JP3843987B2 - 車輌の制動力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車輌の制動力制御装置に係り、更に詳細には車輪に摩擦式制動装置及び回生式制動装置を有する車輌の制動力制御装置に係る。
自動車等の車輌の制動力制御装置の一つとして、本願出願人の出願にかかる下記の特許文献1に記載されている如く、摩擦式制動装置及び回生式制動装置を有する車輌の制動力制御装置であって、少なくとも運転者の制動要求量に基づき車輪の目標制動力を演算し、摩擦式制動装置よりも回生式制動装置を優先して制動力を発生させることにより車輪の制動力を目標制動力に制御するよう構成された制動力制御装置が従来より知られている。
かかる制動力制御装置によれば、摩擦式制動装置よりも回生式制動装置を優先して制動力が発生されるので、車輌の全体の制動力を運転者の制動要求量に対応して制御することができると共に、摩擦式制動装置に対し回生式制動装置が優先されない場合に比して回生効率を高くすることができる。
特開2002−95108号公報
一般に、摩擦式制動装置及び回生式制動装置を有する車輌の制動力制御装置に於いては、摩擦式制動装置のみにより制動力が発生されている状況に於いて回生式制動装置による制動力の発生が開始される場合に、回生効率が高くなるよう摩擦式制動装置による制動力が急激に回生式制動装置による制動力に置き換えられると、車輪の実際の制動力が変動し、運転者が異和感を感じることがある。
即ち摩擦式制動装置は一般に車輪のブレーキディスクの如き被押圧部材にブレーキパッドの如き押圧部材を押圧することにより制動力を発生するようになっているため、例えば被押圧部材や押圧部材の摩擦係数の個体差や経時変化による変動等に起因して、制御上の目標制動力と実際の制動力が一致しない場合がある。目標制動力と実際の制動力との差の大きさは目標制動力の大きさに比例するので、摩擦式制動装置による制動力が急激に回生式制動装置による制動力に置き換えられることにより、摩擦式制動装置の目標制動力が急激に低下され回生式制動装置の目標制動力が急激に増大されると、摩擦式制動装置の目標制動力と実際の制動力との差が比較的急激に減少し、これに起因して車輪の制動力及び車輌全体の制動力が変動する。
かかる問題を解消すべく、回生式制動装置による制動力の最大許容増大率を設定し、回生式制動装置による制動力が増大する際の増大率を最大許容増大率以下に制限することが考えられる。
しかし回生式制動装置による制動力の増大率が最大許容増大率以下に制限される場合には、回生式制動装置のみにより制動が開始されるべき状況に於いても回生式制動装置による制動力の増大率が最大許容増大率以下に制限されてしまう。そのため例えば運転者により制動操作が開始されその制動要求量が比較的急激に上昇する状況に於いて、高い回生制動が可能であるにも拘らず回生制動が制限されるので、制動装置による回生制動を効果的に利用し回生効率を高くすることができなくなる。
本発明は、回生式制動装置及び摩擦式制動装置を有する車輌の従来の制動力制御装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、摩擦式制動装置及び回生式制動装置を有する車輌の制動力制御装置に於いて、回生式制動装置による制動力の増大率の制限が必要な状況であるか否かを判別し、増大率の制限が必要な状況に於いては増大率の制限が必要ではない状況に比して回生式制動装置による制動力の増大率の制限を高くすることにより、摩擦式制動装置による制動力が回生式制動装置による制動力に置き換えられる際の制動力の比較的急激な変動及びこれに起因する異和感を防止しつつ、回生式制動装置をできるだけ有効に利用し回生効率をできるだけ高くすることである。
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち車輪の被押圧部材に押圧部材を押圧することにより制動力を発生する摩擦式制動装置と、車輪駆動用電動機の回生作用により制動力を発生する回生式制動装置とを有する車輌の制動力制御装置にして、車輪が発生すべき制動力を求める手段と、車輪が発生すべき制動力を前記摩擦式制動装置及び前記回生式制動装置に配分する配分制御手段とを有し、前記配分制御手段が前記回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際の前記回生式制動装置による制動力の最大許容増大率は、前記配分制御手段が前記摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて前記回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際の前記回生式制動装置による制動力の最大許容増大率よりも高いことを特徴とする車輌の制動力制御装置によって達成される。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記配分制御手段は前記回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際の前記回生式制動装置による制動力の増大率を制限しないよう構成される(請求項2の構成)。
上記請求項1の構成によれば、配分制御手段が回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際の回生式制動装置による制動力の最大許容増大率は、配分制御手段が摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際の回生式制動装置による制動力の最大許容増大率よりも高いので、摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際の回生式制動装置による制動力の増大率を小さくし、これにより摩擦式制動装置による制動力が回生式制動装置による制動力に置き換えられる際の制動力の比較的急激な変動及びこれに起因する異和感を確実に防止することができ、また回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際の回生式制動装置による制動力の増大率を高くすることができ、これにより回生式制動装置をできるだけ有効に利用し回生効率をできるだけ高くすることができる。
上記請求項2の構成によれば、配分制御手段は回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際の回生式制動装置による制動力の増大率を制限しないので、配分制御手段が回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際の回生式制動装置による制動力の増大率は制限されず、従って回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際に回生式制動装置を確実に有効に利用し回生効率を確実に高くすることができる。
[課題解決手段の好ましい態様]
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、配分制御手段は摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況にて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際には回生式制動装置に配分される制動力の増大率を予め設定された最大許容増大率に制限し、回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際には制動力の増大率を予め設定された最大許容増大率に制限しないよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、車輪が発生すべき制動力を求める手段は運転者の制動操作量に基づいて車輪が発生すべき制動力を求め、配分制御手段は車輪が発生すべき制動力が生じたときに回生式制動装置による回生制動の許可条件が成立しているか否かを判定し、回生制動の許可条件が成立していると判定したときに回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる状況であると判定するよう構成される(好ましい態様2)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、配分制御手段は摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置による回生制動の許可条件が成立したか否かを判定し、回生制動の許可条件が成立したと判定したときに摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる状況であると判定するよう構成される(好ましい態様3)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、車輪が発生すべき制動力が回生制動装置の最大回生制動力よりも高く且つ配分制御手段が摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際には、回生式制動装置による制動力が回生制動装置の最大回生制動力になるまで回生式制動装置による制動力の増大率を最大許容増大率に制限するよう構成される(好ましい態様4)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、配分制御手段は、回生制動装置の最大回生制動力をそれぞれFrgmaxとして、少なくとも運転者の制動要求量に基づき車輪の目標制動力Fbtを演算し、配分制御手段が回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際には、目標制動力Fbt及び最大回生制動力Frgmaxの小さい方の値を目標回生制動力Frgtとして回生制動装置を制御し、配分制御手段が摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際には、目標回生制動力の前回値をFrgtfとし、ΔFrgを目標回生制動力の制限された増大量として、目標制動力Fbt、最大回生制動力Frgmax、Frgtf+ΔFrgのうち最も小さい値を目標回生制動力Frgtとして回生制動装置を制御し、回生制動装置の実際の回生制動力Frgaを求め、Fbt−Frgaを目標摩擦制動力として摩擦制動装置を制御するよう構成される(好ましい態様5)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様5の構成に於いて、配分制御手段は、前輪及び後輪の回生制動装置の最大回生制動力をそれぞれFrgfmax及びFrgrmaxとして、運転者の制動要求量及び所定の前後輪制動力配分比に基づき前輪及び後輪の目標制動力Fbft及びFbrtを演算し、配分制御手段が回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際には、目標制動力Fbft及び最大回生制動力Frgfmaxの小さい方の値を目標回生制動力Frgftとして前輪の回生制動装置を制御すると共に、目標制動力Fbrt及び最大回生制動力Frgrmaxの小さい方の値を目標回生制動力Frgrtとして後輪の回生制動装置を制御し、配分制御手段が摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際には、前輪及び後輪の目標回生制動力の前回値をそれぞれFrgtff、Frgtrfとし、ΔFrgf、ΔFrgrをそれぞれ前輪及び後輪の目標回生制動力の制限された増大量として、目標制動力Fbtf、最大回生制動力Frgfmax、Frgtff+ΔFrgfのうち最も小さい値を前輪の目標回生制動力Frgtfとして前輪の回生制動装置を制御すると共に、目標制動力Fbtr、最大回生制動力Frgrmax、Frgtrf+ΔFrgrのうち最も小さい値を後輪の目標回生制動力Frgtrとして後輪の回生制動装置を制御し、前輪及び後輪の回生制動装置の実際の回生制動力Frgfa及びFrgraを求め、Fbft−Frgfa及びFbrt−Frgraをそれぞれ前輪及び後輪の目標摩擦制動力として前輪及び後輪の摩擦制動装置を制御するよう構成される(好ましい態様6)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施例について詳細に説明する。
図1はハイブリッドエンジンが搭載された車輌に適用された本発明による制動力制御装置の一つの実施例を示す概略構成図である。
図1に於いて、10は前輪を駆動するハイブリッドエンジンを示しており、ハイブリッドエンジン10はガソリンエンジン12と電動発電機14とを含んでいる。ガソリンエンジン12の出力軸16はクラッチを内蔵する無段変速機18の入力軸に連結されており、無段変速機18の入力軸は電動発電機14の出力軸20にも連結されている。無段変速機18の出力軸19の回転はフロントディファレンシャル22を介して左右前輪用車軸24FL及び24FRへ伝達され、これにより左右の前輪24FL及び24FRが回転駆動される。
ハイブリッドエンジン10のガソリンエンジン12及び電動発電機14はエンジン制御装置28により運転者による図には示されていないアクセルペダルの踏み込み量及び車輌の走行状況に応じて制御される。また電動発電機14は前輪用回生式制動装置30の発電機としても機能し、回生発電機としての機能(回生制動)もエンジン制御装置28により制御される。
特に図示の実施例に於いては、ハイブリッドエンジン10は図には示されていないシフトレバーがDレンジにある通常走行時にはガソリンエンジン12又はガソリンエンジン12と電動発電機14とにより駆動力又はエンジンブレーキ力を発生し(通常運転モード)、シフトレバーがDレンジにあるが負荷が低いときには電動発電機14のみにより駆動力を発生し(電気自動車モード)、シフトレバーがBレンジにあるときにもガソリンエンジン12と電動発電機14とにより駆動力又はエンジンブレーキ力を発生するが、その場合のエンジンブレーキ力はDレンジの場合よりも高く(エンジンブレーキモード)、シフトレバーがDレンジにあり運転者によりブレーキペダル32が踏み込まれたときにも電動発電機14は回生発電機として機能する。
また図1に於いて、従動輪である左右の後輪34RL及び34RRの回転は左右後輪用車軸36RL、36RR及び後輪用ディファレンシャル38を介して後輪用回生式制動装置40の電動発電機42へ伝達されるようになっている。電動発電機42による回生制動もエンジン制御装置28により制御され、従ってエンジン制御装置28は回生式制動装置用制御装置として機能する。尚電動発電機42も必要に応じて左右の後輪34RL及び34RRを駆動する補助的な駆動源として使用されてもよい。
左右の前輪26FL、26FR及び左右の後輪34RL、34RRの摩擦制動力は摩擦式制動装置44の油圧回路46により対応するホイールシリンダ48FL、48FR、48RL、48RRの制動圧が制御されることによって制御される。図には示されていないが、油圧回路46はリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイールシリンダの制動圧力は通常時には運転者によるブレーキペダル32の踏み込み量及びブレーキペダル32の踏み込みに応じて駆動されるマスタシリンダ50の圧力に応じて摩擦式制動装置用制御装置としての制動制御装置52により制御される。
エンジン制御装置28にはアクセルペダルセンサ54よりアクセルペダルの踏み込み量を示す信号、シフトポジションセンサ56より無段変速機18のシフト位置を示す信号、制動制御装置52より前輪の目標回生制動力Frgft及び後輪の目標回生制動力Frgrtを示す信号がそれぞれ入力される。
制動制御装置52にはストロークセンサ58よりブレーキペダル32の踏み込みストロークSpを示す信号、圧力センサ60よりマスタシリンダ50の圧力Pmを示す信号、圧力センサ62fl、62fr、62rl、62rrより左右前輪及び左右後輪のホイールシリンダ48FL、48FR、48RL、48RRの制動圧力Pfl、Pfr、Prl、Prrを示す信号がそれぞれ入力される。
尚エンジン制御装置28及び制動制御装置52は実際にはそれぞれ例えばCPU、ROM、RAM、入出力装置を含むマイクロコンピュータと駆動回路とを含む一般的な構成のものであってよい。
後に詳細に説明する如く、制動制御装置52は後述の如く図2及び図3に示されたルーチンに従ってブレーキペダル32の踏み込みストロークSp及びマスタシリンダ圧力Pmに基づき運転者の制動要求量を示す車輌の最終目標減速度Gtを演算し、最終目標減速度Gt及び所定の前後輪制動力配分比に基づき前輪及び後輪の目標制動力Fbft及びFbrtを演算する。尚前輪及び後輪の目標制動力Fbft及びFbrtは少なくとも運転者の制動操作量に基づいて演算される限り、当技術分野に於いて公知の任意の要領にて演算されてよい。
そして制動制御装置52は回生制動装置30及び40の最大回生制動力をそれぞれFrgfmax、Frgrmaxとして、回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際には、目標制動力Fbft及び最大回生制動力Frgfmaxの小さい方の値を前輪の目標回生制動力Frgftとして演算すると共に、目標制動力Fbrt及び最大回生制動力Frgrmaxの小さい方の値を後輪の目標回生制動力Frgrtとして演算するが、摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際には、前輪及び後輪の目標回生制動力の前回値をそれぞれFrgftf、Frgrtfとし、ΔFrgf、ΔFrgrをそれぞれ前輪及び後輪の目標回生制動力の制限された増大量として、目標制動力Fbft、最大回生制動力Frgfmax、Frgftf+ΔFrgfのうち最も小さい値を前輪の目標回生制動力Frgftとして演算すると共に、目標制動力Fbrt、最大回生制動力Frgrmax、Frgrtf+ΔFrgrのうち最も小さい値を後輪の目標回生制動力Frgrtとして演算し、これらの目標回生制動力を示す信号をエンジン制御装置28へ出力する。
エンジン制御装置28は前輪の目標回生制動力Frgftを上限として前輪の回生制動装置30の電動発電機14を制御し、その発電電圧及び発電電流に基づき前輪の回生式制動装置30による実際の回生制動力Frgfaを演算する。同様にエンジン制御装置28は後輪の目標回生制動力Frgrtを上限として後輪の回生式制動装置40の電動発電機42を制御し、その発電電圧及び発電電流に基づき後輪の回生式制動装置40による実際の回生制動力Frgraを演算する。更にエンジン制御装置28は実際の回生制動力Frgfa及びFrgraを示す信号を制動制御装置52へ出力する。
制動制御装置52は、目標制動力Fbftより実際の回生制動力Frgfaを減算した値を前輪の目標摩擦制動力Fbpftとして演算し、また目標制動力Fbrtより実際の回生制動力Frgraを減算した値を後輪の目標摩擦制動力Fbprtとして演算し、前輪の目標摩擦制動力Fbpftに基づき左右前輪の目標制動圧力Pbtfl及びPbtfrを演算し、また後輪の目標摩擦制動力Fbprtに基づき左右後輪の目標制動圧力Pbtrl及びPbtrrを演算し、左右前輪及び左右後輪の制動圧力Pi(i=fl、fr、rl、rr)がそれぞれ対応する目標制動圧力Pbti(i=fl、fr、rl、rr)になるよう各車輪の制動圧力を制御する。
尚エンジン制御装置28によるハイブリッドエンジン10の運転モードの制御及びガソリンエンジン12の制御は本発明の要旨をなすものではなく、これらの制御は当技術分野に於いて公知の任意の要領にて実施されてよい。
次に図2に示されたフローチャートを参照して図示の実施例に於ける制動制御装置52による制動力制御ルーチンについて説明する。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。またフラグFfは前輪の摩擦式制動装置44による前輪の制動が行われている状況にて前輪の回生制動が開始され摩擦制動力が回生制動力に置き換えられる状況であるか否かに関するものであり、1は摩擦式制動装置44による前輪の制動が行われている状況にて前輪の回生制動が開始され摩擦制動力が回生制動力に置き換えられる状況であることを示す。
まずステップ10に於いては後述の図3に示された目標制動力演算ルーチンに従って前輪の目標制動力Fbft及び後輪の目標制動力Fbrtが演算され、ステップ30に於いては例えば目標制動力演算ルーチンに於いて演算される最終目標減速度Gtが正の値であるか否かの判別により、運転者の制動要求があるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ50へ進み、否定判別が行われたときにはステップ40に於いてフラグFfが0にリセットされた後ステップ70へ進む。
ステップ50に於いてはフラグFfが1であるか否かの判別、即ち前輪の摩擦式制動装置による制動が行われている状況にて前輪の回生制動が開始され摩擦制動力が回生制動力に置き換えられる状況であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはそのままステップ120へ進み、否定判別が行われたときにはステップ60へ進む。
ステップ60に於いては前輪の回生式制動装置による回生制動の許可条件が成立しているか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ70に於いて前輪の目標回生制動力Frgftが0に設定されると共に、該目標回生制動力Frgftを示す信号がエンジン制御装置28へ出力され、肯定判別が行われたときにはステップ80へ進む。
尚この場合、前輪用回生式制動装置30が正常であり、運転者の制動要求があり、車速が基準値以上であり、シフトポジションセンサ56により検出される無段変速機18のシフト位置がN、P、Rの何れでもない場合に回生制動の許可条件が成立していると判別されてよい。
ステップ80に於いては摩擦式制動装置44による摩擦制動が既に実行されている状況であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ90に於いてフラグFfが0にリセットされた後ステップ100へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ100に於いてフラグFfが1にセットされた後ステップ120へ進む。
ステップ110に於いては前輪の目標回生制動力Frgftが下記の式1に従って演算されると共に、目標回生制動力Frgftを示す信号がエンジン制御装置28へ出力される。尚下記の式1及び後述の式2に於けるMINは( )内の数値の小さい方又は最も小さい値を選択することを意味する。また最大回生制動力Frgfmaxは正の定数であってよいが、ハイブリッドエンジン10の運転モードや車速に応じて可変設定されてもよい。
Frgft=MIN(Fbft,Frgfmax) ……(1)
ステップ120に於いてはFrgftfを目標回生制動力Frgftの前回値とし、ΔFrgfを前輪の目標回生制動力の増大率を制限するための正の定数として、前輪の目標回生制動力Frgftが下記の式2に従って演算されると共に、目標回生制動力Frgftを示す信号がエンジン制御装置28へ出力される。
Frgft=MIN(Fbft,Frgfmax,Frgftf+ΔFrgf) ……(2)
ステップ130に於いては後述の如くエンジン制御装置28による回生制動制御により達成された実際の前輪の回生制動力Frgfaを示す信号がエンジン制御装置28より読み込まれ、ステップ140に於いては前輪の目標摩擦制動力Fbpftが下記の式3に従って演算される。
Fbpft=Fbft−Frgfa ……(3)
ステップ150に於いては前輪の目標摩擦制動力Fbpftに基づき左右前輪の目標制動圧力Pbtfl及びPbtfrが演算され、ステップ160に於いては左右前輪の制動圧力Pbfl及びPbfrがそれぞれ対応する目標制動圧力Pbtfl及びPbtfrになるよう左右前輪の制動圧力が圧力フィードバックにより制御され、ステップ170に於いては前輪を示す「f」が後輪を示す「r」に置き換えられる点を除き、左右後輪の制動力が上述のステップ30〜160と同様の要領にて制御され、しかる後ステップ10へ戻る。
次に図3に示されたフローチャートを参照して、前輪の目標制動力Fbft及び後輪の目標制動力Fbrtの演算ルーチンについて説明する。
まずステップ12に於いてはストロークセンサ58により検出されたブレーキペダル32の踏み込みストロークSpを示す信号及び圧力センサ60により検出されたマスタシリンダ50の圧力Pmを示す信号の読み込みが行われ、ステップ14に於いては図4に示されたグラフに対応するマップより踏み込みストロークSpに基づく目標減速度Gstが演算され、ステップ16に於いては図5に示されたグラフに対応するマップよりマスタシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gptが演算される。
ステップ18に於いては前サイクルに於いて演算された最終目標減速度Gtに基づき図6に示されたグラフに対応するマップよりマスタシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gptに対する重みα(0≦α≦1)が演算され、ステップ20に於いては下記の式4に従って目標減速度Gpt及び目標減速度Gstの重み付け和として車輌の最終目標減速度Gtが演算される。
Gt =α・Gpt+(1−α)Gst ……(4)
ステップ22に於いてはKf及びKrをそれぞれ前輪及び後輪に対する制動力の配分比(正の定数)として、前輪の目標制動力Fbft及び後輪の目標制動力Fbrtがそれぞれ下記の式5及び6に従って演算される。
Fbft=Kf・Gt ……(5)
Fbrt=Kr・Gt ……(6)
かくして図示の実施例によれば、ステップ20に於いてブレーキペダル32の踏み込みストロークSp、マスタシリンダ圧力Pm、所定の前後輪制動力配分比に基づいて前輪の目標制動力Fbft及び後輪の目標制動力Fbrtが演算され、ステップ30に於いて運転者の制動要求があると判別されたときには、ステップ50、60、80に於いて摩擦式制動装置44のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置30への制動力の配分を開始し増大させる状況であるか否かが判別される。
そして摩擦式制動装置44のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる状況であると判別されたときには、ステップ120に於いて前輪の目標回生制動力の前回値をFrgftfとし、ΔFrgfを前輪及び後輪の目標回生制動力の制限された増大量として、目標制動力Fbft、最大回生制動力Frgfmax、Frgftf+ΔFrgfのうち最も小さい値が前輪の目標回生制動力Frgftに設定され、これにより図2に示されたフローチャートのサイクルタイムをΔTとすると、目標回生制動力Frgftの増大率が増大量ΔFrgfに対応する増大率ΔFrgf/ΔTに制限される。
これに対し、回生式制動装置30のみに制動力を配分して制動力を増大させる状況であると判別されたときには、ステップ110に於いて目標制動力Fbft及び最大回生制動力Frgfmaxの小さい方の値が前輪の目標回生制動力Frgftに設定され、これにより目標回生制動力Frgftの増大率が制限されることなく増大される。
従って図示の実施例によれば、摩擦式制動装置44のみに制動力を配分している状況に於いて回生式制動装置30への制動力の配分を開始し増大させる際の回生式制動装置30による制動力の増大率を小さくし、これにより摩擦式制動装置44による制動力が回生式制動装置30による制動力に置き換えられる際の制動力の比較的急激な変動及びこれに起因して運転者が異和感を感じることを確実に防止することができ、また回生式制動装置30のみに制動力を配分して制動力を増大させる際に回生式制動装置30を確実に有効に利用し回生効率を確実に高くすることができる。
例えば図7及び図8は運転者により比較的急激に制動操作量が増大された後一定に維持される状況に於いて制動開始時より回生制動が行われる場合について、それぞれ従来の制動力制御装置及び実施例の制動力制御装置に於ける摩擦制動力及び回生制動力の変化の一例を示している。尚これらの図に於いて、左下がりのハッチングは回生制動力を示し、右下がりのハッチングは摩擦制動力を示している(このことは後述の図9についても同様である)。
従来の制動力制御装置の場合には、図7に示されている如く、目標回生制動力の増大率が制限されるため、制動開始時に於ける目標回生制動力Frgftを目標制動力Fbftの増大に合せて増大させることができず、回生制動と共に摩擦制動が行われるため、回生効率を高くすることができない。
これに対し、図示の実施例によれば、図8に示されている如く、目標回生制動力の増大率が制限されないので、制動開始時に於ける目標回生制動力Frgftを確実に目標制動力Fbftの増大に合せて増大させることができ、これにより回生効率を確実に高くすることができる。
尚目標制動力Fbftが目標回生制動力Frgftを越えると摩擦制動も行われるが、目標回生制動力Frgftは一定のままであり、回生制動力が摩擦制動力に置き換えられる訳ではないので、制動力の置き換えに伴う制動力の変動及びこれに起因する異和感は生じない。
また回生制動力の増大率が一律に制限される従来の制動力制御装置に於いて、制動開始時に於ける回生効率を高くしようとすると、回生制動力の増大率の制限を緩やかにしなければならず、従ってその場合には摩擦制動の途中より回生制動が行われる状況に於いて摩擦制動力が比較的急激に回生制動力に置き換えられることになり、運転者が異和感を感じることを効果的に防止することができない。
例えば図9は運転者により比較的急激に制動操作量が増大された後一定に維持される状況に於いて摩擦制動の途中より回生制動が行われる場合について、実施例の制動力制御装置に於ける摩擦制動力及び回生制動力の変化の一例を示している。
図9に示されている如く、従来の制動力制御装置に於いて制動開始時に於ける回生効率を高くしようとすると、細い破線にて示されている如く目標回生制動力の増大率の制限は目標回生制動力の比較的急激な増大を許容する制限に設定せざるを得ないが、図示の実施例によれば回生制動のみにて制動が開始される際の目標制動力の増大率に関係なく目標回生制動力の増大率の制限を厳しく設定することができ、これにより摩擦制動の途中より回生制動が行われる場合に於ける制動力の変動及びこれに起因する異和感の発生を確実に且つ効果的に防止することができる。
尚図示の実施例によれば、運転者による制動要求量である最終目標減速度Gtがブレーキペダル32に対する制動操作量としてのペダルストロークSp及びマスタシリンダ圧力Pmに基づき演算され、車輌全体の制動力、即ち前輪及び後輪の摩擦制動装置による制動力と回生制動装置による制動力との合計が最終目標減速度Gtに対応する値になるよう制御されるので、車輌全体の制動力を確実に運転者による制動要求量に応じて制御することができる。
また前輪及び後輪の摩擦制動装置による制動力と回生制動装置による制動力との合計及び後輪の摩擦制動装置による制動力と回生制動装置による制動力との合計の比が必ず所定の前後輪制動力配分比Kf/Krになるよう制御されるので、摩擦制動装置による制動力と回生制動装置による制動力との割合に拘わらず前後輪の制動力の配分比を確実に所定の前後輪制動力配分比に制御することができ、これにより前後輪の制動力配分比が所定の配分比以外の配分比になることに起因する車輌の安定性の低下やステア特性の変化を確実に防止することができる。
更に前輪の目標制動力Fbftは前輪の回生制動装置による制動力が最大になるよう前輪の回生制動力及び摩擦制動力が制御されることによって達成され、後輪の目標制動力Fbrtも後輪の回生制動装置による制動力が最大になるよう後輪の回生制動力及び摩擦制動力が制御されることによって達成されるので、所定の前後輪制動力配分比を達成しつつ車輌全体の回生効率が最大になるよう回生制動力及び摩擦制動力を制御することができる。
また一般に、回生制動装置、特にハイブリッドエンジンに組み込まれた電動発電機を使用する回生制動装置は種々の制約からある目標回生制動力にて制御されても実際の回生制動力は目標回生制動力にならず、実際の回生制動力は目標回生制動力よりも低い値になる。
図示の実施例によれば、それぞれ前輪の目標回生制動力Frgft及び後輪の目標回生制動力Frgrtを上限としてエンジン制御装置28により前輪の回生制動装置30の電動発電機14及び後輪の回生制動装置40の電動発電機42が制御され、各電動発電機の発電電圧及び発電電流に基づき前輪及び後輪の実際の回生制動力Frgfa、Frgraが演算され、前輪の目標摩擦制動力Fbpft及び後輪の目標摩擦制動力Fbprtはそれぞれ目標制動力Fbft、Fbrtより実際の回生制動力Frgfa、Frgraを減算することにより演算されるので、前輪の目標摩擦制動力Fbpft及び後輪の目標摩擦制動力Fbprtがそれぞれ目標制動力Fbft、Fbrtより目標回生制動力Frgft、Frgrtを減算することにより演算される場合に比して、車輌全体の制動力が正確に運転者の制動要求量に対応するよう前輪及び後輪の摩擦制動力を制御をすることができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の実施例に於いては、制動開始時より回生制動が開始される際には回生制動力の増大率は制限されない(最大許容増大率が設定されておらず無限大である)ようになっているが、制動開始時より回生制動が開始される際の回生制動力の最大許容増大率が摩擦制動の途中より回生制動が開始される際の回生制動力の最大許容増大率よりも高い限り、制動開始時より回生制動が開始される際にも回生制動力の増大率が制限されるよう修正されてもよい。
また上述の実施例に於いては、摩擦制動の途中より回生制動が開始される際の回生制動力の最大許容増大率(ΔFrgf/ΔT)は一定であるが、最大許容増大率は例えば回生制動が開始された時点より時間が経過するにつれて漸次低下するよう、可変設定されるよう修正されてもよい。
また上述の実施例に於いては、制動力の前後輪配分比Kf/Krは目標制動力の大小に拘わらず一定であるが、例えば目標制動力が高くなるにつれて前輪に対する後輪の制動力配分比が小さくなるよう修正されてもよい。
また上述の実施例に於いては、エンジン制御装置28と制動制御装置52との間に於いて目標回生制動力及び実際の回生制動力が通信されるようになっているが、目標回生制動力に基づき目標回生制動トルクが演算され、その目標回生制動トルクを示す信号が制動制御装置52よりエンジン制御装置28へ通信され、エンジン制御装置28により目標回生制動トルクを上限として回生制動が制御され、逆に実際の回生制動トルクを示す信号がエンジン制御装置28より制動制御装置52へ通信され、実際の回生制動トルクに基づき実際の回生制動力が演算されるよう修正されてもよい。
また上述の実施例に於いては、車輌を駆動する駆動手段はガソリンエンジン12と電動発電機14とを含むハイブリッドエンジン10であり、電動発電機14が回生制動用の発電機として作動するようになっているが、ハイブリッドエンジンの内燃機関はディーゼルエンジンの如き他の内燃機関であってもよく、また車輌を駆動する駆動手段は通常の内燃機関であり、回生制動用の発電機は内燃機関とは独立のものであってもよい。
また上述の実施例に於いては、車輌は前輪がハイブリッドエンジン10により駆動される前輪駆動車であるが、本発明が適用される車輌は後輪駆動車や四輪駆動車であってもよい。
ハイブリッドエンジンが搭載された車輌に適用された本発明による制動力制御装置の一つの実施例を示す概略構成図である。 図示の実施例に於ける制動制御装置による制動力制御ルーチンを示すフローチャートである。 図示の実施例に於ける目標制動力演算ルーチンを示すフローチャートである。 ブレーキペダルの踏み込みストロークSpと目標減速度Gstとの関係を示すグラフである。 マスタシリンダ圧力Pmと目標減速度Gptとの関係を示すグラフである。 前回演算された最終目標減速度Gtと目標減速度Gptに対する重みαとの関係を示すグラフである。 従来の制動力制御装置に於いて制動開始時より回生制動が開始される場合の回生制動力の変化の一例を示すグラフである。 実施例の制動力制御装置に於いて制動開始時より回生制動が開始される場合の回生制動力の変化の一例を示すグラフである。 実施例の制動力制御装置に於いて摩擦制動が既に実行されている状況に於いて回生制動が開始される場合の回生制動力の変化の一例を示すグラフである。
符号の説明
10 ハイブリッドエンジン
12 ガソリンエンジン
14 電動発電機
28 エンジン制御装置
30 前輪の回生制動装置
32 ブレーキペダル
40 後輪用回生制動装置
42 電動発電機
44 摩擦制動装置
50 マスタシリンダ
52 制動制御装置
58 ストロークセンサ
60 圧力センサ
62fl〜62rr 圧力センサ

Claims (2)

  1. 車輪の被押圧部材に押圧部材を押圧することにより制動力を発生する摩擦式制動装置と、車輪駆動用電動機の回生作用により制動力を発生する回生式制動装置とを有する車輌の制動力制御装置にして、車輪が発生すべき制動力を求める手段と、車輪が発生すべき制動力を前記摩擦式制動装置及び前記回生式制動装置に配分する配分制御手段とを有し、前記配分制御手段が前記回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際の前記回生式制動装置による制動力の最大許容増大率は、前記配分制御手段が前記摩擦式制動装置のみに制動力を配分している状況に於いて前記回生式制動装置への制動力の配分を開始し増大させる際の前記回生式制動装置による制動力の最大許容増大率よりも高いことを特徴とする車輌の制動力制御装置。
  2. 前記配分制御手段は前記回生式制動装置のみに制動力を配分して制動力を増大させる際の前記回生式制動装置による制動力の増大率を制限しないことを特徴とする請求項1に記載の車輌の制動力制御装置。
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