JP3842035B2 - 油冷式エンジン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの摺動部分を潤滑した後の潤滑油を冷却し、再び摺動部分に循環するようにした油冷式エンジン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンにおける軸受等の摺動部分は比較的高温である。このような高温の摺動部分については、潤滑油にて潤滑することで冷却できる。潤滑した後の潤滑油を冷却するには、オイルクーラやオイルタンクを備えた潤滑ラインをエンジンに接続することで、潤滑油を循環すればよい。しかし、オイルクーラやオイルタンクを配置するスペースが必要である。潤滑ラインを含めた油冷式エンジン装置全体の小型化を図るには、改良の余地がある。
オイルタンクの配置スペースを削減するものとしては、例えば、特公昭63−67077号公報「エンジン取付装置」(以下、「従来の技術▲1▼」と言う)や特開平3−67011号公報「エンジンのオイル供給構造」(以下、「従来の技術▲2▼」と言う)が知られている。
【0003】
上記従来の技術▲1▼は同公報の第1図に示される通り、エンジン12(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)を支持する取付ベース8を鋼製チューブとすることで、取付ベース8内に受容器室54を設け、この受容器室54に潤滑油を充填し、エンジン12で駆動される第1のエンジン駆動ポンプ18によって潤滑油を循環するというものである。取付ベース8でオイルタンクの役割を兼ねることができる。
【0004】
上記従来の技術▲2▼は同公報の第1図及び第2図に示される通り、エンジンEのシリンダブロック3内において、ウォータージャケット5の外周部分にオイルタンク6を形成することで、シリンダブロック3にオイルタンク6を内蔵したというものである。ウォータージャケット5内の冷却水でオイルを冷却することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術▲1▼の取付ベース8はエンジン12を支持する部材であるから、大きさには自ずから制限がある。従って、オイルタンクとして使用できる容量を自由に設定するにも限界がある。取付ベース8は鋼製チューブであるから、受容器室54内の潤滑油の熱を放散させる効果が多少あることは考えられる。しかし、取付ベース8としての大きさに制限があるので、放熱面積を確保するにも限界がある。
【0006】
一方、上記従来の技術▲2▼におけるシリンダブロック3の形状や寸法は、エンジンEとしての機能的制約を受ける。このようなシリンダブロック3にオイルタンク6を内蔵させるのであるから、オイルタンクとしての容量やオイルクーラとしての放熱面積を確保するには限界がある。
【0007】
そこで本発明の目的は、油冷式エンジン装置自体の小型化を図りつつ、潤滑油を溜める容量や潤滑油を冷却する放熱面積を十分に確保することができる技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、エンジンの摺動部分を潤滑した潤滑油を冷却した後に再び摺動部分に循環するようにした油冷式エンジン装置において、エンジンに潤滑油ポンプを内在させ、エンジン及びキャブレータ・マフラ等のエンジン用補機を管状の枠体で囲うとともにこの枠体でエンジンを支承し、枠体の内部を潤滑油が流れる油路に構成し、この油路に潤滑油ポンプを接続することで、枠体で空冷した潤滑油を摺動部分に循環するように構成したことを特徴とする。
【0009】
エンジンを支承する枠体で、エンジン及びエンジン用補機を囲うようにしたので、枠体の延べ長さは大きい。管状の枠体を採用したので、枠体内を油路として潤滑油を流すことにより、潤滑油を空冷することができる。延べ長さの大きい枠体であるから放熱面積は大きい。従って、枠体による放熱効果は大きい。このようにエンジンを支承する枠体はオイルタンク及びオイルクーラの役割を兼ねる。
さらには、エンジンに潤滑油ポンプを内在させた。エンジンから潤滑油ポンプが突出することはない。
【0010】
さらに請求項1は、エンジンの一側にキャブレータを配置するとともに、エンジンの他側にマフラを配置し、枠体のうちエンジンのクランク室の近傍から潤滑油ポンプへ潤滑油を供給するように潤滑油供給配管を設けたことを特徴とする。
枠体で冷却された潤滑油を、枠体のうちマフラ側よりも低温であるクランク室の近傍から潤滑油ポンプへ供給する。潤滑油供給配管を高温のマフラから離して潤滑油ポンプに接続するので、潤滑油が高熱に晒される心配はない。
【0011】
請求項2は、エンジンの摺動部分から枠体のうちのキャブレータ側へ潤滑油を戻すように潤滑油戻し配管を設けたことを特徴とする。
摺動部分を潤滑した潤滑油を、枠体のうちマフラ側よりも低温であるキャブレータ側へ戻す。潤滑油戻し配管を高温のマフラから離して枠体に接続するので、潤滑油が高熱に晒される心配はない。
【0012】
請求項3は、枠体の周囲に放熱性を有する被覆板を取付けることで枠体を被覆板で覆い、この被覆板に吸気口を設け、この吸気口から外気を取入れる冷却ファンをエンジンのクランク軸に取付けたことを特徴とする。
枠体に取付けた被覆板は放熱板の役割を果たす。枠体から発した熱を被覆板を介して放散することができる。被覆板は枠体の周囲を覆うものであるから放熱面積が大きい。従って潤滑油を冷却する冷却効率は高まる。しかも、被覆板の内面や被覆板で覆われた枠体の表面を、冷却ファンにて取入れた外気で冷却する。枠体の放熱性をより高めることができる。
さらには、枠体を被覆板で覆うことで、エンジン及びエンジン用補機を覆い、エンジン騒音を低減させることができる。
【0013】
請求項4は、エンジンのクランク軸に動力取出し軸を取外し可能に連結し、この動力取出し軸を枠体又は被覆板にて回転可能に支承したことを特徴とする。
エンジンで駆動する負荷の種類に応じて動力取出し軸を変更することができる。従って、クランク軸を負荷に合せて変更する必要はない。
請求項5は、エンジンの摺動部分を潤滑した潤滑油を冷却した後に再び摺動部分に循環するようにした油冷式エンジン装置において、エンジンに潤滑油ポンプを内在させ、エンジン及びキャブレータ・マフラ等のエンジン用補機を管状の枠体で囲うとともにこの枠体でエンジンを支承し、枠体の内部を潤滑油が流れる油路に構成し、この油路に潤滑油ポンプを接続することで、枠体で空冷した潤滑油を摺動部分に循環するように構成し、枠体の周囲に放熱性を有する被覆板を取付けることで枠体を被覆板で覆い、この被覆板に吸気口を設け、この吸気口から外気を取入れる冷却ファンをエンジンのクランク軸に取付け、エンジンのクランク軸に動力取出し軸を取外し可能に連結し、この動力取出し軸を枠体又は被覆板にて回転可能に支承したことを特徴とする。
このため、エンジンを支承する枠体で、エンジン及びエンジン用補機を囲うようにしたので、枠体の延べ長さは大きい。管状の枠体を採用したので、枠体内を油路として潤滑油を流すことにより、潤滑油を空冷することができる。延べ長さの大きい枠体であるから放熱面積は大きい。従って、枠体による放熱効果は大きい。このようにエンジンを支承する枠体はオイルタンク及びオイルクーラの役割を兼ねる。さらには、エンジンに潤滑油ポンプを内在させた。エンジンから潤滑油ポンプが突出することはない。
さらには、枠体に取付けた被覆板は放熱板の役割を果たす。枠体から発した熱を被覆板を介して放散することができる。被覆板は枠体の周囲を覆うものであるから放熱面積が大きい。従って潤滑油を冷却する冷却効率は高まる。しかも、被覆板の内面や被覆板で覆われた枠体の表面を、冷却ファンにて取入れた外気で冷却する。枠体の放熱性をより高めることができる。さらには、枠体を被覆板で覆うことで、エンジン及びエンジン用補機を覆い、エンジン騒音を低減させることができる。
さらには、エンジンで駆動する負荷の種類に応じて動力取出し軸を変更することができる。従って、クランク軸を負荷に合せて変更する必要はない。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る油冷式エンジン装置の斜視図である。
油冷式エンジン装置10は、エンジン11及びエンジン用補機(キャブレータ51やマフラ52等)を管状の枠体70で囲うとともにこの枠体70でエンジン11を支承し、さらに枠体70の周囲に放熱性を有する被覆板76A〜76Fを取付けることにより、これらの被覆板76・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ。)で枠体70を覆うようにしたものである。
エンジン11はシリンダブロック13を水平に配置し、一側(図左側)にキャブレータ51を配置するとともに、他側(図右側)にマフラ52を配置したものである。
【0015】
枠体70は、水平な水平部71と水平部71の長手両端から上方へ延びた2つの起立部72,72とによって、上開放のコ字状の枠部73を形成し、この枠部73をエンジン11の左右両側に配置し、これら左右の枠部73,73のうち相対する起立部72,72同士、72,72同士の各上端間に水平な連結部(第1連結部74及び第2連結部75)を掛け渡したものであり、角管・丸管等のパイプ材からなる。
枠体70及び被覆板76・・・は、放熱性を有するために熱伝導性の優れた材料、例えばアルミニウム材又はアルミニウム合金材からなる。
第1・第2連結部74,75は、枠体70の上部を覆う被覆板76を介して燃料タンク81を載せて取付けたものである。
【0016】
なお、被覆板76・・・のうち、左右側部の被覆板76A,76C及び底部の被覆板76Fを一体に形成して1組とし、また、前後側部の被覆板76B,76D及び天部の被覆板76Eを一体に形成して1組とし、これら2組を組合せることで、枠体70で囲うようにしてもよい。
【0017】
図2は本発明に係る油冷式エンジン装置の平面断面図である。
エンジン11は、OHC(オーバーヘッドカム)方式を採用した4サイクル単気筒の汎用エンジンであり、クランク軸19の回転数を12000rpm程度に設定した高速エンジンである。詳しくはエンジン11はクランクケース12、シリンダブロック13、ヘッドカバー17、クランク軸19、コネクチングロッド21、ピストン22、動力伝達機構30、動弁機構40を主要構成としたものである。
クランクケース12とシリンダブロック13とは斜めの分割面で分割し、ボルト結合したものである。シリンダブロック13は、内部にシリンダ14を形成するとともに、先端にシリンダヘッド15を一体に形成し、シリンダ14の先端部とシリンダヘッド15との間に燃焼室16を形成したものである。
【0018】
クランク軸19にコネクチングロッド21を介して連結したピストン22は、シリンダ14に往復動可能に嵌合したものである。
この図は、シリンダヘッド15の先端にヘッドカバー17をボルト止めすることで、シリンダヘッド15とヘッドカバー17とによって動弁室18を形成し、この動弁室18に動弁機構40を配置したことを示す。
動力伝達機構30は、クランクケース12内でクランク軸19に取付けた駆動プーリ31と、カムシャフト32に取付けた従動プーリ33と、駆動・従動プーリ31,33間に掛け渡したタイミングベルト34とからなる。クランクケース12やシリンダブロック13に動力伝達機構30を内蔵したので、動力伝達機構30を小型にできる。
【0019】
クランク軸19は、一端部に冷却ファン53を取付けたものである。被覆板76・・・のうち、冷却ファン53の吸引側に臨む位置に吸気口76aを設けることで、吸気口76aから冷却ファン53にて外気を取入れることができる。取入れた外気はエンジン11、被覆板76・・・の内面及び被覆板76・・・で覆われた枠体70に沿って流れ、マフラ52側の排気口76bから大気に放散されることになる。このようにして、被覆板76・・・の内面や被覆板76・・・で覆われた枠体70の表面を、冷却ファン53にて取入れた外気で冷却することができる。従って、被覆板76や枠体70の冷却効率をより高めることができる。
さらには、マフラ52の排ガス口52aを排気口76bの位置に配置したので、マフラ52から排出されるエンジン排気を、冷却ファン53にて取入れた外気の流れに乗せて、被覆板76・・・の外方に放散することができる。
【0020】
枠体70の周囲に放熱性を有する被覆板76・・・を取付けることで、枠体70を被覆板76・・・で覆ったので、枠体70から発した熱を被覆板76・・・を介して放散することができる。被覆板76・・・は枠体70の周囲を覆うものであるから放熱面積が極めて大きい。放熱面積の大きな被覆板76・・・による放熱効果は大きい。従って、潤滑油を冷却する冷却効率を高めることができる。
さらにまた、枠体70を被覆板76・・・で覆うことで、エンジン11及びエンジン用補機(キャブレータ51、マフラ52等)を覆うことができる。従って、エンジン騒音を低減させることができる。
【0021】
クランク軸19はさらに他端部に、変位吸収継手(フロートカップリング)55及び減速機構61を介して動力取出し軸62を取外し可能に連結したものである。変位吸収継手55は、クランク軸19に連結した第1継手部材56と、第1継手部材56に弾性部材57・・・を介して連結した第2継手部材58との組合せ構造である。このような変位吸収継手55は、例えば特開平6−26550号公報「防振エンジンベッド」に開示されるように周知の継手である。
変位吸収継手55を設けたことにより、エンジン11の振動を弾性部材57・・・にて吸収することで、振動が減速機構61や動力取出し軸62に伝わらないように抑制することができる。エンジン11の振動で減速機構61が騒音を発生することを防止できるとともに、エンジン11の振動が動力取出し軸62から負荷へ伝わることを防止できる。
【0022】
減速機構61は、クランク軸19の回転を必要回転数に減速して動力取出し軸62に伝達するものであり、第2継手部材58に連結した中間軸63と、中間軸63に形成した駆動ギヤ64と、駆動ギヤ64に噛み合うべく動力取出し軸62に形成した従動ギヤ65と、駆動・従動ギヤ64,65を収納するギヤケース66とからなる、ギヤ式減速機構である。ギヤケース66は被覆板76にボルト止めすることで枠体70に取付けるとともに、動力取出し軸62を回転可能に支承したものである。
被覆板76からギヤケース66を外すことで、クランク軸19から減速機構61を取外すことができる。また、ギヤケース66を分解することで、減速機構61から動力取出し軸62を取外すことができる。このようにして、動力取出し軸62を枠体70又は被覆板76にて回転可能に支承することができる。
【0023】
クランク軸19に動力取出し軸62を取外し可能に連結し、この動力取出し軸62を枠体70又は被覆板76にて回転可能に支承したので、エンジン11で駆動する負荷の種類に応じて動力取出し軸62を変更することができる。従って、クランク軸19を負荷に合せて変更する必要はなく、クランク軸19の量産性が高まり、流通、組立、コストの面で効果が大である。
【0024】
この図に示す通り、クランクケース12並びにシリンダブロック13の表面を球状に形成することで、エンジン11内で発生する放射音を低減することができる。
クランクケース12の外に配置した冷却ファン53並びに第1継手部材56は、クランク軸19のカウンタウエイトの役割を果たすことができる。しかも、クランク軸19を中空製とした。このようにして、クランク軸19を軽量にすることができる。
【0025】
図3は本発明に係る油冷式エンジン装置の側面断面図であり、上記図1の矢視3方向から見た油冷式エンジン装置10の断面構成を示す。
シリンダブロック13は、シリンダヘッド15に吸気口23並びに排気口24を形成したものである。
動弁機構40はカムシャフト32と、吸気弁用ロッカアーム41並びに吸気弁42と、排気弁用ロッカアーム43並びに排気弁44とを、主要構成要素としたものである。燃焼室16に向って延びる吸気弁42及び排気弁44の取付角を比較的小さい角度に設定した。従って、カムシャフト32に設けるカム45は1個だけですむ。このようにして、動弁機構40の低騒音化・小型軽量化を図ることができた。
【0026】
この図は、エンジン11のクランクケース12の下部並びにシリンダヘッド15の下部を防振ゴム82,82を介して枠体70に取付ける(ラバーマウント)とともに、枠体70の下部を必要に応じて設置ベース83にボルト止めしたことを示す。
このようにエンジン支持構造をラバーマウントによる防振支持構造とするとともに、上記図2に示すようにクランク軸19に変位吸収継手55を介して動力取出し軸62を連結したしたので、エンジン11の騒音・振動を遮断することで、低騒音・低振動のエンジン装置10を達成することができる。特に、高速回転のエンジン11なので、比較的高周波数の振動が発生し得る。高周波数の振動をラバーマウントや変位吸収継手55で遮断することは比較的容易である。従って、騒音・振動の遮断性能は高い。
【0027】
以上の説明から明らかなように、上記図2及び図3に示す如く(1)クランクケース12並びにシリンダブロック13の表面を球状に形成することで、放射音を低減し、(2)シリンダブロック13の先端にシリンダヘッド15を一体形成し、(3)クランクケース12の外に配置した冷却ファン53や第1継手部材56で、クランク軸19のカウンタウエイトの役割を果たすようにし、(4)クランク軸19を中空製とし、(5)動力伝達機構30並びに動弁機構40を低騒音化・小型軽量化し、(6)エンジン支持構造や変位吸収継手55によってエンジン騒音・振動を遮断したので、エンジン11の小型化・低騒音化を実現することができた。
【0028】
図4は本発明に係る油冷式エンジン装置の要部斜視図であり、エンジン11及び枠体70の潤滑油循環系統90を表したものである。
潤滑油循環系統90は、エンジン11の摺動部分を潤滑した潤滑油を冷却した後に再び摺動部分に循環するようにしたものである。具体的には潤滑油循環系統90は、エンジン11に潤滑油ポンプ91を内在させ、枠体70の内部を潤滑油Jが流れる油路92とし、この油路92に潤滑油ポンプ91を接続することで、枠体70で空冷した潤滑油Jを摺動部分に循環するようにしたことを特徴とする。以下、潤滑油循環系統90について詳しく説明する。
【0029】
枠体70は、枠部73,73の内部並びに第1・第2連結部74,75の内部を全て連通させることにより、内部を潤滑油Jが流れる油路92としたものである。
第2連結部75は、長手中間部の上面にブリーザ93を取付けたものである。ブリーザ93は油路92と大気とを連通する連通装置である。
【0030】
さらに潤滑油循環系統90は、枠体70のうちエンジン11のクランク室25の近傍から潤滑油ポンプ91へ潤滑油Jを供給するように潤滑油供給配管95を設けるとともに、エンジン11の摺動部分から枠体70のうちのキャブレータ51(図2参照)側へ潤滑油Jを戻すように潤滑油戻し配管96を設けたことを特徴とする。
枠体70で冷却された潤滑油Jを、枠体70のうちマフラ52(図2参照)側よりも低温であるクランク室25の近傍から潤滑油ポンプ91へ供給するとともに、摺動部分を潤滑した潤滑油Jを、枠体70のうちマフラ52側よりも低温であるキャブレータ51側へ戻すことができる。このようにして、潤滑油Jの循環ラインを高温のマフラ52から離して循環するので、潤滑油Jがマフラ52の熱で加熱される心配がない。従って、摺動部分の冷却効率を高めることができる。
【0031】
具体的には次の(1)及び(2)のように配管を施した。
(1)シリンダブロック13側の第1連結部74の長手中間部からシリンダブロック13へ、すなわちエンジン11に内在した潤滑油ポンプ91へ潤滑油Jを供給するように潤滑油供給配管95を設けた。
(2)動弁室18からシリンダヘッド15側の第2連結部75の長手中間部へ潤滑油Jを戻すように潤滑油戻し配管96を設けた。
【0032】
図5は本発明に係るブリーザの断面図である。
ブリーザ93は、第2連結部75から上に延し上端外周面に雄ねじ93aを形成したブリーザ管93bと、雄ねじ93aにねじ込むことでブリーザ管93bの開口を塞ぐようにしたキャップ93cと、ブリーザ管93bの上端とキャップ93cの内部との間を仕切る仕切り部材93dと、キャップ93cの内部と仕切り部材93dとの間に形成した空間部93eと、空間部93eに充填したフィルタ93fと、空間部93eと大気とを連通するべくキャップ93cの内周面に形成した連通溝93gと、からなる。
【0033】
仕切り部材93dは、ブリーザ管93bからフィルタ93fを介して空間部93eに連通する連通孔93hを有するパッキングである。フィルタ93fは、潤滑油ミストの分離と外部からのダストの浸入防止の役割を果たすものであり、例えばスポンジである。
このようなブリーザ93は、ブリーザ管93b内に気液分離器94を備える。気液分離器94は、潤滑油ミストを潤滑油の油滴と空気とに分離し、潤滑油を第2連結部75に戻すとともに空気だけを大気に放散するものである。
【0034】
第2連結部75内の潤滑油ミストは、気液分離器94で潤滑油の油滴と空気とに分離される。分離された油滴は第2連結部75内に落下する。分離された空気は連通孔93h→フィルタ93f→空間部93e→連通溝93gの経路で大気に放散されることになる。
【0035】
図6(a),(b)は本発明に係る潤滑油循環系統の構成図兼作用図であり、上記図3に対応させて模式的に表したものである。
(a)に基づき説明すると、枠体70は第1・第2連結部74,75の上部まで潤滑油Jを溜めることで、オイルタンクの役割を果たす。
【0036】
潤滑油供給配管95は、一端を第1連結部74の内部へ挿入して潤滑油Jの中に差込むことで液封し、他端をシリンダブロック13の供給口97に接続したものであり、パイプ又はホースからなる。
潤滑油戻し配管96は、一端を動弁室18の排出口98に接続し、他端を第2連結部75内に接続したものであり、パイプ又はホースからなる。このような潤滑油戻し配管96は逆止弁(一方向弁)99を備える。逆止弁99は、動弁室18の圧力が予め設定した所定圧力を越えたときだけ開く弁である。
【0037】
なお、第1連結部74の上面にも想像線で示すブリーザ101を取付けて、油路92と大気とを連通することがより好ましい。さらには潤滑油供給配管95に、クランク室25の負圧が予め設定した所定負圧を下回ったときだけ開く、想像線で示す逆止弁102を備えることがより好ましい。
【0038】
エンジン11は、クランクケース12及びシリンダブロック13でクランク室25を形成し、このクランク室25にクランク軸19を収納するものであって、さらに、動弁室18とクランク室25との間を連通したものである。このエンジン11は4サイクルタイプであるから、圧縮行程及び排気行程においてピストン22が(a)のように図右へ移動、すなわち上昇し、吸入行程及び爆発行程においてピストン22が(b)のように図左へ移動、すなわち下降する。
【0039】
(a)のようにピストン22が上昇することで、動弁室18及びクランク室25の圧力は負圧になる。この結果、第1連結部74内の潤滑油Jは、潤滑油供給配管95を通ってクランク室25に吸引されて噴射する。噴射した潤滑油Jはクランク軸19やクランク室25の内壁に当ることで霧化してミストになる。このような潤滑油ミストによって、エンジン11の摺動部分(クランク軸19、コネクチングロッド21、ピストン22、上記図2に示す動力伝達機構30や動弁機構40等の各摺動部分)を潤滑することができる。なお、逆止弁99は閉じた状態にある。
【0040】
(b)のようにピストン22が下降することで、動弁室18及びクランク室25の圧力は加圧される。この結果、第1連結部74からクランク室25への潤滑油Jの吸引作用は停止する。一方、動弁室18やクランク室25の圧力が予め設定した所定圧力を越えるので、逆止弁99が開く。従って、動弁室18及びクランク室25の潤滑油ミストは潤滑油戻し配管96を通って第2連結部75に戻る。戻った潤滑油ミストは、気液分離器94で潤滑油の油滴と空気とに分離され、潤滑油だけが枠体70内に溜まる。枠体70内を油路92として潤滑油Jを流すことにより、潤滑油Jを空冷することができる。このように枠体70は、オイルクーラの役割を果たす。
【0041】
以上の説明から明らかなように、エンジン11はポンピング作用をして枠体70内の潤滑油Jを循環させる役割を果たすので、潤滑油ポンプ91を内在させた構成であると言うことができる。エンジン11に潤滑油ポンプ91を内在させたので、エンジン11から潤滑油ポンプ91が突出することはない。
【0042】
さらには、エンジン11を支承する枠体70で、エンジン11及びエンジン用補機51,52(図1参照)を囲うようにしたので、枠体70の延べ長さは大きい。管状の枠体70を採用したので、枠体70内を油路92として潤滑油Jを流すことにより、潤滑油Jを空冷することができる。延べ長さの大きい枠体70であるから放熱面積は大きい。従って、枠体70による放熱効果は大きい。このようにエンジン11を支承する枠体70はオイルクーラの役割を兼ねる。
しかも枠体70は、枠体70内を油路92として潤滑油Jを流すことにより、潤滑油Jを溜めるオイルタンクの役割も兼ねる。延べ長さの大きい枠体70であるから潤滑油を溜める容量は大きい。
従って、オイルクーラやオイルタンクを別に設ける必要はないので、油冷式エンジン装置10全体の小型化を図ることができる。
【0043】
図7(a),(b)は本発明に係る枠体及び被覆板の変形例図である。
(a)は第1変形例の枠体111を示す。第1変形例の枠体111は、所定ピッチの油路112・・・を備える側面視コ字状の管状枠であり、アルミニウム合金製押出し材からなる。枠体111の周囲は被覆板113・・・で覆ったものである。このような枠体111で、上記図1に示すエンジン11及びエンジン用補機を囲うとともにエンジン11を支承することができる。さらには、枠体111の内部を潤滑油が流れる油路112・・・とすることで、油路112・・・にオイルクーラやオイルタンクの役割を果たさせることができる。
【0044】
(b)は第2変形例の枠体121を示す。第2変形例の枠体121は、下開放コ字状の管状の枠部122・・・を平盤状のタンク123の上に接合し、枠部122・・・の周囲を被覆板124・・・で覆ったものである。このような枠体121にて上記図1に示すエンジン11及びエンジン用補機を囲うとともにエンジン11を支承することができる。さらには、枠部122・・・の内部を潤滑油が流れる油路とし、この油路をタンク123に連通させることで、油路及びタンク123にオイルクーラやオイルタンクの役割を果たさせることができる。
【0045】
なお、上記本発明の実施の形態において、枠体70は管状の部材であればよく、断面形状、材質、寸法は任意である。
また、潤滑油ポンプ91はエンジン11に内在したものであればよく、エンジン自体のポンピング作用を利用したものに限定されるものではない。例えばクランク軸にて駆動される独立したポンプであってもよい。
さらにまた、動力取出し軸62はクランク軸19に取外し可能に連結したものであればよく、変位吸収継手55や減速機構61を介することなく、直接に連結してもよい。また、動力取出し軸62は枠体70又は被覆板76にて回転可能に支承したものであればよく、ギヤケース66を介するかについては任意である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、エンジン及びエンジン用補機を管状の枠体で囲うとともにこの枠体でエンジンを支承し、枠体の内部を潤滑油が流れる油路に構成し、この油路に潤滑油ポンプを接続したので、枠体で空冷した潤滑油を摺動部分に循環することができる。枠体内を油路として潤滑油を流すことにより、潤滑油を溜めるとともに大気で空冷することができる。延べ長さの大きい枠体であるから、潤滑油を溜める容量や潤滑油を冷却する放熱面積を十分に確保することができる。このようにエンジンを支承する枠体で、オイルタンクやオイルクーラの役割を兼ねることができる。オイルクーラやオイルタンクを別に設ける必要がないので、油冷式エンジン装置全体の小型化を図ることができる。
さらには、エンジンに潤滑油ポンプを内在させたので、エンジンから潤滑油ポンプが突出することはない。従って、油冷式エンジン装置全体の小型化を図ることができる。
【0047】
さらに請求項1は、エンジンの一側にキャブレータを配置するとともに、エンジンの他側にマフラを配置し、枠体のうちエンジンのクランク室の近傍から潤滑油ポンプへ潤滑油を供給するように潤滑油供給配管を設けたので、枠体で冷却された潤滑油を、枠体のうちマフラ側よりも低温であるクランク室の近傍から潤滑油ポンプへ供給することができる。このようにして、潤滑油供給配管を高温のマフラから離して潤滑油ポンプに接続するので、潤滑油がマフラの熱で加熱される心配がない。従って、摺動部分の冷却効率を高めることができる。
【0048】
請求項2は、エンジンの摺動部分から枠体のうちのキャブレータ側へ潤滑油を戻すように潤滑油戻し配管を設けたので、摺動部分を潤滑した潤滑油を、枠体のうちマフラ側よりも低温であるキャブレータ側へ戻すことができる。このようにして、潤滑油戻し配管を高温のマフラから離して枠体に接続するので、潤滑油がマフラの熱で加熱される心配がない。従って、摺動部分の冷却効率をより一層高めることができる。
【0049】
請求項3は、枠体の周囲に放熱性を有する被覆板を取付けることで枠体を被覆板で覆ったので、枠体から発した熱を被覆板を介して放散することができる。被覆板は枠体の周囲を覆うものであるから放熱面積が極めて大きい。放熱面積の大きな被覆板による放熱効果は大きいので、潤滑油を冷却する冷却効率を高めることができる。
さらには被覆板に吸気口を設け、この吸気口から外気を取入れる冷却ファンをエンジンのクランク軸に取付けたので、被覆板の内面や被覆板で覆われた枠体の表面を、冷却ファンにて取入れた外気で冷却することができる。従って、被覆板や枠体の冷却効率をより高めることができる。
さらにまた、枠体を被覆板で覆うことで、エンジン及びエンジン用補機を覆うことができる。従って、エンジン騒音を低減させることができる。
【0050】
請求項4は、エンジンのクランク軸に動力取出し軸を取外し可能に連結し、この動力取出し軸を枠体又は被覆板にて回転可能に支承したので、エンジンで駆動する負荷の種類に応じて動力取出し軸を変更することができる。従って、クランク軸を負荷に合せて変更する必要はなく、クランク軸の量産性が高まる。
請求項5は、エンジン及びエンジン用補機を管状の枠体で囲うとともにこの枠体でエンジンを支承し、枠体の内部を潤滑油が流れる油路に構成し、この油路に潤滑油ポンプを接続したので、枠体で空冷した潤滑油を摺動部分に循環することができる。枠体内を油路として潤滑油を流すことにより、潤滑油を溜めるとともに大気で空冷することができる。延べ長さの大きい枠体であるから、潤滑油を溜める容量や潤滑油を冷却する放熱面積を十分に確保することができる。このようにエンジンを支承する枠体で、オイルタンクやオイルクーラの役割を兼ねることができる。オイルクーラやオイルタンクを別に設ける必要がないので、油冷式エンジン装置全体の小型化を図ることができる。さらには、エンジンに潤滑油ポンプを内在させたので、エンジンから潤滑油ポンプが突出することはない。従って、油冷式エンジン装置全体の小型化を図ることができる。
さらには、枠体の周囲に放熱性を有する被覆板を取付けることで枠体を被覆板で覆ったので、枠体から発した熱を被覆板を介して放散することができる。被覆板は枠体の周囲を覆うものであるから放熱面積が極めて大きい。放熱面積の大きな被覆板による放熱効果は大きいので、潤滑油を冷却する冷却効率を高めることができる。さらには被覆板に吸気口を設け、この吸気口から外気を取入れる冷却ファンをエンジンのクランク軸に取付けたので、被覆板の内面や被覆板で覆われた枠体の表面を、冷却ファンにて取入れた外気で冷却することができる。従って、被覆板や枠体の冷却効率をより高めることができる。さらにまた、枠体を被覆板で覆うことで、エンジン及びエンジン用補機を覆うことができる。従って、エンジン騒音を低減させることができる。
さらには、エンジンのクランク軸に動力取出し軸を取外し可能に連結し、この動力取出し軸を枠体又は被覆板にて回転可能に支承したので、エンジンで駆動する負荷の種類に応じて動力取出し軸を変更することができる。従って、クランク軸を負荷に合せて変更する必要はなく、クランク軸の量産性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油冷式エンジン装置の斜視図
【図2】本発明に係る油冷式エンジン装置の平面断面図
【図3】本発明に係る油冷式エンジン装置の側面断面図
【図4】本発明に係る油冷式エンジン装置の要部斜視図
【図5】本発明に係るブリーザの断面図
【図6】本発明に係る潤滑油循環系統の構成図兼作用図
【図7】本発明に係る枠体及び被覆板の変形例図
【符号の説明】
10…油冷式エンジン装置、11…エンジン、19…クランク軸、51,52…エンジン用補機としてのキャブレータ及びマフラ、53…冷却ファン、62…動力取出し軸、70…枠体、76…被覆板、76a…吸気口、91…潤滑油ポンプ、92…油路、95…潤滑油供給配管、96…潤滑油戻し配管、J…潤滑油。
Claims (5)
- エンジンの摺動部分を潤滑した潤滑油を冷却した後に再び前記摺動部分に循環するようにした油冷式エンジン装置において、前記エンジンに潤滑油ポンプを内在させ、前記エンジン及びキャブレータ・マフラ等のエンジン用補機を管状の枠体で囲うとともにこの枠体でエンジンを支承し、前記枠体の内部を潤滑油が流れる油路に構成し、この油路に前記潤滑油ポンプを接続することで、枠体で空冷した潤滑油を摺動部分に循環するように構成し、
前記エンジンの一側に前記キャブレータを配置するとともに、エンジンの他側に前記マフラを配置し、前記枠体のうちエンジンのクランク室の近傍から前記潤滑油ポンプへ潤滑油を供給するように潤滑油供給配管を設けたことを特徴とする油冷式エンジン装置。 - 前記エンジンの摺動部分から前記枠体のうちの前記キャブレータ側へ潤滑油を戻すように潤滑油戻し配管を設けたことを特徴とする請求項1記載の油冷式エンジン装置。
- 前記枠体の周囲に放熱性を有する被覆板を取付けることで枠体を被覆板で覆い、この被覆板に吸気口を設け、この吸気口から外気を取入れる冷却ファンを前記エンジンのクランク軸に取付けたことを特徴とする請求項1記載の油冷式エンジン装置。
- 前記エンジンのクランク軸に動力取出し軸を取外し可能に連結し、この動力取出し軸を前記枠体又は被覆板にて回転可能に支承したことを特徴とする請求項3記載の油冷式エンジン装置。
- エンジンの摺動部分を潤滑した潤滑油を冷却した後に再び前記摺動部分に循環するようにした油冷式エンジン装置において、前記エンジンに潤滑油ポンプを内在させ、前記エンジン及びキャブレータ・マフラ等のエンジン用補機を管状の枠体で囲うとともにこの枠体でエンジンを支承し、前記枠体の内部を潤滑油が流れる油路に構成し、この油路に前記潤滑油ポンプを接続することで、枠体で空冷した潤滑油を摺動部分に循環するように構成し、
前記枠体の周囲に放熱性を有する被覆板を取付けることで枠体を被覆板で覆い、この被覆板に吸気口を設け、この吸気口から外気を取入れる冷却ファンを前記エンジンのクランク軸に取付け、
前記エンジンのクランク軸に動力取出し軸を取外し可能に連結し、この動力取出し軸を前記枠体又は被覆板にて回転可能に支承したことを特徴とする油冷式エンジン装置。
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