JP3846231B2 - 車両用ブレーキホースの配索構造 - Google Patents

車両用ブレーキホースの配索構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ブレーキホースの配索構造、特にホイールハウスに露出したブレーキホース終端部分の配索構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用の液圧ブレーキ装置は、運転席におけるブレーキペダルの踏力に応じたマスターシリンダからのブレーキ液圧をブレーキホースによりホイールシリンダ(ドラムブレーキの場合)やキャリパ(ディスクブレーキの場合)等のブレーキアクチュエータに導いてこれを作動させることにより車輪を制動するよう構成する。
【0003】
従って、マスターシリンダに近い側におけるブレーキホースの部分は比較的使用環境の良い所に配索されるが、ブレーキアクチュエータに近い側におけるブレーキホースの終端部分はホイールハウスに露出していて使用環境の厳しい所に配索されると共に、車輪が転舵されたり上下動(サスペンションストローク)を生ずる比較的狭いホイールハウス空間内に配索されることになる。
【0004】
当該ブレーキホース終端部分の配索構造としては従来、例えば実公平4−8004号公報に記載のごときものが提案されており、この提案技術はストラット式サスペンション装置を搭載した車両において、ブレーキホースのブレーキアクチュエータ側取り付け点と、これに最も近い最終車体側取り付け点との間のブレーキホース終端部分をストラットに取り付けるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かようにブレーキホース終端部分をストラットに取り付けるのでは、車輪の転舵やサスペンションストロークに伴う上下動に起因したブレーキホースの最終車体側取り付け点およびストラット側取り付け点間の相対変位が大きいため、ブレーキホース終端部分が当該大きな相対変位を吸収するよう大きく揺動変形することを考慮してストラットおよび車体間のスペースを大きく設定する必要がある。
この傾向は、車両の小回り性能を向上するために最大転舵角を大きくしたり、車両の乗り心地を向上させるためにサスペンションストロークを大きくした車両の場合、特に顕著なものとなる。
【0006】
しかるにストラットおよび車体間のスペースは、車体寸法の制約と、エンジンやエンジン駆動補機類の存在とによって大きさを制限されており、上記のような要求を満足させることができないのが常である。
従ってしばしば、ブレーキホースと車体との干渉からブレーキホースを保護するためにプロテクターを追加設置するなどの対策が必要となり、コスト的にも重量的にも不利である。
【0007】
請求項1に記載の第1発明は、左右の車輪間をストローク方向に相関させて車体のローリングを抑制するスタビライザーの端部をスタビライザーコネクティングロッドによりボールジョイントを介してストラットに連結する構成を採用する場合、スタビライザーコネクティングロッドがストラットに連動するといえども両端間位置における転舵分変位がストラットの転舵分変位よりも少ないとの事実認識に基づき、
ストラットに代えてスタビライザーコネクティングロッドをブレーキホース終端部分の取り付け部にすることで当該取り付け部の変位量を小さなものとし、もってブレーキホース終端部分の車体側ホース部分における揺動変形量を小さくすることによりストラットおよび車体間のスペースを大きく設定する必要がないようにすると共にブレーキホースを保護するためのプロテクターの追加設置も必要でなくなるようにして上記コスト上および重量上の不利益を解消し得るようにした車両用ブレーキホースの配索構造を提案することを目的とする。
【0008】
請求項2に記載の第2発明は、スタビライザーコネクティングロッドに対するブレーキホース終端部分の取り付け位置を適切に定めることにより、車体側におけるホース部分およびアクチュエータ側におけるホース部分に必要なレイアウト空間を適切に配分して最小のレイアウト空間内で第1発明の作用効果を確実に達成し得るようにした車両用ブレーキホースの配索構造を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
これらの目的のため、先ず第1発明による車両用ブレーキホースの配索構造は、
車輪を回転自在に支持する車輪支持部材と車体との間にあって車輪を車体に懸架するストラットを具え、
左右の車輪間をストローク方向に相関させて車体のローリングを抑制するスタビライザーおよび前記ストラット間を、該ストラットよりも車幅内方位置でスタビライザーコネクティングロッドによりボールジョイントを介して連結し、
前記車輪支持部材に取り付けられたブレーキアクチュエータにブレーキホースを経て作動液を供給することにより車輪を制動するようにした車両において、
前記ブレーキホースのブレーキアクチュエータ側取り付け点と、これに最も近い最終車体側取り付け点との間のブレーキホース終端部分を、前記スタビライザーコネクティングロッドの両端間において該スタビライザーコネクティングロッドに取り付けて、スタビライザーコネクティングロッド側取り付け点とし、
該スタビライザーコネクティングロッド側取り付け点が前記ブレーキアクチュエータ側取り付け点と前記最終車体側取り付け点との間の中間点よりも最終車体側取り付け点に近い位置になるよう、そしてこれらスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点の車両上下方向位置が、最終車体側取り付け点の車両上下方向位置よりも下方となり、ブレーキアクチュエータ側取り付け点の車両上下方向位置よりも上方となるよう、これら3つの取り付け点を配置し、
ブレーキアクチュエータ側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との間における前記ブレーキホース終端部分の長さを、これらブレーキアクチュエータ側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との直線距離よりも長くし、最終車体側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との間における前記ブレーキホース終端部分の長さを、これら最終車体側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との直線距離よりも長くしたことを特徴とするものである。
【0011】
第2発明による車両用ブレーキホースの配索構造は、第1発明において、
前記ブレーキホース終端部分を前記スタビライザーコネクティングロッドの両端間中央において該スタビライザーコネクティングロッドに取り付けたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の効果】
ブレーキホース終端部分を取り付けたスタビライザーコネクティングロッドの両端間における箇所は、車輪転舵のためのストラットの回転に伴う転舵分の変位と、サスペンションストロークのためのストラットの上下動に伴うストローク分の変位の双方を生ずるが、転舵分の変位が車輪転舵のためのストラットの回転量よりも小さく、この傾向は、スタビライザーコネクティングロッドの両端間における箇所のうちスタビライザーに近い箇所ほど顕著になる。
【0014】
従って第1発明において、ブレーキホース終端部分のうち最終車体側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との間における車体側ホース部分は上記転舵分の変形とストローク分の変形を発生するが、転舵分の変形が従来よりも小さくなることによって、確保が困難なストラットおよび車体間における車体側ホース部分用の収容スペースを増大させる必要がなくなると共にブレーキホースを保護するためのプロテクターの追加設置も必要でなくなってコスト上および重量上の不利益を解消し得る。
【0015】
一方で、ブレーキホース終端部分のうちスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点とブレーキアクチュエータ側取り付け点との間におけるアクチュエータ側ホース部分は、従来発生していなかった転舵分の変形を発生するようになるが、当該アクチュエータ側ホース部分はもともとスペース的に余裕のある所に配索するため問題になることはない。
また、スタビライザーコネクティングロッドに対するブレーキホース終端部分の取り付け点を、ブレーキホースのブレーキアクチュエータ側取り付け点と最終車体側取り付け点との間の中間点よりも最終車体側取り付け点に近い位置に定めたため、ブレーキホース終端部分のスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点と最終車体側取り付け点との間における車体側ホース部分の長さが、スタビライザーコネクティングロッド側取り付け点とブレーキアクチュエータ側取り付け点との間におけるアクチュエータ側ホース部分の長さよりも短くなることとなり、従って、スペースの確保が困難なストラットおよび車体間に収容する車体側ホース部分の揺動変形量を、スペースの確保が比較的容易な場所に収容するアクチュエータ側ホース部分の揺動変形量よりも小さくすることができる。
【0016】
第2発明においては、ブレーキホース終端部分をスタビライザーコネクティングロッドの両端間中央において該スタビライザーコネクティングロッドに取り付けたため、
車体側ホース部分およびアクチュエータ側ホース部分に必要なレイアウト空間を適切に配分して最小のレイアウト空間内で第1発明の作用効果を確実に達成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施の形態になる車両用ブレーキホースの配索構造を示す。
図1および図2において、1は車輪としての前輪を示し、これを車輪支持部材であるナックル2に回転自在に支持する。
【0019】
ここでナックル2はストラット3の下端に固着し、ストラット3の上端を図示しなかったが車体に取着することにより、前輪1を上下動(サスペンションストローク)可能に、また転舵可能に懸架する。
なお4は、左右の前輪1間をストローク方向に相関させて車体のローリングを抑制するための、車体に横置き状態に取り付けたトーションバー式のスタビライザーで、このスタビライザー4は両端4aを以下のごとくにしてストラット3の下端部に連結する。
【0020】
つまり、これらスタビライザー4の端部4aとストラット3の下端部との間にスタビライザーコネクティングロッド5を架設し、該スタビライザーコネクティングロッド5の上端をボールジョイント6によりにストラット3の下端部に連結し、スタビライザーコネクティングロッド5の下端をボールジョイント7によりスタビライザー4の対応端部4aに連結する。
かくて、前輪1の上下動に伴うストラット3のストロークがストラット3からスタビライザー4を経て反対側のストラットに伝わり、対応する前輪を同じストローク方向に付勢することで車体の左右方向姿勢変化(ローリング)を抑制することができる。
【0021】
ナックル2には、前輪1と共に回転するブレーキディスク8を両側から挟んで前輪2を制動するブレーキアクチュエータとしてのキャリパ15(図2参照)を取り付けて設ける。
このキャリパ15は液圧シリンダを具え、該シリンダにブレーキホース9の端末コネクタ9aをねじ込んでブレーキホース9をキャリパ15に接続する。
運転者が運転席のブレーキペダルを踏み込むと、その踏力に応じたマスターシリンダ(図示せず)からのブレーキ液圧がブレーキホース9によりキャリパ15に導かれてこれを作動させることで前輪1の上記制動が行われるものとする。
【0022】
本実施の形態においては、端末コネクタ9aで提供されるブレーキホース9のブレーキアクチュエータ側取り付け点と、これに最も近い最終車体側取り付け点9bとの間のブレーキホース終端部分9cを、従来のようにストラット3ではなく、スタビライザーコネクティングロッド5の両端6,7間においてスタビライザーコネクティングロッド5に取り付ける。
【0023】
更に具体的には、スタビライザーコネクティングロッド5の両端6,7間における中央位置においてスタビライザーコネクティングロッド5に、図3に明示するごとくグロメットクランプ10を溶接し、ブレーキホース9に嵌着したグロメット11を該クランプ10の切り欠き溝10aに嵌め込んで、スタビライザーコネクティングロッド5に対するブレーキホース終端部分9cの取り付けを行う。
この取り付けは、上記のグロメット型式のものに代えて、図4(a),(b)に示すごとくスタビライザーコネクティングロッド5に溶接したクランプ12と、その切り欠き12aに嵌め込むようブレーキホース9に嵌着した中間金具13と、この中間金具13を抜け止めするロックプレート14とよりなるロックアッププレート式のもので行ってもよい。
【0024】
なお、ブレーキホース9に嵌着すべきグロメット11(中間金具13)の位置、つまりスタビライザーコネクティングロッド5に対するブレーキホース終端部分9cの取り付け点は、ブレーキホース9のブレーキアクチュエータ側取り付け点9aと最終車体側取り付け点9bとの間の中間点よりも最終車体側取り付け点9bに近い位置に定め、これによりブレーキホース終端部分9cのスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11と最終車体側取り付け点9bとの間における車体側ホース部分9dの長さが、スタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11とブレーキアクチュエータ側取り付け点9aとの間におけるアクチュエータ側ホース部分7eの長さよりも短くなるようにする。
【0025】
上記したような本実施の形態においては、ストラット3の可動部を伴った前輪1の転舵およびサスペンションストロークに対しスタビライザーコネクティングロッド5の上端ボールジョイント6は1:1の割合で変位し、またスタビライザーコネクティングロッド5の下端ボールジョイント7は前輪1の転舵に伴う変位を生ぜず、前輪1のサスペンションストロークに対し1:1の割合で変位する。
従って、ブレーキホース9を取り付けたスタビライザーコネクティングロッド5の中央位置(クランプ10およびグロメット11によるブレーキホース9のスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点)は、前輪1の転舵に対し約1:0.5の割合で変位し、前輪1のサスペンションストロークに対し1:1の割合で変位する。
【0026】
そして、ブレーキホース9の最終車体側取り付け点9bは前輪1の転舵に対してもサスペンションストロークに対しても一切の変位を生じない。
またブレーキホース9のアクチュエータ側取り付け点9aはナックル2と共に変位することから、前輪1の転舵に対してもサスペンションストロークに対しても1:1の割合で変位を生ずる。
【0027】
以上のことから、ブレーキホース9のスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11と、ブレーキホース9の最終車体側取り付け点9bおよびアクチュエータ側取り付け点9aとの間における相対変位は、車体側ホース部分9dをして車輪転舵に対し約1:0.5(従来は1:1)の割合の変位に伴う弾性変形を生じさせるとと共にサスペンションストロークに対し1:1(従来も同じ)の割合の変位に伴う弾性変形を生じさせ、他方でアクチュエータ側ホース部分9eをして車輪転舵に対し約1:0.5(従来は1:0)の割合の変位に伴う弾性変形を生じさせるが、サスペンションストロークに伴う弾性変形を一切生じさせない(従来も同じ)。
【0028】
本実施の形態においては上記のように車体側ホース部分9dがサスペンションストロークに対し従来と同様な弾性変形を生ずるも、車輪転舵に対して従来の約半分の弾性変形しか生じないため、確保が困難なストラットおよび車体間における車体側ホース部分用の収容スペースを増大させる必要がなくなると共にブレーキホースを保護するためのプロテクターの追加設置も必要でなくなってコスト上および重量上の不利益を解消することができる。
【0029】
なおアクチュエータ側ホース部分9eは上記したごとく、車輪転舵に対し約1:0.5の割合の変位に伴う弾性変形を生ずるようになり、従来はこの弾性変形を生じていなかったものの、当該アクチュエータ側ホース部分9eはもともとスペース的に余裕のあるホイールハウスの箇所に配索するため問題になることはない。
【0030】
ここで、ブレーキホース終端部分9cを前記したごとくスタビライザーコネクティングロッド5の両端間中央箇所に取り付ける根拠を以下に説明する。
図5は、車体側ホース部分9dが上記の弾性変形によっても車体と干渉しないための必要最小限の要求レイアウト空間Sv、およびアクチュエータ側ホース部分9eが上記の弾性変形によっても車体と干渉しないための必要最小限の要求レイアウト空間Saを、スタビライザーコネクティングロッド5に対するブレーキホース終端部分9cの取り付け位置ごとに示したもので、Suはレイアウト空間の許容上限を例示する。
【0031】
図5から明らかなように、車体側ホース部分9dの要求レイアウト空間Svは、ブレーキホース終端部分9cのスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11をストラット側(ボールジョイント6側)に接近させるほど、車体側ホース部分9dの転舵分の弾性変形量が増大することから大きくなり、逆にブレーキホース終端部分9cのスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11をスタビライザー側(ボールジョイント7側)に接近させるほど、車体側ホース部分9dの転舵分の弾性変形量が減少することから車体側ホース部分9dの要求レイアウト空間Svは小さくなって、最終的に車体側ホース部分9dの要求レイアウト空間Svは車体側ホース部分9dのサスペンションストローク分の弾性変形量のみに対応した小さな空間で足りるようになる。
【0032】
一方でアクチュエータ側ホース部分9eの要求レイアウト空間Saは当該アクチュエータ側ホース部分9eの転舵分の弾性変形量のみにより決まり、ブレーキホース終端部分9cのスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11をストラット側(ボールジョイント6側)に接近させるほど、アクチュエータ側ホース部分9eの転舵分の弾性変形量が減少して最終的に0になることからアクチュエータ側ホース部分9eの要求レイアウト空間Saは0に向けて次第に小さくなり、逆にブレーキホース終端部分9cのスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11をスタビライザー側(ボールジョイント7側)に接近させるほど、アクチュエータ側ホース部分9eの転舵分の弾性変形量が増大することからアクチュエータ側ホース部分9eの要求レイアウト空間Saは大きくなる。
【0033】
図5につき上述したように逆特性となる車体側ホース部分9dの要求レイアウト空間Svおよびアクチュエータ側ホース部分9eの要求レイアウト空間Saは、ブレーキホース終端部分9cのスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11をほぼスタビライザーコネクティングロッド5の両端間中央位置にしたところで概ね等しくなり、車体側ホース部分9dの要求レイアウト空間Svおよびアクチュエータ側ホース部分9eの要求レイアウト空間Saを適切に配分して最小のレイアウト空間内で上記の作用効果を確実に達成することができる。
かかる根拠に基づき本実施の形態においては、ブレーキホース終端部分9cを前記したごとくスタビライザーコネクティングロッド5の両端間中央箇所に取り付けたものである。
【0034】
また本実施の形態においては前記したごとく、ブレーキホース9に対するグロメット11(中間金具13)の嵌着位置、つまりスタビライザーコネクティングロッド5に対するブレーキホース終端部分9cの取り付け点を、ブレーキホース9のブレーキアクチュエータ側取り付け点9aと最終車体側取り付け点9bとの間の中間点よりも最終車体側取り付け点9bに近い位置に定め、これによりブレーキホース終端部分9cのスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11と最終車体側取り付け点9bとの間における車体側ホース部分9dの長さが、スタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11とブレーキアクチュエータ側取り付け点9aとの間におけるアクチュエータ側ホース部分7eの長さよりも短くなるようにしたから、
スペースの確保が困難なストラット3および車体間に収容する車体側ホース部分9dの揺動変形量を、スペースの確保が比較的容易な場所に収容するアクチュエータ側ホース部分9eの揺動変形量よりも小さくし、これによっても前記した作用効果を更に顕著なものにすることができる。
【0035】
更に加えて本実施の形態によれば、スタビライザーコネクティングロッド5の両端をボールジョイント6,7によりストラット3およびスタビライザー端部4aに連結したことで、ブレーキホース終端部分9cのスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点10,11における変位の自由度が増し、これによりブレーキホース終端部分9cの曲げ応力や捩り応力の緩和を実現し得てその耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる車両用ブレーキホースの配索構造を具えた前輪用サスペンション装置の正面図である。
【図2】 同前輪用サスペンション装置の側面図である。
【図3】 同実施の形態においてブレーキホース終端部分をスタビライザーコネクティングロッドに取り付けるためのグロメット構造を示す分解斜視図である。
【図4】 同じくブレーキホース終端部分をスタビライザーコネクティングロッドに取り付けるためのロックプレート構造を示し、
(a)は、その分解斜視図、
(b)は、その組み立て状態を図4(a)のIII-III線上で断面とし矢の方向に見て示す断面図である。
【図5】 ブレーキホース終端部分をスタビライザーコネクティングロッドに取り付ける箇所に応じて車体側ホース部分およびアクチュエータ側ホース部分の要求レイアウト空間が如何ように変化するかを示す線図である。
【符号の説明】
1 前輪(車輪)
2 ナックル(車輪支持部材)
3 ストラット
4 スタビライザー
5 スタビライザーコネクティングロッド
6 ボールジョイント
7 ボールジョイント
8 ブレーキディスク
9 ブレーキホース
9a 端末コネクタ(ブレーキアクチュエータ側取り付け点)
9b 最終車体側取り付け点
9c ブレーキホース終端部分
9d 車体側ホース部分
9e アクチュエータ側ホース部分
10 グロメットクランプ
11 グロメット
12 クランプ
13 中間金具
14 ロックプレート
15 キャリパ(ブレーキアクチュエータ)

Claims (2)

  1. 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材と車体との間にあって車輪を車体に懸架するストラットを具え、
    左右の車輪間をストローク方向に相関させて車体のローリングを抑制するスタビライザーおよび前記ストラット間を、該ストラットよりも車幅内方位置でスタビライザーコネクティングロッドによりボールジョイントを介して連結し、
    前記車輪支持部材に取り付けられたブレーキアクチュエータにブレーキホースを経て作動液を供給することにより車輪を制動するようにした車両において、
    前記ブレーキホースのブレーキアクチュエータ側取り付け点と、これに最も近い最終車体側取り付け点との間のブレーキホース終端部分を、前記スタビライザーコネクティングロッドの両端間において該スタビライザーコネクティングロッドに取り付けて、スタビライザーコネクティングロッド側取り付け点とし、
    該スタビライザーコネクティングロッド側取り付け点が前記ブレーキアクチュエータ側取り付け点と前記最終車体側取り付け点との間の中間点よりも最終車体側取り付け点に近い位置になるよう、そしてこれらスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点の車両上下方向位置が、最終車体側取り付け点の車両上下方向位置よりも下方となり、ブレーキアクチュエータ側取り付け点の車両上下方向位置よりも上方となるよう、これら3つの取り付け点を配置し、
    ブレーキアクチュエータ側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との間における前記ブレーキホース終端部分の長さを、これらブレーキアクチュエータ側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との直線距離よりも長くし、最終車体側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との間における前記ブレーキホース終端部分の長さを、これら最終車体側取り付け点とスタビライザーコネクティングロッド側取り付け点との直線距離よりも長くしたことを特徴とする車両用ブレーキホースの配索構造。
  2. 請求項1において、前記ブレーキホース終端部分を前記スタビライザーコネクティングロッドの両端間中央において該スタビライザーコネクティングロッドに取り付けたことを特徴とする車両用ブレーキホースの配索構造。
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