JP2009232301A - モニタコントロールシステム - Google Patents
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【課題】音響機器内部のオーディオ信号をモニタするモニタコントロールシステムにおいて、簡単な操作でモニタ信号をヘッドフォンに送るかスピーカに送るかを排他的に制御し、切り替え時のインラッシュの問題も解決する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】ヘッドフォンとモニタ用スピーカのどちらからモニタ音を出力するかを指示する排他的な操作子を設ける。これにより複数の操作子を同時に操作することなく簡単で直感的な操作で、モニタ音の出力先を排他的に切り替えることが可能となる。またモニタ用スピーカを選択するためのスピーカーセレクト操作子に、ヘッドフォンへのモニタ音のオン/オフを指示する操作子を追加する。これにより、スピーカセレクトと同列の操作でヘッドフォンへのモニタ音のオン/オフを制御することが可能になる。ヘッドフォンとモニタ用スピーカのOff/On切り替え時にはフェード処理を行う。
【選択図】図1
【解決手段】ヘッドフォンとモニタ用スピーカのどちらからモニタ音を出力するかを指示する排他的な操作子を設ける。これにより複数の操作子を同時に操作することなく簡単で直感的な操作で、モニタ音の出力先を排他的に切り替えることが可能となる。またモニタ用スピーカを選択するためのスピーカーセレクト操作子に、ヘッドフォンへのモニタ音のオン/オフを指示する操作子を追加する。これにより、スピーカセレクトと同列の操作でヘッドフォンへのモニタ音のオン/オフを制御することが可能になる。ヘッドフォンとモニタ用スピーカのOff/On切り替え時にはフェード処理を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、オーディオ信号を処理するミキサなどの音響機器において、モニタ信号をヘッドフォンに送るかスピーカに送るかを排他的に制御する技術に関する。
従来より知られているミキサなどの音響機器では、通常、機器内部の各種のオーディオ信号をモニタする機能(PA室やPAブース等と呼ばれるスペースで、PAのエンジニアあるいはオペレータがモニタする機能)が備えられている。例えば、下記非特許文献1のミキシングコンソールでは、ヘッドフォンへの出力端子とモニタスピーカへの出力端子(C-R Out)に同じ信号を送ってモニタできるようにしている。下記非特許文献2のミキシングスタジオのモニタ機能は、ソースセレクトとスピーカセレクトの機能を備える。ソースセレクトはモニタする信号を選択する機能であり、スピーカセレクトはモニタ信号を出力するモニタ出力端子を選択する(要するにモニタ音を出力するモニタスピーカを選択する)機能である。ヘッドフォンへは、ソースセレクトで選択された信号が固定的に出力される。
非特許文献1及び2のものでは、ヘッドフォン及びモニタスピーカに対しては、それぞれ独立にレベル調整するボリュームが設けられている(廉価なミキサなどは一括してレベル調整するものもある)。ヘッドフォン及びモニタスピーカは、それぞれ独立にオン/オフしたり、音量の調整などができる。
DIGITAL MIXING CONSOLE 01V96、取扱説明書、第330頁のブロックダイアグラム、ヤマハ株式会社、2005年発行 DIGITAL MIXING STUDIO n8/n12、取扱説明書、第58頁のブロックダイアグラム、ヤマハ株式会社、2007年発行
DIGITAL MIXING CONSOLE 01V96、取扱説明書、第330頁のブロックダイアグラム、ヤマハ株式会社、2005年発行 DIGITAL MIXING STUDIO n8/n12、取扱説明書、第58頁のブロックダイアグラム、ヤマハ株式会社、2007年発行
上述の従来のミキサでは、ヘッドフォンへの出力とモニタスピーカへの出力とで排他制御をしていない。そのため、スピーカからの音を聞きたいときは、ヘッドフォンからの音が聞こえると困るので操作子を操作してヘッドフォンから出力される音のボリュームを下げ、逆に、ヘッドフォンからの音を聞きたいときは、スピーカからの音が聞こえると困るので同様にスピーカから出力される音のボリュームを下げる必要があった。このように独立に用意されているヘッドフォンとモニタスピーカの音量制御操作子の操作を並行して行うことは面倒である。よって、従来のミキサでは、実際に音を出力する実際の機器(ヘッドフォンとスピーカ)を即座に切り替えたいという要望を満たすことができなかった。
上述の非特許文献2のようなスピーカセレクト機能を持つものでは、モニタ信号を出力するスピーカをボタンなどの操作子で切り替えることができるが、選択されるものはスピーカだけでありヘッドフォンは含まれていない。また、このスピーカセレクト機能では、出力端子に出力する信号を単にミュートしているだけなので、off→Onのときにインラッシュが発生する可能性があり、特に大音量のスピーカが接続されている場合、スピーカの破損につながる可能性がある。そのため、常に、(1)Off→On時は、レベルが下がっていることを確認し、スイッチをOff→Onし、レベルを上げる、(2)On→Off時は、レベルを下げた後、スイッチをOn→Offする、という操作をしなければならない。スピーカを切り替えるたびに上記の操作を行うのは面倒である。
また、一般的なオーディオアンプやラジカセなどのオーディオ機器の場合、ヘッドフォン端子にヘッドフォンを接続(挿入)することで、出力信号をヘッドフォンに送るかスピーカに送るかを選択している。これらのような機器の場合、音の出力先を物理端子の接続で切り替えているため、例えばプラグの抜き挿しのような操作が必須であり、その操作後に音量レベルの再調整を行わなければならない場合も少なくない。また、接続を切り替えたときのインラッシュの問題もある。
本発明は、簡単な操作でモニタ信号をヘッドフォンに送るかスピーカに送るかを排他的に制御し、切り替え時のインラッシュの問題も解決する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、音響機器内部のオーディオ信号をモニタするモニタコントロールシステムであって、ヘッドフォンとモニタ用スピーカのどちらからモニタ音を出力するかを指示するための操作子と、(1)前記操作子によりヘッドフォンからの出力が指示された場合は、モニタ信号をヘッドフォンへ出力するとともに、モニタ信号のモニタ用スピーカへの出力を停止し、(2)前記操作子によりモニタ用スピーカからの出力が指示された場合は、モニタ信号をモニタ用スピーカへ出力するとともに、モニタ信号のヘッドフォンへの出力を停止する、排他的出力先選択手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、音響機器内部のオーディオ信号をモニタするモニタコントロールシステムであって、複数系列あるモニタ用スピーカのうち、どのモニタ用スピーカからモニタ音を出力するかを選択するためのスピーカセレクト用操作子と、前記スピーカセレクト用操作子に隣接して設けられた、ヘッドフォンによるモニタ音の出力のオン/オフを切り替えるための、ヘッドフォンオン/オフ操作子と、前記スピーカセレクト用操作子により選択されたモニタ用スピーカの系列にモニタ信号を出力するとともに、前記ヘッドフォンオン/オフ操作子がオンされているときはモニタ信号をヘッドフォンへ出力し、前記ヘッドフォンオン/オフ操作子がオフされているときはモニタ信号のヘッドフォンへの出力を停止するように制御する出力先制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のモニタコントロールシステムにおいて、モニタ信号のモニタ用スピーカ若しくはヘッドフォンへの出力を開始若しくは停止する場合、出力の開始時はモニタ信号がフェードインし、出力の停止時はモニタ信号がフェードアウトするように、フェード処理を行う手段を、さらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の操作子を同時に操作することなく、簡単で直感的な操作で、モニタ音の出力先を切り替えることが可能である。また、モニタ信号の出力先を切り替える際にフェード処理を行うようにしているので、特にOff→On時に急に過大な電流が流れることもなく、スピーカー及びアンプ保護の面で非常に有効である。ヘッドフォンに関しては、人間の耳を守ることにもなる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したミキサ100の概略モジュール構成を示す。マイクなどの入力信号源111から入力回路101に入力した信号は、信号処理回路102により、音量レベルの調整処理、混合処理、及び効果付与処理などを施した後、出力回路103に出力される。出力回路103は、信号処理回路102からのオーディオ信号を出力するとともに、モニタ信号出力回路104を備え、モニタ用の音響信号をスピーカ112又はヘッドフォン113から出力する。通信I/F(インタフェース)105は、ヘッドフォン113を載置するヘッドフォンハンガー114と接続され、ヘッドフォン113が載置されているか否かを検知できるようになっている。制御回路107は、操作子106の操作を検出し、その操作に応じて、信号処理回路102、出力回路103、及び通信I/F105の制御を行う。
図2は、図1のミキサ100のハードウェア構成例を示す。CPU(中央処理装置)201は、このミキサ全体の動作を制御する処理装置である。RAM(ランダムアクセスメモリ)202は、CPU201が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。ROM(リードオンリメモリ)203は、CPU201が実行する制御プログラムや各種のデータを格納する不揮発性メモリである。操作子205は、このミキサ100の外部パネルに設けられているスイッチやスライダーなどの操作子である。操作子205の操作は検出回路204により検出され、検出結果がCPU201に送られる。表示部207は、各種の情報を表示するディスプレイである。表示回路206は、CPU201からの指示に基づいて、与えられたデータを表示部207に表示する。通信インターフェース(I/F)208は、外部機器209と接続するためのインターフェースである。その接続方式はどのようなものでもよい。本実施形態では、通信I/F208は図1の通信I/F105に相当し、外部機器209は図1のヘッドフォンハンガー114に相当する。入力回路210(図1の101)は、マイクなど211(図1の111)からの音響信号を入力する。入力した音響信号は、不図示のDSP(図1の信号処理回路102)によりミキシング等の各種の信号処理が施され、出力回路212(図1の103)により出力される。図1で説明したように、出力回路212はモニタ信号出力回路104を備えており、スピーカやヘッドフォン213(図1の112,113)にモニタ信号を出力することができる。
図3は、ヘッドフォンハンガー114のハードウェア構成を示す。センサ305と検出回路304によりヘッドフォン113が載置されているか否か検出し、検出結果をCPU301に送る。CPU301は、RAM302やROM303に格納されているプログラムを実行することにより、検出回路304から送られるヘッドフォン113の載置の状況を示す情報を、通信I/F306経由で外部機器307(本実施形態ではミキサ100)に送出する。
図4(a)は、ミキサ100においてモニタ出力の排他トグル操作が為されたときの処理を示す。図4(b)は、ミキサ100の外部パネル上に設けられたモニタ用の出力選択のための操作子を示す。411はモニタ用スピーカ112又はヘッドフォン113を排他的に選択するためのボタンである。412はスピーカ112のレベル調整用のボリューム、413はヘッドフォン113の音量調整用のボリュームである。ボタン411を押下すると、図4(a)の処理が実行される。
ステップ401で、現在のモニタ音の発音状態がスピーカか又はヘッドフォンかを取得し、スピーカから発音されている場合は、ステップ402から403に進み、スピーカをオフ、ヘッドフォンをオンする。現在ヘッドフォンから発音されている場合は、ステップ402から404に進み、ヘッドフォンをオフ、スピーカをオンする。なお、オフされたスピーカ又はヘッドフォンへのモニタ信号の出力が停止され、オンされた方への出力が開始されるものとする。ステップ405で、現在の発音状態を更新し、終了する。
上記の処理によれば、モニタ信号をスピーカに送るかヘッドフォンに送るかを排他的に制御できる。その操作も容易である。また、スピーカ用とヘッドフォン用のボリュームを独立して設けてあるので、従来技術のようにモニタ信号の出力先としてヘッドフォン/スピーカを切り替えるたびに音量操作子を操作しなくてよい。例えば、ヘッドフォン用のボリューム413を所定のレベルに設定し、その後、出力先をスピーカに切り替え、再びヘッドフォンに戻しても、ヘッドフォン用に設定されたレベルは変わらない。スピーカのレベルについても同様である。これにより、常に聞きたい音量をキープしたままヘッドフォン/スピーカを切り替えることができる。通常、音響システムでは、出力レベルを一度設定したらよほどのことがない限り再設定しないが、図4の排他トグル操作によれば、煩雑な操作が減るだけでなく、前回までの設定値をキープしたまま、ヘッドフォン/スピーカを切り替えることができる。
なお、内部的にスピーカのレベルとヘッドフォンのレベルを記憶しておき、2つのボリューム412,413を1つのロータリーエンコーダで代替し、出力先として選択されている方のレベルをそのロータリーエンコーダで変更するようにしてもよい。
図5は、図4とは異なる別の例であり、モニタ用スピーカが複数系統ある場合の例を示す。図5(a)は、それら複数のスピーカ又はヘッドフォンの選択操作が為されたときの処理を示す。図5(b)は、ミキサ100の外部パネル上に設けられた複数のモニタ用スピーカとヘッドフォンの選択のための操作子を示す。511に示す4つのボタンは、それぞれ、スピーカ1,2,3又はヘッドフォンを選択するためのボタンである。512に示す4つのボリュームは、各スピーカ及びヘッドフォンの音量調整用の操作子である。511に示す4つのボタンのうち何れか1つを押下すると、図5(a)の処理が実行される。
ステップ501で、操作されたボタンに対応するスピーカ又はヘッドフォンの現在の発音状態を取得し、発音していない状態のときは、ステップ502から503に進み、当該ボタンに対応するスピーカ又はヘッドフォンから発音するように設定する。現在の状態が発音している状態であれば、ステップ502から504に進み、操作されたボタンに対応するスピーカ又はヘッドフォンからの発音を停止する。ステップ505では、操作されたボタンに対応するスピーカ又はヘッドフォンの現在の発音状態を更新し、終了する。
この図5の例では、3つのスピーカと1つのヘッドフォンに対応するボタン511は、それぞれ、対応するスピーカ又はヘッドフォンにモニタ信号を出力するか出力しないかを切り替えるトグル操作子の機能を果たす。直感的で分かりやすい操作で、各スピーカやヘッドフォンに対して出力する/出力しないを切り替えることができる。なお、この例では、スピーカの各系統とヘッドフォンは排他制御していないので、例えばスピーカ1とスピーカ2の両方から出力したり、スピーカ1とヘッドフォンの両方からモニタ出力することが可能である。ただし、スピーカの各系統とヘッドフォンとを排他制御してもよい。
また、図5の例でも、各スピーカ用とヘッドフォン用のボリュームを独立して設けてあるので、前回までの設定値をキープしたまま、ヘッドフォン/スピーカを切り替えることができる。
図6は、図4の例におけるステップ403,404又は図5の例におけるステップ503,504でスピーカやヘッドフォンにおける発音を停止したり開始したりするときに用いるフェードテーブルを示す。図6(a)は、時間に応じたレート値を表形式で示したもの、図6(b)はそれをグラフ化したものである。スピーカやヘッドフォンにおける発音を開始するときは、その開始が指示された時点から図6のフェードテーブルに基づいて所定時間で0から1に徐々に立ち上がるレート値を発生させ、モニタ信号に該レート値を乗算し、その結果を、対応するスピーカやヘッドフォンに出力する。逆に、スピーカやモニタの出力を停止するときは、その停止が指示された時点から図6のフェードテーブルに基づいて所定時間で1から0に徐々に立ち下がるレート値を発生させ、モニタ信号に該レート値を乗算し、その結果を、対応するスピーカやヘッドフォンに出力する。このようにモニタ信号の出力先を切り替えるたびにフェード処理すれば、特にOff→On時に急に過大な電流が流れることもないので、スピーカ及びアンプ保護の面で非常に有効である。また、ヘッドフォンに関しては、人間の耳を守ることになる。急激な信号のオンオフで発生する雑音を防止することもできる。
図7は、ヘッドフォンハンガー114の外観を示す。ヘッドフォンハンガー114は、ヘッドフォン113を載置する凹部701を備えており、該凹部701にヘッドフォン113が載置されているか否かを検知するためのセンサ702が設けられている。
図8は、図1や図7で説明したヘッドフォンハンガー114におけるOn/Offコマンド送信処理のフローである。この処理は、ヘッドフォンハンガー114のセンサ702が反応したとき(すなわち、ヘッドフォン113がヘッドフォンハンガー114に掛けられた、又は外されたとき)、図3のCPU301により実行される処理である。
ステップ801で現在の状態(センサ702が反応する前の状態である)がヘッドフォンOff(ヘッドフォン113がヘッドフォンハンガー114から外されている状態をOffと言う)であったときは、ヘッドフォン113がヘッドフォンハンガー114に掛けられてセンサ702が反応したということであるから、ステップ802でOnコマンドを作成し、ステップ804でそのコマンドをミキサ100に送信する。現在の状態がヘッドフォンOn(ヘッドフォン113がヘッドフォンハンガー114に掛けられている状態をOnと言う)であったときは、ヘッドフォン113がヘッドフォンハンガー114から外されてセンサ702が反応したということであるから、ステップ802でOffコマンドを作成し、ステップ804でそのコマンドをミキサ100に送信する。
図9は、図8の処理でヘッドフォンハンガー114から送信されるOn/Offコマンドを受信したとき、ミキサ100側で実行されるOn/Offコマンド受信処理のフローである。ステップ901で、受信したコマンドを解析する。Onコマンドを受信した場合は、ヘッドフォン113がOff→Onされたということであるから、ステップ902から903に進み、スピーカをOff(発音停止)しヘッドフォンをOn(発音開始)する。Offコマンドを受信した場合は、ヘッドフォン113がOn→Offされたということであるから、ステップ902から904に進み、スピーカをOffしヘッドフォンをOnする。次にステップ905で、現在の発音状態を更新して終了する。なお、スピーカやヘッドフォンのOn/Offは、図6で説明したようなフェード処理で行うものとする。
図7〜図9のようなヘッドフォンハンガー114を用いることにより、ミキサ側でモニタ出力先に信号を送るかどうかを操作するのではなく、ヘッドフォン側でOff/Onを操作することができる。このとき、ヘッドフォン側の操作(実際にはヘッドフォンハンガーに掛ける/外す)を行うことでコントロールコマンドが送信されるので、ユーザはボタン操作などの付随する操作を行う必要がない。また、ヘッドフォンをヘッドフォンハンガーに掛ける/外す操作によってミキサを操作できるため、モニタ信号の出力先切り替え以外のコマンドを送ることも可能であり、ミキサの他の機能の操作(ミキサ内の任意のパラメータの制御)も可能になる。例えば、インカムを載置するヘッドフォンハンガーに適用すれば、インカムが担当者に装着されているか否かの状態をミキサ側で検出でき、その状態に応じた各種の制御を実行できる。
なお、上述したようにヘッドフォンハンガー114からのコマンドでモニタ信号の出力先の切り替えを行う機能は、図4や図5で説明した切り替えボタンを利用する例と組み合わせて実装してもよいし、単独で実装してもよい。
上記ではヘッドフォンハンガーからコマンドを送信する例で説明したが、ヘッドフォン自体からコマンドを送信するようにしてもよい。図10は、そのようなヘッドフォン113の例を示す。このヘッドフォン113は、モニタ音が出力される耳当ての部分1001にセンサ1002を設けてある。このセンサ1002は、ユーザがヘッドフォン113を装着しているか否かを検出するセンサである。センサ1002の検出結果に応じてコマンドを送信する処理は、図8で説明したのと同じでよい。
なお、図4(b)や図5(b)で説明したボタンやボリュームは、ミキサの外部パネル上にハードウェアとして設ける代わりに、画面上にボタンやボリュームのイメージを表示し、ポインティングデバイスで操作するようなものでもよい。
100…ミキサ、101…入力回路、102…信号処理回路、103…出力回路、104…モニタ信号出力回路、105…通信I/F、106…操作子、107…制御回路、113…ヘッドフォン、114…ヘッドフォンハンガー。
Claims (3)
- 音響機器内部のオーディオ信号をモニタするモニタコントロールシステムであって、
ヘッドフォンとモニタ用スピーカのどちらからモニタ音を出力するかを指示するための操作子と、
(1)前記操作子によりヘッドフォンからの出力が指示された場合は、モニタ信号をヘッドフォンへ出力するとともに、モニタ信号のモニタ用スピーカへの出力を停止し、(2)前記操作子によりモニタ用スピーカからの出力が指示された場合は、モニタ信号をモニタ用スピーカへ出力するとともに、モニタ信号のヘッドフォンへの出力を停止する、排他的出力先選択手段と
を備えることを特徴とするモニタコントロールシステム。 - 音響機器内部のオーディオ信号をモニタするモニタコントロールシステムであって、
複数系列あるモニタ用スピーカのうち、どのモニタ用スピーカからモニタ音を出力するかを選択するためのスピーカセレクト用操作子と、
前記スピーカセレクト用操作子に隣接して設けられた、ヘッドフォンによるモニタ音の出力のオン/オフを切り替えるための、ヘッドフォンオン/オフ操作子と、
前記スピーカセレクト用操作子により選択されたモニタ用スピーカの系列にモニタ信号を出力するとともに、前記ヘッドフォンオン/オフ操作子がオンされているときはモニタ信号をヘッドフォンへ出力し、前記ヘッドフォンオン/オフ操作子がオフされているときはモニタ信号のヘッドフォンへの出力を停止するように制御する出力先制御手段と
を備えることを特徴とするモニタコントロールシステム。 - 請求項1又は2に記載のモニタコントロールシステムにおいて、
モニタ信号のモニタ用スピーカ若しくはヘッドフォンへの出力を開始若しくは停止する場合、出力の開始時はモニタ信号がフェードインし、出力の停止時はモニタ信号がフェードアウトするように、フェード処理を行う手段を、さらに備えることを特徴とするモニタコントロールシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008076984A JP2009232301A (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | モニタコントロールシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008076984A JP2009232301A (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | モニタコントロールシステム |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=41247159
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008076984A Pending JP2009232301A (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | モニタコントロールシステム |
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Cited By (3)
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JP2022119813A (ja) * | 2019-06-01 | 2022-08-17 | アップル インコーポレイテッド | オーディオ露出を管理するためのユーザインタフェース |
US11842806B2 (en) | 2019-06-01 | 2023-12-12 | Apple Inc. | Health application user interfaces |
US11950916B2 (en) | 2018-03-12 | 2024-04-09 | Apple Inc. | User interfaces for health monitoring |
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2008
- 2008-03-25 JP JP2008076984A patent/JP2009232301A/ja active Pending
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JP7386289B2 (ja) | 2019-06-01 | 2023-11-24 | アップル インコーポレイテッド | オーディオ露出を管理するためのユーザインタフェース |
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