JP3845417B2 - リモートコントロールカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、カメラ外部からカメラの動作を操作するためのリモートコントロール機能を備えたリモートコントロールカメラに係り、特に、夕日を背景としていることを判定可能としたリモートコントロールカメラに関する。
撮影者が自分の姿を撮影したい場合などに用いる、いわゆる、セルフ撮影のための技術としては、古くからセルフタイマなどが知られている。ところで、近年、電子回路技術や光半導体などの技術の進歩により、より操作が容易でシャッタチャンスを逃すことがないリモートコントロール機能付のカメラが普及している。
このリモートコントロール機能付のカメラでは、一般的にリモートコントロール送信機から赤外光のリモートコントロール信号光を送信し、カメラ側でこのリモートコントロール信号光を受光してレリーズタイミングの決定を行うようにしている。しかし、遠くから上記リモートコントロール信号光を十分に受光するためには、リモートコントロール信号光の受光用レンズを大きくする必要があった。
一方、カメラには小型化のトレンドがあり、上述のようにリモートコントロール信号光を十分に受光するためにリモートコントロール信号光の受光用レンズを大きくすると、他の機能を削除したり、低下させたりしなければならないという問題が生じた。
このような小型化への対策として、例えば、特許文献1によれば、カメラのファインダの対物レンズとオートフォーカス(AF)用のレンズを共用することにより、カメラボディ前面のレンズの数を減らすという手法が提案されている。
特開昭58−100840号公報
しかしながら、上記特許文献1による手法では、AF用の測距用光は鋭いスポット形状で被写体に投射する必要があり、これを満足させつつ、ファインダの色収差等の問題を解決する設計を行うことは非常に困難なものとなっている。さらに、上記手法では、リモートコントロールに関しては何等ふれられていない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、夕日を背景としていることを判定可能とし、小型化が可能なリモートコントロールカメラを提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題を解決するために、
(1) 被写体からの可視光を受けてそれに応じた信号と、カメラ外部からのリモートコントロール信号光を受けてそれに応じた信号とを出力可能である一つの受光素子と、
上記受光素子から出力される上記可視光に応じた信号に基づいて第1の測光値を出力する第1の測光手段と、
上記受光素子から出力される上記信号光に応じた信号に基づいて第2の測光値を出力する第2の測光手段と、
上記第1及び第2の測光手段から出力される上記第1及び第2の測光値を比較し、上記可視光に応じた信号に基づいて得られた上記第1の測光値より上記リモートコントロール信号光に応じた信号に基づいて得られた上記第2の測光値が所定値以上大きい場合に夕日を背景としていると判断する制御手段と、
を有することを特徴とするリモートコントロールカメラが提供される。
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(2) 上記制御手段は、上記第1の測光値をB2とし、上記第2の測光値をB1とし、αを撮影条件としての赤外光が所定値より強い状況かどうかを判定するための係数とするとき、B1>α×B2が成立するときには、赤外光が所定値より強いとして、夕日を背景としていると判断することを特徴とする(1)記載のリモートコントロールカメラが提供される。
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(3)上記制御手段は、夕日を背景としていると判断したときには、撮影モードを夕景モードに設定して露出をアンダーの露出に設定する手段を含むことを特徴とする(1)または(2)記載のリモートコントロールカメラが提供される。
本発明によれば、夕日を背景としていることを判定可能とし、小型化が可能なリモートコントロールカメラを提供することができる。
本発明に係る実施の形態を説明する前に、まず、本発明の理解を容易にするために、本発明に係るリモートコントロールカメラの概念について説明する。
図10は、本発明に係るリモコンカメラの概念を説明するための図である。
図10に示すように、通常、カメラ本体200には、撮影レンズ202の他、ストロボ204、ファインダ対物レンズ206、オートフォーカス(AF)用の窓208,210、露出を決めるための測光用の窓212、リモートコントロール(以下、リモコンと記す)信号光受光用の窓214が配置されている。
本発明は、上記リモコン信号光受光用の窓214を、測光用の窓212またはファインダ対物レンズ206,ストロボ204,オートフォーカス(AF)用の窓208,210などと共通にして、カメラ前面のスペースを確保しようとするものである。
しかし、一般に、赤外光を利用したリモコン用センサに太陽光や人工照明の可視光が混入すると、S/Nが劣化してリモコンの特性が劣化し、リモコン送信機による作動可能な距離が短くなったり、作動しなくなるといった不具合が生じてしまう。
そこで、本発明は、リモコンセンサにはフィルタやその他の光学手段により可視光が入らないようにして、リモコン性能を確保すると共に、カメラのその他の機能に負担をかけることなく、小型化を達成するものである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1の(a)は、本発明に係る第1の実施の形態のリモコンカメラの構成を示す図である。
図1の(a)において、リモコン送信機10から発せられた赤外光は、受光素子12の前方に設けられた電界制御複屈折セル(以下、ECBセルと記す)を積層してなる波長可変フィルタ14を通過し、上記受光素子12に入射する。赤外光を受光した受光素子12は、電流信号を集積回路(以下、ICと記す)16に出力する。
このIC16は上記電流信号を増幅し、さらに電圧信号に変換して、この電圧信号をワンチップマイクロコンピュータなどからなる演算制御回路(以下、CPUと記す)18に出力する。
なお、IC16は、リモコン使用時においては波形成形機能を用いて上記電流信号をH(High)/L(Low)のディジタル信号に変換して、このディジタル信号をCPU18に出力し、測光時においては受光素子12に入射している光の光量に応じたアナログ電圧をCPU18に出力する。
このCPU18は、内蔵のアナログ/ディジタル変換器にて測光時における上記アナログ電圧をディジタル電圧に変換して測光値の判定を行い、本カメラに装填されたフィルムの感度に応じて露出時間を決定する。このとき、CPU18は上記測光値の判定に従ってストロボ19の発光制御も行う。続いて、CPU18はシャッタ回路20を介して、シャッタ22の開閉を制御する。こうして、撮影レンズ24から入射した光がフィルム上に導かれる。
また、CPU18に設けられたリモコンスイッチ26は、本カメラの動作モードを、リモコン送信機10からの信号を受信する状態であるリモコンモードに設定するためのスイッチである。
なお、上記波長可変フィルタ14は、ECBセルに印加する電圧を電圧印加回路28により変化させることによって、透過する光の波長域を変えることができる波長可変フィルタである。
この波長可変フィルタ14では、複屈折板と平行偏光子からなるLyot−filterが複屈折率と複屈折板の厚さの関係によって、透過スペクトルのピークを制御するという性質を利用している。
上記複屈折板を電気的に制御可能なECBセルに置き換えたものが、上記波長可変フィルタである。
上記ECBセルは、透明電極付きのガラスでネマティック液晶をサンドイッチ構造に挟持したものである。
図2は、上記波長可変フィルタ14の構成を示す図である。
図2に示すように、3つのECBセルLC1 ,LC2 ,LC3 の両側またはそれらの間には、平行偏光子P1 ,P2 ,P3 ,P4 が配置され、さらに、ECBセルLC1 ,LC2 ,LC3 には電圧印加回路が接続されている。
そして、ECBセルLC1 ,LC2 ,LC3 に各々電圧V1 ,V2 ,V3 を印加することにより、透過波長を制御する。
すなわち、図1の(a)に示すリモコンカメラおいて、リモコンスイッチ26のオンにより、このリモコンカメラがリモコンモードに設定されると、波長可変フィルタ14は赤外光のみ透過するように制御され、太陽光をカットする。
これにより、リモコン送信機10からのリモコン信号光である赤外光のみを透過させ、S/Nのよい上記赤外光を受光素子12に導く。
図1の(b)は、本発明に係る第1の実施の形態のリモコンカメラにおける測光時の様子を示す図である。
図1の(b)において、波長可変フィルタ14は電圧印加回路28により可視光のみを透過するように制御される。これにより、被写体30の明るさに基づく光が受光素子12に入射する。
次に、本発明に係る第1の実施の形態のリモコンカメラの動作について説明する。
図3は、本発明に係る第1の実施の形態のリモコンカメラの動作としてのCPU18の処理を示すフローチャートである。
まず、CPU18は、リモコンスイッチ26の操作によってリモコンモードに設定されているか否かを判定する(ステップS1)。
ここで、リモコンモードに設定されているときは、図2に示したECBセルLC1 ,LC2 ,LC3 への印加電圧V1 ,V2 ,V3 を各々V10,V20,V30とし(ステップS2)、波長可変フィルタ14を赤外光のみを透過するフィルタとする。
つづいて、CPU18は、リモコン信号光の検出を行い、リモコン信号光が検出されたら(ステップS3)、ステップS5へ移行する。
一方、上記ステップS1にて、リモコンモードに設定されていないときは、CPU18は、レリーズ操作が行われたか否かを判定し、レリーズ操作が行われたら(ステップS4)、ステップS5へ移行する。
このステップS5では、ECBセルLC1 ,LC2 ,LC3 への印加電圧V1 ,V2 ,V3 を各々V11,V21,V31とし(ステップS5)、可視光の所定の波長域の光のみを透過するフィルタとする。これにより、受光素子12には上記所定の波長域の光のみが入射する。
CPU18は、上記所定の波長域の光に基づいて、受光素子12、IC16を介して測光を行い、測光値BV1 を得る(ステップS6)。
次に、ECBセルLC1 ,LC2 ,LC3 への印加電圧V1 ,V2 ,V3 を上記ステップS5での電圧と異なる電圧の各々V12,V22,V32とし(ステップS7)、可視光のうち上記ステップS5での波長域の光と異なる所定の波長域の光のみを透過するフィルタとする。これにより、受光素子12には上記所定の波長域の光のみが入射する。
CPU18は、上記所定の波長域の光に基づいて、受光素子12、IC16を介して測光を行い、測光値BV2 を得る(ステップS8)。
これは、波長可変フィルタ14が狭い帯域の波長しか透過できないことに対する対策である。
つづいて、CPU18は、これら測光値BV1 ,BV2 の結果に基づいて、露出を決定する(ステップS9)。
なお、波長可変フィルタ14が可視域全体の光を透過できるように構成できれば、このような複数回の測光値を求める処理は不要となる。
次に、測距を行い測距情報を得る(ステップS10)。この測距情報に応じて、被写体に対してピント合せを行い、つづいて露光シーケンスを実行する(ステップS11)。そして、本処理を終了する。
以上説明したように本発明に係る第1の実施の形態においては、電気的に波長透過域を変化させることが可能な波長可変フィルタを用いているため、この波長可変フィルタを構成するECBセルへの印加電圧の制御により、さまざまな波長域の光を選択して測光を行うことができる。
これによって、本発明に係る第1の実施の形態のリモコンカメラでは、被写体の色までを加味した、より高精度な露出制御やストロボ制御が可能となる。
また、本発明に係る第1の実施の形態のリモコンカメラでは、測光用の受光素子とリモコン用の受光素子とを共用できるため、受光窓、受光素子、及びその他の部材を減らすことができる。
同様に、本発明に係る第1の実施の形態のリモコンカメラでは、赤外光利用の測距用の受光素子と露出測光用の受光素子とを共用することも可能である。
さらに、本発明に係る第1の実施の形態のリモコンカメラでは、赤外光利用のアクティブ方式AFの受光素子と、可視光利用のパッシブ方式AFの受光素子とを共用することも可能である。
次に、本発明に係る第2の実施の形態のリモコンカメラについて説明する。
上記第1の実施の形態ではフィルタの透過特性を変えるのに複雑な電気回路と最新の液晶素子を利用したが、この第2の実施の形態では、従来から知られている可視光カットフィルタと、受光素子の受光面の設計技術を利用してより単純な構成として上記第1の実施の形態と同様の効果を達成する。
図4の(a)は、本発明に係る第2の実施の形態のカメラの構成を示す図である。
図4の(a)において、受光レンズ40は、第1及び第2の受光素子としての機能を有する2つの受光面42a,42bを備えたセンサ42に、被写体からの光を集光して入射させる働きを持つ。
センサ42は、それぞれ、E字型の第1及び第2の受光素子としての機能を有する2つの受光面42a,42bをワンチップ上に組み合せたものであり、片方の受光面42a上には可視光カットフィルタとしての機能を有するフィルムが張り付けられている。
図4の(b)は、上記センサ42の断面構造を示す模式図である。
図4の(b)において、シリコンなどからなる受光素子チップ44には、第1及び第2の受光素子としての機能を有する受光面42a,42bが形成されている。
上記受光素子チップ44の周囲には、透明モールドパッケージ46が形成され、この透明モールドパッケージ46の側面には、第1及び第2の受光素子の出力を独立して検出するための電極としての機能を有するリードフレーム48、48が配置されている。
さらに、受光面42aへの入射光が通過するモールドパッケージ46上面の領域には、可視光カットフィルタとしての機能を有するフィルム50が貼り付けられている。なお、この受光面42aはリモコン信号光の受光用である。
このように構成されたリモコンカメラにおいては、受光レンズ40を通過した光はセンサ42へ入射する。
このとき、センサ42の一方の受光面42aの入射光軸上にはフィルム50が設けられているため、上記光のうちの可視光成分がカットされ、受光面42aにはリモコン信号光の赤外光のみが入射する。
また、センサ42の他方の受光面42bには、受光レンズ40を通過した光がそのまま入射する。すなわち、受光面42bには、赤外光と可視光が共に入射する。
つづいて、受光面42aからは、受光した赤外光に応じた信号がリモコン処理回路52a、測光回路52bにそれぞれ出力される。
リモコン処理回路52a、測光回路52bは、受け取った上記信号を処理して、それぞれの処理結果及び測光結果をCPU54に出力する。一方、受光面42bからは受光した光に応じた信号が測光回路52cに出力される。
測光回路52cは、受け取った上記信号を処理して、その測光結果をCPU54に出力する。
また、CPU54には、リモコンモード設定用スイッチ56と、求められた測光値によりシャッタを制御するためのシャッタ回路58が接続されている。
以上により、受光面42aの定常的な出力を測光回路52bを介してCPU54に出力すれば、被写体の赤外光の輝度を求めることができる。
また、受光面42bからの出力を測光回路52cを介してCPU10に出力すれば、被写体の赤外光と可視光との和の輝度が求められる。
これにより、2つの測光回路52c,52bの出力差より、被写体の可視光の光量が算出できる。
次に、第2の実施の形態のリモコンカメラの動作について説明する。
図5は、第2の実施の形態のリモコンカメラの動作としてのCPU54の処理を示すフローチャートである。
まず、CPU54は、リモコンスイッチ56の操作によってリモコンモードに設定されているか否かを判定する(ステップS31)。
ここで、リモコンモードに設定されているときには、受光面42a、リモコン処理回路52aにてリモコン信号光の検出を行い、リモコン信号光が検出されたら(ステップS33)、ステップS34へ移行する。
一方、上記ステップS31にて、リモコンモードに設定されていないときには、CPU54は、レリーズ操作が行われたか否かを判定し、レリーズ操作が行われたら(ステップS32)、ステップS34へ移行する。このステップS34では、不図示の測距装置の出力に従って、被写体距離が求められる。
つづいて、測光回路52b,52cを用いた測光を行い、それぞれの測光結果を測光値B1,B2とする(ステップS35,S36)。
次に、CPU54は、B1>α×B2が、成立するか否かについて判定する(ステップS37)。
ここで、αは撮影条件を判定するための所定の係数であり、夕日などを背景に撮影している場合などの赤外光が所定値より強い状況かどうかを判定するためのものである。
B1>α×B2が成立するときには、赤外光が所定値より強いときであり、夕日などを背景に撮影していると判断することができる。
このときには、夕景モードに設定し、夕日が白く飛んでしまわないようにアンダーの露出設定にして(ステップS40)、ステップS39へ移行する。
このように、赤外測光と可視測光を組み合せて、より適確な露出を可能とするのが本実施の形態の1つの利点である。
一方、上記ステップS37にて、B1>α×B2が成立しないときは、上記測光値B2 とB1 の差より可視光の輝度を測定し、この結果から露出を決定して(ステップS38)、ステップS39へ移行する。
ステップS39では、以上にて求めた被写体距離に応じて不図示のピント合せ用レンズを駆動して被写体にピントを合せ、さらに、求めた測光値に応じてシャッタ回路58を介して不図示のシャッタを制御して露光を行う。そして、本処理を終了する。
以上説明したように本発明に係る第2の実施の形態のリモコンカメラは、図1に示した上記第1の実施の形態のリモコンカメラより、単純で、かつ、廉価な構成とすることができる。
また、本発明に係る第2の実施の形態のリモコンカメラでは、受光面42aからの出力は、赤外光のみによるものであるため、太陽光や人工照明などの影響を受けることなく高性能のリモコン機能を働かせることができる。
次に、本発明に係る第3の実施の形態のリモコンカメラについて説明する。
図6の(a)は、本発明に係る第3の実施の形態のリモコンカメラの構成を示すブロック図である。
図6の(a)において、受光レンズ40を通過した光がダイクロイックミラー60に到達すると、このダイクロイックミラー60にて赤外光のみが透過され、リモコン用センサ62aに入射する。
一方、上記受光レンズ40を通過した光のうち、可視光のみがダイクロイックミラー60にて反射され、露出用センサ62bに入射する。
上記赤外光によるリモコン用センサ62aからの出力は、リモコン処理回路64aにて処理され、CPU66に出力される。
上記可視光による露出用センサ62bからの出力は、測光(AE)処理回路64bにて処理され、CPU66に出力される。
また、CPU66には、求められた測光値によりシャッタを制御するためのシャッタ回路68が接続されている。
なお、上述したようにダイクロイックミラー60は、赤外光を透過し、可視光を反射するという波長依存特性を有するものである。
このダイクロイックミラー60を用いることにより、リモコン用センサ62aには太陽光などの可視光を入射させることなく赤外光のみを入射させ、一方、露出用センサ62bには赤外光を入射させることなく可視光のみを入射させるという設計が可能となる。
以上説明したように本発明に係る第3の実施の形態のリモコンカメラにおいては、上記第1,第2の実施の形態と同様に高精度のリモコン機能と正確な露出制御とを単一の受光レンズ40を用いて達成することができる。
また、本発明に係る第3の実施の形態のリモコンカメラでは、ダイクロイックミラー60の波長選択特性によって赤外光と可視光の選択を行うため、リモコン用センサ62aや露出用センサ62bに特別な光学フィルタなどを取り付ける必要がなく、これによりコストを低減することができる。
さらに、本発明に係る第3の実施の形態のリモコンカメラでは、リモコン用センサ62aと露出用センサ62bの各センサを独立して設計することが可能であるため、最適のリモコン検知域、測光領域を設定することができる。
特に、多分割測光など、センサを分割して視野内の異なる領域の測光を行うカメラの場合、この第3の実施の形態ではリモコンのことを考慮せずに、露出用センサ62bを設計することができる。
ただし、図4に示した上記第2の実施の形態でも、図6の(b)に示すようなセンサにすることにより多分割測光に対応することも可能である。
このセンサは、リモコン用受光面70aと、露出用に独立した受光面70b,70c,70dからなる。
上記ダイクロイックミラー60はさらに次のような応用も可能であり、これを本発明に係る第4の実施の形態のリモコンカメラとして説明する。
図7の(a)は、本発明に係る第4の実施の形態のリモコンカメラの特徴である受光部の構成を示す図である。
この第4の実施に形態のリモコンカメラでは、カメラのファインダ対物レンズと、リモコン受光窓とを兼用したものである。
図7の(a)において、対物レンズ80を通過した光がダイクロイックミラー82に到達すると、このダイクロイックミラー82にて赤外光のみが透過され、リモコン用センサ84aに入射する。
一方、上記対物レンズ80を通過した光のうち、可視光のみがダイクロイックミラー82にて反射され、レンズ86、プリズム88、さらにファインダ接眼レンズ90を介して観察者の目92に入射する。
上記赤外光によるリモコン用センサ84aからの出力は、リモコン処理回路94aにて処理され、CPU96に出力される。
上記プリズム88は、図7の(b)に示すような形を有しており、入射光の光路を折り曲げてスペースをかせぐために独特の形状をしている。
ダイクロイックミラー82は上述したように波長依存性を有しており、リモコン信号光である赤外光を透過し、可視光を反射するものである。
以上説明したように本発明に係る第4の実施の形態のリモコンカメラでは、ファインダ画面中心部に最もリモコン信号光に対する感度の強い部分が位置することから、リモコン送信機の操作者は画面中心に写ることが可能である。
次に、本発明に係る第5の実施の形態のリモコンカメラについて説明する。
図8は、本発明に係る第5の実施の形態のリモコンカメラの特徴である受光部の構成を示す図である。
この第5の実施の形態のリモコンカメラでは、カメラのストロボ窓を介してリモコン信号光を受光するものである。
図8において、フレネルレンズ100を通過した光は反射傘102にてキセノン放電管(Xe管)104に向けて反射され、さらに、このキセノン放電管104にて反射され、リモコン用センサ106aに入射する。
ここで、リモコン用センサ106aの受光面には可視光カットフィルタを設け、リモコン用センサ106aに赤外光のみが入射するようにする。
上記赤外光によるリモコン用センサ106aからの出力は、リモコン処理回路108aにて処理され、不図示のCPUに出力される。
以上説明したように本発明に係る第5の実施の形態のリモコンカメラでは、フレネルレンズ100と反射傘102の働きにより、広い範囲でリモコン信号光を受光することができるため、広い範囲においてリモコン送信機の操作が可能となる。
次に、本発明に係る第6の実施の形態のリモコンカメラについて説明する。
図9の(a)は、本発明に係る第6の実施の形態のリモコンカメラの特徴である受光部の構成を示す図である。
図9の(a)において、投光用レンズ110を通過した光は、パッケージ112内のリモコン用センサ112aに入射する。
ここで、このリモコン用センサ112aは赤外発光ダイオード(以下、IREDと記す)112bと同じガリウム砒素(GaAs)のチップで構成されている。
上記第1乃至第5の実施の形態では、リモコン用センサにはコスト的に有利なシリコンからなるものを用いていたが、本第6の実施の形態ではリモコン用センサとしてガリウム砒素製のものを用いる。
このガリウム砒素製のものは、赤外光のみをよく感知するため、赤外光を信号光とするリモコンに対してよく反応するという利点を有している。
したがって、リモコン用センサ112aからの出力はリモコン信号光の赤外光に依存するものとなる。この出力は、リモコン処理回路114aにて処理され、CPU116に出力される。
また、CPU116はオートフォーカス用集積回路(以下、AFICと記す)118とトランジスタ120を介してパッケージ112内のIRED112bを発光させ、投光用レンズ110を介して測距用光を投光する。
この測距用光は被写体にて反射され、その反射信号光は受光レンズ122を介して光位置検出素子(以下、PSDと記す)124に入射する。
この光位置検出素子124上の反射信号光の入射位置を検出し、三角測距の原理によって被写体距離を求める。
ここで、AFIC118はPSD124の出力信号電流を増幅演算する機能を持つアナログICである。
図9の(b)は、上記パッケージ112の構成を示す斜視図である。
図9の(b)に示すように、このパッケージ112内のガリウム砒素の同一チップ上にはリモコン用センサ112aとIRED112bが形成されている。
IRED112bは一般的にガリウム砒素で作られるため、リモコン用センサ112aとIRED112bを同一チップとして構成すれば、同一パッケージ112に封入することができ、製造が容易なものとなる。
以上説明したように、本発明に係る第6の実施の形態のリモコンカメラでは、リモコン用センサ112aを形成する素子自身が可視光カット特性を有するため、特に光学的なフィルタは不要である。
また、本発明に係る第6の実施の形態のリモコンカメラでは、上述したように同一チップ上に2つの機能の光半導体を構成しパッケージングしているため、部品管理及び組立が容易である。
以上に述べたように、上記の各実施の形態によれば、小型のカメラの中に、高性能のリモコン用受光素子を無理なくレイアウトできるため、デザイン的にすぐれたカメラを実現することができる。
また、カメラ前部の窓の数を減らし、レイアウトの自由度を増すことにより、小型化及びデザイン的にすぐれたカメラを実現することができる。
また、上記第2の実施の形態によれば、例えば、小型のカメラの中に、高性能のリモコン用受光素子を無理なくレイアウトできるため、デザイン的にすぐれたカメラの実現に寄与する受光センサを提供することができる。
なお、本発明の上記第2の実施態様によれば、以下のごとき構成が得られる。
(1)被写体からの可視光を受けてそれに応じた信号と、カメラ外部からのリモートコントロール信号光を受けてそれに応じた信号とを出力可能である一つの受光素子と、
上記受光素子から出力される上記可視光に応じた信号に基づいて第1の測光値を出力する第1の測光手段と、
上記受光素子から出力される上記信号光に応じた信号に基づいて第2の測光値を出力する第2の測光手段と、
上記第1及び第2の測光手段から出力される上記第1及び第2の測光値を比較し、上記可視光に応じた信号に基づいて得られた上記第1の測光値より上記リモートコントロール信号光に応じた信号に基づいて得られた上記第2の測光値が所定値以上大きい場合に夕日を背景としていると判断する制御手段と、
を有することを特徴とするリモートコントロールカメラが提供される。
(2)上記制御手段は、上記第1の測光値をB2とし、上記第2の測光値をB1とし、αを撮影条件としての赤外光が所定値より強い状況かどうかを判定する係数とするとき、B1>α×B2が成立するときには、赤外光が所定値より強いとして、夕日を背景としていると判断することを特徴とする(1)記載のリモートコントロールカメラ。
(3)上記制御手段は、夕日を背景としていると判断したときには、撮影モードを夕景モードに設定して露出をアンダーの露出に設定する手段を含むことを特徴とする(1)または(2)記載のリモートコントロールカメラ。
図1の(a)は、本発明による第1の実施の形態のカメラの構成を示す図であり、図1の(b)は、第1の実施の形態のカメラにおける測光時の様子を示す図である。 図2は、図1の波長可変フィルタ14の構成を示す図である。 図3は、本発明による第1の実施の形態のカメラの動作としてのCPU18の処理手順を説明するために示すフローチャートである。 図4の(a)は、本発明による第2の実施の形態のカメラの構成を示す図であり、図4の(b)は、第2の実施の形態のカメラを構成するセンサ42の断面構造を示す模式図である。 図5は、本発明による第2の実施の形態のカメラの動作としてのCPU54の処理手順を説明するために示すフローチャートである。 図6の(a)は、本発明による第3の実施の形態のリモコンカメラの構成を示すブロック図であり、図6の(b)は第2の実施の形態におけるセンサ42を多分割測光に対応する構成とした図である。 図7の(a)は、本発明による第4の実施の形態のリモコンカメラの特徴である受光部の構成を示す図であり、図7の(b)はこの受光部を構成するプリズム88の形状を示す図である。 図8は、本発明による第5の実施の形態のリモコンカメラの特徴である受光部の構成を示す図である。 図9の(a)は、本発明による第6の実施の形態のリモコンカメラの特徴である受光部の構成を示す図であり、図9の(b)はこの受光部のパッケージ112の構成を示す図である。 図10は、本発明に係るリモコンカメラの概念を説明するための図である。
符号の説明
10…リモコン送信機、12…受光素子、14…波長可変フィルタ、16…集積回路(IC)、18…演算制御回路(CPU)、19…ストロボ、20…シャッタ回路、22…シャッタ、24…撮影レンズ、26…リモコンスイッチ、28…電圧印加回路、30…被写体、40…受光レンズ、42…センサ、42a,42b…受光面、44…受光素子チップ、46…透明モールドパッケージ、48…リードフレーム、50…フィルム、52a…リモコン処理回路、52b…測光回路、54…演算制御回路(CPU)、56…リモコンモード設定用スイッチ、58…シャッタ回路、60…ダイクロイックミラー、62a…リモコン用センサ、62b…露出用センサ、64a…リモコン処理回路、64b…測光(AE)処理回路、66…演算制御回路(CPU)、68…シャッタ回路、70a…リモコン用受光面、70b,70c,70d…受光面、LC1 ,LC2 ,LC3 …電界制御複屈折セル(ECBセル)、P1 ,P2 ,P3 ,P4 …平行偏光子。

Claims (3)

  1. 被写体からの可視光を受けてそれに応じた信号と、カメラ外部からのリモートコントロール信号光を受けてそれに応じた信号とを出力可能である一つの受光素子と、
    上記受光素子から出力される上記可視光に応じた信号に基づいて第1の測光値を出力する第1の測光手段と、
    上記受光素子から出力される上記リモートコントロール信号光に応じた信号に基づいて第2の測光値を出力する第2の測光手段と、
    上記第1及び第2の測光手段から出力される上記第1及び第2の測光値を比較し、上記可視光に応じた信号に基づいて得られた上記第1の測光値より上記リモートコントロール信号光に応じた信号に基づいて得られた上記第2の測光値が所定値以上大きい場合に夕日を背景としていると判断する制御手段と、
    を有することを特徴とするリモートコントロールカメラ。
  2. 上記制御手段は、上記第1の測光値をB2とし、上記第2の測光値をB1とし、αを撮影条件としての赤外光が所定値より強い状況かどうかを判定するための係数とするとき、B1>α×B2が成立するときには、赤外光が所定値より強いとして、夕日を背景としていると判断することを特徴とする請求項1記載のリモートコントロールカメラ。
  3. 上記制御手段は、夕日を背景としていると判断したときには、撮影モードを夕景モードに設定して露出をアンダーの露出に設定する手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載のリモートコントロールカメラ。
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