JP3846961B2 - データ通信方法および装置並びにx線ct装置 - Google Patents

データ通信方法および装置並びにx線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3846961B2
JP3846961B2 JP05737197A JP5737197A JP3846961B2 JP 3846961 B2 JP3846961 B2 JP 3846961B2 JP 05737197 A JP05737197 A JP 05737197A JP 5737197 A JP5737197 A JP 5737197A JP 3846961 B2 JP3846961 B2 JP 3846961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
serial
signal
communication
ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05737197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10248836A (ja
Inventor
篤志 渡辺
Original Assignee
ジーイー横河メディカルシステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジーイー横河メディカルシステム株式会社 filed Critical ジーイー横河メディカルシステム株式会社
Priority to JP05737197A priority Critical patent/JP3846961B2/ja
Publication of JPH10248836A publication Critical patent/JPH10248836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3846961B2 publication Critical patent/JP3846961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ(data)通信方法および装置並びにX線CT装置に関し、特に、電磁波放射ノイズ(noise )のレベル(rebel) を低減したデータ通信方法および装置並びにX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、X線照射・検出系を連続的に回転させてスキャン(scan)を行うX線CT(computed tomography) 装置においては、回転部に搭載されたX線照射・検出系から固定部に配置されたデータ処理系に、検出データ(透過X線データ)をスリップリング(slip ring )等を介して伝送するようにしている。データ伝送は、スリップリングおよび信号線の数を節約するためシリアル(serial)通信によって行われる。
【0003】
データをシリアル通信するにあたり、送信側と受信側の間でクロック(clock )の同期化が必要とされる。このため、X線CT装置の稼働開始時には、送信側から受信側に同期信号を一定期間送信し、受信側の例えばPLL(phase-locked loop)回路等に、送信側のクロックと同期したクロックを発生させる。同期成立すなわちフェーズロック(phase lock)した後は、PLL回路等により受信側のクロックが維持される。
【0004】
送信側と受信側でクロックの同期化が成立した後にスキャンが開始される。スキャンに伴ってX線照射・検出系により透過X線データが収集される。透過X線データはスキャンの過程で複数のビュー(view)方向において逐次収集される。それらのビューデータが、収集され次第にデータ処理系側にシリアル通信される。
【0005】
シリアル通信されるデータ間には、例えば、ビュー間隔またはスキャン間隔(インタースキャン・ディレイ(inter scan delay : ISD) )に相当するすき間が生じるので、データの通信は間欠的に行われることになる。
【0006】
データ通信が間欠する期間中は同期信号の通信が行われ、この同期信号をPLL回路に入力して、外来ノイズ等による受信側の同期外れを予防している。もし、この期間に同期信号の送信をしないとすると、受信側では外来ノイズ等により同期外れを起こし易くなり、初期同期のとり直しが必要とされ、通信の能率が低下する。同期信号は、所定のビット数からなる特定のビットパターン(pattern)で規定される。このパターンによって受信側は同期信号を認識する。同期信号の通信中はこのパターンが繰返される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
同一パターンの同期信号が繰り返し通信されるとき、例えばスリップリング等の通信経路から放射される電磁波(放射ノイズ)は、パターン繰り返し周波数の高調波成分を顕著に含むものとなり、近隣の電子機器等に妨害を与えるおそれがある。
【0008】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、放射ノイズのレベルが低いデータ通信方法および装置並びにX線CT装置を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
〔1〕上記の課題を解決する第1の発明は、送信側と受信側の間でクロックの同期を確立した後にデータのシリアル通信を間欠的に行うデータ通信方法であって、少なくとも前記データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信することを特徴とする。
【0010】
第1の発明では、データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信することにより、パターンの繰返し周波数ないしその高調波の放射ノイズを発生させない。すなわち、放射ノイズのレベルが低いデータ通信方法を実現することができる。
【0011】
第1の発明において、前記繰返し性を持たない信号は乱数に基づいて形成することが、放射ノイズを効果的に低減する点で好ましい。
また、第1の発明において、前記繰返し性を持たない信号中に同期信号のパターンを分散的に挿入することが、受信側の同期の維持を確実にする点で好ましい。
【0012】
〔2〕上記の課題を解決する第2の発明は、送信側と受信側の間でクロックの同期を確立した後にデータのシリアル通信を間欠的に行うデータ通信装置であって、少なくとも前記データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信する信号通信手段を具備することを特徴とする。
【0013】
第2の発明では、信号通信手段によって、データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信することにより、パターンの繰返し周波数ないしその高調波の放射ノイズを発生させない。すなわち、放射ノイズのレベルが低いデータ通信装置を実現することができる。
【0014】
第2の発明において、前記繰返し性を持たない信号は乱数に基づいて形成することが、放射ノイズを効果的に低減する点で好ましい。
また、第2の発明において、前記繰返し性を持たない信号中に同期信号のパターンを分散的に挿入することが、受信側の同期の維持を確実にする点で好ましい。
【0015】
〔3〕上記の課題を解決する第3の発明は、被検体にX線ビーム照射して透過X線データを収集するデータ収集手段と、送信側と受信側の間でクロックの同期を確立した後に前記データ収集手段が収集した透過X線データのシリアル通信を行うデータ通信手段と、前記データ通信手段を通じて与えられた透過X線データに基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを有するX線CT装置であって、前記データ通信手段は少なくとも前記透過X線データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信する信号通信手段を備えることを特徴とする。
【0016】
第3の発明では、信号通信手段によって、データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信することにより、パターンの繰返し周波数ないしその高調波の放射ノイズを発生させない。すなわち、放射ノイズのレベルが低いX線CT装置を実現することができる。
【0017】
第3の発明において、前記繰返し性を持たない信号は乱数に基づいて形成することが、放射ノイズを効果的に低減する点で好ましい。
また、第3の発明において、前記繰返し性を持たない信号中に同期信号のパターンを分散的に挿入することが、受信側の同期の維持を確実にする点で好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。
【0019】
図1にX線CT装置のブロック図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。なお、本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。また、本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0020】
〔構成〕
本装置の構成を説明する。図1に示すように、X線CT装置100は、操作コンソール(console) 1と、撮影テーブル(table) 10と、走査ガントリ(gantry)20とを具備している。
【0021】
操作コンソール1は、操作者の指示や情報等を入力する入力装置2と、スキャンや画像再構成を実行する中央処理装置3と、制御信号等を撮影テーブル10や走査ガントリ20へ出力する制御インタフェース(interface) 4と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、画像等を表示するCRT(cathod-ray tube) 6と、各種のデータや再構成画像およびプログラム等を記憶する記憶装置7とを具備している。
【0022】
中央処理装置3は、例えばコンピュータ等によって構成される。データ収集バッファ5には、走査ガントリ20で取得したデータがデータ通信装置を通じて入力される。データ通信装置は、本発明におけるデータ通信手段の実施の形態の一例である。データ通信装置については後にあらためて説明する。
【0023】
撮影テーブル10は、図示しない被検体を走査ガントリ20のX線照射空間に搬入および搬出するようになっている。撮影テーブル10の進退は制御インタフェース4によって制御される。
【0024】
走査ガントリ20は、X線管30と、X線ビーム(beam)を形成するコリメータ(collimater)50と、検出器アレイ(array) 60と、X線照射のタイミングや照射量を調整するX線コントローラ(controller)21と、コリメータ50のX線通過開口(アパーチャ(aperture))を調整するコリメータコントローラ22と、検出器アレイ60が検出したデータを収集するデータ収集部23と、被検体の体軸の周りにX線管30や検出器アレイ60等を回転させる回転コントローラ24とを具備している。
【0025】
データ収集部23は、本発明におけるデータ収集手段の実施の形態の一例である。データ収集部23は、収集したデータをデータ通信装置を通じてデータ収集バッファ5に入力する。データ通信装置についてはあらためて説明する。
【0026】
図2に、X線管30とコリメータ50と検出器アレイ60の相互関係を示す。図2の(a)は正面図、(b)は側面図である。X線管30から放射されたX線は、コリメータ50により偏平な扇状のX線ビームXrに成形され、検出器アレイ60に照射される。
【0027】
X線ビームXrの扇面に体軸を交叉させて被検体が搬入される。この状態を図3に示す。同図に示すように、扇状のX線ビームXrによってスライス(slice)された被検体OBの投影像が検出器アレイ60に投射される。被検体OBのアイソセンタ(isocenter) におけるX線ビームXrの厚みが、スライス厚thを与える。スライス厚thはコリメータ50のアパーチャによって調節される。
【0028】
X線管30、コリメータ50および検出器アレイ60(X線照射・検出系)はこの関係を保ったまま被検体OBの周りを回転(スキャン)する。スキャンの1回転当たり複数(例えば1000)のビュー(view)角度で被検体の投影データが収集される。投影データの収集は、検出器アレイ60−データ収集部23−データ通信装置−データ収集バッファ5の系統によって行われる。
【0029】
データ収集バッファ5に収集された投影データに基づいて、中央処理装置3により画像再構成が行われる。中央処理装置3は、本発明における画像再構成手段の実施の形態の一例である。画像再構成は、1回転のスキャンで得られた例えば1000ビューの投影データを、例えばフィルタード・バックプロジェクション(filtered back-projection)処理すること等により行われる。
【0030】
再構成された画像すなわち被検体OBの断層画像は記憶装置7に記憶される。記憶装置7に記憶された断層画像は、入力装置2を通じて操作者から与えられる指令に応じて読み出され、CRT6に可視像として表示される。
【0031】
図4に、データ通信装置のブロック図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。なお、本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。また、本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0032】
同図に示すように、データ通信装置は、送信機TRNとスリップリング機構RNGと受信機RCVとを備えている。
スリップリング機構RNGは、1対のリングR1,R2とそれらにそれぞれ接触する1対のブラシ(brush) B1,B2を有する。リングR1,R2はX線照射・検出系の回転の軌道と同心円をなす裸導線である。これらリングR1,R2は走査ガントリ20の回転部に配設されている。ブラシB1,B2は走査ガントリ20の固定部に配設されている。
【0033】
送信機TRNは走査ガントリ20の回転部に搭載されている。送信機TRNの出力端はリングR1,R2に接続されている。受信機RCVは走査コンソール1内に配設されている。受信機RCVの入力端はブラシB1,B2に接続されている。
【0034】
送信機TRNにはデータ収集部23から透過X線データ(データ)が入力される。入力データは例えば16ビット(bit) のパラレルデータ(parallel data) である。送信機TRNは入力データをシリアル信号に変換してスリップリング機構RNGに出力する。送信機TRNの詳細については後述する。
【0035】
送信機TRNの出力信号は、スリップリング機構RNGを介して受信機RCVに入力される。スリップリング機構RNGは回転部と固定部の間の信号伝達を媒介する。受信機RCVは入力のシリアル信号をパラレルデータに変換してデータ収集バッファ5に入力する。受信機RCVの詳細については後述する。
【0036】
図5に、送信機TRNのブロック図を示す。同図に示すように、送信機TRNはファーストイン・ファーストアウト・メモリ(first-in first-out memory :FIFO)FFMを有し、これにデータ収集部23から入力されるデータを記憶する。
【0037】
ファーストイン・ファーストアウト・メモリFFMの出力データはパラレル・シリアル(parallel-to-serial)変換器PSCに入力される。パラレル・シリアル変換器PSCには、また、乱数テーブル(table) TBLから乱数データが入力される。乱数テーブルTBLおよびパラレル・シリアル変換器PSCは、本発明における信号通信手段の実施の形態の一例である。
【0038】
パラレル・シリアル変換器PSCは、入力信号をシリアル信号に変換して送信する。パラレル・シリアル変換には、図示しないクロック回路のクロックが使用される。シリアル送信信号には、データ、コマンド(command) および同期信号が含まれる。制御回路CNTtはファーストイン・ファーストアウト・メモリFFM、乱数テーブルTBLおよびパラレル・シリアル変換器PSCを制御して通信の実行を司る。
【0039】
図6に、受信機RCVのブロック図を示す。同図に示すように、受信機RCVはシリアル・パラレル(serial-to-parallel)変換器SPCを有する。シリアル・パラレル変換器SPCは図示しないPLL回路を内蔵している。シリアル・パラレル変換器SPCにはシリアル信号(シリアル受信信号)が入力される。シリアル受信信号には、データ、コマンドおよび同期信号が含まれる。
【0040】
シリアル・パラレル変換器SPCに内蔵されたPLL回路は、シリアル受信信号に含まれる同期信号に基づいて、送信機TRNのクロックと同期したクロックを生成する。このクロックを用いて入力信号のシリアル・パラレル変換が行われる。
【0041】
シリアル・パラレ変換器SPCのパラレル出力信号は制御回路CNTrに入力される。出力信号はデータまたはコマンドを表す。制御回路CNTrはコマンドに従って動作し受信の実行を司る。制御回路CNTrは、また、パラレルデータをデータ収集バッファ5に入力する。
【0042】
〔動作〕
本装置の動作を説明する。操作者により入力装置2を通じて電源投入等の始動操作が行われると、X線CT装置100が始動し下記の動作が行われる。
【0043】
図7に、送信機TRNの動作のフロー図を示す。この動作は制御回路CNTtによる制御の下で行われる。同図に示すように、送信機TRNの動作開始に伴って、先ず、ステップST11において、同期信号の送信が所定時間行われる。ここでは、これを同期信号の長い送信という。
【0044】
これに呼応して、受信機RCVの動作が行われる。図8に、受信機RCVの動作のフロー図を示す。この動作は制御回路CNTrによる制御の下で行われる。同図に示すように、受信機RCVは動作開後のステップST21において、同期信号の受信を行う。
【0045】
本装置では、同期信号は、例えば図9に示すように、〔1011101101〕の10ビットからなる特定のビットパターン信号として規定されている。このビットパターン信号が所定時間(長い送信)中に繰返し送信される。ビットパターン信号のビットレート(bit rate)は例えば40MHzである。受信機RCVにおいては、このような同期信号を受信し、それに基づいてPLL回路のフェーズロック(phase lock)が行われる。
【0046】
同期信号の長い送信はPLL回路が確実にフェーズロックするのに十分な時間継続される。そのような時間として例えば1msが選ばれる。これによって、PLL回路により、送信機TRNにおけるクロックに同期したクロックが生成される。クロックの周波数は、同期信号のビットレートに対応し例えば40MHzである。一旦フェーズロックが成立した後は、同期信号無しでも、受信機RCVのクロックは送信機TRNのクロックと同期した状態が維持される。
【0047】
例えば1ms経過後に、送信機TRNは、ステップST12において、送信データの有無を判定する。送信データの有無はファーストイン・ファーストアウト・メモリFFMについて行われる。ファーストイン・ファーストアウト・メモリFFMに送信データが有る場合にはステップST13に分岐し、無い場合にはステップST14に分岐する。
【0048】
いま、始動直後でまだ送信データが無いとすると、ステップST14に分岐する。ステップST14においては乱数データの送信が行われる。すなわち、乱数テーブルTBLからそれに書き込まれている乱数を逐一読み出し、パラレル・シリアル変換器PSCによってシリアル送信する。乱数データは例えば8ビットで与えられる。これによって、8ビット毎にビットパターンがランダム(radom) に変わる信号が送信される。乱数データは所定の数だけ送信されれる。
【0049】
次に、ステップST15において、同期信号を送信する。ここでは、これを同期信号の短い送信という。短い送信とは、例えば同期信号のビットパターンを1回だけあるいはせいぜい数回送信することをいう。同期信号の短い送信の後にステップST12に戻る。
【0050】
送信データが無い間はステップST12,ST14,ST15をループ(loop)する。これによって、乱数データの中に同期信号が分散挿入されたシリアル信号が送信される。
【0051】
X線CT装置100がスキャンを開始すると、データ収集部23からファーストイン・ファーストアウト・メモリFFMにデータが入力されるので、ステップST12において「送信データ有り」と判定され、ステップST13に分岐してデータ送信を行う。
【0052】
データ送信に際しては、データの先頭に特定のコマンドを付けて以下の信号がデータであることを示される。また、データの末尾に別なコマンドを付けてデータ部分が終わったことが示される。なお、乱数データについてはこのようなコマンドは付されない。
【0053】
ファーストイン・ファーストアウト・メモリFFMにデータが存在する間、ステップST12,ST13のループにより、上記のようなデータ送信が行われる。送信データが無くなれば、ステップST12,ST14,ST15による乱数データと同期信号の送信に戻る。
【0054】
受信機RCVは、上記のようなシリアル送信信号を受信し、ステップST22において同期信号の有無を判定し、ステップST23においてデータの有無を判定する。同期信号の有無はビットパターンに基づいて判定される。データの有無はコマンドに基づいて判定される。このような判定により、受信信号は、データと同期信号とその他の信号に区別される。乱数データはその他の信号される。
【0055】
データと判定されたものはステップST24によりデータ収集バッファ5に送られる。同期信号およびその他の信号と判定されたものについては、何らのデータ処理も行われない。ただし、同期信号はシリアル・パラレル変換器SPCの回路構成に従ってPLL回路に入力される。この同期信号によりPLL回路のフェーズロックが補強される。これにより、PLL回路の同期外れが予防される。すなわち、クロック同期の安定性が維持される。
【0056】
上記のような通信が行われるとき、通信線路上のシリアル通信信号は、例えば、図10に示すようになる。同図に示すように、最初に同期信号SYCが1ms送信される。それが終わると乱数データRAMの中に同期信号パターンPTNが分散した信号が送信される。次に、スキャンに伴う送信データの発生により、データDATが送信される。データDATの前後にはコマンドCMDs,CMDeが付されている。
【0057】
また、データ通信の間欠期間にも乱数データRAMの中に同期信号パターンPTNが分散した信号が送信される。データ通信の間欠期間は、ビュー間隔またはインタースキャン・ディレイ(ISD)に相当する。
【0058】
図10に示すように、データ通信の間欠期間は、主として乱数データからなるシリアル信号が送信される。乱数データを表すビットパターンはランダムなパターンになる。したがって、この期間の信号パターンは繰返し性を持たない。また、乱数データの間に分散する同期信号は1パターンないしせいぜい数パターンなので、この程度の同期信号が分散的に挿入されても、この期間の信号に実質的に繰返し性は生じない。このため、パターンの繰返し周波数ないしその高調波の周波数を持つ放射ノイズは発生しない。
【0059】
また、その他の周波数を持つ放射ノイズは、乱数データのビットパターンがランダムであることにより、エネルギーが広い周波数帯域に分散する。このため、個々の周波数ごとの放射ノイズについてもレベルが低下する。
【0060】
なお、最初に受信機RCVを同期化するために、同期信号を例えば1msにわたって送信するが、1msの間に行われるパターンの繰返しで発生する繰返し周波数ないしその高調波の放射ノイズはきわめて低レベルであり、現実には問題にならない。
【0061】
また、データを表すシリアル信号はデータの値に応じてパターンが変化するので、通常は繰り返し性を有しない。したがって、この期間にも繰り返し性に由来する放射ノイズは発生しない。
【0062】
以上は、データ通信が間欠する期間に乱数データを送信するようにした例であるが、乱数データの代わりに、絶えず変化するデータ、例えば、漸次に増加または減少するデータを利用するようにしても良い。これは数値テーブルの内容を単純化する点で好ましい。あるいは、所定のビットパターン信号につき、ビット位置を漸次シフト(shift) させるようにしても良い。これは記憶する信号のパターンが1種類で済む点で好ましい。これに対して、乱数データを利用するものは、完全なランダム性を実現する点で好ましい。
【0063】
図11に、送信機TRNの他の構成例を示す。同図において、図5と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。同図に示すように、パラレル・シリアル変換器PSCの出力側にエクスクルーシブ・オア(exclusive OR)回路XORtが設けられている。
【0064】
エクスクルーシブ・オア回路XORtは、パラレル・シリアル変換器PSCの出力信号と乱数テーブルTBLtの出力データとの排他的論理和(エクスクルーシブ・オア)を求めるようになっている。なお、乱数テーブルTBLtの出力データすなわち乱数データはシリアル信号としてエクスクルーシブ・オア回路XORtに入力される。これによって、パラレル・シリアル変換器PSCの送信信号が乱数データと排他的論理和されて送信される。
【0065】
図12に、受信機RCVの他の構成例を示す。同図において、図6と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。同図に示すように、シリアル・パラレル変換器SPCの入力側にエクスクルーシブ・オア回路XORrが設けられている。
【0066】
エクスクルーシブ・オア回路XORrは、受信したシリアル通信信号と乱数テーブルTBLrの出力データとの排他的論理和を求めるようになっている。なお、乱数テーブルTBLrの出力データすなわち乱数データはシリアル信号としてエクスクルーシブ・オア回路XORrに入力される。これによって、シリアル受信信号が乱数データと排他的論理和されてシリアル・パラレル変換器SPCに入力される。
【0067】
これら送信機TRNと受信機RCVは、対にして用いられる。その際、通信開始時のクロック同期化すなわち最初の1msの同期信号の送信は、双方のエクスクルーシブ・オア回路をバイパス(bypass)した状態で行われ、同期成立後に双方のエクスクルーシブ・オア回路を有効にする。
【0068】
また、乱数データは送信側と受信側で同じデータが同期して用いられる。そのようにすることにより、送信側から、エクスクルーシブ・オア回路XORtにより乱数を用いて論理的に変調されて通信されたパラレル・シリアル変換回路PSCの出力信号が、受信側のエクスクルーシブ・オア回路XORrにより、同じ乱数を用いた論理的な復調により復元される。この復元された信号がシリアル・パラレル変換器SPCの入力信号となる。
【0069】
このとき、通信信号は乱数データによって変調されているので、繰返し性を持たない信号となる。このため、繰返し性に由来する放射ノイズの発生が無い。また、通信信号の周波数が広範囲に拡散するので放射ノイズは全体的にもレベルが低下する。
【0070】
この特徴は、パラレル・シリアル変換回路PSCの出力信号が、従来のように、データ通信が間欠する期間に同期信号の繰返しパターンを送信するようなものであっても維持される。そこで、受信側の同期維持の都合で長い同期信号を必要とするデータ通信系には、こちらを採用することにより効果的に放射ノイズを低減することができる。
【0071】
また、これら送受信機においても、乱数データの代わりに、前述のように漸増または漸減するデータあるいはビット位置が逐次シフトするデータを用いることができる。
【0072】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、第1の発明では、データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信することにより、パターンの繰返し周波数ないしその高調波の放射ノイズを発生させないようにしたので、放射ノイズのレベルが低いデータ通信方法を実現することができる。
【0073】
また、第2の発明では、信号通信手段によって、データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信することにより、パターンの繰返し周波数ないしその高調波の放射ノイズを発生させないようにしたので、放射ノイズのレベルが低いデータ通信装置を実現することができる。
【0074】
また、第3の発明では、信号通信手段によって、データの通信が間欠する期間は実質的に繰返し性を持たない信号を通信することにより、パターンの繰返し周波数ないしその高調波の放射ノイズを発生させないようにしたので、放射ノイズのレベルが低いX線CT装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線照射・検出系の模式的構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線照射・検出系の模式的構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態の一例の装置における送信機のブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態の一例の装置における受信機のブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態の一例の装置における送信機の動作を示すフロー図である。
【図8】 本発明の実施の形態の一例の装置における受信機の動作を示すフロー図である。
【図9】 本発明の実施の形態の一例の装置における同期信号のパターンを示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるデータ通信状態を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態の一例の装置における送信機のブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態の一例の装置における受信機のブロック図である。
【符号の説明】
100 X線CT装置
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
4 制御インタフェース
5 データ収集バッファ
6 CRT
7 記憶装置
10 撮影テーブル
20 走査ガントリ
21 X線コントローラ
22 コリメータコントローラ
23 データ収集部
24 回転コントローラ
30 X線管
50 コリメータ
60 検出器アレイ
OB 被検体
TRN 送信機
RNG スリップリング機構
RCV 受信機
CNTt,CNTr 制御回路
FFM ファーストイン・ファーストアウト・メモリ
TBL,TBLt,TBLr 乱数テーブル
PSC パラレル・シリアル変換器
SPC シリアル・パラレル変換器
XORt,XORr エクスクルーシブ・オア回路

Claims (3)

  1. 送信側と受信側との間でクロックの同期を確立した後に、所定のビット数を有するパラレルデータをパラレル・シリアル変換し、その変換されたシリアルデータのシリアル通信を間欠的に行うデータ通信方法であって、
    前記シリアルデータの通信が行われない間欠している期間において、所定のビット数を有する乱数のパラレルデータをパラレル・シリアル変換したシリアルデータを少なくとも通信し、
    前記期間における信号の繰り返し性による放射ノイズを発生させないようにすることを特徴とするデータ通信方法。
  2. 送信側と受信側との間でクロックの同期を確立した後に、所定のビット数を有するパラレルデータをパラレル・シリアル変換し、その変換されたシリアルデータのシリアル通信を間欠的に行うデータ通信装置であって、
    前記シリアルデータの通信が行われない間欠している期間において、所定のビット数を有する乱数のパラレルデータをパラレル・シリアル変換したシリアルデータを少なくとも通信し、前記期間における信号の繰り返し性による放射ノイズを発生させないようにする信号通信手段、を具備することを特徴とするデータ通信装置。
  3. 被検体にX線ビームを照射して透過X線データを収集するデータ収集手段と、
    送信側と受信側との間でクロックの同期を確立した後に、前記データ収集手段が収集した透過X線データであって、所定のビット数を有するパラレルデータである透過X線データをパラレル・シリアル変換し、その変換されたシリアルデータのシリアル通信を間欠的に行うデータ通信手段と、
    前記データ通信手段を通じて与えられた透過X線データに基づいて画像を再構成する画像再構成手段と、を有するX線CT装置であって、
    前記データ通信手段は、前記透過X線データのシリアルデータの通信が行われない間欠している期間において、所定のビット数を有する乱数のパラレルデータをパラレル・シリアル変換したシリアルデータを少なくとも通信し、前記期間における信号の繰り返し性による放射ノイズを発生させないようにする信号通信手段を備える、ことを特徴とするX線CT装置。
JP05737197A 1997-03-12 1997-03-12 データ通信方法および装置並びにx線ct装置 Expired - Fee Related JP3846961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05737197A JP3846961B2 (ja) 1997-03-12 1997-03-12 データ通信方法および装置並びにx線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05737197A JP3846961B2 (ja) 1997-03-12 1997-03-12 データ通信方法および装置並びにx線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10248836A JPH10248836A (ja) 1998-09-22
JP3846961B2 true JP3846961B2 (ja) 2006-11-15

Family

ID=13053742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05737197A Expired - Fee Related JP3846961B2 (ja) 1997-03-12 1997-03-12 データ通信方法および装置並びにx線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3846961B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4812425B2 (ja) * 2005-12-27 2011-11-09 株式会社東芝 X線ct装置
JP5714255B2 (ja) * 2010-08-02 2015-05-07 日立アロカメディカル株式会社 放射線検出ユニット
JP6643104B2 (ja) * 2016-01-22 2020-02-12 キヤノン株式会社 放射線撮像装置、放射線撮像装置の制御方法、放射線撮像システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10248836A (ja) 1998-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4388636B2 (ja) イメージング装置でデータを交換する方法と装置
US5867555A (en) Adaptive dose modulation during CT scanning
TW477689B (en) Radiation tomography method and apparatus
US20050119560A1 (en) Patient visual instruction techniques for synchronizing breathing with a medical procedure
US6546067B2 (en) Reconstruction and scan of 4D-CT
JP3846961B2 (ja) データ通信方法および装置並びにx線ct装置
US6438196B1 (en) EKG driven CT image reconstruction for cardiac imaging
JPS5917334A (ja) 心拍連動画像診断装置
US11583234B2 (en) Image reconstruction
JPS6287137A (ja) X線ct装置
EP1589876B2 (en) Computed tomography scanning
WO2009056999A2 (en) Prospective cardiac gating in computed tomography
US7848790B2 (en) System and method of imaging using a variable speed for thorax imaging
JP2005137390A (ja) Ct画像生成方法およびx線ct装置
CN209285552U (zh) 一种计算机断层扫描系统
US10575799B2 (en) Method and apparatus for collecting data
JP4209107B2 (ja) マルチスライス型ct検出器用のfetスイッチングの方法及び装置
JP2007185510A (ja) コンピュータ断層撮影装置
US6195408B1 (en) Methods and apparatus for cable interconnection verification
GB2107553A (en) Pulse gated system for x-ray generation and image acquisition
KR100343215B1 (ko) 자기공명영상시스템의스캔프로세서
JP3333493B2 (ja) コンピュータ断層撮影装置
JPS61259647A (ja) X線ct装置
JPH0628659B2 (ja) X線ct装置
JP2000229077A (ja) 回転界面を横切ってディジタル信号デ―タを結合する装置と方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees