センサ手段は、前記油圧シリンダの作動油圧を設定するメインリリーフ弁と、該メインリリーフ弁の二次側油路に介挿された補助リリーフ弁とを有し、前記油圧ピストン装置は、前記作動油として、前記補助リリーフ弁の一次側油路から、前記メインリリーフ弁のリリーフ油を受けるように構成された作業機の油圧制御装置を提供する
【0011】
好ましくは、前記メインリリーフ弁は、バネ室が前記二次側油路とは遮断された油路に連通される。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
以下、本発明に係る油圧制御装置の実施の形態1につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態1に係る油圧制御装置1の油圧回路図である。
【0013】
本実施の形態に係る油圧制御装置1は、走行機体(図示せず)に移動自在に装着された作業機(図示せず)を移動及び停止保持し得るように構成されている。
具体的には、該油圧制御装置1は、図1に示すように、油圧の作用により伸縮して、前記作業機を移動させる単動型の油圧シリンダ10と、該油圧シリンダの給排油路中に介挿され、前記油圧シリンダ10の給排油路を切り換える切換弁20と、前記油圧シリンダ100の給排油路中に介挿され、該油圧シリンダ10の給排油路を開閉するチェック弁30と、前記切換弁20を手動操作する手動操作機構40と、前記切換弁20に対して作用する油圧ピストン装置50とを備えている。
【0014】
前記油圧シリンダ10は、シリンダ本体11と、該シリンダ本体11内に軸線方向摺動自在に収納されたピストン12とを備えている。該ピストン12は、前記シリンダ本体11内に液密に突入されるピストンヘッド13と、基端部が該ピストンヘッド13に連結され且つ先端部が前記作業機の昇降リンク機構100に連動連結されたピストンロッド14とを有している。
【0015】
斯かる構成により、前記ピストンヘッド13によって画される油室10a内に圧油が供給されると、前記ピストンロッド14が伸長して前記作業機を押動させ、且つ、前記油室10aから圧油が排出されると、前記作業機が、例えば、自重又は戻しバネ等の戻し機構による外力によって初期位置に戻るようになっている。さらに、前記油室10a内の圧油の油圧が保持されると、前記作業機はその位置で固定されるようになっている。
【0016】
図2に、本実施の形態に係る油圧制御装置の部分断面図を示す。
図に示されるように、前記切換弁20は、油圧ポンプ150又は油タンク160と前記油圧シリンダ10とを流体接続する前記給排油路中に介挿された切換スプール21を有し、外部操作に基づき該切換スプール21が軸線方向に沿って移動されることによって前記給排油路を切り換えるように構成されている。
【0017】
即ち、該切換スプール21は、前記手動操作機構40の操作に基づいて移動するように構成されており、前記油圧シリンダ10への圧油供給を可能とする圧油供給位置と、前記油圧シリンダ10への給排油路を停止する停止位置と、前記油圧シリンダ10から圧油を排出する圧油排出位置とを選択的にとり得るようになっている。
本実施の形態においては、前記切換スプール21は、圧油供給位置,停止位置及び圧油排出位置が軸線方向に沿うように構成されているが、本発明は、斯かる形態に限定されるものではなく、ロータリー式等の種々の切換スプールが適用可能である。
【0018】
なお、以下の説明においては、前記作業機が走行機体に昇降自在に装着されており、前記油圧制御装置が該作業機を昇降及び停止保持させるように構成されている場合を例に説明する。
斯かる場合には、前記切換スプールの圧油供給位置,停止位置及び圧油排出位置は、それぞれ、上昇位置U,中立位置N及び下降位置Dに相当する。
【0019】
本実施の形態においては、前記切換弁20は、該切換スプール21を軸線方向一方側(図2においては左側)へ押圧する付勢部材22を有している。従って、手動操作機構40による操作力が切換スプール21に付加されない場合には、該切換スプール21は軸線方向一方側最外端の下降位置Dに位置する(図2は、切換スプール21が下降位置に位置する状態を示している)。
そして、前記手動操作機構40によって、前記付勢部材22の付勢力に抗して、前記切換スプール21を軸線方向他方側(図2においては右側)へ押動させると、順に、中立位置N及び上昇位置Dに位置する。
より好ましくは、前記切換スプール21は、前記中立位置Nから上昇位置Uへ移動する間の上昇過渡位置TDと、前記中立位置Nから下降位置Dへ移動する間の下降過渡位置TDとをとり得るように構成される。
【0020】
図3〜図5に、それぞれ、前記切換スプール21が中立位置N,下降位置D及び上昇位置Uに位置する際の該切換スプール近傍の部分断面図を示す。
図2〜図5に示すように、前記手動操作機構40は、前記切換スプール21の軸線方向一方側端部と係合し得るように、枢支軸41a回り揺動自在とされた揺動アーム41と、運転席の近傍に配設され、回転軸42a回り揺動自在とされた操作レバー等の操作部材42と、該操作部材42の揺動動作に応じて前記揺動アーム41が前記枢支軸41a回りに揺動し得るように、該操作部材42及び揺動アーム41を連動連結するリンク機構43とを備えており、前記操作部材42を介して前記揺動アーム41を揺動させることにより、前記切換スプール21を下降位置D,中立位置N又は上昇位置Uに選択的に位置させ得るようになっている。
【0021】
さらに、該手動操作機構40は、前記切換スプール21を、上昇位置U,中立位置N又は下降位置Dのそれぞれに係止保持するディテント機構60を備えている。
本実施の形態においては、該ディテント機構60は、前記操作部材42に連動して前記回転軸42a回りに揺動する揺動片61に形成された3つのディテント溝62U,62N,62Dと、該ディテント溝62U,62N,62Dの何れかに選択的に係合するディテントボール63と、該ボール63を前記複数のディテント溝の何れかに向けて押圧する付勢部材64とを備えている(図3〜図6参照)。
【0022】
前記3つのディテント溝62U,62N,62Dは、前記切換スプール21の上昇位置U,中立位置N又は下降位置Dに対応している。
即ち、前記ディテントボール63が前記ディテント溝62U,62N,62Dに係入されるように前記操作部材42を操作すると、前記切換スプール21は、それぞれ、上昇位置U,中立位置N,下降位置Dに位置するようになっている。
【0023】
なお、前記ディテント機構60による切換スプール21の保持力は、切換弁20に備えられた付勢部材22による切換スプール21への押圧力よりも大きくされており、これにより、該切換スプール21の意に反した軸線方向移動が防止されるようになっている。
【0024】
ここで、前記切換弁20と給排油路200との関係について詳細に説明する。
本実施の形態においては、前記切換弁20は、一次側及び二次側共に3ポートを有している。即ち、該切換弁20は、一次側第1〜第3ポート20(1-1),20(1-2),20(1-3)と、二次側第1〜第3ポート20(2-1),20(2-2),20(2-3)とを有している。
【0025】
図1及び図2に示すように、前記給排油路200は、一端部が油圧ポンプ150等の圧油供給手段に連通され且つ他端部が前記一次側第1ポート20(1-1)に連通された供給ライン201と、一端部が油タンク160等の油貯留手段に連通され且つ他端部が前記一次側第2ポート20(1-2)に連通された主排出ライン202と、一端部が前記二次側第1ポート20(2-1)に連通された下降時高圧ライン203と、一端部が前記二次側第2ポート20(2-2)に連通され且つ他端部が前記油圧シリンダ10に連通された給排ライン204と、一端部が前記二次側第3ポート20(2-3)に連通され且つ他端が前記主排出ライン202に連通された副排出ライン205とを備えている。
なお、図1において、符号171及び172は、それぞれ、圧油供給手段の前流側に配設されたフィルター及び供給ライン201に介挿されたラインフィルターである。
【0026】
前記給排油路200は、さらに、前記供給ライン201の最大油圧を設定する為のメインリリーフ弁251の二次側油路を構成する第1リリーフライン206と、一端部が該第1リリーフライン206に連通され且つ他端部が前記一次側第3ポート20(1-3)及び前記油圧ピストン装置50に連通された制御ライン207と、前記給排ライン204の急激な油圧変化を防止する為の圧力補償弁252の二次側油路を構成する第2リリーフライン208とを有している。
【0027】
前記第1リリーフライン206は、補助リリーフ弁253を介して、前記主排出ライン202に連通されている。即ち、該第1リリーフライン206は、前記補助リリーフ弁253による設定油圧の範囲内において油圧が保持されるようになっている。
他方、前記第2リリーフライン208は、直接に前記主排出ライン202に連通されている。
【0028】
斯かる構成の給排油路200に介挿された前記切換スプール21は、前述のように、前記手動操作機構40の操作に基づき、選択的に、上昇位置U,上昇過渡位置TU,中立位置N,下降過渡位置TD及び下降位置Dの何れかに位置する。
該切換スプール21は、前記各位置に応じて、前記各ポートを以下のように連通又は遮断するように構成されている。
【0029】
即ち、該切換スプール21は、上昇位置U及び上昇過渡位置TUに位置する際には、前記一次側第1ポート20(1-1)を二次側第2ポート20(2-2)に連通し、且つ、一次側第2及び第3ポート20(1-2),20(1-3)と二次側第1及び第3ポート20(2-1),20(2-3)とを閉塞するように構成されている。
又、該切換スプール21は、中立位置Nに位置する際には、前記一次側第1〜第3ポート20(1-1),20(1-2),20(1-3)及び二次側第1〜第3ポート20(2-1),20(2-2),20(2-3)の全てを連通するように構成されている。
そして、該切換スプール21は、下降位置D及び下降過渡位置TDに位置する際には、前記一次側第1ポート20(1-1)を二次側第1ポート20(2-1)に連通し、且つ、前記一次側第2及び第3ポート20(1-2),20(1-3)と前記二次側第2及び第3ポート20(2-2),20(2-3)とを連通するように構成されている。
【0030】
さらに、該切換スプール21は、上昇過渡位置TU又は下降過渡位置TDに位置する際に、絞り機能を奏するように構成されている。
具体的には、該切換スプール21は、中立位置Nから上昇位置Uへ移動する間の上昇過渡位置TUにおいて、前記一次側第1ポート20(1-1)と前記二次側第2ポート20(2-2)とを連通する油路の開口幅を絞る昇圧絞り部21aを有している。該昇圧絞り部21aは、切換スプール21の軸線方向に所定長さを有しており、従って、切換スプール21の軸線方向位置を調整することにより絞り量を変化させ得るようになっている。そして、その余剰油量は圧力補償弁252の作動によりドレンされる。
【0031】
該切換スプール21は、さらに、下降位置Dから中立位置Nへ移動する間の下降過渡位置TDにおいて、前記二次側第2ポート20(2-2)を、前記一次側第2及び第3ポート20(1-2),20(1-3)と前記二次側第3ポート20(2-3)とに連通する油路の開口幅を絞る降圧絞り部20bを有している。該降圧絞り部20bは、前記昇圧絞り部20aと同様に、切換スプール21の軸線方向に所定長さを有しており、従って、切換スプール21の軸線方向位置を調整することにより絞り量を変化させ得るようになっている。
【0032】
前記チェック弁30は、前記給排ライン204に介挿されている。即ち、該給排ライン204は、前記チェック弁30によって、前流側に位置する第1給排ライン204aと、後流側に位置する第2給排ライン204bとに分割されており、該第1給排ライン204aから第2給排ライン204bへの油の流入を許容しつつ、逆向きの油の流れは防止するようになっている。
なお、好ましくは、前記第2給排ライン204bには、ラインフィルター173が介挿される(図1参照)。
【0033】
図7に、図2におけるVII-VII線断面図を示す、
図2及び図7に示されるように、該チェック弁30は、弁ケース31と、該弁ケース31内に摺動自在に収納された弁本体32と、該弁本体32を付勢する付勢部材33とを備えている。
【0034】
前記弁ケース31は、端壁35と、該端壁35から軸線方向に延びる周壁36とを有している。前記端壁35には、前記第1給排ライン204aに連通する第1開口35aを有する弁座が設けられている。前記周壁36には、前記第2給排ライン204bに連通する第2開口36aが設けられている。
前記弁本体32は、前記付勢部材33によって、前記第1開口35aを閉塞するように、前記弁座に向けて押圧されている。
【0035】
本実施の形態に係る油圧制御装置は、前記各部材に加えて、前記チェック弁30を開放させる開放機構を備えている。本実施の形態においては、前記開放機構として、シャトル弁70を備えている。
【0036】
図2及び図7に示すように、前記シャトル弁70は、前記チェック弁30の軸線方向に延びる収納孔71と、該収納孔71に軸線方向摺動自在に収納された弁本体72とを有している。
より詳しくは、前記シャトル弁70の弁本体72は、前記収納孔71の内周面に対して液密に係合する大径部73と、該大径部73を挟んで軸線方向両側に延びる第1及び第2小径部74,75とを有している。
【0037】
該第1及び第2小径部74,75は、前記収納孔71の内周面との間に間隙が存するように構成されており、これにより、前記収納孔71は前記大径部73を挟んで軸線方向両側に第1及び第2油室71a,71bが形成されている。さらに、前記第2小径部75は、前記チェック弁30の第1開口35aを介して、該チェック弁30の弁本体32を押動し得るような、形状及び大きさとされている。
【0038】
前記収納孔71の第1油室71aには前記下降時高圧ライン203の他端部が連通され、且つ、前記第2油室71bには前記第1給排ライン204aの他端部が連通されている。
斯かる構成により、前記下降時高圧ライン203に圧油が供給されると、該圧油によって前記シャトル弁70の弁本体72がチェック弁30に近接する方向へ押動され、該シャトル弁本体72の第2小径部75がチェック弁30の弁本体32を前記付勢部材33の付勢力に抗して押動し、前記第1開口35aが開放される。
【0039】
他方、前記第1給排ライン204aに圧油が供給されると、該圧油によって、前記チェック弁30の弁本体32が前記付勢部材33の付勢力に抗して押動されて該圧油が第2給排ライン204bへ流入すると共に、前記シャトル弁70の弁本体72がチェック弁30から離間する方向へ押動される。
【0040】
さらに、本実施の形態においては、前記給排油路200は、一端部が前記シャトル弁70の収納孔71に連通するパイロットライン209を有している。該パイロットライン209は、前記下降時高圧ライン203に圧油が供給された場合には該下降時高圧ライン203と連通し且つ前記第1給排ライン204aに圧油が供給された場合には該第1給排ライン204aと連通するようになっている。
【0041】
前記パイロットライン209の他端部は、前記圧力補償弁252のバネ室に連通されている。即ち、前記圧力補償弁252は、一次側及び二次側がそれぞれ前記供給ライン201及び第2リリーフライン208に連通され、且つ、バネ室が前記パイロットライン209の他端部に連通されてなる外部ドレンタイプとされ、該バネ室(パイロットライン209)が供給ラインと同圧力になることで弁機能を停止するように構成されている。
【0042】
前記油圧ピストン装置50は、前記切換スプール21の軸線方向他端側において該切換スプール21の軸線方向に沿うように配設されたシリンダ室51と、前記切換スプール21の軸線方向他端部と対向するように、該シリンダ室51内に摺動自在に収納されたピストン52とを備えている。
【0043】
前記ピストン52は、前記シリンダ室の内周面に液密に係合するシール部52aと、該シール部52aから前記切換スプールに向けて延びる軸部52bとを有している。
前記シリンダ室51のうち,前記シール部52aを挟んで切換スプール21から離間された部分には受圧室51aが形成されており、該受圧室51aには、前記制御ライン207の他端部が連通されている。
即ち、前記制御ライン207を介して受圧室51aに圧油が供給されると、前記ピストン52が前記切換スプール21へ向けて押動するようになっている。
【0044】
より詳しくは、前記ピストン52は、前記制御ライン207に圧油が供給されない通常状態においては、前記軸部52bの軸線方向一端部が、上昇位置に位置する切換スプール21を実質的に押動せず、且つ、前記制御ライン207に圧油が供給された際には、該圧油によって前記軸部52bの軸線方向一端部が上昇位置に位置する切換スプール21を中立位置へ向けて所定距離だけ押動するように構成されている。
【0045】
図6に、前記制御ライン207に圧油が供給された状態の,切換スプール21近傍の部分断面図を示す。
以下、図3〜図6を参照しつつ、本実施の形態に係る油圧制御装置の動作説明を行う。
【0046】
切換スプール21が中立位置Nに位置する場合には、前述の通り、該切換スプール21は、前記一次側第1〜第3ポート20(1-1)〜20(1-3)及び二次側第1〜第3ポート20(2-1)〜20(2-3)の全てを連通する(図3参照)。これにより、前記供給ライン201,下降時高圧ライン203及び第1給排ライン204aは全て主排出ライン202に連通される。
従って、前記チェック弁30は前記第2給排ライン204bを閉塞状態に保持し、これにより、油圧シリンダ10の油圧が維持され、作業機はその高さで維持される。
【0047】
次に、前記切換スプール21が下降位置Dに位置する場合には、前述の通り、前記切換スプール21は、前記一次側第1ポート20(1-1)を二次側第1ポート20(2-1)に連通し、且つ、前記一次側第2及び第3ポート20(1-2),20(1-3)と前記二次側第2及び第3ポート20(2-2),20(2-3)とを連通する(図4参照)。
これにより、前記供給ライン201は前記下降時高圧ライン203に連通される。又、前記第1給排ライン204a及び制御ライン207は共に主排出ライン202に連通される。
【0048】
前記下降時高圧ライン203の他端部は、前述のように、前記シャトル弁70における収納孔71の第1油室71aに連通されている。従って、下降時高圧ライン203に供給ラインが連通されると、該第1油室71aに圧油が供給され、これにより、シャトル弁本体72が前記チェック弁本体32を押動し、第2給排ライン204bと第1給排ライン204aとが連通する。
この状態において、第1給排ライン204aは切換弁20を介して主排出ライン202に連通されているから、油圧シリンダ10内の圧油は第2及び第1給排ライン204b,204aを介して排出され、これにより、該油圧シリンダ10によって所定高さに維持されていた作業機が下降する。
【0049】
前述の通り、中立位置Nから下降位置Dへ移動する間の前記下降過渡位置TDに位置する際において、前記切換弁21は、第1給排ライン204aを主排出ライン202に連通する油路の開口幅を絞る降圧絞り部21bを有している。斯かる構成により、作業機下降時における給排ライン204の急激な油圧降下を抑えることができ、作業機を所望の下降速度で下降させることができる。
なお、本実施の形態においては、前記主排出ライン202にも可変絞り弁254を備えており、該可変絞り弁254によって下降位置Dでの作業機の急激な下降を防止し得るように構成されている。
【0050】
さらに、本実施の形態においては、前記下降時高圧ライン203の最大油圧を設定する下降時作動リリーフ弁255を備えている。該下降時作動リリーフ弁255は、メインリリーフ弁251の設定圧力よりも低い設定圧力を有している。斯かる下降時作動リリーフ弁255を備えることにより、前記シャトル弁70及びチェック弁30に、必要以上の過大な押圧力が付加されないように構成して、エンジン馬力のロス低減や油温上昇を抑制している。
切換弁21が下降位置D若しくは下降過渡位置TDに位置する際、下降時作動リリーフ弁255は、供給ライン201に対してメインリリーフ弁251や前記圧力補償弁252と並列接続関係になるが、該圧力補償弁252が前述のようにシャトル弁70の作用により弁機能停止状態になり、且つ、該下降時作動リリーフ弁255の設定圧力がメインリリーフ弁251の設定圧力よりも低いため、該下降時作動リリーフ弁255は、これらの影響を受けること無く、下降時高圧ライン203の最大油圧を設定することができる。
【0051】
即ち、前記下降時高圧ライン203に必要な油圧は、前記チェック弁30における付勢部材33の付勢力と油室10aの内圧とを総合した負荷圧力によって決まる。前記下降時作動リリーフ弁255は、斯かる負荷圧力に抗して、チェック弁本体32を押動するに要する押圧力が得る為に備えられている。該リリーフ弁255のリリーフライン(二次側ライン)は主排出ライン202に連通されている。
【0052】
最後に、前記切換スプール21が上昇位置Uに位置する場合には、前述の通り、前記切換スプール21は、前記一次側第1ポート20(1-1)を二次側第2ポート20(2-2)に連通し、且つ、一次側第2及び第3ポート20(1-2),20(1-3)と二次側第1及び第3ポート20(2-1),20(2-3)を閉塞する。
これにより、前記供給ライン201は前記第1給排ライン204aに連通される。該第1給排ライン204aに供給された圧油は、チェック弁30及び第2給排ライン204bを介して、油圧シリンダ10の油室10aに流れ込み、これにより、油圧シリンダ10のピストン12が押動され、作業機が上昇する。
【0053】
ところで、本実施の形態に係る油圧制御装置は、前記作業機が最高位置まで上昇した後、即ち、油圧シリンダ10の油室10aに流れ込んだ圧油によって該油圧シリンダ10のピストン12が最外方まで押動された後には、前記切換スプール21が上昇位置Uから中立位置Nへ自動的に戻るように構成されている。
【0054】
より詳しくは、前記作業機が最高位置まで上昇した後においては、油圧シリンダ10,前記第2給排ライン204b,第1給排ライン204a及び供給ライン201からなる油圧回路は容積が変動しない閉空間となる。従って、圧油供給油断を介して供給され続ける圧油によって、該閉空間内の油圧は上昇する。
【0055】
前述のように、前記給排ライン204にはメインリリーフ弁251が連結されているから、前記閉空間における余剰圧油は該メインリリーフ弁251を介して前記第1リリーフライン206に流れ込む。
該第1リリーフライン206の先端部は前記補助リリーフ弁253の一次側に接続されているから、該第1リリーフライン206は補助リリーフ弁253の設定油圧の範囲内において圧力保持される。
さらに、切換スプール21が上昇位置Uに位置する際には、前記一次側第3ポート20(1-3)は閉塞されている。
【0056】
従って、前記第1リリーフライン206に連通する制御ライン207の油圧も、前記補助リリーフ弁253の設定油圧の範囲内において上昇する。
前記制御ライン207は前記油圧ピストン装置50に連通されており、該制御ライン207内の油圧が所定値を越えると、該圧油によって油圧ピストン装置50におけるピストン52が切換スプール21を中立位置へ向けて押動する。
【0057】
より詳しくは、前記切換スプール21は手動操作機構40におけるディテント機構60(図3〜図6参照)によって上昇位置Uに保持されている。この状態において、前記制御ライン207を介して油圧ピストン装置50に作用する油圧が、前記ディテント機構60による保持力を越えると、該ディテント機構60は、ディテントボール63が上昇位置用ディテント溝62Uと中立位置用ディテント溝62Nとの間に乗り上げるオーバーセンター状態となる。その後、該ディテントボール63は、ディテント付勢部材64の付勢力によって、中立位置用ディテント溝に係入される。即ち、切換スプール21は、ディテント機構60によって、中立位置Nへ移動され、且つ、該中立位置Nに保持される。
【0058】
このように、前記制御ライン207を介して油圧ピストン装置50に作用する圧油の油圧が、前記ディテント機構60による切換スプール保持力を越えると、切換スプール21は、ディテントボール63を上昇位置用ディテント溝62Uから外れるような距離だけ油圧ピストン装置50によって押動される。上昇位置用ディテント溝62Uから外れたディテントボール63は、その後、中立位置用ディテント溝62Nに係入される。従って、切換スプール21は中立位置Nで保持される。
【0059】
以上のように、本実施の形態に係る油圧制御装置においては、機械的なリンク機構を備えることなく、手動操作機構40によって上昇位置Uに位置させられている切換スプール21を、作業機が最高位置まで上昇された後には、自動的に中立位置Nへ戻すことができる。
該油圧制御装置によって、機械的リンク機構を採用した場合には必要となる運転部近傍の設置スペースを不要とし、車輌の小型化及び設計自由度の向上を図ることができる。
又、機械的リンク機構を採用した場合には、他の部材との干渉や塵の付着等によって作動タイミングが変動する恐れがあるが、本実施の形態に係る油圧制御装置は、給排油路中の油圧作用によって切換スプール21を移動させているので、外部の影響を受ける恐れがなく、確実に切換スプール21を中立位置Nへ復帰させることができる。
【0060】
好ましくは、前記メインリリーフ弁251は、バネ室が二次側ラインを構成する前記第1リリーフライン206とは分離された,圧力変動の無い油路に連通されてなる外部ドレンタイプとすることができる。
即ち、前記メインリリーフ弁251の二次側ライン(第1リリーフライン206)は、前記補助リリーフ弁253に接続されている。そして、該第1リリーフライン206には、前記油圧ピストン装置50に連通された制御ライン207が接続されている。従って、該第1リリーフライン206(及び制御ライン207)の油圧は、油圧ピストン装置50からの反力によって、前記補助リリーフ弁253による最大設定油圧の範囲内において変動する。
【0061】
このように、二次側ライン(第1リリーフライン206)の油圧が変動する場合に、前記メインリリーフ弁251を内部ドレンタイプとすると、該メインリリーフ弁251の一次側ラインを構成する前記供給ライン201の設定油圧も変動する。該供給ライン201は、油圧制御装置の全体の最大圧力を規制し、バルブや配管等の各構成部材の保護を図っている為、該供給ラインの設定油圧が変動することは好ましくない。
斯かる観点から、本実施の形態においては、前記メインリリーフ弁251を外部ドレンタイプとし、これにより、該メインリリーフ弁251の設定油圧の変動を防止している。
【0062】
より好ましくは、前記油圧ピストン装置50に、前記制御ライン207と前記副排出ライン205とを連通する絞り通路53を設けることができる(図1参照)。斯かる絞り通路53を設けることにより、制御ライン207の急激な油圧上昇を防止し、これにより、油圧ピストン装置50や該油圧ピストン装置50によって押動される切換スプール21の損傷を防止することができる。
【0063】
例えば、前記補助リリーフ弁253がリリーフ作動する瞬間にサージ圧(異常高圧)が生じて第1リリーフライン206及び制御ライン207の油圧が急激に上昇する場合がある。斯かる場合には、油圧ピストン装置50のピストン52が切換スプール21を急激に叩く恐れがある。前記絞る通路53を備えることにより、斯かる不都合を有効に防止することができる。
【0064】
さらに、該油圧ピストン装置50には、前記ピストン52を前記切換スプール21から離間する方向へ付勢する付勢部材54を備えることができる。該付勢部材54を備えることにより、前記制御ライン207に圧油が供給されない通常状態において、油圧ピストン装置50のピストン52が切換スプール21に不当に作用することを防止することができる。
【0065】
なお、油圧ピストン装置50に前記付勢部材54を備える場合には、前記制御ライン207を介して油圧ピストン装置50に作用する圧油の油圧が、前記ディテント機構60による切換スプール保持力と該付勢部材54の付勢力との合力を越えた時点で、切換スプール21が上昇位置Uから中立位置へ向けて押動されることになる。
【0066】
又、本実施の形態に係る油圧制御装置は、前記チェック弁30を強制的に開放させる作業機強制下降機構80を備えている。
詳しくは、図2及び図7に示すように、作業機強制下降機構80は、前記シャトル弁本体72の軸線方向と略直交する方向に延びた軸線を有し且つ該軸線回り回転自在とされたプランジャ81と、前記シャトル弁本体72の軸線方向一端部と対向するように、前記プランジャ81に形成された凹部82に進退自在に係入された押圧ボール83とを備えている。
【0067】
前記凹部82は、最深部82aと、該最深部82aから周方向一方側及び/又は他方側に行くに従って深さが浅くなる傾斜部82bとを有している。
従って、前記プランジャ82を軸線回りに回転させると、前記最深部82aに係入されている前記押圧ボール83が前記傾斜部82bによって径方向外方へ押し出され、前記シャトル弁本体72をチェック弁30へ向けて押動するようになっている。
このように、該作業機強制下降機構80は、前記シャトル弁本体72を介して、前記チェック弁30を開放するように構成されており、これにより、部品共通化及び省スペース化を図っている。
【0068】
さらに、本実施の形態に係る油圧制御装置は、切換スプール21を中立位置Nから上昇位置Uへ移動させた際に、第1給排ライン204a(及び第2給排ライン204b)の急激な油圧上昇を防止し得るように構成されている。
即ち、該油圧制御装置は、油圧ポンプ150等の圧油供給手段から圧油が供給される前記供給ライン201と、該供給ライン201の最大油圧を設定する前記メインリリーフ弁251と、該供給ライン201の他端部が一次側第1ポート20(1-1)に連通された前記切換弁20と、該切換弁20の一次側第2ポート20(1-2)に連通された前記主排出ライン202と、一端部が前記切換弁20の二次側第1ポート20(2-1)に連通された前記下降時高圧ライン203と、一端部が前記切換弁20の二次側第2ポート20(2-2)に連通された第1給排ライン204aと、該第1給排ライン204aの他端部に接続された前記チェック弁30と、該第1給排ライン204aからの圧油の流入を許容するように、一端部がチェック弁30を介して該第1給排ライン204aに接続され、且つ、他端部が油圧シリンダ10に連通された第2給排ライン204bと、前記チェック弁30を開放させるように該チェック弁30の弁本体32を押動可能なシャトル弁本体72を有するシャトル弁70と、一端部が該シャトル弁70に連通するパイロットライン209と、一次側が前記供給ライン201に接続され且つ二次側が主排出ラインに接続されると共に、バネ室が前記パイロットライン209に接続された圧力補償弁252とを備えている。
【0069】
前記切換弁20は、前記供給ライン201を主排出ライン202に連通する中立状態と、前記供給ライン201を前記第1給排ライン204aに連通する上昇状態と、前記供給ライン201を前記下降時高圧ライン203に連通し且つ前記第1給排ライン204aを前記主排出ライン202に連通する下降状態と、前記中立状態から上昇状態に移行する間に、前記供給ライン201と前記第1給排ライン204aとを可変絞り部21aを介して連通する上昇過渡状態とをとり得るように構成されている。
前記下降時高圧ライン203及び第1給排ライン204aは、それぞれ、前記シャトル弁70の第1室71a及び第2室71bに連通されている。
【0070】
前記切換弁20による切換操作に基づき前記下降時高圧ライン203に圧油が供給される場合には、該圧油は、前記第1室71aに流入し、前記チェック弁30を開放させると共に前記第1給排ライン204aとは遮断された状態で前記下降時高圧ライン203とパイロットライン209とが連通するように、シャトル弁本体72を軸線方向他方側(チェック弁に近接する方向)へ押動する。
【0071】
他方、前記切換弁20による切換操作に基づき前記第1給排ライン204aに圧油が供給される場合には、該圧油は、前記チェック弁30を介して第2給排ライン204bに流入すると共に、前記第2室71bに流入し、前記下降時高圧ライン203とは遮断された状態で前記第1給排ライン204aと前記パイロットライン209とが連通するように、シャトル弁本体72を軸線方向一方側(チェック弁から離間する方向)へ押動するように構成されている。
【0072】
斯かる構成においては、切換弁20が中立状態から上昇状態へ移行される際に、前記第1給排ライン204aの急激な油圧上昇が防止されつつ、且つ、該第1給排ライン204aの油圧を確実にメインリリーフ弁251によって画される設定油圧まで上昇させることができる。
【0073】
即ち、まず、切換弁20が中立状態から上昇過渡状態へ移動された場合を考えると、前記可変絞り部21aによって第1給排ライン204aの油圧は漸増する。斯かる場合には、第1給排ライン204aとパイロットライン209とがシャトル弁70を介して連通するから、パイロットライン209の油圧は第1給排ライン204aと共に漸増する。
ところで、該パイロットライン209は前記圧力補償弁252のバネ室に連通されているから、該圧力補償弁252は、バネ室に備えられたバネの付勢力とパイロットライン209の油圧に応じた押圧力との合圧力をリリーフ圧とする。
【0074】
切換弁20を中立状態から上昇過渡状態に移行させた直後においては、前記供給ライン201の油圧は第1給排ライン204a(即ち、パイロットライン209)の油圧よりも非常に大きい。即ち、前記供給ライン201と前記第1給排ライン204aとの油圧差は、前記緩衝リリーフ弁252におけるバネの付勢力よりも大きい。斯かる場合には、該供給ライン201の油圧が前記合圧力に釣り合うように、該供給ライン201から第2リリーフライン208を介して主排出ライン202に圧油が流出する。
【0075】
その後、供給ライン201と第1給排ライン204aとの油圧差が徐々に小さくなり、両者の差が前記緩衝リリーフ弁252におけるバネの付勢力よりも小さくなると、該緩衝リリーフ弁252は供給ライン201から第2リリーフライン208(即ち、主排出ライン202)への圧油の流出を遮断する。従って、互いに連通状態とされた前記供給ライン201及び第1給排ライン204aは、メインリリーフ弁251によって設定される設定油圧まで確実に上昇する。
【0076】
このように、本実施の形態に係る油圧制御装置においては、上昇過渡状態にある際に機能する切換弁20の前記絞り部21aと、前記圧力補償弁252との共働下に、切換弁20が上昇過渡状態に移行された直後の第1給排ライン204aの急激な油圧上昇を防止し、且つ、該第1給排ライン204aの油圧をメインリリーフ弁251によって設定される設定油圧まで確実に上昇させることができる。従って、給排油路や油圧シリンダ等の各部材の損傷を有効に防止しつつ、作業機を最高位置まで確実に上昇させることができる。
【0077】
実施の形態2
次に、本発明に係る油圧制御装置の実施の形態2について、主に図8を参照しつつ説明する。図8は本実施の形態2に係る油圧制御装置1’の油圧回路図である。
なお、前記実施の形態1におけると同一又は相当部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0078】
図8に示すように、本実施の形態に係る油圧制御装置1’は、前記実施の形態1において、前記補助リリーフ弁253を削除すると共に、前記メインリリーフ弁の二次側ラインを構成する第1リリーフライン206を直接に前記切換弁20の一次側第3ポート20(1-3)及び前記油圧ピストン装置50の受圧室51aに連通している。
【0079】
さらに、本実施の形態においては、前記第1リリーフライン206を介して受圧室51aに供給される圧油によって、ディテント機構60がオーバーセンター状態となるまでピストン52が切換スプール21を押動すると、該受圧室51aが副排出ライン205又は主排出ライン202に連通するように構成されている。
従って、前記切換スプール21は、ディテント機構60によって、中立位置に係止されると共に、ピストン52は付勢部材54によって初期位置に戻される。
【0080】
斯かる構成の油圧制御装置においても、前記実施の形態1におけると同様の効果を得ることができる。
【0081】
実施の形態3
次に、本発明に係る油圧制御装置の実施の形態3について、主に図9を参照しつつ説明する。図9は本実施の形態3に係る油圧制御装置1''の油圧回路図である。なお、前記実施の形態1及び2におけると同一又は相当部材には同一符号を付してその説明を省略する。
【0082】
本実施の形態に係る油圧制御装置1''は、主として、前記チェック弁30に代えて、スプール式開閉弁90を備えている点、及び給排油路の油圧ラインが前記実施の形態1及び2と異なる点、において前記実施の形態1及び2と相違している。
【0083】
まず、本実施の形態における給排油路について説明する。
該給排油路は、切換弁20''の一次側に配設される供給ライン201及び主排出ライン202と、切換弁20''の二次側に配設される給排ライン204及び副排出ライン205とを有している。
【0084】
前記切換弁20''は、一次側第1及び第2ポート20''(1-1),20''(1-2)と、二次側第1及び第2ポート20''(2-1),20''(2-2)とを有しており、前記供給ライン201及び主排出ライン202の他端部は、それぞれ、一次側第1及び第2ポート20''(1-1),20''(1-2)に連通されている。前記給排ライン204は、一端部が二次側第1ポート20''(2-1)に連通され、且つ、他端部が前記油圧シリンダ10に連通されている。又、前記副排出ライン205は、一端部が二次側第2ポート20''(2-2)に連通され、且つ、他端部が前記主排出ライン202に連通されている。
【0085】
本実施の形態における切換弁20''の切換スプール21''は、前記各実施の形態におけると同様に、軸線方向一方側から軸線方向他方側へ移動するに従って、順に、下降位置D,下降過渡位置TD,中立位置N,上昇過渡位置TU及び上昇位置Uをとるように構成されている。
【0086】
該切換スプール21''は、下降位置D又は下降過渡位置TDに位置する際には、前記一次側第1及び第2ポート20''(1-1),20''(1-2)を連通し、且つ、前記二次側第1及び第2ポート20''(2-1),20''(2-2)を連通するように構成されている。
【0087】
そして、該切換スプール21''は、中立位置Nに位置する際には、前記一次側第1及び第2ポート20''(1-1),20''(1-2)を連通し、且つ、二次側第1及び第2ポート20''(2-1),20''(2-2)をそれぞれ閉塞するように構成されている。
【0088】
さらに、該切換スプール21''は、上昇位置U又は上昇過渡位置TUに位置する際には、前記一次側第1ポート20''(1-1)を二次側第1ポート20''(2-1)に連通し、且つ、一次側第2ポート20''(1-2)及び二次側第2ポート20''(2-2)を閉塞するように構成されている。
【0089】
斯かる構成により、切換スプール21''が下降位置D又は下降過渡位置TDに位置する際には、前記供給ライン201及び主排出ライン202が連通され、且つ、前記給排ライン204及び副排出ライン205が連通される。
そして、切換スプール21''が中立位置Nに位置する際には、前記供給ライン201及び主排出ライン202が連通され、且つ、前記給排ライン204及び副排出ライン205が閉塞される。
又、切換スプール21''が上昇位置U又は上昇過渡位置TUに位置する際には、前記供給ライン201及び給排ライン204が連通され、且つ、主排出ライン202及び副排出ライン205が閉塞される。
【0090】
さらに、前記切換スプール21''は、下降過渡位置TDに位置する際に、前記給排ライン204と副排出ライン205とを連通する油路の開口幅を変化させる下降絞り部21b''を有している。同様に、該切換スプール21''は、上昇過渡位置TUに位置する際に、前記供給ライン201と前記給排ライン204とを連通する油路の開口幅を変化させる上昇絞り部を有21a''している。
【0091】
前記開閉弁90は、前記給排ライン204に介挿された開閉スプール91を有している。即ち、該給排ライン204は、該開閉スプール91によって、該開閉弁90の一次側及び二次側に位置する第1及び第2給排ライン204a,204bに分離されている。
【0092】
前記開閉スプール91は、前記切換スプール21''に連動して、前記第1及び第2給排ライン204a,204b間を連通/遮断するように構成されている。
具体的には、該開閉スプール91は、前記切換スプール21''が中立位置Nに位置する際には、第1及び第2給排ライン204a,204b間を遮断し、且つ、前記切換スプール21''がその他の位置に位置する際には、第1及び第2給排ライン204a,204b間を連通するように構成されている。
【0093】
本実施の形態における給排油路は、さらに、前記第1給排ライン204aと圧力補償弁252のバネ室とを連通するパイロットライン209と、メインリリーフ弁251及び補助リリーフ弁253間に延びる第1リリーフライン206と油圧ピストン装置50の受圧室51aとを連通する制御ライン207とを備えている。
【0094】
斯かる構成の油圧制御装置1''は、以下のように作動する。
まず、前記切換スプール21''が中立位置Nに位置する場合には、前記開閉弁90によって第1給排ライン204aと第2給排ライン204bとが遮断され、且つ、第1給排ライン204aの一端部も前記切換弁20''によって閉塞される。従って、第2給排ライン204bの油圧が保持され、作業機は現在位置で維持される。
【0095】
次に、前記切換スプール21''を下降位置Dに位置させた場合には、前記第2給排ライン204b及び第1給排ライン204aが連通され、且つ、該第1給排ライン204a及び副排出ライン205が連通される。従って、油圧シリンダ10内の圧油は、前記第2給排ライン204b,第1給排ライン204a,副排出ライン205及び主排出ライン202を介して排出され、これにより、作業機は下降する。
【0096】
なお、好ましくは、前記副排出ライン205に可変絞り弁254を介挿させることができ、これにより、作業機の下降速度を適宜調整することができる。
【0097】
前記切換スプール21''が下降過渡位置TDに位置する場合は、下降位置Dに位置する場合と同様の油路を介して、油圧シリンダ10の圧油が排出されるが、切換弁20''に備えられた下降絞り部21b''によって急激な圧油変動が防止される。
【0098】
前記切換スプール21''を上昇位置Uに位置させた場合には、前記供給ライン201,第1給排ライン204a及び第2給排ライン204bが連通する。従って、油圧シリンダ10に圧油が供給され、これにより、作業機が上昇する。
【0099】
なお、前記切換スプール21''が上昇過渡位置TUに位置する際には、前記各実施の形態と同様に、切換弁20''の上昇絞り部21a''と圧力補償弁252との共働下に、第1給排ライン204aの急激な油圧上昇を防止しつつ、且つ、該第1給排ライン204aの油圧をメインリリーフ弁251によって設定される最大油圧まで確実に上昇させることができる。
【0100】
このように構成された油圧制御装置においても、前記各実施の形態におけると同様の効果を得ることができる。
【0101】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る油圧制御装置によれば、切換スプールが圧油供給位置に位置して作業機が油圧シリンダによって最大移動位置まで移動された状態、或いは、油圧シリンダに過大な負荷が掛かった状態において、油圧ピストン装置のシリンダ室には油圧センサ手段からの余剰油が作動油として供給されるように構成されており、該作動油による油圧ピストン装置におけるピストンの切換スプールに対する押動力が、ディテント機構による切換スプールの係止力を上回ると、前記切換スプールが圧油供給位置から中立位置へ向けて押動され、該中立位置で係止されるように構成されているので、機械的リンク機構を用いた従来の中立復帰機構に比して、省スペース化及び作動性向上を図ることができる。さらに、前記油圧ピストン装置に、前記ピストンを前記切換スプールから離間する方向へ付勢する付勢部材を備えたので、前記切換スプールが前記ピストンによって意に反して押動されることを防止できる。
【0102】
又、本発明に係る油圧制御装置によれば、切換スプールが圧油供給位置に位置して作業機が油圧シリンダによって最大移動位置まで移動された状態、或いは、油圧シリンダに過大な負荷が掛かった状態において、油圧ピストン装置のシリンダ室には油圧センサ手段からの余剰油が作動油として供給されるように構成されており、該作動油による油圧ピストン装置におけるピストンの切換スプールに対する押動力が、ディテント機構による切換スプールの係止力を上回ると、前記切換スプールが圧油供給位置から中立位置へ向けて押動され、該中立位置で係止されるように構成しつつ、前記油圧センサ手段として、油圧シリンダの作動油圧を設定するメインリリーフ弁と、該メインリリーフ弁の二次側油路に介挿された補助リリーフ弁とを備え、前記補助リリーフ弁の一次側から、前記メインリリーフ弁のリリーフ油を前記油圧ピストン装置への作動油を取り出すように構成したので機械的リンク機構を用いた従来の中立復帰機構に比して、省スペース化及び作動性向上を図りつつ、前記油圧ピストン装置に不当に高圧な作動油が供給されることを有効に防止でき、これにより、油圧ピストン装置及び切換弁の損傷及び/又は磨耗を有効に抑えることができる。
【0103】
さらに、前記メインリリーフ弁を、バネ室が前記二次側油路とは遮断された油路に連通されているものとすれば、該メインリリーフ弁の二次側油路の油圧変動に拘わらず、前記供給ラインの設定油圧を一定に保持することができ、これにより、圧油リーク及び各構成部材の損傷・磨耗を有効に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る油圧制御装置の実施の形態1の油圧回路図である。
【図2】 図2は、図1に示す油圧制御装置の部分断面図である。
【図3】 図3は、図1に示す油圧制御装置の部分断面図であり、切換スプールが中立位置Nに位置している状態を示している。
【図4】 図4は、図1に示す油圧制御装置の部分断面図であり、切換スプールが下降位置Dに位置している状態を示している。
【図5】 図5は、図1に示す油圧制御装置の部分断面図であり、切換スプールが上昇位置Uに位置している状態を示している。
【図6】 図6は、図1に示す油圧制御装置の部分断面図であり、切換スプールが上昇位置Uから中立位置Nへ戻される途中の状態を示している。
【図7】 図7は、図2におけるVII-VII線断面図である。
【図8】 図8は、本発明に係る油圧制御装置の実施の形態2の油圧回路図である。
【図9】 図9は、本発明に係る油圧制御装置の実施の形態3の油圧回路図である。
【符号の説明】
1,1’,1'' 油圧制御装置
10 油圧シリンダ
20,20'' 切換弁
21,21'' 切換スプール
30 チェック弁
40 操作機構
50 油圧ピストン装置
60 ディテント機構
150 油圧ポンプ(圧油供給手段)
201 供給ライン
202 主排出ライン
203 下降時高圧ライン(圧油排出時高圧ライン)
204a 第1給排ライン
204b 第2給排ライン
209 パイロットライン
251 メインリリーフ弁
252 圧力補償弁
253 補助リリーフ弁

Claims (3)

  1. 走行機体に移動自在に装着された作業機を移動及び停止させる油圧制御装置であって、
    油圧の作用により伸縮して、前記作業機を移動させる油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダの給排油路中に介挿され、該油圧シリンダの給排油路を切換制御する切換スプールを有する切換弁と、
    前記切換スプールを操作する操作機構と、
    前記油圧シリンダの給排油路のうち,前記切換弁の一次側に介挿され、該油圧シリンダの作動油圧が所定圧力に達したことを感知する油圧センサ手段と、
    前記油圧センサ手段によって作動制御される油圧ピストン装置とを備え、
    前記切換スプールは、前記操作機構の操作に基づき、前記油圧シリンダへ圧油供給する圧油供給位置と、前記油圧シリンダへの圧油供給を停止する中立位置とをとり得るように構成され、
    前記操作装置は、前記切換スプールを前記圧油供給位置及び中立位置のそれぞれに係止可能なディテント保持機構を有しており、
    前記油圧ピストン装置は、前記切換スプールを押動し得るようにシリンダ室に摺動自在に収納されたピストンと、前記ピストンを前記切換スプールから離間する方向へ付勢する付勢部材とを有しており、
    前記切換スプールが前記圧油供給位置に位置して前記油圧シリンダの作動油圧が前記所定油圧を越えると、前記油圧シリンダの作動油の一部が前記油圧センサ手段を介して油圧ピストン装置の前記シリンダ室に作用するように構成され、
    前記ピストンは、前記シリンダ室へ前記作動油が供給されない状態においては前記付勢部材によって前記切換スプールから離間され、且つ、前記シリンダ室へ前記作動油が供給されると前記付勢部材の付勢力に抗して前記切換スプールを押動する方向へ移動され、前記作動油の油圧上昇に伴って前記ピストンによる前記切換スプールの押動力が前記ディテント機構による該切換スプールの係止力を上回ると、該切換スプールは圧油供給位置から中立位置へ向けて押動され、該中立位置で形成されるように構成されていることを特徴とする作業機の油圧制御装置。
  2. 走行機体に移動自在に装着された作業機を移動及び停止させる油圧制御装置であって、
    油圧の作用により伸縮して、前記作業機を移動させる油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダの給排油路中に介挿され、該油圧シリンダの給排油路を切換制御する切換スプールを有する切換弁と、
    前記切換スプールを操作する操作機構と、
    前記油圧シリンダの給排油路のうち,前記切換弁の一次側に介挿され、該油圧シリンダの作動油圧が所定圧力に達したことを感知する油圧センサ手段と、
    前記油圧センサ手段によって作動制御される油圧ピストン装置とを備え、
    前記切換スプールは、前記操作機構の操作に基づき、前記油圧シリンダへ圧油供給する圧油供給位置と、前記油圧シリンダへの圧油供給を停止する中立位置とをとり得るように構成され、
    前記操作装置は、前記切換スプールを前記圧油供給位置及び中立位置のそれぞれに係止可能なディテント保持機構を有しており、
    前記切換スプールが前記圧油供給位置に位置して前記油圧シリンダの作動油圧が前記所定油圧を越えると、前記油圧シリンダの作動油の一部が前記油圧センサ手段を介して油圧ピストン装置に作用するように構成され、
    前記作動油によって作動する前記油圧ピストン装置の前記切換スプールに対する押圧力が、前記ディテント機構による該切換スプールの係止力を上回ると、該切換スプールは圧油供給位置から中立位置へ向けて押動され、該中立位置で係止されるように構成されてお り、
    前記油圧センサ手段は、前記油圧シリンダの作動油圧を設定するメインリリーフ弁と、該メインリリーフ弁の二次側油路に介挿された補助リリーフ弁とを有し、
    前記油圧ピストン装置は、前記作動油として、前記補助リリーフ弁の一次側油路から、前記メインリリーフ弁のリリーフ油を受けるように構成されていることを特徴とする作業機の油圧制御装置。
  3. 前記メインリリーフ弁は、バネ室が前記二次側油路とは遮断された油路に連通されていることを特徴とする請求項2に記載の作業機の油圧制御装置。
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