JP3840032B2 - 画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、読取り画像についてデジタルフィルタによりエッジ強調する場合のエッジ強調量の変更技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、複写機、FAX等の画像形成装置では、CCDやレンズ等の画像読取りデバイスの周波数応答特性やプリンタの出力時の特性により、複写時や印刷時の画像では、原稿画像に比べて解像度が悪化することが知られている。
【0003】
この解像度の悪化を補正したり、或いは鮮鋭度を増して見栄えをよくするために、デジタルフィルタを用いてエッジ強調を行うことが一般に行われている。その際、操作者の好みによりエッジ強調度を変更するための操作画面が提供されている場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、同じ画像読取りユニット、同じプリンタユニットであっても個体差があるために、予め用意されたエッジ強調度の変更手段では、適正がデフォルトからずれてしまうことがある。適正がデフォルトからずれてしまうと、ユーザは、複写やFAX送信を行なう毎にエッジ強調度を変更する必要が生じる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、装置の個体差に起因する画像の鮮鋭度の違いを吸収した形でデジタルフィルタによるエッジ強調度を変更できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、デジタルフィルタによるエッジ強調量を変更可能な画像処理装置において、エッジ強調量を変更する第1の変更手段と、装置個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収すべく前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンを変更する第2の変更手段とを備えている。
【0007】
また、本発明は、デジタルフィルタによるエッジ強調量を変更可能な画像処理装置において、エッジ強調量を変更する第1の変更手段と、装置個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収すべく前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンを変更する第2の変更手段とを有し、前記第1の変更手段、第2の変更手段により変更可能なエッジ強調量のうちの最弱と最強のエッジ強調量のフィルタ係数のセットを記憶し、他のエッジ強調量に対応するフィルタ係数は線形補間演算により算出するように構成されている。
また、本発明は、デジタルフィルタによるエッジ強調量を変更可能な画像処理方法において、エッジ強調量を変更する第1の変更工程と、装置個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収すべく前記第1の変更工程により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンを変更する第2の変更工程とを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0010】
[第1の実施形態]
[ハードウェア全体構成]
図1は、本発明を適用した画像形成装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【0011】
図1において、コントローラユニット100は、画像入力デバイスであるスキャナ200や画像出力デバイスであるプリンタ300と接続し、一方ではLAN700や公衆回線(WAN)800と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。
【0012】
CPU101は、複合機(画像形成装置)全体を制御するコントローラとして機能する。RAM102は、CPU101が動作するためのワークメモリや画像データを一時記憶するための画像メモリとしても利用される。ROM103は、ブートROMとして利用され、複合機のブートプログラム等が格納されている。HDD104は、ハードディスクドライブであり、制御ソフトウェア、画像データ等が格納されている。
このHDD104には、ネットワーク(LAN700)に接続されているノードに関する画像出力速度、設置位置などの情報がアドレス毎に保存されている。
【0013】
操作部I/F106は、操作部(UI:ユーザインタフェース)160と接続されており、操作部106に表示する画像データを操作部106に対して出力する。また、操作部106から入力された情報をCPU101に伝える役割を担っている。ネットワークI/F部110は、LAN700とのテンタフェース機能を司る。モデム120は、公衆回線(VAN)800を介してデータ送受信を行なうための変調、復調処理を行なう。以上のデバイスがシステムバス107上に配置されている。
【0014】
イメージバスI/F部105は、画像データを高速で転送する画像バス108とシステムバス107とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス108は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394で構成されている。
【0015】
画像バス108上には、以下のデバイスが配置される。ラスタイメージプロセッサ(RIP)150は、コードデータをビットマップイメージデータに展開する。デバイス1/F部600は、画像入出力デバイスであるスキャナ200やプリンタ300とコントローラユニット100を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0016】
スキャナ画像処理部400は、スキャナ200により読み取られた画像データに対して補正、加工、編集処理を行う。プリンタ画像処理部500は、プリンタ300によりプリントアウトすべき画像データに対して、プリンタ300の特性に応じた補正や解像度変換等の処理を行う。また、画像回転部130は、画像データを回転処理し、圧縮/伸長部140は、多値画像データはJPEG(Joint Photographic Expert Group)、2値画像データはJBIG(Joint Bi−level Image Experts Group)、MMR(modified modified READ)、MH(modified Huffman)方式に基づく圧縮/伸長処理を行なう。
【0017】
以上説明したような構成は、画像処理部分の拡張性を考慮してシステムバス107に接続されたデバイスの部分と、画像バス108に接続されたデバイスの部分とを分離可能に構成されており、一般的なコンピュータの構成を応用したものである。
【0018】
上記の構成では、イメージバスI/F部105を汎用にすることで、各種の画像処理機能を任意に組み合わせることができるように、拡張性を持たせている。特に、コ一デック部分は将来様々な規格が提案される可能性もあり、容易に交換できるよう画像バス108側に接続されている。
【0019】
[画像入力部(スキャナ)]
図2は複合機の外観図であり、この図2に基づいて画像入出力部を説明する。
【0020】
画像入力部であるスキャナ200は、原稿上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで電気信号に変換し、ラスタイメージデータとして出力する。原稿用紙は原稿フィーダ201のトレイ202にセットし、装置使用者が操作部160から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU101がスキャナ200に指示を与え、原稿フィーダ201は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0021】
[画像出力部(プリンタ)]
画像出力部であるプリンタ300は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、そのプリンタエンジン301の方式としては、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微小なノズルのアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、コントローラCPU101からの指示によって開始する。プリンタ300は、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の用紙カセット302〜305が内蔵されている。また、排紙トレイ306は、印字処理済みの用紙を蓄積するものである。
【0022】
[スキャナ画像処理部]
スキャナ画像処理部500の構成を図4に示す。
【0023】
画像バスI/Fコントローラ501は、画像バス108と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する機能と、スキャナ画像処理部500内の各デバイスの制御信号、及びタイミング信号を発生させる機能をもつ。フィルタ処理部402は、空間フィルタであり、コンボリューション演算を行なう。編集部403は、例えば入力画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して影つけ、網かけ、ネガポジ反転等の画像加工処理を行なう。
【0024】
変倍処理部404は、読取り画像の解像度を変える場合に、ラスタイメージの主走査方向について補間演算を行うことにより拡大、縮小処理を行なう。副走査方向の変倍については、画像読取りラインセンサ(図示省略)を走査する速度を変えることで行なう。テーブル405は、読取った画像データ(輝度データ)を濃度データに変換するための変換用テーブルである。
【0025】
2値化部406は、多値のグレースケール画像データを、既知の中間調処理技術(誤差拡散処理やスクリーン処理)によって2値化する。処理が終了した画像データは、再び画像バスI/Fコントローラ401を介して、画像バス108上に転送される。
【0026】
[プリンタ画像処理部]
プリンタ画像処理部500の構成を図5に示す。
【0027】
画像バス1/Fコントローラ501は、画像バス108と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、プリンタ画像処理部500内の各デバイスの制御信号、及びタイミング信号を発生させる。解像度変換部502は、LAN700、或いは公衆回線800から伝送されてきた画像データの解像度を、プリンタ300の解像度に変換する。スムージング処理部503は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0028】
[本発明に特有なエッジ強調量変更処理]
次に、本発明に特有なエッジ強調量(エッジ強調度)変更処理を説明する。
【0029】
図6は、図1、図4から、エッジ強調量変更処理に必要不可欠な構成要素だけを抽出したブロック図である。すなわち、101は図1に記載されている中央演算装置(CPU)、103は図1に記載されているROM、160は図1に記載されている操作部、402はエッジ強調処理を施すための図4に記載されているフィルタ処理部である。
【0030】
ROM103には、後述する図9、図10に示した2組のフィルタ係数のセット、図13に示したピーク値のセット、及び線形補間演算処理用のプログラムが少なくともプリセットされている。なお、これらROM103の記憶内容は、ハードディスク104に記憶しておくことも可能である。
【0031】
操作部160は、液晶ディスプレイとタッチパネルを含む液晶タッチパネルにより構成され、液晶ディスプレイ上に操作画面(UI:ユーザ・インタフェー
ス)が表示され、その操作画面に表示された各種のボタンを押すことにより各種の動作、設定等を指示するように構成されている。
【0032】
この操作部160でのボタン操作の内容は、CPU101により解釈され、例えば後述するエッジ強調量の変更設定が指示された場合は、その設定に必要な設定値をROM103から読み出して、それぞれの処理ブロックに設定値をセットする。本実施形態では、フィルタ処理部402にフィルタ係数等をセットする。フィルタ処理部402は、セットされたフィルタ係数を用いてエッジ強調処理を行う。
【0033】
本実施形態は、操作画面でのエッジ強調量の変更設定方法に特徴があるので、以下、その変更設定方法を詳細に説明する。
【0034】
図7、図8は、操作部160に表示される操作画面を示しており、図7は、操作者がエッジ強調量を変更するために普段用いるエッジ強調量変更用の操作画面(以下、操作画面1と呼ぶ)である。
【0035】
図7において、701は、操作画面1での操作を終了し、この操作画面1を呼び出した親画面に戻るための終了ボタンである。702は、エッジ強調量を現在の設定よりも弱くするためのボタンである、703は、エッジ強調量を現在の設定よりも強くするためのボタンである。704は、エッジ強調量を表す目盛りである。本実施形態では、初期状態(デフォルト値)を真ん中の5レベルとし、弱い方から0レベル〜10レベルと11段階のエッジ強調量を設定できるようにしている。ただし、11段階に限るものではない。
【0036】
705は、現在設定されているエッジ強調量を示す表示キャラクタである。この表示キャラクタ705は、操作者がボタン702を1回押す毎に1目盛りずつ左に動き、エッジ強調量が1段階ずつ弱くなったことを表示し、CPU101は、設定値(フィルタ係数等)を1段階ずつ弱くセットする。逆にボタン703を1回押す毎に表示キャラクタ705が1目盛りずつ右に動き、エッジ強調量が1段階ずつ強くなったことを表示し、CPU101は、設定値(フィルタ係数等)を1段階ずつ強くセットすることになる。
【0037】
図8は、図7の操作画面1におけるエッジ強調量を変更するための操作画面 (以下操作画面2と呼ぶ)である。すなわち、操作画面2は、操作画面1でのエッジ強調量の設定値を全体的にシフトするための操作画面である。
【0038】
図8において、801は、操作画面2での操作を終了し、この操作画面2を呼び出した親画面に戻るための終了ボタンである。802は、操作画面1でのエッジ強調量を現在の設定よりも弱くするためのボタンである。803は、操作画面1でのエッジ強調量を現在の設定よりも強くするためのボタンである。804は、操作画面1でのエッジ強調量のゾーンレベルを表す目盛りである。
【0039】
本実施形態では、初期状態(デフォルト値)を真ん中の1レベル目として、弱い方から0レベル〜2レベルと3段階のエッジ強調量のゾーンレベルを設定できるようにしている。ただし、3段階に限るものではない。805は、現在設定されている操作画面1でのエッジ強調量のゾーンレベルを示す表示キャラクタである。
【0040】
操作者が、ボタン802を1回押す毎にと、表示キャラクタ805が1目盛ずつ左に動き、エッジ強調量のゾーンレベルが1段階弱いゾーンレベルに移行したことを表示して、CPU101は、操作画面1での設定値(フィルタ係数等)のセット(11段階分)を1段階弱いゾーンレベルに設定する。逆にボタン803を1回押す毎にと表示キャラクタ805が1目盛りずつ右に動き、エッジ強調量のゾーンレベルが1段階強いゾーンレベルに移行したことを表示して、CPU101は、操作画面1での設定値(フィルタ係数等)のセット(11段階分)を1段階強いゾーンレベルに設定することになる。
【0041】
本実施形態では、操作画面2で変更操作を行なうことにより、操作画面1の各段階での設定値全てを変更するようにしているが、全ての段階でなく1部分の段階のみを変更することも可能である。
【0042】
[フィルタ係数の設定方法]
次に、フィルタ係数の設定方法を説明する。
【0043】
図9、図10は、それぞれフィルタの係数を示す図であり、図11は図9のフィルタ係数の周波数応答を示す図、図12は図10のフィルタ係数の周波数応答を示す図である。
【0044】
図9、図10のフィルタ係数は、それぞれ設定され得る最も弱いエッジ強調量を持つフィルタ係数、最も強いエッジ強調量を持つフィルタ係数であり、共に7×7画素のフィルタ係数となっている。また、左上に400、700と書いてある数字は、エッジ強調のピークでの強調量を%で表示したものである。
【0045】
図11、図12は、横軸に空間周波数を採り、縦軸にパワーを採っている。横軸の空間周波数の単位は、lp/mm(ラインペアパーミリメートル)であり、1mm当たり何本の白黒のラインのペアがあるかを示す単位である。また、縦軸のパワーは、それぞれの周波数の成分を何倍に強調するかを示し、%表示の1/100の表記となっている。
【0046】
図9のフィルタ係数の周波数応答を示す図11において、エッジ強調のピークが、大体4lp/mmで400%(4倍)になることが分かる。また、図10と図12からは、エッジ強調のピークが、大体4lp/mmで700%(7倍)になることが分かる。このように、エッジ強調のピークがそれぞれ400%、700%になる2つのフィルタ係数を用いて、エッジ強調のピークが400%と700%の間の倍率になるフィルタ係数は、これらピークの値をパラメータとした係数間の線形演算を行なうことで求めることができる。この線形演算については後述する。
【0047】
図13は、操作画面1のエッジ強調レベルと操作画面2のエッジ強調レベルとの組み合わせで、実際に設定しようとするフィルタ係数の周波数応答のピークの値を表にしたものである。操作画面1のエッジ強調レベル11段階は、初期の状態では、操作画面2のエッジ強調レベルの1レベルの行(真ん中の行)のピークの値で設定される。
【0048】
操作画面2で0レベル、或いは2レベルに設定を変更すると、操作画面1のエッジ強調レベルは、1番上の行、或いは1番下の行に設定変更される。そのため、例えば、操作画面1で5レベルであったとしても、操作画面2で0レベルであれば、500%のフィルタ係数が設定され、操作画面2で1レベルであれば、550%が設定され、操作画面2で2レベルであれば600%のフィルタ係数が設定されることになる。
【0049】
以上のように操作画面2を例えばメーカ側で出荷時に、或いは機器の設置時に操作することで、以後は操作者が機器の個体差を意識することなく、エッジ強調の強さを変更することができる。
【0050】
7×7画素のフィルタ係数のセットは、図13の例では33セットが必要となるが、全てのフィルタ係数のセットを設計するのは煩雑である。また、全てのフィルタ係数を予め用意すると、7×7×11×3=1617個のフィルタ係数を記憶しなくてはならないため、ROMの容量も多くなってしまい、コスト高となってしまう。
【0051】
そこで、本実施形態では、ピーク値をパラメー夕として、フィルタ係数を線形補間演算によって生成するように構成している。それにより、図13に示した33個のピーク値と、図9、10に示した7×7画素のフィルタ係数のセットを2セット記憶するだけでよく、ROMの記憶容量も少なくて済む。
【0052】
線形補間演算は、次のようにして行なう。ここで、図9、10の7×7画素のフィルタ係数セットの横方向をX方向(主走査方向)、縦方向をY方向(副走査方向)として説明する。図9のフィルタ係数をF400(M,N)と表記し、最初の引数MをX方向、次の引数NをY方向とし、さらに左上を0行0列として、N行M列の係数を表しており、例えばF400(3,2)であれば、2行3列の51を表す。図10も同様に、F700(M,N)と表し、F700(3,2)であれば、97を表す。Fの後の数字は、ピーク値を表す。
【0053】
デジタルフィルタは、一般に線形演算であるので、ピークの周波数が変わらないフィルタ係数は、線形補間演算によって計算により求まる。例えば、操作画面2が0レベル、操作画面1が8レベルに設定されているとすると、図13からピーク値は、560%に設定することになる。このピーク値560%のフィルタ係数は、図9、図10の400%、700%のフィルタ係数から以下の式により求められる。
【0054】
この式において、小数部分は四捨五入することとすると、例えば560%の1行1列、すなわちF560(1,1)は、図9からF400(1,1)=−16、図10からF700(1,1)=−31となるので、F560(1,1)=−24となる。このような演算を7×7画素分行なうことで、560%のフィルタ係数セットを生成する。本実施形態では、図9,10からも分かるように、係数の総数を128としている。線形補間演算を整数で丸めることにより若干の総数がずれてくるため、3行3列目の係数で総数が128になるように調整する。すなわち、線形補間演算では、560%の3行3列は、279となるのだが、この調整により276とする。
【0055】
このような線形補間演算により得られる560%のフィルタ係数を図14に示し、そのフィルタ係数の周波数応答を図15に示す。この560%のフィルタ係数の周波数応答においても、大体ピークが560%近辺にきていることが分かる。
【0056】
以上のようにすることで、図13に示した33個のピーク値に対応するフィルタ係数のセットは、線形補間演算により求めることが可能であることがわかる。
【0057】
CPU101は、操作画面1、操作画面2で設定されたエッジ強調のレベルに対応するピーク値を図13のテーブルから読出すと共に、図9,10の7×7画素のフィルタ係数の2つのセットを読出してフィルタ係数を演算し、フィルタ処理部402にセットすることになる。なお、予め登録しておくフィルタ係数セットは、ピーク値が700%、400%に対応するものに限定されるものでないことは言うまでもない。
【0058】
このように、ユーザが専ら用いる操作画面1でのエッジ強調量の変更可能ゾーンのレベルを操作画面2により設定するようにしている。従って、例えば、工場からの出荷時に管理者が、又は販売後にメンテナンスを行うサービスマンが、操作画面2によりユーザが専ら用いる操作画面1でのエッジ強調量の変更可能ゾーンのレベルを変更設定することにより、画像読取りデバイス等の装置の個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収することができ、一般のユーザは上記の個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを意識することなく、所望のエッジ強調量(画像鮮鋭度)を変更設定することが可能となる。
【0059】
また、最弱のエッジ強調量を持つフィルタ係数のセットと、最強のエッジ強調量を持つフィルタ係数のセットのみを記憶し、その他の中間のエッジ強調量を持つフィルタ係数のセットについては、線形補間演算により求めるように構成することにより、フィルタ係数用の記憶デバイスのメモリ容量を低減でき、多数のフィルタ係数を設計する手間を省くことも可能となる。
【0060】
[第2の実施形態]
複写機などで、文字や写真等、画像の特徴が違うものに最適な画像処理を施すために、操作者が主に複写したい原稿の種類によって画像処理を変更するための機能を付加することがある。これを画像モードと呼ぶこととする。
【0061】
このような画像モードが複数ある場合に、エッジ強調の制御の仕方も画像モードにより独立に持つことで、よりきめの細かい画像処理を施すことが可能になる。
【0062】
第2の実施形態では、第1の実施形態における図8の操作画面2を、例えば図16のように構成する。図16の例では、画像モードとして、文字モードと写真モードの2種類を想定し、これら文字モードと写真モードについて、個別に操作画面2でエッジ強調量を変更可能に設定できるようにしている。
【0063】
なお、図16の例では、同じ操作画面上で文字モード、写真モードのエッジ強調量を変更するように構成しているが、それぞれ別の操作画面上で文字モード、写真モード等の画像モード別に操作画面2でのエッジ強調量を変更可能に設定することも可能である。
【0064】
本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、例えば、操作画面2におけるエッジ強調度のゾーン、すなわちエッジ強調のピーク値(変倍率)は、ボタン操作により設定することなく、数値を入力することにより設定してもよい。また、本発明を実行するためのプログラムは、ROM13にプリセットすることなく、LAN700、WAN800を介して装置外部からRAM102、HDD104にダウンロードするようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、デジタルフィルタによるエッジ強調量を変更可能な画像処理装置において、エッジ強調量を変更する第1の変更手段と、装置個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収すべく前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンを変更する第2の変更手段とを備えたので、装置の個体差に起因する画像の鮮鋭度の違いを吸収した形でデジタルフィルタによるエッジ強調度を変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像制御装置により制御されるスキャナの概観図である。
【図3】図1の画像制御装置により制御されるプリンタの概観図である。
【図4】図1の画像制御装置のスキャナ画像処理部のブロック図である。
【図5】図1の画像制御装置のプリンタ画像処理部のブロック図である。
【図6】図1、図4から本発明に密接に関わる要素を抽出したブロック図である。
【図7】第1の実施形態に係る操作画面1を示す図である。
【図8】第1の実施形態に係る操作画面2を示す図である。
【図9】最弱のエッジ強調量を持つフィルタ係数のセットを示す図である。
【図10】最強のエッジ強調量を持つフィルタ係数のセットを示す図である。
【図11】図9のフィルタ係数のセットでの周波数応答特性を示す図である。
【図12】図10のフィルタ係数のセットでの周波数応答特性を示す図である。
【図13】操作画面1,2のエッジ強調レベルに合わせて設定されるフィルタの特徴量であるピーク値のセットを示す図である。
【図14】図9、図10のフィルタ係数セット、図13のピーク値のセットに基づいて線形補間演算により求められたフィルタ係数のセットを示す図である。
【図15】図14のフィルタ係数のセットでの周波数応答特性を示す図である。
【図16】第2の実施形態例に係る操作画面2を示す図である。
【符号の説明】
100…コントローラユニット
101…CPU
102…RAM
103…ROM
160…操作部
400…スキャナ画像処理部
402…フィルタ処理部
701,801…終了ボタン
702,703,802,803…ボタン
704,804…目盛り
705,805…表示キャラクタ
Claims (14)
- デジタルフィルタによるエッジ強調量を変更可能な画像処理装置において、
エッジ強調量を変更する第1の変更手段と、
装置個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収すべく前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンを変更する第2の変更手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1の変更手段、第2の変更手段は、変更操作を行なうための操作画面を表示するユーザ・インタフェースを含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンは、複数のゾーンに区分され、前記第2の変更手段は、該複数のゾーンにおけるエッジ強調量のレベルを全体的に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンは、複数のゾーンに区分され、前記第2の変更手段は、該複数のゾーンのうちの一部のゾーンにおけるエッジ強調量のレベルを選択的に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- デジタルフィルタによるエッジ強調量を変更可能な画像処理装置において、
エッジ強調量を変更する第1の変更手段と、
装置個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収すべく前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンを変更する第2の変更手段とを有し、
前記第1の変更手段、第2の変更手段により変更可能なエッジ強調量のうちの最弱と最強のエッジ強調量のフィルタ係数のセットを記憶し、他のエッジ強調量に対応するフィルタ係数は線形補間演算により算出することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンは、複数のゾーンに区分され、前記第2の変更手段は、該複数のゾーンにおけるエッジ強調量のレベルを全体的に変更することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記第1の変更手段により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンは、複数のゾーンに区分され、前記第2の変更手段は、該複数のゾーンのうちの一部のゾーンにおけるエッジ強調量のレベルを選択的に変更することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- デジタルフィルタによるエッジ強調量を変更可能な画像処理方法において、
エッジ強調量を変更する第1の変更工程と、
装置個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収すべく前記第1の変更工程により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンを変更する第2の変更工程と、
を備えたことを特徴とする画像処理方法。 - 前記第1の変更工程、第2の変更工程は、変更操作を行なうための操作画面を表示するユーザ・インタフェースを用いることを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
- 前記第1の変更工程により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンは、複数のゾーンに区分され、前記第2の変更工程は、該複数のゾーンにおけるエッジ強調量のレベルを全体的に変更することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理方法。
- 前記第1の変更工程により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンは、複数のゾーンに区分され、前記第2の変更工程は、該複数のゾーンのうちの一部のゾーンにおけるエッジ強調量のレベルを選択的に変更することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理方法。
- デジタルフィルタによるエッジ強調量を変更可能な画像処理方法において、
エッジ強調量を変更する第1の変更工程と、
装置個体差に起因する画像鮮鋭度の違いを吸収すべく前記第1の変更工程により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンを変更する第2の変更工程とを有し、
前記第1の変更工程、第2の変更工程により変更可能なエッジ強調量のうちの最弱と最強のエッジ強調量のフィルタ係数のセットを記憶し、他のエッジ強調量に対応するフィルタ係数は線形補間演算により算出することを特徴とする画像処理方法。 - 前記第1の変更工程により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンは、複数のゾーンに区分され、前記第2の変更工程は、該複数のゾーンにおけるエッジ強調量のレベルを全体的に変更することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
- 前記第1の変更工程により変更されるべきエッジ強調量の変更可能ゾーンは、複数のゾーンに区分され、前記第2の変更工程は、該複数のゾーンのうちの一部のゾーンにおけるエッジ強調量のレベルを選択的に変更することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
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