JP3843614B2 - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井埋込型空気調和機に係わり、より詳細には、四辺の吹出口に設けられた風向変更板の回動軸を、コスト的に有利な連結部材によって連結し、簡便な構成でなるクランクピンで駆動できるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の天井埋込型空気調和機は、例えば図1と、図8とで示すように、天井面に埋め込まれた本体ケーシング1の下部に装着された化粧パネル2の四辺に吹出口3を設け、同吹出口3に、支軸部4により風向変更板5を回動自在に軸支し、同風向変更板5の両側に設けられた隣り合う回動軸6を、前記化粧パネル2のコーナ部で、例えばユニバーサルジョイントまたは可撓性を有したプラスチックチューブからなる連結部材7'によって連結するとともに、前記コーナ部の何れか一ヶ所に、前記風向変更板5を駆動するための駆動モータ8を設けてなる構成であった。
【0003】
しかしながら、前記連結部材7'としてユニバーサルジョイントを採用した場合には、同ユニバーサルジョイントの特性から、図8で示す角度αようにジョイント部が鈍角状になるように構成する必要があることから、該箇所で広範囲のスペースを専有してしまうことになるため、結果的に前記風向変更板5の長手寸法Aを小さくする必要が生じて前記吹出口3から送出される送風量およびその風向調節が制限され、効果的な空気調和を実現できないという問題を有していた。
また、ユニバーサルジョイント自体は、その構造が複雑であることから、コスト的に不利になってしまうという問題を有していた。
【0004】
または、前記連結部材7'として可撓性を有したプラスチックチューブ、もしくはコイルばねなどを採用した場合には、前記吹出口3から送出される吹出空気の風圧によって前記風向変更板5が動いてしまうため、同風向変更板5による風向の調節を正確に行えなかったり、同風向変更板5同志の追従性が悪くなって外観性を損ねてしまうという問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記の問題点に鑑み、四辺の吹出口に設けられた風向変更板の回動軸を、コスト的に有利な連結部材によって連結し、簡便な構成でなるクランクピンで駆動できるようにした天井埋込型空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、化粧パネルの四辺に吹出口を設け、同吹出口に、支軸部により風向変更板を回動自在に軸支し、同風向変更板の両側に設けられた隣り合う回動軸を、前記化粧パネルのコーナ部で連結部材によって連結するとともに、前記コーナ部の何れか一ヶ所に、前記風向変更板を駆動する駆動モータを設けてなる天井埋込型空気調和機において、
前記風向変更板の隣り合う回動軸の長手方向に、軸芯からほぼ同じ位置にずらせた係合孔を穿設する一方、前記連結部材を、前記係合孔に対応して略直角状に折曲形成し、同連結部材の両端部を前記係合孔の円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸を連結するようにした構成となっている。
【0007】
また、前記係合孔と、これに対応する前記連結部材とを夫々複数設け、これら複数の連結部材の両端部を複数の係合孔の円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸を連結するようにした構成となっている。
【0008】
また、前記連結部材の両真直部に、同連結部材の折曲部が前記係合孔に係合しないように防止する鍔部を設けた構成となっている。
【0009】
また、前記駆動モータの駆動軸に、先端部が前記風向変更板の回動軸先端に対向するクランクを連続形成してその先端部にクランクピンを添設する一方、同クランクピンに対応して前記回動軸の軸芯から少許ずらせた位置に駆動用係合孔を穿設し、同駆動用係合孔の円周方向に対し前記クランクピンを摺動自在に係合して、前記風向変更板を駆動し回動するようにした構成となっている。
【0010】
更に、前記連結部材および前記クランクピンが、合金または合成樹脂によって形成される一方、前記回動軸が潤滑油を含浸した軸受部材からなる構成となっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として説明する。
図1と、図2と、図3(A)乃至図3(C)と、図4乃至図7とにおいて、1は天井埋込型空気調和機を構成して天井面に埋め込まれた本体ケーシング、2は同本体ケーシング1の下部に装着された化粧グリル、3は同化粧グリル2の四辺に設けられた吹出口、5は同吹出口3に支軸部4により回動自在に軸支された風向変更板、6は同風向変更板5の両側に設けられた回動軸、7は前記化粧グリル2のコーナ部2aで前記隣り合う回動軸6を連結するための連結部材、8は前記風向変更板5を駆動するための駆動モータである。
【0012】
前記風向変更板5の隣り合う回動軸6の長手方向に、一実施例として図3(A)乃至図3(C)で示すように、軸芯からほぼ同じ位置にずらせた係合孔6aを穿設する一方、前記連結部材7を、前記係合孔6aに対応して略直角状に折曲形成し、同連結部材7の両端部を前記係合孔6aの円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸6を連結するようにした構成となっており、
これによって、前記駆動モータ8により一枚の前記風向変更板5が駆動され回動するのに伴い、前記回動軸6に係合した前記連結部材7が、図3(A)のa矢視図およびb矢視図で示す位置から、図3(B)のc矢視図およびd矢視図で示す位置、図3(C)のe矢視図およびf矢視図で示す位置に順次移動することによって、連結された前記風向変更板5を連動させて図4で示す所定の回動角度Θの範囲を回動させるようにした構造となる。
なお、前記連結部材7が、図3(A)のa矢視図およびb矢視図で示す位置から、図3(C)のe矢視図およびf矢視図で示す位置に順次移動したのちは、再度、図3(B)のc矢視図およびd矢視図で示す位置、図3(A)のa矢視図およびb矢視図で示す位置に順次移動することによって、連結された前記風向変更板5を連動させて往復回動させることができるようになり、同風向変更板5の回動軸6を、コスト的に有利な前記連結部材7によって連結できるようにした構造となる。
【0013】
また、他の実施例として図5で示すように、前記係合孔6aと、これに対応する前記連結部材7とを夫々複数設け、これら複数の連結部材7の両端部を複数の係合孔6aの円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸6を連結するようにした構成となっており、
これによって、とくに前記風向変更板5をより円滑に、かつ大きい回動角度で回動させることができるようにした構造となる。
【0014】
また、前記連結部材7の両真直部に、図6で示すように、同連結部材7の折曲部が前記係合孔6aに係合しないように防止するための鍔部7aを設けたことにより、前記連結部材7の両真直部を前記隣り合う回動軸6の係合孔6aに正確に係合させて、同隣り合う回動軸6を円滑に連結できるようにした構成となっている。
【0015】
また、前記駆動モータ8の駆動軸に、図2と図7とで示すように、先端部が前記風向変更板5の回動軸6先端に対向するクランク9を連続形成してその先端部にクランクピン10を添設する一方、同クランクピン10に対応して前記回動軸6の軸芯から少許ずらせた位置に駆動用係合孔6a' を穿設し、同駆動用係合孔6a' の円周方向に対し前記クランクピン10を摺動自在に係合して、前記風向変更板5を駆動し回動するようにした構成となっており、
これによって、前記駆動モータ8の駆動力を前記風向変更板5に伝達する際、例えば歯車やカム等を使用することなく、前記クランク9、前記クランクピン10および前記回動軸6の駆動用係合孔6a' からなる簡便な構成により正確に伝達できるようにした構造となる。
【0016】
更に、前記連結部材7および前記クランクピン10が、合金または合成樹脂によって形成される一方、前記回動軸6が潤滑油を含浸した軸受部材からなる構成としたことにより、前記連結部材7と前記係合孔6aとの係合部、および前記クランクピン10と前記駆動用係合孔6a' との係合部を、更に円滑に係合させることができるようにした構造となる。
【0017】
以上の構成により、図1と、図2と、図3(A)乃至図3(C)と、図4乃至図7とで示すように、前記風向変更板5の隣り合う回動軸6の長手方向に、軸芯からほぼ同じ位置にずらせた単数または複数の係合孔6aを穿設する一方、前記連結部材7を、前記係合孔6aに対応して略直角状に折曲形成し、同連結部材7の両端部を前記係合孔6aの円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸6を連結するようにしたので、前記駆動モータ8の駆動力を伝達する前記クランクピン10により一枚の前記風向変更板5が駆動され回動するのに伴い、コスト的に有利な構成でなる前記連結部材7により連結された前記風向変更板5を連動させて、正確に回動させるようにした天井埋込型空気調和機となる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、四辺の吹出口に設けられた風向変更板の回動軸を、コスト的に有利な連結部材によって連結し、簡便な構成でなるクランクピンで駆動できるようにした天井埋込型空気調和機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による天井埋込型空気調和機の断面図である。
【図2】本発明による天井埋込型空気調和機の下面から見た矢視図である。
【図3】本発明による天井埋込型空気調和機の一実施例を示す要部説明図で、(A)乃至(C)により、風向変更板の回動軸を連結した連結部材の位置によって同回動軸が回動する状態を示す。
【図4】図3で示した風向変更板の回動軸の回動に伴い、同風向変更板が回動する角度範囲を示す断面図である。
【図5】本発明による天井埋込型空気調和機の他の実施例を示す要部説明図である。
【図6】図5で示した他の実施例における連結部材に鍔部を設けた状態を示す要部説明図である。
【図7】本発明による天井埋込型空気調和機の風向変更板を駆動するモータおよびその駆動力を伝達するための構造を示す説明図である。
【図8】従来例による天井埋込型空気調和機の風向変更板および連結部材と駆動用のモータを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング
2 化粧グリル
2a コーナ部
3 吹出口
4 支軸部
5 風向変更板
6 回動軸
6a 係合孔
6a' 駆動用係合孔
7 連結部材
7a 鍔部
8 モータ
9 クランク
10 クランクピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井埋込型空気調和機に係わり、より詳細には、四辺の吹出口に設けられた風向変更板の回動軸を、コスト的に有利な連結部材によって連結し、簡便な構成でなるクランクピンで駆動できるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の天井埋込型空気調和機は、例えば図1と、図8とで示すように、天井面に埋め込まれた本体ケーシング1の下部に装着された化粧パネル2の四辺に吹出口3を設け、同吹出口3に、支軸部4により風向変更板5を回動自在に軸支し、同風向変更板5の両側に設けられた隣り合う回動軸6を、前記化粧パネル2のコーナ部で、例えばユニバーサルジョイントまたは可撓性を有したプラスチックチューブからなる連結部材7'によって連結するとともに、前記コーナ部の何れか一ヶ所に、前記風向変更板5を駆動するための駆動モータ8を設けてなる構成であった。
【0003】
しかしながら、前記連結部材7'としてユニバーサルジョイントを採用した場合には、同ユニバーサルジョイントの特性から、図8で示す角度αようにジョイント部が鈍角状になるように構成する必要があることから、該箇所で広範囲のスペースを専有してしまうことになるため、結果的に前記風向変更板5の長手寸法Aを小さくする必要が生じて前記吹出口3から送出される送風量およびその風向調節が制限され、効果的な空気調和を実現できないという問題を有していた。
また、ユニバーサルジョイント自体は、その構造が複雑であることから、コスト的に不利になってしまうという問題を有していた。
【0004】
または、前記連結部材7'として可撓性を有したプラスチックチューブ、もしくはコイルばねなどを採用した場合には、前記吹出口3から送出される吹出空気の風圧によって前記風向変更板5が動いてしまうため、同風向変更板5による風向の調節を正確に行えなかったり、同風向変更板5同志の追従性が悪くなって外観性を損ねてしまうという問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記の問題点に鑑み、四辺の吹出口に設けられた風向変更板の回動軸を、コスト的に有利な連結部材によって連結し、簡便な構成でなるクランクピンで駆動できるようにした天井埋込型空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、化粧パネルの四辺に吹出口を設け、同吹出口に、支軸部により風向変更板を回動自在に軸支し、同風向変更板の両側に設けられた隣り合う回動軸を、前記化粧パネルのコーナ部で連結部材によって連結するとともに、前記コーナ部の何れか一ヶ所に、前記風向変更板を駆動する駆動モータを設けてなる天井埋込型空気調和機において、
前記風向変更板の隣り合う回動軸の長手方向に、軸芯からほぼ同じ位置にずらせた係合孔を穿設する一方、前記連結部材を、前記係合孔に対応して略直角状に折曲形成し、同連結部材の両端部を前記係合孔の円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸を連結するようにした構成となっている。
【0007】
また、前記係合孔と、これに対応する前記連結部材とを夫々複数設け、これら複数の連結部材の両端部を複数の係合孔の円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸を連結するようにした構成となっている。
【0008】
また、前記連結部材の両真直部に、同連結部材の折曲部が前記係合孔に係合しないように防止する鍔部を設けた構成となっている。
【0009】
また、前記駆動モータの駆動軸に、先端部が前記風向変更板の回動軸先端に対向するクランクを連続形成してその先端部にクランクピンを添設する一方、同クランクピンに対応して前記回動軸の軸芯から少許ずらせた位置に駆動用係合孔を穿設し、同駆動用係合孔の円周方向に対し前記クランクピンを摺動自在に係合して、前記風向変更板を駆動し回動するようにした構成となっている。
【0010】
更に、前記連結部材および前記クランクピンが、合金または合成樹脂によって形成される一方、前記回動軸が潤滑油を含浸した軸受部材からなる構成となっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として説明する。
図1と、図2と、図3(A)乃至図3(C)と、図4乃至図7とにおいて、1は天井埋込型空気調和機を構成して天井面に埋め込まれた本体ケーシング、2は同本体ケーシング1の下部に装着された化粧グリル、3は同化粧グリル2の四辺に設けられた吹出口、5は同吹出口3に支軸部4により回動自在に軸支された風向変更板、6は同風向変更板5の両側に設けられた回動軸、7は前記化粧グリル2のコーナ部2aで前記隣り合う回動軸6を連結するための連結部材、8は前記風向変更板5を駆動するための駆動モータである。
【0012】
前記風向変更板5の隣り合う回動軸6の長手方向に、一実施例として図3(A)乃至図3(C)で示すように、軸芯からほぼ同じ位置にずらせた係合孔6aを穿設する一方、前記連結部材7を、前記係合孔6aに対応して略直角状に折曲形成し、同連結部材7の両端部を前記係合孔6aの円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸6を連結するようにした構成となっており、
これによって、前記駆動モータ8により一枚の前記風向変更板5が駆動され回動するのに伴い、前記回動軸6に係合した前記連結部材7が、図3(A)のa矢視図およびb矢視図で示す位置から、図3(B)のc矢視図およびd矢視図で示す位置、図3(C)のe矢視図およびf矢視図で示す位置に順次移動することによって、連結された前記風向変更板5を連動させて図4で示す所定の回動角度Θの範囲を回動させるようにした構造となる。
なお、前記連結部材7が、図3(A)のa矢視図およびb矢視図で示す位置から、図3(C)のe矢視図およびf矢視図で示す位置に順次移動したのちは、再度、図3(B)のc矢視図およびd矢視図で示す位置、図3(A)のa矢視図およびb矢視図で示す位置に順次移動することによって、連結された前記風向変更板5を連動させて往復回動させることができるようになり、同風向変更板5の回動軸6を、コスト的に有利な前記連結部材7によって連結できるようにした構造となる。
【0013】
また、他の実施例として図5で示すように、前記係合孔6aと、これに対応する前記連結部材7とを夫々複数設け、これら複数の連結部材7の両端部を複数の係合孔6aの円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸6を連結するようにした構成となっており、
これによって、とくに前記風向変更板5をより円滑に、かつ大きい回動角度で回動させることができるようにした構造となる。
【0014】
また、前記連結部材7の両真直部に、図6で示すように、同連結部材7の折曲部が前記係合孔6aに係合しないように防止するための鍔部7aを設けたことにより、前記連結部材7の両真直部を前記隣り合う回動軸6の係合孔6aに正確に係合させて、同隣り合う回動軸6を円滑に連結できるようにした構成となっている。
【0015】
また、前記駆動モータ8の駆動軸に、図2と図7とで示すように、先端部が前記風向変更板5の回動軸6先端に対向するクランク9を連続形成してその先端部にクランクピン10を添設する一方、同クランクピン10に対応して前記回動軸6の軸芯から少許ずらせた位置に駆動用係合孔6a' を穿設し、同駆動用係合孔6a' の円周方向に対し前記クランクピン10を摺動自在に係合して、前記風向変更板5を駆動し回動するようにした構成となっており、
これによって、前記駆動モータ8の駆動力を前記風向変更板5に伝達する際、例えば歯車やカム等を使用することなく、前記クランク9、前記クランクピン10および前記回動軸6の駆動用係合孔6a' からなる簡便な構成により正確に伝達できるようにした構造となる。
【0016】
更に、前記連結部材7および前記クランクピン10が、合金または合成樹脂によって形成される一方、前記回動軸6が潤滑油を含浸した軸受部材からなる構成としたことにより、前記連結部材7と前記係合孔6aとの係合部、および前記クランクピン10と前記駆動用係合孔6a' との係合部を、更に円滑に係合させることができるようにした構造となる。
【0017】
以上の構成により、図1と、図2と、図3(A)乃至図3(C)と、図4乃至図7とで示すように、前記風向変更板5の隣り合う回動軸6の長手方向に、軸芯からほぼ同じ位置にずらせた単数または複数の係合孔6aを穿設する一方、前記連結部材7を、前記係合孔6aに対応して略直角状に折曲形成し、同連結部材7の両端部を前記係合孔6aの円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸6を連結するようにしたので、前記駆動モータ8の駆動力を伝達する前記クランクピン10により一枚の前記風向変更板5が駆動され回動するのに伴い、コスト的に有利な構成でなる前記連結部材7により連結された前記風向変更板5を連動させて、正確に回動させるようにした天井埋込型空気調和機となる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、四辺の吹出口に設けられた風向変更板の回動軸を、コスト的に有利な連結部材によって連結し、簡便な構成でなるクランクピンで駆動できるようにした天井埋込型空気調和機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による天井埋込型空気調和機の断面図である。
【図2】本発明による天井埋込型空気調和機の下面から見た矢視図である。
【図3】本発明による天井埋込型空気調和機の一実施例を示す要部説明図で、(A)乃至(C)により、風向変更板の回動軸を連結した連結部材の位置によって同回動軸が回動する状態を示す。
【図4】図3で示した風向変更板の回動軸の回動に伴い、同風向変更板が回動する角度範囲を示す断面図である。
【図5】本発明による天井埋込型空気調和機の他の実施例を示す要部説明図である。
【図6】図5で示した他の実施例における連結部材に鍔部を設けた状態を示す要部説明図である。
【図7】本発明による天井埋込型空気調和機の風向変更板を駆動するモータおよびその駆動力を伝達するための構造を示す説明図である。
【図8】従来例による天井埋込型空気調和機の風向変更板および連結部材と駆動用のモータを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング
2 化粧グリル
2a コーナ部
3 吹出口
4 支軸部
5 風向変更板
6 回動軸
6a 係合孔
6a' 駆動用係合孔
7 連結部材
7a 鍔部
8 モータ
9 クランク
10 クランクピン
Claims (5)
- 化粧パネルの四辺に吹出口を設け、同吹出口に、支軸部により風向変更板を回動自在に軸支し、同風向変更板の両側に設けられた隣り合う回動軸を、前記化粧パネルのコーナ部で連結部材によって連結するとともに、前記コーナ部の何れか一ヶ所に、前記風向変更板を駆動する駆動モータを設けてなる天井埋込型空気調和機において、
前記風向変更板の隣り合う回動軸の長手方向に、軸芯からほぼ同じ位置にずらせた係合孔を穿設する一方、前記連結部材を、前記係合孔に対応して略直角状に折曲形成し、同連結部材の両端部を前記係合孔の円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸を連結するようにしたことを特徴とする天井埋込型空気調和機。 - 前記係合孔と、これに対応する前記連結部材とを夫々複数設け、これら複数の連結部材の両端部を複数の係合孔の円周方向に対し摺動自在に係合して、前記隣り合う回動軸を連結するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の天井埋込型空気調和機。
- 前記連結部材の両真直部に、同連結部材の折曲部が前記係合孔に係合しないように防止する鍔部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井埋込型空気調和機。
- 前記駆動モータの駆動軸に、先端部が前記風向変更板の回動軸先端に対向するクランクを連続形成してその先端部にクランクピンを添設する一方、同クランクピンに対応して前記回動軸の軸芯から少許ずらせた位置に駆動用係合孔を穿設し、同駆動用係合孔の円周方向に対し前記クランクピンを摺動自在に係合して、前記風向変更板を駆動し回動するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井埋込型空気調和機。
- 前記連結部材および前記クランクピンが、合金または合成樹脂によって形成される一方、前記回動軸が潤滑油を含浸した軸受部材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の天井埋込型空気調和機。
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JP21056498A JP3843614B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 天井埋込型空気調和機 |
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JP21056498A JP3843614B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 天井埋込型空気調和機 |
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JP3843614B2 true JP3843614B2 (ja) | 2006-11-08 |
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JP21056498A Expired - Fee Related JP3843614B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 天井埋込型空気調和機 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100470485B1 (ko) * | 2002-09-04 | 2005-02-07 | 위니아만도 주식회사 | 천정카세트형 공기조화기의 풍향조절장치 |
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