JP3847408B2

JP3847408B2 - Bullet ball machine

Info

Publication number: JP3847408B2
Application number: JP09414197A
Authority: JP
Inventors: 和久篠塚
Original assignee: Aruze Corp
Current assignee: Universal Entertainment Corp
Priority date: 1997-04-11
Filing date: 1997-04-11
Publication date: 2006-11-22
Anticipated expiration: 2017-04-11
Also published as: JPH10286368A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、購入したパチンコ球を弾発して遊技するパチンコ遊技機、或いはコインを投入することで内部に封入されたパチンコ球による遊技ができるコイン遊技機等の弾球遊技機であって、特に、遊技領域に設けられた表示部における可変表示が特定態様で停止したとき遊技者に有利な遊技状態となる弾球遊技機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の弾球遊技機を設置して営業する遊技店においては、経営上常に、遊技者が弾球遊技機で弾発した球数（発射球数）と賞球として遊技者に支払われた球数（出玉数）とを考慮する必要がある。例えば、パチンコ遊技機の場合、遊技者が一のパチンコ台に消費した発射球数が出玉数より少なければ、遊技者の勝ちとなり、その分が遊技店側にとってマイナスとなる。一般的なパチンコ遊技機において、出玉数と発射球数との差を差玉数として、その推移を表すと、図１４に示すように、大当たりするまでは発射球の消費が多く、遊技者にとって差玉数はマイナスとなっているが、大当たりが発生すると急激に出玉が多くなり、差玉数がプラスに転じる。以後、多くの場合、このような推移を繰り返す。
【０００３】
従って、遊技店にとっては、個々のパチンコ遊技機について遊技者が消費する遊技球数に対する賞球数（発射球数に対する出玉数）の比、いわゆる入賞率（割数）が遊技店の経営上適切な値になるように、実際のパチンコ台を調整することが必要であり、従来は、この調整を釘師と呼ばれる特殊な技能を持つ者に任せていた。
【０００４】
最近では、通常の弾発遊技とは別に行う別遊技として、遊技領域内に設けられた始動入賞口に入賞球が入賞した時に可変表示部が作動を開始し、その可変表示が特定態様となって停止した場合に「大当たり」として可変入賞球装置を開成することにより、遊技者が多量の賞球を得られるようにした弾球遊技機が主流となっている。このような遊技機においては、マイクロコンピュータ等の制御装置により、可変表示部が予め定めた確率で特定態様となって停止するように制御するため、大当たりの発生する確率は概予定の範囲内に収まるが、大当たりが生じるきっかけとなる始動入賞口への入賞の確率は、依然として遊技球が始動入賞口に向かう経路の釘調整に委ねられている。特に釘調整により、遊技領域に打ち込まれる遊技球の多くが始動入賞口に向かうようにしたとき、始動入賞口への入賞の確率がパチンコ台全体の入賞率を左右することになる。
【０００５】
そこで、始動入賞口を可変型（つまり開閉動作可能な）入賞球装置とし、これが遊技者にとって有利な開成状態となる条件を、始動入賞口専用に設けた可変表示部が特定態様となって停止することとし、その確率を所定の値に設定して可変表示部の停止制御を行う機種も登場している。このような弾球遊技機においては、始動入賞口専用の可変表示部を「普通図柄表示器」と称し、大当たりを発生させる可変表示部を「特別図柄表示器」と称する。
【０００６】
このタイプのパチンコ遊技機によれば、普通図柄表示器が特定態様となって停止する確率を設定することで、始動入賞口である可変入賞球装置が開成する確率を所望の値に予想することができると共に、始動入賞口が開成されたときは、かなり高い確率で遊技球が入賞するので、始動入賞口への入賞確率が釘調整だけで調整される場合に比べて、全体の入賞率を適切に調整することが可能である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の弾球遊技機においては、始動入賞口を開成する条件を成立させる普通図柄表示器は、遊技領域内に設けられた特定領域に遊技球が入賞した時に可変表示を開始するようになっているので、始動入賞口が開成するかどうかは特定領域への入賞の確率に依存する。そして、この特定領域への入賞の確率は従来どおり釘調整によって左右されるので、結局、パチンコ台全体の入賞率は釘調整に依存することとなっていた。しかも、図１５に実線で示す予定の差玉数に対して、実際には破線で示すように個々のパチンコ台ごとに差玉数の変化にばらつきがあるので、遊技店にとっては全てのパチンコ台について釘調整が必要であり、負担であることに変わりはなかった。
【０００８】
また、仮に遊技店側で釘調整がうまくできたとしても、遊技者が遊技球を狙いどおり弾発できるかどうかは遊技者自身の力に依存しているので、能力或いは熟練度が異なる遊技者の間では、普通図柄表示器での可変表示を開始させる特定領域への入賞が発生するまでに消費する遊技球の個数に大きな違いが現れる。そこで、この違いを少なくして、いわゆる初心者でも、ある程度の個数の遊技球を消費すれば普通図柄表示器の可変表示が開始されるようにすることが望まれるが、そのようにしても、上記可変表示が特定態様となって停止する確率が一定である限り、始動入賞口への入賞の確率は殆ど変わらず、始動入賞口への入賞による別遊技の利益が得られる可能性は増大しない。
【０００９】
本発明の第１の目的は、特殊な技能による釘調整を必要とせず、且つ実際の遊技において遊技者の技量に大きく左右されず、予定の入賞率に沿った結果を生じさせる弾球遊技機を提供することにある。
【００１０】
本発明のもう１つの目的は、より緻密な入賞率の調整ができる弾球遊技機を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明の第１の態様によれば、遊技領域内に設けられた特定領域に入賞した遊技球（特定入賞球）を検出する特定入賞球検出手段と、該特定入賞球検出手段の検出信号に応じて可変表示を開始する可変表示手段と、該可変表示手段の可変表示動作を制御する可変表示制御手段と、遊技者にとって不利な第１状態と遊技者にとって有利な第２状態とに変換可能に構成され、遊技球が入賞することによって別遊技を開始させるように定められた始動入賞口と、該始動入賞口に入賞した遊技球（始動入賞球）を検出する始動入賞球検出手段と、前記可変表示手段の可変表示が特定態様にて停止した場合に前記始動入賞口を第１状態から第２状態に変換駆動する駆動制御手段とを備えた弾球遊技機において、
前記可変表示制御手段は、前記遊技領域に向けて発射された遊技球（発射球）を検出する発射球検出手段と、所定の数値範囲で乱数を発生する乱数発生手段と、該乱数発生手段から発生した乱数の値が所定値となる確率（以下、所定値確率という）を異ならせて設定する複数の所定値確率設定手段と、予め定めた特定条件が成立した時、前記所定値確率設定手段で設定された複数の所定値確率の中から一つを選択する所定値確率選択手段と、前記発射球検出手段の検出信号に応じて、前記乱数発生手段から発生した乱数の値が所定値であるか否かを判定する乱数値判定手段と、該乱数値判定手段が所定値と判定する毎に加算動作を行い、前記始動入賞球検出手段の検出信号がある毎に減算動作を行う計数手段と、前記可変表示手段の可変表示が前記特定態様で停止する確率（以下、停止確率という）を異ならせて設定する複数の停止確率設定手段と、前記計数手段の計数値に基づいて、前記停止確率設定手段で設定された複数の停止確率の中から一つを選択する停止確率選択手段とを含み、該停止確率選択手段によって選択された停止確率に基づいて前記可変表示を停止制御することを特徴とする。
【００１２】
本発明の第２の態様によれば、第１の態様の弾球遊技機において、所定値確率設定手段は、発射球検出手段の検出信号に応じて発生する乱数の範囲を複数設定することで、複数の異なる確率を設定可能とする。
【００１３】
本発明の第３の態様によれば、第１又は第２の態様の弾球遊技機において、上記特定条件は計数手段の計数値が所定値になった時に成立するものとする。
【００１４】
【作用及び効果】
第１の態様の弾球遊技機においては、乱数発生手段で発生した乱数の値が所定値となる所定値確率が複数の異なる値に設定される。遊技中、特定条件が成立すると、所定値確率選択手段が、上記のように設定された複数の所定値確率の中から一つを選択する。その選択された所定値確率で、発射球の検出に応じて発生した乱数の値が所定値となる。計数手段は、この乱数の値が所定値のとき計数値を加算し、始動入賞球が発生すると計数値を減算する。この計数手段の計数値に基づいて、停止確率選択手段が、停止確率設定手段で設定された複数の停止確率の中から一つを選択する。例えば、上記計数値が所定値以上であれば、値の大きい停止確率を選択し、上記計数値が所定値未満であれば、値の小さい停止確率を選択する。
【００１５】
遊技中、特定入賞球が発生すると可変表示手段の可変表示が開始され、その停止時の表示は、上記のように選択された停止確率で特定態様となる。その時、駆動制御手段により、可変型の始動入賞口が第２状態に変換され、始動入賞球が発生しやすくなる。そして、始動入賞球が発生すると、遊技者にとって大きな利益を得ることができる別遊技が開始される。
【００１６】
本発明によれば、上記のように所定値確率選択手段と停止確率選択手段との２つの選択手段を備えることにより、始動入賞口が第２状態になる確率をより緻密に変化させて入賞率を調整できる。このため、遊技店にとっては、従来の釘調整のように人間の感覚で始動入賞口への入賞の確率を調整するという作業を極力減らすと共に、各遊技機毎の入賞率のばらつきを防ぐことができる。また、遊技者にとっては、遊技機を見ただけでは、どの台が有利であるかの見分けがつかないので、技量の高い遊技者が始動入賞口周辺の釘の調整具合を見て、始動入賞口に入賞し易い台かどうかを見分けてしまい、初心者との間に大きな差がつくという問題（不平等性）も無くなり、初心者でも遊技を楽しむことができる。
【００１７】
第２の態様の弾球遊技機においては、発射球の検出に応じて発生する乱数の発生範囲を複数設定することで、複数の異なる所定値確率を設定できるので、入賞率のより緻密な調整が可能となる。
【００１８】
第３の態様の弾球遊技機においては、停止確率を選択するための条件となる計数手段の計数値を、所定値確率を選択するための特定条件とすることで、計数手段の計数値という同一条件に基づいて所定値確率と停止確率の両方を選択するので、入賞率の調整が容易になる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明に係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図である。
【００２０】
遊技領域１０内には、前述のように特定入賞球の発生に応じて複数の図柄（数字、文字又は記号を含む）を可変表示する可変表示手段としての普通図柄表示装置２と、別遊技装置としての特別図柄表示装置３が設けられている。
【００２１】
普通図柄表示装置２は、一桁の７セグメントＬＥＤ表示器で構成されている。特別図柄表示装置３は、液晶表示器で構成されており、その表示画面にスロットマシンにおける３列の機械式リールの回転を電気的に疑似表示するものである。これら普通図柄表示装置２と特別図柄表示装置３は共に、スロットマシンに使用される機械式のリール装置を使用できるが、液晶，ＬＥＤ，プラズマディスプレイ，ＣＲＴ等の電気的表示器も用いられる。その場合、例えば、普通図柄表示装置２を液晶表示器で構成し、或いは特別図柄表示装置３を７セグメントＬＥＤ表示器で構成することができる。また、普通図柄表示装置２に複数桁の識別情報を表示し、特別図柄表示装置３に一桁の識別情報を表示してもよい。
【００２２】
特別図柄表示装置３の下側の左右には、普通図柄表示装置２を可変表示させることができる特定領域としての普通図柄作動用ゲート６ａ，６ｂが設けられており、各ゲートを通過した遊技球（特定入賞球）を検出するための特定入賞球検出手段として、普通図柄作動用スイッチ７ａ，７ｂを備えている。
【００２３】
更に、特別図柄表示装置３の下方には、遊技者にとって不利な第１状態と遊技者にとって有利な第２状態とに変換可能で、入賞球があると５個の賞球を払い出す始動入賞口４と、入賞球があると所定個数（例えば１５個）の賞球を払い出す大入賞口（いわゆるアタッカ）５とが設けられている。上記普通図柄表示装置２と始動入賞口４と大入賞口５とは、可変入賞球装置９として一体にユニット化され、遊技領域の下部に設置されている。尚、始動入賞口４は、上記の第１状態であっても遊技球が１個程度入賞可能な入賞空間を維持する可変入賞球装置で構成されている。
【００２４】
遊技盤面上には、裏側に発光部を備えたランプ風車１１ａ，１１ｂと、通常の風車１２ａ，１２ｂと、入賞球がある毎に１５個の賞球を遊技者に払い出す一般入賞口１３ａ〜１３ｇと、盤面サイドランプ１４ａ，１４ｂとが設けられている。
【００２５】
図２に示すように、可変入賞球装置９は、基盤９１と入賞球装置の左右に設けられた爪部９２とによって遊技盤１を挟み込むことで、遊技盤１に固定される構造となっている。その基盤９１の表面側には、一の一般入賞口１３ｅが最上部に設けられており、その下部に設けられた始動入賞口４は、可動翼片の開閉によって遊技球の入賞をし易くしたり難しくする可変型の入賞装置である。また、その下部に設けられた大入賞口５は、可動腕が左右にスライドすることによって遊技球を入賞し易くしたり難しくしたりする構成の変動入賞装置から成る。
【００２６】
普通図柄表示装置２は、遊技領域１０の最下部に設けられており、その周辺には、普通図柄記憶ランプ１４が４個設けられている。この普通図柄記憶ランプ１４は、上記普通図柄作動用ゲート６ａ，６ｂに遊技球が入賞することによって点灯し、普通図柄表示装置２の可変表示予定回数を示す。すなわち、４個のランプで、普通図柄表示装置２が可変表示している最中に普通図柄作動用ゲート６ａ，６ｂに入賞した回数（４回が上限）を表示し、現時点での普通図柄表示装置２の可変表示可能な回数を遊技者に知らせるものである。
【００２７】
基盤９１の裏面側には、始動入賞口４を変換駆動する始動入賞口ソレノイド３０と、始動入賞口４へ入賞した遊技球（始動入賞球）を検出する始動入賞球検出手段としての始動入賞口スイッチ３１と、大入賞口５を変換駆動する大入賞口ソレノイド３２と、大入賞口５へ入賞した遊技球を計数し且つ大入賞口５を再度開成するか否かの判定を行うために必要な検出信号を発生する大入賞口スイッチ３３とが設けられている。
【００２８】
図３は、普通図柄作動用ゲート６の構成を示す。このゲート６は、爪部６２と基盤６１とが遊技盤１を挟み込み、ゲート内部に設けられた普通図柄作動用スイッチ７が遊技盤表面に突出するように取り付けられる構造となっている。
【００２９】
図１の遊技機においては、普通図柄作動用ゲート６ａ，６ｂを通過した特定入賞球は、アウト口８に流入して遊技領域の外に排出されるが、この特定入賞球がある毎に一定数の賞球を遊技者に払い出すようにしてもよい。
【００３０】
図４は、遊技球発射装置から発射された遊技球（発射球）と戻り球の検出を行う検出スイッチの設置位置を示す。図において、遊技球発射装置２０は、プランジャ式ソレノイドを励磁して遊技球を発射させる構造であるが、駆動源としてロータリーソレノイドやモータを使用する構造でもよい。
【００３１】
上記遊技球発射装置２０から発射された遊技球を検出する発射球検出手段として、発射球右検出スイッチ２１ａ，発射球左検出スイッチ２１ｂが設けられている。２つの発射球検出スイッチは、遊技球が確実に発射されたかどうかを判別するためのもので、遊技球発射装置２０に駆動信号が出力され且つ発射球右検出スイッチ２１ａが検出信号を出力した後、発射球左検出スイッチ２１ｂが検出出力を検出して初めて遊技球が発射されたと判別する。従って、初めに発射球左検出スイッチ２１ｂが検出信号を出力し、その後、発射球右検出スイッチ２１ａが検出信号を出力したような場合にはエラーとなり、遊技球が発射されたものとしない。
【００３２】
また、遊技球が発射球検出右スイッチ２１ａ，発射球検出左スイッチ２１ｂを順番どおり通過しても、弾発力が弱く遊技領域に達しなかった戻り球を検出するために戻り球検出スイッチ２２が設けられている。
【００３３】
次に、以上のようなパチンコ遊技機の遊技制御について説明する。この種のパチンコ遊技機は、制御手段としてマイクロコンピュータを備え、これによって遊技全般を制御する。上記実施例の制御手段も、図５のブロック図で示されるように、マイクロコンピュータを中心に構成されている。
【００３４】
マイクロコンピュータ５０は、ＣＰＵ５０Ａ，ＲＡＭ５０Ｂ，ＲＯＭ５０Ｃ及び入出力（Ｉ／Ｏ）ポート用ＩＣ５０Ｄで構成され、入力回路５１から入力される各入力信号をＲＯＭ５０Ｃ内に書き込まれたプログラムに従って処理し、必要に応じて出力回路５２から各駆動手段へ出力信号を送出する。また、各遊技の進行過程で使用する乱数を発生する乱数発生器５３が、ＣＰＵ５０Ａに接続されている。尚、乱数発生手段としては、ＣＰＵがプログラム上で所定の信号に応じて数値を更新することによって乱数を発生するようにしてもよい。
【００３５】
入力回路５１には、後述のように設定切替装置６０（図１２）を構成する設定キースイッチ６２と設定切替スイッチ６４、発射球検出右スイッチ２１ａ、発射球検出左スイッチ２１ｂ、戻り球検出スイッチ２２、普通図柄作動用スイッチ７、始動入賞口スイッチ３１、大入賞口スイッチ３３等が接続される一方、出力回路５２には、普通図柄表示装置２、特別図柄表示装置３、始動入賞口ソレノイド３０、大入賞口ソレノイド３２等が接続されている。
【００３６】
上記マイクロコンピュータは、電源スイッチがオンするとメモリやレジスタの初期化処理を行った後、割込信号（リセットパルス）が発生すると、遊技制御で使用する乱数の更新処理等の割込処理を順次実行する。
【００３７】
図６は、上記マイコンによる遊技処理手順を示す。
【００３８】
初めに、前記所定値確率（発射球に応じて発生する乱数の値が所定値となる確率）を決定する（ＳＴ１１）。この所定値確率は、遊技中「特定条件」が成立したか否かで決定されるが、ここで特定条件は、例えば、普通図柄表示装置２の可変表示が特定態様で停止する確率（停止確率）が高い遊技状態であれば成立し、停止確率が低い遊技状態であれば成立しないものとする。すなわち、停止確率が高い状態であるか否かを判定し、その結果に応じて所定値確率を予め設定されている複数の確率の中から選択することにより、所定値確率を決定する。
【００３９】
次に、発射球があるか否かを判定する（ＳＴ１２）。ここで、遊技者の操作で発射装置２０から発射された遊技球に応じて、発射球検出右スイッチ２１ａと発射球検出左スイッチ２１ｂの両方から検出出力がある時、発射球ありと判定される。このとき、第１の乱数抽出を行う（ＳＴ１３）。すなわち、乱数発生手段から所定のタイミングで１つの乱数値を抽出する。この乱数抽出のタイミングは、上記２つの発射球検出スイッチからの検出出力があった時、或いは一定時間経過後でもよい。そして、抽出した乱数値が所定値（当たり）であるか否かを判定し（ＳＴ１４）、“ＹＥＳ”（当たり）のとき、前述の計数手段としての入賞条件カウンタを「＋１」加算し（ＳＴ１５）、“ＮＯ”（外れ）であれば、入賞条件カウンタは変化しない。
【００４０】
ここで、入賞条件カウンタの機能について説明すると、前述のように遊技者の技量に左右されない入賞確率の調整を行うためには、遊技球の発射タイミングによる乱数抽出の結果、当たりの場合に、例えば始動入賞口を開成するという特典を与えることが考えられる。しかしながら、パチンコ遊技機に限らず、弾球遊技機においては、弾発された遊技球が遊技領域に設けられた何等かの部材に接触して初めて実際に遊技が行われたといえるものであるから、上記のような特典の与え方は、遊技者の技量に応じて利益が得られるという遊技の基本に照らして奇異なものとなり、結果的に遊技者に不信感を与えることになりかねない。
【００４１】
そこで、乱数判定の結果が当たりならば、その結果をカウンタに蓄積しておき、実際に遊技球が遊技領域１０内に設けられた普通図柄作動用ゲート６に入賞したことを条件として、始動入賞口を開成するための条件となる普通図柄を可変表示させ、それが特定態様となって停止する確率を上記カウンタの計数値に応じて変化させ、その停止確率の下で始動入賞口の開成を制御すれば、遊技者に上記のような不信感を抱かせることはなくなる。このような理由から、発射球による第１の乱数抽選の結果が当たりである場合、それを記憶（「＋１」）させる構成としている。
【００４２】
尚、本実施例においては、乱数抽選が１回当たる毎に入賞条件カウンタを「１」加算しているが、１回当たる毎に「２」加算してもよいし、逆に２回当たる毎に「１」加算するようにしてもよい。
【００４３】
次に、発射球の中には、上記２つのスイッチは通過したが、弾発力が弱い等の理由により、遊技領域１０に達しないまま戻って来るものがあり、この戻り球は戻り球検出スイッチ２２で検知される。従って、図６の処理で、戻り球の有無を判定し（ＳＴ１６）、戻り球があった時は、次回発射する遊技球について乱数抽出を行うと重複することになるので、次回発射時の乱数抽出を中止する（ＳＴ１７）。
【００４４】
そして、遊技領域１０に打ち出された遊技球が普通図柄作動用ゲート６に入賞して、普通図柄作動用スイッチ７を通過したとき（ＳＴ１８）、普通図柄表示装置２を作動開始し（ＳＴ１９）、普通図柄作動用スイッチ７が遊技球を検出したタイミングで乱数発生手段から第２の乱数を抽出する（ＳＴ２０）。なお、この乱数抽出は、普通図柄表示装置２を作動開始前に行ってもよい。
【００４５】
次に、上記入賞条件カウンタの値が所定値より大きいか否かを判定する（ＳＴ２１）。この所定値は、例えば、使用するカウンタの計数範囲の中心値とする。上記判定の結果、所定値より大きければ、普通図柄表示装置２に入賞図柄が停止する確率が高確率となるように、乱数の発生範囲及び当たりとなる数値を特定した入賞確率データを選択し（ＳＴ２２）、上記判定結果が所定値以下であれば、低確率の入賞確率データとする（ＳＴ２３）。
【００４６】
このようにして決定された入賞確率データと上記第２の乱数の値とを照合判定し（ＳＴ２４）、その結果が当たりであれば、普通図柄表示装置２に入賞図柄を停止表示させ（ＳＴ２５）、外れの場合には、外れ図柄を停止表示させる（ＳＴ２６）。
【００４７】
以上のように、発射球による乱数値が所定値となる確率と、始動入賞口を第２状態にさせる可変表示手段が特定態様となって停止する確率とを、所定の条件に基づいて選択することによって変化させ、始動入賞口４への入賞の確率を調整する。
【００４８】
そして、入賞図柄が停止表示されると、遊技者に特典を与える意味で始動入賞口４を一定時間開成する（ＳＴ２７）。開成された始動入賞口４に遊技球が入賞して始動入賞口スイッチ３１が検出信号を出力すると（ＳＴ２８）、前記入賞条件カウンタを「１」減算する（ＳＴ２９）。この減算は、計算処理上「−１」を加算することと同じである。
【００４９】
ここで、上記のように「＋１」（加算）することは、結果的に始動入賞口４を開成する条件が整ってくることになるが、逆に「１」減算することは、始動入賞口４を開成する条件の達成から遠ざかることになる。なお、上記では、始動入賞口４に遊技球が１個入賞すると入賞条件カウンタを「１」減算しているが、遊技球が２個入賞して「１」減算、或いは１個入賞して「２」減算としてもよい。その後一定時間経過した時（ＳＴ３０）、始動入賞口４は閉成する（ＳＴ３１）。なお、図６では、始動入賞口４の閉成を一定時間経過した時としているが、始動入賞口４に入賞球があったときは一定時間経過前であっても、始動入賞口４を閉成作動させることが可能である。
【００５０】
以上のような始動入賞口の変換その他の動作を含む遊技制御処理において、上記の所定値確率や停止確率を決定するための乱数抽選は、抽出した乱数の値がある特定値に当たるか否かということであるが、乱数抽選を常に同じ範囲或いは同じ特定値で行っていると、遊技者に抽選の結果を予測され、上記のような確率に基づく遊技制御の目的が達成できなくなる。そこで、例えば、割込信号の発生毎に前回の特定値（例えば「当たり」となる乱数値）に一定値（例えば＋１）を加算した値に変える、すなわち更新することで、乱数抽選をより効果的なものとすることができる。
【００５１】
図７は、前述のパチンコ遊技機において、上記のような考えに基づいて行われる各種乱数の更新処理を示している。
【００５２】
初めに、特別図柄表示装置３の可変表示を特定態様（大当たり）で停止させるか否かを決定する大当たり判定用の乱数を、一定の範囲内で更新する（ＳＴ１０１）。この乱数は、始動入賞口４に遊技球が入賞した時に抽出される。
【００５３】
次に、現在の遊技状態が高確率状態か否かを判定する（ＳＴ１０２）。この判定は、前述のマイクロコンピュータのＲＡＭにおいて指定された番地に特定条件（高確率状態）を示すフラグが立っている（セットされている）か否かで判断される。このフラグは、前記入賞条件カウンタの計数値が所定値を越えたときセットされるように定められる。このカウンタは、前記のように、発射球の検出に応じて発生した乱数値が所定値である毎に（＋１）加算し、始動入賞球を検出する毎に（−１）減算するものであり、その計数値が所定値を越えたとき、フラグがセットされ（高確率状態）、その計数値が所定値を越えないときは、セット解除（低確率状態）となっている。
【００５４】
上記判定（ＳＴ１０２）で低確率状態（フラグセット解除）の場合には、各種入賞の発生確率を記憶させた入賞確率テーブルに設定されている６種類の発射球に応じて抽出した乱数が所定値となる確率データの中から、設定切替装置６０がどのものを指定しているかの確認を行う（ＳＴ１０３）。
【００５５】
その確認後、指定された低確率用の乱数範囲のデータを選択する（ＳＴ１０４）。この低確率用の乱数範囲のデータとは、発射球に応じて抽出された乱数が所定値となる確率を、乱数の更新の範囲を広くとることによって低くするように設定されたデータで、前記６種類設定されている確率値毎に相違する。
【００５６】
一方、上記ＳＴ１０２の判定で高確率状態（フラグセット）の場合には、発射球の当たり確率を、乱数更新の範囲を狭くすることによって高くするように設定されたデータを選択する（ＳＴ１０５）。以上のようにして乱数更新範囲内で、乱数更新が続けられる（ＳＴ１０６）。
【００５７】
上記のように乱数更新範囲を変化させることにより、確率を調整させることができる。更に、入賞確率テーブルに設定されている確率値は「当たり乱数の数／乱数の更新範囲」で表され、通常分母に比べて分子が小さいので分母の乱数の更新範囲を変化させることによって、より緻密な確率の調整が可能となる。
【００５８】
次に、普通図柄を特定態様で停止させるか否かを決定するための判定用乱数の更新を行う。すなわち、普通図柄作動用ゲート６に遊技球が入賞した時に発生する乱数の定められた範囲内で乱数の更新が行われる（ＳＴ１０７）。
【００５９】
また、「大当たり」の場合の特別図柄が停止するまでの演出効果として、通常時における特別図柄の停止過程と異なる停止過程を生じさせる乱数の定められた範囲内で乱数の更新が行われ（ＳＴ１０８）、大当たりの場合の停止時に表示される特別図柄に対応する乱数の定められた範囲内での乱数の更新を行う（ＳＴ１０９）。
【００６０】
更に、当たりの場合の停止時に表示される普通図柄に対応する乱数の定められた範囲内での乱数の更新を行い（ＳＴ１１０）、はずれの場合の停止時に表示される普通図柄に対応する乱数の定められた範囲内での乱数の更新を行う（ＳＴ１１１）。
【００６１】
以上で一回の乱数更新処理が終了し、以上の手順を繰り返す。その間に、所定の検出信号の発生により対応する乱数更新処理から乱数が抽出される。
【００６２】
上記図６及び図７に示すように、始動入賞口４の動作を制御して入賞率を調整するが、この中で入賞条件カウンタと普通図柄が特定態様で停止する確率の関係について図８に基づいて説明する。
【００６３】
図８は、入賞条件カウンタ値の推移に対応する普通図柄停止確率を設定した２種類の確率データの切り換えの推移を示している。
【００６４】
前記入賞条件カウンタは８ビットのカウンタで、「０〜２５５」の領域を取りうるもので、電源投入時または大当たり発生時に、初期値として「１２８」が設定されるものとする。
【００６５】
ここで、図６のＳＴ１４において当たりとなった場合には、入賞条件カウンタの値は、初期値「１２８」から「１」加算されて「１２９」となる。このとき、確率データは低確率から高確率のものに切り替わる。具体的な確率の値は、後述のように入賞確率テーブル（図１０）として設定され、マイコンの記憶部に格納されている。入賞条件カウンタの値が「１２８」以下になると、再度低確率の確率データに切り替わる。
【００６６】
図９は、上記のようにパチンコ遊技機が遊技を行った際の差玉数の推移を示す。図中実線部分は希望する予想値を表し、破線部は本発明の実施例による結果を表している。
【００６７】
図示のように、実施例によれば、予想値に近い軌跡を描くことができる。その理由は、低確率のデータが設定されている場合は、入賞条件カウンタ値が低いとき、すなわち発射球による乱数判定で当たりが少ないときになるので、普通図柄表示装置２の停止時の表示態様が入賞となって始動入賞口４が第２状態になる確率は少なくなる。故に、差玉数のマイナスが増える。図９では、予想値から離れる方向に軌跡を描き始める。
【００６８】
しかしながら、発射球による乱数判定は確率に基づいて行われているので、必ず乱数判定が当たりとなる機会が生じ、入賞条件カウンタの値が増加して、高確率の入賞確率データが設定されるようになる。このとき、低確率の入賞確率データが設定されていた場合とは反対に、差玉数はプラス方向に動く。この動きが予想値に近づく方向に転換する軌跡を描き始める。
【００６９】
従って、この二つ動作を合わせれば破線で示すような軌跡となる。更に、発射球の１個の当たりと始動入賞口への１個の入賞とが等価となって相殺されるようになっているので、結果的に発射球の乱数抽出に使用される確率に沿うように差玉数が制御される。
【００７０】
図１０には、各種入賞の発生確率を記憶させた入賞確率テーブル７０の具体的な確率データが示されている。
【００７１】
この確率テーブルは、６種類の設定値に対して前記「所定値確率」、普通図柄が入賞図柄で停止する「停止確率」、及び特別図柄が大当たり図柄で停止する確率をデータとしてＲＯＭ５０Ｃに格納したものである。
【００７２】
例えば、前述した図７の発射球用乱数の範囲データの確率値について説明すると、ＳＴ１０４の低確率用の乱数更新範囲の確率データを選択した場合、仮に設定値が３では、設定値の欄７１の「３」に対応する発射球入賞確率を設定した欄７２の低確率設定欄７５の値が、低確率用の発射球入賞確率になる。そして、この確率の「７／１１１」の分母である「１１１」が前記乱数更新範囲となり、分子の「７」が当たりの数いわゆる乱数の所定値となる。
【００７３】
この確率を示す値からわかるように、分子に比べて分母が極端に大きいので、分母を変化させることによって詳細な発射球入賞確率が得られる利点がある。従って、発射球の当たる確率については、設定値に対応する確率は全て分母を変化させている。また、前記ＳＴ１０５の高確率状態である場合は、低確率状態の場合と同様に、「所定値確率」を設定した欄７２の高確率設定欄７６の値「５１」を、高確率用の乱数更新範囲の確率データとして選択する。このように低確率と高確率の差を、乱数の発生領域を広く設定するか狭く設定するかで生じさせている。
【００７４】
また、図６のＳＴ２２及びＳＴ２３で使用される高確率及び低確率の入賞確率テーブルは、「停止確率」欄７３の低確率欄７７及び高確率欄７８に設定されている。低確率時には２５／２５６で高確率時には約１０倍の２５０／２５６になって普通図柄が入賞図柄となって停止する確率を制御する。
【００７５】
符号７４で示す特別図柄大当たり確率欄のデータは、図６におけるＳＴ２８で始動入賞口に入賞球があった場合に、入賞条件カウンタの「−１」と共に作動する別遊技で使用されるもので、この別遊技の特別図柄表示装置３に停止表示させる図柄が入賞図柄となる確率が設定されている。
【００７６】
以上のような入賞確率テーブル７０は、設定切替装置６０によって使用する確率データが設定される。その手順を、図１１に示す。
【００７７】
初めに、遊技機の電源が投入されると（ＳＴ２０１）、マイクロコンピュータ５０は、設定キーが「ＯＮ」状態であるかチェックを行う（ＳＴ２０２）。このチェックは、正しい設定キーが設定切替装置６０のキー穴に挿入されているか否かを判定するもので、詳細な判定方法及び構造については後述する（図１２）。挿入された設定キーが正しいものであるならば、その設定キーを決められた方向に回転することによって、前記マイクロコンピュータ５０に信号が送られ、ＲＯＭ５０Ｃ内部に設けられている入賞確率テーブルが切り替わる（ＳＴ２０３）。入賞確率が所望のものに切り替え終わると、設定キーを引き抜くことによって入賞確率テーブルが固定される（ＳＴ２０４）。尚、電源が投入されて現在設定されている入賞確率テーブルが所望のものであるならば、設定キーをキー穴に挿入する等の操作は不要である。以上のようにして、所望の入賞確率テーブルが設定される。
【００７８】
図１２は、上記設定処理に必要な設定キー及び設定切替装置の詳細を示している。設定キー６１のキー部は、凸部６１ａ，６１ｃと凹部６１ｂとからなる形状で形成されている。他方、設定切替装置６０内部には、キー部がキー穴６５から挿入された場合に、凹凸部６１ａ，６１ｂ，６１ｃにそれぞれ対応する位置にその形状を検出する設定キースイッチ６２ａ，６２ｂ，６２ｃの３個をユニットとした設定キースイッチユニット６２が設置されている。
【００７９】
従って、キー穴６５に設定キー６１が挿入されると、設定キースイッチユニット６２が凸凹凸の形状であることを認識した場合に、設定キーはＯＮであると判断する（図１１のＳＴ２０２で“ＹＥＳ”）。すなわち、挿入されたキーが正規なものであるか否かを、予め決められた設定キースイッチユニット６２のＯＮ／ＯＦＦの信号の組み合わせで判断するようになっている。
【００８０】
このようにして設定キースイッチユニット６２の出力信号の組み合わせが正しいとされた場合には、設定切替装置６０に挿入されたキーは、正しいものとされ、入賞確率テーブルを所望の確率なものに設定することができる。この仕組みは、設定キースイッチ６２の奥にロータリースイッチである設定切替スイッチ６４が設けられ、設定キー６１のキー先端内部がスプライン加工されている部分に、設定切替スイッチ６４の回転軸が係合してスイッチが切り替わる構成となっている。
【００８１】
別遊技は、図１３に示す手順で実行される。
【００８２】
初めに、始動入賞口４に遊技球が入賞することにより（ＳＴ３０１）、特別図柄表示装置３を可変表示開始する（ＳＴ３０２）と共に、第３の乱数を抽出する（ＳＴ３０３）。この第３の乱数は、図７におけるＳＴ１０１の大当たり判定用乱数更新処理とＳＴ１０９の大当たり図柄決定用乱数更新処理とから、始動入賞口４内に設けられている始動入賞口スイッチ３１の検出信号が検出されたタイミングで、それぞれ同時に一つ一つの乱数を発生しても、時間差をつけて発生してもよい。
【００８３】
このように抽出された乱数は、予め設定切換装置６０によって選択された一つの入賞確率データと照合判定される（ＳＴ３０４）。そして、その結果が大当たりならば、特別図柄表示装置３を大当たり図柄で停止表示させ（ＳＴ３０５）、外れであれば、外れ図柄を停止表示させる（ＳＴ３０６）。大当たり図柄が停止表示された時は、大入賞口５を開成し（ＳＴ３０７）、所定の閉成条件が満たされたとき閉成する（ＳＴ３０８）。そして、大入賞口５の開成中に再度開成する条件、例えば大入賞口５が３０秒間開成している間に遊技球が大入賞口スイッチ３３を特定時間内にＯＮすること、が達成された（検出信号あり）か否かの判定を行い（ＳＴ３０９）、“ＹＥＳ”ならば、ＳＴ３０７に戻って再度大入賞口５を開成し、再度開成する条件が達成されないとき、初めに戻る。
【００８４】
以上、図示の構成について説明したが、他の構成のパチンコ遊技機にも適用される。また、本発明はパチンコ遊技機に限らず、所定の確率に基づいて遊技状態を制御する各種遊技機に同様に適用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図。
【図２】可変入賞球装置の詳細を示す斜視図。
【図３】普通図柄作動用ゲートの詳細を示す斜視図。
【図４】遊技球発射装置と検出スイッチとの設置位置の関係を示した図。
【図５】パチンコ遊技機の制御装置を示すブロック図。
【図６】始動入賞口の動作処理を示すフローチャート。
【図７】乱数更新処理の工程を示すフローチャート。
【図８】入賞条件カウンタ値に対応する入賞確率テーブルの選択の推移を示すグラフ。
【図９】本発明の差玉数の推移を示すグラフ。
【図１０】入賞確率テーブルの概念を示す説明図。
【図１１】入賞確率設定機能の動作処理を示すフローチャート。
【図１２】設定切替装置の詳細を示す斜視図。
【図１３】別遊技の動作処理を示すフローチャート。
【図１４】通常のパチンコ遊技における差玉数の推移を示すグラフ。
【図１５】従来の釘調整による差玉数の推移を示すグラフ。
【符号の説明】
１…遊技盤、２…普通図柄表示装置、３…特別図柄表示装置、４…始動入賞口、５…大入賞口、６…普通図柄作動用ゲート、７…普通図柄作動用スイッチ、９…可変入賞球装置、２０…遊技球発射装置、２１…発射球検出スイッチ、２２…戻り球検出スイッチ、３０…始動入賞口ソレノイド、３１…始動入賞口スイッチ、３２…大入賞口ソレノイド、５０…マイクロコンピュータ、５３…乱数発生器、６０…設定切替装置、６１…設定キー、６２…設定キースイッチ、６４…設定切替スイッチ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is designed to play and play a purchased pachinko ball. Trick A pachinko gaming machine or a ball game machine such as a coin gaming machine capable of playing with a pachinko ball enclosed inside by inserting coins, and in particular, a variable display on a display unit provided in the gaming area The present invention relates to a ball game machine that is in a gaming state advantageous to a player when stopped in a specific mode.
[0002]
[Prior art]
At game stores that operate with ball and ball machines such as pachinko machines in operation, the number of balls that the player bounces with the ball and ball machines (number of shots) and pays the player as a prize ball. It is necessary to consider the number of balls that have been broken. For example, in the case of a pachinko machine, if the number of shot balls consumed by a player on a single pachinko machine is less than the number of balls, the player wins, and that amount is negative for the game store. In a general pachinko gaming machine, the difference between the number of balls and the number of balls to be shot is the difference in number. As shown in FIG. 14, as shown in FIG. However, the number of balls is negative, but if a big hit occurs, the number of balls will increase rapidly and the number of balls will turn positive. Thereafter, in many cases, such a transition is repeated.
[0003]
Therefore, for a game store, the ratio of the number of award balls (the number of balls out of the number of balls launched) to the number of game balls consumed by a player for each pachinko machine, the so-called winning rate (divisor), is the management of the game store. It is necessary to adjust the actual pachinko machine so that it becomes an appropriate value, and in the past, this adjustment was left to a person with a special skill called a nail artist.
[0004]
Recently, as a separate game to be performed separately from the normal bullet game, the variable display unit starts to operate when a winning ball is won at the start winning opening provided in the game area, and the variable display becomes a specific mode. The ball game machines that allow players to obtain a large amount of prize balls by opening a variable winning ball apparatus as a “big hit” when stopped in the past have become mainstream. In such a gaming machine, the variable display unit is controlled by a control device such as a microcomputer so as to stop in a specific manner with a predetermined probability. The probability of winning at the starting winning opening that will fall, but that will trigger a jackpot, is still left to the nail adjustment of the path of the game ball to the starting winning opening. In particular, when most of the game balls that are driven into the game area are directed to the start winning opening by adjusting the nails, the probability of winning at the starting winning opening determines the winning rate of the entire pachinko machine.
[0005]
Therefore, the start winning opening is a variable type (that is, openable and closable) winning ball apparatus, and the variable display portion provided exclusively for the starting winning opening stops under the condition that this is an open state advantageous to the player. There are also models that perform the stop control of the variable display unit by setting the probability to a predetermined value. In such a ball game machine, the variable display unit dedicated to the start winning opening is referred to as a “normal symbol display”, and the variable display unit that generates a jackpot is referred to as a “special symbol display”.
[0006]
According to this type of pachinko gaming machine, by setting the probability that the normal symbol display will stop in a specific manner, the probability that the variable winning ball device that is the start winning opening will be established is expected to be a desired value When the starting winning opening is opened, the game ball wins with a fairly high probability, so the overall winning rate is lower than when the winning probability at the starting winning opening is adjusted only by nail adjustment. It is possible to adjust appropriately.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this type of ball game machine, the normal symbol display that establishes the condition for opening the start winning opening starts variable display when a game ball wins a specific area provided in the game area. Therefore, whether or not the start winning opening is established depends on the probability of winning in the specific area. And since the probability of winning in this specific area depends on the nail adjustment as before, the overall winning rate of the pachinko machine depends on the nail adjustment. Moreover, since there are variations in the number of balls for each pachinko machine, as shown by the broken lines, the number of balls that are planned to be shown by the solid line in FIG. Nail adjustment was necessary and was a burden.
[0008]
In addition, even if the nail adjustment is successful at the game store side, it depends on the player's own power whether or not the player can shoot the game ball as intended, so players with different abilities or skill levels Between the two, there is a large difference in the number of game balls consumed before winning a prize in a specific area where variable display on a normal symbol display is started. Therefore, it is desirable to reduce this difference so that even a so-called beginner consumes a certain number of game balls so that variable display of a normal symbol display is started. As long as the probability that the variable display becomes a specific mode and the stoppage is constant, the probability of winning at the start winning opening is almost the same, and the possibility of obtaining another game profit by winning at the starting winning opening does not increase.
[0009]
The first object of the present invention is a ball game machine that does not require nail adjustment by a special skill and is not greatly influenced by the skill of the player in an actual game, and produces a result in accordance with a predetermined winning rate. Is to provide.
[0010]
Another object of the present invention is to provide a ball game machine capable of adjusting the winning rate more precisely.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the specific winning ball detecting means for detecting a game ball (specific winning ball) won in a specific area provided in the gaming area, and the detection signal of the specific winning ball detecting means In response, variable display means for starting variable display, variable display control means for controlling variable display operation of the variable display means, and conversion into a first state that is disadvantageous for the player and a second state that is advantageous for the player A start winning opening determined to start another game by winning a game ball, and a starting winning ball detection means for detecting a game ball (start winning ball) won in the starting winning opening; In a ball game machine comprising drive control means for converting and driving the start winning port from the first state to the second state when the variable display of the variable display means stops in a specific manner,
The variable display control means includes a fire ball detection means for detecting a game ball (launch ball) launched toward the game area, a random number generation means for generating a random number within a predetermined numerical range, and the random number generation means. A plurality of predetermined value probability setting means for setting different probabilities that the value of the generated random number becomes a predetermined value (hereinafter referred to as a predetermined value probability), and the predetermined value probability setting means when a predetermined specific condition is satisfied A predetermined value probability selecting means for selecting one of a plurality of predetermined value probabilities set in step (b), and a random value generated from the random number generating means is a predetermined value in accordance with a detection signal of the firing ball detecting means. Random value determination means for determining whether or not there is, and counting means for performing an addition operation every time the random value determination means determines a predetermined value, and performing a subtraction operation every time there is a detection signal of the starting winning ball detection means And variable display of the variable display means A plurality of stop probability setting means for setting different probabilities of stopping in the specific mode (hereinafter referred to as stop probabilities), and a plurality of stops set by the stop probability setting means based on the count value of the counting means Stop probability selection means for selecting one of the probabilities, and the variable display is controlled to stop based on the stop probability selected by the stop probability selection means.
[0012]
According to the second aspect of the present invention, in the ball game machine according to the first aspect, the predetermined value probability setting means sets a plurality of ranges of random numbers generated according to the detection signal of the firing ball detection means. A plurality of different probabilities can be set.
[0013]
According to the third aspect of the present invention, in the bullet ball game machine according to the first or second aspect, the specific condition is established when the count value of the counting means reaches a predetermined value.
[0014]
[Action and effect]
In the ball game machine of the first aspect, the predetermined value probability that the value of the random number generated by the random number generating means is a predetermined value is set to a plurality of different values. When the specific condition is satisfied during the game, the predetermined value probability selecting means selects one of the plurality of predetermined value probabilities set as described above. With the selected predetermined value probability, the value of the random number generated in response to the detection of the fired ball becomes the predetermined value. The counting means adds the count value when the value of the random number is a predetermined value, and subtracts the count value when the start winning ball is generated. Based on the count value of the counting means, the stop probability selecting means selects one from a plurality of stop probabilities set by the stop probability setting means. For example, if the count value is equal to or greater than a predetermined value, a stop probability with a large value is selected, and if the count value is less than a predetermined value, a stop probability with a small value is selected.
[0015]
During the game, when a specific winning ball is generated, variable display of the variable display means is started, and the display at the time of the stop becomes a specific mode with the stop probability selected as described above. At that time, the variable start winning opening is converted to the second state by the drive control means, and a starting winning ball is likely to be generated. Then, when the start winning ball is generated, another game that can obtain a large profit for the player is started.
[0016]
According to the present invention, by providing the two selection means of the predetermined value probability selection means and the stop probability selection means as described above, the probability of the start winning opening being in the second state is changed more precisely, and the winning rate is increased. Can be adjusted. For this reason, it is possible for game shops to reduce the work of adjusting the probability of winning at the start winning opening as a human sense like conventional nail adjustment as much as possible, and to prevent variation in the winning rate for each gaming machine. it can. In addition, for players, it is impossible to tell which machine is advantageous by just looking at the gaming machine, so a high-skilled player sees how to adjust the nail around the start prize opening, Whether it is a stand that is easy to win a prize or not, the problem (inequality) that a big difference is made between beginners is eliminated, and even beginners can enjoy the game.
[0017]
In the ball game machine according to the second aspect, a plurality of different predetermined value probabilities can be set by setting a plurality of generation ranges of random numbers generated in response to detection of a shot ball, so that a finer adjustment of the winning rate is performed. Is possible.
[0018]
In the ball game machine of the third aspect, the count value of the counting means, which is a condition for selecting the stop probability, is referred to as the count value of the counting means by setting it as a specific condition for selecting a predetermined value probability. Since both the predetermined value probability and the stop probability are selected based on the same condition, the winning rate can be easily adjusted.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a front view showing a game board surface of a pachinko gaming machine as an example of a ball game machine according to the present invention.
[0020]
In the game area 10, as described above, a normal symbol display device 2 as variable display means for variably displaying a plurality of symbols (including numbers, characters or symbols) according to the occurrence of a specific winning ball, and another game device A special symbol display device 3 is provided.
[0021]
The normal symbol display device 2 is composed of a single-digit 7-segment LED display. The special symbol display device 3 is composed of a liquid crystal display, and electrically displays the rotation of three rows of mechanical reels in the slot machine on the display screen. Both the normal symbol display device 2 and the special symbol display device 3 can use a mechanical reel device used in a slot machine, but an electrical indicator such as a liquid crystal, LED, plasma display, or CRT is also used. In this case, for example, the normal symbol display device 2 can be configured with a liquid crystal display, or the special symbol display device 3 can be configured with a 7-segment LED display. Alternatively, the normal symbol display device 2 may display a plurality of digits of identification information, and the special symbol display device 3 may display the single digit identification information.
[0022]
Normal symbol operating gates 6a and 6b as specific areas in which the normal symbol display device 2 can be variably displayed are provided on the left and right of the lower side of the special symbol display device 3, and a game ball that has passed through each gate. As specific winning ball detecting means for detecting (specific winning ball), normal symbol operating switches 7a and 7b are provided.
[0023]
Furthermore, below the special symbol display device 3, it is possible to convert between a first state that is disadvantageous to the player and a second state that is advantageous to the player. A mouth 4 and a large winning opening (so-called attacker) 5 for paying out a predetermined number (for example, 15) of winning balls when there are winning balls are provided. The normal symbol display device 2, the start winning port 4 and the big winning port 5 are unitized as a variable winning ball device 9 and are installed at the lower part of the game area. The start winning opening 4 is composed of a variable winning ball apparatus that maintains a winning space in which about one game ball can win even in the first state.
[0024]
On the game board surface, there are lamp windmills 11a and 11b having a light emitting part on the back side, normal windmills 12a and 12b, and a general winning opening 13a to pay out 15 prize balls to the player every time there is a winning ball. 13g and board surface side lamps 14a and 14b are provided.
[0025]
As shown in FIG. 2, the variable winning ball apparatus 9 has a structure that is fixed to the gaming board 1 by sandwiching the gaming board 1 between the base 91 and the claw portions 92 provided on the left and right sides of the winning ball apparatus. Yes. On the surface side of the base 91, one general winning port 13e is provided at the top, and the starting winning port 4 provided at the lower part makes it easy to win a game ball by opening and closing the movable wing piece. It is a variable prize-winning device that makes it difficult. The large winning opening 5 provided in the lower part thereof is composed of a variable winning device having a configuration in which the game ball is made easy to win or difficult by sliding the movable arm to the left and right.
[0026]
The normal symbol display device 2 is provided at the lowermost part of the game area 10, and four normal symbol storage lamps 14 are provided around it. The normal symbol memory lamp 14 is turned on when a game ball wins the normal symbol operating gates 6a and 6b, and indicates the variable display scheduled number of times of the normal symbol display device 2. That is, four lamps display the number of times the normal symbol operation gates 6a and 6b have won during the normal symbol display device 2 variably displaying (four times is the upper limit), and the normal symbol display at the present time The player is notified of the number of times the device 2 can be variably displayed.
[0027]
On the back side of the base 91, a start prize opening solenoid 30 for converting and driving the start prize opening 4, and a start prize opening as a start prize ball detecting means for detecting a game ball (start prize ball) won in the start prize opening 4. Necessary for counting the switch 31, the big prize opening solenoid 32 that drives the big prize opening 5, and counting the game balls that won the big prize opening 5 and determining whether or not to open the big prize opening 5 again. And a big prize opening switch 33 for generating a simple detection signal.
[0028]
FIG. 3 shows the configuration of the normal symbol operating gate 6. The gate 6 has a structure in which the claw portion 62 and the base 61 sandwich the game board 1 and the normal symbol operation switch 7 provided inside the gate is attached so as to protrude from the game board surface.
[0029]
In the gaming machine of FIG. 1, the specific winning ball that has passed through the normal symbol operating gates 6a and 6b flows into the out port 8 and is discharged out of the gaming area. A number of prize balls may be paid out to the player.
[0030]
FIG. 4 shows an installation position of a detection switch for detecting a game ball (launch ball) and a return ball launched from the game ball launching device. In the figure, the game ball launching device 20 has a structure in which a plunger type solenoid is excited to fire a game ball, but a structure using a rotary solenoid or a motor as a drive source may be used.
[0031]
A fire ball right detection switch 21a and a fire ball left detection switch 21b are provided as fire ball detection means for detecting a game ball fired from the game ball launch device 20. The two launch ball detection switches are used to determine whether or not the game ball has been reliably fired, and after the drive signal is output to the game ball launching device 20 and the launch ball right detection switch 21a outputs the detection signal. The game ball is determined to be fired for the first time after the fire ball left detection switch 21b detects the detection output. Accordingly, when the shot ball left detection switch 21b first outputs a detection signal and then the shot ball right detection switch 21a outputs a detection signal, an error occurs and the game ball is not shot.
[0032]
Also, the game ball is a launch ball Detection right Switch 21a, launch ball Detection left A return ball detection switch 22 is provided in order to detect a return ball that does not reach the game area even if it passes through the switch 21b in order.
[0033]
Next, game control of the pachinko gaming machine as described above will be described. This type of pachinko gaming machine includes a microcomputer as a control means, and thereby controls the entire game. As shown in the block diagram of FIG. 5, the control means of the above embodiment is also configured around a microcomputer.
[0034]
The microcomputer 50 includes a CPU 50A, a RAM 50B, a ROM 50C, and an input / output (I / O) port IC 50D. The microcomputer 50 processes each input signal input from the input circuit 51 in accordance with a program written in the ROM 50C. Then, an output signal is sent from the output circuit 52 to each driving means. In addition, a random number generator 53 that generates a random number used in the progress of each game is connected to the CPU 50A. As the random number generation means, the CPU may generate a random number by updating a numerical value according to a predetermined signal on the program.
[0035]
As will be described later, the input circuit 51 includes a setting key switch 62 and a setting changeover switch 64 that constitute a setting changeover device 60 (FIG. 12), a launch ball Detection right Switch 21a, launch ball Detection left Switch 21b, return ball test Out The switch 22, the normal symbol operating switch 7, the start winning port switch 31, the big winning port switch 33, etc. are connected, while the output circuit 52 is connected to the normal symbol display device 2, the special symbol display device 3, and the starting winning port solenoid. 30 and a prize winning solenoid 32 and the like are connected.
[0036]
When the power switch is turned on, the microcomputer performs initialization processing of the memory and registers, and when an interrupt signal (reset pulse) is generated, it sequentially executes interrupt processing such as update processing of random numbers used in game control To do.
[0037]
FIG. 6 shows a game processing procedure by the microcomputer.
[0038]
First, the predetermined value probability (probability that the value of a random number generated according to the shot ball becomes a predetermined value) is determined (ST11). The predetermined value probability is determined based on whether or not the “specific condition” is established during the game. Here, the specific condition is, for example, the probability that the variable display of the normal symbol display device 2 stops in a specific mode (stop probability). ) Is established if the gaming state is high, and is not established if the gaming state has a low stop probability. That is, it is determined whether or not the stop probability is high, and the predetermined value probability is determined by selecting the predetermined value probability from a plurality of preset probabilities according to the result.
[0039]
Next, it is determined whether there is a firing ball (ST12). Here, according to the game ball launched from the launch device 20 by the player's operation, the launch ball Detection right Switch 21a and launch ball Detection left When there is a detection output from both of the switches 21b, it is determined that there is a launch ball. At this time, first random number extraction is performed (ST13). That is, one random number value is extracted from the random number generation means at a predetermined timing. This random number extraction timing may be when there is a detection output from the two fired ball detection switches or after a certain time has elapsed. Then, it is determined whether or not the extracted random number value is a predetermined value (winning) (ST14). If “YES” (winning), the winning condition counter as the counting means is incremented by “+1” (ST15). ), If “NO” (off), the winning condition counter does not change.
[0040]
Here, the function of the winning condition counter will be described. In order to adjust the winning probability that is not influenced by the skill of the player as described above, in the case of winning as a result of random number extraction by the timing of game ball firing, for example, It is conceivable to give a privilege of opening a start winning opening. However, not only in pachinko machines, but in ball game machines, it can be said that a game was actually played only after the released game ball contacted any member provided in the game area. The method of giving the privilege as described above is strange in light of the basics of the game that profits can be obtained according to the skill of the player, and as a result, the player may be distrusted.
[0041]
Therefore, if the result of the random number determination is successful, the result is accumulated in the counter, and the start winning is obtained on the condition that the game ball actually wins the normal symbol operation gate 6 provided in the game area 10. The normal symbol that is the condition for opening the mouth is variably displayed, and the probability that it will stop in a specific mode is changed according to the count value of the counter, and the opening of the start winning opening is made under the stop probability. If controlled, the player will not have such distrust. For this reason, when the result of the first random number lottery with the shot ball is a win, the result is stored (“+1”).
[0042]
In the present embodiment, the winning condition counter is incremented by “1” every time the random number lottery is won, but “2” may be added every time the random number is won or vice versa. You may make it add "1" to.
[0043]
Next, some of the launch balls have passed through the above two switches but returned without reaching the game area 10 due to weak resilience and the like. Switch 22 so Detected. Accordingly, in the process of FIG. 6, it is determined whether or not there is a return ball (ST16). If there is a return ball, the random number is extracted if the random number is extracted for the game ball to be fired next time. Extraction is stopped (ST17).
[0044]
When the game ball launched into the game area 10 wins the normal symbol operation gate 6 and passes through the normal symbol operation switch 7 (ST18), the normal symbol display device 2 is activated (ST19). The second random number is extracted from the random number generation means at the timing when the normal symbol activation switch 7 detects the game ball (ST20). In addition, this random number extraction may be performed before the normal symbol display apparatus 2 starts operation.
[0045]
Next, it is determined whether or not the value of the winning condition counter is larger than a predetermined value (ST21). This predetermined value is, for example, the center value of the counting range of the counter to be used. If the result of the determination is greater than the predetermined value, winning probability data specifying the random number generation range and the winning numerical value is selected so that the probability that the winning symbol is stopped on the normal symbol display device 2 is high ( ST22) If the determination result is less than or equal to a predetermined value, the winning probability data is low probability (ST23).
[0046]
The winning probability data thus determined is compared with the value of the second random number (ST24). If the result is a win, the winning symbol is stopped and displayed on the normal symbol display device 2 (ST25). In the case of detachment, the detachment symbol is stopped and displayed (ST26).
[0047]
As described above, the probability that the random number value by the shot ball becomes a predetermined value and the probability that the variable display means for causing the start winning opening to be in the second state to stop in a specific mode are selected based on the predetermined condition. The probability of winning a prize to the start winning opening 4 is adjusted.
[0048]
When the winning symbol is stopped and displayed, the start winning opening 4 is opened for a certain period of time in order to give a privilege to the player (ST27). When a game ball wins the established start winning opening 4 and the start winning opening switch 31 outputs a detection signal (ST28), "1" is subtracted from the winning condition counter (ST29). This subtraction is the same as adding “−1” in the calculation process.
[0049]
Here, “+1” (addition) as described above results in a condition for opening the start winning opening 4, but conversely, “1” subtraction means starting start winning opening. It will move away from the achievement of the conditions for opening 4. In the above, when one game ball is won at the start winning opening 4, the winning condition counter is decremented by “1”, but two game balls are won and “1” is subtracted or one is won and “ 2 ”may be subtracted. Thereafter, when a predetermined time has elapsed (ST30), the start winning opening 4 is closed (ST31). In FIG. 6, the start winning opening 4 is closed when a certain time has elapsed. However, when there is a winning ball at the starting winning opening 4, the start winning opening 4 is closed even before the predetermined time has elapsed. It can be activated.
[0050]
In the game control process including the conversion of the start winning opening and other operations as described above, the random number lottery for determining the predetermined value probability and the stop probability is whether or not the extracted random number value hits a certain value. However, if the random number lottery is always performed in the same range or the same specific value, the result of the lottery is predicted by the player, and the purpose of the game control based on the probability as described above cannot be achieved. Therefore, for example, each time an interrupt signal is generated, the random number lottery is more effective by changing to a value obtained by adding a constant value (for example, +1) to the previous specific value (for example, a random value that is “winning”), that is, updating. It can be a typical one.
[0051]
FIG. 7 shows various random number update processes performed based on the above-described idea in the pachinko gaming machine described above.
[0052]
First, the jackpot determination random number for determining whether or not to stop the variable display of the special symbol display device 3 in a specific manner (big hit) is updated within a certain range (ST101). This random number is extracted when a game ball wins the start winning opening 4.
[0053]
Next, it is determined whether or not the current gaming state is a high probability state (ST102). This determination is made based on whether or not a flag indicating a specific condition (high probability state) is set (set) at an address specified in the RAM of the microcomputer. This flag is set to be set when the count value of the winning condition counter exceeds a predetermined value. As described above, this counter adds (+1) every time the random number generated in response to the detection of the fired ball is a predetermined value, and subtracts (-1) every time the starting winning ball is detected. When the count value exceeds a predetermined value, the flag is set (high probability state), and when the count value does not exceed the predetermined value, the set is released (low probability state).
[0054]
In the case of the low probability state (flag set release) in the above determination (ST102), the random numbers extracted according to the six types of fired balls set in the winning probability table storing various winning occurrence probabilities are predetermined values. From the probability data, the setting switching device 60 confirms which one is designated (ST103).
[0055]
After the confirmation, data in the designated random range for low probability is selected (ST104). This low-probability random number range data is data set to lower the probability that the random number extracted according to the launch ball will be a predetermined value by widening the random number update range, There are differences for each of the six probability values set.
[0056]
On the other hand, in the case of the high probability state (flag set) in the determination of ST102, data set to increase the hitting probability of the shot ball by narrowing the random number update range is selected (ST105). As described above, the random number update is continued within the random number update range (ST106).
[0057]
The probability can be adjusted by changing the random number update range as described above. Furthermore, the probability value set in the winning probability table is expressed as “number of random numbers per random number update range”, and the numerator is smaller than the normal denominator. It is possible to finely adjust the probability.
[0058]
Next, the determination random number is updated to determine whether or not to stop the normal symbol in a specific manner. That is, the random number is updated within a predetermined range of the random number generated when the game ball wins the normal symbol operating gate 6 (ST107).
[0059]
In addition, as a production effect until the special symbol is stopped in the case of “big hit”, the random number is updated within a predetermined range of random numbers that cause a different stop process from the special symbol stop process in the normal time (ST108). ), The random number is updated within a predetermined range of the random number corresponding to the special symbol displayed at the time of stoppage in the case of the jackpot (ST109).
[0060]
Furthermore, the random number is updated within a predetermined range of random numbers corresponding to the normal symbol displayed at the time of stopping in the case of winning (ST110), and the random number corresponding to the normal symbol displayed at the time of stopping in the case of a loss is changed. The random number is updated within a predetermined range (ST111).
[0061]
This completes one random number update process and repeats the above procedure. Meanwhile, random numbers are extracted from the corresponding random number update process by the generation of a predetermined detection signal.
[0062]
As shown in FIGS. 6 and 7, the operation of the start winning opening 4 is controlled to adjust the winning rate. Among these, the relationship between the winning condition counter and the probability that the normal symbol stops in a specific manner is shown in FIG. This will be explained based on.
[0063]
FIG. 8 shows the transition of switching between two types of probability data in which the normal symbol stop probability corresponding to the transition of the winning condition counter value is set.
[0064]
The winning condition counter is an 8-bit counter that can take an area of “0 to 255”, and “128” is set as an initial value when the power is turned on or a big hit occurs.
[0065]
Here, when winning in ST14 of FIG. 6, the value of the winning condition counter is incremented by “1” from the initial value “128” to become “129”. At this time, the probability data is switched from a low probability to a high probability. The specific probability value is set as a winning probability table (FIG. 10) as described later, and is stored in the storage unit of the microcomputer. When the value of the winning condition counter becomes “128” or less, the probability data is switched to low probability data again.
[0066]
FIG. 9 shows the transition of the number of difference balls when the pachinko gaming machine plays a game as described above. In the figure, a solid line portion represents a desired expected value, and a broken line portion represents a result according to the embodiment of the present invention.
[0067]
As illustrated, according to the embodiment, a locus close to an expected value can be drawn. The reason is that when the low probability data is set, the winning condition counter value is low, that is, when the number of hits is small in the random number determination by the shot ball, so the display mode when the normal symbol display device 2 is stopped Becomes a winning and the probability that the start winning opening 4 is in the second state is reduced. Therefore, the negative difference will increase. In FIG. 9, a trace is started in a direction away from the expected value.
[0068]
However, since the random number determination by the launch ball is performed based on the probability, there is always an opportunity for the random number determination to be hit, the value of the winning condition counter is increased, and high probability winning probability data is set. become. At this time, contrary to the case where low probability winning probability data is set, the number of difference balls moves in the positive direction. Start drawing a trajectory where this movement changes in a direction that approaches the expected value.
[0069]
Accordingly, when these two operations are combined, a locus shown by a broken line is obtained. Furthermore, since one hit of the launch ball and one win at the start winning opening are equivalently offset, the result matches the probability of being used for random number extraction of the launch ball. Thus, the number of difference balls is controlled.
[0070]
FIG. 10 shows specific probability data of the winning probability table 70 in which the occurrence probabilities of various winnings are stored.
[0071]
This probability table stores the above-mentioned “predetermined value probability” for the six types of set values, “stop probability” that the normal symbol stops at the winning symbol, and the probability that the special symbol stops at the jackpot symbol as data in the ROM 50C. Is.
[0072]
For example, the probability value of the random number range data for the launch ball in FIG. 7 described above will be described. When the probability data of the random number update range for low probability in ST104 is selected, if the set value is 3, the set value column 71 The value in the low probability setting column 75 of the column 72 in which the launch ball winning probability corresponding to “3” is set as the low probability launch ball winning probability. Then, “111”, which is the denominator of “7/111” of this probability, is the random number update range, and “7” of the numerator is a winning number, a so-called random number predetermined value.
[0073]
As can be seen from the value indicating this probability, the denominator is extremely large compared to the numerator, and therefore there is an advantage that a detailed launch ball winning probability can be obtained by changing the denominator. Therefore, as for the probability of hitting the shot ball, all the probabilities corresponding to the set values change the denominator. Also, in the case of the high probability state of ST105, as in the case of the low probability state, the value “51” in the high probability setting column 76 of the column 72 in which “predetermined value probability” is set is set to a random number for high probability. Select as update range probability data. As described above, the difference between the low probability and the high probability is caused by setting the random number generation region to be wide or narrow.
[0074]
Further, the high probability and low probability winning probability tables used in ST22 and ST23 of FIG. 6 are set in the low probability column 77 and the high probability column 78 of the “stop probability” column 73. When the probability is low, it is 25/256, and when the probability is high, it is about 10 times 250/256, and the probability that the normal symbol becomes a winning symbol and stops is controlled.
[0075]
The special symbol jackpot probability column data indicated by reference numeral 74 is used in another game that operates together with the winning condition counter “−1” when there is a winning ball at the start winning opening in ST28 in FIG. The probability that the symbol to be stopped and displayed on the special symbol display device 3 of this different game is a winning symbol is set.
[0076]
In the winning probability table 70 as described above, probability data used by the setting switching device 60 is set. The procedure is shown in FIG.
[0077]
First, when the gaming machine is powered on (ST201), the microcomputer 50 checks whether the setting key is in the “ON” state (ST202). This check determines whether or not the correct setting key is inserted into the keyhole of the setting switching device 60, and a detailed determination method and structure will be described later (FIG. 12). If the inserted setting key is correct, a signal is sent to the microcomputer 50 by rotating the setting key in a predetermined direction, and the winning probability table provided in the ROM 50C is switched ( ST203). When the winning probability is switched to the desired one, the winning probability table is fixed by pulling out the setting key (ST204). If the winning probability table currently set after the power is turned on is desired, an operation such as inserting a setting key into the key hole is unnecessary. As described above, a desired winning probability table is set.
[0078]
FIG. 12 shows details of the setting key and setting switching device necessary for the setting process. The key portion of the setting key 61 is formed in a shape including convex portions 61a and 61c and a concave portion 61b. On the other hand, in the setting switching device 60, when the key part is inserted from the key hole 65, setting key switches 62a, 62b, and 62c for detecting the shapes at positions corresponding to the concave and convex parts 61a, 61b, and 61c, respectively. A setting key switch unit 62 having three units is installed.
[0079]
Therefore, when the setting key 61 is inserted into the keyhole 65, when the setting key switch unit 62 recognizes that the shape is convex and concave, the setting key is determined to be ON (FIG. 11 ("YES" in ST202). That is, whether or not the inserted key is authorized is determined by a predetermined combination of ON / OFF signals of the setting key switch unit 62.
[0080]
In this way, when the combination of the output signals of the setting key switch unit 62 is correct, the key inserted into the setting switching device 60 is correct and the winning probability table is set to a desired probability. can do. In this mechanism, a setting changeover switch 64 that is a rotary switch is provided at the back of the setting key switch 62, and the rotary shaft of the setting changeover switch 64 is engaged with a portion where the inside of the key tip of the setting key 61 is splined. The switch is switched.
[0081]
Another game is executed according to the procedure shown in FIG.
[0082]
First, when a game ball wins in the start winning opening 4 (ST301), the special symbol display device 3 is variably started (ST302) and a third random number is extracted (ST303). This third random number is obtained from the detection signal of the start winning port switch 31 provided in the start winning port 4 from the big hit determination random number update processing of ST101 in FIG. 7 and the big hit symbol determination random number update processing of ST109. At each detected timing, each random number may be generated at the same time, or may be generated with a time difference.
[0083]
The random numbers extracted in this way are checked against one winning probability data selected in advance by the setting switching device 60 (ST304). If the result is a jackpot, the special symbol display device 3 is stopped and displayed with the jackpot symbol (ST305), and if it is off, the detachment symbol is stopped and displayed (ST306). When the jackpot symbol is stopped and displayed, the special winning opening 5 is opened (ST307) and closed when a predetermined closing condition is satisfied (ST308). Then, the condition for reopening during the opening of the big prize opening 5, for example, that the game ball turns on the big prize opening switch 33 within a specific time while the big prize opening 5 is opened for 30 seconds has been achieved. It is determined whether or not (there is a detection signal) (ST309). If “YES”, the process returns to ST307 to reopen the big prize opening 5 and returns to the beginning when the conditions for reopening are not achieved.
[0084]
While the illustrated configuration has been described above, the present invention can also be applied to pachinko gaming machines having other configurations. In addition, the present invention is not limited to pachinko gaming machines and is similarly applied to various gaming machines that control the gaming state based on a predetermined probability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a game board surface of a pachinko game machine as an example of a ball game machine.
FIG. 2 is a perspective view showing details of a variable winning ball apparatus.
FIG. 3 is a perspective view showing details of a normal symbol operating gate.
FIG. 4 is a diagram showing the relationship between the installation positions of the game ball launcher and the detection switch.
FIG. 5 is a block diagram showing a control device of a pachinko gaming machine.
FIG. 6 is a flowchart showing an operation process of a start winning opening.
FIG. 7 is a flowchart showing a random number update process.
FIG. 8 is a graph showing a transition of selection of a winning probability table corresponding to a winning condition counter value.
FIG. 9 is a graph showing the transition of the number of difference balls according to the present invention.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a concept of a winning probability table.
FIG. 11 is a flowchart showing an operation process of a winning probability setting function.
FIG. 12 is a perspective view showing details of the setting switching device.
FIG. 13 is a flowchart showing another game operation process;
FIG. 14 is a graph showing the transition of the number of difference balls in a normal pachinko game.
FIG. 15 is a graph showing a transition of the number of difference balls by conventional nail adjustment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Game board, 2 ... Normal symbol display device, 3 ... Special symbol display device, 4 ... Start prize opening, 5 ... Large prize opening, 6 ... Normal symbol operation gate, 7 ... Normal symbol operation switch, 9 ... Variable Winning ball device, 20 ... Game ball launch device, 21 ... Launch ball test Out Switch, 22 ... Return ball test Out 30 ... Start winning port solenoid, 31 ... Start winning port solenoid, 32 ... Large winning port solenoid, 50 ... Microcomputer, 53 ... Random number generator, 60 ... Setting switching device, 61 ... Setting key, 62 ... Setting key switch 64 ... Setting changeover switch.

Claims

A launch ball detection means for detecting a game ball launched toward the game area;
Specific winning ball detection means for detecting that a game ball has won in a specific area provided in the gaming area;
Variable display means for starting variable display by detection of the specific winning ball detection means;
A start winning opening that makes it easy or difficult to win a game ball by opening and closing the movable wing piece ,
Random number generating means for generating a random number within a predetermined random number update range;
In a ball game machine equipped with a control means for controlling the entire game,
A setting switching device for transmitting a signal based on a predetermined operation to the control means,
The control means includes
A plurality of types of predetermined value probabilities in which a plurality of types of the random number update ranges are associated with the signal and a plurality of types of stop probabilities that are the probability that the variable display means stop display in a specific manner are stored in the storage unit. ,
In response to the signal, any one of a plurality of the predetermined value probabilities is determined as a first probability,
When a game ball is detected by the firing ball detection means, the random number generation means extracts a first random value from random numbers generated in the random number update range of the first probability,
Counting means for adding a predetermined number in accordance with the first random number value ;
When a game ball is detected by the specific winning ball detection means, the variable display means variably displays the second random number value from the random number generation means,
In accordance with the count value of the counting means, any one of a plurality of types of the stop probabilities is determined as a second probability,
Based on the second probability, it is determined whether or not the second random number value is hit. If the result of the determination is a hit, a specific mode is stopped and displayed on the variable display means, and the start is started. Open the movable wing piece at the prize opening,
A bullet ball game machine which performs a control to subtract a count value of the counting means and pay out a prize ball when a game ball wins at the start winning opening .

When the count value of the counting means is larger than a predetermined value, the control means has the stop probability that the variable display means is more likely to stop and display in the specific mode than when the count value is smaller than the predetermined value. The ball game machine according to claim 1, wherein the ball game machine is determined as the second probability .

Start winning ball detecting means for detecting a game ball won in the start winning opening;
A special symbol display means that starts variable display by detection of the starting winning ball detection means, and stops and displays with a jackpot symbol or off symbol,
In the special symbol display means, a special prize opening that opens when the jackpot symbol is stopped and displayed, and closes when a predetermined closing condition is satisfied,
The control means includes
The special symbol display means stores a plurality of types of special symbol jackpot probabilities associated with the signal in the storage unit and the probability that the special symbol display means stops displaying as a jackpot symbol,
When a game ball is detected by the starting winning ball detection means, the special symbol display means variably displays, and a third random number value is extracted from the random number generation means,
Based on one of a plurality of special symbol jackpot probabilities according to the signal, it is determined whether or not the third random number value is hit, and if the result of the determination is a hit, the special symbol The display means stops and displays the jackpot symbol, and opens the big prize opening,
3. The bullet ball game machine according to claim 1, wherein a control for paying out a prize ball is performed when there is a prize for a game ball at the big prize opening .