JPH092775A - 自動玉掛吊具 - Google Patents

自動玉掛吊具

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JPH092775A
JPH092775A JP15429195A JP15429195A JPH092775A JP H092775 A JPH092775 A JP H092775A JP 15429195 A JP15429195 A JP 15429195A JP 15429195 A JP15429195 A JP 15429195A JP H092775 A JPH092775 A JP H092775A
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JP
Japan
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chain
pile
type
hanging
latch
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Withdrawn
Application number
JP15429195A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Yoshioka
弘料 吉岡
Teruaki Suga
輝顕 菅
Toshiro Sagawa
俊郎 佐川
Takeyuki Yasuda
健之 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaken Kogyo Co Ltd
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kaken Kogyo Co Ltd
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kaken Kogyo Co Ltd, Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kaken Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH092775A publication Critical patent/JPH092775A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チェーンの取替え作業が必要でなく、又機械
に接近する回数も少ない荷の置場の空間利用効率の低下
しない自動玉掛吊具をうることを目的とするものであ
る。 【構成】 固定フレームに一端が固定され、他端に掛金
具を備えた湾曲自在なチェーン式吊具を左右一対備え、
その掛金具同志をワイヤー緊張機構で係合自在とした自
動玉掛吊具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばパイルや丸管など
の長尺の自動玉掛吊具に関する。
【0002】
【従来の技術】クレーンによって長尺材を搬送する際に
用いられる自動玉掛吊具は従来特開平5−330780
号公報として知られている。以上のような自動玉掛吊具
は先端にロック金具を備えた湾曲自在なチェーン式吊具
で長尺材への玉掛作業を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のものによれば湾
曲自在なチェーン式吊具が1本で玉掛け作業を行うもの
であるため、チェーンの長さに相当する直径を越えるパ
イル又は丸管を玉掛けするには長いチェーンに取替える
必要があるので、手数を要し、又機械に接近する回数も
増加するので、安全上好ましくない。又チェーンが1本
であるため、荷の下側にチェーンを通過するためのスペ
ースが大きくなるために荷の置場の空間利用効率が低下
する。そこで本発明では、チェーンの取替え作業が必要
でなく、又機械に接近する回数も少ない、荷の置場の空
間利用効率の低下しない自動玉掛吊具をうることを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような目
的を達成するために次のような自動玉掛吊具を提供する
ものである。すなわち、その第1の発明はクレーンで吊
下げられる吊下げフレームの固定フレームに一端が結合
され、他端に掛金具を備えた、湾曲自在なチェーン式吊
具を左右一対備え、その掛金具同志をワイヤー緊張機構
で係合自在とした自動玉掛吊具である。そして第2の発
明は、かかる自動玉掛吊具において、左右一対のチェー
ン式吊具が固定フレームに対して昇降自在に装置した自
動玉掛吊具であり、第3の発明は、左右一対のチェーン
式吊具の固定側の取付部分にスプロケットを回転自在に
設け、該スプロケットにチェーン式吊具を掛渡してワイ
ヤー緊張機構により緊張又は弛緩自在とした自動玉掛吊
具である。又、第4の発明は固定フレームに設けた左右
一対のチェーン式吊具の間に真空吸引装置の真空吸引パ
ッドを介装装置した自動玉掛吊具である。
【0005】
【作用】固定フレームに一端が固定され、他端に掛金具
を備えた湾曲自在な左右一対のチェーン式吊具を長尺な
パイルや丸管に玉掛けしてその金具同志を係合すること
により、クレーンで吊下げることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に示す実施例について説明する。
図1は本発明自動玉掛吊具の使用状態を示す説明図であ
って、クレーン(2)で吊下げられるフック(3)に吊
下げフレーム(1)のフック連結金具(4)を係合し
て、吊下げフレーム(1)を吊下げるものであり、吊下
げフレーム(1)に設けた自動玉掛吊具(5)のチェー
ン式吊具(13)でパイルや丸管(6)を吊下げるもの
である。以上の装置によれば、コンクリートパイル、丸
管などの長尺材にチェーン式吊具を玉掛けしてクレーン
で運搬できる。そこで、本発明の第1発明であるクレー
ンで吊下げられる吊下げフレームの固定フレームに一端
が結合され、他端に掛金具を備えた湾曲自在なチェーン
式吊具を左右一対備え、その掛金具同志をワイヤー緊張
機構で係合自在とした自動玉掛吊具について図2、図
3、図4、図5、図6に基づいて説明すると、(1)は
前記した吊下げフレームであって、これに固定フレーム
(16)が取付けられている。この固定フレーム(1
6)には一端が結合され、他端に掛金具(14a)を備
えたチェーン式吊具(13a)と、一端が固定フレーム
(16)に固定され、他端に掛金具(14b)を備えた
チェーン式吊具(13b)とが左右一対あって、湾曲自
在な保持具(15)を形成している。
【0007】保持具(15)を形成するチェーン式吊具
(13a)(13b)は、固定フレーム(16)のブラ
ケットに設けたワイヤー緊張装置としてのシリンダー
(11a)(11b)に連結された吊具湾曲ワイヤー
(以下ワイヤーと称する)(12a)(12b)が挿通
されるワイヤー挿通金具(15a)と、これに取付けら
れたピン(15c)でチェーン式に結合するリンク(1
5b)とからなっている。ワイヤー挿通金具(15a)
の図3に示すリンク側隙間は(δ)を構成しており、反
対側は角度(α)を構成していて、挿通されたワイヤー
(12a)(12b)の一端は固定フレーム(16)を
挿通してシリンダー(11a)(11b)に固定され他
端は掛金具(14a)(14b)に結合固定される。掛
金具(14a)にはピン(14c)があり、これに掛金
具(14b)の先端(14e)が係合する。
【0008】次に以上のような自動玉掛吊具(5)の操
作を説明すると、先ず吊下げフレーム(1)をクレーン
(2)で吊下げた状態で、クレーン(2)を移動させて
所定のパイル(6)の上部に位置させる。次にクレーン
(2)のフック(3)を降下させてパイル(6)の直径
に応じた高さまで自動玉掛吊具(5)を降下させて図4
に示すように、チェーン式吊具(13a)(13b)を
自重の作用によって掛金具(14a)(14b)の先端
(14d)(14e)を下方に垂らした状態とする。
【0009】次にシリンダー(11b)を作動させてワ
イヤー(12b)を緊張させる。これによって、図3の
(a)に示すように金具(15a)の内側の隙間(δ)
と角度(α)は小さくなり、チェーン式吊具(13b)
が徐々に湾曲してパイル(6)の外表面に巻き付く。次
いでシリンダー(11a)を作動してワイヤー(12
a)を緊張させる。これによって、図5に示すように掛
金具(14b)の内面と掛金具(14a)のピン(14
c)が隙間(ε)を保った状態で、チェーン式吊具(1
3a)(13b)はパイル(6)の外表面に接触した状
態となる。
【0010】次にクレーン(2)のフック(3)を上昇
させると、図2に示すようにピン(14c)と掛金具
(14b)の内面とが噛み合った状態となる。引き続
き、クレーン(2)によって吊下げフレーム(1)を吊
上げて、パイル(6)を所定の位置に運搬して載置した
後に、クレーン(2)のフック(3)を降下させると、
図5に示すように掛金具(14b)の先端とピン(14
c)との間に隙間(ε)が生じる。ここでクレーン
(2)のフック(3)の降下を停止させる。
【0011】次にシリンダー(11a)を作動させてワ
イヤー(12a)を弛緩させた後、シリンダー(11
b)を作動させてワイヤー(12b)を弛緩させる。こ
れによって図4に示すようにチェーン式吊具(13a)
(13b)を自重の作用によって掛金具(14a)(1
4b)の先端(14d)(14e)を下方に垂らした状
態とする。クレーン(2)のフック(3)を上昇させて
次のパイルの運搬に備える。以上のものによればチェー
ン式吊具を左右2連で構成したために1連で構成した特
開平5−330780号公報に示すチェーン式吊具に比
べて1連当たりのチェーンの長さが約2分の1となるの
で、掛金具を着脱する前後においてチェーン式吊具を垂
らした状態で、パイル又は丸管の下端から掛金具の下端
までの垂れ下がりが小さくなり、荷の置場の高さ方向の
空間利用効率が向上する。又、1連の場合はチェーンの
長さに相当する直径を越えるパイル又は丸管を玉掛する
には長いチェーンを取り替える必要があるので、手数を
要し、機械に接近する回数も増加するが、以上のものに
よればそのような欠点はない。
【0012】次に第2の発明である左右一対のチェーン
式吊具が固定フレームに対して昇降自在に装置された自
動玉掛吊具について図7に基づいて説明すると、固定フ
レーム(16)にモータ(7a)(7b)が装置され、
固定フレーム(16)の支持フレーム(28a)(28
b)の直線すべり案内機構(25)に沿って摺動金具
(10a)(10b)が昇降できるように、摺動金具
(10a)(10b)のナット(9a)(9b)にモー
タ(7a)(7b)で駆動されるスクリュー軸(8a)
(8b)が螺合している。摺動金具(10a)(10
b)にはシリンダー(11a)(11b)が取付けられ
ていて、これに前記したチェーン式吊具(13a)(1
3b)のワイヤー(12a)(12b)が取付けられて
いる。チェーン式吊具(13a)(13b)の構造は第
1発明のものと同様である。
【0013】そこで、第2の発明についてその操作を説
明すると、先ず吊下げフレーム(1)をクレーン(2)
で吊下げた状態で、クレーン(2)を移動させて所定の
パイル(6)の上部に位置させる。次にクレーン(2)
のフック(3)を降下させて、パイル(6)に自動玉掛
吊具(5)を近づけてから駆動モータ(7a)(7b)
を作動させて、チェーン式吊具(13a)(13b)を
パイル(6)の直径に応じた高さまで降下させて図4に
示すようにチェーン式吊具(13a)(13b)を自重
の作用によって掛金具(14a)(14b)の先端(1
4d)(14e)を下方に垂らした状態とする。
【0014】次にシリンダー(11b)を作動させてワ
イヤー(12b)を緊張させる。これによって図3の
(a)に示すように、保持具(15)の間の内側の隙間
(δ)と角度(α)は小さくなり、チェーン式吊具(1
3b)が徐々に湾曲してパイル(6)の外表面に巻き付
く。次いでシリンダー(11a)を作動して、ワイヤー
(12a)を緊張させる。これにより、図5に示すよう
に掛金具(14b)の内面と掛金具(14a)のピン
(14c)が隙間(ε)を保った状態で、チェーン式吊
具(13a)(13b)はパイル(6)の外表面に接触
した状態となる。
【0015】シリンダー(11a)(11b)を引き続
き作動させてワイヤー(12a)(12b)を緊張させ
た状態のままで、駆動モータ(7a)(7b)を作動さ
せて隙間(ε)を減少させ、掛金具(14b)の内面と
掛金具(14a)のピン(14c)表面が、図7の如く
接触したら駆動モータ(7a)(7b)を停止させる。
これによって掛金具(14a)と掛金具(14b)が完
全にロックする。
【0016】次いでクレーン(2)によって吊下げフレ
ーム(1)を吊上げてパイル(6)を所定の位置に運搬
して載置した後、駆動モータ(7a)(7b)を作動さ
せて図5に示すようにチェーン式吊金具(13a)(1
3b)を降下させて掛金具(14b)と掛金具(14
a)のピン(14c)の間に隙間(ε)を確保する。
【0017】次にシリンダー(11a)を作動させてワ
イヤー(12a)を弛緩させた後にシリンダー(11
b)を作動させてワイヤー(12b)を弛緩させる。こ
れによって図4に示すようにチェーン式吊具(13a)
(13b)を自重の作用によって掛金具(14a)(1
4b)の先端(14d)(14e)を下方に垂らした状
態とする。引き続いて駆動モータ(7a)(7b)を作
動させてチェーン式吊具(13a)(13b)を上昇さ
せる。掛金具(14a)(14b)の先端(14d)
(14e)がパイル(6)の上面を越えたら駆動モータ
(7a)(7b)を停止させ、次のパイル(6)の運搬
に備える。
【0018】以上説明したように駆動モータ(7a)
(7b)でスクリュー軸(8a)(8b)を介して、自
動玉掛吊具(5)を昇降自在としたために、固定フレー
ム(16)の下端からチェーン式吊具(13a)(13
b)先端に接続した掛金具(14a)(14b)までの
長さが伸縮可能となり、チェーンの長さに相当する直径
を越えるパイル又は丸管を玉掛けする都度、チェーン式
吊具を長いものに取替える必要がなく、取替えの手数が
無くなるとともに作業者の安全が確保できる。
【0019】次に第3の発明である、左右一対のチェー
ン式吊具の固定フレーム側の取付部分にスプロケットを
回転自在に設け、該スプロケットにチェーン式吊具を掛
渡してワイヤー緊張機構により緊張、又は弛緩自在とし
た自動玉掛吊具について説明する。図8はそれを示すも
ので、第2の発明の昇降機構が設けられている。図8に
示すように、固定フレーム(16)上に駆動モータ(7
a)(7b)があり、その支持フレーム(29a)(2
9b)はL字形をなしていて、端部にワイヤー緊張機構
としてのシリンダー(11a)(11b)が取付けられ
ている。モータ(7a)(7b)で駆動せしめられるス
クリュー軸(8a)(8b)に螺合するナット(9a)
(9b)は摺動金具(10a)(10b)に設けられて
おり、摺動金具(10a)(10b)は支持フレーム
(29a)(29b)の直線すべり案内機構(25)に
沿って上下動する。摺動金具(10a)(10b)には
軸受(23)があり、これにスプロケット(22)が回
転自在に軸架されている。このスプロケット(22)に
はチェーン式吊具(13a)(13b)が掛渡されてい
て、チェーン式吊具(13a)(13b)のリンク(1
5a)(15b)端は支持フレーム(29a)(29
b)に固定され、ワイヤー(12a)(12b)はシリ
ンダー(11a)(11b)に連結されている。そして
チェーン式吊具(13a)(13b)の端部に掛金具
(14a)(14b)のあることは前述したものと同様
である。
【0020】以上のものは第2の発明のものにスプロケ
ットが付加されているもので、作動は第2の発明と同様
であるが、このスプロケットがあることにより昇降機構
のストロークが約2分の1となるので自動玉掛吊具の全
体の高さも低くなり、コンパクトになると共に重心も低
くなるので、安定性も向上する。
【0021】以上のような第2、3発明にかかるものは
昇降機構と緊張機構との連動作用によってチェーン式吊
具がパイル又は丸管の下半分の外表面に接触しながら昇
降できるが、図9のものはこれを利用してパイルを型枠
から取り出す作業に用いられるチェーン式吊具を示して
いる。以上は本発明の第4発明をなし、固定フレームに
設けた左右一対のチェーン式吊具の間に真空吸引装置の
真空吸引パッドを介装装置した自動玉掛吊具である。第
4の発明の実施に当たっては、チェーン式吊具に昇降機
構と緊張機構を用いることになるもので、これに更に真
空吸引パッドが付加されたものが第4の発明である。図
示のものでは固定フレーム(16)の支持フレーム(2
9a)(29b)間に真空吸引装置(17)を構成する
真空破壊弁(20)のある真空ポンプ装置(19)が装
置され、その真空吸引パッド(18)でパイル(6)の
持上げができるようになっている。そこで、この装置を
用いてパイルを型枠から取り出す作業について説明す
る。
【0022】先ず吊下げフレーム(1)をクレーン
(2)で吊下げた状態でクレーン(2)を移動させてパ
イル(6)の上部に位置させる。クレーン(2)のフッ
ク(3)を降下させてパイル(6)に真空吸引装置(1
7)を近づけて真空吸引パッド(18)をパイル(6)
に接触させる。真空ポンプ装置装置(19)を作動させ
て真空吸引パッド(18)によってパイル(6)を真空
吸引する。
【0023】クレーン(2)のフック(3)を上昇させ
てパイル(6)をパイル成形に用いられる開放された状
態の半割式型枠(21)の中から型抜きして上昇させ
る。半割式型枠(21)とパイル(6)の外表面の間隔
(η)がチェーン式吊具(13a)(13b)の厚さ
(μ)を越えたところで、フック(3)を停止させる。
図9はこのときの状態を示している。
【0024】自動玉掛吊具(5)の昇降機構としての駆
動モータ(7a)(7b)を作動させてチェーン式吊具
(13a)(13b)を降下させる。掛金具(14a)
(14b)の先端(14d)(14e)がパイル(6)
の直径の中ほどまで降下したら緊張装置としてのシリン
ダー(11a)(11b)を作動させてワイヤー(12
a)(12b)を緊張させながら引き続きチェーン式吊
具(13a)(13b)を昇降機構で降下させる。これ
によってチェーン式吊具(13a)(13b)はパイル
(6)の外表面に沿ってパイル(6)と接触を保持しな
がら降下する。このときの状態が図10である。
【0025】図5に示すように、掛金具(14b)の先
端突起部(14f)とパイル(6)の外表面との間隔
(γ)は掛金具(14a)のピン(14c)の表面とパ
イル(6)の外表面との間隔(ψ)よりも小さいために
掛金具(14b)は掛金具(14a)のピン(14c)
とパイル(6)との間隔(ψ)に掛金具(14b)の先
端突起部(14f)が入り込む。その結果図5に示すよ
うに掛金具(14a)のピン(14c)と掛金具(14
b)との間に隙間(ε)が保たれる。
【0026】シリンダー(11a)(11b)を作動さ
せてワイヤー(12a)(12b)を緊張した状態のま
まで駆動モータ(7a)(7b)を作動させて隙間
(ε)を減少させて図8に示すように掛金具(14b)
の内面と掛金具(14a)のピン(14c)の表面が接
触したら駆動モータ(7a)(7b)を停止させる。こ
れによって掛金具(14a)と掛金具(14b)が完全
にロックする。
【0027】次いで、クレーン(2)によって吊下げフ
レーム(1)を吊上げて、パイル(6)を所定の位置に
運搬して載置した後に、駆動モータ(7a)(7b)を
作動させて、チェーン式吊具(13a)(13b)を弛
緩させて、図5に示すように掛金具(14a)のピン
(14c)と掛金具(14b)の間に隙間(ε)を得
る。
【0028】シリンダー(11a)を作動させてワイヤ
ー(12a)を弛緩させて掛金具(14a)のピン(1
4c)の上面と、掛金具(14b)の下面の間に図6の
(a)に示すように隙間(α’)を得る。駆動モータ
(7a)(7b)を停止し、再び作動させて図6の
(b)に示すように掛金具(14a)のピン(14c)
と掛金具(14b)に隙間(β)ができたところで、シ
リンダー(11a)を停止し、再びシリンダー(11
a)を作動させてワイヤー(12a)を緊張させてチェ
ーン式吊具(13a)とパイル(6)を接触させる。こ
れと共にシリンダー(11b)を作動させてワイヤー
(12b)を緊張させてチェーン式吊具(13b)とパ
イル(6)を接触させる。
【0029】掛金具(14a)(14b)の先端(14
d)(14e)がパイル(6)の直径の中ほどまで上昇
したらシリンダー(11a)(11b)を作動させてワ
イヤー(12a)(12b)を弛緩させ、引き続いて駆
動モータ(7a)(7b)を作動させてチェーン式吊具
(13a)(13b)を上昇させる。掛金具(14a)
(14b)の先端(14d)(14e)がパイル(6)
の上面を越えたら駆動モータ(7a)(7b)を停止さ
せる。次いで真空吸引装置(17)の真空破壊弁(2
0)を開いて真空吸引パッド(18)の内面とパイル
(6)の隙間空間を大気圧と成してからクレーン(2)
を上昇させてパイル(6)と真空吸引パッドを引き離
し、次のパイル(6)の運搬に備える。
【0030】以上のような図9に示すものによれば、昇
降機構と、緊張機構との連動作用によってチェーン式吊
具がパイル又は丸管の下半分の外表面に接触しながら昇
降するためにパイル成形に用いられる半割式型枠を開放
した状態で真空吸引パッドを用いてパイルを型枠から取
り出すときにパイルを型枠から少し上昇させるだけでパ
イルと型枠との隙間にチェーン式吊具を挿入して左右の
掛金具を係合することが可能となり、万が一真空吸引パ
ッドが上昇中に真空破壊となったときでもパイルはチェ
ーン式吊具によって保持されるためにパイルの落下によ
るパイル、又は型枠の損傷を防止する安全装置として用
いることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかる、第1の発明
によれば、チェーン式吊具を左右2連で構成したため
に、1連で構成したチェーン式吊具に比べて1連当りの
チェーンの長さが約2分の1となるので掛金具を着脱す
る前後においてチェーン式吊具を垂らした状態でパイル
又は丸管の下端から掛金具の下端までの垂れ下がり長さ
が小さくなり、荷の置場の高さ方向の空間利用効率が向
上するという効果がある。又、パイル又は丸管の直径が
大きくなってもチェーンを取替える必要がなく、したが
って取替えのために機械に接近する回数も少なくなるの
で安全である。請求項2にかかる第2の発明によれば、
昇降機構を設けたために固定フレームの下端からチェー
ン式吊具先端に接続した掛金具までの長さが伸縮可能と
なるためにチェーンの長さに相当する直径を越えるパイ
ル又は丸管を玉掛する都度チェーン式吊具を長いものに
取替える必要がなく、取替えの手数が無くなると共に作
業者の安全が確保できるという効果がある。請求項3に
かかる、第3の発明によれば、チェーン式吊具が掛け渡
されるスプロケットを設けたために昇降機構のストロー
クが約2分の1となり、自動玉掛吊具の全体の高さも低
くなり、コンパクトになると共に重心も低くなるので安
全性も向上するという効果がある。請求項4にかかる第
4の発明によれば、昇降機構と緊張機構との連動作用に
よってチェーン式吊具がパイル又は丸管の下半分の外表
面に接触しながら昇降するためにパイル成形に用いられ
る半割式型枠を開放した状態で真空吸引パッドを用いて
パイルを型枠から取り出すときにパイルを型枠から少し
上昇させるだけでパイルと型枠との隙間にチェーン式吊
具を挿入して左右の掛金具を係合することが可能とな
り、万が一真空吸引パッドが上昇途中に真空破壊となっ
たときでも、パイルはチェーン式吊具によって保持され
るためにパイルの落下によるパイル又は型枠の損傷を防
止する安全装置として用いることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の使用状況を示す側面図
【図2】第1の発明にかかる図1のA−A矢視断面拡大
【図3】チェーン式吊具の部分図と断面図
【図4】チェーン式吊具の垂下した状態の説明図
【図5】チェーン式吊具のパイル又は丸管に巻き付いた
状態の説明図
【図6】チェーン式吊具のパイル又は丸管から外れはじ
めた状態の説明図とパイル又は丸管から外れた状態の説
明図
【図7】第2の発明にかかる図1のA−A矢視拡大断面
【図8】第3の発明にかかる図1のA−A矢視拡大断面
【図9】第4の発明にかかる真空吸引装置でパイルを吊
上げた状態の説明図
【図10】同上のパイルに接触しながらチェーン式吊具
が降下している状態の説明図
【符号の説明】
1 吊下げフレーム 2 クレーン 3 フック 4 フック連結金具 5 自動玉掛吊具 6 パイル 7a 駆動モータ 7b 駆動モータ 8a スクリュー軸 8b スクリュー軸 9a ナット 9b ナット 10a 摺動金具 10b 摺動金具 11a シリンダー 11b シリンダー 12a ワイヤー 12b ワイヤー 13a チェーン式吊具 13b チェーン式吊具 14a 掛金具 14b 掛金具 14c 掛金具14a のピン 15 保持具 15a ワイヤー挿通金具 15b リンク 16 固定フレーム 17 真空吸引装置 18 真空吸引パッド 19 真空ポンプ装置 20 真空破壊弁 21 半割式型枠 22 スプロケット 23 軸受 24 スプロケット軸 25 直線すべり案内機構 26 昇降機構 27 ワイヤー緊張機構
フロントページの続き (72)発明者 佐川 俊郎 茨城県猿島郡境町大字染谷106 旭化成工 業株式会社内 (72)発明者 安田 健之 茨城県猿島郡境町大字染谷106 旭化成工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンで吊下げられる吊下げフレーム
    の固定フレームに一端が結合され、他端に掛金具を備え
    た、湾曲自在なチェーン式吊具を左右一対備え、その掛
    金具同志をワイヤー緊張機構で係合自在とした自動玉掛
    吊具。
  2. 【請求項2】 左右一対のチェーン式吊具が固定フレー
    ムに対して昇降自在に装置された請求項1記載の自動玉
    掛吊具。
  3. 【請求項3】 左右一対のチェーン式吊具の固定フレー
    ム側の取付部分にスプロケットを回転自在に設け、該ス
    プロケットにチェーン式吊具を掛渡してワイヤー緊張機
    構により緊張、又は弛緩自在とした請求項1又は2記載
    の自動玉掛吊具。
  4. 【請求項4】 固定フレームに設けた左右一対のチェー
    ン式吊具の間に真空吸引装置の真空吸引パッドを介装装
    置した請求項1、2、3の何れかに記載の自動玉掛吊
    具。
JP15429195A 1995-06-21 1995-06-21 自動玉掛吊具 Withdrawn JPH092775A (ja)

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