JP3843348B2 - ロ−ル機用スクレ−パ−装置 - Google Patents

ロ−ル機用スクレ−パ−装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、ロール機に具備されるロール機用スクレーパ装置に関し、特に、ロール機の加工機構に悪影響を及ぼさない食材原料の粉砕等による加工と、食材原料の粉体や圧片等の加工体の品質低下の防止に多大に寄与する構造としたロール機用スクレーパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のロール機用スクレーパ装置は、高速ロール側と低速ロール側とも、スクレーパフレームの内側に設けられた支点部材を支点として外方側に設けられた重り部材の重力を利用したモーメントをスクレーパに作用させる構成となっており、そのモーメントの作用により高速ロール側のスクレーパの先端を高速ロールの外周面と低速ロール側のスクレーパの先端を低速ロールの外周面とそれぞれ圧接させて、高速ロールと低速ロールの外周面に付着した加工後の粉体若しくは圧片のみを積極的に除去する構造となっていた。
【0003】
その為、係る構造のロール機用スクレーパ装置を備えたロール機を稼働させると、高速ロールと低速ロール間のロール間隙を通過する間に粉砕若しくは圧片されて得られた粉体若しくは圧片品等の加工体の一部は、高速ロールや低速ロールの外周面に付着し、或いは、同時に溝付きロールの場合は外周の溝中にも入り込むものであるが、外周に付着した粉体は、スクレーパによりロールの回動と協動することにより掻き落とされる一方、溝中の粉体はロールの回動により溝が下方に向いた時に重力や遠心力の作用により、自然落下されることにより除去されるものであり、このようにして、最適なロール間隙を維持しての、スムーズな高速ロールと低速ロールの回動が連続して実行され、良質な粉体や圧片を生産可能としているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、粉砕により加工する対象が油分や水分を高水準に含む食材原料である場合、食材原料をロール機を用いて粉砕すると、食材原料は、圧縮されつつ粉砕されて粘性の高い粉体に加工されロール間隙を通過するもので、この際に、粘性の高い粉体の一部は、周速の早い高速ロール側に引き込まれ、高速ロールの外周面に付着し、或いは、外周面の溝中に入り込み、粉砕当初は、外周面に付着した粘性の高い粉体はスクレーパにより掻き落とされる一方、溝中に入り込んだ粘性の高い粉体は、重力や遠心力の作用により溝から自然落下するが、粘性が高いため、一部がスクレーパの高速ロールの回転の下方向側に付着するものである。
【0005】
そして、従来のロール機用スクレーパ装置は、スクレーパに付着した粉体を除去できる構造となっていないため、ロール機の稼働時間が経過するにつれて、夫々のスクレーパの高速ロール又は低速ロールの回転の下方向側に粘性の高い粉体の付着領域において、付着厚みが急速に増すとともに短時間に硬化して粉体付着塊が現出され、スクレーパは粉体付着塊を高速ロールから遠ざける側に作用するモーメントより大きな押圧力を受け、スクレーパの先端は高速ロールの外周面と圧接できなくなり掻き落としができなく、粘性の高い粉体が不均一に付着して高速ロールの外周面の外径が位置により相違した状態となり、この結果、最適なロール間隙とスムーズな高速ロールと低速ロールの回動を実行することができず、ロール機の故障の原因となるとともに粗悪な粉体が生産されてしまうといった事態を招くことになるものである。
【0006】
また、付着した粉体を摩擦接触力を利用して除去するので、ロール機を長時間稼働させると、高速ロールの外周面、低速ロールの外周面とそれぞれ圧接されているそれぞれのスクレーパは、摩擦熱を帯びて温度上昇し、その摩擦熱はスクレーパと接触する一部の粉体に伝熱され、粉砕により加工する対象が温度敏感であって有効成分が温度上昇により飛散しやすい性状の食材原料である場合には、当初意図した有効成分が含有された品質の粉体が得られなくなるばかりでなく、摩擦熱によりロール機の内部に浮遊している微細な粉体が加熱され、ロール機が粉塵爆発する事故に見舞われる恐れがあるものである。
【0007】
更に、酸素雰囲気下において、食材原料が粉砕されて得られた粉体は、ロール機内を落流し高速ロールや低速ロールの外周面に付着した一部の粉体は、前述の方法で除去されるのであるが、この間に、粉体は加熱により変質することが避けられず、このため、加熱変質防止を必須の条件として食材原料を粉状に加工せねばならない場合には、食材原料を迅速に粉砕できるロール機を用いることができず、作業能率と作業環境が悪化しても旧来の石臼を用いて粉砕せねばならなかった。
【0008】
このため、従来のロール機用スクレーパ装置を備えたロール機は、食材原料を迅速に粉砕して加工できるという長所はあるものの、粉砕されても前述の各問題が生じない極めて限られた性状の食材原料を粉砕する場合にしか用いることができないものであった。
【0009】
本発明は前述の事情に鑑み、どのような性状の食材原料であってもロール機の加工機構に障害を生じさせることなくスムーズに粉砕や圧片することができるとともに、高品質な粉体や圧片品等の加工体の生産を可能ならしめるロール機用スクレーパ装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の課題に鑑み、鋭意研鑽の結果、本発明の請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置は、高速ロールと低速ロールとがロール間隙を有して並設されたロール機のスクレーパ装置であって、高速ロールと平行に配設された高速ロール側スクレーパホルダーと、高速ロール側スクレーパホルダーに形成したスクレーパ嵌合溝と、スクレーパ嵌合溝に嵌合したスクレーパと、高速ロール側スクレーパホルダーと平行に配設された重り部材と、重り部材と高速ロール側スクレーパホルダーとの両端を固定するフレーム部材と、フレーム部材を両側のロール機側構成部材に枢動可能に枢着する支点部材と、低速ロールと平行に配設された低速ロール側スクレーパホルダーと、低速ロール側スクレーパホルダーに形成したスクレーパ嵌合溝と、スクレーパ嵌合溝に嵌合したスクレーパと、低速ロール側スクレーパホルダーと平行に配設された重り部材と、重り部材と低速ロール側スクレーパホルダーとの両端を固定するフレーム部材と、フレーム部材を両側のロール機側構成部材に枢動可能に枢着する支点部材と、高速ロール側スクレーパホルダーに突設させた高速ロール側当接部材と、低速ロール側スクレーパホルダーに突設させた低速ロール側当接部材と、低速ロール側当接部材に設け高速ロール側当接部材の突合板と当接する当接調整ボルトと、高速ロール側スクレーパホルダーに一定間隔で開口させた多数のガス噴射口と、多数のガス噴射口に連通させた加圧ガス流通路と、加圧ガス流通路と連通させた加圧ガス流入路と、加圧ガス流入路と接続させた加圧ガス導入ホースと、加圧ガス導入ホースに加圧ガスを供給する加圧ガス供給手段と、を備えたものである。
【0011】
更に、請求項2に記載のロール機用スクレーパー装置は、請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置において、低速ロール側スクレーパホルダーに一定間隔で開口させた多数のガス噴射口と、多数のガス噴射口に連通させた加圧ガス流通路と、加圧ガス流通路と連通させた加圧ガス流入路と、加圧ガス流入路と接続させた加圧ガス導入ホースと、複数の加圧ガス導入ホースに加圧ガスを供給する加圧ガス供給手段と、を備えたものである。
【0012】
更には、請求項3に記載のロール機用スクレーパー装置は、請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置において、高速ロール側スクレーパホルダーの加圧ガス供給手段は高速ロール側加圧ガス間欠供給装置であって、加圧ガスを貯蔵する貯蔵容器と、貯蔵容器に加圧ガスを加圧ガス供給源から供給するための加圧ガス受入れ管と、貯蔵容器と多数の加圧ガス導入ホースとを接続させた多数の加圧ガス供給管と、多数の加圧ガス供給管に介装され開閉可能とする電磁弁と、夫々の電磁弁に接続され夫々の開閉時間の制御を可能とする加圧ガス供給量制御手段と、を備えたものである。
【0013】
加えて、請求項4に記載のロール機用スクレーパー装置は、請求項2に記載のロール機用スクレーパー装置において、低速ロール側スクレーパホルダーの加圧ガス供給手段は低速ロール側加圧ガス間欠供給装置であって、加圧ガスを貯蔵する貯蔵容器と、貯蔵容器に加圧ガスを加圧ガス供給源から供給するための加圧ガス受入れ管と、貯蔵容器と多数の加圧ガス導入ホースとを接続させた多数の加圧ガス供給管と、多数の加圧ガス供給管に介装され開閉可能とする電磁弁と、夫々の電磁弁に接続され夫々の開閉時間の制御を可能とする加圧ガス供給量制御手段と、を備えたものである。
【0014】
更には、請求項5に記載のロール機用スクレーパー装置は、請求項1乃至請求項4に記載のロール機用スクレーパ装置において、高速ロール側スクレーパホルダー又は/及び低速ロール側スクレーパホルダーの下方面にスクレーパ嵌合溝に連通させて穿設した複数の押圧力受入れ穴と、複数の押圧力受入れ穴に進退可能に挿通させスクレーパの基端辺を押圧する押圧力作用部材とから成る押圧力作用手段を備えたものである。
【発明の作用】
【0015】
本発明の請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置は、周速が早く粉砕直後の粉体が引き込まれやすい高速ロール側スクレーパ装置において、スクレーパの先端がモーメントを利用した高速ロールの外周面に圧接する動作に加えて、粉砕直後の粉体に加圧ガスをスクレーパの外方に向かって加圧ガスを吹きつけるようにしたもので、特に、加圧ガスを粉砕により加工された直後の加工体の一例である粉体に吹きつけると、粉体の吸着力を弱めるとともに酸化の進行を押さえ、しかも、加圧ガスはスクレーパの摩擦熱を奪い去るものである。
【0016】
更に、本発明の請求項2に記載のロール機用スクレーパー装置は、食材原料の種類と供給先によっては、食材原料を圧片状に加工する必要がある場合は、高速ロールと低速ロールの周速を同一にして食材原料を押し潰す動作をロール機にさせるもので、この場合には、周速が等しいため押し潰された圧片品は、高速ロール側のみならず低速ロール側にも引き込まれて付着し、ロール機のスムーズな加工動作を妨げるものであるが、高速ロール側スクレーパ手段とともに低速ロール側スクレーパ手段にも、加圧ガスの効果的な吹きつけものである。
【0017】
更には、本発明の請求項3に記載のロール機用スクレーパー装置は、好ましい作用をする加圧ガスを、高速ロールの外周面と圧接されるスクレーパの外方に継続して噴射させると、膨大な容積の加圧ガスが必要となり、スクレーパの多点の箇所それぞれに異なるタイミングにて加圧ガスを噴射させて、付着した粉体に効果的に加圧ガスの噴射圧を作用させることにより、少ない容量の加圧ガスにて付着した粉体を除去できるようにしたものである。
【0018】
加えて、本発明の請求項4に記載のロール機用スクレーパー装置は、好ましい作用をする加圧ガスを、高速ロールの外周面と圧接されるスクレーパの外方と、低速ロールの外周面と圧接されるスクレーパの外方とに継続して噴射させると、膨大な容積の加圧ガスが必要となり、スクレーパの多点の箇所それぞれに異なるタイミングにて加圧ガスを噴射させて、付着した粉体に効果的に加圧ガスの噴射圧を作用させることにより、少ない容量の加圧ガスにて付着した粉体を除去できるようにしたものである。
【0019】
更に、本発明の請求項5に記載のロール機用スクレーパー装置は、スクレーパを高速ロール又は/及び低速ロールの外周面の位置により異なる磨耗量に見合うだけ個別に高速ロール又は低速ロールの外周面側に移動させる動作が可能としたため、高速ロールと低速ロールの夫々の外周面に位置により異なる進展度合いの磨耗の発生に対処し、ロール機を長時間連続して稼働させることを可能とするものである。
【0020】
【好ましい実施の形態】
以下、本発明のロール機用スクレーパー装置の実施の形態を図面によって具体的に説明する。
【0021】
図1は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るロール機用スクレーパ装置の正面図であり、図2は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るロール機用スクレーパ装置の平面図であり、図3は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る高速ロール側スクレーパホルダの一部省略した正面図であり、図4は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図3のAーA線の拡大断面図であり、図5は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図3のBーB線の拡大断面図であり、図6は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る高速ロール側スクレーパホルダーを示した一部省略した正面図であり、図7は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図6のAーA線の拡大断面図であり、図8は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図6のBーB線の拡大断面図であり、図9は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る合体用部材を示した拡大正面図であり、図10は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るスクレーパの一部省略した正面図であり、図11は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るスクレーパ支持部材を示した一部省略した正面図であり、図12は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る高速ロール側スクレーパホルダーにスクレーパが嵌合されるとともに支持された状態を示した拡大断面図であり、図13は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るスクレーパフレームを示した拡大側面図であり、図14は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る低速ロール側スクレーパホルダーを示した一部省略した正面図であり、図15は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図14のAーA線の拡大断面図であり、図16は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図14のBーB線の拡大断面図であり、図17は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る低速ロール側スクレーパホルダーを示した一部省略した正面図であり、図18は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図17のAーA線の拡大断面図であり、図19は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るBーB線の拡大断面図であり、図20は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る高速ロール側当接部材を示した平面図であり、図21は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る低速ロール側当接部材を示した平面図であり、図22は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例2に係るロール機用スクレーパ装置を示した正面図であり、図23は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例2に係るロール機用スクレーパ装置を示した平面図であり、図24は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例3に係るロール機用スクレーパ装置を示した正面図であり、図25は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例3の高速ロール側加圧ガス間欠供給装置を示した拡大正面図であり、図26は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例3の高速ロール側加圧ガス間欠供給装置を示した拡大側面図であり、図27は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例4に係るロール機用スクレーパ装置を示した正面図であり、図28は本発明のロール機用スクレーパー装置の他の実施例4に係るロール機用スクレーパ装置を示した正面図であり、図29は本発明のロール機用スクレーパー装置の他の実施例4に係る高速ロール低速ロール両用の加圧ガス間欠供給装置の一例を示した拡大側面図であり、図30は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係るロール機用スクレーパ装置の正面図であり、図31は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係るロール機用スクレーパ装置の平面図であり、図32は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る高速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した正面図であり、図33は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る図32のAーA線の拡大断面図であり、図34は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る高速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した正面図であり、図35は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る図34のAーA線の拡大断面図であり、図36は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る押圧力作用手段の拡大正面図であり、図37は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る連結・着座部材の拡大断面図であり、図38は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る高速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した拡大底面図であり、図39は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る低速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した正面図であり、図40は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る図39のAーA線の拡大断面図であり、図41は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る低速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した正面図であり、図42は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る図41のAーA線の拡大断面図であり、図43は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の2に係るロール機用スクレーパ装置の正面図であり、図44は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の3に係るロール機用スクレーパ装置の正面図であり、図45は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の4に係るロール機用スクレーパ装置の正面図であり、図46は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の5に係るロール機用スクレーパ装置の正面図である。
【0022】
本発明は、ロール機に具備されるロール機用スクレーパ装置に関し、特に、ロール機の加工機構に悪影響を及ぼさない食材原料の粉砕等による加工と、食材原料の粉体や圧片等の加工体の品質低下の防止に多大に寄与する構造としたロール機用スクレーパ装置に関するものであり、請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置は、高速ロール113と低速ロール115とが僅かなロール間隙117を有して並設されたロール機のスクレーパ装置であって、前記高速ロール113の軸方向と平行に配設された高速ロール側スクレーパホルダー31と、該高速ロール側スクレーパホルダー31に形成したスクレーパ嵌合溝33と、該スクレーパ嵌合溝33に下辺を嵌合して上辺を突出させたスクレーパ35と、前記高速ロール側スクレーパホルダー31と平行に配設された重り部材71と、該重り部材71と高速ロール側スクレーパホルダー31との夫々の両端を固定する一対のフレーム部材55.55と、該一対のフレーム部材55.55を両側のロール機側構成部材イ.ロに夫々枢動可能に枢着する支点部材65.68と、前記低速ロール115の軸方向と平行に配設された低速ロール側スクレーパホルダー81と、該低速ロール側スクレーパホルダー81に形成したスクレーパ嵌合溝33と、該スクレーパ嵌合溝33に下辺を嵌合して上辺を突出させたスクレーパ35と、前記低速ロール側スクレーパホルダー81と平行に配設された重り部材71と、該重り部材71と低速ロール側スクレーパホルダー81との夫々の両端を固定する一対のフレーム部材55.55と、該一対のフレーム部材55.55を両側のロール機側構成部材イ.ロに夫々枢動可能に枢着する支点部材65.68と、前記高速ロール側スクレーパホルダー31の内方向に突設させた高速ロール側当接部材と、前記低速ロール側スクレーパホルダー81の内方向に突設させた低速ロール側当接部材101と、該低速ロール側当接部材101に設け前記高速ロール側当接部材91の突合板99と当接する当接調整ボルト107と、前記高速ロール側スクレーパホルダー31の外方向に一定間隔で開口させた多数のガス噴射口11と、該多数のガス噴射口11に連通させた夫々の加圧ガス流通路5と、該夫々の加圧ガス流通路5と連通させた加圧ガス流入路9と、該加圧ガス流入路9と接続させた複数の加圧ガス導入ホース43と、該複数の加圧ガス導入ホース43に加圧ガスを供給する加圧ガス供給手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0023】
更に、請求項2に記載のロール機用スクレーパー装置は、請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置において、前記低速ロール側スクレーパホルダー81の外方に一定間隔で開口させた多数のガス噴射口11と、該多数のガス噴射口11に連通させた夫々の加圧ガス流通路5と、該夫々の加圧ガス流通路5と連通させた加圧ガス流入路9と、該加圧ガス流入路9と接続させた複数の加圧ガス導入ホース43と、該複数の加圧ガス導入ホース43に加圧ガスを供給する加圧ガス供給手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0024】
更には、請求項3に記載のロール機用スクレーパー装置は、請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置において、前記高速ロール側スクレーパホルダー31の加圧ガス供給手段は高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159であって、一定の容量の加圧ガスを貯蔵する貯蔵容器129と、該貯蔵容器129に加圧ガスを加圧ガス供給源から供給するための加圧ガス受入れ管139と、前記貯蔵容器129と前記多数の加圧ガス導入ホース43とを夫々接続させた多数の加圧ガス供給管141と、該多数の加圧ガス供給管141に夫々介装され開閉可能とする夫々の電磁弁143と、該夫々の電磁弁143に夫々接続され夫々の開閉時間の制御を可能とする加圧ガス供給量制御手段157と、を備えたことを特徴とするものである。
【0025】
加えて、請求項4に記載のロール機用スクレーパー装置は、請求項2に記載のロール機用スクレーパー装置において、前記低速ロール側スクレーパホルダー81の加圧ガス供給手段は低速ロール側加圧ガス間欠供給装置159Aであって、一定の容量の加圧ガスを貯蔵する貯蔵容器129と、該貯蔵容器129に加圧ガスを加圧ガス供給源から供給するための加圧ガス受入れ管139と、前記貯蔵容器129と前記多数の加圧ガス導入ホース43とを夫々接続させた多数の加圧ガス供給管141と、該多数の加圧ガス供給管141に夫々介装され開閉可能とする夫々の電磁弁143と、該夫々の電磁弁143に夫々接続され夫々の開閉時間の制御を可能とする加圧ガス供給量制御手段157と、を備えたことを特徴とするものである。
【0026】
更には、請求項5に記載のロール機用スクレーパー装置は、請求項1乃至請求項4に記載のロール機用スクレーパー装置において、前記高速ロール側スクレーパホルダー31又は/及び前記低速ロール側スクレーパホルダー81の下方面に前記スクレーパ嵌合溝33に連通させて穿設した複数の押圧力受入れ穴203と、該複数の押圧力受入れ穴203に夫々進退可能に挿通させスクレーパ35の基端辺を上方に押圧する押圧力作用部材227とから成る押圧力作用手段227を備えたことを特徴とするものである。
【0027】
【実施例】
即ち、本発明のロール機用スクレーパー装置の高速ロール側スクレーパホルダーはガス噴射側スクレーパホルダー部材31とスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17とからなり、前記ガス噴射側スクレーパホルダー部材3は、図2乃至図5に図示する如く、断面形状が合体面3aと正面3bと底面3cと正面側斜面3dからなる略台形状のもので、長手方向は長尺の長板状に形成されているものである。
【0028】
そして、ガス噴射側スクレーパホルダー部材3の内部には、内部上方寄りを長手方向に貫いて断面形状が小円形の加圧ガス流通路5が設けられており、該加圧ガス流通穴5と連通させて底面3c近くに加圧ガス導入用螺穴7を設け、長手方向と交差する方向に加圧ガス導入用螺穴7を形成し、該加圧ガス導入用螺穴7と連通する加圧ガス流入路9を一定間隔にて多数、実施例では8箇所に夫々形成し、更に、正面側斜面3dにはガス噴射口11を開口させており、該ガス噴射口11は加圧ガス流通路5と連通され、更に、加圧ガス流入路9より狭い間隔にて多数の加圧ガス噴射路13を設けているものである。
【0029】
次に、図3及び図4に図示する如く、ガス噴射側スクレーパホルダー部材3の合体面3aと正面3bとの間を水平に貫いて一定間隔にて多数の合体用螺子穴15が螺設されているとともに、両端の側面3eには夫々側面側合体用螺子穴16を長手方向に螺設しているものである。
【0030】
次いで、図2、図6乃至図8に図示する如く、スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17はガス噴射側スクレーパホルダー部材3と合体させるもので略対称する形状に形成しており、断面形状は上方より二段階に刻設した段差部17a1が形成された合体面17aと裏面17bと底面と裏面側斜面からなる略台形状のものであり、長手方向は長尺の長板状に形成されているものである。
【0031】
更に、図6及び図8に図示するように、スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17がガス噴射側スクレーパホルダー部材3と合体する際に合体用螺子穴15と合致する位置に合体面17aと裏面17b間を貫いて取付ボルト着座用穴19が設けると共に、両端の側面17cには夫々側面側合体用螺子穴16が長手方向に螺設されているものである。
【0032】
更には、図9に図示する如く、側面側合体用部材21は、正面側21aの外形形状がガス噴射側スクレーパホルダー部材3とスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17とを合体させた際の側面形状と同一の板状に形成されており、上方中央部には適宜深さ縦長に支持嵌合溝23が刻設され、中央辺には前記側面側合体用螺子穴16と合致する横並びに一対の側面合体用取付ボルト用穴25を夫々穿設しているものである。
【0033】
そして、図2乃至図8に図示する如く、ガス噴射側スクレーパホルダー部材3とスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17とを合体させて、合体用螺子穴15と合体用ボルト穴19とを合致させて夫々の合体面3a、17aとを密着させ、合体用ボルト27を合体用ボルト穴19に挿通させて合体用螺子穴15に螺着させて合体するものである。
【0034】
次に、一対の側面合体用部材21をガス噴射側スクレーパホルダー部材3とスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17との両側の側面3e.17cとに当接して側面合体用ボルト29を側面合体用取付ボルト用穴25に挿通すると共に、側面合体用螺子穴16に螺設して固定するものである。
【0035】
更に、ガス噴射側スクレーパホルダー部材3とスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17とが合体することにより、二分割形式の高速ロール側スクレーパホルダー31が構成されると共に、二分割形式の高速ロール側スクレーパホルダー31の上方に段状のスクレーパ嵌合溝33が形成されるものである。
【0036】
更には、図10及び図12に図示する如く、スクレーパ35は、前記スクレーパ嵌合溝33の深さより高くすると共に、前記高速ロール側スクレーパホルダー31の長手方向より若干長く薄い板状に形成され両端の下部に夫々四角形状に切欠かれてスクレーパ挿入部37が形成されているものである。
【0037】
また、図11及び図12に図示する如く、スクレーパ支持部材39は、前記段状のスクレーパ嵌合溝33の上部溝部33aの深さより若干高くするとともに前記高速ロール側スクレーパホルダー31の長手方向の長さより若干長くし、且つ、前記上部溝部33aの幅寸法より若干薄い板状に形成され両端の下部が矩形状に切欠かれた挿入部41を形成したものである。
【0038】
次に、図1乃至図3、図6、図9及び図12に図示する如く、前記スクレーパ35のスクレーパ挿入部37を側面合体用部材21の支持嵌合溝23に挿入させて段状のスクレーパ嵌合溝33に挿入すると共に、スクレーパ支持部材39を段状のスクレーパ嵌合溝33の上部溝部33aに嵌合してスクレーパ35の長手方向を強固に支持することにより、スクレーパ35はスクレーパ上部35aが高速ロール側スクレーパホルダー31から上方に突出させた状態で取着するものである。
【0039】
次いで、図1乃至図3に図示する如く、加圧ガス導入ホース43は先端に設けられた連結金具45を介装して加圧ガス導入用螺子穴7に螺合されて加圧ガス流入路9と連通されており、一方、基端は図示しないガス源と連通されるもので、実施例では8本の加圧ガス導入ホース43が夫々加圧ガス流入路9に接続され加圧ガスを供給可能に配設されているものである。
【0040】
更に、図1、図2及び図13に図示する如く、板状骨組部材47は前記高速ロール側スクレーパホルダー31の長手方向の長さより若干短くした適宜厚さのものであり、取付用板体49は前記ガス噴射側スクレーパホルダー部材3の正面3bの中央に2箇所と両端辺に夫々取付けられており、連結用板体51は中央の2箇所に設けられた取付用板体49の両端と、両端辺に設けられた取付用板体49の中央側に立設されているものである。
【0041】
そして、前記連結用板体51を介して、高速ロール側スクレーパホルダー31を構成するガス噴射側スクレーパホルダー部材3と板状骨組部材47とが連結されており、一端端に設けられた取付用板体49に設けられた連結用板体51には支点部材取付用穴53が穿設されているものである。
【0042】
更に、フレーム部材55は支点支持側部位59と重り部材支持側部位63とからなり、支点支持側部位59は連結用板体51と略同じ長さで一定幅の板状に形成され支点部材取付穴57が穿設されており、重り部材支持側部位63は長さが支点側部位59の長さの数倍で同一幅の板状に形成され重り部材取付用長穴61が穿設されているものである。
【0043】
更には、前記フレーム部材55は支点支持側部位59の先端が前記連結用板体51の先端と同一の高さとして、前記板状骨組部材47の側面47aに斜め直角に接合されているものである。
【0044】
次に、図1及び図2に図示する如く、長尺の支点部材65は軸頭部66と支点作用部67とからなり、軸頭部66は小径に形成され前記支点部材取付用穴53と支点部材取付用穴57に挿入可能なのもで、支点作用部67は前記取付用板体49より長く形成されており、前記連結用板体51の支点部材取付穴53と前記支点部材取付穴57に夫々回動可能に挿入され、軸頭部66がロール機側構成部材(イ)に回動可能に枢着されて水平に配設されているものである。
【0045】
また、短尺の支点部材68は軸頭部66と短尺支点作用部69とからなり、軸頭部66はロール機側構成部材(ロ)に回動可能に支持され、短尺支点作用部69は前記支点部材取付穴57に回動可能にに枢着されて水平に配設されているものである。
【0046】
次いで、図1、図2及び図13に図示する如く、重り部材71は前記板状骨組部材47の長さと略同一の長さに形成された円柱状のもので、モーメント作用部73と両端に突設した一対の軸頭部75とからなり、該一対の軸頭部75は前記フレーム部材55の重り部材取付用長穴61に挿入させて水平に配設されるものであり、引張部材76を付設しており、引張部材76は片方を重り部材71の適宜位置に取付け他方を図示しない巻上手段に取付けらているものである。
【0047】
つまり、前記重り部材71は一方の軸頭部75を前記板状骨組部材47の側面に取付けられたフレーム部材55の重り部材取付用長穴61に挿通させ、他方の軸頭部75を板状骨組部材47の側面に取付られたフレーム部材55の重り部材取付用長穴61に挿通させて、前記板状骨組部材47と前記支点部材65と平行に両側の重り部材支持側部位63間に配設されているもので、重り部材取付用長穴61は挿入位置を変更して付与するモーメントの大きさを調整可能とするものである。
【0048】
次に、図1及び図2に図示する如く、前記板状骨組部材47と、一対のフレーム部材55と、長尺の支点部材65と、短尺の支点部材68と、重り部材71とからスクレーパフレーム77が構成されているものである。
【0049】
そして、前記スクレーパフレーム77は所定間隔で設けられた複数の連結用板体51を介してガス噴射側スクレーパホルダー部材3の正面側3bに取付けて、高速ロール側スクレーパホルダー31の外側に配設され、長尺の支点部材65と短尺の支点部材68を支点とする重り部材71の重力を利用したモーメントを前記スクレーパ35に付与するものである。
【0050】
更に、図1及び図2に図示する如く、高速ロール側スクレーパ手段79は高速ロール側スクレーパホルダー31と、スクレーパ35と、スクレーパフレーム77と、実施例では8本の加圧ガス導入ホース43とで構成されるものである。
【0051】
そして、図14乃至図16に図示する如く、低速ロール側スクレーパホルダー部材81は、断面形状が合体面81aと正面81bとを含む台形のもので長手方向が高速ロール側スクレーパホルダー部材3と同一の長さの長板状に形成され、合体面側81aと正面側81bの間を水平に貫いて一定間隔にて多数の合体用螺子穴83が螺設されると共に、両端の側面81cには夫々合体用螺子穴16が水平方向に螺設されているものである。
【0052】
次に、図17乃至図19に図示する如く、スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材85は、前述の高速ロール側スクレーパホルダー31を構成するスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17と同様に形成されるものであり、合体ボルト着座用穴87と側面側合体用螺子穴16が同様に設けられているものである。
【0053】
次いで、前記スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材85と前記低速ロール側スクレーパホルダー部材81とは、前述のガス噴射側スクレーパホルダー部材3とスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17とを合体させたのと同様にして、合体用ボルト27を合体ボルト着座穴87に挿通させ合体用螺子穴83に螺入させて合体させると共に、一対の側面合体用ボルト29を側面合体用取付ボルト用穴25に挿通させて側面合体用螺子穴16に螺入して側面側合体用部材21を固定するものである。
【0054】
更に、このように合体された低速ロール側スクレーパホルダー部材81と、スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材85と、一対の側面側合体用部材21とから低速ロール側スクレーパホルダー89が構成され、係る合体により二分割形式の低速ロール側スクレーパホルダー89にも上方方向に段状のスクレーパ嵌合溝33が形成されるものである。
【0055】
そして、図1、図2及び図20に図示する如く、高速ロール側当接部材91は、長方形板状に形成され一定間隔にて一対の取付用穴93が穿設された連結板95と、該連結板95の側面95aに直角方向に突設された台形板状の中継板97と、該中継板97の先端辺に固定した若干上方に屈曲された縦長板状の突合板99とからなるである。
【0056】
次に、図1、図2及び図21に図示する如く、低速ロール側当接部材101は前記スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材85に固定する長方形板状に形成され一定間隔にて一対の取付用穴93が穿設された連結板95と、該連結板95の側面95aに直角方向に突設された台形板状の中継板103と、該中継板103の先端辺103aに水平方向に配設した板状の突合調整板105と、該突合調整板105の先端辺には当接調整ボルト用螺子穴106が螺設されているものである。
【0057】
次いで、当接調整ボルト107は、前記突合調整板105に螺設された当接位置調整ボルト用螺子穴106に螺入され進退させることで調整可能としているものである。
【0058】
つまり、低速ロール側当接部材101は連結板95と、中継板103と、突き合調整板105と、当接調整ボルト107とから構成されるものである。
【0059】
更に、図1及び図2に示すように、前記スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17の裏面17bの片側寄りの位置に前記高速ロール側当接部材91の前記連結板95の一対の取付用穴93に挿通させ図示しない取付ボルトを螺入させて取付るもので、一方、前記スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材85の裏面側85bの前記連結板95と合致する位置に前記低速ロール側当接部材101を構成する前記連結板95が同様にして取付けるものである。
【0060】
更には、図1に図示する如く、図示しない巻上手段を動作させて前記引張部材76を上方に引き上げると、長尺の支点部材65と短尺の支点部材69を中心にして、高速ロール側スクレーパ手段79は図示する反時計方向に回動するものであるが、この際に、高速ロール側当接部材91の突合板99と低速ロール側当接部材101の当接調整ボルト107とが当接するものである。
【0061】
そして、この当接により、低速ロール側当接部材101は回動力を受け、後述する低速ロール側スクレーパ手段111は、長尺の支点部材65と短尺の支点部材69を中心として図示する時計方向に回動するものである。
【0062】
このようにして、高速ロール側噴射手段79のスクレーパ35が高速ロール113の外周面113aと圧接しなくなると同時に、低速ロール側スクレーパ手段111のスクレーパ35も低速ロール115の外周面115aと圧接しなくなるのである。
【0063】
次に、図1及び図2に図示する如く、前記低速ロール側スクレーパホルダー89と、スクレーパ35と、スクレーパフレーム77とから低速ロール側スクレーパ手段111が構成され、該低速ロール側スクレーパ手段111と前記高速ロール側スクレーパ手段79とにより、本発明の実施例1に係るロール機用スクレーパ装置1が構成されているものである。
【0064】
次いで、本発明の実施例1では、高速ロール側スクレーパ手段79を構成する高速ロール側スクレーパホルダー31の長手方向を高速ロール113の外周面113aと平行に配設し、図示しない巻上手段を一側に動作させて前記引張部材76を緩めた状態にすると、図1及び図2に図示する如く、重り部材71の重力が大きく作用し長尺の支点部材65と短尺の支点部材69とを支点としてスクレーパ35にモーメントが作用し、該スクレーパ35は、図1に示す矢印112の方向に回動して先端辺が高速ロール113の外周面113aの全長と圧接されるものである。
【0065】
一方、低速ロール側スクレーパ手段111の低速ロール側スクレーパホルダー89の長手方向を低速ロール115の外周面115aと平行に配設すると、重り部材71の重力が作用してスクレーパ35の先端辺が低速ロール115の外周面115aに圧接されるものであり、このようにして、ロール機の稼働前の準備をするものである。
【0066】
次に、ロール機の動作を開始し、適宜な回動速度比に制御された周速の早い高速ロール113と、周速の遅い低速ロール115とを、適宜な間隔に調整されたロール間隙117にて回動させものであり、すると、高速ロール113の外周面113aに圧接されているスクレーパ35と、低速ロール115の外周面115aに圧接されているスクレーパ35に夫々摩擦接触力が作用するものである。
【0067】
本発明のロール機用スクレーパ装置の実施例1のロール機に食材原料を供給すると、該食材原料は図示しないフィードロールを経由して高速ロール113と低速ロール115の上に落流し、高速ロール113と低速ロール115の回転によりロール間隙117に引き込まれるものである。
【0068】
そして、食材原料はロール間隙117を通過するものであるが、食材原料は圧縮されて粉砕され粉状の粉体に加工されものであり、食材原料が油分や水分を高水準に含む場合には、粉砕された粉状の粉体は粘性の高い性状となり、ロール間隙117から落流するが、一部の粘性の高い粉体は、主に周速の早い高速ロール113に引き込まれ、高速ロール113の外周面113aに付着すると共に溝113bに入り込むものである。
【0069】
すると、高速ロール113の外周面113aに付着した粉体は、スクレーパ35から摩擦接触力を受けて掻き落とされるもので、一方、溝113b中の粉体は摩擦接触力を受けずに付着したまま高速ロール113の回動に伴ってスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bの上方に移動し、粉体は重力や遠心力の作用により溝113bからスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに落下するものである。
【0070】
次に、スクレーパ外方向面35bに落下した粉体は、粘性が高いため下方には落下せずにスクレーパ外方向面35bに付着するもので、この直後に、図示しない加圧ガス源から8本の加圧ガス導入ホース43の夫々に加圧ガスの圧送を開始するもので、すると、加圧ガスは8本の加圧ガス導入ホース43の中を圧送された後、図3に図示する如く、連通された8箇所の加圧ガス流入路9に流入し、更に、8箇所の加圧ガス流入路9から加圧ガス流通路5に流入して若干圧送された後、多数の加圧ガス噴射路13に導かれるものである。
【0071】
更に、図1及び図2に図示する如く、多数の加圧ガス噴射路13に連通させた夫々のガス噴射口11から加圧ガスが同時に、又は、異なるタイミングにてスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに噴射されるもので、係る噴射により、スクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに付着している粉体の密着力は低下して下方に落下するものである。
【0072】
前述の加圧ガスの噴射による粉体の密着力を低下させて落下させる作用により、油分や水分を高水準に含む食材原料を連続してロール機により粉砕しても、スクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに粘性の高い粉体が堆積硬化した粉体付着塊が生成されることがなくなるものである。
【0073】
そして、加圧ガスの噴射による粉体の密着力を低下させて落下させる作用と、前述のスクレーパ35による摩擦接触力を粉体に作用させての掻き落としにより、スクレーパ35のスクレーパ上部35aと高速ロール113の外周面113aとの圧接が維持されると共に、高速ロール113の外周面113aに粉体が一時的に付着しても直ちに除去されるものである。
【0074】
更には、僅かな粉体が低速ロール115の外周面115aに付着しても、低速ロール側スクレーパ手段111のスクレーパ35が前述と同様に付着した粉体掻き落とすものであり、この結果、高速ロール113と低速ロール115は所定のロール間隙117を維持してスムーズに回動し、粉砕による加工対象が油分や水分を高水準に含む食材原料であっても良質な粉体が継続して生成されるものである。
【0075】
前記多数のガス噴射口11から加圧ガスが噴射されると、加圧ガスはスクレーパ外方向面35bに大きな粉体付着塊が生成されないので、スクレーパ35の上方側に大部分が到達するもので、回転している高速ロール113の外周面113aとの圧接により発生した摩擦熱も瞬時に加圧ガスに奪い去られるものである。
【0076】
このため、高速ロール113の外周面113aに付着している粉体をスクレーパ35で除去しても、スクレーパ35から粉体に摩擦熱が伝熱されることがなく、特に、粉砕対象がスパイス等の温度敏感な性状の食材原料である場合でも、食材原料を粉砕して得られた粉体から商品価値のある独特の香り等の有効成分が飛散等して消失せず、付加価値の高い良質な粉体が連続して生成されるものであり、また、食材原料を連続して粉砕されて生成される微細な粉体にスクレーパ35に蓄積された摩擦熱が拡散伝播しないので、ロール機が粉塵爆発することも皆無となるものである。
【0077】
更に、粉砕対象が粉体状であると加熱により変質する性状の食材原料である場合には、加圧ガスとして窒素や二酸化炭素等の不活性ガスを用い、ロール機の粉砕動作と共に加圧ガスを多数のガス噴射口11から噴射させると、スクレーパ35と接触あるいは近傍の粉体のみならずロール間隙117から下方に落下する粉体にまで、加圧ガスに包まれて摩擦熱と遮断されるもので、このため、加熱変質しない高品質の粉体が生産されるものである。
【0078】
つぎに、本発明の実施例2のロール機用スクレーパ装置を詳述すると、図22及び図23に図示する如く、実施例2では実施例1の低速ロール側スクレーパホルダー部材81とスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材85と合体させた低速ロール側スクレーパホルダー89のに代えて、加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダー部材119と加圧ガス噴射用のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材121と合体させる加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダーとするもので、加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダー部材119は、前記ガス噴射側スクレーパホルダー部材3と同様に形成されるもので、内部には加圧ガス流通路5と加圧ガス流入路9とガス噴射口11とを備える加圧ガス噴射路13、及び、合体用螺子穴15が夫々設けられているものである。
【0079】
また、加圧ガス噴射用のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材121は、前記スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17と同様に形成されると共に取付ボルト着座用穴19が設けらているもので、該低速ロール用スクレーパホルダー部材121と、前記加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダー部材119と、一対の側面合体用部材21とからなり、これらが前述と同様に合体され前記スクレーパ嵌合溝33を設け、二分割形式の加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダー123が構成されるものである。
【0080】
更には、図22及び図23に図示する如く、二分割形式の加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダー123と、前記スクレーパ嵌合溝33に前述と同様に嵌合されたスクレーパ35と、加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダー123の外側に前述と同様にして取付けられたスクレーパフレーム77と、8本の加圧ガス導入ホース43とからなる低速ロール側スクレーパ手段125が構成されるものである。
【0081】
そして、前記高速ロール側スクレーパ手段79と、前記低速ロール側スクレーパ手段125とから実施例2に係る加圧ガス噴射用のロール機用スクレーパ装置127が構成されているものである。
【0082】
次に、本実施例2ついて詳述すると、前述と同様にしてスクレーパ35を高速ロール113の外周面113aに圧接させたスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bの加圧ガス多点噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を高速ロール113側に、スクレーパ35を低速ロール115の外周面115aに圧接させ、スクレーパ上方側背面指向の加圧ガス多点噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125を低速ロール115に夫々配設するものである。
【0083】
次いで、高速ロール113と低速ロール115の周速を等しくしてロール機を稼働させ、ロール機に食材原料を供給すると、食材原料は高速ロール113の外周面113aと低速ロール115の外周面115aに落流してロール間隙117に到達し、ロール間隙117を通過する際に、高速ロール113と低速ロール115により押し潰されて圧片され、圧片品が連続して得られるものである。
【0084】
更に、圧片品はロール間隙117を通過すると、高速ロール113と低速ロール115の周速が等しいため、両方に引き寄せられるもので、このため、圧片品は高速ロール113の外周面113aに付着したり溝113b中に進入して付着すると共に、低速ロール115においても外周面115aに付着したり溝115b中に進入して付着するものである。
【0085】
すると、スクレーパ外方向面35b近傍の加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成するスクレーパ35は高速ロール113の外周面113aに付着した圧片品に、スクレーパ上方側背面指向の加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125を構成するスクレーパ35は低速ロール115の外周面115aに付着している圧片品にそれぞれ前記したと同様にして摩擦接触力を作用し、このため、高速ロール113の外周面113aと低速ロール115の外周面115aに付着している圧片品は掻き落とされるものである。
【0086】
この一方、高速ロール113と低速ロール115それぞれの溝中に付着した圧片品は、これらの回動により溝が下方に向いた時に重力や遠心力の作用により落下してスクレーパ35の上方側背面35bに落下して付着するものである。
【0087】
この直後に、加圧ガスを前述と同様に8本の加圧ガス導入ホース43を介して加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成する高速ロール側スクレーパホルダー31内の多数の加圧ガス噴射路13に導くとともに、8本の加圧ガス導入ホース43を介して加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125を構成する低速ロール側スクレーパホルダー123内の多数の加圧ガス噴射路13に導くものである。
【0088】
すると、高速ロール113の外周面113aと対面するスクレーパ35のスクレーパ外方向面35b、低速ロール115の外周面115aと対面するスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに対して、前述と同様に多数の加圧ガス噴射路13に連通されたガス噴射口11から夫々加圧ガスが吹きつけられ、これらに落下して再度付着していた圧片品は吹き飛ばされるもので、このため、スクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに圧片品が連続して落下しても、圧片品の付着塊は生成されないものである。
【0089】
この結果、高速ロール113と低速ロール115の周速を等しくしてロール機を連続して稼働させ、継続して供給される食材原料を連続して圧片させても、ロール間隙117の当初設定された隙間が維持されスムーズな高速ロール113と低速ロール115の回転が実行されて、良質な圧片品が連続して生産されるものである。
【0090】
次に、本発明の実施例3を図面を参照しながら説明すると、図24乃至図26に図示する如く、貯蔵容器129は一時的に一定容量の加圧ガスを貯蔵可能な直方体に形成されたもので、側面129aの略中央部に加圧ガス受入れ穴131が備えられ、上面129bに一定間隔で横一線に8箇所に加圧ガス流出穴133がそれぞれ穿設されたものである。
【0091】
尚、貯蔵容器129の下側四隅129cには夫々適宜な長さの断面L字状台座135が設けられ、また、下面129dにはドレン管137が設けられている。
【0092】
更に、図24乃至図26に図示する如く、加圧ガス受入れ管139は一方は図示しない加圧ガスの供給源と連通さると共に、他方は前記加圧ガス受入れ穴131に差し込まれて前記貯蔵容器129と連通させるものである。
【0093】
また、加圧ガス供給管141は前記加圧ガス流出穴133に挿入される共に前記貯蔵容器129と連通され、弧状に屈曲されているもので、前記加圧ガス導入ホース43と図示しない適宜な取付金具を介して接続され、前記貯蔵容器129の上面129bに対し水平に設けられているもので、加圧ガス供給管141が8本、貯蔵容器129の上面129bに設けらるものである。
【0094】
更には、図24乃至図26に図示する如く、電磁弁143は実施例では通電開形二方向電磁弁であって、8本の前記加圧ガス供給管141に介装され、断面I字状支持部材145(両端の通電開形二方向電磁弁143はコ字状支持部材147により支持されている。)に支持されて貯蔵容器129の上面129に横一列に8組が設けられるものである。
【0095】
そして、図24乃至図26に図示する如く、通電時間設定器149と非通電時間設定器151と電源スイッチ153とは、適宜な接続端子を介して前記8本の加圧ガス供給管141に設けられた8組の電磁弁143に夫々接続されているもので、これらは、貯蔵容器129の側面129e寄りの正面側側面129fに取付けられた制御ボックス155に収容されるものである。
【0096】
そして、8本の加圧ガス供給管141は8組の電磁弁143と、通電時間設定器149と、非通電時間設定器151と、電源スイッチ153とから成る加圧ガス供給量制御手段157が構成され、加圧ガス供給量制御手段157と貯蔵容器129と加圧ガス受入れ管139と8本の加圧ガス供給管141とから高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159が構成されるものである。
【0097】
尚、図24に図示する如く、高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159は、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成する8本の加圧ガス導入ホース43と8本の加圧ガス供給管141が夫々連通されて、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79側に配設さるものである。
【0098】
次いで、図24に図示する如く、その他の構成は前述の実施例1に係るロール機用スクレーパ装置1と同様であって、前記加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79と、低速ロール側スクレーパ手段111と、高速ロール側加圧ガス間欠供給手段159とから実施例3に係るロール機用スクレーパ装置161が構成さるものである。
【0099】
次に、実施例3について詳述すると、実施例1と同様にしてロール機の稼働前準備をして、これと相前後して、電源スイッチ153を0FFにすると、8組の電磁弁143全てに通電されないため、8本の加圧ガス供給管141の流路は全て電磁弁143により閉鎖されているものである。
【0100】
次いで、加圧ガス供給源から加圧ガスを所定時間だけ加圧ガス受入れ管139を介して貯蔵容器129に圧送すると、貯蔵容器129内に所定容量の加圧ガスが貯蔵されるものである。
【0101】
更に、通電時間設定器149により8個の電磁弁143の夫々に対し通電時間を、非通電時間設定器151により8個の電磁弁143対し通電しない時間を設定すると、8個の電磁弁143の開閉動作時間が決定されるものである。
【0102】
この後、前述の実施例1と同様にしてロール機を稼働させると、食材原料が粉砕されて粉体が生成されるに伴いスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに粉体が付着しはじめ、加圧ガスを噴射させる段階となるもので、この時に、電源スイッチ153を0Nにし、加圧ガス供給量制御手段157から8個の電磁弁143に夫々動作指令が出されるもので、8個の電磁弁143は配設された加圧ガス供給管141の流路を設定された通電時間だけ開き非通電時間だけ閉じる開閉動作をするものである。
【0103】
このため、貯蔵容器129から8本の加圧ガス供給管141に夫々異なるタイミングにて異なる時間だけ加圧ガスが間欠的に圧送されるもので、夫々連通されている加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成する加圧ガス導入ホース43に間欠的に供給される。
【0104】
この後、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成する高速ロール側スクレーパホルダー31内を、前述した経路を順次経由して圧送されて、多数のガス噴射口11から噴射タイミングを異にして加圧ガスが間欠的に夫々噴射させるもので、高速ロール113の外周面113aと圧接されているスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに、加圧ガスが所定の時間差でもって間欠的に吹きつけられるものである。
【0105】
すると、スクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに付着している粉体は、加圧ガスにより粉体そのものの密着力が低下することと、変動噴射圧を受けて揺り動かされることとの相乗作用により、少ない加圧ガスの消費容量で短時間にスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bから脱落して除去されるものであり、加圧ガスの間欠的な噴射を、ロール機を稼働している間に実行すると、少ない加圧ガスの消費量で粉体の付着を遮りながら、高速ロール113と低速ロール115とは所定のロール間隙117を維持してスムーズに回転するものである。
【0106】
次に、本発明の実施例4について詳述すると、図27に図示する如く、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成する8本の加圧ガス導入ホース43と高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159を構成する8本の加圧ガス供給管141とが夫々連通されて、高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159がスクレーパスクレーパ外方向面指向の加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79側に配設されるものである。
【0107】
また、加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125を構成する8本の加圧ガス導入ホース43と高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159と同様の構成の低速ロール側加圧ガス間欠供給装置159Aを構成する8本の加圧ガス供給管141とが夫々連通されて、低速ロール側加圧ガス間欠供給装置159Aが、スクレーパスクレーパ外方向面指向の加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125側に配設されるものである。
【0108】
図27に図示する如く、その他の構成は、前記実施例2に係るロール機用スクレーパ装置127と同様であって、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79と、加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125と、高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159と、低速ロール側加圧ガス間欠供給装置159Aとから実施例4に係るロール機用スクレーパ装置163が構成されるものである。
【0109】
そして、前述した実施例2と同様にしてロール機の稼働前の準備をして、また、実施例3のと同様にして、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79側に配設された高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159を構成する8個の電磁弁143とスクレーパスクレーパ外方向面指向の低速ロール側スクレーパ手段125側に配設された低速ロール側加圧ガス供給装置159Aを構成すいる8個の電磁弁143の夫々の開閉動作時間を設定するものである。
【0110】
次いで、前述の実施例2と同様にしてロール機を稼働させると、食材原料が押し潰されて圧片された圧片品が加工されるもので、加工が継続されると、一部の圧片品は加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成するスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bと、加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125を構成するスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bとに付着をはじめ、加圧ガスを噴射する段階となるものである。
【0111】
この際に、高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159の通電スイッチ153をONにして8個の電磁弁143に夫々動作指令が出され、実施例3と同様にして、スクレーパスクレーパ外方向面指向の加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成する二分割形式の高速ロール側スクレーパホルダー31に設けられた多数のガス噴射口11それぞれから噴射タイミングを異にして加圧ガスが間欠的に噴射するものである。
【0112】
同時に、低速ロール側加圧ガス間欠供給装置159Aの通電スイッチ153をONにして8個の電磁弁143に夫々動作指令が出され、加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125を構成する低速ロール側スクレーパホルダー123に設けられた多数のガス噴射口11からそれぞれ噴射タイミングを異にして加圧ガスが間欠的に噴射されるものである。
【0113】
この噴射により、高速ロール113の外周面113aと圧接されているスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bと、低速ロール115の外周面115aと圧接されているスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bとに、加圧ガスが所定の時間差でもって間欠的に噴射されるものであり、これらに付着していた圧片品は、加圧ガスにより圧片品そのものの密着力が低下することと、変動噴射圧を受けて揺り動かされる相乗作用を受け、少ない加圧ガスの噴射容量で短時間に除去されるものである。
【0114】
つぎに、他の実施例4を図面を参照しながら説明すると、図29に図示する如く、複室貯蔵容器165は、略内側中央部が仕切板167によりロール機を所定時間稼働させる間に高速ロール113の外周面と圧接されているスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bの多点に対する噴射量に見合う量の加圧ガスを一時的に貯蔵可能な一定容量の高速ロール側貯蔵室169と、ロール機を所定時間稼働させる間に低速ロール115の外周面115aと圧接されているスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bの多点に対する噴射量に見合う量の加圧ガスを一時的に一定容量を貯蔵可能な低速ロール側貯蔵室171からなる直方中空状に形成されているものである。
【0115】
更に、図29に図示する如く、複室貯蔵容器165の一側側面165aの高速ロール側貯蔵室領域の略中央部と低速ロール側貯蔵室領域の略中央部には加圧ガス受入れ穴131が穿設されており、図示しない加圧ガス供給源と連通された二本の加圧ガス受入れ管139の内の一の加圧ガス受入れ管139が高速ロール側貯蔵室領域の加圧ガス受入れ穴131に差し込まれて高速ロール側貯蔵室169と連通されており、一方、他の加圧ガス受入れ管139が低速ロール側貯蔵室領域の加圧ガス受入れ穴131に差し込まれて低速ロール側貯蔵室171と連通されているものである。
【0116】
また、高速ロール側貯蔵室領域上面165b1の正面側寄り位置に一定間隔にて横一線に8箇所に加圧ガス高速ロール側流出穴173が穿設されており、これら加圧ガス高速ロール側流出穴173に夫々挿入されて高速ロール側貯蔵室169と連通され加圧ガス供給管141と同様にして8本の加圧ガス高速ロール側供給管175が設けられているものである。
【0117】
一方、低速ロール側貯蔵室領域上面165b2の正面側寄り位置に一定間隔にて横一線に8箇所に加圧ガス低速ロール側流出穴177が穿設されており、これら加圧ガス低速ロール側流出穴177に夫々挿入されて低速ロール側貯蔵室171と連通され前記加圧ガス供給管141と同様にして8本の加圧ガス低速ロール側供給管179が設けられているものである。
【0118】
尚、複室貯蔵室165の下側四隅165cに前記断面L字状台座135が夫々設けられると共に、高速ロール側貯蔵室領域下面165d1と低速ロール側貯蔵室領域下面165d2にドレン管137が設けられている。
【0119】
更には、図29に図示する如く、高速ロール側貯蔵室領域上面165b1上と低速ロール側貯蔵室領域上面165b2には、前述の実施例3と同様に横一列に8個の電磁弁143が夫々設けられており、また、高速ロール側貯蔵室領域正面165e1と低速ロール側貯蔵室正面165e2には、前述の実施例3と同様の構成であって8個の電磁弁143を除く加圧ガス供給量制御手段157が制御ボックス155内に収容されているものである。
【0120】
そして、図29に図示する如く、加圧ガス供給量制御手段157と、高速ロール側貯蔵室169と、加圧ガス受入れ管139と、8本の加圧ガス高速ロール側供給管175とから加圧ガス高速ロール側間欠供給手段181が構成され、前記加圧ガス高速ロール側間欠供給手段181が構成され、前記加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79側に配設された高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159と同様な役割を担うものである。
【0121】
一方、加圧ガス供給量制御手段157と、低速ロール側貯蔵室171と、加圧ガス受入れ管139と、8本の加圧ガス低速ロール側供給管179とから加圧ガス低速ロール側間欠供給手段183が構成され、前記加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125側に配設された低速ロール側加圧ガス間欠供給装置159Aと同様な役割を担うものである。
【0122】
そして、加圧ガス高速ロール側間欠供給手段181と、加圧ガス低速ロール側間欠供給手段183とで高速ロール低速ロール両用の加圧ガス間欠供給装置185が構成されているものである。
【0123】
図28に図示する如く、その他の構成は、前述の実施例2のロール機用スクレーパ装置127と同様であり、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79と、加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125と、高速ロール低速ロール両用の加圧ガス間欠供給装置185とから他の実施例4に係るロール機用スクレーパ装置187が構成されているものである。
【0124】
つぎに、他の実施例4について詳述すると、実施例2と同様にしてロール機の稼働前の準備をし、これと相前後して、実施例3同様にして、加圧ガス高速ロール側間欠供給手段181を構成する8個の電磁弁143と加圧ガス低速ロール側間欠供給手段183を構成する8個の電磁弁143の夫々開閉動作時間を設定して、加工された一部の圧片品がスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに付着しはじめて加圧ガスを噴射する段階となると、電磁弁143に動作命令が出されるものである。
【0125】
すると、図28及び図29に図示する如く、実施例3と同様に、高速ロール側貯蔵室169の加圧ガスは、加圧ガス高速ロール側供給管175、加圧ガス導入ホース43を順次経由して間欠的に圧送された後、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段79を構成する高速ロール側スクレーパホルダー31に設けられた多数のガス噴射口11から夫々の噴射タイミングを異にして加圧ガスが間欠的に噴射されるものである。
【0126】
同時に、低速ロール側貯蔵室171内の加圧ガスは、加圧ガス低速ロール側供給管179、加圧ガス導入ホース43を順次経由して間欠的に圧送された後、加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段125を構成する低速ロール側スクレーパホルダー123に設けられた多数のガス噴射口11から夫々の噴射タイミングを異にして加圧ガスが間欠的に噴射されもので、噴射によりスクレーパ35のスクレーパ外方向面345bに付着しはじめた圧片品に対して、実施例4と同様の相乗作用がなされ、圧片品は少ない加圧ガスの噴射容量で短時間に除去されるものである。
【0127】
つぎに、実施例5の1を図面を参照しながら詳述すると、図32及び図33に図示する如く、実施例5の1は実施例1の高速ロール側スクレーパホルダー31と低速ロール側スクレーパホルダー81との下方面にスクレーパ嵌合溝33に連通させて穿設した複数の押圧力受入れ穴203と、該複数の押圧力受入れ穴203に夫々進退可能に挿通させスクレーパ35の基端辺を上方に押圧する押圧力作用部材227とから成る押圧力作用手段227を備えたものであり、ガス噴射側スクレーパホルダー部材3に代えて、被押圧のガス噴射側スクレーパホルダー部材189としたもので、ガス噴射側スクレーパホルダー部材3とは、前述の一定間隔にて8箇所に設けられた加圧ガス流入路9の間に所定内径で所定深さの押圧力受入れ一側半穴191と、該押圧力受入れ一側半穴191の両隣接する位置それぞれに連結一側半螺子穴193が螺設されている点が相違しているが、その他の構造は同一なものである。
【0128】
更には、図34及び図35に図示する如く、実施例1のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17に代えて被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材195としたもので、被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材195は、前述のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材17とは、一定間隔にて設けられた複数の取付ボルト着座用穴19の間に被押圧のガス噴射側スクレーパホルダー部材189と合体した時に、押圧力受入れ一側半穴191と同心となる位置に押圧力受入れ他側半穴197が、連結一側半螺子穴193と同心となる位置に連結他側半螺子穴199が夫々設けられている点が相違するだけでその他の構造は同一のものである。
【0129】
そして、被押圧のガス噴射側スクレーパホルダー部材189と、スクレーパ配設側の被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材195とが実施例1においての軸方向側と側面側とが合体され、被押圧のガス噴射側スクレーパホルダー部材189と、被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材195と、一対の側面側合体部材21とから、図30及び図31に図示する如く、被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201が構成されるものである。
【0130】
そして、被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201の上方側軸方向に段上のスクレーパ嵌合溝33が現出され、押圧力受入れ一側半穴191と押圧力受入れ他側半穴197とが合体して押圧力受入れ穴203が、連結一側半螺子穴193と連結他側半螺子穴199とが合体して連結螺子穴205が夫々形成されるものである。
【0131】
図36及び図37に図示する如く、長方形着座部位207には左右一対に取付ボルト用着座穴209が夫々形成され、また、連結案内部位211は押圧力受入れ穴203より若干小さい外径であって押圧力受入れ穴203の深さの略半分の長さに形成され長方形着座部位207の下面側207a中央部に突設されているものである。
【0132】
そして、長方形着座部位207と、連結案内部位211とから連結・着座部材213が構成されており、尚、連結案内部位211の中心位置と、これと連続する長方形着座部位207の中心位置を貫いて進退用螺子穴215が螺設されているものである。
【0133】
更に、図36に図示する如く、ロックナット217は中心部に進退用螺子穴215と同様な螺子穴が螺設されており、押圧ボルト219は蝶状の掴み部221の下面221aに下方に突設され前記進退用螺子穴215に螺入可能な進退用雄螺子部223が螺設されており、前記ロックナット217と押圧ボルト219とから押圧力作用部材225が構成され、該押圧力作用部材225と前記連結・着座部材213とから押圧力作用手段227が構成されているものである。
【0134】
そして、図36及び図38に図示する如く、前記押圧力受入れ穴203に連結・着座部財207の連結案内部位211を挿入して、前記取付ボルト229を前記連結螺子穴205に螺入させると共に、前記取付ボルト用着座穴209に挿入して、連結・着座部材215を被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201の下面201aに取付けるものである。
【0135】
また、ロックナット217を進退用雄螺子部223に螺合させた状態で、該進退用雄螺子部223を頭部223aが当接するまで前記進退用螺子穴215に螺入なさしめ、ロックナット217によりロックすると、押圧力作用手段227は、被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201の段状のスクレーパ嵌合溝33に嵌合されたスクレーパ35の下方から高速ロール113の外周面113a方向に押圧可能となるもので、押圧力を調整する際には、前記ロックナット217を回動なしてロック状態を解除し、進退用雄螺子部223が進退用螺子穴215と螺合して進退可能としているものである。
【0136】
更に、前記押圧力作用手段227が被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201の下面201aに一定間隔にて複数設けられ、該被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201の段状のスクレーパ溝33に嵌合されたスクレーパ35の下方の多点を押圧可能としているものである。
【0137】
更には、図30及び図31に図示する如く、被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201と、スクレーパ35と、スクレーパフレーム77と、8本の加圧ガス導入ホース43と、複数の押圧力作用手段227とから加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229が構成されるものである。
【0138】
次に、図39及び図40に図示する如く、スクレーパ支持側の被押圧のスクレーパホルダー部材231は、実施例1のスクレーパ支持側スクレーパホルダー部材81に代えたもので、一定間隔で設けられた多数の合体用螺子穴83間に前記押圧力受入れ一側半穴191と、該押圧力受入れ一側半穴191と合致する位置に連結一側半螺子穴193が螺設されている点のみ相違し、その他の構成はスクレーパ支持側スクレーパホルダー部材81と同一のものである。
【0139】
次いで、図41及び図42に図示する如く、被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材233は、実施例1のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材85に代えたもので、被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材233は一定間隔で設けられた多数の合体ボルト着座用穴87間に前記押圧力受入れ他側半穴197と、該押圧力受入れ他側半穴197と合致する位置に連結他側螺子穴199が螺設されている点のみ相違し、その他の構成は同一である。
【0140】
更に、図31、図39及び図41に図示する如く、前記スクレーパ支持側の被押圧のスクレーパホルダー部材231と、前記被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材233とが、実施例1において詳述した如く合体されており、スクレーパ支持側の被押圧のスクレーパホルダー部材231と、スクレーパ配設側の被押圧スクレーパホルダー部材233と、一対の側面側合体部材21とから本実施例に係る二分割形式の低速ロール側被押圧スクレーパホルダー235が構成されるものである。
【0141】
そして、その合体により、被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー235の上方辺に段状のスクレーパ嵌合溝33が現出されると共に、前記押圧力受入れ穴203と連結螺子穴205も形成されており、該押圧力受入れ穴203と連結螺子穴205とにより、前記押圧力作用手段227が配設されるものである。
【0142】
そして、図30及び図31に図示する如く、被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー235と、スクレーパ35と、スクレーパフレーム77と、複数の押圧力作用手段227とから押圧構造の低速ロール側スクレーパ手段237が構成されており、高速ロール側スクレーパ手段229と、低速ロール側スクレーパ手段237とで実施例5の1に係るロール機用スクレーパ装置239が構成されているものである。
【0143】
次に、先の実施例1と同様に、高速ロール側スクレーパ手段229を構成するスクレーパ35の先端全長を高速ロール113の外周面113aと、低速ロール側スクレーパ手段237を構成するスクレーパ35の先端全長を低速ロール115の外周面115aと夫々圧接させてロール機稼働前の準備をするものである。
【0144】
次いで、前記加圧ガスを噴射させつつ食材原料を供給すると、該食材原料は、図示しないフィドロールを経由して高速ロール113の外周面113aと低速ロール115の外周面115aに夫々落流するが、これら外周面の全長にわたって均等に落流しないものである。
【0145】
このため、高速ロール113と低速ロール115とで圧縮されて粉砕される食材原料はロール間隙117での軸方向の落流分布が不均一となり、高速ロール113の外周面113aと低速ロール115の外周面115aには位置により相違する摩擦接触力が作用するもので、この状況下で、ロール機を長時間稼働させると、高速ロール113の外周面113aと低速ロール115の外周面115aには位置により磨耗量が顕著に相違し、これら外周面113a.115aが凸凹状の曲面と成るものである。
【0146】
すると、加圧ガスが異なるタイミングでの噴射されることにより粉砕された粉体は付着しないものの、モーメントを利用しただけでは、加圧ガス噴射構造のスクレーパ手段229を構成するスクレーパ35の先端全長が高速ロール113の外周面113aと圧接しにくく成り、また、低速ロール側スクレーパ手段237を構成するスクレーパ35の先端全長も低速ロール115の外周面115aとも圧接しにくく成るものである。
【0147】
この時に、図30、図36及び図38に図示する如く、加圧ガス噴射構造のスクレーパ手段229を構成するスクレーパ35の先端全長のうち圧接しなくなった部位の裏側に位置する押圧力作用手段227のロックナット217を一側に若干回動なさしめてロック状態を解除し、押圧ボルト219を一側に適宜螺旋回動させると共に、ロックナット217を他側に若干回動なさしめてロック状態とすると、該押圧ボルト219の進退用雄螺子部223の頭部223aは、圧接しなくなった部位を下方から強固に押圧するため、該部位は若干凸状と成り強制的に再度、高速ロール113の外周面113aに圧接されるものである。
【0148】
尚、高速ロール113の外周面113aの位置により磨耗量に大小があり、スクレーパ35の先端が、高速ロール113の外周面113aから離れた距離が相違するので、ロック状態を解除しての前記押圧ボルト219の一側への螺旋回動回数を加減して該押圧ボルト219の進退用螺子部223の頭部223aにより、圧接しにくく成った部位を下方からの作用する押圧力を増減させるものである。
【0149】
このような、強制的に再度圧接させる操作を、他の押圧力作用手段227についても同様に実行して、スクレーパ35の下方の多点を押圧すると、加圧ガス噴射構造のスクレーパ手段229を構成するスクレーパ35の先端全長は、再度、高速ロール113の外周面113aと圧接されもので、係る操作を、多点押圧構造の低速ロール側スクレーパ手段237を構成するスクレーパ35の先端全長のうち圧接しにくく成った部位の下方に位置する押圧力作用手段227についても同様に実行して多点を押圧すると、スクレーパ35の先端全長は、再度、低速ロール115の外周面115aと圧接されるものである。
【0150】
この後、ロール機を更に継続して稼働させると、例えば、粉砕される食材原料が水分や油分を高水準に含み粉砕されると密着力の高い粉体が連続して発生し、該粉体が高速ロール113の外周面113aと低速ロール115の外周面115aのいたるところに付着しても、これら外周面の全長に対するスクレーパ35による掻き落とす作用が復活して作用するので、これら外周面に付着している粉体は全長にわたり完全に除去されるものである。
【0151】
また、高速ロール側スクレーパ手段229を構成する被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201の多数のガス噴射口11からスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに、異なるタイミングで加圧ガスが引き続き噴射されるので、スクレーパ外方向面35bに粉体が付着し続けることもなく、また、スクレーパ35が瞬間的に帯びる摩擦熱も奪い去られるものである。
【0152】
このような、好ましい作用から、図示を省略したロール機を長時間稼働させ続けても、高速ロール113と低速ロール115の間の当初設定された最適なロール間隙117が維持されるとともに、長期にわたり、これらロール113.115はスムーズな回動をするもので、また、水分や油分を高水準に含む食材原料、温度敏感な食材原料、過熱変質し易い食材原料等のいかなる性状の食材原料であっても、良質な粉体を生成する加工動作が長時間継続されるものである。
【0153】
次に、本発明の実施例5の2では図43に図示する如く、被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー部材241は、前記の低速ロール側スクレーパホルダー部材119とは、前記被押圧のガス噴射側スクレーパホルダー部材189と同様に複数の押圧力受入れ一側半穴191と連結一側半螺子穴193が設けられている点のみ相違し、その他の構造は同一のものである。
【0154】
また、被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー部材243は、前記スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材121とは、前記スクレーパ配設側の被押圧のスクレーパホルダー部材195と同様に複数の押圧力受入れ他側半穴197と連結他側半螺子穴199が設けられている点のみ相違し、その他の構造は同一なものである。
【0155】
そして、被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー部材241と、被押圧の低速ロール用スクレーパ配設側のスクレーパホルダー部材243と、前記一対の側面側合体部材21とが前述のように合体して被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー245が構成されているものである。
【0156】
この合体により、低速ロール側被押圧スクレーパホルダー245の上方側軸方向に段状のスクレーパ嵌合溝33が形成されるとともに、下面245aに複数の押圧作用手段227が複数の押圧力受入れ穴203と連結螺子穴205を夫々備えるものである。
【0157】
更に、図43に図示する如く、低速ロール側スクレーパホルダー245と、スクレーパ35と、スクレーパフレーム77と、8本の加圧ガス導入ホース43と、複数の押圧作用手段227とから加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段247が構成されており、前記高速ロール側スクレーパ手段229と、該加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段247とからロール機用スクレーパ装置249が構成されているものである。
【0158】
更には、高速ロール113と低速ロール115の周速を等しくして、ロール機を長時間稼働させても、ロール機用スクレーパ装置249は、スクレーパ35による圧片品に対する掻き落とし作用と加圧ガスのスクレーパ外方向面35bへの噴射により、加工された圧片品は、高速ロール113の外周面113aや低速ロール115の外周面115aに付着せず、また、これらに圧接しているスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bに圧片品の付着塊は生成されないものである。
【0159】
しかも、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229の複数の押圧力作用手段227と、加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段247の複数の押圧力作用手段227を、実施例5の1と同様に、スクレーパ35の先端全長は圧接され続けるものである。
【0160】
次に、本発明の実施例5の3では、図44に図示する如く、ロール機用スクレーパ装置251は、前記加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229に前記高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159を備え、その他の構成を、前記した実施例5の1に係るロール機用スクレーパ装置239と同様な構成としているものである。
【0161】
そして、加圧ガスを噴射する段階となると、ロール機用スクレーパ装置251を構成する加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229に、前述の実施例3と同様の経路により、高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159から加圧ガスが間欠的に供給され、スクレーパ外方向面35bの多点に異なるタイミングにて加圧ガスが噴射されるもので、このため、少ない加圧ガスの消費容量で粉体の付着が遮られながら、当初の適宜なロール間隙117が維持されて高速ロール113と低速ロール115のスムーズな回転が継続されるものである。
【0162】
しかも、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229を構成する複数の押圧力作用手段227と、多点押圧構造の低速ロール側スクレーパ手段237を構成する複数の押圧力作用手段227を、実施例5の1と同様に用いると、ロール機を長時間稼働なさしめても、スクレーパ35の先端全長は圧接され続け、スクレーパ35は所定の作用を営むものである。
【0163】
次いで、本発明の実施例5の4では、図45に図示する如く、ロール機用スクレーパ装置253は、前記加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229に高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159を、前記加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段247に低速ロール側加圧ガス間欠供給装置159Aを備え、その他の構成を、前記実施例5の2のロール機用スクレーパ装置249と同様な構成としているものである。
【0164】
そして、加圧ガスを噴射する段階となると、ロール機用スクレーパ装置253を構成する加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229に高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159から、加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段247に低速ロール側加圧ガス間欠供給装置159Aから夫々の実施例5の1〜3と同様に、加圧ガスが間欠的に供給されるもので、このため、これらスクレーパ手段を構成するスクレーパ35のスクレーパ外方向面35bの多点に異なるタイミングにて加圧ガスが噴射されるもので、少ない加圧ガスの消費容量で圧片品の付着が遮られながら、当初のロール間隙117が維持されて高速ロール113と低速ロール115のスムーズな回転が継続されるものである。
【0165】
しかも、加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229を構成する複数の押圧力作用手段227と、多点押圧・スクレーパスクレーパ外方向面指向の加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段247を構成する複数の押圧力作用手段227をそれぞれ、実施例3と同様に用いると、ロール機を長時間稼働させても、これらスクレーパ手段を構成するスクレーパ35は先端全長が圧接され続けるものである。
【0166】
次いで、本発明の実施例5の5では、図46に図示する如く、ロール機用スクレーパ装置255は、前記実施例5の3のロール機用スクレーパ装置253と略同様な構成であるが、高速ロール側加圧ガス間欠供給装置159と低速ロール側間欠供給装置159Aの代わりに、高速ロール低速ロール両用の加圧ガス間欠供給装置185を用いたものである。
【0167】
すなわち、前記加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段229を構成する加圧ガス導入ホース43の上流側と、高速ロール低速ロール両用の加圧ガス間欠供給装置185を構成する加圧ガス高速ロール側間欠供給手段181の加圧ガス高速ロール側供給管175の下流側とを連結させるものである。
【0168】
また、前記加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段247を構成する加圧ガス導入ホース43の上流側と、高速ロール低速ロール両用の加圧ガス間欠供給装置185を構成する加圧ガス低速ロール側間欠供給手段183の加圧ガス低速ロール側供給管179の下流側とを連結させるものである。
【0169】
このような構成の実施例5の5のロール機用スクレーパ装置255は、前記その他の実施例5の4のロール機用スクレーパ装置253と同様な動作をするものである。
【0170】
尚、前記実施例1乃至実施例5において、加工を容易に且つ迅速になす見地から、高速ロール側スクレーパホルダーとして、高速ロール側スクレーパホルダー31、被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー201を用い、低速ロール側スクレーパホルダーとして、低速ロール側スクレーパホルダー89、低速ロール側スクレーパホルダー123、低速ロール側被押圧スクレーパホルダー235、低速ロール側被押圧スクレーパホルダー245を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、適宜な加工手段や材料を用い、これらを一体形式とする場合であっても勿論適用可能なものである。
【0171】
【発明の効果】
本発明は次のような優れた効果を発揮するものであり、実施例1では適宜な周速速度比に制御された高速ロールと低速ロール間のロール間隙に食材原料を連続して供給し粉砕する加工を実行して粉体を生産し続けても、生産された粉体は、高速ロールの外周面やスクレーパのスクレーパ外方向面に付着することなく、全てロール機内を所定側に移動することができるもので、このため、高速ロールと低速ロールは当初設定されたロール間隙を維持してスムーズに回動し続けることができ、粉砕による加工対象が、高速ロールの外周面やスクレーパのスクレーパ外方向面に付着しやすい水分や油分を高水準に含む食材原料であっても、常に、所定の粉砕による加工を施して良質な粉体を継続して生産することができるものである。
【0172】
また、加圧ガスが生産された粉体と接触し易いスクレーパのスクレーパ外方向面の多点に有効に噴射されて該スクレーパに生じた摩擦接触熱を瞬時に奪い去るので、生産された粉体に摩擦熱が伝熱することがないもので、このため、特に、温度敏感な性状の食材原料を粉砕して得られた粉体から有効成分が飛散せず、付加価値の高い粉体を連続して生産することができるとともに、微細な粉体に摩擦熱が伝わらないので粉塵爆発が発生する恐れも皆無となり、更に、加圧ガスとして窒素や二酸化炭素等の不活性ガスを使用して前記した如く噴射すると、粉体状であると過熱されて変質する性状の食材原料を粉砕して得られた粉体は、噴射された不活性加圧ガスにより包まれて過熱されないので、過熱変質しない高品質な粉体を生産することができるものである。
【0173】
更に、実施例2では、食材原料を圧片状に加工する必要があるため、周速を等しくして回動する高速ロールと低速ロール間のロール間隙に、食材原料を連続して供給し圧片する加工を実行して圧片品を生産し続けても、生産された圧片品は、高速ロールと低速ロールの外周面やこれらの外周面に圧接されているスクレーパのスクレーパ外方向面に付着することなく、全てロール機内を所定側に移動することができ、このため、当初設定されたロール間隙を維持するとともに等しい周速にて高速ロールと低速ロールはスムーズな回動を継続して実行でき、高品質の圧片品を生産し続けることができるものである。
【0174】
更には、実施例3では、高速ロールの外周面と圧接されているスクレーパのスクレーパ外方向面の多点に、加圧ガスを、異なるタイミングにて間欠的に噴射させることができため、少ない加圧ガスの消費容量で粉体の付着を遮りながら、当初設定されたロール間隙を維持するとともに所定の周速比にて高速ロールと低速ロールのスムーズな回動を継続して実行でき、高品質の粉体を生産し続けることができるものである。
【0175】
加えて、請求項4では、高速ロールの外周面と圧接されているスクレーパのスクレーパ外方向面の多点と、低速ロールの外周面と圧接されているスクレーパのスクレーパ外方向面の多点とに、加圧ガスを、異なるタイミングにて間欠的に噴射なさしめることができるため、少ない加圧ガスの消費容量で圧片品の付着を遮りながら、当初設定されたロール間隙を維持するとともに等しい周速にて高速ロールと低速ロールのスムーズな回動を継続して実行でき、高品質な圧片品を生産し続けることができるものである。
【0176】
更には、実施例5の1〜5では、多点押圧・スクレーパスクレーパ外方向面指向の加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段は、加圧ガスを先端が高速ロールの外周面と圧接されているスクレーパのスクレーパ外方向面の多点に噴射若しくは異なるタイミングにて噴射なさしめることができると共に、高速ロールの外周面に位置により異なる磨耗量に見合うだけ高速ロールの外周面側にスクレーパの各部位ごとに個別に移動させることができるものである。
【0177】
また、他の構成要素が多点押圧構造の低速ロール側スクレーパ手段である場合には、低速ロールの外周面に位置により異なる磨耗量に見合うだけ低速ロールの外周面側にスクレーパの各部位ごとに個別に移動なさしめることができ、更に、他の構成要素が多点押圧・スクレーパスクレーパ外方向面指向の加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段である場合には、加圧ガスを先端が低速ロールの外周囲経線と圧接されているスクレーパのスクレーパ外方向面指向の多点に噴射若しくは異なるタイミングにて噴射させることができると共に、低速ロールの外周面に位置により異なる磨耗量に見合うだけ高速ロールの外周面側にスクレーパの各部位ごとに個別に移動させることができるものである。
【0178】
このため、ロール機を長時間稼働させても、実施例1乃至実施例5の構成による優れた効果を維持し続けることができ、いかなる性状の食材原料であっても高品質の粉体、若しくは、圧片品を長時間連続して生産することができるとともに、ロール機自体、長時間所定の機能を発揮し続けることができ、極めて実用価値の高い発明でとなるものである。
【0179】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るロール機用スクレーパ装置の正面図である。
【図2】図2は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るロール機用スクレーパ装置の平面図である。
【図3】図3は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る高速ロール側スクレーパホルダの一部省略した正面図である。
【図4】図4は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図3のAーA線の拡大断面図である。
【図5】図5は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図3のBーB線の拡大断面図である。
【図6】図6は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る高速ロール側スクレーパホルダーを示した一部省略した正面図である。
【図7】図7は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図6のAーA線の拡大断面図である。
【図8】図8は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図6のBーB線の拡大断面図である。
【図9】図9は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る合体用部材を示した拡大正面図である。
【図10】図10は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るスクレーパの一部省略した正面図である。
【図11】図11は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るスクレーパ支持部材を示した一部省略した正面図である。
【図12】図12は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る高速ロール側スクレーパホルダーにスクレーパが嵌合されるとともに支持された状態を示した拡大断面図である。
【図13】図13は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るスクレーパフレームを示した拡大側面図である。
【図14】図14は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る低速ロール側スクレーパホルダーを示した一部省略した正面図である。
【図15】図15は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図14のAーA線の拡大断面図である。
【図16】図16は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図14のBーB線の拡大断面図である。
【図17】図17は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る低速ロール側スクレーパホルダーを示した一部省略した正面図である。
【図18】図18は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る図17のAーA線の拡大断面図である。
【図19】図19は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係るBーB線の拡大断面図である。
【図20】図20は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る高速ロール側当接部材を示した平面図である。
【図21】図21は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例1に係る低速ロール側当接部材を示した平面図である。
【図22】図22は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例2に係るロール機用スクレーパ装置を示した正面図である。
【図23】図23は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例2に係るロール機用スクレーパ装置を示した平面図である。
【図24】図24は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例3に係るロール機用スクレーパ装置を示した正面図である。
【図25】図25は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例3の高速ロール側加圧ガス間欠供給装置を示した拡大正面図である。
【図26】図26は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例3の高速ロール側加圧ガス間欠供給装置を示した拡大側面図である。
【図27】図27は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例4に係るロール機用スクレーパ装置を示した正面図である。
【図28】図28は本発明のロール機用スクレーパー装置の他の実施例4に係るロール機用スクレーパ装置を示した正面図である。
【図29】図29は本発明のロール機用スクレーパー装置の他の実施例4に係る高速ロール低速ロール両用の加圧ガス間欠供給装置の一例を示した拡大側面図である。
【図30】図30は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係るロール機用スクレーパ装置の正面図である。
【図31】図31は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係るロール機用スクレーパ装置の平面図である。
【図32】図32は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る高速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した正面図である。
【図33】図33は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る図32のAーA線の拡大断面図である。
【図34】図34は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る高速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した正面図である。
【図35】図35は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る図34のAーA線の拡大断面図である。
【図36】図36は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る押圧力作用手段の拡大正面図である。
【図37】図37は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る連結・着座部材の拡大断面図である。
【図38】図38は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る高速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した拡大底面図である。
【図39】図39は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る低速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した正面図である。
【図40】図40は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る図39のAーA線の拡大断面図である。
【図41】図41は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る低速ロール側スクレーパホルダーの一部省略した正面図である。
【図42】図42は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の1に係る図41のAーA線の拡大断面図である。
【図43】図43は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の2に係るロール機用スクレーパ装置の正面図である。
【図44】図44は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の3に係るロール機用スクレーパ装置の正面図である。
【図45】図45は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の4に係るロール機用スクレーパ装置の正面図である。
【図46】図46は本発明のロール機用スクレーパー装置の実施例5の5に係るロール機用スクレーパ装置の正面図である。
【符号の説明】
イ.ロ ロール機側構成部材
1 ロール機用スクレーパ装置
3 ガス噴射側スクレーパホルダー部材
3a 合体面
3b 正面
3c 底面
3d 正面側斜面
3e 側面
5 加圧ガス流通路
7 加圧ガス導入用螺穴
9 加圧ガス流入路
11 ガス噴射口
13 加圧ガス噴射路
15 合体用螺子穴
16 側面側合体用螺子穴
17 スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材
17a 合体面
17a1 段差部
17b 裏面
17c 側面
19 取付ボルト着座用穴
21 側面合体用部材
23 支持嵌合溝
25 側面合体用取付ボルト用穴
29 側面側合体用ボルト
31 高速ロール側スクレーパホルダー
33 スクレーパ嵌合溝
33a 上部溝部
35 スクレーパ
35a スクレーパ上部
35b スクレーパ外方向面
37 スクレーパ挿入部
39 スクレーパ支持部材
41 支持部材挿入部
43 加圧ガス導入ホース
45 連結金具
47 板状骨組部材
47a 側面
49 取付用板体
51 連結用板体
53 支点部材取付用穴
55 フレーム部材
57 支点部材取付穴
59 支点支持側部位
61 重り部材取付用長穴
63 重り部材支持側部位
65 長尺の支点部材
66 軸頭部
67 長尺の支点作用部
68 短尺の支点部材
69 短尺の支点作用部
71 重り部材
73 モーメント作用部
75 軸頭部
76 引張部材
77 スクレーパフレーム
79 高速ロール側スクレーパ手段
81 低速ロール側スクレーパホルダー部材
81a 合体面
81b 正面
81c 側面
83 合体用螺子穴
85 スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材
87 合体ボルト着座用穴
89 の低速ロール側スクレーパホルダー
91 高速ロール側当接部材
93 取付用穴
95 連結板
95a 側面
97 中継板
99 突合板
101 低速ロール側当接部材
103 中継板
103a 先端辺
105 突合調整板
106 当接調整ボルト用螺子穴
107 当接調整ボルト
111 低速ロール側スクレーパ手段
113 高速ロール
113a 外周面
113b 溝
115 低速ロール
115a 外周面
117 ロール間隙
119 加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダー部材
121 加圧ガス噴射用スクレーパ配設側スクレーパホルダー部材
123 加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパホルダー
125 加圧ガス噴射用の低速ロール側スクレーパ手段
127 加圧ガス噴射用のロール機用スクレーパ装置
129 貯蔵容器
129a 側面
129b 上面
129c 下側四隅
129d 下面
129e 側面
129f 正面側側面
133 加圧ガス流出穴
137 ドレン管
139 加圧ガス受入れ管
141 加圧ガス供給管
143 電磁弁
145 断面I字状支持部材
147 コ字状支持部材
149 通電時間設定器
151 非通電時間設定器
153 電源スイッチ
155 制御ボックス
157 加圧ガス供給量制御手段
159 高速ロール側加圧ガス間欠供給装置
159A 低速ロール側加圧ガス間欠供給装置
161 ロール機用スクレーパ装置
163 ロール機用スクレーパ装置
165 複室貯蔵容器
165a 一側側面
165b 下面
165c 下側四隅
167 仕切板
169 高速ロール側貯蔵室
171 低速ロール側貯蔵室
173 加圧ガス高速ロール側流出穴
175 加圧ガス高速ロール側供給管
177 加圧ガス低速ロール側流出穴
179 加圧ガス低速ロール側供給管
181 加圧ガス高速ロール側間欠供給手段
183 加圧ガス低速ロール側間欠供給手段
185 高速ロール低速ロール両用の加圧ガス間欠供給装置
187 ロール機用スクレーパ装置
189 被押圧のガス噴射側スクレーパホルダー部材
191 押圧力受入れ一側半穴
193 連結一側半螺子穴
195 被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材
197 押圧力受入れ他側半穴
199 連結他側半螺子穴
201 被押圧の高速ロール側スクレーパホルダー
201a 下面
203 押圧力受入れ穴
205 連結螺子穴
207 長方形着座部位
207a 下面側
209 取付ボルト用着座穴
211 連結案内部位
213 連結・着座部材
215 進退用螺子穴
217 ロックナット
219 押圧ボルト
221 蝶状の掴み部
223 進退用雄螺子部
223a 頭部
225 押圧力作用部材
227 押圧力作用部材
229 加圧ガス噴射構造の高速ロール側スクレーパ手段
231 被押圧のスクレーパ支持側スクレーパホルダー部材
233 被押圧のスクレーパ配設側スクレーパホルダー部材
235 被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー
237 低速ロール側スクレーパ手段
239 ロール機用スクレーパ装置
241 被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー部材
243 被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー部材
245 被押圧の低速ロール側スクレーパホルダー
247 加圧ガス噴射構造の低速ロール側スクレーパ手段
249 加圧ガス噴射構造のロール機用スクレーパ装置
251 ロール機用スクレーパ装置
253 ロール機用スクレーパ装置
255 ロール機用スクレーパ装置

Claims (5)

  1. 高速ロ−ルと低速ロ−ルとが僅かなロール間隙を有して並設されたロール機のスクレーパ装置であって、前記高速ロ−ルの軸方向と平行に配設された高速ロ−ル側スクレーパホルダーと、該高速ロール側スクレーパホルダーに形成したスクレーパ嵌合溝と、該スクレーパ嵌合溝に下辺を嵌合して上辺を突出させたスクレーパと、前記高速ロール側スクレーパホルダーと平行に配設された重り部材と、該重り部材と高速ロール側スクレーパホルダーとの夫々の両端を固定する一対のフレーム部材と、該一対のフレーム部材を両側のロール機側構成部材に夫々枢動可能に枢着する支点部材と、前記低速ロールの軸方向と平行に配設された低速ロール側スクレーパホルダーと、該低速ロール側スクレーパホルダーに形成したスクレーパ嵌合溝と、該スクレーパ嵌合溝に下辺を嵌合して上辺を突出させたスクレーパと、前記低速ロール側スクレーパホルダーと平行に配設された重り部材と、該重り部材と低速ロール側スクレーパホルダーとの夫々の両端を固定する一対のフレーム部材と、該一対のフレーム部材を両側のロール機側構成部材に夫々枢動可能に枢着する支点部材と、前記高速ロール側スクレーパホルダーの内方向に突設させた高速ロール側当接部材と、前記低速ロール側スクレーパホルダーの内方向に突設させた低速ロール側当接部材と、該低速ロール側当接部材に設け前記高速ロール側当接部材の突合板と当接する当接調整ボルトと、前記高速ロール側スクレーパホルダーの外方に一定間隔で開口させた多数のガス噴射口と、該多数のガス噴射口に連通させた夫々の加圧ガス流通路と、該夫々の加圧ガス流通路と連通させた加圧ガス流入路と、該加圧ガス流入路と接続させた複数の加圧ガス導入ホースと、該複数の加圧ガス導入ホースに加圧ガスを供給する加圧ガス供給手段と、を備えたことを特徴とするロール機用スクレーパー装置。
  2. 前記低速ロール側スクレーパホルダーの外方に一定間隔で開口させた多数のガス噴射口と、該多数のガス噴射口に連通させた夫々の加圧ガス流通路と、該夫々の加圧ガス流通路と連通させた加圧ガス流入路と、該加圧ガス流入路と接続させた複数の加圧ガス導入ホースと、該複数の加圧ガス導入ホースに加圧ガスを供給する加圧ガス供給手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置。
  3. 前記高速ロール側スクレーパホルダーの加圧ガス供給手段は高速ロール側加圧ガス間欠供給装置であって、一定の容量の加圧ガスを貯蔵する貯蔵容器と、該貯蔵容器に加圧ガスを加圧ガス供給源から供給するための加圧ガス受入れ管と、前記貯蔵容器と前記多数の加圧ガス導入ホースとを夫々接続させた多数の加圧ガス供給管と、該多数の加圧ガス供給管に夫々介装され開閉可能とする夫々の電磁弁と、該夫々の電磁弁に夫々接続され夫々の開閉時間の制御を可能とする加圧ガス供給量制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のロール機用スクレーパー装置。
  4. 前記低速ロール側スクレーパホルダーの加圧ガス供給手段は低速ロール側加圧ガス間欠供給装置であって、一定の容量の加圧ガスを貯蔵する貯蔵容器と、該貯蔵容器に加圧ガスを加圧ガス供給源から供給するための加圧ガス受入れ管と、前記貯蔵容器と前記多数の加圧ガス導入ホースとを夫々接続させた多数の加圧ガス供給管と、該多数の加圧ガス供給管に夫々介装され開閉可能とする夫々の電磁弁と、該夫々の電磁弁に夫々接続され夫々の開閉時間の制御を可能とする加圧ガス供給量制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のロール機用スクレーパー装置。
  5. 前記高速ロール側スクレーパホルダー又は/及び前記低速ロール側スクレーパホルダーの下方面に前記スクレーパ嵌合溝に連通させて穿設した複数の押圧力受入れ穴と、該複数の押圧力受入れ穴に夫々進退可能に挿通させスクレーパの基端辺を上方に押圧する押圧力作用部材とから成る押圧力作用手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のロール機用スクレーパ装置。
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