JP3840700B2 - 編集装置および記憶装置ならびに編集装置における編集方法 - Google Patents
編集装置および記憶装置ならびに編集装置における編集方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランダムアクセスが可能な記憶装置を用いて映像データまたは音声データのノンリニア編集を行うための編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像データを編集する場合において、従来より行われてきた編集方法は、素材記録媒体の必要部分のみを再生し、これを別の記録媒体に順次複製する方法である。一般に、このような編集方法をリニア編集と呼ぶ。これに対し、近年、ハードディスク装置等のランダムアクセスが可能な記憶装置を用いたノンリニア編集と呼ばれる編集方法が広まりつつある。このノンリニア編集では、まず、ランダムアクセスが可能な素材記録媒体を早送り再生する等、何らかの方法で、素材記録媒体中の必要な映像が記録されている位置を決定し、これを編集点情報として記憶しておく。そして、再生時には、編集点情報に従って素材記録媒体に対してランダムアクセスを行うことで、所望の映像プログラムを得ることができる。
【0003】
リニア編集では、複製処理を行うため、編集に要する作業時間は、少なくとも、完成した映像プログラムの再生時間よりも長くなる。これに対し、ノンリニア編集においては、早送り再生等で、編集点さえ決定してやれば良いため、編集作業に要する時間を短縮することができる。このように、ノンリニア編集においては、ランダムアクセスが可能な記憶装置の利点を活かして、短時間で効率的な作業を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、ノンリニア編集においては、ランダムアクセスが可能な記憶装置として、ディスク装置が用いられている。しかしながら、このようなディスク装置は、完全なランダムアクセスが可能なわけではなく、アクセスに際して、ヘッドのシークを行ったり、回転待ちを行ったりするための時間を要する。特に、光ディスク装置等においては、一般にシーク時間や回転待ち時間が大きく、これらの影響を無視できない。例えば、ノンリニア編集において、1フレーム毎に素材記録媒体における異なる部分をつないだとすると、これを再生するときには、1フレーム毎にシーク動作が発生することになる。このように、たった1フレームのデータに読み出す毎に、1回のシークを行わなければならないのであるから、読み出しの平均転送レートは著しく低下する。この平均転送レートが、必要な値を下回ると、再生映像は途切れてしまうことになる。このように、ノンリニア編集を行う編集装置においては、再生データを連続して一定以上の転送レートで再生させるためには、ある区間での編集点の数が制限されることになり、この制限値は、ランダムアクセスが可能な記憶装置のアクセス時間に依存する。
【0005】
従って、ノンリニア編集におけるランダムアクセスが可能な記憶装置としては、一般的にアクセスの遅い光ディスク装置等よりも、アクセスの速いハードディスク装置等の方が好ましい。しかし一方、光ディスク装置は、一般に記録媒体がリムーバブルであるから、例えば屋外で収録した映像を素材データとして用いる場合等において、素材データを記録するのに適しているという利点がある。なお、光ディスク装置で収録した素材データを一旦ハードディスクに複製すれば、光ディスク装置とハードディスクの双方の利点を活かすことができるが、複製の時間を考えると、短時間で編集が可能であるというノンリニア編集のメリットが失われてしまう。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、素材データ格納用にアクセスの遅い記憶装置を用い、且つ編集点の数が多くなっても、再生データの転送レートを低下させることなくノンリニア編集を行うことができるようにした編集装置および記憶装置ならびに編集装置における編集方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の編集装置は、ランダムアクセスが可能な記憶装置を用いて映像データまたは音声データのノンリニア編集を行うための編集装置において、素材データを格納したランダムアクセスが可能な第1の記憶装置および素材データ中の編集開始点以降のデータを格納するための第2の記憶装置に接続され、編集開始点を決定する際に、素材データ中の編集開始点以降のデータを、第1の記憶装置の最大アクセス時間分だけ第1の記憶装置から第2の記憶装置に複製しておき、編集後のデータの再生時には、編集開始点以降のデータを再生する際に、始めに第2の記憶装置に複製されているデータを読み出して再生データとすると共に、第2の記憶装置に複製されているデータを読み出している間に、第1の記憶装置において再生すべきデータへのアクセスを行い、このアクセスが完了した後、再生データを、第2の記憶装置から読み出したデータから第1の記憶装置から読み出したデータに切り替える制御手段を備え、制御手段が、素材データ中のn番目(nは整数)の編集開始点をA(n)、その編集終了点をC(n)とし、そのn番目の編集に係るデータが第2の記憶装置において複製された複製開始点をD(n)としたとき、編集開始点A(n)から編集終了点C(n)までの時間T cut (n)が、最大アクセス時間T accs よりも短い場合には、編集開始点A(n)から最大アクセス時間T accs 分のデータを第2の記憶装置に複製しておき、次回、n+1番目のデータを複製するときに、n番目のデータが複製されている領域においてn番目のデータの複製開始点D(n)から時間T cut (n)にある点からn+1番目のデータの複製を開始し、n番目のデータの上にn+1番目のデータを上書きするような制御を行うようにしたものである。
【0008】
この編集装置では、編集開始点を決定する際には、制御手段によって、素材データ中の編集開始点以降のデータが第1の記憶装置の最大アクセス時間分だけ第1の記憶装置から第2の記憶装置に複製される。そして、編集後のデータの再生時には、制御手段によって、編集開始点以降のデータを再生する際に、始めに第2の記憶装置に複製されているデータが読み出されて再生データとされ、第2の記憶装置に複製されているデータが読み出されている間に、第1の記憶装置において再生すべきデータへのアクセスが行われ、このアクセスが完了した後、再生データが、第2の記憶装置から読み出されたデータから第1の記憶装置から読み出されたデータに切り替えられる。
また、本発明の記憶装置は、ノンリニア編集を行うための編集装置に接続され、素材データが記憶されるランダムアクセス可能な記憶装置において、素材データを格納したランダムアクセスが可能な第1の記憶装置と、第1の記憶装置に記憶された素材データ中の編集開始点以降のデータを格納するための第2の記憶装置とを備え、第2の記憶装置が、編集開始点を決定する際に、素材データ中の編集開始点以降のデータを、第1の記憶装置の最大アクセス時間分だけ第1の記憶装置から複製して記憶すると共に、記素材データ中のn番目(nは整数)の編集開始点をA(n)、その編集終了点をC(n)とし、そのn番目の編集に係るデータが第2の記憶装置において複製された複製開始点をD(n)としたとき、編集開始点A(n)から編集終了点C(n)までの時間T cut (n)が、最大アクセス時間T accs よりも短い場合には、編集開始点A(n)から最大アクセス時間T accs 分のデータを第2の記憶装置に複製しておき、次回、n+1番目のデータを複製するときに、n番目のデータが複製されている領域においてn番目のデータの複製開始点D(n)から時間T cut (n)にある点からn+1番目のデータの複製を開始し、n番目のデータの上にn+1番目のデータを上書きするような制御を行うようにしたものである。
また、本発明の編集装置における編集方法は、ランダムアクセスが可能な記憶装置を用いて素材データのノンリニア編集を行うための編集装置における編集方法において、ランダムアクセスが可能な記憶装置は、素材データを格納したランダムアクセスが可能な第1の記憶装置と、第1の記憶装置に記憶された素材データ中の編集開始点以降のデータを格納するための第2の記憶装置とからなり、編集装置が行う処理ステップとして、編集開始点を決定する際に、素材データ中の編集開始点以降のデータを、第1の記憶装置の最大アクセス時間分だけ第1の記憶装置から第2の記憶装置に複製するステップと、編集後のデータの再生時には、編集開始点以降のデータを再生する際に、始めに第2の記憶装置に複製されているデータを読み出して再生データとするステップと、第2の記憶装置に複製されているデータを読み出している間に、第1の記憶装置において再生すべきデータへのアクセスを行うステップと、アクセスが完了した後、再生データを、第2の記憶装置から読み出したデータから第1の記憶装置から読み出したデータに切り替えるステップとを含み、第2の記憶装置に複製するステップでは、素材データ中のn番目(nは整数)の編集開始点をA(n)、その編集終了点をC(n)とし、そのn番目の編集に係るデータが第2の記憶装置において複製された複製開始点をD(n)としたとき、編集開始点A(n)から編集終了点C(n)までの時間T cut (n)が、最大アクセス時間T accs よりも短い場合には、編集開始点A(n)から最大アクセス時間T accs 分のデータを第2の記憶装置に複製しておき、次回、n+1番目のデータを複製するときに、n番目のデータが複製されている領域においてn番目のデータの複製開始点D(n)から時間T cut (n)にある点からn+1番目のデータの複製を開始し、n番目のデータの上にn+1番目のデータを上書きするような制御を行うようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る編集装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。このシステムは、本実施の形態に係る編集装置10と、この編集装置10に接続され、素材データを格納したランダムアクセスが可能な第1の記憶装置としての素材用ディスク装置21と、編集装置10に接続され、素材データ中の編集点近傍のデータを格納するための第2の記憶装置としての作業用ディスク装置22と、編集装置10に接続され、画像を表示するためのモニタ23とを備えている。編集装置10は、素材データにおける編集点を決定する操作を行うためのユーザインタフェース11と、素材データにおける編集点の情報を記憶するための編集点情報記憶装置12と、ユーザインタフェース11および編集点情報記憶装置12に接続され、これらを制御すると共に、素材用ディスク装置21、作業用ディスク装置22およびモニタ23に接続され、これらを制御する制御手段としての制御装置13とを備えている。制御装置13と素材用ディスク装置21,作業用ディスク装置22との間では制御情報およびデータ31が送受され、制御装置13とユーザインタフェース11の間では制御情報32が送受され、制御装置13と編集点情報記憶装置12の間では編集点情報33が送受されるようになっている。また、制御装置13は、編集後の再生データ34を出力するようになっている。
【0011】
ユーザインタフェース11は、各種のスイッチやレバー等を含んでいる。編集点情報記録装置12は、各カットの開始点,終了点等のタイムコードを記憶するための装置であり、ハードディスクや半導体メモリ等で構成される。制御装置13は、CPU(中央処理装置)と、このCPUが実行するプログラム等を格納したROM(リード・オンリ・メモリ)と、ワーキングエリアとなるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)とを有している。
【0012】
素材用ディスク装置21および作業用ディスク装置22は、共に、映像データまたは音声データの記録および再生を行う能力を持ち、記録されたデータは、タイムコードで管理されるものとする。素材用ディスク装置21としては例えば光ディスク装置が使用され、作業用ディスク装置22としては例えばハードディスクが使用される。
【0013】
ここで、本実施の形態に係る編集装置10の動作の概略について説明する。ここでは、素材用ディスク装置21として光ディスク装置を使用し、作業用ディスク装置22としてハードディスクを使用する場合を例にとって考える。素材用ディスク装置21としての光ディスク装置のアクセスの遅さをカバーするために、予め素材データをハードディスクに複製する場合には、素材データの全てをハードディスクに複製する必要はない。すなわち、光ディスク装置におけるシークおよび回転待ちに要する時間の最大値をTaccsとすると、つなぎ合わせる各カットにおいて、それぞれ先頭からTaccsに相当する期間のデータのみを複製しておけば良い。こうしておけば、編集後のデータの再生の際には、各カットの先頭のTaccsの間はハードディスクから読み出したデータを再生データとし、この間に、光ディスク装置において再生すべきデータへのアクセスを行い、Taccsの期間が経過した後は、ハードディスクから読み出すデータに代えて光ディスク装置から読み出したデータを再生データとするように切り替えることで、光ディスク装置のアクセスの遅さを補うことができる。
【0014】
上述の処理を実現するには、各カットの先頭からTaccsの期間のデータを光ディスク装置からハードディスクに複製するという手順が必要である。ところで、一般的な光ディスク装置においては、Taccsは、たかだか数十から数百m秒である。一方、編集作業者は、編集点を決定する際、早送り再生等により、おおよその見当をつけた後、編集点近傍の画像を見ながら、編集点を決定する。このような作業は、人間が行う作業であるから、一つの編集点を決定するのに、短くても数秒を要する。従って、編集点を決定した際に、カットの先頭からTaccsの期間のデータを光ディスク装置からハードディスクに複製したとしても、それは、編集作業者にとって、時間的に略無視できるものである。
【0015】
以上の考えにより、本実施の形態に係る編集装置10では、編集作業者がユーザインタフェース11を用いて編集点を決定する際に、制御装置13は、編集点の情報を編集点情報記憶装置12に記憶させると共に、各カットの先頭からTaccsの期間のデータを素材用ディスク装置(光ディスク装置)21から作業用ディスク装置(ハードディスク)22に複製しておく。また、編集後のデータの再生時には、制御装置13は、編集点近傍のデータを再生する際に、始めに作業用ディスク装置22に複製されているデータを読み出して再生データ34とすると共に、その間に、素材用ディスク装置21において再生すべきデータへのアクセスを行い、このアクセスが完了した後、作業用ディスク装置22から読み出したデータに代えて素材用ディスク装置21から読み出したデータを再生データ34とするような制御を行う。
【0016】
次に、本実施の形態に係る編集装置10の動作について具体的に説明する。ここでは、素材用ディスク装置21としての光ディスク装置を用い、この光ディスク装置のアクセス時間の最大値Taccsを1秒と仮定する。光ディスク装置には、素材データの収録された光ディスクが装填される。図3(a)は、素材用ディスク装置21における記録媒体としての光ディスクに記録されたデータ中におけるカットの位置を示すタイミングチャートである。以下、図3(a)に示したように、光ディスクに記録されたデータから、カット(1)41とカット(2)42を抜き出して、つなぎ合わせる編集を行う場合について考える。なお、図3(a)において、A1,C1はそれぞれカット(1)41の開始点,終了点を表し、A2,C2はそれぞれカット(2)42の開始点,終了点を表している。Tcut1はカット(1)41の時間を表し、Tcut2はカット(2)42の時間を表している。また、B1はA1からTaccs経過後の点を表し、B2はA2からTaccs経過後の点を表している。
【0017】
上述のようにカット(1)41とカット(2)42を抜き出して、つなぎ合わせる場合、本実施の形態では、各カットの先頭からTaccsの期間の部分(以下、先頭部分と記す。)のデータが、素材用ディスク装置21から作業用ディスク装置22に複製される。図3(b)は、作業用ディスク装置22に記録されたデータを示すタイミングチャートである。この図3(b)において、符号51はカット(1)の先頭部分を表し、符号52はカット(2)の先頭部分を表している。これら先頭部分51,52は、作業用ディスク装置22において間隔を詰めて記録される。また、図3(b)において、D1はカット(1)の先頭部分51の開始の点を表し、D2はカット(2)の先頭部分52の開始の点(カット(1)の先頭部分51の終了の点と同じ。)を表し、D3はカット(2)の先頭部分52の終了の点を表している。
【0018】
また、以下では、図3(a),(b)に示した各点のタイムコードが、図4に示した値である場合を例にとって説明する。なお、図4に示したタイムコードの表記では、m,s,fで区切られた2桁の数字が、それぞれ、分,秒,フレームを表すものとし、30フレームで1秒とする。
【0019】
図2は、本実施の形態に係る編集装置10の編集時の動作を示す流れ図である。この編集時には、まず、制御装置13は、初期設定として、カット番号nの初期値を1とする。また、作業用ディスク装置22における点D1,D2,…を示すために使用される複写先タイムコード変数Dは、初期値として、作業用ディスク装置22における記録媒体上の適当な空き領域の先頭を指している必要があるが、ここでは、図3(b)におけるD1点を指すものとし、D=00m00s00fとする(ステップS101)。次に、制御装置13は、編集終了か否かを判断し(ステップS102)、編集終了の場合(Y)は、編集時の動作を終了する。なお、編集終了か否かの指示は、編集作業者がユーザインタフェース11を操作することによって行う。
【0020】
編集終了ではない場合(ステップS102;N)は、編集作業者は、ユーザインタフェース11を操作することで、制御装置13を介して、素材用ディスク装置21に対して再生,早送り,コマ送りといったコマンド(制御情報)を発行し、モニタ23に素材データの画像を表示させ、この画像を見ながら、カット(1)41の先頭位置すなわち図3(a)におけるA1の点を探し、その位置で画像を停止させる。そして、編集作業者は、ユーザインタフェース11における所定のスイッチを押す等により、開始点決定の操作を行う。これにより、開始点タイムコード変数Aの入力が行われ、A=A1と設定される(ステップS103)。これを受けて、制御装置13は、素材用ディスク装置21におけるタイムコードがAからA+Taccsまでの区間すなわち図3(a)におけるA1点からB1点までのデータを、作業用ディスク装置22におけるタイムコードがDの点、すなわち図3(b)におけるD1点からの領域に複製する(ステップS104)。このとき、データの複製と共に、その画像をモニタ23に表示すれば、編集作業者は、編集点の確認を行うことができる。次に、制御装置13は、開始点タイムコード変数Aおよび複写先タイムコード変数Dを、それぞれ、編集点情報記憶装置12におけるA(n),D(n)の領域に保存する(ステップS105)。
【0021】
次に、編集作業者は、ユーザインタフェース11を操作することで、カット(1)41の終了点すなわちC1点を探し、スイッチを押す等により、終了点決定の操作を行う。これにより、終了点タイムコード変数Cの入力が行われ、C=C1と設定される(ステップS106)。制御装置13は、この終了点タイムコード変数Cを、編集点情報記憶装置12におけるC(n)の領域に保存する(ステップS107)。この時点で、編集点情報記憶装置12には、図5に示すように編集点情報(A(1),C(1),D(1))が記録されることになる。次に、制御装置13は、カット番号nを1インクリメントし(ステップS108)、次の編集に備えて、D=D+Taccsとして(ステップS109)、Dが作業用ディスク装置22における次の空き領域すなわちD2点を指すようにして、ステップS102に戻る。
【0022】
そして、再びステップS103ないしステップS109を実行することで、編集作業者は、カット2についても同様に、開始点A2および終了点C2を探し、決定する。これにより、開始点タイムコード変数Aおよび終了点タイムコード変数Cは、それぞれ、A=A2、C=C2と設定される。制御装置13は、素材用ディスク装置21におけるタイムコードがAからA+Taccsまでの区間すなわち図3(a)におけるA2点からB2点までのデータを、作業用ディスク装置22におけるタイムコードがDの点、すなわち図3(b)におけるD2点からの領域に複製する。制御装置13は、また、各タイムコード変数A,D,Cを、それぞれ、編集点情報記憶装置12におけるA(n),D(n),C(n)の領域に保存する。この時点で、編集点情報記憶装置12には、図6に示すように編集点情報が記録されることになる。
【0023】
編集作業者は、このようにして、次々と編集点を決定し、その情報は編集点情報記憶装置12に記録されていく。
【0024】
図7は、本実施の形態に係る編集装置10の編集後の再生時の動作を示す流れ図である。この再生時には、まず、制御装置13は、初期設定として、カット番号nの初期値を1とする(ステップS201)。次に、制御装置13は、編集点情報記憶装置12を参照して、A(n)が存在するか否かを判断する(ステップS202)。A(n)が存在しない場合(N)は、再生時の動作を終了する。A(n)が存在する場合(Y)は、制御装置13は、編集点情報記憶装置12から、A(n),C(n),D(n)を読み出し、タイムコード変数A,S,C,Dをそれぞれ、A=A(n),S=A(n)+Taccs,C=C(n),D=D(n)と設定する。なお、ここでは、n=1であるから、A=A(1),S=A(1)+Taccs,C=C(1),D=D(1)である。次に、制御装置13は、これらのタイムコード変数に従って、カット(1)の先頭部分のデータを、作業用ディスク装置22におけるタイムコードがDの点、すなわち図3(b)におけるD1点から読み出しを開始する(ステップS204)。それと共に、制御装置13は、素材用ディスク装置21に対して、タイムコードがSの点にシークを行うように命令を発行する(ステップS205)。ここで、S点は、A1点からTaccs後の点、すなわち図3(a)におけるB1点を指している。そして、Taccsの時間だけ待ち(ステップS206)、Taccsが経過した後、作業用ディスク装置22からの読み出しを終了し(ステップS207)、既にシークの完了しているはずの素材用ディスク装置21からの読み出しに切り替える(ステップS208)。その後、制御装置13は、C−Sの時間が経過するのを待ち(ステップS209)、変数nを1インクリメントして(ステップS210)、ステップS202に戻って、次のカットの再生処理に移る。
【0025】
制御装置13は、編集点情報記憶装置12を参照して、タイムコード変数A,S,C,Dをそれぞれ、A=A(2),S=A(2)+Taccs,C=C(2),D=D(2)と設定する。そして、制御装置13は、これらのタイムコード変数に従って、カット(2)の先頭部分のデータを、作業用ディスク装置22におけるタイムコードがDの点、すなわち図3(b)におけるD2点から読み出しを開始する。それと共に、制御装置13は、素材用ディスク装置21に対して、タイムコードがSの点にシークを行うように命令を発行する。ここで、S点は、A2点からTaccs後の点、すなわち図3(a)におけるB2点を指している。そして、Taccsが経過した後、作業用ディスク装置22からの読み出しを終了し、既にシークの完了しているはずの素材用ディスク装置21からの読み出しに切り替える。
【0026】
このように、再生時には、編集点情報記憶装置12のデータを参照して、作業用ディスク装置22と素材用ディスク装置21から交互にデータを読み出していくことで、途切れのないデータを再生することができる。
【0027】
以上説明したように本実施の形態に係る編集装置10によれば、編集点を決定する際に、素材データ中の編集点近傍のデータを、素材用ディスク装置21から作業用ディスク装置22に複製しておき、編集後のデータの再生時には、編集点近傍のデータを再生する際に、始めに作業用ディスク装置22に複製されているデータを読み出して再生データとすると共に、その間に、素材用ディスク装置21において再生すべきデータへのアクセスを行い、このアクセスが完了した後、作業用ディスク装置22から読み出したデータに代えて素材用ディスク装置21から読み出したデータを再生データとするようにしたので、素材用ディスク装置21にアクセスの遅い記憶装置を用い、且つ編集点の数が多くなっても、再生データの転送レートを低下させることなくノンリニア編集を行うことができる。従って、素材用ディスク装置21として、アクセスが遅くても、記録媒体がリムーバブルあるいは安価といったメリットのある記憶装置を用いることができる。例えば、光ディスクや磁気テープを記録媒体として用いたカメラ一体型ビデオレコーダで収録した素材データを、ノンリニア編集し、そのまま送り出すといったことを実現することができる。
【0028】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る編集装置について説明する。編集するカットによっては、その時間がTaccsよりも短い場合もあり得る。図8(a)は、このようなカットを含む場合において、素材用ディスク装置21に記録されたデータ中におけるカットの位置を示すタイミングチャートである。なお、図8(a)において、A3,C3はそれぞれカット(3)43の開始点,終了点を表し、A4,C4はそれぞれカット(4)44の開始点,終了点を表している。Tcut3はカット(3)43の時間を表し、Tcut4はカット(4)44の時間を表している。また、B3はA3からTaccs経過後の点を表し、B4はA4からTaccs経過後の点を表している。また、E4は、B4から後述するTcopiedだけ前の点を表している。図8(a)に示した例では、カット(3)43の時間Tcut3がTaccsよりも短くなっている。
【0029】
本実施の形態に係る編集装置は、上述のような場合に対処することができるようにした例である。本実施の形態に係る編集装置の基本的な構成は、第1の実施の形態と同様に、図1に示した通りである。
【0030】
図9は、本実施の形態に係る編集装置の編集時の動作を示す流れ図である。この動作では、まず、制御装置13は、初期設定として、カット番号nの初期値を1とし、複写先タイムコード変数Dを00m00s00fとする。更に、制御装置13は、カットの時間が所定の基準値よりも短いか否かを示すフラグSmall Cutを0とし、時間Taccs内において、Taccsよりも短いカットとして複製されているカットの合計時間を示す変数Tcopiedを00m00s00fとする(ステップS301)。次に、制御装置13は、編集終了か否かを判断し(ステップS302)、編集終了の場合(Y)は、編集時の動作を終了する。
【0031】
編集終了ではない場合(ステップS302;N)は、編集作業者は、ユーザインタフェース11を操作することで、制御装置13を介して、素材用ディスク装置21に対して再生,早送り,コマ送りといったコマンド(制御情報)を発行し、モニタ23に素材データの画像を表示させ、この画像を見ながら、カット(n)の先頭位置を探し、その位置で画像を停止させる。そして、編集作業者は、ユーザインタフェース11における所定のスイッチを押す等により、開始点決定の操作を行う。これにより、開始点タイムコード変数Aの入力が行われる(ステップS303)。次に、制御装置13は、フラグSmall Cutが0か否かを判断する(ステップS304)。フラグSmall Cutが0の場合(Y)は、制御装置13は、素材用ディスク装置21におけるタイムコードがAからA+Taccsまでの区間のデータを、作業用ディスク装置22におけるタイムコードがDからD+Taccsの領域に複製し(ステップS305)、タイムコードA,Dを、それぞれ、編集点情報記憶装置12におけるA(n),D(n)の領域に保存する(ステップS306)。一方、フラグSmall Cutが0ではない場合(ステップS304;N)は、制御装置13は、素材用ディスク装置21におけるタイムコードがAからA+Taccs−Tcopiedまでの区間のデータを、作業用ディスク装置22におけるタイムコードがD+TcopiedからD+Taccsの領域に上書きして複製し(ステップS307)、A−Tcopiedの値を、編集点情報記憶装置12におけるA(n)の領域に上書きして保存する(ステップS308)。
【0032】
ステップS306またはステップS308が終了したら、編集作業者は、ユーザインタフェース11を操作することで、カット(n)の終了点を探し、スイッチを押す等により、終了点決定の操作を行う。これにより、終了点タイムコード変数Cの入力が行われる(ステップS309)。次に、制御装置13は、カットの開始点から終了点までの時間すなわちC−Aと、Taccs−Tcopiedとを比較し、C−AがTaccs−Tcopied以上か否かを判断する(ステップS310)。C−AがTaccs−Tcopied以上の場合(Y)は、制御装置13は、フラグSmallCutを0とすると共に、変数Tcopiedを00m00s00fとする(ステップS311)。次に、制御装置13は、終了点タイムコード変数Cを、編集点情報記憶装置12におけるC(n)の領域に保存する(ステップS312)。次に、制御装置13は、カット番号nを1インクリメントし(ステップS313)、次の編集に備えて、D=D+Taccsとして(ステップS314)、ステップS302に戻る。一方、C−AがTaccs−Tcopied以上ではない場合(ステップS310;N)は、制御装置13は、フラグSmall Cutを1とすると共に、TcopiedにC−Aを加えた値を新たにTcopiedとして(ステップS315)、ステップS302に戻る。
【0033】
ここで、素材用ディスク装置21に記録された素材データに対して、図3(a)に示したようなカット(1)とカット(2)の編集を行った後に、図8(a)に示したように、カット(3)43とカット(4)44を抜き出して、つなぎ合わせる編集を行う場合について考える。図8(b)は、このカット(3)43とカット(4)44の編集時に、作業用ディスク装置22に記録されるデータを示すタイミングチャートである。図8(b)において、符号53はカット(3)を表し、符号54はカット(4)の先頭部分を表している。これらカット(3)53とカット(4)の先頭部分54は、作業用ディスク装置22において間隔を詰めて記録される。また、図8(b)において、D3はカット(3)の開始の点を表し、F4はカット(4)の先頭部分54の開始の点を表し、D4はカット(4)の先頭部分54の終了の点を表している。カット(3)53の時間Tcut3はTaccsよりも短く、カット(3)53とカット(4)の先頭部分54とを合わせた時間がTaccsとなっている。また、以下では、図8(a),(b)に示した各点のタイムコードが、図10に示した値である場合を例にとって説明する。
【0034】
始めに、図3(a)に示したカット(1)とカット(2)についての編集時は、図9に示した流れ図において、フラグSmall Cutは0(ステップS304;Y)、C−AはTaccs−Tcopied以上(ステップS310;Y)となるため、編集時の動作は、図2に示した動作と同様になり、第1の実施の形態で説明した通りに編集が行われる。次に、カット(3)についての編集の際には、n=3、D=00m02s00fとなっている。編集作業者は、図8(a)に示したカット(3)43の先頭位置すなわちA3の点を探し、ユーザインタフェース11における所定のスイッチを押す等により、開始点決定の操作を行う。これにより、開始点タイムコード変数Aは、A=A3と設定される(ステップS303)。この時点で、フラグSmall Cutは0のままである(ステップS304;Y)ので、制御装置13は、素材用ディスク装置21におけるタイムコードがAからA+Taccsまでの区間、すなわち図8(a)におけるA3点からB3点までのデータを、作業用ディスク装置22におけるタイムコードがDからD+Taccsの領域に複製する(ステップS305)。この際、図8(b)におけるF4点以降には無効なデータが複製されるが、これは問題としない。制御装置13は、更に、タイムコードA,Dを、それぞれ編集点情報記憶装置12におけるA(3),D(3)の領域に保存する(ステップS306)。この時点で、編集点情報記憶装置12には、図11に示すように編集点情報が記録されることになる。
【0035】
続いて、編集作業者は、図8(a)に示したカット(3)43の終了点すなわちC3点を探し、終了点決定の操作を行う。これにより、終了点タイムコード変数Cは、C=C3と設定される。このとき、制御装置13は、カットの開始点から終了点までの時間すなわちC−Aと、Taccs−Tcopiedとを比較し、C−AがTaccs−Tcopied以上か否かを判断する(ステップS310)。ここで、C−AがTaccs−Tcopied以上の場合はカット(1)またはカット(2)の場合と同じである。しかし、図8(a)に示したカット(3)では、A3からC3までの時間はTaccsよりも小さい。また、この時点で、Tcopiedは00m00s00fとなっている。従って、C−AはTaccs−Tcopiedよりも小さくなり(ステップS310;N)、制御装置13は、フラグSmall Cutを1とすると共に、TcopiedにC−Aを加えた値を新たにTcopiedとする(ステップS315)。この時点では、Tcopiedは00m00s00fであるので、Tcopied=C−Aとなる。更に、この場合、制御装置13は、カット終了点すなわちタイムコード変数Cの値を、編集点情報記憶装置12に記録しない。また、nおよびDの値を更新しない。
【0036】
次に、編集作業者は、図8(a)に示したカット(4)44の先頭位置すなわちA4の点を探し、ユーザインタフェース11における所定のスイッチを押す等により、開始点決定の操作を行う。これにより、開始点タイムコード変数Aは、A=A4と設定される(ステップS303)。次に、制御装置13は、フラグSmall Cutを調べる(ステップS304)。カット(3)の終了点決定後、フラグSmall Cutは1に設定されている(ステップS304;N)ので、制御装置13は、素材用ディスク装置21におけるタイムコードがAからA+Taccs−Tcopiedまでの区間、すなわち図8(a)におけるA4点からE4点までのデータを、作業用ディスク装置22におけるタイムコードがD+TcopiedからD+Taccsの領域、すなわち図8(b)におけるF4点からの領域に上書きして複製する(ステップS307)。また、制御装置13は、A−Tcopiedの値を、編集点情報記憶装置12におけるA(n)の領域に上書きして保存する(ステップS308)。このときA(3)の領域には、既に図11に示したように情報が記録されているが、ここに上書きして記録する。
【0037】
続いて、編集作業者は、図8(a)に示したカット(4)44の終了点すなわちC4点を探し、終了点決定の操作を行う。これにより、終了点タイムコード変数Cは、C=C4と設定される。このとき、C−AがTaccs−Tcopied以上である(ステップS310;Y)ので、制御装置13は、フラグSmall Cutを0とすると共に、変数Tcopiedを00m00s00fとする(ステップS311)。また、制御装置13は、終了点タイムコード変数Cを、編集点情報記憶装置12におけるC(n)の領域に保存する(ステップS312)。この時点で、編集点情報記憶装置12には、図12に示すように編集点情報が記録されることになる。このように、元々4つあったカットのうち、Taccsよりも短いカット(3)については、編集点決定時にリニア編集が行われ、全てのデータが作業用ディスク装置22に複製されている。従って、再生時には何もする必要がないので、編集点情報記憶装置12にはカット(3)についての編集点情報は記録されてい。従って、編集点情報記憶装置12におけるn=3の領域には、次のカット(4)の編集点情報が記録されている。
【0038】
本実施の形態に係る編集装置の編集後の再生時の動作は、第1の実施の形態と同様に図7に示した通りである。上記説明のようにカット(1)からカット(4)について編集を行った場合における再生時には、まず、n=1のとき、作業用ディスク装置22が図3(b)におけるD1点からD2点までを読み出している間に、素材用ディスク装置21は、図3(a)におけるB1点にシークを行う。そして、Taccs経過後に、素材用ディスク装置21においてB1点からC1点までの読み出しを行った後、作業用ディスク装置22が図3(b)におけるD2点からD3点までを読み出している間に、素材用ディスク装置21は、図3(a)におけるB2点にシークを行う。更に、Taccs経過後に、素材用ディスク装置21においてB2点からC2点までの読み出しを行う。続いて、作業用ディスク装置22が図8(b)におけるD3点からD4点までを読み出している間に、素材用ディスク装置21は、図8(a)におけるE4点にシークを行う。それからTaccs経過後に、素材用ディスク装置21においてE4点からC4点までの読み出しを行う。すなわち、素材用ディスク装置21では、カット(3)の領域へのシークは行わない。カット(3)のデータについては、その全てが作業用ディスク装置22に複製されており、ここから読み出されることになる。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態に係る編集装置によれば、Taccsよりも短いカットを含む場合にも対処することができる。本実施の形態におけるその他の構成、動作および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0040】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されず、例えば、上記各実施の形態では、記録媒体上のデータの位置を、タイムコードで示すようにしたが、その代わりに、トラック番号やセクタ番号等のアドレス情報を用いても良い。
【0041】
また、上記各実施の形態では、編集作業者が編集点を決定する場合について説明したが、本発明は、編集装置の外部に接続された装置から編集点情報を読み込んで、編集,再生を行う場合にも適用することができる。
【0042】
また、上記各実施の形態では、第1の記憶装置となる素材用ディスク装置21として光ディスク装置、第2の記憶装置となる作業用ディスク装置22としてハードディスクを用いた組み合わせの場合の例について説明したが、本発明は、第1の記憶装置と第2の記憶装置の組み合わせとして、ハードディスクと半導体メモリ等、アクセス速度の異なる記憶装置の組み合わせの場合に適用することができる。
【0043】
更に、第2の記憶装置としては、光ディスク装置やテープ装置等のようにアクセスの遅い記憶装置を用いることも可能である。なぜならば、第2の記憶装置における記録媒体にデータを記録する際、図3(b)に示したように、D2=D1+Taccsとなるように間隔を詰めて記録を行えば、再生時には、これらの情報が順次再生されるからである。
【0044】
また、このようにシーケンシャルな記録,再生を行うのであれば、第2の記憶装置はランダムアクセスができなくても良い。すなわち、記録時において、例えばカット(1)の先頭部分の記録が終了した後、あるいは再生時においてカット(1)の先頭部分の再生が終了した後、ヘッドは、既にカット(2)の先頭部分にあり、ヘッドは特に移動する必要がない。また、シーケンシャルなアクセスであるため、先読みキャッシュバッファを用いることで、回転待ち時間を見かけ上無くすことができる。従って、第2の記憶装置として光ディスク装置やテープ装置等のアクセスの遅い記憶装置を用いても、アクセス時間を十分短くすることができる。
【0045】
また、もし、追加編集を行った等の理由により、第2の記憶装置に記録されたデータが、再生の順番と一致しなくなった場合には、再生順となるようにデータの並べ替えを行うことで、再生時のアクセス時間を短縮することができる。データの並べ替えは、例えば、並べ替えを行う部分のデータを一旦読み出し、並べ替えた後に再度書き込むことで実現することができる。このような並べ替えを行ったとしても、第2の記憶装置には、編集点近傍のデータしか記録されていないため、データ量は少なく、並べ替えに要する時間は少ない。
【0046】
以上説明したように本発明の編集装置もしくは記憶装置または編集装置における編集方法によれば、編集開始点を決定する際に、素材データ中の編集開始点以降のデータを、第1の記憶装置の最大アクセス時間分だけ、素材データを格納したランダムアクセスが可能な第1の記憶装置から第2の記憶装置に複製しておき、編集後のデータの再生時には、編集開始点以降のデータを再生する際に、始めに第2の記憶装置に複製されているデータを読み出して再生データとすると共に、第2の記憶装置に複製されているデータを読み出している間に、第1の記憶装置において再生すべきデータへのアクセスを行い、このアクセスが完了した後、第2の記憶装置から読み出したデータに代えて第1の記憶装置から読み出したデータを再生データとするようにしたので、素材データ格納用にアクセスの遅い記憶装置を用い、且つ編集点の数が多くなっても、再生データの転送レートを低下させることなくノンリニア編集を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る編集装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る編集装置の編集時の動作を示す流れ図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る編集装置の動作を説明するための説明図である。
【図4】図3に示した各点のタイムコードを示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る編集装置において編集点情報記憶装置に記録される編集点情報を示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る編集装置において編集点情報記憶装置に記録される編集点情報を示す説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る編集装置の編集後の再生時の動作を示す流れ図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る編集装置の動作を説明するための説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る編集装置の編集時の動作を示す流れ図である。
【図10】図8に示した各点のタイムコードを示す説明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る編集装置において編集点情報記憶装置に記録される編集点情報を示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る編集装置において編集点情報記憶装置に記録される編集点情報を示す説明図である。
【符号の説明】
10…編集装置、11…ユーザインタフェース、12…編集点情報記憶装置、13…制御装置、21…素材用ディスク装置、22…作業用ディスク装置、23…モニタ
Claims (3)
- ランダムアクセスが可能な記憶装置を用いて映像データまたは音声データのノンリニア編集を行うための編集装置において、
素材データを格納したランダムアクセスが可能な第1の記憶装置および素材データ中の編集開始点以降のデータを格納するための第2の記憶装置に接続され、前記編集開始点を決定する際に、素材データ中の前記編集開始点以降のデータを、前記第1の記憶装置の最大アクセス時間分だけ前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置に複製しておき、編集後のデータの再生時には、前記編集開始点以降のデータを再生する際に、始めに前記第2の記憶装置に複製されているデータを読み出して再生データとすると共に、前記第2の記憶装置に複製されているデータを読み出している間に、前記第1の記憶装置において再生すべきデータへのアクセスを行い、このアクセスが完了した後、再生データを、前記第2の記憶装置から読み出したデータから前記第1の記憶装置から読み出したデータに切り替える制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記素材データ中のn番目(nは整数)の編集開始点をA(n)、その編集終了点をC(n)とし、そのn番目の編集に係るデータが前記第2の記憶装置において複製された複製開始点をD(n)としたとき、
前記編集開始点A(n)から前記編集終了点C(n)までの時間T cut (n)が、前記最大アクセス時間T accs よりも短い場合には、前記編集開始点A(n)から前記最大アクセス時間T accs 分のデータを前記第2の記憶装置に複製しておき、次回、n+1番目のデータを複製するときに、n番目のデータが複製されている領域においてn番目のデータの複製開始点D(n)から時間T cut (n)にある点からn+1番目のデータの複製を開始し、n番目のデータの上にn+1番目のデータを上書きするような制御を行う
ことを特徴とする編集装置。 - ノンリニア編集を行うための編集装置に接続され、素材データが記憶されるランダムアクセス可能な記憶装置において、
前記素材データを格納したランダムアクセスが可能な第1の記憶装置と、
前記第1の記憶装置に記憶された素材データ中の編集開始点以降のデータを格納するための第2の記憶装置と
を備え、
前記第2の記憶装置は、
前記編集開始点を決定する際に、素材データ中の前記編集開始点以降のデータを、前記第1の記憶装置の最大アクセス時間分だけ前記第1の記憶装置から複製して記憶すると共に、
前記素材データ中のn番目(nは整数)の編集開始点をA(n)、その編集終了点をC(n)とし、そのn番目の編集に係るデータが前記第2の記憶装置において複製された複製開始点をD(n)としたとき、
前記編集開始点A(n)から前記編集終了点C(n)までの時間T cut (n)が、前記最大アクセス時間T accs よりも短い場合には、前記編集開始点A(n)から前記最大アクセス時間T accs 分のデータを前記第2の記憶装置に複製しておき、次回、n+1番目のデータを複製するときに、n番目のデータが複製されている領域においてn番目のデータの複製開始点D(n)から時間T cut (n)にある点からn+1番目のデータの複製を開始し、n番目のデータの上にn+1番目のデータを上書きするような制御を行う
ことを特徴とする記憶装置。 - ランダムアクセスが可能な記憶装置を用いて素材データのノンリニア編集を行うための編集装置における編集方法において、
前記ランダムアクセスが可能な記憶装置は、前記素材データを格納したランダムアクセスが可能な第1の記憶装置と、前記第1の記憶装置に記憶された素材データ中の編集開始点以降のデータを格納するための第2の記憶装置とからなり、
前記編集装置が行う処理ステップとして、
前記編集開始点を決定する際に、素材データ中の前記編集開始点以降のデータを、前記第1の記憶装置の最大アクセス時間分だけ前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置に複製するステップと、
編集後のデータの再生時には、前記編集開始点以降のデータを再生する際に、始めに前記第2の記憶装置に複製されているデータを読み出して再生データとするステップと、
前記第2の記憶装置に複製されているデータを読み出している間に、前記第1の記憶装置において再生すべきデータへのアクセスを行うステップと、
前記アクセスが完了した後、再生データを、前記第2の記憶装置から読み出したデータから前記第1の記憶装置から読み出したデータに切り替えるステップと
を含み、
前記第2の記憶装置に複製するステップでは、
前記素材データ中のn番目(nは整数)の編集開始点をA(n)、その編集終了点をC(n)とし、そのn番目の編集に係るデータが前記第2の記憶装置において複製された複製開始点をD(n)としたとき、
前記編集開始点A(n)から前記編集終了点C(n)までの時間T cut (n)が、前記最大アクセス時間T accs よりも短い場合には、前記編集開始点A(n)から前記最大アクセス時間T accs 分のデータを前記第2の記憶装置に複製しておき、次回、n+1番目のデータを複製するときに、n番目のデータが複製されている領域においてn番目のデータの複製開始点D(n)から時間T cut (n)にある点からn+1番目のデータの複製を開始し、n番目のデータの上にn+1番目のデータを上書きするような制御を行う
ことを特徴とする編集装置における編集方法。
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