JP3841692B2 - 情報記録装置及びこのレーザ出力制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報記録装置及びそのレーザ出力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報記録再生装置が種々ある中、近年、情報へのアクセス性・データレートの高速性が良いことからディスク記録再生装置の需要が高まっている。このディスク記録再生装置の中でも光ディスク装置は、情報の保存性や記録媒体の携帯性が非常に良く、記録媒体の価格も比較的安価なため、需要が多い。このため、光ディスク装置の大きな市場が期待されている。光ディスク装置の記録媒体である光ディスクの記録方式は、光磁気によるものと相変化によるものとに大きく分けられるが、磁気回路が不要な相変化方式の普及が進みつつある。
【0003】
相変化方式の光ディスクに情報を記録する時、多くの場合はデジタル信号の“0”または“1”に対応した情報を光ディスクに記録する。例えば、デジタル信号の“1”に対応するマークを光ディスクに形成するという所謂マーク長記録が一般的に行われている。そのマークを形成する場合、レーザ光を光学部品にて集光した後、回転する光ディスクに照射し、光ディスクの相変化膜を熱的に変性させる。このようにして、光ディスクにマークを形成するのであるが、マークを形成する間の時間中、常に、一定出力のレーザ光が出射されている訳ではない。常に、一定出力のレーザ光が出射されていると、マーク形成時の熱制御がうまく行かずにマークが歪んで形成されてしまう。通常、マーク形成時は熱的な制御を行うために、レーザ光を出射する半導体レーザをパルス駆動するという手法が用いられる。この場合、記録に要するレーザ出力は、イレースパワー、ピークパワー及びクーリングパワー等の数種類のパワーレベルで制御され、且つ、それぞれのパワーレベルで組み合わされたレーザパルス列で制御されるのが普通である。
【0004】
以下、このような複雑なパルスをどのように発生させるかを図3〜図5を用いて説明する。
【0005】
例えば、図4中の一番上に示すような3値レベルを有するレーザ出力を得たいとする。3値レベルの各々は、図4中のPp(ピークパワー)、Pe(イレースパワー)及びPc(クーリングパワー)を有するレーザ出力とする。この場合、図3のPpパルス列生成部21、Peパルス列生成部22及びPcパルス列生成部23によって、図4中の上から2番目以下に示すように、3種類の出力制御パルスを生成する。つまり、Ppパルス列生成部21はPpパルス(ピークパワー制御用パルス)、Peパルス列生成部22はPeパルス(イレースパワー制御用パルス)、Pcパルス列生成部23はPcパルス(クーリングパワー制御用パルス)をそれぞれ生成する。そして、これらのPpパルス、Peパルス及びPcパルスを、図5の加算部24で加算する。この加算部24で加算されたパルス列がレーザ駆動部25に送られる。そうすると、上記レーザ駆動部25が半導体レーザ(図示せず)を駆動して、所望のレーザ出カのパルス列が得られる。即ち、従来は、複数のパワーレベルを有するレーザ出力を得るために、複数のパルス列を加算する事で実現している。このような制御方法は、例えば特開平11−185275号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の制御方法を行う光ディスク装置では、複数のレーザ出力値を得るために、レーザ出力値のレベル数と同数のパルス列生成部を持たなければならないので、制御構成が複雑になることから避けられないという問題がある。
【0007】
また、他の問題を図5を用いて以下に説明する。
【0008】
例えば、図4で示したようなレーザ出力のパルスを得る場合に、PpパルスとPeパルスとの間に時間Taだけタイミング差があるとする。この場合は、生成されるレーザ出力のパルスは図5の一番上の波形となり、この波形は所望のパルス波形に対して歪んだものになっている。即ち、加算するパルス列間のタイミングが少しでもずれると、加算された後のパルス波形が階段状(または回路レスポンスによっては屈曲する等)の波形の歪みが生ずるという問題がある。
【0009】
歪んだ波形のパルスで記録されたマークは所定の熱変化で形成されないため、高品質なマークが記録できなくなる。或いは再生時のジッタが大きくなり、正確なマークの済み取りが出来なくなる等の不具合が生じる。
【0010】
また、100Mbps上を要求される高連記録時においては、パルス立ち上り時間が1ns以下が要求され、僅かなタイミング差で生ずるパルス列の歪みが無視できなくなるか、或いは必要なパルス幅が維持できなくなることも考えられ、記録速度を上げることが出来ず書込み速度が制限されることになる。
【0011】
そこで、本発明の課題は、装置構成を簡単にすることができ、レーザ出力のパルス波形が歪むのを阻止できる情報記録装置及びそのレーザ出力制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の情報記録装置は、
半導体レーザのレーザ光を光ディスクに照射して、上記光ディスクに情報を記録する情報記録装置であって、
上記半導体レーザのレーザ出力値を任意に設定可能な複数のレーザ出力設定手段と、
複数の上記レーザ出力設定手段から一つの上記レーザ出力設定手段を選択する選択手段と、
上記選択手段で選択された上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値が入力され、このレーザ出力値に応じて上記半導体レーザを駆動するレーザ駆動手段と、
上記レーザ出力設定手段に上記レーザ出力値を設定すると共に、上記レーザ出力設定手段に対する上記選択手段の選択を制御する制御手段と、
上記レーザ出力設定手段に上記レーザ出力値を設定するタイミングを制御すると共に、上記選択手段が上記レーザ出力設定手段を選択するタイミングを制御するタイミング制御部と
を有し、
上記タイミング制御部は、上記制御手段が上記レーザ出力値を上記レーザ出力設定手段に出力してから所定時間後に、上記レーザ出力設定手段において上記レーザ出力値を設定するための信号を、上記レーザ出力設定手段に出力することを特徴としている。
【0013】
上記構成の情報記録装置によれば、上記複数のレーザ出力設定手段のうちの一つを選択手段で選択すると、選択されたレーザ出力設定手段によりレーザ駆動手段にレーザ出力値が入力され、このレーザ出力値に応じてレーザ駆動手段が半導体レーザを駆動する。そして、上記レーザ出力設定手段に対する選択手段の選択を切換えると、半導体レーザのレーザ出力値が変化する。この場合、上記レーザ出力設定手段の数がレーザ出力値のレベル数に比べて少なくても、レーザ出力設定手段に設定されたレーザ出力値を更新することにより、所望のレベル数のレーザ出力値が得られる。したがって、上記レーザ出力設定手段の数をレーザ出力値のレベル数よりも少なくして、装置構成を簡単にすることができる。
【0014】
また、複数のパルス列を加算して複数のレーザ出力値を生成するのではなく、必要なタイミングでレーザ出力設定手段を選択して、所望のレーザ出力値を得るものであるから、加算時に生じるような波形歪みを原理的に排除できる。つまり、上記半導体レーザのレーザ出力のパルス波形が歪むのを阻止できる。
【0015】
また、上記半導体レーザのレーザ出力のパルス波形が歪むのを阻止できるので、光ディスクに高品質なマークを記録することができる。この場合、上記光ディスクに記録した情報を高品質に再生することができる。
【0016】
また、上記半導体レーザのレーザ出力のパルス波形が崩れ難いので、高速な書込み速度の要求に応えることができる。
【0017】
また、上記情報記録装置は装置構成を簡単にできるので、安価に製造することができる。
【0018】
【0019】
また、上記レーザ出力設定手段に所望のレーザ出力値を設定した後、選択手段がそのレーザ出力設定手段を選択するように、レーザ出力設定手段および選択手段を制御手段で制御することにより、半導体レーザのレーザ出力値を確実に所望値にすることができる。
【0020】
一実施形態の情報記録装置は、上記制御手段は、上記選択手段の選択と同期して、上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値を更新する。
【0021】
上記実施形態の情報記録装置によれば、例えば、選択手段の選択と同時に、レーザ出力設定手段に設定されたレーザ出力値を制御手段で更新する。この場合、上記選択手段の選択の切換えと同時に、レーザ出力設定手段のレーザ出力値を更新するので、レーザ出力値を更新するための制御を簡単にすることができる。
【0022】
一実施形態の情報記録装置は、上記制御手段は、上記選択手段の選択と非同期に、上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値を更新する。
【0023】
上記実施形態の情報記録装置によれば、例えば、上記選択手段による選択が解除されたレーザ出力設定手段が、再び選択手段に選択されるまでに、そのレーザ出力設定手段に設定されたレーザ出力値を制御手段で更新する。この場合、上記レーザ出力設定手段が再び選択手段に選択されるまでに、そのレーザ出力設定手段のレーザ出力値を更新すれば良いので、レーザ出力設定手段にはシステムの割りにば高速性は要求されず、製造コストを下げることができる。つまり、上記情報記録装置を安価できる。
【0024】
一実施形態の情報記録装置は、上記選択手段が選択していない上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値を更新する。
【0025】
上記実施形態の情報記録装置によれば、上記レーザ出力値の更新は、選択手段が選択していないレーザ出力設定手段に対して行うので、半導体レーザのレーザ出力のパルス波形に悪影響が及ばない。つまり、上記半導体レーザのレーザ出力のパルス波形が歪むのを防止できる。
【0026】
一実施形態の情報記録装置は、上記選択手段が選択している上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値は更新しない。
【0027】
上記実施形態の情報記録装置によれば、上記レーザ出力値の更新は、選択手段が選択しているレーザ出力設定手段に対して行われないので、半導体レーザのレーザ出力のパルス波形に悪影響が及ばない。つまり、上記半導体レーザのレーザ出力のパルス波形が歪むのを防止できる。
【0028】
また、第2の発明の情報記録装置のレーザ出力制御方法は、上記情報記録装置のレーザ出力制御方法であって、上記レーザ出力値を3値レベル以上で制御する場合、上記レーザ出力値のレベル数より少ない数の上記レーザ出力設定手段を用いて、上記レーザ出力設定手段に対する上記選択手段の選択を切換えることにより、上記レーザ出力値を変化させることを特徴としている。
【0029】
上記構成の情報記録装置のレーザ出力制御方法によれば、上記レーザ出力設定手段に対する選択手段の選択を切換えることにより、レーザ出力値が変化するので、レーザ出力設定手段に設定されたレーザ出力値を更新することにより、レーザ出力値を制御するレベル数よりレーザ出力設定手段の数が少なくても、半導体レーザのレーザ出力値を3値レベル以上で制御することができる。
【0030】
一実施形態の情報記録装置のレーザ出力制御方法は、上記選択手段が上記レーザ出力設定手段を選択する前に、上記レーザ出力設定手段に上記レーザ出力値を設定する。
【0031】
上記実施形態の情報記録装置のレーザ出力制御方法によれば、上記選択手段がレーザ出力設定手段を選択する前に、レーザ出力設定手段にレーザ出力値を設定するので、レーザ出力設定手段が選択手段で選択されると、所望のレーザ出力値がレーザ駆動手段に確実に入力される。
【0032】
一実施形態の情報記録装置、または、一実施形態の情報記録装置のレーザ出力制御方法は、上記レーザ出力設定手段を2個用いる。
【0033】
上記実施形態の情報記録装置、または、上記実施形態の情報記録装置のレーザ出力制御方法によれば、上記レーザ出力設定手段の数が2つなので、装置構成を極めて簡単にすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の情報記録装置及びレーザ出力制御方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0035】
図1は本発明の実施の一形態の情報記録装置のブロック図であり、図2は上記情報記録装置のタイミングチャートを示す図である。
【0036】
上記情報記録装置は、図1に示す半導体レーザ11のレーザ光を、図示しない光ディスクに照射して、光ディスクに情報を記録するものである。
【0037】
上記情報記録装置は、半導体レーザ11のレーザ出力値を任意に設定可能なレーザ出力設定手段の一例としての第1,第2のレーザ出力設定部5,7と、この第1,第2のレーザ出力設定部5,7の一方を選択する選択手段の一例としての出力切換え部9と、この出力切換え部9で選択されたレーザ出力設定部5または第2のレーザ出力設定部7に設定されたレーザ出力値が入力されるレーザ駆動手段の一例としてのレーザ駆動部10と、第1,第2のレーザ出力設定部5,7にレーザ出力値を設定すると共に、第1,第2のレーザ出力設定部5,7に対する出力切換え部9の選択を制御する制御手段としての制御部とを備えている。この制御部は、レーザ駆動制御部1とタイミング制御部12とで構成している。
【0038】
上記レーザ駆動制御部1はレーザ駆動制御の信号を生成する。また、上記レーザ駆動制御部1は、CPU(中央演算装置)4、ROM(リード・オンリー・メモリ)2及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)3等を有している。CPU4については、レーザ駆動制御部1専用のものである必要は無く、他のホストCPUに兼用させても良い。
【0039】
上記第1のレーザ出力設定部5は半導体レーザ11のレーザ出力値をレーザ駆動部10に送出する。これにより、上記第1のレーザ出力設定部5からのレーザ出力値に対応したパワーで半導体レーザ11が駆動する。そのレーザ出力値は、CPU4から与えられた出カデータを第1のD/A部6にてD/A変換されたものを使用する。
【0040】
上記第1のレーザ出力設定部5と同様に、第2のレーザ出力設定部7も半導体レーザ11のレーザ出力値をレーザ駆動部10に送出する。これにより、上記第2のレーザ出力設定部7からのレーザ出力値に対応したパワーで半導体レーザ11が駆動する。そのレーザ出力値は、CPU4から与えられた出カデータを第1のD/A部6にてD/A変換されたものを使用する。
【0041】
上記出力切換え部9は、第1のレーザ出力設定部5からの出力と、第2のレーザ出力設定部7からの出力とを選択的に切換える部分である。例えば、上記出力切換え部9と第1のレーザ出力設定部5とが接続された場合、第1のレーザ出力設定部5の出力が出力切換え部9を介してレーザ駆動部10に入力される。尚、上記出力切換え部9が受ける出力切換え信号は、タイミング制御部12内の出力切換え信号生成部15から発信される。
【0042】
上記レーザ駆動部10は、出力切換え部9から得た信号、つまり第1のレーザ出力設定部5または第2のレーザ出力設定部7からのレーザ出力値に対応したパワーでレーザ11を駆動する部分である。
【0043】
上記タイミング制御部12は、内部に遅延部13、ワンショットパルス発生部14及び出力切換え信号生成部15を有し、CPU4から出力される2種類のタイミング信号を元に、第1,第2のレーザ出力設定部5,7と出力切換え部9とに与えるタイミング信号を生成するものである。また、CPU4から出力される2種類のタイミング信号の一方が、タイミング制御部12を介してレーザ駆動部10に与えられる。尚、上記タイミング制御部12の詳細動作は後述するものとする。
【0044】
以下に、図2を用いて実際のレーザ出力制御方法を説明する。ここでは、レーザ出力として、例えば、図2に示すように、レーザ出力値としての(1)〜(6)(図2中では丸数字で記載)のレベルの異なるパルス出力を得たいとする(図2の(a))。
【0045】
まず、レベル(1)のレーザ出力で半導体レーザ11を駆動するために、CPU4からタイミング制御部12に対してデータタイミング信号(図2の(g)、時間T0)を出力すると同時に、CPU4から第1のレーザ出力設定部5に対してレベル(1)に対応するデータ(1)を出力する(図2の(e)、時間T0)。例えば、上記データタイミング信号は、第1のレーザ出力設定部5に対してデータを出力した場合、LOレベルの出力となるとし、第2のレーザ出力設定部7に対してデータを出力した場合、HIレベルの出力となるとする。本例では、初期的にレーザOFF時はデータタイミング信号をHIにしておき、最初に第1のレーザ出力設定部5に対してデータを出力するものとする。即ち、今の場合はデータタイミング信号をHIからLOに反転させる。
【0046】
上記データタイミング信号は、タイミング制御部12内の遅延部13にて時間Tdだけ遅延された後、ワンショットパルス生成部14に送られる。そして、上記ワンショットパルス生成部14は、データタイミング信号の立ち下がりエッジからワンショットパルス信号を生成する。このワンショットパルス信号が第1のD/A部TRG信号となる(図2の(h))。また、上記ワンショットパルス生成部14では、データタイミング信号の立ち上がりエッジからもワンショットパルス信号を生成する。このワンショットパルス信号は第2のD/A部TRG信号となる(図2の(i))。要するに、上記CPU4が第1のレーザ出力設定部5に対してデータを出力した場合にはTd後に第1のD/A部TRG信号が生成され、第2のレーザ出力設定部7に対してデータを出力した場合にはTd後に第2のD/A部TRG信号が生成される。今の場合、上記第1のD/A部TRG信号が1パルス生成される。尚、時間Tdは、CPU4のデータ出力値切換え時間以上であれば良い。
【0047】
上記第1のレーザ出力設定部5内の第1のD/A部6はD/A変換器であり、CPU4から受け取ったデータに対応したレベルを生成する。そして、上記第1のレーザ出力設定部5が第1のD/A部TRG信号を受けた時、第1のレーザ出力設定部5はCPU4からのデータに対応するレベルを外部に出力する。
【0048】
また、上記第1のレーザ出力設定部5と同様に、第2のレーザ出力設定部7内の第2のD/A部8はD/A変換器であり、CPU4から受け取ったデータに対応したレベルを生成する。そして、上記第2のレーザ出力設定部7が第1のD/A部TRG信号を受けた時、第2のレーザ出力設定部7はCPU4からのデータに対応するレベルを外部に出力する。
【0049】
今の場合、上記第1のレーザ出力設定部5は、第1のD/A部TRG信号を受けて、データ(1)に対応したレベルを外部に出力する。
【0050】
上記出力切換え部9は、出力切換え信号生成部15で生成される出力切換え信号(図2の(k))によって制御される。ここでは、上記出力切換え信号がHIレベル時に第1のレーザ出力設定部5の出力が選ばれ、出力切換え信号がLOレベル時に第2のレーザ出力設定部7の出力が選ばれる様に、出力切換え部9の選択が切り替わるものとする。
【0051】
上記出力切換え信号は、CPU4から出力される先述のデータタイミング信号(図2の(g))と、レーザ駆動ENABLE信号(図2の(j))から生成される。このレーザ駆動ENABLE信号がLOレベルの時(disable 時)はレーザ駆動部10がアクティブでなく、レーザ出力を強制的にOFFにするものである。逆に、上記レーザ駆動ENABLE信号がHIレベルの時(enable 時)はレーザ駆動部10をアクティブにし、この時にレーザ駆動部10に入力されているレベルに対応したパワーで半導体レーザ11が駆動する。上記出力切換え信号は、データタイミング信号とレーザ駆動ENABLE信号との論理積をとったものとする。
【0052】
次に、レベル(1)のレーザ出力で半導体レーザ11を駆動したいタイミングT1で、CPU4はレーザ駆動ENABLE信号をHIにすると同時にデータタイミング信号をHIに反転させると共に、次の駆動レベルであるレベル(2)に対応するデータ(2)を第2のレーザ出力設定部7に出力する。そうすると、上記出力切換え信号がHIになり、出力切換え部9は第1のレーザ出力設定部5の出力をレーザ駆動部10に送出する。これにより、上記第1のレーザ出力設定部5からレベル(1)に対応した信号がレーザ駆動部10に入力され、且つ、レーザ駆動ENABLE信号がHIレベルなので、半導体レーザ11はレベル(1)の光パワーで駆動される。
【0053】
一方、上記第2のレーザ出力設定部7では、データタイミング信号がHIになってからTd後にワンショットパルス生成部14から第2のD/A部TRG信号のワンショットパルスを受け取り、データ(2)に対応したレベルを出力する。しかし、上記出力切換え部9は第1のレーザ出力設定部5を選んでいるため、第2のレーザ出力設定部7の出力によりレーザ駆動パワーが影響を受けることは無い。つまり、上記半導体レーザ11のレーザ出力はレベル(1)のままである。
【0054】
次に、レベル(2)のレーザ出力で半導体レーザ11を駆動したいタイミングT2で、CPU4はデータタイミング信号をLOに反転させると共に、次の駆動レベルであるレベル(3)に対応するデータ(3)を第1のレーザ出力設定部5に出力する。そうすると、上記出力切換え信号がLOになり、出力切換え部9は第2のレーザ出力設定部7の出力をレーザ駆動部10に送出する。これにより、上記第2のレーザ出力設定部7からレベル(2)に対応した信号がレーザ駆動部10に入力され、半導体レーザ11はレベル(2)の光パワーで駆動される。
【0055】
一方、上記第1のレーザ出力設定部5では、データタイミング信号がLOになってからTd後にタイミング制御部12から第1のD/A部TRG信号のワンショットパルスを受け取り、データ(3)に対応したレベルを出力する。しかし、上記出力切換え部9は第2のレーザ出力設定部7を選んでいるため、第1のレーザ出力設定部5の出力によりレーザ駆動パワーが影響を受けることは無い。つまり、上記半導体レーザ11のレーザ出力はレベル(2)のままである。
【0056】
次に、レベル(3)のレーザ出力で半導体レーザ11を駆動したいタイミングT3で、CPU4はデータタイミング信号をHIに反転させると共に、次の駆動レベルであるレベル(4)に対応するデータ(4)を第2のレーザ出力設定部7に出力する。そうすると、上記出力切換え信号がHIになり、出力切換え部9は第1のレーザ出力設定部5の出力をレーザ駆動部10に送出する。これにより、上記第1のレーザ出力設定部5からレベル(3)に対応した信号がレーザ駆動部10に入力され、半導体レーザ11はレベル(3)の光パワーで駆動される。
【0057】
一方、上記第2のレーザ出力設定部7では、データタイミング信号がHIになってからTd後にタイミング制御部12から第2のDA部TRG信号のワンショットパルスを受け取り、データ(4)に対応したレベルを出力する。しかし、上記出力切換え部9は第1のレーザ出力設定部5を選んでいるため、第2のレーザ出力設定部7の出力によりレーザ駆動パワーが影響を受けることは無い。つまり、上記半導体レーザ11のレーザ出力はレベル(3)のままである。
【0058】
以降、レベル(4)、(5)、(6)の出力のさせ方は上記の繰り返しである。つまり、レベル(3)を出力させている間に第2のレーザ出力設定部7をレベル(4)に対応させておき、レベル(4)の出力タイミングT4で、データタイミング信号を反転(出力切換え信号が反転)させて半導体レーザ11をレベル(4)のレーザ出力で駆動させる。次に、レベル(4)を出力させている間に第1のレーザ出力設定部5をレベル(5)に対応させておき、レベル(5)の出力タイミングT5で、データタイミング信号を反転(出力切換え信号が反転)させて半導体レーザ11をレベル(5)のレーザ出力で駆動させる。そして、レベル(5)を出力させている問に第2のレーザ出力設定部7をレベル(6)に対応させておき、レベル(6)の出力タイミングT6で、データタイミング信号を反転(出力切換え信号が反転)させて半導体レーザ11をレベル(6)のレーザ出力で駆動させる。
【0059】
そして、上記レーザ出力をOFFさせるには、そのタイミングT7でレーザ駆動ENABLE信号をLOにすれば良い。
【0060】
以上のように、上記出力切換え部9の切換えと、第1,第2のレーザ出力設定部5,7が出力すべきデータの更新とを行うことにより、レベル(1)〜(6)のパルス列でレーザ駆動することが出来る。
【0061】
また、上記第1,第2のレーザ出力設定部5,7が2つであるので、装置構成を簡単にすることができる。
【0062】
また、複数のパルス列を加算して(1)〜(6)のレベルの異なるパルス出力を得ているのではなく、必要なタイミングで第1,第2のレーザ出力設定手部5,7を選択して、(1)〜(6)のレベルの異なるパルス出力を得ているので、半導体レーザ11のレーザ出力のパルス波形が歪むのを阻止できる。
【0063】
また、上記半導体レーザ11のレーザ出力のパルス波形が歪むのを阻止できるので、光ディスクに高品質なマークを記録することができる。この場合、上記光ディスクに記録した情報を高品質に再生することができる。
【0064】
また、上記半導体レーザ11のレーザ出力のパルス波形が崩れ難いので、高速な書込み速度の要求に応えることができる。
【0065】
また、上記情報記録装置は装置構成が簡単であるので、安価に製造することができる。
【0066】
上記実施の形態では、CPU4、ROM2、RAM3を用いたが、ROM2とRAM3とを内蔵するCPUを用いても良い。
【0067】
上記CPU4の能力に余裕があれば、タイミング制御部12の機能をCPU4に担わせても良い。
【0068】
また、上記CPU4にD/A機能があれば、第1,第2のレーザ出力設定部5,7の機能をCPU4に担わせることも可能である。
また、2つの第1,第2のレーザ出力設定部5,7を用いていたが、複数のレーザ出力設定部を用いても良い。この場合、上記レーザ出力設定部の数は、レーザ出力値のレベル数より少なくする。そして、上記出力切換え部9に選択されていないレーザ出力設定部は、出力切換え部9に選択される前に、出力すべきデータが設定されるようにする。
【0069】
また、上記出力切換え部9の選択の切換えと同期して、第1のレーザ出力設定部5または第2のレーザ出力設定部7が出力すべきデータを更新しても良い。
【0070】
また、上記出力切換え部9の選択の切換えと非同期に、第1のレーザ出力設定部5または第2のレーザ出力設定部7が出力すべきデータを更新しても良い。
【0071】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の情報記録装置は、上記レーザ出力設定手段に対する選択手段の選択を切換えて、半導体レーザのレーザ出力値を変化させるので、レーザ出力設定手段に設定されたレーザ出力値を更新することにより、レーザ出力設定手段の数がレーザ出力値のレベル数に比べて少なくても、所望のレベル数のレーザ出力値が得られる。したがって、上記レーザ出力設定手段の数をレーザ出力値のレベル数よりも少なくして、装置構成を簡単にすることができる。
【0072】
また、複数のパルス列を加算して複数のレーザ出力値を生成するのではなく、必要なタイミングでレーザ出力設定手段を選択して、所望のレーザ出力値を得るものであるから、加算時に生じるような波形歪みが発生せず、半導体レーザのレーザ出力のパルス波形が歪むのを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態の情報記録装置のブロック図である。
【図2】 図2は上記情報記録装置によるパルス生成を説明するための図である。
【図3】 図3は従来の情報記録装置のブロック図である。
【図4】 図4は上記従来の情報記録装置のタイミングチャートを示す図である。
【図5】 図5は上記従来の情報記録装置により生成されたパルスを示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ駆動制御部
5 第1のレーザ出力設定部
7 第2のレーザ出力設定部
9 出力切換え部
10 レーザ駆動部
12 タイミング制御部
Claims (8)
- 半導体レーザのレーザ光を光ディスクに照射して、上記光ディスクに情報を記録する情報記録装置であって、
上記半導体レーザのレーザ出力値を任意に設定可能な複数のレーザ出力設定手段と、
複数の上記レーザ出力設定手段から一つの上記レーザ出力設定手段を選択する選択手段と、
上記選択手段で選択された上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値が入力され、このレーザ出力値に応じて上記半導体レーザを駆動するレーザ駆動手段と、
上記レーザ出力設定手段に上記レーザ出力値を設定すると共に、上記レーザ出力設定手段に対する上記選択手段の選択を制御する制御手段と、
上記レーザ出力設定手段に上記レーザ出力値を設定するタイミングを制御すると共に、上記選択手段が上記レーザ出力設定手段を選択するタイミングを制御するタイミング制御部と
を有し、
上記タイミング制御部は、上記制御手段が上記レーザ出力値を上記レーザ出力設定手段に出力してから所定時間後に、上記レーザ出力設定手段において上記レーザ出力値を設定するための信号を、上記レーザ出力設定手段に出力することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1に記載の情報記録装置において、
上記制御手段は、上記選択手段の選択と同期して、上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値を更新することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1に記載の情報記録装置において、
上記制御手段は、上記選択手段の選択と非同期に、上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値を更新することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項2または3に記載の情報記録装置において、
上記選択手段が選択していない上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値を更新することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項2乃至4のいずれか1つに記載の情報記録装置において、
上記選択手段が選択している上記レーザ出力設定手段に設定された上記レーザ出力値は更新しないことを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の情報記録装置のレーザ出力制御方法であって、
上記レーザ出力値を3値レベル以上で制御する場合、上記レーザ出力値のレベル数より少ない数の上記レーザ出力設定手段を用いて、上記レーザ出力設定手段に対する上記選択手段の選択を切換えることにより、上記レーザ出力値を変化させることを特徴とする情報記録装置のレーザ出力制御方法。 - 請求項6に記載の情報記録装置のレーザ出力制御方法において、
上記選択手段が上記レーザ出力設定手段を選択する前に、上記レーザ出力設定手段に上記レーザ出力値を設定することを特徴とする情報記録装置のレーザ出力制御方法。 - 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の情報記録装置、または、請求項6または7に記載の情報記録装置のレーザ出力制御方法において、
上記レーザ出力設定手段を2個用いることを特徴とする情報記録装置または情報記録装置のレーザ出力制御方法。
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