JP3840053B2 - 油冷式圧縮機 - Google Patents

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順一朗 戸塚
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータ室内に油注入する油冷式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータ室内に注入された油とともに圧縮空気を吐出し、吐出流路に設けられた油分離回収器にて、圧縮空気と油とを分離するようにした油冷式圧縮機は公知である。通常、この油冷式圧縮機は、吐出流路での圧力を必要に応じて下げ得るように、圧縮空気を大気放出させるためのガスパージ構造を有している(例:特開平7-279875号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した油冷式圧縮機の場合、油分離回収器にて圧縮空気から油が分離されるが、この分離は必ずしも完全ではなく、この油分離回収器から圧縮空気は若干量の油を伴って送り出される。このため、圧縮空気を吐出流路から大気に放出させるいわゆるパージ運転の際に、圧縮空気とともに油も外部に放出され、油冷式圧縮機およびその周辺部がこの油で汚されるという問題があった。ところで、この油冷式圧縮機に関し、一例として、運転時間が6000時間/年、パージ運転の時間が上記運転時間の1/2、圧縮空気の吐出量が0.44m3/min、油分離回収器での油分離効率が0.005cc/m3であると仮定する。この場合、油分離回収器で分離されず、パージ運転時に未分離油として大気に放出される油は、最悪の場合を想定すれば、396cc/年(=0.005×0.44×6000×60×1/2)と多量になる。なお、上記仮定では一般的な数値が採用されており、上記括弧内の60は、時間の単位を分の単位に換算するために導入された数値である。
【0004】
また、この外部に漏れ出た油が、油冷式圧縮機およびその周辺部に付着するため、油冷式圧縮機の大気放出部以外の箇所から油漏れが生じていると誤って判断されるという問題もあった。
本発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされたもので、圧縮空気の大気放出に伴う油の外部への飛散を防止するようにした油冷式圧縮機を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第一発明は、油冷式の圧縮機本体の吸込側に吸気調節弁と、上記圧縮機本体の吐出側に油分離回収器と、この油分離回収器からここで油分離された圧縮空気を大気に放出させるため、パージ時では開状態、その他では閉状態を保つ開閉弁の介設された放気流路とを備えた油冷式圧縮機において、上記放気流路の先端部にサイレンサと、上記サイレンサを取囲む有底の外筒を設けた構成とした。
【0006】
また、第二発明は、第一発明の構成に加えて、上記外筒の上部に内外を仕切る油ミスト捕捉フィルタを設けた構成とした。
【0007】
さらに、第三発明は、第一または第二発明の構成に加えて、上記外筒の下部を上記吸気調節弁の一次側に連通させる給油流路を設けた構成とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る油冷式圧縮機1A、例えば油冷式スクリュ圧縮機を示し、この油冷式圧縮機1Aは油冷式の圧縮機本体11を備えている。圧縮機本体11の吸込流路12には吸込みフィルタ13および吸気調節弁14が設けられており、圧縮機本体11の吐出流路15には油分離回収器16が設けられている。油分離回収器16内には気液分離用の油分離エレメント17が設けられ、油分離回収器16の下部は分離された油を一旦溜める油溜まり部18となっている。
【0009】
油分離回収器16からは、吐出流路15の圧縮空気供給先に向かう部分が続くとともに、放気流路19が延びている。この放気流路19には、開閉弁21およびサイレンサ22が設けられており、このサイレンサ22は、上部に開口部23を有する有底の外筒24内に収められている。さらに詳しくは、外筒24の下部を放気流路19が貫通し、この放気流路19の先端部にサイレンサ22が取付けられており、放気流路19が貫通する上記下部の箇所は液体が漏れないように形成されている。また、開閉弁21は、圧縮空気を大気に放出させるパージ運転時を除き、閉状態に保たれる。
【0010】
さらに、油分離回収器16の油溜まり部18からは、圧縮機本体11内の空気圧縮する図示しないロータ室および軸受・軸封部等の油供給箇所に油を送るための油供給流路25が延びている。なお、この油供給流路25には、油冷却器、油フィルタが介設され、さらに場合によっては油ポンプが介設されることもあるが、これらについては、周知の構成であり、図面では省略されている。一方、外筒24の底部からは、この外筒24内に溜まった油を吸気調節弁14の一次側に導くための給油流路26が延びている。
【0011】
そして、斯かる構成により、吸込みフィルタ13にて塵等の異物を除去された空気が吸気調節弁14を経て、圧縮機本体11に吸込まれ、油供給流路25による油注入下で圧縮され、この注入された油を伴って圧縮機本体11から吐出流路15に介設された油分離回収器16に向けて吐出される。油分離回収器16では、圧縮空気が油分離エレメント17を通過する過程で、油と分離され、この分離された油は油溜まり部18に一旦溜められる。油分離エレメント17を経て油分離された圧縮空気は油分離回収器16の上部から延びる吐出流路15の部分に送り出され、油溜まり部18の油は油供給流路25により上記油供給箇所に送られ、圧縮機本体11の吐出口を経て油分離回収器16に至り、循環使用に供される。
【0012】
さらに、上記パージ運転を行う場合には、開閉弁21が開の状態にされ、これにより圧縮空気は開閉弁21、サイレンサ22および外筒24の開口部23を経て大気に放出される。上述したように、油分離エレメント17により圧縮空気と油とが必ずしも完全には分離されず、サイレンサ22を通過して流出してゆく圧縮空気には若干量の油が随伴している。しかし、この油は圧縮空気とともに外筒24の内周面に衝突することにより圧縮空気から分離され、やがて外筒24の底部に滴下し、外筒24の底部に溜まる。これにより、油が機外に飛散するのが防止される。また、この外筒24の内圧に比して、吸気調節弁14の一次側における圧力の方が低いため、外筒24の底部に溜まった油は上記一次側へと導かれ、外部に漏れ出ることもない。
【0013】
なお、外筒24の開口部23は、外筒24の内径と同等の大きさの径であってもよいが、飛散する油の外筒24の内周面への衝突を促進し、油の外筒24の底部への滴下を効果的に行うためには、外筒24の径より小口径とするのが望ましい。
【0014】
図2は、本発明の第二実施形態に係る油冷式圧縮機1Bを示し、図1に示す油冷式圧縮機1Aと互いに共通する部分については、同一番号を付して説明を省略する。
この油冷式圧縮機1Bでは、上記外筒24の上部に内外を仕切る油ミスト捕捉フィルタ27を設けてある。
このため、外筒24の内部に圧縮空気に随伴してきた若干量の油は、圧縮空気とともに外筒24の内周面に衝突することにより圧縮空気から分離されるとともに、油ミスト捕捉フィルタ27にて油を捕捉することにより、より一層効果的に油が機外に飛散するのを防止することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、第一発明によれば、油冷式の圧縮機本体の吸込側に吸気調節弁と、上記圧縮機本体の吐出側に油分離回収器と、この油分離回収器からここで油分離された圧縮空気を大気に放出させるため、パージ時では開状態、その他では閉状態を保つ開閉弁の介設された放気流路とを備えた油冷式圧縮機において、上記放気流路の先端部を取囲む有底の外筒を設け、上記放気流路の先端部にサイレンサと、上記サイレンサを取囲む有底の外筒を設けた構成としてある。
このため、パージ運転時に、放気流路から油が飛散するのが阻止され、圧縮機周辺部の油による汚染が防止され、上記油が飛散した場合に上記放気流路以外の箇所からの油漏れと誤解されるような事態が起こるのも回避される等の効果を奏する。
【0016】
また、第二発明によれば、第一発明の構成に加えて、上記外筒の上部に内外を仕切る油ミスト捕捉フィルタを設けた構成としてある。
このため、第一発明による効果に加えて、油ミスト捕捉フィルタにて油を捕捉することにより、より一層効果的に放気流路から油が飛散するのを阻止することができるという効果を奏する。
【0017】
また、第三発明によれば、第一または第二発明の構成に加えて、上記外筒の下部を上記吸気調節弁の一次側に連通させる給油流路を設けた構成としてある。
このため、第一または第二発明による効果に加えて、上記外筒の底部に溜まった油を外部に漏出させることなく、上記給油流路の両端部の圧力差だけを利用して上記一次側に導くことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る油冷式圧縮機の概略を示す図である。
【図2】 本発明の第二実施形態に係る油冷式圧縮機の概略を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B 油冷式圧縮機
11 圧縮機本体
12 吸込流路
13 吸込みフィルタ
14 吸気調節弁
15 吐出流路
16 油分離回収器
17 油分離エレメント
18 油溜まり部
19 放気流路
21 開閉弁
22 サイレンサ
23 開口部
24 外筒
25 油供給流路
26 給油流路
27 油ミスト捕捉フィルタ

Claims (3)

  1. 油冷式の圧縮機本体の吸込側に吸気調節弁と、上記圧縮機本体の吐出側に油分離回収器と、この油分離回収器からここで油分離された圧縮空気を大気に放出させるため、パージ時では開状態、その他では閉状態を保つ開閉弁の介設された放気流路とを備えた油冷式圧縮機において、上記放気流路の先端部にサイレンサと、上記サイレンサを取囲む有底の外筒を設けたことを特徴とする油冷式圧縮機。
  2. 上記外筒の上部に内外を仕切る油ミスト捕捉フィルタを設けたことを特徴とする請求項1に記載の油冷式圧縮機。
  3. 上記外筒の下部を上記吸気調節弁の一次側に連通させる給油流路を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の油冷式圧縮機。
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