JP3839263B2 - 電子会議システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータシステムによる複数のユーザ間のコミュニケーションを支援する電子会議システムに係り、さらに詳しくは会議参加者の間のメッセージの登録・蓄積さらにはそのメッセージの取り出しの可否や、登録内容の集計等の制御を行う電子会議システムに関する。
【0002】
コンピュータの発展とともにデータ伝送技術も発展し、回線を介してコンピュータと端末とのデータの伝送や端末からコンピュータへの実行指示が行われている。特に近年、パーソナルコンピュータの普及に伴い、パーソナルコンピュータをコンピュータ通信の端末として使用した通信が多く行われている。
【0003】
この様な技術の発展に伴い、複数のユーザが参加することによって構成される会議をコンピュータで管理するとともに、ユーザ端末からの情報をコンピュータ内のファイルに記憶し、ユーザ端末からの指示によってそれを出力し、端末にて表示する電子会議システムが開発され、実用化している。
【0004】
【従来の技術】
前述の電子会議システムは以下の様に使われる。例えば、会議に出席する者すなわち参加者が、出席を登録する。電子会議システムの会議に登録した参加者は、電子会議システムへログインするだけで、発言の内容や他の出席者の発言に対するコメントや意見等を登録することができる。第1の参加者がコメントや意見を電子会議システムに登録した後、第2の参加者が第1の参加者の登録したコメントや意見をディスプレイ上から読み取り、第2の参加者は自分のコメントや意見を電子会議システムに登録することにより会議は進行する。尚、誰でもが自由に出席できる電子会議システムもあり、この様なシステムでは自由にいつでも発言できる。
【0005】
このコメントや意見等の登録は、会議に参加する際に発行された発言主体識別子や参加者があらかじめ有するID番号等によって管理していた。登録された発言に対するコメントを登録する際には、既に登録済の対応する発言に対するメッセージ番号を指定し、その指示からメッセージ間のリンク関係を求めてそれぞれのメッセージにそれらの情報を記憶していた。そして、登録後には、そのリンク関係を表わす情報すなわちリンク情報からリンク先メッセージとの関係を求めてリンク先メッセージを読み出したり、その逆にリンク元メッセージの関係を求めてリンク元メッセージを読み出していた。
【0006】
一方、電子会議を運用した場合、参加者の票決が必要となることがある。この様な場合、一人一人が賛否の立場を表明した内容のメッセージを登録している。そして、参加者分の前述の賛否を表わすメッセージが登録された際に、そのメッセージファイルの内容を見て、議長等の参加者が得票数を求めているか、あるいは電子会議システムとは別にアンケートシステム等を用意して票決を実施していた。
【0007】
また電子会議システムでは、参加者であるならば登録済のメッセージを全て見ることが可能である。しかしながら、この様なシステムであると、何人かの参加者には見せたくない発言があるような会議には使用できなくなる。このため、従来では上述したシステムに加えて、参加者がそれぞれ特定の発言主体識別子で登録されたメッセージについては通常の読み出し操作では表示できないように設定している。すなわち、各参加者間のコミュニケーションが可能であるか否かを細かく決定するため、個々の発言主体識別子について一つ一つ相互間のメッセージ読み出しの可能性/不可能性を設定していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述したリンク関係情報を利用してリンク元の情報からリンク先メッセージを読み出したり、或いはその逆に、リンク先の情報からリンク元メッセージを読み出す等の制御を行っていたが、或る新規メッセージが複数の既存メッセージに関係することをシステム内に記憶させる手段は用意されていなかった。このためしばしば、1つのメッセージを、内容的には複数の既存メッセージへのコメントでありながら、システム的にはそのうちのただ1つへのコメントとして扱わざるを得ないという不都合があった。
【0009】
また、一般に電子会議では議論の進行とともに登録メッセージ件数は増加するが、従来の電子会議システムにおいては、蓄積されたメッセージを整理統合するような手段が用意されていなかったために、議事進行の観点から見て不要なメッセージや有害なメッセージも削除されない限り常に読み出し可能状態におかれていた。このため、最初からの参加者にとっても、途中からの参加者にとっても、議事の最新の状態を把握することが容易でなく、従って、議論を積み重ねて結論に至るような会議を整然と進行させるには不都合な点が多かった。
【0010】
さらに、従来の電子会議システムにおいては、議事進行上、或る案件について参加者の票決が必要になった場合、一人一人が電子会議室に賛否の立場を表明した内容のメッセージを登録するしか方法がなかったため、投票人数分だけのメッセージが新規登録されていた。このため、特に人数が多い場合には、電子会議室本来の機能がマヒするだけでなく、得票数の集計にも大きな労力を必要とするという問題があった。加えて、各参加者がそれぞれ独自の識別子を用いてメッセージ登録を行っている状況では、メッセージによって投票する方法を用いると必然的に投票者が誰であるかが明らかになってしまうため無記名投票は実施できないという問題もあった。別途、投票システムが用意されている場合でも、電子会議の中での利用ができないために投票と議事の流れとの関係付けを明確にすることはできなかった。
【0011】
一方、電子会議の各参加者間についてのコミュニケーションが可能であるか否かをきめ細かく制御するには、個々の発言主体識別子について一つ一つ相互間のメッセージ読み出しの可能/不可能の設定を行う必要があった。しかしながら、全ての参加者が具体的に確定する前にその会議室で行われるべきグループ・コミュニケーションの具体的な一形態を事前に定義することは原理的に不可能であった。
【0012】
また、個々の参加者はメッセージ登録に際して本人と一対一に対応する発言主体識別子を使用するため、会議室内の二人の参加者のメッセージ読み出し関係も一対一に対応しており、発言のたびに目的に応じて異なる関係を選択することは、不可能であった。例えばグループ・コミュニケーションには様々な形態があり、全ての参加者が対等にメッセージの登録と読み出しを行うといった従来技術で容易に実現できる通常の電子会議のような形態の他に、例えば1つのテーマに関して賛成派と反対派とに別れて議論を戦わすディベートのように、従来技術では実現できない形態のものも色々考えられる。しかしながら、それぞれの形態を統一化することは従来行われていなかった。
【0013】
本発明は結論指向の議事進行等を効果的かつ効率的に運用できる電子会議システムを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は参加者による無記名投票やアンケート調査等のデータ処理を議事進行の流れの中で随時実施し、その処理結果を通常のメッセージと同じ形式のメッセージとして自動生成する電子会議システムを提供することを第2の目的とする。
【0014】
さらに、本発明は様々な形態のグループ・コミュニケーションを行える電子会議システムを提供することを第3の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は複数の参加者が端末を操作してメッセージをコンピュータシステム内のファイルに記憶させ、該記憶した内容を前記複数の端末から読み出して、メッセージ蓄積交換方式の会議を行う電子会議システムにおけるものである。
【0016】
図1は本発明の原理ブロック図である。
1〜3は参加者が操作し、メッセージを表示する端末である。
4はコンピュータシステムであり、ファイル5、読出制御手段6、制御情報記憶手段7、仮面情報記憶手段8より成る。
【0017】
5はファイル例えば磁気記憶装置等であり、前記端末1〜3を操作して入力したメッセージを記憶する。
7は制御情報記憶手段であり、前記メッセージを記憶する際に入力し、1個以上の既存のリンク先メッセージに係わる新たなリンク元メッセージであることを表すメッセージリンク関係情報を記憶する。ここで、リンク先メッセージとはリンクが終了する点にあるメッセージであり、リンク元メッセージとはリンクが開始する点にあるメッセージのことである。この制御情報記憶手段7はメッセージリンク関係情報の他にメッセージとしてプログラムをファイル5が記憶していることを表す情報や、先に格納したメッセージのサマリであることを表す情報をも記憶する。
【0018】
8は電子会議室の参加者が所属する複数のグループと、メッセージに付属するものであってメッセージを発信した参加者の仮想的な属性を表す仮面識別子とを記憶する仮面情報記憶手段である。例えばディベート形式の電子会議であるならば、審判が第1グループ、賛成派と賛成派内部とが第2グループ、反対派と反対派内部とが第3のグループである。
【0019】
参加者が電子会議システムを運用する時にメッセージをファイル5に格納するとともに、そのメッセージが以前に格納されているメッセージに対する意見やコメントであることを表すメッセージリンク関係情報を制御情報記憶手段7に格納する。そして、他の参加者が以前に格納されている前記メッセージを読み出す際には、読出制御手段6がそのメッセージリンク関係情報をもとにメッセージを読み出す。リンク関係がメッセージリンク関係情報によって明確となるので、例えば読出制御手段6はリンク関係のあるメッセージをも読み出すことができ、参加者に出力することができる。
【0020】
また、メッセージがプログラムであることを表す情報が制御情報記憶手段7に格納されているならば、読出制御手段6はそのプログラムを実行し、そのプログラムを格納していたファイルがあたかもプログラムの実行によって得られた結果を記憶しているごとく表示する。また、サマリが格納されていることを表す情報が制御情報記憶手段7に格納されている時にはそのサマリを表示する。
【0021】
メッセージのリンク関係で必要とするメッセージを見ることができ、集計等のプログラムの実行を電子会議室内ででき、さらにサマリが格納されている時にはサマリを表示するので会議運用のアウトラインが明確となる。
【0022】
また、仮面情報すなわちグループと仮面識別子とを関係させて仮面情報記憶手段8で記憶し、読出制御手段6によってそれが参照されて登録や読み出しの可否が決定し、その可否によって登録や読み出しが制御される。この登録や読み出しの可否は参加者が管理する必要がなく、例えばディベート形式の電子会議を簡単に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図2は本発明の実施例のシステム構成図である。
【0024】
図2中、11は会議の参加者である。
12は会議の参加者がメッセージを書き込み、また他者のメッセージを読み出す端末である。
【0025】
13は通信ネットワークである。
14はホストコンピュータ(以下単にホストと称する)であり、以下に説明するような電子会議の発言登録、読み出しの制御を行う。
【0026】
15−1,15−2は、端末12からの送出されたメッセージや状態変数を蓄積するファイル(記憶手段)、15−3はシステムで使用されるシステムファイルや1時間に使用されるワークファイルである。
【0027】
16は端末からの登録や端末への読み出しに際して、今までに記憶されているメッセージファイル間のリンク関係や、サマリであることを表わす情報や記憶するメッセージがプログラムであることを表わす情報が設定される制御情報テーブルである。尚、これらの情報はアクセスするメッセージが変更されるたびにそのメッセージに付加された領域から読み出されて設定される。
【0028】
17は電子会議の参加者がどのグループに所属するかを識別するためのグループ識別情報テーブルである。
18は設定されたグループ毎にその所属メンバー(参加者)が発言時に使用できる「仮面」の選択肢と、個々の「仮面」の識別子が付属するメッセージについてグループ毎に読み出しが可能であるか否かの情報が設定される制御情報テーブルである。
【0029】
尚、同一の電子会議システムにおいて複数の電子会議室(電子会議サービス)を提供する場合には、電子会議室毎に対応する制御情報テーブル16,18とグループ識別情報テーブル17を設ける。尚、制御情報テーブル16,18やグループ識別情報テーブルはホスト14内のメモリ内に設けられても、また補助記憶装置内に設けられてもよい。
【0030】
図2のシステム構成は一般的なパソコン通信システムを想定しており、パソコン通信におけるサービスの1つとして電子会議サービスを位置づけている。しかし勿論これに限定されるものではなく、ホストと端末との間でデータのやりとりが可能なハードウェア構成であればどのような形態を採用しても良い。そしてホスト側にメッセージを蓄積するためのファイル(記憶手段)15−1〜15−3と、ホスト14がメッセージの書き込み、読み出しを制御するための制御情報テーブル16とグループ識別情報テーブル17とを保有して、電子会議サービスを提供するように構成されたものであれば良い。
【0031】
以下、その動作について説明する。参加者11は端末12を操作してホスト14を呼び出し、サービスの1つである電子会議を選択する。次に参加者11はホスト14から端末12に送られてきた案内情報等をもとに電子会議サービスを用いて複数の電子会議室のうちの1つを選択する。この選択指示を加えることにより、ホスト14は指示された電子会議室への参加を確認する。
【0032】
ホスト14のこの確認によって、参加者のメッセージファイルのアクセスが可能となる。例えば、特定のコメントや発言をメッセージとして登録でき、また他の参加者のメッセージを読み出すことができる。
【0033】
さらに、参加者11は会議室に既に登録されている複数のメッセージ内容を要約する内容のメッセージを新規に登録するために、要約対象となったメッセージ群をメッセージ番号のリストで指定した上でメッセージを登録する。これによってファイル15−1にはメッセージの本文や題名等の他に、該メッセージをリンク元とするリンク先メッセージ群の番号リストと、そのリンク関係や要約関係であることを示す情報とが制御情報として記録される。同様に、リンク関係がマルチコメントの場合には本文や題名等の他にその意味情報とリンク先番号リストが記録される。
【0034】
本発明の実施例のシステムは、マルチコメント機能、要約(サマリ)発言機能、集計機能、仮面制御機能を有するものである。マルチコメント機能とは、ある1つの新規発言者が既存の複数の発言と何らの関連をもってコメントする機能である。例えば、新規発言において既存の複数のメッセージ群に対する共通点や相違点の指摘や、論点の統合や分割の提案や、一括して賛成または反対の立場の表明や、参考等の引用や、著者が同一人物である場合に複数個の発言に対する総合的なコメント等の制御機能を意味する。
【0035】
要約発言機能は1つの新規発言が既存の複数メッセージ群の要約を意図してなされたことを示すと同時に、要約されたメッセージ群を通常の操作による読み出し対象から除外するように制御情報を自動設定するものである。例えば発言者が思いつくままに自由に発言し、その後自ら要旨を整理し1つの発言に集約したり、論議が複数の方面に進んだ場合に、それらの論点をいくつかのメッセージに要約し会議を整理することでさらなる論理の土台とし、会議への中途参加者が論議に追いつくために読むべき過去の発言個数を要約発言を中心とする必要最小限度に抑えるようにしたり、多様な論議をいくつかの代替案に要約した後に、意志決定者を会議室に招き入れて決断を仰ぐ等の機能である。
【0036】
集計機能は、発言者からの発言情報を集計する機能である。
仮面制御機能はグループ・コミュニケーションに対応した全ての参加者がメッセージの登録と読み出しを仮面識別子を用いて行い、グループにおける様々なコミュニケーションを可能とする機能である。
【0037】
本発明の実施例の動作を用いてそれらの機能と動作をさらに、詳細に説明する。
参加者11は会議室に既に登録されてる複数のメッセージ内容を要約する内容のメッセージを新規に登録する際には、要約対象ととなったメッセージ群をメッセージ識別番号のリストで指定した上でメッセージを登録する。この指定によりファイル5にはメッセージの本文や題名等の他に、該メッセージをリンク元とするリンク先メッセージ群の識別番号リストと、そのリンク関係の意味が要約関係であることを示す情報とが制御情報として記録される。同様に、リンク関係がマルチコメントの場合には本文や題名等の他にその意味情報とリンク先番号リストが記録される。
【0038】
参加者11が会議室に既に登録されている1つのメッセージを通常の読み出し操作に従いメッセージ番号等で指定すると、まずホスト14によってファイル15−1からそのメッセージに対応する制御情報が読み出され制御情報テーブル16に設定される。次にホスト14はその制御情報テーブル16内の制御情報を参照し、当該メッセージが一般的なメッセージであるならば、読み出しの要求が許可となって、指定されたメッセージを読み出し端末12に送出する。また、当該メッセージがサマリ発言のリンク先になっている場合には読み出し要求を不許可にする。従って参加者11には当該メッセージがあたかも存在しないかのように見せる。
【0039】
サマリ発言のリンク元メッセージを読み出した直後に、参加者11が当該メッセージのリンク先メッセージの読み出しを指定してきた場合、制御情報テーブル16の制御情報を参照することでリンク先メッセージの番号群を得て、それらのメッセージ群の全てまたは一部を選択して読み出す処理を行う。
【0040】
また、例えばマルチコメントのリンク元メッセージを読み出した直後にも同様の処理を受け付ける。マルチコメントのリンク先メッセージを読み出した直後に参加者11が端末12からホスト14へ当該メッセージのリンク元メッセージの読み出しを指定してきた場合には、制御情報テーブル16を参照することでリンク元メッセージの番号群を得てそれらのメッセージ群の全てまたは一部を選択して読み出す処理を行う。
【0041】
あるメッセージがサマリされた発言であることが事前に知られている場合、参加者11は当該メッセージ番号を指定することでそのサマリされたメッセージ自体は読まないがサマリのメッセージ群は読むという特別な要求を出すことができる。この場合、ファイル15−1から該メッセージの本文ではなく制御情報だけを読み出し制御情報に基づいてリンク先のメッセージ群の全部または一部を選択して読み出す処理を行う。
【0042】
さらに、あるリンク先メッセージの1つを表示した直後には該メッセージ自身の制御情報が制御情報テーブル16に設定されているので、該メッセージが更に他のリンク先メッセージへのリンク元になっている場合には、そのリンク先メッセージの読み出しを行う。尚、制御情報テーブル16には読み出しや更新を行う際に、当該メッセージのリンク情報が格納される。このリンク情報は前述の読み出しや更新のたびにファイル15−1から制御情報テーブル16に格納される。
【0043】
以上の如く本発明の実施例のシステムは各処理を状態に応じ行う。尚、これらの処理は上述した処理内容に限るものではない。以下ではそれらの処理の内容について詳細に説明する。
【0044】
図3(a) はマルチコメント機能と要約発言機能に係る制御情報テーブル16の詳細を表わす制御情報テーブル図表である。本発明の実施例においては、メッセージが登録されるたびにメッセージ識別番号を付加し、そのメッセージ識別番号によって管理する。尚、図3(a) には示してないが、このメッセージ識別番号に対応しリンク先情報、リンク元情報の他に参加者の登録ID、登録日時等も記憶される。また、図3(a) はそれぞれのメッセージa〜zのリンク関係を表わす為に複数表示されているが、制御情報テーブル16にはアクセスすべきメッセージに対応した1個のリンク情報のみが一時的に格納される。
【0045】
図3(a) においてはメッセージ識別番号aのメッセージに対しリンク元情報のメッセージ識別番号がc,d,v、メッセージ識別番号bのメッセージに対しリンク元情報のメッセージ識別番号がx、メッセージ識別番号cのメッセージに対しリンク元情報のメッセージ識別番号がwでリンク先情報のメッセージ識別番号がa、メッセージ識別番号dのメッセージに対しリンク元情報のメッセージ識別番号がuで、リンク先情報のメッセージ識別番号がa、・・・,メッセージ識別番号uのメッセージに対しリンク元情報のメッセージ識別番号がx,zs でリンク先情報のメッセージ識別番号がd、メッセージ識別番号vのメッセージに対しリンク元情報のメッセージ識別番号がxでリンク先情報のメッセージ識別番号がa、メッセージ識別番号wのメッセージに対しリンク元情報のメッセージ識別番号がzs でリンク先情報のメッセージ識別番号がc、メッセージ識別番号xのメッセージに対しリンク先情報のメッセージ識別番号がb,u,v、メッセージ識別番号zのメッセージに対しリン先元情報のメッセージ識別番号がu,wの関係となっている。
【0046】
すなわち、図4に示すリンク関係説明図の如くメッセージ識別番号aのメッセージに対しメッセージ識別番号d,c,vのメッセージがそれを参照しコメント等を与えている。そしてメッセージdに対しメッセージ識別番号uのメッセージが、またメッセージ識別番号uのメッセージに対しメッセージ識別番号x,zs のメッセージがそれぞれコメント等を与えた関係となっている。さらにメッセージ識別番号cのメッセージに対しメッセージ識別番号wのメッセージ、そのメッセージ識別番号wのメッセージに対しメッセージ識別番号zs のメッセージ、またメッセージ識別番号vのメッセージに対しメッセージ識別番号xのメッセージ、さらにはメッセージ識別番号bのメッセージ対しメッセージ識別番号xのメッセージがリンクしている。メッセージ識別番号zs のメッセージは1個以上のメッセージにリンクしたそれらのサマリである。
【0047】
尚、図3(a) におけるメッセージ識別番号zのsはメッセージ識別番号u,wの要約発言情報であることを表わし、この時には、例えばメッセージ識別番号uのメッセージに対するコメントを読み出そうとした場合、メッセージ識別番号uのメッセージの内容を見ることは出来ず、そのサマリしか見ることができない。
【0048】
図3(b) ,(c) は図3(a) の具体的な関係を表わす図表である。前述したサマリは図3(b) に示す制御情報で管理される。メッセージ識別番号u,wのメッセージはメッセージ識別番号zでサマリされており、メッセージ識別番号u,wの制御情報にリンク元情報のメッセージ識別番号zとサマリされいてることを表わす「sum」とどのサマリであるかを表わすリンク先情報の項にメッセージ識別番号u,wが格納される。
【0049】
図3(c) メッセージ識別番号uの制御情報であり、リンク先情報のメッセージ識別番号と関係の項にメッセージ識別番号xからのコメント、メッセージ識別番号zからサマリされている旨の内容が記憶される。尚、これは要約についてのみ見ることができると限定した場合であって他の場合にはメッセージ識別番号zのメッセージの全てのメッセージを読むことも可能である。また、前述した如く、1個のメッセージに対してリンク関係情報である制御情報を制御情報テーブルに格納しているが、例えばこの様なリンク情報をもとに各参加者に対する発言ならびにコメント等のメッセージとそのメッセージがどのメッセージに対応するものであるかを常にテーブルとして予め作成しておき、読み出し時にそのコメントの関係から順次会議の展開を高速に得ることができる。
【0050】
本発明の実施例においては端末12からのホストコンピュータ14へのコマンドを種々サポートしている。ホストコンピュータ14においては例えば端末12から参加者11が電子会議への参加を指示した際、図5における本発明の実施例の第1の処理フローチャートを実行する。
【0051】
ホストコンピュータ14が図5のフローチャートを実行すると、先ず端末からのコマンド入力の要求とその要求に対応して入力されたコマンドの解析処理をステップS1で実行する。そして入力したコマンドの解析結果がcom(comment)であるかをステップS2で、ro(read original)であるかをステップS3でrcom(read comment)であるかをステップS4で、readであるかをステップS5で、dread8 direct read)であるかをステップS6で、psay(program posting)であるかをステップS7で、inputであるかをステップS8で判別する。なお、この他に本発明の実施例においては種々の電子会議におけるコマンド等のユーティリティを設けており、ステップS8以後ではそれぞれに対応したコマンドを判別する。
【0052】
ステップS2でcomのコマンドが入力したと判別した時(YES)にはステップS12でcom処理を実行する。com処理とは1対多のメッセージリンク関係を持つ発言登録処理であり、
com x,y,z
と入力した際、それが既存メッセージx,y,zへのマルチコメント発言であることを表わしている。図6は発言登録処理のフローチャートである。この実行指示が入力すると、先ずステップS12−1で新規メッセージ登録処理を実行する。この処理ではテキスト本文をファイル15−1に登録し、リンク先情報(メッセージ識別番号とリンク関係の種類等)をファイル15−1のテキスト本文に制御情報として付加する。
【0053】
続いてステップS12−2でリンク先メッセージの制御情報の更新を行う。この更新とは、個々のリンク先メッセージのリンク情報にリンク元情報(メッセージ識別番号とリンク関係の種類等)を制御情報として追加する処理である。尚、この制御情報は制御情報テーブル16にも格納される。そして、この処理S12−1の全処理を終了する。この登録により、1個の発言が今までに存在する複数メッセージに対する関係を有する発言となる。
【0054】
ステップS3においてroのコマンドが入力したと判断した時にはリンク元経由でのリンク先メッセージ読み出し処理を実行する。例えばこのコマンドは
ro x
で表現されメッセージの識別番号xのメッセージのコメント先(リンク先)の複数メッセージを読む命令である。図7はリンク先読み出し処理のフローチャートである。この処理を実行開始するとステップS13−1でファイル15−1で登録済みのメッセージ識別番号xのメッセージの制御情報を制御情報テーブル16に読み出す。そして、制御情報テーブル16からステップS13−2においてリンク先メッセージ番号(複数個)を読み出す。そしてステップS13−3でこのリンク先メッセージ番号からリンク先メッセージ群をファイル15−1から読み出し表示する。
【0055】
なお、本発明の実施例においては一挙にこれらのメッセージを表示するのではなく、複数ある場合には先ず第1にそれらのコメントに対する表題、或いは表題がない時には先頭の文章を表示し、オペレータより指示された際に、指示された文章を表示する。
【0056】
ステップS4においてrcomのコマンドが入力したと判断した時には、ステップS14でrcom処理を実行する。rcom処理はリンク先経由でのリンク元メッセージ読み出し処理であり、例えば、
rcom z
と入力した際にはメッセージ識別番号zのメッセージへコメントしている元の複数個のメッセージを読む処理である。図8はリンク元メッセージ読み出し処理のフローチャートである。この処理を開始すると、ステップS14−1でファイル15−1に格納済みのメッセージ識別番号例えばzの制御情報を制御情報テーブル16に読み出す。続いてステップS14−2で制御情報テーブル16からリンク元メッセージ番号を読み出す。そしてそのリンク元メッセージ群をファイル15−1から読み出し表示する。これらの表示も前述したステップS13−3の処理と同様である。
【0057】
ステップS5においてreadのコマンドが入力したと判別した時(YES)には、ステップS15のread処理すなわちメッセージ読み出し処理を実行する。図9はメッセージ読み出し処理のフローチャートである。ステップS15におけるread処理は、他から一対多のリンクを受けているメッセージの読み出しを制限するものである。例えば図4に示す如く、メッセージ識別番号xのメッセージによってメッセージ識別番号u,v,bのメッセージがリンクを受けている時、その内の1個のメッセージを読み出そうとした場合にそれを制限する。尚、read bで表わされた時にはメッセージ識別番号bを読み出す場合である。
【0058】
この処理を実行するとファイル15−1からメッセージ識別番号bの制御情報を制御情報テーブル16に読み出す処理をステップS15−1で行う。続いてステップS15−2でメッセージ識別番号bのメッセージが一対多のリンクを受けているか否かを判別し、受けている時(YES)には表示せず終了する。また、受けていない時(NO)にはステップS15−3でメッセージ識別番号bのメッセージをファイル15−1から読み出し表示する。そしてステップS15の処理を終了する。
【0059】
前述したread処理は独立したメッセージやこのメッセージとのみリンクしているメッセージのリンク先である時に表示し、1対多のメッセージからリンクを受けている時には表示しないように制限するコマンドである。一方、この逆も存在する。図10はリンク先メッセージの読み出し処理のフローチャートである。例えばrd xのコマンドが入力した際には、ステップS15−4で同じくファイル15−4からメッセージ識別番号xのメッセージの制御情報を制御情報テーブル16に読み出し、続いてステップS15−5でその識別情報からメッセージ識別番号xのメッセージのリンク先が存在するかを判別し、存在しない時には終了する。すなわち指示したメッセージ番号のメッセージが他と独立したメッセージである場合には終了する。また何らかのリンク先が存在する時には、ステップS15−6でそれぞれを表示する。
【0060】
以上のような各命令により、目的に応じた制限を与えた読み出しを行うことができる。本発明はこれらのものばかりでなく、例えば
dread b
の如くメッセージ識別番号bのメッセージを強制的に読み出す処理もある。図11は本発明の実施例のメッセージの強制的な読み出し処理のフローチャートである。
【0061】
このコマンドが入力した時にはメッセージbを読み出し表示する処理をステップS16で実行する。
前述した本発明の実施例においては全てをメッセージとしているが、これは要約発言であってもかまわない。この時には図3(a) に示した如くフラグが設けられており、フラグsが設けられた際には、そのフラグがセットされている時にはサマリを出力する。各処理ではそれぞれ各表示処理においてサマリはフラグがセットされているか否かで判別している。また強制的にメッセージを表示する処理S16等においては、それらのメッセージや要約を否定すなわち無条件で表示させている。
【0062】
以上の様なコマンドによって種々の状態すなわち各種のリンク関係を有するメッセージの管理と表示を行うことができる。
一方、本発明の実施例では無記名投票に付すべき案件の説明文や投票者がその中から1つ選択するべき項目群等を投票用紙メッセージとして生成するメッセージ・シミュレーション・プログラムが会議室に登録されている。通常のメッセージに対してアクセスするのと同じコマンドで読み出し処理をすると登録されているプログラムが実行される。例えばこの実行で案件説明文や投票項目の説明の他に、その時点での総投票数や、場合によっては各項目の得票状況があたかも通常のメッセージであるかのように表示される。これに対してコメント発言を付けることもできるので、参加者にとってこのメッセージは機能的には通常のメッセージと何ら変わらない。
【0063】
また、参加者がそのメッセージを読み出した直後に特定のコマンドv(Vote)を入力すると投票処理が始まり、改めて案件の説明文が表示され、続いて投票できる選択肢が表示されるので、その中から1つ選択する。また投票を済ませた者が同じ案件について再度投票しようとした場合には二重投票であるとして投票は拒否する。すなわち、投票状況はその次に投票用紙メッセージを読み出した際に既に反映されている。
【0064】
このような機能を持つ投票用紙メッセージは、通常のメッセージ登録とは別のコマンドによって指定することで参加者が自由に作成し登録することができる。その際に投票の目的に応じて、選択肢の各項目への得票状況の表示を投票締切前にも行うか、それとも締切後に行うか等の設定もできる。
【0065】
登録された投票用紙メッセージは、著者が投票を締め切るとそれ以降は投票を受け付けなくなると同時に、その時点での得票状況を反映する通常のメッセージに転化する。投票を締め切ることができるのは著者だけである。
【0066】
1個の投票用紙メッセージを利用することで、多数の参加者の投票を要する票決作業で済む。また、投票結果について同じ電子会議室で引き続き議論をすることができる。
【0067】
このような投票における動作を更に図3(a) 並びに図12〜図14を用いて説明する。
psayコマンドであることをステップS7で判別した時には図12に示すpsay処理すなわち新規プログラム登録処理をステップS17で実行する。この処理は端末やホストコンピュータからのプログラムのファイルを受信し、ファイル15−1に登録する処理である。この登録にあたり、制御情報には、このメッセージがプログラムである旨を記録する。例えばこのプログラムはインタープリタのプログラムのソースであったり、他の直接実行するプログラムであったりする。
【0068】
この登録は以下の如く予め定められた規約にのっとって作成されたものである。その第1の規約はこのプログラムはデータ入力モード、あるいはメッセージシミュレーションモードに対応したプログラムであることである。このデータ入力モードとは状態変数の値を変更すなわち更新するモードであり、メッセージシミュレーションモードのプログラムとはその状態変数を参照してメッセージを作成するプログラムである。例えば集計のプログラムである。すなわち、状態変数の作成とは個々に参加者が作成する状態であり、例えば賛成/不賛成あるいは各種の項目の選択である。もし賛成を選択したならば、賛成を示す状態変数が1インクリメントする。そして、メッセージシミュレーションモードのプログラムの状態変数を参照し、メッセージとての集計結果をメッセージとして出力する処理である。まとめるならば、投票とするときにデータ入力モードのプログラムが走り、状態変数を変化させるので、従来の様な投票のために賛成等のメッセージを作り、議長がそれを集計すると作業は必要ない。
【0069】
第2の規約は状態変数をファイル15−2に作成することである。そして、第3の規約は前述のメッセージシミュレーション結果をファイル15−1にメッセージとして登録することである。なお、第3の規約におけるメッセージシミュレーション・プログラムが格納されている領域に求めた結果をメッセージとして格納してもよい。
【0070】
これらのプログラム登録処理によって、新規のプログラムすなわち状態変数を更新するデータ入力モードのプログラムと、状態変数を参照しメッセージを生成するメッセージシミュレーションモードのプログラムとが登録された際には、総合的な集計処理が可能である。そしてこのプログラムを実行する時には
input a
等のコマンドを入力する。このコマンドが入力すると、ステップS8−1でそのコマンドが判別され、ステップS18−1〜18−3でinput処理がなされる。このinput処理はメッセージ番号aの位置に登録されているプログラムをデータ入力モードで実行する命令である。図13は入力モードでの実行のフローチャートである。このデータ入力モードでの実行の指示を受けると、ステップS18−1でメッセージ識別番号のメッセージの制御情報を読み出し、制御情報テーブル16に設定する処理を実行する。そして、その制御情報テーブル16に設定した制御情報がプログラムであるかをステップS18−2で判別し、プログラムでない時(NO)には何もせず終了する。
【0071】
プログラムである時(YES)には、ステップS18−3でこのプログラムをデータ入力モードで実行し、ユーザが入力したデータをもとにファイル15−2の状態変数の値を更新する。この実行によって各参加者が集計等に用いられる状態変数の登録となる。尚、この状態変数は状態変数領域15−2に格納されるが、他のファイル内でもよい。
【0072】
一方、メッセージシミュレーションモードにおいて実行を開始する際には、例えばリードコマンド等によってそれを登録する。図14はリードコマンドでの実行のフローチャートである。すなわち、前述した図9のステップS19における処理では、メッセージシミュレーションモードにおける実行は出来ない構成となっているが、図14の処理によってその両方が可能となっている。図14の処理は図9における通常の読み出し処理S15に、更にステップS19−1〜S19−4の処理を付加したものである。このリードコマンドが入力するとステップS5でそのコマンドが入力したことを判別しこの処理を開始する。先ずステップS19−1でメッセージ識別番号aのメッセージの制御情報を読み出し、制御情報テーブル16に設定する。そして、そのメッセージ識別番号aのメッセージの制御情報がプログラムを指示しているかをステップS19−2で判別する。プログラムを指示してない時には通常の処理であるので通常の読み出し処理S15を実行して終了する。一方、プログラムである時(YES)にはメッセージシミュレーションモードで格納されているプログラムを実行する。そしてファイル15−2の状態変数の値を参照しつつ実行し、生成した結果のテキストをファイル15−3に書き込む。そしてファイル15−3を通常のメッセージであるかのようにステップS19−4で表示する。尚、前述ではシミュレーションモードで実行した結果をメッセージ情報としてファイル15−3に格納しているが、これはこれに限らず、後述するが例えばメッセージ情報として新たにメッセージ識別番号を作成しファイル15−1に格納してもよい。
【0073】
一方、前述したinputのコマンドにおいてはメッセージaの位置に登録されているプログラムをデータ入力モードで単に実行する場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えばデータ入力モードを実行した参加者の識別子を記憶する機能をも設け、何回このプログラムを実行したかを制限することも可能である。図15は回数制限を有する状態変数登録処理すなわちデータ入力モードでの実行のフローチャートである。input aが入力処理を実行した際、先ずステップS18−1でメッセージ識別番号aのメッセージの制御情報を読み出し、制御情報テーブル16に設定する。そしてステップS18−2でそのメッセージ識別番号aのメッセージはプログラムであるかを判別する。プログラムである時(YES)にはステップS18−4でファイル15−2から参加者の入力モード実行回数を読み出す。そしてファイル識別番号aがあらかじめ指示されている入力制限回数を越えたか否かをステップS18−5で判別し、越えている時(YES)には終了する。越えてない時(NO)にはステップS18−3でプログラムを入力データモードで実行する。そして終了とともにステップS18−6で参加者の入力モード実行回数を1つ増加しファイル15−2に記憶する。このようにステップS18−4〜18−6を付加することにより、データ入力モードで実行した際の回数を制限することができ、不必要な例えばデータ入力モードの実行を制限することができる。
【0074】
図14におけるread処理ではファイル15−3に格納しあたかもファイル15−1に格納されているメッセージの如く表示しているがこれに限るものではない。
【0075】
図16はファイル15−1のプログラムの結果を新規発言としてファイル15−1に登録するsnapshotコマンドの処理フローチャートである。このコマンド
snapshot a
を実行開始すると、先ずステップS19−1でメッセージ識別番号vのメッセージの制御情報を読み出し、制御情報テーブル16に設定する。そして、ステップS19−2でメッセージ識別番号aのメッセージはプログラムであるかを判別する。プログラムでない時(NO)には処理を終了する。プログラムである時(YES)にはステップS19−3でプログラムをメッセージシミュレーションモードで実行する。ここまでの処理は図14の処理と同様である。
【0076】
続いてファイル15の中身を新規発言としてファイル15−1に登録する処理をステップS20−4で実行する。前述した図14における処理においてはその結果をファイル15−3に格納し通常のメッセージであるがごとくステップS19−4で表示している。これに対し図16のステップS20−4の処理においては作成したファイルを新規発言としてファイル15−1にメッセージとして登録している。さらにステップS20−4のかわりに、任意の時点でのメッセージシミュレーション結果をプログラムが登録されていた位置にすなわち同一ファイルの領域に通常のメッセージとして登録し、その後プログラムを消去することも可能である。図17はそのフローチャートである。このコマンドは
terminate a
であり、メッセージ識別番号aの位置に登録されたプログラムをメッセージシミュレーションモードで実行し、その結果を同じ位置に通常のメッセージで登録し、プログラムを消去するものである。この場合、ステップS19−3までの処理は図14と同様である。そしてステップS19−3の後にステップS21−4を実行する。
【0077】
ステップS21−4ではファイル15−3の内容をメッセージ識別番号aとしてファイル15−1に登録し同時にプログラムを消去する。そしてステップS21−5でメッセージ識別番号aのメッセージの制御情報のプログラム属性を抹消し、通常のメッセージである旨を記録する。
【0078】
以上の様な動作より集計処理等の処理を行うことができる。
前述したと同様にこのプログラムがインタプリタ等のプログラムであるならば、ステップS19−3でメッセージ識別番号aのメッセージ内のソースプログラムをインタプリタモードで実行する。これはインタプリタモードに限らない。メッセージ識別番号aのプログラムが実行形式のプログラムであるならば、コマンドを受けた時にそれをロードして実行しても問題はない。
【0079】
前述では投票等の集計について説明したが、更に複雑な数量的評価を行うことも可能である。図18は集計プログラムにおける集計結果図表である。尚、図中*は数字を表わしている。図18は3つの案P1,P2,P3に対し「価格」、「使いやすさ」、「覚えやすさ」、「標準化の可能生」、「応用の広さ」等を各参加者に判断させて評価点をそれぞれ付けさせ、この5つの評価項目の得点の合計を各案P1〜P3の評価点として最高得点の案を選択するといったやや複雑な数量的意志決定方法を実施した結果を表わしている。
【0080】
この様な場合、実行プログラム中に評価記入用のメッセージが用意されており、プログラムが実行すると先ずそれを表示する。参加者はそのメッセージを読み出した後に、特定のデータ入力モードでのコマンド(プログラム中に設けられている)を指定することによって記入処理を開始する。そして、参加者は3つの案の個々について5つの評価項目の評価点を順次入力していく。そして、一人の参加者の評価作業は終了する。この様な参加者の評価を締め切り、メッセージシミュレーションモードで集計処理を行えば、例えば図18に示したようなメッセージが自動生成される。
【0081】
以上の様な動作により、種々の集計等を電子会議システムのメッセージとして扱うことができ、会議の進行を効率よく行うことができる。また投票等無記名とすることができ、会議におけるプライバシーを保護することができる。
【0082】
また、電子会議の目的が議論の末に結論を出すことであるならば、それは参加者同士が意見を交換するだけではなく参加者の総意を測定するための数量的に求める方法、例えば無記名投票等が伴って初めて達成されるものであり、メッセージ蓄積交換というメカニズムだけを用いて同様の効果を得ることは事実上不可能であった。しかしながら、本発明によれば、会議の途中で必要な時に無記名投票等の数量的な意思測定手段を会議室の中に自由に設定することができ、しかもその最終的な処理結果は通常のメッセージしとて会議室の中に登録することができるので、結果的には従来通り通常のメッセージが登録・蓄積されただけの会議室が残る。また、これにより、参加者の総意を数量的に測定する等の目的をもった様々なデータ処理を電子会議の中に効果的かつ効率的に取り入れることが可能になるので、特に意思決定を目的とする電子会議の運用上有効となる。
【0083】
次に、本発明の実施例における仮面識別子を用いた電子会議システムの動作について説明する。
参加者11は端末12を使用して、参加者固有の識別子(ID)を利用してホスト14を呼び出し、サービスの1つとして電子会議を選択する。次に参加者11はホスト14から端末12に送られてきた情報をもとに電子会議サービスにある複数の電子会議室のうちの1つを選択する。ここまでの処理は前述したサービスと同様である。
【0084】
続いてホスト14は参加者11のIDにより当該参加者が選択したグループ識別情報テーブル17を参照して所属するグループ名を認識する。もし電子会議室において参加者がグループに所属していないときは、参加者11にグループの1つを選択させて、グループ識別情報に登録する。そしてホスト14は認識したグループ情報により制御情報テーブル18より当該参加者11が所属するグループにおいて選択できる「仮面」の選択肢の情報を読み出し、端末12に送出し、表示する。この表示により、参加者11がどの情報を読み出すことができるか、またどこに意見等のメッセージを出力することができるかを知ることができる。尚、本発明の実施例には2個の制御情報テーブル16,18を有し、制御情報テーブル16は各メッセージに対する制御情報を記憶し、制御情報テーブル18は仮面情報を記憶する。
【0085】
参加者11がメッセージを発信するときは、選択肢より「仮面」の1つを選択してから、該メッセージのタイトルとメッセージ本文とを端末12に入力する。なお、発信するメッセージが過去のファイルに蓄積されたメッセージに対するコメントである場合は、そのメッセージの識別番号も記入する。
【0086】
ホスト14は端末12より入力された情報を受信すると、該メッセージのタイトル、本文、選択された「仮面」の識別子やコメント先のメッセージの識別番号、発言者(参加者)の発言者識別子(ID)や本メッセージのメッセージ識別番号とを付加してファイル15−1に保存する。なお、本メッセージがコメントでない時にはコメント先のメッセージ識別番号は必要なく、また参加者11が複数個のメッセージを発信するときには、その都度「仮面」を選択するので、同一の発言者(参加者)であっても電子会議室上では別の発言主体としてメッセージを登録することができる。しかしながら、同一グループ内の許可される仮面での発言が許されるのであって異なるグループでの登録は他のID等を用いなければならない。
【0087】
当該参加者11が所属するグループ名により制御情報テーブル18を参照して読み出し可能であるメッセージの「仮面」識別子をホスト14は認識するので、端末12から要求があるとき(あるいは通信開始時)に読み出し可能である「仮面」識別子が付与されたメッセージについてのみ、ホスト14はそのメッセージ識別番号とメッセージのタイトルとを表示する一覧表の情報を端末12に送出する。参加者11は端末12に表示される一覧表の情報により参照したいメッセージ識別番号を選択して入力する。この入力により、ファイル15より対応するメッセージ本文が取り出されて端末12に送られ、表示される。
【0088】
上記の一覧表の情報表示を実行するとき、制御情報テーブル18に独立的発言であるか、読み出し試行中の参加者の過去の発言すなわち、以前に発信してファイル15−1に登録したメッセージに対するコメントであるかによって読み出しの可否を判定する情報が設定されている場合は、その情報に基づいて読み出し可であるメッセージについてのみ表示がなされる。
【0089】
さらにファイル15−1に蓄積された各メッセージに、コメント先のメッセージ識別番号が記録されている場合は、前述したリンク関係を表わす制御情報によって、そのコメントがどのメッセージでどの発言者からの情報であるかを求めることができる。例えばコメント先のメッセージ識別番号のメッセージを検索して、これに付与された発言者識別子(ID)を参照して、この発言者識別子が現在読み出しを試行している参加者の識別子(ID)と一致するならば、読み出そうとしているメッセージは当該参加者の過去の発言に対するコメントであることが判る。このようなメッセージのみを表示するようにすれば、当該参加者以外に対するコメントは読み出せないことになり、各参加者のプライバシーを守ることが可能となる。尚、コメント先メッセージ識別番号やコメント元メッセージ識別番号が図3に示した情報制御テーブルに格納されていれば、前述のコメント先のメッセージ識別番号のメッセージの検索は必要ない。すなわち、情報制御テーブルを参照するだけでよい。
【0090】
以下では更にその動作処理を詳細に説明する。
図19は仮面識別子を用いた仮面制御時の動作フローチャートである。参加者11からの指示により電子会議参加の指示がなされた時に動作を開始し、先ずステップS30で参加が初参加であるか否かを制御情報テーブル18を見て判別する。そして初参加である時(YES)にはステップS31で制御情報テーブル18に基づき所属グループ(Gi)を選択させ、さらにグループ識別情報17にそれを登録する。初参加でない時(NO)やステップS31を終了した後には、ステップS33でグループ識別情報テーブル17からこの参加者の所属グループを読み出しレジスタGiに設定する。そしてステップS33でこの会議コマンドの入力を待つ
会議コマンドが入力されると例えばread x等のメッセージ識別番号xのメッセージの読み出し処理の要求が加わると、読み出しであるか否かをステップS34で判別する。読み出しである時(YES)にはステップS35でファイル15−1からメッセージ識別番号xのメッセージの仮面識別子を読み出しレジスタMjに設定する。続いてステップS36でf(Gi,読、Mj)が 1に等しいか否か、すなわち読み出し可能であるかを判別する。本発明の実施例において、グループ識別情報と仮面識別子とからそれが読み出しが行えるかを判別するファンクションf(Gi,読、Mj)を有しており、1でないときには読み出せないとする。尚、ファンクションf内の「読」は読み出しの時1となり、読み出しでない時0となる変数を表わしている。
【0091】
ステップS36で1であると判別した時すなわち読み出し可能と判別した時(YES)にはメッセージ識別番号xのメッセージをステップS37で表示する。ステップS36でNOである時あるいはステップS37を終了した時には再度ステップS33より実行する。
【0092】
ステップS34で読み出し処理でないと判別した時(NO)には、つづいて発言であるかの判別をステップS38で実行する。ステップS38でコマンドが発言であると判別した時(YES)には、ステップS39で制御情報テーブル16を参照し、ファンクションf(Gi,書、Mj)の値が1となるn個の仮面の中から1つ選択させ、その値を仮面情報Mkに設定する。そして、ステップS40で発言メッセージに仮面情報Mkを付加してファイル15−1に登録する。
【0093】
一方、ステップS38で発言でないと判別した時(NO)には、ステップS41で終了であるかを判別する。終了でない時(NO)やステップS40を終了した時には再度ステップS33より繰り返す。また終了である時(YES)にはこの処理を終了する。
【0094】
前述では本発明の仮面識別子を用いた仮面制御時の動作フローチャートについて説明したが、さらに前述したファンクションfがどの様にテーブル上に作成されているかを実際の例を用いて詳細に説明する。
【0095】
前述した電子会議システムの制御情報テーブル16を変えることにより、様々な会議形態のサービスを提供することが可能となるが、以下会議サービス(電子会議室)の例を二例説明する。
▲1▼ ディベート形式の電子会議
ディベートとは、1つのテーマを巡って参加者が賛成派と反対派とに別れて討論を行って、この討論の勝敗を審判が判定するものである。
【0096】
この場合、賛成派あるいは反対派の参加者は、全ての参加者が見ることができる(自派を代表する)公式発言と、自派の参加者のみが見ることがてきる(内部での打ち合わせに用いる)内部発言とがある。また、審判は両者の公式発言のみを見ることができる。
【0097】
このようなディベート形式の会議を電子会議システムにより実現するために使用する制御情報テーブル18の例を図20に示す。
まずディベートのために、グループG1〜G3までの3つのグループを設定して、全ての参加者はそのいずれかに所属する。そして参加者が選択し得る「仮面」としては、審判、賛成派、賛成派内部、反対派、反対派内部が設定される。図20に示す制御情報テーブルによれば、例えばグループG1に所属する参加者は、発言(メッセージを発信し、ファイル15−1に書き込む)時には「審判」という「仮面」を使用できるが他の「仮面」は着用できない。また、読み出し時には「審判」、「賛成派」および「反対派」の「仮面」の元に登録されたメッセージは読めるが、その他の「仮面」によるメッセージは読むことはできない。
【0098】
グループG2に所属する参加者は、「賛成派」と「賛成派内部」という「仮面」を使用して発言ができ、また「審判」、「賛成派」、「賛成派内部」および「反対派」の「仮面」の元に登録されたメッセージを読み出すことができる。特に「賛成派内部」の「仮面」を使用した発言は、グループG2に所属する参加者のみが読み出すことができるため、この仮面によってグループG2以外の参加者に見られることなくグループ内部の意見交換を行うことが可能となる。
【0099】
グループG3に所属する参加者は「反対派」と「反対派内部」という「仮面」を使用して発言ができ、また「審判」、「賛成派」、「反対派」、「反対派内部」の元に登録されたメッセージを読み出すことができる。また、同様にグループG3に所属する参加者は「反対派内部」の「仮面」を用いることによりグループ内部の意見交換を行うことができる。
【0100】
すなわち、グループG2,グループG3の所属者の発言は「賛成派」と「反対派」という「仮面」を使用しての発言だけが対立グループ及びグループG1に公開され、グループG1は賛成、反対双方の対外的発言のみが見えるようになっている。
▲2▼ 教室形式の電子会議
「教室形式の電子会議」とは、「教師」と「学生」とのコミュニケーションを電子会議で実現するものである。
【0101】
本実施例にて用いられる制御情報テーブルを図21に示す。この制御情報テーブル18によれば、教室という電子会議室には2つのグループが設定されており、教師はグループH1、学生はグループH2に所属する。
【0102】
この設定によれば、グループH1に所属する参加者は「教師」として発言することが可能であり、「教師」と「学生」の発言を読み出すことが可能である。
一方、グループH2に所属する参加者は、「学生」として発言することが可能である。また、「教師」の情報を読み出すことも可能であるが、ここで制御情報は「2」となっており、これは「教師」の発言でも自分の過去の発言に対するコメントであるか、あるいは「教師」の独立的発言であれば読み出しができることを示している。
【0103】
これはグループH1に所属する参加者がメッセージを登録するときは、複数の「学生」の全員に対するメッセージ(独立的発言)であるか、ある「学生」が過去に登録したメッセージに対する回答(コメント)であるかを識別する情報を付与するので(後者の場合は、どのメッセージに対する回答であるかを識別する情報も付与する)、この識別情報を参照してあるメッセージが自分の過去の発言に対するコメントであるか、あるいは「教師」の独立的発言であれば読み出し可能としたものである。
【0104】
このように構成することにより、例えばある「学生」が個人的なことで「教師」に質問したときに、「教師」はその質問に対するコメントとしてメッセージを発言するようにすれば、質問者以外の「学生」はその回答を読み出すことができず、質問者のプライバシーを保つことができる。
【0105】
なお、制御情報の「2」を「3」とした場合は、更に読み出し権を限定して、「教師」が自分の質問に対するコメントしか読み出すことができないという設定となり、また独立的発言は読み出せない状態となる。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1には電子会議室に登録される複数のメッセージ間のリンク関係すなわち、メッセージの内容上のコメント関係を正確にシステム的なリンク関係として表現することが可能となり、会議の流れにそって或いは逆行して参加者はコメントを読み出すことができる。また、電子会議室に登録された多数のメッセージを要約メッセージで事実上置き換えられるので通常の読み出し処理の対象とするメッセージ件数を次第に減少させて行くことができる。また、個々の原典のメッセージは元のまま保存されており、必要に応じてそれを読み出すことも可能となる。これらにより、多様な意見を集約しつつ結論に至ることを目的とした電子会議の運用がやりやすくなるとともに、途中参加の者であっても会議の流れを簡単に求めることができる。
【0107】
また、本発明によれば、第2には会議の途中で必要な時に無記名投票等の数量的な意思測定手段を会議室の中に自由に設定することができ、しかもその最終的な処理結果は通常のメッセージとして会議室の中に登録することができるので、最終的には従来通りの通常のメッセージが登録・蓄積されただけの電子会議室として残すことができる。さらに、参加者の総意を数量的に測定する等の目的をもった様々なデータ処理を電子会議の中に効果的かつ効率的に取り入れることが可能になる。
【0108】
さらに、本発明によれば、第3には会議の参加者を複数のグループに所属させて、グループの所属者毎に選択できる「仮面」を定義し、この「仮面」を仮想的な発言主体としてメッセージの発信をできるようにしたので、同一参加者による発言(メッセージの発信)であっても電子会議上では「仮面」を選択することにより別個の発言主体によりなされた発言として扱うことや、異なる参加者による発言であっても同一の「仮面」の選択がなされていれば同一の発言主体によりなされた発言として扱うことができる。これにより、様々な形態のグループ・コミュニケーションが電子会議システムの場で実現でき、また制御情報を適切に設定すれば発言者のプライバシーを守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の実施例のシステム構成図である。
【図3】制御情報テーブル図表である。
【図4】リンク関係説明図である。
【図5】本発明の実施例の第1の処理フローチャートである。
【図6】発言登録処理のフローチャートである。
【図7】リンク先メッセージ読み出し処理のフローチャートである。
【図8】リンク元メッセージの読み出し処理のフローチャートである。
【図9】メッセージの読み出処理のフローチャートである。
【図10】リンク先メッセージの読み出し処理のフローチャートである。
【図11】メッセージの強制的な読み出し処理のフローチャートである。
【図12】プログラム登録処理のフローチャートである。
【図13】データ入力コマンド実行のフローチャートである。
【図14】リード・コマンド実行のフローチャートである。
【図15】状態変数登録処理のフローチャートである。
【図16】状態変数登録処理のフローチャートである。
【図17】リード・コマンド実行のフローチャートである。
【図18】集計プログラムの集計結果図表である。
【図19】仮面制御時の動作フローチャートである。
【図20】ディベート形式の電子会議を行うための制御情報テーブル図表である。
【図21】教室形式の電子会議を行うための制御情報テーブル図表である。
【符号の説明】
1,2,3 端末
4 コンピュータシステム
5 ファイル
6 読出制御手段
7 制御情報記憶手段
8 仮面情報記憶手段
Claims (2)
- 複数の参加者が、端末を操作してメッセージをコンピュータシステム内のファイルに記憶させ、該記憶した内容を前記複数の端末から読み出して、メッセージ蓄積交換方式の会議を行う電子会議システムにおいて、
参加者がいずれか一つのみに所属する複数のグループと予め定められた複数の仮面識別子のそれぞれ一つずつの組み合わせの各々について、該グループに所属する参加者がメッセージを登録するときに該仮面識別子を選択し得るか否か示す情報と、該グループに所属する参加者が登録されたメッセージの読み出しを試みるときに該メッセージに付加された仮面識別子に応じて読み出しの可否を決定する情報とを記憶する制御情報記憶手段と、
参加者のメッセージの読み出しの試みに際して前記制御情報記憶手段の内容と該参加者が属するグループとメッセージに付加されている仮面識別子とに基づいてメッセージの読み出しの可否を判定し読み出し可能な揚合のみ指定されたメッセージを表示し、メッセージの書込みの試みに際して前記制御情報記憶手段に登録されている仮面識別子のうち書込みを試みる参加者が所属するグループにおいて書込みが許可されている一つ以上の仮面識別子を特定し、それらの中から一つの仮面識別子を選択させ、選択された仮面識別子を付加してメッセージをファイルに登録する制御手段
とよりなることを特徴とする電子会議システム。 - 前記制御情報記憶手段は、記憶するメッセージが前記ファイルに登録されているメッセージのうちの1つに対するコメントであるか、他のメッセージとは関係なくなされた独立的発言であるかを識別する制御情報をも記憶することを特徴とする請求項1記載の電子会議システム。
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