JP3847773B1 - ロープ - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送物を吊り上げるスリングや梯子など種々の用途に用いるロープにおいて、簡便な構造で曲がり度合いを安定して規制することができるロープを提供する。
【解決手段】複数の外層部材を連結したロープであって、
前記外層部材の横断面に多角形もしくは円形の中空部を設け、該中空部に内層部材およびスライド軸部材を配置し、前記外層部材および/または内層部材は、硬質材からなる枠体と該枠体に取り付けられた網により構成され、前記内層部材は複数の硬質部材を連結して前記スライド軸部材に固定されており、かつ、前記外層部材の長手方向にスライド可能な構造とし、前記硬質部材同士の連結部と外層部材同士の連結部とを一致させると自由に曲がる一方で、前記硬質部材同士の連結部と外層部材同士の連結部とをずらすと一定範囲以上曲がらないことを特徴とするロープ。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送物を吊り上げるスリングや梯子など種々の用途に用いるロープに関する。
ロープは、搬送物を吊り上げるスリングや梯子など種々の用途に用いられている。
しかし、従来のロープは単にワイヤやベルトで構成されていたため、搬送物を吊り上げる際や梯子を使用する際に、ロープがよじれて搬送物や梯子が回転して絡みつくため安全な作業ができないという問題点があった。
そこで、例えば下記特許文献1には、重量物を垂直に吊り上げる2本のスリング索の間にスペーサを設けてスリング間隔を固定することにより、よじれを防止するスリング索のよじれ防止具が提案されている。
しかし、この特許文献1に記載された方法では、スリングの間隔をあまり広くすることができないため、2本のスリング索が一緒に回転してよじれを生じて重量物が回転してしまうという問題点があった。
また、下記特許文献2には、チェーンスリングの上面部に複数のブロック体を備えることにより、チェーンの曲がり度合いを所定量以下に規制することができるスリングが提案されている。
しかし、この特許文献2に記載されたスリングは、チェーンスリングの上面に複数のブロック体を備えた複雑な構造であるうえ、ブロック体の断面が長方形であるためスリングが曲がる際にブロック体の角同士が接触するためブロック体の損耗が激しく、また、チェーンの曲がり度合いを安定して規制することができなかった。
特開2001−199671号公報 特開2003−182969号公報
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、搬送物を吊り上げるスリングや梯子など種々の用途に用いるロープにおいて、簡便な構造で曲がり度合いを安定して規制することができるロープを提供することを課題とする。
本発明は前述の課題を解決するために鋭意検討の結果なされたものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1)複数の外層部材を連結したロープであって、
前記外層部材の横断面に多角形もしくは円形の中空部を設け、該中空部に内層部材およびスライド軸部材を配置し、
前記外層部材および/または内層部材は、硬質材からなる枠体と該枠体に取り付けられた網により構成され、
前記内層部材は複数の硬質部材を連結して前記スライド軸部材に固定されており、かつ、前記外層部材の長手方向にスライド可能な構造とし、
前記硬質部材同士の連結部と外層部材同士の連結部とを一致させると自由に曲がる一方で、前記硬質部材同士の連結部と外層部材同士の連結部とをずらすと一定範囲以上曲がらないことを特徴とするロープ。
(2)複数の外層部材を連結したロープであって、
前記外層部材は、硬質材からなる枠体と該枠体に取り付けられた網により構成され、該外層部材は長手方向の側面に長辺および短辺を有しており、
前記複数の外層部材の長辺側同士を回転自在に連結することにより、長辺側には自由に曲がる一方で、短辺側には一定範囲まで曲がると前記短辺同士が面接触して一定範囲以上曲がらないことを特徴とするロープ。
(3)前記外層部材に搬送物を吊下げて搬送するアームを設けることを特徴とする(1)または(2)に記載のロープ。
(4)前記外層部材の横断面を矩形とし該外層部材の長手方向の側面に有する長辺側に孔部を設け、該孔部にスプロケットの先端を噛み込ませて回転させて駆動することを特徴とする(2)に記載のロープ。
(5)前記スプロケットの歯が前記孔部から外れないように前記外層部材をガイドする外れ防止部材を有することを特徴とする(4)に記載のロープ。
本発明によれば、搬送物を吊り上げるスリングや梯子など種々の用途に用いるロープにおいて、簡便な構造で曲がり度合いを安定して規制することができるので多様なロープ形状を実現できるうえ、搬送物や梯子がよじれないで安全な作業を行うことができるロープを提供することができる。
また、本発明に用いる外層部材および/または内層部材を、硬質材からなる枠体と該枠体に取り付けられた網により構成することにより、以下のような産業上有用な著しい効果を奏する。
1)ロープを軽量化することができるので、吊上げ吊り下げ重量を増加させることができ る。
2)付帯機具や動力機材の軽量化を図ることができる。
3)荷物の搬送移動に必要な動力を省力化できる。
発明を実施するための最良の形態について図1乃至図16を用いて詳細に説明する。
図1乃至図6は、本発明における第1の実施形態のロープを示す図である。
図1乃至図6において、1は外層部材、4は外層部材の連結部、4´は内層部材の連結部、6は搬送物吊下げアーム、6´は搬送用アーム、7は取付けボルト、12は内層部材、12´はスライド軸部材、14、14´は内層部材ストッパーを示す。
本発明における第1の実施形態のロープは、複数の外層部材1を連結したロープであって、該外層部材1の横断面に多角形もしくは円形の中空部を設け、該中空部に内層部材12およびスライド軸部材12´を配置し、前記内層部材12は複数の硬質部材を連結し前記スライド軸部材12´に固定されており、かつ、前記外層部材1の長手方向にスライド可能な構造とし、図2に示すように、前記硬質部材同士の連結部4´と外層部材同士の連結部4とを一致させると自由に曲がる一方で、図1に示すように前記硬質部材同士の連結部4´と外層部材同士の連結部4とをずらすと連結部によって曲がることがないので、外層部材1および内層部材12が許容する一定範囲以上曲がらないことを特徴とする。
すなわち、内層部材12を複数の硬質部材を連結した構造とし、外層部材1の中をスライドさせる位置によって曲がったり、曲がらなかったりするので、使用しないときは折り畳んでコンパクトにして持ち運び収納できる一方で、使用するときは一定範囲しか曲がらないので搬送物を吊上げたり梯子として安定した形状を保つことができる。
また、内層部材12をスライドさせる代わりに内層部材12を固定し外層部材1の自重によってスライドさせてもよい。
なお、図1および図2に示すスライド軸部材12´は、図4に示すように例えば有機繊維製のロープなどを内層部材12の内側に配置したものであって、本発明のロープを構成する外層部材1および内層部材12がバラバラにならないように連結する役割を果たすと共に引張り力を増加させることができる。
このスライド軸部材12´の直径が内層部材12の内径とほぼ同じ場合には図4(a)に示すようにスライド軸部材12´をそのまま内層部材12の内側に挿入すればよいが、スライド軸部材12´の直径が内層部材12の内径より小さい場合には図4(b)に示すように、スライド軸部材12´と内層部材12との間に隙間調整部材12´´を配置することが好ましい。
また、図1および図2に示す内層部材ストッパー14は、内層部材12とスライド軸12´とを固定するものであり、また内層部材ストッパー14´は内層部材12が外層部材1から外れないように内層部材14の一定間隔に設けることが好ましい。
図3は、本発明における第1の実施形態のロープに搬送物を吊下げて搬送する方法を例示する図である。
図3に示すように、外層部材1または内層部材12の側面に搬送物吊下げアーム6および、搬送用アーム6´を設けることによって、搬送物吊下げアーム6に搬送物を吊下げ、搬送用アーム6´を押すことによって搬送することができる。
図5は、本発明における第1の実施形態のロープの連結部の構造を例示する図である。
図5に示すように、外層部材1の端部に凹凸を設けて、これを嵌め合わせることによって、ある程度の曲がりを許容しながら外層部材1同士を強固に連結することができる。
図6は、本発明における第1の実施形態のロープを収納する状態を例示する図である。
前述のように、本発明の第1の実施形態のロープは、内層部材12同士の連結部4´と外層部材同士の連結部4とを一致させると自由に曲がるので、図6に示すように折り畳んでコンパクトに収納することができる。
本発明においては外層部材1の材質は問わないが、簡単に曲がると本発明の効果を奏しないため、金属などの硬質材が好ましい。
また、外層部材1および/または内層部材12を、鉄や硬質樹脂などの硬質材からなる枠体に網を取り付けた構造とすることにより、枠体によって強度を保ちながら、網による軽量化を実現することができるうえ、風圧や水圧による影響を軽減することができる。
ここに、外層部材および/または内層部材とは、本発明に用いる外層部材および内層部材の双方の場合、もしくは、外層部材または内層部材のいずれか一方の場合を含むことを示す。
また、網とは、四角、ひし形、丸形などの中空の孔を有するシートをいい、材質は問わず、鉄などの金属、硬質樹脂、炭素繊維、化学繊維等の軽量材などいずれの材質でもよい。
なお、本発明に用いる枠体に網を取り付けた構造とは、枠体と網とを別々に作って組み合わせる場合だけでなく、枠体と網とを一体として成形加工する場合を含む。
図7は、本発明における第1の実施形態のロープを梯子に適用した実施例を示す図である。
図7において、1は外層部材、4は外層部材の連結部、4´は内層部材の連結部、12は内層部材、12´はスライド軸部材、14、14´は内層部材ストッパー、22は踏み板、30はワイヤ、31はロック装置、32は安全ベルト接続具、33はすべり止めを示す。
内層部材12およびスライド軸部材12´をスライドさせて外層部材1の連結部4と内層部材12の連結部4´の位置を一致させると自由に曲げることができる一方で、外層部材1の連結部4と内層部材12の連結部4´の位置をずらす一定範囲以上曲がらないので安定した形状を保つことができる。
また、外層部材1は固定してもよいが、内層部材12をスライドさせる代わりに外層部材1をスライドさせて外層部材1の連結部4と内層部材12の連結部4´の位置をずらすことによって一定範囲以上曲がらない1本の棒形状のロープを形成することができる。
この第1の実施形態のロープを図7に示すような梯子に適用することによって、梯子として使用するときは、内層部材12と外層部材1の連結部の位置をずらすことによって、簡単に曲がらない安定した形状の梯子を実現することができ、火災時の避難用の長尺梯子梯子として用いることができるうえ、使用しないときは内層部材12と外層部材1の連結部の位置を一致させることによって、自由に曲げて折り畳んでコンパクトに持ち運び収納することができる。
本実施形態の梯子用ロープは、従来の梯子に比べて以下のような効果を奏する。
1)踏み板が移動しないため足で踏み板を探す必要がなく危険性が低い。
2)昇降時に回転移動や曲がりを生じないため安心して昇降できる。
3)梯子使用時にロープが棒状になり曲がらないの安定感がある。
4)梯子の下部にすべり止めを設けることにより安定させることができる。
5)梯子として使用しない時は巻き取ってコンパクトに収納できる。
6)梯子の側面に設けたワイヤにロック装置を設けることにより安全ベルトを接続できる 。
7)梯子をループ状にすることによってエンドレス回転の梯子にすることができる。
図8乃至図11は、本発明における第2の実施形態のロープを例示する図である。
図8乃至図11において、1は外層部材、2は外層部材側面の短辺、3は外層部材側面の長辺、4は外層部材の連結部、5は孔部、6は搬送物吊下げアーム、6´搬送用アーム、7は取付けボルト、8は枝糸、9は枝糸捲取機、10は枝糸伸縮リモコン、11は搬送物、12は内層部材、13は回転リング、14´は内層部材ストッパーを示す。
図8の上段は、本発明における第2の実施形態のロープの斜視図、下段はその平面図を示す。
図8に示すように、本発明における第2の実施形態のロープは、複数の外層部材1を連結したロープであって、該外層部材1の横断面に多角形もしくは円形の中空部を設け、該中空部に内層部材12を配置し、前記外層部材1は長手方向の側面に長辺3および短辺2を有しており、前記複数の外層部材1の長辺側同士を例えば図8に示すようなピン4などを用いて回転自在に連結することにより、長辺側には自由に曲がる一方で、短辺側には一定範囲まで曲がると前記短辺同士が面接触して一定範囲以上曲がらないことを特徴とする。
すなわち、外層部材1は長手方向の側面に長辺3および短辺2を有しており、前記複数の外層部材1の長辺側同士を回転自在に連結されているので、図9に示すように短辺側に曲げると短辺同士が面接触して均一なU字形状を形成し、それ以上曲がることができないため、ロープがねじれて搬送物11が回転する心配がないうえ、図10に示すように長辺側に曲げると自由にどこまでも曲がるので、使用しないときに丸めてコンパクトに収納することができる。
即ち、前述の特許文献2では、曲がりを規制するブロック体の断面が長方形であったため、ブロック体の角同士が接触して損耗が激しく安定した曲率を維持することができなかったが、本発明のロープは、外層部材1の側面に長辺3および短辺2を有しており、図9に示すように短辺側に曲げると短辺同士が面接触するので外層部材1の損耗を低減することができるうえ、ロープの自重と搬送物11の荷重によって安定した曲率を維持することができるため安全な搬送作業を実現することができる。
本発明においては外層部材1の材質は問わないが、簡単に曲がると本発明の効果を奏しないため、金属などの硬質材が好ましい。
また、外層部材1および/または内層部材12を、鉄や硬質樹脂などの硬質材からなる枠体に網を取り付けた構造とすることにより、枠体によって強度を保ちながら、網による軽量化を実現することができるうえ、風圧や水圧による影響を軽減することができる。
ここに、外層部材および/または内層部材とは、本発明に用いる外層部材および内層部材の双方の場合、もしくは、外層部材または内層部材のいずれか一方の場合を含むことを示す。
また、網とは、四角、ひし形、丸形などの中空の孔を有するシートをいい、材質は問わず、鉄などの金属、硬質樹脂、炭素繊維、化学繊維等の軽量材などいずれの材質でもよい。
なお、本発明に用いる枠体に網を取り付けた構造とは、枠体と網とを別々に作って組み合わせる場合だけでなく、枠体と網とを一体として成形加工する場合を含む。
図11は、本発明における第2の実施形態のロープに矩形断面の内層部材を配置した状態を例示する図であり、図11(a)は平面図、図11(b)は側面図、図11(c)は横断面図を示す。
本実施形態においては、外層部材1の横断面に図11(c)に示すような矩形の中空部を設け、該中空部に内層部材12を配置し軟質で軽い材質にすることによって、ロープ全体に柔軟性を持たせ軽量化することができる。
また、内層部材12の一定間隔ごとに、内層部材ストッパー14を設けることにより、内層部材12が外層部材1に対してある程度伸縮できる自由度を許容しながら脱落しないように固定することができる。
また、図9および図11に示すように、外層部材1の長辺側または内層部材12に搬送物11を吊下げる吊下げアーム6を設けることにより、搬送物11を外層部材1が形成するU字形状の下側に簡単に吊り下げることができる。
この搬送物吊下げアーム6は、Uボルトなどの取付けボルト7でしっかりと外層部材1に固定するとともに、搬送物吊下げアーム6の両端に回転リング13を設け、この回転リング13に枝糸8を取り付けることによって、枝糸伸縮リモコン10を操作して枝糸8を枝糸捲取機に捲取・巻戻しを行って搬送物11を昇降させる際に、枝糸8を常に搬送物吊下げアーム6の下側に位置させることができ枝糸8が搬送物吊下げアーム6に巻き付かないので。
さらに、図11に示すように、各外層部材1の長辺側に搬送用アーム6´を設け、モータなどで駆動する搬送装置を用いてこの搬送用アーム6´の両端を押すことによってロープを搬送することができる。
また、搬送物11が重量物の場合には外層部材1の横断面を矩形とし、図8に示すように外層部材1の長辺側に孔部5を設け、該孔部5にスプロケットの先端を噛み込ませて回転させて駆動することが好ましい。
図12乃至図14は、本発明における第2の実施形態のロープをヘリコプターに搬送物を吊り上げる場合に適用した実施例を示す図であり、図12は側面図、図13および図14は正面図を示す。
図12乃至図14において、1は外層部材、6は搬送物吊下げアーム、8は枝糸、9は枝糸捲取機、10は枝糸伸縮リモコン、11は搬送物、15はヘリコプター、16はプロペラ、17は運転室、18、18´は羽根形搬送機、19はモータ、20はスプロケット回転機、21はロープガイド、23は枠部材、23´は羽根形搬送機の受け台、34はロープの外れ防止部材を示す。
従来、ヘリコプターでけが人を救出する場合には、1本のロープを用いていたため、ロープがよじれて回転し、極めて危険な救助出作業を余儀なくされていた。
そこで図12に示すように、ヘリコプター15を用いた救助活動に本発明のロープを用いることにより、ロープをU字形状に固定することができるため、ロープのよじれが発生せず、搬送物11が回転しにくいので安全な救助活動を行うことができる。
この場合、ヘリコプターへの搬送物の上げ下ろしを円滑に行うために、図12に示すようにロープをエンドレスの楕円形状に配置し、この楕円形状を維持するために楕円の上部に枠部材23を設け、ロープを把持する把持板が放射状に配置された複数の羽根を有する羽根形搬送機18´を円弧状に配置してモータ19によって駆動してロープを搬送することによって、搬送物11をエンドレスに連続搬送することができる。
また、搬送物11が重量物の場合には、スプロケット回転機20を使用し、外層部材1の長辺側に設けられた孔部にスプロケットの先端を噛み合せて回転させることによって駆動することが好ましい。
図13および図14は、図12を正面から見た図であり、搬送物11が比較的軽い場合には図13に示すようにロープを1本とし、ロープの両側に搬送物11を吊下げればよく、搬送物11が重量物の場合には図14に示すようにロープを2本とし、そのロープの間に搬送物11を配置して吊り上げることが好ましい。
なお、搬送物11がアンバランスな場合にはロープが持ち上がってスプロケットが孔部5から外れる危険性があるため、図14に示すようなロープの上面をガイドする外れ防止部材34を設けることが好ましい。
図15および図16は、本発明における第2の実施形態のロープをイカを船に釣り上げる場合に適用した実施例を示す図であり、図15は側面図、図16は正面図を示す。
図15および図16において、1は外層部材、4は外層部材の連結部、6は搬送物吊下げアーム、6´は搬送アーム、8は枝糸、24は船、25は釣針、26は枝糸取付け部材、27は魚、28は魚用とい、29は海面を示す。
図15に示すように、本発明における第2の実施形態のロープをイカを船に釣り上げる場合に適用すれば、ロープをU字形状に固定することができるので、
ロープがよじれて絡まることがないうえ、ロープをエンドレスループにすることによって連続的にイカを吊り上げることができる。
なお、本実施形態の場合には、搬送物が軽いため内層部材を設けなくてもよい。
本発明における第1の実施形態のロープにおける内外層部材の連結部をずれした状態を示す図である。 本発明における第1の実施形態のロープにおける内外層部材の連結部を一致させた状態を示す図である。 本発明における第1の実施形態のロープに搬送物を吊下げて搬送する方法を例示する図である。 本発明における第1の実施形態のロープの横断面を例示する図である。 本発明における第1の実施形態のロープの連結部の構造を例示する図である。 本発明における第1の実施形態のロープを収納する状態を例示する図である。 本発明における第1の実施形態のロープを梯子に適用した実施例を示す図である。 本発明における第2の実施形態のロープを例示する図である。 本発明における第2の実施形態のロープを外層部材の短辺側に曲げた状態を例示する図である。 本発明における第2の実施形態のロープを外層部材の長辺側に曲げた状態を例示する図である。 本発明における第2の実施形態のロープに矩形断面の内層部材を配置した状態を例示する図である。 本発明における第2の実施形態のロープをヘリコプターに搬送物を吊り上げる場合に適用した実施例を示す図である。 本発明における第2の実施形態のロープをヘリコプターに搬送物を吊り上げる場合に適用した実施例を示す図である。 本発明における第2の実施形態のロープをヘリコプターに搬送物を吊り上げる場合に適用した実施例を示す図である。 本発明における第2の実施形態のロープをイカを船に釣り上げる場合に適用した実施例を示す図である。 本発明における第2の実施形態のロープをイカを船に釣り上げる場合に適用した実施例を示す図である。
符号の説明
1 外層部材
2 外層部材側面の短辺
3 外層部材側面の長辺
4 外層部材の連結部
4´内層部材の連結部
5 孔部
6 搬送物吊下げアーム
6´搬送用アーム
7 取付けボルト
8 枝糸
9 枝糸捲取機
10 枝糸伸縮リモコン
11 搬送物
12 内層部材
12´スライド軸部材
12´´隙間調整部材
13 回転リング
14、14´内層部材ストッパー
15 ヘリコプター
16 プロペラ
17 運転室
18、18´羽根形搬送機
19 モータ
20 スプロケット回転機
21 ロープガイド
22 踏み板
23 枠部材
23´羽根形搬送機の受け台
24 船
25 釣針
26 枝糸取付け部材
27 魚
28 魚用とい
29 海面
30 ワイヤ
31 ロック装置
32 安全ベルト接続具
33 すべり止め
34 ロープの外れ防止部材

Claims (5)

  1. 複数の外層部材を連結したロープであって、
    前記外層部材の横断面に多角形もしくは円形の中空部を設け、該中空部に内層部材およびスライド軸部材を配置し、
    前記外層部材および/または内層部材は、硬質材からなる枠体と該枠体に取り付けられた網により構成され、
    前記内層部材は複数の硬質部材を連結して前記スライド軸部材に固定されており、かつ、前記外層部材の長手方向にスライド可能な構造とし、
    前記硬質部材同士の連結部と外層部材同士の連結部とを一致させると自由に曲がる一方で、前記硬質部材同士の連結部と外層部材同士の連結部とをずらすと一定範囲以上曲がらないことを特徴とするロープ。
  2. 複数の外層部材を連結したロープであって、
    前記外層部材は、硬質材からなる枠体と該枠体に取り付けられた網により構成され、該外層部材は長手方向の側面に長辺および短辺を有しており、
    前記複数の外層部材の長辺側同士を回転自在に連結することにより、長辺側には自由に曲がる一方で、短辺側には一定範囲まで曲がると前記短辺同士が面接触して一定範囲以上曲がらないことを特徴とするロープ。
  3. 前記外層部材に搬送物を吊下げて搬送するアームを設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロープ。
  4. 前記外層部材の横断面を矩形とし該外層部材の長手方向の側面に有する長辺側に孔部を設け、該孔部にスプロケットの先端を噛み込ませて回転させて駆動することを特徴とする請求項2に記載のロープ。
  5. 前記スプロケットの歯が前記孔部から外れないように前記外層部材をガイドする外れ防止部材を有することを特徴とする請求項4に記載のロープ。
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