JP3840830B2 - テープローディング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、オーディオ、およびビデオテープレコーダなどの記録再生装置における可動形テープガイドの駆動、および圧着を行うテープローディング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12および図13は、例えば特開昭63−46648号公報に記された従来のローディング装置を示す裏面図である。図において、ガイドポスト9,10および11,12を植立したテープ引き出し部材7,8はメインプレート2に形成されたガイド溝3,4に案内されて固定部材184,185に当接している。テープカセット101の内部に設けられたリールハブ102、103に巻回された磁気テープ100は、ガイドポスト9,10,11,12に添接されて磁気ヘッドアセンブリ1に所定の角度巻き付けられる。
【0003】
また、駆動モータ(図示せず)から回転駆動力が駆動ギヤ104,105、および外周にギヤが形成された回転カム106を介して板状扇形ギヤ32を回動させる。カム面107で板状扇形ギヤ32に植立されたピン34と係合するアーム108は、板状扇形ギヤ32の回動によって回動し、アーム108の外周に形成されたギヤ109と係合しているローディングギヤ17を回動させ、またローディングギヤ17と係合しているローディングギヤ18もまた、ローディングギヤ17の回動によってローディングギヤ17と反対方向に回動する。ローディングギヤ17,18にはそれぞれローディングアーム15,16が回転軸を共有して取り付けられている。また、ローディングギヤ17とローディングアーム15は各々一部に引張りばね21の両端を懸架し、同様にローディングギヤ18とローディングアーム16も各々一部に引張りばね22の両端を懸架している。
【0004】
リンク13,14の両端には各々ローディングアーム15,16とテープ引き出し部材7,8が回転自在に懸架されているので、駆動モータ(図示せず)の回転駆動によってテープカセット101の内部から磁気テープ100を引き出し、テープ引き出し部材7,8が固定部材184,185に当接してローディングアーム17,18およびリンク13,14の動作が阻止されてもなお、駆動モータ(図示せず)が回転し続けると、ローディングギヤ17,18はさらに回転を続けるので引張りばね21,22が伸びて、テープ引き出し部材7,8と固定部材184,185の当接に付勢力を与える。さらに駆動モータ(図示せず)が同一方向に回転すると、回転カム106のギヤ110と板状扇形ギヤ32の係合が解除されるが、テープ引き出し部材7,8が引張りばね21,22の付勢力に抗じてローディングギヤ17,18を逆転させる力が発生しても、ピン34に当接しているカム面107の反力が板状扇形ギヤ32の回転中心の方向を向くので、テープ引き出し部材7,8の圧着は固定される。その後回転し続ける回転カム106はスライドカム41を水平方向に移送し、スライドカム41は他の部材の駆動を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のテープローディング装置では、テープ引き出し部材の駆動、および圧着力のロック手段に、板状扇形ギヤとアームの2つの部品を使用しているため、部品点数が多く、板状扇形ギヤおよびアームを配置したメインプレート裏面の部品占有率が大きく、装置の小形化が困難で、コスト高になる問題点があった。
【0006】
また、上記のような従来のテープローディング装置では、ローディングギヤの内側に引張りばねを配置しているため、テープ引き出し部材を圧着せしめる荷重をローディングアームの回転トルクとして発生させるとき、ローディングアームと係合する位置はローディングアームの回転中心の近傍にあるため、圧着に必要なトルクを発生させるために大きな張力を必要とし、繰り返し荷重による寿命を満足するために許容応力の高い高価なばね材料を使用しなければならず、コスト高となる問題点があった。
【0007】
また、上記のような従来のテープローディング装置では、メインプレートの広範囲に配置された複数の部材を制御するためのスライドカムがメインプレートの裏面に配置されているため、メインプレートの裏面に回路基板を配置しても、回路基板のスライドカムと対向する位置には高さの大きい電子部品が実装できず、回路基板面積が大きく必要となる問題点があった。
【0008】
この発明は、上述のような課題を解消するためになされたもので、第1の目的は、少ない部品点数でテープ引き出し部材の圧着固定を実現し、装置が小形で部品点数の少ないローディング装置を提供するものである。
【0009】
また、第2の目的は、テープ引き出し部材の圧着に用いる引張りばねの荷重を低減させ、安価な材料で構成できるローディング装置を提供するものである。
【0010】
さらに第3の目的は、スライドカムを省スペースに配置し回路基板面積を小さくでき、装置が小形にできるローディング装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るテープローディング装置は、カム溝および複数枚の歯を有し、上記複数枚の歯列の少なくともその一端が歯厚方向に転位した転位ギヤからなる第3ギヤを一体成形した第2ローディングギヤと、この第2ローディングギヤと係合している第1ローディングギヤと、回転軸に対して同心円上の外周部が上記第1ローディングギヤの回転軸に係合する板状扇形ギヤを備え、上記板状扇形ギヤの回転軸と同心円上外周部との間に、上記第3ギヤと係合する第4ギヤと上記カム溝に係合するピンとを設け、上記可動形テープ引き出し部材の移動を、テープローディング状態における上記テープ引き出し部材の位置決め固定を行う当接部近傍までは上記第3ギヤと上記第4ギヤのギヤ駆動によって行い、上記ギヤ駆動終了点から上記当接部までの該テープ引き出し部材の移動および当接部への圧着固定を上記カム溝によるカム駆動によって行う構成としたものである。
【0012】
また、カム溝および複数枚の歯を有し、上記複数枚の歯列の少なくともその一端が歯厚方向に転位した転位ギヤからなる第3ギヤを一体成形した第2ローディングギヤと、この第2ローディングギヤと係合している第1ローディングギヤと、回転軸に対して同心円上の外周部が板状扇形ギヤが支承されているメインプレートに形成された係合部に係合する板状扇形ギヤを備え、上記板状扇形ギヤの回転軸と同心円上外周部との間に、上記第3ギヤと係合する第4ギヤと上記カム溝に係合するピンとを設け、上記可動形テープ引き出し部材の移動を、テープローディング状態における上記テープ引き出し部材の位置決め固定を行う当接部近傍までは上記第3ギヤと上記第4ギヤのギヤ駆動によって行い、上記ギヤ駆動終了点から上記当接部までの該テープ引き出し部材の移動および当接部への圧着固定を上記カム溝によるカム駆動によって行う構成としたものである。
【0013】
また、テープ引き出し部材に突起部を設けるとともに、上記テープ引き出し部材が摺動するガイド溝に上記突起部が挿通可能なスリットを設け、さらに板状扇形ギヤの一部に当接部を形成して上記突起部が挿通可能な方向に対して上記スリットの一部を上記当接部を覆うように配置したものである。
【0014】
また、磁気テープを添接するガイドポストを設けた第1,第2のテープ引き出し部材を一端に回転自在に支承した第1,第2のリンクと、この第1,第2のリンクに回転自在に係合された第1,第2のローディングアームと、この第1,第2のローディングアームを回動可能に軸支した第1,第2のローディングギヤと、この第1,第2のローディングギヤを回転自在に軸支するメインプレートに植設された回転軸と、一端が上記第1,第2のローディングアームに、他端が上記第1,第2のローディングギヤに懸架されて上記ローディングギヤの外周に巻き付けるように配置されて上記第1,第2のローディングギヤの係合を行う引張りばねとを備える構成としたものである。
【0015】
また、可動形テープ引き出し部材により磁気テープをテープカセットから引き出して所定のパスに設定し、上記磁気テープを移送するリールと、このリールのブレーキトルクを制御するブレーキアセンブリを有する磁気記録再生装置のテープローディング装置において、上記テープ引き出し部材の駆動と、上記ブレーキアセンブリの駆動を制御するスライドカムとを設け、上記テープ引き出し部材とテープカセットの間に上記スライドカムを配置する構成としたものである。
【0016】
また、磁気ヘッドアセンブリ、テープ引き出し部材リール、ブレーキアセンブリを取り付けたメインプレートに一体で保持部を形成し、スライドカムの一部に上記保持部に挿通可能なスリットを設け、かつ、上記スライドカムを駆動するレバーと、テープカセットの位置決めを行い、上記スライドカムの組立て後に取り付けるガイドピンを当接させたものである。
【0017】
また、スライドカムの一部にリブを形成し、かつ、テープカセットの位置決めを行い、テープ引き出し部材の圧着時にメインプレートに植設されたガイドピンを上記リブに当接させたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1〜図5はこの発明の実施の形態1であるテープローディング装置を示す図である。図1はテープローディングを完了した状態のローディング装置を示し、メインプレートを二点鎖線で示した平面図、図2はメインプレートの裏側に取り付けられる部品を分解した状態を示す分解斜視図である。各図において、1は磁気極性を電気信号に変換する磁気ヘッドを具備した回転ドラムとテープカセット101に巻回されている磁気テープ100の下端をガイドする固定ドラム等がアセンブリされている磁気ヘッドアセンブリ、2は磁気ヘッドアセンブリ1を固定しているメインプレート、3,4はメインプレート2に形成されたガイド溝、5,6はガイド溝3,4の先端に形成された当接部、7,8は各々ガイドポスト9,10,11,12を植設したテープ引き出し部材である。
【0019】
また、13,14は各々テープ引き出し部材7,8を一端に回転自在に支承したリンク、15,16は各々リンク13,14に回転自在に係合されたローディングアーム、17はローディングアーム15を回動可能に軸支した第1ローディングギヤ、18はローディングアーム16を回動可能に軸支した第2ローディングギヤ、19,20は第1ローディングギヤ17および第2ローディングギヤ18を回転自在に軸支し、メインプレート2に植設された回転軸、21,22は引張りばねで、各々一端をローディングアーム15,16に、他端を第1ローディングギヤ17および第2ローディングギヤ18に懸架されてローディングギヤの外周に巻き付けられている。23,24は外周ギヤ部で、回転軸19,20に対して引張りばね21,22が巻き付けられている半径とほぼ同一半径で第1ローディングギヤ17および第2ローディングギヤ18の外周に形成されている。25,26は第1ローディングギヤ17および第2ローディングギヤ18の内部に形成された当接部、27,28はローディングアーム15,16の一部に形成されたストッパである。
【0020】
また、29はローディングギヤ18に形成された第3ギヤ、30は第3ギヤの一つで第3ギヤを歯厚方向にプラス転位して形成された転位ギヤ、31は第2ローディングギヤ18に一体で形成されて回転軸20に対して第3ギヤより離れた距離に形成されたカム溝、32はメインプレート2に植設された回転軸33に対して回動可能に軸支された板状扇形ギヤ、34は板状扇形ギヤ32の一部に形成されカム溝31に係合されたピン、35は板状扇形ギヤ32の内部を穿孔して形成された空隙部、36は空隙部35の一部に形成されて第3ギヤ29に係合する第4ギヤ、37は第4ギヤ36の一つであり、転位ギヤ30と係合し、歯厚方向に転位された異形ギヤ、38は板状扇形ギヤ32の回転中心である回転軸33に対して同心円状に形成された縁部、39は回転軸19の一部に形成されて縁部38を係合したフランジ、40は板状扇形ギヤ32に植設されたピン、41は一部にピン40と係合するカム溝42を形成し、かつ、他の部品の動作制御を行うカム溝を複数形成し、メインプレート2にガイドされたスライドカム、43,44,45,46,47,48は各々ガイド溝3,4の一部に形成されたスリット、49,50,51,52,53,54は各々テープ引き出し部材7,8の一部に形成された突起部、55は板状扇形ギヤ32の一部に形成された当接部である。
【0021】
また、図3はテープローディングを開始する前の状態を示す斜視図であり、図において、56はメインプレート2に回転自在に支承されたカムギヤ、57はメインプレート2に固定されたモータホルダ、58はモータホルダ57に固定された駆動モータ、59は駆動モータ58の回転軸、およびモータホルダ57に回転自在に支承されたウォームギヤ、60はメインプレート2およびモータホルダ57に回転自在に支承された減速ギヤ、61はレバーで、メインプレート2に回動可能に軸支されて一端をカムギヤ56に形成されたカム溝62に係合したピン63を形成し、他端をスライドカム41の係合部64に係合されたピン65を形成している。66はメインプレート2に圧入されてテープカセット101の位置決めを行うガイドピン、67は磁気ヘッドアセンブリ1を挟持し、メインプレート2に固定されたクランパである。
【0022】
次に、実施の形態1の動作について、図1〜図5を用いて説明する。図4はテープローディングを開始する前の状態を示し、メインプレート2を二点鎖線で示した平面図、図5はローディング途中を示し、板状扇形ギヤ32とローディングギヤ18の係合状態を示す正面図である。図4において、テープカセット101の内部に巻回された磁気テープ100に接していない位置にテープ引き出し部材7,8が位置している。次に図3に示す駆動モータ58の正方向回転により、ウォームギヤ59、減速ギヤ60を介してカムギヤ56が回転し、カムギヤ56に形成されたカム溝62の形状に沿ってレバー61が反時計方向に回動し、レバー61の回動によってスライドカム41が右方向にスライドする。
【0023】
そうすると、カム溝42の形状によりカム溝42に係合しているピン40は下方向に押し下げられ、板状扇形ギヤ32は回転軸33を回転中心として反時計方向に回動する。そうすると、図4に示すように板状扇形ギヤ32の第4ギヤ36が内歯形の歯車になっているため、第4ギヤ36と係合している第3ギヤによって第2ローディングギヤ18は反時計方向に回転する。第2ローディングギヤ18が反時計方向に回転すると、外周ギヤ部24と外周ギヤ部23の係合により、第1ローディングギヤ17が時計方向に回転する。このとき、ローディングアーム15,16は各々引張りばね21,22の張力を当接部25,26とストッパ27,28でそれぞれ受けているため、第1ローディングギヤ17および第2ローディングギヤ18と各々同一方向にローディングアーム15,16が回動し、リンク13,14を介してローディングアーム15,16に連結されているテープ引き出し部材7,8はガイド溝3,4の形状に沿って図中上方向に移動する。
【0024】
次に、板状扇形ギヤの回動が進行すると第4ギヤ36と第3ギヤ29の係合が切り離されると、ほぼ同時にピン34がカム溝31に係合し、図5に示す状態となる。このとき、第4ギヤ36と第3ギヤ29の係合が切り離され、ピン34がカム溝31に係合するまでの間、カム溝31にピン34が係合する直前は異形ギヤ37からの駆動力を転位ギヤ30一枚で受けるが、第2ローディングギヤ18を樹脂等の材料で形成する場合であっても他の第3ギヤを形成している歯より歯厚が厚いため、歯車のかみあい率が他の歯より低いが、必要強度が確保されている。さらに板状扇形ギヤ32が反時計方向に回動すると、ピン34がカム溝31に係合した後は、ピン34から板状扇形ギヤ32の回転駆動力がカム溝31に伝わるため、第2ローディングギヤ18は継続して反時計方向に回転し続ける。
【0025】
次に、上記ギヤ駆動とカム駆動の切り替わりについて説明する。図5に示すように第2ローディングギヤ18の回転軸となっているシャフト20に対して第3ギヤ29の噛み合い半径よりもカム溝31を形成している位置がカム溝31全体にわたって遠くにあり、かつ、カム溝31へピン34が係合しはじめる位置では、シャフト20からカム溝31までの距離R2は、シャフト20から転位ギヤ30の歯先までの距離R1と略同等の距離としている。したがって、第2ローディングギヤ18をほぼ角速度一定の板状扇形ギヤ32で駆動すると、第2ローディングギヤ18の回転角速度は、第3ギヤに第4ギヤが係合しているときよりもカム溝31にピン34が係合しているときの方が遅くなり、転位ギヤ30の歯先とカム溝31の開始位置では回転角速度がほぼ等速となる。
【0026】
したがって、板状線形ギヤ32と第2ローディングギヤ18の回転位相が転位ギヤ30の歯先と係合が切り離される角度をなすときに、カム溝31の開始位置に係合する位置にピン34を板状扇形ギヤ32に成形し、かつ、カム溝31の開始位置に係合する位置は、第2ローディングギヤ18のシャフト20から転位ギヤ30の歯先までの距離と略同等距離だけシャフト20と離しているので、転位ギヤ30と異形ギヤ37の係合が切り離され、ピン34がカム溝31に係合を開始する瞬間は、第3ギヤと第4ギヤの係合による第2ローディングギヤの回転角速度はほぼ同速度となる。
【0027】
以上によって、ローディング途中のテープ引き出し部材7、8はギヤ駆動とカム駆動の切り替わりで移動速度の急変が生じないため、磁気テープ100はローディング途中にガイドポスト9、10、11、12から脱落しない。また、板状扇形ギヤ32がさらにローディング方向、すなわち反時計方向に回動すると、ピン34がカム溝31の形状に沿って軸20から離れた位置で第2ローディングギヤ18を駆動するので、第2ローディングギヤは第3ギヤと第4ギヤの係合による回転角速度よりも徐々に遅くなり、テープ引き出し部材17、18が当接部5、6に当接したときにはテープ引き出し部材17、18の急停止によって磁気テープ100がガイドポスト9、10、11、12から脱落することを軽減している。なおかつ、本実施の形態では、第3ギヤのピッチ円直径に対して第4ギヤのピッチ円直径を約6倍に設定しているので、板状扇形ギヤ32のわずかな回動角度でテープ引き出し部材17、18をアンローディング位置から当接部5、6に当接するまでの移動量を駆動できる。したがって、図1および図4に示すように板状扇形ギヤ32の回動角を制御するカム溝42を形成したスライドカム41の移動距離を短くでき、スライドカム41を小型化できる。
【0028】
さらに板状扇形ギヤが反時計方向に回動すると、図1に示すようにテープ引き出し部材7,8は当接部5,6に当接してローディングアーム15,16の回動は阻止されるが、なおもまだ板状扇形ギヤが回動を継続するため、第1ローディングギヤ17および第2ローディングギヤ18が各々反時計方向、時計方向に回転し続けるので、引張りばね22,23が伸びてテープ引き出し部材7,8が当接部5,6に当接する方向に圧着力を付勢する。
【0029】
このとき、引張りばねの圧着によるローディングアーム15,16の反力が、板状扇形ギヤ32の回転中心である回転軸33の方向となる位置でカム溝31にピン34が係合しているため、第2ローディングギヤ18がローディング方向と逆回転、すなわち時計方向に回動しようとする力は、板状扇形ギヤの回転方向への分力としてわずかな量となるため、その後、スライドカム41が他の動作制御を行うためにスライドし続けるときには、カム溝42がピン40から受ける摩擦力は軽減される。
【0030】
また、図6は図4中のVI−VI線においてメインプレートの一部を切り欠いて示した一部断面斜視図で、ローディング開始前の状態を示している。テープ引き出し部材7,8を当接部5,6に圧着固定し、かつ磁気ヘッドアセンブリ1に添接した磁気テープ100を磁気テープ100の長手方向に移送する場合は、磁気テープ100の張力によってテープ引き出し部材7,8の位置が変化するのを防止するため、約1kg程度の圧着力を必要とし、テープ引き出し部材7,8を圧着固定するときには板状扇形ギヤ32は圧着力を満たす駆動力が加わるが、図6に示すように、板状扇形ギヤ32をメインプレート2に取り付けた後に第2ローディングギヤ18を取り付けると、回転軸20は空隙部35の内部に位置しているため、次に第2ローディングギヤ18、第1ローディングギヤ17を重ねて配置することによって部品配置の占有面積を抑えている。
【0031】
また、縁部38はさらに板状扇形ギヤの動作範囲において常にフランジ39に係合されているため、板状扇形ギヤ32がローディングギヤ17をメインプレート2の裏面から脱落する方向に加わる荷重はフランジ39によって規制されている。したがって、この実施の形態1では、第1ローディングギヤ17の軸方向の保持部材は強固な部材を使用しなくても第1ローディングギヤ17はメインプレート2から脱落しない。
【0032】
なお、この実施の形態1では、縁部38をフランジ39に係合させているが、図7に示すように、縁部38をメインプレート2に一体で形成された切り起しに係合させても同等の機能を奏する。
【0033】
実施の形態2.
次に、図7を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。図7において、図1〜図6と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示しており、これらは同等の機能を奏するため、説明を省略する。図7はメインプレート2を裏面から見た平面図であり、図において、95はメインプレート2をZ形に切り起こしてメインプレート2に一体で形成された係合部である。板状扇形ギヤ32はメインプレート2に植設された回転軸33に回動可能に軸支され、その回転中心と同心円状に形成された縁部38は、板状扇形ギヤ32のローディング動作範囲において常に係合部95に係合し、板状扇形ギヤ32が回動途中に厚み方向に脱落するのを防止している。したがって、この実施の形態2では、実施の形態1と同様に、第1ローディングギヤ17を板状扇形ギヤ32に重ねて取り付けた場合、第1ローディングギヤ17の軸方向の保持部材は強固な部材を使用しなくても第1ローディングギヤ17はメインプレート2から脱落しない。
【0034】
また、板状扇形ギヤ32の形状は、剛性が保たれるのであれば図5や図7に示したような形状のものではなく、図8に示すような鎌のような形状であっても構わず、上記実施の形態と同様の動作を行い、同様の効果が得られる。
【0035】
実施の形態3.
図4を用いて本発明の一実施の形態について説明する。テープ引き出し部材7,8はガイド溝3,4の溝幅によってテープローディングを行うときの移動軌跡を制御されているが、このテープ引き出し部材7,8をガイド溝3,4に組み込む場合、突起部49,50,51の相対位置関係がスリット43,44,45と同じにしてあり、かつ、スリット43,44,45よりも突起部49,50,51が若干小さめに形成されている。よって、突起部49,50,51をスリット43,44,45に投影させた位置でテープ引き出し部材7はメインプレート2の上面から紙面下方向に挿通可能となり、その後テープ引き出し部材7とリンク13を係合させる。同様に、突起部52,53,54をスリット46,47,48に投影させた位置でテープ引き出し部材8もガイド溝4に挿通した後にリンク14と係合させる。
【0036】
なお、通常のローディング動作範囲において、その後に板状扇形ギヤ32に係合させるカム溝42によって突起部52,53,54はスリット46,47,48に投影される位置まで到達することはないが、ローディング状態からアンローディング状態へ戻る動作が終了する時点で部品精度のばらつきや、磁気テープを巻き取る張力によって、設計基準位置よりも図中下側にテープ引き出し部材8が移動してしまう可能性がある。しかしこの場合においても、扇形ギヤ32の一部に形成した当接部55が図4に示すようなアンローディング状態でスリット54の一部を覆っているため、突起部52,53,54がスリット46,47,48に投影される位置まで到達する前に突起部54が当接部55に当接し、このとき板状扇形ギヤ32の回動はスライドカム41のカム溝42とピン40の係合によって阻止されるため、突起部52、53、54はスリット46、47、48からメインプレート2の上方向に移動することができず、テープ引き出し部材8はメインプレート2から脱落することはない。
【0037】
実施の形態4.
図1に示すように、テープ引き出し部材8を当接部6に圧着する力をP0、リンク14の両端の関節点を結ぶ直線に対するローディングギヤ18の回転軸中心からの法線距離をL1 、リンク14の両端の関節点を結ぶ直線とガイド溝4の形状によって規制されるテープ引き出し部材6の進行方向とのなす角をθ、ローディングギヤ18の回転中心から引張りばね22がローディングアーム16に懸架されている位置までの距離をL2 とすると、圧着力P0を発生させるために必要な引張りばね22の張力P2 は、ガイド溝4の摩擦を無視するとL1 ×P0/(cosθ×L2 )となる。したがって、L2 が大きいほど引張りばねの必要張力は軽減できる。これは図13に示した従来例のローディングギヤの内側に引張りばねを配置する場合と比較すると、少ない張力で同等の圧着力を得るには、この実施の形態4に示すように、外周ギヤ部24とほぼ同一半径上に引張りばね22を懸架する場合の方が引張りばねの線径を細くすることができ、あるいは許容応力の小さい安価なばね材料で実現することができる。
【0038】
例えばP=1kg、L1 =10mm、θ=30°、L2 =15mmに構成した場合、P2 =0.77kgとなり。この張力を達成するために標準の初張力ばねを使用しても、線径(d0 と記す)0.7mm、巻数(Nと記す)23、圧着時の長さ(L3 と記す)を27.8mm、コイル中心(D0 と記す)を4.9mmに構成すれば、上記必要荷重を発生でき、またこの場合、応力補正係数(K1 と記す)を1.25とすると引張りばねの応力は、D0 ×P2 ×K1 /(π×d03 ×1000)となるので、圧着時の応力は約34.6kg/mm2以下に抑えることが可能である。したがって高価なピアノ線を使用せずとも、一般的なばね用材料であるSUS303(許容応力は約87kg/mm2)を使用しても、圧着時の応力は材料の許容応力の35%(50/87×100)程度で抑えられるので、繰り返し荷重による寿命を十分確保することができる。
【0039】
実施の形態5.
図9、図10はこの発明の実施の形態5のスライドカム41の組立て途中を示す要部平面図である。図において、68,69は各々スライドカム41の外側に形成されたスリット、70はスライドカム41の内部に穿孔して形成されたガイド溝、71はガイド溝の右端に形成されたスリット、72,73,74はメインプレート2に一体で切り起こして形成された保持部、75はガイド溝70の延長上に形成されたカム溝、76はガイド溝70およびカム溝75に係合するピン77を植設し、メインプレート2に回動可能に軸支されたクラッチレバー、78a,78bはテープカセット101に巻回された磁気テープ100を巻き取るリール、79は供給側ブレーキアセンブリで、リール78の外周に巻き付けられたブレーキベルト80、メインプレート2に回動可能に軸支されてブレーキベルト80を懸架したブレーキレバー81、テンションアーム82、スプリング83、およびレバー84との協業により、リール78のブレーキトルクを制御する。
【0040】
また、85はメインプレート2に回転自在に支承されたホルダ、86は一端をホルダ85に係合されて他端をスライドカム41の外周に形成されたカム87に当接されたねじりばね、88はホルダ85に両端を懸架されてリール78に巻き付けられたブレーキベルト、89はスライドカム41の一部を折り曲げて形成されたリブ、90はメインプレート2に植設されてテープカセット101の位置決めを行うガイドピン、91はメインプレート2に穿孔されてピン40を挿通した穴部、92はスライドカム41の一部に形成された突起部、93はメインプレート2の中央を絞り加工によって形成し、裏面にリール77,78への動力伝達を行うためのギヤを取り付けるために設けられた傾斜部である。95はメインプレート2の一部に形成された突起部である。
【0041】
次にこの実施の形態5であるスライドカムの組立て方法について説明する。まず、図9に示すスライドカム41以外の部品をメインプレート2に組立てた後に、切り欠き部68,69,71を保持部72,73,74と一致する位置でスライドカム41をメインプレート2に重ねる。そうすると切り欠き部68,69,71は保持部72,73,74を通過する。次に図10に示すように、傾斜部93の端面に十字溝用ドライバー等の汎用工具94を添えて、汎用工具94を時計方向に回転させると、汎用工具94はスライドカム41に形成された突起部92に係合し、その後汎用工具94を回転させる力は各レバーが所定のスライドカム41の各カム溝に係合している摩擦力に打ち勝ちスライドカム41は図中右方向に移動する。
【0042】
図10に示す位置までスライドカム41が移動すると、保持部72,73,74の形状によってスライドカム41は保持部の形状によってスライドカム41の高さ方向に姿勢が位置決めされる。次に図3に示すように突起部95にガイドピン66を圧入固定すると、スライドカム41はレバー61が精度のばらつきや、輸送中の振動等によって切り欠き部68,69,71が保持部72,73,74を通過する位置まで戻る手前でガイドピン66の側面がレバー61の端面に当接するため、組立て完了後にメインプレート2からスライドカム41は脱離しない。
【0043】
また、図11はこの実施の形態5を示す図で、図4中のVI−VI線においてメインプレート2のみを切り欠いて示した要部断面図である。図11に示すようにスライドカム41は板金等の薄板で形成しているが、中央にリブ89を一体で形成しているため必要な剛性は確保され、スライドカム41を薄板で形成し、メインプレート2を一体で切り起こした保持部のみでスライドカム41を保持すると、スライドカム41の図10に示す上下方向への荷重を受ける面積が少なく、テープ引き出し部材7,8の圧着を開始するときにはカム溝42に対してピン40から大きな荷重が加わるが、このときリブ89の側面はガイドピン90の側面に当接しているため、スライドカム41の摺動抵抗は緩和される。
【0044】
また、スライドカム41をテープ引き出し部材7,8とテープカセット101の間に配置するためには、スライドカム41を薄く構成しなければ達成できないが、薄板に構成しても剛性を確保する手段もさることながら、薄板の平面のみで上部に突起物がなければ、複数のピンがカム溝に係合しているため、摺動摩擦によってスライドして組立てる際に持つ箇所がないと作業性が非常に悪い。しかし、例えばスライドカム41の平面内において突起部92を形成し、プラスドライバー等の汎用工具94を突起部に係合させてスライドできるように構成することによって、スライドカム41を薄板に構成しても組立てることができる。
【0045】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0046】
可動形テープ引き出し部材により磁気テープをテープカセットから引き出して所定のパスに設定する磁気記録再生装置のテープローディング装置において、カム溝および複数枚の歯を有し、上記複数枚の歯列の少なくともその一端が歯厚方向に転位した転位ギヤからなる第3ギヤを一体成形した第2ローディングギヤと、この第2ローディングギヤと係合している第1ローディングギヤと、回転軸に対して同心円上の外周部が上記第1ローディングギヤの回転軸に係合する板状扇形ギヤを備え、上記板状扇形ギヤの回転軸と同心円上外周部との間に、上記第3ギヤと係合する第4ギヤと上記カム溝に係合するピンとを設け、上記可動形テープ引き出し部材の移動を、テープローディング状態における上記テープ引き出し部材の位置決め固定を行う当接部近傍までは上記第3ギヤと上記第4ギヤのギヤ駆動によって行い、上記ギヤ駆動終了点から上記当接部までの該テープ引き出し部材の移動および当接部への圧着固定を上記カム溝によるカム駆動によって行うように構成したので、少ない部品点数でテープ引き出し部材への駆動伝達部品、および駆動伝達部品の締結部品点数を削減でき、またメインプレートの裏面に取り付けられる部品は投影面積、および高さとも抑えられるため、装置を小形化できる効果がある。
【0047】
また、可動形テープ引き出し部材により磁気テープをテープカセットから引き出して所定のパスに設定する磁気記録再生装置のテープローディング装置において、カム溝および複数枚の歯を有し、上記複数枚の歯列の少なくともその一端が歯厚方向に転位した転位ギヤからなる第3ギヤを一体成形した第2ローディングギヤと、この第2ローディングギヤと係合している第1ローディングギヤと、回転軸に対して同心円上の外周部が板状扇形ギヤが支承されているメインプレートに形成された係合部に係合する板状扇形ギヤを備え、上記板状扇形ギヤの回転軸と同心円上外周部との間に、上記第3ギヤと係合する第4ギヤと上記カム溝に係合するピンとを設け、上記可動形テープ引き出し部材の移動を、テープローディング状態における上記テープ引き出し部材の位置決め固定を行う当接部近傍までは上記第3ギヤと上記第4ギヤのギヤ駆動によって行い、上記ギヤ駆動終了点から上記当接部までの該テープ引き出し部材の移動および当接部への圧着固定を上記カム溝によるカム駆動によって行うように構成したので、少ない部品点数でテープ引き出し部材への駆動伝達部品、および駆動伝達部品の締結部品点数を削減でき、またメインプレートの裏面に取り付けられる部品は投影面積、および高さとも抑えられるため、装置を小形化できる効果がある。
【0048】
また、テープ引き出し部材に突起部を設け、かつ、テープ引き出し部材が摺動するガイド溝に上記突起部が挿通可能なスリットを設け、かつ、板状扇形ギヤの一部に当接部を形成し、突起部が挿通可能な方向に対してスリットの一部を当接部を覆うように配置したので、テープ引き出し部材をガイド溝に装着する際は突起部をスリットに挿通させてスライドさせるだけで良いので、組立て作業性が良好であると同時に、テープ引き出し部材は板状扇形ギヤの当接部によってスリットから突起部の挿通を遮られるため、テープ引き出し部材の脱落防止用の専用部品を必要とせず、部品点数を削減できる効果がある。
【0049】
また、一対のローディングギヤの係合を行うローディングギヤに形成した外周ギヤ部とほぼ同一半径上に引張りばねを配置し、ローディングギヤの厚み方向において外周ギヤ部と引張りばねをほぼ同一高さに配置したので、少ない荷重でローディングアームの圧着トルクを確保でき、許容応力の低い安価ばね材料で引張りばねを構成できる効果がある。
【0050】
また、複数の駆動部品の駆動を制御するスライドカムをテープ引き出し部材とテープカセットの間に配置したので、メインプレートとテープカセットの間の高さ寸法を維持したまま、装置の裏側に取り付ける部品を減らせるため、ローディング装置の裏面に配置する回路基板に実装する空間を広く利用でき、回路基板、および装置を小形にできる効果がある。
【0051】
また、メインプレートに一体で保持部を形成し、スライドカムの一部に保持部に挿通可能なスリットを設け、かつ、スライドカムを駆動するレバーと、テープカセットの位置決めを行い、スライドカムの組立て後に取り付けるガイドピンを当接させたので、スライドカムの姿勢を保持するための部品、あるいはスライドカムの抜け止め用の専用部品を必要とせず、部品点数の少ない装置が得られる効果がある。
【0052】
また、スライドカムの一部に一体でリブを形成し、かつ、テープカセットの位置決めを行い、テープ引き出し部材の圧着時にメインプレートに植設されたガイドピンをリブに当接させたので、薄板で構成したスライドカムの剛性をリブで確保でき、またスライドカムに設けたテープ引き出し部材を圧着するときに過大な面圧が発生する場合であってもその面圧をガイドピンの側面で受けることができるため、他の保持部に加わる荷重を緩和でき、繰り返し摺動による摩耗抵抗を抑えることができ、信頼性の高い装置を得られる効果ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1および4であるテープローディング装置の平面図である。
【図2】 実施の形態1の分解斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1,2であるテープローディング装置の斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1および3であるテープローディング装置の平面図である。
【図5】 実施の形態1および2実施の形態2であるテープローディング装置の平面図である。
【図6】 図4中のVI−VI線でメインプレートを切り欠いた一部断面斜視図である。
【図7】 実施の形態2の裏面要部平面図である。
【図8】 実施の形態の裏面要部平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5であるテープローディング装置の要部平面図である。
【図10】 実施の形態5の要部平面図である。
【図11】 実施の形態5の要部断面図である。
【図12】 従来のテープローディング装置を示す裏面図である。
【図13】 従来のテープローディング装置を示す裏面図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッドアセンブリ、2 メインプレート、7,8 テープ引き出し部材、9,10,11,12 ガイドポスト、13,14 リンク、15,16 ローディングアーム、17 第1ローディングギヤ、18 第2ローディングギヤ、21,22 引張りばね、23,24 外周ギヤ部、29 第3ギヤ、30転位ギヤ、31 カム溝、32 板状扇形ギヤ、34 ピン、35 空隙部、36 第4ギヤ、37 異形ギヤ、41 スライドカム、43,44,45,46,47,48 スリット、55 当接部、61 レバー、66 ガイドピン、68,69,71 切り欠き部、72,73,74 保持部、89 リブ、95メインプレートに一体で形成された係合部、100 磁気テープ、101 テープカセット。

Claims (7)

  1. 可動形テープ引き出し部材により磁気テープをテープカセットから引き出して所定のパスに設定する磁気記録再生装置のテープローディング装置において、カム溝および複数枚の歯を有し、上記複数枚の歯列の少なくともその一端が歯厚方向に転位した転位ギヤからなる第3ギヤを一体成形した第2ローディングギヤと、この第2ローディングギヤと係合している第1ローディングギヤと、回転軸に対して同心円上の外周部が上記第1ローディングギヤの回転軸に係合する板状扇形ギヤを備え、上記板状扇形ギヤの回転軸と同心円上外周部との間に、上記第3ギヤと係合する第4ギヤと上記カム溝に係合するピンとを設け、上記可動形テープ引き出し部材の移動を、テープローディング状態における上記テープ引き出し部材の位置決め固定を行う当接部近傍までは上記第3ギヤと上記第4ギヤのギヤ駆動によって行い、上記ギヤ駆動終了点から上記当接部までの該テープ引き出し部材の移動および当接部への圧着固定を上記カム溝によるカム駆動によって行うことを特徴とするテープローディング装置。
  2. 可動形テープ引き出し部材により磁気テープをテープカセットから引き出して所定のパスに設定する磁気記録再生装置のテープローディング装置において、カム溝および複数枚の歯を有し、上記複数枚の歯列の少なくともその一端が歯厚方向に転位した転位ギヤからなる第3ギヤを一体成形した第2ローディングギヤと、この第2ローディングギヤと係合している第1ローディングギヤと、回転軸に対して同心円上の外周部が板状扇形ギヤが支承されているメインプレートに形成された係合部に係合する板状扇形ギヤを備え、上記板状扇形ギヤの回転軸と同心円上外周部との間に、上記第3ギヤと係合する第4ギヤと上記カム溝に係合するピンとを設け、上記可動形テープ引き出し部材の移動を、テープローディング状態における上記テープ引き出し部材の位置決め固定を行う当接部近傍までは上記第3ギヤと上記第4ギヤのギヤ駆動によって行い、上記ギヤ駆動終了点から上記当接部までの該テープ引き出し部材の移動および当接部への圧着固定を上記カム溝によるカム駆動によって行うことを特徴とするテープローディング装置。
  3. テープ引き出し部材に突起部を設けるとともに、上記テープ引き出し部材が摺動するガイド溝に上記突起部が挿通可能なスリットを設け、さらに板状扇形ギヤの一部に当接部を形成して上記突起部が挿通可能な方向に対して上記スリットの一部を上記当接部を覆うように配置したこと特徴とする請求項1記載のテープローディング装置。
  4. 磁気テープをテープカセットから引き出して磁気ヘッドアセンブリの左右に一対の可動形テープ引き出し部材を圧着固定し所上記磁気ヘッドアセンブリに磁気テープを添接する磁気記録再生装置のテープローディング装置において、磁気テープを添接するガイドポストを設けた第1,第2のテープ引き出し部材を一端に回転自在に支承した第1,第2のリンクと、この第1,第2のリンクに回転自在に係合された第1,第2のローディングアームと、この第1,第2のローディングアームを回動可能に軸支した第1,第2のローディングギヤと、この第1,第2のローディングギヤを回転自在に軸支するメインプレートに植設された回転軸と、一端が上記第1,第2のローディングアームに、他端が上記第1,第2のローディングギヤに懸架されて上記ローディングギヤの外周に巻き付けるように配置されて上記第1,第2のローディングギヤの係合を行う引張りばねとを備えたことを特徴とするテープローディング装置。
  5. 可動形テープ引き出し部材により磁気テープをテープカセットから引き出して所定のパスに設定し、上記磁気テープを移送するリールと、このリールのブレーキトルクを制御するブレーキアセンブリを有する磁気記録再生装置のテープローディング装置において、上記テープ引き出し部材の駆動と、上記ブレーキアセンブリの駆動を制御するスライドカムとを設け、上記テープ引き出し部材とテープカセットの間に上記スライドカムを配置したことを特徴とするテープローディング装置。
  6. 磁気ヘッドアセンブリ、テープ引き出し部材リール、ブレーキアセンブリを取り付けたメインプレートに一体で保持部を形成し、スライドカムの一部に上記保持部に挿通可能なスリットを設け、かつ、上記スライドカムを駆動するレバーと、テープカセットの位置決めを行い、上記スライドカムの組立て後に取り付けるガイドピンを当接させたことを特徴とする請求項5記載のテープローディング装置。
  7. スライドカムの一部にリブを形成し、かつ、テープカセットの位置決めを行い、テープ引き出し部材の圧着時にメインプレートに植設されたガイドピンを上記リブに当接させたことを特徴とする請求項5記載のテープローディング装置。
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