JP4711793B2 - ブーム起伏用油圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、カウンタバランス弁を備えたブーム起伏用油圧回路の改良に関する。
複動型油圧シリンダで駆動されるブームを備えた移動式クレーンの一例を図6に示す。
図6に示される移動式クレーン100は、概略において、車両部101,旋回胴102,ブーム103によって構成され、図6では、車両部101のアウトリガー105を接地してバランスを確保した状態で複動型油圧シリンダ104のピストンロッド104cを突出させ、ブーム103を揺動限界まで引き起こしてテレスコピック構造のブーム103を最大限度に伸長させた状態を示している。
重量物を懸吊するブーム103の基部は旋回胴102に枢着され、複動型油圧シリンダ104の伸縮動作を制御することによってブーム103の起伏操作が行われるようになっている。
ここで、ブーム103を起伏させる複動型油圧シリンダ104を駆動するためのブーム起伏用油圧回路の一般的な構成例を図7に示す。
図7に示されるブーム起伏用油圧回路200の主要部は、油圧ポンプ201から送出される作動油を複動型油圧シリンダ104のシリンダボトム側油室104aまたはピストンロッド側油室104bに対し選択的に供給する方向切換え弁202と、方向切換え弁202とシリンダボトム側油室104aを接続する管路203上に設けられたカウンタバランス弁204によって構成される。
カウンタバランス弁204は、具体的には、管路203上に設けられてシリンダボトム側油室104aから方向切換え弁202への作動油の戻りを禁止するチェック弁205と、このチェック弁205に並列して設けられ、方向切換え弁202とピストンロッド側油室104bを接続する管路206内の作動油の圧力をパイロット圧として開閉制御されるスプリングオフセット式の制御弁207によって構成されている。
図7中の符号208は複動型油圧シリンダ104に供給される作動油の最大圧力を規制するためのメインリリーフ弁であり、また、符号209はピストンロッド側油室104bに供給される作動油の最大圧力を規制するためのポートリリーフ弁である。
管路203と管路206の間にはシャトル弁210が設けられ、その時点で作動油を供給されている管路内の圧力、つまり、ピストンロッド104cを突出させてブーム103を引き起こす場合には管路203内の作動油の圧力、また、ピストンロッド104cを縮退させてブーム103を下方に向けて揺動させる場合には、管路206内の作動油の圧力がシャトル弁210を介して圧力補償弁211にフィードバックされ、複動型油圧シリンダ104に作用する外部負荷に見合った圧力の作動油が複動型油圧シリンダ104に供給されるようになっている。
なお、符号212は作動油を回収して油圧ポンプ201に循環させるためのタンクである。
以上の構成において、図7に示される中立位置からから方向切換え弁202を左側にシフトすると、油圧ポンプ201から送出される作動油が方向切換え弁202,管路203,チェック弁205を介してシリンダボトム側油室104aに供給されてピストンロッド104cが突出し、図6に示されるブーム103が引き起こされると共に、ピストンロッド側油室104bに溜まっていた作動油が管路206,方向切換え弁202を介して排出されてタンク212に回収される。
そして、所望する角度でブーム103を停止保持する場合には、方向切換え弁202を図7に示される中立位置に戻す。これにより、油圧ポンプ201から送出される作動油は方向切換え弁202を素通りしてタンク212に回収され、また、管路203,206は、方向切換え弁202に内蔵された絞り弁を介してタンク211に接続される。
この状態では管路203,206の何れにも作動油は供給されなくなるので、管路206内の作動油の圧力は上昇せず、制御弁207が完全な閉鎖状態に保持され、同時に、シリンダボトム側油室104aから方向切換え弁202への作動油の戻りがチェック弁205によって禁止されるので、ピストンロッド104cが現位置に固定されてブーム103の姿勢が保持される。
一方、ブーム103を停止保持した状態から下方に向けて揺動させる場合には、方向切換え弁202を図7に示される中立位置からから右側にシフトさせる。これにより、油圧ポンプ201から送出される作動油は方向切換え弁202,管路206を介して直ちにピストンロッド側油室104bに供給されるが、管路206内の作動油の圧力が制御弁207のクラッキング圧力(制御弁207内を或る一定の量の作動油が流れる程度に制御弁207を開くために必要とされるパイロット入力圧)に達するまでの間はシリンダボトム側油室104aの作動油の排出は行われないので、結果的に、ピストンロッド側油室104bへの作動油の流入によってシリンダボトム側油室104a内の作動油が僅かではあるが圧縮され、ピストンロッド104cが縮退するといった現象が生じる。
特に、図6に示されるようにピストンロッド104cを大きく突出させてブーム103を揺動限界付近まで引き起こしたような状態では、シリンダボトム側油室104aの容積が増大しているので、圧縮される作動油の絶対量も多くなり、ピストンロッド104cの縮退量が大きくなる問題がある。
このような状況下でピストンロッド側油室104bへの作動油の供給を開始すると、瞬間的にピストンロッド104cが縮退し、まず、ブーム103のスパンの長さと慣性質量の関係からブーム103の先端を現位置に残すようなかたちでブーム103の中央部が一旦下に凸の状態で撓み、これに遅れてブーム103の先端が下降し、更に、この反動でブーム103の先端が跳ね上がるといった現象が生じる。
そして、管路206内の作動油の圧力が制御弁207の開動作開始圧力(制御弁207の開動作を開始させるために必要とされるパイロット入力圧)に達すると、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207が徐々に開き、この圧力が制御弁207のクラッキング圧力に達した時点でシリンダボトム側油室104aの作動油の排出が実質的に許容され、ピストンロッド104cが円滑に縮退し得る状態、即ち、カウンタバランスの効いた状態となるが、シリンダボトム側油室104aの作動油の排出が許容された後も暫くの間は前述したブーム103の先端の下降および跳ね上がり動作が繰り返されてハンチング現象が継続するので、ブーム103の操作フィーリングが劣化するといった問題がある。
また、ブーム103を建造物等に接近させて作業を行っているような場合では、最初にブーム103の中央部が下に凸の状態に撓んだ際に、ブーム103の腹が建造物に打ち当てられるといった可能性もある。
図8は、ブーム103を図6のように引き起こした状態で方向切換え弁202を図7に示される中立位置からから右側にシフトさせた際の方向切換え弁202の操作量f1と、管路206内の作動油の圧力f2と、ピストンロッド104cの移動速度f3の関係を示した線図である。
但し、図8中においてf3で示す速度は、線図における縦軸の正の向きでピストンロッド104cの縮退方向の移動速度を表している。
まず、車両部101のキャビン内に設けられた遠隔操作レバーを手動操作して方向切換え弁202の切換えを開始すると、方向切換え弁202の操作量f1に応じて方向切換え弁202が徐々に開き、油圧ポンプ201から送出される作動油が方向切換え弁202,管路206を介してピストンロッド側油室104bに供給され始め、方向切換え弁202から送出される作動油の出力が略線形的に増加する。
前述した通り、制御弁207が開き始めるまでの間は、シリンダボトム側油室104a内の作動油を圧縮しながらピストンロッド側油室104bに作動油が送り込まれることになるので、管路206内の作動油の圧力f2は図8に示されるように急な勾配で立ち上がる。
この際、シリンダボトム側油室104a内の作動油の圧縮によりピストンロッド104cが瞬間的に縮退し、ブーム103の先端を現位置に残すようなかたちでブーム103の中央部が一旦下に凸の状態で撓み、これに遅れてブーム103の先端が揺動するようにして下降し(図8の速度f3における概ねaの区間)、更に、この反動でブーム103の先端が跳ね上がるといった現象が生じる(図8の速度f3における概ねbの区間)。
そして、このようにして管路206内の作動油の圧力f2が増大する間に、作動油の圧力が制御弁207の開動作開始圧力P1に達するとカウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207が徐々に開き、当該作動油の圧力が制御弁207のクラッキング圧力P2に達した時点でシリンダボトム側油室104a内の作動油の実質的な排出が許容されてピストンロッド104cが円滑に縮退し得る状態となって、ブーム103が下方に向けて揺動を開始する(図8の速度f3におけるcの区間)。
しかし、方向切換え弁202の切換えを開始した際に生じたハンチング現象が直ちに収束するわけではないので、ピストンロッド104cの移動速度f3は、図8に示されるように、ハンチング周期で振動しながら上昇することになり(図8の速度f3におけるcの区間)、ブーム103の起伏操作の操作フィーリングが劣化してしまう。
ブームを停止保持した状態から下方に向けて揺動させる際に生じるピストンロッドの瞬間的な縮退を防止するための技術としては、特許文献1に開示される起動制御装置が既に公知である。
しかし、この起動制御装置は、方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続した管路に設けられた電磁比例リリーフ弁のパイロット圧をキャビン内の遠隔操作レバーの操作に比例させて調整することによって当該管路内の作動油の圧力、つまり、ピストンロッド側油室の作動油の圧力を徐々に増大させてピストンロッドを緩慢に縮退させるものに過ぎない。
また、電磁比例リリーフ弁を操作する必要上、電気的な制御が必要となり、装置全体としての故障因子が増加する可能性がある。
実開平5−19604号公報(段落番号0017)
そこで、本発明の課題は、電気的な制御を必要とせず、また、ブームを停止保持した状態から下方に向けて揺動させる際のピストンロッド側油室に生じる伏せ作動圧によりシリンダボトム側油室の作動油が圧縮されることによるピストンロッドの瞬間的な縮退と此れに伴うブームのハンチング現象を防止することのできるブーム起伏用油圧回路を提供することにある。
本発明のブーム起伏用油圧回路は、ブームを起伏させる複動型油圧シリンダのシリンダボトム側油室とピストンロッド側油室に対し選択的に作動油を供給する方向切換え弁と、
前記方向切換え弁と前記シリンダボトム側油室を接続する管路上に設けられ、前記シリンダボトム側油室から前記方向切換え弁への作動油の戻りを禁止するチェック弁と、該チェック弁に並列して設けられ、前記方向切換え弁と前記ピストンロッド側油室を接続する管路内の作動油の圧力をパイロット圧として開閉制御される制御弁とからなるカウンタバランス弁を備えたブーム起伏用油圧回路であり、前記課題を達成するため、特に、
前記方向切換え弁と前記ピストンロッド側油室を接続する管路上において前記パイロット圧の検出位置よりも前記ピストンロッド側油室寄りの位置に、少なくとも、前記パイロット圧が前記制御弁のクラッキング圧力に達するまでの間、前記方向切換え弁から前記ピストンロッド側油室への作動油の進入を禁止する抵抗弁を設けたことを特徴とする構成を有する。
以上の構成においてブームの引き起こしを行う場合には、従来と同様に、方向切換え弁とシリンダボトム側油室を接続する管路と、当該管路上でカウンタバランス弁の一部を構成するチェック弁とを介して複動型油圧シリンダのシリンダボトム側油室に作動油を供給し、複動型油圧シリンダのピストンロッドを突出させてブームを引き起こす。
そして、所望する角度にブームを引き起こした時点で方向切換え弁を中立位置に戻すと、シリンダボトム側油室に対する作動油の供給が停止される。この状態では方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路内の作動油の圧力は上昇せず、カウンタバランス弁の一部を構成する制御弁には実質的なパイロット圧は作用しないので、当該制御弁が完全な閉鎖状態に保持され、同時に、シリンダボトム側油室から方向切換え弁への作動油の戻りもカウンタバランス弁の一部を構成するチェック弁によって禁止されるので、複動型油圧シリンダのピストンロッドは縮退せずに現位置に固定され、ブームの姿勢が保持される。
また、ブームを下方に向けて揺動させる際には、方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路に作動油を供給する。これにより、方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路内の作動油の圧力が徐々に上昇するが、方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路上には方向切換え弁からピストンロッド側油室への作動油の進入を禁止する抵抗弁が設けられているので、この作動油が直ちにピストンロッド側油室に送り込まれることはない。従って、当該管路内の作動油の圧力は更に増大し、この圧力がカウンタバランス弁の一部を構成する制御弁の開動作開始圧力に達すると、この圧力をパイロット圧として制御弁が徐々に開き始め、この圧力が当該制御弁のクラッキング圧力に達した時点で、シリンダボトム側油室から方向切換え弁への作動油の戻りが実質的に許容される。そして、方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路内の作動油の圧力が更に増大すると、方向切換え弁からピストンロッド側油室への作動油の進入を禁止している抵抗弁が徐々に開き、方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路を介してピストンロッド側油室に作動油が供給され、複動型油圧シリンダのピストンロッドの縮退動作、つまり、ブームを下方に向けて揺動させるための動作が円滑に開始される。
また、ブームを下方に向けて揺動させるための切換え操作の開始時点でピストンロッド側油室に送り込まれる作動油の圧力でシリンダボトム側油室の作動油が不用意に圧縮されてピストンロッドが瞬間的に縮退するといった問題が解消され、ブームを停止保持した状態から下方に向けて揺動させる際のブームの撓みやブーム先端のハンチング現象が防止されるのでブームの操作フィーリングが向上する。
より具体的には、前述の抵抗弁は、方向切換え弁からピストンロッド側油室への作動油の進入を禁止するチェック弁と該チェック弁に並列して設けられ前記パイロット圧(方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路内の作動油の圧力)で開閉制御される制御弁によって構成することができる。設計上、抵抗弁の一部を構成する制御弁のクラッキング圧力はカウンタバランス弁の一部を構成する制御弁のクラッキング圧力よりも高く設定するものとする。
このような構成を適用した場合、方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路内の作動油の圧力がカウンタバランス弁の一部を構成する制御弁のクラッキング圧力に達した時点でシリンダボトム側油室から方向切換え弁への作動油の戻りが許容され、更に、この圧力が抵抗弁の一部を構成する制御弁のクラッキング圧力に達した時点でピストンロッド側油室への作動油の供給が開始されることになる。
あるいは、方向切換え弁からピストンロッド側油室への作動油の進入を禁止するチェック弁と該チェック弁に並列して設けられた制御弁によって抵抗弁を構成し、この抵抗弁の一部を構成する制御弁の開動作の応答時間がカウンタバランス弁の一部を構成する制御弁の開動作の応答時間よりも長くなるような設計を行ってもよい。
具体的には、抵抗弁の一部を構成する制御弁をスプールタイプとし、スプールの先端外周部をケーシングのシーリング部に重合させると共に、スプールの先端面に絞り弁として機能する絞り部を設けてスプール内部をダンパー室として利用し、この絞り部を介してダンパー室から抜け出る作動油の量が前述の重合量に達するまで当該制御弁における開弁動作を遅らせる構成を適用することによって、抵抗弁の一部を構成する制御弁の開動作の応答時間を長くすることができる。
本発明のブーム起伏用油圧回路は、ブームを起伏させる複動型油圧シリンダのピストンロッドを縮退させてブームを下方に向けて揺動させる際に、シリンダボトム側油室から方向切換え弁への作動油の戻りを許容してからピストンロッド側油室に対する作動油の供給を開始するようにしているので、ブームを下方に向けて揺動させるための切換え操作の開始時点でピストンロッド側油室に送り込まれる作動油の圧力でシリンダボトム側油室の作動油が不用意に圧縮されてピストンロッドが瞬間的に縮退するといった問題が解消される。この結果、ブームを停止保持した状態から下方に向けて揺動させる際のブームの撓みやブーム先端のハンチング現象が防止され、近傍の建造物とブームとの不用意な接触が防止され、ブームの操作フィーリングも向上する。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明を適用した一実施形態のブーム起伏用油圧回路1の構成の概略を示した回路図である。
ブーム起伏用油圧回路1の主要部は、油圧ポンプ201から送出される作動油を複動型油圧シリンダ104のシリンダボトム側油室104aまたはピストンロッド側油室104bに対し選択的に供給する方向切換え弁202と、方向切換え弁202とシリンダボトム側油室104aを接続する管路203上に設けられたカウンタバランス弁204、および、方向切換え弁202とピストンロッド側油室104bを接続する管路206上に設けられた抵抗弁2によって構成される。
カウンタバランス弁204は、管路203上に設けられて方向切換え弁202からシリンダボトム側油室104aへの作動油の供給を許容しシリンダボトム側油室104aから方向切換え弁202への作動油の戻りを禁止するチェック弁205と、このチェック弁205に並列して設けられ、方向切換え弁202とピストンロッド側油室104bを接続する管路206内の作動油の圧力をパイロット圧として開閉制御されるスプリングオフセット式の制御弁207によって構成されている。
複動型油圧シリンダ104で駆動されるブーム103の構成は図6を参照して説明した従来例と同様であり、また、複動型油圧シリンダ104,油圧ポンプ201,方向切換え弁202,管路203,管路206,メインリリーフ弁208,ポートリリーフ弁209,シャトル弁210,圧力補償弁211,タンク212の構成と機能に関しては、図7を参照して説明した従来例のブーム起伏用油圧回路200と同様であるので、図1中で共通する符号を付すにとどめ、詳細な説明は省略する。
抵抗弁2は、図1に示される通り、方向切換え弁202とピストンロッド側油室104bを接続する管路206上において、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207を制御するためのパイロット圧を取り出す位置(以下、パイロット圧検出位置Pという)よりもピストンロッド側油室104b寄りの位置に設けられている。
この抵抗弁2は、具体的には、ピストンロッド側油室104bから方向切換え弁202への作動油の戻りを許容し方向切換え弁202からピストンロッド側油室104bへの作動油の進入を禁止するチェック弁3と、該チェック弁3に並列して設けられ、検出位置Pにおける管路206内の作動油の圧力をパイロット圧として開閉制御されるスプリングオフセット式の制御弁4によって構成される。
図1中でチェック弁3と制御弁4に並列して設けられた絞り弁5は、温度変化等に伴って生じる作動油の膨張あるいは収縮に対処して複動型油圧シリンダ104を保護するためのものであり、更に、図2に示されるように、これらのものに並列してキャビテーション防止用のチェック弁6を設ける場合もある。絞り弁5とチェック弁6は抵抗弁2の必須の構成要件ではない。
抵抗弁2に必要とされる機能は、パイロット圧検出位置Pにおける管路206内の作動油の圧力、つまり、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207の開閉制御に利用されるパイロット圧が、制御弁207のクラッキング圧力P2(制御弁207内を或る一定の量の作動油が流れる程度に制御弁207を開くために必要とされるパイロット入力圧)に達するまでの間、方向切換え弁202からピストンロッド側油室104bへの作動油の進入を禁止することである。
この機能は、具体的には、制御弁4のクラッキング圧力P3(制御弁4内を或る一定の量の作動油が流れる程度に制御弁4を開くために必要とされるパイロット入力圧)を制御弁207のクラッキング圧力P2よりも高く設定すること、または、同じパイロット圧に対する制御弁4の開動作の応答時間が制御弁207の開動作の応答時間よりも長くなるように制御弁4の構成を特定すること、あるいは、これらの構成を組み合わせることによって実現され得る。
まず、制御弁4のクラッキング圧力P3を制御弁207のクラッキング圧力P2よりも高く設定した構成を適用した場合のブーム起伏用油圧回路1の動作について図3の線図を参照して説明する。
図3は、ブーム103を図6のように引き起こした状態で方向切換え弁202を図1に示される中立位置からから右側にシフトさせた際の方向切換え弁202の操作量f1と、方向切換え弁202と抵抗弁2の間の管路206a内の作動油の圧力f2と、抵抗弁2とピストンロッド側油室104bの間の管路206b内の作動油の圧力f4と、ピストンロッド104cの移動速度f3の関係を示した線図である。
但し、図3中においてf3で示す速度は、線図における縦軸の正の向きでピストンロッド104cの縮退方向の移動速度を表している。
図1に示されるようにしてシリンダボトム側油室104b内の作動油の戻りをカウンタバランス弁204で禁止し、ブーム103を引き起こした状態を保持したまま方向切換え弁202を図1の中立位置からから右側にシフトすると、方向切換え弁202の操作量f1に応じて方向切換え弁202が徐々に開き、油圧ポンプ201から送出される作動油が方向切換え弁202を介して管路206aに供給され始める。
これにより管路206a内の作動油の圧力が略線形的に増加するが、管路206aと管路206bの間には方向切換え弁202からピストンロッド側油室104bへの作動油の進入を禁止する抵抗弁2が設けられているので、少なくとも、管路206a内の作動油の圧力が制御弁4のクラッキング圧力P3に達するまでの間は、この作動油が直ちにピストンロッド側油室104bに送り込まれることはない。従って、この段階ではピストンロッド側油室104b内の作動油の圧力は上昇しない(図3のAの区間)。
抵抗弁2の一部を構成する制御弁4が開き始めるまでの間、管路206aが抵抗弁2によって封止された状態で当該管路206aに作動油が送り込まれることになるので、管路206a内の作動油の圧力f2は図3に示されるように急な勾配で立ち上がる(図3のAの区間)。
そして、このようにして管路206a内の作動油の圧力f2が増大する間に、管路206a内の作動油の圧力f2が制御弁207の開動作開始圧力(制御弁207の開動作を開始させるために必要とされるパイロット入力圧)P1に達すると、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207が徐々に開き始める(図3のBの区間)。
次いで、管路206a内の作動油の圧力f2が制御弁207のクラッキング圧力P2に達した時点でシリンダボトム側油室104a内の作動油の排出が実質的に許容され、ピストンロッド104cが外部負荷およびピストンロッド104cの自重により円滑に縮退し始める(図3のCの区間)。
更に、管路206a内の作動油の圧力f2が抵抗弁2の一部を構成する制御弁4のクラッキング圧力P3(P3>P2)に達すると、方向切換え弁202からピストンロッド側油室104bへの作動油の進入を禁止している制御弁4が徐々に開いて、方向切換え弁202とピストンロッド側油室104bを接続する管路206a,206bを介してピストンロッド側油室104bへの作動油の供給が開始され、複動型油圧シリンダ104のピストンロッド104cの縮退動作、つまり、ブーム103を下方に向けて揺動させるための動作が円滑に続けられる(図3のDの区間)。
より厳密には、ピストンロッド104cの縮退動作が開始されるのは、図3に示される通り、管路206a内の作動油の圧力f2がカウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207のクラッキング圧力P2に達した時点である。
この段階では、抵抗弁2の一部を構成する制御弁4は開いていないが、長尺のブーム103を支えるピストンロッド104cには強い外力が作用しているため、ピストンロッド側油室104bに作動油が供給されない状態であっても、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207が開き始めてシリンダボトム側油室104aからの作動油の排出が許容され始めた時点でピストンロッド104cが微小速度f3で縮退動作を始め、ブーム103の先端が微小な移動速度で下降を開始する(図3のCの区間)。
この際、制御弁207はゆっくりと開いていくので、少なくとも、管路206a内の作動油の圧力f2が制御弁207のクラッキング圧力P2に達した直後の時点では、制御弁207からピストンロッド104cに強い背圧が与えられることになり、仮に、ブーム103で重量物を懸吊しているような場合であっても、ピストンロッド104cが瞬時に縮退するといったことはない(図3のCの区間)。
その後、管路206a内の作動油の圧力f2が抵抗弁2の一部を構成する制御弁4のクラッキング圧力P3に達すると、方向切換え弁202とピストンロッド側油室104bを接続する管路206a,206bを介してピストンロッド側油室104bへの作動油の供給が開始され、管路206b内の作動油の圧力f4、つまり、ピストンロッド側油室104b内の作動油の圧力f4が徐々に増大していくが、前述した通り、この段階では未だ制御弁207からピストンロッド104cに強い背圧が与えられているので、このピストンロッド104cに、ブーム103からの荷重に加え、管路206a,206bを介して供給される作動油の圧力が重畳して作用し始めても、ピストンロッド104cが瞬間的に縮退するといったことはなく、ピストンロッド104cの縮退方向の移動速度f3は、図3に示される通り、指数関数的な立ち上がりで滑らかに上昇することになる(図3のDの区間)。
このように、シリンダボトム側油室104aからの作動油の排出を許容してからピストンロッド側油室104bへの作動油の供給を開始する必要があるので、抵抗弁2の一部を構成する制御弁4のクラッキング圧力P3はカウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207のクラッキング圧力P2よりも高く設定することが必須の要件となるが、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207は、図4に示されるように、パイロット圧の増加に応じて略線形的にスプールの移動ストロークを変化させ、この移動ストロークに応じて開口面積を指数関数的に増大させるように構成されているので、制御弁207からピストンロッド104cに十分な背圧が与えられることが保証される期間、つまり、ピストンロッド104cに対する負荷変動が生じても不用意にピストンロッド104cが縮退しないことが保証されている期間内に、ピストンロッド側油室104bへの作動油の供給を開始することが望ましい。
このため、本実施例においては、図4に示されるように、制御弁207の開口面積が小さく、かつ、管路206a内の作動油の圧力の増加に応じて相対的に低い増加率で制御弁207の開口面積が増加するパイロット圧力の範囲内に制御弁4のクラッキング圧力P3を設定するようにしている。
これにより、ブーム103からの荷重に加えて管路206bからの作動油の圧力がピストンロッド104cに作用し始める時点でのピストンロッド104cの不自然な縮退を完全に防止することが可能となる(図3のCの区間からDの区間への移行過程)。
以上に述べた通り、シリンダボトム側油室104aからの作動油の排出を許容してからピストンロッド側油室104bへの作動油の供給を開始してシリンダボトム側油室104a内の作動油の圧縮を防止すること、更には、制御弁207からピストンロッド104cに十分な背圧が与えられている期間内にピストンロッド側油室104bへの作動油の供給を開始して負荷変動に伴うピストンロッド104cの不自然な縮退を防止することにより、ブーム103を下方に向けて揺動させるための切換え操作の開始時点で生じるブーム103の撓みやブーム103の先端のハンチング現象が確実に防止され、図3に示す通り、ピストンロッド104cの縮退方向の移動速度f3を指数関数的な立ち上がりで滑らかに上昇させることができるようになる(図3のC,Dの区間)。
次に、抵抗弁の一部を構成する制御弁の開動作の応答時間がカウンタバランス弁の一部を構成する制御弁の開動作の応答時間よりも長くなるように抵抗弁の一部である制御弁の構成を特定することによって同様の目的を達成した実施例について簡単に説明する。
ブーム起伏用油圧回路1の構成に関しては図1のものと同様であるので回路に関する説明は省略し、図1の抵抗弁2に代えて用いる抵抗弁2’の構成と其の機能および動作について図5を参照して説明する。
この抵抗弁2’は、図5に示される通り、ピストンロッド側油室104bから方向切換え弁202への作動油の戻りを許容し方向切換え弁202からピストンロッド側油室104bへの作動油の進入を禁止するチェック弁3’と、該チェック弁3’に並列して設けられ、管路206a(検出位置P)における作動油の圧力をパイロット圧として開閉制御される制御弁4’によって構成される。
前記と同様、これらに並列して設けられた絞り弁5’は必須の構成要件ではない。また、チェック弁3’の構造については既に公知であるので具体的な説明は省略する。
抵抗弁2’の一部を構成する制御弁4’の主要部は、図5に示される通り、その先端外周部をケーシング7のシーリング部8に重合させたスプール9と、スプール9に内嵌された小径ピストン10、および、スプール9と小径ピストン10の間に介装され、方向切換え弁202から供給される作動油の圧力に抗してスプール9を閉鎖方向(図5中で左から右に向かう方向)に向けて付勢するスプリング11と、スプール9の先端面の中央部に穿設された盲穴12に交差してスプール9の先端内部を径方向に貫通する油路13,14、ならびに、ダンパー室として機能するスプール9の内部空間16と盲穴12とを連絡して設けられた絞り部15によって構成される。
このような構成を有する抵抗弁2’を図1の抵抗弁2に代えて利用した場合、図1に示されるようにしてシリンダボトム側油室104b内の作動油の戻りをカウンタバランス弁204で禁止し、ブーム103を引き起こした状態を保持したまま方向切換え弁202を図1の中立位置からから右側にシフトすると、前記と同様、方向切換え弁202の操作量に応じて方向切換え弁202が徐々に開き、油圧ポンプ201から送出される作動油が方向切換え弁202を介して管路206aに供給され始める。
この作動油は抵抗弁2’の一部を構成する制御弁4’のポート17に進入するが、作動油の供給が開始され始めた初期の段階では、内部空間16内の作動油の圧力とポート17内の作動油の圧力が等しく、かつ、ポート17内の作動油がスプール9の先端面を押圧する力はスプリング11の付勢力よりも小さいのでスプール9は移動しない。
そして、ポート17の作動油の圧力が上昇し、スプリング11の付勢力を上回ると、スプール9の内部空間16における作動油の受圧面積がポート17側における作動油の受圧面積よりも小さいため(スプール9に小径ピストン10が内嵌されているため)、内部空間16における作動油の圧力がポート17側の作動油の圧力を超え、内部空間16内の作動油がポート17側に流れ出し、スプール9が開弁方向(図5中で右から左に向かう方向)に移動する。
以上に述べた通り、図5に示した構成例では、重合量Sを超えてスプール9が開放方向に移動するためには、内部空間16内の作動油が重合量Sの容積に相当する分だけ絞り部15を通ってポート17側に排出される必要がある。
従って、重合量S,絞り部15の穴径,ポート17側の受圧面積および小径ピストン10側の受圧面積,スプリング11のバネ定数を適切に設定すれば、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207の開動作開始圧力よりも制御弁4’の開弁圧を低く設定しても、制御弁207の開動作に要する応答時間に比べて制御弁4’の開動作に要する応答時間を長くすることができる。
従って、結果としては、前述した実施例1の場合と同様、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207を先行的に開動作させてシリンダボトム側油室104aからの作動油の排出を許容してからピストンロッド側油室104bへの作動油の供給を開始することが可能であり、これにより、ブーム103を下方に向けて揺動させる際に生じるシリンダボトム側油室104a内の作動油の圧縮を防止し、ブーム103の不用意な撓みやブーム103の先端のハンチング現象を確実に防止することができる。
また、このような構成を適用した場合においては、ダンパー室として機能するスプール9の内部空間16の容積やスプール9の先端外周部とケーシング7のシーリング部8との重合量Sを諸々の条件に合わせて適正に設計し、制御弁4’の開動作に要する応答時間を適正化することによって、前記と同様に、制御弁207からピストンロッド104cに十分な背圧が与えられている期間内にピストンロッド側油室104bへの作動油の供給を開始して負荷変動に伴うピストンロッド104cの不自然な縮退を防止することが可能である。
この実施例では、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207の開動作開始圧力P1に相当する圧力の作動油が管路206aに供給され始めた時点を基準として制御弁207の応答時間よりも制御弁4’の応答時間を遅らせる場合について述べたが、必ずしも、制御弁207と制御弁4’が同時に開動作もしくは開動作のための準備動作が開始される必要はなく、実施例1で述べた制御弁4のクラッキング圧力と制御弁207のクラッキング圧力の設定を利用したタイミング調整と併用して図5の構成を適用することも可能であり、最終的に、管路206a内の作動油の圧力、つまり、カウンタバランス弁204の一部を構成する制御弁207の開閉制御に利用されるパイロット圧が、制御弁207のクラッキング圧力に達するまでの間、方向切換え弁202からピストンロッド側油室104bへの作動油の進入を禁止することさえできれば、ハードウェア上の構成は問わない。
実施例1および実施例2ではブーム103を1本の複動型油圧シリンダで駆動する場合の例について述べたが、2本以上の複動型油圧シリンダでブーム103を駆動する場合にも前記と同様の技術手段の適用が可能である。
本発明を適用した一実施形態のブーム起伏用油圧回路の構成を示した回路図である。 同実施形態のブーム起伏用油圧回路の抵抗弁にキャビテーション防止用のチェック弁を併設した構成例である。 ブームを倒す方向に操作する場合の方向切換え弁の操作量f1と、方向切換え弁と抵抗弁の間の管路内の作動油の圧力f2と、抵抗弁とピストンロッド側油室の間の管路内の作動油の圧力f4と、ピストンロッドの縮退方向の移動速度f3の関係を示した線図である。 カウンタバランス弁の一部を構成する制御弁に作用するパイロット圧とスプールの移動ストロークと開口面積との関係を示した線図である。 制御弁の開動作の応答時間を調整してシリンダボトム側油室からの作動油の排出とピストンロッド側油室への作動油の供給のタイミングをとるようにした実施例について示した断面図である。 複動型油圧シリンダで駆動されるブームを備えた移動式クレーンの一例を簡略化して示した図である。 ブームを起伏させる複動型油圧シリンダの伸縮動作を制御するためのブーム起伏用油圧回路の一般的な構成例を示した図である(従来例)。 ブームを倒す方向に操作する場合の方向切換え弁の操作量f1と、ピストンロッド側油室の作動油の圧力f2と、ピストンロッドの縮退方向の移動速度f3の関係を時系列で示した線図である(従来例)。
符号の説明
1 ブーム起伏用油圧回路
2 抵抗弁
2’ 抵抗弁
3 チェック弁
3’ チェック弁
4 制御弁
4’ 制御弁
5 絞り弁
5’ 絞り弁
6 チェック弁
7 ケーシング
8 シーリング部
9 スプール
10 小径ピストン
11 スプリング
12 盲穴
13,14 油路
15 絞り部
16 内部空間(ダンパー室)
17,18 ポート
100 移動式クレーン
101 車両部
102 旋回胴
103 ブーム
104 複動型油圧シリンダ
104a シリンダボトム側油室
104b ピストンロッド側油室
104c ピストンロッド
105 アウトリガー
200 ブーム起伏用油圧回路(従来例)
201 油圧ポンプ
202 方向切換え弁
203 方向切換え弁とシリンダボトム側油室を接続する管路
204 カウンタバランス弁
205 カウンタバランス弁の一部を構成するチェック弁
206 方向切換え弁とピストンロッド側油室を接続する管路
206a 方向切換え弁と抵抗弁の間の管路
206b 抵抗弁とピストンロッド側油室の間の管路
207 カウンタバランス弁の一部を構成する制御弁
208 メインリリーフ弁
209 ポートリリーフ弁
210 シャトル弁
211 圧力補償弁
212 タンク
P パイロット圧検出位置
P1 開動作開始圧力
P2 カウンタバランス弁の一部を構成する制御弁のクラッキング圧力
P3 抵抗弁の一部を構成する制御弁のクラッキング圧力
f1 方向切換え弁の操作量
f2 方向切換え弁と抵抗弁の間の管路内の作動油の圧力
f3 ピストンロッドの移動速度
f4 抵抗弁とピストンロッド側油室の間の管路内の作動油の圧力
S 重合量

Claims (3)

  1. ブームを起伏させる複動型油圧シリンダのシリンダボトム側油室とピストンロッド側油室に対し選択的に作動油を供給する方向切換え弁と、
    前記方向切換え弁と前記シリンダボトム側油室を接続する管路上に設けられ、前記シリンダボトム側油室から前記方向切換え弁への作動油の戻りを禁止するチェック弁と、該チェック弁に並列して設けられ、前記方向切換え弁と前記ピストンロッド側油室を接続する管路内の作動油の圧力をパイロット圧として開閉制御される制御弁とからなるカウンタバランス弁を備えたブーム起伏用油圧回路であって、
    前記方向切換え弁と前記ピストンロッド側油室を接続する管路上において前記パイロット圧の検出位置よりも前記ピストンロッド側油室寄りの位置に、少なくとも、前記パイロット圧が前記制御弁のクラッキング圧力に達するまでの間、前記方向切換え弁から前記ピストンロッド側油室への作動油の進入を禁止する抵抗弁を設けたことを特徴とするブーム起伏用油圧回路。
  2. 前記抵抗弁が、前記方向切換え弁から前記ピストンロッド側油室への作動油の進入を禁止するチェック弁と該チェック弁に並列して設けられ前記パイロット圧で開閉制御される制御弁によって構成され、該制御弁のクラッキング圧力が前記制御弁のクラッキング圧力よりも高く設定されていることを特徴とする請求項1記載のブーム起伏用油圧回路。
  3. 前記抵抗弁が、前記方向切換え弁から前記ピストンロッド側油室への作動油の進入を禁止するチェック弁と該チェック弁に並列して設けられ前記パイロット圧で開閉制御される制御弁によって構成され、該制御弁の開動作の応答時間が前記制御弁の開動作の応答時間よりも長くなるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のブーム起伏用油圧回路。
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