JP3576530B2 - スリング及び該スリングを用いた搬送装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スリング、及びこのスリングを適用した搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、荷物等を吊り下げて搬送するため、あるいは荷物等に巻回するための帯状の部材として、チェーンや強化繊維等からなるスリングが、広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたスリングは、可とう性を有する長尺部材であって、その途中で自在に曲げることができる点が、利点の一つである。しかし、例えばスリングポイントのない荷物等を吊り下げる場合や、強度のさほど高くない荷物等を巻回する場合等においては、このように自在に曲がる点が、逆に不都合となることがある。すなわち、自在に曲がるが故に、スリングと荷物等との当接部分における特定箇所に応力集中が発生する等して、荷物等に食い込むように作用するおそれがある。
荷物等の一例として航空機のフラップを例にとると、数百キログラムもある重量物でありながらスリングポイントがなく、しかも前縁部や後縁部に鋭角な突出部を有した複雑な形状をなしている。そのため通常のスリングで吊り下げて搬送すると、搬送途中に前縁部や後縁部といった特定箇所に応力集中が発生して、こうした箇所が傷付いたり破損してしまうおそれがあった。そのため、別部材をスリングとフラップの間に設ける等といった、傷付き・破損防止対策を講じる必要があり、その搬送作業は容易には行い得なかった。
こうしたことから、荷物等の形状や強度等に対応して曲がりの度合を規制できるスリングが望まれていた。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で曲がり度合を所定量以下に規制することができるスリング、及びこのスリングを適用した搬送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、スリングであって、長手方向に延びる一対の面部を有した略帯状をなし、少なくとも前記面部の側に曲げることが可能なスリング本体と、前記面部のうちの一方側への前記スリング本体の曲がり度合を、所定量以下とするように規制する曲がり規制部材と、を備え、前記曲がり規制部材を、前記スリング本体の前記一方側の面部に着脱可能に所定のピッチで複数配設された略矩形状のブロック体とし、これらブロック体を付け替えて、その高さ、長さあるいはピッチを変更することで、前記曲がり度合を変更可能としていることを特徴とする。
【0006】
このように曲がり規制部材を設けているので、スリングの片側への曲がり度合を所定量以下となるように規制することができ、例えば荷物等を吊り下げた場合に、特定箇所への応力集中の発生を抑制することができる。
【0008】
そして、スリングを他方側が凸となるように曲げた際に、その曲がり度合がある所定量に達すると、隣接するブロック体の上端部側同士が当接し干渉するので、その所定量よりも曲がることが規制される。このため、簡易な構成でスリングの曲がり度合を規制することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、搬送装置であって、請求項1に記載のスリングを備え、該スリングに吊り下げられた荷物を搬送することを特徴とする。
【0010】
搬送装置をこのような構成としたことで、吊り下げられた荷物の形状あるいは強度に対応させて曲がり度合を規制し、荷物のある特定箇所に応力集中が発生するおそれを抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態に係るチェーンスリング(スリング)1は、略帯状をなすチェーン(スリング本体)2と、このチェーン2の上面部(面部)s1に取り付けられた複数のブロック体(曲がり規制部材)3と、から構成されている。
【0012】
チェーン2は、重量物を吊り下げるのに適した略帯状の構造をなしており、長手方向に延びる一対の面部、すなわち上面部(面部)s1及び下面部(面部)s2を有している。このチェーン2は、上面部s1側(上側)が凸となるようにも下面部s1側(下側)が凸となるようにも自在に曲げることが可能であるが、横方向側に殆ど曲げることは殆ど不可能な構成となっている。
【0013】
ブロック体3は、図1(b)に示すように、所定の高さt及び長さlを有している略矩形状の剛体である。なお図示は省略するが、奥行(幅)は、チェーン2の幅とほぼ同一となっている。こうしたブロック体3が、互いに所定のピッチ(間隔)xだけ隔てるようにして、チェーン2の上面部s1に規則的に配設され、例えばボルト等の連結部材を用いて着脱可能なようにチェーン2に固定されている。
【0014】
図2(a)に示すように、こうした構成のチェーンスリング1は、上側が凸となるように曲げようとすれば、自在に曲げることができる。チェーンスリング1をこのように曲げると、これに伴って、チェーン2上で隣り合うブロック体3の上端部側同士は離間され、互いに干渉し合わなくなることにより、曲がることが規制されないためである。
これに対して図2(b)に示すように、チェーンスリング1を下側が凸となるように曲げようとすると、その曲がり度合は所定量以下となるように規制される。すなわちチェーンスリング1をこのように曲げると、これに伴って、チェーン2上で隣り合うブロック体3の上端部側同士が接近する。そして、チェーン2の曲がり度合がある所定量に達すると、これらブロック体3の上端部側同士が当接・干渉して、その所定量よりも曲がることが規制される。なお図2(b)においては、曲がり度合の所定量、つまり曲がることが許容される最小の曲率を、Rとして示している。この曲率Rは、図1(b)において示した各パラメーター、すなわちブロック体3の高さt、長さl、及びブロック体3同士のピッチxを如何に設定するかによって定まるものである。
【0015】
このチェーンスリング1においては、チェーン2の上面部s1に所定のピッチxで複数配設された略矩形状のブロック体3を備えて、チェーンスリング1の下側が凸となるような曲がりを所定量以下となるように規制するようにしている。そのため、チェーンスリング1の曲がり度合を所望量以下とすることができ、例えば荷物等を吊り下げたり、荷物等に巻回した際に、ある特定箇所に応力が集中するのを抑制することができる。これにより、複雑な形状を有する荷物等、あるいは強度のさほど高くない荷物等にも容易に対応させることができ、これまで講じられていた傷付き・破損防止対策等を不要とでき、その取扱性を著しく向上させることができるとともに、チェーンスリングを適用できる用途をより拡大することができる。
【0016】
また、略矩形状の剛体であるブロック体3を用いるようにしているので、簡易な構成でチェーンスリング1の曲がりを規制することができ、チェーンスリング1の製造を容易にできるとともに、チェーンスリング1の耐久性・耐久性を高めて、長期にわたる使用に供することができる。
【0017】
更に、ブロック体3を付け替えて、その高さt、長さlあるいはピッチxを適宜変更すれば、曲がり度合を所望の量に変更することができる。そのため、多種多様な荷物等にも即時に対応して、その荷物の形状、強度等に対応させた曲がり度合を得ることができ、極めて高い汎用性を実現することができる。
【0018】
なおここでは、チェーンをスリング本体として用いたチェーンスリングとしているが、本発明に係るスリングはこれに限定されるものではなく、例えば強化繊維等の各種繊維を帯状に編んだベルト等を、スリング本体として用いてもよい。
【0019】
上記のようなチェーンスリングを適用した搬送装置の一例について、図3乃至図5を用いて説明する。ここで説明する搬送装置は、航空機の整備工場内において使用され、航空機に取付けるためのフラップを、航空機のフラップ取付位置まで搬送するものである。なお、これらの図においては、航空機の図示は省略している。
この搬送装置10は、図3に示すように、一対をなすチェーンスリング1A、1Bと、これらチェーンシリンダ1A、1Bを係止する装置本体11と、走行装置12と、この走行装置12から装置本体11を吊り下げるパンタグラフ13と、を備えている。
【0020】
装置本体11は、パンタグラフ13によって走行装置12から吊り下げられており、パンタグラフ13を伸長・収縮させることで、走行装置12に対して接近・離間可能、すなわち上下方向に移動可能となっている。
走行装置12には車輪31が設けられており、整備工場内の天井側に敷設されたレール(図示省略)に沿って、略水平方向に走行可能となっている。
【0021】
装置本体11は、スリング巻き取り機21と、ピストンシリンダ機構22とを備えている。
スリング巻き取り機21には、第1巻き取り部21aと第2巻き取り部21bとが形成されており、第1巻き取り部21aにはチェーンスリング1Aの上端部側が巻回され、第2巻き取り部21bにはチェーンスリング1Bの上端部側が巻回されている。これら第1巻き取り部21aと第2巻き取り部21bとは、互いに別駆動となっており、チェーンスリング1Aと1Bとを、各々が独立して巻き上げ・巻き下げ可能となっている。
【0022】
チェーンスリング1Aは、略帯状のチェーン2Aと、このチェーン2Aの下部側における内側面部(フラップF側の面部)に取り付けられた複数のブロック体3Aと、チェーン2Aの下端部に取り付けられた結合金具5Aと、から構成されている。また、チェーンスリング1Bは、略帯状のチェーン2Bと、このチェーン2Bの下部側における内側面部(フラップF側の面部)に取り付けられた複数のブロック体3Bと、チェーン2Bの下端部に取り付けられた結合金具5Bと、から構成されている。結合金具5Aと5Bとを結合させることで、チェーンスリング1Aと1Bとを一本に結合して無端環状のチェーンスリングを形成することができ、フラップFを吊り下げることができる。
【0023】
ブロック体3Aは、互いがほぼ隣接するようにして配設されている。つまり、ブロック体3A同士のピッチはほぼ0となっており、この部分においては、チェーンスリング1Aを外側(フラップFと反対側)が凸となるように曲げることは、殆ど不可能となっている。このブロック体3Aが配設された部分のチェーンスリングは、後述するように、フラップFの下面部をその前後方向全域にわたって支持するための部分である。
一方、ブロック体3Bは、ブロック体3Aよりも長さが短くなっており、互いが所定のピッチを隔てて配設されている。この部分においては、少なくともフラップFの前縁部の曲率となるまで、チェーンスリング1Bを外側が凸となるように曲げることが可能となっている。このブロック体3Bが配設された部分のチェーンスリングは、後述するように、所定の曲率で湾曲した曲面形状をなしている、フラップFの前縁部を支持するための部分である。
【0024】
ピストンシリンダ機構22は、シリンダ22aと、シリンダ22aに対して略水平方向に移動可能とされたピストン22bと、ピストン22bの先端部側に回転自在に軸支されたプーリー22cと、から構成されている。プーリー21cにはチェーンスリング1Bが係回されており、油圧等によりピストンシリンダ機構22を伸長・収縮させることで、チェーンスリング1Bを巻き上げ・巻き下げすることができる。
【0025】
このような構成の搬送装置10を用いて、フラップFを吊り下げ、航空機のフラップ取付位置まで搬送するまでの一連の作業について、以下に説明する。
先ず、図3に示すように、キャリアCに吊り下げられたフラップFを、搬送装置10の直下部まで搬送する。なお、搬送のし易さ等の理由から、フラップFは前縁部を下側にした状態、すなわち倒した状態として、キャリアCに連結されている。
【0026】
パンタグラフ13を伸長させ、装置本体11を充分に下降させておいて、フラップFの下側でチェーンスリング1Aと1Bとを一本に結合し、フラップFを無端環状のチェーンスリングで囲うようにする。
そして、装置本体11を若干量だけ上昇させ、チェーンスリング1A、1BにフラップFの重量を支持させて、吊り下げ可能な状態とし、キャリアCとフラップFとの結合を解除する。こうしてフラップFは、キャリアCから搬送装置10へと移し替えられる。
【0027】
次に図4に示すように、ピストンシリンダ機構22を伸長させる、又は、第1巻き取り部21a、第2巻き取り部21bを巻き上げ・巻き下げ動作させて、フラップFの前縁部を上昇させる(起こす)ようにフラップFを徐々に回転させ、その角度を変えていく。
【0028】
このとき、フラップFの下面部は、チェーンスリング1Aのブロック体3Aが配設された部分によって支持されている。この部分のチェーンスリング1Aは、上記したように、外側が凸となるように曲げることは殆ど不可能となっているので、フラップFの重量によって外側に荷重がかかっている状態においては、剛直な棒状部材の如く機能する。すなわちフラップFの下面部は、複数のブロック体3Aによって平面的に支持されている。
【0029】
これに対して、フラップFの前縁部は、チェーンスリング1Bのブロック体3Bが配設された部分によって支持されている。この部分のチェーンスリング1Bは、上記したように、少なくともフラップFの前縁部の曲率となるまでは、外側が凸となるように曲げることができるため、フラップFの重量によって外側に荷重がかかっている状態においては、フラップFの前縁部の形状に対応して湾曲する。すなわちフラップFの前縁部は、複数のブロック体3Bによって曲面的に支持されている。
【0030】
このように、フラップFの各部分の形状に対応するようにして、チェーンスリングの曲がり度合が調節されるので、例えばフラップFの前縁部や後縁部等のような強度がさほど高くない特定箇所に、過度な応力集中が発生することによる傷付きや破損を抑制できる。そのため、フラップFの搬送あるいは回転を、容易に且つ安定して行うことができる。
【0031】
搬送時の安定性が高まるようにフラップFを起こしたら、次に走行装置12を走行させて、航空機のフラップ取り付け位置の上方まで、フラップFを搬送する。なおこのとき、搬送に支障のない高さまで装置本体11を上昇させておくことは勿論である。
そして、フラップ取り付け位置の上方で、フラップFの角度合わせを大まかに行っておく。角度合わせは、上記の通り、ピストンシリンダ機構22、第1巻き取り部21a又は第2巻き取り部21bを動作させることでフラップFを回転させる。
【0032】
フラップFの角度合わせを終えたら、パンタグラフ13を伸長させてフラップFを取り付け位置まで降下させ、最終的な位置合わせ及び角度合わせを行う。こうした位置合わせ及び角度合わせの終了後に、図示しない治具等によってフラップFをその位置に固定しておき、結合金具5Aと5Bの係合を解除して、チェーンスリング1Aと1Bを分離して、フラップFの搬送を終了する。そして、装置本体11を上昇させて搬送装置10を退去させるとともに、フラップFを航空機に取り付ける作業を行う。
【0033】
この搬送装置10においては、ブロック体3A、3Bを備えたチェーンスリング1A、1Bを用いて、フラップFの形状あるいは強度に対応させてチェーンスリング1A、1Bの各々の曲がり度合を規制するようにしている。そのため、吊り下げられたフラップFの特定箇所に過度な応力集中が発生することを抑制することができる。これにより、従来のような傷付き・破損防止対策を特に講じなくとも、フラップFの傷付きや破損を抑制することができ、フラップFの搬送あるいは回転を容易に且つ安定して行うことができ、搬送効率を著しく高めることができる。
【0034】
また、フラップFの形状、強度あるいは大きさは、取り付けられる航空機の機種や仕様によって様々に異なるが、ブロック体3A、3Bを付け替え、ブロック体の大きさや配設ピッチを適宜変更することで、多種多様なフラップの搬送に対応させることができ、搬送装置10の適用可能範囲を拡大させることができる。
【0035】
なお本実施形態においては、搬送装置として、航空機のフラップを搬送するための搬送装置に適用した例について説明したが、本発明に係る搬送装置はこれに限定されるものではない。スリングポイントがなく複雑な形状を有する荷物を、容易に且つ安定して搬送することができるものであるので、多種多様な荷物の搬送に対して用いることが可能である。
【0036】
また、スリングを重量物の搬送に用いた場合について説明したが、搬送用途に限らず、曲がり度合を所定量以下に規制することが要求される用途、例えば巻き寿司を製造する際に用いる巻き簀、あるいは梯子や簀の子等にも、幅広く適用させることが可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスリングにおいては、簡易な構成としながら、曲がり度合を所定量以下に規制することができるので、例えば、吊り下げあるいは巻回される荷物等の形状や強度等に対応させた曲がり度合を得ることができ、その取扱性を著しく向上させることができるとともに、スリングの適用可能用途をより拡大することができる。
また、本発明に係る搬送装置においては、上記のスリングを用いているので、多種多様な荷物を搬送することができるとともに、搬送効率を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリングの一実施形態であるチェーンスリングを示す図であって、(a)は側面図、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図2】図1のチェーンスリングを曲げた状態を示す図であって、(a)はブロック体と反対側に曲げたときの側面図、(b)はブロック体側に曲げたときの側面図である。
【図3】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図4】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1、1A、1B チェーンスリング(スリング)
2、2A、2B チェーン(スリング本体)
3、3A、3B ブロック体(曲がり規制部材)
10 搬送装置
11 装置本体
12 走行装置
13 パンタグラフ
22 ピストンシリンダ機構
s1 上面部(面部)
s2 下面部(面部)
F フラップ(荷物)
【発明の属する技術分野】
本発明は、スリング、及びこのスリングを適用した搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、荷物等を吊り下げて搬送するため、あるいは荷物等に巻回するための帯状の部材として、チェーンや強化繊維等からなるスリングが、広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたスリングは、可とう性を有する長尺部材であって、その途中で自在に曲げることができる点が、利点の一つである。しかし、例えばスリングポイントのない荷物等を吊り下げる場合や、強度のさほど高くない荷物等を巻回する場合等においては、このように自在に曲がる点が、逆に不都合となることがある。すなわち、自在に曲がるが故に、スリングと荷物等との当接部分における特定箇所に応力集中が発生する等して、荷物等に食い込むように作用するおそれがある。
荷物等の一例として航空機のフラップを例にとると、数百キログラムもある重量物でありながらスリングポイントがなく、しかも前縁部や後縁部に鋭角な突出部を有した複雑な形状をなしている。そのため通常のスリングで吊り下げて搬送すると、搬送途中に前縁部や後縁部といった特定箇所に応力集中が発生して、こうした箇所が傷付いたり破損してしまうおそれがあった。そのため、別部材をスリングとフラップの間に設ける等といった、傷付き・破損防止対策を講じる必要があり、その搬送作業は容易には行い得なかった。
こうしたことから、荷物等の形状や強度等に対応して曲がりの度合を規制できるスリングが望まれていた。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で曲がり度合を所定量以下に規制することができるスリング、及びこのスリングを適用した搬送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、スリングであって、長手方向に延びる一対の面部を有した略帯状をなし、少なくとも前記面部の側に曲げることが可能なスリング本体と、前記面部のうちの一方側への前記スリング本体の曲がり度合を、所定量以下とするように規制する曲がり規制部材と、を備え、前記曲がり規制部材を、前記スリング本体の前記一方側の面部に着脱可能に所定のピッチで複数配設された略矩形状のブロック体とし、これらブロック体を付け替えて、その高さ、長さあるいはピッチを変更することで、前記曲がり度合を変更可能としていることを特徴とする。
【0006】
このように曲がり規制部材を設けているので、スリングの片側への曲がり度合を所定量以下となるように規制することができ、例えば荷物等を吊り下げた場合に、特定箇所への応力集中の発生を抑制することができる。
【0008】
そして、スリングを他方側が凸となるように曲げた際に、その曲がり度合がある所定量に達すると、隣接するブロック体の上端部側同士が当接し干渉するので、その所定量よりも曲がることが規制される。このため、簡易な構成でスリングの曲がり度合を規制することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、搬送装置であって、請求項1に記載のスリングを備え、該スリングに吊り下げられた荷物を搬送することを特徴とする。
【0010】
搬送装置をこのような構成としたことで、吊り下げられた荷物の形状あるいは強度に対応させて曲がり度合を規制し、荷物のある特定箇所に応力集中が発生するおそれを抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態に係るチェーンスリング(スリング)1は、略帯状をなすチェーン(スリング本体)2と、このチェーン2の上面部(面部)s1に取り付けられた複数のブロック体(曲がり規制部材)3と、から構成されている。
【0012】
チェーン2は、重量物を吊り下げるのに適した略帯状の構造をなしており、長手方向に延びる一対の面部、すなわち上面部(面部)s1及び下面部(面部)s2を有している。このチェーン2は、上面部s1側(上側)が凸となるようにも下面部s1側(下側)が凸となるようにも自在に曲げることが可能であるが、横方向側に殆ど曲げることは殆ど不可能な構成となっている。
【0013】
ブロック体3は、図1(b)に示すように、所定の高さt及び長さlを有している略矩形状の剛体である。なお図示は省略するが、奥行(幅)は、チェーン2の幅とほぼ同一となっている。こうしたブロック体3が、互いに所定のピッチ(間隔)xだけ隔てるようにして、チェーン2の上面部s1に規則的に配設され、例えばボルト等の連結部材を用いて着脱可能なようにチェーン2に固定されている。
【0014】
図2(a)に示すように、こうした構成のチェーンスリング1は、上側が凸となるように曲げようとすれば、自在に曲げることができる。チェーンスリング1をこのように曲げると、これに伴って、チェーン2上で隣り合うブロック体3の上端部側同士は離間され、互いに干渉し合わなくなることにより、曲がることが規制されないためである。
これに対して図2(b)に示すように、チェーンスリング1を下側が凸となるように曲げようとすると、その曲がり度合は所定量以下となるように規制される。すなわちチェーンスリング1をこのように曲げると、これに伴って、チェーン2上で隣り合うブロック体3の上端部側同士が接近する。そして、チェーン2の曲がり度合がある所定量に達すると、これらブロック体3の上端部側同士が当接・干渉して、その所定量よりも曲がることが規制される。なお図2(b)においては、曲がり度合の所定量、つまり曲がることが許容される最小の曲率を、Rとして示している。この曲率Rは、図1(b)において示した各パラメーター、すなわちブロック体3の高さt、長さl、及びブロック体3同士のピッチxを如何に設定するかによって定まるものである。
【0015】
このチェーンスリング1においては、チェーン2の上面部s1に所定のピッチxで複数配設された略矩形状のブロック体3を備えて、チェーンスリング1の下側が凸となるような曲がりを所定量以下となるように規制するようにしている。そのため、チェーンスリング1の曲がり度合を所望量以下とすることができ、例えば荷物等を吊り下げたり、荷物等に巻回した際に、ある特定箇所に応力が集中するのを抑制することができる。これにより、複雑な形状を有する荷物等、あるいは強度のさほど高くない荷物等にも容易に対応させることができ、これまで講じられていた傷付き・破損防止対策等を不要とでき、その取扱性を著しく向上させることができるとともに、チェーンスリングを適用できる用途をより拡大することができる。
【0016】
また、略矩形状の剛体であるブロック体3を用いるようにしているので、簡易な構成でチェーンスリング1の曲がりを規制することができ、チェーンスリング1の製造を容易にできるとともに、チェーンスリング1の耐久性・耐久性を高めて、長期にわたる使用に供することができる。
【0017】
更に、ブロック体3を付け替えて、その高さt、長さlあるいはピッチxを適宜変更すれば、曲がり度合を所望の量に変更することができる。そのため、多種多様な荷物等にも即時に対応して、その荷物の形状、強度等に対応させた曲がり度合を得ることができ、極めて高い汎用性を実現することができる。
【0018】
なおここでは、チェーンをスリング本体として用いたチェーンスリングとしているが、本発明に係るスリングはこれに限定されるものではなく、例えば強化繊維等の各種繊維を帯状に編んだベルト等を、スリング本体として用いてもよい。
【0019】
上記のようなチェーンスリングを適用した搬送装置の一例について、図3乃至図5を用いて説明する。ここで説明する搬送装置は、航空機の整備工場内において使用され、航空機に取付けるためのフラップを、航空機のフラップ取付位置まで搬送するものである。なお、これらの図においては、航空機の図示は省略している。
この搬送装置10は、図3に示すように、一対をなすチェーンスリング1A、1Bと、これらチェーンシリンダ1A、1Bを係止する装置本体11と、走行装置12と、この走行装置12から装置本体11を吊り下げるパンタグラフ13と、を備えている。
【0020】
装置本体11は、パンタグラフ13によって走行装置12から吊り下げられており、パンタグラフ13を伸長・収縮させることで、走行装置12に対して接近・離間可能、すなわち上下方向に移動可能となっている。
走行装置12には車輪31が設けられており、整備工場内の天井側に敷設されたレール(図示省略)に沿って、略水平方向に走行可能となっている。
【0021】
装置本体11は、スリング巻き取り機21と、ピストンシリンダ機構22とを備えている。
スリング巻き取り機21には、第1巻き取り部21aと第2巻き取り部21bとが形成されており、第1巻き取り部21aにはチェーンスリング1Aの上端部側が巻回され、第2巻き取り部21bにはチェーンスリング1Bの上端部側が巻回されている。これら第1巻き取り部21aと第2巻き取り部21bとは、互いに別駆動となっており、チェーンスリング1Aと1Bとを、各々が独立して巻き上げ・巻き下げ可能となっている。
【0022】
チェーンスリング1Aは、略帯状のチェーン2Aと、このチェーン2Aの下部側における内側面部(フラップF側の面部)に取り付けられた複数のブロック体3Aと、チェーン2Aの下端部に取り付けられた結合金具5Aと、から構成されている。また、チェーンスリング1Bは、略帯状のチェーン2Bと、このチェーン2Bの下部側における内側面部(フラップF側の面部)に取り付けられた複数のブロック体3Bと、チェーン2Bの下端部に取り付けられた結合金具5Bと、から構成されている。結合金具5Aと5Bとを結合させることで、チェーンスリング1Aと1Bとを一本に結合して無端環状のチェーンスリングを形成することができ、フラップFを吊り下げることができる。
【0023】
ブロック体3Aは、互いがほぼ隣接するようにして配設されている。つまり、ブロック体3A同士のピッチはほぼ0となっており、この部分においては、チェーンスリング1Aを外側(フラップFと反対側)が凸となるように曲げることは、殆ど不可能となっている。このブロック体3Aが配設された部分のチェーンスリングは、後述するように、フラップFの下面部をその前後方向全域にわたって支持するための部分である。
一方、ブロック体3Bは、ブロック体3Aよりも長さが短くなっており、互いが所定のピッチを隔てて配設されている。この部分においては、少なくともフラップFの前縁部の曲率となるまで、チェーンスリング1Bを外側が凸となるように曲げることが可能となっている。このブロック体3Bが配設された部分のチェーンスリングは、後述するように、所定の曲率で湾曲した曲面形状をなしている、フラップFの前縁部を支持するための部分である。
【0024】
ピストンシリンダ機構22は、シリンダ22aと、シリンダ22aに対して略水平方向に移動可能とされたピストン22bと、ピストン22bの先端部側に回転自在に軸支されたプーリー22cと、から構成されている。プーリー21cにはチェーンスリング1Bが係回されており、油圧等によりピストンシリンダ機構22を伸長・収縮させることで、チェーンスリング1Bを巻き上げ・巻き下げすることができる。
【0025】
このような構成の搬送装置10を用いて、フラップFを吊り下げ、航空機のフラップ取付位置まで搬送するまでの一連の作業について、以下に説明する。
先ず、図3に示すように、キャリアCに吊り下げられたフラップFを、搬送装置10の直下部まで搬送する。なお、搬送のし易さ等の理由から、フラップFは前縁部を下側にした状態、すなわち倒した状態として、キャリアCに連結されている。
【0026】
パンタグラフ13を伸長させ、装置本体11を充分に下降させておいて、フラップFの下側でチェーンスリング1Aと1Bとを一本に結合し、フラップFを無端環状のチェーンスリングで囲うようにする。
そして、装置本体11を若干量だけ上昇させ、チェーンスリング1A、1BにフラップFの重量を支持させて、吊り下げ可能な状態とし、キャリアCとフラップFとの結合を解除する。こうしてフラップFは、キャリアCから搬送装置10へと移し替えられる。
【0027】
次に図4に示すように、ピストンシリンダ機構22を伸長させる、又は、第1巻き取り部21a、第2巻き取り部21bを巻き上げ・巻き下げ動作させて、フラップFの前縁部を上昇させる(起こす)ようにフラップFを徐々に回転させ、その角度を変えていく。
【0028】
このとき、フラップFの下面部は、チェーンスリング1Aのブロック体3Aが配設された部分によって支持されている。この部分のチェーンスリング1Aは、上記したように、外側が凸となるように曲げることは殆ど不可能となっているので、フラップFの重量によって外側に荷重がかかっている状態においては、剛直な棒状部材の如く機能する。すなわちフラップFの下面部は、複数のブロック体3Aによって平面的に支持されている。
【0029】
これに対して、フラップFの前縁部は、チェーンスリング1Bのブロック体3Bが配設された部分によって支持されている。この部分のチェーンスリング1Bは、上記したように、少なくともフラップFの前縁部の曲率となるまでは、外側が凸となるように曲げることができるため、フラップFの重量によって外側に荷重がかかっている状態においては、フラップFの前縁部の形状に対応して湾曲する。すなわちフラップFの前縁部は、複数のブロック体3Bによって曲面的に支持されている。
【0030】
このように、フラップFの各部分の形状に対応するようにして、チェーンスリングの曲がり度合が調節されるので、例えばフラップFの前縁部や後縁部等のような強度がさほど高くない特定箇所に、過度な応力集中が発生することによる傷付きや破損を抑制できる。そのため、フラップFの搬送あるいは回転を、容易に且つ安定して行うことができる。
【0031】
搬送時の安定性が高まるようにフラップFを起こしたら、次に走行装置12を走行させて、航空機のフラップ取り付け位置の上方まで、フラップFを搬送する。なおこのとき、搬送に支障のない高さまで装置本体11を上昇させておくことは勿論である。
そして、フラップ取り付け位置の上方で、フラップFの角度合わせを大まかに行っておく。角度合わせは、上記の通り、ピストンシリンダ機構22、第1巻き取り部21a又は第2巻き取り部21bを動作させることでフラップFを回転させる。
【0032】
フラップFの角度合わせを終えたら、パンタグラフ13を伸長させてフラップFを取り付け位置まで降下させ、最終的な位置合わせ及び角度合わせを行う。こうした位置合わせ及び角度合わせの終了後に、図示しない治具等によってフラップFをその位置に固定しておき、結合金具5Aと5Bの係合を解除して、チェーンスリング1Aと1Bを分離して、フラップFの搬送を終了する。そして、装置本体11を上昇させて搬送装置10を退去させるとともに、フラップFを航空機に取り付ける作業を行う。
【0033】
この搬送装置10においては、ブロック体3A、3Bを備えたチェーンスリング1A、1Bを用いて、フラップFの形状あるいは強度に対応させてチェーンスリング1A、1Bの各々の曲がり度合を規制するようにしている。そのため、吊り下げられたフラップFの特定箇所に過度な応力集中が発生することを抑制することができる。これにより、従来のような傷付き・破損防止対策を特に講じなくとも、フラップFの傷付きや破損を抑制することができ、フラップFの搬送あるいは回転を容易に且つ安定して行うことができ、搬送効率を著しく高めることができる。
【0034】
また、フラップFの形状、強度あるいは大きさは、取り付けられる航空機の機種や仕様によって様々に異なるが、ブロック体3A、3Bを付け替え、ブロック体の大きさや配設ピッチを適宜変更することで、多種多様なフラップの搬送に対応させることができ、搬送装置10の適用可能範囲を拡大させることができる。
【0035】
なお本実施形態においては、搬送装置として、航空機のフラップを搬送するための搬送装置に適用した例について説明したが、本発明に係る搬送装置はこれに限定されるものではない。スリングポイントがなく複雑な形状を有する荷物を、容易に且つ安定して搬送することができるものであるので、多種多様な荷物の搬送に対して用いることが可能である。
【0036】
また、スリングを重量物の搬送に用いた場合について説明したが、搬送用途に限らず、曲がり度合を所定量以下に規制することが要求される用途、例えば巻き寿司を製造する際に用いる巻き簀、あるいは梯子や簀の子等にも、幅広く適用させることが可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスリングにおいては、簡易な構成としながら、曲がり度合を所定量以下に規制することができるので、例えば、吊り下げあるいは巻回される荷物等の形状や強度等に対応させた曲がり度合を得ることができ、その取扱性を著しく向上させることができるとともに、スリングの適用可能用途をより拡大することができる。
また、本発明に係る搬送装置においては、上記のスリングを用いているので、多種多様な荷物を搬送することができるとともに、搬送効率を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリングの一実施形態であるチェーンスリングを示す図であって、(a)は側面図、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図2】図1のチェーンスリングを曲げた状態を示す図であって、(a)はブロック体と反対側に曲げたときの側面図、(b)はブロック体側に曲げたときの側面図である。
【図3】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図4】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1、1A、1B チェーンスリング(スリング)
2、2A、2B チェーン(スリング本体)
3、3A、3B ブロック体(曲がり規制部材)
10 搬送装置
11 装置本体
12 走行装置
13 パンタグラフ
22 ピストンシリンダ機構
s1 上面部(面部)
s2 下面部(面部)
F フラップ(荷物)
Claims (2)
- 長手方向に延びる一対の面部を有した略帯状をなし、少なくとも前記面部の側に曲げることが可能なスリング本体と、
前記面部のうちの一方側への前記スリング本体の曲がり度合を、所定量以下とするように規制する曲がり規制部材と、を備え、
前記曲がり規制部材を、前記スリング本体の前記一方側の面部に着脱可能に所定のピッチで複数配設された略矩形状のブロック体とし、これらブロック体を付け替えて、その高さ、長さあるいはピッチを変更することで、前記曲がり度合を変更可能としていることを特徴とするスリング。 - 請求項1に記載のスリングを備え、該スリングに吊り下げられた荷物を搬送する搬送装置。
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