JP3842473B2 - オーディオシステム - Google Patents
オーディオシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3842473B2 JP3842473B2 JP00346999A JP346999A JP3842473B2 JP 3842473 B2 JP3842473 B2 JP 3842473B2 JP 00346999 A JP00346999 A JP 00346999A JP 346999 A JP346999 A JP 346999A JP 3842473 B2 JP3842473 B2 JP 3842473B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surround
- sound field
- playback function
- function
- input signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Stereophonic System (AREA)
- Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Stereophonic Arrangements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオシステムに関し、サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能に関し、特にTHXサラウンド再生機能を含む複数のサラウンド再生機能を有するオーディオシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の音場、たとえばドルビーデジタル、ドルビープロロジック、3ステレオ、ステレオ等、再生機能を持つサラウンドアンプ、レシーバ等のオーディオ機器と、LおよびRチャンネル用スピーカと複数のサラウンドチャンネル用スピーカからなるオーディシステムがある。このようなオーディオシステムにおいて、さらに、他の音場再生機能として上記音場サラウンド再生機能(特に、THXサラウンド再生機能)を付加した時、従来システムの動作では、上記音場サラウンド再生機能をオンモード状態に設定しておくと、ドルビー デジタルの入力信号が5.1ch(サラウンドスピーカから出力するモード)であろうと2.0ch(サラウンドスピーカからは出力せず、LおよびRスピーカからのみ出力するモード)であろうと、上記音場サラウンド再生機能の効果をかけたままの状態で音場再生している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記音場サラウンド再生機能(特に、THXサラウンド再生機能)は、映画等のビデオソフトの再生時効果を要求された音場効果を得るための再生機能であって、サラウンドスピーカより音を出力する場合に有効であり、2.0chのステレオ信号において上記音場サラウンド再生機能の効果を利かせることは、上記音場サラウンド再生機能上ユーザーに推奨できない。
【0004】
たとえば、従来の上記音場サラウンド再生機能(特に、THXサラウンド再生機能)の操作仕様では、ドルビーデジタル入力時に上記音場サラウンド再生機能をオンモード状態にしておくと、入力信号のチャンネル数の変化に関わらず、上記音場サラウンド再生機能の効果をかけたままだったため、2.0chで再生する場合はユーザーが上記音場サラウンド再生機能を手動でオフしなければならず、また、2.0chから5.1chに切り替わった時には、再び手動で上記音場サラウンド再生機能をオンする操作をしなければならず、操作が面倒であるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、上記従来システムの問題点を解決し、上記音場サラウンド再生機能で特にTHXサラウンド再生機能の好適な利用が可能なオーディオシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能を含む複数の多チャンネル再生機能を有するオーディオ機器を備えるオーディオシステムであって、オーディオ機器は、音場サラウンド再生機能のオン状態時に入力信号のチャンネル数の変化を監視し、入力信号がサラウンドスピーカを必要とするチャンネル数の場合は、音場サラウンド再生機能をオン状態に維持し、入力信号がサラウンドスピーカを必要としないチャンネル数の場合は、音場サラウンド再生機能をオン状態からオフ状態に切り替えるものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のオーディオシステムにおいて、オーディオ機器は、入力信号のチャンネル数の変化を、入力信号に含まれるチャンネルコードで確認するようにしたものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能を含む複数の多チャンネル再生機能を有するオーディオ機器を備えるオーディオシステムであって、オーディオ機器は、上記音場サラウンド再生機能のオン状態時に入力信号にチャンネルコードが含まれているか否かを監視し、入力信号に上記チャンネルコードが含まれている場合はそのチャンネルコードからチャンネル数を判別し、上記音場サラウンド再生機能をオン状態に維持しまたはオフ状態に切り替え、入力信号に上記チャンネルコードが含まれていない場合は複数の多チャンネル再生機能のうちどの多チャンネルに対する再生機能が選択されているかの判断に基づいて、上記音場サラウンド再生機能をオンまたはオフ状態に切り替えるようにしたものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能を含む複数の多チャンネル再生機能を有するオーディオ機器を備えるオーディオシステムであって、上記サラウンドスピーカを用いる場合と、用いない場合とに手動にて選択可能とされ、入力信号がサラウンドスピーカを必要としない信号の場合は、音場サラウンド再生機能がオン状態とされていてもオフ状態に切り替えるものである。
【0010】
請求項5記載の発明は、サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能を含む複数の多チャンネル再生機能を有するオーディオ機器を備えるオーディオシステムであって、さらに、このシステムは双方向リコモンコマンダーを備えると共に、オーディオ機器は双方向リモコンコマンダーとリモコン信号のやりとりを行うリモコン送受信部を備え、双方向リモコンコマンダーは、表示部と操作部を備え、表示部には、音場サラウンド再生機能用アイコンと他の複数の再生機能用アイコンが表示され、操作部は、少なくとも、アイコンの中から特定のアイコンを選択指示する選択キーと選択されたアイコンに対応する機能をエンターするエンターキーを備え、音場サラウンド再生機能用アイコンは、オーディオ機器からの信号によってその表示状態が変更可能に構成されている。
【0011】
さらに、請求項5記載の発明は、双方向リモコンコマンダーの音場サラウンド再生機能用アイコンの表示状態は、音場サラウンド再生機能を設定したことを表す第1の表示状態と、音場サラウンド再生機能の動作中を表す第1の表示状態と異なる表示状態であってオーディオ機器からの信号によって表示されることとなる音場サラウンド再生機能が適正に行われていることを示す第2の表示状態とを有するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能で、特にTHXサラウンド再生機能を例に説明する。 図1は本発明に係るオーディオシステムの実施の形態を示すブロック図である。図1において、サラウンドアンプ1は、THXサラウンド、ドルビーデジタルサラウンド、ドルビープロロジック等を含む複数のサラウンド再生機能と、3ステレオおよびステレオ再生機能を有するものであり、マイクロコンピュータ2と、入力端子3と、デジタル インターフェース レシーバー(DIR)4と、デジタル シグナル プロセッサ(DSP)5と、デジタル/アナログコンバータ(D/A)6と、アンプ7と、出力端子8と、リモコン送受信部9とからなる。
【0013】
マイクロコンピュータ2は、THXサラウンド、ドルビーデジタルサラウンド、ドルビープロロジック等を含む複数のサラウンド再生機能と、3ステレオおよびステレオ再生機能を、それぞれの指定に基づいて働かせるように全体動作を制御する。
【0014】
DIR4は、入力端子3に入力される多チャンネルデジタル信号をシリアルモードで受けてマイクロコンピュータ2に供給するとともに、DSP5にシリアル/パラレル変換して出力する。したがって、DSP5、D/A6、アンプ7および出力端子8は、入力端子3に供給される多チャンネルデジタル入力信号のチャンネル数に相当するチャンネルを持っているが、図1では1チャンネルだけに略している。
【0015】
DSP5は、THXサラウンド、ドルビーデジタルサラウンド、ドルビープロロジック等のサラウンド再生機能が指定されたとき、DIR4からの多チャンネル信号をマイクロコンピュータ2の制御により指定されたサラウンド再生機能に対応するようにデジタル的に処理を行う。
【0016】
D/A6は、DSP5で処理された多チャンネルデジタル信号を多チャンネルアナログ信号に変換する。アンプ7はD/A6からの多チャンネルアナログ信号を増幅して出力端子8に供給する。
【0017】
出力端子8は、アンプ7からの多チャンネルアナログ信号を、チャンネル毎に対応するスピーカ、たとえばここではいずれも図示しないが、ステレオ用スピーカ(LチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカ)とサラウンド用スピーカ(リアLチャンネルスピーカ、リアRチャンネルスピーカ、センタースピーカ、サブウーハスピーカ)、に供給する。
【0018】
リモコン送受信部9は、双方向リモコンコマンダー10とリモコン信号のやりとりを行い、マイクロコンピュータ2に供給する。
【0019】
双方向リモコンコマンダー10は、表示部11と操作部12を備えている。表示部11は、たとえば液晶ディスプレイからなり、各種再生機能を指定する際の画面としてドルビーデジタル、プロロジック、3ステレオ、ステレオ、THXを指定するためのアイコン11a,11b,11c,11dおよび11eを持っている。
【0020】
操作部12はサラウンドアンプ1の動作を指定するための操作キーを備え、たとえば、表示されているアイコンの中から特定のアイコンを選択指示する選択キーと選択されたアイコンに対応する機能をエンターするエンターキーを兼用する操作キー13を含む。操作キー13は、十字型に構成され、その上部13aはカーソル上方向移動キー、下部13bはカーソル下方向移動キー、右部13cはカーソル右方向移動キー、左部13dはカーソル左方向移動キーおよび中心部13eはエンターキーとしてそれぞれ働く5つの機能を持っている。
【0021】
次に、上記の構成における動作を説明する。まず、一例として、サラウンド再生機能としてドルビーデジタルが選択され、かつTHX効果を付加する場合について説明する。
【0022】
まず、双方向リモコンコマンダー10の表示部11に、各種再生機能を指定する画面としてのリスンモード画面を出し、ドルビーデジタル、プロロジック、3ステレオ、ステレオ、THXを指定するためのアイコン11a,11b,11c,11dおよび11eを表示させる。
【0023】
次いで、操作キー13のカーソル上方向移動キー13aまたはカーソル下方向移動キー13bを操作して表示部11に表示されているアイコンの中からアイコン11a「Dolby Digital 」を選択し、次いでエンターキー13eを操作してエンターする。それにより、図2(A)に示すように、アイコン11a「Dolby Digital 」は、他のアイコンと区別できるように陰影付アイコンとして表示される。 このとき、双方向リモコンコマンダー10からドルビーデジタルを指定するリモコン信号がサラウンドアンプ1の送受信部9に送信される。送受信部9で受信したリモコン信号はマイクロコンピュータ2に入力され、マイクロコンピュータ2は、リモコン信号に基づいてDSP5をドルビーデジタルに対応するデジタル信号処理を行うよう制御する。
【0024】
次いで、操作キー13のカーソル上方向移動キー13aまたはカーソル下方向移動キー13bを操作して、表示部11に表示されているアイコン11e「THX」を選択し、次いでエンターキー13eを操作してエンターする。それにより、図2(B)に示すように、アイコン11eには「THX ON」と表示され、THX機能を付加すべきことが示される。すなわち、アイコン11eを「THX」から「THX ON」に変えることにより、THXサラウンド再生機能を設定したことを表す。
【0025】
このとき、双方向リモコンコマンダー10からTHX機能を指定するリモコン信号がサラウンドアンプ1の送受信部9に送信される。送受信部9で受信したTHX機能を指定するリモコン信号はマイクロコンピュータ2に入力される。
【0026】
一方、マイクロコンピュータ2は、DIR4から多チャンネルデジタル入力信号が供給され、その内容を常時確認している。入力端子3に供給される多チャンネルデジタル信号がドルビーデジタル信号の場合はその信号中にチャンネル数を表すチャンネルコードが含まれており、マイクロコンピュータ2は、このチャンネルコードの内容を調べてそのチャンネル数を確認することができる。また、入力端子3に供給される多チャンネルデジタル信号が、チャンネルコードを含まない信号であれば、マイクロコンピュータ2は、複数の多チャンネル再生機能のうちどの多チャンネル再生機能が選択されているかを判断している。
【0027】
そこで、上記の例では、マイクロコンピュータ2は、DIR4からドルビーデジタルに対応する多チャンネル信号が入力されるので、その信号中のチャンネルコードを確認する。マイクロコンピュータ2は、入力端子3に供給された多チャンネル信号がドルビーデジタルの5.1チャンネル信号であると確認した場合は、送受信部9で受信したTHX機能を指定するリモコン信号に基づいて、DSP5をTHX機能に対応するデジタル信号処理を行うよう制御する。
【0028】
したがって、入力端子3に入力されたドルビーデジタルの5.1チャンネル信号は、DSP5でドルビーデジタル機能にTHX効果が付加されたデジタル信号処理が行われ、D/A6、アンプ7および出力端子8を介してステレオスピーカおよびサラウンドスピーカに供給される。
【0029】
また、マイクロコンピュータ2は、送受信部9から「THXオン」を表すリモコン信号を双方向リモコンコマンダー10へ返信する。双方向リモコンコマンダー10は、受信した「THXオン」を表すリモコン信号に基づいて、図2(C)に示すように、表示部11のアイコン11eの「THX ON」を、THX機能を設定したことを表す陰影無しの表示からTHX機能の動作中を表す陰影付アイコンに変える。したがって、表示部11のアイコン11eの表示を見て、オーディオシステムがドルビーデジタル機能にTHX機能が付加された状態であることが分かる。
【0030】
次に、マイクロコンピュータ2は、入力端子3に供給された多チャンネル信号がチャンネルコードの内容に基づいてドルビーデジタルの2.0チャンネル信号であると確認した場合は、送受信部9で受信したTHX機能を指定するリモコン信号を無視し、DSP5をTHXオフでデジタル信号処理するように制御する。
【0031】
したがって、入力端子3に入力されたドルビーデジタルの2.0チャンネル信号は、DSP5でTHX効果を付加しないドルビーデジタル機能のデジタル信号処理が行われ、D/A6、アンプ7および出力端子8を介してステレオスピーカおよびサラウンドスピーカに供給される。
【0032】
また、マイクロコンピュータ2は、リモコン信号を双方向リモコンコマンダー10へ返信せず、したがって、双方向リモコンコマンダー10の表示部11のアイコン11eは、陰影無しの表示(図2(B)参照)のままとなる。したがって、表示部11のアイコン11eの表示を見れば、オーディオシステムは、ドルビーデジタル機能においてTHX機能を設定したが動作中ではないことが分かる。
【0033】
以上のように、ドルビーデジタル機能の使用時には、THXサラウンド再生機能のオン状態時にドルビーデジタル入力信号のチャンネル数の変化を入力信号に含まれるチャンネルコードで監視し、サラウンドスピーカを必要とするチャンネル数の場合は、THXサラウンド再生機能をオン状態に維持し、サラウンドスピーカを必要としないチャンネル数の場合は、THX機能をオン状態からオフ状態に切り替えるため、THX機能が適宜に自動的にオン/オフされるので、操作が簡単になり、いつでも最適な音場を提供することができる。
【0034】
次に、他の例として、サラウンド再生機能としてドルビープロロジックが選択され、かつTHX効果を付加する場合について説明する。
【0035】
まず、双方向リモコンコマンダー10の表示部11に、各種再生機能を指定する画面としてのリスンモード画面を出し、ドルビーデジタル、プロロジック、3ステレオ、ステレオ、THXを指定するためのアイコン11a,11b,11c,11dおよび11eを表示させる。
【0036】
次いで、操作キー13のカーソル上方向移動キー13aまたはカーソル下方向移動キー13bを操作して表示部11に表示されているアイコンの中からアイコン11b「Prologic」を選択し、次いでエンターキー13eを操作してエンターする。それにより、アイコン11b「Prologic」は、他のアイコンと区別できるように陰影付アイコンとして表示される。
【0037】
このとき、双方向リモコンコマンダー10からドルビープロロジックを指定するリモコン信号がサラウンドアンプ1の送受信部9に送信される。送受信部9で受信したリモコン信号はマイクロコンピュータ2に入力され、マイクロコンピュータ2は、リモコン信号に基づいてDSP5をドルビープロロジックに対応するデジタル信号処理を行うよう制御する。
【0038】
次いで、操作キー13のカーソル上方向移動キー13aまたはカーソル下方向移動キー13bを操作して、表示部11に表示されているアイコン11e「THX」を選択し、次いでエンターキー13eを操作してエンターする。それにより、アイコン11eには「THX ON」と表示され、THX機能を付加すべきことが示される。すなわち、アイコン11eを「THX」から「THX ON」に変えることにより、THXサラウンド再生機能を設定したことを表す。
【0039】
このとき、双方向リモコンコマンダー10からTHX機能を指定するリモコン信号がサラウンドアンプ1の送受信部9に送信される。送受信部9で受信したTHX機能を指定するリモコン信号はマイクロコンピュータ2に入力される。
【0040】
したがって、入力端子3に入力されたドルビープロロジックの多チャンネル信号は、DSP5でドルビープロロジック機能にTHX効果が付加されたデジタル信号処理が行われ、D/A6、アンプ7および出力端子8を介してステレオスピーカおよびサラウンドスピーカに供給される。
【0041】
また、マイクロコンピュータ2は、送受信部9から「THXオン」を表すリモコン信号を双方向リモコンコマンダー10へ返信する。双方向リモコンコマンダー10は、受信した「THXオン」を表すリモコン信号に基づいて、表示部11のアイコン11eの「THX ON」を、THX機能を設定したことを表す陰影無しの表示からTHX機能の動作中を表す陰影付アイコンに変える。したがって、表示部11のアイコン11eの表示を見て、オーディオシステムがプロロジック機能にTHX機能の付加された状態であることが分かる。
【0042】
以上のように、ドルビープロロジック機能の使用時には、THXサラウンド再生機能のオン状態時にドルビープロロジック機能が選択されているという判断に基づいて、THXサラウンド機能をオン状態に切り替えることができる。
【0043】
さらに、ドルビーデジタルおよびドルビープロロジック以外の多チャンネル入力信号、すなわち、3ステレオまたはステレオ信号が入力端子3に入力される場合について説明する。
【0044】
まず、双方向リモコンコマンダー10の表示部11に、各種再生機能を指定する画面としてのリスンモード画面を出し、ドルビーデジタル、プロロジック、3ステレオ、ステレオ、THXを指定するためのアイコン11a,11b,11c,11dおよび11eを表示させる。
【0045】
次いで、操作キー13のカーソル上方向移動キー13aまたはカーソル下方向移動キー13bを操作して表示部11に表示されているアイコンの中からアイコン11c「3 STEREO」または11d「STEREO」を選択し、次いでエンターキー13eを操作してエンターする。それにより、アイコン11c「3 STEREO」または11d「STEREO」は、他のアイコンと区別できるように陰影付アイコンとして表示される。
【0046】
このとき、双方向リモコンコマンダー10から3ステレオまたはステレオを指定するリモコン信号がサラウンドアンプ1の送受信部9に送信される。送受信部9で受信したリモコン信号はマイクロコンピュータ2に入力され、マイクロコンピュータ2は、リモコン信号に基づいてDSP5を3ステレオまたはステレオに対応するデジタル信号処理を行うよう制御する。
【0047】
このとき、もし、アイコン11eが陰影無しの「THX ON」になっており、THXサラウンド再生機能を設定したことを表していても、マイクロコンピュータ2は、3ステレオまたはステレオ再生機能が選択されているという判断に基づいて、THX機能を設定状態から動作状態(すなわちオン状態)に切り替える制御を行わない。
【0048】
したがって、入力端子3に入力された3ステレオまたはステレオ信号は、DSP5でTHX効果が付加されないデジタル信号処理が行われ、D/A6、アンプ7および出力端子8を介してステレオおよびセンタースピーカまたはステレオスピーカのみに供給される。
【0049】
以上のように、3ステレオまたはステレオ機能の使用時には、THXサラウンド再生機能のオン状態時に3ステレオまたはステレオ機能が選択されているという判断に基づいて、THXサラウンド機能をオフ状態に切り替えることができる。
【0050】
次に、図3は、上記の動作を説明するフローチャートである。 まずステップS1で、入力信号はドルビーデジタルか否かを判定し、イエスならばS2に進み、ノーならばS3に進む。S2では、サラウンドスピーカに出力を必要とする入力信号か否かを判定し、イエスならばS4に進み、ノーならばS7に進む。S4では、THXオンモード設定になっているか否かを判定し、イエスならばS5に進み、ノーならばS7に進む。
【0051】
S5では、THXオンでサラウンドDSP5を設定し、次いでS6で、表示部11にTHXオン表示する。
【0052】
S1の答がノーならば、S3で、ラスト(直前)のリスンモードはドルビー プロロジックか否かを判定し、イエスならばS4に進み、ノーならばS7に進む。
【0053】
S7では、THXオフでサラウンドDSP5を設定し、次いでS8で、表示部11にTHXオフ表示する。
【0054】
以上説明したように、THXの効果を必要とする入力信号とそうでない信号をユーザーに煩わせること無く、いつでも最適な音場を提供できる。
【0055】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。たとえば、チューナ、CDプレーヤ、ビデオ等の入力ソースを選択するセレクタの各ポジション毎にサラウンド状態を記憶しておく仕様のサラウンド・アンプにおいても、記憶されているサラウンドによりTHXの効果をかけることができる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、オーディオ機器は、サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能(特に、THXサラウンド再生機能)のオン状態時に入力信号のチャンネル数の変化を監視し、サラウンドスピーカを必要とするチャンネル数の場合は、上記音場サラウンド再生機能をオン状態に維持し、サラウンドスピーカを必要としないチャンネル数の場合は、上記音場サラウンド再生機能をオン状態からオフ状態に切り替えるため、上記音場サラウンド再生機能が適宜に自動的にオン/オフされるので、操作が簡単になり、いつでも最適な音場を提供することができる。
【0057】
また、請求項2記載の発明によれば、入力信号のチャンネル数の変化を、入力信号に含まれるチャンネルコードで確認するので、上記音場サラウンド再生機能の効果を付加すべき入力信号を確実に確認することができる。
【0058】
また、請求項3記載の発明によれば、オーディオ機器は、音場サラウンド再生機能のオン状態時に入力信号にチャンネルコードが含まれているか否かを監視し、入力信号にチャンネルコードが含まれている場合はそのチャンネルコードからチャンネル数を判別し、音場サラウンド再生機能をオン状態に維持しまたはオフ状態に切り替え、入力信号にチャンネルコードが含まれていない場合は複数の多チャンネル再生機能のうちどの多チャンネルに対する再生機能が選択されているかの判断に基づいて、音場サラウンド再生機能をオンまたはオフ状態に切り替えるため、音場サラウンド再生機能が適宜に自動的にオン/オフされるので、操作が簡単になり、いつでも最適な音場を提供することができる。
【0059】
また、請求項4記載の発明によれば、サラウンドスピーカを用いる場合と、用いない場合とに手動にて選択可能とされ、入力信号がサラウンドスピーカを必要としない信号の場合は、音場サラウンド再生機能がオン状態とされていてもオフ状態に切り替えるので、不自然な音場サラウンド再生がなされてしまうことがなくなる。
【0060】
また、請求項5記載の発明によれば、このシステムは双方向リコモンコマンダーを備えると共に、オーディオ機器は双方向リモコンコマンダーとリモコン信号のやりとりを行うリモコン送受信部を備え、双方向リモコンコマンダーは、表示部と操作部を備え、表示部には、音場サラウンド再生機能用アイコンと他の複数の再生機能用アイコンが表示され、操作部は、少なくとも、アイコンの中から特定のアイコンを選択指示する選択キーと選択されたアイコンに対応する機能をエンターするエンターキーを備え、音場サラウンド再生機能用アイコンは、オーディオ機器からの信号によってその表示状態が変更可能に構成されているので、音場サラウンド再生機能の指定をリモート的に行うことができ、かつ指定状態をアイコンで確認することができる。
【0061】
さらに、請求項5記載の発明によれば、双方向リモコンコマンダーの上記音場サラウンド再生機能用アイコンの表示状態は、上記音場サラウンド再生機能を設定したことを表す第1の表示状態と、上記音場サラウンド再生機能の動作中を表す上記第1の表示状態と異なる表示状態であって上記オーディオ機器からの信号によって表示されることとなる上記音場サラウンド再生機能が適正に行われていることを示す第2の表示状態とを有するので、特定のサラウンド再生時に上記音場サラウンド再生機能の設定中および動作中を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーディオシステムの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】(A)、(B)および(C)は、それぞれ、双方向リモコンコマンダーの表示部の表示例を示す略図である。
【図3】図1のブロック図の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 サラウンドアンプ
2 マイクロコンピュータ
3 入力端子
4 デジタル インターフェース レシーバー(DIR)
5 デジタル シグナル プロセッサ(DSP)
6 デジタル/アナログコンバータ(D/A)6
7 アンプ
8 出力端子
9 リモコン送受信部
10 双方向リモコンコマンダー
11 表示部
11a アイコン「Dolby Digital 」
11b アイコン「Prologic」
11c アイコン「3 STEREO」
11d アイコン「STEREO」
11e アイコン「THX」または「THX ON」
12 操作部
13 操作キー
13a カーソル上方向移動キー
13b カーソル下方向移動キー
13c カーソル右方向移動キー
13d カーソル左方向移動キー
13e エンターキー
Claims (5)
- サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能を含む複数の多チャンネル再生機能を有するオーディオ機器を備えるオーディオシステムであって、上記オーディオ機器は、上記音場サラウンド再生機能のオン状態時に入力信号のチャンネル数の変化を監視し、上記入力信号が上記サラウンドスピーカを必要とするチャンネル数の場合は、上記音場サラウンド再生機能をオン状態に維持し、上記入力信号が上記サラウンドスピーカを必要としないチャンネル数の場合は、上記音場サラウンド再生機能をオン状態からオフ状態に切り替えることを特徴とするオーディオシステム。
- 請求項1記載のオーディオシステムにおいて、前記オーディオ機器は、前記入力信号のチャンネル数の変化を、前記入力信号に含まれるチャンネルコードで確認することを特徴とするオーディオシステム。
- サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能を含む複数の多チャンネル再生機能を有するオーディオ機器を備えるオーディオシステムであって、上記オーディオ機器は、上記音場サラウンド再生機能のオン状態時に入力信号にチャンネルコードが含まれているか否かを監視し、入力信号に上記チャンネルコードが含まれている場合はそのチャンネルコードからチャンネル数を判別し、上記音場サラウンド再生機能をオン状態に維持しまたはオフ状態に切り替え、入力信号に上記チャンネルコードが含まれていない場合は複数の多チャンネル再生機能のうちどの多チャンネルに対する再生機能が選択されているかの判断に基づいて、上記音場サラウンド再生機能をオンまたはオフ状態に切り替えることを特徴とするオーディオシステム。
- サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能を含む複数の多チャンネル再生機能を有するオーディオ機器を備えるオーディオシステムであって、上記サラウンドスピーカを用いる場合と、用いない場合とに手動にて選択可能とされ、入力信号が上記サラウンドスピーカを必要としない信号の場合は、上記音場サラウンド再生機能がオン状態とされていてもオフ状態に切り替えることを特徴とするオーディオシステム。
- サラウンドスピーカを用いることで音場効果が成り立つようにした音場サラウンド再生機能を含む複数の多チャンネル再生機能を有するオーディオ機器を備えるオーディオシステムであって、さらに、このシステムは双方向リコモンコマンダーを備えると共に、上記オーディオ機器は上記双方向リモコンコマンダーとリモコン信号のやりとりを行うリモコン送受信部を備え、上記双方向リモコンコマンダーは、表示部と操作部を備え、上記表示部には、上記音場サラウンド再生機能用アイコンと他の複数の再生機能用アイコンが表示され、上記操作部は、少なくとも、上記アイコンの中から特定のアイコンを選択指示する選択キーと選択されたアイコンに対応する機能をエンターするエンターキーを備え、上記音場サラウンド再生機能用アイコンは、上記オーディオ機器からの信号によってその表示状態が変更可能に構成されていると共に上記音場サラウンド再生機能用アイコンの表示状態は、上記音場サラウンド再生機能を設定したことを表す第1の表示状態と、上記音場サラウンド再生機能の動作中を表す上記第1の表示状態と異なる表示状態であって上記オーディオ機器からの信号によって表示されることとなる上記音場サラウンド再生機能が適正に行われていることを示す第2の表示状態とを有することを特徴とするオーディオシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00346999A JP3842473B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | オーディオシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00346999A JP3842473B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | オーディオシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000209700A JP2000209700A (ja) | 2000-07-28 |
JP3842473B2 true JP3842473B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=11558199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00346999A Expired - Lifetime JP3842473B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | オーディオシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3842473B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100505866B1 (ko) * | 2002-09-11 | 2005-08-04 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 a/v 시스템 |
KR20040043345A (ko) * | 2002-11-18 | 2004-05-24 | 현대모비스 주식회사 | 카오디오의 출력장치 |
KR100514601B1 (ko) * | 2003-03-18 | 2005-09-13 | 한국스프라이트 주식회사 | 멀티채널스피커시스템의 결선방법과 장치 |
KR100952948B1 (ko) * | 2003-04-24 | 2010-04-15 | 엘지전자 주식회사 | 오디오 채널별 출력 제어방법 |
JP5526060B2 (ja) * | 2011-03-09 | 2014-06-18 | パナソニック株式会社 | 補聴器調整装置 |
EP3223538A1 (en) * | 2016-03-24 | 2017-09-27 | Thomson Licensing | Method adapted to be implemented in a master device of a sound system, corresponding master device, system, computer readable program product and computer readable storage medium |
-
1999
- 1999-01-08 JP JP00346999A patent/JP3842473B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000209700A (ja) | 2000-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7412067B2 (en) | Acoustic apparatus and acoustic setting method | |
JP4368210B2 (ja) | 送受信システム、送信装置およびスピーカ搭載機器 | |
EP1931139A1 (en) | Video/audio output device and external speaker control apparatus | |
US20100115562A1 (en) | Audio system and main box | |
JP2003500945A (ja) | 家庭用娯楽システムのオーディオ操作 | |
JP3842473B2 (ja) | オーディオシステム | |
JP2006339856A (ja) | テレビ装置および音声データの出力制御方法 | |
JP4556958B2 (ja) | 音響装置および音響設定方法 | |
US20050289613A1 (en) | Control architecture for audio/video (A/V) systems | |
JP2009232301A (ja) | モニタコントロールシステム | |
JP4035154B1 (ja) | 映像音出力装置、及び外部スピーカ制御装置 | |
CN107682588B (zh) | 模拟音视频信号输入输出的切换系统、方法及信号测量仪 | |
WO2010122802A1 (ja) | 音声再生装置 | |
JP2007174349A (ja) | オーディオ装置及び出力切替え方法 | |
KR20000022665A (ko) | 음성 소스 선택 회로 | |
US20100115563A1 (en) | Audio system and main box | |
KR100396263B1 (ko) | 다채널 오디오 밸런스 조정방법 | |
JPH10200968A (ja) | マルチルーム用avシステム | |
JP2004039085A (ja) | オーディオ入力切替装置及びオーディオ入力切替方法 | |
JP2005328229A (ja) | 音量調整装置 | |
JP2004297644A (ja) | 画像表示装置 | |
JP3070242U (ja) | Rf出力装置 | |
KR20060116446A (ko) | 텔레비전을 기반으로 하는 디바이스 링크 시스템에서의그래픽 유저 인터페이스 화면 제공방법 | |
JPH10336786A (ja) | 音声出力の外部選択方式 | |
KR20060116442A (ko) | 텔레비전을 기반으로 하는 디바이스 링크 시스템에서의오디오 출력 제어방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050420 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060718 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818 Year of fee payment: 7 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |