JP3848609B2 - ハイブリッドコンプレッサ装置 - Google Patents

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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド車両やアイドルストップ車両に搭載される冷凍サイクル装置に適用して好適なハイブリッドコンプレッサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、省燃費の観点よりいわゆるアイドルストップ車両やハイブリッド車両が市場に投入される例が有る。これらの車両においては、走行状態(アイドルストップ車両では一時停車時、ハイブリッド車両では一時停車時、発進時、低速走行時等)に応じてエンジンを停止させるようにしているため、エンジンの駆動力を受けて作動する冷凍サイクル装置内の圧縮機も停止することになり、エンジン停止中は冷房装置として作動しないことになる。
【0003】
この解決策として例えば、特開平11−287182号公報のように、エンジンあるいはモータ部によって選択的に圧縮機が駆動されるハイブリッドコンプレッサ装置が知られている。このハイブリッドコンプレッサ装置においては、モータにエンジンを駆動源として作動する発電機能を持たせ、また、圧縮機は可変容量型のものとしており、吐出容量が所定値以下の時だけモータに発電させるようにしている。具体的には、発電量は吐出容量に反比例するようにしている。
【0004】
これにより、エンジンによる圧縮機駆動に必要な負荷がある程度以上になると、発電に必要な負荷をかけないようにできるので、エンジン負荷が極端に大きくなるのを防止し、車両の空調を損なうことなくバッテリに電力を供給して車両のエネルギー効率を向上させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術は、エンジンの駆動力を用いて圧縮機の駆動およびモータによる発電を行なう際に、エンジンに対して過度の負荷とならないように、圧縮機での駆動負荷およびモータでの発電負荷の両者をバランスさせるようにしたものであって、車両の燃費向上を考えた場合には、エンジンの駆動力自身を根本的に低減させるものには至っていない。
【0006】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、冷房性能および充電性能を確保しつつ、エンジンに対する負荷を低減させて、車両燃費向上を可能とするハイブリッドコンプレッサ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0008】
請求項1に記載の発明では、外部動力源(10)の駆動力によって作動する主発電機(30)の発電電力が充電される電源(20)の電力を受けて回転駆動すると共に、外部動力源(10)の駆動力を受けた時に発電して電源(20)に充電可能とするモータ(120)と、外部動力源(10)およびモータ(120)の少なくとも一方の駆動力を受けて作動すると共に、冷凍サイクル装置(200)内の冷媒を圧縮する圧縮機(130)と、圧縮機(130)の駆動源として外部動力源(10)およびモータ(120)の少なくとも一方を選択すると共に、モータ(120)への電力供給量あるいはモータ(120)からの発電量を制御して圧縮機(130)を作動させる制御装置(140)とを有するハイブリッドコンプレッサ装置において、制御装置(140)は、主発電機(30)の発電量を制御し、主発電機(30)およびモータ(120)によって得られる発電量が必要発電量を越える分について、主発電機(30)あるいはモータ(130)のいずれかの発電量を減少させるようにしたことを特徴としている。
【0009】
これにより、主発電機(30)あるいはモータ(120)において発電のために使用される外部動力源(10)の駆動力を低減することができるので、燃費の向上を図ることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、制御装置(140)は、必要発電量を越える分について、主発電機(30)の発電量を減少させるようにしたことを特徴としている。
【0011】
これにより、もともと発電量の制御が行なわれる主発電機(30)の発電量を調整(減少)することで、モータ(120)側に新たな発電量制御のための機器等を設ける必要が無く、容易に対応が可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、圧縮機(130)は、制御装置(140)によって一回転当りの吐出容量が可変される可変容量型圧縮機としたことを特徴としている。
【0013】
これにより、圧縮機(130)の吐出量を低吐出量側に可変した時は、モータ(120)での発電量の増加が可能であり、その分主発電機(30)での発電量を更に減少させることができるので、外部動力源(10)の駆動力の低減効果を向上させることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明では、モータ(120)を構成するステータ部(125)およびロータ部(126)は、互いに独立して回転可能とし、ステータ部(125)およびロータ部(126)の一方は、外部動力源(10)からの駆動力が伝達されるように接続され、ステータ部(125)およびロータ部(126)の他方は、圧縮機(130)に接続されるようにしたことを特徴としている。
【0015】
これにより、外部動力源(10)からの駆動力および電源(20)からの電力の両者によって、モータ(120)のステータ部(125)およびロータ部(126)が相対的に増速された状態で作動が可能となり、圧縮機(130)の吐出量を回転数で稼ぐことができ、圧縮機(130)を小型にすることができる。
【0016】
また、外部動力源(10)主体でステータ部(125)あるいはロータ部(126)の一方が作動される時は、ステータ部(125)あるいはロータ部(126)の他方は発電作用により供回りし、圧縮機(130)を作動させる。この時、発電量を制御することで、圧縮機(130)の回転数が可変され回転数に基づく吐出量を可変できることとなり、複雑な吐出量可変機構を必要とせずに安価な圧縮機(130)とすることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明では、外部動力源(10)からの駆動力を受けて回転駆動する駆動軸(112)を有し、モータ(120)および圧縮機(130)には、駆動軸(112)のトルクを圧縮機(130)の圧縮機軸(132)およびモータ(120)の回転軸(122)に分配すると共に、回転軸(122)から入力されるトルクを駆動軸(112)および圧縮機軸(132)に伝達するトルク分配機構(160)が設けられたことを特徴としている。
【0018】
これにより、モータ(120)の回転数を可変することで、駆動軸(112)の回転数に対して圧縮機(130)の回転数を増減させることができる。即ち、モータ(120)を作動させることによって、駆動軸(112)の回転数にモータ(120)の回転数が上乗せされ、圧縮機(130)の作動回転数を増速させることができる。また、駆動軸(112)からの駆動力によって、モータ(120)を発電機として作動させることができ、モータ(120)の発電量に応じて圧縮機(130)側に分配されるトルクは小さくなり、圧縮機(130)の回転数を下げることができる。
【0019】
よって、複雑な吐出量可変機構を必要とせずに圧縮機(130)の吐出量を可変可能とすることができる。また、圧縮機(130)の作動回転数を増速させた時に吐出量を稼ぐことができるので、圧縮機(130)を小型にすることができる。
【0020】
そして、請求項6に記載の発明のように、トルク分配機構(160)として遊星歯車(160)を用いて、駆動軸(112)が遊星歯車(160)を構成するプラネタリーキャリヤ(162)に接続されるようにしてやれば、モータ(120)に対する圧縮機(130)の減速比を大きく取ることができるので、高回転、低トルク型のモータ(120)での対応を可能として、更にモータ(120)を小型で安価にすることができる。
【0021】
請求項7に記載の発明では、制御装置(140)は、圧縮機(130)の吐出量を低吐出量側に可変させる際に、モータ(130)の発電量を増加させると共に、主発電機(30)の発電量を減少させるようにしたことを特徴としている。
【0022】
これにより、主発電機(30)での発電量を更に減少させることができるので、外部動力源(10)の駆動力の低減効果を向上させることができる。
【0023】
請求項8に記載の発明では、制御装置(140)は、圧縮機(130)の最大吐出量を発生させる際には、駆動源として外部動力源(10)およびモータ(120)の両者を選択し、主発電機(30)の発電量を増加させるようにしたことを特徴としている。
【0024】
これにより、モータ(120)での発電作用は無く、電力が消費される一方となるが、その分主発電機(30)による発電分により電源(20)の電力不足を防止できる。
【0025】
請求項9に記載の発明では、制御装置(140)は、冷凍サイクル装置(200)の熱負荷が第1所定値よりも大きく、また外部動力源(10)の負荷が第2所定値よりも大きい場合は、圧縮機(130)の吐出量を高吐出量側に可変し、主発電機(30)の発電量を減少させるようにしたことを特徴としている。
【0026】
これにより、主発電機(30)による発電に使用される駆動力分が低減され、冷凍サイクル装置(200)の冷房能力を落とすこと無く、外部動力源(10)の動力性能を向上できる。
【0027】
請求項10に記載の発明では、請求項4〜請求項6に記載の圧縮機(130)をベースにした場合に、制御装置(140)は、モータ(120)の発電量が第3所定値よりも大きい場合、あるいは発電量の制御が不能になった場合に、電源(20)とモータ(120)間の通電回路(141)を遮断する、あるいは乗員に対する異常信号を出力するようにしたことを特徴としている。
【0028】
これにより、圧縮機(130)のロック状態をモータ(120)の発電量で把握することが可能であり、従来圧縮機のようなクラッチや機械的リミッタ手段や回転センサ等のロック検出手段が不要となる。
【0029】
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図5に示し、まず、具体的な構成について図1、図2を用いて説明する。ハイブリッドコンプレッサ装置100は、図1に示すように、走行条件に応じて外部動力源としての車両エンジン(以下、エンジン)10が停止されるいわゆるハイブリッド車両に搭載される冷凍サイクル装置200に適用されるものとしており、ハイブリッドコンプレッサ101と制御装置140とから成る。
【0031】
このハイブリッド車両には、エンジン10に主発電機(モータジェネレータ)30が直結されている。主発電機30は、エンジン10の駆動力を受けて発電し、発電された電力はバッテリ20に充電される。尚、主発電機30での発電作用は、バッテリ20での充電量に応じて後述する制御装置140によって制御される。また、エンジン10には、エンジン10の回転数を検出する回転数センサ40が設けられている。
【0032】
冷凍サイクル装置200は、周知の冷凍サイクルを形成するものであり、後述するハイブリッドコンプレッサ101を構成する圧縮機130が配設されている。圧縮機130は、この冷凍サイクル内の冷媒を高温高圧に圧縮する。そして、圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮器210、液化された冷媒を断熱膨張させる膨張弁220、膨張した冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により自身を通過する空気を冷却する蒸発器230が冷媒配管240によって順次接続され閉回路を形成している。尚、蒸発器230の空気流れ下流側には、冷却された空気温度(蒸発器後方空気温度Te)を検出するための蒸発器温度センサ231が設けられており、この蒸発器後方空気温度TeとA/C要求信号中の乗員が設定する設定温度との差をここでは冷凍サイクル装置200の熱負荷の代表値として用いている。尚、蒸発器後方空気温度Teと設定温度との差が大きいほど冷凍サイクル装置200の熱負荷は大きいことになる。
【0033】
次に、ハイブリッドコンプレッサ101の詳細について、図2を用いて説明する。ハイブリッドコンプレッサ101は、モータ120と圧縮機130とから成る。モータ120は、モータハウジング121内に配設されるステータ部125とロータ部126とから構成される。尚、ここではモータハウジング121にはプーリ110が一体で形成されており、モータハウジング121は軸受け111に支持され、回転可能としている。
【0034】
後述する圧縮機130の圧縮機軸132の一端側に接続されるモータ回転軸122には、永久磁石126aが設けられたロータ部126が固定されており、圧縮機軸132と共に回転するようにしている。そして、ロータ部126の外周側には、巻線部125aが設けられたステータ部125が圧縮機ハウジング131に固定されている。そして、巻線部125aには制御装置140によってバッテリ20からの電力が通電回路141を通して可変可能に供給され、モータ120は回転数可変として回転駆動される。
【0035】
モータ回転軸122の先端部とモータハウジング121(プーリ110)との間には、一方向クラッチ150が設けられている。この一方向クラッチ150は、モータ回転軸122に対してエンジン10の駆動力を断続するものである。即ち、エンジン10作動時において、エンジン10の駆動力がベルト50(図1)を介してプーリ110に伝達されて、プーリ110(モータハウジング121)が回転駆動する際には、一方向クラッチ150とモータ回転軸122とが噛み合い状態となって接続され、エンジン10の駆動力がモータ回転軸122に伝達される。また、エンジン10停止時において、モータ120をエンジン10と同一の回転方向に作動させることで一方向クラッチ150が外れて、プーリ110の影響を受けずにモータ120の駆動力によって後述する圧縮機130を作動可能としている。
【0036】
また、モータ120は、エンジン10の駆動力を受けている時に、発電機として機能するようにしており、発電した電力をバッテリ20に充電するようにしている。
【0037】
次に、圧縮機130は、吐出量として1回転当りの吐出容量が図1中の制御装置140によって可変されるものであり、ここでは周知の斜板式の可変容量型圧縮機としている。具体的には、圧縮機軸132に設けられた斜板135が斜板室135b内に配設され、この斜板135の外周部のシュー135aを介して複数のピストン137が接続されたものとしている。
【0038】
また、圧縮機130の図中右端には、制御弁138が設けられており、この制御弁138の弁開度を可変することによって、吐出室131bの圧力を斜板室135bに分配する、あるいは斜板室135bの圧力を吸入室131aに排出することで斜板室135b内の圧力を調整し、斜板135の傾斜角度を変化させ、更にピストン137のストロークを変化させて吐出容量を可変するようにしている。
【0039】
一方、図1に戻って、制御装置140は、内部にバッテリ20の充放電電流を検出する充放電電流検出器、バッテリ20の電圧を検出する電圧検出器、モータ120の発電電流を検出する発電電流検出器を有し、また、車速、エンジン10の回転数センサ40からの回転数信号、A/C要求信号、蒸発器温度センサ231からの温度信号等が入力さる。そして、これらの検出値や信号に基づいてモータ120の作動、圧縮機130の吐出量、主発電機30の発電量を制御する。
【0040】
以上の構成に基づく作動について次に説明する。まず、車両走行時でエンジン10が作動している場合は、エンジン10の駆動力がベルト50を介してプーリ110に伝達され、更にこの駆動力が一方向クラッチ150によってモータ回転軸122、圧縮機軸132に伝達され圧縮機130が作動される。この時、冷凍サイクル装置200の熱負荷に応じて、制御装置140は制御弁138の弁開度を可変して圧縮機130の吐出量を制御する。
【0041】
また、圧縮機軸132に伝達されるエンジン10の駆動力は、上記した圧縮機130の圧縮仕事に使用される他に、モータ120のロータ部126が回転されることによって伴う発電のために使用されることになる。即ち、ハイブリッドコンプレッサ101に伝達される駆動力は、圧縮仕事に使用される駆動力と発電に使用される駆動力との和となる。尚、モータ120で発電された電力は、バッテリ20に充電される。
【0042】
一方、車両走行条件に応じて、エンジン10が停止した場合は、プーリ110がベルト50と共に停止状態となり、制御装置140は、バッテリ20の電力を供給してモータ120を作動させる。この時一方向クラッチ150によって、モータ回転軸122はプーリ110に対して空回り状態となり、本来のモータとして作動が可能である。そして、このモータ120の駆動力によって圧縮機130が作動され、冷凍サイクル装置200の冷房機能を継続可能としている。この場合も冷凍サイクル装置200の熱負荷に応じて、圧縮機130の吐出量は制御される。
【0043】
本発明においては、上記説明のように、エンジン10作動時に発電作用を伴うモータ120の発電量と、本来の主発電機30による発電量を制御するようにしたところに特徴部を持たせており、以下その制御について、図3〜図5を用いて説明する。
【0044】
図3は、制御のフローを示すフローチャートであり、まずステップS100で、プーリ110が駆動中か否かを判定する。これは即ち、エンジン10が作動中か否かに相当し、回転数センサ40によって得られるエンジン10の回転数によって判定される。
【0045】
ステップ100で、プーリ110が駆動中である、即ちエンジン10によってハイブリッドコンプレッサ101が作動されている場合は、ステップS110でバッテリ20に対する必要発電量を演算する。尚、ステップS100で否と判定されれば、エンドとなる。
【0046】
次に、ステップS120で、ハイブリッドコンプレッサ101のモータ120における現状の発電量を演算し、また、ステップS130で主発電機30における現状の発電量を演算する。
【0047】
そして、ステップS140で、主発電機30の発電量を調整する。即ち、図4に示すように、エンジン10作動時においては、主発電機30およびモータ120の両者が発電作用をもたらすことになるが、その時の発電量は、モータ120での発電量aと、主発電機30での発電量bとの和となり、プーリ110の回転数に対して右上りの特性として示すことができる。
【0048】
ステップS140における発電量の調整は、バッテリ20における必要発電量を越える分について発電量を減少させるようにしたものであり、ここでは主発電機30側での発電量を減少させるようにしている。
【0049】
具体的には、主発電機30の発電量bは、必要発電量からバッテリ電圧とモータ120の発電電流との積(モータ120での発電量a)を差し引いた発電量となるようにしている。即ち、主発電機30のロータが永久磁石式の場合、ステ−タコイルの界磁電流を制御して発電量の調整を行う。尚、主発電機30のロータが永久磁石レスで界磁用コイル式の場合は、このロータへの界磁電流を制御して発電量の調整を行う。
【0050】
更に、これを図5に示すタイムチャートを用いて説明すると、車両走行時において(図5(a))、エンジン10が作動している時は(図5(b))、ハイブリッドコンプレッサ101の圧縮機130が作動されると共に、モータ120での発電が行なわれる(図5(c))。この時、主発電機30の発電量を減少させて、モータ120での発電量を合せた時に必要発電量になるようにしている。換言すれば、図5(d)中の破線で示す、モータ120による発電量が無い場合の必要発電量cに対して、主発電機30の発電量を減少させるようにしている(図5(d))。
【0051】
以上の構成および作動説明より、本実施形態の作用効果について説明する。まず、主発電機30およびモータ120によって得られる発電量が必要発電量を越える分について主発電機30側での発電量を低減するようにしているので、発電のために使用されるエンジン10の駆動力を低減することができ、燃費の向上を図ることができる。
【0052】
また、もともと発電量の制御が行なわれる主発電機30側の発電量を調整(減少)するようにすることで、モータ120側に新たな発電量制御のための機器等を設ける必要が無く、容易に対応が可能となる。
【0053】
更に、圧縮機130を可変容量型圧縮機としているので、吐出量を低吐出量側に可変した時は、モータ120での発電量の増加が可能であり、その分主発電機30での発電量を更に減少させることができ、エンジン10の駆動力の低減効果を向上させることができる。
【0054】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6〜図9に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対してハイブリッドコンプレッサ101の仕様を変更し、各種車両の走行条件および冷凍サイクル装置200の熱負荷条件に応じて、主発電機30およびモータ120の発電量を制御するようにしたものである。
【0055】
まず、ハイブリッドコンプレッサ101の構成について、図6を用いて説明する。ここではモータ120を構成するステータ部125およびロータ部126を互いに独立して回転可能としている。即ち永久磁石から成るステータ部125をモータハウジング121の内周面に固定し、プーリ110が一体に形成されるモータハウジング121と共に回転可能としている。
【0056】
一方、モータ回転軸122には巻線部を有するロータ部126が固定され、モータ回転軸122は、軸受け134に支持される圧縮機130の圧縮機軸132に接続されている。また、モータ回転軸122にはスリップリング127が設けられ、通電回路141に設けられたブラシ128と接触するようにして、バッテリ20からの電力が制御装置140を介してロータ部126に供給されるようにしている。ロータ部126に供給される電力は、制御装置140によって可変される。
【0057】
このモータ120は、図7に示すように、電動機(本来のモータ)として作動する場合と発電機として作動する場合とに分けられる。図7中で右上り45度の破線はプーリ110の回転数Npを示しており、この回転数Npにモータ120の回転数ΔNを加えることで圧縮機軸132の回転数Nj(即ち、圧縮機回転数Nc)が決定される。
【0058】
モータ回転数ΔNは、ステータ部125とロータ部126との相対回転数であり、モータ回転数ΔN=ロータ部126の回転数Nr−ステータ部125の回転数Nsとなる。
【0059】
ロータ部回転数Nrがステータ部回転数Nsより高ければ、モータ回転数ΔNは正の値となり、圧縮機軸回転数Njは、プーリ回転数Npにモータ回転数ΔNが加えられて、即ち増速されて得られることになる(図7中、M、S、C点)。これはモータ120に電力を供給している場合であり、モータ120が電動機として作動する領域となる。制御装置140によってモータ120に供給する電力を増加させ、圧縮機軸132をプーリ110に対して増速させるということは、圧縮機130の吐出量を増加させる側に可変可能となる訳である。
【0060】
一方、ロータ部回転数Nrがステータ部回転数Nsより低ければ、モータ回転数ΔNは負の値となり、圧縮機軸回転数Njはプーリ回転数Npに対してモータ回転数ΔNが差し引かれて、即ち減速されて得られることになる(図7中、D、A点)。これはプーリ110の回転、即ちステータ部125の回転に共連れしてロータ部126が回転する場合であり、モータ120が発電機として作動する領域となる。この時の発電量を制御装置140によって可変させることにより、圧縮機130の吐出量を低吐出量側へ可変可能としている。
【0061】
次に、圧縮機130は、ここでは、スクロール式の固定容量型圧縮機としていいる。周知のように、圧縮機軸132には偏心シャフト133が接続されており、この偏心シャフト133は、可動スクロール139aに嵌合されている。また、可動スクロール139aに噛み合う固定スクロール139bが設けられ、可動スクロール139aが偏心シャフト133によって公転され、固定スクロール139bとの間に形成される圧縮室で冷媒を圧縮する。
【0062】
次に、上記構成に基づく作動について、図8に示すフローチャートと図9に示すタイムチャートを用いて説明する。図8に示すフローチャートにおいて、まずステップS200で、冷凍サイクル装置200の熱負荷を演算する。ステップS210で、エンジン10が停止状態か否かを判定し、停止状態でなければステップS220で、演算された熱負荷は第1所定値よりも高いか否かを判定する。ここで第1所定値は、主に、夏季における車両始動直後のように急速冷房(クールダウン)を必要とするような高いレベルの熱負荷にあるか否かの閾値としたものである。
【0063】
ステップS220で否と判定されれば、熱負荷は低く通常の冷房に必要なレベルであるので、ステップS230で、モータ120を発電機として作動させ(図9(d)中のd)、圧縮機130を減速側に可変して(図9(c)中のe)、吐出量を減少させて作動させる。
【0064】
以下、上記第1実施形態と同様に、ステップS110〜ステップS140で、主発電機30の発電量を調整(発電量減少)する(図9(g)中のf)。
【0065】
尚、ステップS210でエンジン10が停止していると判定されると、ステップS240で、モータ120を電動機として作動させ(図9(d)中のg)、その時の冷凍サイクル装置200の熱負荷に応じて、圧縮機130の吐出量を可変させ、冷房機能を継続させる(図9(c)中のh)。
【0066】
また、ステップS220で熱負荷が第1所定値より高いと判定され、更にステップS250でエンジン10の負荷が第2所定値より高いか否かが判定され、高くないと判定された場合は、クールダウン時の対応を行なう。尚、第2所定値は、主に、登坂加速のように高回転でエンジン10が作動されているか否かの閾値としたものである。
【0067】
クールダウン時においては、ステップS260で、モータ120は電動機として作動され(図9(d)中のi)、圧縮機130の回転数を増速させ、吐出量を増大させ、最大吐出量を確保する(図9(c)中のj)。
【0068】
この場合は、ステップS270で、主発電機30の発電量を増加させ、モータ120での電力消費分の対応を図る。
【0069】
一方、ステップS250で、エンジン10の負荷が第2所定値より高いと判定された場合は、熱負荷が高く、更にエンジン10の負荷が高い場合であって、モータ120を電動機として作動させ(図9(d)中のk)、圧縮機130の回転数を増加させ、吐出量を増加させる(図9(c)中のl)。そして、ステップS290で、主発電機30の発電量を一時的に減少させる(図9(g)中のm)。
【0070】
更に、本実施形態では、圧縮機130のロック時の保護機能として、以下のステップS300、ステップS310を備えている。
【0071】
即ち、ステップS140、ステップS240、ステップS270、ステップS290の後に、ステップS300で、モータ120の発電量が第3所定値より多いか否かが判定される。第3所定値は、モータ120での発電量が最大発電量にあるか否かの閾値としたものである。つまり、モータ120の最大発電量はモータ回転数ΔN(負の値)が最大となる場合であって、これはロータ部126に接続される圧縮機軸132の回転数がゼロとなる場合である。即ち圧縮機130がロックしている場合が想定される訳である。
【0072】
このようにステップS300で、発電量が第3所定値よりも多いと判定されれば、上記のように圧縮機130がロックしている虞があり、ステップS310で、通電回路141を遮断する。
【0073】
以上の構成および作動よりその作用効果について説明する。上記第1実施形態の作用効果に加えて、まず圧縮機130の構成として、ステータ部125およびロータ部126を互いに独立して回転可能としているので、エンジン10からの駆動力およびバッテリ20からの電力の両者によって、モータ120のステータ部125およびロータ部126が相対的に増速された状態で作動が可能となり、圧縮機130の吐出量を回転数で稼ぐことができ、圧縮機130を小型にすることができる。
【0074】
また、エンジン10主体でステータ部125が作動される時は、ロータ部126は発電作用により供回りし、圧縮機130を作動させる。この時、発電量を制御することで、圧縮機130の回転数が可変され回転数に基づく吐出量を可変できることとなり、複雑な吐出量可変機構を必要とせずに安価な圧縮機130とすることができる。
【0075】
定速走行時においては、圧縮機130の吐出量を低吐出量側に可変させる際に、モータ130の発電量を増加させると共に、主発電機30の発電量を減少させるようにしているので、主発電機30での発電量を更に減少させることができ、エンジン10の駆動力の低減効果を向上させることができる。
【0076】
クールダウン時のように、圧縮機130の最大吐出量を発生させる際には、駆動源としてエンジン10およびモータ120の両者を用いて、圧縮機130を作動させ、主発電機30の発電量を増加させるようにしているので、モータ120での発電作用は無く、電力が消費される一方となるが、その分主発電機30による発電分によりバッテリ20の電力不足を防止できる。
【0077】
冷凍サイクル装置200の熱負荷が第1所定値よりも大きく、またエンジン10の負荷が第2所定値よりも大きい場合は、圧縮機130の吐出量を高吐出量側に可変し、主発電機30の発電量を減少させるようにしているので、主発電機30による発電に使用される駆動力分が低減され、冷凍サイクル装置200の冷房能力を落とすこと無く、エンジン10の動力性能を向上できる。
【0078】
圧縮機130のロック状態をモータ120の発電量で把握することが可能であり、従来圧縮機のようなクラッチや機械的リミッタ手段や回転センサ等のロック検出手段が不要となる。
【0079】
尚、圧縮機130のロック時保護の制御フローとして、ステップS300は、発電量の制御の可否判定とし、ステップS310は、モニタランプ等を設けて、乗員に対する異常信号を出力するものとしても良い。
【0080】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図10、図11に示す。第3実施形態は、上記第2実施形態に対して、ハイブリッドコンプレッサ101の仕様を変更して対応するようにしたものである。
【0081】
まず、ハイブリッドコンプレッサ101の構成について、図10を用いて説明する。プーリ110には中心部に駆動軸112が固定されており、プーリ110、駆動軸112は、モータハウジング121に設けられた軸受け111、113によって回転可能に支持され、エンジン10の駆動力がベルト50を介して伝達され回転駆動するようにしている。
【0082】
圧縮機130は、上記第2実施形態と同様にスクロール式の固定容量圧縮機としている。圧縮機軸132の反スクロール側の端部には、軸受け114を介して駆動軸112が嵌入されており、圧縮機軸132は、駆動軸112に対して独立して回転可能としている。
【0083】
尚、ここでは吸入ポート131cをモータハウジング121側に設け、冷媒が連通路131eを流通し圧縮機130内に流入するようにしている。この吸入冷媒が後述するモータ120に触れることにより、モータ120に対する冷却効果を与え、モータ120の耐久性を向上させるようにしている。
【0084】
モータ120は、永久磁石126aを有するロータ部126と、巻線部125aを有しモータハウジング121の内周面に固定されるステータ部125とから成る。ここでは永久磁石126aは、ロータ部126の外周部に設けられるいわゆるSPモ−タ(Surface Permanent−magnet Motor)としている。ロータ部126の中心位置となるモータ回転軸122には、貫通孔が設けられており、モータ軸受け123を介して駆動軸112が挿通されている。よって、ロータ部126は、駆動軸112に対して独立して回転可能としている。
【0085】
ロータ部126の内周側のスペースにはトルク伝達機構としての遊星歯車160が収容されている。遊星歯車160は、周知のように、中心部に設けられたサンギヤ161と、サンギヤ161の外周で自転しつつ公転するピニオンギヤ162aに連結されるプラネタリーキャリヤ162と、ピニオンギヤ162aの更に外周に設けられたリング状のリングギヤ163とから成る。尚、遊星歯車160の回転駆動時における各ギヤ、キャリヤ161、162、163の駆動トルクは、プラネタリーキャリヤトルク=サンギヤトルク+リングギヤトルクの関係となる。
【0086】
そして、遊星歯車160の各ギヤ、キャリヤ161、162、163と各軸112、122、132とを以下のように接続している。即ち、駆動軸112をプラネタリーキャリヤ162に接続し、モータ回転軸122、即ちロータ部126をサンギヤ161に接続し、圧縮機軸132をリングギヤ163に接続している。
【0087】
次に、上記構成に基づくハイブリッドコンプレッサ101の作動について図11を用いて説明する。まず、最も圧縮機能力が必要とされるクールダウン時においては、プーリ110の駆動力は駆動軸112から遊星歯車160を介して圧縮機軸132に伝達され、圧縮機130は作動される。この時、図11中のnに示すように、モータ120をプーリ110の回転方向とは逆回転方向に作動させることにより、プーリ110の回転数にモータ120の回転数を上乗せして圧縮機回転数をプーリ回転数よりも高くして吐出量を増大させる。尚、モータ回転数を上げるように作動させてやると、圧縮機回転数は上昇する。
【0088】
クールダウンの後の通常冷房時においては、主にプーリ110の駆動力でモータ120および圧縮機130を作動させる。この時、モータ120と圧縮機130とでは圧縮機130の方が圧縮仕事を行っている分作動トルクが大きいため、図11中のoに示すように、プーリ回転数に対して、圧縮機130は低回転側となり吐出量を減少させる。一方、モータ120は、プーリ回転数に対して高回転側で発電機として作動することになり、バッテリ20への充電を可能とする。尚、モータ回転数を下げるように作動させてやると、圧縮機回転数は上昇する。
【0089】
更に、エンジン10が停止された場合は、モータ120の駆動力によって圧縮機130が作動される。この時は、プーリ110はベルト50と共に停止状態となり、図11中のpに示すように、モータ120を逆回転方向に駆動させることで、モータ120の駆動力は圧縮機130に伝達される。ここではモータ回転数を増減することで圧縮機回転数は増減する。
【0090】
このようなハイブリッドコンプレッサ101を用いることで、上記第2実施形態で説明した発電量制御(図8)が可能となり、同様の効果を得ることができる。即ち、ステップS230においては、図11中のoの作動パターンを適用し、ステップS240においては、図11中のpの作動パターンを適用し、更には、ステップS260、ステップS280においては、図11中のnの作動パターンを適用する訳である。
【0091】
ここでは、モータ120の回転数を可変することで、駆動軸112の回転数に対して圧縮機130の回転数を増減させることができ、複雑な吐出量可変機構を必要とせずに圧縮機130の吐出量を可変可能とすることができる。また、圧縮機130の作動回転数を増速させた時に吐出量を稼ぐことができるので、圧縮機130を小型にすることができる。
【0092】
更に、遊星歯車160のプラネタリーキャリヤ162に駆動軸112を接続するようにしているので、モータ120に対する圧縮機130の減速比を大きく取ることができるので、高回転、低トルク型のモータ120での対応を可能として、更にモータ120を小型で安価にすることができる。
【0093】
尚、モータ回転軸122と圧縮機軸132の遊星歯車160(サンギヤ161、リングギヤ163)に対する接続は、両者を入れ替えたものとしても良い。また、トルク分配機構として遊星歯車160を適用するものとして説明したが、遊星歯車160に代えて遊星ローラやディファレンシャルギヤ等としても良い。
【0094】
(その他の実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、主発電機30側の発電量を制御するものとして説明したが、モータ部120側の発電量を制御するようにしても良い。
【0095】
また、ハイブリッドコンプレッサ101は、上記第1〜第3実施形態のものに対して、従来技術のように、電磁クラッチを有するプーリ、通常の固定子と回転子とから成るモータおよび圧縮機から成るものとしても良い。
【0096】
更に、ハイブリッド車両を対象として説明したが、これに限らず、走行中一時停車した時にエンジン10を停止させるいわゆるアイドルストップ車両に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をハイブリッド車両の冷凍サイクル装置に適用した第1実施形態における全体構成を示す模式図である。
【図2】図1におけるハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。
【図3】主発電機の発電量を制御するためのフローチャートである。
【図4】プーリ回転数に対する発電量の関係を示すグラフである。
【図5】(a)は車速、(b)はエンジン回転数、(c)はハイブリッドコンプレッサの発電量、(d)は主発電機の発電量を示すタイムチャートである。
【図6】第2実施形態におけるハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。
【図7】プーリ回転数に対する圧縮機の駆動軸回転数を示すグラフである。
【図8】第2実施形態における作動制御を示すフローチャートである。
【図9】(a)は車速、(b)はプーリ回転数、(c)は圧縮機回転数、(d)モータの作動状態、(e)はモータへの入力電流、(f)はモータの発電電流、(g)は主発電機の発電電流を示すタイムチャートである。
【図10】第3実施形態におけるハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。
【図11】第3実施形態におけるプーリ、圧縮機、モータの作動回転数を示す共線図である。
【符号の説明】
10 エンジン
20 バッテリ(電源)
30 主発電機
100 ハイブリッドコンプレッサ装置
112 駆動軸
120 モータ
122 モータ回転軸(回転軸)
125 ステータ部
126 ロータ部
130 圧縮機
132 圧縮機軸
140 制御装置
141 通電回路
160 遊星歯車(トルク分配機構)
162 プラネタリーキャリヤ
200 冷凍サイクル装置

Claims (10)

  1. 外部動力源(10)の駆動力によって作動する主発電機(30)の発電電力が充電される電源(20)の電力を受けて回転駆動すると共に、前記外部動力源(10)の駆動力を受けた時に発電して前記電源(20)に充電可能とするモータ(120)と、
    前記外部動力源(10)および前記モータ(120)の少なくとも一方の駆動力を受けて作動すると共に、冷凍サイクル装置(200)内の冷媒を圧縮する圧縮機(130)と、
    前記圧縮機(130)の駆動源として前記外部動力源(10)および前記モータ(120)の少なくとも一方を選択すると共に、前記モータ(120)への電力供給量あるいは前記モータ(120)からの発電量を制御して前記圧縮機(130)を作動させる制御装置(140)とを有するハイブリッドコンプレッサ装置において、
    前記制御装置(140)は、前記主発電機(30)の発電量を制御し、前記主発電機(30)および前記モータ(120)によって得られる発電量が必要発電量を越える分について、前記主発電機(30)あるいは前記モータ(130)のいずれかの発電量を減少させるようにしたことを特徴とするハイブリッドコンプレッサ装置。
  2. 前記制御装置(140)は、前記必要発電量を越える分について、前記主発電機(30)の発電量を減少させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  3. 前記圧縮機(130)は、前記制御装置(140)によって一回転当りの吐出容量が可変される可変容量型圧縮機としたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  4. 前記モータ(120)を構成するステータ部(125)およびロータ部(126)は、互いに独立して回転可能とし、
    前記ステータ部(125)および前記ロータ部(126)の一方は、前記外部動力源(10)からの駆動力が伝達されるように接続され、
    前記ステータ部(125)および前記ロータ部(126)の他方は、前記圧縮機(130)に接続されるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  5. 前記外部動力源(10)からの駆動力を受けて回転駆動する駆動軸(112)を有し、
    前記モータ(120)および前記圧縮機(130)には、前記駆動軸(112)のトルクを前記圧縮機(130)の圧縮機軸(132)および前記モータ(120)の回転軸(122)に分配すると共に、前記回転軸(122)から入力されるトルクを前記駆動軸(112)および前記圧縮機軸(132)に伝達するトルク分配機構(160)が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  6. 前記トルク分配機構(160)は、遊星歯車(160)であり、
    前記駆動軸(112)は、前記遊星歯車(160)を構成するプラネタリーキャリヤ(162)に接続されたことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  7. 前記制御装置(140)は、前記圧縮機(130)の吐出量を低吐出量側に可変させる際に、前記モータ(130)の発電量を増加させると共に、前記主発電機(30)の発電量を減少させるようにしたことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  8. 前記制御装置(140)は、前記圧縮機(130)の最大吐出量を発生させる際には、駆動源として前記外部動力源(10)および前記モータ(120)の両者を選択し、前記主発電機(30)の発電量を増加させるようにしたことを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  9. 前記制御装置(140)は、前記冷凍サイクル装置(200)の熱負荷が第1所定値よりも大きく、また前記外部動力源(10)の負荷が第2所定値よりも大きい場合は、前記圧縮機(130)の吐出量を高吐出量側に可変し、前記主発電機(30)の発電量を減少させるようにしたことを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  10. 前記制御装置(140)は、前記モータ(120)の発電量が第3所定値よりも大きい場合、あるいは発電量の制御が不能になった場合に、前記電源(20)と前記モータ(120)間の通電回路(141)を遮断する、あるいは乗員に対する異常信号を出力するようにしたことを特徴とする請求項4〜請求項9のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
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