JP3842046B2 - 通信回線選択方法及び移動体通信装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、通信回線選択方法及び移動体通信装置に係り、さらに詳しくは、システム側の提供する複数の無線通信回線からいずれかの無線通信回線を選択する通信回線選択方法の改良、並びに、システム側の提供する複数の無線通信回線からいずれかの無線通信回線を選択する移動体通信装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの移動体通信装置は、一般に通信システムの提供する複数の無線通信回線を利用可能であるため、通信回線を選択する回線選択部を備え、この回線選択部が選択した通信回線により通信を行っている。しかしながら、全ての通信回線が常に使用可能とは限らない。すなわち、システム側(例えば地上局)の提供する多数の無線通信回線が利用可能であっても、特定の環境下において移動体通信装置が受信できる無線信号は限られている。このため、回線選択部が通信回線を決定する際には、選択可能な通信回線を順次に選択していき、使用可能な通信回線、すなわち、システム側からの無線信号を受信できる回線を見つけだす回線サーチが必要となる。
【0003】
TDMA(Time Division Multiple Access)方式の携帯電話機の場合であれば、通信回線は周波数及びタイムスロットにより規定され、CDMA(Code Division Multiple Access)方式の携帯電話機の場合であれば、通信回線は周波数及び拡散符号により規定される。通信回線を規定するこれらの情報は回線情報と呼ばれる。例えば、TDMA方式の一つであるGSM(Global System for Mobile communications)方式を採用したシステムであれば、選択可能な周波数及びタイムスロットの組合せにより数百種類の通信回線を選択することができる。このため、回線切替が必要になった場合には、選択可能な通信回線を規定した回線リストから通信回線を順次に選択し、その回線状態をチェックしていく(回線サーチ)。
【0004】
そして、回線状態の良好な通信回線を発見すれば、その通信回線を捕捉する。その後、この通信回線の回線状態が悪化すれば同様の回線サーチを再び行う。この様な回線サーチでは、回線リストから順次に通信回線を選択するので、1回の回線チェックにより回線状態の良好な通信回線を発見できる場合もあるが、数百回の回線チェックを行った後に、はじめて回線状態の良好な通信回線を発見できる場合もある。回線状態のチェック動作に要する時間は通信方式により異なるが、このチェック動作に長い時間を要する場合がある。回線サーチに要する時間が長くなると、システムからの無線信号を受信可能なサービスエリア内であっても、ユーザが直ちに無線通信装置を使用できない状態が生ずるという問題があった。
【0005】
一方、回線リスト内の通信回線をグループ化し、特定のグループについて優先的に回線状態のチェックを行う携帯電話機があった。この携帯電話機の回線リストは、ユーザが直接契約したサービス会社の提供する通信回線(ホーム回線)と、他のサービス会社の提供する通信回線であってローミング契約等によって同一の携帯電話機により利用可能な通信回線(ローミング回線)からなり、ホーム回線とローミング回線とをグループ化して記憶している。そして、回線サーチ時にホーム回線のグループから優先的に選択を行い、全てのホーム回線の回線状態が良好でない場合にのみ、ローミング回線のグループから選択するというものである。一般に、ホーム回線の方が回線使用料が安いので、この携帯電話機の場合、経済的理由により回線リスト内の通信回線をグループ化している。この様なグループ化により、ホーム回線が捕捉できるエリア内では、回線の切替サーチ時間を短縮することができるが、前記エリア外ではローミング回線しか捕捉できず、回線サーチに長時間を要することになる。
【0006】
また、システム(例えば地上局)が移動体通信装置に対し、周辺セルの通信回線の情報を含む無線信号を送信するシステムがあった。例えば、GSM方式のシステムでは、移動体通信装置がモニターしている地上局からの無線信号(この無線信号に対応するセルをサービングセルと呼ぶ)のチャネル情報に、サービングセルに隣接するセル(ネイバリングセル)の周波数の情報が含まれている。この様なネイバリングセルの周波数情報を予め取得しておけば、移動体通信装置がサービングエリアから出た場合に、これらの通信回線についてのみ回線サーチを行うことにより、回線リストに基づく順次の回線サーチに比べ、短時間の回綽サーチより次の通信回線を捕捉することができる。
【0007】
しかしながら、1回の回線チェックに数秒程度が必要な通信システムもあるため、この様なシステムではネイバリングセルのみについて回線サーチしたとしても回線切替に最大で数秒から数十秒を要するという問題がった。特に、多数のネイバリングセルが存在している場合に回線切替に長い時間を要するという問題があった。例えば、移動衛星を介した衛星通信システムの場合、通信衛星の相対的な位置関係が変化して、これらの通信衛星により形成きれるセルに粗密が生ずる。例えば、衛星軌道の交差点の直下付近では、両軌道を移動している2つの通信衛星がそれぞれ独自にセルを形成する。このため、多数のセルが重複して形成され、ネイバリングセルが多数存在するという状況が生じて、回線切替に長い時間を要するという問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、通信回線の捕捉時刻を予め保持しておくことにより、回線切替時にユーザの希望する通信回線を短時間で選択できる通信端末装置を提供することを目的とする。
【発明の開示】
【0009】
本発明による通信回線選択方法は、通信回線の捕捉時刻をその通信回線に関連づけて履歴データとして記憶する記憶ステップと、通信回線の切り替え時に捕捉中の通信回線と同一の通信回線に関連づけられた捕捉時刻を検索する回線情報検索ステップと、回線情報検索ステップにより得られた捕捉時刻に最も近い捕捉時刻を検索する捕捉時刻検索ステップと、捕捉時刻検索ステップにより得られた捕捉時刻が関連づけられた通信回線を選択する選択ステップと、選択ステップにより選択された通信回線の回線状態を検出する検出ステップと、検出ステップによる検出結果に基づき通信回線を捕捉する捕捉ステップとを備えて構成される。このため、回線切替時に、過去の回線捕捉の履歴情報に基づき捕捉できる可能性の高い通信回線を優先して選択することができる。
【0010】
また、本発明による通信回線選択方法は、前記記憶ステップが、通信回線を提供する通信システムごとに捕捉時刻を記憶し、前記検索ステップは、通信システムの切替時に、切替前及び切替後の通信システムに関して記憶された捕捉時刻についてデータ検索を行う。このため、通信システムの切替時に、両通信システムにおける過去の回線捕捉の履歴情報に基づき捕捉できる可能性の高い通信回線を優先して選択することができる。
【0011】
一方、本発明による移動体通信装置は、通信回線の捕捉時間をその通信回線に関連づけて履歴データとして記憶する履歴情報記憶部と、通信回線の切り替え時に、捕捉中の通信回線と同一の通信回線に関連付けられた捕捉時刻を検索する回線情報検索部と、回線情報検索部により得られた捕捉時刻に最も近い捕捉時刻を検索する捕捉時刻検索部と、捕捉時刻検索部により得られた捕捉時刻が関連づけられた通信回線を選択する回線選択部と、回線選択部により選択された通信回線の回線状況を検出する回線監視部とを備え、回線監視部の検出結果に基づき通信回線を捕捉する。このため、回線切替時に、過去の回線捕捉の履歴情報に基づき捕捉できる可能性の高い通信回線を優先して選択することができる。
【0012】
また、本発明による移動体通信装置は、前記履歴情報記憶部が、通信回線を提供する通信システムごとに捕捉時刻を記憶する2以上の記憶部からなり、前記履歴情報検索部は、通信システムの切替時に、切替前及び切替後の通信システムに関する記憶部においてデータ検索を行う。このため、通信システムの切替時に、両通信システムにおける過去の回線捕捉の履歴情報に基づき捕捉できる可能性の高い通信回線を優先して選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
実施の形態1.
図1は、本発明による移動体通信装置MSの一構成例を示したブロック図である。図中の1はシステム側通信装置(例えば地上局、不図示)からの無線信号を受信するアンテナ部、2は時刻を出力するタイマー部、3は通信回線の回線状態を監視する回線監視部、4は通信回線の捕捉時刻を記憶する履歴情報記憶部、5は履歴情報記憶部4へ通信回線の捕捉時刻を書き込む履歴情報書込部、6は履歴情報記憶部4内のデータ検索を行う履歴情報検索部、7は選択可能な通信回線を予め規定した回線リスト、8は通信回線を選択する回線選択部である。回線リスト7は、移動体通信装置MSが選択可能な通信回線の回線情報を記憶する記憶手段であり、ROM、EPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段により実現することができる。また、ハードディスク、光ディスク、ROM、EPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段から必要に応じて回線情報をコピーしたDRAM、SRAM等の揮発性記憶手段として実現することもできる。
【0014】
図2は、回線リスト7を構成するデータの一例を示した図である。ここでは、移動体通信装置MSの一例としてTDMA方式の携帯電話機に適用した場合について説明する。回線リスト7は、無線信号の搬送波の周波数F1、F2、F3…と、同期タイミングを示すタイムスロットT1、T2、T3…の組合せにより選択可能な数百種類の通信回線が規定されている。例えば、アドレス1には通信回線「F1−T1」(周波数がF1かつタイムスロットがT1を表す。以下同様)、アドレス10には通信回線「F3一T5」が規定されている。
【0015】
回線選択部8は、待ち受け時の回線切替において通信回線を選択する手段であり、回線サーチの順序を決定する。回線サーチ時に履歴情報を用いない場合、回線選択部8は回線リスト7から通信回線を選択する。すなわち、回線リスト7に対しアドレス信号を生成して通信回線を選択し、その回線情報(周波数及びタイムスロット) を読み出す。読み出された回線情報は回線監視部3へ送られる。一方、履歴情報を用いる場合には、履歴情報検索部6に対し検索要求を出力し、履歴情報検索部6の出力する回線情報を回線監視部3へ送る。
【0016】
回線監視部3は、回線選択部8の選択した通信回線について回線状態を検出し、その検出結果を回線選択部8へ返す。この検出結果 は良否を示す2値データ又は多値データであり、検出された回線状 態が所定の品質レベルに満たない場合には、回線選択部8が、更に他の通信回線を選択する。一方、回線状態が所定の品質レベルを満たす場合には、回碍選択部8はその通信回線を捕捉する。これにより、移動体通信装置MSは捕捉された通信回線を提供するシステム側通信装置に対し位置登録を行う。また、回線監視部3は、引き続きシステム側通信装置からの無線信号をモニターし、捕捉した通信回線の回線状態の監視を行う。
【0017】
タイマー部2は時間程過を計測して時刻を出力する時計回路により構成される。ただし、タイマー部2の出力する時刻は、当該装置MS内部でのみ用いられる時刻であっても良い。例えば、リセット時又は電源投入時等を基準とする時刻であっても良い。本実施の形態では、時刻として時分及び日付(月及び日)を用いるが、必要に応じて年とともに、或いは、時分のみを用いてもよい。
【0018】
履歴情報書込部5は、タイマー部2及び回線選択部8の出力信号に基づき、待ち受け時に通信回線を捕捉した時刻を履歴情報記憶部4に書き込む。すなわち、回線サーチ時に回線監視部3の出力に基づき回線状態の良好な通信回線が発見されると、回線選択部8が回線情報とともに書込要求を出す。履歴情報書込部5は、この書込要求に基づき、タイマー部2の出力する時刻を回線選択部8の出力する回線情報に関連づけて履歴情報記憶部4へ書き込む。
【0019】
履歴情報記憶部4は、通信回線を捕捉した時刻をその通信回線に関華づけた履歴データとして記憶する記憶手段であり、書込可能な記憶手段、すなわち、DRAM、SRAM等の揮発性記憶手段や、フラッシュメモリ、EPROM等の不揮発性記憶手段により実現することができる。図3は、識別情報記憶部4を構成するデータの一例を示した図である。例えば、捕捉時刻「9月3日10:00」が回線情報「F1一T1」に関連づけて同一アドレス(アドレス1)に記憶されている。
【0020】
履歴情報検索部6は、回線選択部8からの検索要求に基づき、履歴情報記憶部4内に記憶された履歴データの検索を行う検索手段であり、回線情報検索部60と捕捉時刻検索部61からなる。回線サーチを開始する際、回線選択部8は、捕捉中の通信回線の回線情報を検索要求とともに出力する。回線情報検索部60は、この検索要求に基づき、前記回線情報をキーとして履歴情報記憶部4内の履歴データを検索し、同一の通信回線に関連づけられた捕捉時刻を読み出す。捕捉時刻検索部61は、回線情報検索部60の読み出した捕捉時刻に最も近い捕捉時刻が関連づけられた通信回線を読み出して回線選択部8へ返す。
【0021】
ここで、回線情報検索部60によるデータ検索は、前回、同一通信回線を捕捉した時刻を発見する目的で行われる。この時刻を「前回捕捉時刻」と呼ぶ。回線情報検索部60によるデータ検索は、現在捕捉中の通信回線の回線情報をキーとして行っているため、現在の通信回線を捕捉した時に書き込まれた時刻が、常に最新の時刻として検出される。このため、前回捕捉時刻を見つ出すため、同一通信回線に関連づけられた2番目に新しい捕捉時刻を検索すればよい。なお、回線情報書込部5が、回線切替時の回線情報および捕捉時刻を一旦記憶し、これらの履歴情報を次に回線切替が行われた際に履歴情報書込部4へ遅れて書き込む構成とした場合には、回線情報検索部60により検索された最新の時刻が前回捕捉時刻になる。
【0022】
捕捉時刻検索部61により得られた前回捕捉時刻に最も近い通信回線について回線監視部3が回線状態を検出した結果、回線状態が良好でない場合には、回線選択部8の指示に基づき前回捕捉時刻に次に近い捕捉時刻を検索する。この様にして、前回捕捉時刻に近い捕捉時刻から順に検索していき、それぞれが関連づけられた通信回線を順に出力していく。
【0023】
図4は、履歴情報記憶部4内に記憶きれた履歴情報の他の例を示した図であり、履歴情報検索部6の動作の一例を具体的に説明するための図である。履歴情報記憶部4内には図4に示した11の履歴情報(アドレス1〜11)があり、現在、通信回線A「F1一T1」を捕捉中であるものとする。すなわち、9月3日10:00に捕捉した通信回線A「F1−T1」(アドレス11)を引き続き捕捉しているとする。この通信回線Aと同一の通信回碍の履歴情報が、アドレス2及び8にも記憶きれており、アドレス8の捕捉時刻の方がより新しい。このため、回線切替時の捕捉時刻検索部60の検索により得られる前回捕捉時刻は「9月2日11:20」(アドレス8)になる。そして、捕捉時刻検索部61の検索により得られる最も近い捕捉時刻は「9月2日11:05」(アドレス7)であり、次に近い捕捉時刻が「9月2日12:10」(アドレス9)である。従って、回線選択部8に対し、通信回線D「F3一T5」、通信回線C「F2一T4」の順で回線情報が出力される。
【0024】
図5のS100〜S110は、図1に示した移動体通信装置の動作の一例を示したフローチャートであり、回線切替時の動作を示した図である。このプロセスは、回線切替のイベント発生により実行される。回線切替イベントは、回線監視部3が捕捉中の通信回線の回線状態が悪化したことを検出した場合や、ユーザが入力キー等の入力手段を操作して回線切替を指示した場合等に発行される。まず、回線選択部8が捕捉中の通信回線の回線情報とともに検索要求を出し、回線情報検索部60がこの回線情報に関連づけられた履歴情報を履歴情報記憶部4内で検索する(S100)。
【0025】
この検索により、現在捕捉中の通信回線の捕捉履歴が常に発見される。これ以外の履歴情報が発見できない場合(S101)、前回捕捉時刻が 履歴情報記憶部4内に存在しないことを意味する。このため、回線情報検索部61は回線選択部8に対し「該当データなし」の情報を返す。この時、回線選択部8は通常の回線サーチを開始する(S107〜S1O9)。すなわち、回線選択部8が回線リスト7から通信回線を順次に選択し、回線監視部3がその回線状態をチェックしていく動作を、回線状態の良好な通信回線が発見きれるまで繰り返して通信回線を捕捉する。
【0026】
一方、データ検索(S100)において2以上の履歴情報が発見された場合、回線情報検索部60は、2番目に新しい滞捉時刻を前回捕捉時刻として出力する(S101)。捕捉時刻検索部61は、この前回捕捉時刻に時間的に最も近い履歴情報を履歴情報記憶部4内で検索する(S102)。この検索結果から、同一の通信回線を前回捕捉した前後に捕捉されていた他の通信回線の回線情報を得ることができる。捕捉時刻検索部61は、この検索により発見きれた最も近い捕捉時間と前回捕捉時刻との差を予め定められた所定値と比較する(S1O3)。
【0027】
この結果、所定値を超えている場合には、前回捕捉時刻の前後に捕捉きれた通信回線はないと判断し、回線選択部8に対し「該当データなし」の情報を返し、回線選択部8は通常の回線サーチを開始する(S107〜S1O9)。一方、その差が所定値以下であれば、捕捉時刻検索部61は、その捕捉時刻が関連づけられた回線情報を出力する。捕捉時刻検索部61が出力する回線情報に基づいて、回線選択部8は通信回線を選択する(S1O4)。すなわち、その回線情報を回線監視部3へ送り、その回線チェックを指示する。回線監視部3は、この通信回線の回線状態を検出し、その検出結果を回線選択部8に返す(S1O5)。回線状態が良好でない場合(S1O6)には、回線選択部8の指示に基づき、捕捉時刻検索部61が前回捕捉時刻に次に近い捕捉時刻を検索する。
【0028】
そして、その検索結果について、所定値との比較、通信回線の選択、回線状態のチェック等を繰り返す(S1O2〜S106)。一方、回線状態が良好であれば、回線選択部8はその通信回線を捕捉する(S1O6)。ステップSlO6又はSlO9において通信回線を捕捉した場合、回線選択部8は回線情報と書込要求を出力する。履歴情報書込部5は、この書込要求に基づき、タイマー部9の出力する時刻を回線選択部8の出力する回線情報に関連づけて履歴情報記憶部4に書き込んでこのプロセスを終了する(S11O)。
【0029】
図6は、本発明による移動体通信装置を含むシステム構成例を示した概略図である。このシステムは地上通信システムであり、図中のMSエリア、セルA2は通信回線「F2一T2」が捕捉可能なエリア、セルA3は通信回線「F3一T3」が捕捉可能なエリアである。移動体通信装置MSを携行したユーザが経路Pαを通って移動し、セルA1、A2、A3を順に通過したとする。この時、地点α1において通信回線「F1一T1」の捕捉時刻T1が記憶され、地点α2において通信回線「F2一T2」の捕捉時刻T2が記憶され、地点α3において通信回線「F3一T3」の捕捉時刻T3が記憶される。
【0030】
同じユーザが、その後に程路Pαを再び通過した場合、地点α2において、捕捉中の通信回線「F1一T1」の前回捕捉時刻T1に 最も近い時刻T2に関連づけられた通信回線「F2一T2」が検索され、この通信回線について優先的に回線選択及び回線チェックが行われる。同様にして地点α3では通信回線「F3一T3」が優先的にチェックされる。従って、短時間で回線サーチを終了することができる。また、同じユーザが、近隣の経路Pβを逆向きに移動した場合であっても同様である。すなわち、地点β2において、捕捉中の通信回線「F3一T3」の前回捕捉時刻T3に最も近い時刻T2に関連づけられた通信回線「F2一T2」が検索され、優先的に回線チェックが行われ、短時間で回線サーチを終了することができる。
【0031】
一般的に、通信システムのサービスエリアに比べて、日常的な人間の行動範囲はそれほど広くなく、また、長時間滞在する場所は、例えば自宅や職場の様にごく限られた場所である場合が多い。さらに、日常的な人間の行動経路はパターン化されている場合が多い。このため、同一人は同一の経路又はその近隣を再び通る可能性が極めて高い。例えば、携帯電話機を持って家を出たユーザは、往路と同じ経路を経て家に帰る場合が多い。過去に回線切替が行われた場合、切替前後の通信回線をカバーしているセルは、ともにユーザの行動経路上で隣接して存在すると考えられる。そして、ユーザの行動範囲が狭く、或いは、行動経路がパターン化されていれば、ユーザはこれらのセル境界を再び通過する。
【0032】
本実施の形態による移動体通信装置は、通信回線の捕捉履歴を記憶しておき、回線切替時には、過去の回線切替の履歴に基づいて、同一通信回線の前回捕捉時刻の前後で捕捉きれていた通信回線を優先的に選択する。従って、回線サーチの時間を大幅に短縮することができる。なお、本実施の形態では、図5を用いて移動体通信装置MSが移動した場合について説明したが、例えば、移動体通信装置MSが静止している場合であっても、或いは、十分に低速で移動している場合であっても、移動体通信装置MSが隣接セルの境界付近(セルの重複部分)にあれば、諸条件により回線状態の良好なセルが短時間で交互に入れ替わるような場合が考えられる。
【0033】
例えば、ユーザがビルの谷間、室内を歩いている場合や入退室を繰り返している様な場合である。本発明によれば、特にこの様な場合に不要な通信回線について回線チェックを行う必要がほとんどなくなり、より顕著な効果が得られる。また、本実施の形態では、移動体通信装置MSが地上局BS1〜BS3からの無線信号を直接的に受信する地上通信システムの場合について説明したが、地上局BS1〜BS3からの無線信号を通信衛星(不図示)を介して受信する衛星通信システムにも適用することができる。
【0034】
特に、通信衛星が移動衛星の場合に、本発明により顕著な効果を得ることができる。すなわち、一定の軌道上を通信衛星が移動することにより、その通信衛星を介して提供されるセルも移動するが、通信衛星の軌道周期が経過すれば、同一地点には再び同一のセルが形成される。このため、移動体通信装置がほぼ静止していれば、衛星周期ごとに同じ回線切替が繰り返されることになる。従って、衛星周期の整数倍だけ前の履歴情報に基づいて通信回線を選択し回線サーチを行うことができれば、不要な通信回線について回線チェックを行う必要がほとんどなくなり、より顕著な効果が得られる。
【0035】
実施の形態2.
本実施の形態では、本発明による移動体通信装置の他の構成例について図1を用いて説明する。実施の形態1では、回線状態検索部60が前回捕捉時刻を検索したが、本実施の形態では、回線状態検索部60が捕捉中の通信回線と同一の通信回線に関連づけられた過去の捕捉時刻全てを検索する。この検索によって得られた捕捉時刻を第1の捕捉時刻と呼ぶ。次に、捕捉履歴検索部61が、この検索により得られた過去の捕捉時刻のそれぞれについて、最も近い捕捉時刻を検索する。この検索によって得られた捕捉時刻を第2の捕捉時刻と呼ぶ。
【0036】
そして、各組合せごとに第1の捕捉時刻と第2の捕捉時刻の時間差を求め、時間差の最も小さかった第1の捕捉時刻を基準となる捕捉時刻として採用する。これを基準捕捉時刻と呼ぶ。基準捕捉時刻を求めた後、捕捉履歴検索部61は、履歴情報記憶部7内に記憶された基準捕捉時刻に近い捕捉時刻を順に検索し、その捕捉時刻に関連づけられた回線情報を順に読み出して回線監視部8へ出力する。すなわち、その後の動作は、実施の形態1捉時刻をこの基準捕捉時刻に置き換えて同様に実行きれる。
【0037】
図7のS200〜S213は、本発明による移動体通信装置の動作の他の例を示したフローチャートであり、回線切替時の動作を示 した図である。この図は、図5に示した実施の形態1におけるフローチャートと比べ、ステップS200〜S205が異なる。このプロセスは、回線切替のイベント発生により実行きれる。回線切替イベントは、回線監視部3が捕捉中の通信回線の回線状態が悪化したことを検出した場合や、ユーザが入力キー等の入力手段を操作して回線切替を指示した場合等に発行される。
【0038】
まず、回線選択部8が捕捉中の通信回線の回線情報とともに検索要求を出し、回線情報検索部60がこの回線情報に関連づけられた 全ての履歴情報を履歴情報記憶部4内で検索する(S200)。この検索により前回捕捉時刻が発見できない場合(S201)、回線情報検索部61は回線選択部8に対し「該当データなし」の情報を返す。この時、回線選択部8は通常の回線サーチを開始する(S210〜S212)。一方、データ検索(S200)において2以上の履歴情報が発見された場合、回線情報検索部60は、1番新しい捕捉時刻(すなわち、現在捕捉中の通信回線の捕捉履歴)を除く全ての捕捉時刻を第1の捕捉時刻として出力する(S201)。
【0039】
捕捉時刻検索部61は、回線情報検索部60の出力する第1の捕捉時刻のそれぞれについて、その捕捉時刻に時間的に最も近い履歴情報を履歴情報記憶部4内で検索する(S202)。すなわち、第1の捕捉時刻をキーとするデータ検索により第2の捕捉時刻を求める動作を第1の捕捉時刻の数だけ繰り返す。次に、捕捉時刻検索部61は、第1の捕捉時刻と第2の捕捉時刻の差分を求める(S203)。すなわち、回線情報頓索部60により得られた各第1の捕捉時刻が、最も近い他の捕捉時刻とどれだけ時間的に離れているのかを求める。さらに、捕捉時刻検索部61は、求められた各差分同志を比較し、差分が一番小さかった第1の捕捉時刻を基準時刻とする(S204)。
【0040】
そして、この第1の捕捉時刻に最も近い捕捉時刻に関連づけられた回線情報を出力する(S205)。ステップS205における最も近い捕捉時刻とは、ステップS202で得られた第2の捕捉時刻なので、ここでは改めて検索を行う必要はない。この様にして、同一の通信回線を以前に捕捉した前後において、その通信回線へ切り菅えられた、或いは、その通信回線から切り替えられた他の通信回線の回線情報を得ることができる。
【0041】
最後に、捕捉時刻検索部61は、ステップS205の最も近い捕捉時間と前回捕捉時刻との差を予め定められた所定値と比較する(S206)。この結果、所定値を超えている場合には、前回捕捉時刻の前後に捕捉きれた通信回線はないと判断し、回線選択部8に対し「該当データなし」の情報を返し、回線選択部8は通常の回線サーチを開始する(S210〜S212)。一方、その差が所定値以下であれば、捕捉時刻検索部61は、その捕捉時刻が関連づけられた回線情報を出力する。
【0042】
捕捉時刻検索部61の出力する回線情報に基づいて、回線選択部8は通信回線を選択する(S207)。すなわち、その回線情報を回線監視部3へ送り、その回線チェックを指示する。回線監視部3は、この通信回線の回線状態を検出し、その検出結果を回線選択部8に返す(S208)。回線状態が良好でない場合(S209)には、回線選択部8の指示に基づき、捕捉時刻検索部61が基準捕捉時刻に次に近い捕捉時刻を検索する(S205)。そして、その検索結果に基づいて通信回線の選択、回線状態のチェック等を繰り返す(S209)。一方、回線状態が良好であれば、回線選択部8はその通信回線を捕捉する(S209)。
【0043】
ステップS209又はS212において通信回線を捕捉した場合、回線選択部8は回線情報と書込要求を出力する。履歴情報書込部5は、この書込要求に基づき、タイマー部9の出力する時刻を回線選択部8の出力する回線情報に関連づけて履歴情報記憶部4に書き込んでこのプロセスを終了する(S213)。第1の実施の形態では、まず同一の通信回線に関する前回の捕捉時刻を検索し、次に前回捕捉時刻の前後において行われた回線切替の情報を利用して捕捉可能な通信回線を検索している。これに対し、本実施の形態では、前回捕捉時刻のみらず、これよりも前に同一通信回線が捕捉された時刻をも考慮して、捕捉可能な通信回線を検索している。
【0044】
すなわち、同一の通信回線に関する過去の捕捉時刻全てについて評価し、その前後で回線切替が行われた可能性が高い捕捉時刻を基準捕捉時刻とし、その後は実施の形態1の場合と同様、この基準捕捉時刻の前後において行われた回線切替の情報を利用して捕捉可能な通信回線を検索している。従って、記憶している過去の履歴情報を有効に利用して回線サーチを行うことができる。
【0045】
例えば、図6においてユーザが経路Pα又はPβを通り、地点α1〜α3又はβ1〜β3において回線切替が行われたとする。その後、このユーザが移動体通信装置MSの電源を切ってセルA2に入り、セルA2内で電源を投入して地上局BS2の通信回線を捕捉し、その後に電源を切ってセルA2から出たとする。つまり、地上局BS2の通信回線を捕捉した時刻Txの前後で地上局BS3の通信回線は捕捉されていない。従って、その後にユーザが経路Pαを通過し地点α3で回線切替を行う場合、前回捕捉時刻T4に基づいて地上局BS3の捕捉履歴を検索することができない。
【0046】
ところが、このユーザが過去に経路Pα又はPβを通過したことがあれば、前回捕捉時刻Txよりも以前の地上局BS2の捕捉時刻Ty1が履歴情報記憶部4内に記憶されているはずである。また、この時刻Ty1に近い地上局BS3の補足時刻Ty2が履歴情報記憶部4内に記憶されているはずである。一方、移動体通信装置MSの電源を切ってセルA2を出入りした場合には、その前後で回線切替が行われていない。子のため、地上局BS2の通信回線の捕捉時刻Txは、他の通信回線を捕捉した捕捉時刻と時間的に離れている
【0047】
このため、本実施の形態によれば捕捉時刻Ty1を基準捕捉時刻とし、この基準時刻に基づいて捕捉時刻Ty2を検索し、地上局BS3の通信回線を優先的に回線サーチすることができる。以上の説明により理解される通り、本実施の形態では、前々回又はそれ以前に同一通信回線を捕捉した履歴情報に基づいて通信回線を検索して回線サーチを行うことができる。このため、前回捕捉時刻により通信回線が検索できない場合であっても、回線サーチに要する時間を短縮することができる。
【0048】
実施の形態3.
図8は、本発明による移動体通信装置MSの他の構成例を示したブロック図である。この移動体通信装置は、図1の移動体通信装置が隣接セル情報抽出部9及び隣接セル参照部62を更に備えて構成される。この移動体通信装置は、システム側通信装置(例えば地上局)からの無線信号のチャネル情報中に、隣接するネイバリングセルの回線情報が含まれている通信システムで用いられる。隣接セル情報抽出部9は、待ち受け時の受信信号のチャネル情報からネイバリングセルの回線情報、すなわち、TDMA方式では周波数及びタイムスロット、CDMA方式では周波数と拡散符号を抽出する。
【0049】
履歴情報検索部6は、回線情報検索部60と捕捉時刻検索部61と隣接セル参照部62からなる。隣接セル参照部62は、捕捉時刻検索部61の出力する通信回線が、隣接セル情報抽出部9の抽出した回線情報に含まれる通信回線であるか否かを判別する。回線情報検索部60は、回線選択部8からの検索要求に基づき、回線情報をキーとして履歴情報記憶部4内の履歴情報を検索し、同一通信回線の前回捕捉時刻を読み出す。捕捉時刻検索部61は、前回捕捉時刻をキーとして履歴情報記憶部4内の履歴情報を検索し、この前回捕捉時刻に最も近い捕捉時刻の通信回線を読み出す。
【0050】
隣接セル参照部62は、図示しない隣接セル記憶部を備えて構成される。この隣接セル記憶部は、隣接セル情報抽出部9の出力する ネイバリングセルの回線情報を記憶している。この記憶データは、隣接セル情報抽出部9の出力に基づき随時に更新されるが、回線サーチ時にはデータ更新が一時中断される。隣接セル参照部62は、捕捉時刻検索部61の出力する回線情報をキーとして隣接セル記憶部内の回線情報を検索する。この結果、回線情報の一致する通信回線が隣接セル記憶部内に存在すれば、その回線情報を回線選択部8へ出力する。回線監視部3がこの通信回線の回線状態をチェックした結果、回線状態が良好でなければ、捕捉時刻検索部61が回線選択部8の指示に基づき前回捕捉時刻に次に近い捕捉時刻を検索する。
【0051】
また、捕捉時刻検索部61の出力する回線情報が隣接セル記憶部内の回線情報と一致しない場合には、隣接セル参照部62の指示に基づき捕捉時刻検索部61が前回捕捉時刻に次に近い捕捉時刻を検索する。そして、これらの検索結果を隣接セル参照部62が隣接セルの回線情報と再び照合する。この様にして、捕捉時刻検索部61による検索が繰り返し行われた場合、或いは、履歴情報記憶部4内に十分な履歴情報が記憶されていない場合には、捕捉時刻検索部61が前回捕捉時刻から所定時間以内に捕捉された通信回線を検索できなくなる。この場合、隣接セル参照部62は、隣接セル記憶部に記憶されたネイバリングセルの回線情報であって、まだ回線チェックを行っていない通信回線の情報を回線選択部8へ順次に出力する。そして、隣接セル情報記憶部内に記憶された全ての回線情報について回線チェックを行った結果、回線状態の良好な通信回線が見つからない場合には、「該当データなし」の情報を回線選択部8へ返す。
【0052】
図9のS300〜S317は、図8に示した移動体通信装置の動作の一例を示したフローチャートであり、回線切替時の動作を示した図である。このプロセスでは、ネイバリングセルの通信回線について優先的に回線サーチを行い、さらに、ネイバリングセルの通信回線の中でも、現在捕捉中の通信回線の前回捕捉時刻に近い捕捉履歴を有する通信回線について優先的に回線サーチを行う。
【0053】
まず、回線切替のイベント発生に基づき、回線選択部8が捕捉中の通信回線の回線情報とともに検索要求を出す。これにより、隣接セル情報記憶部はデータ更新を中止する。回線情報検索部60は、この検索要求に基づき、回線情報をキーとして履歴情報記憶部4内の履歴情報を検索する(S300)。この結果、2以上の履歴情報が発見された場合、回線情報検索部60は、2番目に新しい捕捉時刻を前回捕捉時刻として出力する(S301)。一方、データ検索(S300)において前回捕捉時刻が発見できない場合、回線情報検索部60は隣接セル参照部62に対し「該当データなし」の情報を送る(S301)。この時、隣接セル参照部62はネイバリングセルを優先した通常の回線サーチを開始する(S309〜S316)。
【0054】
すなわち、隣接セル参照部62が隣接セル情報記憶部からネイバリングセルの回線情報を順次に読み出す(S309)。この時、既に回線サーチが完了している通信回線があれば読み出しの対象から除外する。回線選択部8は、隣接セル参照部62の出力に基づき通信回線を選択し(S310)、回線監視部3が選択された通信回線の回線状態を検出する(S311)。この様な動作を回線状態の良好なネイバリングセルが発見されるまで繰り返す(S3P9〜S312)。全てのネイバリングセルについて回線チェックを行っても回線状態の良好な回線が発見できなかった場合(S313)には、回線リスト7から順次に回線情報を読み出して回線チェックを行う(S314〜S316)。この時、既に回線サーチが完了している通信回線があれば読み出しの対象から除外する。
【0055】
回線情報検索部60が前回捕捉時刻を出力すると(S301)、捕捉時刻検索部61は、この前回捕捉時刻に時間的に最も近い履歴情報を履歴情報記憶部4内で検索する(S302)。次に、捕捉時刻検索部61は、検索された捕捉時間と前回捕捉時刻との差を予め定められた所定値と比較する(S303)。この結果、その差が所定値を超えている場合には、隣接セル参照部62に対し「該当データなし」の情報を返し、回線選択部8はネイバリングセルを優先した通常の回線サーチを開始する(S309〜S316)。一方、その差が所定値以下であれば、捕捉時刻検索部61は、その捕捉時刻が関連づけられた回線情報を出力する。
【0056】
捕捉時刻検索部61が回線情報を出力すると(S303)、隣接セル参照部62は、この回線情報に一致する回線情報を隣接セル情報記憶部内で検索する(S304)。この結果、捕捉時刻検索部61からの回線情報に一致するネイバリングセルの通信回線が存在する場合には、その回線情報を回線選択部8へ出力する(S305)。一方、存在しない場合には、捕捉時刻検索部61に対し「該当データなし」の情報を出力する(S305)。「該当データなし」の情報を受けた捕捉時刻検索部61は、前回捕捉時刻に次に近い捕捉履歴の検索を行う(S302)。
【0057】
隣接セル参照部62の出力する回線情報に基づいて、回線選択部8は通信回線を選択する(S306)。すなわち、その回線情報を回線監視部3へ送り、その回線チェックを指示する。回線監視部3は、この通信回線の回線状態を検出し、その検出結果を回線選択部8に返す(S307)。回線状態が良好でない場合(S308)には、回線選択部8の指示に基づき、捕捉時刻検索部61が前回捕捉時刻に次に近い捕捉時刻を検索する(S302)。一方、回線状態が良好であれば、回線選択部8はその通信回線を捕捉する(S308)。
【0058】
ステップS308、S313又はS316において通信回線を捕捉した場合、回線選択部8は回線情報と書込要求を出力する。これにより、隣接セル情報記憶部はデータ更新を再開する。履歴情報書込部5は、この書込要求に基づき、タイマー部9の出力する時刻を回線選択部8の出力する回線情報に関連づけて履歴情報記憶部4に書き込んでこのプロセスを終了する(S317)。移動体通信装置MSが回線切替を行った場合、新たに捕捉される通信回線は現在捕捉中の通信回線に隣接する通信回線、すなわち、ネイバリングセルの通信回線である可能性が高い。このため、GSM方式等を採用している通信システムではネイバリングセルの回線情報を移動体通信装置に提供している。
【0059】
本実施の形態では、回線捕捉の履歴情報を記憶しておき、この履歴情報に基づいて捕捉できる可能性の高い通信回線を順に検索する。そして、検索された回線情報のうち、ネイバリングセルの回線情報に一致するものについて優先的に回線チェックを行っている。すなわち、ネイバリングセルの通信回線の中でも、履歴情報に基づき捕 捉できる可能性の高いものから順に回線チェックを行っている。従って、ネイバリングセルの通信回線について順に回線チェックを行う移動体通信装置に比べ、より短時間で回線切替を完了することができる。
【0060】
なお、本実施の形態では、この履歴情報に基づき捕捉できる可能性の高い通信回線を検索する際に、実施の形態1と同様の方法を採用しているが、実施の形態2と同様の方法を採用することもできる。すなわち、本実施の形態では、図9のステップS300〜S302において、図5のステップS100〜S1O2(実施の形態1)と同様の動作を行っているが、図7のステップS200〜S205(実施の形態2)と同様の動作を行わせることもできる。
【0061】
実施の形態4.
図10は、本発明による移動体通信装置MSの一橋成例を示したブロック図である。この移動体通信装置は、異なる2つの通信システムA及びBに対応する通信装置であり、通信システムAに対応するブロックAと、通信システムBに対応するブロックBを備えて構成される。例えば、通信システムAが地上通信システム、通信システムBが衛星通信システムであり適宜に地上通信及び衛星通信を切り替えて使用するデュアルモードの携帯電話機の様な場合や、システムA、Bが周波数や通信方式の異なる地上通信システムの場合にも適用することができる。ブロックA、Bの内部構成は、それぞれ図1に示した構成とほぼ同一であり、本実施の形態では、各ブロックの内部構成及び内部動作に閲し実施の形態1の場合と共通する点については説明を省略する。
【0062】
図10ではブロックAの内部構成には符号末尾にAを付し、ブロックBの内部構成には符号末尾にBを付している。ブロックAとブロックBは、ほぼ同様の構成であるが、ブロックBは、タイマー部を備えることなく構成され、ブロックAのタイマー部2Aを共用している。すなわち、履歴情報書込部5Bは、タイマー部2Aの出力する時刻を履歴情報記憶部4Bに書き込んでいる。このため、タイマー部の誤差等の影響を受けて、履歴情報記憶部4A内の捕捉時刻と履歴情報記憶部4B内の捕捉時刻の間に時間軸上のズレが生じることはない。その他の構成部分に関しても必要に応じてブロックA、Bで共用することができる。
【0063】
この移動体通信装置MSは、通信システムA、Bのいずれか一方が提供する通信回線を用いて通信を行う。すなわち、一方の通信システムの提供する通信回線のみが捕捉可能な場合には、そのシステムの通信回線を使用する。また、システムA、Bの通信回線がともに捕捉可能な場合には、より回線状態の良好な通信回線、より経済的な通信回線、或いはユーザの指定するシステムが提供している通信回線を使用する。従って、一方のシステムの通信回線を捕捉している場合に他方のシステムの通信回線を捕捉するシステム切替が行われる場合としては、捕捉中の通信回線の回線状態が悪化した場合や、他方のシステ ムにより高い優先度がユーザにより設定されており、かつ、他方のシステムの通信回線の回線状態が良好になった場合や、ユーザがシステム切替を指示した場合等が考えられる。
【0064】
システムAからシステムBヘシステム切替を行う場合、ブロックAの回線情報検索部60Aは、検索により得られた前回捕捉時刻をブロックBへ出力する。すなわち、回線情報検索部60AがシステムAの履歴情報記憶部4Aを検索した結果を出力し、捕捉時刻検索部61Bが、この検索結果をキーとしてシステムBの履歴情報記憶部4Bを検索する。一方、システムBからシステムAヘシステム切替を行う場合、ブロックBの回線情報検索部60Bが、検索により得られた前回捕捉時刻をブロックAへ出力する。
【0065】
ここでは、システムAからシステムBへ切り替える場合を例にとって説明する。システムの切替は、システム切替のイベント発生により開始される。このイベントが、回線サーチの結果、システムAのいずれの通信回線も捕捉できない場合に発生したものであれば、回線情報検索部60Aは既に前回捕捉時刻の検索を終了しているため、その検索結果、すなわち、前回捕捉時刻又は「該当データなし」の情報を出力する。一方、前記イベントがユーザの指示に基づくものである場合には、図5のステップS100により、回線情報検索部60Aが、前回捕捉時刻の検索を行う。そして、発見された捕捉時刻又は「該当データなし」の情報を出力する。
【0066】
ブロックBは、ブロックAの出力に基づき、図5のステップS101〜S110に従って動作する。すなわち、システムAが前回捕捉時刻を出力した場合には(S101)、捕捉時刻検索部61Bが、この前回捕捉時刻をキーとして、履歴情報記憶部4Bのデータ検索を行う(S1O2)。一方、システムAが「該当データなし」の情報を出力した場合には(S101)、回線リスト7Bに基づき順次に通信回線を選択し、回線チェックを行う。本実施の形態による移動体通信装置は、2以上の通信システムに対応し、過去の回線切替の履歴情報に基づく順序で回線チェックを行う。すなわち、各通信システムごとに通信回線の捕捉履歴を記憶しておき、システム切替時には、まず同一システムにおいて前回捕捉時刻を求め、次に他方のシステムにおいてこの前回捕捉時刻の前後で捕捉されていた通信回線を検索し、優先的に回線チェックを行う。従って、回線サーチの時間を大幅に短縮することができる。
【0067】
実施の形態5.
本実施の形態4では、システムAからシステムBへ切り替える場合に実施の形態1に従って求められた前回捕捉時刻考ブロックAが出力する例について説明したが、本実施の形態では、実施の形態2に従って求められた基準捕捉時刻をブロックAが出力する場合について説明する。図11は、本発明による移動体通信装置MSの−構成例を示したブロック図である。この移動体通信装置は、ブロックAの捕捉時刻検索部61AがフロックBの履歴情報記憶部4Bを検索して基準捕捉時刻を求め、ブロックBの捕捉時刻検索部61BがブロックAの履歴情報記憶部4Aを検索して基準捕捉時刻を求める点で図10に示した移動体通信装置と異なる。従って、本実施の形態では、移動体通信装置の構成及び動作に閲し実施の形態4の場合と共通する点については説明を省略する。
【0068】
ここでは、システムAからシステムBヘシステム切替を行う場合を例にとって説明する。図7のステップS200により、ブロックAの回線情報検索部60Aが、捕捉中の通信回線の回線情報をキーとして履歴情報記憶部4Aを検索し、第1の捕捉時刻を求める。次に、図7のステップS201〜S204により、捕捉時刻検索部61Aが第1の捕捉時刻をキーとしてブロックBの履歴情報記憶部4Bを検索して第2の捕捉時刻を求め、各組合せごとに第1、第2の捕捉時刻の差分を求めて基準捕捉時刻を求める。捕捉時刻検索部61Aはこの基準捕捉時刻をブロックBに対し出力する。ただし、ステップS200において回線情報検索部60Aが、前回捕捉時刻を発見できなかった場合にはブロックBに対し「該当データなし」が出力される。
【0069】
ブロックBは、ブロックAの出力に基づき、図7のステップS205〜S213に従って動作する。すなわち、システムAが基準捕捉時刻を出力した場合には、捕捉時刻検索部61Bが、この前回捕捉時刻をキーとして、履歴情報記憶部4Bのデータ検索を行う(205)。一方、システムAが「該当データなし」の情報を出力した場合には、回線リスト7Bに基づき順次に通信回線を選択し、回線チェックを行う(S201〜S212)。本実施の形態による移動体通信装置は、2以上の通信システムに対応し、過去の回線切替の履歴情報に基づく順序で回線チェックを行う。すなわち、各通信システムごとに通信回線の捕捉履歴を記憶しておき、システム切替時には、両システムの捕捉履歴に基づいて基準捕捉時刻を求め、次に他方のシステムにおいてこの基準捕捉時刻の前後で捕捉されていた通信回線を検索し、優先的に回線チェックを行う。従って、回線サーチの時間を大幅に短縮することができる。
【0070】
以上の説明により理解される通り、本実施の形態では、前々回又はそれ以前に同一通信回線を捕捉した履歴情報に基づいて通信回線 を検索して回線サーチを行うことができる。このため、前回捕捉時 刻により通信回線が検索できない場合であっても、回線サーチに要する時間を短縮することができる。以上の説明により理解される通り、本実施の形態では、前回捕捉時刻の前後でシステム切替が行われていない場合には、システム切替の行われた前々回又はそれ以前の同一通信回線の捕捉時刻に基づいて、他方のシステムで履歴情報を検索し回線サーチを行うことができる。このため、前回捕捉時刻により通信回線が検索できない場合であっても、回線サーチに要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】 図1は、本発明による移動体通信装置の一橋成例を示したブロッ ク図である(実施の形態1)。
【図2】 図2は、図1に示した回線リスト7を構成するデータの一例を示した図である。
【図3】 図3は、図1に示した識別情報記憶部4を構成するデータの一例を示した図である。
【図4】 図4は、図1に示した履歴情報記憶部4に記憶きれた履歴情報の他の例を示した図であり、履歴情報検索部6の動作の一例を具体的に説明するための図である。
【図5】 図5のS100〜S110は、図1に示した移動体通信装置の動作の一例を示したフローチャートであり、回線切替時の動作を示した図である。
【図6】 図6は、図1に示した移動体通信装置MSを含むシステム構成例を示した概略図である。
【図7】 図7のS200〜S213は、本発明による移動体通信装置の動作の他の例を示したフローチャートであり、回線切替時の動作を示した図である。この図は、図5に示した実施の形態1におけるフローチャートと比べ、ステップS200〜S205が異なる(実施の形態2)。
【図8】 図8は、本発明による移動体通信装置の他の構成例を示したブロック図である。この移動体通信装置は、図1の移動体通信装置が隣接セル情報抽出部9及び隣接セル参照部62を更に備えて構成される(実施の形態3)。
【図9】 図9のS300〜S317は、図8に示した移動体通信装置の動作の一例を示したフローチャートであり、回線切替時の動作を示した図である。
【図10】 図10は、本発明による移動体通信装置MSの一構成例を示したブロック図である。この移動体通信装置は、異なる2つの通信システムA及びBに対応する通信装置であり、通信システムAに対応するブロックAと、通信システムBに対応するブロックBを備えて構成される(実施の形態4)。
【図11】 図11は、本発明による移動体通信装置MSの一構成例を示したブロック図である。この移動体通信装置は、ブロックAの捕捉時刻検索部61AがフロックBの履歴情報記憶部4Bを検索して基準捕 捉時刻を求め、ブロックBの捕捉時刻検索部61BがブロックAの履歴情報記憶部4Aを検索して基準捕捉時刻を求める点で図10に示した移動体通信装置と異なる(実施の形態5)。

Claims (14)

  1. 通信回線の捕捉時刻をその通信回線に関連づけて履歴データとして記憶する記憶ステップと、通信回線の切り替え時に捕捉中の通信回線と同一の通信回線に関連づけられた捕捉時刻を検索する回線情報検索ステップと、回線情報検索ステップにより得られた捕捉時刻に最も近い捕捉時刻を検索する捕捉時刻検索ステップと、捕捉時刻検索ステップにより得られた捕捉時刻が関連づけられた通信回線を選択する選択ステップと、選択ステップにより選択された通信回線の回線状態を検出する検出ステップと、検出ステップによる検出結果に基づき通信回線を捕捉する捕捉ステップとを備えたことを特徴とする通信回線選択方法。
  2. 前記捕捉時刻検索ステップは、検出ステップによる検出結果に基づき、回線情報検索ステップにより得られた捕捉時刻に次に近い捕捉時刻をさらに検索することを特徴とする請求項に記載の通信回線選択方法。
  3. 前記回線情報検索ステップにより2以上の捕捉時刻が得られた場合に、前記捕捉時刻検索ステップは、捕捉中の通信回線の前回 捕捉時の捕捉時刻に基づき検索を行うことを特徴とする請求項に記載の通信回線選択方法。
  4. 前記回線情報検索ステップにより2以上の捕捉時刻が得られた場合に、前記捕捉時刻検索ステップは、回線情報検索ステップにより得られた捕捉時刻ごとに最も近い捕捉時刻を検索し、前記選択ステップは、捕捉時刻検索ステップにより得られた捕捉時刻のうち、回線情報検索ステップにより得られた対応する捕捉時刻に最も近いものが関連づけられた通信回線を選択することを特徴とする請求項に記載の通信回線選択方法。
  5. 前記記憶ステップは、通信回線を提供する通信システムごとに捕捉時刻を記憶し、前記検索ステップは、通信システムの切替時に、切替前及び切替後の通信システムに関して記憶された捕捉時刻についてデータ検索を行うことを特徴とする請求項に記載の通信回線選択方法。
  6. 前記検索ステップは、記憶ステップにより記憶きれた切替前の通信システムに関する捕捉時刻から、捕捉中の通信回線と同一通信回線に関連づけられたものを検索する回線情報検索ステップと、記憶ステップにより記憶きれた切替後の通信システムに関する捕捉時刻から、回線情報検索ステップにより得られた捕捉時刻に最も近いものを検索する捕捉時刻検索ステップと備え、前記選択ステップは、捕捉時刻検索ステップにより得られた捕捉時刻が関連づけられた通信回線を選択することを特徴とする請求項に記載の通信回線選択方法。
  7. 前記記憶ステップは、衛星通信システムの通信回線、地上通信システムの通信回線ごとに捕捉時刻を記憶することを特徴とする請求項に記載の通信回線選択方法。
  8. 通信回線の捕捉時間をその通信回線に関連づけて履歴データとして記憶する履歴情報記憶部と、通信回線の切り替え時に、捕捉中の通信回線と同一の通信回線に関連付けられた捕捉時刻を検索する回線情報検索部と、回線情報検索部により得られた捕捉時刻に最も近い捕捉時刻を検索する捕捉時刻検索部と、捕捉時刻検索部により得られた捕捉時刻が関連づけられた通信回線を選択する回線選択部と、回線選択部により選択された通信回線の回線状況を検出する回線監視部とを備え、回線監視部の検出結果に基づき通信回線を補足することを特徴とする移動体通信装置。
  9. 前記捕捉時刻検索部は、前記回線監視部の検出結果に基づき、前記回線情報検索部により得られた捕捉時刻に次に近い捕捉時刻をさらに検索することを特徴とする請求項に記載の通信回線選択方法。
  10. 前記回線検索部により2以上の捕捉時刻が得られた場合に、前記捕捉時刻検索部は、捕捉中の通信回線の前回捕捉時の捕捉時刻に基づき検索を行うことを特徴とする請求項に記載の移動体通信装置。
  11. 前記回線情報検索部により2以上の捕捉時刻が得られた場合に、前記捕捉時刻検索部は、回線情報検索部により得られた捕捉時刻ごとに最も近い捕捉時刻を検索し、前記回線選択部は、捕捉時刻検索部により得ちれた捕捉時刻のうち、回線情報検索部により得られた対応する捕捉時刻に最も近いものが関連づけられた通信回線を選択することを特徴とする請求項に記載の移動体通信装置。
  12. 前記履歴情報記憶部は、通信回線を提供する通信システムごとに捕捉時刻を記憶する2以上の記憶部からなり、前記履歴情報検索部は、通信システムの切替時に、切替前及び切替後の通信システムに関する記憶部においてデータ検索を行うことを特徴とする請求項に記載の移動体通信装置。
  13. 前記履歴情報検索部は、切替前の通信システムに関する前記記憶部において、捕捉中の通信回線と同一の通信回線に関連づけられた捕捉時刻を検索する回線情報検索部と、切替後の通信システムに関する前記記憶部において、回線情報検索部により得られた捕捉時刻に最も近い捕捉時刻を検索する捕捉時刻検索部とを備え、前記回線選択部は、捕捉時刻検索部により得られた捕捉時刻が関連づけられた通信回線を選択することを特徴とする請求項12に記載の移動体通信装置。
  14. 前記履歴情報記憶部は、衛星通信システムの通信回線の捕捉時時刻を記憶する記憶部と、地上通信システムの通信回線の捕捉時刻を記憶する記憶部からなることを特徴とする請求項12に記載の移動体通信装置。
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